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第五腰椎分離症とは?症状・原因・治療法・スポーツ復帰を解説

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公開日: 2026.07.31

第五腰椎分離症は、腰椎の最下部にある第五腰椎の後方部分に疲労骨折が生じる病気です。

腰椎分離症は第四腰椎などにも生じますが、第五腰椎は最も発生頻度が高い部位とされています。

本記事では、第五腰椎分離症の症状や原因、診断方法、治療法、スポーツ復帰までの流れを解説します。

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第五腰椎分離症とは?腰椎分離症で最も多くみられる部位

第五腰椎分離症とは、第五腰椎の椎弓峡部と呼ばれる部分に繰り返し負担がかかり、疲労骨折が生じた状態です。

腰椎分離症は第四腰椎などにも生じますが、第五腰椎は最も発生頻度が高い部位とされています。

手術を受けた腰椎分離症の患者を対象とした研究では、第五腰椎の病変が全体の73.8%を占めていました。
※参照:PubMed「Surgically treated cases of lumbar spondylolysis and isthmic spondylolisthesis」

第五腰椎は腰椎の最下部で仙骨と接しており、上半身の荷重に加えて腰を反らす力やひねる力が加わりやすい位置にあります。

第五腰椎分離症は一度の強い衝撃で起こる骨折ではなく、小さな負担が繰り返されることで徐々に進行する疲労骨折です。

第五腰椎分離症の主な症状

ここでは、第五腰椎分離症でみられる主な2つの症状を解説します。

代表的な症状は運動時の腰痛ですが、病期や分離すべり症の有無によって症状の現れ方は異なります。

初期は日常生活で痛みを感じないこともあり、スポーツ中だけ痛むケースも少なくありません。

痛みが軽くても、腰を反らす動作で繰り返し症状が出る場合は早めに整形外科を受診しましょう。

運動時や腰を反らしたときの腰痛

第五腰椎分離症では、スポーツ中や運動後に腰のベルト付近へ痛みが出る傾向があります。

とくに腰を後ろへ反らす動作や、身体をひねる動作を行ったときに痛みが強くなりやすい点が特徴です。

野球の投球やバッティング、サッカーのキック、バレーボールのスパイクなどで症状が現れる場合があります。

初期は安静にすると痛みが治まることもありますが、練習を再開すると再び痛む場合は疲労骨折が進行している可能性があります。
※参照:日本整形外科学会「腰椎分離症・分離すべり症」

進行すると下肢症状を伴うことがある

第五腰椎分離症が進行すると、分離した椎体が前方へずれる分離すべり症へ移行する場合があります。

分離部や周囲の組織によって神経根が圧迫されると、お尻や太ももの痛み、脚のしびれが現れることがあります。

神経症状はすべての患者様にみられるわけではありませんが、歩行や日常生活へ影響する場合は詳しい検査が必要です。

脚の筋力低下や強いしびれを伴う場合は、腰痛だけの段階よりも早めの受診が求められます。
※参照:日本整形外科学会「腰椎分離症・分離すべり症」

第五腰椎分離症の原因

第五腰椎分離症の主な原因は、成長期の骨へ腰を反らす力やひねる力が繰り返し加わることです。

成長期は骨格が発達途中であり、筋力や技術に対して練習量が多いと椎弓峡部へ負担が蓄積しやすくなります。

野球、サッカー、バレーボール、バスケットボール、体操、陸上競技などでは、ジャンプや回旋動作が繰り返されます。

股関節や太ももの柔軟性不足、体幹機能の低下、腰を過度に反らすフォームも負担を集中させる要因です。

競技そのものだけが原因ではなく、練習量、身体の柔軟性、動作フォームなどが重なって発症すると考えられています。
※参照:日本整形外科学会「腰椎分離症・分離すべり症」

第五腰椎分離症の診断方法

第五腰椎分離症の診断では、痛みが出る動作や競技歴を確認したうえで、身体診察と画像検査を行います。

レントゲン検査では進行した分離を確認できる場合がありますが、発症直後の小さな疲労骨折は映らないことがあります。

MRI検査は骨髄浮腫などの初期変化を捉えやすく、骨折線が明確になる前の早期診断に役立つ検査です。

CT検査では骨折線の形状や分離の進行度を詳しく確認できるため、病期の判定や骨癒合の評価に用いられます。

レントゲンで異常がなくても運動時の腰痛が続く場合は、MRIやCTが必要か医師へ相談しましょう。
※参照:日本腰痛学会「成長期腰椎分離症の診断と治療」

第五腰椎分離症の治療法

ここでは、第五腰椎分離症に対して行われる主な2つの治療法を解説します。

治療方針は、初期・進行期・終末期といった病期や、骨癒合の可能性によって異なります。

初期は骨をつなげることを目標とし、終末期では痛みの軽減と身体機能の改善が中心になります。

多くの場合は保存療法から開始し、症状や経過を確認しながら次の治療を検討します。

保存療法

保存療法では、スポーツを一定期間休止し、第五腰椎へ繰り返し加わる負担を減らします。

骨癒合を目指せる初期や進行期では、硬性または半硬性のコルセットを装着して骨折部を安定させる場合があります。

リハビリでは体幹の安定性や股関節の柔軟性を改善し、腰だけを過度に反らす動作の修正に取り組みます。

痛みが消えた時点で治療を終えるのではなく、骨の状態と競技動作の両方を確認することが重要です。

治療期間は病期や骨癒合の進み方によって異なるため、定期的な画像検査をもとに運動再開の時期を判断します。

手術が検討されるケース

手術は、保存療法を続けても強い腰痛が改善せず、通学や仕事、競技へ大きな支障が残る場合に検討されます。

分離すべり症によって神経が圧迫され、脚の痛みやしびれ、筋力低下が強い場合も手術の対象となることがあります。

手術方法には分離部を修復して骨癒合を目指す方法や、腰椎の不安定性を抑える固定術などがあります。

第五腰椎に分離があるという画像所見だけで、直ちに手術が必要になるわけではありません。

患者様の年齢や症状、分離部の状態、すべりの程度、競技への復帰希望を踏まえて治療方針を決定します。

スポーツ復帰の目安と再発予防

第五腰椎分離症からのスポーツ復帰は、痛みの消失だけでなく、骨癒合や身体機能の回復を確認して判断します。

まずは日常生活や軽い運動で痛みが出ないことを確認し、ジョギング、基礎練習、競技練習の順に負荷を上げます。

腰を反らす、身体をひねる、ジャンプして着地するといった競技動作で痛みが再現されないことも重要です。

復帰後はウォーミングアップを十分に行い、体幹トレーニングや股関節・太もものストレッチを継続しましょう。

練習量を急に元へ戻さず、翌日まで痛みが残らない範囲で段階的に増やすことが再発予防につながります。

損なわれた組織・臓器の機能改善を目指す再生医療という選択肢

第五腰椎分離症の標準的な治療は、病期に応じた保存療法と、必要な場合に行われる手術です。

一方、骨や椎間板などの組織を対象とした再生医療の研究も進められています。

再生医療は、患者様ご自身の血液から作製したPRPや、脂肪から採取して培養した幹細胞などを用い、損傷した組織の修復や機能改善を目指す治療法です。

現時点では、第五腰椎分離症の骨癒合を目的とする標準治療として有効性が十分に確立されているわけではありません。

痛みの原因や分離部の状態によって適応は異なるため、保存療法の経過や画像所見を含めて慎重に判断する必要があります。

再生医療を検討する際は、期待できる作用やリスク、費用について再生医療に精通した医師から説明を受けましょう。

スポーツによる関節・筋腱の症状に対する再生医療の詳細はこちら

再生医療を提供する医療機関には、認定再生医療等委員会の意見を聴いたうえで、再生医療等提供計画を提出する手続きが求められます。
※参照:厚生労働省「再生医療等提供計画の提出等について(概要)」

まとめ|第五腰椎分離症は早期発見・早期治療がスポーツ復帰への鍵

第五腰椎分離症は、成長期のスポーツ選手に多くみられる腰椎後方の疲労骨折です。

初期はレントゲンで異常が見つからないこともありますが、MRIなどで早期に診断できれば骨癒合を目指せる可能性があります。

治療ではスポーツの休止やコルセット、リハビリを組み合わせ、骨の状態と身体機能を確認しながら復帰を進めます。

痛みを我慢して競技を続けると分離が進行する可能性があるため、繰り返す腰痛を自己判断で放置しないことが大切です。

保存療法を続けても痛みが残る場合は、再検査や手術の適応に加え、症状に応じて再生医療について相談する選択肢もあります。

第五腰椎分離症が疑われる症状が続く患者様は、早めに整形外科を受診して現在の病期を確認しましょう。

保存療法を続けても改善しない腰の痛みでお悩みの方は、リペアセルクリニックの公式サイトや無料相談も参考にしてください。

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監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設