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背中の痛みの原因は?場所別(右側・左側・真ん中)の症状や考えられる病気について解説

背中の痛みの原因は?場所別(右側・左側・真ん中)の症状や考えられる病気について解説
公開日: 2026.07.31

日常生活の中で背中の痛みに悩まされ、痛む場所によって原因が違うのではないかと不安を感じていませんか。

背中の不調は、単なる筋肉の疲労からくるものだけでなく、内臓のトラブルや背骨周辺の疾患が隠れているサインの可能性があります。

右側が痛むのか、左側なのか、あるいは全体が重だるいのかなど、痛みを感じる場所によって疑われる病気は異なります。

本記事では、背中の痛む場所別に考えられる原因や病気について、整形外科領域の疾患も含めて詳しく解説します。

ご自身の状態と照らし合わせながら、適切な対処につなげるための参考にしてください。

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慢性的な背中の痛みも改善できる可能性がある治療法のため、併せてご覧ください。

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背中の右側が痛いときに考えられる原因・病気

背中の右側に痛みがある場合、筋肉の疲労だけでなく、右側に位置する内臓の不調が原因となっている可能性があります。

本章では、背中の右側の痛みを引き起こす可能性がある原因として、以下の3つを解説します。

どのような病気が隠れている可能性があるのか、それぞれの疾患における痛みの特徴や見分けるポイントについて詳しく見ていきましょう。

胆のう・胆管の疾患

背中の右側上部から肩にかけて強い痛みを感じる場合、胆のう・胆管の病気が引き金となっている可能性があります。

「胆石症」や「胆のう炎」などの疾患では、食後や夜間に右の背中からみぞおちにかけて激しい痛みが現れるのが特徴です。

発熱や吐き気に加えて、白目や皮膚が黄色くなる黄疸などの症状を伴うこともあり、これらの症状が見られたら速やかに医療機関を受診しましょう。

腎臓の疾患

背中の右側下部から腰周辺にかけての痛みは、右側の腎臓にトラブルが起きているサインかもしれません。

腎臓は背中の左右に一つずつあるため、右側の腎臓が炎症を起こすと右側の背中や腰に痛みを感じることがあります。

代表的な病気として、細菌感染による腎盂腎炎や、尿の通り道に石が詰まる尿管結石などが挙げられます。

特に尿管結石の場合は、冷や汗が出るほどの突然の激しい痛みが特徴であり、血尿や頻尿を伴うことも少なくありません。

痛みが波のように寄せては引く感覚がある場合は、泌尿器科、または内科ですぐに検査を受けてください。

十二指腸潰瘍

空腹時や夜間にみぞおちが痛み、痛みが背中へ響く場合は、十二指腸潰瘍などの消化器疾患も考えられます。

十二指腸は胃と小腸をつなぐ消化管であり、主にピロリ菌感染や、解熱鎮痛薬として使われるNSAIDsなどの影響で粘膜が傷つくと深い潰瘍ができてしまいます。

症状が進行して潰瘍が深くなると、出血による黒い便が出たり、貧血によるめまいを引き起こしたりすることがあります。

放置すると腸に穴が開いてしまう危険性もあるため、症状が続く場合は早めに消化器内科を受診しましょう。

背中の左側が痛いときに考えられる原因・病気

背中の左側の痛みは筋肉のトラブルだけでなく、心臓や膵臓などの命に関わる重大な病気が原因となっている可能性があります。

本章では、背中の左側に痛みを引き起こす可能性のある原因として、以下の2つを解説します。

放置すると危険な状態に陥る恐れもあるため、それぞれの病気における痛みの特徴や、注意すべき初期症状について詳しく確認していきましょう。

心臓疾患

背中の左側や左肩にかけて締め付けられるような激しい痛みがある場合、狭心症や心筋梗塞などの心臓疾患が疑われます。

心臓の筋肉に十分な血液が行き渡らなくなることで、胸の痛みだけでなく、背中や腕に「放散痛」と呼ばれる痛みが現れます。

特に心筋梗塞の場合は、冷や汗を伴うような急激な痛みが数分以上にわたって続きます。

息苦しさや強い吐き気を伴うことも多く、少しでも心当たりがある場合は、ためらわずに救急車を呼ぶなどの迅速な対応が重要です。

膵臓疾患

みぞおちから背中の左側にかけて、突き抜けるような強い痛みを感じる場合は、急性膵炎などの膵臓疾患を発症している恐れがあります。

膵臓は胃の裏側付近に位置しているため、炎症が起きると背中側にも痛みが響きやすく、体を丸めると痛みが少し和らぐのが特徴です。

長期間にわたるアルコールの過剰摂取や胆石などが主な原因として挙げられ、痛みのほかに発熱や嘔吐などの症状を伴うことがあります。

症状が進行すると命に関わることもあるため、強い痛みや異変を感じたときは、救急外来を受診するか救急車を呼びましょう。

背中の真ん中・全体が痛いときに考えられる原因・病気

背中の真ん中や全体に痛みを感じる場合、長時間の同じ姿勢による筋肉への負担や、精神的なストレスが原因となっていることが多くあります。

本章では、背中全体に重だるさや痛みを引き起こす可能性のある原因として、以下の2つを解説します。

なぜ広範囲にわたって背中の痛みや重だるさが現れるのか、それぞれの具体的な原因と症状の特徴について詳しく見ていきましょう。

筋肉疲労

背中全体や真ん中が痛む原因として多く見られるのが、長時間のデスクワークやスマートフォン操作による筋肉の疲労です。

悪い姿勢を長く続けると、背中の筋肉が過度に緊張して血流が悪くなり、コリや痛みを引き起こしやすくなります。

また、運動不足によって筋力が低下していると、上半身の重さを支えきれずに背中への負担がさらに大きくなります。

痛みを和らげるためには、こまめに休憩を挟んでストレッチを行い、硬くなった筋肉をほぐしましょう。

自律神経の乱れ

自律神経の乱れやストレス、睡眠不足による筋肉の緊張が背中の重だるさや痛みに関係していることがあります。

精神的なストレスや睡眠不足が続くと交感神経が優位になり、無意識のうちに背中の筋肉が緊張して硬くなってしまいます。

この状態が長く続くと、筋肉の緊張からくる痛みだけでなく、動悸や頭痛といった全身の不調につながることもあります。

まずは十分な睡眠をとってリラックスできる時間を作り、心身のストレスを少しずつ軽減していくことが大切です。

背中の痛みは整形外科で診るべき疾患の可能性もある

背中の痛みは内臓の不調だけでなく、背骨や神経の異常からくる整形外科領域の疾患が原因であることも考えられます。

本章では、整形外科で診てもらうべき代表的な疾患として、以下の4つを解説します。

しびれを伴う痛みや体を動かしたときに痛みが強くなる場合は、これらの病気が隠れている可能性があるため詳しく見ていきましょう。

椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアは、背骨の間にあるクッションの役割を果たす組織が飛び出し、神経を圧迫することで痛みを引き起こす病気です。

主に首や腰で起こりやすい疾患ですが、胸椎と呼ばれる背中の部分で発生すると、背中から胸にかけての痛みが生じます。

また、背中の痛みとともに足にも痛みやしびれが広がるケースも多いです。

足のしびれや脱力、歩きにくさ、排尿・排便の異常がある場合は、早めに整形外科を受診してください。

脊柱管狭窄症

脊柱管狭窄症は、神経の通り道である脊柱管が加齢などによって狭くなり、神経が圧迫されて痛みやしびれが生じる疾患です。

腰部の脊柱管狭窄症では、腰や背中の痛みに加え、歩いたときに足の痛みやしびれが現れ、休むと再び歩けるようになる「間欠性跛行」が特徴的です。

加齢による骨や靭帯の変性が引き金となることが多いため、中高年以降で背中の痛みが続く場合は注意しましょう。

骨粗鬆症による圧迫骨折

骨粗鬆症によって骨がもろくなっていると、軽い衝撃や日常生活の動作だけでも背骨が圧迫骨折を起こすことがあります。

重いものを持ったり前かがみになったりした際に強い痛みが出る場合がありますが、痛みが軽く、身長の低下や背中の丸まりによって気付くケースもあります。

骨折に気づかずに放置してしまうと、背中が丸く変形したり、慢性的な痛みが残ったりする原因につながるため注意が必要です。

転倒などの明確なきっかけがなくても急に背中が痛くなった場合は、整形外科を受診しましょう。

ぎっくり背中

ぎっくり背中は、重いものを持ち上げたり急に体をひねったりしたときに、急に起こった背中の強い痛みを指す通称です。

正式な病名ではありませんが、腰で起こる「ぎっくり腰」の背中版ともいえる症状であり、息をするだけでも痛むことがあります。

筋肉や筋膜だけでなく、関節、靱帯などが関係する可能性があり、原因を特定できないことも少なくありません。

痛みを悪化させる動作は控えつつ、数日経っても痛みが引かない場合は医療機関を受診しましょう。

背中の痛みは場所に関わらず放置せずに医療機関を受診しよう

背中の痛みは、単なる筋肉疲労だけでなく、内臓の病気や整形外科の疾患などさまざまな原因が考えられます。

軽い痛みで、姿勢を変えたり休んだりすることで改善する場合は、無理をせず様子見で良いケースもあります。

一方で、突然の激痛、胸痛や息苦しさ、発熱、しびれ・脱力、排尿・排便の異常を伴う場合や、痛みが長引いたり悪化したりする場合は、早めに医療機関を受診してください。

「たかが背中の痛み」と軽く考えず、内科や整形外科などの適切な医療機関を受診し、早めに原因を特定することが大切です。

医療機関で正確な診断と治療を受けることが、重大な病気の見逃しや治療の遅れを防ぐことにつながります。

監修者

渡久地 政尚

Masanao Toguchi

医師

略歴

1991年3月琉球大学 医学部 卒業

1991年4月医師免許取得

1992年沖縄協同病院 研修医

2000年癌研究会附属病院 消化器外科 勤務

2008年沖縄協同病院 内科 勤務

2012年老健施設 かりゆしの里 勤務

2013年6月医療法人美喜有会 ふたこクリニック 院長

2014年9月医療法人美喜有会 こまがわホームクリニック 院長

2017年8月医療法人美喜有会 訪問診療部 医局長

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 院長