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痛風の薬とは?種類・効果・副作用を解説

「痛風の薬は一生飲むの?」「発作が治まったらやめてもいい?」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。
結論からお伝えすると、痛風の薬には「発作の痛みを抑える薬」と「尿酸値を下げる薬」があり、目的が異なります。
痛みが治まっても、根本原因である高尿酸血症が改善したわけではないため、自己判断での中断には注意が必要です。
本記事では、痛風治療薬の種類や効果、副作用、服用時の注意点まで、医師の視点でわかりやすく解説します。
不安を解消するために、まずは痛風の薬の全体像から確認していきましょう。
目次
痛風の薬は「発作を抑える薬」と「尿酸値を下げる薬」に分かれる
痛風の治療は、発作時の痛みを抑える治療と、再発予防のために尿酸値を管理する治療の2本柱で進められます。
痛風発作の激しい痛みは数日から数週間で治まりますが、それは炎症が落ち着いただけで、原因となる高尿酸血症が治ったわけではありません。
尿酸値が7.0mg/dLを超えると高尿酸血症と診断され、放置すると痛風や腎障害などの原因になるとされています※。
※参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「高尿酸血症」
そのため、痛みを抑えるだけでなく、尿酸値そのものを下げて管理を続けることが大切です。
痛風発作のときに使う薬
痛風発作の痛みには、NSAIDs・コルヒチン・ステロイドなどが使われます。
使う薬や使うタイミングは症状によって異なるため、それぞれの特徴を見ていきましょう。
NSAIDs(消炎鎮痛薬)
NSAIDsは、痛風発作の炎症と痛みを抑える消炎鎮痛薬で、発作時に中心的に使われます。
発作が起きたタイミングで一定期間しっかり使うことで、強い痛みや腫れをやわらげる効果が期待できます。
胃腸障害や腎機能への影響が出ることがあるため、持病のある方は医師の指示に沿って使うことが大切です。
コルヒチン・ステロイド
コルヒチンは、発作の前兆や起こり始めに使うことで、症状の悪化を抑える薬です。
「足がムズムズする」といった前兆の段階で使うと効果が期待しやすいとされています。
また、NSAIDsが使いにくい場合や症状が強い場合には、炎症を抑えるステロイドが用いられることもあります。
尿酸値を下げる薬の種類
尿酸値を下げる薬は、大きく尿酸の産生を抑える薬と、排泄を促す薬に分かれます。
代表的な尿酸降下薬には、以下のようなものがあります。
| タイプ | 主な薬 | 特徴 |
|---|---|---|
| 尿酸の産生を抑える | アロプリノール、フェブキソスタット | 体内で尿酸が作られるのを抑える |
| 尿酸の排泄を促す | ドチヌラドなど | 腎臓から尿酸を排出しやすくする |
どちらが適しているかは、尿酸が「作られすぎ」なのか「排泄されにくい」のかなど、体質や状態によって異なります。
主治医が検査結果をもとに選ぶため、自己判断で種類を変えたり中断したりしないようにしましょう。
薬はいつから飲み始める?
尿酸値を下げる薬は、発作が落ち着いてから飲み始めるのが一般的です。
発作の最中に尿酸値を急に動かすと、かえって症状が悪化しやすいため、痛みが治まってから尿酸値管理を始めるケースが多くみられます。
また、飲み始めの時期は尿酸値が変動して一時的に発作が起こることがあるため、少量から始めて徐々に調整していきます。
この時期に「効いていないのでは」と感じても、自己判断でやめず、指示どおり続けることが大切です。
痛風の薬は一生飲み続けるの?
尿酸値が高い状態が続くと再発や腎障害のリスクが高まるため、長期的に尿酸値を管理していくケースが多いとされています。
「一生」と聞くと負担に感じるかもしれませんが、薬で尿酸値を安定させることが、つらい発作や合併症を防ぐことにつながります。
一方で、生活習慣の改善によって尿酸値が安定すれば、主治医の判断で薬の量や治療方針が変わる場合もあります。
大切なのは、自分で判断して中断するのではなく、定期的に検査を受けながら主治医と相談して続けることです。
痛風の薬の副作用と注意点
痛風の薬の代表的な副作用には、肝機能障害・発疹・下痢・腎機能への影響などがあります。
多くは定期的な検査で変化を確認しながら、薬の量や種類を調整することで対応できます。
とくに注意したいのは、自己判断で薬をやめると尿酸値が再び上昇し、発作が再発しやすくなることです。
発疹や強いだるさなど気になる症状があるときは、自分でやめる前に主治医へ相談しましょう。
副作用の早期発見と尿酸値の管理のためにも、定期的な通院と血液検査を続けることが大切です。
薬だけに頼らない痛風対策
痛風の再発予防には、薬物療法と生活習慣の改善を組み合わせることが効果的です。
- アルコール、とくにビールなどを控える
- 水分をしっかり摂り、尿酸の排出を促す
- 適正体重を維持する
- プリン体の多い食品の摂りすぎを避ける
これらは薬の効果を支える土台となり、尿酸値の安定に役立ちます。
尿酸値を下げる食べ物については、以下の記事でも詳しく解説しています。
高尿酸血症を放置するリスク
高尿酸血症を放置すると、痛風発作の再発だけでなく、腎結石や慢性腎臓病、心血管疾患のリスクにもつながるとされています※。
※参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「高尿酸血症」
尿酸の結晶が腎臓に溜まると腎機能の低下を招くことがあり、尿酸値の高い状態は生活習慣病とも関連すると考えられています。
こわいのは、痛みなどの症状がない時期でもリスクが静かに進むことです。
だからこそ、症状がなくても治療を続け、尿酸値を管理することが将来の健康を守ることにつながります。
まとめ|痛風治療は尿酸値管理の継続が重要
痛風の治療では、発作の痛みを抑えるだけでなく、尿酸値を適切に管理して再発を防ぐことが重要です。
痛みが治まっても高尿酸血症が続いていることは多く、治療をやめると再発や合併症のリスクが高まります。
治療を続けるために、以下のポイントを意識してみてください。
- 発作が治まっても自己判断で薬をやめない
- 定期的に通院し、血液検査で尿酸値を確認する
- 飲酒・食事・体重などの生活習慣も見直す
- 気になる副作用は自分でやめる前に主治医へ相談する
痛風は、薬と生活習慣の改善を続けることで、発作を抑えながら付き合っていける病気です。
一人で抱え込まず、主治医と相談しながら無理のない範囲で治療を続けていきましょう。
なお、痛風の治療は薬と生活改善が基本であり、再生医療はその代わりになるものではありません。
関節や腎臓など将来の健康が気になる方向けの補完的な選択肢として、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも再生医療の情報を紹介しています。
監修者
坂本 貞範
Sadanori Sakamoto
医療法人美喜有会 理事長
「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。
略歴
1997年3月関西医科大学 医学部卒
1997年4月医師免許取得
1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務
1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務
1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務
1999年2月国立大阪南病院 勤務
2000年3月野上病院 勤務
2003年3月大野記念病院 勤務
2005年5月さかもとクリニック 開設
2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任
2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設
2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設
2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設
























