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- 腰
椎間板ヘルニアは、手術・ブロック注射・薬物療法などで多くの場合は改善が期待できます。 しかし、手術や保存療法を行った後も、痛みやしびれといった後遺症が出るケースは珍しくありません。 本記事では、椎間板ヘルニアの後遺症が出る原因と後遺症が出る期間を解説しています。 あわせて、症状が長引いた際の後遺障害や治療法についても紹介します。 椎間板ヘルニアの手術や治療で後遺症が出る理由を知りたい方や、後遺症の辛さから解放されたい方は、最後までお読みください。 また、従来の治療法では改善が見られない、後遺症に悩まされている・手術は避けたいという方は、再生医療も検討ください。 ヘルニアの治療に 効果的な再生医療とは 再生医療は、これまでの治療では手が届きにくかった損傷神経にも作用できるため、痛みやしびれの原因となる神経障害自体の改善が期待できます。 以下の動画では、当院(リペアセルクリニック)で再生医療を受け、手術後の後遺症に長く悩まれていた患者様の実例をご紹介しています。 https://youtu.be/GcUDE6GCblE 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでも、再生医療の情報の紹介・簡易オンライン診断を実施しておりますので、ぜひ一度参考にしてみてください。 椎間板ヘルニアの後遺症でしびれや痛みが残る5つの原因 本項では、椎間板ヘルニア後遺症で痛みやしびれが残る主な原因を5つ紹介します。 1.ヘルニアの再発 2.他疾患の影響 3.手術の影響 4.身体の使い方 5.生活習慣 後遺症に対する不安を和らげる近道は、後遺症が出る原因の理解です。 一つずつ見ていきましょう。 1.椎間板ヘルニアの再発 椎間板ヘルニアの再発によって再び腰部の神経が圧迫され、痛みやしびれが出るケースがあります。 再発の要因としては、以下のようなケースが多くみられます。 同じ椎間板が再度傷つく 周辺の椎間板が弱ってくる 別の椎間板に新たなヘルニアが起こる これらの背景には年齢による変化や日常的な負荷の影響が関係しており、実際のデータでも、術後1〜2年以内に数%前後の再発がみられると報告されているのです。 ※参照:腰椎椎間板ヘルニア診療ガイドライン2021(改訂第3版) 再発した場合は、まず薬物療法やリハビリなどの保存療法を中心に経過をみることが一般的です。 ただし、一度手術をしていると周囲の組織が瘢痕化しやすく、再手術は初回より難しくなる傾向があります。 再手術が可能だったとしても、初回ほど十分な改善が得られないケースもあるため、慎重な判断が必要です。 2.他疾患の影響 椎間板ヘルニアと同時にかかった他の脊椎疾患により、痛みやしびれが出るケースがあります。 以下は、ヘルニアと一緒にかかる可能性がある脊椎疾患の一例です。 梨状筋症候群(りじょうきんしょうこうぐん) 椎間孔狭窄症(ついかんこうきょうさくしょう) 脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう) 椎間板ヘルニアの治療や手術で症状が消えても、これらの疾患により痛みやしびれが出る場合があります。 その場合、椎間板ヘルニアの後遺症ではなく、脊椎疾患を治療しなければなりません。 3.手術の影響 椎間板ヘルニアの手術は高い成功率が期待できますが、まれに手術操作の影響で神経に負担がかかり、以下のような後遺症が生じることがあります。 下半身などの麻痺 感覚の低下 患部を中心とした痛み 背骨の変形 筋肉の硬直 排尿困難 ただし、これらは頻度としては多くなく、ほとんどの方は問題なく回復します。 術後の傷が治る過程で、神経の周囲に瘢痕(はんこん)組織、いわゆる傷跡が形成されることがあります。この瘢痕が神経の動きを妨げると、痛みやしびれといった症状が続く場合があります。 瘢痕は時間の経過とともに徐々にやわらかくなり、症状が改善していくことが一般的です。 しかし、まれに瘢痕が固いまま残り、症状が長引くケースもあるため、経過観察や適切なリハビリが重要になります。 4.身体の使い方 身体の使い方も椎間板ヘルニアの後遺症の原因となったり、再発に影響したりします。 椎間板ヘルニアのときにやってはいけないのは、以下のような「腰に負担をかけること」です。 長い時間座り続ける 無理な姿勢を取り続ける 前かがみで何かをする 重い物を持ち上げる 思い当たる行動がある場合、できることから少しずつ改善しましょう。 5.生活習慣 生活習慣も間接的に椎間板ヘルニアの後遺症に影響します。 痛みやしびれの原因を誘発する以下のような生活習慣は、できるだけ控えましょう。 生活習慣 影響 たばこを吸う 椎間板へ酸素が行き渡りづらくなる 身体を冷やす 血行が悪化し、筋肉が緊張しやすくなる 強いマッサージをする 炎症が悪化し、神経がより圧迫される 痛みを我慢する 出ている症状や後遺症が悪化、もしくは慢性化する 禁煙する、身体を温めるなどできることから少しずつ改善し、ヘルニア後遺症を悪化させない生活を心掛けてください。 椎間板ヘルニアの後遺症はいつまで続く? 椎間板ヘルニアによる痛みやしびれは個人差がありますが、多くの場合、発症から数日〜3カ月程度で落ち着いていきます。 これは、手術を受けた場合でも保存療法を行った場合でも同様です。 ただし、3カ月を過ぎても症状が十分に改善しない場合は、後遺症として長引く可能性があります。 適切な治療を行っているにもかかわらず痛みやしびれが続く場合、椎間板ヘルニアそのもの以外に別の要因が関わっているケースも少なくありません。 もし不安な症状が続く場合は、再発の有無や他疾患の併発を確認するためにも医師の診察を受けることが大切です。 原因が特定できれば、その問題に応じた治療によって症状が改善する可能性があります。 椎間板ヘルニアの後遺症に対する治療法 ここからは、以下の順で、椎間板ヘルニア後遺症の治療法を紹介します。 保存療法 手術 再生医療 神経損傷や瘢痕といった身体症状によりヘルニアの後遺症が出ている場合、従来の治療だけでは十分に改善しづらいケースもあります。 椎間板ヘルニアの後遺症の痛みやしびれに悩んでいる方は、ぜひご覧ください。 保存療法 保存療法とは、手術をせず、薬やリハビリ・物理療法で症状を和らげる治療法です。 療法 治療の内容 薬物療法 痛み止めや筋肉をゆるめる薬や注射(神経ブロック)を使い、炎症や痛みを減らす 理学療法 リハビリで、筋肉を強くして腰の負担を軽くする 装具療法 装具(コルセット)で腰を支え、痛みを軽減する 大多数の方は、保存療法により症状の改善が期待できますが、保存療法で改善が見られない場合には、手術が検討されます。 手術 手術は、基本的に以下のケースで検討される治療法です。 保存療法をしても、後遺症状が3カ月以上続く 排尿障害や足の麻痺のような、大きな障害が出ている 手術により飛び出した椎間板を取り除くことで、神経の圧迫を減少させて痛みを軽減させます。 神経を圧迫しているヘルニアにレーザーを照射し、ヘルニア内に空洞を作る手術もあります。 再手術は、初回手術で症状改善が不十分な場合や、ヘルニアが再発した際に検討される方法です。 しかし、身体への負担があるだけでなく、最初に行った手術の影響で、思うような効果が出ない可能性もあります。 再手術をする際は、医師と十分に相談し、メリットとリスクを理解したうえで判断しましょう。 再生医療 椎間板ヘルニアの手術後に後遺症が残った場合、再手術を行っても十分な改善が得られないケースがあります。 そのような方にとって、新たな選択肢となり得るのが再生医療です。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、痛みやしびれの原因となっている損傷した神経の改善を促す治療法です。 当院(リペアセルクリニック)で行う 「脊髄腔内ダイレクト注射療法」 は、従来の点滴投与では届きにくかった脊髄周囲の損傷部位へ、幹細胞を直接届けることができる治療法です。 神経に近いエリアへ細胞をダイレクトに作用させることで、手術後のしびれ・神経痛・再発による慢性的な症状などに対して高い回復効果が期待できます。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 椎間板ヘルニアの痛みやしびれを手術せずに治したい ヘルニア治療を検討しているが、 手術は避けたい 現在の治療やリハビリだけでは期待した効果が得られていない 実際の症例・治療法については以下の動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/5JqLxbYwLJ4 「自分に適した治療法を知りたい」「再生医療の効果や費用を詳しく聞きたい」という方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 椎間板ヘルニアの後遺症で後遺障害認定されるケース 椎間板ヘルニアの後遺症が認められると、後遺障害認定されるケースもあります。 認定される障害等級は、14級9号もしくは12級13号です。 14級9号:局部=腰に神経症状を残す状態 12級13号:局部に頑固な神経症状を残す状態 14級は自覚症状だけで認定されます。 12級は、レントゲンやMRI検査による画像と、訴える症状の一致が必要です。 症状だけの主張では認められません。 交通事故の場合、椎間板ヘルニアと事故との明確な因果関係が必要です。 後遺障害の認定には、事故直後からの治療記録や通院履歴も影響するため、適切な診断書を準備しましょう。 辛い椎間板ヘルニアの後遺症には再生医療も選択肢の一つ 椎間板ヘルニアの後遺症による痛みやしびれは、生活を不自由にさせます。 手術の影響だけでなく、別の病気が隠れている場合もあるため、「後遺症なので仕方がない」と思い込まず、早めの受診が重要です。 今日では、再生医療のような新しい選択肢も登場し、辛い症状を軽減できる可能性が広がっています。 リペアセルクリニックでは、脊髄の損傷した神経部位に直接幹細胞を投与する「脊髄腔内ダイレクト注射療法」を採用しています。 点滴投与よりも脊髄付近の神経修復や再生が期待できる治療です。 辛いヘルニアの後遺症に悩まされている方は、当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 治療法や症例については、公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2025.11.28 -
- 脳卒中
- 再生治療
歩行中にふらつきを感じたり、立っているだけで体が揺れたりといった体幹失調による不安を抱えている方は多いのではないでしょうか。 体幹失調とは、姿勢や歩行のバランスをコントロールする力がうまく働かず、日常生活の動作が不安定になる状態を指します。 この記事では、体幹失調の概要や原因、リハビリなどについて解説します。 また、近年では体幹失調の主な原因とされる脳梗塞や脳出血の後遺症の改善が期待できる再生医療も注目されています。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させて、損傷した組織の再生・修復を促す医療技術です。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、脳梗塞や脳出血の後遺症に対する再生医療の治療法や症例を公開しています。 歩行や姿勢のふらつきを改善したい方や、従来のリハビリだけでは効果が不十分と感じている方はぜひ参考にしてください。 体幹失調とは|体幹のバランスが崩れ、姿勢の安定が難しくなる状態 体幹失調とは、胴体のバランスを保つ機能が低下し姿勢や歩行が不安定になる状態です。 運動失調の一種で、歩行や座位保持が不安定になるのが特徴です。 体幹失調の歩き方には、次のような傾向が見られます。 左右に揺れながら歩く まっすぐ歩けない 足を左右に開いて歩く 足を大きく持ち上げ、踏み出しが大きくなる 目を閉じて歩くと症状が悪化する 体幹失調は、バランスを調整する小脳や脳幹・耳の奥でバランスを感じ取る前庭・背骨の中を通る脊髄などの異常によって起こります。 そのため、主な原因は脳から筋肉への指令がうまく伝わらないことであり、単なる筋力低下や麻痺とは異なる場合があります。※ ※出典:JSTAGE「運動失調を呈した脳卒中患者の小脳または脳幹障害による身体機能・動作能力の相違」 筋力はあるのに座れない・歩けない際は、体幹失調を疑ってみましょう。 体幹失調の主な原因 体幹失調の主な原因は、以下の通りです。 脳の障害(小脳疾患・脳梗塞・脳出血など) 脊髄の障害 その他の原因 体幹失調は、小脳・脳幹・脊髄・前庭など体のバランスを司る複数の部位が関わるため、原因を見極めるには医師の診察が必要です。 症状に不安がある場合は専門医による診察を受け、必要に応じてリハビリを取り入れましょう。 脳の障害(小脳疾患・脳梗塞・脳出血など) 体幹失調の原因の一つに、脳の障害が挙げられます。 主な例は、以下の通りです。 脳梗塞や脳出血などの脳血管障害 小脳の病気(小脳梗塞・小脳出血など) 前庭脳幹の障害 小脳は、手足や体幹の微細な動作を調整する役割を持ち、小脳失調は体幹失調の代表的なタイプです。 脳梗塞や脳出血の後遺症としても現れることがあり、麻痺が軽くても体幹のバランスが崩れる場合があります。 また、前庭(耳の奥でバランスを感じ取る場所)や脳幹も、体幹の安定に関わる重要な部位です。 脊髄の障害 脊髄の障害も、体幹失調の原因の一つです。 脊髄は背骨の中を通る神経の束で、脳と体をつなぐ役割があります。 異常が起こると体を動かす指令や感覚の情報が正しく伝わらず、体のバランスが崩れる場合があります。 主な原因は、以下の通りです。 脊髄小脳変性症 多系統萎縮症 脊髄損傷など 脊髄小脳変性症や多系統萎縮症は進行に伴って体幹失調が徐々に現れ、日常生活動作に支障をきたすことがあります。 外傷や圧迫によって脊髄が損傷されると、感覚と運動の情報伝達が乱れ、バランスを取るのが難しくなることがあります。 脊髄の障害では、筋力がある場合でも座る・立つ・歩くといった動作が不安定になりやすいため、日常生活での転倒やふらつきに注意が必要です。 症状が気になる場合は、早めに専門医や理学療法士に相談し、適切なリハビリやサポートを検討しましょう。 その他の原因 体幹失調は、神経の障害だけでなく筋力や生活習慣などの要因でも起こることがあります。 主な要因は、以下の通りです。 筋力低下 運動不足 不良姿勢 ウイルス性脳炎 アルコール性小脳障害 ビタミン不足など 神経以外の要因でも体幹のバランスが崩れることがあるため、原因が一つとは限らない点に注意しましょう。 体幹失調の改善に役立つリハビリ・トレーニング方法 体幹失調の改善に役立つリハビリ・トレーニング方法は、以下の通りです。 フレンケル運動 運動学習 弾性緊縛帯 重り荷運動 それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。 フレンケル運動 フレンケル運動は、小脳性失調(小脳出血や脊髄小脳変性症など)のリハビリに用いられる運動療法です。 動作をゆっくり丁寧に繰り返すと手足の位置や動きを感じる感覚が強化され、歩行や日常動作のふらつき軽減に役立ちます。 身体を動かしながら自分の手足の動きを目で確認して、身体のバランスを整えましょう。 具体的な運動の例は、以下の通りです。 仰向けになって、かかとを床につけたまま片方の膝を滑らせるようにゆっくり曲げ伸ばしする 両膝をそろえて椅子に座り、立ち上がってから再び座る 立ったまま体重を左右の足に交互にかける 体操の際は無理のない範囲で動かし、転倒に注意しましょう。 運動学習 運動学習とは、練習を繰り返すことで体の動かし方が上達していく仕組みです。 日常生活での運動学習の一例として、自転車の乗り方や箸の使い方を練習して身につける過程が挙げられます。 運動学習は以下の段階で進行します。 認知段階:どんな動きをするのか理解する段階で、ぎこちない動きが多い 連合段階:動きの練習を重ねて徐々に動きの正確さや安定性が向上する 自動化段階:日常生活の中で無意識にスムーズに動けるようになる リハビリでは、同じ動作を繰り返したり、鏡や動画で自分の動きを確認したり、専門家からアドバイスを受けたりすると正しい動作を習得しやすくなります。 弾性緊縛帯 弾性緊縛帯とは、ゴムのように伸び縮みする素材でできた包帯で、患部を適度に圧迫しながら優しく支える医療用補助具です。 腰や股関節、膝など体の中心に近い部分に巻いて体幹や関節の動きを安定させ、座位や歩行時のふらつきを抑える効果が見込めます。 リハビリの際に弾性緊縛帯を使用すると、ふらつきを心配せずに体を動かしながら正しい動きを覚えるのに役立ちます。 重り荷運動 小脳性の運動失調に対して、重り荷運動は体幹失調や腕の動きの乱れに有効であると示唆されています。※ ※出典:J-STAGE「小脳性運動失調患者に対する上肢への重錘負荷が重心動揺に与える影響」 重り荷運動は、腕や足に軽い重りを装着して行うリハビリ方法です。 手首や足首に軽い重りをつけると、関節や筋肉がどのくらい動いているか・どちらの方向に力が入っているかといった感覚(固有感覚)がわかりやすくなります。 固有感覚が強まると手足の動きを自分で調整しやすくなり、正しい動き方の習得につながります。 最初は軽い重りから始め、個人の症状に応じて徐々に重さを上げていくのが一般的です。 自己判断で行うとケガのリスクがあるため、必ず医師や理学療法士など専門家の指導を受けましょう。 体幹失調改善にはリハビリが重要!改善が見られない場合は再生医療も選択肢の一つ 体幹失調を改善するには、原因を正しく把握し継続的なリハビリを行うのが重要です。 リハビリでは、体幹のバランスや協調性を高める運動学習やフレンケル運動などが取り入れられます。 従来のリハビリだけでは十分な改善が得られない方や、脳梗塞や脳出血など脳の障害における後遺症にお悩みの方は、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さまから幹細胞を採取・培養して注射や点滴にて患部に届ける治療法で、以下の特徴があります。 損傷した神経や細胞、血管などの根本的な改善を目指せる 手術や入院せずに、早期復帰が目指せる 自身の細胞を利用するため体への負担が少ない 体幹失調の治療や回復方法について前向きに情報を探している方は、当院リペアセルクリニックへご相談ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2025.11.28 -
- 脳梗塞
- 脳卒中
- 頭部
脳梗塞とは脳の血管が詰まって血流が途絶え、酸素や栄養が届かなくなった脳細胞がダメージを受ける病気です。 発症後は脳梗塞の後遺症に加えて、時間の経過とともにさまざまな合併症が起こることがあり、命に関わるリスクや生活の質を大きく低下させる可能性があります。 この記事では、脳梗塞で起きやすい主な合併症と、それぞれの対処法・治療法を詳しく解説します。 合併症からの回復には、早期発見と適切な対応が重要です。 脳梗塞やその合併症で悩まれている方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また近年は従来のリハビリや薬物療法だけで改善が難しい症状に対し、再生医療は新たな選択肢の一つになります。 症状にお悩みの方は 再生医療をご検討ください 【こんな方は再生医療をご検討ください】 合併症に悩まされている 麻痺やしびれが残り、日常生活に支障が出ている リハビリを続けているが改善が停滞している できるだけ手術は避けたい 実際に治療を受けた方の症例については、以下の動画でもご紹介しています。 https://youtu.be/wUkfKfU7Jsc 再生医療の治療法や症例については、当院(リペアセルクリニック)公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 脳梗塞の主な合併症 脳梗塞を発症すると、麻痺や言語障害だけでなく、さまざまな合併症が起こる可能性があります。 これらの合併症は急性期(発症直後から数日間)から慢性期(発症後数週間以降)にかけて現れることがあり、早期発見と適切な対応が重要です。 主な合併症として以下があります。 体温調節障害|発熱や高体温が続く場合は要注意 誤嚥性肺炎 脳出血・消化管出血などの出血性合併症 血管性認知症(記憶障害・判断力低下など) サルコペニア(筋力低下・筋萎縮) 褥瘡(床ずれ) これらの合併症は命に関わるものから、日常生活に大きな影響を与えるものまでさまざまです。 それぞれの症状や特徴を正しく理解して、早期に対応できるよう備えましょう。 体温調節障害|発熱や高体温が続く場合は要注意 脳梗塞によって脳の中で体温をコントロールする部分が傷つくと、身体の熱を適切に調節できなくなります。 この状態を体温調節障害といい、発症後の数日間に起こりやすい合併症です。 主に以下の症状があります。 脳の体温調節中枢が損傷することで、体温をうまくコントロールできなくなる 38度以上の発熱が続く、または身体が異常に熱くなる 感染症がないのに高熱が出る場合は体温調節障害の可能性がある 脳のダメージを悪化させるため、早めの対応が必要 高熱が続くと脳へのダメージがさらに広がる可能性があるため、熱が下がらない場合は医療スタッフにすぐに伝えることが大切です。 誤嚥性肺炎 脳梗塞によって飲み込む力が弱くなると、食べ物や飲み物、唾液などが誤って気道に入ってしまうことがあります。 これを誤嚥(ごえん)といい、気道に入った細菌が肺で増えて炎症を起こす状態が誤嚥性肺炎です。 症状は以下のとおりです。 飲み込む機能が低下し、食べ物や唾液が誤って気道に入ってしまう 気道に入った細菌が原因で肺に炎症が起こる 咳、発熱、呼吸困難などの症状が現れる 脳梗塞の合併症の中でも命に関わる危険性が高い 高齢者や飲み込む機能が低下している方にとくに起こりやすく、発熱や咳、呼吸が苦しくなるなどの症状が見られます。 予防には口の中を清潔に保つことや、飲み込む力を高めるリハビリが効果的です。 食事の際は姿勢に注意し、ゆっくり食べるよう心がけましょう。 脳出血・消化管出血などの出血性合併症 脳梗塞の治療で血栓を防ぐために使用する、血液をサラサラにする薬の影響で出血しやすくなることがあります。 とくに注意が必要なのは脳内での出血と、胃や腸からの出血です。 以下の特徴があります。 血液をサラサラにする薬の影響で出血しやすくなる 脳内で出血が起こると、頭痛や意識障害などの症状が現れる 胃や腸から出血すると、黒い便や吐血が見られることがある 命に関わる重大な合併症のため、早急な対応が必要 脳内で出血が起こると、急激な頭痛や意識レベルの低下、新たな麻痺などの症状が現れます。 消化管から出血している場合は、便が黒くなる、吐血する、貧血症状が出るなどのサインがあります。 これらの症状に気づいたら、すぐに医療機関に連絡してください。定期的な検査で早期発見に努めることも大切です。 血管性認知症(記憶障害・判断力低下など) 脳梗塞が原因で脳の細胞が傷つくと、記憶や判断、思考などの認知機能が低下することがあります。 これを血管性認知症といい、脳梗塞の発症直後や、複数回の脳梗塞を経験した後に現れやすい症状です。 主な症状は以下のとおりです。 脳梗塞によって脳の細胞が損傷し、認知機能が低下する 記憶力の低下、判断力の低下、集中力の低下などが見られる 感情のコントロールが難しくなり、怒りっぽくなることもある 脳梗塞を繰り返すと症状が段階的に悪化する 完全に元に戻すことは難しいですが、脳梗塞の再発を防ぐことで進行を抑えられます。 血圧管理や生活習慣の改善、リハビリの継続が重要です。 サルコペニア(筋力低下・筋萎縮) サルコペニアとは、筋肉の量が減り、筋力が低下する状態です。 脳梗塞によって身体を動かせない状態が続くと、筋肉が急速に衰えてしまいます。 サルコペニアの特徴は以下のとおりです。 麻痺や安静状態が続くことで筋肉が衰える 筋力が低下し、立つ、歩く、物を持つなどの動作が困難になる 転倒のリスクが高まり、日常生活の自立度が低下する 栄養状態の悪化も筋力低下を加速させる サルコペニアが進むと、立ち上がる、歩く、階段を上るなどの基本的な動作が難しくなり、転倒や骨折のリスクも高まります。 予防には早期からのリハビリが最も効果的です。 褥瘡(床ずれ) 脳梗塞で寝たきりに近い状態が続くと、身体の同じ部分に圧力がかかり続けて、皮膚や皮下組織が傷んでしまいます。 これが褥瘡(じょくそう)、一般的には床ずれと呼ばれる状態です。 褥瘡の主な特徴は以下のとおりです。 同じ姿勢で長時間横になることで、皮膚に圧力がかかり続ける 血流が悪くなり、皮膚や組織が傷んで潰瘍ができる お尻、かかと、肩甲骨、腰などの骨が出ている部分に起こりやすい 悪化すると感染症を引き起こし、治療に時間がかかる 褥瘡は一度できると治りにくく、悪化すると皮膚が深くえぐれて感染症を起こすこともあります。 予防には定期的な体位変換(2時間ごとに身体の向きを変える)ことが大切です。 脳梗塞の合併症が起きた際の対処法・治療法 脳梗塞の合併症が起こったときは、それぞれの症状に応じた適切な対処が必要です。 以下に主な合併症の対処法と治療法をまとめました。 合併症の種類 対処法・治療法 体温調節障害 ・通常は解熱鎮痛薬を使用して熱を下げる ・感染症など他の原因がないか確認しながら、慎重に体温管理を行う 誤嚥性肺炎 ・抗菌薬を投与して肺の炎症を抑える ・呼吸が苦しい場合は酸素を投与する ・口の中を清潔に保つケアを行う ・飲み込む力を高めるリハビリを継続して行う 脳出血・消化管出血 ・血液をサラサラにする薬を一時的に中止する ・必要に応じて血液製剤や血小板輸血を行う ・脳内出血の場合は血圧を下げる薬や、出血を止める薬を使用する 血管性認知症 ・血圧のコントロールや生活習慣の改善を行う ・脳の血流を良くする薬を使用することもある ・リハビリで身体機能の低下を防ぐ ・脳梗塞の再発予防が最も重要 サルコペニア ・リハビリを中心とした運動療法で筋力を維持・向上させる ・タンパク質やアミノ酸を多く含む食事で栄養状態を改善する ・早期からリハビリを開始することが予防につながる 褥瘡(床ずれ) ・2時間ごとに体位を変えて同じ部分に圧力がかからないようにする ・専用のマットレスやクッションを使用する ・皮膚を清潔に保つ ・すでに褥瘡ができている場合は、傷の処置と栄養管理を行う 合併症は早期に発見して対応するほど、重症化を防げる可能性が高まります。 日頃から身体の変化に注意を払い、気になる症状があればためらわずに医療スタッフに伝えましょう。 脳梗塞の合併症が疑われたらすぐに受診しよう!再生医療という選択肢も 脳梗塞の合併症は、急性期から慢性期まで幅広い時期に現れる可能性があります。 体温調節障害や誤嚥性肺炎、出血性合併症などは命に関わることもあるため、少しでも異変を感じたらすぐに医療機関を受診してください。 脳梗塞をはじめとする脳卒中に対しては、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療では、脳卒中の後遺症改善や再発予防を目的として、幹細胞を使用します。 当院「リペアセルクリニック」で行っている再生医療については、以下の動画をご覧ください。 実際に脳卒中の方に対する症例については、当院の公式LINEで紹介しているので、ぜひご覧ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2025.11.28 -
- ひざ関節
- 再生治療
痛風とは、血液中の尿酸値が高い状態(高尿酸血症)が続くことで、尿酸の結晶が関節に沈着し、激しい炎症と痛みが起こる病気です。 放置すると繰り返し発作が起こり、関節が変形したり、腎臓に負担がかかったりする可能性があります。 この記事では、痛風の初期症状や前兆サイン、他の病気との見分け方、リスクが高い人の特徴を詳しく解説します。 早期に気づいて適切に対処すれば、痛風の進行を防げます。 足の関節に違和感を感じている人は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 すでに痛風が進行して合併症を発症している場合には、治療法として再生医療が受けられる場合があります。 現在リペアセルクリニックでは、再生医療に関する情報をLINEで発信しているので、ぜひご登録ください。 【結論】痛風の初期症状は「足の親指の違和感・突然の激しい関節痛」から始まる 痛風の初期症状は、主に足の親指の付け根に突然起こる激しい関節痛です。 激しい痛みが起こる前に、前兆として以下のような症状が現れる場合があります。 関節の違和感やこわばり 軽い痛みや熱っぽい感覚 全身の倦怠感や微熱 これらの前兆は数時間から数日続いた後、激しい痛風発作へと進行します。 痛風発作が起こると、患部が赤く腫れ上がり、熱を持ち、触れるだけで激痛が走ります。歩くことも困難になるほどの痛みです。 痛風の初期段階では、発作は1週間から2週間程度で自然に治まりますが、放置すると発作を繰り返します。 発作を予防し、症状の進行を抑えるためにも早めに医療機関を受診しましょう。 痛風の初期症状チェック|こんな違和感は要注意! 痛風の初期症状として以下の4つが現れる場合があります。 足の親指や足首にピリピリ・ムズムズとした感覚 関節の軽い腫れ・赤み・熱っぽさ 夜間や早朝に痛みや違和感を感じる 倦怠感や微熱がある 当てはまる症状があれば、早めに医療機関を受診しましょう。 足の親指や足首にピリピリ・ムズムズとした感覚 痛風の最も初期の段階では、激しい痛みの前に軽い違和感を感じる人が多くいます。 この段階では、「なんとなく違和感がある」「少し気になる」程度で、日常生活に大きな支障はありません。 しかし、この違和感が痛風発作の前兆である可能性があります。 関節の軽い腫れ・赤み・熱っぽさ 痛風の前兆として、関節に軽い炎症が起こることがあります。 この段階では、はっきりとした腫れではなく、「いつもより少しふくらんでいるかな」と感じる程度です。 皮膚の赤みも、鮮やかな赤色ではなく、うっすらとピンクがかった色になる場合があります。 また、患部が熱を持ち、触るとほんのり温かく感じられます。 これらの症状は、関節内で尿酸の結晶が蓄積し始め、体がそれに反応して炎症を起こしているサインです。 夜間や早朝に痛みや違和感を感じる 痛風の症状は、夜間や早朝に現れやすいという特徴があります。 これは、睡眠中に体温が下がることで尿酸が結晶化しやすくなるのが原因と考えられます。 さらに、横になることで足への血流が変化し、尿酸の結晶が関節内で動きやすくなることも原因の一つです。 倦怠感や微熱がある 痛風発作の前には、全身の倦怠感や微熱が現れる場合があります。 これらの症状だけでは痛風と判断できませんが、足の関節の違和感と同時に現れている場合は、痛風の前兆である可能性が高くなります。 風邪だと思って様子を見ていたら、数日後に激しい関節痛が起こったというケースも少なくありません。 体調不良と関節の違和感が同時にある場合は、注意が必要です。 痛風のリスクが高い人のチェックリスト 痛風は、生活習慣や体質によって発症リスクが高まります。 以下の5つの項目に当てはまるかチェックしましょう。 発症リスクが高い人の特徴 内容 肥満または体重が多い ・BMIが25以上 ・体重が増えると尿酸値が上昇しやすい ・肥満により尿酸が作られやすくなり、尿酸の排出も悪くなる 生活習慣病がある ・糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病がある ・生活習慣病の人は血糖を処理する機能が低下し、尿酸値を上げる原因になる アルコールをよく飲む ・1日あたり日本酒1合以上(ビールなら中瓶1本以上)を飲む人 ・アルコールは尿酸を作り出すのを促し、排出を妨げる ・とくにビールはプリン体を多く含むため、注意が必要 肉や魚介類を多く食べる ・肉類や魚介類はプリン体を多く含む ・プリン体は尿酸の材料になるため痛風リスクが高まる ・とくにレバー、白子、エビ、カツオなどはプリン体が多い 家族に痛風の人がいる ・痛風には遺伝的な要素がある ・家族に痛風の人がいる場合、発症リスクは約2倍 ・体質的に尿酸値が上がりやすい、尿酸の排出機能が低い傾向が遺伝する 当てはまる項目が多いほど、痛風のリスクは高くなります。 リスクが高いと感じた人は、食事内容の見直し、アルコールの量を減らす、適度な運動を行うなど、生活習慣の改善に取り組みましょう。 痛風の初期症状と似ている病気 足の関節に痛みや腫れが起こる病気は、痛風だけではありません。 似た症状が現れる他の病気もあるため、自己判断せずに医療機関で正確な診断を受けることが大切です。 痛風と間違えやすい病気として、以下の4つがあります。 病名 特徴と痛風との違い 偽痛風 ・カルシウムの結晶が関節に溜まって起こる病気 ・膝や手首など大きな関節に症状が現れやすい点が異なる(痛風は足の親指に現れやすい) ・高齢者に多く見られる 関節リウマチ ・免疫の異常により関節に炎症が起こる病気 ・複数の関節が同時に腫れたり痛んだりする ・とくに手の指の関節に症状が出やすく、朝起きたときの関節のこわばりが特徴的 変形性関節症 ・関節の軟骨がすり減って起こる病気 ・痛風のような突然の激しい痛みではなく、動かしたときにじわじわと痛む点が特徴 ・階段の上り下りや立ち上がるときに痛みを感じる 蜂窩織炎(ほうかしきえん) ・皮膚の深い部分に細菌が感染して炎症を起こす病気 ・患部が赤く腫れて熱を持つ点は痛風と似ているが、境界がはっきりせず広範囲に赤みが広がる ・発熱を伴う場合が多く、抗生物質による治療が必要 これらの病気は見た目や症状が痛風と似ているため、専門医による診察と検査が欠かせません。 血液検査、関節液の検査、画像検査などを組み合わせて正確な診断を行います。 「痛風だろう」と自己判断して放置すると、実は別の病気で治療が遅れる可能性があります。 足の関節に痛みや腫れがある場合は、必ず医療機関を受診しましょう。 痛風の初期症状を感じたら、早期に医療機関を受診しよう 痛風の初期症状は、足の親指の付け根の違和感やピリピリとした感覚から始まります。 「少し違和感があるだけだから大丈夫」と思っていると、数日後に突然激しい痛みに襲われる場合があります。 また、痛風だと思っていても、実際には偽痛風や関節リウマチなど別の病気である可能性もあるため、早めに医療機関を受診して診断を受けることが大切です。 痛風の治療では、主に発作を抑える薬と、尿酸値を下げる薬を使用します。 すでに痛風が進行して合併症を発症している人には、再生医療という治療の選択肢もあります。 再生医療は、体の持つ修復機能を活用する治療法で、関節の炎症や痛みに対する治療アプローチの一つです。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療について詳しく知ることができます。お気軽にご登録ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2025.11.28 -
- 再生治療
- その他
「最近、骨密度が気になる」「将来、骨折しやすくなるのが不安」といった悩みを抱えていませんか? 骨は年齢とともに少しずつ弱くなり、もろくなると転んだだけで骨折しやすくなるほか、背骨がつぶれて姿勢が崩れる(圧迫骨折)、慢性的な痛みにつながることもあります。 しかし、日々の食事を工夫するだけでも、骨の強さは大きく変わります。 特にカルシウム・ビタミンD・タンパク質などの栄養素は、骨をつくり、維持するために欠かせません。 本記事では、骨を強くするために積極的に摂りたい食べ物・飲み物について解説しています。 年齢別の食事ポイント、控えるべき食品、食事以外で骨を強くする方法まで紹介していますので、ぜひ参考にして今日から実践できる対策を見つけましょう。 骨を強くする食べ物・飲み物 骨を強くするためには、骨の材料となる栄養素をバランスよく摂取することが大切です。 とくに重要な栄養素として以下の4つがあります。 カルシウムを含む食品 ビタミンDを含む食品 ビタミンKを含む食品 マグネシウムを含む食品 それぞれの栄養素の働きと、含まれる食品を確認しましょう。 カルシウムを含む食品 カルシウムは骨の主成分であり、骨を強くするうえで最も基本となる栄養素です。 カルシウムを多く含む食品は以下のとおりです。 乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズ) 小魚(しらす、いわし、ししゃもなど骨ごと食べられる魚) 大豆製品(豆腐、納豆、厚揚げ) 緑黄色野菜(小松菜、チンゲン菜) 海藻類(ひじき、わかめ、昆布) 乳製品が苦手な方は、小魚や大豆製品、野菜など複数の食品から摂取することをおすすめします。 ビタミンDを含む食品 ビタミンDは腸でのカルシウム吸収を助け、骨へのカルシウムの沈着を促進する栄養素です。 ビタミンDを多く含む食品は以下のとおりです。 魚類(サケ、サンマ、イワシ、シラス、サバ) きのこ類(干ししいたけ、まいたけ、エリンギ) 卵(とくに卵黄) またビタミンDは食事からの摂取だけでなく、日光を浴びることで皮膚でも生成されます。 ビタミンKを含む食品 ビタミンKは骨にカルシウムを定着させるタンパク質(オステオカルシン)を活性化する働きがあります。 ビタミンKを多く含む食品は以下のとおりです。 納豆 緑黄色野菜(小松菜、ブロッコリー、ほうれん草、キャベツ) 海藻類(わかめ、のり) とくに納豆はビタミンKの含有量が非常に高く、1パック(約50g)で1日の推奨量を十分に摂取できます。 マグネシウムを含む食品 マグネシウムは骨の構成成分として骨の強度維持に関わり、カルシウムの代謝を調整する役割も担っています。 マグネシウムを多く含む食品は以下のとおりです。 海藻類(わかめ、ひじき) ナッツ類(アーモンド、カシューナッツ) 大豆製品(豆腐、納豆) 魚介類(あさり、牡蠣) カルシウムを意識して摂る際には、マグネシウムも一緒に摂ることを心がけましょう。 タンパク質を含む食品 骨を強くするためには、カルシウムなどのミネラルに加えてタンパク質も重要な栄養素です。 タンパク質を多く含む食品は以下のとおりです。 肉類(鶏むね肉、豚肉、牛肉) 魚類(サバ、アジ、マグロ) 卵 大豆製品(豆腐、納豆、豆乳) 1日3食でそれぞれ手のひらサイズの肉や魚、または豆腐半丁程度を目安に摂取しましょう。 年齢と性別で変わる骨を強くするための食事ポイント 骨を強くするための食事は、年齢や性別によってとくに意識すべきポイントが異なります。 以下のライフステージに合わせた栄養摂取を心がけることで、より効果的に骨の健康を守れます。 成長期の子どもが摂りたい栄養と食材 更年期以降に意識したい食事 高齢者 以下では、成長期、更年期、高齢期それぞれの食事ポイントを解説します。 成長期の子どもが摂りたい栄養と食材 成長期の子どもにとくに意識してほしい栄養素と食材は以下のとおりです。 栄養素 おすすめの食材と摂取のポイント カルシウム 牛乳、ヨーグルト、小魚、小松菜を毎日の食事に取り入れる タンパク質 肉、魚、卵、大豆製品を毎食バランスよく摂取する ビタミンD 魚料理を週に3回以上取り入れ、外遊びで日光浴も行う スポーツをしている子どもはとくに、運動後のタンパク質補給を意識しましょう。 更年期以降に意識したい食事 骨密度が低下しやすい更年期以降に意識したい栄養素と食材は以下のとおりです。 栄養素 おすすめの食材と摂取のポイント カルシウム 1日あたり男性750mg / 女性650mgを目標に乳製品と小魚、野菜から摂取 ビタミンD・K 魚料理と納豆を積極的に食べる 大豆イソフラボン 豆腐、納豆、豆乳など大豆製品を毎日摂取 毎日の食事に大豆製品を取り入れることを心がけましょう。 高齢者 食事量の減少や消化吸収機能の低下により、栄養不足に陥りやすい高齢者が意識したい栄養摂取のポイントは以下のとおりです。 ポイント 具体的な方法 少量でも栄養価の高い食品を選ぶ 牛乳、チーズ、卵、しらすなど タンパク質を毎食摂る 筋力低下を防ぎ、転倒予防にもつながる ビタミンDを意識して摂取 魚料理、きのこ類、必要に応じてサプリメント 食が細くなっている場合は、無理なくカルシウムを摂取できる工夫をしましょう。 骨粗しょう症の人が控えたい食品・食習慣 骨を強くするためには、必要な栄養素を摂るだけでなく、骨に悪影響を与える食品や食習慣を避けることも大切です。 以下の食品・食習慣は、カルシウムの吸収を妨げたり、骨からカルシウムを排出させたりする作用があるため、摂りすぎに注意が必要です。 控えたい食品・習慣 骨への影響 塩分の多い食品 カルシウムの尿中排泄を増加させる カフェインの摂りすぎ カルシウムの吸収を妨げる アルコールの過剰摂取 骨形成を抑制し、カルシウムの吸収も低下させる リンの摂りすぎ 加工食品やスナック菓子に多く含まれ、カルシウムの吸収を阻害する 極端なダイエット 栄養不足により骨形成に必要な栄養素が不足する これらを完全に避ける必要はありませんが、日常的に摂りすぎていないか意識しましょう。 骨にいい食べ物以外で骨を強くする方法|運動する習慣を付けよう 骨を強くするためには、食事だけでなく適度な運動や生活習慣の改善も欠かせません。 ここでは、骨を強くするために効果的な運動と生活習慣について解説します。 骨を強くする運動 骨に適度な負荷をかける運動が骨密度の維持・向上に効果的です。 運動の種類 ポイント ウォーキング・ジョギング 1日30分程度、週に3〜5回を推奨 筋力トレーニング スクワットや踵上げなど、下半身を中心とした運動が効果的 階段の上り下り 日常生活の中で無理なく取り入れる いずれも無理は禁物です。最初は軽めに始めて、問題なければ徐々に負荷を増やしていきましょう。 骨を強くする生活習慣 運動以外にも、以下の生活習慣が骨の健康維持に重要です。 生活習慣 骨への効果 十分な睡眠 成長ホルモンは睡眠中に分泌され、骨の形成を促進します 日光浴 1日15〜30分程度の日光浴で皮膚でビタミンDが生成されます 禁煙 喫煙は骨密度を低下させ、骨折リスクを高めます とくに日光浴は食事だけでは不足しがちなビタミンDを体内で生成できるため、積極的に取り入れましょう。 骨を強くするには食事と生活習慣が重要! 骨を強くするためには、栄養素をバランスよく摂取し、適度な運動や日光浴を組み合わせることが大切です。 とくに中高年以降は骨密度が低下しやすいため、骨粗しょう症の予防のために食事や運動習慣を改善しましょう。 しかし、「すでに骨密度が大きく低下している」「生活習慣だけでは改善が追いつかない」といったケースでは、食事や運動に加えて医療によるアプローチが選択肢になる場合もあります。 リペアセルクリニックでは、骨や関節のお悩みに対して、再生医療による治療を提供しています。 詳しい治療内容や症例については、公式LINEで情報発信しておりますので、お気軽にご登録ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2025.11.28 -
- ひざ関節
- 股関節
- 肩
- 再生治療
化膿性関節炎とは、関節内に細菌が侵入して急激な炎症を起こす感染症です。 数時間から数日で強い痛みや腫れが現れ、放置すると関節の軟骨が破壊される危険性があります。 「朝起きたら関節が腫れて熱を持っている」「痛みが強くて歩けない」「発熱があり不安」など、突然の関節症状に戸惑っている方も多いのではないでしょうか。 この記事では、化膿性関節炎の症状・原因・診断方法から治療法・予防法まで、わかりやすく解説します。 化膿性関節炎は緊急で処置が必要な疾患です。 関節に急な痛みや腫れを感じている方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 化膿性関節炎とは|関節内に細菌が入り込んで急激な炎症を起こす感染症 化膿性関節炎は、関節液や関節組織に細菌が感染して起こる深刻な感染症です。 原因の多くは細菌ですが、まれにウイルスや真菌が原因となることもあります。 数時間から数日という短期間で急激な痛み・腫れ・発熱が現れることが特徴です。 膝・肩・股関節など大きな関節に多く見られ、放置すると数時間から数日で関節軟骨が損傷する可能性があるため、早期治療が非常に重要です。 以下に該当する方はとくに注意が必要です。 高齢者(免疫力の低下) 糖尿病患者 関節リウマチの患者 人工関節置換術後の患者 免疫不全状態の患者 ステロイド使用中の患者 これらの基礎疾患がある方は感染リスクが高いため、関節の痛みや腫れが現れたらすぐに医療機関を受診しましょう。 主な原因菌は黄色ブドウ球菌 黄色ブドウ球菌が最も多い原因菌です。 この細菌は通常、健康な人の皮膚や鼻の中にも存在していますが、免疫力が低下すると感染症を引き起こすことがあります。 皮膚に傷口があると、そこから体内へ侵入、あるいは血液を介して関節に到達するリスクがあるため注意が必要です。 その他の原因菌としては以下があります。 連鎖球菌 淋菌 グラム陰性桿菌 検査でどの細菌が原因かを調べることで、その細菌に最も効果が期待できる薬を使った治療ができます。 化膿性関節炎の主な症状|初期症状をチェックしよう 化膿性関節炎は急激に症状が進行するため、初期症状を見逃さないことが重要です。 以下のような症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。 急激に起こる強い関節痛 関節の腫れ・熱感・赤み 動かすと激痛が走る 発熱・悪寒 乳幼児の場合はぐずる・食欲低下・歩かない 症状は非常に急速に悪化し、半日から数日で歩行不能になるほどの強い痛みを呈するケースもあります。 とくに、関節が熱を持って赤く腫れている場合や、38度以上の発熱がある場合は緊急性が高いと考えてください。 乳幼児は症状を言葉で表現できないため、いつもと違う様子(機嫌が悪い、食事を摂らない、足を動かさない)が見られたら注意が必要です。 化膿性関節炎の診断方法|整形外科を受診しよう 化膿性関節炎が疑われる場合、整形外科での診断が必要です。 主な診断方法は以下のとおりです。 関節穿刺(関節液検査) 血液検査 画像検査 関節穿刺では、関節に針を刺して関節液を採取し、白血球数の増加や細菌の有無を調べます。 通常数日以内に原因菌を特定でき、関節液が濁っていたり膿が混じっていたりする場合は化膿性関節炎の可能性が高いと判断されます。 血液検査では、白血球数やCRP(炎症反応の指標)を測定し、感染や炎症の有無を確認。血液培養検査で全身への感染の広がりも評価します。 画像検査では、X線検査で骨の状態を、MRI検査で軟骨や周囲組織の状態を詳しく評価することが可能です。 これらの検査を組み合わせて、感染の有無と原因菌を特定します。 化膿性関節炎の治療期間|基本は6週間前後が目安 化膿性関節炎の治療には、通常6週間前後の期間が目安です。 治療は2段階に分かれます。最初の2週間ほどは病院で点滴による抗菌薬投与を行い、症状が安定したら経口薬に切り替えてさらに4週間ほど継続します。 抗菌薬が効いていれば、通常48時間以内に痛みや腫れが軽減します。 ただし、感染の程度や患者さまの状態によって治療期間は異なるため、医師の指示に従って処方された期間は必ず治療を継続しましょう。 化膿性関節炎の治療法 化膿性関節炎の主な治療法は、以下のとおりです。 抗菌薬療法 関節ドレナージ(排膿) 安静とリハビリテーション 再生医療 早期に適切な治療を開始すれば、関節機能を温存できる可能性が高まります。 抗菌薬療法 抗菌薬療法とは、抗菌薬を使って細菌感染を抑える治療法です。 感染が疑われた時点で、原因菌の特定を待たずにすぐ投与を開始します。 最初は関節に十分な量の薬が届くよう点滴で投与し、症状が安定したら内服薬に切り替えます。 検査で原因菌が判明すれば、その細菌に最も効く抗菌薬へ変更することもあります。 なお、ウイルスが原因の場合は抗菌薬を使用しなくても自然に回復するのが一般的です。 関節ドレナージ(排膿) 関節ドレナージ(排膿)とは、関節内にたまった膿を取り除く処置です。 膿がたまったままだと関節の損傷が進み、薬も効きにくくなるため、早めの対処が欠かせません。 関節の種類や感染の程度に応じて、針を刺して膿を吸引する処置(関節穿刺)、関節鏡(小さなカメラを挿入して関節内を観察・洗浄する器具)を使った手術、または開放手術が選択されます。 膝関節や肩関節では関節鏡手術が行われることが多く、股関節では外科的ドレナージが必要になることが一般的です。 安静とリハビリテーション 感染後の数日間は、痛みを軽減するために副子(固定具)で関節を固定して安静を保ちます。 その後は、筋力の低下や関節のこわばりを防ぐために理学療法(リハビリテーション)を開始します。 適切なリハビリを行わないと、関節の永久的な機能障害が残る可能性があるため、医師や理学療法士の指導のもとで計画的に進めることが大切です。 再生医療 関節の新たな治療法として、再生医療の幹細胞治療があります。 幹細胞治療は、患者さま自身の細胞を採取・培養し、関節内に注入する治療法です。 手術や入院を伴わず、身体への負担が少ないのが特徴です。 ただし、化膿性関節炎そのものの治療には適応されません。感染が完全に治癒した後、関節損傷が残った場合に検討される可能性があります。 関節のさまざまな疾患に対して適応になるため、お悩みの症状がある方は当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。 また、当院の公式LINEでは再生医療に関する情報の提供や、簡易オンライン診断を行っています。 再生医療について詳しく知りたい方は、ぜひご登録ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 化膿性関節炎を予防する方法 化膿性関節炎を予防するために、日常生活では以下のポイントを意識しましょう。 傷口を清潔に保つ習慣をつける 免疫力を高める 関節に過度な負担をかけないようにする こまめなストレッチで関節の柔軟性を維持する 傷口は細菌の侵入経路となるため、小さな傷でも放置せずすぐに洗浄して清潔に保ちましょう。 とくに関節周辺の傷が赤く腫れたり膿が出たりした場合は、早めに医療機関を受診してください。 また、免疫力の維持には、バランスの良い食事、十分な睡眠、適度な運動が大切です。 喫煙や過度の飲酒は免疫力を低下させるため控えめにしましょう。 さらに関節への過度な負担は感染リスクを高めます。 スポーツや重労働の際は適切なウォーミングアップやサポーターを活用し、適正体重の維持も心がけてください。 毎日短時間でも関節周りのストレッチを習慣にすることで、関節の柔軟性を保ち感染リスクを減らせます。 化膿性関節炎は早期発見が大切!違和感を覚えたら早めに受診を 化膿性関節炎は、早期に適切な治療を開始すれば関節機能を守れる可能性が高い疾患です。 しかし、治療が遅れると数時間から数日で関節軟骨が破壊され、後遺症が残ることもあります。 関節の急な痛みや腫れ、発熱などの症状が現れたら、「様子を見よう」と考えずにすぐに整形外科を受診してください。 とくに糖尿病や関節リウマチなどの基礎疾患がある方、人工関節の手術を受けた方は、感染リスクが高いため注意が必要です。 早期発見・早期治療が予後を大きく左右します。少しでも関節に異変を感じたら、ためらわずに医療機関に相談しましょう。
2025.11.28 -
- ひざ関節
- 再生治療
痛風は発症すると「風が吹いただけで痛い」と言われるほどの激痛に襲われ、日常生活に大きな支障をきたします。 突然の激痛に襲われて「一日でも早く治したい」「本当に一日で治るのか」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。 この記事では、痛風が一日で治らない理由と、発作時の適切な対処法、再発を防ぐための生活習慣改善のポイントを解説します。 痛風の痛みで悩まれている方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また、現在リペアセルクリニックでは、痛風の合併症に対する治療法である再生医療に関する情報をLINEで発信しているので、ぜひご確認ください。 【結論】痛風は一日では治らない!症状が治まるまでに数日~数週間かかる 痛風発作は、突然激しい痛みが襲ってくるのが特徴です。 多くの場合、夜間や早朝に突然発症し、数時間のうちに痛みがピークに達します。 痛みのピークは発症後24時間以内に訪れ、その後、症状が落ち着くまでには通常1~2週間程度かかります。 「一日で治った」と感じる方がいるのは、鎮痛薬によって一時的に痛みが和らいだだけで、関節内の炎症自体が完全に治まったわけではありません。 痛みが引いても、体内の尿酸値が高い状態が続いていれば、再び発作を繰り返すリスクが高まります。 痛風の治療には、長期的な管理が必要です。 発作の痛みを抑えることも大切ですが、根本的な原因である高尿酸血症を改善するために、これから紹介する生活習慣の見直しが重要になってきます。 痛風発作が起こる原因 痛風発作は「高尿酸血症」の状態が長く続くことで引き起こされます。 尿酸は血液中に溶けていますが、一定の濃度を超えると関節の中で針状の結晶となって溜まっていきます。 この結晶化が痛風発作の原因です。 結晶を体の免疫システムが異物とみなし、白血球が攻撃することで激しい炎症反応、痛風発作が起こります。 とくに足の親指の付け根は体温が低く、尿酸が結晶化しやすいため、最も発作が起こりやすい部位として知られています。 高尿酸血症になる要因は、以下のとおりです。 プリン体を多く含む食品の過剰摂取 アルコールの飲み過ぎ 肥満 遺伝的要因 激しい運動 ストレス 脱水状態 尿酸値が高い状態を放置すると、発作を繰り返すだけでなく、腎臓にも負担をかけることになるため注意が必要です。 痛風発作時の治療法・対処法|歩くと治るは注意が必要 痛風発作時には、薬で炎症を早期に抑えることが重要です。 主に以下の薬が使用されます。 薬の種類 特徴と効果 NSAID ・炎症や腫れ、痛みを鎮める薬 ・痛風発作の第一選択薬 ・胃腸障害や腎機能低下がある方は注意が必要 コルヒチン ・発作の初期に使用すると効果的 ・炎症反応そのものを抑える働きがある ・早めに服用することで症状の悪化を防げる グルココルチコイド ・NSAIDが使えない場合に選択される薬 ・内服、点滴、関節への局所注射が可能 ・強力な抗炎症効果がある 自宅でできる対処法は、以下のとおりです。 安静にして患部を冷やす 水分を十分に摂取し、尿酸の排出を促す 市販の鎮痛消炎薬を使う(ただし医師の指示に従う) 発作が治まった後は、尿酸値を正常範囲内に維持するのにジョギングや水泳など軽めの有酸素運動が役立ちます。 一方で、激しい運動は体内で尿酸が作られやすくなるため、急激な運動は避けて、無理のない範囲で継続することが大切です。 痛風発作を一日でも早く治すためのポイント|生活習慣を改善しよう 痛風発作を治すには、以下の生活習慣の改善が欠かせません。 アルコール摂取を控える カロリー過多・高プリン体の食事を見直す 1日2Lを目安に水分補給で尿酸を排出 ストレスをためない生活リズムを意識する これらのポイントを実践して、尿酸値を適切にコントロールしましょう。 アルコール摂取を控える アルコールは痛風に悪影響を及ぼす代表的な要因です。 その理由は大きく3つあります。 まず、ビールや日本酒などにはプリン体が多く含まれており、尿酸の元となる物質を直接摂取することになります。 次に、アルコールが体内で分解される過程で尿酸の産生が促進されます。 さらに、アルコールは腎臓からの尿酸の排出を阻害するため、体内に尿酸が溜まりやすくなるのです。 痛風の方は、禁酒しましょう。 どうしても飲む場合は、プリン体が少ないワインや焼酎などを選び、量を控えめにする工夫が効果的です。 また、お酒を飲む際は必ず水も一緒に飲んで、体内の尿酸濃度が高くならないよう心がけてください。 カロリー過多・高プリン体の食事を見直す 食事内容の見直しは、痛風管理の基本です。 レバーや魚卵、干物といった尿酸の元となる「プリン体」を多く含む食品は控えめにしましょう。 避けるべき食品 積極的に摂りたい食品 レバー、白子、魚卵、干物、エビ、イワシ、カツオなど 野菜、海藻、きのこ類、豆腐、乳製品、卵など また、肥満は尿酸値を上げる原因となるため、総カロリーを抑えたバランスの良い食事を心がけることが大切です。 ただし、急激なダイエットは逆に尿酸値を上げることがあるため、1カ月に1~2kg程度のゆっくりとした減量を目指しましょう。 1日2Lを目安に水分補給で尿酸を排出 尿量を増やして尿酸の排出を促すため、1日2リットルを目安に、こまめに水分を摂ることが推奨されます。 水分を十分に摂ることで、尿と一緒に尿酸が体外に排出されやすくなります。 水分といっても、糖分の多いジュースや清涼飲料水は果糖が含まれており、尿酸値を上げる原因となるため避けましょう。 ストレスをためない生活リズムを意識する 過度なストレスは自律神経を乱し、尿酸値に影響を与える可能性があります。 十分な睡眠、適度な運動、趣味の時間などを通じて、上手にストレスを解消していくことが大切です。 毎日6~8時間の質の良い睡眠を確保し、趣味や娯楽の時間を持つことで心身をリフレッシュしましょう。 痛風の痛みは自己判断せず医療機関を受診しよう 痛風は一日では治らないため、継続的な治療と生活習慣の改善が必要です。 発作時には薬で炎症を抑えることが重要であり、自己判断での対処には限界があります。 放置すると発作を繰り返すだけでなく、慢性的な関節障害や腎臓病などの合併症のリスクが高まるため、必ず医療機関を受診してください。 すでに慢性的な関節の痛みや腎機能の低下などの合併症に悩まされている方には、治療の選択肢として再生医療という方法もあります。 当院「リペアセルクリニック」では、再生医療に関する情報や改善症例をLINEで発信しておりますので、ぜひ登録してご確認ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 痛風に関するよくある質問と回答 痛風に関して、多くの方が疑問に思う点や誤解しやすいポイントがあります。 ここでは、以下のよくある質問に対して正しい知識をお伝えします。 痛風は歩いたほうが治りが早い? ポカリスエットなどのスポーツドリンクは痛風に効く? 疑問を解消して、正しい対処法を実践しましょう。 痛風は歩いたほうが治りが早い? 痛風発作の最中は、歩行によって関節への負担が増し症状が悪化するリスクがあるため、安静を保つことが大切です。 発作が治まった後は、軽いウォーキングなどの運動を取り入れることで、体の代謝が良くなり尿酸の排出をサポートできます。 ただし、過度に激しい運動は体内で尿酸が作られやすくなるため、無理のない範囲で続けることを心がけてください。 ポカリスエットなどのスポーツドリンクは痛風に効く? スポーツドリンクは水分補給という点では有効ですが、糖分が多く含まれているため、痛風の方には推奨できません。 糖分、とくに果糖は体内での尿酸の産生を促進するため、尿酸値を上げる原因となります。 痛風の方が水分補給をする際は、水やお茶が最適です。
2025.11.28 -
- 脳梗塞
- 再生治療
閃輝暗点(せんきあんてん)の症状があり脳梗塞の確率があると不安に思われていませんか? 「閃輝暗点」とは突然視界の端にギザギザした光が現れ、20〜30分ほどで消える症状です。 多くは片頭痛の前触れとして起こりますが、なかには「脳梗塞のサインでは?」と不安になる方もいるのではないでしょうか。 結論から言えば、閃輝暗点そのものが脳梗塞に直結する確率は極めて低いとされています。 しかし、ピルの内服や喫煙、家族の脳梗塞歴などがある場合は、注意が必要です。 この記事では、科学的根拠に基づく見分け方や受診の目安などを解説します。 結論として閃輝暗点が脳梗塞である確率は条件次第 結論から言えば、閃輝暗点そのものが脳梗塞である確率は低いでしょう。 なぜなら、閃輝暗点は脳の機能変化として現れる一過性の神経現象で、脳組織の損傷や血流遮断は伴わないためです。 一方で脳梗塞では脳の血管が障害されることにより、脳や脳神経の損傷を伴います。 その結果として視野の欠けや閃輝暗点のような症状が見られることが特徴です。 とはいえ閃輝暗点=脳梗塞といえるだけの根拠はなく、閃輝暗点だけでは脳梗塞とは言えないでしょう。 ただし、閃輝暗点を伴う片頭痛を持つ人では、脳梗塞を起こすリスクが約2倍になると報告※されています。 ※出典:British Medical Journal「Risk of ischemic stroke in people with migraine: systematic review and meta-analysis of observational studies」 これは「相対的な増加」を示すもので、たとえば一般の若年層で脳梗塞の確率が0.1%なら、2倍でも0.2%と依然として低い水準です。 つまり、「2倍=危険」ではなく、「もともと低い確率の中で一部条件に注意が必要」と言えます。 このように閃輝暗点=脳梗塞とは言えませんが、気になる場合は専門医に相談してください。 閃輝暗点と脳梗塞を見分けるポイント 閃輝暗点と脳梗塞を見分けるポイントとして、以下の観点から解説します。 この項ではそれぞれの違いがわかるように解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。 閃輝暗点の典型的な特徴 閃輝暗点の典型的な特徴※は、以下のとおりです。 閃輝暗点の典型的な特徴 症状 ・ジグザグ・ギザギザ(鋸歯状)の光や波打つような閃光が見える ・多くの場合、片側の視野(両目で見たときに同じ側)に現れる。 ・症状は5〜60分以内に消失する(平均20〜30分) 随伴症状 ・拍動性の頭痛、吐き気、光過敏などの片頭痛症状が続くことが多い 進行性・可塑性 ・視野の一部から始まり、ゆっくりと広がっていく ・光の後に視野が欠けることがあるが、一過性で完全に回復する ※出典:日本頭痛学会「国際頭痛分類第3版(ICHD-3)日本語版」 このように、閃輝暗点はゆっくりと進行する一過性の症状です。 少しずつ症状が進行する特徴があり、突然症状が強く出る脳梗塞とは違うことがわかります。 脳梗塞の特徴 一方で、脳梗塞には以下のような特徴※があります。 脳梗塞の特徴 症状 ・片側の手足や顔の麻痺 ・ろれつが回らない、言葉が出ない ・片側の視野が欠ける、視力低下 ・ふらつき、めまい、歩行困難 随伴症状 ・意識障害や見当識障害 ・しびれなどの感覚障害 ・嚥下障害や構音障害による誤嚥リスクの増大 進行性・可塑性 ・発症直後から最大の症状が出現することが多い ・自然回復は限定的 ※出典:日本脳卒中学会「脳卒中治療ガイドライン2021[改訂2025]」 このように、脳梗塞は発症直後から症状が強く、早く治療しないと症状の回復が見込めない特徴があります。 これらの症状が見られる場合には、可能な限り速やかに受診してください。 自分の発症リスクを把握する「年齢・性別・習慣」別の見方 閃輝暗点の発症リスクを把握するために、「年齢・性別・習慣」別の見方をまとめました。 もし自身の閃輝暗点リスクが気になるという方は、最後までご覧になられることをおすすめします。 若年層でも油断は禁物 若年層でも油断は禁物です。 健康に見えて実は一時的な血管のけいれんによって閃輝暗点が現れることがあります。 特に、睡眠不足・ストレス・ホルモンバランスの変化は、脳血流の一時的な変動を引き起こしやすい要因です。 これらが重なると、脳の視覚野が過敏に反応し、ギザギザした光や視野の欠けとして感じられることがあります。 若年層であっても、こうした誘因が繰り返される場合は放置せず、生活リズムの見直しや医療機関での相談が大切です。 女性特有のリスク要因 女性特有のリスク要因として、ホルモンの影響や避妊薬の使用が閃輝暗点のリスクに関係することがあります。 特に、月経前後や排卵期など女性ホルモンが急激に変化するタイミングでは注意が必要です。 さらに、低用量ピルの使用により、ホルモン変動が人工的に変化することで誘発される場合もあります。 加えて、喫煙者は血管の収縮反応が強まり、症状が出やすくなるため注意が必要です。 発作を繰り返す場合は、医師と相談してホルモンバランスや避妊薬の使用方法を相談した方が良いでしょう。 生活習慣と血管リスク 閃輝暗点は、生活習慣や血管リスクも考慮しなければいけません。 閃輝暗点は脳の血管が一時的にけいれんしたり、血流が変化することで起こることがあります。 そのため、禁煙・減塩・適度な運動といった生活習慣で血管環境を整えることが発症予防につながるでしょう。 特にストレスや睡眠不足、カフェインの過剰摂取は発症を助長するため、生活リズムの見直しも発症予防に期待できます。 もし「閃輝暗点の頻度が増えた」「発作が以前より重くなった」と感じる場合は、脳血流の変化が関与している可能性があるため、神経内科での脳血流検査を検討してみてください。 受診・専門機関への相談の目安 閃輝暗点の受診・専門機関への相談の目安は以下のとおりです。 初めての発作で強い不安を感じる 視覚異常が長引く・頻繁に繰り返す 神経症状(しびれ・言語障害など)が伴う 初めての発作で強い不安を感じた場合や、視覚異常が長引く・頻繁に繰り返すときには、脳血流の異常がないか確認することが重要です。 また、手足のしびれ・言葉が出にくい・力が入りにくいといった神経症状を伴う場合は、一過性脳虚血発作や脳梗塞の初期症状の可能性もあります。 こうした場合は自己判断せず、神経内科・脳神経外科・頭痛外来での検査を早めに受けましょう。 慢性的な血流不全や後遺症に対する新たな再生医療という可能性 閃輝暗点は前述のとおり、血流不全などによって生じることがあります。 血管の健康を保つためには、禁煙・減塩・適度な運動などの生活改善が基本です。 しかし、動脈硬化などが原因の場合には、これだけでは十分でないこともあります。 そのようなケースで注目されているのが、自己の細胞を用いて血管や神経の修復を促す「再生医療」です。 再生医療とは、脳梗塞や虚血性疾患による慢性的な血流障害や回復の遅れに対する新しい医療技術として研究が進んでいます。 当院リペアセルクリニック大阪院では、医学的根拠に基づき、安全性を最優先した評価と適応判断のもと、こうした再生医療の可能性を追求しています。 興味のある方は、ぜひ一度ご相談ください。 閃輝暗点が突然・長時間続く場合は、早めの受診が重要 閃輝暗点が脳梗塞である確率について解説しました。 ポイントは以下のとおりです。 閃輝暗点は多くの場合、良性の片頭痛の前兆として現れ、時間が経てば自然に消えることがほとんどです。 前述のとおり、閃輝暗点を伴う片頭痛の人は脳梗塞リスクが相対的に上昇すると報告されていますが、実際の発症率は条件次第で低いことも分かっています。 しかし、突然の発症・長時間の持続・手足のしびれや言葉のもつれなど神経症状を伴う場合は、脳梗塞ある可能性が否定できません。 だからこそこの記事で紹介したリスク要因を把握し、早めに受診することが発症予防につながるでしょう。 なお、当院リペアセルクリニック大阪院では脳梗塞に対する再生医療も実施しています。 過去には効果があった症例も経験していますので、興味がある方はお気軽にお問い合わせください。
2025.11.07 -
- 肩
- スポーツ医療
- 再生治療
野球肩のストレッチは「痛みのない範囲でゆっくり、反動を使わず、投球後は静的にほぐす」が基本です。 痛みが強いならまず炎症を抑え、落ち着いてから可動域と筋のしなやかさを少しずつ取り戻す順番が、安全かつ改善への近道となります。 しかし「肩が重いけど練習は休めない」「ストレッチで何とかなるはず」そんな焦りに不安を感じている方も多くいらっしゃるかと思います。 そこで本記事では、今日から実践できる正しい野球肩のストレッチや、ストレッチで対応できる状態・できない状態の見分け方を詳しく紹介していきます。 正しい野球肩のストレッチのやり方 正しい野球肩のストレッチのやり方は、以下の通りです。 ゆっくり動き可動域を広げる 投球後は静的ストレッチで筋肉と関節をケア ストレッチの目的は「筋肉と関節包の緊張をゆるめ、投球で固まりやすい方向の可動域を回復させる」ことです。 痛みを伴う強い伸張や、反動をつける伸ばし方は、腱板や滑液包に負担をかけやすく、かえって回復を遅らせます。 下記では正しいストレッチについて、詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。 ゆっくり動き可動域を広げる 最初は痛みのない範囲で、「左右差を埋めるイメージ」でゆっくり可動域を広げます。 肩甲骨の動きから始め、肩だけを無理に回さないのがコツです。 ポイントは「伸び感はあるが痛くはない」ラインで止めることです。 しびれや鋭い痛みが出たら中止します。 可動域は日々の積み重ねで広がるため、1回で大きく伸ばす行為は避けましょう。 投球後は静的ストレッチで筋肉と関節をケア 投球直後は心拍と体温が高く、筋が伸びやすい時間帯です。 静的ストレッチで前後・内外回しのバランスを整えると、翌日の張りが軽くなります。 静的ストレッチは可動域の維持・遅発性筋痛の軽減に役立ちます。 一方、パフォーマンス直前は静的より動的(ダイナミック)ウォームアップが適しています。 野球肩とは?ストレッチで改善できるのはどんな状態? 野球肩は投球の繰り返しで起きる「筋・腱・関節包・滑液包」のトラブルの総称です。 筋緊張や軽い可動域制限はストレッチで改善が期待できますが、はっきりした炎症・損傷はストレッチだけでは治りません。 一方、腱板炎・関節唇の損傷、強い滑液包炎などは、まず炎症を抑える医療的対応が優先です。 ストレッチの前に痛みの正体を確認することが、遠回りに見えて改善への近道となります。 「炎症」や「損傷」はストレッチで治らない肩痛のサイン 夜間痛や安静時痛・挙上時の鋭い痛み、力が入らない・抜ける感覚は、炎症や損傷のサインです。 この段階は安静+医療的評価→段階的リハビリが優先で、ストレッチを強めるほど悪化しやすくなります。 医療機関では問診・触診に加え、超音波(エコー)で腱と滑液包、X線で骨形状、MRIで軟部組織を確認します。 診断がつけば、炎症期は安静と投薬・注射、落ち着いてから理学療法という筋道が明確になります。 リペアセルクリニック大阪院の「再生医療」で根本治療を目指す 再生医療は、炎症を抑えつつ損傷組織の修復を後押しする治療です。 手術を避けたい、保存療法で停滞している、早く実戦に戻りたいそんな方の選択肢になり得ます。 リペアセルクリニック大阪院では、症状・画像・既往歴を踏まえ、一人一人に適した再生医療を提案します。 痛みの山を越え、ストレッチとトレーニングに集中できる状態を作ることが、結果として最短復帰につながります。 下記ではスポーツ医療に関する、リペアセルクリニック大阪院の症例紹介を行っているので、ぜひ参考にしてみてください。 ストレッチで改善しない野球肩は放置せず、早めの受診を ストレッチを正しく続けても痛みが引かない、夜間にうずく、力が入りにくいときは自己流を中断して受診することが重要です。 原因がはっきりすれば、回復までの道のりは短くなります。 ストレッチは大切ですが、すべてを解決する魔法ではありません。 炎症期は安静を優先し、回復期は動かして取り戻す順序を守ることが、故障をくり返さない近道です リペアセルクリニック大阪院は、再生医療とリハビリを軸に、あなたの肩に合った復帰への最短ルートを一緒に設計します。 肩関節の根本的な回復のために、一人で悩まずに、ぜひ無料カウンセリングを活用してみてください。
2025.10.31 -
- 肩
- スポーツ医療
- 再生治療
野球肩が痛いときは、投球を中止し、炎症を抑える応急処置を行うことが重要です。 無理に投げ続けると、腱や軟骨の損傷が進み、長期離脱を招くおそれがあります。 正しい初期対応と、原因に合った治療を選ぶことが、再発を防ぐ最短ルートです。 しかし「少しの痛みなら我慢できる」「大会が近いから休めない」といったお悩みを抱えている方も多くいらっしゃるかと思います。 そこで本記事では、痛みを悪化させないための応急処置や原因別の治療法を、わかりやすく解説します。 従来の治療法に加えて、近年注目されている再生医療はスポーツによる痛みの抜本治療に適しています。 再生医療は、患者さま自身の幹細胞を活用して、損傷を受けた脊髄の機能改善を目指す治療法で痛みを早期に改善できる特徴を持ちます。 症例や治療法について詳しくは、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEで紹介しているので、ぜひご登録ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 野球肩が痛いときにやってはいけないこと・今すぐできる応急処置 野球肩が痛いときにやってはいけないこと・今すぐできる応急処置は、以下の通りです。 下記では、肩が痛い場合におすすめの対応を詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。 投球・筋トレの継続はNG 肩に痛みがある状態で投球や筋トレを続けると、腱板(けんばん:肩の深い筋肉群)や上腕二頭筋腱の炎症が悪化します。 痛みを我慢して投げ続けると、損傷部が修復されずに線維化(しなやかさを失うこと)を起こし、慢性的な痛みへ移行することがあります。 特に成長期の選手は、骨端線(骨の成長部分)が弱く、剥離損傷を起こす危険があります。 アイシング・サポートテーピングの正しい方法 アイシングは15〜20分を目安に1日3〜4回、テーピングは痛みの軽減と可動域制限を目的に行うのが正しい方法です。 痛みが強いときは、冷却後に鎮痛剤を使用する場合もありますが、医師の指示に従うことが原則です。 温めるのは炎症が治まってから行いましょう。。 間違ったストレッチが悪化を招く理由 痛みがあるうちは、肩を無理に回す・後ろに引くストレッチは避けるべきです。 無理なストレッチは損傷組織に負担がかかり、修復が遅れる原因となります。 リハビリ期には、理学療法士の指導のもとでストレッチを行います。 可動域を広げる動作は、炎症が落ち着いてからでも遅くないため、焦りは禁物です。 野球肩とは?痛みの正体を知ることが回復への第一歩 野球肩は、投球時の反復動作によって肩関節周囲の筋肉・腱・関節唇(かんせつしん)などが損傷するスポーツ障害の総称です。 痛みの原因を見極めることで、適切な治療を選べます。 痛みの場所・出る動作・経過時間を記録しておくと、診察時に原因を特定しやすくなります。 症状の「タイプ」がわかれば、治療やリハビリの方向性も明確になります。 原因別に見る治療の進め方|保存療法・手術・再生医療の比較 原因別に見る治療の進め方は、以下の通りです。 保存療法(安静・理学療法・注射)の特徴 手術が必要なケースとリハビリ期間の目安 再生医療という選択肢 下記では、それぞれの治療方法について詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。 保存療法(安静・理学療法・注射)の特徴 野球肩の多くは、保存療法で改善が期待できます。 まずは安静とリハビリで炎症を抑え、筋力と柔軟性を回復を優先します。 痛みが落ち着いた後は、投球フォームの修正も再発防止に欠かせません。 リハビリとフォーム改善を並行することで、肘や腰など他部位への負担も減らせます。 手術が必要なケースとリハビリ期間の目安 保存療法で改善しない場合や、腱板断裂・関節唇損傷などの明確な損傷がある場合は、手術を検討します。 手術の種類 概要 リハビリ期間の目安 関節鏡手術 小さな切開で関節内部を確認・修復 約3〜6か月 腱板修復術 切れた腱を縫い合わせて再生を促す 約6〜9か月 関節唇再建 損傷部を縫合し安定性を回復 約6か月以上 手術後はリハビリが非常に重要です。 焦って投球を再開すると再断裂のリスクが上がるため、医師と理学療法士の指導のもと段階的に復帰することが求められます。 再生医療という選択肢 再生医療は、自分の血液や脂肪由来幹細胞を利用して損傷組織の修復を促す治療です。 手術を避けたい方、長引く炎症で悩む方に有効な選択肢です。 これらの治療は、炎症を抑えながら自然治癒力を高めることで、回復スピードを上げ、再発を防ぐ効果が期待されています。 副作用が少なく、入院を必要としない点もメリットです。 リペアセルクリニック大阪院では、PRP・脂肪由来幹細胞を用いた再生医療で、組織修復と再発予防を目指します。 下記ではスポーツ医療の症例紹介も行っているので、ぜひ参考にしてみてくだい。 野球肩はまず「痛みの正体を知ること」が重要 野球肩を早く治すためには、痛みを無視せず、原因を特定して段階的に治療することが最も大切です 投球を休む勇気が、最短復帰への第一歩となります。 肩の痛みを「疲労の一部」と捉えず、早期に対処することが再発を防ぐ鍵です。 リペアセルクリニック大阪院では、再生医療による根本治療と、医師・理学療法士によるリハビリを組み合わせ、競技への早期復帰をサポートしています。 肩の痛みを理由にスポーツ復帰を諦める前に、まずはメール相談・オンライン診療にてご相談ください。
2025.10.31 -
- 肘
- スポーツ医療
- 再生治療
野球肘が痛い場合は「痛みが出たら投球を中止し、炎症期は安静と冷却、落ち着いたら段階的リハビリ」を守ることが最短復帰への近道です。 無理なストレッチや早すぎる復帰は再発の原因になります。 いつまで休むか・何をして良いかを明確にし、必要に応じて再生医療も選択肢に加えることで、痛みを繰り返さない肘を目指せます。 しかし「大会が近い」「チームに迷惑をかけたくない」と思うほど、つい投げ続けてしまう方も多くいらっしゃるかと思います。 そこで本記事では、いまの痛みを悪化させない初期対応、病院での治療の流れ、そして根本回復を後押しする再生医療まで、わかりやすく解説します。 野球肘の治し方|自宅でできる応急処置と初期対応 野球肘の治し方として、投球や捕球のあとに肘が痛んだら、まずは48〜72時間の炎症コントロールが基本です。 最初にやるべきことと、やってはいけないことを整理しておきましょう。 初期の対応 痛みが出たらまず投球を中止し、冷却・安静・圧迫・挙上を徹底しましょう。 薬の自己判断は避け、早めに整形外科で評価を受けましょう。 いつ・どの動作で・どれくらい痛むかをメモしておくと診察の時に役立つので、痛みの記録もとっておきましょう。 まずは痛みゼロでの日常動作→軽い可動域運動→フォーム確認→キャッチボールへと段階的に、改善していくことが重要です。 やってはいけないこと 痛みを我慢しての投球・関節を強く押し込むストレッチ、温め直後の全力投球は悪化しやすくなるので避けましょう。 強いマッサージも初期段階では逆効果となるので、まずは腫れと痛みを引かせることを意識しましょう。 温めてすぐ全力投球も、一時的に楽になっても再発リスクが上がるため、避ける必要があります。 野球肘とは?痛みが起こる原因について解説 野球肘は、投球のくり返しで肘の内側・外側・後方(肘頭)に負担が集中して起こる障害の総称です 成長期では骨のはし(骨端線)が未完成なため、剥離(はくり)や炎症が起こりやすく、無理をすると長引くリスクも。 原因は、投球フォームの乱れ・体幹や股関節の柔軟性不足・登板過多・休養不足などが組み合わさることです。 小中高生では、成長のタイミングと練習量のバランスが重要となります。 病院で行われる治療法の流れ 診察では痛む場所と動きでタイプを見極め、必要に応じてエコー(超音波)やレントゲン、MRIで状態を確認します。 多くはまず保存療法(手術をしない治療)から始め、痛みが引いたら段階的に運動を再開します。 検査と診断 検査と診断では「どこが、どの動きで、どの程度痛むか」を丁寧に確認し、画像検査で重症の有無をチェックすることが再発予防につながります。 画像検査を行う場合は、エコーで靱帯や腱の状態を確認し、必要に応じてX線で骨・MRIで軟骨・骨内の変化を診察します。 保存療法の内容 保存療法の内容は炎症期は休む、回復期は可動域→筋力→投球動作の順で戻すことが基本です。 復帰の合図は、ノースロー48〜72時間で日常痛がない、軽い可動域運動で痛みが出ない、翌日に痛みが残らないの3条件が目安です。 焦らなければ、結果的に早く試合に戻ることが可能です。 再生医療という治療の選択肢 再生医療は、炎症を抑えつつ損傷組織の修復を後押しすることが期待できる治療です。 手術を避けたい方、保存療法で停滞している方の選択肢になります。 症例や調製法によりばらつきがあるため、医師と相談のうえ対応を検討することが重要です。 リペアセルクリニック大阪院の再生医療は、炎症期の痛みを抑え、回復期のリハビリを前へ進める治療計画をご提案します。 下記では肘関節に関する、症例紹介をしているので、ぜひ参考にしてみてください。 野球肘は痛みを我慢せず、早期に専門医の診断を受けることが最短復帰への第一歩 最短で復帰するには、「痛みが出たら休む→炎症を抑える→段階的に戻す」というシンプルな流れを崩さないことです。 痛みを抱えたままの投球は、遠回りになります。 ストレッチは大切ですが、炎症期のやり過ぎは逆効果です。 可動域は痛くない範囲で少しずつ、筋力は正しいフォームで低負荷から行いましょう。 再生医療を組み合わせれば、痛みの山を越えてリハビリに集中しやすくなります。 リペアセルクリニック大阪院では、一人一人に適した再生医療で、再発しにくい肘づくりを支援します。 肘関節の根本的な回復のために、ぜひ無料カウンセリングを活用してみてください。
2025.10.31 -
- 肘
- スポーツ医療
- 再生治療
野球肘におけるストレッチは、「痛みを我慢して伸ばす」ことが悪化の原因になるため注意が必要です。 特に、投球による炎症や筋腱損傷を抱えた状態では、間違ったストレッチが組織をさらに傷つけることがあります。 本記事では、野球肘を悪化させない安全なストレッチ方法と、ストレッチだけでは回復しない場合の治療選択肢について解説します。 安全に行う野球肘ストレッチのポイント 野球肘のストレッチで最も大切なのは、「炎症の時期を見極めて無理をしない」ことです。 炎症が強い時期にストレッチを行うと、靭帯や腱への微細損傷が広がり、回復が遅れてしまいます。 症状の進行段階に合わせて、段階的にストレッチの強度を変えることが重要です。 下記では症状の進行段階に合わせたストレッチのポイントを解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。 急性期は無理に伸ばさない 結論として、痛みや腫れがある急性期にはストレッチをしてはいけません。 この時期は上腕骨内側上顆(ないそくじょうか)付近の筋肉や靱帯に炎症が起こり、組織が非常に脆い状態です。 無理に動かすと再損傷のリスクが高まります。 炎症が治まるまでは、肘関節を動かすよりも「安静+冷却+圧迫+挙上(RICE処置)」を優先します。 再発を防ぐ第一歩は、焦らないことです。 急性期に無理なストレッチを行うと、骨端線損傷(こったんせんそんしょう)や靱帯断裂など、重症化する例もあります。 亜急性期は軽いストレッチを行う 急性期を過ぎて痛みや腫れが落ち着いた、亜急性期(2〜4週)では軽いストレッチを再開できます。 ただし「気持ちいい程度」で止めるのが原則です。 肘の柔軟性を少しずつ取り戻すためには、周囲筋(前腕屈筋群・伸筋群)のストレッチを中心に行います。 ストレッチの際は、「痛みが出る一歩手前」で止めることが大切です。 可動域を広げる目的で勢いをつけたり、長時間続けたりすると、治りかけの腱に再び炎症が起きる場合があります。 特に成長期の選手は骨端線が閉じていないため、慎重に進めましょう。 危険なストレッチの例 野球肘の改善目的で行われがちなストレッチの中には、実際には症状を悪化させるものもあります。 特に、肘の過伸展や強制的な回内・回外運動は靭帯や骨を痛める原因になります。 一見「柔軟性を高める」ように見えるこれらの動作は、実際には損傷部位に負担をかけます。 ストレッチは筋肉に対して行うものであり、関節や靭帯を無理に動かすものではないことを理解しましょう。 痛みを感じる動作を繰り返す場合、軽度の炎症が慢性化し、最終的には投球障害へ発展することもあります。 ストレッチで改善しない場合のサインと治療の選択肢 ストレッチを数週間続けても改善しない場合、単なる筋緊張ではなく腱・軟骨・骨端への損傷が関与している可能性があります。 そのまま放置すると変形性肘関節症などの慢性障害に移行するため、早期の診断が重要です。 下記では受診の必要な症状について詳しく解説しているので、治療の選択肢を把握するためにもぜひ参考にしてみてください。 要受診のサイン 結論として、次のような症状がある場合は自己判断でストレッチを続けず整形外科を受診しましょう。 これらの症状が続く場合、靱帯損傷や剥離骨折、軟骨障害などが潜んでいることがあります。 早期にMRIや超音波検査を受けることで、再発や重症化を防ぐことができます。 治療の選択肢 野球肘の治療には、保存療法・注射・再生医療など複数の選択肢があります。 症状の程度や競技レベルに応じて、段階的に治療を組み合わせることが推奨されます。 治療法 概要 期待できる効果 保存療法 安静・冷却・ストレッチ制限・リハビリ 炎症軽減、痛みの抑制 注射治療 ヒアルロン酸やステロイドの局所注射 短期的な疼痛緩和 再生医療 自分の血液や幹細胞を利用して修復を促進 組織の再生、再発予防 特に再生医療は、損傷した腱や靭帯の修復を促すことが報告されており、手術に抵抗のある方にも有効な選択肢となります。 リペアセルクリニック大阪院の再生医療で、肘の根本回復を目指す リペアセルクリニック大阪院では、野球肘のような投球障害に対して、脂肪由来幹細胞(ADRCs)やPRP(多血小板血漿)を用いた再生医療を行っています。 自分自身の細胞を利用して炎症を鎮め、損傷した組織の修復を促すため、副作用リスクが少なく安全性が高いのが特徴です。 スポーツ選手のように肘を酷使する方にとって、再生医療は「早く・安全に回復したい」という要望に応える新しい選択肢です。 炎症の抑制と組織再生を同時に進めることで、再発しにくい肘を目指せます。 以下では、肘関節に関するリペアセルクリニック大阪院の症例紹介を行っているので、ぜひ参考にしてみてください。 野球肘はストレッチだけに頼らず、根本的なケアが重要 野球肘の回復には、ストレッチだけでなく、炎症のコントロールと組織修復の両立が不可欠です。 急性期は安静を守り、亜急性期以降は軽いストレッチで柔軟性を戻ことを意識しましょう。 さらに、再生医療などの治療を取り入れることで、痛みを抑えながら根本改善を図ることができます。 痛みを我慢してストレッチを続けることは、治療を遠ざける原因になりかねません。 専門医の診断と正しいケアで、肘の機能を取り戻しましょう。 リペアセルクリニック大阪院では丁寧なカウンセリングを行い、一人一人の症状に合わせた、治療が可能です。 スポーツ復帰を目指す方に、最適な治療プランをご提案し、回復まで寄り添います。 肘関節の根本的な回復のために、ぜひ無料カウンセリングを活用してみてください。
2025.10.31 -
- 肩
- 再生治療
肩関節周囲炎になってしまい「どれくらいで治るの?」と不安に思う方も多くいらっしゃるかと思います。 肩関節周囲炎(五十肩)は、一般に6か月〜1年半で改善が見込まれます。 段階(炎症期→拘縮期→回復期)に応じた治療・リハビリを適切に行うと、回復の加速が期待できます。 自然経過でも改善しますが、適切な時期に痛みのコントロール・運動療法・注射などを組み合わせることで、日常復帰の時期を早められる可能性があります。 本記事では、治るまでの期間の目安、段階別の過ごし方、期間短縮につながる治療選択、そして再生医療という選択肢まで、分かりやすく解説します。 症状の段階ごとに見る「治るまでの期間の目安」 症状の段階ごとに見る「治るまでの期間の目安」は、以下の通りです。 痛みの強い時期(炎症期:1〜3か月) 動かしにくい時期(拘縮期:3〜9か月) 回復期(解凍期:9か月〜1年半) 肩関節周囲炎は、多くの場合で炎症期→拘縮期→回復期と推移します。 同じ「五十肩」でも、糖尿病などの基礎疾患の有無、痛みへの感受性、仕事や家事の負荷、睡眠の質などによって経過は変わります。 各期の目的(炎症を鎮める/硬さをならす/機能を戻す)を明確にして取り組むことが、改善の近道となります。 痛みの強い時期(炎症期:1〜3か月) 炎症期は夜間痛と鋭い運動時痛が目立ちます。 関節包(肩関節を包む膜)や腱板周囲の炎症が主体で、寝返り・着替え・洗髪など日常動作がつらくなります。 まずは痛みのコントロールを最優先にし、鎮痛薬、温熱・物理療法、必要に応じステロイド注射で痛みの山を短期間で越える方針が現実的です。 過負荷は再燃の原因になるため、可動域訓練は許容痛(我慢できる弱い痛み)を目安にきわめて軽く開始します。 動かしにくい時期(拘縮期:3〜9か月) 炎症が落ち着くと、痛みは軽減する一方で可動域の硬さが問題になってきます。 関節包の収縮や癒着が関与し、「腕が上がらない/背中に手が回らない」などの機能制限を自覚します。 ここでは積極的な理学療法が主役です。 温熱や電気で血流を促しつつ、壁を使う指這い運動・棒体操・タオル肩回しなどを段階的に行いましょう。 痛みが強くぶり返す負荷は避け、少しずつ、でも毎日続けることが改善速度を左右します。 回復期(解凍期:9か月〜1年半) 回復期は痛みの軽減と可動域の回復が並行して進みます。 ここからは柔軟性の維持に加えて、低負荷トレーニングで筋力・協調性を戻す段階です。 ゴムチューブを使ったトレーニングや、軽量ダンベルでの運動などで、段階的な回復を意識します。 スポーツ復帰を目的とする場合は、無理をせず段階的に行いましょう。 反復後の筋肉痛などは許容範囲ですが、鋭い痛みや夜間痛の再発は中断サインです。 肩関節周囲炎とは? 肩関節周囲炎は、40〜60代に多い肩関節周囲組織の炎症・硬化により、痛みと可動域制限を来す疾患の総称です。 関節包、腱板、靭帯、滑液包などが関与し、発症誘因として加齢変性、使い過ぎ・使わなさ過ぎ、代謝性疾患(例:糖尿病)などが挙げられます。 自然経過で改善する例もありますが、適切なタイミングでの疼痛管理と運動療法を組み合わせることで、進行を抑え、日常生活への復帰を早められる可能性があります。 治療を行うとどれくらい期間を短縮できる? 治療を行った場合の、短縮期間は以下の通りです。 治療法 期間のイメージ ポイント 保存療法(安静・湿布・内服) 12〜18か月 自然経過寄り。痛みの谷を待つ方針。 理学療法(温熱・可動域・筋力) 6〜12か月 拘縮予防と機能回復の中核。 注射治療(ヒアルロン酸/ステロイド) 3〜6か月 炎症期の疼痛軽減→訓練移行を促進。 再生医療(PRP・幹細胞など) 2〜4か月目安 組織修復と抗炎症が期待。適応は診察で判断。 標準的な保存療法のみでは、自然経過(12〜18か月)の範囲に収まることが多い傾向があります。 痛みの強い時期に注射や物理療法を併用し、拘縮期から系統的な運動療法へ切り替えると、改善までの体感期間が半分前後まで短くなるケースもみられます。 重要なのは、段階に合った治療をタイムリーに行うことです。 再生医療による“回復期間の短縮”という選択肢 再生医療は、患者自身の血液由来成分(PRP:多血小板血漿)や幹細胞等を用いて、炎症の沈静化と組織修復を同時にねらうアプローチです。 手術に依らず、注射や局所投与を中心に行えるため、ダウンタイムが比較的短い点が利点です。 疼痛軽減によりリハビリへの移行・継続がしやすくなることで、機能回復のスピードアップが期待できます。 リペアセルクリニック大阪院では、症状や画像所見、既往歴を総合的に評価し、一人一人の症例に合った治療方法を提案します。 「早く治したいけれど、無理はしたくない」という方にこそ、再生医療が検討候補になります。 以下にリペアセルクリニックの症例を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。 肩関節周囲炎を最短で改善するためには、自分に合った治療方法が重要 肩関節周囲炎の治療は、段階的に行うことが改善への近道となります。 炎症期は鎮痛と睡眠確保、拘縮期は毎日の低〜中強度ストレッチ、回復期は筋力の回復を心がけましょう。 どの段階でも、鋭い痛み=中止のサインを守ることが安全かつ効率的な回復につながります。 長引く場合は器質的損傷(腱板断裂など)の精査が必要になることもあるため、専門医に相談しましょう。 リペアセルクリニック大阪院では、一人一人に合わせた完全オーダーメイドの再生医療で、痛みを軽減し回復を早めることが可能です。 痛みを抑え、動かせる肩へ段階に沿った治療計画をご提案するので、ぜひお気軽に無料カウンセリングを活用してみてください。
2025.10.31 -
- 肩
- 再生治療
肩関節周囲炎を治療しても、「痛みが治まらない」とお悩みではありませんか? 肩の可動域も制限されるため、肩関節周囲炎は生活の質(QOL)を大きく引き下げます。 ネット上の動画を参考にリハビリを実践する際は、症状の進行段階とマッチしているかどうかが重要です。 患部へのアプローチを間違えると、痛みが長期化する恐れも。 本記事では、肩関節周囲炎の進行段階に応じたリハビリや、適切な治療方法をわかりやすく解説します。 手術が必要といわれた場合は、切らない治療方法の「再生医療」も参考にしてみてください。 肩関節周囲炎の進行段階とリハビリの基本方針 肩関節周囲炎には以下の進行段階や、リハビリの基本方針があります。 炎症期は安静や冷却が優先されるため、無理なリハビリには注意しましょう。 ここからは、進行段階ごとの症状や、効果的なリハビリを解説します。 炎症期(発症〜2ヶ月)|痛みを抑える時期 肩関節周囲炎の炎症期は痛みが強くなり、夜間痛で安眠できない場合があります。 動かすと鋭い痛みを感じる場合は、「安静+冷却」がリハビリの基本方針です。 具体的には肩を無理に動かさず、冷湿布などで炎症を抑えます。 痛みの緩和も必要となるため、炎症期は以下のリハビリを実践してみましょう。 炎症期のリハビリ 手順 軽い振り子運動(ペンデュラムエクササイズ) 1.机や椅子に片手をつき、身体を前に倒す 2.痛いほうの腕をダランと垂らし、半円を描きながら振り子のように振る 可動域を広げようとして無理に動かすと、肩関節周囲炎の悪化を招くので要注意です。 負担が大きいストレッチや、入浴後の過剰運動も避けておきましょう。 凍結期(2〜6ヶ月)|可動域を少しずつ広げる時期 肩関節周囲炎が凍結期になると、肩の痛みは軽減しますが、動かしにくい状態です。 凍結期は軽いストレッチをリハビリ方針とし、以下のように前方挙上・外旋・内旋などの運動を行います。 凍結期のリハビリ 手順 前方挙上 1.仰向けになって両腕を体の前に伸ばす 2.ゆっくりと呼吸しながら、両腕を頭の位置まで上げて10秒キープ 3.休憩を挟んで1日3~4回程度行う 外旋 1.痛む腕を身体の横に伸ばし、肘を90度に曲げる 2.上体と肘を動かさず、前腕を外側に向けてゆっくりと回す(繰り返し10回程度) 3.ここまでの動作を1日3~4回程度行う 内旋 1.立ったまま両手を背中に回す 2.腰の位置で手をつかみ、肩が痛くないほうの手で痛む手を持ち上げる 3.痛みを感じる位置で10秒間キープし、手を元の位置に戻す 4.少し休んだら2~3の動作を繰り返す(1日10セット) 肩甲骨可動運動 1.両肩をすくめるように、上に引き上げる 2.肩をすくめた状態で5秒程度キープ 3.力を抜いて肩を下す 4.ここまでの動作を1日に複数回行う ストレッチで肩を動かす際は、「痛みを感じる位置まで」を限度にしましょう。 肩まで浸かる入浴など、温熱療法もおすすめです。 解凍期(6ヶ月〜)|可動域改善・筋力回復の時期 肩関節周囲炎が解凍期に入ると、肩の痛みがやわらぎ、動かしやすくなります。 ただし、肩の運動量が減っているため、以下のエクササイズで肩甲骨や胸椎を動かしましょう。 解凍期のリハビリ 手順 肩甲骨回し 1.椅子に座って両手を肩に置く 2.肩甲骨の動きを意識しながら、肘を前後に10回ずつ回す(1日3セット程度) 肩甲骨はがし 1.腕を背中に回し、手の甲を腰に当てる 2.手首または肘を反対側の手でつかむ 3.つかんだ手を背骨の方向にゆっくりと引っ張り、10秒ほどキープ(1日3セット程度) 胸椎回旋 1.四つ這いになり、片方の手を頭の後ろに当てる 2.息を吐きながら肘を天井に向かって上げ、上半身をゆっくりとひねる 3.息を吸いながら、四つ這いの姿勢に戻す 4.ここまでの動作を10回程度繰り返す チューブトレーニング 1.両手でチューブを持ち、肩幅よりも少し広げて腕を前に伸ばす 2.胸を張り、腕を広げてチューブを左右に伸ばす 3.ゆっくりと元に戻す 4.ここまでの動作を10回程度繰り返す 猫背などの姿勢を改善し、一定の筋力を維持できれば、肩関節周囲炎の再発防止も可能です。 肩関節周囲炎とは?知っておきたい原因と症状 肩関節周囲炎とは、加齢や血流低下などを原因とした、関節包・腱板の炎症や拘縮です。 一般的には五十肩と呼ばれており、主な症状は肩の痛みや可動域制限、夜間痛です。 また、症状は「痛み(夜間痛)」「動かせない」「徐々に改善」の順に進行するため、自然治癒の可能性もあります。 ただし、自然治癒には個人差の影響があり、1年以上痛みに悩んでいる方もいらっしゃいます。 肩関節周囲炎の放置は痛みの慢性化につながり、可動域が狭くなる恐れも。 痛みが長期化したら、病期に応じたリハビリを実践してみましょう。 やってはいけないリハビリ・注意点 肩関節周囲炎になった場合、やってはいけないリハビリや注意点があります。 痛みなどの症状が改善されない方は、以下の状況になっていないかチェックしてみましょう。 炎症期のストレッチは痛みを緩和できますが、強すぎる動作は症状の悪化につながります。 自己流のリハビリは効果的なアプローチにならず、回復の長期化を招く恐れがあるので注意しましょう。 肩関節周囲炎の治療方法 肩関節周囲炎のリハビリに効果がなければ、以下の治療方法を検討する必要があります。 肩関節周囲炎の治療方法 治療内容 薬物療法・注射療法 ・非ステロイド性抗炎症薬などの飲み薬や、患部への湿布で痛みを緩和する ・ステロイドやヒアルロン酸を注射し、痛みの緩和や関節の動きの滑らかさを確保する 運動療法・理学療法 ・ストレッチや軽い運動で、痛みの緩和と可動域改善を目指す ・冷却療法や温熱療法で痛みをやわらげる 補助療法・物理療法 ・筋力トレーニングで可動域改善や再発防止を目指す ・超音波療法などで痛みを緩和する 薬物療法や注射療法を検討する際は、感染症や副作用のリスクを理解しておきましょう。 その他の治療方法も痛みの緩和には効果的ですが、肩関節周囲炎の再発を防げない可能性があります。 肩関節周囲炎の根本治療を目指したい方は、以下の「再生医療」も選択肢に入れてみましょう。 新しい選択肢「再生医療」で根本改善を目指す 再生医療とは、幹細胞の働きにより、肩関節周囲炎などの自然治癒を目指す治療方法です。 治療には以下の2パターンがあり、自分の幹細胞や血液を活用します。 再生医療はダメージを負った部位を修復できるので、肩関節周囲炎の根本治療を目指せます。 治療は通院のみとなるため、手術や入院は必要ありません。 自分に合った治療方法かどうか確認したい方は、ぜひリペアセルクリニック大阪院にご相談ください。 リペアセルクリニック大阪院は再生医療を専門としており、肩関節などの治療に成果を上げています。 肩関節周囲炎のリハビリは段階を見ながら自分に合った方法で進めることが重要 肩関節周囲炎は「炎症期・凍結期・回復期」の段階があるため、病期に応じたリハビリが必要です。 正しいリハビリを継続すると、徐々に痛みが減り、肩の可動域も広くなります。 リハビリを続けているのに効果がないときや、肩関節周囲炎の再発に不安がある場合は、再生医療も検討してみましょう。 リペアセルクリニック大阪院では、医学的根拠に基づいた再生医療を行い、諦めていた「痛み」を「希望」に変える治療を提供しています。
2025.10.31 -
- ひざ関節
「最近、階段の上り下りがつらい……」 「急に立ち上がったり、しゃがんだりするときに膝にズキッと痛みが走る……」 仕事や家事で忙しい40代では、ふとした瞬間の膝の痛みを「年のせいかな?」と見過ごす場合もあるでしょう。 しかし、膝の痛みを放置すると状態が悪化し、日常生活や体を動かす趣味に支障が出る場合があります。 本記事では、40代から増える膝の痛みの原因やご自分でできるセルフケア、近年注目されている再生医療について詳しく解説します。 ご自身に合った痛みへの対処法や治療法を見つけるために、ぜひお役立てください。 40代から膝に痛みが出やすくなる原因 40代から膝の痛みを訴える人が増える主な原因は、以下の3つです。 体重の増加 膝への負荷が増え、クッションの役割を持つ軟骨のすり減りを早める 加齢による変化 ・軟骨の水分量が減少して弾力性が失われることでクッション機能が落ち、衝撃が骨に伝わりやすくなる ・女性の場合は、ホルモンバランスの変化で軟骨が傷つきやすくなる傾向にある 筋力の低下 膝を支える筋力が低下して関節が不安定になり、軟骨などへの負担が増える 40代は体重が増えやすくなったり、膝を支える筋力が落ち始めたりと身体にさまざまな変化が現れ始める時期です。 長年の負担が膝関節に蓄積し、痛みとして表面化する傾向にあります。 膝の痛みは、ここまでに挙げた原因が1つ、もしくは複数重なって生じます。 また身体に起きる変化が原因で、次項で紹介する疾患が隠れている場合があるため注意が必要です。 歩くと膝が痛いのはなぜ?40代以降に多い疾患 歩くと膝が痛む原因は膝に体重がかかることで、すり減った軟骨や傷ついた組織に刺激が加わるからです。 40代以降では、加齢にともなって膝の状態が変化し、痛みを引き起こす病気やけがが隠れている場合があります。 代表的な疾患には、以下のようなものがあります。 変形性膝関節症 膝半月板損傷 膝靭帯損傷 ご自分の膝の痛みがどの疾患の症状に近いか、ここでチェックしてみましょう。 変形性膝関節症 変形性膝関節症は膝関節のクッションである軟骨がすり減り、炎症や痛みが起きる疾患です。 加齢や体重増加や筋力の低下などが原因で、膝に長年の負担が蓄積した40代以降に発症する傾向にあります。 主な症状 歩き始めや立ち上がる時に痛む、階段の上り下りがつらい 40代以降の主な原因 加齢による軟骨の質の低下、体重の増加や筋力の低下 一般的な対策 太ももの筋力トレーニング、体重管理 ※参考:日本整形外科学会「変形性膝関節症」 軟骨のすり減りが進行すると、安静にしていても痛みが続く場合があります。 膝半月板損傷 膝半月板損傷は膝の曲げ伸ばしで引っかかりを感じる場合、クッションの役割を担う半月板が傷ついている可能性があります。 主な症状 「ゴリッ」という異音や引っかかり感がある、膝が伸びない・曲らない(ロッキング) 40代以降の主な原因 加齢により半月板がもろくなる、日常生活でのささいなひねり動作 一般的な対策 膝に負担をかけない動作を心がける、膝周りの筋力トレーニング 加齢で傷つきやすくなった半月板は、スポーツのような激しい動きだけでなく、立ち上がりや方向転換といった何気ない動作でも損傷する可能性があります。 膝靭帯損傷 膝にぐらつきを感じる場合は、骨と骨をつなぎ、関節を安定させる靭帯の損傷が考えられます。 主な症状 膝がぐらぐらして不安定に感じる、強い痛みと腫れ 40代以降の主な原因 筋力低下による関節の不安定性、急な方向転換や転倒 一般的な対策 受傷直後は安静にする、筋力トレーニングによる再発予防 若い世代ではスポーツ外傷による場合が多いですが、40代以降は筋力低下で関節が不安定になり、日常生活の転倒でも損傷するリスクがあります。 上記それぞれの疾患で紹介した対策は、一般的な内容です。痛みが続く場合や、症状が強い場合は、ご自分で判断せずに必ず整形外科などの医療機関を受診しましょう。 40代以降向けの膝の痛みに対する治療法 膝の痛みを和らげ、悪化を防ぐための対処法として、まずはご自分でできるセルフケアから始めるのが基本です。 ストレッチ 関節の動きを良くする (例:椅子に浅く座り片足を伸ばし、上体を前に倒して20秒維持) 筋力トレーニング 膝を支える筋肉を鍛える (例:椅子に深く座り片足を上げ、5〜10秒維持。左右10回ずつ) 日常生活の工夫 膝への負担を減らす (例:床ではなく椅子に座る、洋式トイレを選ぶ、サポーターを着用する、クッション性の良い靴を選ぶ) ※参考:日本整形外科学会「変形性ひざ関節症の運動療法」 もしセルフケアを続けても痛みが改善しない場合は、専門的な治療も選択肢になります。 「ヒアルロン酸注射や痛み止めで良くならない、でも手術は避けたい」という場合の治療法として、再生医療があります。 ご自身の血液や脂肪から抽出した成分を活用し、身体が本来持つ修復能力を高めて、痛みの軽減や機能改善を目指す治療法です。 代表的な治療法として「幹細胞治療」と「PRP療法」を紹介します。 幹細胞治療 ご自身の脂肪から取り出した幹細胞を注射し、炎症を抑えたり組織の修復を促したりする作用が期待できる PRP療法 ご自身の血液から血小板を多く含む成分を抽出し、組織の修復を促すことで痛みの軽減などが期待できる なお、当院(リペアセルクリニック)では、患者さまの負担が少ない「自己脂肪由来幹細胞治療」を行っております。 再生医療の治療法や症例については、当院の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 40代の膝の痛みは放置せず、原因に合った対処法を行おう 40代から増える膝の痛みの原因とセルフケア、新しい治療法である再生医療について解説しました。 まずはご自分でできる体重管理やストレッチから始めるのが、痛みの悪化を防ぐ基本となります。 しかし、セルフケアだけでは痛みが改善しない方や、手術には抵抗がある方もいます。 そのような場合、手術を回避する選択肢として、リペアセルクリニックの再生医療をご検討ください。 当院では、ご自身の脂肪から抽出した幹細胞を用いる治療を行っています。 手術や入院を必要とせず、体への負担に配慮した治療で、幹細胞が持つ組織の修復を促す力を活用して、痛みの軽減が期待できます。 不安な気持ちを一人で抱え込まず、専門家に相談しながら、あなたに合った治療法を見つけていきましょう。 再生医療にご興味のある方は、当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2025.10.31 -
- 肩
「寝返りを打つだけで痛くて、夜中に目が覚める……」 「服を着替えようとするだけで、ズキッと痛む……」 鎖骨を骨折してしまった方で、痛みでストレスを抱えている人もいるでしょう。 「ただの打撲」だと思っていたのに強い痛みが続くのは、鎖骨骨折が原因として考えられます。 本記事では、鎖骨骨折後の正しい過ごし方、やってはいけない動作、寝るときの姿勢や固定具の管理方法について詳しく解説します。 ご自身の状態を把握し、しっかり療養して完治するために、ぜひ参考にしてください。 また、「早く治したい」「後遺症が心配」という方のために、当院(リペアセルクリニック)では、新たな治療法の再生医療に関する情報をLINEで発信しております。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 鎖骨を骨折している際の過ごし方と少しでも早く治す方法 鎖骨骨折の治療中は、骨の修復を妨げないように安静に過ごすのが基本です。 「早く治したい」と焦る気持ちもあるかもしれませんが、骨がくっつき始める時期に余計な負担をかけると、回復を遅らせる原因になります。 ここでは、以下のポイントを解説します。 【日常生活で気をつけるポイント】 やってはいけないこと 寝るときの姿勢 固定具の管理 それぞれの内容について、順に詳しく見ていきましょう。 腕を上げない・重い物を持たない|禁忌動作を避ける 骨折した骨が安定するまでの期間は、治癒を遅らせるような動作を避けなければなりません。 骨折部がズレる原因になるため、以下に示すような動作は控えてください。 腕を肩より高く上げる動作:鎖骨が動き、骨にズレを生じさせる力が加わる 重い物を持つ動作:初期段階では、わずかな重さでも骨折部に負担となる 腕で体を支える動作:怪我をした側の腕に体重をかける動作は避ける 体をひねる動作:肩周りに力が加わり、骨折部に影響を与える場合がある 上記は意識していないと無意識にやってしまう動作なので、骨の回復のためにも意識して過ごすようにしましょう。 寝るときは横向きが基本 人によって骨折部は異なるため、誰しもが楽になる決まった姿勢はありませんが、以下のように姿勢を整えると楽になる場合があります。 仰向けで寝る場合 ・背中から肩にクッションを置き上半身を少し高くする ・肘の下にタオルやクッションを置いて腕を安定させる 横向きで寝る場合 痛みのある側を上にして横向きになる 医師の指示によりますが、就寝中であっても無意識に腕を動かさないように、鎖骨バンドや三角巾は装着したままにする場合もあります。 固定具(バンド・三角巾)は1日2回ほど締め直しを行う 鎖骨バンドや三角巾などの固定具は、骨折部の安静を保つ役割があります。 しかし、固定具を長時間締めっぱなしにすると、緩みや皮膚トラブルが起こる場合があります。 管理のポイントを、以下にまとめました。 締め直しの目安:1日に2回程度、固定具の締め直しを行う 皮膚トラブルのケア:皮膚を清潔で乾燥した状態に保つ 固定具による「かゆみ・赤み・痛み」が起きた場合には、我慢せずに主治医に相談してください。 鎖骨骨折について|完治までの期間は2~3ヶ月が目安 鎖骨骨折が完治するまでの期間は、骨がくっつき安定するまで約2〜3ヶ月が目安です。 多くの場合、痛みのピークは怪我をしてから2〜3日程度で、その後徐々に骨の修復が進んでいきます。 ここでは、ご自身の状態を把握するために、以下の内容を解説します。 症状 安静期間の目安 ご自身の現在の症状と照らし合わせ、段階別の過ごし方を参考にしてみてください。 症状 鎖骨は皮膚のすぐ下にあるため、骨折による変化が現れやすいのが特徴です。 受傷直後には、以下のような症状が現れます。 激しい痛みと腫れ 骨折した鎖骨周辺や肩に強い痛みが生じ、動かすのが困難になる 腕を上げられない 鎖骨は腕を動かす支点となるため、骨折すると自力で腕を上げらなくなる 見た目の変化(変形) 折れた骨の端がズレることで、皮膚の下にこぶのような盛り上がりが生じる場合がある 皮下出血(あざ) 受傷後、数日経ってから骨折部周辺に内出血による青あざが現れる場合がある まれに起こる「腕や手のしびれ」「感覚の異常」といった症状がある場合は、 速やかに医師に伝えてください。 安静期間の目安 鎖骨骨折の回復は、「急性期・固定期間・骨癒合(こつゆごう)」という流れで、段階を経て進みます。 骨の修復が活発な子供は治癒が早く、固定期間も成人より短い傾向にあります。 回復段階ごとの目安は、以下の通りです。 急性期(受傷後~約2~3週間):痛みが強い時期で、最初の2〜3日が痛みのピークとなる場合が多い 固定期間(受傷後 約4~8週間):骨の修復が進む時期で、鎖骨バンドや三角巾による固定を継続します 骨癒合(受傷後 約2~3ヶ月):骨が構造的に安定し、日常生活における安定性が得られる時期 ※参考:一般社団法人 日本整形外傷学会「鎖骨骨折」 骨癒合は、あくまで「骨が安定した」という目安です。 以前と同等の筋力や関節の動きを取り戻す機能的な回復には、さらに数ヶ月のリハビリテーションが必要となる場合があります。 つらい時期ですが医師の指示に従い、痛みのない範囲で「指・手首・肘」を動かすなど、できることから始めましょう。 鎖骨骨折後の治療法 鎖骨骨折の治療は、「骨折の場所・形状・ずれの程度」によって方針が変わります。 治療法は、以下のように大きく分けて、「保存療法」と「手術療法」の2種類です。 保存療法:鎖骨バンドや三角巾で固定し、骨の自然な修復力に任せる方法 手術療法:ずれた骨を正しい位置に戻し、プレートやワイヤーなどで内側から固定する方法 骨のずれが大きい場合、保存療法では回復期間が長くなったり、骨が変形して治癒する「変形癒合(へんけいゆごう)」になる場合があります。 一方、手術療法は早期の機能回復が期待できますが、傷あとや感染などのリスクを伴います。 医師とよく相談し、ご自身の生活スタイルに合った治療方針を一緒に決めていきましょう。 鎖骨骨折の骨がつきにくい場合の選択肢「再生医療」 鎖骨骨折後は安静が基本で、無理に動かすと回復が遅れる場合があるので注意が必要です。 しかし、従来の治療法で安静にしていても、骨のつきが悪い場合や、痛みが長引く場合があります。 こうしたお悩みに対して、ご自身の血液や脂肪に含まれる成分を活用し、組織の修復を促す「再生医療」も選択肢のひとつです。 当院リペアセルクリニックでは、ご自身の脂肪から取り出した幹細胞を患部に注入する「自己脂肪由来幹細胞治療」を行っています。 幹細胞治療は、損傷した骨や組織の再生を促し、炎症を抑える作用が期待できます。 「骨折の治りが遅いと診断された」「できるだけ早くスポーツに復帰したい」といったお悩みやご希望がありましたら、まずは当院(リペアセルクリニック)へお気軽にご相談ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 鎖骨骨折した際の過ごし方に関するよくある質問 鎖骨骨折した際の過ごし方に関するよくある質問は以下のとおりです。 鎖骨骨折後に仕事復帰できるまでの期間は? 鎖骨骨折で風呂はいつから入れる? 鎖骨骨折後に仕事復帰できるまでの期間は? 仕事の内容によって復帰時期の目安は異なります。 デスクワーク(事務職など):痛みが管理でき、通勤が可能であれば受傷後1週間以内で復帰できる場合がある 軽作業(立ち仕事など):固定が外れる目安となる受傷後4〜6週間程度 重労働(力仕事など):骨が癒合し、十分な筋力が回復する受傷後3ヶ月以上 どのような仕事内容でも、最終的な復帰の判断は、医師の許可を得てから行うようにしてください。 鎖骨骨折で風呂はいつから入れる? 医師の許可があれば、シャワー浴が可能です。 入浴の際には、鎖骨バンドや三角巾を一時的に外します。 湯船に浸かると、転倒のリスクや体を温める影響で痛みが増す場合があるため、医師に相談しましょう。
2025.10.31 -
- その他
「くしゃみや咳をするだけで痛い」「この痛み、いつまで続くんだろう」 呼吸や日常のささいな動作で肋骨が痛み、いつ治るのかと不安に感じている方もいるでしょう。 ただの打撲だと思っていたのに、呼吸をするだけで痛むのは、肋骨骨折やヒビが原因として考えられます。 肋骨骨折の痛みは怪我をした直後よりも、数日経ってからピークを迎える場合があるのです。 本記事では、肋骨骨折の痛みのピークや安静期間、避けるべき行動を解説します。 ご自身の痛みの経過を理解し、不安を和げるためにお役立てください。 また、肋骨骨折による痛みを少しでも早く和らげたい方には、再生医療による治療も選択肢のひとつです。 再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を活用し、体が本来持つ自然治癒力を高めて痛みや後遺症の改善を目指す治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 肋骨骨折の痛みを早く軽減したい 痛みだけでなく、しびれや違和感が残っている 通常の治療を続けても回復を実感できない 具体的な治療法については、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 肋骨骨折の痛みのピークは受傷から数日間が目安 肋骨骨折の痛みのピークは、受傷から2〜3日が目安です。 受傷から数日後に痛みが強くなるのは、体が怪我に反応し、炎症が活発になるためと考えられています。 骨折の程度によって、痛みのピーク時期には少し差が出る場合があります。 完全骨折:受傷から2〜3日 ヒビ(不全骨折):受傷後1週間程度 肋骨は呼吸や体の動きに合わせて常に動くため、炎症が強いピーク時期は、強い痛みが出やすいのが特徴です。 深呼吸や咳・くしゃみ・寝返りなどのささいな動きで、激しく痛む場合があります。 ピークを過ぎると、「ズキズキする」痛みは徐々に落ち着き、2〜4週間ほどで日常生活に支障がないレベルまで改善が期待されます。 しかし、咳やくしゃみなどで痛みがぶり返す場合もあるため、注意が必要です。 痛みのピークとあわせて、次項で「どのくらい安静にすればよいか」・「仕事はいつから復帰できるか」の目安期間を見ていきましょう。 安静期間|3〜6週間が目安 肋骨骨折の安静期間は骨折の程度によりますが、3〜6週間が目安とされています。 骨折の程度による回復期間の目安は、以下の通りです。 軽度(ヒビ程度):3〜4週間 完全骨折:6週間以上 ※参考:一般社団法人 日本整形外傷学会「肋骨骨折」 痛みが強い時期に激しく動くと、骨がずれたり再び傷ついたりする可能性があるため、安静にしましょう。 【骨折部分に負担をかけないための注意点】 重い物を持たない 体を強くひねったり、反らしたりしない 激しい運動やストレッチを避ける ただし安静といっても、動かなすぎるとかえって肺炎のリスクを高めたり、筋力が低下したりする場合もあります。 痛みで呼吸が浅くなると、肺の奥まで空気が届かず肺炎を引き起こす可能性が高まります。 つらい時期ですが医師の指示に従い、痛みのない範囲で軽い動作を行ったり、意識的に深呼吸をしたりするよう心がけましょう。 仕事復帰できる目安|骨折してから数日で復帰できる可能性がある 仕事内容別の復帰時期の目安は、以下の通りです。 デスクワーク(座り仕事):1週間程度 立ち仕事・重労働:4〜6週間 仕事復帰の時期は、仕事の内容によって異なります。 デスクワークのように肋骨への負担が少ない職種では、痛みが治まれば数日〜1週間程度で復帰できる場合もあります。 「早く元の生活に戻りたい」と焦る気持ちもあるかと思いますが、痛みが和らいだからといって、自己判断で以前と同じように動くのは避けましょう。 痛みを我慢して作業を続けたり重い物を持ったりすると、骨のくっつきが遅れたり、痛みが慢性化したりする可能性があるからです。 どうしても仕事を休めない場合はご自身で判断せず、復帰のタイミングを医師に相談しましょう。 肋骨骨折の痛みがピークのときにやってはいけないこと 肋骨の痛みがピークのときは、骨折部分に負担がかかる衝撃や圧迫を避け、安静に過ごすのが基本です。 骨がくっつき始める時期に余計な負担をかけると、回復を遅らせる原因になります。 具体的には、以下のような動きは避けましょう。 重い荷物を持つ 腕だけでなく胸や背中の筋肉を使い、肋骨に直接的な負担がかかるため 上体をひねる・大きく反らす 後ろを振り返る、床の物を拾うなどの動きは、肋骨を直接動かしてしまうため 激しい運動やストレッチ ・呼吸が激しくなり肋骨の動きが増加。 ・自己判断でのマッサージは、骨のずれや内出血を悪化させる可能性あり 上記の動作以外にも、血流を促進しすぎたり、同じ姿勢を続けたりすることも痛みの悪化につながる場合があります。 加えて、日常生活において以下の点にも注意が必要です。 入浴:痛みが強い間は湯船を避け、シャワーで済ませる 飲酒:骨の修復を妨げる可能性があるため控える 咳やくしゃみが出そうになった際は、手で痛む場所をそっと押さえるのがおすすめです。 ちょっとした工夫ですが、肋骨が大きく動くのを抑えることで衝撃が和らぎ、痛みの軽減につながります。 なお痛みを和らげる対処法として、医療機関では湿布や鎮痛薬、バストバンド(肋骨固定帯)などが用いられます。 痛みを我慢せずに医師に相談し、適切な指示を受けるようにしましょう。 肋骨骨折の痛みのピークが長引く・悪化する場合は早めに医師へ相談を ここまで解説したように、肋骨骨折の痛みは通常2〜4週間ほどで落ち着く場合がほとんどです。 肋骨骨折に対する一般的な治療は保存療法が中心ですが、痛みが長引く場合には「再生医療」が選択される場合があります。 保存療法と再生医療の違いは、以下の通りです。 保存療法:湿布、バストバンド、鎮痛薬などで安静を保ち、ご自身の持つ力で回復するのを待つ 再生医療:保存療法で改善しない場合の選択肢。ご自身の血液や脂肪を活用し、組織の修復を促す 再生医療には、ご自身の血液を使うPRP療法や、脂肪から取り出した幹細胞を使う「幹細胞治療」などがあります。 幹細胞には、炎症を抑えたり、組織の修復を促したりする作用が期待されます。 当院リペアセルクリニックでは、再生医療の一つとして「自己脂肪由来幹細胞治療」を行っています。 治療法に関する詳しい情報やご相談は、公式LINEで承っています。 肋骨骨折の痛みが長引いて不安な方は、ぜひお気軽にご相談ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 肋骨骨折の痛みのピークに関するよくある質問 肋骨骨折の痛みに関するよくある質問は、以下のとおりです。 肋骨骨折のとき、楽に寝る姿勢はどうすればいい? 肋骨にヒビが入った場合、痛みのピークはいつ? 肋骨骨折のとき、楽に寝る姿勢はどうすればいい? 「これで楽になる」などの決まった姿勢はありませんが、以下のように姿勢を整えると楽になる場合があります。 【楽に寝るためのおすすめの姿勢】 痛い方を上にして横向きに寝る クッションや抱き枕で体を安定させる 上半身を少し高くして呼吸を楽にする 痛みが強い間は、寝返りを打つ際にも肋骨に負担がかからないよう、ゆっくり動くことをおすすめします。 上記を参考にして、ご自身にとって楽に寝られる姿勢を見つけましょう。 肋骨にヒビが入った場合、痛みのピークはいつ? いわゆる「ヒビ」(不全骨折)の場合、痛みのピークは完全な骨折と少し時期がずれる場合があります。 受傷後すぐではなく、1週間くらいで痛みのピークを迎える場合があるといわれています。 ヒビの場合でも骨折した際と同じく安静にし、肋骨に負担をかけないように過ごすようにしましょう。
2025.10.31 -
- 脳卒中
- 頭部
- くも膜下出血
くも膜下出血とは、脳の表面を覆う膜(くも膜)の下で出血が起こる病気で、突然の激しい頭痛で発症します。 命に関わる危険性が高く、発症後の後遺症も心配される疾患です。 この記事では、くも膜下出血の10年後の生存率や、予後を左右する要因、再発リスクについて解説します。 くも膜下出血の予後について正しく理解することで、適切な治療選択や生活管理につなげられます。 また、現在当院(リペアセルクリニック)では「手術なしで根本的な改善が期待できる」再生医療に関する情報をLINEで発信しております。 くも膜下出血の後遺症に対する治療選択肢として、脳卒中に関する改善症例も紹介しておりますので、ぜひ登録してください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ くも膜下出血の10年後の生存率は「重症度」と「治療の早さ」で変わる くも膜下出血の10年後の生存率は、発症時の重症度と治療のタイミングによって大きく変わります。 発症直後の死亡率は約30%と非常に高く、医療機関到着前に亡くなるケースも少なくありません。 しかし、早期に適切な治療を受けた場合、10年後の生存率はおよそ50〜60%程度に改善するとされています。 生存率を左右する主な要素は以下の3つです。 くも膜下出血の重症度(グレード1〜5で分類され、グレードが高いほど予後は厳しくなる) 搬送・手術のスピード(発症から治療開始までの時間が短いほど、脳へのダメージを最小限に抑えられる) 合併症の有無(脳血管攣縮や水頭症などが起こると予後に影響する) これらの要素を総合的に判断し、患者さま一人ひとりの状態に応じた適切な治療を行うことが、長期的な予後の改善につながります。 くも膜下出血の予後を左右する要因【10年後の生活にも影響】 くも膜下出血の予後は、以下のさまざまな要因が複雑に関係しています。 発症時の年齢|高齢になるほど回復率が低下しやすい 出血の場所と量|脳のどの部位で出血したかが予後を左右する 発症から治療までの時間|早期手術が後遺症リスクを減らす 合併症の有無|脳血管攣縮や水頭症の発生が回復に影響 これらの要因を理解することで、10年後の生活をより良くするための対策を立てられます。 発症時の年齢|高齢になるほど回復率が低下しやすい 発症時の年齢は、予後に大きく影響する要因の一つです。 一般的に、若い方ほど回復力が高く、リハビリの効果も出やすい傾向にあります。 高齢者の場合、以下のような理由で回復に時間がかかりやすくなります。 血管がもろくなっている 高血圧や糖尿病などの他の病気を抱えている 体力や筋力が低下している 神経の回復力が若年層に比べて弱い ただし、高齢者でも適切な治療とリハビリを継続することで、日常生活に戻れる方もいらっしゃいます。 年齢だけで予後を判断するのではなく、総合的な健康状態を考慮することが大切です。 出血の場所と量|脳のどの部位で出血したかが予後を左右する 出血した部位や量は、その後の回復に大きく影響します。。 とくに注意が必要なのは、脳幹(呼吸や意識をコントロールする生命維持に不可欠な領域)周辺での出血です。 この部位で出血が起こると、重度の意識障害や深刻な神経後遺症が残るリスクが高まります。 また、出血が広範囲に広がるケースでは、脳全体が圧迫を受けるため、運動機能や言語機能など多岐にわたる障害が生じる可能性があります。 出血量が多いほど、こうしたダメージは深刻です。 発症から治療までの時間|早期手術が後遺症リスクを減らす くも膜下出血は時間との勝負です。 発症から治療までの時間が長引くと、次のようなリスクが高まります。 再出血のリスク(最初の出血から数時間〜数日以内に起こりやすい) 脳へのダメージが拡大する 合併症が発生しやすくなる 後遺症が重くなる可能性が高まる 突然の激しい頭痛や、吐き気、意識障害などの症状が現れた場合は、すぐに救急車を呼びましょう。 一刻も早い治療開始が、命と予後を守ります。 合併症の有無|脳血管攣縮や水頭症の発生が回復に影響 くも膜下出血の後に起こる合併症は、予後に大きな影響を与えます。 代表的な合併症として、脳血管攣縮、水頭症、けいれん発作などがあります。 合併症 内容 脳血管攣縮 出血後3〜14日頃に起こりやすく、脳の血管が縮んで血流が悪くなります。脳梗塞を引き起こすリスクがあり、後遺症や再出血の可能性を高めます。 水頭症 脳の中を流れる髄液が正常に吸収されず、脳の中にたまってしまう状態です。頭痛や意識障害、歩行困難などの症状が現れます。 けいれん発作 脳の損傷により、異常な電気信号が発生してけいれんが起こることがあります。薬でコントロールできるケースが多いです。 入院中だけでなく、退院後も定期的な受診を続けることで合併症の早期発見につながります。 くも膜下出血の再発率|後遺症なしでも再発するリスクがある くも膜下出血を一度経験した方は、たとえ後遺症がなくても再発のリスクがあります。 再発を防ぐために、以下のポイントに注意しましょう。 血圧を適切にコントロールする(家庭で毎日測定し、記録する) 処方された薬は指示通りに服用する 定期的に脳の検査を受ける 禁煙する 過度な飲酒を避ける 塩分を控えた食事を心がける ストレスをためない生活を送る 激しい運動や力仕事は医師に相談してから行う とくに高血圧は、くも膜下出血の大きな危険因子です。 退院後も血圧管理を継続し、主治医の指示に従って定期的に受診することが、再発予防につながります。 適切な治療と生活管理で、くも膜下出血の長期予後の改善を目指そう くも膜下出血は重篤な疾患ですが、発見のタイミングと早期の治療によって、予後が大きく変わる可能性があります。 適切な治療を受け、退院後も生活習慣を見直すことで、長期的な予後の改善を目指せます。 現在、くも膜下出血の後遺症に悩まされている方には、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療とは、患者さま自身の細胞を使って、傷ついた組織の再生を促す医療技術です。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療についての詳細や実際に治療を行った方の症例を紹介しているので、ぜひご覧ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ くも膜下出血の生存率に関するよくある質問 くも膜下出血の生存率に関するよくある質問を紹介します。 くも膜下出血の退院後はどんなことに気をつければいい? くも膜下出血で意識不明の場合の回復時期は? 退院後の生活や回復に関する不安を解消しましょう。 くも膜下出血の退院後はどんなことに気をつければいい? くも膜下出血の退院後は、再発予防のため以下の点に気を付けましょう。 毎日血圧を測る 処方された薬を指示通りに服用する 禁煙する 飲酒は適量に抑える 塩分を控えた食事を心がける 規則正しい生活を送る ストレスをためない 体調に変化があった場合(激しい頭痛、手足のしびれ、ろれつが回らないなど)は、すぐに医師に相談してください。 早期発見・早期治療が、再発予防につながります。 くも膜下出血で意識不明の場合の回復時期は? くも膜下出血で意識不明になった場合、回復時期は出血の重症度や脳のダメージの程度によって異なります。 軽度から中等度の場合は数日から数週間で意識が回復することがありますが、重度の意識障害(昏睡状態)の場合、回復までに数か月以上かかることもあります。 意識回復に影響する要因は次のとおりです。 要因 内容 重症度 発症時の意識レベルが低いほど、回復に時間がかかります。 治療のタイミング 発症から手術までの時間が短いほど、回復の可能性が高まります。 合併症 脳血管攣縮や水頭症などの合併症が起こると、回復が遅れることがあります。 年齢 若い方ほど、神経の回復力が高い傾向にあります。 意識が戻った後も、リハビリを継続することが重要です。 言語療法、理学療法、作業療法など、さまざまなリハビリを組み合わせることで、日常生活への復帰を目指せます。
2025.10.31 -
- 手
スポーツや家事の最中に突き指をして、指の腫れや痛みにお悩みの方は多いのではないでしょうか。 湿布には炎症や痛みを和らげる効果がありますが、突き指を根本的に治療するものではありません。 そのため、突き指をした直後は氷やアイスパックで冷やして炎症を抑えましょう。 本記事では、突き指をした際の対処法や、やってはいけない応急処置などについて解説します。 また、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでは、再生医療の情報や症例も公開しています。 突き指の痛みがなかなか治まらない方や、早く回復したい方は参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 突き指をした際の対処法|指を冷やした後の湿布が効果的 突き指をした際の対処法は、以下の通りです。 湿布の効果|痛みや炎症をやわらげる RICE処置を行う|冷却・安静・圧迫・挙上が基本 テーピングを巻く|指を曲げると痛い場合は伸ばして固定 それぞれ詳しくみていきましょう。 湿布の効果|痛みや炎症を和らげる 湿布には、痛みを和らげたり炎症を抑えたりする鎮痛・消炎作用があります。 湿布を使用する際のポイントは、以下の通りです。 ポイント 詳細 冷湿布・温湿布の使い分け 指を冷やしたり温めたりする効果はほとんどないため、好みで使用可能 1回につき6〜8時間を目安にする 同じ部位に繰り返し貼ると、かぶれやかゆみなどの肌トラブルを起こすことがある 受診の目安 ケアしても回復が感じられなかったり症状が強くなったりする場合 冷湿布と温湿布は、実際に患部を冷やしたり温めたりする効果はほとんどありません。 「スーッとする」「じんわり温かい」といった感覚の違いは配合成分によるもので、どちらを選んでも鎮痛・消炎の効果は同じです。 突き指直後の熱感や腫れ、痛みを抑えたい際は氷のうで冷やし、症状が落ち着いて血行促進や筋肉の緊張を和らげたい際は、入浴や蒸しタオルなどで温めましょう。 湿布はあくまで応急的なサポートとして使うもので、治療の代わりにはなりません。 3~4日間使用しても回復の兆しが見えない場合や痛みが強くなる場合は、自己判断で続けず早めに整形外科を受診しましょう。 RICE処置を行う|冷却・安静・圧迫・挙上が基本 突き指をした直後はRICE処置(ライス処置)を行い、腫れや痛みを抑えて早期の回復につなげましょう。 RICE処置の内容は、以下の通りです。 処置 内容 Rest(安静) 指を動かさず、無理に伸ばしたり曲げたりしない Ice(冷却) 受傷初日は氷で1時間おきに20分冷やし、2~3日目は6回程度の冷却を推奨※ 冷湿布は鎮痛・消炎を目的として使われるもので、冷却効果はほとんどない Compression(圧迫) 軽く包帯で固定し、腫れを防ぐ Elevation(挙上) 心臓より高い位置で冷却すると効果的 ※出典:公益財団法人スポーツ安全協会「救急ハンドブック」 RICE処置はあくまで応急的な対応なので、できるだけ早めに医療機関を受診し専門医による診断と治療を受けましょう。 以下の記事は、RICE処置について解説していますので参考にしてください。 テーピングを巻く|指を曲げると痛い場合は伸ばして固定 突き指をした際は、無理に動かさず伸ばした状態で固定すると、痛みの軽減に効果的です。 テーピングや副木(そえぎ)で指を支えて、再負傷や炎症の悪化を防ぎましょう。 テーピングの手順は、以下の通りです。 1.手の甲の付け根から指先まで、さらに手のひらの付け根にかけてテープを貼る 2.指先から指の付け根に向かって、らせん状にテープを巻き付けて固定する 強く巻きすぎると血流が悪くなり、しびれや血流障害を起こすおそれがあるため以下の症状がある際は、すぐにテープを外してください。 発疹 かゆみ 赤黒く変色する 指先が締めつけられて痛い テーピングは突き指の応急的な固定として有効ですが、長時間や強く巻きすぎないのが大切です。 痛みや腫れが強いときや違和感が続くときは、自己判断せず早めに整形外科を受診しましょう。 やってはいけない突き指の応急処置|悪化を招くNG行動 突き指をした際、誤った応急処置を行うと症状が悪化する恐れがあります。 とくに以下の行動は避けましょう。 やってはいけない応急処置 詳細 無理に引っ張る・揉む 骨や靭帯を傷つけるリスクがあり、治りが遅くなる可能性がある すぐに温める 受傷直後の炎症を悪化させ、腫れや痛みが強くなる恐れがある 何もせず放置する 腫れや痛みが長引き、回復が遅れる原因になる 突き指の応急処置は、RICE処置(安静・冷却・圧迫・挙上)や必要に応じたテーピングが基本です。 無理な自己判断はせず、痛みや腫れが強い場合は早めに整形外科を受診しましょう。 湿布を貼っても治らない・内出血がある突き指は、骨折や靭帯損傷の可能性も 湿布を貼っても、痛みや腫れ、変色が改善しない場合は注意が必要です。 とくに、内出血(青紫色のあざや爪の下の黒ずみ)がある場合は、指の内部で骨や靭帯が損傷しているサインかもしれません。 骨折・脱臼・靭帯損傷などが隠れている場合は湿布だけでは回復せず、放置すると指の変形や動きの制限、慢性的な痛みにつながるリスクがあります。 強い痛みや腫れ、変色があるときは自己判断せずに整形外科でレントゲン検査などの診断を受けましょう。 以下の記事では、突き指と骨折を見分けるポイントについて紹介しているので参考にしてください。 突き指の痛みを和らげるには湿布も使えるが、症状によっては早めに受診しよう 湿布は突き指そのものを治す効果はほとんどありませんが、炎症や痛みを和らげる補助として役立ちます。 軽度の突き指であれば、RICE処置と湿布を組み合わせて回復する場合もあります。 ただし、次のような症状がある場合は早めに整形外科を受診してください。 痛みや腫れが強い 数日経っても症状が改善しない 変色がみられる これらの症状は、治療やリハビリに時間のかかる大きなケガの可能性があります。 骨や靭帯が損傷している場合は、再生医療による治療も選択肢の一つです。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の情報や症例を公開しています。 突き指を含む関節の治療法について詳しく知りたい方は、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 突き指と湿布に関するよくある質問 突き指と湿布に関するよくある質問は、以下の通りです。 突き指に湿布を貼るとスースーするのはなぜ? 突き指には冷えピタと湿布のどちらが良いですか? それぞれ詳しくみていきましょう。 突き指に湿布を貼るとスースーするのはなぜ? 突き指に湿布を貼ったときに「スースーする」と感じるのは、冷湿布に配合されているハッカやメントールによるものです。 ハッカやメントールは、皮膚に作用して痛みの感覚を和らげるため、実際に患部を冷やしたり温めたりする効果はほとんどありません。 「スースーする」と感じるのはあくまで「感覚の変化」であり、痛みや炎症の直接的な治療効果ではないことを理解しておきましょう。 突き指には冷えピタと湿布のどちらが良いですか? 突き指には、湿布を補助的に活用しましょう。 冷えピタは皮膚の表面の温度を下げる仕組みのため、ケガによる腫れや痛みの原因となる体内の反応には直接作用しません。 突き指の直後は、氷やアイスパックで1時間おきに20分程度冷やすアイシングが効果的です。 その上で湿布を併用すると、痛みや不快感を和らげる効果が期待できます。 痛みや腫れが長引く場合は、早めに整形外科を受診しましょう。
2025.10.31 -
- ひざ関節
- 股関節
「立ち上がろうとすると足の付け根が、ズキっとしてと痛い」「最近、歩くとチクッとした痛みがある」といった、痛みを感じる方は多いのではないでしょうか? ただの筋肉痛や腰痛とは違う、足の付け根に現れる鋭い痛みは、もしかすると「大腿骨頭壊死症(だいたいこっとうえししょう)」が原因となっている可能性があります。 大腿骨頭壊死症は、太ももの骨の付け根(大腿骨頭)に血液が流れにくくなり、骨の組織がダメージを受けてしまう状態です。 この記事では、大腿骨頭壊死症による痛みの特徴、症状の進行、原因、そして治療法について詳しく解説します。 ご自身の痛みの原因を知り、これからどうすればいいかを考える上で、ぜひお役立てください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 【結論】骨頭壊死の痛みは「針で刺されたような鋭い痛み」が特徴 大腿骨頭壊死症の痛みは初期の段階では、「ハッキリと痛い」ではなく「何か、だるくて重い」と感じられるため、見過ごされる場合があります。 しかし、体重がかかる特定の動作で鋭い痛みが出るようであれば、放っておかないようにしましょう。 大腿骨頭壊死症は、太ももの付け根にある骨(大腿骨頭)への血流が悪くなることで、骨の組織がダメージを受ける状態です。 ダメージを受けた骨に体重がかかることで痛みが生じますが、痛みには以下のような特徴があります。 項目 詳細 痛みの感覚 ・針で刺されたような痛み ・チクチクする痛み 痛みが出る状況 立ち上がり・歩き始め・階段の上り下りなど、股関節に体重がかかるとき 痛みは、最初は足の付け根だけに現れる場合が多いですが、人によっては他の場所に痛みが広がることがあります。 痛みは股関節・太もも・膝にまで広がることもある 痛みが出やすいのは股関節(足の付け根)ですが、関連する神経に沿って痛みが広がることがあります。 お尻や太ももの外側、場合によっては膝の内側にまで痛みが広がるケースも報告されています。 膝の痛みだと思っていたら股関節に原因があったという場合もあるため、少しでも違和感を感じる場合は早めに医療機関への受診を検討しましょう。 骨頭壊死の症状|初期は痛みが軽く、気づきにくいことも 大腿骨頭壊死症は、初期・進行期・末期といった病気の進行度によって現れる症状が変化します。 初期の段階では痛みが軽かったり、症状が出なかったりするため、単なる疲れや筋肉痛と見過ごしてしまう場合もあります。 病状の進行にともなう症状の変化を、以下の表にまとめました。 時期 主な症状 初期 ・股関節の違和感、鈍い痛み、だるさ ・症状がほとんどない場合もある 進行期 ・立ち上がりや歩行時など、体重をかけた際の鋭い痛み ・階段の昇降が困難になる 末期 ・骨頭が潰れて変形し、安静にしていても痛む ・歩行が難しくなり、日常生活に支障が出る ※出典:「突発性大腿骨頭壊死症」日本整形外科学会 症状・病気をしらべる 症状の進行には個人差がありますが、違和感を覚えた段階で専門医に相談することが、早期発見につながります。 骨頭壊死の主な原因|外傷性と非外傷性の2種類に分かれる 大腿骨頭壊死症は、大腿骨頭へ血液が届きにくくなることで発症します。 血液が届きにくくなる原因には、主に以下の2種類があります。 外傷性 非外傷性 ご自身の生活習慣や過去のけがが、どちらに関係するか、ここで確認してみましょう。 外傷性 外傷性は、股関節周辺の骨折や脱臼などの直接的なけがが原因で起こります。 けがによって骨頭につながる血管が損傷し、血流が途絶えることで発症します。 どのようなけがが原因となるか、以下の表で確認してみましょう。 主なけが 血流が悪くなる仕組み 大腿骨頸部骨折 骨折によって、骨頭へ栄養を送る血管が傷つく、または断裂する 股関節脱臼 関節が外れる際に、血管が引き伸ばされたり、圧迫されたりして損傷する 大きなけがが引き金となって発症するのが、外傷性の特徴です。 非外傷性 けがの覚えがないのに発症するのが、非外傷性です。 はっきりとした原因はまだ分かっていませんが、特定の危険因子が関わっていると考えられています。 特に、ステロイド薬の使用とアルコールの多飲が、2大危険因子とされています。 主な危険因子を、以下の表にまとめました。 主な危険因子 詳細 ステロイド薬の多量使用 他の病気の治療で、ステロイド薬を一定期間、多量に使用した場合 アルコールの多量摂取 日常的に多量の飲酒習慣がある場合 その他 血液の病気、自己免疫疾患、喫煙なども関連が指摘されている ※出典:「突発性大腿骨頭壊死症」日本整形外科学会 症状・病気をしらべる 日本では、非外傷性のうち男性ではアルコール多飲、女性ではステロイド剤の服用が原因となる場合が多く報告されています。 骨頭壊死の治療法|症状の進行度によって異なる治療アプローチ 大腿骨頭壊死症の治療の目標は、痛みを和らげ、骨頭の潰れを防いで股関節の機能を保つことです。 治療法は骨のダメージの範囲や症状の進行度、年齢などを総合的にみて判断され、骨頭への負担を減らす「保存療法」と、外科的な処置を行う「手術療法」があります。 それぞれの具体的な方法を、以下の表にまとめました。 治療の種類 具体的な方法 目的・内容 保存療法 安静・杖の使用 骨頭への負担を軽くする 薬物療法 鎮痛薬を使い、痛みを和らげる リハビリテーション 股関節周りの筋力を維持・強化し、関節の動きを良くする 手術療法 骨切り術 骨の角度を変えて、体重がかかる部分を健康な骨へ移動させる 骨移植術 ダメージを受けた部分の骨を取り除き、ご自身の他の部位から採取した骨を移植する 人工股関節置換術 傷んだ股関節を、金属やセラミックなどでできた人工の関節に置き換える 保存療法で痛みが改善しない場合や、骨頭の潰れが進行してしまった場合には手術が検討されます。 「痛みはなんとかしたいけど、でも手術はちょっと」という場合の治療法として、「再生医療」があります。 「再生医療」は、 ご自身の血液や脂肪から抽出した成分を活用して身体が本来持つ修復能力を高めて、痛みの軽減や機能改善を目指す治療法です。 幹細胞治療は、ご自身の脂肪から幹細胞を取り出し、炎症を抑えたり損傷した組織の再生を促したりする作用が期待できます。 なお、当院(リペアセルクリニック)では、患者様の負担が少ない「自己脂肪由来幹細胞治療」を行い、症状や状態に合わせて治療計画をご提案します。 再生医療の症例や治療法については、当院の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 骨頭壊死は放置すると痛みが悪化する!早めの整形外科受診が重要 股関節の違和感や痛みを「まぁ、そのうち治るだろう」と軽く考えて放置すると、症状が悪化して日常生活に大きな影響を及ぼす場合があります。 なぜ早期の受診が重要なのか、その理由を以下の表にまとめました。 受診を考える上でのポイント 詳細 放置した場合のリスク 骨頭の潰れが進行し、歩行困難や人工股関節の手術が必要になる可能性がある 早期発見のメリット MRI検査による早期発見で、自分に合った治療法を選べる 手術以外の方法 手術を避けたい場合には「再生医療」という方法もある 足の付け根の痛みが続く場合、ご自身で判断せずに整形外科などの専門医に相談しましょう。 早期に原因を特定し、ご自身に合った治療を始めることで、関節の状態が悪化するのを防げる可能性があります。 骨頭壊死の痛みに関するよくある質問と回答 大腿骨頭壊死症の痛みに関してよく寄せられる質問にお答えします。 骨頭壊死になると歩けなくなる? 大腿骨頭壊死になったらやってはいけないことは? 大腿骨頭壊死をセルフチェックする方法はある? 骨頭壊死になると歩けなくなる? 放置して症状が進行すると、股関節の骨(大腿骨頭)がつぶれて変形し、歩行が困難になる可能性があります。 ただし、早期に適切な治療を行えば、歩ける状態を維持できるケースも少なくありません。 痛みの程度や壊死範囲に応じて、保存療法(安静・リハビリ・投薬など)や再生医療などの治療を行うことで、骨や軟骨の変形を抑え、日常生活を続けられる可能性があります。 もし股関節などに違和感や痛みを感じる場合は、自己判断で放置せず、まずは整形外科の専門医に相談しましょう。 大腿骨頭壊死になったらやってはいけないことは? 大腿骨頭壊死では、股関節に過度な負担や衝撃を与える動作を避けることが重要です。 とくに、以下のような動作は、骨頭に強い圧力がかかり、壊死した部分がつぶれるリスクを高めます。 ジャンプやランニング 重い荷物を持っての移動 長時間の歩行・立位作業 深くしゃがみ込む姿勢 片脚に体重をかけ続ける姿勢 一方で、完全な安静も筋力低下を招くため逆効果です。 痛みの程度に合わせて、水中ウォーキングやストレッチなど股関節に負担をかけない軽い運動を行うことで、血流改善や関節可動域の維持が期待できます。 大腿骨頭壊死をセルフチェックする方法はある? 大腿骨頭壊死は、初期のうちはほとんど症状がなく、自覚症状だけで正確に判断することは難しい病気です。 しかし、次のような違和感や痛みを感じる場合は、股関節に異常が起きているサインの可能性があります。 立ち上がるときや歩き始めに股関節が痛む あぐらをかく・靴下を履く動作がしづらい 太ももや膝のあたりに痛みを感じる 長時間歩くと股関節やお尻の奥が重だるくなる 痛みが数日~数週間続き、安静にしても改善しない ただし、ご自身で判断せず、MRI検査などを用いた専門医の診断を受けることが大切です。
2025.10.31 -
- 腰
ぎっくり腰(急性腰痛症)とは、急激な動作や姿勢の変化によって腰に激しい痛みが生じる症状で、多くの場合は突然発症します。 重い物を持ったり、中腰になったりした瞬間に起こることが多く、放置すると日常生活に支障をきたすこともあります。 腰に違和感や重だるさを感じていて「これってぎっくり腰の前兆かも?」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。 実は、ぎっくり腰に明確な前兆はないとされていますが、発症前に何らかの違和感を訴える方は少なくありません。 この記事では、ぎっくり腰の前兆として現れやすい症状や、違和感を感じたときの正しい対処法を解説します。 過去にぎっくり腰を経験した方も、初めて腰の違和感を感じている方も、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また、現在リペアセルクリニックでは手術なしで根本的な改善が期待できる再生医療に関する情報を公式LINEで発信しております。 慢性的な腰痛や神経症状に悩まれている方は、ぜひご登録ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ ぎっくり腰に明確な前兆はないが、違和感には要注意 医学的には「ぎっくり腰(急性腰痛症)」に明確な前兆は定義されていません。 しかし、実際に発症した多くの方が、直前に何らかの違和感を経験しています。 よく報告される違和感としては、腰の重だるさ、軽い張り感、寝起きのこわばり、動き始めの違和感などがあります。 こうした違和感を放置したまま無理な動作を続けると、ぎっくり腰を引き起こすリスクが高まるため注意が必要です。 違和感を感じたら、まずは腰への負担を減らす行動を意識しましょう。 前兆を感じた際の対処法については、次項で詳しく解説します。 ぎっくり腰になりそうな前兆を感じたときの対処法 ぎっくり腰の前兆として腰に違和感を感じたときは、対処法として以下の4つがあります。 無理な姿勢や動作を避ける 痛みや熱感があるときは冷やす 安静にしすぎず、軽いストレッチや歩行で血流を保つ ストレスや疲労をためないよう意識する これらの正しい知識を身につけて、ぎっくり腰への進行を未然に防ぎましょう。 無理な姿勢や動作を避ける 腰に違和感を感じたときは、重い物を持つ、中腰になる、急に立ち上がるといった、腰へ急な負荷を与える動きを控えることが大切です。 とくに違和感があるときは「腰を守る動き」を意識しましょう。 例えば、物を持ち上げる際は膝を曲げてしゃがみ、腰ではなく脚の力を使います。 また、立ち上がるときは机や壁などに手をついて支点を作ると、腰への負担を軽減できます。 まずは無理な姿勢を避けて、腰周りに負担をかけないことが大切です。日常の動作を少し工夫するだけで、ぎっくり腰への進行を防げます。 痛みや熱感があるときは冷やす 腰に痛みや熱感がある場合は、炎症が起きている初期段階の可能性があります。 このような場合は冷却(アイシング)が有効です。 アイシングは、保冷剤や氷をタオルで包み、痛みのある部分に当てて冷やします。 15~20分を目安に行い、冷やしすぎないよう注意しましょう。 長時間冷やすと血流が悪くなり、かえって回復を遅らせる場合があります。 炎症の初期段階で適切に冷やすことで、痛みの悪化を抑えられます。 ただし、冷やしても痛みが強まる場合は、無理をせず医療機関を受診してください。 安静にしすぎず、軽いストレッチや歩行で血流を保つ 腰に違和感があると、つい安静にしたくなりますが、長期間の安静は筋肉を硬くし、回復を遅らせる可能性があります。 痛みが強くない場合は、軽いストレッチやウォーキングで血流を促すことが大切です。 また、腰をゆっくり回したり、背中を伸ばしたりする程度の軽い動きでも効果があります。 無理のない範囲で歩行も行うと筋肉の柔軟性が保たれます。 適度に体を動かすことで腰周りの筋肉の緊張がほぐれ、回復が早まります。 ただし、動くと痛みが増す場合はすぐに中止し、無理はしないでください。 ストレスや疲労をためないよう意識する ぎっくり腰の発症には、身体的な負担だけでなく、精神的なストレスや疲労も関係しています。 自律神経の乱れによって筋肉が緊張しやすくなり、腰へ負担がかかりやすくなります。 睡眠をしっかりとる、こまめに休息を挟む、リラクゼーションの時間を設けるなど、精神的なケアも予防の一環として大切です。 とくに忙しい日々を過ごしている方は、意識的に心身を休める時間を作りましょう。 ストレスや疲労をためないことで、筋肉の緊張を和らげ、ぎっくり腰のリスクを下げられます。 病院を受診すべきタイミング|「ピキッ」とした鋭い痛みは危険なサイン 「ピキッ」「ズキッ」といった瞬間的な鋭い痛みは、筋膜や靭帯に急なストレスがかかったサインです。 この段階で無理に動き続けると、本格的なぎっくり腰へと進行する可能性が高まります。 鋭い痛みを感じたら、すぐに動作を中止し、安静にすることが大切です。無理をせず、腰への負担を最小限に抑えましょう。 また、以下のような症状がある場合は、早急に医療機関を受診する必要があります。 痛みで体を起こせない 脚のしびれを伴う 排尿・排便に異常がある 安静にしていても痛みが増す これらの症状は、椎間板ヘルニアや神経の圧迫など、ぎっくり腰以外の深刻な病態の可能性があります。 ぎっくり腰の前兆を感じたら、早めに医療機関を受診しよう! ぎっくり腰には明確な前兆はないとされていますが、腰の重だるさや違和感を感じたときは、早めの対処が大切です。 無理な姿勢を避け、適度に体を動かし、ストレスや疲労をためないようにしましょう。 また、違和感を感じたまま放置せず、医療機関で原因を特定し、早期治療を受けることがぎっくり腰の防止につながります。 ただし、症状が進行して慢性的な腰痛や神経症状に悩まされている方には、再生医療も選択肢になります。 再生医療とは、体の持つ自然治癒力を活用した治療法で、損傷した組織を再生させる医療技術です。 リペアセルクリニックの公式LINEでは、再生医療に関する詳しい情報を発信しております。 慢性的な腰痛でお悩みの方は、ぜひ再生医療についてご確認ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ ぎっくり腰の前兆に関するよくある質問 ぎっくり腰の前兆や対処法について、多くの方が疑問に思うポイントがあります。よくある質問として以下の2つがあります。 ぎっくり腰の初期症状にはどんなものがある? ぎっくり腰の前兆を感じたとき、マッサージをしても大丈夫? それぞれの疑問について、正しい知識を身につけて適切に対処しましょう。 ぎっくり腰の初期症状にはどんなものがある? ぎっくり腰の初期症状としては、腰のハリ、動き始めの違和感、立ち上がりや寝返りの痛みなどが多く見られます。 これらの症状は、腰の筋肉や靭帯に負担がかかり始めているサインです。違和感を感じたら無理をせず、早めに対処することが大切です。 ぎっくり腰の前兆を感じたとき、マッサージをしても大丈夫? 強いマッサージは炎症を悪化させる恐れがあるため避けましょう。とくに痛みや熱感がある場合は、自己判断で揉まないことが重要です。 軽い温熱やストレッチ、専門家による施術であれば有効な場合もあります。ただし、痛みが強い場合は無理をせず、まずは医療機関を受診して原因を特定することをおすすめします。
2025.10.31







