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- 再生治療
- 肝疾患
- 幹細胞治療
脂肪肝は肝臓に中性脂肪が過剰に蓄積した状態で、放置すると肝炎・肝硬変・肝がんへと進行するリスクもあります。 しかし、食事・運動・生活習慣を見直して対策することで、十分に改善が期待できます。 この記事では、肝脂肪に対する対策方法を解説しています。 脂肪肝と診断される数値の目安も紹介していますので、ご自身の数値や生活に不安のある方は、ぜひ最後までご覧ください。 脂肪肝の対策法を紹介!食事・運動・生活習慣の改善が大切 脂肪肝については、以下のような対策法があります。 食事改善 運動習慣 生活習慣 これらの対策を習慣づけることで、脂肪肝の発症リスクを抑えられる可能性があるため、参考にしてください。 【食事改善】糖質・脂質の摂り方を見直し、バランスの良い食事へ 脂肪肝は肝細胞に脂肪が異常に多く蓄積した状態で、脂質の大部分は中性脂肪のため、糖質や脂質など日常的に摂取する食事の見直しが必要です。 お菓子やジュースなどは糖質が多く、特に砂糖は消化・吸収がされやすいため、中性脂肪として肝臓にたまりやすくなります。 野菜や海藻類、キノコ類などの食物繊維は、腸からの糖質や脂質の吸収を遅らせる働きがあるため、積極的に摂取することが大切です。 また、納豆や牛乳、若鶏のささみなど、良質なたんぱく質を含む食品も摂取することで、バランスの良い食事を心がけましょう。 食事方法については以下の動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 【運動習慣】有酸素運動と筋トレなどの運動を無理なく続ける 脂肪肝対策として、ウォーキングや自転車など有酸素運動や、筋トレなど、日常的に運動習慣を身につけることも大切です。 有酸素運動は体内の中性脂肪を燃焼するため、肝臓の脂肪が減りやすくなります。 また、筋肉を増やすことは基礎代謝が上がることで、脂肪が燃焼しやすくなります。 スクワットや腕立て伏せ、腹筋運動など、無理のない範囲内で継続することが大切です。 【生活習慣】禁酒・節酒と睡眠・ストレス管理も大切 食事の見直しや、継続的な運動習慣も重要ですが、お酒の過剰摂取や睡眠不足、ストレスなども脂肪肝のリスクが高くなります。 お酒の過剰摂取はアルコールを分解する過程で肝臓の働きが低下することにより、脂肪が溜まりやすくなります。 また、不眠症や睡眠の質が下がる睡眠時無呼吸症候群は脂肪肝のリスクが高くなる可能性があるため、注意が必要です。 食事の見直しや運動を習慣づけ、健康な身体を作り上げることで、ストレスの軽減にもつながります。 さらに、禁酒や節酒などお酒の量を見直すことも、脂肪肝を含む生活習慣病の予防・改善に効果的です。 脂肪肝と診断される数値の目安を正しく理解しよう 脂肪肝と診断された方や健康診断の結果を見て不安に思っている方は、血液検査の数値を正しく理解することが大切です。 健康診断(血液検査)の結果が手元にある場合は、リストに掲載されている項目の中から「AST」「ALT」という項目を探してください。 AST(GOT):基準値7~38IU/L ALT(GPT):基準値4~44IU/L 上記の数値を越えている場合、疑われる病気の1つとして「脂肪肝」が挙げられます。 ただし、数値の上昇はウイルス性肝炎や肝硬変、薬剤性肝障害など他の肝疾患の可能性もあるため、自己判断せず医師の診断を受けることが重要です。 また、脂肪肝とは直接関係しない数値ですが「BMI(体格指数)」という数値も重要な指標の一つです。 自分の数値を把握するためにも、以下の計算式を使って、現在のBMIを一度チェックしてみましょう。 BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m)² 一般的に、BMIが25以上の場合は「肥満」※と判定され、脂肪肝のリスクが高まるといわれています。 ※参照:J-Stage「肥満と炎症」 脂肪肝が進行した場合は、再生医療も治療の選択肢の一つ 脂肪肝の状態をそのままにすると、「肝硬変」や「肝臓がん」といった状態に進行する可能性があり、場合によっては命に関わることもあります。 しかし、近年では再生医療という選択肢があり、再生医療は「幹細胞」を利用することで、脂肪が原因による肝機能低下の改善が期待できます。 治療効果には個人差がありますが、機能が低下した肝臓の回復を目指せるという点で、再生医療は検討に値する選択肢の一つと言えるでしょう。 【まとめ】脂肪肝は早めの対策が大切!まずは医師に相談して自分に合った治療法を始めよう 脂肪肝は血液検査の数値を参考にできますが、自覚症状は目立つものではなく、気づかないうちに症状が大きく進行している可能性があります。 定期的に健康診断を受けて、肝臓の数値を確認して、数値が気になる方は医師に相談するなど、早めの対策を行うことが大切です。 近年では、再生医療という治療法が選択肢としてあります。再生医療は自身の幹細胞を用いて肝臓機能を改善を目指し、再生を目指す治療法で、副作用や身体への負担も軽減される可能性があります。 自分に合った治療法を見つけるためにも、まずは医師に相談し、脂肪肝の症例や再生医療の詳細について知識を深めておきましょう。 以下のページでは、当院の再生医療によって脂肪肝や肝硬変の改善が見られた症例を公開していますので、併せて参考にしてください。 >再生医療による肝疾患の症例はこちら
2020.07.18 -
- 再生治療
- 肝疾患
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肝臓は再生能力が旺盛で、正常な肝臓の場合約70%を切除しても、3ヶ月程度で元の80%程度の大きさに戻る※とされています。 ※出典:大阪赤十字病院がん診療センター 肝疾患の治療法の1つに、肝臓を切除する方法もありますが、実は肝臓を再生できない病気もあります。 今回の記事では、肝臓の再生能力や肝疾患、再生医療による治療について詳しく解説します。 肝臓の再生能力や働きを確認し、適切な治療で肝疾患の症状を軽減しましょう。 肝臓の再生能力について|切除しても元に戻るって本当? 肝臓の働きや再生能力について紹介します。 正常な肝臓は70%を切除しても再生する場合がある 肝臓が再生するかは個々の病態による 肝臓の働き 肝臓は、人体最大の代謝機能をもつ臓器です。治療により肝臓の一部を切除した場合でも、大きさや肝機能が元に戻る可能性があります。 正常な肝臓は70%を切除しても再生する場合がある 正常な肝機能を持つ肝臓の場合は、約70%を切除しても再生する※場合があります。 個人差はありますが、正常な肝臓であれば重量は約3カ月で元の80%程度の大きさまで再生するといわれています。 ※出典:大阪赤十字病院がん診療センター しかし、肝疾患の種類や症状の進行度合いによっては、肝臓が再生しきらず、切除後より萎縮が進む場合もあります。 肝臓が再生するかは個々の病態による 切除後の肝臓が再生するかは個々の病態によるため、肝疾患の治療の際は医師と十分に相談しましょう。 肝臓が切除されると、肝細胞の肥大や細胞分裂によって元の大きさに戻り、肝機能も回復する※とされています。 ※出典:東京大学分子細胞生物学研究所 アルコールや脂肪・糖分の過剰摂取などの肝臓に負担がかかる生活習慣は、肝機能が低下するため、再生能力も低下する恐れがあります。 肝臓の働き 肝臓は、主に以下の4つの働きをもつ人体最大の臓器です。 私たちが口にした食べ物は胃や腸で消化・吸収され、残ったエネルギーは肝臓に蓄えられます。 アルコールや薬物などの有害物質は、肝臓で無害なものに解毒され、有害物質が体内に貯留しない仕組みになっています。 乱れた食生活やアルコールの過剰摂取は代謝異常を引き起こす可能性が高く、肝硬変や肝炎の原因になるため、日頃から生活習慣に注意することが大切です。 肝臓が再生しない疾患とは? 肝臓が再生しない疾患は、以下の3つです。 肝臓は7割まで切除しても再生する場合がありますが、機能や大きさが回復しないケースもあります。 肝疾患は症状の悪化や再発を引き起こしやすいため、発病しないように予防することが大切です。 肝硬変 肝臓が再生しない病気の1つに、肝硬変があります。 肝硬変は、脂肪肝や肝炎などの病気を原因に、肝臓が線維化し硬くなる疾患です。 肝臓は「沈黙の臓器」といわれ、初期症状が現れにくい特徴があります。 肝硬変になると肝細胞の機能が低下するため、肝臓の再生能力も低下し、切除術による治療は困難です。 異変に気づいた時点で、医療機関を受診し、早期から治療を行いましょう。 慢性肝炎 慢性肝炎は、肝臓が再生しない病気の1つです。慢性肝炎とは6カ月以上肝臓に炎症が生じている状態で、主にB型肝炎やC型肝炎を原因に発症します。 初期は無症状のことが多く、違和感に気づいたときには慢性肝炎に進行しているケースが大半です。 慢性肝炎を治療せずに放置すると、肝硬変や肝がんを発症する恐れがあるため注意が必要です。 アルコール性肝炎 肝臓が再生しない病気に、アルコール性肝炎があります。 アルコール性肝炎は、長期間にわたるアルコールの過剰摂取が原因で発症する肝炎です。 アルコールは人体に有害な物質であり、摂取しすぎると解毒作用を担う肝臓へ大きな負担がかかります。 肝臓へ負担がかかった状態が長く続くと、肝硬変や肝がんの発症リスクを高める可能性があるため注意が必要です。 飲酒習慣がある方は、日頃からアルコールの摂取量に注意し、肝疾患のリスクを低減しましょう。 肝臓が再生しない疾患には「再生医療」という選択肢 肝臓の再生能力が低下し、手術による治療ができない場合は、再生医療をご検討ください。 再生医療は、患者様自身の幹細胞を利用して、損傷した組織の修復・再生を促す治療法です。 肝臓は「沈黙の臓器」といわれ、初期は無症状の場合が多く、健診やほかの病気の検査で偶然肝疾患が見つかるケースが大半です。 肝硬変や肝炎などになると、肝臓の機能が低下し再生能力も低下するため、切除術による治療は難しくなります。 再生医療では、幹細胞が損傷した組織に変化する能力があるため、損なわれた肝機能を回復できる可能性があります。 肝疾患になり再生医療による治療を検討している方は、当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 【まとめ】肝臓の再生能力は個人差や病態によって異なる 肝臓の再生能力には個人差があり、疾患や症状の程度によっても異なります。 再生が難しい肝疾患になってしまった場合は、病気の進行や症状の改善のために、再生医療による治療を受けるのも1つの選択肢です。 当院(リペアセルクリニック)の再生医療は、厚生労働省に受理された幹細胞治療を提供しています。 以下のページでは、当院の再生医療によって脂肪肝や肝硬変の改善が見られた症例を公開していますので、併せて参考にしてください。 >再生医療による肝疾患の症例はこちら 生活習慣に注意して肝疾患の進行を防ぐことが大切ですが、症状がなかなか改善せずにお困りの方は、再生医療をご検討ください。
2020.07.09 -
- 幹細胞治療
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「健康診断で肝機能の数値が悪いと言われた」「疲れやすくて肝臓が心配」という不安を抱えている方にとって、肝臓機能が回復するまでの期間についてが気になるポイントではないでしょうか。 結論から言えば、肝臓機能の回復にどのくらいかかるかは症状や状態、原因によって異なります。 脂肪肝、アルコール性肝炎、薬物性肝障害、慢性肝炎など、肝機能低下の原因はさまざまで、それぞれに適した対処が必要です。 さらに肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれ、症状が表に出にくいため、気づいたときにはすでに機能が低下していたというケースも少なくありません。 放置してしまうと、慢性化や肝硬変、さらには肝がんへと進行するリスクもあるため、早期の対応が重要です。 この記事では肝臓機能が回復するまでの期間や改善を目指す方法まで紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。 「どれくらいで治るのか」「今の状態は放っておいても大丈夫なのか」と気になっている方は、ぜひ参考にしてください。 また肝臓の状態を改善を目指すなら、再生医療も選択肢の一つになります。 詳しい症例や治療法については、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、一度ご確認ください。 肝臓機能はどのくらいで回復する?【原因別の期間目安】 肝臓機能は症状や原因によって回復期間が異なります。 脂肪肝 アルコール性肝炎・肝障害 薬物性肝障害 ウイルス性肝炎・肝硬変 アルコール性肝硬変 症状によっては回復ではなく、症状の進行を抑制することが目的となる場合もあります。 原因別に回復期間の目安をチェックしましょう。 脂肪肝|生活習慣改善で約3ヶ月〜1年程度が目安 脂肪肝の肝臓機能回復までの期間は、生活習慣を改善することで、約3ヶ月〜1年程度が目安とされています。 生活習慣の改善は、日常生活においてバランスのとれた食事、適度な運動、禁酒、十分な休養と睡眠が必要です。 とくに肥満は脂肪肝の主要な原因の一つであるため、適切な体重管理が不可欠です。 ただし、急激な減量は肝機能を悪化させる可能性があるため、医師の指導のもとで段階的に行いましょう。 脂肪肝の改善の程度や期間には個人差があるため、定期的な血液検査により肝機能の変化を確認しながら治療を進めることをおすすめします。 アルコール性肝炎・肝障害|禁酒後2週間〜1ヶ月 アルコール性肝炎や肝障害の回復期間について、軽度の症状であれば禁酒後約2週間〜1ヶ月で血液検査数値が正常化する場合があります。 アルコール性肝炎や肝障害の回復には、完全な禁酒が最も重要です。 軽度の場合は、禁酒の継続により2週間〜1ヶ月で肝機能検査値の改善がみられる場合があります。 一方、重度の肝障害では回復により長期間を要し、完全な回復が困難なこともあります。 禁酒の継続が困難な場合は、アルコール依存症の専門治療も検討しましょう。 薬物性肝障害|中止後、数週間から数か月程度 薬物性肝障害は、服用している薬物を中止してから数週間から数カ月程度で改善がみられます。 服用している薬の種類や服用期間、肝臓障害の度合いによって回復期間は異なるため注意が必要です。 代表的な薬の種類は、解熱消炎鎮痛薬、抗がん剤、抗真菌薬(水虫や真菌症の飲み薬)、漢方薬などがあります。 薬物性肝障害は発症のパターンが複数あり、服用量に比例して起こる場合(用量依存性)と、少量でも特定の体質の人に起こる場合(特異体質性)があります。 そのため、薬物による肝障害が疑われる場合は、服用している薬剤の種類や量に関わらず、速やかに処方医に相談し適切な対応を受けてください。 ウイルス性肝炎・肝硬変|回復ではなく進行抑制が目的 ウイルス性肝炎や肝硬変は発症すると回復することが難しくなるため、回復ではなく進行抑制が目的となります。 肝臓に負担をかける不規則な食生活や過度な飲酒、肥満体質などは症状が悪化する可能性があるため、早期改善が必要です。 抗ウイルス薬でウイルスの増殖を抑える治療法や、ウイルスの排除が難しい場合は内服薬や注射により進行を抑えます。 抗ウイルス薬によりウイルスの排除や増殖抑制を目指す治療を行いますが、完全排除が困難な場合には内服薬や注射薬により病気の進行を抑制します。 アルコール性肝硬変|回復ではなく延命管理が中心 アルコール性肝炎や肝障害は回復する見込みがありますが、アルコール性肝硬変は回復が困難となるため、延命管理が中心となります。 アルコール性肝硬変を発症すると、元の状態に戻ることはほとんどありません。 肝硬変の進行を大幅に遅らせるには、禁酒を徹底することが重要です。 また、栄養状態の改善や、腹水・黄疸といった肝硬変の合併症の管理も必要となります。 定期的な検査により肝がんの早期発見にも努め、可能な限り良好な生活を送ることを目指します。 肝機能回復に有効とされる基本的な治療法 肝機能回復に有効とされる基本的な治療法は以下のとおりです。 生活習慣の改善 薬物療法 再生医療 まずは生活習慣の改善が重要ですが、薬物療法や再生医療も詳しく解説していきますので、参考にしてください。 まずは生活習慣の改善|禁酒・食事・運動が基本 治療を行う前に、まずは禁酒、食生活の見直し、適度な運動が基本となります。 バランスの取れた食事 ビタミンやミネラルの摂取 食物繊維の摂取 禁酒 適度な運動 十分な睡眠 ストレス管理 肝機能障害の原因が脂肪肝であれば、ビタミンやミネラルを豊富に含んだ食事や食物繊維の摂取、適度な運動が必要です。 アルコール性肝炎であれば、禁酒・断酒、ウイルス性肝炎では飲み薬で治療を行います。 薬剤性の肝機能障害であれば、原因となっている薬やサプリメントを中止することで改善する可能性があります。 薬物療法 肝機能回復に有効とされる治療法として薬物療法があります。 肝庇護薬を用いた薬物療法の目的は、肝細胞の保護や肝機能の改善、肝炎の進行抑制です。 肝庇護薬には主にウルソデオキシコール酸やグリチルリチン製剤などの医薬品があり、補助的にオルニチンやシリマリンなどのサプリメントが用いられることもあります。 ほかにも、ウイルスを攻撃するインターフェロンやウイルスの増殖を抑える核酸アナログ製剤といった杭ウイルス療法もあります。 再生医療 肝機能回復には、再生医療という選択肢もあります。 再生医療の幹細胞治療では、患者さま自身の血液から幹細胞を採取し、培養後に点滴をします。 自己由来の幹細胞を使用するため、拒絶反応やアレルギーのリスクが低いのが特徴です。 詳しい症例や治療法についてはLINEでも紹介していますので、以下リンクよりご覧ください。/p> \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 【まとめ】肝機能の回復期間は原因と重症度によって変わる!原因に応じた対応をしよう 肝機能障害の治療法と回復期間は、原因や重症度によって大きく異なります。 軽度であれば禁酒や食事療法などの生活習慣改善により改善が期待できますが、進行した場合には薬物療法も併用します。 ただし、肝硬変まで進行すると元の状態に戻るのが難しくなるため、早期発見、早期治療が重要です。 肝機能障害には、薬物療法の他に再生医療という選択肢もあります。 以下のページでは、当院の再生医療によって、脂肪肝や肝硬変の改善が見られた症例を公開しています。 >再生医療による肝疾患の症例はこちら 肝機能に不安がある方や、現在の治療法について相談したい方は当院「リペアセルクリニック」のLINEまたは電話相談をご利用ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2020.06.27 -
- 幹細胞治療
- 股関節
バレエにおいて、股関節を動かす動作は重要なため、股関節を動かしたときに音が鳴ると不安に感じる方も多いでしょう。 結論、バレエ中に股関節が鳴っても、適切な対処をすれば大きな問題に発展する可能性は低いと考えられます。 ただし、何の対策も取らずに放置すると、靭帯や腱の炎症、股関節構造の破綻といったリスクは否定できません。 本記事では、バレエで股関節が鳴る原因や対処法について詳しく解説します。 股関節を守り、バレエを楽しむためにもぜひ参考にしてください。 バレエと股関節音の関係性 バレエの動作中に股関節から音が鳴る場合、その原因の一つに股関節の柔軟性の低さが関係しています。 バレエでは脚を高く上げたり、外にひねった状態で動かしたりと、股関節に大きく複雑な動きが求められるためです。 股関節は靭帯や筋肉の腱にしっかりと包まれた構造をしているため、靭帯や筋肉が硬くなっていると可動域が狭くなり、スムーズに動かせません。 そのため、柔軟性が低い股関節で無理に大きな動きを繰り返すと、過度な負担がかかることになります。 その際に股関節の靭帯や筋肉が硬いために骨と擦れると音が鳴る「弾発股(だんぱつこ)」という病気や、関節内の空気の破裂などによって音が鳴ります。 バレエで股関節が鳴るのはなぜ?考えられる主な原因 バレエで股関節が鳴る原因として、以下の3つが考えられます。 靭帯や腱が骨と擦れる摩擦音 関節包内の気泡の破裂音(キャビテーション) フォームや筋力バランスの問題による鳴り もしバレエ動作中の股関節音を解決したい場合、原因によって対処法が異なります。 以下でそれぞれの内容について詳しく見ていきましょう。 靭帯や腱が骨と擦れる摩擦音 股関節の動作によって靭帯や筋肉の腱が骨と擦れたとき、その摩擦によって音が鳴ることがあります。 これは「弾発股」と呼ばれる病気に見られる症状で、初期には痛みを伴わないことが多いですが、やがて靭帯や腱に炎症が起こる可能性があります。 炎症が進行すると痛みが出現し、バレエの動作にも支障をきたすかもしれません。 弾発股に至る原因として、以下のような要因が考えられます。 軟骨の損傷 関節の形態異常 過剰な運動や使用 筋肉のバランス崩壊 靭帯や筋肉の腱の異常 どの要因によって弾発股が生じているかを確認するためにも、早めに医療機関を受診し、専門的な診断を受けましょう。 関節包内の気泡の破裂音(キャビテーション) 股関節の骨を覆う膜(関節包)の中で気泡が破裂し、パキッと音が鳴る「キャビテーション」と呼ばれる現象が見られる場合があります。 キャビテーションとは、関節を大きく動かすことで関節内に圧力がかかり、気泡が発生して弾ける現象のことです。 これは関節運動に伴って自然に起こるもので、骨がこすれているわけではありません。 関節周囲の靭帯や腱が硬くなっていると発生しやすくなるため、股関節が硬い人はキャビテーションによる音の可能性が高いといえるでしょう。 フォームや筋力バランスの問題による鳴り バレエにおいて、動作のフォームや筋力バランスが崩れていると、関節音が鳴る原因になることがあります。 先述した弾発股は、不良姿勢や筋力バランスの乱れによって引き起こされる可能性がある病気です。 股関節を頻繁にひねる動きが求められるバレエのような競技では、股関節への負担が大きくなり、弾発股のリスクが高まります。 同様に、股関節に過度な負担をかける不良姿勢も弾発股の原因となることがあるため、日常の姿勢にも十分気を配ることが大切です。 バレエで股関節が鳴る対処法とセルフケア バレエ動作で股関節が鳴る場合、股関節の柔軟性を高めることや姿勢を良くすることが重要です。 本章では、股関節が鳴る対処法とセルフケアについて解説します。 体幹や股関節周辺の筋トレ 股関節のストレッチ 十分な休息 股関節機能を適切に保つためにも、ぜひ参考にしてください。 体幹や股関節周辺の筋トレ バレエの動作で股関節が鳴る場合、体幹や股関節周辺の筋トレを行いましょう。 これはバレエ特有の動き(引き上げ姿勢や「アンドゥオール」または「ターンアウト」)に体幹と股関節周辺の筋肉が大きく関わるためです。 以下の筋肉を鍛えることは背骨の安定性を高め、不適切な引き上げ姿勢の改善につながります。 鍛える筋肉 トレーニング手順 大腰筋 ①椅子に浅く座る ②背筋を伸ばして軽く前屈する ③②の状態で太ももを上げる 腹斜筋 ①肩から膝がまっすぐになるように横に寝る ②肘を肩の真下につき、膝をついたままお尻を持ち上げる 脊柱起立筋 ①うつ伏せに寝る ②頭の上に両手を乗せて肘を開く ③②の状態のまま背中を反らす それぞれの筋トレを1日10回×3セットを目安に、コツコツ続けましょう。 股関節のストレッチ 股関節のストレッチは、バレエ動作における股関節音の軽減に効果が期待できます。 股関節が硬い状態では、可動域が狭まり靭帯や腱が骨と擦れたり、キャビテーションが起こったりするリスクが高まります。 そのため、ストレッチによって靭帯や腱の柔軟性を高めることで、股関節音が発生するリスクを抑えることが重要です。 具体的なストレッチ方法は、以下のとおりです。 ストレッチ方法 ストレッチの手順 開脚ストレッチ ①床に座り、膝の皿を上に向けたまま脚を左右に開く ②背筋を伸ばしたまま前方に体を倒す ③30秒ほど静止する 四股ストレッチ ①立ったまま脚を大きく広げる ②膝を外に向けて曲げ、スクワットのようにお尻を落とす ③膝に手をついて、肩を入れて30秒伸ばす ④③を左右交互に行う 4の字ストレッチ ①椅子に浅く座る ②右足を左足の膝に乗せ、右膝を外に開く ③右膝を押しながら体を前方に倒す ④片足30秒ほど伸ばし、反対も同様に行う 筋トレと同様、1日3セット程度を毎日継続してください。また、ストレッチ中には呼吸を止めないように注意しましょう。 十分な休息 バレエによる股関節音を改善するためにも、十分な休息時間を設けることが大切です。 股関節音を出す弾発股は、股関節を過剰に使用している人に発症する傾向があります。 加えて、疲労は筋肉の腱を硬くする原因にもなるため、十分な休息が取れていないと思わぬケガにつながる可能性もゼロではありません。 そのため、股関節音が気になる方は、以下の項目を意識してください。 週1回は休みを取る 練習前後のストレッチを行う 定期的なマッサージを受ける 6〜7時間は睡眠時間を確保する 栄養バランスの取れた食事を摂る バレエに限らず、あらゆるスポーツで休息は重要です。パフォーマンス低下を防ぐためにも、しっかり休みましょう。 バレエで股関節が鳴るのを放置するリスク 結論、バレエ中に股関節から音が鳴っても、すぐに大きな問題につながることはほとんどないため、過度に心配する必要はないでしょう。 しかし、適切な対応やケアをせずに放置すると、以下のようなリスクが生じる可能性があります。 股関節内構造の破綻 バレエ動作に伴う痛みの発生 股関節音の原因となる靭帯や腱の摩擦、あるいはキャビテーション(関節内の気泡が弾ける現象)は、股関節に負担をかけてしまいます。 その結果、軟骨や靭帯、腱に炎症や損傷が起こる可能性は否定できません。 こうした損傷が進行すると痛みを伴うようになり、パフォーマンスの低下を招くだけでなく、重症化すれば手術が必要になるケースもあります。 そのため、股関節音が鳴ったときに痛みを感じたり、動きの悪さを感じたりした場合には医療機関の受診を検討しましょう。 バレエで股関節が頻繁に鳴る場合は早めに対策することが重要 バレエで股関節が鳴る場合でも、適切な処置やセルフケアを行っていれば、すぐに大きな心配をする必要はありません。 しかし、誤った対応やケアを怠ると股関節の負担が増加し、痛みを伴ったり手術が必要な疾患・ケガにつながったりする可能性もあります。 そのような事態を避けるためにも、体幹や股関節周辺の筋力トレーニングやストレッチは継続しましょう。 なお、股関節の音だけでなく痛みや熱感を伴う場合は、自己細胞を用いた「再生医療」の適応になる可能性があります。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を高め、炎症抑制や損傷した組織の再生・修復を促す治療法です。 当院リペアセルクリニックでは、再生医療について無料カウンセリングを実施しております。ぜひご相談ください。
2020.06.25 -
- 幹細胞治療
「ウイルス性肝炎を発症したかもしれない」「健康診断で肝機能の異常を指摘された」と、お悩みの方はいませんか。 ウイルス性肝炎とは、ウイルスが原因で肝臓に炎症が起こる疾患です。 肝機能の異常が見つかった場合は、症状の悪化を防ぐために、早めに治療を開始しましょう。 本記事では、ウイルス性肝炎の種類や対策方法について、詳しく解説します。 肝臓は人体のなかで最大の臓器であり、代謝機能や解毒作用などの働きをもちます。 ウイルス性肝炎になった際は早期治療を行い、症状の悪化や肝硬変への移行を防ぎましょう。 ウイルス性肝炎とはどんな病気?基礎知識を解説 ウイルス性肝炎とは、ウイルスの感染によって引き起こされる肝臓の炎症のことです。 肝臓の働きと肝炎について ウイルス性肝炎とそのほかの肝炎の違い 肝臓の主な働きには代謝や解毒などがあり、病気によって働きが阻害されることで、さまざまな身体の不調が起こります。 倦怠感や食欲低下などの症状がみられる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 肝臓の働きと肝炎について 肝臓の主な働きは、以下の4つです。 代謝 解毒作用 エネルギーの貯蔵 胆汁の生成 肝機能に障害が発生すると、必要な栄養素を体内に取り込めなくなったり、有害物質が体内に停滞したりします。 肝臓は機能が低下していても症状が現れにくいため、「沈黙の臓器」と呼ばれます。 急激に肝細胞が破壊されることで発症する肝炎は、急性肝炎と呼び、原因はウイルス感染である場合が大半です。 急性肝炎は自然治癒するケースもありますが、症状が悪化すると肝硬変になる恐れがあるため注意が必要です。 ウイルス性肝炎とそのほかの肝炎の違い ウイルス性肝炎以外の肝炎には、主に以下の種類があり、発症原因が異なります。 肝炎の種類 発症原因 アルコール性肝炎 過度なアルコール摂取で肝臓に炎症が起こる 非アルコール性脂肪肝炎 肥満や糖尿病により肝臓に脂肪が蓄積し発症する 自己免疫性肝炎 免疫異常により肝細胞が障害されて発症する 薬物性肝障害 中毒性 薬剤の代謝物によって肝臓に炎症が起こる 特異体質性 先天的な代謝酵素の欠如やアレルギー反応として起こる 肝炎は発症前に原因となる行動をとっていることも多く、診断時の判断材料となるため、医療機関で伝えることが大切です。 ウイルス性肝炎の種類と症状 ウイルス性肝炎には、以下の4種類があり、倦怠感や食欲不振などの症状があらわれます。 A型肝炎ウイルス B型肝炎ウイルス C型肝炎ウイルス E型肝炎ウイルス いずれもウイルス感染によって発症する肝炎ですが、感染経路が異なるため覚えておきましょう。 A型肝炎ウイルス A型肝炎ウイルスは経口感染が多く、加熱が不十分な二枚貝を摂取したり、海外旅行で飲食したりすることで体内に侵入します。 特に衛生環境が良くない地域へ旅行し、感染源となる食材を摂取した場合は、A型肝炎を発症する恐れがあるため注意が必要です。 A型肝炎ウイルスの主な症状は、以下のとおりです。 食欲不振 発熱 倦怠感 吐き気・嘔吐 黄疸(皮膚が黄色くなる症状) A型肝炎はウイルス性肝炎のなかでも、症状が強くあらわれますが、劇症化する症例は少なく自然治癒するケースが大半です。 食欲不振に対する薬や肝臓に負担を与えないような食生活などの対処法がとられます。 B型肝炎ウイルス B型肝炎ウイルスは、主に以下の経路により感染します。 輸血 母子感染 性行為 注射による感染 刺青 など B型肝炎ウイルスの母親から生まれた子どもは、キャリア(保菌状態)となり、慢性肝炎や肝硬変に進展する可能性があります。 また、刺青や性交渉によって、感染者の血液に触れたりすると、B型肝炎ウイルスを発症する恐れがあるため注意が必要です。 B型肝炎の主な症状は、以下のとおりです。 発熱 倦怠感 食欲低下 吐き気・嘔吐 右わき腹の痛み 黄疸 一般的な風邪症状と似た症状がみられますが、症状は慢性化するため、早めに医療機関を受診し治療しましょう。 C型肝炎ウイルス 血液や体液によって感染するC型肝炎ウイルスは、ワクチンがないため注意が必要です。 C型肝炎ウイルスでは主に以下の症状がみられますが、重症化しにくい場合や自覚症状がない場合もあります。 全身の倦怠感 食欲低下 発熱 C型肝炎ウイルスの多くは慢性化し、肝硬変や肝がんに進行する恐れがあります。 倦怠感や発熱などの症状が落ち着き目立った症状がみられなくなった場合でも、病気が進行しているケースがあるため、医療機関の早期受診が大切です。 E型肝炎ウイルス E型肝炎ウイルスは、豚やイノシシ、鹿などが持つウイルスによって感染する可能性があります。 生肉を食べたり、衛生環境の良くない海外で水を飲んだりすると、E型肝炎を発症する可能性があります。 E型肝炎の主な症状は、以下のとおりです。 腹痛 寒気 発熱 倦怠感 食欲不振 症状が慢性化するケースは少なく、多くは自然に治癒するため、E型肝炎の治療では症状の改善を目指す「対症療法」を行うのが一般的です。 しかし、症状が慢性化し劇症肝炎を発症した場合は注射(インターフェロン療法)によって治療するケースもあります。 ウイルス性肝炎の対策について ウイルス性肝炎を予防するには、以下の感染対策を十分に行うことが重要です。 手洗い・うがいを行う 海外での飲食に注意する 入れ墨やピアスの穴開けを行う際は清潔な器具を使用する 他人の血液を素手で触らない 血液が付着する可能性のあるものを他人と共有しない(歯ブラシ、かみそりなど) コンドームを正しく使用する A型・E型肝炎は、口から体内にウイルスが入り込む「経口感染」によって発症します。 血液や体液を介してウイルスが体内に侵入するB型・C型肝炎は、針刺し事故や性交渉が感染の原因となるため、感染者との接触に注意が必要です。 ウイルス性肝炎の治療法については、以下で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。 ウイルス性肝炎は肝硬変へと進行するリスクがある ウイルス性肝炎が慢性化すると、肝硬変へと進行するリスクがあります。 症状の悪化を防ぐためには、検査で陽性となったら早期から治療を開始することが大切です。 肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれており、気づかぬうちに肝硬変になっているケースもあります。 肝硬変は肝細胞が線維化して肝臓が固くなる病気で、自然治癒は見込めません。 また、ウイルス性肝炎以外の肝機能障害でも、肝硬変になるリスクがあるため注意が必要です。 以下の記事では、脂肪肝が肝硬変に移行する理由について、詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 進行した肝硬変に対する治療法「再生医療」について ウイルス性肝炎から進行した肝硬変に対する治療法として、先端医療である「再生医療」が注目されています。 再生医療とは、患者様自身の細胞を利用して、線維化した肝細胞を修復・再生する治療法です。 再生医療は肝細胞を修復することで、肝臓が元の機能を取り戻せる可能性がある治療法です。 以下のページでは、実際に当院リペアセルクリニックで再生医療を受け、肝疾患が改善された患者さまの症例を紹介しているので、ぜひご覧ください。 >>肝疾患に対する再生医療の症例はこちら 慢性化した肝炎や肝硬変などでお悩みの方は、当院(リペアセルクリニック)の再生医療をご検討ください。 まとめ|ウイルス性肝炎は早期発見・早期治療が重要 ウイルス性肝炎には、A型・B型・C型・E型肝炎の4種類があり、感染経路や対策方法が異なります。 肝炎は慢性化すると、従来の治療では完治しないといわれている肝硬変へと進行する恐れがあるため、感染対策を十分に行うことが大切です。 全身の倦怠感や食欲低下など、ウイルス性肝炎の症状がみられる場合には、早めに医療機関を受診し治療を行いましょう。 ウイルス性肝炎から肝硬変へと進行し、慢性的な症状にお悩みの方は、再生医療による治療も1つの選択肢です。 再生医療による治療法について気になる点がある場合は、ぜひ一度当院(リペアセルクリニック)にお問い合わせください。
2020.05.25 -
- 再生治療
- 幹細胞治療
- PRP治療
関節リウマチと診断されたけど治るのか、不安を抱えている方は多いのではないでしょうか? 関節リウマチは免疫の異常により関節が炎症を起こし、進行すると関節の破壊や変形につながる疾患です。 現代の医療では完治が難しい病気ですが、治療の進歩により寛解(かんかい)を目指すことは可能です。 本記事では、関節リウマチ治療の基本方針や寛解を目指す方法について詳しく解説します。 また、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは再生医療の情報や症例も公開しています。 関節リウマチによる関節の痛みにお困りの方や治療法を探している方は、併せて参考にしてください。 関節リウマチの完治は難しいため寛解(ほぼ症状がない状態)を目指す 関節リウマチは、現時点では根本的に完治する治療法は確立されていません。 しかし、近年の治療法の進歩により、痛みや腫れを抑えて寛解(日常生活に支障のない状態)を目指せます。 寛解とは、関節リウマチによる症状や検査での異常がほとんどなくなった状態※を指します。 ※出典:難病情報センター「用語:寛解 (かんかい)」 寛解と完治の違いは、以下の通りです。 状態 症状 再発 寛解 ほとんど現れない 治療を続けないと再発の可能性がある 完治 一切ない 治療を終えても再発の心配がない 寛解では症状がほとんどありませんが、再発を防ぐために治療や定期検査は続けることが大切です。 関節リウマチの治療は、焦らず長い目で治療に取り組みましょう。 【基礎知識】関節リウマチってどんな病気? 関節リウマチの基礎知識を、以下にまとめました。 関節リウマチの原因 関節リウマチのステージ分類と症状 関節リウマチの診断基準 関節リウマチは、免疫の異常により自分の関節を攻撃してしまう疾患です。 手や足の小さな関節に炎症が起こって腫れや痛み、こわばりを引き起こします。 症状は左右の関節に対称的に現れる場合が多く、進行すると関節の変形や動かしにくさにつながることがあります。 関節リウマチの原因 関節リウマチの正確な原因はまだ解明されていません。 遺伝的素因や環境因子など複数の要素が組み合わさることで発症すると考えられています。 発症に関与すると考えられる主な要因は、以下の通りです。 要因 内容・具体例 免疫異常 免疫システムが自身の関節内にある滑膜と呼ばれる組織を攻撃し、炎症が慢性化する 遺伝的素因 関節リウマチになりやすい体質が遺伝するが、必ず発症するわけではない 環境要因 喫煙※ ウイルス感染※ 歯周病※ 腸内環境の異常 ストレスが発症や悪化のリスクとなる ホルモンの影響 女性に多く男性よりも3~5倍発症しやすく、とくに発症のピークは40~50代にみられる※ ※出典:山本一彦「関節リウマチの発症:遺伝要因と環境要因」 関節リウマチの発症は遺伝や性別だけでなく、環境がきっかけとなる場合もあります。 喫煙や歯周病、日々のストレスが気になる方は生活を見直して健康維持につなげましょう。 以下の記事では、リウマチになりやすい人の特徴や予防策を解説していますので参考にしてください。 関節リウマチのステージ分類と症状 関節リウマチのステージ分類と症状は、X線検査で以下のように分けられます。 ステージ分類 関節の状態 症状 ステージⅠ(初期) 骨や軟骨の破壊はまだ見られないが、炎症が始まっている 痛みは軽度で、ほとんど日常生活に支障はない ステージⅡ(中等期) 軟骨が徐々に破壊されて薄くなり、関節の隙間が狭くなる 強い痛みは少ない ステージⅢ(高度進行期) 軟骨だけでなく骨にもダメージが生じる 関節の痛みが強くなり、日常生活にも支障が出る ステージⅣ(末期) 軟骨がほとんどなくなり、関節が動かなくなる 膝、肘、足首などの関節を自分で動かすことが難しくなる 初期段階では痛みが軽度で気づきにくいことがありますが、関節リウマチによる破壊は発症から最初の1~3年で最も進みやすい※とされています。 ※出典:JSTAGE「関節リウマチ」 また、一度破壊された軟骨や骨は、自然に回復することはほとんどありません。 そのため、早期発見・早期治療で症状の進行を抑えることが重要です。 関節に違和感や痛みを感じたら、早めに医療機関で検査を受けましょう。 関節リウマチの診断基準 関節リウマチの主な検査方法は、下記の通りです。 検査 内容 触診 腫れや押して痛む関節を確認する 血液検査 リウマトイド因子(RF):自己抗体の一種で、関節リウマチ患者の約70%が陽性※とされる 抗CCP抗体:早期の診断に有用な指標 CRP:体内の炎症の程度を示すたんぱく質 赤血球沈降速度:血液中で赤血球が沈む速さを調べることで、体内の炎症の程度を確認する MMP-3:炎症の進行を補助的に評価できる 画像検査 X線検査:骨や関節の破壊の程度を調べる 超音波検査:滑膜炎の有無を把握する MRI:骨や軟骨、滑膜、血管などが確認して早期の炎症を可視化できる 尿検査 薬の副作用や腎障害のチェックができる ※出典:一般社団法人日本リウマチ学会「リウマトイド因子」 また、関節リウマチの診断は少なくとも1つ以上の関節で滑膜炎が確認され、他の疾患による炎症が除外された上で、以下の項目※をもとに総合的に判断されます。 ※出典:針谷正祥「ACREULARによる関節リウマチの2010 新分類基準」 腫れや、押した際に痛む関節の数 血液検査の結果(リウマトイド因子・抗CCP抗体など) 急性期反応物質(炎症が起きたときに、血液の中で増えるたんぱく質)の有無 症状が続いている期間 関節リウマチは関節の痛みや腫れを生じますが、似た症状を示す疾患も多いため、複数の検査結果を組み合わせて診断するのが一般的です。 診断が確定した後は、炎症の程度や関節破壊の進行度に応じて治療方針が立てられます。 関節リウマチの寛解を目指すための治療法 関節リウマチの治療法は、以下の通りです。 治療法 説明 薬物療法 免疫の異常な働きを調整し、炎症や痛みを抑える薬を使用 リハビリテーション 関節の動きや筋力を維持・改善し、日常生活の自立をサポート 手術療法 関節の変形や機能障害が進行した場合に、関節の修復や置換を行う。 再生医療 損傷した関節組織の再生・修復、炎症抑制を目指す治療法 治療方針は、患者さま一人ひとりの症状や生活背景に合わせて立てられます。 代表的な治療法について詳しく見ていきましょう。 薬物療法 関節リウマチの薬物療法は、寛解もしくは炎症が落ち着いた状態を目指します。 ただし、症状が落ち着いて寛解しても、自己判断で薬を中止すると再発する可能性があるため、必ず医師と相談してください。 関節リウマチの薬物療法で用いられる主な薬※は、以下の通りです。 種類 詳細 副作用 メトトレキサート(MTX) 治療の初期段階に使用 免疫の働きを調整して炎症を抑える薬 口内炎、脱毛、吐き気、肺炎、白血球の減少による感染症など 生物学的製剤 メトトレキサートで6か月以内に寛解や炎症の落ち着いた状態が得られない場合に使用 炎症の原因となる特定の免疫物質(サイトカイン)を直接ブロックするため、高い抗炎症効果が見込める 肺炎や結核などの感染症 アレルギー反応など JAK阻害薬 原則として生物学的製剤を優先 関節の腫れや痛みなどの炎症を抑える作用がある 結核、帯状疱疹、肺炎、などの感染症 白血球の減少 貧血など ※出典:公益財団法人日本リウマチ財団「関節リウマチの治療 – 薬物療法」 抗リウマチ薬には複数の種類があり、それぞれ作用の仕方や副作用のリスクが異なるため、患者さまごとに適切な組み合わせが検討されます。 また、治療中は定期的な血液検査や医師による管理が欠かせません。 必ず専門医と相談しながら、自分に合った方法で取り組みましょう。 リハビリテーション 関節リウマチのリハビリテーションは薬物療法と並行して行われる治療法で、期待できる主な効果は以下の3つです。 痛みの軽減 炎症の軽減 関節の変形防止 これらを目指しながら、患者さまの状態に合わせた以下のような個別プログラムが組まれます。 種類 特徴 理学療法 関節の可動域を広げる運動や、筋力トレーニング、温熱療法などが行われる 作業療法 日常生活動作の練習や、関節に負担をかけない動作の指導、自助具の活用などが検討される 装具療法 関節を保護し、痛みを軽減するための装具(サポーターやインソールなど)が使用される ただし痛みや炎症が強い場合は安静を保ち、無理に動かさず安静を優先しましょう。 手術療法 関節リウマチの手術療法は薬物療法やリハビリテーションなどの保存療法で効果が得られない、関節の変形や機能障害が進行した場合に検討されます。 主な手術方法は以下の3つです。 手術の種類 特徴 滑膜切除術 炎症を起こしている滑膜を取り除く手術 痛みや腫れを軽減し、関節の機能を改善する 比較的回復が早い 関節形成術 変形した関節を再構築し、可動性を回復させる手術 自分の関節を動かせるようにするのが目的 人工関節置換術 傷んだ関節を人工関節に置き換える手術 痛みを大幅に軽減し、関節機能を取り戻す 人工関節の耐久性は約10〜25年 手術療法は効果的な手段ですが、出血や感染、合併症などのリスクもあるため、手術の種類・適応・術後の生活について専門医と相談することが重要です。 術後は適切なリハビリを行うことで、関節の動きや日常動作の改善が期待できます。 再生医療 再生医療は関節リウマチ治療の新たな選択肢として注目されており、主な治療法としては以下の2つがあります。 治療法 特徴 PRP療法 患者さま自身の血液から血小板を濃縮したPRPを抽出 PRPを関節内に注入し、成長因子によって組織の修復を促す 炎症を抑える作用や、痛みを軽減する効果が期待できる 幹細胞治療 患者さま自身の脂肪組織や骨髄から幹細胞を採取 培養して幹細胞を増殖させた後、関節内に注入する 炎症抑制や損傷した組織の再生・修復を促す 再生医療は薬物療法や手術療法と比べて体への負担が少ないのが特徴で、患者さま自身の細胞を用いるため、拒絶反応のリスクも低いとされています。 ただし、先端医療で標準治療として確立されていないため、自由診療である点には注意が必要です。 治療を検討する際は専門医に相談し、自身の症状に合った選択肢か見極めましょう。 関節リウマチが治る可能性に関するよくある質問 関節リウマチが治る可能性に関するよくある質問は、以下の通りです。 初期の関節リウマチが完治した人はいる? 関節リウマチが治る確率は? それぞれ詳しくみていきましょう。 初期の関節リウマチが完治した人はいる? 関節リウマチは、現時点では「完全に治る(完治する)」病気とはされていません。 しかし、早期に発見し適切な治療を行うことで、症状がほとんど消えて炎症が落ち着いた状態で日常生活に支障がない「寛解」に至るケースはあります。 寛解の状態では、関節の痛みや腫れがほとんどなく血液検査で炎症の指標も正常に近づきます。 ただし、自己判断で薬をやめてしまうと再び症状が現れることがあるため、医師と相談しながら治療を継続しましょう。 関節リウマチが治る確率は? 発症から2年以内の早期関節リウマチ患者さまを対象とした調査では、初回の治療を行った1年後に、約半数の患者が寛解を達成した※ことが報告されています。 ※出典:日経メディカル「早期RAの治療で課題、1年目で半数寛解を達成するも骨びらんは倍増」 また同調査では、寛解を達成していてもX線で関節破壊の一種が進行するケースもあり、治療中も関節の状態を確認しながら慎重に管理するのが重要です。 関節リウマチでは「症状が消えた=完治」とは言えず、ほとんどの患者さまで治療の継続が必要とされています。 早期に治療を始めて症状を抑え、関節の損傷や変形の進行を防ぎましょう。 関節リウマチを治すには適切な治療を継続することが大切 関節リウマチは、現代医学では完治が難しい疾患ですが、適切な治療と生活習慣の見直しによって症状の「寛解」は目指せます。 「リウマチは一生つらい病気」と思い込まず、早期に発見し適切な治療を始めることが何より重要です。 関節の痛みやこわばりなどの初期症状を感じたら、早めに専門医を受診しましょう。 関節リウマチは長く付き合っていく病気ですが、正しい情報と治療に基づき希望を持って前向きに暮らすことは可能です。 症状の進行を防ぎ、より良い生活を送りたい方は、ぜひリウマチ専門医に相談し、必要に応じて再生医療も視野に入れてみてください。 以下のページでは、実際に当院の再生医療で関節リウマチが改善した症例を紹介しているため、併せて参考にしてください。 >関節リウマチに対する再生医療の症例はこちら
2020.05.16 -
- 幹細胞治療
肝硬変と診断されて「今後どのような合併症が起こるのか」「どのような治療法があるのか」と不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。 肝硬変は肝臓が線維化して硬くなる疾患であり、進行すると様々な合併症を引き起こす可能性があります。 本記事では、肝硬変で起こりやすい合併症とその治療法について詳しく解説します。 元の状態に戻すのが難しいといわれている肝硬変に対しての新たな治療法である再生医療についてもご紹介します。 また、当院の公式LINEでは肝硬変の根本的な治療が期待できる再生医療の症例を公開しているため、ぜひご覧ください。 肝硬変の合併症を紹介 肝硬変が進行すると、肝機能の低下などにより以下の合併症が現れるリスクがあります。 腹水 肝性脳症 食道静脈瘤 肝腎症候群 肝肺症候群 肺高血圧症 特発性細菌性腹膜炎 肝臓がん 白血球減少症 皮膚のかゆみ これらの合併症は患者さまの生活の質を下げるだけでなく、命に関わる可能性もあるため、早期の発見と適切な治療が重要です。 腹水 腹水は、肝硬変でも多く見られる合併症の一つです。 主に以下の症状があります。 腹部の膨満感(お腹が張って重い・苦しい感覚) 呼吸困難 肝硬変により血中のアルブミンが低下し、肝臓に血液を送る門脈の圧力が高くなるのが原因です。 治療では減塩食(1日7g以下)から始まり、利尿薬の内服、アルブミン点滴投与、腹水濃縮再静注療法(CART)などが行われます。 呼吸困難や腹部膨満感が強い場合は、応急処置として腹水穿刺排液(溜まった腹水を抜く処置)も実施されます。 肝性脳症 肝性脳症は、肝機能低下によりアンモニアなどの毒素が蓄積し、脳機能が低下する状態です。 主に以下の症状があります。 軽度の昼夜逆転症状(体内時計が正しく機能せず生活リズムが崩れる) 羽ばたき振戦(手が羽ばたくように震える症状) 意識消失 治療方法としては、たんぱく質の適量摂取や便秘の改善のための栄養療法、血中のアンモニア濃度をコントロールするための薬物療法が行われます。 食道静脈瘤 食道静脈瘤は、肝臓への血管の圧力が高くなることで食道や胃の静脈が拡張し、瘤(こぶ)状になった状態です。 主に以下の症状があります。 基本的には無症状(内視鏡検査でしか発見できない) 破裂時には吐血や下血がみられ生命に危険が及ぶ 一度破裂すると消化管の中に大出血を起こし、吐血や下血がみられ、命に危険が及ぶこともあります。 内視鏡検査で赤い斑点(Red Color Sign)が見られた場合は破裂の危険が高いため、予防的治療が必要です。 治療法には、内視鏡を用いて静脈瘤を縛る内視鏡的結紮術(けっさつじゅつ)や、薬で固める食道静脈瘤硬化療法があり、患者さまの状態に応じて選択されます。 肝腎症候群 肝腎症候群は、肝硬変により体内の血液量が低下し、腎臓への血流が悪くなって腎機能障害が起こった状態です。 主に以下の症状があります。 尿量の減少 腹水の悪化 血中クレアチニン値の上昇 肝硬変の患者さまが肝腎症候群を診断するには、腎臓が上手く機能しているかの基準となる血中クレアチニンを定期的に検査することが重要です。 肝腎症候群の治療では、血液製剤のアルブミン投与や血圧を上げる薬の使用、重症例では肝移植が検討されます。 肝肺症候群 肝肺症候群は、肝硬変が原因で肺の細い動脈が拡張されることで、血中の酸素濃度が低くなった状態です。 主に以下の症状があります。 座位や立位での息苦しさ(横になると改善する場合がある) ばち指(指が太鼓のばちのように膨れる) 呼吸困難 肝硬変により肺の血管に異常が生じ、肺内の血液量が増えることで血液中の酸素が十分に取り込めなくなります。 特徴的なのは、座ったり立ったりしたときに息苦しさを感じ、横になると改善することです。 治療には主に酸素投与を行いますが、原因となる肝臓の機能を元に戻すことができないため、根本的な治療につながるのは肝移植のみとなります。 肺高血圧症 肺高血圧症は、肝硬変により血液の流れが変化し、肺の血管の圧力が高くなった状態です。 主に以下の症状があります。 息苦しさ 足のむくみ 動悸 失神 治療では、肺の血管を広げる薬(マシテンタンなど)が使用され、症状の改善や進行を遅らせる効果が期待できます。 特発性細菌性腹膜炎 特発性細菌性腹膜炎は、お腹にたまった水(腹水)に細菌が感染した状態で、肝不全への進行が懸念される合併症です。 主に以下の症状があります。 腹部不快感 発熱 腹水の増加 肝硬変の方は感染症にかかりやすく、通常の検査では見つけにくいため、腹水の検査で診断します。 早期発見が重要なため、定期的な検査が必要です。 特発性細菌性腹膜炎と診断された場合は、抗生物質の点滴で治療を行います。 肝臓がん 肝臓がんは、肝硬変の患者さまに高い頻度で発症する重篤な合併症の一つです。 主に以下の症状があります。 初期は無症状 疲労感 体重減少 腹部の違和感 肝硬変と診断された方は、定期的な腹部エコーなどの画像検査で経過観察を行うことが重要です。 血液検査も参考になりますが、最終的な診断には組織を取って調べる生体検査が必要です。 治療法はがんの大きさ・数・肝硬変の程度により決定されます。 早期発見により治療選択肢が広がるため、定期的な検査受診が不可欠です。 白血球減少症 白血球減少症は、肝硬変によって脾臓(ひぞう)が腫れて大きくなり、その中に白血球が捕えられてしまうことで起こる合併症です。 主に以下の症状があります。 発熱 感染症の症状が頻繁に起こる 白血球が減ると感染症にかかりやすくなるため、手洗いやうがい、予防接種などで感染症を防ぐことが重要です。 重度の場合は脾臓の手術が検討されることもあります。 皮膚のかゆみ 皮膚のかゆみは、肝硬変を含む肝疾患で生活の質を大きく低下させる症状の一つです。 主に以下の特徴があります。 皮膚の強いかゆみ 黄疸と併せて現れることが多い 抗ヒスタミン薬が効かない 皮膚のかゆみが起こるのは、肝機能低下による胆汁処理能力の低下が原因です。 症状は肝機能の改善とともに軽減されることがあり、スキンケアや適切な保湿も症状緩和に役立ちます。 また、抗ヒスタミン薬では効果が不十分な場合、ナルフラフィンという薬がかゆみに効くことがあります。 早期発見と適切な治療により症状の悪化を防ぐことができるため、異変を感じたら早めに医療機関を受診しましょう。 肝硬変の合併症に対する治療法 肝硬変の合併症に対する治療は、それぞれの症状に応じた以下の対症療法が中心です。 食事療法 薬物療法 肝移植 治療法は主にこれらの3つに分けられ、患者さまの状態や合併症の種類に応じて組み合わせて実施されます。 食事療法 食事療法は合併症の種類に応じて食事内容を調整することが必要です。 症状・合併症 食事のポイント 腹水・むくみの場合 塩分制限(5~7g/日)が最も重要で、適度な水分制限も行う 食道静脈瘤の場合 刺激物や硬い食物を避け、よく噛んでゆっくり食べる 肝性脳症の場合 たんぱく質を適度に摂取し、食物繊維を多く摂る 糖尿病合併の場合 一度に大量に食べることを避け、砂糖や果物を控えめにする 肝機能が保たれている場合は一般的な食事で問題ありませんが、肝機能が低下している場合は分割食(1日3~5回)や就寝前軽食(200kcal程度)が推奨されます。 また、分岐鎖アミノ酸(BCAA)製剤による栄養補充も重要です。 薬物療法 薬物療法は各合併症の症状緩和と進行抑制を目的として実施され、患者さまの症状に応じて以下のように適切な薬剤が選択されます。 症状・合併症 食事のポイント 肝性脳症 ラクツロース、分岐鎖アミノ酸製剤、リファマイシン系抗菌薬、亜鉛製剤、カルニチン製剤 腹水 フロセミド、スピロノラクトン、トルバプタンなどの利尿薬 皮膚のかゆみ ナルフラフィン塩酸塩 こむら返り 芍薬甘草湯、カルニチン、BCAA、亜鉛製剤 血小板減少 アバトロンボパグ、ルストロンボパグ 肺高血圧症 マシテンタンなどの肺動脈拡張薬 それぞれの薬剤には副作用もあるため、医師の指導のもとで適切に使用します。 肝移植 肝移植は肝硬変が進行し、他の治療法が効果を示さない場合の最終的な治療選択肢です。 肝移植には生体肝移植と脳死肝移植の2種類があります。 症状・合併症 食事のポイント 生体肝移植 健康なドナー(主に家族)の肝臓の一部を移植する方法で、待機時間が短いメリットがある 脳死肝移植 脳死状態の方からの肝臓提供で、肝臓全体を移植できるが待機時間が長くなる可能性がある 肝移植後は拒絶反応を防ぐため免疫抑制剤の生涯服用が必要です。また、感染症リスクの増加などの副作用もあります。 すべての肝硬変患者さまが移植を受けられるわけではなく、年齢、全身状態、他の臓器の機能などを総合的に評価して適応が判断されます。 手術自体にも全身麻酔による合併症や周囲臓器損傷のリスクが伴うため、慎重な検討が必要です。 肝硬変の合併症の治療法には再生医療も選択肢の一つ 一般的に、肝硬変で線維化した肝臓が元に戻ることは難しいとされています。 しかし、肝硬変および合併症に対して再生医療という新しい治療選択肢があることをご存じでしょうか。 肝臓疾患に対する再生医療では、点滴投与(静脈注射)により多様な細胞に分化する能力を持つ幹細胞を弱った肝臓に届けます。 また、入院を伴う大きな手術を必要としない点滴による治療のため、身体への負担が少ないという利点もあります。 食事を含む生活習慣の改善と合わせて再生医療による治療も検討しましょう。 再生医療について詳細は、以下をご覧ください。 肝硬変の合併症に応じて適切な治療を受けることが重要 肝硬変の合併症は多岐にわたり、それぞれに応じた適切な治療法があります。 早期発見と早期治療により、症状の悪化を防ぎ生活の質を維持することが可能です。 食事療法では合併症の種類に応じた栄養管理が重要で、薬物療法では症状緩和と進行抑制を目的とした治療が行われます。 重篤な場合は肝移植も選択肢となりますが、すべての患者さまが適応となるわけではありません。 また、肝硬変および合併症に対しては、再生医療という新しい治療法もあります。 当院リペアセルクリニックでは患者様一人一人に合わせた独自の再生医療で、体に負担を少なく症状が改善することが可能です。 以下では、当院の再生医療によって脂肪肝や肝硬変の改善が見られた症例を公開していますので、併せて参考にしてください。 >再生医療による肝疾患の症例はこちら 肝硬変の合併症でお困りの方は、一人で悩まずぜひ一度当院へご相談してみてください。
2020.05.14 -
- 幹細胞治療
肝臓の病気は初期には自覚症状が現れにくいものが多いですが、中には女性に多く見られるタイプも存在します。 自己免疫性肝炎はその代表的な疾患の一つで、早期発見と適切な対応が大切です。 本記事では、女性に多い自己免疫性肝炎の症状やセルフチェックリストについて解説します。 また、進行するとどのようなサインが現れるのか、そして女性が発症しやすいとされる原因や主な治療法について解説しているので、ぜひ参考にしてください。 また、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、肝臓疾患に対する再生医療の治療法や症例を限定公開しています。 再生医療の治療ガイドブックを無料でプレゼントしているので、将来的な肝臓疾患の不安がある方は、ぜひお受け取りください。 肝臓の病気で女性特有の症状とは|自己免疫性肝炎 自己免疫性肝炎は、体を病気から守る免疫システムが誤作動を起こし、本来守るべき自分の肝臓を敵と勘違いして攻撃してしまう病気です。 そのため、肝臓に長期間にわたって炎症が続きます。 自己免疫性肝炎は女性に多く、とくに50〜60代の方に発症しやすい※ことが知られています。 ※出典:厚生労働省「小児の自己免疫性肝炎:疫学,診断,治療」 本章では、自己免疫性肝炎の症状の現れ方について解説します。 初期段階では自覚症状がほぼない 悪化すると腹部の張りや下肢のむくみが起きる 「自分は大丈夫かな?」と少しでも気になる方は、ぜひご覧ください。 初期段階では自覚症状がほぼない 女性に多い肝臓の病気である自己免疫性肝炎は、初期の段階では自分で気づく症状がほとんどなく、静かに進行する傾向にあります。 初期段階の特徴は、以下の通りです。 自覚できる症状がほとんどない 健康診断の血液検査で見つかることが多い 肝臓の働きを示す血液検査の数値(AST・ALT)が正常範囲を超えることで、肝臓の異常を発見する手がかりになる 初期段階の自覚症状が乏しいため、定期的に健康診断や肝機能検査を受けることが重要です。 とくに血液検査で肝障害の可能性を指摘された場合は、放置せずに内科や消化器内科を受診しましょう。 適切な診断と治療を早めに行うことで、肝硬変や肝不全など重い疾患への進行を防げます。 また、肝機能の数値が高いときに現れる症状については、こちらの記事でも詳しく解説していますので参考にしてください。 悪化すると腹部の張りや下肢のむくみが起きる 女性に多い肝臓の病気である自己免疫性肝炎は初期に症状がほとんど現れないため、なんらかの自覚症状が出た時には、すでに病気が進行していることもあります。 肝臓の働きが十分でなくなると、気づきやすい症状として以下のような変化が現れることがあります。 お腹に水がたまる腹水によって腹部が張るように感じる 血液中の水分が滞って下肢にむくみが生じる 上記の症状が出る前の段階で、定期的な検査や早めの受診によって、肝硬変への進行を防げます。 肝硬変の治療法については、こちらの記事でも詳しく解説していますので参考にしてください。 女性必見!肝臓の病気の症状セルフチェックリスト 肝臓は、不調があっても自覚症状として現れにくいことがあります。 しかし、日々のちょっとした体調の変化が、実は肝臓不調のサインである可能性も否定できません。 ここでは、「もしかして肝臓の調子が悪いのかな?」と感じたときに、確認していただきたいチェックポイントをご紹介します。 チェック項目 具体的な症状・観察ポイント 全身の倦怠感 原因不明のだるさ、疲れやすさ 朝起きても疲れが取れない 黄疸(おうだん) 皮膚や白目が黄色っぽくなる 皮膚のかゆみ はっきりした原因がないのにかゆみが続く 吐き気・食欲不振 吐き気や食欲の低下が続く 急性肝炎では発熱・だるさに伴うことも むくみ 下肢にむくみが出る 靴下の跡がなかなか消えない 靴がきつく感じる 尿の色の変化 いつもより濃く茶色っぽい尿(褐色尿) 上記は、あくまで目安ですが、肝臓疾患の早期発見につながるヒントになることがあります。 気になる症状がある場合は、ためらわず内科や消化器内科を受診しましょう。 肝臓の病気(自己免疫性肝炎)を女性が発症しやすい原因 自己免疫性肝炎が女性に多く見られるはっきりとした原因はまだ解明されていません。 男性より女性の発症率が高く、とくに中年以降に発症しやすいことから、女性ホルモンや遺伝的な要因が関わっていると考えられています。 スウェーデンで行われた全国規模の研究では、自己免疫性肝炎の発症率が女性において男性の約4倍高い※というデータがありました。 ※出典:HEPATOLOGY 中でも、女性ホルモンの一種であるエストロゲンが免疫システムに影響を与えるため、女性の方が発症しやすいと考えられています。 肝臓の病気や自己免疫性肝炎の診断に必要な検査 自己免疫性肝炎をはじめとした女性に多い肝臓の病気は、症状だけでは判断が難しく、いくつかの検査を組み合わせて診断するのが一般的です。 主な検査項目は次のとおりです。 検査名 内容 AST(GOT)・ALT(GPT)の数値検査 肝臓の機能を調べる血液検査の項目 IgG・自己抗体検査 免疫が自分の肝臓を攻撃していないかを確認する検査 B型・C型肝炎ウイルス検査 他の肝炎との区別にするために必要な検査 画像検査(超音波検査・CTなど) 肝臓が腫れていないか、炎症が起きていないかを画像で確認 肝生検 肝臓の一部を採取し、顕微鏡で詳しく調べる検査 肝臓の疾患は初期症状に気づきにくいため、検査で状態を把握しておくことが非常に重要です。 病気の進行度や治療の必要性が判断できるため、肝臓の健康に不安を覚える方は消化器内科や肝臓内科に相談しましょう。 女性に多い肝臓の病気(自己免疫性肝炎)に対する治療法 自己免疫性肝炎は、免疫の働きが過剰になり自分の肝臓を攻撃してしまう病気です。 そのため、治療では免疫の働きを落ち着かせ、炎症を抑える薬の服用が基本となります。 医師の指示に従って治療を続けることで、病気の悪化を防げる場合が多いため、早期に治療に取り組むことが大切です。 主な治療法は以下の通りです。 治療の種類 主な薬剤・方法 基本治療 免疫を調整し肝臓への攻撃を抑える働きのある、ステロイド薬(プレドニゾロン)の服用 追加・併用治療 免疫抑制剤(アザチオプリン等)内服 ウルソデオキシコール酸の内服 進行した場合 肝移植 再生医療 副腎皮質ステロイドに十分な効果が見られない場合、免疫抑制剤を併用して治療の効果を高める場合があります。 また、肝硬変まで進んだ段階では、肝移植が視野に入るケースもあります。 肝移植は症状の改善が期待できる一方で、感染症や拒絶反応などのリスクもあるため、担当医と慎重に相談しながら検討しましょう。 薬物療法では回復が難しいケースに対し、体の再生力を利用した再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さま自身の細胞を利用して、傷んだ肝臓組織の修復を目指す治療です。 入院や手術が不要な場合が多いので、手術を避けたい方や身体の負担が少ない治療法をお探しの方に選ばれています。 肝硬変の治療として検討される再生医療については、以下の記事で紹介していますので参考にしてください。 肝臓の病気で女性特有の症状についてよくある質問 ここでは、肝臓の病気で女性特有の症状についてよくある質問とその回答をまとめました。 肝臓がやばいサインは? 女性によくある肝臓病の症状は? 若い女性でも肝臓病になる? 自己免疫肝炎の注意点は? 肝臓がんの前触れとして注意すべき症状は? 女性のγ-GTPが高い原因は? 「もしかして肝臓疾患かも?」と感じるサインや、日頃から気をつけておきたいことなど、ぜひ参考にしてください。 肝臓がやばいサインは? 黄疸(皮膚や白目が黄色くなる現象)や、原因のはっきりしないだるさ・むくみ・皮膚のかゆみは、肝臓からのSOSサインとして知られています。 とくに女性は「疲れやすい体質かも」「更年期かもしれない」と考えて受診が遅れやすいため、こうした症状が続く場合は自己判断せず、早めに医療機関で確認しておくことが大切です。 女性によくある肝臓病の症状は? 女性はホルモンの影響によって肝機能が揺らぎやすく、妊娠中や更年期には肝機能障害のリスクが高まるとされています。 以下のような症状は、肝機能の低下と関係している可能性があります。 月経の乱れが続く 夕方になると足がむくむ はっきりとした原因がないのに皮膚にかゆみが続く いつもと違う体の変化が続く場合には、疲れのせいと済ませず早めに医療機関で確認しましょう。 若い女性でも肝臓病になる? 年齢が若くても、肝臓病を発症する可能性は十分あります。 たとえば、自己免疫性肝炎は中年以降に多いとされていますが、若い女性や小児でも報告されています。 日本国内の調査では、15歳以下の自己免疫性肝炎患者の約57%が女性※でした。 ※出典:厚生労働科学研究費補助金 (難治性疾患等政策研究事業)「小児自己免疫性肝炎全国調査結果」 さらに、近年(2016~2022年)に報告された急性B型肝炎では、女性の発症ピークが20~24歳※と若年層に多いことが示されています。 ※出典:国立健康危機管理研究機構感染症情報提供サイト「IASR 44(3), 2023【特集】急性B型肝炎 2016~2022年」 年齢が若いからと安心せず、体調の変化や違和感があれば早めに医療機関を受診することが大切です。 自己免疫肝炎の注意点は? 女性に多く見られる自己免疫性肝炎は、初期段階では自覚症状がほとんど現れない点に注意が必要です。 気づかないうちに病気が進行し、だるさや黄疸などの症状が出るころには、すでに肝臓の炎症が進んでいることがあります。 治療を受けずに放置すると、以下のような疾患に進行する恐れがあります。 疾患名 肝臓の状態 肝硬変 慢性的な炎症によって肝臓が硬くなる 肝不全 肝臓の機能が著しく低下する 肝硬変や肝不全まで進むと肝機能の回復は難しく、命に関わる深刻な状態に至ることもあります。 そのため、定期的な健康診断や血液検査で肝機能を確認し、異常があれば早めに医療機関で診てもらうことが重要です。 肝臓がんの前触れとして注意すべき症状は? 肝臓がんの初期は、自覚症状がほとんど現れません。 そのため、健康診断での肝機能異常の指摘や、慢性肝炎・肝硬変の症状が進行して初めて気づくケースが多くあります。 以下のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。 体の黄色さやかゆみ(黄疸) 全身のだるさ 食欲不振 意識障害 手の震え 手のひらの赤み むくみ お腹の張り 息苦しさ 出血しやすい 息切れ 動悸 吐血 痔 メデューサの頭(肝臓に流れる血管の血圧が上がることで血液が別の経路を通ろうとした結果、食道や胃の静脈がこぶのように腫れ、お腹の表面の血管が蛇のように浮き出て見える状態) 上記の症状については以下の動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 女性のγ-GTPが高い原因は? γ-GTPが高くなる原因として、以下のようなものが考えられます。 飲酒により肝臓に負担がかかっている 脂肪肝(脂肪が肝臓にたまった状態) 薬の影響による肝機能障害 原発性胆汁性胆管炎(女性に多い自己免疫性の胆道疾患) γ-GTP(ガンマ・グルタミルトランスぺプチダーゼ)は、肝臓が有害物質を無害にする働きに関わる物質で、肝臓や胆道の状態を調べる際に用いられる血液検査の項目です。 一般的な基準値は女性で30U/L以下とされており、この数値を上回る場合には注意が必要です。 なお、γ-GTPだけが高い場合でも、必ずしも肝臓の病気とは限りません。 AST・ALTなど他の肝機能検査の数値も合わせて確認し、必要に応じて医療機関で詳しく調べてもらうことが大切です。 肝臓の病気(自己免疫性肝炎)が不安な女性は早めに医療機関を受診しよう 女性に多く見られる肝臓の病気である自己免疫性肝炎は、初期段階では自覚症状がほとんど現れません。 進行すると、お腹の張りや下肢のむくみなどがサインとして出ることがあります。 肝臓は沈黙の臓器とも呼ばれ、症状が現れた時には病気が進行しており、治療が難しくなる場合も少なくありません。 病気が進行して薬の服用では改善が難しい場合、再生医療という治療法も選択肢の一つです。 再生医療の特徴は、下記のとおりです。 患者さまの細胞を用いて肝組織の修復を目指す 肝硬変や肝不全にも用いられる場合がある 手術や入院が不要で身体への負担が少ない 以下のページでは、当院の再生医療によって脂肪肝や肝硬変の改善が見られた症例を公開していますので、併せて参考にしてください。 >再生医療による肝疾患の症例はこちら また、再生医療の症例や治療法や症例については、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでも紹介しています 治療内容や症例について詳しく知りたい方は、お気軽にお問い合わせください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2020.05.10 -
- ひざ関節
- 再生治療
- 幹細胞治療
現在、半月板損傷と診断されて手術をすすめられている方や、すでに保存療法(投薬・リハビリ)を受けているものの、なかなか改善を感じられない方の中には、「このまま今の治療を続けて本当にいいのか?」「もっと自分に合った方法があるのでは?」と疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。 実際、半月板損傷の治療では手術療法が選択されることが多い一方で、手術には一定のデメリットやリスクも伴います。 手術に対して不安を感じたり、慎重に判断したいという方も少なくないでしょう。 本記事では、半月板損傷の手術のデメリット・メリットについて詳しく解説します。 また、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでは手術以外の治療法も紹介していますので、ぜひ参考にしてご自身の症状やライフスタイルに合った治療法を選びましょう。 半月板損傷における手術のデメリット 半月板損傷における手術のデメリットは、主に以下4つあります。 感染症にかかるリスクが上がる 知覚神経を傷つける可能性がある 仕事復帰までの期間が長くなる 変形性膝関節症のリスクが高まる可能性がある それぞれのリスクについて、詳しく解説します。 また半月板損傷を手術せずに放置するリスクについては、以下の記事でも解説していますので参考にしてください。 感染症にかかるリスクが上がる 半月板損傷の手術を受けると、感染症にかかるリスクがあります。 内視鏡(関節鏡)手術の場合で細菌感染する可能性は1%以下※となっています。 ※参考:さいたま市「半月板損傷について」 しかし、ごくまれに感染症にかかると、傷口の化膿や関節に膿がたまるなどの症状が発生します。 感染を予防するために、手術後に抗生物質が投与されるケースがあるのです。 感染症に対しては適切な対策が講じられているため、過度に心配する必要はありませんが、術後の体調や傷口の状態には注意を払うことが大切です。 知覚神経を傷つける可能性がある 手術中に、皮膚の表面にある知覚神経を傷つける可能性があります。 ごくまれなケースですが、万が一神経が傷ついた場合、皮膚の感覚が鈍くなり、熱いものや鋭利なものに触れても気づきにくくなるため、二次的なケガのリスクが高まるおそれがあります。 このような知覚神経の損傷は、頻度は高くないものの、半月板手術における注意すべきリスクの一つです。 術後の違和感に気づいた場合は、早めに医師に相談しましょう。 仕事復帰までの期間が長くなる 半月板損傷の手術後は、再断裂を防ぐために慎重かつ継続的なリハビリが必要で長期にわたります。 手術後にリハビリを十分にせず無理に動かすと、再断裂のリスクが高まるので、仕事に復帰するうえでリハビリが重要です。 復帰までの期間は、以下のように異なります。 デスクワークなど:術後すぐに復帰できるケースがある 立ち仕事の場合:1.5~2ヶ月程度 激しい動きが伴う場合:約4ヶ月以上 ※参考:国立大学法人信州大学「半月板損傷の治療について」 手術後にリハビリを十分にせず無理に動かすと、再断裂のリスクが高まるので、仕事復帰のタイミングにも注意が必要です。 仕事への復帰時期は、焦らずに回復を目指し、主治医と相談しながらリハビリの進捗を見て判断しましょう。 変形性膝関節症のリスクが高まる可能性がある 半月板の一部またはすべてを切除すると痛みや腫れは改善されますが、膝のクッション性が低下し将来的な変形性膝関節症のリスクが上がります。 そのため、近年では可能な限り半月板を温存する方向が主流であり、切除術(部分・全切除)ではなく、半月板縫合術が優先されるケースが増えています。 手術を受ける際は、将来的なリスクも考慮しながら医師と相談することが大切です。 また、半月板損傷の手術には他に以下のような後遺症の可能性があります。 静脈血栓塞栓症(肺血栓塞栓症) しびれ 術後の経過は個人差が大きいため、不安な症状が現れた場合は、自己判断せずに早めに医療機関に相談することが大切です。 半月板損傷に対して手術を行うメリット 半月板損傷に対して手術を行うメリットは、主に以下の3つがあります。 痛みの緩和 可動域の改善 変形性膝関節症のリスクを減らす 手術にはリスクも伴いますが、症状の進行を防ぎ、日常生活やスポーツ活動への早期復帰を目指せます。 また手術を行うことで、半月板損傷による痛みを緩和できる可能性があります。 損傷部位によっては膝の可動域が制限されることがありますが、手術によって関節内の動きがスムーズになり、可動域の回復が見込まれます。 半月板が傷ついたまま放置されると膝関節の軟骨がすり減り、やがて変形性膝関節症へ進行するリスクが高まります。 適切なタイミングで手術を行うことで、膝関節全体の機能を保ち、長期的な関節の健康を守ることが可能です。 半月板損傷の手術方法 半月板損傷に効果的な手術は、主に3つあります。 縫合術 切除術 再生医療も選択肢の一つ それぞれの手術について、詳しく解説していきます。 半月板損傷の治療法に関しては以下の動画(3:12~)でも解説していますので、併せて参考にしてください。 縫合術 メリット 半月板を温存できる デメリット 半月板を再度損傷する可能性がある 再度手術する可能性がある 関節症や関節水腫のリスクがある 縫合術は、損傷した半月板を縫い合わせる方法です。 膝のふた近くに穴を開け、関節鏡や器材を挿入して患部を縫合します。 切除術 切除術は、半月板の損傷した箇所を切り取る手術方法です。損傷部位の縫合が困難な場合は切除術が検討されます。 メリット 感染症のリスクが低い デメリット ロッキングを繰り返す 変形性膝関節症のリスクがある 縫合術と同じように、膝のふた付近に穴を開け、関節鏡を挿入して手術を行います。 専用のハサミを用いて患部の一部またはすべてを切除します。 再生医療も選択肢のひとつ 変形性膝関節症の手術として、再生医療も効果的です。 再生医療は患者さま自身の幹細胞を利用するため、拒否反応のリスクが低い手術です。また、リハビリ期間の短縮が期待できるため、早期に仕事へ復帰できる可能性があります。 長期の入院ができない方や人工関節の手術に抵抗がある方は、再生医療をご検討ください。 半月板損傷の手術に関するよくある質問 半月板損傷の手術に関する質問を紹介します。 半月板損傷で手術した場合の入院期間はどのくらいですか? 半月板損傷の手術費用はどのくらいかかりますか? 手術をせずに半月板損傷を治す方法はありますか? 半月板損傷の手術を行った10年後はどうなっていますか? 3つの質問について、詳しく回答します。 半月板損傷で手術した場合の入院期間はどのくらいですか? 縫合術は10~14日、切除術は2~4日程度※の入院が一般的です。 ※国立大学法人信州大学「半月板損傷の治療について」 切除術よりも縫合術の方が入院期間が長いケースが多いです。退院した後、しばらくは杖を使って歩行します。 退院後も、しばらく痛みが続く可能性があります。 術後は膝に負担がかかる動作は控えましょう。 半月板損傷の手術費用はどのくらいかかりますか? 半月板損傷の手術費用は、手術の種類・入院日数・自己負担割合などによって変動します。 一般的に3割負担の方の場合、平均的な費用の目安は以下のとおりです。 半月板縫合術:約10~20万円 半月板切除術:約7~15万円 たとえば、70歳以上で3割負担の方が9日間入院した場合、トータルで約9万円程度かかるケースもあります。 また、縫合術よりも切除術のほうが入院期間が短く、結果的に費用が抑えられる傾向がありますが、これは症状や病院の方針によっても異なります。 詳しい費用を確認したい方は、手術を受ける予定の医療機関に直接問い合わせてみましょう。 手術をせずに半月板損傷を治す方法はありますか? 再生医療は、手術をせずに損傷した半月板を治療することが可能です。 再生医療では、自身の細胞から採取して培養した幹細胞を膝に注射します。自分自身の細胞を使用するため、アレルギーなどの反応が少ない点、手術を避けられる点で身体への負担を抑えた治療法と言えます。 また、手術よりも治療期間が短くなるメリットがあります。 以下の動画では、実際に当院リペアセルクリニックで再生医療を受け、半月板損傷が改善された患者さまの症例を紹介しています。 当院で行っている半月板損傷に対する再生医療の症例は、こちらからも確認いただけます。 半月板損傷の手術を行った10年後はどうなっていますか? 臨床報告によると、一般の方の約30%、スポーツ選手のうち約70%が変形性膝関節症を発症しています。 半月板はひざのクッションの役割をしているため、切除することによって軟骨がすり減ってしまい、変形性膝関節症の原因になります。 とくに、半月板切除術は変形性膝関節症の発症率が高いと言えます。 半月板損傷手術のデメリットを回避できる再生医療を検討しよう 半月板損傷手術は、痛みや腫れを取り除く効果が期待できる反面、以下のようなデメリットがあります。 感染症にかかるリスクが上がる 知覚神経を傷つける可能性がある 仕事復帰までの期間が長くなる 変形性膝関節症のリスクが高まる可能性がある 半月板損傷の手術を受けた患者さまの10年後の臨床報告では、一般の方の約30%が変形性膝関節症を発症するなど、手術には大きなリスクが伴います。 しかし、将来的な変形性膝関節症のリスクや感染症にかかる危険性があるので、放置せずに治療を行いましょう。 ただし半月板損傷の手術を受けた患者さまの10年後の臨床報告では、一般の方の約30%が変形性膝関節症を発症するなど、手術には大きなリスクが伴います。 手術に不安がある方、すぐに会社やスポーツに復帰したい方は、再生医療をご検討ください。再生医療は手術しないため入院の必要がなく、リハビリ期間の短縮も期待できる治療法です。 詳しい治療法や症例については、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2020.02.29 -
- 再生治療
- 肝疾患
- 幹細胞治療
肝臓といえば「お酒」というイメージがありますが、お酒以外でも肝臓にダメージを与えている可能性があります。 「身体の疲労がなかなか取れない」という人は、肝機能が低下しているかもしれません。 しかし、肝臓には痛みを感じる神経が通っていないため、何らかのダメージを受けても自覚症状が現れにくく「沈黙の臓器」とも呼ばれています。 肝機能の低下を放置すると「脂肪肝」や「肝硬変」などの肝臓系疾患につながり、自然に回復することが難しくなります。 肝臓の働きや肝機能を回復させる方法を理解して、肝臓系疾患を予防しましょう。 当院リペアセルクリニックでは、肝機能の低下や肝臓系疾患の改善が期待できる再生医療をご提供しています。 「肝機能の低下に悩んでいる」「再生医療について詳しく知りたい」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックにご相談ください。 以下のページでは、当院の再生医療によって、脂肪肝や肝硬変の改善が見られた症例を公開しています。 >>再生医療による肝疾患の症例はこちら また、当院の公式LINEでは、肝臓系疾患の治療として注目されている再生医療に関する情報を配信中なので、併せてご覧ください。 ▼肝機能の低下にお悩みなら >>公式LINE限定の再生医療に関する情報を見てみる 肝臓を回復させる生活習慣 肝臓を回復させるには、食事による栄養素の摂取や有酸素運動、禁酒で肝臓を休める必要があります。 たんぱく質やビタミン類を摂取する 脂質と糖質の摂取を控える 肥満状態を改善する 適度な運動習慣を身につける アルコールの摂取量を抑える それぞれの項目について詳しく解説していきます。 たんぱく質やビタミン類を摂取する 肝臓の働きをサポートする効果に期待できる栄養素と主な食べ物を紹介します。 必要な栄養素 主な食べ物 詳細 たんぱく質 鶏ささみ、青魚、豆腐、卵など 幹細胞の修復や機能回復に必要な栄養素 ミネラル 野菜、海藻類、きのこ類など 代謝、解毒、胆汁の生成など肝臓の働きをする過程に欠かせない栄養素 抗酸化ビタミン (ビタミンA・C・E) ・ビタミンA 緑黄色野菜、ウナギなど ・ビタミンC レモン、パセリ、ブロッコリーなど ・ビタミンE 大豆類、青魚、ブロッコリーなど 肝臓内の活性酸素を抑え、肝機能の低下を防ぐために必要な栄養素 タウリン 貝類、タコ、エビなど 肝臓の解毒作用を高めて肝機能をサポートする効果が期待できる栄養素 食生活の見直しは、「肝機能の低下予防」と「肝機能を高めるサポート」のどちらの効果も期待できます。 暴飲暴食や偏った食事を避けて、バランスの良い食事を心がけましょう。 脂質と糖質の摂取を控える 肝臓を回復するためには、脂質と糖質の過剰摂取を控えることが重要です。 高脂肪・高糖質の食事は肝臓に負担をかけ、脂肪肝の原因となります。 特に、揚げ物やファストフードなどの飽和脂肪酸を多く含む食品、清涼飲料水や菓子類などの単純糖質の食べ過ぎは控えるべきです。 代わりに、不飽和脂肪酸を含む青魚などを適量摂取し、精製された糖質ではなく玄米や全粒粉パンなどの複合糖質を選ぶようにしましょう。 糖質制限と適切な脂質バランスを保つことで、肝臓への負担を軽減し、回復を助けることができます。 肥満状態を改善する 過剰な体脂肪、特に内臓脂肪は肝臓に脂肪が蓄積する「脂肪肝」の主な原因となります。 肥満状態を改善して適正体重を目指すことで、肝臓への負担を大幅に軽減できます。 具体的には、一日の摂取カロリーを適切に管理し、ゆっくり確実に減量することが重要です。 急激なダイエットは逆に肝臓に負担をかけるため避けましょう。目標は1ヶ月に1〜2kg程度の減量が理想的です。 適度な運動習慣を身につける 肝機能を改善するためには1日30分程度の有酸素運動を取り入れましょう。 肥満や運動不足によって、肝臓に中性脂肪が過剰に蓄積される「非アルコール性脂肪肝」が起こる可能性があります。 ウォーキングや水泳などの有酸素運動を習慣にし、肝臓に蓄積した中性脂肪を減らしましょう。 有酸素運動によって脂肪肝化が改善される※ことも報告されています。 ※出典:一般社団法人 日本肝臓学会「追補内容のお知らせ『NAFLD/NASH 診療ガイドライン』」 アルコールの摂取量を抑える 肝機能を改善させるためには、禁酒もしくはアルコールの摂取量をできるだけ抑えましょう。 お酒の飲酒量が多いと、アルコールを分解する働きを持つ肝臓に負担がかかり続けるため「アルコール性脂肪肝」になる可能性があります。 厚生労働省では、適度な飲酒量として1日あたりの純アルコール量は約20gとしています。 主な酒類の目安量は、以下の通りです。 お酒の種類 純アルコール量 ビール(中瓶1本500ml) 20g 清酒((1合180ml)) 22g ウイスキー・ブランデー(ダブル60ml) 20g 焼酎(35度)(1合180ml) 50g ワイン(1杯120ml) 12g しかし、アルコールは肝臓にとってストレスになるため、肝臓が疲労している時は禁酒することをおすすめします。 肝臓の機能が回復するまでの期間 肝臓の機能が回復するまでに必要な期間は、肝臓の状態によって大きく違いがあります。 例えば、飲酒により一時的に肝臓が疲れている状態であれば、2日間の禁酒期間を設けることで肝臓は回復するといわれています。 一方で、慢性肝炎を放置して「肝硬変」になっている場合だと、いくら期間を設けても肝機能が回復することはありません。 極端な 2 例を挙げましたが、このように肝臓の回復に必要な期間および回復するかどうかについては、肝臓がどの程度のダメージを受けていて、どういった状態になっているかによって左右されるのです。 肝臓を回復させる食べ物と肝機能に悪い食べ物 肝臓を回復させる食べ物と、肝機能の低下につながる肝臓に悪い食べ物について解説します。 肝臓に良い食べ物 肝臓に悪い食べ物 肝機能の低下を防ぐためにも、肝臓に良い食べ物を積極的に食事に取り入れましょう。 肝臓に良い食べ物 https://youtu.be/wtXdhYOg1VU?si=VX-0G4Sxe3A-sSw0 肝機能の回復を助ける肝臓に良い食べ物は、以下の通りです。 魚介類 野菜 きのこ類 海藻類 卵 大豆製品 など 上記の食べ物は、肝機能の回復を助けるために必要な「たんぱく質」「ビタミン類」「ミネラル」などの栄養素を摂取できます。 これらを積極的に食事に取り入れて、肝臓の健康維持を目指しましょう。 肝臓に悪い食べ物 肝臓の負担になり肝機能低下を招く食べ物は、以下の通りです。 揚げ物 ラーメン 果物の缶詰 菓子パン 乳製品 など 上記のような高カロリーな食べ物や高果糖食品の摂取は肝臓の負担になります。 しかし、全く食べてはいけないわけではないため、偏った食事にならないように適量摂取を心がければ大きな問題はありません。 肝臓に違和感があったり、疲れ気味だったりする場合は、控えるように注意しましょう。 肝臓の回復についてよくある質問 肝臓の回復についてよくある質問をご紹介します。 肝臓が弱っているサインは? 肝機能は何日で回復する? 肝機能の低下が招く疾患とは? それぞれの質問について詳しく回答していきます。 肝臓が弱っているサインは? 肝機能が低下し、肝臓が弱っていると肌が黄色くなる黄疸やむくみ、尿の色が濃くなるなどの症状が現れます。 しかし、肝機能が低下しても初期段階では症状が現れにくいため、血液検査を受けて初めて異常に気づくことも多いです。 気づいた時には症状が進行している可能性があるため、早めに医療機関を受診して検査を受けましょう。 肝臓の回復には早期発見が重要です。 肝機能は何日で回復する? 肝機能の回復期間は、症状によって大きく異なるため、一概に何日で回復するとはいえません。 例えば、アルコール摂取によって一時的に肝臓が疲れているだけであれば、数日間の禁酒で肝臓は回復するといわれています。 しかし、脂肪肝や肝炎などの肝臓系疾患を発症している場合、数ヶ月から数年の治療期間が必要なケースがほとんどです。 肝臓系疾患は初期症状を自覚しづらく、症状を自覚した時点で進行している可能性が高いため、違和感がある場合は早めに医療機関を受診しましょう。 肝機能の低下が招く疾患とは? 肝臓が疲れていると表現される「肝機能が低下している状態」を放置すると、様々な病気に繋がるリスクがあります。 病名 主な症状 脂肪肝 自覚症状がほぼないため、健康診断などの血液検査で発覚することが多い アルコール性肝炎 食欲不振・だるさ・発熱などの症状があり、肝臓の腫れや上腹部に痛みを感じる ウイルス性肝炎 黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)・食欲不振・嘔吐・全身の倦怠感・発熱など 肝硬変 ・黄疸(皮膚や白目が黄色くなる) ・腹水(下腹部が張る) ・くも状血管拡張(首、前胸部、頬に赤い斑点ができる) ・手掌紅斑(掌の親指と小指の付け根が赤くなる) など 肝機能の低下は、肝機能を回復させるために生活習慣を見直せば改善することが多いです。 しかし、肝機能の低下を放置して病気になってしまうと適切な治療が必要になります。 肝臓を回復させるには再生医療による治療をご検討ください 疲れた肝臓の機能を回復させるには、脂肪や糖質の過剰摂取を避ける食生活や、適度な運動など生活習慣の改善が大切です。 アルコール摂取によって肝臓が少し疲れた程度なら数日で回復しますが、慢性的に肝臓が疲れていると肝臓系疾患になってしまうリスクがあります。 肝臓系疾患を発症してしまうと回復に時間がかかる、あるいは自然回復しない状態に陥ってしまう可能性があるため注意が必要です。 とくに、肝臓が炎症や損傷を繰り返すことで発症してしまう「肝硬変」になると従来の治療法では治せません。 しかし、近年の治療では、肝硬変を含む肝臓の機能回復が期待できる再生医療という選択肢があります。 「肝機能の低下に悩んでいる」「再生医療について詳しく知りたい」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックにご相談ください。 また、当院の公式LINEでは、肝臓系疾患の治療として注目されている再生医療に関する情報を配信中なので、合わせて参考にしてくださいね。 ▼肝機能の低下にお悩みなら >>公式LINE限定の再生医療に関する情報を見てみる
2020.02.28 -
- 再生治療
- 肝疾患
- 幹細胞治療
「肝硬変は治る病気なのか」 「肝硬変にはどのような治療法があるのか」 肝硬変と診断され、上記のようなお悩みや不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。 今までは一度肝硬変になると完治させることは難しいと言われていましたが、医療技術の進歩により治療選択肢が広がりつつあります。 本記事では、従来の治療法から先端医療である再生医療まで、肝硬変を治すためのさまざまな治療法を紹介します。 肝硬変の治療方法について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。 なお、肝硬変を手術や入院なしで治したい方は、先端医療である再生医療による治療も選択肢の一つです。 以下では、実際に当院を利用した患者様の肝硬変に対する再生医療の症例を紹介しているため、併せて参考にしてください。 >再生医療による肝硬変の症例はこちら 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、「再生医療ではどのような治療を行うのか」「再生医療で治療した症例」を無料で配信しています。 「肝硬変を手術や入院なしで治したい」という方は、ぜひ公式LINEをチェックしてみてください。 肝硬変とは|知っておきたい基礎知識 はじめに、肝硬変の症状や治療方針、原因などの基礎知識について解説します。 肝硬変の症状と治療方針 肝硬変の原因 肝硬変は原因や症状によって治療方針が大きく異なるため、症状や原因についてよく理解しておきましょう。 肝硬変の症状と治療方針 肝硬変の症状や治療方針は、進行度によって異なり「代償性」と「非代償性」の2つの段階に分けられます。 代償性肝硬変 代償性肝硬変とは、肝臓が硬くなっていても、まだ十分な機能を保っている状態です。 この段階ではほとんど自覚症状がないため、健康診断や他の病気の検査で偶然見つかることがほとんどです。 代償性肝硬変の治療方針は「これ以上悪化させない」ことです。 残念ながら、硬くなった肝臓を元に戻す薬はまだありませんが、原因に対する治療で進行を抑えることができます。 B型やC型肝炎ウイルスが原因なら、抗ウイルス薬でウイルスの活動を抑え込むことが有効です。 非代償性肝硬変 非代償性肝硬変は、肝臓の機能が著しく低下し、さまざまな症状が現れる肝硬変が進行した状態です。 この段階では、患者さまの生活の質を維持するために、合併症への適切な対処が重要となります。 非代償性肝硬変の症状と治療のポイントは、以下のとおりです。 黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)の出現 腹水に対する塩分制限(1日5〜7g)と利尿剤療法 重度の腹水には「腹水穿刺(ふくすいせんし)」による直接排液 非代償性肝硬変では、上記の症状が患者さまの日常生活に大きな影響を与えるため、家族の理解とサポートも大切です。 合併症の初期症状(意識の変化や腹部膨満感の増加など)に気づいたら、すぐに医療機関を受診しましょう。 肝硬変の原因 肝硬変は突然発症するものではなく、肝臓の慢性的な障害が徐々に進行して引き起こされます。 主な原因となるのは、B型・C型肝炎ウイルス感染や、脂肪性肝疾患です。 上記のような肝疾患により肝臓に持続的な炎症が起こると、その修復過程で線維(瘢痕組織)が形成され、肝臓全体が硬く小さくなっていきます。 そのため、肝硬変に進行する前に、原因となる肝疾患を治療することが重要です。 肝硬変を治すにはどんな治療がある? ここからは、肝硬変に対する治療法を3つ解説します。 薬物療法 食事療法・生活指導 肝移植 肝硬変の従来の治療方法は、根本的な治癒よりも「進行抑制」と「症状緩和」を主な目的としています。 薬物療法 肝硬変の治療には、主に以下のような薬が使われます。 薬剤 作用 ウルソデオキシコール酸 以下のような作用により、肝臓の働きを助ける ・胆汁の分泌を促進する ・コレステロールの吸収を抑える ・胆石を溶かす ・スピロノラクトン ・フロセミド 尿の量を増やして体内の水分を減らす薬で、むくみや腹水を抑える 上記のほか、B型・C型肝炎ウイルス感染のように原因となる疾患がある場合は、原因疾患に対する治療も行います。 食事療法・生活指導 肝硬変の症状を改善するには、食事療法・生活指導が非常に大切です。 食事のバランスはアンモニア濃度に影響することが確認されています。 また、以下のような疾患・症状がある場合は、カロリー制限や塩分制限なども行います。 疾患・症状 内容 糖尿病、肥満 ・カロリー制限を行う ・食事回数を増やし、1回あたりの食事量を減らす ・就寝前に軽食を摂取して、就寝中に血糖値が下がらないようにする むくみ、腹水 ・塩分制限を行う 適切な栄養バランスは人によって異なるため、医師や栄養士の指示を受けながらバランスの良い食事を摂るようにしましょう。 肝移植 非代償性肝硬変のように、肝臓が非常に硬く機能が低下している場合には、肝移植を検討します。 具体的には、以下のような病気が肝移植の対象です。 ウイルス性肝硬変 肝がん 自己免疫性肝炎 非アルコール性脂肪肝炎 急性肝不全(B型肝炎、薬剤性など) 肝移植は根本的な治療につながる治療法ですが、他人の肝臓を移植するため、非常に大掛かりな手術となる点がデメリットです。 肝硬変の根治を目指せる「再生医療」という選択肢 肝硬変は従来の治療法では根本的な改善が難しかったり、大掛かりな手術が必要になったりするというデメリットがありました。 しかし、近年では肝硬変の根治を目指せる「再生医療」という新しい治療法が注目されています。 再生医療(幹細胞療法)とは 再生医療が肝硬変治療に注目されている理由 肝硬変を根本的に治したい方は、ぜひ参考にしてください。 再生医療(幹細胞療法)とは 再生医療は、患者さま自身の細胞を利用することで、入院や手術をせずに肝硬変の根治が期待できる治療法です。 患者さまの脂肪から幹細胞を採取・培養し、数を増やした後に体内に戻します。 幹細胞には、傷ついた血管や損傷した組織に変化する「分化能」という能力があり、肝硬変も根治できる可能性があるというわけです。 再生医療を用いた肝硬変治療は、主に以下のような流れで行います。 患者さまの脂肪組織を採取する 脂肪組織から幹細胞を取り出す 専門の施設で幹細胞を培養し、数を増やす 幹細胞を点滴によって患者さまの体内に戻す 点滴により投与した幹細胞は、血流にのって肝臓に到達し、損傷した肝臓組織の修復を促します。 再生医療が肝硬変治療に注目されている理由 再生医療が肝硬変治療に注目されている理由は、以下の3点です。 従来の治療法では難しかった「肝臓組織の改善」が期待できる 患者さま自身の細胞を用いるため副作用リスクが少ない 入院や手術不要で肝硬変の治療ができる 従来の治療法である薬物療法や食事療法は症状を緩和させるだけで、肝臓の組織を修復するという根本的な治療はできません。 また、肝移植は他人の肝臓を使用するため、拒絶反応やアレルギーなどの副作用が起こる可能性がありました。 近年注目されている「再生医療」は、患者さまの細胞を活用することで、リスクを抑えて肝硬変を根本的に改善できる可能性を秘めています。 肝硬変に悩まされていた多くの患者さまに希望をもたらす新たな選択といえるでしょう。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、再生医療に関する情報を無料で配信しています。 「肝硬変を根本的に治療したい」という方は、ぜひ公式LINEをチェックしてみてください。 肝硬変の予防・進行を遅らせるための対処法 肝硬変は一度進行してしまうと完全に元に戻すことは難しい病気ですが、早い段階から適切な対策を取ることで進行を遅らせたり、発症そのものを予防できます。 食生活を改善する 禁酒・減酒する 原因となる肝疾患を治療する 近年の日本では、ウイルス性肝炎の治療薬が進歩したことで、ウイルスが原因の肝硬変は減少傾向にある一方、アルコールや脂肪肝など生活習慣に起因する肝硬変の割合が増加しています。 そのため、肝硬変の予防・進行を遅らせるには日々の生活習慣の見直しが重要です。 食生活を改善する 肝臓は「体の化学工場」とも呼ばれ、食事内容が直接肝機能に影響します。 そのため、肝硬変の予防や進行抑制には、日々の食習慣の見直しが欠かせません。 肝臓に優しい食生活を送るために、何を食べるべきか、何を控えるべきかを理解しましょう。 積極的に摂りたい食品 ・野菜、海藻、きのこ類(ビタミン・食物繊維が豊富) ・魚(DHA・EPAが豊富) ・脂肪の少ない肉(鶏むね肉など) ・大豆製品(豆腐・納豆など) ・オリーブオイル、ナッツ類(良質な脂質) ・コーヒー(適量) 控えるべき食品 ・揚げ物、スナック菓子(高脂肪・高カロリー) ・インスタント食品、ファストフード ・清涼飲料水、甘い菓子類(高糖分) ・塩分の多い食品(漬物・加工肉など) ・生の魚介類、加熱不十分な肉(感染リスク) ・アルコール飲料 食事の取り方も重要で、一度に大量に食べるより少量ずつ規則正しく摂ることで、肝臓への負担を減らせます。 特に肝硬変の方は腹水悪化を防ぐため、塩分制限(1日5〜7g)を心がけましょう。 肝機能が低下している方は食中毒リスクが高まるため、生ものは避けた方が良いです。 禁酒・減酒する アルコールは肝臓で分解される過程で、肝細胞にダメージを与えるため、禁酒・減酒が肝硬変の進行を防ぐポイントです。 お酒を飲む量が多く、期間が長いほど肝臓の線維化(硬くなること)が進行します。 肝硬変や肝がんを予防するためには、「肝硬変になる前にお酒をやめること」が効果的です。 すでに肝硬変と診断された方は、それ以上の悪化を防ぐために禁酒が強くすすめられます。 原因となる肝疾患を治療する 肝硬変の多くは、肝機能障害や肝疾患が長期間進行した結果として発症します。 そのため、前段階である肝炎や脂肪肝などの早期発見と適切な治療が非常に重要です。 例えば、B型・C型肝炎ウイルスに感染している方は、自覚症状がなくても放置すると肝硬変や肝がんへ進行する恐れがあります。 早期に適切な治療を行えば、肝硬変への進行を防げる可能性が高まります。 肝炎ウイルスは自覚症状がないまま肝臓を傷めることが多いため、過去に輸血を受けた経験がある方や感染リスクがある方は一度検査を受けることをおすすめします。 肝硬変を根本的に治すには再生医療をご検討ください 肝硬変は一度発症すると完全な治癒は難しいものの、早期発見と適切な治療により進行を抑えることが可能です。 肝臓の健康は日々の生活習慣に大きく左右されますので、この記事の情報を参考に、ご自身やご家族の肝臓を守る取り組みを始めてみてください。 なお、従来の治療法は進行抑制と症状緩和が中心でしたが、近年では再生医療という新たな選択肢が注目されています。 再生医療は、損傷した肝臓組織の修復・再生を促し、従来では不可能といわれていた「肝臓組織の改善」が期待できる治療法です。 再生医療について詳しく知りたい方は、再生医療を専門とする当院リペアセルクリニックにご相談ください。 また、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、「再生医療ではどのような治療を行うのか」「再生医療で治療した症例」を無料で配信しています。 「肝硬変を手術や入院なしで治したい」という方は、ぜひ公式LINEをチェックしてみてください。
2020.02.24 -
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肝硬変は肝臓の組織が硬く変化(線維化)し、元に戻らなくなる進行性の病気で完全に治すことは難しいとされています ただし早期に発見し、原因に対処することで進行を抑え、肝機能を保つことは可能です。 しかし、「どのような治療を行えばいいの?」「生活習慣を改善するには何から始めればいいの?」と、不安や疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。 本記事では、肝硬変が治らないと言われている理由や従来の治療法について解説します。 肝硬変の進行に気づかず手遅れになる前に、ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください。 【結論】肝硬変は全てが治るわけではない|早期発見で進行を遅らせることが期待できる 肝硬変は、一度進行すると完全に元の健康な肝臓に戻すことが難しい病気です。 これは、肝臓の細胞が長期間にわたり炎症や損傷を受けることで、修復の過程で線維組織が過剰に増え、肝臓が硬くなる「線維化」が起こるためです。 しかし肝硬変は完治するのが難しい病気ですが、早期発見と適切な対応により、進行を食い止めることは可能です。 そのためには、以下のような取り組みが重要です。 定期的な肝機能検査(AST・ALT・γ-GTPなど) 生活習慣の見直し 医師による適切な診断と治療を継続する 自覚症状が出にくい病気だからこそ、定期的な健康診断と肝機能のチェックを心がけましょう。 肝硬変については、以下の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 従来の肝硬変の治療法 従来の肝硬変の治療法は病気を完全に治す治療ではなく、症状の進行を防ぐための治療が中心となるため、以下のような治療を行うのが一般的です。 肝炎の治療 肝庇護療法 免疫抑制剤の使用 食事療法 運動療法 これらの治療法は、肝臓の状態や肝硬変の原因、その他の要因を加味して決められます。 ただし、肝臓の状態を改善する治療法ではなく、現状の肝機能を維持することが目的です。 肝硬変の進行を抑えられる人の特徴とは? 肝硬変は、肝疾患の中でも最終段階に近い病態であり、完全に元の健康な肝臓に戻ることは基本的に難しいとされています。 しかし以下のような取り組みができている方は、肝機能の改善や進行抑制が期待できます。 禁酒や食生活の見直しなど、生活習慣の改善を実践している 病気の早期段階で適切な治療を開始している 定期的に肝機能検査や医師の診察を受けている また、幹細胞を用いた再生医療の選択肢もあります。 再生医療では、肝臓の炎症を抑え、線維化した組織の修復・再生を行うため、肝機能の改善が期待されています。 治療法などについては、以下で解説していますので、興味のある方はぜひ参考にしてください。 【まとめ】肝硬変は完治が難しい病気!早期対応と生活改善で進行を防ごう 肝硬変は、一度進行すると完全に元の健康な肝臓へ戻すことは難しいとされています。 しかし早期に発見して原因に対処し、適切な治療を行えば、進行を遅らせる・肝機能を維持することは可能です。 「少し調子が悪いかも」と感じた段階で医療機関に相談しましょう。 また近年では、自身の幹細胞を用いた再生医療の研究も進んでおり、新たな選択肢として注目されています。 以下のページでは、実際に当院を利用した患者様の肝硬変に対する再生医療の症例を公開しているため、併せて参考にしてください。 >再生医療による肝硬変の症例はこちら また以下でも、再生医療による症例についてご案内していますので、ご覧ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2020.02.12







