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- 膝部、その他疾患
- ひざ関節
膝に腫れや違和感があり、水が溜まっていると感じる方は多いのではないでしょうか。 膝の水を抜くには、膝関節の近くに注射針を刺して膝に溜まった水を抜く関節穿刺(かんせつせんし)と呼ばれる方法が一般的です。 しかし、原因となっている疾患を治療しなければ再度水が溜まる恐れがあります。 本記事では、病院で膝の水を抜く方法や膝の水を自分で抜く方法があるかどうかを解説します。 また、膝に水が溜まる原因となっている疾患を治療するには、再生医療も選択肢の一つです。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、再生医療の治療法や症例などの情報を配信しています。 繰り返し溜まる膝の水にお困りの方や、手術以外の治療法を探している方は参考にしてください。 病院で膝の水を抜く方法 病院で膝の水を抜く方法は、以下の通りです。 一般的な方法は「関節穿刺」 ヒアルロン酸注射をするケースもある 膝の軟骨や靭帯などの組織に炎症が起こると関節液(滑液)が通常より多く分泌され、膝の腫れや圧迫感、動きにくさなどの症状が現れます。 膝の水が溜まる仕組みや、関連する疾患についてさらに詳しく知りたい場合は、以下の記事で解説していますので参考にしてください。 一般的な方法は「関節穿刺」 膝に水が溜まった場合の処置として、関節内に針を刺して関節液を抜く関節穿刺(かんせつせんし)が挙げられます。 しかし、関節穿刺によって膝の水を抜いた場合でも、膝に水が溜まる原因となっている疾患が治るわけではありません。 原因となっている疾患は、関節穿刺で抜いた膝の水の色や状態が、判断材料となります。 水の色 状態 澄んだ黄色で、粘り気がある 正常 黄色みが強く、粘り気が少ない 変形性膝関節症などの疑い 赤もしくは褐色(血液) 半月板損傷・靱帯損傷などの疑い 濁って見える 感染症・痛風・関節リウマチなどの疑い 関節液の色や量に加え、触診や症状の情報をもとに膝の状態を把握して、適切な治療法を決定します。 膝の水を抜く処置の費用やメリットについては、以下の記事を参考にしてください。 ヒアルロン酸注射をするケースもある 症状によっては、膝の水を抜いた後に痛みや炎症を和らげる目的でヒアルロン酸注射が行われる場合があります。 ヒアルロン酸は膝の動きをなめらかにする関節の潤滑油のような成分で、注射によって以下の効果が期待できます。 関節液の働きを改善 痛みの軽減 軟骨のすり減りを抑制 ヒアルロン酸注射の効果はあくまで一時的であり、根本的な原因を治療するものではありません。 とくに、進行した変形性膝関節症には、痛みの緩和が十分でないこともあります。 繰り返し注射を行っても痛みが改善されないときや症状が進行している際には、手術や再生医療など別の治療法を検討する場合もあります。 膝の水を自分で抜く方法は?効果的なストレッチ・マッサージ 結論、膝の水を自分で抜く方法はありません。 しかし、以下のようなストレッチやマッサージによって、症状緩和が期待できます。 大腿四頭筋のストレッチ 殿筋群のストレッチ 膝周辺のマッサージ 膝の水がケガや損傷が原因の場合、自己判断でのマッサージは損傷を悪化させる恐れがあるため、専門医にセルフケア方法を確認しましょう。 また、痛みや違和感がある場合は炎症が起きている可能性があります。 無理に動かしたり、自己流でマッサージやストレッチを行ったりするのは避けましょう。 大腿四頭筋のストレッチ 大腿四頭筋のストレッチの手順は、以下の通りです。 1.壁や机の近くに立ち、左手で支える 2.右手で右足首を持ち、かかとをお尻に近づけるように膝をゆっくり曲げる 3.太ももの前側をゆっくり伸ばす 4.余裕があれば、曲げている膝をさらに後方に引く 5.伸びている感覚がある状態で30秒キープする 6.ゆっくり元に戻し、反対側の足も同様に行う 大腿四頭筋のストレッチは、膝周りの筋肉の柔軟性を保ち関節の負担軽減に役立ちます。 ストレッチの際は、腰が反らないようにしてお腹に軽く力を入れると安定します。 また、膝が前に出ないように注意しましょう。 殿筋群のストレッチ 殿筋群ストレッチの手順は、以下の通りです。 1.仰向けに寝て膝を曲げる 2.右足を持ち上げ、外側のくるぶしを左膝に重ねる 3.手で左足を抱えて下半身を持ち上げる 4.右のお尻の伸びを感じながら30秒間キープする 5.反対側も同様に行う 殿筋群はお尻の筋肉のことで、柔軟性を高めることで股関節の動きがスムーズになり、膝への負担を軽減する効果が期待できます。 とくにお尻の表層にある大殿筋や中殿筋は膝の安定性にも関わるため、膝の痛みや不安定感の予防にも役立ちます。 ストレッチの際は、背中が丸まらないように意識すると効果的です。 膝周辺のマッサージ 手のひらを使って太ももの筋肉をほぐす膝周辺マッサージの手順は、以下の通りです。 1.椅子に座り、太ももの中央またはやや外側に手のひらをあてる 2.膝のお皿の上から足の付け根に向かって、手のひらで軽く圧をかけながら少しずつずらす 3.痛みを感じるところは、無理せず避ける マッサージ中に痛みが強くなる場合は、すぐに中止してください。 また、膝の慢性期の痛みを緩和するケアとして取り入れ、急性のケガや炎症があるときは避けましょう。 マッサージは血行を促し筋肉の柔軟性を保つのに役立ちますが、自己判断で行うと症状を悪化させるリスクもあります。 原因に合った治療とあわせて、医師の指導のもとで取り入れましょう。 膝の水を抜く際に注意すべきこと 膝の水を抜く際に注意すべきことは、以下の3つです。 水を抜くと「クセになる」は誤った知識 熱感や痛みがある場合は感染症の可能性 水が溜まる原因の根本的な治療が必要 膝に水が溜まった際は、腫れや痛みを軽減するために水を抜く処置を行う場合があります。 処置の目的や注意点を正しく理解して早期の改善につなげましょう。 水を抜くと「クセになる」は誤った知識 水を抜く処置である関節穿刺が水の再発や「クセ」の原因になることはありません。 膝に水が溜まるのは、関節内で炎症が続いているためです。 水を抜く処置は、関節内の圧力を下げて痛みを和らげる一時的な対処法です。 炎症の原因そのものを治すわけではないため、根本的な治療が別に必要です。 変形性膝関節症や半月板損傷などで炎症が持続している場合、水を抜いても再び関節液が溜まる場合があります。 熱感や痛みがある場合は感染症の可能性 膝の水を抜く処置には、まれですが感染症のリスクがあります。 次のような症状が出た際は、感染症の可能性があります。 膝が赤くなる 膝が腫れる 触ると熱を持つ 痛みが強くなる 関節内は通常無菌状態ですが、注射の際に皮膚上の細菌が関節内に入り込むことで感染が起こる場合があります。 感染症が進行すると関節の破壊や長期の治療、外科的な手術などが必要になる場合があるため、早期の対応が必要です。 処置後は通常、痛みや腫れは軽度で自然に落ち着きますが、症状が強く続く場合や悪化している場合は速やかに医療機関を受診してください。 水が溜まる原因の根本的な治療が必要 膝に水が溜まる状態を防ぐためには、炎症の根本原因となる疾患の治療が不可欠です。 水が溜まる主な原因は、以下の通りです。 原因 概要 変形性膝関節症 加齢や過負荷により膝の軟骨がすり減り、関節の変形が起こる 半月板損傷 衝撃吸収と関節の安定化に関わる軟骨組織である半月板が、スポーツや加齢による変性で損傷する 靱帯損傷 膝の安定性に関わる靭帯が、激しいスポーツや転倒などによって傷つく 関節リウマチ 自己免疫疾患により関節の滑膜に慢性的な炎症が起こる 治療はリハビリによる筋力強化や鎮痛薬の使用、場合によっては手術などが行われます。 膝の炎症が落ち着くと、関節液の分泌も自然に減少します。 早めに医療機関で原因を確認し、適切な治療を受けて再発防止につなげましょう。 膝の水を抜く方法についてよくある質問 膝の水を抜く方法についてよくある質問は、以下の通りです。 膝の水を抜く注射は痛い? 膝に溜まった水は自然になくなる? それぞれ詳しくみていきましょう。 膝の水を抜く注射は痛い? 痛みの感じ方には個人差がありますが、膝の水を抜く注射は注射針を刺すときの軽い痛みがあるのが一般的です。 穿刺の方法や膝の状態によっては一時的に痛みが強く感じられることもあります。 膝の腫れや痛みが続く場合は、医師に相談して処置を受けましょう。 膝に溜まった水は自然になくなる? 炎症が改善されなければ自然に水がなくなることはほとんどありません。 膝の水を自然に減らすには、炎症を抑えることが重要です。 早めに整形外科を受診して原因を確認し、適切な治療を受けましょう。 膝に水が溜まる原因を根本的に治療しよう 膝の水を抜くには、膝関節近くに注射針を刺して溜まった水を抜く「関節穿刺(かんせつせんし)」が一般的です 水を抜くと一時的に症状は楽になりますが、原因を根本的に治療しないと再び水が溜まる可能性があります。 医療機関を受診して原因を特定し、適切な治療を受けましょう。 また、膝に水が溜まる原因となっている疾患を根本的に治療したい方は、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて損傷した組織にアプローチする医療技術です。 膝の慢性的な痛みや腫れを根本から改善したい方や、手術せずに治療したい方に注目されています。 具体的な治療法については、当院「リペアセルクリニック」で無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。
2025.10.31 -
- 腱板損傷
- 肩
腱板断裂とは、肩の関節を支える筋肉の腱が傷ついたり切れたりする病気で、腕を上げるときに強い痛みが出ます。 腱板断裂と診断された方や疑いがある方は、日常生活の中で肩に負担をかける動作を避けることが大切です。 適切に対処しないと症状が悪化し、最悪の場合は手術が必要になることもあります。 この記事では、腱板断裂でやってはいけない動作4選と、放置した場合のリスク、手術せずに治す方法を解説します。 肩の痛みで悩まれている方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また、現在リペアセルクリニックの公式LINEでは、手術をせずに腱板断裂の改善が期待できる再生医療に関する情報を発信しております。 ぜひご登録ください。 腱板断裂でやってはいけないこと4選 腱板断裂と診断された後は、症状を悪化させる動作を避けることが大切です。 とくに注意すべき動作は、以下の4つです。 ①頭上に腕を挙げる動作 ②頭や首の後で腕を上下させる動作 ③重量物の持ち運び動作 ④肩を後方に回して行う動作 これらの「やってはいけない動作」をチェックして、腱板への負担を減らしましょう。 腱板断裂の症状や原因について知りたい方は、以下の記事もご覧ください。 ①頭上に腕を挙げる動作 頭よりも高い位置に腕を挙げる動作は、腱板に大きな負担がかかります。 とくに重い物を頭上に持ち上げたり、高い場所から物を下ろしたりする動作は避けてください。 具体的には以下のような動作が該当します。 高い棚に物を置く、または取る動作 洗濯物を物干し竿に干す動作 電球の交換や天井の掃除 ボールを投げる動作 これらの動作をすると、傷ついた腱板にさらなる負担がかかり、痛みが強くなったり断裂の範囲が広がったりする可能性があります。 高い場所の作業が必要な場合は、踏み台を使用するか周囲の方に手伝ってもらいましょう。 ②頭や首の後で腕を上下させる動作 頭や首の後ろで腕を動かす動作も、腱板に過度な負担をかけます。 この動作では肩を外側にひねる必要があり、傷ついた腱板をさらに傷つけてしまうリスクがあります。 日常生活では以下のような場面で注意が必要です。 髪を洗ったり結んだりする動作 シャンプーやトリートメントを頭の後ろで塗る動作 エプロンの紐を首の後ろで結ぶ動作 背中のファスナーを上げる動作 髪を洗う際は前かがみになる、着替えは前開きの服を選ぶなど、工夫して肩への負担を減らしましょう。 ③重量物の持ち運び動作 重い物を持ち上げたり運んだりする動作は、腱板断裂を悪化させる大きな原因です。 とくに上半身の力だけで重い物を持ち上げる動作は、肩に集中的に負荷がかかります。 避けるべき動作には以下のようなものがあります。 買い物袋を片手で持つ動作 ペットボトルのケースや米袋を運ぶ動作 小さな子どもを抱っこする動作 掃除機や段ボール箱を持ち上げる動作 重い物を運ぶ必要がある場合は、複数回に分けて少量ずつ運ぶ、カートやキャリーバッグを使う、両手で持つなどの工夫をしてください。 また、物を持ち上げる際は下半身の力を使い、肩だけに負担をかけないようにすることが大切です。 ④肩を後方に回して行う動作 肩を後ろに回した状態で力を入れる動作も、腱板に大きな負担をかけます。 この姿勢では肩関節に過度なストレスがかかり、腱板が骨に挟まれることがあります。 注意が必要な動作は以下のとおりです。 車の後部座席に手を伸ばして物を取る動作 背中のかゆい部分を掻く動作 ズボンの後ろポケットに物を入れる、または取り出す動作 後ろに手を回してリュックを背負う動作 これらの動作をする際は、体全体を動かして肩だけに負担をかけないようにしましょう。 物を取る場合は近づいてから取る、リュックは前で持ってから背負うなど、ちょっとした工夫で肩への負担を大きく減らせます。 日常生活の中でこれらの動作を完全に避けることは難しいかもしれませんが、できる限り意識して肩を守ることが早期回復につながります。 腱板断裂を放置するとどうなる?考えられるリスク 腱板断裂を放置することで考えられる主なリスクは、以下のとおりです。 断裂の範囲が広がり、部分断裂から完全断裂へと進行する 肩の可動域が狭くなり、腕が上がらなくなる 夜間痛が強くなり、痛みで眠れなくなる 肩の筋力が低下し、日常生活の動作が困難になる 腱板が縮んでしまい、手術での修復が難しくなる とくに注意が必要なのは、腱板断裂が自然に治ることはほとんどない点です。 時間が経つと炎症は落ち着くかもしれませんが、切れた腱がつながることはありません。 むしろ放置することで断裂部分が広がり、修復がより困難になります。 また、腱板断裂を長期間放置すると、肩の骨や軟骨にも影響が及び、人工関節手術が必要になることもあります。 肩の痛みや動かしにくさを感じたら、自己判断で放置せずに医療機関を受診することをおすすめします。 腱板断裂の主な治療法|手術せずに治せる? 腱板断裂の治療法には、大きく分けて保存療法、手術療法、再生医療の3つの選択肢があります。 保存療法は、手術をせずに症状の改善を目指す治療法です。 主に以下のような方法が用いられます。 安静と固定 消炎鎮痛剤や湿布による痛みの軽減 ステロイド注射による炎症の抑制 理学療法士による運動療法やリハビリ 保存療法は部分断裂で痛みが軽度の場合や、高齢で手術のリスクが高い方に適しています。 手術療法は、断裂した腱を縫い合わせる根本的な治療法です。 関節鏡を使った低侵襲な手術が主流で、入院期間は数日から1週間程度ですが、術後は数カ月にわたるリハビリが必要です。 手術療法は比較的若く活動的な方や、保存療法で改善が見られない場合に選択されます。 しかし、手術には再断裂のリスクや、肩が固くなる関節拘縮などの合併症の可能性があります。 再生医療は、患者さま自身の細胞を使って組織の修復を促す先端医療です。手術せずに治療できる新しい選択肢として注目されています。 再生医療の特徴は以下のとおりです。 患者さま自身の幹細胞・血液を注射で投与 手術や入院が不要 自分の細胞を使うため、拒絶反応のリスクが低い 再生医療は、手術を避けたい方や、仕事や家庭の事情で長期間の入院が難しい方に向いています。 ただし、すべての症例に適用できるわけではないため、専門医と相談して自分に合った治療法を選ぶことが重要です。 ▼腱板損傷に対する再生医療について 腱板断裂でやってはいけないことに関するよくある質問 腱板断裂に関して、多くの方が疑問に感じるポイントを解説します。 腱板断裂(腱板損傷)は自然治癒する? 腱板断裂の痛みを和らげる方法は? 正しい知識を身につけて、適切な対処法を実践しましょう。 腱板断裂(腱板損傷)は自然治癒する? 腱板断裂は基本的に自然治癒しません。 炎症による痛みは時間とともに落ち着くことがありますが、切れた腱が自然につながることはほとんどないとされています。 症状が軽くても、医療機関を受診して適切な診断と治療を受けましょう。 腱板断裂の痛みを和らげる方法は? 腱板断裂の痛みを和らげるために日常生活でできる対処法は、以下のとおりです。 痛む肩を下にして寝ないようにする 三角巾で腕を固定して安静を保つ 肩を冷やして炎症を抑える(急性期) 痛みを引き起こす動作を避ける 市販の消炎鎮痛剤や湿布を使用する 医療機関で痛みを和らげる方法としては、医師による消炎鎮痛剤の処方やステロイド注射があります。 腱板断裂の痛みを和らげるストレッチなど、より詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。 腱板断裂の痛みには再生医療をご検討ください 腱板断裂は軽度であれば保存療法で痛みなどの症状が改善する可能性があります。 ただし、腱板が自然に回復するのは難しく、完全に断裂している場合や保存療法で改善が見られない場合には手術を検討します。 「手術は不安」「手術せずに腱板断裂を治したい」とお考えの方は、治療の選択肢として再生医療をご検討ください。 再生医療は手術や入院を必要としないため、早期回復を目指すことも可能です。 腱板損傷でお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。 >当院の再生医療による肩関節の症例はこちら
2025.10.31 -
- ひざ関節
- 膝部、その他疾患
ジャンプや着地、階段の利用時に膝下の痛みや違和感がある方は「この症状はジャンパー膝?」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。 ジャンパー膝かどうかチェックするには、ジャンプの着地や膝を深く曲げる動作で膝に痛みがあるか確認しましょう。 本記事では、ジャンパー膝の症状チェック方法や自宅でできるストレッチ、治療法について詳しく解説します。 膝の痛みや違和感を正しく理解し、日常生活での負担軽減や受診のタイミングの判断にお役立てください。 また、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、再生医療の情報や症例も公開しています。 慢性化に不安を抱える方や、手術以外の治療法を検討している方は参考にしてください。 ジャンパー膝(膝蓋腱炎)とは|基礎知識をチェック ジャンパー膝とは、膝のお皿(膝蓋骨)とすねの骨をつなぐ膝蓋腱に負担がかかり炎症が起こる状態です。 ジャンパー膝の症状 ジャンパー膝の原因 ジャンプやダッシュなど、膝に繰り返し負荷のかかる動作で発症しやすいとされています。 まずは自分の膝にどんな違和感や痛みがあるか、日常動作を通してチェックしてみましょう。 ジャンパー膝の症状 ジャンパー膝の症状は、以下の通りです。 膝のお皿の下や上がズキズキと痛む 膝のお皿の下や上を押すと痛い 膝のお皿周囲が熱をもったり腫れたりする ジャンプやランニングの着地、階段の上り下りで痛みが強くなる ジャンパー膝の初期は、運動中や運動直後に痛みを感じるのが一般的です。 痛みが軽いからと放置すると、膝蓋腱へのダメージが進行し、最悪の場合は腱の断裂につながる恐れもあります。 自己判断で対処せず、早めに整形外科で適切な診断と治療を受けましょう。 なお、膝の前面に痛みを生じるスポーツ障害にはオスグッド病も挙げられます。 ジャンパー膝は膝のお皿(膝蓋骨)のすぐ下あたりが痛むのに対し、オスグッド病はさらに下部であるすねの骨(脛骨)の少し出っ張った部分が痛むのが特徴です。 以下の記事は、ジャンパー膝とオスグッド病の違いについて解説しているので参考にしてください。 ジャンパー膝の原因 ジャンパー膝の主な原因は、膝蓋腱への繰り返しの負担(オーバーユース)です。 膝蓋腱は膝のお皿の下にある腱で、膝の曲げ伸ばしをサポートしています。 ジャンプやダッシュ、急な方向転換など膝に負荷がかかる動作を繰り返すことで、膝蓋腱に微細な損傷が生じ炎症が起こります。 とくに症状が現れやすいスポーツは以下の通りです。 バレーボール バスケットボール 走高跳 サッカー 長距離走 スキー 野球 膝に繰り返し負荷がかかっていたり、運動時のフォームが乱れていたりすると、膝蓋腱に過度な負担をかけてしまいます。 日常生活やトレーニングで膝の使い方を意識して、ジャンパー膝の予防につなげましょう。 また、ジャンパー膝は成長期に急激に身長が伸びている子どもに多くみられる傾向があります。 以下の記事では、成長期におけるジャンパー膝の原因について解説していますので参考にしてください。 ジャンパー膝の症状チェック|自分でできる方法 自宅で簡単にできるジャンパー膝のチェック方法は、以下の通りです。 動作時の痛みチェック 患部の圧痛テスト 動作時の痛みや、膝のお皿の上下を押したときの痛みを確認することで、おおよその状態を把握できます。 無理のない範囲で試し、強い痛みがある場合はすぐに中止して整形外科で医師の診察を受けましょう。 動作時の痛みチェック ジャンパー膝かどうか確かめるには、膝に負担がかかる動作をした際に、どのような痛みが出るかチェックしてみましょう。 動作 詳細 階段の上り下り 膝を深く曲げたときに膝のお皿の下あたりが痛む場合は、膝蓋腱に負担がかかっている可能性がある しゃがみ動作 軽くジャンプして着地 着地の瞬間や直後に膝の前面に痛みや違和感があれば、ジャンパー膝が疑われる うつぶせの状態で膝を曲げ、かかとをお尻に近づける 股関節まわりが浮く場合、膝周囲に強い緊張が生じている恐れがある いずれのチェックでも、強い痛みを感じたらすぐに中止してください。 セルフチェックはあくまで目安であり、痛みが続く・膝に力が入りにくいなどの症状がある際は早めに整形外科を受診しましょう。 患部の圧痛テスト ジャンパー膝の確認方法の一つに、膝のお皿(膝蓋骨)の下にある腱部分を指で軽く押してみる圧痛テストがあります。 膝のお皿の下を押すと痛みを感じる場合は、膝蓋腱に炎症が起きている可能性があります。 膝を曲げた状態や伸ばした状態の両方で試すと、痛みの出方をより確認しやすいでしょう。 ただし、強く押したり何度も繰り返したりすると、炎症を悪化させる恐れがあります。 違和感や痛みを感じた際は、整形外科で専門的な診断を受けましょう。 ジャンパー膝の症状を和らげるストレッチ ジャンパー膝の症状を和らげる代表的なストレッチは、以下の通りです。 大腿四頭筋のストレッチ(立位) 大腿四頭筋のストレッチ(座位) ハムストリングスのストレッチ 殿筋(おしり)のストレッチ 自宅で無理なくできるストレッチを紹介します。 いずれも「痛気持ち良い」と感じる程度にとどめ、強く伸ばしすぎないことがポイントです。 ストレッチを習慣にして、膝の違和感の軽減や再発予防につなげましょう。 大腿四頭筋のストレッチ(立位) 立ったままできる大腿四頭筋ストレッチの手順は、以下の通りです。 1.立った状態で壁や椅子に手を添え、片脚を後ろに曲げる 2.曲げた足首を同じ側の手でつかみ、かかとをお尻に近づける 3.腰を反らさずお腹に軽く力を入れ、体が前に傾かないようにする 4.膝を後ろに引き、太ももの前側が伸びているのを感じながら30秒ほどキープする ストレッチの際は、腰を反らせすぎると腰に負担がかかるため、注意が必要です。 また、股関節が十分に動かせていないとストレッチの効果は低くなるため、太ももの前側だけでなく股関節周りも伸びているか確認しましょう。 大腿四頭筋(太ももの前側の筋肉)はジャンパー膝で炎症を起こしやすい膝蓋腱と深い関係があり、筋肉が硬くなると膝蓋腱に過度な負担がかかり、痛みが長引く原因になります。 ストレッチで大腿四頭筋の柔軟性を高めて膝への負担を軽減し、症状の緩和や再発予防につなげましょう。 大腿四頭筋のストレッチ(座位) 床に座ってできる大腿四頭筋ストレッチの手順は、以下の通りです。 1.膝を伸ばして床に座る 2.痛む側の足のかかとをお尻に近づける 3.両手を後方につき、太もも前面の伸びを感じる 4.膝が浮かないように意識する 5.さらに伸ばしたい場合は肘をつき、太ももを床に押し付ける 6.膝が浮いたら元に戻す 7.余裕があれば背中を床につけ、30秒ほどキープする 大腿前面の筋肉をほぐして膝のストレスを減らし、ジャンパー膝の症状の悪化を防ぎましょう。 腰を反ったり膝が浮いたりすると大腿四頭筋が十分に伸びないため、姿勢が崩れない範囲で伸ばすのが重要です。 痛みが強い場合は無理せず中止してください。 ハムストリングスのストレッチ ハムストリングスストレッチの手順は以下の通りです。 1.膝立ちの姿勢になる 2.片方のかかとを床につけ、膝は軽く曲げる 3.両手を床につき、体を支える 4.胸を太ももにできるだけ近づける 5.気持ち良いくらいの強さで、30秒ほどキープする 6.深呼吸を意識しながら、体の力を抜いて伸ばす ハムストリングス(太ももの裏の筋肉)の柔軟性を高めると、膝の曲げ伸ばし動作がスムーズになり、大腿四頭筋にかかる負担軽減が見込めます。 ストレッチを行う際は、背中や腰が反らないよう姿勢を正しく保つように意識しましょう。 殿筋(おしり)のストレッチ 殿筋のストレッチ手順は、以下の通りです。 1.両足を伸ばして床に座る 2.左膝を立てる 3.左膝に右肘を当て、体を右に振り向く 4.右肘で左膝を軽く押す 5.30秒ほどキープする 6.足を組み替えて反対も行う おしりの筋肉をほぐすと、ジャンプやダッシュなど膝に負担のかかる動作時の力の分散に役立ちます。 ストレッチを行う際は、背中や腰が丸まったり反ったりしないよう注意しましょう。 ジャンパー膝の治し方|主な治療法 ジャンパー膝の主な治療法は、以下の通りです。 治療方法 内容 物理療法 電気や超音波などの機器を使って患部を刺激し、炎症を抑えて回復を促す 痛みや腫れが強い場合は、消炎鎮痛薬や湿布を使用する 薬物療法 痛みや腫れが強い場合は、消炎鎮痛薬や湿布を使用する リハビリ ストレッチで太ももや股関節の筋肉の柔軟性を高め、膝蓋腱の負荷軽減を目指す 再生医療 自身の血液や脂肪から採取した成分を患部に注射し、損傷した組織にアプローチする ジャンパー膝の治療では、患部を安静にしつつ痛みや炎症の抑制を目指します。 さらに、再生医療も治療の選択肢の一つです。 再生医療とは、患者さま自身の細胞や血液を活用し、傷ついた組織にアプローチする治療法です。 入院や手術が不要なので、ジャンパー膝の痛みが長引いている方やスポーツの早期復帰を目指す方に選ばれています。 具体的な治療法については、当院「リペアセルクリニック」の無料カウンセリングをご活用ください。 ジャンパー膝の症状チェックに関するよくある質問 ジャンパー膝の症状チェックに関するよくある疑問は、以下の通りです。 ジャンパー膝の初期症状は? ジャンパー膝でやってはいけないことは? 気になるポイントを確認しながら、自身の状態を見直してみましょう。 ジャンパー膝の初期症状は? ジャンパー膝(膝蓋腱炎)の初期には、運動後や階段の上り下りの際に、お皿の下(膝蓋骨の下部)に痛みや違和感が出るのが特徴です。 初期段階で適切なケアを行わないと、炎症が進行して安静時にも痛みが続く慢性化につながる恐れがあります。 痛みが軽くても、「運動の後にお皿の下がズキッとする」「階段の昇りで違和感がある」と感じたら、ストレッチやアイシングなどのセルフケアを行い医療機関の受診を検討しましょう。 ジャンパー膝でやってはいけないことは? ジャンパー膝でやってはいけないことは、以下の通りです。 違和感や痛みを抱えたまま運動を続ける 自己流で強いストレッチやマッサージをする 長時間の立ち仕事や歩行を続ける 自己判断で運動を再開する ジャンパー膝(膝蓋腱炎)は、膝の使いすぎによる炎症が主な原因のため、間違った対応をすると症状を長引かせたり再発を招いたりする恐れがあります。 医師の診断を受け、指示された安静期間をしっかり守りましょう。 ジャンパー膝の症状チェックに該当したら医療機関を受診しよう 運動後や階段の上り下りで膝のお皿の下に違和感や痛みを感じた場合は、ジャンパー膝の可能性があります。 痛みを我慢して運動を続けると、炎症が慢性化して膝蓋腱の損傷や腱断裂などの恐れもあるため、早めに医療機関を受診しましょう。 また、早くスポーツ復帰したい方は、早期改善を目指せる再生医療による治療をご検討ください。 再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を用いて、損傷した膝蓋腱にアプローチし、自身の修復力をサポートする治療法です。 治療方法について詳しく知りたい方は、ぜひ当院「リペアセルクリニック」へお問い合わせください。 >当院の再生医療による膝関節の症例はこちら \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2025.10.31 -
- 靭帯損傷
- ひざ関節
腸脛靭帯炎(ランナー膝)とは、ランニングや繰り返しの運動により膝の外側に痛みが生じる症状で、ランニング愛好家に多く見られる怪我の一つです。 痛みを放置して無理を続けると、歩行時や日常生活でも痛みが出るようになり、運動を続けられなくなってしまう可能性があります。 この記事では、腸脛靭帯炎の症状を和らげる効果的なストレッチ方法と、症状改善のための対処法を詳しく解説します。 腸脛靭帯炎でお悩みの方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また、現在リペアセルクリニックでは手術なしで根本的な改善が期待できる再生医療に関する情報をLINEで発信しております。 膝の痛みに関する改善症例も紹介しているため、合わせてご覧ください。 腸脛靭帯炎(ランナー膝)とは|基礎知識をチェック 腸脛靭帯炎は、別名「ランナー膝」と呼ばれるほど、ランニング愛好家に多く見られる怪我です。 適切な対処のためには、以下の症状や原因を正しく理解することが大切です。 腸脛靭帯炎の症状 腸脛靭帯炎の原因 腸脛靭帯炎の診断方法 これらの正しい知識を身につけて、ご自身の症状を確認してみましょう。 腸脛靭帯炎の症状 腸脛靭帯炎の初期症状は、運動後に膝の外側に生じる痛みです。 痛みは安静にすれば徐々に収まりますが、炎症がひどい場合や無理に運動を続けた場合、歩いたり膝を曲げ伸ばししただけでも痛みが出ることがあります。 久しぶりにランニングやジョギング、ウォーキングを行うときによくみられる症状です。 腸脛靭帯炎の原因 腸脛靭帯炎は、膝の外側にある腸脛靭帯が太ももの骨と擦れることで炎症を起こします。 発症の主な原因は、ランニングやサイクリングなどの反復的な運動、もしくは運動に対する筋力不足です。 ただし以下の要因でも発症する可能性があります。 O脚、扁平足などのアライメント異常 股関節周囲の筋力や柔軟性の低下 腸脛靭帯炎はランナーの方に多い疾患ですが、自転車、バスケットボール、階段の昇降など、膝の屈伸を繰り返す動作を行う方にも発症します。 腸脛靭帯炎の診断方法 腸脛靭帯炎は、問診や触診である程度診断できますが、炎症の状態や他の疾患と見分けるために、レントゲンやMRI、エコー検査を行うこともあります。 また、腸脛靭帯炎かどうかチェックする方法として「グラスピングテスト」があるので、ぜひお試しください。 ただし、痛みの原因が半月板損傷など他の疾患の可能性もあるため、自己判断せずに医療機関を受診しましょう。 腸脛靭帯炎に有効なストレッチ・ほぐし方4選 腸脛靭帯炎の痛みが落ち着いたら、徐々にストレッチを開始します。 ここでは、腸脛靭帯と関連する筋肉をほぐす効果的なストレッチとして以下の4つをご紹介します。 フォワードフォールド・ストレッチ(前屈) ラテラルストレッチ 4の字ストレッチ タオルやヨガストラップを活用したストレッチ 各ストレッチは無理をせず、痛くなりすぎない範囲で行いましょう。 ①フォワードフォールド・ストレッチ(前屈) 太ももの外側から膝の外側まで、脚の外側全体を伸ばすストレッチです。 直立した状態から、左足を右足の後ろに引いて交差させる 腰を曲げて手を床につき、左わき腹をよく伸ばす その体勢を2〜3秒キープしたら、元の姿勢に戻る 左右それぞれ10〜15回ずつ繰り返す 運動後に行う場合は、膝から股関節まで脚の外側全体が伸びるように意識しながら、手を下に伸ばした状態で30秒ほどキープしましょう。 ②ラテラルストレッチ 太ももの上部から股関節にかけての腸脛靭帯を伸ばすストレッチです。 壁または椅子に片手をつき、身体を安定させる 壁側の足を後方に引いて、反対の足と交差させる その状態で壁に対して腰を近づけ、壁側の腰の部分を伸ばす 再び元の姿勢に戻り、同じ動作を繰り返す 壁や椅子でしっかり身体を支えながら、股関節周辺を伸ばしてください。 ③4の字ストレッチ 太ももの上部から股関節にかけての張りを和らげる、仰向けの姿勢で行うストレッチです。 腰幅より少し両足を開き、仰向けに寝て、両膝を立てる 右足首を左膝の上に乗せ、「4の字」の形を作る 上げた足の力でもう片足の膝を床に向けて押し下げていく 元の姿勢へと戻る 身体が傾かないよう逆側の手で床を支えながら、じっくりと伸ばしましょう。 ④タオルやヨガストラップを活用したストレッチ タオルまたはヨガ用ストラップを使って行うストレッチは、足を伸ばし切った状態で腸脛靭帯に効果的にストレッチをかけられます。 タオルを使用する場合は、ねじって紐状にして使いましょう。 床に座った体勢で、タオルまたはヨガストラップを片足に巻く そのまま仰向けになり、タオルを巻いた方の足を天井に向け、できるだけまっすぐに伸ばす もう片方の足のかかとが、しっかりと床についていることを確認する 突き上げた足を身体の反対側に向けて伸ばす 身体が傾かないように、伸ばした足とは逆の手で床をしっかり支えましょう。 日常的にランニングをしている方は、ぜひ取り入れてみてください。 腸脛靭帯炎の症状に対してストレッチ以外にできる対処法 腸脛靭帯炎の症状を改善するためには、ストレッチだけでなくさまざまな対処法を組み合わせることが効果的です。 ここでは、以下の日常生活で実践できる3つの対処法をご紹介します。 マッサージなどのセルフケア テーピングやサポーターの活用 シューズの見直し これらの対処法を適切に組み合わせることで、症状の改善と再発予防につながります。 マッサージなどのセルフケア 腸脛靭帯炎の症状を緩和するためには、大腿筋膜張筋や腸脛靭帯自体のマッサージが有効です。 大腿筋膜張筋のセルフマッサージを以下の手順で実施しましょう。 座った状態で、太ももの外側上部(股関節の横)を探す 親指または手のひらで、円を描くように優しくマッサージする 硬い部分や圧痛点があれば、30秒程度軽く圧迫する ただし、発症直後の急性期に自己判断でマッサージをすると逆効果になることもあるため、安静が優先されます。 患部をアイシング、または湿布を貼って、患部に負担をかけないように安静に保ちましょう。 テーピングやサポーターの活用 テーピングやサポーターを活用することで、膝への負担を軽減し、症状の悪化を防げます。 テーピングやサポーターは、腸脛靭帯にかかる摩擦を減らし、膝の安定性を高める効果が期待できます。 テーピングが難しい場合は、手軽に装着できるサポーターがおすすめです。 ご自身の症状や活動レベルに合わせて、適切なものを選びましょう。 シューズの見直し シューズが足に合っていない場合、膝への負担が増加し、腸脛靭帯炎を引き起こす原因となります。 以下のポイントを確認して、シューズの見直しを検討しましょう。 チェック項目 確認ポイント サイズ つま先に適度な余裕があり、かかとがしっかり固定されているか クッション性 衝撃を十分に吸収できる適切なクッション性があるか 摩耗状態 靴底がすり減っていたり、変形していないか 足の形状 扁平足やO脚など、ご自身の足の特徴に合っているか シューズの見直しは、腸脛靭帯炎の予防と改善に大きく役立ちます。 腸脛靭帯炎がストレッチで改善しないときは再生医療をご検討ください 腸脛靭帯炎は、適切なストレッチやセルフケアにより症状の緩和を目指せます。 しかし、長期間に渡って症状が続く場合や、保存療法で十分な効果が得られない場合は、他の治療法を検討する必要があります。 ストレッチや保存療法を続けても症状が改善しない場合には、再生医療による治療も選択肢の一つです。 再生医療は患者さまの細胞や血液を用いて、損傷した組織の修復・再生を促す医療技術です。 症状が長引いている方や、より積極的な治療を希望される方は、再生医療を専門とする当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。
2025.10.31 -
- その他
足の側面や外側が歩くときに急に痛みが生じた場合、どのような原因が考えられるか疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。 上記のような足の側面・外側の痛みの原因として、ジョーンズ骨折や靭帯損傷、足底筋膜炎などの疾患が考えられます。 いずれも放置してしまうと症状が悪化し、治療が長引く可能性があるため、治療法や対処法を理解しておくことが重要です。 この記事では、足の側面・外側が歩くと痛い原因、ジョーンズ骨折の特徴、予防法を解説します。 足の痛みで悩まれている方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また、足の側面や外側の痛みには、細胞や血液を用いて自然治癒力を高める再生医療による治療も選択肢となります。 再生医療に関する詳細は、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEで発信しているので、合わせてご確認ください。 足の側面・外側が歩くと痛いときは「ジョーンズ骨折」の可能性 足の側面・外側が歩くと痛いときに原因の一つとして考えられる「ジョーンズ骨折」について解説します。 ジョーンズ骨折とは? ジョーンズ骨折の原因 ジョーンズ骨折以外の可能性はある? ジョーンズ骨折の特徴を理解して、ご自身の症状と照らし合わせてみましょう。 ジョーンズ骨折とは? ジョーンズ骨折とは、足の小指側にある第5中足骨という骨の付け根部分が折れる骨折です。 足の甲の外側、小指から足首にかけての中間あたりに位置する骨に起こります。 骨折した際に感じられる症状は、以下のとおりです。 足の外側が歩くと痛む 腫れや熱を持つ感じがある 押すと痛みが強くなる 体重をかけると痛みが増す 初期段階では休むと痛みが落ち着くケースも多いため、気づかないまま悪化してしまう可能性があります。 これらの症状が見られる場合は、ジョーンズ骨折を疑い、医療機関を受診しましょう。 ジョーンズ骨折の原因 ジョーンズ骨折は、さまざまな原因で受傷する可能性があり、主な原因は以下のとおりです。 繰り返しの負荷による疲労骨折 足をひねる、つまずくなどの外傷 足に合わない靴を長時間履いている 足の外側に体重がかかりやすい歩き方や走り方の癖 スポーツでの急な方向転換やジャンプ 扁平足やハイアーチなど足の形による負担 とくに注意が必要なのは、繰り返しの負荷による疲労骨折です。 一度の大きな衝撃ではなく、日常的に小さな負担が積み重なって骨折に至ります。 スポーツや立ち仕事の方は、知らないうちに足に負担をかけている可能性があります。 ジョーンズ骨折以外の可能性はある? 足の側面・外側が痛いときは、ジョーンズ骨折以外の原因も考えられます。 考えられる疾患は、以下のとおりです。 外側側副靭帯損傷(足首の外側の靭帯が傷つく) 腓骨筋腱炎(足の外側の腱に炎症が起こる) 疲労骨折(第5中足骨以外の骨に起こる場合) 足底筋膜炎(足の裏の筋膜に炎症が起こる) これらの症状もジョーンズ骨折と似た痛みを引き起こすため、自己判断せず、医療機関でレントゲンやMRIなどの検査を受けることが大切です。 以下の記事では、靭帯断裂について詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。 足の側面・外側が歩くと痛みがあるジョーンズ骨折の予防・対処法 ジョーンズ骨折を予防するためには、日常生活で足への負担を減らす工夫が重要です。 予防・対処法として以下の3つを紹介します。 シューズを見直す ストレッチ・マッサージを行う 歩くときの姿勢を改善する これらの対策は、私生活や仕事、スポーツなどの場面で取り入れやすいので、ぜひ実践してみましょう。 シューズを見直す ジョーンズ骨折を予防するには、足の形やサイズに合ったシューズを選ぶことが重要です。 足に合わないシューズを履いていると、体重がうまく分散できず、特定の部分に負担が集中します。 ランニングやサッカー、バスケットボールなど、スポーツによって足の使い方は異なるため、競技に合ったシューズを使用して足への負担を軽減しましょう。 また、インソール(靴の中敷き)の活用も効果的です。 普段使用しているシューズにインソールを入れるだけで、足にかかる負荷を減らせます。 ストレッチ・マッサージを行う 定期的なストレッチは、筋肉や腱の柔軟性を高め、足への過度な負担を軽減します。 以下のような方法を試してみましょう。 壁に手をついて、片足を後ろに伸ばしてふくらはぎを伸ばす 座った状態で足首を回す タオルを使って足の裏を伸ばす 足の指をグーパーと動かす また、マッサージを行うことで血流が改善し、疲労が軽減されます。 お風呂上がりなど、筋肉が温まっているときに行うと効果的です。 柔軟性が増すことで、ジョーンズ骨折だけでなく、その他の怪我の予防にも効果が期待できます。 歩くときの姿勢を改善する 立ち方や走り方の癖で、小指側に体重がかかりやすい人はジョーンズ骨折を発症しやすくなります。 予防するためには、体重のかけ方や足の使い方を意識して姿勢を改善することが大切です。 正しい歩き方のポイントは、以下のとおりです。 かかとから着地し、足の裏全体で体重を支える 親指の付け根でしっかり地面を蹴る 膝を軽く曲げて衝撃を吸収する 背筋を伸ばして前を向く 日常生活から体重のかけ方や足の使い方を意識することで、足にかかる負荷を軽減できます。 足の側面・外側が歩くと痛いときの治し方 ジョーンズ骨折で足の側面・外側が痛む場合は、以下の治療法を行います。 治療法 内容 保存療法 ギプスや装具を使って患部を固定し、安静に保つ 癒合までに数ヶ月かかる場合もある 手術療法 ボルトやワイヤーで骨を固定する 完全に骨が折れている場合や、早期改善を目指す場合にも検討される リハビリテーション 骨が治った後、筋力や柔軟性を回復させるために行う 再発予防にも効果的 また、ジョーンズ骨折による痛みには、再生医療による治療も選択肢の一つです。 再生医療とは、患者さま自身の細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、損傷した組織の再生・修復を促す医療技術のことです。 入院・手術を必要としないため、手術を避けたい方やスポーツへの早期復帰を目指す方にも注目されています。 治療法については、医師とよく相談して、ご自身の生活スタイルや症状に合った方法を選びましょう。 足の側面・外側が歩くと痛いときによくある質問 歩くときに生じる足の側面・外側の痛みに関するよくある質問を紹介します。 歩くときに足の外側が痛くなるのはなぜ? ジョーンズ骨折かどうか確かめる方法は? ジョーンズ骨折は自然に治る? 疑問を解消して、適切な対処につなげましょう。 歩くときに足の外側が痛くなるのはなぜ? 歩くときに足の外側が痛くなる主な理由は、足の外側に過度な負担がかかっているためです。 体重のかけ方や歩き方の癖、足に合わない靴、扁平足やハイアーチなどの足の形が原因となります。 また、長時間の立ち仕事やスポーツによる繰り返しの負荷も、痛みにつながります。 痛みが続く場合は、ジョーンズ骨折や腓骨筋腱炎などの症状が隠れている可能性があるため、早めに医療機関を受診しましょう。 ジョーンズ骨折かどうか確かめる方法は? ジョーンズ骨折かどうかを確かめるには、医療機関でレントゲン検査を受けるのが確実です。 自己判断の目安として、以下の症状があるかチェックしてみましょう。 足の外側、小指の付け根から足首の間あたりが痛む 押すと痛みが強くなる 体重をかけると痛みが増す 腫れや熱を持つ感じがある これらの症状が当てはまる場合は、早めに整形外科を受診してください。 ジョーンズ骨折は自然に治る? ジョーンズ骨折は、骨折した部分の血流が乏しいため、自然治癒が難しい骨折として知られています。 しかし、放置せずに医療機関で保存療法を受け、患部をしっかりと固定して安静にすることで、自然治癒も期待できます。 一方でスポーツ活動を早期に再開したい場合は、ギプスによる固定などの保存療法ではなく、手術が選択されるケースも少なくありません。 自然に治ることを期待して放置するのではなく、まずは医療機関に相談しましょう。 足の側面・外側が歩くと痛いときは早期に医療機関を受診しよう 足の側面・外側が歩くと痛い症状は、ジョーンズ骨折をはじめとするさまざまな原因が考えられます。 放置すると治療期間が長引いたり、再発しやすくなったりするため、早期の対処が大切です。 シューズの見直しやストレッチ、歩き方の改善など、日常生活でできる予防法を取り入れて足への負担を軽減しましょう。 また、足の側面・外側が歩くと痛いときはジョーンズ骨折の他に靭帯損傷や足底筋膜炎などの可能性があります。 これらの疾患に対しては、細胞や血液を用いて自然治癒力を高める「再生医療」という治療法も選択肢の一つです。 手術を避けて治療をしたい方は、再生医療の専門クリニックである当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。
2025.10.31 -
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- くも膜下出血
くも膜下出血とは、脳の表面を覆うくも膜の下で出血が起こる病気で、発症後に命が助かってもさまざまな後遺症がでる可能性があります。 後遺症の程度や種類は脳のダメージを受けた場所や範囲によって異なり、日常生活に大きな影響を与えることがあります。 この記事では、くも膜下出血で起こりうる後遺症の種類や症状、後遺症が生じる理由、再発リスクを軽減する対策について詳しく解説します。 ご自身やご家族がくも膜下出血を発症され、後遺症について不安を感じている方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また、くも膜下出血の後遺症や再発予防の治療法として、再生医療という選択肢もあります。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自己治癒力を高めることで、損傷した脳細胞の修復・再生を促す医療技術です。 \こんな方は再生医療をご検討ください/ くも膜下出血の後遺症に悩まされている くも膜下出血の再発を予防したい 生活習慣を改善しているけれど症状が改善しない 症例や治療法については、当院リペアセルクリニックで無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼くも膜下出血の後遺症治療について無料相談! >>(こちらをクリック)今すぐ電話相談してみる 以下の動画では、実際に当院リペアセルクリニックで再生医療を受け、くも膜下出血の後遺症が改善された患者さまの症例を紹介しています。 https://youtu.be/CBg805KY-Bw?si=RHKGIWgSCi_9G79p くも膜下出血の後遺症|主な種類と症状 くも膜下出血の後遺症には、身体機能や認知機能などさまざまな種類があります。 後遺症として現れる症状は以下が代表的です。 運動麻痺 感覚障害 言語障害 嚥下障害 視覚・視野障害 認知機能障害 高次脳機能障害 その他に見られる後遺症 それぞれの後遺症について正しく理解し、適切なリハビリや治療を選択することが回復への第一歩となります。 運動麻痺 運動麻痺は、脳の運動をコントロールする部分がダメージを受けることで起こります。 主な症状は以下のとおりです。 手足を思うように動かせない 片側の手足に力が入らない 立ったり歩いたりするのが困難になる リハビリでは、理学療法士や作業療法士による訓練を通じて、筋力の維持や関節の動きを改善していきます。 繰り返し訓練することで、失われた機能の回復や代償動作の獲得を目指します。 感覚障害 感覚障害は、脳の感覚を処理する領域がダメージを受けることで発生します。 主な症状は以下のとおりです。 触られた感覚が分からない 痛みや温度を感じにくい しびれが続く リハビリでは、触覚刺激を繰り返し与えることで感覚の回復を促します。 また、感覚が鈍くなっている部分の怪我や火傷を防ぐため、日常生活での注意点を学ぶことも大切です。 言語障害 言語障害は、脳の言語中枢がダメージを受けることで起こります。 主な症状は以下のとおりです。 言葉が出てこない、うまく話せない 相手の言葉を理解できない 文字を読んだり書いたりするのが難しい 言語聴覚士によるリハビリでは、発声練習や言葉の理解を深める訓練、コミュニケーションカードの活用など、患者さまの状態に合わせた方法で言語機能の回復を目指します。 嚥下障害 嚥下障害は、飲み込みに関わる脳の部分や神経がダメージを受けることで生じます。 主な症状は以下のとおりです。 食べ物や飲み物を飲み込みにくい 食事中にむせることが多い 食べ物が気管に入ってしまう リハビリでは、言語聴覚士による飲み込みの訓練や、食べ物の形態を工夫する指導を行います。 視覚・視野障害 視覚や視野の障害は、視神経や脳の視覚を処理する部分がダメージを受けることで起こります。 主な症状は以下のとおりです。 視野の一部が欠けて見えない 物が二重に見える 視力が低下する リハビリでは、視野が欠けている部分を補うために顔や目を動かす訓練を行います。 認知機能障害 認知機能障害は、脳の広い範囲がダメージを受けることで発生します。 主な症状は以下のとおりです。 記憶力が低下する 新しいことを覚えられない 日時や場所が分からなくなる リハビリでは、記憶訓練や日常生活動作の繰り返し練習を通じて、認知機能の維持や改善を図ります。 家族の協力のもと、メモやカレンダーなどの補助道具を活用することも効果的です。 高次脳機能障害 高次脳機能障害は、前頭葉など脳の複雑な機能を担う部分がダメージを受けることで起こります。 主な症状は以下のとおりです。 注意力や集中力が続かない 物事を計画したり判断したりするのが難しい 感情のコントロールがうまくできない リハビリでは、作業療法士や臨床心理士による訓練を通じて、注意力や遂行機能の改善を目指します。 社会復帰に向けて、段階的に課題の難易度を上げていくことが大切です。 その他に見られる後遺症 上記以外にも、くも膜下出血の後遺症として以下のような症状が現れることがあります。 頭痛やめまいが続く 疲れやすくなる てんかん発作が起こる 水頭症による脳圧の上昇 うつ状態や不安感が強くなる くも膜下出血の後遺症は多岐にわたり、患者さま一人ひとりで症状の現れ方が異なります。 早期からリハビリを開始し、継続することで回復の可能性を高められます。 くも膜下出血によって後遺症が生じるのはなぜ? くも膜下出血の後遺症は、脳がさまざまな形でダメージを受けることによって起こります。 後遺症が残ってしまう主な理由は、以下の4つです。 原因 詳細 出血による直接的なダメージ 脳の表面で出血が起こると、血液が脳を圧迫したり脳細胞そのものを傷つける 脳の血流が悪くなる 出血から数日後に脳の血管が異常に縮み、血液が十分に流れず脳細胞の酸素不足や栄養不足でダメージを受ける 脳に水がたまる 出血した血液の影響で脳の中を循環している液体の流れが悪くなり、脳内に液体がたまって脳を圧迫する(水頭症) 脳の腫れや炎症 出血や血流不足が起こると脳の腫れや炎症が起こり、脳細胞にさらなるダメージを与えることがある くも膜下出血の後遺症は、これらの原因が組み合わさって発生します。 どのような後遺症が残るかは、脳のどの部分が、どの程度ダメージを受けたかによって決まります。 そのため、患者さまごとに現れる後遺症の種類や程度は大きく異なるのです。 くも膜下出血の後遺症や再発リスクを軽減する対策 くも膜下出血を一度発症すると、再発のリスクが残ります。 後遺症を軽減し再発を防ぐための方法は、主に以下の3つです。 食生活を改善する 適度な運動習慣を身につける 適切なリハビリを継続する これらの対策を日常生活に取り入れることで、健康状態の維持と再発防止につながります。 食生活を改善する 食生活の改善は、くも膜下出血の再発リスクを下げるために欠かせません。 栄養バランスの偏りは高血圧や血行不良を引き起こし、再発の原因となります。 以下の食品を積極的に取り入れましょう。 緑黄色野菜や果物 青魚(イワシ、サバなど) ナッツ類 大豆製品 オリーブオイル、菜種油などトランス脂肪酸を含まない油 これらの食品には、血圧を下げたり血行を促進したりする効果があります。 また、塩分の摂りすぎは高血圧につながるため、減塩を心がけることも大切です。 さらに、喫煙や過度な飲酒は脳動脈瘤の形成や破裂のリスクを高めるため、控えるか可能であればやめることをおすすめします。 適度な運動習慣を身につける 適度な運動は、くも膜下出血の再発防止に重要な役割を果たします。 定期的な運動により、血行促進、高血圧の予防、ストレスの軽減といった効果が期待できます。 これらはすべて再発リスクを高める要因なので、運動習慣を身につけて改善しましょう。 とくに、ウォーキングや水泳などの負荷が少ない有酸素運動が効果的です。 無理のない範囲で、毎日30分程度の運動を日常に取り入れることをおすすめします。 ただし、運動を始める前には必ず医師に相談し、体調に合わせた運動強度を選ぶようにしてください。 適切なリハビリを継続する くも膜下出血の治療後は、適切なリハビリを継続することが重要です。 急性期の治療が終了する2週間以降には、回復期リハビリ病棟への転院を検討します。 リハビリ中に回復が遅れたり状態が悪化したりする場合は、水頭症が進行している可能性があります。 その際は、脳内の液体の流れを改善する手術が必要になることもあります。 手術後は再びリハビリを続けることで、機能の回復を目指します。 リハビリは根気強く続けることが大切なので、医療チームと協力しながら取り組みましょう。 くも膜下出血の後遺症にお悩みの方は再生医療をご検討ください くも膜下出血の後遺症には、運動麻痺、感覚障害、言語障害、嚥下障害、視覚・視野障害、認知機能障害、高次脳機能障害などさまざまな種類があります。 これらの後遺症は、脳の出血や血流の悪化、水頭症、炎症など複数の要因によってダメージを受けて生じます。 後遺症を軽減し再発を防ぐためには、食生活の改善、適度な運動習慣、適切なリハビリの継続が重要です。 バランスの取れた食事や有酸素運動を日常に取り入れ、医療チームと協力しながらリハビリに取り組み改善を目指しましょう。 また、くも膜下出血の後遺症に対する治療法の一つとして、再生医療という選択肢もあります。 再生医療はくも膜下出血の後遺症だけでなく、再発予防にも効果が期待できる可能性があるため、リハビリとの併用もご検討ください。 当院「リペアセルクリニック」では、医師の他に理学療法士や柔道整復師などの専門資格を持つチーム体制が整っています。 再生医療とリハビリの併用でくも膜下出血による後遺症を治療したい方は、ぜひご相談ください。
2025.10.31 -
- その他
胸椎椎間板ヘルニアとは、胸の背骨の間にあるクッションのような組織が飛び出してしまう疾患で、背中や胸、脚に痛みやしびれを引き起こします。 背中や胸、肋骨周辺に痛みがあり、原因がわからず不安に感じている方も多いのではないでしょうか。 この記事では、胸椎椎間板ヘルニアの主な症状や原因、検査方法から治療の選択肢までを詳しく解説します。 放置すると歩行困難や排尿障害といった深刻な症状に進行する可能性があるため、疑わしい症状があれば早めに医療機関を受診しましょう。 また、現在リペアセルクリニックでは手術なしで椎間板ヘルニアの症状改善が期待できる「再生医療」に関する情報を公式LINEで発信しております。 治療の選択肢として、胸椎椎間板ヘルニアによる神経の損傷に関する改善症例も紹介しておりますので、ぜひ登録してください。 胸椎椎間板ヘルニアとは 胸椎椎間板ヘルニアとは、胸の背骨の間にある椎間板が外へ飛び出してしまう疾患です。 頚椎(首)や腰椎(腰)のヘルニアと比較すると発生頻度は低いですが、胸椎には重要な神経である脊髄が通っているため、圧迫される場所や程度によっては多様な症状を引き起こす可能性があります。 以下では、胸椎椎間板ヘルニアの主な症状と原因について解説します。 胸椎椎間板ヘルニアの主な症状 胸椎椎間板ヘルニアの主な原因 これらの正しい知識を身につけて、ご自身の症状が胸椎椎間板ヘルニアに該当するか確認しましょう。 胸椎椎間板ヘルニアの主な症状 胸椎椎間板ヘルニアの症状は、神経(脊髄)を圧迫する場所や程度によって異なります。 主な症状として、以下のようなものが挙げられます。 肋間神経痛 背中や胸の痛み 下半身のしびれや筋力低下 排尿・排便障害 軽度の胸椎椎間板ヘルニアの場合、自覚症状がない場合もあります。 しかし、症状が進行すると歩行困難になるケースもあるため、脚のしびれや痛み、歩きにくさを感じたら早めに医療機関を受診しましょう。 胸椎椎間板ヘルニアの主な原因 胸椎椎間板ヘルニアを発症する主な原因は、加齢に伴う椎間板の変性といわれています。 椎間板は年齢とともに水分量が減少し、弾力性が失われていくため、何らかの負担が加わった際に内部の組織が飛び出しやすくなります。 発症の引き金となる具体的な要因としては、以下のようなものが考えられます。 加齢による椎間板の老化 スポーツや転倒などによる外傷 猫背など背中が丸まった状態での長時間作業 重量物の持ち運び とくにデスクワークで長時間同じ姿勢を続ける方や、外傷につながる接触が多いスポーツでは注意が必要です。 胸椎椎間板ヘルニアの検査・診断方法 胸椎椎間板ヘルニアの診断では、主に以下の画像検査を行います。 検査方法 特徴 レントゲン検査 骨の状態を確認、椎間板ヘルニアそのものははっきり写らない MRI検査 椎間板や神経の状態を詳しく確認可能 CT検査 骨の状態を3次元的に確認し、手術が必要な場合に追加で行う とくにMRI検査は椎間板ヘルニアの診断に有効で、飛び出した椎間板が神経を圧迫している様子を確認できます。 脊髄の圧迫症状がある場合、MRI検査で椎間板ヘルニアによる圧迫が確認されれば診断が確定します。 セルフチェック方法はある? 胸椎椎間板ヘルニアの可能性をセルフチェックしたい方は、以下の症状に該当するかご確認ください。 肋骨に沿った帯状の痛みがある 歩くときに足がもつれる感じがする 背中や胸に痛みがある 両脚にしびれや筋力低下がある 階段を降りるときに不安定になる 症状が徐々に悪化している しかし、上記のような背中の痛みや足のしびれなどの症状は、他の疾患とも共通点が多いため、自己判断で対処法を実践するのはやめましょう。 セルフチェックはあくまで目安とし、気になる症状があれば医療機関を受診して正確な診断を受けることが大切です。 胸椎椎間板ヘルニアを放置するリスク 胸椎椎間板ヘルニアは進行性のため、放置すると症状が悪化します。 悪化して胸椎椎間板の後ろにある脊髄が圧迫されると、急に脚が動かなくなる可能性があります。 胸椎は脊柱管(神経の通り道)が狭いため、軽い椎間板ヘルニアでも症状が出やすいといわれています。 また、椎間板ヘルニアによって神経が圧迫されると、尿や便が出なくなる可能性もあります。 症状が進行してからでは治療が難しくなることもあるため、早期に医療機関を受診して適切な治療を受けることが大切です。 脚のしびれや痛み、歩きにくさといった症状がある場合は、放置せずに整形外科や脊椎外科を受診しましょう。 胸椎椎間板ヘルニアの治し方|主な治療法 胸椎椎間板ヘルニアには複数の治療法があり、症状の程度に応じて適切な方法を選択します。 治療法として以下の3つがあります。 保存療法 手術療法 再生医療 それぞれの治療法の特徴を理解して、ご自身に合った治療を選択しましょう。 保存療法 保存療法とは手術を行わずに症状の改善を目指す治療法で、軽度から中等度の症状に対して検討されます。 主に以下のような方法があります。 治療方法 内容 薬物療法 痛みを和らげる薬や炎症を抑える薬を使用します リハビリテーション 理学療法士の指導のもと、筋力強化や姿勢改善を行います 装具療法 コルセットなどで背骨を安定させます 安静 背骨への負担を減らすため、一定期間安静にします 保存療法は主に痛みを和らげることを目的とした対症療法です。 そのため、胸椎椎間板ヘルニアによる脊髄の圧迫症状に対して、薬やリハビリテーションで神経の圧迫を改善することはできません。 歩行困難などの脊髄圧迫症状がはっきりしてきた場合には、症状は進行性であることが多いため、手術療法や再生医療といった他の治療法を検討する必要があります。 手術療法 歩行障害が進行している場合や、保存療法で症状が改善しない場合には、手術療法を検討します。 胸椎椎間板ヘルニアの手術には、主に以下の2つの方法があります。 手術方法 内容 前方固定術 体の側方から椎間板を切除して骨を移植し、背骨を固定する 後方除圧術 背中側から椎間板を切除して神経の圧迫を取り除く どちらの手術も簡単なものではなく、手術によって神経に影響するリスクがあります。 しかし、放置しておくと症状が進行する可能性が高いため、医師とよく相談して手術を受けるかどうかを決めることが大切です。 また、手術後は入院が必要となり、回復までに一定の期間がかかります。 手術を受ける場合は、医師から十分な説明を受け、リスクと効果を理解した上で決断しましょう。 再生医療 再生医療は患者様ご自身の細胞や血液を用いて、手術をせずに損傷した神経の改善を目指す胸椎椎間板ヘルニアの新しい治療の選択肢です。 患者様の脂肪から採取した細胞を培養し、損傷した部位に投与することで、組織の修復や炎症抑制を促します。 手術に抵抗がある方や、手術が難しい状態の方に注目されている治療法です。 以下の症例ページでは、実際に当院リペアセルクリニックの再生医療で椎間板ヘルニアを治療した患者様の症例を紹介しているため、合わせて参考にしてください。 >椎間板ヘルニアの症例ページはこちら 胸椎椎間板ヘルニアに関するよくある質問 胸椎椎間板ヘルニアについてよくある質問を紹介します。 胸椎椎間板ヘルニアでやってはいけないことは? 胸椎椎間板ヘルニアはストレッチで治る? ヘルニアを悪化させないように正しい知識を身につけましょう。 胸椎椎間板ヘルニアでやってはいけないことは? 胸椎椎間板ヘルニアの方は、重い物を持ち上げる動作、激しいスポーツ、長時間の同じ姿勢は避けてください。 背中を丸めて重い物を持つと、背骨に大きな負担がかかり、椎間板への圧力が高まります。 また、デスクワークで長時間座り続けたり、車の運転を長時間続けたりすると背骨への負担が蓄積します。 さらにゴルフのスイングやテニスのサーブなど、体を大きくひねる動作も椎間板に負担をかけます。 脚のしびれや歩きにくさを感じたら、早めに医療機関を受診しましょう。 胸椎椎間板ヘルニアはストレッチで治る? ストレッチは症状の緩和に役立つ可能性がありますが、胸椎椎間板ヘルニア自体を治すことはできません。 ただし、適切なストレッチは背中周りの筋肉の緊張をほぐし、痛みを和らげる効果が期待できます。 ストレッチは症状を和らげる補助的な方法として活用し、根本的な治療については医療機関で相談しましょう。 胸椎椎間板ヘルニアによる背中の痛みは再生医療をご検討ください 胸椎椎間板ヘルニアは、胸の背骨の間にある椎間板が飛び出して神経を圧迫する疾患です。 放置すると脚のしびれや痛みが悪化し、歩行困難などにつながる可能性があります。 治療法には保存療法、手術療法、再生医療があるため、症状の程度に応じて適切な方法を選択しましょう。 とくに再生医療は、手術をせずに損傷した神経の改善を目指せる新しい治療の選択肢です。 胸椎椎間板ヘルニアが治るか不安な方や手術を避けたいという方は、当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。
2025.10.31 -
- 再生治療
- その他
MRI検査を受けた後「結果はいつ分かるんだろう」と不安に思った経験がある方も、多くいらっしゃるかと思います。 特に腰や膝の痛みが続いていると、結果次第で今後の治療方針が変わる可能性があるだけに、不安も大きいものです。 実際、MRIの結果が出るまでの時間は病院の体制や担当医のスケジュールによって異なりますが、おおよその目安を知っておくと心の準備ができます。 この記事では、結果が出るまでの一般的な流れと、待っている間にできる過ごし方のヒントを解説します。 MRI検査の結果が出るまでの一般的な期間 MRI検査の結果が出るまでの一般的な期間は、多くの場合は以下の2パターンです。 なぜこのような差が生まれるのか、解説していきます。 最短で当日~平均2~3営業日 MRIの検査は最短では当日で平均2〜3営業日以内には結果が出るケースがほとんどです。 具体的には、以下のような違いがあります。 当日説明あり:主治医が同日に外来担当している場合 翌日~3日以内:外注読影や造影検査が含まれる場合 クリニックだったり、主治医がその日外来を担当していたりすれば、撮影後すぐに画像を確認できるため当日の説明が可能です。 一方で、数日後に説明されるケースもあります。 それは、画像の読影を専門の放射線科医に外注しているケースや、造影剤を使用した検査で追加評価が必要な場合などです。 その場合は数日の時間がかかるため、事前に確認してください。 検査内容や施設によって1〜2週間ほどかかる場合も 例外として、検査内容や施設によっては検査結果が出るまで1〜2週間かかるケースもあります。 具体的には、以下のようなケースです。 混雑時 外部検査センター利用時 過去検査との比較が必要な場合 このようなケースでは、解析や報告書作成に時間がかかるため検査結果が出るまで時間がかかります。 結果が早い・遅いを分ける主な要因 MRIの検査結果が早い・遅いを分ける主な要因は、以下のとおりです。 MRIの検査結果が早い・遅いを分ける主な要因 造影検査の有無 造影検査では画像解析に加え、造影効果の評価や副作用チェックが必要です。そのため、読影・報告まで時間を要することがあります。 読影体制(常勤医か外注か) 院内で読影できる場合は即日報告が可能です。一方で外注の場合はデータ送付・読影・報告書返送に数日かかります。 主治医の診察スケジュール 主治医が外来担当で検査日に結果説明できる場合は当日説明が可能です。しかし、診察日が限られていると結果が揃っていても説明が次回外来日まで持ち越されることがあります。 このような理由で、MRI結果の説明が早かったり遅かったりします。 MRIの結果を早く知るための3つのポイント MRIの結果を早く知るためのポイントは以下の3つです。 MRI結果を早く知りたい方には重要な知識なので、最後までチェックしてください。 予約時に「当日説明可能か」を確認する 最初に、予約時に「当日説明が可能か」を確認することが大切です。 主治医が検査当日に外来を担当している場合、その日のうちに画像を確認して説明してもらえる可能性があります。 そのため、事前に受付や予約時に相談しておくとスムーズです。 画像CDを当日受け取る 可能であれば、MRI検査の画像CDを当日受け取るようにしておきましょう。 画像CDがあれば、セカンドオピニオンや再診時にすぐ活用できるためです。 MRI画像を撮影した医療機関では後日になっても、セカンドオピニオンを受ける病院ではすぐ検査結果を説明してもらえるかもしれません。 そのため、もしセカンドオピニオンを受ける意思があるならば画像CDがあれば便利です。 患者ポータルやオンライン結果通知を活用 患者ポータルサイトやオンライン結果通知システムを導入している病院もあります。 これは医師がMRI検査結果を確認した後、患者がスマートフォンやパソコンで結果を閲覧できるサービスです。 外来を待たずに結果を把握できるため、忙しい方には特に便利な方法といえます。 結果を待つ間に痛みの原因を根本から治す準備を行うことが重要 MRIの結果を待つ時間は、痛みの原因を根本から治す準備を行なってください。 この期間にしっかり準備できていれば、結果が出たときにすぐに適切な治療や行動に移せるためです。 具体的には、検査結果次第での治療方法の基本を調べて理解しておきましょう。 治療方法の基本がわかっていれば、適切な医療機関への受診がスムーズで速やかに治療を開始できる可能性が高くなります。 また、治療方法に合わせて事前に治療を受けやすい医療機関を調べておくことも重要です。 MRIの結果が出てすぐ行動に移せるように、しっかり準備してください。 MRIで判明した組織の損傷や軟骨のすり減りの治療方法を紹介 MRIでは膝の半月板や軟骨の損傷が判明しますが、場合によっては治らないと言われることがあります。 これらの組織の特徴は血流が乏しいことで、そのために組織の修復が難しいと考えられてきました。 しかし、近年では「再生医療」によって修復が難しい組織でも治る事例が増えています。 実際に、当院リペアセルクリニック大阪院でも、治らないとされていた関節軟骨の症状緩和に成功した症例を経験しました。 以下のページにて症例を紹介していますので、よろしければご覧ください。 MRIの結果は検査内容・部位:検査する部位や目的によって異なる MRI検査の結果が出るまでの時間について解説しました。 ポイントは以下のとおりです。 MRI検査の結果は多くは当日〜2・3営業日で説明があります。 しかし、担当医が不在だったり検査内容が複雑だったりすると時間がかかる可能性も。 そのため、早く検査結果を聞きたい場合には、予約を取る時に担当医と時間を合わせるなどの工夫が必要です。 検査結果を早く聞くための工夫はこの記事で紹介していますので、ぜひこの記事を読み返して事前に準備をしてください。 なお、当院リペアセルクリニック大阪院ではMRI検査で損傷が判明した組織の「再生医療」が可能です。 半月板をはじめとした修復が難しい組織にも有効な可能性がある治療で、手術をせずに治したい場合の選択肢になります。 興味がある方は以下のリンクから確認ができますので、お気軽にお問い合わせください。
2025.10.20 -
- アキレス腱
- 再生治療
- その他
スポーツの際に脚をひねってしまい、「歩けるけど膝がグラグラする」など、違和感が残っていませんか? 膝が抜けるような感覚があると、軽度の前十字靭帯損傷(ACL損傷)が疑われます。 軽度の前十字靭帯損傷は痛みなどの症状を感じない場合もありますが、放置すると軟骨損傷や半月板損傷を引き起こす恐れも。 重症化すると歩行困難のリスクが高まるので、前十字靭帯損傷は早めに治療しておきましょう。 本記事では、前十字靭帯損傷が軽度かどうかのチェック方法や、応急処置のポイントなどをわかりやすく解説します。 医師から手術を勧められた方は、切らずに自然治癒を目指せる「再生医療」も参考にしてみてください。 前十字靭帯損傷の軽度症状をチェック 前十字靭帯損傷が疑われる場合は、以下を参考に軽度症状をチェックしてみましょう。 患部の損傷レベルがわかると、応急処置を誤ってしまうリスクが低くなり、治療が必要かどうかも判断できます。 ここからは、軽度の前十字靭帯損傷にみられる特徴や、中等度や重度との違いを詳しく解説します。 軽度損傷に多い症状の特徴 軽度の前十字靭帯損傷になった場合、主に以下のような症状があらわれます。 前十字靭帯損傷の受傷直後は痛みが軽く、翌日以降に膝が腫れる場合もあります。 しかし、靭帯にはあまり血管が通っておらず、修復に必要な栄養が届きにくいため、自然修復はあまり期待できません。 膝の状態がいつもと違い、軽い痛みや抜けるような感覚があるときは、まず整形外科などの診察を受けましょう。 軽度の段階で適切な治療を受けておけば、前十字靭帯損傷の悪化を防止できます。 軽度と中等度・重度の違い 前十字靭帯損傷の症状には1度~3度までのグレードがあり、それぞれ以下のような特徴があらわれます。 前十字靭帯損傷のグレード 特徴 1度(軽度) ・膝関節が不安定になり、力が入りにくい ・膝が抜ける、ずれる、グラグラするなどの感覚がある 2度(中等度) ・膝を動かすと強い痛みを感じる ・歩行中に膝が外れるような感覚を覚える ・膝の曲げ伸ばしができない ・内出血で膝関節が大きく腫れる 3度(重度) ・痛みや腫れが強くなり、歩行が困難 ・膝に力が入らないため、体重をかけられない ・安静時にも強い痛みを感じる 軽度の前十字靭帯損傷は痛みを感じない場合があるので、膝の違和感を一時的なものと考え、治療をしない方もいらっしゃいます。 しかし、症状悪化のサインを見逃すと、前十字靭帯損傷が中等度や重度に進行し、日常生活に支障をきたす恐れも。 症状によっては正座や歩行が難しくなるため、軽度の前十字靭帯損傷でも早めの治療が必要です。 膝に力が入らなくなると、自宅や駅の階段で転んでしまい、大きな怪我を負う可能性もあります。 歩けるからといって油断は禁物|「軽度損傷」にも見られる前十字靭帯の異変 前十字靭帯(ACL)は大腿骨と脛骨をつなぎ、膝の安定性を保つ機能があります。 しかし、ジャンプ後の着地や急な方向転換など、膝に負担がかかると靭帯が伸びたり、部分的に裂けたりします。 軽度損傷(グレード1~2)は断裂がなく、靭帯が伸びて不安定になる状態ですが、歩けるからといって油断は禁物です。 歩行が可能でも軽度とは限らず、膝内部では微小な損傷が進行しているケースも考えられます。 受傷時に「ブチッ」という断裂音が聞こえた場合や、痛みが徐々に強くなるようであれば、治療が必要な状態です。 軽度の前十字靭帯損傷を放置すると、変形性膝関節症などのリスクが高まるので注意しましょう。 受診すべき症状と応急処置のポイント 前十字靭帯損傷を受傷した場合、一般的には48時間以内に腫れが強くなります。 腫れや痛みが強くなり、膝が抜けるような不安定感があれば、早めに整形外科の診察を受けましょう。 受傷直後でも膝が大きく腫れる場合は、以下のRICE処置(Rest・Ice・Compression・Elevation)で症状を緩和できます。 RICE処置の種類 処置内容 Rest(安静) 膝を無理に動かさず、安静にして症状の悪化を防止する Ice(冷却) 氷や保冷材で膝を20分程度冷やし、感覚がなくなったら外す Compression(圧迫) 膝に包帯やテープを軽く巻いて圧迫し、腫れや内出血を抑える Elevation(挙上) 膝を心臓よりも高い位置に保ち、血流のコントロールで内出血を抑える 患部の冷やし過ぎは凍傷のリスクがあるので、20分程度を目安に保冷材などを外し、痛みが再発したらもう一度冷却します。 挙上の際には仰向けになり、膝の下にクッションや枕などを当てておきましょう。 RICE処置は受傷から48〜72時間以内に行いますが、あくまでも応急処置に過ぎないため、前十字靭帯の自然回復はあまり期待できません。 3日目(72時間後)になっても腫れが収まらない場合は、速やかな治療が必要です。 前十字靭帯損傷の治療方法 前十字靭帯損傷となった場合、治療方法には以下の種類があります。 前十字靭帯損傷の治療方法 治療内容 保存療法 ・サポーターなどを装着し、筋力や関節の可動域を改善させる治療方法 ・医師の指導のもと、ストレッチなどのリハビリテーションも並行する 手術療法 ・自分の腱(ハムストリング腱など)を移植し、損傷した前十字靭帯を再建させる治療方法 ・術後は2週間~1カ月程度の入院が必要 保存療法は軽度の前十字靭帯損傷に効果があり、患部を切開しないので、体に大きな負担がかかりません。 ただし、膝の不安定感が残りやすいため、ハードなスポーツには復帰できない可能性があります。 手術療法は前十字靭帯の完全回復を目指せますが、術後の入院期間が長く、スポーツ復帰の際には6カ月~1年程度のリハビリ期間も必要です。 体に負担をかけず、前十字靭帯の機能を取り戻したい方は、次に解説する「再生医療」も検討してみましょう。 手術だけではない選択肢|再生医療による自然治癒サポートを紹介 再生医療とは、前十字靭帯などの自然治癒を目指す治療方法です。 具体的には、自分の脂肪から幹細胞を抽出し、体外培養して患部に注射するため、手術や入院は必要ありません。 幹細胞には欠損した部位を修復する働きがあり、腰や股関節などの治療にも活用できます。 また、自分の幹細胞を活用すると、アレルギー反応のリスクを低減できるので、安全性の高さも大きな特徴です。 手術に抵抗があり、長期入院も難しい方や、軟骨や靭帯の機能回復を目指したい方は、再生医療で解決できる可能性があります。 再生医療が自分に向いているかどうか、詳しく知りたい方は「リペアセルクリニック大阪院」にご相談ください。 リペアセルクリニック大阪院では、自己幹細胞を活用した再生医療を提供し、前十字靭帯損傷や半月板損傷の治療に成果を上げています。 治療は医師の診断に基づき、症状や生活スタイルに合わせた個別プランを実施するため、仕事や家事への影響も最小限です。 前十字靭帯損傷は軽度でもしっかり「治す」意識が大切 前十字靭帯損傷になった場合は、症状が軽度でも放置せず、RICE処置を実践してみましょう。 早めに患部をケアすると、前十字靭帯損傷の重症化を防止できます。 ただし、RICE処置は痛みや腫れの緩和を目的とするため、基本的に前十字靭帯の修復は困難です。 「今の症状が軽いから」と油断し、膝の不安定感を放置すると、変形性膝関節症などを引き起こす恐れがあります。 手術や入院を避けつつ、前十字靭帯損傷の根本治療を目指したい方は、「リペアセルクリニック大阪院」にご相談ください。 リペアセルクリニック大阪院は再生医療を専門としており、無料相談も受け付けています。 まずは専門医に相談し、治療方法の選択肢を広げておくとよいでしょう。
2025.10.20 -
- 手
- 再生治療
手根管症候群は、指のしびれや痛み、特に夜間の激しい症状によって日常生活に大きな影響を及ぼします。 そのつらい症状を悪化させないためには、「やってはいけない事」を正しく理解し、日常生活から手首への負担を減らすことが何よりも重要です。 この記事では、手根管症候群の症状を進行させてしまう「やってはいけない事」一覧と、それを防ぐための正しいセルフケア方法を詳しく解説します。 さらに、セルフケアで改善しない場合に検討すべき、手術に頼らない再生医療という新しい治療の選択肢についても紹介しています。 手根管症候群を根本から改善し、再発を防ぐための正しい知識と対処法を知り、快適な生活を取り戻しましょう。 手根管症候群で「やってはいけない事」一覧 手根管症候群でやってはいけない事は、以下の通りです。 手首を深く曲げたままの長時間作業 強く握る・重い物を持つ動作を繰り返す 寝るときに手首を曲げる姿勢 長時間スマホやパソコンを続ける 痛みを我慢して作業を続ける 上記を繰り返すことで症状が悪化し、日常生活に支障をきたす可能性もあります。 手首を深く曲げたままの長時間作業 手根管症候群の症状がある場合、手首を深く曲げた状態での長時間の作業は避けましょう。 手首を曲げた状態が長く続くと、手根管内の正中神経への圧迫が強まり、しびれや痛みが悪化する原因となります。 特に、キーボード操作や細かい手作業などで手首が極端に曲がってしまう姿勢に注意が必要です。 作業中は手首をできるだけまっすぐな状態に保ち、適度に休憩を取り、ストレッチを行いましょう。 無理な姿勢を避け、手首への負担を軽減する工夫をしてください。 強く握る・重い物を持つ動作を繰り返す 物を強く握り続けたり、重い物を繰り返し持ち上げたりする動作は、手根管内の圧力を高め、症状を悪化させる一因となります。 こうした動作は、手や手首周りの筋肉に過度な緊張を生じさせ、正中神経への刺激を強めてしまいます。 買い物袋や工具などを長時間強く握る必要がある場合は、可能な限り力を抜いて作業するか、補助具の使用を検討してください。 また重い物を運ぶ際は、腕全体を使うように意識し、手首への集中した負担を減らすように心がけましょう。 寝るときに手首を曲げる姿勢 就寝中に手首を極端に曲げたまま寝てしまう姿勢は、手根管症候群の夜間の症状、特につらい「しびれ」や「痛み」を引き起こす大きな要因です。 寝ている間は意識的に姿勢をコントロールできないため、手首が曲がった状態で長時間固定され、神経への圧迫が強くなります。 これを防ぐためには、手首をまっすぐな状態に保つための装具(サポーターやスプリント)を装着して就寝することが非常に有効です。 また横向きで寝る際に、手首が枕の下などに入り込まないように注意しましょう。 長時間スマホやパソコンを続ける 長時間にわたってスマートフォンやパソコンの操作を続けることは、手根管症候群の症状を悪化させる可能性が高いです。 特にスマホ操作では、指や手首に負担のかかる姿勢になりやすく、またパソコンでのタイピングやマウス操作でも、手首が不自然に曲がった状態や、指先に力が入りすぎた状態が続きがちです。 スマホやパソコンは連続使用を避け、30分に一度など時間を決めて休憩を取り、手首や指を休ませるストレッチを行いましょう。 痛みを我慢して作業を続ける 手根管症候群による手や指の痛みやしびれを感じながらも、我慢して作業を続けることは、症状を慢性化・重症化させる最も危険な行為の一つです。 痛みは体が発する「休息が必要」というサインです。 このサインを無視して負荷をかけ続けると、炎症がさらに悪化し、正中神経へのダメージが深刻化する可能性があります。 少しでも症状を感じたら、すぐに作業を中断し、手首を休ませてください。 痛みが続く場合は、自己判断せずに整形外科などの専門医に相談し、適切な治療や生活指導を受けましょう。 手根管症候群とは?原因とメカニズムを簡単に理解 手根管症候群は、手首の付け根にある手根管というトンネルの中を通っている正中神経が圧迫されて起こる病気です。 この神経が圧迫される主な原因は、以下の通りです。 反復動作 ホルモンの変化 病気や怪我 パソコン作業や家事、育児(抱っこ)、スマートフォンの操作など、手首を酷使したり、指を頻繁に動かしたりする反復動作を長時間・継続的に行うことで、手根管内の腱が炎症を起こし、むくんで神経を圧迫します。 また、特に妊娠・出産期や更年期の女性に多く見られるように、ホルモン変化に伴う体のむくみや腫れも、手根管内の圧力を高める要因の一つです。 さらに、糖尿病や関節リウマチといった基礎疾患、あるいは手首の骨折やねんざによる変形なども、手根管内の容積を狭めたり、滑膜炎を引き起こしたりして、発症のリスクを高めます。 これらの要因が複合的に作用し、正中神経が圧迫されることで、指のしびれや痛みといった症状が現れます。 手根管症候群の悪化を防ぐセルフケア 手根管症候群の悪化を防ぐセルフケアは、以下の通りです。 姿勢と環境の見直し 就寝時の工夫 日々のちょっとした工夫を取り入れることで悪化を防ぎ、再発のリスクも低くなります。 姿勢と環境の見直し 手根管症候群の悪化を防ぐには、日常生活における手首への負担を最小限に抑えることが必要です。 パソコンでタイピングを行う際は、手首の曲がりを防ぎ、手のひらを支えるためにパームレストを積極的に使用しましょう。 また、スマートフォンを使用する際は、片手で無理な姿勢を取るのではなく、両手で持つようにしたり、スマホスタンドを活用したりして、手首や指への局所的な負担を軽減してください。 さらに、家事を行う際には、手首の負担が少ない軽量器具や電動アイテムに置き換えるなど、作業環境を工夫することが症状の進行を防ぐ鍵となります。 就寝時の工夫 手根管症候群の症状は、就寝中に悪化することが多いため、夜間の手首の姿勢を管理することが重要です。 寝ている間に手首が曲がってしまうのを防ぐため、手首をまっすぐ保つようにタオルを軽く巻いたり、サポーターを使用したりして固定しましょう。 これにより、手根管内での神経圧迫を和らげ、夜間のしびれや痛みの発生を抑える効果が期待できます。 また、うつ伏せ寝や、枕の下などに手や手首を入れ込んでしまう姿勢は、手首を極端に曲げたり、体重で圧迫したりすることになるため、極力避けましょう。 手首に負担をかけずに自然な姿勢で休むことが、症状の改善につながります。 セルフケアで改善しない場合は早期受診が重要 手根管症候群の初期段階では、生活習慣の改善やセルフケアによって症状が軽減することがあります。 しかし、症状が持続したり悪化したりする場合は、放置せずに早期に整形外科などの専門医を受診しましょう。 進行すると、手術が必要になる場合や、神経の回復が難しくなるリスクがあるためです。 特に以下のようなサインが見られたら、速やかに医療機関を受診することを検討してください。 しびれや痛みが数週間続いている 親指の付け根の筋肉が痩せている 夜の痛みやしびれで眠れない日が続いている 上記のサインは症状の進行を示しており、医師による正確な診断と、装具療法や薬物療法、あるいは手術といった適切な治療が必要となります。 早期の受診が回復を早め、症状の固定化を防ぐ鍵となります。 手術に頼らない新しい選択肢|再生医療というアプローチ 手根管症候群の治療において、症状が重度の場合や保存療法で改善が見られない場合、従来は手術が選択されてきました。 しかし、近年では、体への負担が少ない再生医療という新たなアプローチが登場しています。 リペアセルクリニックでは、手根管症候群に対して、患者様ご自身の細胞を活用した再生医療を提供しています。 この治療法は、患者様自身の脂肪組織などから採取した幹細胞を患部に注入することで、損傷した正中神経の炎症を抑え、本来持つ神経組織の修復や再生を促すことを目指します。 リペアセルクリニック大阪院では、左変形性手関節症に悩む患者様に幹細胞治療を行い、症状を軽減させた実績があります。 手根管症候群はやってはいけない事と正しい治療選びで再発を防げる 手根管症候群のつらい症状から解放され、再発を防ぐためには、悪化させる原因を排除し、適切な治療を選ぶことが重要です。 まず日常生活で、手首を深く曲げたままの長時間作業や、重い物を持つ動作などを避け、手首への過度な負担を軽減することが基本となります。 それに加えて、一時的な症状緩和に留まらず、損傷した神経の修復・再生を促す再生医療などの根本改善を目指す治療を選択することで、再発の可能性を低く抑えることが可能になります。 慢性的なしびれや痛みに悩んでいる方は、リペアセルクリニックのメール相談・オンライン診療にてご相談ください。
2025.10.20 -
- 美容
- 再生治療
O脚は姿勢を悪くする原因となりますが、「遺伝だから治らない」とあきらめていませんか? SNSで「脚の隙間」や「美脚ルーティン」などを調べたけど、実践しても効果がなかった場合は、エクササイズを見直す必要があります。 O脚を放置すると、変形性膝関節症のリスクが高くなるため、医療的アプローチも検討しておくとよいでしょう。 本記事では、O脚のタイプ別の原因と正しい治し方をわかりやすく解説し、さらに根本改善につながる再生医療の選択肢まで紹介します。 O脚の治し方【軽度~中程度の方向け】 O脚が軽度~中程度であれば、以下のエクササイズで治せる可能性があります。 生活習慣もO脚に影響するため、立ち方や歩き方の改善もおすすめです。 ここからは、筋力の強化や骨盤の調整方法など、O脚へのアプローチをわかりやすく解説します。 内転筋を鍛える O脚をセルフケアで治す場合は、以下のエクササイズで内転筋(内ももの筋肉)を強化してみましょう。 エクササイズは10回1セットとし、1日2セットを目安にすると、内転筋を鍛えられます。 内転筋は股関節の安定性などに関わる重要な筋肉ですが、筋力が衰えると下半身全体のバランスが崩れるため、O脚の原因にもなります。 場合によっては膝関節の軟骨にダメージを与えるので、早めに筋力を回復させておきましょう。 ふくらはぎの柔軟性を高める O脚は足首の硬さが原因になっているケースがあるため、ふくらはぎのストレッチもおすすめです。 以下のストレッチでふくらはぎの柔軟性を高めると、O脚を防止する効果があります。 足首が硬い人は脛(すね)が前方に傾きにくくなるため、立ったり歩いたりするときにお尻が突き出てしまいます。 いわゆる「反り腰」ですが、同時に膝も外側に開こうとするので、O脚の悪化につながる恐れが。 O脚を防止する際は、足首の柔軟性を意識しておきましょう。 骨盤を整える呼吸エクササイズ 骨盤の歪みはO脚の原因になるため、以下の呼吸エクササイズもおすすめです。 骨盤が後ろ側に傾いていると、股関節が開いてしまうため、O脚を引き起こします。 お腹が突き出た体形になっている場合は、呼吸エクササイズで骨盤の歪みを矯正しておきましょう。 正しい立ち方・歩き方を意識する O脚を治す際には、正しい立ち方や歩き方の意識も必要です。 立つときや歩くときは、「かかと・母趾球・小趾球」の3点で体を支え、膝とつま先の方向を一致させると、脚のねじれを防止できます。 足底のバランスが崩れると、内股やつま先立ちになってしまい、脚が外側に開いてしまいます。 膝にかかる負担も大きくなるので、母趾球が内側に曲がる「外反母趾」にも注意しましょう。 O脚はなぜ起こる?原因を正しく理解しよう O脚の主な原因には、生まれつきの骨格異常や筋肉バランスの悪化、関節のズレなどがあります。 体が成長してからO脚になる場合は、一般的に筋肉バランスなどが影響しているため、以下の生活習慣を見直す必要があります。 猫背や脚を組む座り方がクセになっていると、骨盤がゆがみやすいので要注意です。 肥満は膝関節にかかる負担が大きくなり、膝が内側に向いてしまう場合があるため、O脚を悪化させる恐れも。 靴は歩行時のバランスに影響するので、ソールがやわらかく、足のサイズにフィットしたものを選びましょう。 O脚の原因を特定できれば、エクササイズでどの部位にアプローチするとよいのかわかります。 セルフケアでは改善しにくいO脚もある 生活習慣がO脚を引き起こしている場合、エクササイズで改善できる可能性があります。 ただし、O脚の原因によってはセルフケアが難しいため、以下のようなケースは注意が必要です。 O脚の期間が長く、膝に痛みを感じている場合は、変形性膝関節症などの疾患が疑われます。 加齢や出産などがO脚の原因であれば、骨盤が大きくゆがみ、筋力も低下しているため、ストレッチなどのエクササイズでは改善が困難です。 また、変形性膝関節症が重症化すると、歩けなくなる恐れがあるので要注意です。 O脚のセルフケアに効果がなく、膝の痛みを伴っている場合は、医療機関の治療を受けておきましょう。 セルフケアで「治らない」と感じたら医療的アプローチを検討することも重要 O脚はストレッチで治せる場合もありますが、特に効果がなければ、関節や軟骨、靭帯の損傷が疑われます。 膝関節などの損傷は自然に治らないケースが多いため、強い痛みが続くときは、以下の医療的サポートが必要です。 O脚の治療方法 治療内容 装具療法 ・矯正ベルトやサポーターなどを使い、関節や太ももを安定させる治療方法 ・主な目的は歩行の補助や膝の痛みの軽減 手術療法 ・脛骨(すねの骨)の一部を切り、脚の角度を改善する治療方法 ・術後は6週間程度の入院が必要 再生医療 ・幹細胞の働きを活用し、すり減った軟骨などを修復する治療方法 ・通院のみで治療できるため、手術や入院は不要 装具療法は痛みの緩和や歩行時のサポートを目的とするため、O脚の根本的な解決にはならない可能性があります。 手術療法は曲がった骨を矯正できますが、入院期間やリハビリ期間が長いので、家事や仕事が忙しい方には難しい選択肢です。 骨を切らずにO脚を治したい方は、再生医療を検討してもよいでしょう。 再生医療は体にかかる負担が軽く、手術や入院も必要ないため、最先端の医療技術として各メディアにも注目されています。 より詳しい治療内容や、自分に合うかどうか知っておきたい場合は、リペアセルクリニック大阪院にご相談ください。 リペアセルクリニック大阪院では再生医療を活用し、膝関節などの治療に大きな成果を上げています。 O脚の治し方は「原因に合ったアプローチ」がカギとなる O脚はストレッチなどのエクササイズで改善できますが、基本的には軽度~中程度の場合に限られます。 重度のO脚には医療的アプローチが必要となるので、生活習慣から原因を特定し、適切な治療方法を選択しましょう。 長年改善しないO脚や、膝の痛みが慢性化している場合は、再生医療による根本治療が有効です。 O脚の治し方に迷ったときは、リペアセルクリニック大阪院の無料相談をご活用ください。
2025.10.14 -
- 首
- 再生治療
- その他
鎖骨骨折で手術後、プレートを除去する時期はいつなのか悩んでいませんか? 「痛みは軽減しているものの、ゴルフをしたら肩の違和感があって動かしにくいから外したい」「インターネット上ではプレートを外した後に再骨折したなどの情報もあって除去する不安もある」 上記のように、プレートを外すべきかどうかを悩んでいる方も多くいらっしゃるかと思います。 結論から言えば、鎖骨骨折のプレートの除去は時期だけでなく鎖骨の状態が重要です。 そこでこの記事では鎖骨骨折後のプレートを除去する時期の目安や除去するメリット・デメリットなどを解説します。 鎖骨プレートはいつ外す?一般的な除去時期の目安 結論から言えば、鎖骨プレートは鎖骨が完全に癒合した後に除去します。 しかし、癒合したからといってすぐに除去できるものではありません。 ここからは、以下の2項目について深掘りしていきます。 それぞれ鎖骨骨折のプレート除去に関する重要な知識なので、ぜひご覧ください。 外す目安は術後1〜2年が多い 鎖骨骨折自体は3〜6ヶ月で癒合すると言われていますが、鎖骨骨折後のプレートは手術後1〜2年を目安に除去されるケースが多くあります。 個人差はもちろんありますが鎖骨は術後1〜2年経っていれば骨癒合がしっかりしているうえ、骨の強度も高まっているためです。 プレート除去後の問題は再骨折のリスクであり、過去の研究では術後1年経過していても約7%は再骨折のリスクがあるとしています。 そのため、骨癒合した後も骨の強度が強くなるまで待たなくてはいけません。 このような理由から、個人差はあるものの鎖骨骨折のプレートは術後1〜2年を目安に除去されます。 除去を検討するきっかけになる主な症状 鎖骨骨折後のプレート除去を検討するきっかけとなる主な症状は、以下のとおりです。 理由 内容・説明 1. プレートの違和感・出っ張り 鎖骨は皮膚の真下にあるためプレートが浮き出て触れたり、見えたりすることがあります。痩せ型の人ほど顕著で、物理的・審美的なストレスの原因です。 2. 肩が動く範囲の制限 プレートやネジが肩関節周囲の軟部組織(筋肉や靭帯など)の働きを阻害することがあります。それにより肩の動きが制限されることがあるため、生活に支障が出るケースでは除去するきっかけです。 3. 寒い季節に痛む プレートが冷えることで、神経や脂肪などの皮下組織を刺激して痛みにつながる可能性があります。とくに寒冷地で顕著な症状で痛みが強い場合には除去する理由の1つです。 4. 衣服やバッグが当たるストレス 鎖骨部はリュック・肩掛けバッグ・下着・シートベルトなどが直接当たる部位です。そのため、金属による違和感が出やすいため除去が検討されます。 このように物理的な刺激によるストレスだけでなく、見た目の問題もプレート除去を検討する理由になります。 鎖骨骨折プレートの除去時期を決める医学的判断基準 鎖骨骨折のプレート除去時期を決める医学的判断基準は、以下の4項目です。 評価項目 判断基準・臨床的目安 ① 骨癒合の状態 ・X線・CTで骨の状態を確認します。 ・骨の内部、表面共に癒合しているかどうか確認します。きちんと癒合していれば、鎖骨が途切れていない像が確認可能です。 ・骨が癒合しておらず途中で途切れていたり、動きの悪さや痛みがあったりする場合はまだ除去すべきでないと判断されます。 ② 骨折のタイプ (粉砕・転位の有無) ・単純骨折(骨が1箇所で折れている骨折)は癒合が早く、除去しやすいとされています。 ・粉砕骨折(骨が粉々に砕けた骨折)や折れた骨が大きくずれている場合は骨の癒合・再形成に時間がかかります。 ・粉砕骨折では除去後の再骨折リスクが単純骨折より高くなるため、プレートの除去判断は慎重にしなければいけません。 ③ 性別・年齢・骨密度 ・女性、高齢者、低BMI、骨粗鬆症は骨強度が低下しやすいため、再骨折リスクが高くなります。 ・若年男性では鎖骨の癒合が早く、異物感から除去希望が多くなる傾向です。 ・閉経後の女性はホルモンバランスの乱れから骨密度が下がり骨の強度が弱くなるため、再骨折のリスクに注意が必要です。 ④ プレートの位置・種類 ・上方プレート:プレートを固定する部分に力が集中しやすく、除去後の再骨折率がやや高いとされています。そのため、除去判断は慎重にしなければいけません。 ・前下方プレート:固定穴へ力がかかりにくく際骨折リスクが低いため、早期の除去が可能です。 ・デュアルプレート:除去することでの再骨折リスクが高く、基本的に除去は推奨されません。 このような理学的判断に基づき、プレートの除去が検討されます。 なおこれらの基準はあくまで目安であり、患者様の状況などによって個人差があるためご注意ください。 鎖骨骨折プレートは「外す」「外さない」どちらが正しい?それぞれのメリット比較 鎖骨骨折で使用されるプレートは、「外す」メリットと「外さない」メリットがあります。 それらは一長一短であり、一概にどちらが良いとは言えません。 そこでここからは、プレートを「外す」メリットと「外さない」メリットそれぞれを解説します。 プレートを外すメリット プレートを外す場合には、主に以下のメリットがあります。 プレートを外す最大のメリットは、体内から異物がなくなることです。 異物がなくなるため違和感や痛みが軽減されるうえ、心理的ストレスの緩和にもつながるでしょう。 また、プレートは細菌の温床になる可能性があります。 そのため、将来的な感染のリスク軽減につながる鎖骨プレートの除去は、メリットの1つです。 外さないメリット 一方で、プレートを外さない場合には以下のメリットがあります。 プレートを外さない最大のメリットは、骨が安定することです。 プレートを残すことで再骨折のリスクは大きく軽減されるうえ骨が安定するため、日常生活への復帰も早いでしょう。 また、プレートの除去には手術が必要です。 その手術によるトラブルの回避やコストの削減もプレートを外さないメリットと言えます。 再骨折を防ぐには「骨の回復力」を高めることが重要 鎖骨の再骨折は、プレートを外したあとのネジ穴など、骨の強さが一時的に弱くなるために起こることがあります。 骨がしっかり回復していないうちに強い力がかかると、同じ場所が再び折れてしまうのです。 そのため、骨の回復力を高めて再骨折を予防しなければなりません。 骨の回復力を高める方法はいろいろありますが、そのなかでも今「再生医療」が注目されています。 再生医療は自身の細胞から骨のもとになる細胞や成長因子を抽出して利用し、骨が自ら再生する力を助けることを目的とする治療です。 再生医療を利用することで骨が強く再生するため、再骨折の予防にもつながります。 なお当院リペアセルクリニック大阪院でも、骨折への再生医療が可能です。 もし鎖骨骨折でもっと骨の回復力を高めたいという方がいらっしゃれば、お気軽にご相談下さい。 鎖骨骨折プレートの除去は「時期」ではなく「骨の状態」で判断することが重要 鎖骨骨折のプレート除去の時期について解説しました。 ポイントは以下のとおりです。 鎖骨骨折のプレート除去について、およその目安はあります。 しかし、重要なことは時期ではなく骨の状態を見極めることです。 プレート除去の時期が来たからといって、骨の状態が回復していなければ再骨折のリスクが高まります。 プレートには除去するメリットも除去しないメリットもありますので、適切な判断ができるよう専門家の指示に従いましょう。 なお、鎖骨骨折では骨の強度を高めることが重要です。 骨の回復力を高める方法として、「再生医療」という方法もあります。 再生医療は自身の細胞から骨のもとになる細胞や成長因子を抽出して、骨の回復力を高める治療方法です。 当院リペアセルクリニック大阪院でも可能な治療なので、興味がある人はぜひご相談ください。
2025.10.14 -
- 靭帯損傷
- 足底腱膜炎
- 再生治療
後十字靭帯損傷は、前十字靭帯損傷と比べて痛みが軽度で済むことが多く、「これくらいなら大丈夫」と軽視してしまいがちな怪我です。 しかし、この油断こそが、リハビリにおける最大の落とし穴となります。 特に、靭帯に強い負担をかける禁忌動作を破ってしまうと、回復が大幅に遅れたり、関節の不安定性が残ってしまう危険性があります。 「早く治したいのに、なぜか膝の調子が悪い…」と感じる方は、知らず知らずのうちに禁忌動作をしているかもしれません。 この記事では、後十字靭帯損傷のリハビリにおける「やってはいけない禁忌動作」とその理由を時期別に詳しく解説します。 さらに、安全に回復を進めるための具体的なステップも解説しているので、ぜひ参考にしてください。 後十字靭帯損傷リハビリの禁忌動作一覧 後十字靭帯損傷後のリハビリにおける禁止動作を、時期別に解説していきます。 初期(0〜4週)固定・保護期に避けるべきこと 中期(4〜12週)可動域拡大期の注意点 後期(3〜6か月)筋力回復期に気をつけたいこと 具体的な内容と、再生医療による新たな回復アプローチについて紹介するので、ぜひ参考にしてください。 初期(0〜4週)固定・保護期に避けるべきこと この時期は、損傷した後十字靭帯の治癒と保護を最優先とし、安静を保つことが求められます。 特に、以下の動作は靭帯に大きな負担をかけるため厳禁です。 ハムストリングス(太もも裏)の単独収縮 膝の過伸展(反りすぎ) 深い屈曲(しゃがみ込み、正座など) 装具を外しての歩行・荷重 特に避けるべきは、膝関節の過度なストレスにつながる動作です。 具体的な禁忌動作として、ハムストリングス(太ももの裏の筋肉)を単独で強く収縮させる運動があります。 これは、ハムストリングスが脛骨を後方に引き、後十字靭帯に直接的な張力をかけるためです。 また、膝の過伸展(反りすぎ)や、深い屈曲(しゃがみ込みや正座など)も、靭帯への負担が大きいため厳禁です。 医師の指示する装具を外しての歩行や荷重も、靭帯の安定性を損ない治癒を妨げるため行ってはいけません。 再損傷を防ぐため、装具を正しく装着し、部分的な荷重に留める必要があります。 中期(4〜12週)可動域拡大期の注意点 徐々に関節の可動域を拡大していく期間ですが、後十字靭帯への負担を考慮し、段階的なリハビリが必要です。 特に以下の動作は禁止、または注意が必要です。 強いハムストリングス運動 後方荷重動作 無理なストレッチや過屈曲 強いハムストリングスの収縮を伴う運動(レッグカールなど)は、後十字靭帯に強いストレスをかけるため、禁止です。 また、階段下りや坂道歩行など、脛骨が後方にずれる力(後方荷重)がかかる動作も避けましょう。 リハビリの進行に合わせて可動域を広げる際も、無理なストレッチはせず、痛みのない範囲で慎重に行う必要があります。 自転車漕ぎをする場合も、サドルの設定に注意し、膝の過度な屈曲を避けることが重要です。 後期(3〜6か月)筋力回復期に気をつけたいこと 筋力回復とスポーツ復帰に向けた準備期間ですが、後十字靭帯の強度はまだ完全ではありません。 以下の点に、細心の注意を払いましょう。 高負荷・衝撃動作の制限 異常のサインを見逃さない 「痛みがない=完治」ではない ジョギング、ジャンプ、急な方向転換といった、膝に高い衝撃やねじれを生じさせる動作は、必ず医師や理学療法士の許可が出てから段階的に行いましょう。 もしリハビリ中に膝の腫れや不安定感を感じた場合は、すぐにその動作を中止し、専門家に相談してください。 最も重要なのは、「痛みがないこと=完治」ではないという認識を持つことです。 見た目では治っていても、靭帯の強度や関節の安定性はまだ完全ではない可能性が高いです。 指定されたプログラムを最後までやり遂げることが、再損傷の予防と完全な社会復帰への鍵となります。 後十字靭帯損傷とは?見落とされがちなリハビリの落とし穴 後十字靭帯は、膝関節の中心にあり、脛骨(すねの骨)が後方にずれるのを防ぐ主要なストッパーの役割を担っています。 後十字靭帯の損傷は、スポーツ中の衝突や、膝を曲げた状態で強く地面にぶつける事故などで発生します。 前十字靭帯損傷と比べて初期の症状が軽いことが多く、見落とされがちです。 リハビリにおいて「禁忌動作」が特に重要となるのは、ハムストリングスの強い収縮や後方への荷重などが加わると、容易に再損傷したり、関節の不安定性が残存したりするためです。 この不安定感が、将来的な変形性膝関節症につながる落とし穴となります。 そのため医師の指示に基づき、後十字靭帯に負担をかけない動作を厳守し、段階的に機能回復を目指すことが不可欠です。 時期別リハビリの進め方と安全なステップ 時期別のリハビリの進め方と安全なステップは、以下の通りです。 0〜4週:安静・四頭筋の軽い運動 4〜8週:可動域の改善とバランス練習 8〜12週:筋力強化と歩行の安定化 リハビリの各段階における具体的な注意点と安全な進め方を詳しく解説します。 0〜4週:安静・四頭筋の軽い運動 リハビリ初期の目標は、患部の保護と腫れの軽減、そして膝関節を支える大腿四頭筋の機能維持です。 この時期の最適な運動は、以下の通りです。 安静と固定 大腿四頭筋の軽い収縮運動 歩行練習 医師の指示する装具を正しく装着して、日常生活における膝関節の安定化を図ります。 運動としては、膝を完全に伸ばした状態での大腿四頭筋の軽い収縮を積極的に行い、筋力低下を防ぎます。 歩行は理学療法士の指導のもと、部分荷重から開始します。 特に荷重制限を厳守し、杖や松葉杖を使用して後十字靭帯への負担を徹底的に避けることが、再損傷を予防し、その後の治癒過程をスムーズにするための鍵となります。 4〜8週:可動域の改善とバランス練習 この時期は、関節の拘縮を防ぎ、可動域を段階的に改善することが中心となります。 靭帯へのストレスは最小限に抑えつつ、以下のリハビリを行います。 可動域拡大 プールでの歩行や軽い体重移動の練習 禁忌の維持 目標は屈曲60〜90度程度までの可動域拡大であり、決して無理はせず、痛みのない範囲で慎重に行います。 また、全身の協調性やバランス感覚を養うために、プールでの歩行や軽い体重移動の練習など、重力が軽減された状態での安全な負荷トレーニングを導入します。 最も重要なのは、引き続きハムストリングスの強い収縮を伴う運動を厳しく制限することです。 この筋肉は後十字靭帯に強い負担をかけるため、リハビリの進行は慎重にし、運動後に腫れや痛みが増加しないか常に確認することが不可欠です。 8〜12週:筋力強化と歩行の安定化 中期後半に入ると、筋力強化と日常生活動作の安定化に重点を移し、以下を実施する段階になります。 安全な筋力強化 日常動作の再開 自己管理 筋力強化ではレッグプレスなどを利用し、軽負荷かつ角度制限を設けた状態で、主に大腿四頭筋を集中的に鍛えます。 安全な筋力強化を通じて、日常生活における膝の機能的な使い方を再学習することが目標です。 同時に、階段昇降や長時間の歩行など、日常動作を段階的に再開していきます。 もし運動中やその後に膝の痛みや腫れ、不安定感を感じた場合は、すぐにその動作を中止し、専門家に相談しましょう。 完全なスポーツ復帰に向けた準備として、基礎的な安定性を着実に築き上げることが求められます。 回復を早める新たな選択肢|再生医療によるアプローチ 後十字靭帯損傷の回復を早める新たな選択肢として、再生医療が注目されています。 リペアセルクリニックでは、患者さんご自身の血液から採取するPRP(多血小板血漿)や幹細胞を損傷部位に注入し、組織の自然治癒力と修復能力を活性化させる治療法を採用しています。 手術を伴う治療法に比べて身体への負担が少なく、早期の炎症を抑え、組織の再生を促す効果が期待されています。 特に、保存療法で不安定感が残る場合や、手術を避けたい患者にとって有効な選択肢です。 リペアセルクリニック大阪院では、後十字靭帯損傷に対するPRP・幹細胞治療の豊富な症例があり、左膝の後十字靭帯を損傷した女性の痛みが軽減した症例もあります。 当院では、専門的な知見に基づき、一人ひとりの状態に合わせた最適な治療で早期回復をサポートします。 後十字靭帯損傷のリハビリは“禁忌を守る”ことが最短の回復ルート 後十字靭帯損傷のリハビリにおいて、最も重要なのは「何をしないか」を徹底することです。 後十字靭帯損傷は治りにくく、特にハムストリングスの強い収縮や後方荷重といった禁忌動作は、再損傷や不安定性の原因となります。 そのため、時期別に禁忌を正確に理解し、焦らず段階的に進めることが最短の回復ルートとなります。 近年では再生医療をリハビリと組み合わせることで、「治りにくい靭帯を再生へ導く」という新しい治療選択肢も登場しています。 リペアセルクリニック大阪院は、この再生医療により、患者様の自然治癒力を最大化し、「もう一度、動ける膝へ」と導く支援を行っています。 手術を避けたい方や、回復を早めたい方にとって頼れる選択肢です。 気になる方は、当院のメール相談・オンライン診療にてご相談ください。
2025.10.14 -
- 脳卒中
- 再生治療
「脳出血」は突然発症し、多くの後遺症を引き起こす病気です。 命が助かったとしても出血による脳の損傷で、四肢麻痺や運動障害などの後遺症が発症する可能性があります。 それにより日常生活に支障をきたし、「今後の生活はどうなるんだろう」「脳出血の予後はどこまで回復できる?」と不安に思う方もいらっしゃるかと思います。 インターネットでは脳出血の後遺症は治らないとの情報も多くみられますが、実は変えられる部分も多く存在します。 そこでこの記事では、脳出血の予後や対処方法、再生医療の可能性について解説します。 脳出血の「予後」とは? 脳出血の「予後(よご)」とは、脳出血が発症した後の回復の見込みや後遺症の程度、生活への影響のことを指します。 予後を正確に予測することは、具体的な治療計画を立てるうえで必要不可欠です。 また、患者や家族としても今後の生活や人生計画を立てていくうえで正確な予後の予測が重要になります。 脳出血の予後(回復の見通し)を左右する要因 日本脳卒中学会※によると、脳出血の予後は以下に挙げる要因によって左右されます。 予後を左右する要因 理由 出血量と部位 ・出血量が多いほど脳が圧迫され、脳浮腫や脳ヘルニア(脳が押し出される状態)を起こしやすく、死亡率が高まる ・出血部位によって障害される脳機能が異なるため、生命予後や後遺症の重さも変わる 年齢 ・高齢者は脳血管の弾力が低下し、出血による損傷が広がりやすいほか、自己修復力・神経可塑性(回復力)が低下する ・高血圧や糖尿病などの基礎疾患の有無も予後不良に直結する。 意識レベル(GCSスコア) ・意識レベルが低いほど脳全体への圧迫や脳幹障害が強く、致命的なダメージを受けていることを意味する ・スコアが低いと予後が悪い可能性が高まる。 脳室穿破(のうしつせんぱ)の有無 ・脳室穿破(のうしつせんぱ)は脳室に血液が流れ込む状態 ・脳室穿破は水頭症や脳圧上昇・意識障害が悪化の要因となりうる 治療・リハビリ開始までの時間 発症24~48時間以内にリハビリを開始することで、廃用症候群(筋力低下や拘縮)を防ぎ、日常生活動作の改善率が上昇する 治療・リハビリの遅れは、回復機会の損失につながりやすい 脳出血はこのような要因で予後が左右されるため、迅速な対応が必要です。 脳出血が疑われる場合には迷わず119番で救急車を要請するか、迷った場合には7119番に連絡して専門家の助言を受けましょう。 ※参考文献:脳卒中ガイドライン2021[改訂2025] 予後の流れ 脳出血の予後は、大きく分けて以下の3段階で経過します。 発症直後(急性期):命の危険と合併症リスク 1~3か月:リハビリで回復が進む時期 6か月以降:回復の“壁”が見え始める 脳出血が発症した直後は、命の危険が高い時期です。 とくに、脳浮腫や再出血を予防しつつ、水頭症や肺炎・深部静脈血栓症などの合併症に注意しなければいけません。 命の危険を脱した後は、リハビリを進め身体機能の回復を図りますが、発症から3ヶ月が重要です。 過去の研究※から発症から3ヶ月は神経機能の回復が盛んなことがわかっていて、この時期のリハビリは機能を回復するうえで不可欠といえます。 しかし、6ヶ月を過ぎると徐々に神経の回復が止まってしまい、機能回復の壁を感じる方も多い傾向にあります。 脳出血後に起こりやすい後遺症と回復の目安 ここからは、脳出血後に起こりやすい後遺症と回復の目安について、以下の3項目を解説します。 これらは脳出血の予後を考えるうえで重要な知識です。 脳出血でお悩みの方は、ぜひ最後までチェックしてください。 主な後遺症の種類と頻度 脳出血でみられる主な後遺症は以下のとおりです。 主な後遺症の種類と頻度 片麻痺(運動麻痺) 約70〜80%の患者で、体の片側(右または左)の手足が動かしにくくなる。 構音障害・失語症 うまく発音できない、言葉が出てこない・理解しづらいといった症状が約30〜40%に出現。 嚥下障害(飲み込みづらさ) 食べ物や水が飲み込みにくい、むせる、誤嚥性肺炎を起こしやすいといった症状が約40〜50%で一時的または持続的に出現。 認知障害・感情変化 記憶力・注意力低下、感情の起伏が激しくなるといった症状が約30〜50%に出現。 これらの後遺症はすべての脳出血患者に発症するわけではありませんが、脳出血後遺症として問題になりやすい症状です。 しかしリハビリで改善する可能性もあるため、専門家による早期治療が重要となります。 リハビリで回復する機能・しにくい機能 リハビリで回復する機能と回復しにくい機能は、以下の表のように分類されます。 回復しやすい機能 運動障害 少しでも神経回路が生き残っていれば、リハビリによって再生しやすい。 感覚障害 神経の再生による回復は時間がかかるが、視覚や運動感覚による代償が効きやすい 回復しにくい機能 高次脳機能障害 高次脳機能障害を引き起こす部位は神経の回復が難しいため、回復しにくい 言語障害 言語機能は脳の左半球に多く依存しているため、左半球を損傷すると代償が効きにくい このように、運動障害や感覚障害は神経が回復したり他の機能により代償が効いたりするために、回復しやすいといえます。 逆に高次脳機能障害や言語障害は神経が回復しにくいうえに代償が効きにくいため、回復しにくい機能です。 回復を左右する「神経可塑性」とは 神経可塑性とは、脳神経が損傷した後に構造や機能を再編成する能力です。 言い換えれば、壊れた神経回路を別の経路で補う「脳の柔軟性」ともいえます。 具体的には、損傷した部位の周囲や反対側の脳が機能を補う能力です。 この神経可塑性があることで、脳出血後遺症は回復していきます。 予後を良くするために重要なポイント 脳出血後の予後を良くするために重要なポイントは、以下の3点です。 脳出血は、「時間との戦い」です。 迅速に治療を開始することで脳のダメージを軽減でき、後遺症の重症度軽減が期待できます。 また、「ゴールデンタイム」と呼ばれる脳出血発症後数ヶ月で集中的なリハビリを行えば、前述した神経の可塑性も最大限に高められるでしょう。 一方で、脳出血では家族や社会的なサポートも欠かせません。 脳出血は身体機能だけでなく、認知機能や感情・社会的な能力も損なわれる可能性があるためです。 とくにうつ・意欲低下・社会的孤立は、回復意欲を損ない、再発や寝たきりリスクを高めます。 そのため、家族や社会的なサポートが再発予防・生活の質(QOL)向上のために不可欠といえるでしょう。 このような迅速で質の高い身体的な治療や家族・社会的なサポートは、脳出血の予後を良くするために重要です。 リハビリで限界を感じた方向けの再生医療という新たな選択肢 脳出血は発症後、6ヶ月後までは機能の回復が得られる可能性があります。 しかし、6ヶ月を経過して以降はあまり機能の回復が望めないため、装具を使用するなどの代替手段が検討されてきました。 しかし、近年では再生医療が発達してきたことにより、6ヶ月経過した後でも神経の回復が期待できる可能性があります。 実際に当院リペアセルクリニック大阪院でも、脳出血後遺症に対して再生医療が功を奏したケースを経験してきました。 脳出血以外の脳梗塞などの後遺症にも効果が期待できる可能性はありますので、興味がある方はぜひ以下のリンクをご参照ください。 脳出血の予後を良くするためには、早期のリハビリと専門医への相談が重要 脳出血の予後にみられる後遺症や、予後を良くするためのポイントを解説しました。 ポイントは以下のとおりです。 脳出血は迅速な治療が重要です。 神経が回復できる期間も決まっているため、早期のリハビリ介入も大切といわれています。 そのため、脳出血が疑われる場合には速やかに専門医に相談し、可能な限り早くリハビリを開始しましょう。 なお、リハビリの効果を感じない時期に差し掛かった場合でも、再生医療であれば神経機能が回復する可能性があります。 当院でも多数の症例を経験しているため、興味がある方はお気軽にご相談ください。
2025.10.07 -
- ゴルフ肘
- 肩
「ゴルフをするとスイングのたびに左肩が痛い」と感じるゴルファーは、少なくありません。 痛みの原因は、アドレスでの巻き肩やバックスイングでの胸椎回旋不足など、スイング動作の負担によって引き起こされている可能性が高いです。 また、その痛みの裏には腱板損傷などの放置すると悪化する深刻な障害が隠れていることもあります。 この記事では、左肩痛の原因となるスイングの癖や代表的な疾患、急性期・慢性期それぞれの正しいセルフケアを解説します。 また、再発防止策や再生医療という新しい選択肢まで、あなたのゴルフ復帰を叶えるための改善法を徹底的にご紹介します。 従来の治療法に加えて、近年注目されている再生医療はスポーツによる痛みの抜本治療に適しています。 再生医療は、患者さま自身の幹細胞を活用して、損傷を受けた脊髄の機能改善を目指す治療法で痛みを早期に改善できる特徴を持ちます。 症例や治療法について詳しくは、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEで紹介しているので、ぜひご登録ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ ゴルフで左肩が痛くなる原因とは? ゴルフで左肩が痛くなる原因として、主に以下の2つが挙げられます。 スイング動作による負担 代表的な肩の障害(ゴルファーに多い症例) ここではスイング操作による負担や代表的な肩の障害について詳細に解説していきます。 スイング動作による負担 ゴルフスイングの各フェーズにおける不適切な動作が、左肩の痛みの主な原因となります。 アドレス:巻き肩・前傾姿勢で肩甲骨がロックされる バックスイング:胸椎回旋不足・可動域制限で無理が生じる インパクト〜フォロー:手打ち・突っ込み動作で左肩が詰まる まず、アドレスでの巻き肩や前傾姿勢が、肩甲骨の動きを妨げます。 次に、バックスイングで胸椎の回旋が不足したり、可動域が制限されていると、その不足分を無理に肩で補おうとして痛めます。 そして、インパクト〜フォローでは、手打ちや体が目標方向に突っ込む突っ込み動作によって、左肩が詰まるように強い負荷を受け、痛みの発生につながります。 これらの不適切な動作の積み重ねが、慢性的な肩へのストレスとなります。 代表的な肩の障害(ゴルファーに多い症例) ゴルフスイングの繰り返しや過負荷により、ゴルファーは特定の肩の障害を発症しやすくなります。 肩の傷害 内容 肩関節周囲炎(四十肩・五十肩) 肩の関節包などに炎症が起こり、強い痛みと可動域制限が生じる 腱板損傷(ローテーターカフ損傷) 肩を安定・動かす腱が、スイング時の無理な力で傷ついたり断裂する インピンジメント症候群(肩の挟み込み) スイング中に肩関節の組織が挟み込まれ、痛みや炎症が起こる 肩関節周囲炎(四十肩・五十肩)や、肩を安定させる重要な筋肉の集まりである腱板の一部または全体が損傷する腱板損傷(ローテーターカフ損傷)が含まれます。 また、スイング動作で肩の組織が挟み込まれて炎症を起こすインピンジメント症候群も挙げられます。 これらの障害による炎症が長引くと、慢性的な痛みや可動域の制限へと進行し、ゴルフのプレーに支障をきたします。 ゴルフによる左肩の痛みを悪化させない!今すぐできるセルフケア ゴルフによる左肩の痛みを和らげるセルフケアを、以下の時期別に解説していきます。 急性期(痛みが強いとき)の対応 慢性期(痛みが軽減してきた時期)のケア 練習・ラウンド再開時の注意点 急性期は冷却と安静で炎症を抑え、慢性期はストレッチや筋力強化で機能回復を目指します。 段階的に負荷を戻し、痛みをぶり返さないよう慎重に対応することが重要です。 急性期(痛みが強いとき)の対応 左肩に強い痛みが出た急性期には、炎症の拡大を防ぎ、症状の悪化を抑えることが最も重要です。 以下の対応を徹底してください。 急性期の対応 内容 練習・スイングは一時中止 患部に負荷がかかるゴルフ動作はすぐに止め、安静にする 冷却(アイシング)と安静 患部が熱を持っている場合は氷などで冷やし(アイシング)、炎症を鎮める 無理なストレッチやマッサージは避ける 炎症を悪化させたり、組織をさらに損傷させたりする危険性があるため、これらは避ける まずは、練習やスイングを一時的に中止し、患部に負担をかけないよう安静にしてください。 患部が熱を持っている場合は、冷却(アイシング)を行い、炎症を鎮めます。 この時期に無理なストレッチやマッサージをすると、かえって組織を傷つけ、症状を悪化させる危険性があります。 痛みが激しい場合は、自己判断せず、すぐに医療機関を受診してください。 慢性期(痛みが軽減してきた時期)のケア 痛みが落ち着いてきた慢性期は、再発を防ぎ、ゴルフスイングの質を高めるための重要な段階です。 以下のケアとリハビリテーションを段階的に行ってください。 慢性期のケア 内容 胸椎・肩甲骨の可動域を広げるストレッチ 固まった体幹や肩甲骨周りを柔軟にし、スイングに必要なスムーズな「ひねり」を取り戻す 肩のインナーマッスル補強トレーニング 肩関節を安定させる深層の筋肉を強化し、スイング時のブレや負担を軽減する 手打ち防止ドリルで、体幹主導のスイングを再学習 痛みの原因となった手打ちや突っ込み動作を修正し、体全体を使った負担の少ないスイングを身につける まずは、スイングの鍵となる胸椎や肩甲骨の可動域を広げるストレッチで、スムーズな動きを取り戻します。 次に、肩を安定させるインナーマッスルの補強トレーニングで土台を強化。 さらに手打ち防止ドリルで、体幹主導のスイングを再学習します。 練習・ラウンドを再開する際は、痛みがゼロになるまではフルスイングを避け、軽いクラブや短いアイアンから段階的に負荷を戻すことが重要です。 痛みがぶり返すようなら、無理をせず専門医の受診を検討してください。 練習・ラウンド再開時の注意点 慢性期に入り痛みが軽減しても、焦らず慎重に練習やラウンドを再開することが、左肩の痛みの再発を防ぐ鍵となります。 まず、痛みがゼロになるまではフルスイングを避けることが非常に重要です。 まだ違和感が残っている状態で無理をすると、炎症がぶり返す原因となります。 そのため、再開時には軽いクラブや短いアイアンから段階的に負荷を戻すようにしましょう。 体への負荷が少ないアプローチや短いクラブから始め、徐々に長いクラブへと移行し、慎重に体を慣らしていきます。 もし練習中やラウンド中に痛みがぶり返すようなら、「これくらいなら大丈夫」と自己判断せずにすぐに中止し、医療機関を受診してください。 ゴルフ肩痛を繰り返さないための再発防止策 肩の痛みを根本から断つには、痛みの原因となったスイングフォームの見直しが不可欠です。 胸椎の回旋や股関節の動きを活用した、体幹主導で肩に負担がかからない効率的なスイングを習得するため、専門家の指導を受けることを推奨します。 また、セルフケアを続けても痛みが続く場合や可動域制限が残る場合は、必ず医療機関を受診してください。 良い医療機関の見分け方として、「ゴルフ特有の動作を理解しているか」「エコーやMRIなどの画像検査で正確に診断しているか」「リハビリテーションに力を入れているか」などを参考に、適切な治療先を選びましょう。 それでも治らない左肩痛に「再生医療」という新しい選択肢 従来の治療やリハビリテーションを試しても左肩の痛みが治らない、または手術を避けたいゴルファーの方には、「再生医療」という新しい選択肢があります。 これは、患者さんご自身の細胞や組織を利用して、傷ついた腱や軟骨などの修復を促す治療法です。 例えば、リペアセルクリニックでは、高濃度の自己多血小板血漿(PRP)や幹細胞治療を損傷部位に注入し、自然治癒力を最大限に引き出します。 実際に、左肩腱板損傷に悩む女性がリペアセル大阪院で幹細胞治療を行い、痛みが大幅に改善した症例があります。 左肩の重度の痛みや慢性的な症状に悩む方は、一度ご相談ください。 左肩の痛みを我慢せず、正しいケアでゴルフを続けよう 「痛みを我慢しない」ことが、長くゴルフを続けるための最初の第一歩です。 スイング中に感じる肩の違和感や痛みを放置すると、炎症が慢性化し、可動域制限につながりかねません。 セルフケアやリハビリテーションを試しても改善しない痛みは、体の中から損傷した組織を修復する再生医療という選択肢が有効な時代です。 リペアセルクリニックの再生医療は、手術を避けたい方や、従来の治療では治すことを諦めかけていたゴルファーの味方です。 ご自身の細胞を用いた治療で自然治癒力を高め、根本からの回復をめざします。 左肩の痛みを理由にゴルフを諦める前に、まずはメール相談・オンライン診療にてご相談ください。
2025.10.07 -
- ひざ関節
- 股関節
横向きで寝ると膝が痛い場合は、膝関節の疾患が疑われます。 しかし、「寝るときの姿勢が悪いだけかもしれない」と考え、痛みをそのまま放置していませんか? 痛みの原因には変形性膝関節症などがあり、放置すると夜間痛が慢性化するため、日常生活に影響が出る恐れも。 膝の疾患は自然に治らないケースがあるので、まずは痛みの原因を特定し、適切な治療を受けましょう。 本記事では、横向きで寝ると膝が痛む原因や、痛みをやわらげる対処法をわかりやすく解説します。 根本治療を目指せる「再生医療」も紹介しますので、膝の痛みに悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。 横向きで寝ると膝が痛い原因 横向きで寝ると膝に痛みを感じる場合は、次のような原因が考えられます。 膝の疾患にはさまざまな種類があるため、骨盤のゆがみなどもチェックしてみましょう。 ここからは、横向きで寝ると膝が痛むケースについて、主な原因を解説します。 膝同士がぶつかる「圧迫」が痛みを生む 横向きで寝ると上の脚が下の脚に乗り、下側になっている膝を圧迫します。 膝が圧迫されると周囲の脂肪体や筋膜にストレスがかかり、血行も悪くなるため、痛みを感じる場合があります。 また、寝返りなどの動きで膝が痛くなる場合は、加齢や運動不足が原因になっている可能性も。 加齢や運動不足は膝関節の柔軟性を低下させるので、急に動かすと大きな負担がかかり、目が覚めるほどの痛みを感じる場合があります。 膝の痛みが睡眠を妨げている場合は、我慢せずに医療機関の診察を受けておきましょう。 骨盤や股関節のゆがみが膝にねじれを起こす 骨盤や股関節にゆがみがあると、横向きで寝るときに膝が痛む場合があります。 左右どちらかの骨盤が前に出た場合、膝が内側にねじれてしまうため、関節内に大きな剪断力(せんだんりょく)がかかります。 剪断力は大腿骨と脛骨の動きをスムーズにしてくれるので、膝関節には欠かせない作用です。 しかし、過剰な剪断力は軟骨にダメージを与えるため、膝の痛みにつながってしまいます。 足を組んだまま長時間座ったり、歩き方にクセがあったりすると、骨盤や股関節がゆがみやすいので注意しましょう。 膝の中で起きている「炎症」が夜間に悪化している可能性 横向きで寝ると膝が痛い場合は、関節内の炎症が夜間に悪化している可能性があります。 炎症をともなう疾患には変形性膝関節症や半月板損傷などがあり、痛みを強く感じやすいのは夜間や安静時です。 日中は仕事や家事などに意識が集中し、わずかな痛みしか感じない場合もありますが、放置すると症状が進行する恐れも。 膝の炎症悪化は歩行困難のリスクが高くなるため、横向きで寝ると痛むときは早めの治療が必要です。 治療のタイミングが遅くなると、手術しか選択できない可能性があるので注意しましょう。 今夜からできる!膝の痛みを和らげる寝方・セルフケア 膝の痛みが寝ている間も続くときは、次のように寝方や寝具を工夫する必要があります。 寝具を変えると膝の痛みがやわらぐため、睡眠の質が向上します。 膝の炎症を抑える効果もあるので、以下のセルフケアを実践してみましょう。 膝の間にクッションを挟む 膝の間にクッションを挟むと、横向きで寝たときの痛みを緩和できます。 クッションは膝と膝の間の圧迫を防ぎ、関節のねじれを軽減する効果があるので、痛みを感じにくくなります。 横向きで寝るときは厚さ6~10cm程度のクッションを挟み、膝を少し曲げておきましょう。 仰向けで寝る場合も、膝関節の下にクッションを置くと、痛みがやわらぎます。 適当な厚みのクッションがないときは、丸めたタオルや座布団を挟んでみましょう。 マットレス・布団の硬さを見直す 横向きで寝るときに膝が痛む場合は、マットレスや布団の硬さを見直す必要があります。 マットレスや布団が柔らかすぎると、骨盤が沈み込み、関節の角度も崩れてしまうため、膝の痛みにつながります。 もともと硬めのマットレスでも、長期間の使用でへたっている場合は、交換を検討したほうがよいでしょう。 マットレスなどを交換する際は、「中程度~やや硬め」がおすすめです。 就寝前に軽くストレッチを行う 就寝前に軽いストレッチやエクササイズを行うと、固くなっていた筋肉や筋膜がほぐれます。 膝の痛みも緩和されるので、以下のストレッチなどを取り入れてみましょう。 ストレッチやエクササイズの部位 手順 太もも前後の筋肉 【大腿四頭筋】 1.横向きに寝る 2.下側なった膝を曲げる 3.上側の足首を手で持ち、ゆっくりと膝を曲げながらかかとをお尻に近づける 4.太ももの前側が伸びるのを感じたら、30秒ほどキープ 5.両脚のストレッチを1日2~3セット行う 【ハムストリングス】 1.椅子に浅く腰かける 2.片方の脚を伸ばし、かかとを床につけた状態でつま先を上げる 3.背筋を伸ばして上体を前に倒し、太ももの裏が伸びるのを感じたら30秒ほどキープ 4.両脚のストレッチを1日2~3セット行う 股関節外転筋 1.仰向けに寝て両脚を伸ばす 2.片方の膝を両手で抱える 3.息を吐きながら、抱えた膝を胸の位置に引き寄せ、10秒ほどキープ 4.両脚のエクササイズを1日2~3セット行う ストレッチやエクササイズは筋力トレーニングではないので、大きな負荷をかける必要はありません。 入浴後は筋肉や関節がほぐれているため、ストレッチの効果を感じやすくなります。 膝が痛むときは無理をせず、安静や冷却シートなどを使ったアイシングを優先させましょう。 横向きで寝ると膝が痛い場合の治療方法 横向きで寝ると膝が痛む場合、放置すると変形性膝関節症のリスクが高まります。 治療方法には以下の種類があるので、重症化しないうちに医療機関の診察を受けましょう。 膝の痛みの治療方法 治療内容 保存療法 【運動療法】 筋力トレーニングやストレッチで大腿四頭筋を強化し、膝にかかる負担を軽減する治療方法。 【装具療法】 サポーターの装着で膝関節の動きを安定させ、自然治癒を目指す治療方法。 【薬物療法】 抗炎症剤や消炎鎮痛剤などを用いて、膝関節の炎症や痛みを抑える治療方法。 手術療法 【高位脛骨骨切り術】 変形した骨を矯正するため、脛骨を切る治療方法。 3~4週間程度の入院が必要。 【関節鏡視下手術】 内視鏡を使い、半月板の損傷などを修復する治療方法。 1週間程度の入院が必要。 【人工膝関節置換術】 膝関節の一部または全部を人工関節に置き換える治療方法。 2~3週間程度の入院が必要。 再生医療 幹細胞の働きを活用し、損傷した膝関節を修復する治療方法。 治療は通院のみとなるため、手術や入院は不要。 変形性膝関節症が初期段階であれば、保存療法で治せる可能性があります。 ただし、薬物療法は胃腸障害や肝機能障害を引き起こす恐れがあるため、選択するかどうかは慎重な判断が必要です。 手術療法は痛みの原因を取り除けますが、術後の入院が必要なので、仕事や家事を休めない方には難しい選択肢です。 膝の痛みの根本的な解決や、切らない治療方法を選択したい場合は、再生医療を検討してもよいでしょう。 再生医療とは、自分の脂肪から幹細胞を抽出し、体外培養して患部に注射する治療方法です。 手術や入院が必要なく、アレルギー反応などのリスクも低いので、体に大きな負担がかかりません。 テレビなどのメディアでも注目されている治療方法ですが、さらに詳しく知りたい方は、ぜひリペアセルクリニック大阪院にご相談ください。 リペアセルクリニック大阪院では再生医療を活用し、変形性膝関節症や、半月板損傷などの治療に成果を上げています。 横向きで寝ると膝が痛い場合は、早めの対処と根本治療が重要 横向きで寝ると膝が痛むときは、「膝の圧迫」「骨盤のねじれ」「関節内炎症」などが複合して起きている可能性があります。 クッションや姿勢の工夫で一時的に痛みを軽減できますが、慢性的な痛みになった場合は、関節内部から異常サインが出ている状況です。 痛みを放置すると変形性膝関節症などを発症し、歩けなくなる恐れがあるので、早めに適切な治療を受けておきましょう。 手術に抵抗がある方や、膝の痛みを根本的に治療したい方は、再生医療もおすすめの選択肢です。 具体的な治療方法など、不明な点があれば、ぜひリペアセルクリニック大阪院の専門医にご相談ください。
2025.10.07 -
- 糖尿病
健康診断で糖尿病が判明すると、医師から炭水化物を控えるようにいわれる場合があります。 しかし、ご飯やパンをどのくらい制限したらよいのかわからず、炭水化物の摂取量に悩んでいませんか? 自分だけ主食を制限すると、家族と同じ食事ができないため、ストレスに感じてしまう場合も。 本記事では、糖尿病と炭水化物の関係について、正しい知識や食事の工夫などを解説します。 根本治療を目指せる「再生医療」も紹介しますので、糖尿病に悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。 >再生医療による糖尿病の症例はこちら 糖尿病と炭水化物の関係 炭水化物には糖質と食物繊維が含まれており、糖尿病との関係は以下のようになります。 血糖値が上がると膵臓(すいぞう)からインスリンが分泌され、エネルギーや脂肪などに変わるため、結果的に血糖値は下がります。 しかし、膵臓の機能低下などでインスリンの分泌量が減ると、常に血糖値が高い状態になってしまい、糖尿病を引き起こす可能性が。 炭水化物を摂取する際は、「糖質は少なめ、食物繊維を多め」を意識しておきましょう。 糖尿病の方向けの炭水化物の具体的な摂取量の目安 糖尿病の方が食事をする場合、炭水化物の摂取量は「総エネルギーの50~60%」が目安です。 一食あたりの糖質量を食品別にあらわすと、以下のようになります。 食品の種類 一食あたりの摂取量(g)と糖質量の目安 ご飯 半膳程度(摂取量70g、糖質量26g) パン 6枚切りの食パンを1枚(摂取量60g、糖質量26g) 麺類 即席ラーメン1玉(摂取量80g、糖質量70g) うどん1玉(摂取量250g、糖質量52g) そば1玉(摂取量180g、糖質量48g) 果物 中玉のリンゴ1/2個(摂取量150g、糖質量13g) Mサイズのみかん1個(摂取量100g、糖質量7.4g) ラーメンなどの麺類はスープの糖質が高いため、すべて飲み干さないように注意しましょう。 炭水化物は野菜にも含まれていますが、繊維質の多いものは血糖値を抑えられるので、積極的な摂取をおすすめします。 ブロッコリーやキャベツ、オクラなどの野菜は食物繊維が多く、糖質の消化吸収をゆるやかにしてくれます。 芋類は糖質が多いので、糖尿病の治療中は摂取量を控えておくとよいでしょう。 炭水化物の食べ方・選び方の工夫 糖尿病の方が炭水化物を摂取する場合、食べ方や食品の選び方に工夫が必要です。 食事の際には早食いを避け、ゆっくり噛んで食べると血糖値の急上昇を抑えられます。 たんぱく質も糖質の吸収をゆるやかにする働きがあるので、食物繊維の多い炭水化物と一緒に摂取するとよいでしょう。 また、血糖値の上昇を抑えるGI値の低い食品や、血糖値に影響しにくいGL値の低い食品もおすすめです。 GI値やGL値が低い食品には玄米や雑穀米、葉物野菜や大豆製品などがあります。 外食やコンビニエンスストアのお弁当が多い方は、糖質を摂り過ぎないよう、栄養バランスに注意しましょう。 たとえば、ラーメンとチャーハンのセットは糖質が多いので、外食の際にはサラダ付きの定食メニューなどがおすすめです。 長期的な健康維持のためにできる改善方法 糖尿病は完治が難しいため、食事療法で炭水化物をコントロールする必要があります。 ただし、好きなものを食べられず、量も少ない食事はストレスを感じやすいため、あまり長続きしない方もいらっしゃいます。 食習慣をもとに戻すと糖尿病が進行し、網膜症や神経障害などの合併症を引き起こす恐れも。 糖尿病の進行を抑制し、合併症も予防したい場合は、「再生医療」を選択肢に入れてみましょう。 再生医療は最先端の医療技術になっており、幹細胞の働きで臓器や血管のダメージを修復できます。 糖尿病の治療には以下の効果を期待できるので、根本的な治療を目指せます。 再生医療は自分の幹細胞を抽出し、体外培養して患部に投与するため、アレルギー反応などのリスクが低い治療法です。 手術や入院も必要ないので、忙しい方でも治療を継続できます。 運動量を増やし、食事を制限しても効果がなかった方は、ぜひリペアセルクリニック大阪院にご相談ください。 リペアセルクリニック大阪院では再生医療を活用し、糖尿病の改善に成果を上げています。 糖質の量と質を工夫すれば、我慢しなくても血糖コントロールは可能 糖尿病になった場合は、食事の摂り方や、食品の選び方を工夫してみましょう。 糖質や食物繊維の量に注意すると、我慢しなくても血糖コントロールが可能です。 ただし、重度の糖尿病は糖質制限が厳しくなるため、食事の楽しみを奪われてしまう恐れがあります。 糖質をゆるやかに制限し、糖尿病の根本治療も目指したい場合は、再生医療を選択肢に入れておくとよいでしょう。 再生医療の効果や、自分に合う治療法かどうか判断したい方は、リペアセルクリニック大阪院の無料相談をご活用ください。 リペアセルクリニック大阪院には再生医療の専門医が在籍しており、糖尿病の治療方針などをじっくり相談できます。
2025.09.30 -
- 脳卒中
- 頭部
- くも膜下出血
突然の頭痛とともに命の危険もある「くも膜下出血」。 首の痛みを感じて体調が悪い場合、「もしかしたらくも膜下出血かも」とお悩みを持つ人もいるかもしれません。 結論から言えば、首の痛みと激しい頭痛を伴う場合くも膜下出血の前兆である可能性があります。 しかし具体的にどうしたら良いのかわからず、余計に不安を感じる人もいらっしゃるでしょう。 そこで本記事では、くも膜下出血を疑う症状や病院に行くべき基準を解説します。 【結論】首の痛みを伴う頭痛はくも膜下出血の前兆の可能性あり 前述のとおり、首の痛みと激しい頭痛を伴う場合、くも膜下出血の前兆症状の可能性があります。 これは脳(くも膜)の出血の影響で首の血管(椎骨動脈)もダメージを負うためです。 世界的に用いられているくも膜下出血の分類であるHunt and Hess分類では、軽度のくも膜下出血でも頭痛と首の硬直(痛み)を伴うと記載されています。 この頭痛は警告頭痛と呼ばれ、くも膜下出血の前兆症状の1つです。 頭痛がさらに強くなると雷鳴頭痛と呼ばれる激しい頭痛になり、意識障害などに発展する可能性もありますので、速やかに受診しましょう。 そもそもくも膜下出血とは?特徴的な症状をご紹介 くも膜下出血とは、脳のくも膜という組織の内部で起こる出血のことです。 ほとんどは脳動脈瘤(脳の血管にできるコブ)の破裂が原因と考えられており、さまざまな症状を引き起こします。 全国保健健康協会によれば、くも膜下出血は致死率が50%を超える(※)ため、前兆症状を感じたら速やかに対応しなければいけません。 ※出典:全国健康保険協会「くも膜下出血」 なお、くも膜下出血に関しては以下の記事でも詳しく解説していますので、よろしければご覧ください。 https://africatime.com/topics/15415/ 【チェックリスト】くも膜下出血の前兆 くも膜下出血の前兆症状は以下のとおりです。 警告頭痛 血圧の乱高下 吐き気・嘔吐 視覚異常・めまい 意識の変化や頭の違和感 これらの症状は脳動脈瘤や出血によって脳が圧迫されて生じる症状です。 とくに警告頭痛は数時間〜数日前からみられ、首の痛みも伴います。 そのため、首の痛みを伴う頭痛が見られた時には注意が必要です。 救急要請すべき症状と外来受診でも良い症状 前項の前兆のうち、救急要請すべき症状と外来受診でも良い症状を分別すると、以下の通りになります。 救急要請すべき症状 外来受診でも良い症状 警告頭痛 吐き気・嘔吐 意識の変化や頭の違和感 視覚異常・めまい 血圧の乱高下 救急要請すべき症状の3つはすべて、出血によって脳が圧迫されるために生じる症状です。 まずは「今までに感じたことのない頭痛」が特徴の警告頭痛に始まり、吐き気や嘔吐、失神などの意識の変化がみられます。 視覚異常やめまい、血圧の乱高下もくも膜下出血の症状ではありますが、くも膜下出血以外の疾患でもみられる症状です。 まずは「警告頭痛があるかどうか」を基準に、受診を検討してください。 くも膜下出血で大事なことは早期発見と再発予防! くも膜下出血は命に直結する疾患で、発症から時間が経てば経つほど重症度と致死率が上がります。 そのため、早期発見と再発予防が非常に重要な疾患です。 ここからは、くも膜下出血について以下の項目を解説します。 くも膜下出血について重要な知識なので、ぜひチェックしてください。 くも膜下出血の検査方法 くも膜下出血は以下の検査で特定します。 検査方法 検査内容 CT検査 ・X線で脳を撮影できる画像検査 ・迅速に脳の出血の有無を確認できる MRI検査 ・磁力を用いて脳の撮影を行う画像検査 ・CTより時間はかかるが、詳細な情報を得られる 腰椎穿刺(髄液検査) ・背中から脳脊髄液を採取し、成分を調べる検査 ・くも膜下出血と髄膜炎の鑑別に役立つ これらの検査などを用いて、くも膜下出血の検査を行います。 検査によって詳細な出血部位を特定することは、出血した血液の除去や止血のために重要です。 くも膜下出血の再発予防に重要な生活習慣 くも膜下出血の予防では、血圧の安定化と動脈硬化の予防が重要です。 高血圧や動脈硬化はくも膜下出血のリスクを高めるため、気をつけなければいけません。 特に気をつけるべき生活習慣を、以下の表にまとめました。 気をつけるべき生活習慣 理由 食事 ・適切な塩分量・コレステロールを摂取する ・高血圧や動脈硬化のリスク低下に期待できる 運動 適切な運動は血圧を下げる効果に期待できる 喫煙 ・喫煙は高血圧を引き起こす危険因子 ・くも膜下出血発症のリスクとなる 飲酒 ・過度な飲酒が高血圧につながる ・適切な量に抑えることでリスクを軽減できる 睡眠 ・適切な睡眠は血圧を安定させる ・睡眠時無呼吸症候群はくも膜下出血のリスクとなる 歯磨き ・歯周病菌は動脈硬化を引き起こす危険因子 ・歯周病予防ができれば動脈硬化のリスク軽減に期待できる これらの生活習慣に気をつけて高血圧や動脈硬化を予防できれば、間接的にくも膜下出血の予防効果が期待できます。 くも膜下出血の治療には再生医療が有効となる可能性 くも膜下出血が発症した後は、以下の治療を行います。 治療 内容 手術 脳の出血除去や止血を行い、脳へのダメージ軽減を図る 投薬 降圧剤や痛み止めなどで症状を安定化させる リハビリ 四肢麻痺などの後遺症に対して、運動療法を行う くも膜下出血では、多くのケースでしびれや四肢麻痺などの後遺症が発症します。 なぜなら、一度損傷した脳細胞は再生が難しいためです。 そのため、脳が損傷したことで生じるしびれや四肢麻痺などの後遺症に対しての対症療法が治療がメインとなります。 しかし、近年ではiPS細胞をはじめとする再生医療により、傷ついた脳細胞も再生が期待できるようになりました。 実際に当院リペアセルクリニック大阪院でも、脳出血後の後遺症に対して再生医療が有効だった症例を経験しています。 くも膜下出血以外の脳卒中の症例もご紹介しているので、興味がある人は以下をご参照ください。 くも膜下出血でよくある質問 くも膜下出血でよくある質問をまとめました。 ・くも膜下出血の原因は何ですか? ・くも膜下出血は何科を受診すれば良いですか? くも膜下出血について詳しく知り、予防するためにもぜひ参考にしてみてください。 くも膜下出血の原因は何ですか? くも膜下出血は以下のような原因があります。 脳動脈瘤 脳動静脈奇形 交通事故などによる外傷 これらが原因となり、脳のくも膜の内側で出血する病気がくも膜下出血です。 くも膜下出血は何科を受診すれば良いですか? くも膜下出血が疑われるときは、脳神経内科・外科を受診してください。 くも膜下出血は脳の疾患であるため、脳を専門に扱う科が適切です。 ただし、緊急を要する疾患ですので、救急車を要請した方が良い可能性があります。 #7119に電話すれば救急車を呼ぶべきかを待機している専門家に相談できるので、迷ったら電話してみましょう。 【まとめ】くも膜下出血の前兆を疑ったら迷わず受診しよう 本記事では、くも膜下出血の前兆と首の痛みについて解説しました。 ポイントは以下のとおりです。 くも膜下出血は緊急性が高く、致死率の高い病気です。 まずは記事前半のくも膜下出血の前兆症状チェックリストを確認しましょう。 もし当てはまった場合はくも膜下出血の可能性がありますので、無理をせず医療機関にご相談ください。 また、くも膜下出血の後遺症に対して、近年は再生医療も注目されています。 当院リペアセルクリニック大阪院でも脳卒中に対する再生医療を行っていますので、興味がある人はお気軽にご相談ください。 以下の動画では、実際に当院で再生医療の治療を受け、くも膜下出血の後遺症が改善した患者さまの症例を紹介しているため、併せて参考にしてください。
2025.09.30 -
- 頭部
- 頭部、その他疾患
- 免疫細胞療法
頭に押すと痛い「できもの」ができ、原因や治療方法を知りたいと考えている人も多くいらっしゃるかと思います。 「ニキビだからそのうち治る」と思っていたところ、皮下血腫だった場合は、治療のタイミングを逃してしまう恐れがあります。 大きなできものは腫瘍の可能性があるため、放置しないように注意が必要です。 本記事では、「押すと痛い頭のできもの」について、主な原因や治療方法などをわかりやすく解説します。 医師から腫瘍の切除を告げられた方は、切らずに治せる「再生医療」についても参考にしてみてください。 頭にできる「痛いできもの」の代表的な原因と特徴 頭に「痛いできもの」ができた場合、以下の原因が考えられます。 症状によっては医療機関で治療を受ける必要があるため、できものの状態をチェックしておきましょう。 ここからは、頭のできものの代表的な原因や、特徴を解説します。 毛嚢炎(ニキビ・おでき) 毛嚢炎(もうのうえん)とは、黄色ブドウ球菌などの細菌が毛穴の奥で繁殖し、かゆみや炎症を引き起こす症状です。 患部には白い膿を含んだ赤いブツブツができ、押すとズキズキ痛みます。 一般的にはニキビやおできと呼ばれますが、ニキビはアクネ菌の繁殖が原因です。 毛嚢炎が悪化すると、強い痛みや腫れをともなうので、症状が長引くときは皮膚科の治療を受けておきましょう。 粉瘤(ふんりゅう) 粉瘤(ふんりゅう)とは、皮膚の内部に皮脂や角質が溜まり、袋状に盛り上がる症状です。 頭皮にできた傷などが原因となり、毛穴が詰まってしまうと、粉瘤が形成される場合があります。 初期段階は小さな「しこり」程度ですが、炎症を起こすと内部に膿が発生し、強い痛みを感じます。 粉瘤は自然に治る症状ではないため、大きくなるようであれば、切除などの治療が必要です。 皮下血腫・打撲 皮下血腫とは、頭などをぶつけたときにできる血だまりで、いわゆる「たんこぶ」です。 一般的には打ち身や打撲と呼ばれており、程度の軽い皮下血腫は自然に治る場合があります。 ただし、受傷直後に吐き気や意識の低下、手足のしびれがあった場合は、脳挫傷や急性硬膜下血腫などが疑われます。 数時間後や数週間後に吐き気や頭痛などの症状が出ると、慢性硬膜下血腫の可能性もあるため、早めに治療を受けましょう。 悪性腫瘍 悪性腫瘍とは、異常増殖した細胞が周辺組織に広がり、正常な細胞や臓器に悪影響を及ぼす症状です。 いわゆる「がん」の症状になるため、頭のできものに以下のような特徴があらわれます。 毛嚢炎や粉瘤は丸く膨らみますが、悪性腫瘍はいびつな形で無秩序に広がります。 悪性腫瘍は生命に関わる恐れがあるため、症状に応じて手術や放射線治療、薬物療法などの治療が選択されます。 ただし、出術や放射線治療は6~8週間程度の入院を必要とするので、仕事や家事を休めない方には難しい選択です。 手術を避けたい方は、「再生医療」を選択肢に入れてみましょう。 再生医療とは、自分の身体から幹細胞を抽出し、体外で培養して患部に投与する治療方法です。 がんの場合は免疫細胞を活用するため、がんに対する免疫力が高くなります。 また、再生医療は手術や入院の必要がなく、通院のみで治療できます。 再生医療について詳しく知りたい方は、ぜひリペアセルクリニックの専門医にご相談ください。 自宅でできるセルフケアと応急処置のポイント 頭に押すと痛い「できもの」がある場合は、セルフケアで応急処置できます。 できものが毛嚢炎や粉瘤であれば、シャンプーで頭皮の清潔さを保ちましょう。 皮下血腫は患部に氷嚢(ひょうのう)や保冷剤をあて、痛みと腫れを抑えます。 ただし、できものに強い痛みがあるときや、出血している場合は、以下の点に注意が必要です。 できものを強く押さえたり掻いたりすると、頭皮が傷ついて症状が悪化する恐れがあります。 自分で膿を出すと悪臭を放ち、細菌が内部に侵入する可能性も。 患部を冷やすときは適度な間隔をあけ、凍傷を防止する必要があります。 頭痛や吐き気があり、脳挫傷などが疑われる場合は、早めに脳外科の診察を受けておきましょう。 頭にできる「痛いできもの」の再発防止・治療方法 頭は皮脂の分泌が多いため、押すと痛いできものが再発しやすい部分です。 肌が脂性の方は毎日の入浴とシャンプーを欠かさずに行い、頭皮を清潔にすると、できものの再発を防止する効果があります。 乾燥肌もニキビができやすいので、加湿器で部屋の湿度を一定に保つなど、保湿も重要です。 体質改善もできものの再発防止に効果があるため、適度な運動やバランスの取れた食事、十分な睡眠も意識しておきましょう。 ただし、できものが炎症を起こしている場合は、以下の治療が必要です。 毛嚢炎や粉瘤の治療方法 具体的な内容 薬物療法 抗生物質やステロイドの投与で患部の炎症を抑える。 手術療法 患部のくり抜きや切開により、内部の膿や袋状の構造物を取り除く。 手術療法は髪の毛を剃る(患部の周辺1~2cm程度)ため、抵抗を感じる方もいらっしゃいます。 切らずにできものを治療したい方は、再生医療も検討してみましょう。 頭の「できもの」は放置NG!早期の対応が重要 頭の「できもの」に痛みがあるときは、早めに専門医の診察を受けておきましょう。 ニキビやおできだと思い込んでしまった場合、悪性腫瘍の進行に気づかない恐れがあります。 症状によっては手術が必要になるため、できものの放置は危険です。 すでに症状が重症化しており、医師から手術療法を提案された場合は、再生医療も検討してみましょう。 再生医療をより詳しく知りたい方は、リペアセルクリニックの専門医にご相談ください。 リペアセルクリニックは免疫細胞療法にも対応しているので、頭のできものの根本的な治療を目指せます。
2025.09.30 -
- 首
「頸椎椎間板ヘルニア」は首の骨(頸椎)の間にある椎間板というクッションが変形し、首の後ろの神経を圧迫してしまう疾患です。 一度発症してしまうとなかなか治らず、痛みで寝れなかったり仕事に集中できなかったりすることもあります。 そのため痛みなどで日常生活に支障が出ると、すぐにでも痛みを和らげる方法を知りたいと考える人が多いでしょう。 しかし、体の姿勢を意識して首を安定化すれば痛みの軽減を図れるなど、対処方法があることをご存知でしょうか? この記事では、頸椎椎間板ヘルニアの痛みを和らげる方法や、近年注目されている再生医療についてを解説します。 従来の治療法に加えて、近年注目されている再生医療は頸椎椎間板ヘルニアの抜本治療に適しています。 再生医療は、患者さま自身の幹細胞を活用して、損傷を受けた脊髄の機能改善を目指す治療法で痛みを早期に改善できる特徴を持ちます。 症例や治療法について詳しくは、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEで紹介しているので、ぜひご登録ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 頚椎椎間板ヘルニアの痛みをすぐに和らげる方法(応急処置) 頸椎椎間板ヘルニアの痛みを和らげる応急処置として、以下の方法をお試しください。 それぞれ簡単にできる応急処置です。 やり方を解説するので、ぜひ最後までチェックしてください。 楽な体位・姿勢のとり方 頸椎椎間板ヘルニアと診断されたら、まず楽な体位と姿勢を覚えましょう。 具体的には、以下の方法をお試しください。 横向きで枕を高めに調整する 仰向け+膝下にクッション デスクワーク中の首を支える工夫 上記のような姿勢・工夫では首が安定しやすくなります。 頸椎椎間板ヘルニアは、首が前に倒れる(前屈み)と症状が強まる傾向がある疾患です。 これは椎間板が前屈みになることで首後方の神経を圧迫するためですが、首が安定すれば神経の圧迫が軽減されます。 そのため、上記のような方法で症状緩和が期待できるでしょう。 温める・冷やすの判断基準 温めたり、冷やしたりするのは頸椎椎間板ヘルニアの痛みを和らげる効果が期待できます。 ただし、発症からの期間によって使い分けないといけないため、以下の表をご参照ください。 発症からの期間 取るべき行動 理由 発症〜1週間程度 冷やす 炎症により痛みが強く出る時期なため、冷やすことで炎症を抑える効果が期待できる 1週間以降 温める 首周囲を温めることで血流が良くなり、筋肉の凝り緩和や痛みの軽減効果に期待できる 頸椎椎間板ヘルニアの発症直後は炎症が強いため、温めると炎症が強まってしまいますので温めてはいけません。 逆に発症から1週間以上経過すれば炎症は落ち着きますが、炎症の影響で筋肉の緊張が見られるかもしれません。 そのケースでは冷やすと逆に筋肉がより緊張してしまうため、温めて血流を良くしましょう。 セルフケアでやってよいこと/避けるべきこと 頸椎椎間板ヘルニアではセルフケアも有効です。 ただし、以下の表のようにやってよいことと避けるべきことがあります。 やってよいこと 避けるべきこと 軽い可動域運動 負荷の小さい全身運動 強いストレッチや首を急に捻る動き 長時間同じ姿勢 頸椎椎間板ヘルニアは首の支えが弱いことで発症しやすい疾患です。 そのため、首や体の筋肉を鍛えるような軽い運動は痛みの緩和効果が期待できます。 逆に、首に負担となるストレッチや姿勢は症状を悪化しかねません。 痛みのない範囲での運動や、たまに姿勢を変えるなどの工夫を心がけてください。 頚椎椎間板ヘルニアの痛みを和らげるためのフェーズ別のセルフケアと対策 頸椎椎間板ヘルニアは、適切なセルフケアや対策で痛みの緩和に期待できます。 ただし、時期に合わせて内容に注意する必要があるため、具体的には以下の表をご参照ください。 発症してからの時期 対策 急性期(発症〜1週間) 相対的安静・痛みを避ける姿勢の工夫 長時間のデスク作業は避ける 亜急性期(1〜4週間) 軽いストレッチや体操で首の動きを回復 デスク環境の改善(モニター高さ・椅子調整) 慢性期(1ヶ月以降) 首を支える筋肉や肩甲帯の安定化トレーニング 有酸素運動で血流促進 急性期は炎症が強く痛みも強いため、安静にするなど痛みの緩和に注力してください。 一方で亜急性期からは炎症も落ち着いてくるため、徐々に体にかける負荷を強くしていきます。 さらに、慢性期は体を動かして首を支える筋肉を鍛える時期です。 痛みの様子を見ながら、再発防止に向けたトレーニングを行いましょう。 頚椎椎間板ヘルニアの主な治療方法 2020年に発表された治療ガイドライン※によれば、頸椎椎間板ヘルニアにともなう神経症状ではまず保存療法で治療を行います。 治療方法 内容 薬物療法 痛み止めの内服や、ブロック注射などで痛みの緩和を図ります。 理学療法 運動やストレッチを通して首が動く範囲の回復や筋力強化を図ります。 物理療法 頸椎牽引や温熱・電気の治療器を使い、首の関節や筋肉の緊張緩和を図ります。 頸椎椎間板ヘルニアではこれらの保存療法での治療が主流です。 しかし、なかには効果がなく保存療法では痛みの緩和がないケースもあります。 そのようなケースでは、手術療法も検討されます。 頸椎椎間板ヘルニアが軽度であれば内視鏡による負担の小さい手術も可能ですが、場合によっては骨を削る手術も検討しなければいけません。 また、手術しても損傷した神経は完全に元に戻らない可能性もあります。 どのような方法が良いかは症状によるため、詳しくは医師にご相談ください。 ※出典:頚椎症性脊髄症 診療ガイドライン 2020改訂第3版 根本改善のための再生医療という新しい選択肢 頸椎椎間板ヘルニアの治療方法は、前項で解説したとおりです。 しかし、なかには手術が怖いという人もおられるでしょう。 手術は怖いけど保存療法の効果は感じない、そんな人は「再生医療」を検討しても良いかもしれません。 再生医療は患者様ご自身の血や脂肪から抽出した細胞を利用して、傷ついた組織の修復を促す治療です。 前述したとおり、傷ついた神経は手術しても元に戻らないことが多い組織ですが、再生医療であれば修復する可能性があります。 そのため、再生医療は以下のような人におすすめの治療です。 手術をせずに頸椎椎間板ヘルニアを治したい人 長期的な改善を求める人 頸椎椎間板ヘルニアの後遺症に悩んでいる人 なお、当院リペアセルクリニック大阪院でも再生医療に取り組んでいます。 患者様の負担が少ない「自己脂肪由来幹細胞治療」を行い、患者様に寄り添ったプランのご提供が可能です。 実際に当院の再生医療が効果的だった人症例もございますので、よろしければ以下もご確認ください。 https://youtu.be/HD84MUeROxE?si=k7gjqAr4bvd_6kMh 頚椎椎間板ヘルニアは一時的に痛みを和らげても再発する可能性も!根本解決には再生医療の検討を 頸椎椎間板ヘルニアの痛みを和らげる方法について解説しました。 ポイントは以下のとおりです。 頸椎椎間板ヘルニアは放置すると神経を圧迫し続け、症状の悪化を招きます。 まずはこの記事でご紹介した方法で痛みの緩和を図り、早めに受診して専門家の指示を仰ぎましょう。 また、どうしても手術を受けたくない人には再生医療という選択肢もあります。 当院リペアセルクリニック大阪院でも積極的に取り組んでおり、頸椎椎間板ヘルニアでも効果を実感したとのお声を複数いただきました。 また、再生医療は手術前の症状だけでなく、手術後の後遺症にも効果が期待できる治療方法です。 長期的な目線で根本から治療したいという人は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
2025.09.30 -
- 脳卒中
- 頭部
視床出血は脳の深部にある「視床」が出血することで起きる病気で、感覚障害や視床痛など、特有の後遺症を残しやすいことで知られています。 しかし視床出血の疑いがあるけれど、適切なリハビリと治療や長期的なケアの続け方が分からずお困りの方もいらっしゃるかと思います。 そこで本記事では、視床出血の発症原因と症状・後遺症や治療、そして回復の鍵となるリハビリの進め方まで、生活再建に役立つ情報を解説します。 視床出血についての情報が知りたい、後遺症に悩まされている方は、ぜひ参考にしてください。 視床出血とは?発症原因と症状 視床出血は、脳の深部にある重要な神経核「視床」からの出血を指す脳卒中の一種です。 視床は全身の感覚や運動、意識の中継地点であり、出血によってこれらの機能に障害が起こります。 視床出血の主な発症原因は、以下の通りです。 高血圧 動脈硬化 飲酒・喫煙・糖尿病 これらの要因によって脳内の血管に負担がかかり、血管が破れて出血を引き起こします。 結果として視床が持つ重要な機能に障害が生じ、以下の症状が現れます。 症状 内容 片麻痺 意識障害を伴うことが多く、麻痺は利き手と反対側に出やすい 感覚障害 触覚や痛覚の鈍化・しびれ・または「視床痛」と呼ばれる激しい痛みが起こる 視覚障害 物が二重に見えたり、視野が狭くなったりする 言語障害 ろれつが回りにくくなる、言葉が出にくくなる 上記の症状は、出血の大きさや位置によって異なりますが、早期の治療とリハビリが生活再建に不可欠です。 適切なケアと継続的な努力によって、生活の質の改善を目指すことができます。 視床出血と他の脳出血との違い 視床出血と他の脳出血の違いは、以下の通りです。 出血部位 主な症状 特徴的な症状 視床出血 ・片麻痺 ・意識障害 ・感覚障害 ・言語障害 ・視覚障害 ・視床痛 ・意識障害 ・視野狭窄 被殻出血 ・片麻痺 ・言語障害 ・視線が麻痺側に偏る 小脳出血 ・ふらつき ・めまい ・頭痛 ・嘔吐 ・運動失調 ・平衡感覚の障害 脳幹出血 ・重度の意識障害 ・呼吸障害 ・四肢麻痺 命に関わる症状が多い 皮質下出血 出血した部位の機能に対応した症状 ・てんかん発作 ・意識障害は軽度〜中程度 脳出血は、出血部位によって症状が大きく異なります。 中でも視床出血は、感覚や意識を司る視床で起こるため、特有の症状と後遺症が現れます。 例えば、被殻出血では運動麻痺や言語障害が主となりますが、視床出血ではこれらに加え、感覚鈍麻や「視床痛」と呼ばれる激しい痛みが特徴的です。 視床痛は、体の感覚を伝える回路の障害によって生じる慢性的な痛みであり、日常生活に大きな影響を及ぼす後遺症です。 また、視野の狭窄といった視覚障害も他の部位に比べて現れやすい傾向にあります。 視床出血で残りやすい後遺症 視床出血の後遺症として、最も特徴的かつ生活に大きな影響を及ぼすのが感覚障害と視床痛です。 視床は全身の感覚情報を集約する重要な部位であるため、この部分の出血は、触覚や痛覚の鈍化、しびれといった症状を引き起こします。 中でも視床痛は、術後の麻痺が回復した後も、体の一部に激しい痛みが継続する難治性の慢性痛であり、日常生活の質を著しく低下させることがあります。 また、視床は高次脳機能にも関わるため、注意障害、記憶障害、感情失禁(感情のコントロールが難しくなる)などの高次脳機能障害も残りやすいとされています。 これらの症状は一見わかりにくいため、周囲の理解と適切なサポートが必要です。 視床出血のリハビリと生活再建のロードマップ 視床出血のリハビリと生活再建までのロードマップは、以下の通りです。 急性期のリハビリ(発症から約2週間) 回復期のリハビリ(発症から約3ヶ月~半年) 生活期のリハビリ 発症から回復、日常生活へ戻るためのリハビリについてまとめています。 急性期のリハビリ(発症から約2週間) 視床出血発症後の急性期は、病状の安定と合併症予防が最優先されます。 この時期のリハビリは、ベッド上での安静を保ちつつ、早期の機能回復を促すことが目的です。 具体的な内容としては、理学療法士が関節の可動域訓練を行い、筋肉の萎縮や関節の拘縮を防ぎます。 病状が安定すれば、座位訓練や、車椅子への乗り移りといった早期離床に向けた訓練も始まります。 この訓練は回復期リハビリをスムーズに進めるための大切な準備となります。 回復期のリハビリ(発症から約3ヶ月~半年) 回復期は病状が安定し、集中的なリハビリテーションが可能になります。 この時期の目標は、日常生活動作の自立度を高め、家庭や社会への復帰を目指すことです。 理学療法士は歩行訓練やバランス訓練など、より実用的な動きをサポートし、作業療法士は生活に必要な動作を反復して訓練します。 併せて言語聴覚も、ろれつ障害や高次脳機能障害に対する専門的なアプローチを行います。 回復期は、機能回復が最も期待できる重要な期間です。 生活期のリハビリ 生活期のリハビリは、退院後に社会での生活を維持・向上させることを目的とします。 回復期のような集中的なリハビリではありませんが、機能の維持や更なる改善を目指し、長期にわたって継続することが重要です。 訪問リハビリや通所リハビリを利用することで、専門家によるサポートを継続できます。 生活環境に合わせた動作訓練や、趣味・社会活動への参加を促す支援も含まれます。 また、再発を防ぐための健康管理もリハビリの一環です。 医師や専門家の指導のもと、血圧管理や服薬、適度な運動を続けることが、自分らしい生活を長く続ける鍵となります。 視床痛の治療法 視床痛の治療法として、以下が挙げられます。 薬物療法 非薬物療法 神経の興奮を抑える薬を使用した薬物療法から、気軽に取り組めるマッサージや運動を行う非薬物療法について解説します。 薬物療法 視床出血の治療において、薬物療法は主に合併症の予防と再発防止、そして後遺症の緩和を目的とします。 発症直後の急性期では、出血の拡大を防ぐために降圧剤を用いて厳格に血圧をコントロールすることが重要です。 後遺症として生じる「視床痛」は、通常の鎮痛剤では効果が薄いことが多いため、抗うつ薬や抗てんかん薬など、痛みの神経経路に作用する特殊な薬剤が用いられます。 退院後も再発予防のため、高血圧や脂質異常症など基礎疾患に対する薬物治療を継続することが、長期的な健康維持に繋がります。 非薬物療法 視床出血後のリハビリテーションと並行して行われる非薬物療法は、以下の通りです。 視床出血の非薬物療法 内容 理学療法・作業療法 専門家による運動療法、温熱・電気刺激などの物理療法で、麻痺や感覚障害の改善を目指す 心理的アプローチ 視床痛やうつ症状に対して、認知行動療法やマインドフルネスで改善を目指す セルフケア 軽度な運動やストレッチ、マッサージなどを日常生活に取り入れ、血行改善や痛みの緩和を図る 装具・自助具の活用 痺が残った手足のサポートや、日常生活動作を補助する装具や器具を使い、自立した生活を維持する 視床出血後のリハビリテーションと並行して行われる非薬物療法は、特に痛みや注意障害といった後遺症の緩和に有効です。 代表的なものとして、リハビリテーション専門家による物理療法(温熱、冷却、電気刺激など)や、心理的アプローチ(認知行動療法、マインドフルネスなど)が挙げられます。 また、軽度な有酸素運動やストレッチも、血流改善や精神的な安定に欠かせません。 非薬物療法は薬だけに頼らず、患者さん自身のセルフケア能力を高めることを目的としています。 視床出血の再発予防とケア 視床出血の再発を防ぎ、長期的に安定した生活を送るためには、以下のケアが重要になります。 血圧管理の徹底 生活習慣の改善 定期的な通院 最も大切なのは、血圧管理の徹底です。日々の血圧測定を欠かさず行い、医師から処方された薬は忘れずに服用しましょう。 また、生活習慣の改善も不可欠です。バランスの取れた食事、適度な運動を心がけ、禁煙や節酒を実行してください。 さらに自己判断で通院を中断せず、定期的に通院することで、合併症のリスクを管理し、安心して生活を送ることができます。 視床出血の後遺症には再生医療という選択肢も 従来の治療やリハビリだけでは改善が難しい後遺症に、直面されている方も少なくありません。 特に激しい痛みが続く「視床痛」や重度の感覚障害、麻痺などは、現在の標準治療では限界があるケースも報告されています。 そのような状況に対し、近年では再生医療が新たな選択肢として注目されています。 再生医療は、幹細胞が持つ神経細胞の再生・保護作用を利用した治療法です。 リペアセルクリニックでは患者さま自身の脂肪や骨髄から採取した幹細胞を培養し、点滴で投与することで機能回復を促します。 また再生医療とリハビリと組み合わせることで、さらなる相乗効果が期待できます。 当院では、視床痛や麻痺でお悩みの方に対し、幹細胞治療とリハビリを組み合わせることで、早期に改善した事例があります。 詳しくは、以下の症例紹介ページを参考にしてください。 視床出血と向き合い、希望を持って生活再建を目指しましょう 視床出血は後遺症が残りやすい病気ですが、早期からのリハビリテーションと、再発を防ぐための長期的なケアを続けることで、生活の質を改善できます。 視床痛の治療法には薬物療法と非薬物療法がある 非薬物療法は後遺症の緩和に友好的である 再発予防として血圧管理・生活習慣の改善・通院が挙げられる 視床痛には再生医療という選択肢がある 現在の症状に悩むことはあっても、決して希望を失わないでください。日々の小さな努力が、自分らしい生活を再建するための大きな力となります。 また、もし従来の治療法では改善が難しいと感じた場合でも、再生医療という新たな選択肢があります。 リペアセルクリニックの幹細胞治療は、入院の必要が無く日帰りで対応できるため、お仕事が忙しい方でも安心です。 一人で抱え込まず、医療従事者やご家族とともに、前向きに生活再建を目指していきましょう。
2025.09.30







