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椎間板ヘルニアは自然治癒する?回復期間と早く治す方法について解説【医師監修】

「椎間板ヘルニアは自然に治る?」
「椎間板ヘルニアを早く治す方法は?」
腰や足に激しい痛みとしびれをもたらす椎間板ヘルニアが自然治癒するか不安に思う方も多いのではないでしょうか。
椎間板ヘルニアは、自身の自然治癒力によって、手術をせずに改善するケースのある疾患です。
本記事では、椎間板ヘルニアが自然治癒する可能性や手術が必要な危険なサインについて詳しく解説します。
椎間板ヘルニアのつらい症状に悩み、今後の治療方針を決めかねている方は、ぜひ参考にしてください。
また、近年の椎間板ヘルニアの治療では、自己細胞を用いて早期改善を目指す「再生医療」が注目されています。
再生医療とは、患者さまの細胞や血液を用いて、痛みやしびれの原因となっている損傷した神経の再生・修復を促す治療法です。
以下の動画では、実際に再生医療の治療を受け、椎間板ヘルニアの症状が改善した症例を紹介しておりますので、併せて参考にしてください。
目次
椎間板ヘルニアは自然治癒する可能性もある
椎間板ヘルニアは必ずしも手術が必要な病気ではなく、自然治癒が十分に期待できる疾患です。
実際、整形外科の現場では手術を行わない「保存療法」が基本であり、自然治癒によって症状が改善するケースも多いです。
これは、飛び出した椎間板が時間経過とともに体内で分解・吸収される機能が人体に備わっているためです。
しかし、「自然治癒=放置」ではなく、薬物療法やリハビリなどによる保存療法を受ける必要があります。
以下では、ヘルニアが自然治癒する仕組みについて詳しく解説します。
ヘルニアが自然治癒する仕組み
ヘルニアが自然治癒するのは、体内の免疫細胞「マクロファージ(貪食細胞)」の働きによるものです。
飛び出した椎間板が体内で「異物」として認識されると、免疫細胞が飛び出した部分を徐々に分解・吸収して小さくしていきます。
この働きにより椎間板が分解・吸収されることで神経の圧迫が解消され、自然に痛みが和らぐ可能性があります。
しかし、すべての症例で椎間板ヘルニアが自然治癒するわけではないため、症状が続く場合は医師に相談しましょう。
椎間板ヘルニアが自然治癒する期間は「約3カ月」
一般的に椎間板ヘルニアが自然治癒する期間の目安は、「約3カ月」といわれています。
個人差はありますが、発症直後の激痛が続くわけではなく、多くのケースで最初の数週間から数カ月で痛みのピークを越え、徐々に改善していきます。
もし3カ月経過しても「痛みが全く引かない」「悪化している」場合は、自然治癒しないケースだと考えられます。
漫然と放置せず、治療方針の再検討を行うべきタイミングです。早めに医師に相談しましょう。
椎間板ヘルニアが自然治癒せず「手術」を検討するケースとは
椎間板ヘルニアに対して保存療法を継続しても症状が改善しない場合や、日常生活に影響が出ている場合は手術療法が検討されます。
手術療法が検討されるケースは、以下のとおりです。
【手術療法が検討されるケース】
- 保存療法を3カ月継続しても治らない場合
- 強い痛みによって日常生活に影響が出ている場合
- 脚の力が急に抜けるなど急速に筋力が低下している場合
- 排尿・排便障害の症状が見られる場合
中でも排尿・排便障害は緊急性が高く、緊急手術の対象となるため、早急に医療機関を受診しましょう。
椎間板ヘルニアの症状経過と自然治癒に向かっているサイン
椎間板ヘルニアは急に自然治癒するわけではなく、時期ごとに症状の特徴が変化しながら回復していきます。
本章では、以下の3つの期間で見られる症状経過について解説します。
ご自身が今どのステージにいるのかを把握し、焦らずにその時期に適した過ごし方をすることがスムーズな治癒への鍵となります。
以下でそれぞれの期間の症状経過について確認していきましょう。
急性期|発症〜2週間
発症直後から2週間までの「急性期」は、飛び出した椎間板による圧迫に加え、患部で強い炎症が起きているため、最も強い痛みを感じる時期です。
少し動くだけで腰に激痛が走る、咳やくしゃみでも痛みが響くといった症状が見られます。
この時期に優先されるのは、患部への負担を避けて安静にすることです。
無理なストレッチや運動は炎症を悪化させる原因となるため、医師から処方された痛み止めを服用して過ごしましょう。
亜急性期|2週間〜3カ月
2週間から3カ月までの「亜急性期」では、炎症のピークが過ぎ、刺すような鋭い痛みから、徐々に鈍い痛みや重だるさへと変化していきます。
この期間に痛みの範囲が足先から太もも、腰へと中心に向かって狭くなってくる「中心化現象」が見られたら、自然治癒に向かっているサインです。
痛みが落ち着いたからといって急に激しい動きをすると症状が悪化するリスクがあるため、慎重に行動範囲を広げましょう。
回復期|3カ月以降
発症から3カ月を過ぎる「回復期」には、多くのケースで椎間板ヘルニアの症状が軽減していきます。
「痛みの範囲が狭くなる」「休息で痛みが軽減する」など症状の変化が見られたら自然治癒に向かっているサインです。
日常生活にはほとんど支障がなくなり、軽いスポーツや仕事への復帰も視野に入ってくる時期です。
ただし、痛みがゼロになるとは限らず、日によって軽い違和感が出ることもあるため、再発を防ぐためのリハビリテーションが重要になります。
椎間板ヘルニアの自然治癒を促進して早く治す方法
椎間板ヘルニアは自然治癒する可能性が高い疾患ですが、「放置していれば治る」というわけではありません。
ただ安静にして回復を待つだけでなく、以下のような保存療法を取り入れることで自然治癒を目指すことが重要です。
以下でそれぞれのアプローチについて詳しく見ていきましょう。
リハビリテーション
痛みが落ち着いてきた段階でのリハビリテーションは、硬くなった身体をほぐし、再発を防ぐために重要なアプローチです。
具体的には、温熱療法や電気刺激で患部の血行を促進し、発痛物質の排出を促します。
また、理学療法士の指導下でストレッチや筋力トレーニングを行い、背骨を支えるインナーマッスルを強化します。
自己流のストレッチやトレーニングは症状を悪化させる恐れがあるため、必ず専門家の指導に従って進めることが大切です。
薬物療法
痛み止めなどの薬を服用し、痛みをコントロールすることは椎間板ヘルニアの治癒を早めるうえで重要な役割を持ちます。
痛みを我慢し続けると身体が緊張して筋肉が強張り、血流が悪化してさらに痛みが強くなるという「痛みの悪循環」に陥ります。
医師から処方された消炎鎮痛剤や神経の痛みを抑える薬を服用し、このサイクルを断ち切ることで、身体を動かしやすい状態を作ることが大切です。
コルセットの装着
コルセットを装着することで、患部への圧力を物理的に軽減してくれます。
特に仕事などでどうしても動かなければならない場合、コルセットは腰への不安感を減らす強い味方となります。
一方で、長期間つけっぱなしにしていると、本来身体を支えるべき筋力が低下してしまうリスクがあるため注意が必要です。
「動く時だけ装着し、安静時は外す」といったメリハリのある使い方が推奨されます。
生活習慣の改善
椎間板ヘルニアの回復を妨げないためには、日常生活の中で腰への負担を減らす工夫が欠かせません。
「中腰の姿勢を避ける」「長時間同じ姿勢で座り続けない」「重量物の持ち運びは避ける」といった動作の見直しは、椎間板への圧力を減らすうえで重要です。
また、タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、椎間板への血流と栄養供給を阻害することがわかっています。
喫煙の習慣がある方は、禁煙に取り組むことも椎間板ヘルニアの早期改善に有効な手段です。
椎間板ヘルニアを早く治したい方は「再生医療」もご検討ください
椎間板ヘルニアは適切な治療を受け、回復を妨げる行為を避ければ、自然治癒が十分に期待できる疾患です。
薬物療法で痛みをコントロールし、リハビリや生活習慣の改善によって椎間板ヘルニアの早期改善を目指しましょう。
しかし、椎間板ヘルニアであっても自然治癒しないケースもゼロではありません。
近年の椎間板ヘルニアの治療では、自己細胞を用いて早期改善を目指す「再生医療」が注目されています。
再生医療とは、患者さまの細胞や血液を用いて、痛みやしびれの原因となっている損傷した神経の再生・修復を促す治療法です。
>>椎間板ヘルニアに対する再生医療の症例はこちら
当院リペアセルクリニックでは、椎間板ヘルニアの再生医療について無料カウンセリングを実施しています。
ぜひご相談ください。
監修者
坂本 貞範
Sadanori Sakamoto
医療法人美喜有会 理事長
「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。
略歴
1997年3月関西医科大学 医学部卒
1997年4月医師免許取得
1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務
1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務
1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務
1999年2月国立大阪南病院 勤務
2000年3月野上病院 勤務
2003年3月大野記念病院 勤務
2005年5月さかもとクリニック 開設
2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任
2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設
2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設
2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設
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