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椎間板ヘルニアは一生治らない?回復までの期間と治療法について解説

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公開日: 2019.11.07 更新日: 2026.05.29

椎間板ヘルニアと診断され、動けないほどの激痛やしびれに襲われると、「この先ずっとこの痛みと付き合っていくのか」「一生治らないのではないか」と強い不安を抱いてしまう方は少なくありません。

しかし、椎間板ヘルニアは決して一生治らない病気ではありません。

人間の身体に備わっている免疫機能や自然治癒力によって、適切な対処を続ければ、多くの場合で症状は少しずつ改善へと向かいます。

本記事では、椎間板ヘルニアがどのようなメカニズムで治るのか、回復までの経過、再発を防ぐための方法について詳しく解説しています。

椎間板ヘルニアの治療法についても紹介していますので、ぜひ参考にして椎間板ヘルニアに対する不安を解消しましょう。

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椎間板ヘルニアは「一生治らない病気」ではない

椎間板ヘルニアは重症化すると激しい痛みを伴いますが、決して一生治らない病気ではありません。

回復に向けて知っておくべきポイントは、以下の2つです。

以下では、ヘルニアの自然治癒のメカニズムや、なぜ治らないと誤解されやすいのかについて詳しく解説します。

多くは3〜6カ月で軽快する場合がある

飛び出したヘルニア組織は、「自然退縮(しぜんたいしゅく)」という現象によって自然に小さくなっていきます。

人間の身体に備わっている免疫機能によって、飛び出したヘルニア組織を異物とみなして少しずつ分解・吸収してくれるためです。

この働きにより、発症から3〜6カ月ほど経過すると、多くの場合で炎症が落ち着き、痛みが和らいでいくケースがあります。

つまり、強い痛みがある期間を薬やリハビリテーションで乗り切れば、手術をせずに症状が改善する可能性も十分にあります。

一生治らないと誤解される理由

時間の経過とともに回復する疾患であるにもかかわらず、「椎間板ヘルニアは一生治らない」と誤解されやすいのには理由があります。

一生治らないと誤解されるのには、以下のような理由が挙げられます。

  • 神経の炎症が慢性化し、痛みやしびれが治りにくい
  • 重度の椎間板ヘルニアで保存療法による自然治癒が見込めない
  • 姿勢や日常動作の癖が改善しておらず、再発しやすい

神経の圧迫が長期間続いて慢性化すると、ヘルニア自体が縮小しても痛みやしびれなどの症状が改善しにくい状態になります。

また、症状が改善した後に、姿勢や日常動作の癖が改善されていないと、再び負荷が蓄積され、再発してしまうことがあります。

椎間板ヘルニアの発症から回復するまでの経過

椎間板ヘルニアの発症から回復までの道のりは、時間の経過とともに症状の度合いが大きく変化していくのが特徴です。

回復までの大まかな経過は、以下の3つの期間に分けられます。

  • 急性期(発症〜数週間):激しい痛みやしびれがピークに達する時期
  • 亜急性期(数週間〜数カ月):炎症が落ち着き、痛みが徐々に和らぎ始める時期
  • 慢性期・回復期(3〜6カ月以降):症状が軽快し、日常生活へ復帰できる時期

発症直後の急性期は神経の炎症が最も強く、動けないほどの激しい痛みに襲われることも少なくありません。

しかし、前述のとおり、時間の経過とともに体内の免疫細胞によって、飛び出したヘルニア組織が少しずつ吸収されるため、徐々に症状は落ち着いていきます。

数カ月が経過する頃には、多くの方が手術をせずに日常生活を不自由なく送れるレベルまで改善します。

ただし、痛みが引いたからといって急に患部へ負担をかけると再発する恐れがあるため、慎重に活動量を増やしていくことが大切です。

椎間板ヘルニアの治療法

椎間板ヘルニアの治療法としては、以下の方法があります。

自身の症状に合った治療法を見つけるためにも、ぜひ参考にしてください。

保存療法

椎間板ヘルニアと診断された場合、多くのケースではまず以下のような保存療法から治療を開始します。

  • 薬物療法(消炎鎮痛薬・筋弛緩薬・神経障害性疼痛治療薬など)
  • ブロック注射(神経の炎症を鎮める)
  • 理学療法(ストレッチ・筋力トレーニング・電気治療)
  • 日常生活指導(姿勢改善・体重管理・腰への負担軽減)

適切な保存療法を継続することで、約70〜80%の症例は3カ月以内に症状が自然に回復するとされており、この治療で経過を見ることが基本になります。

手術療法

保存療法を3カ月以上続けても改善が見られない場合や、以下のような神経症状が強く出ているケースでは、手術が検討されます。

  • 足の筋力が低下している
  • 排尿・排便のコントロールが効かない
  • 強いしびれ・痛みが日常生活に支障をきたしている

主な手術方法には以下のようなものがあります

手術法 特徴
ヘルニア摘出術

・飛び出した椎間板(髄核)を除去して神経の圧迫を取り除く

・一般的な手術法

内視鏡手術(MEDなど

・小さな切開からカメラと器具を挿入し、最小限の侵襲でヘルニアを摘出

・回復が早く傷も小さい

脊椎固定術

・不安定な脊椎を金属のインプラントなどで固定

・再発防止が目的

保存療法の効果や症状の推移を見ながら、整形外科専門医と相談のうえ、タイミングと方法を慎重に判断することが大切です。

再生医療(PRP療法・幹細胞治療)

近年では、手術に抵抗がある方や保存療法でも改善が見られない方に向けて、以下のような治療を行う「再生医療」という選択肢も注目されています。

  • PRP療法(多血小板血漿療法)
  • 幹細胞治療

PRP療法は自身の血液から成分を抽出し、患部に注入することで組織の自然修復を促す治療法で、炎症を抑えて痛みの軽減が期待されます。

また幹細胞治療は、脂肪や骨髄などから採取した幹細胞を培養・投与することで、傷んだ椎間板や神経組織の修復を促します。

これらの治療は入院不要で受けられるため、「できれば手術を避けたい」「慢性化する前に改善を目指したい」という方にとって、選択肢の一つになります。

当院で行っている椎間板ヘルニアに対する再生医療の症例も紹介していますので、併せてご確認ください。

再生医療における治療法については、以下からも確認できますので、ぜひ参考にしてください。

ヘルニアのお悩みに対する新しい治療法があります。

椎間板ヘルニアの再発を防ぐには生活習慣の見直しが重要

椎間板ヘルニアは、治療によって一度症状が改善しても再発しやすい疾患です。

再発を防ぐには、日常生活で以下の点に注意しましょう。

  • デスクワークでは1時間に1回は立ち上がる
  • 荷物を持つときは「腰」ではなく「膝」を使う
  • 軽い筋トレやストレッチを習慣化する
  • 体重管理と禁煙を意識する

また同じ姿勢が続く仕事や、体への負荷がかかる動作が多い方は注意が必要です。

無理のない範囲で生活習慣を整えることで、長期的に症状と上手に付き合っていくことが可能です。

椎間板ヘルニアは治る!適切な治療と再発予防に努めよう

椎間板ヘルニアの多くは、手術を行わずに自然治癒するケースも多く、発症から約3〜6カ月程度で症状が落ち着くのが一般的です。

しかし、すべてが自然に治るわけではないため、以下のような違和感があった場合、早めに医療機関を受診しましょう。

  • 腰から足にかけてしびれや鋭い痛みがある
  • 長時間座っていると痛みが増す
  • 片足に力が入りにくい
  • 排尿・排便のコントロールに違和感がある
  • 症状が数週間たっても改善しない

「椎間板ヘルニアは一生治らない」と思い込まずに、正しい知識を持って病気と向き合うことが大切です。

また慢性的なヘルニアによる腰痛や手術は避けたいという方は、「再生医療」による治療も選択肢の一つとして検討しましょう。

自己組織を活用して患部の修復を促すため、入院不要・低負担での改善が期待できる治療法として注目されています。

以下の動画では、当院で実際に再生医療の治療を受け、椎間板ヘルニアが改善した患者さまの症例を紹介しているため、参考にしてください。

再生医療の治療法について知りたい方は、当院リペアセルクリニックの公式LINEからでも確認できますので、併せてご覧ください。

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監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設