- 肝疾患
脂肪肝はサプリメントで治る?栄養管理で使われる種類と成分について解説

健康診断で「脂肪肝」と指摘され、「サプリメントを飲めば改善できるのではないか」と情報を集めている方も多いのではないでしょうか。
結論として、サプリメントは栄養管理の補助的な位置づけであり、単体で脂肪肝が改善するものではありません。
本記事では、脂肪肝におけるサプリメントの位置づけや期待できる効果、栄養管理で使われる成分について解説します。
脂肪肝を放置してしまうと、肝硬変や肝がんへ移行するリスクもゼロではないため、自己判断せずに医療機関を受診することが大切です。
なお、近年の脂肪肝の治療では、自己細胞を用いて肝組織の修復を目指す「再生医療」が注目されています。
再生医療とは、患者さまの細胞や血液を用いて、炎症抑制、および損傷した肝組織の再生・修復を促すことで、脂肪肝の改善が期待できる治療法です。
「脂肪肝を早く治したい」「再生医療について詳しく知りたい」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックにご相談ください。
目次
脂肪肝はサプリメントで治る?
脂肪肝はサプリメントだけで改善できるものではなく、食事療法・運動療法を中心とした生活習慣の見直しが治療の基本となります。
本章では、脂肪肝におけるサプリメントの位置づけと、期待できる作用について解説します。
サプリメントを効果的に活用するためにも、それぞれの内容について理解しておきましょう。
サプリを飲めば治るわけではない
サプリメントはあくまで栄養補助食品であり、摂取するだけで脂肪肝が改善するものではありません。
脂肪肝の主な原因は、過剰なエネルギー摂取や運動不足、過度な飲酒などによる肝臓への脂肪蓄積です。そのため、根本的な改善には原因となっている生活習慣そのものを改善する必要があります。
サプリメントは、脂肪肝の原因を改善するための食事療法・運動療法を補助する役割と捉えるとよいでしょう。
また、糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病を合併し、それらの薬が処方されている場合は、必ず医師に相談してください。
サプリに期待できる効果・作用
脂肪肝に用いられるサプリメントには、種類によって「脂質代謝の促進」「抗酸化」「抗炎症」という3つの作用が期待できます。
| 期待される作用 | 主な働き |
|---|---|
| 脂質代謝の促進 | 肝臓での脂肪の蓄積を抑える |
| 抗酸化作用 | 活性酸素から肝組織を守り、ダメージを軽減する |
| 抗炎症作用 | 肝臓で起こっている炎症を鎮め、線維化への進行を抑える |
ただし、これらの作用には個人差があるため、サプリメントを過信してはいけません。
基本的には、医療機関での検査や生活習慣の改善と組み合わせて活用することが望ましいです。
脂肪肝の栄養管理で使われる主なサプリメント・成分
脂肪肝の栄養管理では、抗酸化作用や脂質代謝をサポートするサプリメント・成分が活用されています。
本章では、以下の成分について解説します。
以下でそれぞれの内容について詳しく見ていきましょう。
スルフォラファン
スルフォラファンは、ブロッコリーの新芽(ブロッコリースプラウト)に多く含まれる成分で、抗酸化作用と解毒酵素の活性化が期待できます。
肝臓の役割の一つである解毒機能をサポートするスルフォラファンは、脂肪肝の改善に役立つといわれています。
さらに、肝臓で脂肪を作り出す酵素の働きを抑え、脂肪の蓄積を防ぐ可能性も報告されています。
サプリメントだけでなく、ブロッコリースプラウトを食事に取り入れることでも摂取できる成分です。
アスタキサンチン
アスタキサンチンは、鮭・エビ・カニなどに含まれる赤色の天然色素で、ビタミンEを上回る強力な抗酸化力を持つとされる成分です。
肝細胞を酸化ストレスから保護することで、肝臓の炎症や線維化の進行を抑える働きが期待されています。
脂肪肝が進行した非アルコール性脂肪肝炎(NASH)の研究領域でも、抗酸化成分として注目されています。
サプリメントとして摂取する場合は、食後など脂質と一緒のタイミングの方が吸収されやすいといわれています。
ビタミンE
ビタミンEは、脂肪肝の栄養管理において代表的な抗酸化ビタミンであり、肝細胞を傷つける活性酸素を除去する働きが期待できます。
炎症を引き起こす物質の産生を抑える作用も報告されており、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)に対する研究で改善傾向が示された例もあります。
高用量の長期摂取では、出血性脳卒中や前立腺がんなどのリスクが指摘されており、医師の管理下での使用が望まれます。
EPA・DHA(オメガ3脂肪酸)
EPA・DHAは、サバ・イワシ・サンマなどの青魚に多く含まれるオメガ3脂肪酸で、肝臓における脂肪の代謝をサポートする働きが期待できます。
肝臓で脂肪をエネルギーに変える働きを高めることで、肝臓内の脂肪量や血中の中性脂肪を減らす方向に作用するとされています。
中性脂肪の改善には有用ですが、脂肪肝そのものの改善をサポートする成分としての位置づけは限定的です。
脂肪肝での栄養管理において、食事で青魚を週に数回取り入れるのが基本ですが、難しい場合はサプリメントで補う方法も選択肢の一つです。
オルニチン
オルニチンは、しじみに豊富に含まれるアミノ酸の一つで、肝臓での解毒・代謝サポート作用が期待できます。
有害なアンモニアを無毒な尿素に変換する「オルニチン回路」の中心的な役割を担うとされており、肝臓の負担軽減や疲労感の緩和を助ける可能性が報告されています。
しじみのみそ汁などの食事から摂る方法のほか、サプリメントで補うのも選択肢の一つです。
脂肪肝でサプリメントを飲む際の注意点
サプリメントは安全と思われがちですが、肝臓に負担をかけたり、思わぬ副作用を招いたりする可能性があるため、注意が必要です。
脂肪肝でサプリメントを取り入れる際に押さえておきたい2つのポイントを解説します。
以下でそれぞれの注意点について詳しく見ていきましょう。
肝臓への負担を考慮する
「肝臓に良い」とされる成分でも、過剰に摂取すれば逆に肝臓へ負担をかける可能性があるため注意が必要です。
例えば、ウコン(クルクミン)や濃縮された茶葉成分を含むサプリメントは、適量であれば抗酸化作用などが期待される一方で、過剰摂取や体質によっては肝障害を引き起こす事例も報告されています。
そのため、サプリメントを使用する際は、用法用量を守り、過剰摂取や複数の種類の同時摂取は避けた方がよいです。
強い倦怠感、皮膚や白目が黄色くなる(黄疸)、食欲不振といった症状が出た場合は、すぐに使用を中止し、医療機関を受診しましょう。
薬との併用は医療機関に相談する
サプリメントと薬を併用する場合、処方薬の効き目を過剰に強めたり、逆に効果を打ち消したりする相互作用を引き起こす可能性があるため、使用前に必ず医師や薬剤師に相談しましょう。
例えば、抗血栓薬を服用中にEPA・DHAなどの血液をサラサラにする成分を多く摂ると、出血しやすくなるリスクが指摘されています。
また、糖尿病治療薬と特定の成分を併用すると低血糖を起こす可能性があるなど、組み合わせによる影響はさまざまです。
自己判断での併用は避け、事前にかかりつけの医師や薬剤師へ飲み合わせを確認することが大切です。
脂肪肝の改善はサプリだけに頼らず「再生医療」をご検討ください
脂肪肝の改善において、サプリメントはあくまで栄養管理を補助する位置づけであり、単体で改善するものではありません。
基本的なアプローチとして、食事療法・運動療法による生活習慣の見直しが重要であることを覚えておきましょう。
また、サプリメントの過剰摂取は肝臓への負担となる可能性があり、薬との併用による相互作用にも注意が必要です。
「肝臓に良いから」と自己判断で取り入れるのではなく、医師に相談しながら、必要に応じて活用することが大切です。
なお、近年の脂肪肝の治療では、自己細胞を用いた「再生医療」が注目されています。
再生医療とは、患者さまの細胞や血液を用いて、炎症抑制および損傷した肝組織の再生・修復を促す治療法のことです。
>>再生医療によって脂肪肝が改善した症例(40代男性)はこちら
生活習慣の改善や薬物療法だけでは十分な改善が得られない場合の選択肢として、ぜひご検討ください。
監修者
渡久地 政尚
Masanao Toguchi
医師
略歴
1991年3月琉球大学 医学部 卒業
1991年4月医師免許取得
1992年沖縄協同病院 研修医
2000年癌研究会附属病院 消化器外科 勤務
2008年沖縄協同病院 内科 勤務
2012年老健施設 かりゆしの里 勤務
2013年6月医療法人美喜有会 ふたこクリニック 院長
2014年9月医療法人美喜有会 こまがわホームクリニック 院長
2017年8月医療法人美喜有会 訪問診療部 医局長
2023年12月リペアセルクリニック札幌院 院長
所属学会
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