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陸上選手に起こる腰椎分離症とは?競技に与える影響や治療法を詳しく解説

公開日: 2019.09.05
更新日: 2025.06.30

陸上選手に多く見られる腰椎分離症は、腰の骨(腰椎)の後方部分である椎弓が、繰り返しの負担によって疲労骨折を起こし、分離してしまう病気です。

これは競技パフォーマンスに大きく影響し、重症化すると長期離脱や選手生命の危機にも繋がりかねません。

しかし、適切な診断と保存療法、さらには体外衝撃波や再生医療といった先進的な治療選択肢もあり、多くの選手が競技復帰を果たしています。

今回は、スポーツ選手に多い腰椎分離症の詳細と治療法について解説していきます。

加えて、腰椎分離症の診断とステージ分類についてもご紹介。

腰椎分離症の診断方法や治療方法を詳細に解説しているので、ぜひ参考にしてください。

また当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、腰椎分離症の再発を予防したい方や重症化している方に向けて、再生医療の症例や治療内容を紹介しています。

手術を回避し、より早く日常生活やスポーツへ復帰したい方はご確認ください。

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陸上選手などのスポーツ選手に多い腰椎分離症とは?

腰椎分離症は、スポーツ選手に多いとされる腰の怪我です。

特に、繰り返し腰を反らせる動作が多い陸上選手などに発症しやすい傾向にあります。

これは、腰部の後ろ側に位置する骨に疲労骨折が生じることで起こります。

例えるなら、骨に少しずつひびが入っていくような状態が続きます。

はじめは目に見えないくらいの小さなひびでも、負担がかかり続けることで、そのひびはだんだん深くなっていきます。

このひびが入った状態が疲労骨折です。この時点ではまだ完全に骨は離れていません。

しかし、このひびがずっと残り、ある時にそのひびから骨が完全に割れて、前後の部分が分かれてしまうことがあります。

この骨が完全に分離してしまった状態を腰椎分離症と呼んでいます。

悪化すると分離すべり症に進行する可能性もあるので、早期発見と適切な治療が重要です。

分離すべり症は、疲労骨折などにより腰椎の一部が分離し、その結果、腰椎が前方にずれてしまう状態を指します。

腰椎分離症が陸上競技に与える影響について

腰椎分離症による腰の痛みは、練習や試合でのパフォーマンス低下に直結します。

特に跳躍や投擲など腰を使う種目では、本来の力を発揮できないもどかしさを感じることもあるでしょう。

腰椎分離症は、陸上競技選手にとって大きな試練ですが、競技継続への道を閉ざすものではありません。

早期に適切な治療を開始した多くの選手が、競技へ復帰できています。

大切なのは、痛みを無視せず専門家の指導のもと、体への負担を最小限に抑えつつ、回復と並行してできるトレーニングを見つけることです。

自身の身体と向き合い、再発予防のための体幹強化や柔軟性向上にも取り組むことで、競技者としてのキャリアを継続できる可能性は十分にあります。

腰椎分離症の診断とステージ分類

腰椎分離症の診断は、症状の確認と並行して画像検査が非常に重要です。

また適切な治療を行うためには、分離がどの程度進んでいるのか把握するための「ステージ分類」が不可欠となります。

ここでは、具体的な検査方法やステージ分類について解説していきます。

腰椎分離症にお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

MRI・X線で何がわかること

腰椎分離症のMRI・X線で検査で分かることは、以下の通りです。

診断方法 内容
MRI検査

X線では分かりにくい病変を検出するのに優れている

X線検査 疲労骨折が進行し、分離した部分が確認できる場合がある

X線検査では、疲労骨折が進行し、実際に骨が分離している状態を確認できます。

特に、斜位像では特徴的な所見が現れることがあります。

一方、MRI検査はX線では捉えにくい初期の疲労骨折や、骨折に伴う骨髄の炎症を検出するのに優れており、早期発見に繋がることも。

腰椎分離症が疑われる症状が現れたら、早めに病院へ相談しましょう。

疲労骨折と分離症の違い

疲労骨折と腰椎分離症の違いは、以下の通りです。

症状 内容
疲労骨折

・繰り返し加わる小さな力によって骨にひびが入る
・骨が部分的に傷ついている状態

腰椎分離症 ・疲労骨折が進行して骨が完全に分離した状態

疲労骨折は、繰り返し加わる小さな力によって骨にひびが入ったり、部分的に傷ついたりする状態を指します。

一方、腰椎分離症は、腰椎の特定の部位(椎弓)に生じた疲労骨折が進行し、最終的に骨が完全に分離してしまった状態です。

つまり、疲労骨折は分離症の前段階であり、腰椎分離症は疲労骨折が悪化した結果と言えます。

そのため、早い段階で疲労骨折を発見し適切に対処することで、分離症への進行を防止することができます。

分離症のステージ

腰椎分離症のステージ分類は、以下の通りです。

ステージ 特徴
初期 ・疲労骨折が発生したばかりの状態
・MRIで骨髄の浮腫が確認できる
進行期 ・骨折線が広がり、分離が始まった状態
・X線やCTで骨折線が確認できる
終末期 ・完全に分離した状態
・治癒が困難なため、本来関節ではない部分が動くようになる

初期では早期の安静とコルセット固定で骨癒合が期待できますが、進行期では骨折線が広がり、骨癒合の可能性は低下します。

終末期では完全に骨が分離し、基本的に骨癒合は難しくなり、痛みのコントロールが中心となります。

さらに、分離した椎体が前後にずれる分離すべり症になるケースもあるため、早めの治療が重要です。

これらのステージを理解し、適切なタイミングで治療を開始することが回復への鍵となります。

治療法の選択肢

腰椎分離症の治療法の選択肢として、安静とコルセットでの固定や物理療法が挙げられます。

ここからは、以下の項目に分けて腰椎分離症の治療法について解説していきます。

腰椎分離症の治療法はステージ分類や、一人ひとりの状態によって異なり、適切な治療方法を模索していく必要があります。

腰椎分離症の治療についての詳細が知りたい方は、参考にしてください。

安静・固定とその目安期間

安静とコルセットでの固定での治療方法と目安期間は、以下の通りです。

治療法 治療期間の目安 治療内容
安静治療(保存療法) 3か月~6か月 ・スポーツ活動を一時的に中止する
・日常生活で腰に負荷がかかる動作を避ける
コルセットでの固定治療 2か月~6か月 ・硬性コルセットを装着する
・骨の癒合を促進する

安静治療の目安期間は、通常3か月から6か月です。

この期間中は、腰に繰り返し負担がかかるスポーツ活動を一時的に中止することが最も重要になります。

一方でコルセットでの固定治療は、通常2か月から6か月を目安に行われます。

コルセットによって骨折部位が安定することで、骨の自然な癒合が促進されるメリットも。

上記はあくまでも目安で、正確な期間は腰椎分離症のステージや骨癒合の進行状況によって医師の判断が基準となります。

体外衝撃波治療・超音波治療の効果

腰椎分離症における体外衝撃波治療・超音波治療は、以下の効果が期待できます。

治療法 治療内容 期待できる効果
体外衝撃波治療 音速を超える高い圧力波を患部に集中的に照射する

・痛みの早期軽減
・骨癒合の促進

超音波治療 微弱な超音波を患部に連続的に照射する ・治癒期間の短縮
・骨癒合の促進
・疼痛の軽減

体外衝撃波治療では、体外衝撃波治療器を使い、患部の痛みを和らげ、骨の治癒を促進させます。

主に初期〜進行期の腰椎分離症で、他の治療法で痛みが軽減されない場合に選択される治療法です。

一方、超音波治療はLIPUSという機器で、骨の修復や疼痛の軽減を促し、治癒期間の短縮を目指します。

初期〜進行期の腰椎分離症で、骨の治癒が期待される場合に適用される治療法です。

LIPUSの超音波治療では、骨折の治癒期間を約40%短縮する効果も報告されています。

再生医療について

腰椎分離症に対する再生医療は、新たな治療法として注目されています。

再生医療は、自身の体から採取した幹細胞を骨折部に注入することで、骨の再生能力を高め、癒合を促すことを目的としています。

リペアセルクリニックでは、腰椎分離症に対してこの再生医療を治療選択肢の一つとして提供しています。

具体的には、患者さん自身の幹細胞を採取・培養し、患部に直接注射する「脊髄腔内ダイレクト注射療法」など、損傷部位へより多くの幹細胞を届ける独自の技術を用いています。

これにより、従来の保存療法で効果が見られない方や、早期のスポーツ復帰を強く望むアスリートが復帰できる可能性があります。

腰椎分離症でお悩みの方は、メール相談またはオンライン診療にてご相談ください。

腰の痛みは手術しなくても治療できる時代です。

腰椎分離症は正しい知識と行動で競技復帰が可能!

腰椎分離症と診断されても、競技復帰を諦める必要はありません。

大切なのは、この疾患について正しい知識を持ち、早期に適切な治療と行動を開始することです。

  • 腰椎分離症の早期治療で復帰の可能性がある
  • MRI検査・X線検査で画像診断を受ける必要がある
  • ステージ分類を理解する必要がある
  • 他の治療で効果を感じられない方は、再生医療を検討してみる

もし保存療法や物理療法で効果を感じられないのであれば、再生医療を検討してみてください。

リペアセルクリニックでは、患者様の幹細胞の培養・投与を行うことで腰椎の痛みを軽減する治療を行っています。

実際に行う治療は簡単な注射だけなので、入院不要で日帰りで済ますことも可能です。

腰椎分離症によってスポーツが思うようにできないという方は、当院のメール相談・オンライン診療にてご相談ください。

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監修者

岩井 俊賢

Toshinobu Iwai

医師

略歴

2017年3月京都府立医科大学 医学部医学科卒業

2017年4月社会医療法人仁愛会 浦添総合病院 初期研修医

2019年4月京都府立医科大学附属病院 整形外科

2020年4月医療法人啓信会 京都きづ川病院 整形外科

2021年4月一般社団法人愛生会 山科病院 整形外科

2024年4月医療法人美喜有会 リペアセルクリニック大阪院 院長

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