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ヘルニアの再生医療とは?期待できる効果や適応を解説

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公開日: 2026.07.31

椎間板ヘルニアとは、背骨のクッションの役割を担う椎間板の一部が飛び出し、神経を圧迫することで腰や足に痛み・しびれを引き起こす疾患です。

治療は保存療法や手術が中心ですが、近年では損傷した組織の修復を目指す「再生医療」も新たな選択肢の一つとして注目されています。

「手術はできるだけ避けたい」「保存療法を続けても良くならない」とお悩みの患者様にとって、再生医療は治療の可能性を広げる手段となるかもしれません。

本記事では、椎間板ヘルニアに対する再生医療の仕組みや期待できる効果、対象となる方、手術との違いについて解説します。

ご自身に合った治療法を選ぶための参考として、ぜひ最後までご覧ください。

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再生医療はヘルニア治療の新たな選択肢の一つ

椎間板ヘルニアに対する再生医療は、保存療法や手術といった標準治療に加わる新たな治療選択肢の一つです。

椎間板ヘルニアの治療は、薬物療法やコルセット、リハビリテーションなどの保存療法から始めるのが一般的です。

多くの場合は保存療法で症状の軽快が期待できるとされており、改善が乏しい場合や神経症状が重い場合に手術が検討されます。
※参照:日本整形外科学会「腰椎椎間板ヘルニア」

再生医療は、患者様ご自身の血液や細胞の働きを活用して、損傷した組織の修復や炎症の抑制を目指す治療法です。

ただし、すべての椎間板ヘルニアに適応されるわけではなく、症状や病態に応じて医師が適応を判断します。

まずは再生医療がどのような治療なのかを理解し、ご自身の症状に合うかどうかを考える材料にしましょう。

ヘルニアに対する再生医療とは?

ヘルニアに対する再生医療とは、PRP療法や幹細胞治療などを用いて、損傷した椎間板や周囲組織の修復・炎症の抑制を目指す治療法です。

ここでは、代表的な2つの治療法の仕組みと治療の流れを解説します。

PRP療法

PRP療法(多血小板血漿療法)は、患者様ご自身の血液から血小板を多く含む成分を抽出し、患部に注射することで炎症の抑制や組織修復を目指す治療法です。

血小板には、損傷した組織の修復を促す「成長因子」が豊富に含まれています。

この働きを活用することで、椎間板やその周囲に生じた炎症を抑え、痛みの軽減が期待できるとされています。

採血と注射による治療のため身体への負担が比較的少なく、入院を必要とせず日帰りで受けられるケースが一般的です。

幹細胞治療

幹細胞治療は、患者様ご自身の脂肪組織などから採取した幹細胞を培養して投与し、損傷した椎間板や神経周囲の組織の修復・再生を目指す治療法です。

幹細胞には、さまざまな組織に変化する能力(分化能)や、損傷部位の修復を助ける働きがあるとされています。

治療の流れとしては、少量の脂肪を採取したのち、専用の施設で幹細胞を数週間かけて培養し、点滴や注射で投与します。

通院を基本として進められる場合が多く、手術のように身体を大きく切開しない点が特徴です。

幹細胞治療によるヘルニア治療の実際については、以下の動画でも詳しく解説しています。

どのような人が再生医療の対象になる?

再生医療の対象となるのは、保存療法で十分な改善が得られない方や、できるだけ手術を避けたいと考えている方などです。

具体的には、以下のようなケースで検討される場合があります。

  • 保存療法を続けても慢性的な腰痛や足のしびれが改善しない方
  • できるだけ手術を避けて治療を進めたい方
  • 神経障害が重度ではない方
  • 手術後も痛みやしびれが残っている方

一方で、以下のような症状がある場合は、再生医療よりも手術が優先されるケースが多いとされています。

  • 足に力が入らないなど、麻痺が進行している
  • 残尿感や失禁など、排尿・排便の障害(膀胱直腸障害)がある

とくに膀胱直腸障害は、神経の束(馬尾)が強く圧迫されているサインであり、早急な治療が必要とされています。
※参照:日本脊髄外科学会「腰椎椎間板ヘルニア」

ご自身が対象になるかどうかは診察による判断が必要なため、まずは医療機関へ相談しましょう。

期待できる効果と限界

ヘルニアに対する再生医療では、炎症の軽減や痛み・しびれの改善、生活の質(QOL)の向上が期待できるとされています。

組織の修復を促す働きによって、長引く症状の緩和や日常生活動作の改善を目指せる点が特徴です。

一方で、再生医療は椎間板を完全に元の状態へ戻す治療ではないことを理解しておく必要があります。

効果の現れ方には個人差があり、すべての患者様に同じ結果が得られるわけではありません。

また、実際の治療では、リハビリテーションなどの標準治療と組み合わせて行われることも多くあります。

期待できる効果と限界の両方を理解した上で、医師と相談しながら治療方針を決めることが大切です。

手術との違い

再生医療と手術の大きな違いは、身体への負担(侵襲性)と治療の目的にあります。

それぞれの特徴を以下の表に整理しました。

項目 再生医療 手術
身体への負担 注射・点滴が中心で比較的少ない 切開を伴うため比較的大きい
入院 不要な場合が多い 術式により数日〜の入院が必要
治療の目的 組織の修復・炎症の抑制を目指す 飛び出した椎間板を切除し神経の圧迫を取り除く
主な適応 保存療法で改善しない慢性症状など 重度の麻痺や膀胱直腸障害など
費用 自由診療(全額自己負担)が多い 保険適用となるのが一般的

どちらが優れているというものではなく、症状の程度や病態、患者様の希望に応じて選択されます。

手術を勧められている方も、リスクや代替手段を理解した上で治療法を検討しましょう。

治療を受ける前に知っておきたいこと

ヘルニアに対する再生医療は自由診療で行われることが多く、費用や治療回数、リスクを事前に確認しておくことが大切です。

自由診療のため費用は全額自己負担となり、治療内容や医療機関によって金額が大きく異なります。

治療回数も症状や治療法によって変わるため、総額でどの程度かかるのかを事前に確認しましょう。

また、注射部位の痛みや腫れ、内出血、感染などの副作用・合併症が起こる可能性もあります。

ご自身の細胞や血液を用いる治療のため拒絶反応のリスクは低いとされていますが、リスクがゼロではない点は理解しておく必要があります。

治療を受ける際は、治療実績が豊富で、再生医療に精通した医師から十分な説明を受けられる医療機関を選ぶことが重要です。

不明点や不安な点は、契約前の相談の段階で納得できるまで確認しましょう。

再生医療以外のヘルニア治療

椎間板ヘルニアの治療は、薬物療法やリハビリテーションなどの保存療法が基本です。

主な治療法は以下のとおりです。

治療法 内容
薬物療法 消炎鎮痛薬などで痛みや炎症を和らげる
リハビリテーション 運動療法やストレッチで腰への負担を軽減し、再発予防を目指す
神経ブロック注射 神経の周囲に局所麻酔薬などを注射し、強い痛みを抑える
手術療法 飛び出した椎間板を切除し、神経の圧迫を取り除く

症状が軽い場合は保存療法から始め、経過を見ながら治療法を調整していくのが一般的です。

再生医療だけにこだわらず、複数の治療法の特徴を理解した上で、ご自身に合った方法を医師と相談しながら選択することが重要です。

まとめ|再生医療は病状に応じた治療選択肢の一つ

椎間板ヘルニアの治療は保存療法が基本であり、多くの場合は手術をせずに症状の軽快が期待できます。

ただし、適した治療法は症状の程度や病態によって異なるため、自己判断せず医師と相談しながら治療方針を決めることが大切です。

一方で、保存療法を続けても痛みやしびれが改善しない場合や、できるだけ手術を避けたい場合には、再生医療も選択肢の一つとなります。

再生医療は、患者様ご自身の血液や幹細胞を活用し、損傷した椎間板や周囲組織の修復・炎症の抑制を目指す治療法です。

適応の可否は診察によって判断されるため、気になる方はまず医療機関の無料相談を活用してみてください。

ヘルニアに対する再生医療の詳しい内容は、リペアセルクリニックの公式サイトでもご紹介していますので、保存療法を続けても改善しないヘルニアの痛みでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

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監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設