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- 首
- 再生治療
- その他
鎖骨骨折で手術後、プレートを除去する時期はいつなのか悩んでいませんか? 「痛みは軽減しているものの、ゴルフをしたら肩の違和感があって動かしにくいから外したい」「インターネット上ではプレートを外した後に再骨折したなどの情報もあって除去する不安もある」 上記のように、プレートを外すべきかどうかを悩んでいる方も多くいらっしゃるかと思います。 結論から言えば、鎖骨骨折のプレートの除去は時期だけでなく鎖骨の状態が重要です。 そこでこの記事では鎖骨骨折後のプレートを除去する時期の目安や除去するメリット・デメリットなどを解説します。 鎖骨プレートはいつ外す?一般的な除去時期の目安 結論から言えば、鎖骨プレートは鎖骨が完全に癒合した後に除去します。 しかし、癒合したからといってすぐに除去できるものではありません。 ここからは、以下の2項目について深掘りしていきます。 それぞれ鎖骨骨折のプレート除去に関する重要な知識なので、ぜひご覧ください。 外す目安は術後1〜2年が多い 鎖骨骨折自体は3〜6ヶ月で癒合すると言われていますが、鎖骨骨折後のプレートは手術後1〜2年を目安に除去されるケースが多くあります。 個人差はもちろんありますが鎖骨は術後1〜2年経っていれば骨癒合がしっかりしているうえ、骨の強度も高まっているためです。 プレート除去後の問題は再骨折のリスクであり、過去の研究では術後1年経過していても約7%は再骨折のリスクがあるとしています。 そのため、骨癒合した後も骨の強度が強くなるまで待たなくてはいけません。 このような理由から、個人差はあるものの鎖骨骨折のプレートは術後1〜2年を目安に除去されます。 除去を検討するきっかけになる主な症状 鎖骨骨折後のプレート除去を検討するきっかけとなる主な症状は、以下のとおりです。 理由 内容・説明 1. プレートの違和感・出っ張り 鎖骨は皮膚の真下にあるためプレートが浮き出て触れたり、見えたりすることがあります。痩せ型の人ほど顕著で、物理的・審美的なストレスの原因です。 2. 肩が動く範囲の制限 プレートやネジが肩関節周囲の軟部組織(筋肉や靭帯など)の働きを阻害することがあります。それにより肩の動きが制限されることがあるため、生活に支障が出るケースでは除去するきっかけです。 3. 寒い季節に痛む プレートが冷えることで、神経や脂肪などの皮下組織を刺激して痛みにつながる可能性があります。とくに寒冷地で顕著な症状で痛みが強い場合には除去する理由の1つです。 4. 衣服やバッグが当たるストレス 鎖骨部はリュック・肩掛けバッグ・下着・シートベルトなどが直接当たる部位です。そのため、金属による違和感が出やすいため除去が検討されます。 このように物理的な刺激によるストレスだけでなく、見た目の問題もプレート除去を検討する理由になります。 鎖骨骨折プレートの除去時期を決める医学的判断基準 鎖骨骨折のプレート除去時期を決める医学的判断基準は、以下の4項目です。 評価項目 判断基準・臨床的目安 ① 骨癒合の状態 ・X線・CTで骨の状態を確認します。 ・骨の内部、表面共に癒合しているかどうか確認します。きちんと癒合していれば、鎖骨が途切れていない像が確認可能です。 ・骨が癒合しておらず途中で途切れていたり、動きの悪さや痛みがあったりする場合はまだ除去すべきでないと判断されます。 ② 骨折のタイプ (粉砕・転位の有無) ・単純骨折(骨が1箇所で折れている骨折)は癒合が早く、除去しやすいとされています。 ・粉砕骨折(骨が粉々に砕けた骨折)や折れた骨が大きくずれている場合は骨の癒合・再形成に時間がかかります。 ・粉砕骨折では除去後の再骨折リスクが単純骨折より高くなるため、プレートの除去判断は慎重にしなければいけません。 ③ 性別・年齢・骨密度 ・女性、高齢者、低BMI、骨粗鬆症は骨強度が低下しやすいため、再骨折リスクが高くなります。 ・若年男性では鎖骨の癒合が早く、異物感から除去希望が多くなる傾向です。 ・閉経後の女性はホルモンバランスの乱れから骨密度が下がり骨の強度が弱くなるため、再骨折のリスクに注意が必要です。 ④ プレートの位置・種類 ・上方プレート:プレートを固定する部分に力が集中しやすく、除去後の再骨折率がやや高いとされています。そのため、除去判断は慎重にしなければいけません。 ・前下方プレート:固定穴へ力がかかりにくく際骨折リスクが低いため、早期の除去が可能です。 ・デュアルプレート:除去することでの再骨折リスクが高く、基本的に除去は推奨されません。 このような理学的判断に基づき、プレートの除去が検討されます。 なおこれらの基準はあくまで目安であり、患者様の状況などによって個人差があるためご注意ください。 鎖骨骨折プレートは「外す」「外さない」どちらが正しい?それぞれのメリット比較 鎖骨骨折で使用されるプレートは、「外す」メリットと「外さない」メリットがあります。 それらは一長一短であり、一概にどちらが良いとは言えません。 そこでここからは、プレートを「外す」メリットと「外さない」メリットそれぞれを解説します。 プレートを外すメリット プレートを外す場合には、主に以下のメリットがあります。 プレートを外す最大のメリットは、体内から異物がなくなることです。 異物がなくなるため違和感や痛みが軽減されるうえ、心理的ストレスの緩和にもつながるでしょう。 また、プレートは細菌の温床になる可能性があります。 そのため、将来的な感染のリスク軽減につながる鎖骨プレートの除去は、メリットの1つです。 外さないメリット 一方で、プレートを外さない場合には以下のメリットがあります。 プレートを外さない最大のメリットは、骨が安定することです。 プレートを残すことで再骨折のリスクは大きく軽減されるうえ骨が安定するため、日常生活への復帰も早いでしょう。 また、プレートの除去には手術が必要です。 その手術によるトラブルの回避やコストの削減もプレートを外さないメリットと言えます。 再骨折を防ぐには「骨の回復力」を高めることが重要 鎖骨の再骨折は、プレートを外したあとのネジ穴など、骨の強さが一時的に弱くなるために起こることがあります。 骨がしっかり回復していないうちに強い力がかかると、同じ場所が再び折れてしまうのです。 そのため、骨の回復力を高めて再骨折を予防しなければなりません。 骨の回復力を高める方法はいろいろありますが、そのなかでも今「再生医療」が注目されています。 再生医療は自身の細胞から骨のもとになる細胞や成長因子を抽出して利用し、骨が自ら再生する力を助けることを目的とする治療です。 再生医療を利用することで骨が強く再生するため、再骨折の予防にもつながります。 なお当院リペアセルクリニック大阪院でも、骨折への再生医療が可能です。 もし鎖骨骨折でもっと骨の回復力を高めたいという方がいらっしゃれば、お気軽にご相談下さい。 鎖骨骨折プレートの除去は「時期」ではなく「骨の状態」で判断することが重要 鎖骨骨折のプレート除去の時期について解説しました。 ポイントは以下のとおりです。 鎖骨骨折のプレート除去について、およその目安はあります。 しかし、重要なことは時期ではなく骨の状態を見極めることです。 プレート除去の時期が来たからといって、骨の状態が回復していなければ再骨折のリスクが高まります。 プレートには除去するメリットも除去しないメリットもありますので、適切な判断ができるよう専門家の指示に従いましょう。 なお、鎖骨骨折では骨の強度を高めることが重要です。 骨の回復力を高める方法として、「再生医療」という方法もあります。 再生医療は自身の細胞から骨のもとになる細胞や成長因子を抽出して、骨の回復力を高める治療方法です。 当院リペアセルクリニック大阪院でも可能な治療なので、興味がある人はぜひご相談ください。
2025.10.14 -
- 靭帯損傷
- 足底腱膜炎
- 再生治療
後十字靭帯損傷は、前十字靭帯損傷と比べて痛みが軽度で済むことが多く、「これくらいなら大丈夫」と軽視してしまいがちな怪我です。 しかし、この油断こそが、リハビリにおける最大の落とし穴となります。 特に、靭帯に強い負担をかける禁忌動作を破ってしまうと、回復が大幅に遅れたり、関節の不安定性が残ってしまう危険性があります。 「早く治したいのに、なぜか膝の調子が悪い…」と感じる方は、知らず知らずのうちに禁忌動作をしているかもしれません。 この記事では、後十字靭帯損傷のリハビリにおける「やってはいけない禁忌動作」とその理由を時期別に詳しく解説します。 さらに、安全に回復を進めるための具体的なステップも解説しているので、ぜひ参考にしてください。 後十字靭帯損傷リハビリの禁忌動作一覧 後十字靭帯損傷後のリハビリにおける禁止動作を、時期別に解説していきます。 初期(0〜4週)固定・保護期に避けるべきこと 中期(4〜12週)可動域拡大期の注意点 後期(3〜6か月)筋力回復期に気をつけたいこと 具体的な内容と、再生医療による新たな回復アプローチについて紹介するので、ぜひ参考にしてください。 初期(0〜4週)固定・保護期に避けるべきこと この時期は、損傷した後十字靭帯の治癒と保護を最優先とし、安静を保つことが求められます。 特に、以下の動作は靭帯に大きな負担をかけるため厳禁です。 ハムストリングス(太もも裏)の単独収縮 膝の過伸展(反りすぎ) 深い屈曲(しゃがみ込み、正座など) 装具を外しての歩行・荷重 特に避けるべきは、膝関節の過度なストレスにつながる動作です。 具体的な禁忌動作として、ハムストリングス(太ももの裏の筋肉)を単独で強く収縮させる運動があります。 これは、ハムストリングスが脛骨を後方に引き、後十字靭帯に直接的な張力をかけるためです。 また、膝の過伸展(反りすぎ)や、深い屈曲(しゃがみ込みや正座など)も、靭帯への負担が大きいため厳禁です。 医師の指示する装具を外しての歩行や荷重も、靭帯の安定性を損ない治癒を妨げるため行ってはいけません。 再損傷を防ぐため、装具を正しく装着し、部分的な荷重に留める必要があります。 中期(4〜12週)可動域拡大期の注意点 徐々に関節の可動域を拡大していく期間ですが、後十字靭帯への負担を考慮し、段階的なリハビリが必要です。 特に以下の動作は禁止、または注意が必要です。 強いハムストリングス運動 後方荷重動作 無理なストレッチや過屈曲 強いハムストリングスの収縮を伴う運動(レッグカールなど)は、後十字靭帯に強いストレスをかけるため、禁止です。 また、階段下りや坂道歩行など、脛骨が後方にずれる力(後方荷重)がかかる動作も避けましょう。 リハビリの進行に合わせて可動域を広げる際も、無理なストレッチはせず、痛みのない範囲で慎重に行う必要があります。 自転車漕ぎをする場合も、サドルの設定に注意し、膝の過度な屈曲を避けることが重要です。 後期(3〜6か月)筋力回復期に気をつけたいこと 筋力回復とスポーツ復帰に向けた準備期間ですが、後十字靭帯の強度はまだ完全ではありません。 以下の点に、細心の注意を払いましょう。 高負荷・衝撃動作の制限 異常のサインを見逃さない 「痛みがない=完治」ではない ジョギング、ジャンプ、急な方向転換といった、膝に高い衝撃やねじれを生じさせる動作は、必ず医師や理学療法士の許可が出てから段階的に行いましょう。 もしリハビリ中に膝の腫れや不安定感を感じた場合は、すぐにその動作を中止し、専門家に相談してください。 最も重要なのは、「痛みがないこと=完治」ではないという認識を持つことです。 見た目では治っていても、靭帯の強度や関節の安定性はまだ完全ではない可能性が高いです。 指定されたプログラムを最後までやり遂げることが、再損傷の予防と完全な社会復帰への鍵となります。 後十字靭帯損傷とは?見落とされがちなリハビリの落とし穴 後十字靭帯は、膝関節の中心にあり、脛骨(すねの骨)が後方にずれるのを防ぐ主要なストッパーの役割を担っています。 後十字靭帯の損傷は、スポーツ中の衝突や、膝を曲げた状態で強く地面にぶつける事故などで発生します。 前十字靭帯損傷と比べて初期の症状が軽いことが多く、見落とされがちです。 リハビリにおいて「禁忌動作」が特に重要となるのは、ハムストリングスの強い収縮や後方への荷重などが加わると、容易に再損傷したり、関節の不安定性が残存したりするためです。 この不安定感が、将来的な変形性膝関節症につながる落とし穴となります。 そのため医師の指示に基づき、後十字靭帯に負担をかけない動作を厳守し、段階的に機能回復を目指すことが不可欠です。 時期別リハビリの進め方と安全なステップ 時期別のリハビリの進め方と安全なステップは、以下の通りです。 0〜4週:安静・四頭筋の軽い運動 4〜8週:可動域の改善とバランス練習 8〜12週:筋力強化と歩行の安定化 リハビリの各段階における具体的な注意点と安全な進め方を詳しく解説します。 0〜4週:安静・四頭筋の軽い運動 リハビリ初期の目標は、患部の保護と腫れの軽減、そして膝関節を支える大腿四頭筋の機能維持です。 この時期の最適な運動は、以下の通りです。 安静と固定 大腿四頭筋の軽い収縮運動 歩行練習 医師の指示する装具を正しく装着して、日常生活における膝関節の安定化を図ります。 運動としては、膝を完全に伸ばした状態での大腿四頭筋の軽い収縮を積極的に行い、筋力低下を防ぎます。 歩行は理学療法士の指導のもと、部分荷重から開始します。 特に荷重制限を厳守し、杖や松葉杖を使用して後十字靭帯への負担を徹底的に避けることが、再損傷を予防し、その後の治癒過程をスムーズにするための鍵となります。 4〜8週:可動域の改善とバランス練習 この時期は、関節の拘縮を防ぎ、可動域を段階的に改善することが中心となります。 靭帯へのストレスは最小限に抑えつつ、以下のリハビリを行います。 可動域拡大 プールでの歩行や軽い体重移動の練習 禁忌の維持 目標は屈曲60〜90度程度までの可動域拡大であり、決して無理はせず、痛みのない範囲で慎重に行います。 また、全身の協調性やバランス感覚を養うために、プールでの歩行や軽い体重移動の練習など、重力が軽減された状態での安全な負荷トレーニングを導入します。 最も重要なのは、引き続きハムストリングスの強い収縮を伴う運動を厳しく制限することです。 この筋肉は後十字靭帯に強い負担をかけるため、リハビリの進行は慎重にし、運動後に腫れや痛みが増加しないか常に確認することが不可欠です。 8〜12週:筋力強化と歩行の安定化 中期後半に入ると、筋力強化と日常生活動作の安定化に重点を移し、以下を実施する段階になります。 安全な筋力強化 日常動作の再開 自己管理 筋力強化ではレッグプレスなどを利用し、軽負荷かつ角度制限を設けた状態で、主に大腿四頭筋を集中的に鍛えます。 安全な筋力強化を通じて、日常生活における膝の機能的な使い方を再学習することが目標です。 同時に、階段昇降や長時間の歩行など、日常動作を段階的に再開していきます。 もし運動中やその後に膝の痛みや腫れ、不安定感を感じた場合は、すぐにその動作を中止し、専門家に相談しましょう。 完全なスポーツ復帰に向けた準備として、基礎的な安定性を着実に築き上げることが求められます。 回復を早める新たな選択肢|再生医療によるアプローチ 後十字靭帯損傷の回復を早める新たな選択肢として、再生医療が注目されています。 リペアセルクリニックでは、患者さんご自身の血液から採取するPRP(多血小板血漿)や幹細胞を損傷部位に注入し、組織の自然治癒力と修復能力を活性化させる治療法を採用しています。 手術を伴う治療法に比べて身体への負担が少なく、早期の炎症を抑え、組織の再生を促す効果が期待されています。 特に、保存療法で不安定感が残る場合や、手術を避けたい患者にとって有効な選択肢です。 リペアセルクリニック大阪院では、後十字靭帯損傷に対するPRP・幹細胞治療の豊富な症例があり、左膝の後十字靭帯を損傷した女性の痛みが軽減した症例もあります。 当院では、専門的な知見に基づき、一人ひとりの状態に合わせた最適な治療で早期回復をサポートします。 後十字靭帯損傷のリハビリは“禁忌を守る”ことが最短の回復ルート 後十字靭帯損傷のリハビリにおいて、最も重要なのは「何をしないか」を徹底することです。 後十字靭帯損傷は治りにくく、特にハムストリングスの強い収縮や後方荷重といった禁忌動作は、再損傷や不安定性の原因となります。 そのため、時期別に禁忌を正確に理解し、焦らず段階的に進めることが最短の回復ルートとなります。 近年では再生医療をリハビリと組み合わせることで、「治りにくい靭帯を再生へ導く」という新しい治療選択肢も登場しています。 リペアセルクリニック大阪院は、この再生医療により、患者様の自然治癒力を最大化し、「もう一度、動ける膝へ」と導く支援を行っています。 手術を避けたい方や、回復を早めたい方にとって頼れる選択肢です。 気になる方は、当院のメール相談・オンライン診療にてご相談ください。
2025.10.14 -
- 脳卒中
- 再生治療
「脳出血」は突然発症し、多くの後遺症を引き起こす病気です。 命が助かったとしても出血による脳の損傷で、四肢麻痺や運動障害などの後遺症が発症する可能性があります。 それにより日常生活に支障をきたし、「今後の生活はどうなるんだろう」「脳出血の予後はどこまで回復できる?」と不安に思う方もいらっしゃるかと思います。 インターネットでは脳出血の後遺症は治らないとの情報も多くみられますが、実は変えられる部分も多く存在します。 そこでこの記事では、脳出血の予後や対処方法、再生医療の可能性について解説します。 脳出血の「予後」とは? 脳出血の「予後(よご)」とは、脳出血が発症した後の回復の見込みや後遺症の程度、生活への影響のことを指します。 予後を正確に予測することは、具体的な治療計画を立てるうえで必要不可欠です。 また、患者や家族としても今後の生活や人生計画を立てていくうえで正確な予後の予測が重要になります。 脳出血の予後(回復の見通し)を左右する要因 日本脳卒中学会※によると、脳出血の予後は以下に挙げる要因によって左右されます。 予後を左右する要因 理由 出血量と部位 ・出血量が多いほど脳が圧迫され、脳浮腫や脳ヘルニア(脳が押し出される状態)を起こしやすく、死亡率が高まる ・出血部位によって障害される脳機能が異なるため、生命予後や後遺症の重さも変わる 年齢 ・高齢者は脳血管の弾力が低下し、出血による損傷が広がりやすいほか、自己修復力・神経可塑性(回復力)が低下する ・高血圧や糖尿病などの基礎疾患の有無も予後不良に直結する。 意識レベル(GCSスコア) ・意識レベルが低いほど脳全体への圧迫や脳幹障害が強く、致命的なダメージを受けていることを意味する ・スコアが低いと予後が悪い可能性が高まる。 脳室穿破(のうしつせんぱ)の有無 ・脳室穿破(のうしつせんぱ)は脳室に血液が流れ込む状態 ・脳室穿破は水頭症や脳圧上昇・意識障害が悪化の要因となりうる 治療・リハビリ開始までの時間 発症24~48時間以内にリハビリを開始することで、廃用症候群(筋力低下や拘縮)を防ぎ、日常生活動作の改善率が上昇する 治療・リハビリの遅れは、回復機会の損失につながりやすい 脳出血はこのような要因で予後が左右されるため、迅速な対応が必要です。 脳出血が疑われる場合には迷わず119番で救急車を要請するか、迷った場合には7119番に連絡して専門家の助言を受けましょう。 ※参考文献:脳卒中ガイドライン2021[改訂2025] 予後の流れ 脳出血の予後は、大きく分けて以下の3段階で経過します。 発症直後(急性期):命の危険と合併症リスク 1~3か月:リハビリで回復が進む時期 6か月以降:回復の“壁”が見え始める 脳出血が発症した直後は、命の危険が高い時期です。 とくに、脳浮腫や再出血を予防しつつ、水頭症や肺炎・深部静脈血栓症などの合併症に注意しなければいけません。 命の危険を脱した後は、リハビリを進め身体機能の回復を図りますが、発症から3ヶ月が重要です。 過去の研究※から発症から3ヶ月は神経機能の回復が盛んなことがわかっていて、この時期のリハビリは機能を回復するうえで不可欠といえます。 しかし、6ヶ月を過ぎると徐々に神経の回復が止まってしまい、機能回復の壁を感じる方も多い傾向にあります。 脳出血後に起こりやすい後遺症と回復の目安 ここからは、脳出血後に起こりやすい後遺症と回復の目安について、以下の3項目を解説します。 これらは脳出血の予後を考えるうえで重要な知識です。 脳出血でお悩みの方は、ぜひ最後までチェックしてください。 主な後遺症の種類と頻度 脳出血でみられる主な後遺症は以下のとおりです。 主な後遺症の種類と頻度 片麻痺(運動麻痺) 約70〜80%の患者で、体の片側(右または左)の手足が動かしにくくなる。 構音障害・失語症 うまく発音できない、言葉が出てこない・理解しづらいといった症状が約30〜40%に出現。 嚥下障害(飲み込みづらさ) 食べ物や水が飲み込みにくい、むせる、誤嚥性肺炎を起こしやすいといった症状が約40〜50%で一時的または持続的に出現。 認知障害・感情変化 記憶力・注意力低下、感情の起伏が激しくなるといった症状が約30〜50%に出現。 これらの後遺症はすべての脳出血患者に発症するわけではありませんが、脳出血後遺症として問題になりやすい症状です。 しかしリハビリで改善する可能性もあるため、専門家による早期治療が重要となります。 リハビリで回復する機能・しにくい機能 リハビリで回復する機能と回復しにくい機能は、以下の表のように分類されます。 回復しやすい機能 運動障害 少しでも神経回路が生き残っていれば、リハビリによって再生しやすい。 感覚障害 神経の再生による回復は時間がかかるが、視覚や運動感覚による代償が効きやすい 回復しにくい機能 高次脳機能障害 高次脳機能障害を引き起こす部位は神経の回復が難しいため、回復しにくい 言語障害 言語機能は脳の左半球に多く依存しているため、左半球を損傷すると代償が効きにくい このように、運動障害や感覚障害は神経が回復したり他の機能により代償が効いたりするために、回復しやすいといえます。 逆に高次脳機能障害や言語障害は神経が回復しにくいうえに代償が効きにくいため、回復しにくい機能です。 回復を左右する「神経可塑性」とは 神経可塑性とは、脳神経が損傷した後に構造や機能を再編成する能力です。 言い換えれば、壊れた神経回路を別の経路で補う「脳の柔軟性」ともいえます。 具体的には、損傷した部位の周囲や反対側の脳が機能を補う能力です。 この神経可塑性があることで、脳出血後遺症は回復していきます。 予後を良くするために重要なポイント 脳出血後の予後を良くするために重要なポイントは、以下の3点です。 脳出血は、「時間との戦い」です。 迅速に治療を開始することで脳のダメージを軽減でき、後遺症の重症度軽減が期待できます。 また、「ゴールデンタイム」と呼ばれる脳出血発症後数ヶ月で集中的なリハビリを行えば、前述した神経の可塑性も最大限に高められるでしょう。 一方で、脳出血では家族や社会的なサポートも欠かせません。 脳出血は身体機能だけでなく、認知機能や感情・社会的な能力も損なわれる可能性があるためです。 とくにうつ・意欲低下・社会的孤立は、回復意欲を損ない、再発や寝たきりリスクを高めます。 そのため、家族や社会的なサポートが再発予防・生活の質(QOL)向上のために不可欠といえるでしょう。 このような迅速で質の高い身体的な治療や家族・社会的なサポートは、脳出血の予後を良くするために重要です。 リハビリで限界を感じた方向けの再生医療という新たな選択肢 脳出血は発症後、6ヶ月後までは機能の回復が得られる可能性があります。 しかし、6ヶ月を経過して以降はあまり機能の回復が望めないため、装具を使用するなどの代替手段が検討されてきました。 しかし、近年では再生医療が発達してきたことにより、6ヶ月経過した後でも神経の回復が期待できる可能性があります。 実際に当院リペアセルクリニック大阪院でも、脳出血後遺症に対して再生医療が功を奏したケースを経験してきました。 脳出血以外の脳梗塞などの後遺症にも効果が期待できる可能性はありますので、興味がある方はぜひ以下のリンクをご参照ください。 脳出血の予後を良くするためには、早期のリハビリと専門医への相談が重要 脳出血の予後にみられる後遺症や、予後を良くするためのポイントを解説しました。 ポイントは以下のとおりです。 脳出血は迅速な治療が重要です。 神経が回復できる期間も決まっているため、早期のリハビリ介入も大切といわれています。 そのため、脳出血が疑われる場合には速やかに専門医に相談し、可能な限り早くリハビリを開始しましょう。 なお、リハビリの効果を感じない時期に差し掛かった場合でも、再生医療であれば神経機能が回復する可能性があります。 当院でも多数の症例を経験しているため、興味がある方はお気軽にご相談ください。
2025.10.07 -
- 肘
- 再生治療
「野球肘(やきゅうひじ)」とは、投球動作を繰り返す野球選手に多く見られる代表的なスポーツ障害です。 「練習中に肘が痛むけど、我慢して投げても大丈夫?」「成長期の子どもに影響はない?」といった不安を抱える選手や保護者の方も多くいらっしゃるかと思います。 そこで本記事では、野球肘の症状・原因・発症しやすい年齢やポジションを医師監修の知見を踏まえてわかりやすく解説します。 さらに従来の治療方法に加えて近年注目される再生医療による新しい治療法についても紹介し、競技復帰と再発予防を両立させる方法をお伝えします。 野球肘に悩んでいる方や、その予防に関心のある方は、ぜひ最後までご覧ください。 野球肘とは? 野球肘とは、投球動作の繰り返しによって肘の関節や靭帯に過度な負担がかかり、炎症や損傷を生じるスポーツ障害のことです。 特に野球の投手やキャッチャーに多く見られ、小中学生から高校生といった成長期の選手に発症しやすい特徴があります。 下記では野球肘の特徴について、詳しく解説していきます。 野球肘の症状 発症しやすい年齢やポジション 発症しやすい年齢やポジションについても解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。 野球肘の症状 野球肘の症状は「肘の痛みを訴える」ことが中心ですが、その現れ方には特徴があり、進行度によって異なります。 特に成長期の選手では、症状を見逃すと重症化しやすいため注意が必要です。 一般的にみられる症状は以下の通りです。 特に「内側型」では投球時の内側の鋭い痛み、「外側型」では肘の外側に慢性的な痛みと可動域制限、「後方型」ではリリース後の強い後方痛が典型的です。 これらは選手のフォームや投球数とも関連しており、放置すると骨や靭帯に不可逆的な損傷を残す恐れがあります。 「投球後に痛みや違和感が続く」場合は単なる疲労ではなく、野球肘の初期症状である可能性が高いため、早期に整形外科での診断を受けることが大切です。 発症しやすい年齢やポジション 野球肘は、特に成長期である小中学生から高校生に多く発症するスポーツ障害です。 この時期は骨の成長軟骨(骨端線)が未成熟で、強い投球動作に耐えられるほどの強度を持っていないため、大人に比べて損傷リスクが高くなります。 そのため早期に症状を見つけて適切な対応をすることが重要です。 発症しやすい年齢層とポジションには以下の傾向があります。 年齢層 発症リスクの特徴 小学高学年~中学生 ・発症が最も多い ・成長軟骨が未成熟で損傷しやすい。 高校生 投球過多や無理なフォームで発症するケースあり 成長期の男子 ・特に多い ・女子は低いがゼロではない。 ポジション 発症リスクの特徴 投手 ・最も多い ・繰り返しの投球で肘に強い負担。 捕手 ・次に多い ・返球・送球で負担が蓄積 内野手 ショート・サードで遠投や速い送球が多く発症例あり 外野手 頻度は低いが遠投が多くリスクは無視できない 野球肘は「投手だけの病気」ではなく、投球や送球の多いポジションに広く起こり得る障害です。 特に成長期の選手においては、ポジションに関わらず発症のリスクがあることを理解し、投球数の管理や休養を徹底することが予防の第一歩となります。 野球肘の種類と病態 野球肘は、ひとくちに「肘の痛み」と表現されますが、実際には損傷部位や発症メカニズムによって複数のタイプに分類される病態の総称です。 特に成長期の子どもから高校生にかけては骨や軟骨が未成熟なため、損傷の形態が成人とは異なる点に注意が必要です。 一般的に野球肘は次の3つに分類されます。 種類 病態の特徴 内側型 ・投球で肘内側に牽引力が加わり、内側側副靭帯や成長軟骨を損傷 ・代表例は「上腕骨内側上顆炎」。悪化すると靭帯損傷や疲労骨折に進展 外側型 ・投球で肘外側の骨同士が衝突し、関節軟骨が損傷 ・代表例は「離断性骨軟骨炎(OCD)」。進行すると骨や軟骨片が剥離し手術が必要になる場合あり 後方型 ・投球終末に肘後方で骨が衝突し、骨棘形成や炎症を起こす ・成長期から成人まで幅広く発症し、フォーム不良とも関係が深い。 野球肘は一つの疾患名ではなく、肘の内側・外側・後方に生じる複数の病態を含む包括的な名称です。 正しい診断を受けることで、自分の症状がどのタイプに属しているのかを把握し、適切な治療・リハビリにつなげることが大切です。 復帰までの流れと目安 野球肘からの復帰には、痛みを取り除くことだけでなく、原因を理解し再発を防ぐプロセスを踏むことが重要です。 症状の程度や病態(内側型・外側型・後方型)によって治療期間は異なりますが、一般的な流れは以下のようになります。 復帰時期は「痛みの消失」と「機能回復」を基準に判断すべきであり、単純に時間だけで決めてしまうと、再発の原因にもなります。 したがって、復帰には「焦らず段階を踏むこと」が最も重要であり、医師や理学療法士の指導のもとで慎重に進める必要があります。 野球肘の治療方法 野球肘の治療は、損傷の程度や病態に応じて保存療法と手術療法に分かれます。 特に成長期の選手では、安静とリハビリを中心とした保存的治療が基本となり、重症例や進行例でのみ手術が検討されます。 治療法 内容 保存療法(初期~中等度) 投球中止と安静:炎症悪化を防ぐため投球を控える 薬物療法:消炎鎮痛薬や湿布で炎症・痛みを軽減 物理療法:温熱療法・アイシングで炎症コントロール リハビリ:可動域訓練・全身筋力強化・フォーム改善で再発予防 手術療法(進行例・重症例) 離断性骨軟骨炎(OCD):骨・軟骨片除去や骨釘固定術 内側側副靭帯損傷:靭帯再建術(トミー・ジョン手術) 骨棘形成(後方型):骨棘切除術で痛みや可動域制限を改善 上記が主な治療法となりますが、成長期の野球選手では投球制限を守り、症状が出た時点で早期受診と安静が最も重要な治療となります。 したがって、野球肘の治療は単に痛みを取るだけでなく、再発を防ぎ、将来も安心してプレーを続けられる状態をつくることが最大の目的といえます。 再生医療という新しい選択肢 近年、野球肘の治療において注目されているのが再生医療です。 従来の治療は「保存療法で痛みを抑える」か「損傷部位を手術で修復する」ことが中心でした。 しかし、再生医療は体が本来持つ修復力を活用し、組織の再生や修復を促すことで、より根本的な回復を目指す新しい治療方法として広がりを見せています。 区分 内容 PRP(多血小板血漿)療法 ・自分の血液から血小板を濃縮し患部に注射 ・成長因子が組織修復を促進し、炎症を抑え回復を早める 幹細胞治療 ・脂肪や骨髄から採取した幹細胞を投与し、靭帯や軟骨の再生を誘導 ・損傷組織の修復に有効性が報告されている 再生医療は、手術に比べて低侵襲(体への負担が少ない)・組織の再生を目指せるため、根本的な回復が期待できるといったメリットが存在します。 特に再発を繰り返す選手や、早期復帰を望むアスリートにとって、有力な治療の一つといえるでしょう。 以下ではリペアセルクリニック大阪院が、肘関節において実際に行った取り組みと改善の過程の症例を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。 野球肘は早期治療と再生医療で競技復帰と再発防止を実現できる 野球肘は、単なる「肘の痛み」ではなく、成長期の選手や投球数の多いプレーヤーに発症しやすい重大なスポーツ障害です。 放置すると靭帯損傷や軟骨障害など重症化し、競技継続に影響を及ぼす可能性があります。 そのため、早期発見と適切な治療・投球制限やフォーム改善による予防が極めて重要です。 治療法は症状に応じて「保存療法」「手術療法」が選択されますが、近年はPRP療法や幹細胞治療といった再生医療が新たな選択肢として注目されています。 特に「なるべく手術は避けたい」「競技を続けながら治療を進めたい」と考える選手や保護者の方には、リペアセルクリニック大阪院の再生医療の検討がおすすめです。 野球肘で悩んでいる方にとって、リペアセルクリニックは「保存療法と手術の間を埋める新しい選択肢」となり得ます。 「できるだけ早く競技に戻りたい」「再発を防ぎながら長く野球を続けたい」とお考えの方は、一度リペアセルクリニックに相談してみてください。
2025.09.28 -
- 脳卒中
- 頭部
- 脳出血
- 再生治療
脳出血は再発リスクが高いと聞いて、再発が心配な患者さまやご家族も多いのではないでしょうか。 再発させないためには、生活習慣の改善や血圧の管理などが重要です。 この記事では、脳出血の再発を予防する方法や年代別の対策、再発を防ぐ治療法について解説します。 脳出血の再発予防に効果が期待される再生医療についても、まとめているのでぜひ参考にしてみてください。 なお、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、「再生医療ではどのような治療を行うのか」「再生医療で治療した症例」を無料で配信しています。 脳出血の再発予防が期待できる再生医療について気になる方は、ぜひ公式LINEをチェックしてみてください。 脳出血を再発しないためにできること 脳出血を再発しないためにできることを紹介します。 再発率が高い脳出血ですが、適切な健康管理や対策ができれば再発リスクの低下が期待できます。 血圧管理 食生活の改善 有酸素運動の習慣化 睡眠時間の確保 禁煙 減酒・禁酒 ストレス解消 薬を正しく服用 定期的な検査 一つずつみていきましょう。 血圧管理 脳出血を再発しないためには、以下のような継続的な血圧の管理が欠かせません。 日頃から血圧を測り記録する 塩分の摂取を抑える 血圧を下げる薬の服用 禁煙 血圧は、毎日同じ状態かつ同じ方法で測り、記録しましょう。 家庭で測る際の家庭血圧では、125/75mmHg未満※が正常値です。 ※出典:日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2019」 血圧が高い際や定期健診の際に医師に提出すると、適切な治療が受けられます。 また、喫煙は高血圧や動脈硬化を引き起こす作用があるので、禁煙も血圧の管理には重要です。 高血圧は脳卒中における大きな危険因子なので、再発しないためにも血圧には注意しましょう。 食生活の改善 https://youtu.be/FytmHfYCyt4?si=Xvu6TyqVwK2G9KkR 脳出血を再発しないためにできることの一つに食生活の改善が挙げられます。 以下のような食べ物は脳出血のリスクを高めることが報告されているので、毎日摂取することは控えましょう。 食べ物 脳出血のリスクを高める理由 塩分の多い食べ物 塩は水分を引き寄せる性質があるため、血液の量が増え高血圧になる。 アルコール 血管を収縮させたり、心臓を興奮させたりして血圧が上昇する。 甘い食べ物 糖尿病や肥満、脂質異常症など、脳出血の危険因子となる病気を引き起こす。 天ぷらのような脂質の多い食べ物 血管の詰まりを引き起こす。 チーズ 血中コレステロールが増加し、血管の詰まりを引き起こす。 バター LDLコレステロールが増加し、心臓や血管の病気を引き起こす。 高血圧の予防には、1日の塩分摂取量6g未満※が目標とされています。 ※出典:日本高血圧学会「高血圧治療ガイドライン2019」 また、野菜や果物は塩分を排出する効果が期待できるので、適度に摂取すると良いでしょう。 有酸素運動の習慣化 有酸素運動を習慣化することも、脳出血の再発防止に有効です。 おすすめの有酸素運動は、以下のとおりです。 ウォーキング サイクリング 水泳 ラジオ体操 ストレッチ 上記のような有酸素運動は、血中の糖分や脂肪分を消費するので、血圧や血糖値を下げる効果が期待できます。 1日30分程度から、無理のない範囲で続けてみましょう。 睡眠時間の確保 脳出血の再発を防ぐためには、十分な睡眠時間を確保しましょう。 睡眠不足や不規則な生活は、糖尿病や高血圧など、脳出血を引き起こす生活習慣病の原因となります。 年齢別の推奨睡眠時間は、以下のとおりです。 年齢 推奨睡眠時間 15歳 約8時間 25歳 約7時間 45歳 約6.5時間 65歳 約6時間 ※参考:厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」 成人後は20年ごとに約30分単位で推奨睡眠時間が減少します。 また、良い睡眠には睡眠の質も重要です。 十分な睡眠時間が確保できていても、睡眠の質が低いと良い睡眠とはいえません。 朝は日光を浴びて体内時計をリセットする 散歩やジョギングなどの運動を日中に行う 1日3食をバランスよく食べる 就寝前1~2時間前に入浴する カフェインやアルコール、タバコなどは控える 上記を参考に、睡眠時間と睡眠の質の両方を意識してみてください。 禁煙 タバコを吸っている方は、脳出血の再発を防ぐために禁煙しましょう。 タバコにはさまざまな有害物質が含まれており、一部の物質は血管を狭くしたり、血管を硬くしたりする働きがあるといわれています。 脳出血は脳卒中の原因の1つですが、喫煙者は非喫煙者に比べ、男性で1.3倍、女性で2.0倍、脳卒中になりやすいという研究結果もあるほどです。 また、タバコを吸う本数が増えるほど脳出血のリスクが高くなります。 タバコは脳出血以外にもさまざまな病気を引き起こすため、タバコを吸っている方は禁煙するようにしましょう。 ※参考:国立がん研究センター「男女別、喫煙と脳卒中病型別発症との関係について」 減酒・禁酒 脳出血を再発させないために、アルコールはほどほどにしましょう。 過度なアルコール摂取は血圧を上昇させ、脳出血のリスクとなるからです。 適量であればアルコールは血圧を下げる効果がありますが、過度に摂取すると血管が収縮し、心臓の働きが活発になります。 また、アルコールを肝臓で分解するときに体内の水分を使用するため、脱水状態になり、脳出血を引き起こしやすくなります。 結果として血圧が上昇してしまうため、適度な飲酒を心がけてください。 1日の推奨アルコール摂取量は、以下のとおりです。 日本酒:1合 焼酎:0.6合 ビール:350mL〜500mL チューハイ:350mL〜500mL ワイン:180mL 上記の量を目安に、飲み過ぎには注意してください。 ※参考:京都大学医学部附属病院「脳卒中の再発予防」 ストレス解消 脳出血を再発しないためには、ストレス解消も重要な対策の一つです。 ストレスは以下のような脳出血の原因となる生活習慣病を引き起こします。 高血圧 脂質異常症 糖尿病 ストレスは現代社会において避けられないものですが、できる範囲でセルフケアを意識しましょう。 簡単にできるセルフケアとしては、以下の5つが挙げられます。 軽いランニングや散歩をする 気持ちを紙に書いたり、言葉として吐き出したりしてみる 深呼吸をする 好きな音楽を聴く 好きな歌を歌う セルフケアのポイントは無理をしないことです。 その日の体調や気分に合わせて、好きなものを選んでみてください。 薬を正しく服用 脳出血を再発しないためには、医師の指示に従って薬を正しく服用しましょう。 原因や患者さまの状態に合わせて、以下のような種類の降圧剤が処方されます。 血液をサラサラにする 血管を広げる 塩分や水分を排出する また、忘れず服用し、自己判断で止めないようにしましょう。 薬についてお悩みの点があれば、薬剤師や医師に相談してください。 定期的な検査 定期検査で潜在リスクの早期発見をすることは、脳出血の再発予防に欠かせません。 脳出血の原因である動脈硬化や高血圧、糖尿病などは、患者さま自身では症状に気づきにくい場合があるためです。 検査では、血液検査や尿検査、MRIやCTを使用して脳の状態を確認する脳ドックなどを行います。 早期に発見できれば重症化を防げる可能性があるため、症状がなくても定期的に検査を受けましょう。 【年代別】脳出血を再発しないための対策 脳出血の再発を防ぐ対策を年代別に紹介します。 40〜50代|生活習慣の改善が重要 60代以上|血圧管理が重要 年代ごとに対策のポイントが異なるので、詳しくみていきましょう。 40〜50代|生活習慣の改善が重要 40~50代の脳出血の再発対策は、以下のとおりです。 ウォーキングやストレッチなどの定期的な運動 生活リズムを整える ストレスの管理 定期的な健康診断 とくに40~50代の方は、生活習慣を改善するのが脳出血の再発を防ぐポイントです。 ストレスは高血圧の原因の一つです。家庭や仕事のストレスは適度な運動や趣味で発散しましょう。 また、40~50代の方は仕事や育児で多忙な方も多いことでしょうが、定期的な健康診断を受けて再発を早期に発見できるようにしましょう。 60代以上|血圧管理が重要 高齢者の方の再発防止策は、以下のとおりです。 高血圧を予防する 医師による定期的な診察を受ける 薬を指示どおりに正しく服用する 柵や杖などで転倒を防止する 高齢者の方は老化によって脳出血が起こりやすいので、再発に注意したい年代です。 血圧は定期的に計測し、記録しておきましょう。 また、食生活も高血圧と深い関わりがあるため、塩分を控えて、野菜や果物を意識して摂取しましょう。 脳出血の再発予防に注目されている再生医療 脳出血の再発予防に、再生医療による治療が注目されています。 再生医療の治療方法や当院が扱う再生医療の特徴について紹介します。 再生医療とは 当院(リペアセルクリニック)の特徴 脳出血を再発しないための選択肢として参考にしてみてください。 再生医療とは 再生医療とは患者さま自身の細胞の力を用いて、入院や手術なしで脳出血の再発予防ができる可能性がある治療法です。 治療で用いられる幹細胞は、損傷した血管や組織の修復や再生を促す働きがあります。 脳出血の患者さまが再生医療を受けた際に期待できる効果は、以下のとおりです。 弱った血管の修復や新しい血管の再生による再発予防 脳細胞の修復による後遺症の回復 再生医療は、脳出血を発症して損傷した血管だけでなく、再発のリスクになり得る弱った血管の修復にも期待できます。 脳出血を再発しないための治療法をお探しの方は、再生医療を検討しましょう。 当院(リペアセルクリニック)の特徴 当院が扱う再生医療の特徴について紹介します。 自己脂肪由来幹細胞治療を行う 独自の培養技術で生存率・活動率が高い幹細胞を投与できる 一度に最大2億個の幹細胞を投与できる 当院の自己由来幹細胞治療では、患者さまの細胞を用いるため、アレルギーや拒絶反応のリスクが少ない点が特徴です。 また、独自の培養技術で生存率・活動率が高い幹細胞を一度に2億個も投与できます。 高品質な幹細胞を一度に大量に投与できるため、治療成績も良好です。 実際に当院の治療を受けた患者様の症例は、以下の動画でも紹介していますので、ぜひご覧ください。 https://youtu.be/9A0-W8LxdwM?si=nOnr5148ppN8hCmU 脳出血を再発しないためにできることに関するよくある質問 最後に、脳出血を再発しないためにできることに関するよくある質問を紹介します。 脳出血を再発しやすい人は? 脳出血の予防に水分摂取が必要なのはなぜ? 脳出血の再発について気になることがある方は、ぜひ参考にしてください。 脳出血を再発しやすい人は? 以下のような方は脳出血を再発するリスクが高いです。 高血圧や糖尿病を持っている お酒をよく飲む タバコを頻繁に吸う 普段運動をしない 食べ物のバランスが悪い 睡眠不足 薬をきちんと服用しない ※参考:京都大学医学部附属病院「脳卒中の再発予防」 脳出血や脳梗塞を始めとする脳卒中は、発症から10年以内に約50%以上の人が再発するといわれています。 処方された薬は医師の指示どおりに服用し、よく寝て運動するなど生活習慣を見直しましょう。 また、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を患っている方は、そのような病気を治療することも重要です。 脳出血の予防に水分摂取が必要なのはなぜ? 脳出血の予防に水分摂取が必要なのは、高血圧が脳出血の原因となるからです。 脳出血を発症した患者の74%が過去に高血圧を患っていたというデータもあるほど、高血圧は脳出血の主要なリスク因子の1つです。 ※参考:自治医科大学「[医学部]日本人脳出血患者の発症前未治療高血圧と血圧コントロール状況の詳細を報告」 水分は1日2Lを目安に、こまめに飲むようにしましょう。 脳出血を再発しないために危険因子を防ぐことが重要 再発率の高い脳出血ですが、再発しないためにできることはいくつかあります。 以下の改善ポイントを押さえ、生活習慣を見直して高血圧や動脈硬化、糖尿病などの危険因子を防ぎましょう。 血圧管理 食生活の改善 有酸素運動の習慣化 睡眠時間の確保 禁煙 減酒・禁酒 ストレス解消 薬を正しく服用 定期的な検査 上記の対策に加えて、脳出血の再発予防には再生医療による治療も選択肢の一つです。 >>再生医療による脳卒中の症例はこちら これまで、脳出血によって一度損傷した脳細胞は「二度と元に戻らない」と言われてきました。 しかし、先端医療である再生医療では、損傷した脳細胞に対する治療によって、従来の治療では元に戻らないとされている脳細胞の改善が期待できます。 具体的な治療法や症例については、当院リペアセルクリニックで無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。
2025.03.07 -
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脳血管性認知症は、脳梗塞や脳出血などの脳血管障害が原因で起こる認知症です。 物忘れが激しくなったり、日付や曜日が思い出せなくなったりと、患者さまやご家族の日常生活に大きな影響を与えます。 「どのようなリハビリを行えば症状が改善するのかわからない」「家族として何をサポートすればよいのか知りたい」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。 この記事では、脳血管性認知症の具体的なリハビリテーション方法から進行を遅らせるためのポイントまでを詳しく解説します。 脳血管性認知症で悩まれている方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また、現在リペアセルクリニックでは脳卒中の後遺症改善や再発予防などの治療法である、再生医療に関する情報をLINEで発信しております。 簡易オンライン診断も実施しています。以下より公式LINEにご登録いただき、ぜひお試しください。 脳血管性認知症のリハビリテーション一覧 脳血管性認知症のリハビリテーションは、損傷を受けた脳の部位や症状に応じて、さまざまな専門的アプローチを組み合わせて行います。 主なリハビリテーションは以下のとおりです。 理学療法 作業療法 言語聴覚療法 その他のリハビリ方法 これらの専門的なリハビリテーションを組み合わせることで、患者さまの状態に応じた効果的な治療が期待できます。 理学療法 理学療法は、身体機能の回復と維持を目指し、筋力や柔軟性、バランス能力の改善を図る専門的なリハビリテーションです。 関節可動域訓練(関節の動く範囲を広げる運動) 筋力強化訓練(弱った筋肉を鍛える運動) バランス訓練(転倒予防のための体のバランス改善) 歩行訓練(安全に歩くための練習) ストレッチング(筋肉の柔軟性を保つ運動) 起き上がり・立ち上がり訓練 理学療法士が患者さまの身体機能を評価し、個人に合わせたプログラムを作成します。 継続的な取り組みにより、日常生活での移動能力向上が期待できます。 作業療法 作業療法は、日常生活での基本動作や社会参加に必要な能力の回復を目指す専門的なリハビリテーションです。 着替えや身だしなみの練習 食事動作の訓練(箸やスプーンの使い方) 入浴動作の練習 家事動作の訓練(料理や掃除の練習) 認知機能訓練(注意力や記憶力の改善) 手指の細かい動作訓練 作業療法士が患者さまの生活スタイルに合わせて、実用的な動作練習を行います。 自立した生活を送るための基盤づくりに重要な役割を果たします。 言語聴覚療法 言語聴覚療法は、言語機能や嚥下機能の改善を通じて、コミュニケーション能力と安全な食事の回復を目指す専門的なリハビリテーションです。 発話訓練(言葉を話す練習) 理解訓練(言葉の意味を理解する練習) 読字・書字訓練(文字の読み書き練習) 嚥下訓練(安全に飲み込むための練習) 口腔機能訓練(口の周りの筋肉を鍛える運動) 呼吸訓練(発声に必要な呼吸の練習) 言語聴覚士が患者さまの言語・嚥下能力を詳しく評価し、個別のプログラムを実施します。 家族とのコミュニケーションを円滑にし、誤嚥リスクを減らす効果が期待できます。 その他のリハビリ方法 専門的なリハビリテーション以外にも、認知機能の活性化や心理的な安定を図るさまざまなプログラムがあります。 回想法(過去の思い出を語り合う療法) 音楽療法(音楽を聴いたり歌ったりする活動) 認知刺激療法(計算やパズルなど脳を刺激する活動) アロマテラピー(香りによる感覚刺激) 園芸療法(植物の世話を通じた活動) ペットセラピー(動物との触れ合い) これらのリハビリは、患者さまの興味や好みに合わせて選択することで、楽しみながら認知機能の維持・改善を図れます。 【症状別】脳血管性認知症のリハビリテーション内容 脳血管性認知症では、損傷を受けた脳の部位や症状に応じて、以下のさまざまなリハビリテーションを組み合わせて行います。 認知機能のリハビリ 日常生活動作のリハビリ 運動機能のリハビリ 言語機能のリハビリ 嚥下機能のリハビリ 患者さまの状態に合わせた適切なリハビリの選択が、症状改善への第一歩となります。 認知機能のリハビリ 認知機能のリハビリテーションは、五感を刺激して脳の活性化を図り、記憶力や判断力の維持・向上を目指す訓練です。 主に以下の活動を通じて、脳の活性化と認知機能の改善を図ります。 塗り絵や習字などの創作活動 簡単な計算問題 パズルやクロスワード 音楽を聴いたり歌ったりする音楽療法 興味のある話題についてのディスカッション アロマテラピーによる嗅覚刺激 ペットセラピーでの触れ合い 患者さまの興味や好みに合わせて内容を選ぶことで、楽しみながら継続できます。 日常生活動作のリハビリ 日常生活動作のリハビリテーションでは、着替えや食事、トイレなど基本的な生活動作を自立して行えるよう訓練します。 主に以下の訓練を通じて、日常生活の自立度向上を目指します。 関節が動く範囲を広げる運動 着替えの練習(ボタンの留め外し、ファスナーの操作など) トイレ動作の練習 食事動作の練習(スプーンや箸の使い方など) 関節の柔軟性を保つストレッチ 入浴動作の練習 これらの訓練は、日常生活に戻るためには欠かせないリハビリです。少しずつできることを増やしていくことで、患者さまの自信回復にもつながります。 運動機能のリハビリ 運動療法は身体機能の維持・向上だけでなく、認知機能の改善にも効果が認められています。 主に以下の運動を行い、身体機能と認知機能の両方を改善します。 ウォーキングなどの有酸素運動 サイクリング(エアロバイクを含む) 水中歩行 バランス訓練 筋力強化訓練 関節可動域訓練 水中での訓練は身体への負担が少なく、安全に運動できるためおすすめです。 10分程度の軽い運動でも効果が期待できるので、患者さまの体力に合わせて無理のない範囲で取り組みましょう。 言語機能のリハビリ 脳血管性認知症では失語症などの言語障害が生じることがあります。 言語機能のリハビリテーションでは、コミュニケーション能力の回復と維持を目指します。 主に以下の訓練を行い、コミュニケーション能力の改善を図ります。 家族や介護者との日常会話の練習 発声練習や発音訓練 文字の読み書き練習 ジェスチャーを使ったコミュニケーション訓練 スキンシップを取り入れた会話 歌を歌うことでの発話促進 言葉だけでなく、身振り手振りや表情を使ったコミュニケーションも大切です。 患者さまが伝えたいことを理解しようとする姿勢が、リハビリの効果を高めます。 嚥下機能のリハビリ 脳血管性認知症では、食べ物を飲み込む嚥下(えんげ)機能に障害が生じることがあります。 嚥下機能のリハビリテーションは、安全に食事ができるよう飲み込み機能の改善を図ります。 主に以下の訓練を段階的に行い、誤嚥リスクの少ない食事ができることを目指します。 舌や頬のマッサージ 食前の嚥下体操 発声練習(あいうえお体操など) 水分やゼリーを使った飲み込み訓練 段階的な食形態の調整 正しい姿勢での食事練習 まずは基礎訓練から始めて、段階的に実際の食べ物を使った訓練に移行していきます。誤嚥(食べ物が気管に入ること)を防ぐため、専門職の指導のもとで進めることが重要です。 脳血管性認知症の進行を遅らせるためのポイント 脳血管性認知症の進行を遅らせるためのポイントとして、以下の3つがあります。 患者本人が無理をしない範囲で行う リハビリを楽しめるように工夫する 生活習慣も改善する 患者さまの心身の状態を最優先に考えながら、適切なサポートを行いましょう。 患者本人が無理をしない範囲で行う リハビリテーションで最も大切なことは、決して無理をしないことです。患者さまの体調や気持ちを優先的に考えて進めましょう。 体調が悪いときや本人がリハビリを嫌がるときに無理をしても、効果が上がらないどころか「リハビリは嫌なもの」という印象を与えてしまいます。 もし嫌がる様子が見られたら、本人の好きな別の方法に変えたり、気持ちが向くまで待ったりすることが大切です。 また、リハビリの途中で体調が悪くなった場合は、無理をせずにすぐに中断してください。 リハビリを楽しめるように工夫する リハビリテーションを継続するためには、患者さまが楽しく取り組めるような環境づくりが不可欠です。 本人の趣味や興味に合わせたリハビリ内容を選ぶことで、積極的な参加を促せます。 音楽が好きな方には音楽療法を、手先を動かすことが好きな方には創作活動を取り入れるなど、個人の嗜好に応じてプログラムを調整しましょう。 また、グループ活動を通じて他の参加者との交流を楽しめる環境も効果的です。 生活習慣も改善する 脳血管性認知症の進行を遅らせるためには、原因となる脳血管障害の再発予防が重要です。 日常生活での以下の改善に取り組むことで、症状の進行を抑制できます。 塩分を控えた食事(1日6g未満を目標) 脂質を抑えた食事内容 野菜や魚を中心とした栄養バランスの良い食事 適度な有酸素運動(週3回、1回30分程度) 禁煙・節酒の実践 十分な睡眠時間の確保(7〜8時間) 血圧・血糖値の定期的な管理 これらの生活習慣改善は、新たな脳血管障害の発症リスクを下げ、認知症の進行を遅らせる効果が期待できます。 脳血管性認知症のリハビリに関するよくある質問 脳血管性認知症のリハビリについて、よくある質問を紹介します。 脳血管性認知症の症状は? 脳血管性認知症に効果的な運動は? 脳血管障害による認知症は回復しますか? これらの疑問を解消して、適切なリハビリに取り組む参考にしてください。 脳血管性認知症の症状は? 脳血管性認知症の主な症状は、記憶障害、見当識障害(日時や場所がわからなくなる)、手足の麻痺、感情のコントロールが難しくなる感情失禁、抑うつ症状などです。 特徴は、障害を受けていない脳の部位は正常に機能するため、「できることとできないことの差が大きい」ことです。 そのため「まだら認知症」とも呼ばれます。 脳血管性認知症に効果的な運動は? ウォーキングや水中歩行などの有酸素運動が効果的です。 10分程度の軽い運動でも認知機能の改善が期待できます。 水中歩行は身体への負担が少なく、関節に問題がある方でもケガのリスクが少なく取り組めます。 また、サイクリングやエアロバイクなども、体力に応じて調整しやすい運動として推奨されています。 運動は脳の血流を改善し、認知機能の維持・向上に役立ちますが、無理をせず患者さまの体調に合わせて行うことが重要です。 脳血管障害による認知症は回復しますか? 脳血管障害による認知症は、適切なリハビリと治療により、症状の改善や進行の抑制が期待できます。 完全な回復は難しい場合もありますが、機能の維持や部分的な改善は十分に可能です。 脳血管性認知症は、原因となる脳血管障害の再発を防ぐことで進行を抑制できます。 また、損傷を受けていない脳の部位が代償的に機能することで、症状の改善も見込まれます。 早期からの適切なリハビリテーションと生活習慣の改善、必要に応じた薬物療法や再生医療などの組み合わせにより、患者さまの生活の質の向上を目指せます。 脳血管性認知症のリハビリ効果を高めるには再生医療も選択肢の一つ 脳血管性認知症をはじめとする脳卒中の後遺症に対して、再生医療という治療法があります。 >>再生医療による脳卒中の症例はこちら 再生医療は、患者さま自身の幹細胞を使用して、損傷した脳細胞や血管の機能改善を促す治療法です。 また、身体麻痺や言語障害などの後遺症改善、再発予防に対しても再生医療を実施しています。 再生医療は患者さま自身の幹細胞や血液を使用するため、拒絶反応やアレルギーのリスクが低いのが特徴です。 リハビリと併用することで、改善効果の向上が期待できます。 再生医療については、当院「リペアセルクリニック」へお気軽にお問い合わせください。
2025.03.07 -
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脳の中でも生命維持に関わる重要な部位である脳幹での出血は特に深刻とされています。 脳幹出血を経験した患者さまやご家族は、回復の見込みはあるのか?不安を抱えていることでしょう。 この記事では、脳幹出血の回復見込みについて複数の医学論文のデータも合わせて解説します。 脳幹出血は重篤な疾患ですが、適切な治療と早期からのリハビリによって機能回復の可能性を高められることがわかります。 脳幹出血に回復の見込みはあるのか【論文データについても解説】 脳幹出血に回復見込みはどの程度あるのでしょうか? ここでは複数の医学論文のデータも合わせて脳幹出血後の回復率や死亡率、また回復に影響する要因について解説します。 脳幹出血から良好回復した方は約6.1% 患者の予後は61%が死亡例というデータも 脳幹出血を発症した時の意識状態が予後に影響 発症1か月時点で半年後の歩行能力が予測可能 意識状態や年齢といった要素が予後にどう関わるのか、また発症初期の状態から将来の機能回復をどの程度予測できるのかについても解説します。 脳幹出血から良好回復した方は約6.1% 脳幹出血患者を対象とした研究※では、発症から3ヶ月後の転帰として「良好な回復」が得られたのは全体の6.1%でした。 ※出典:ScienceDirect その他の転帰としては「中等度障害」12.7%、「重度障害」12.7%、「植物状態」10.8%、そして「死亡」が57.5%となっています。 ただし、脳幹出血の死亡率は研究によって幅があり、対象患者の状態や年齢層、医療体制などの違いが影響していると考えられます。 上記から脳幹出血は重篤性がありますが、良好な回復を遂げる可能性もあることがわかります。 患者の予後は61%が死亡例というデータも 国立病院機構災害医療センターによる脳幹出血患者を対象とした研究では、退院時の予後として死亡例が61%、生存例が39%※という結果が報告されています。 ※出典: 脳幹出血患者の予後に関する臨床的検討 また、生存例の詳細は以下のようになっています。 良好な回復:3% 中等度障害:9% 重度障害:13% 植物状態:14% この研究では年齢層による死亡率の差も分析されており、70歳以上の患者の死亡率は79%、70歳未満では57%と高齢なほど死亡率が高い傾向が見られましたが、統計学的な有意差は認められていません。 つまり、年齢と死亡率の間に明確な相関関係があるとは言えないものの、数値としては高齢者ほど予後不良となる可能性が高いことがわかります。 脳幹出血を発症した時の意識状態が予後に影響 脳幹出血患者の予後を左右する重要な因子として、発症時の意識状態が挙げられます。 国立病院機構災害医療センターの研究では、来院時の運動機能スコア(M1~M6)と予後の関係について詳細な分析※が行われました。 ※出典: 脳幹出血患者の予後に関する臨床的検討 結果として、M1(全く動かない)の患者21例の死亡率は86%、M2(痛み刺激に対して除脳硬直)の患者25例の死亡率は76%と非常に高い割合でした。 脳幹出血発症時の意識レベルは患者の予後を予測する上で非常に重要な指標であり、特に重度の意識障害を伴う場合は、死亡リスクが著しく高まるということがわかります。 発症1か月時点で半年後の歩行能力が予測可能 脳幹出血患者の半年後の歩行能力は、発症1ヶ月時点での評価で高い精度で予測できる※ことが明らかになりました。 ※出典: 脳幹出血患者の予後予測. 脳卒中の外科 17例の脳幹出血患者を観察した研究では、1ヶ月時点で以下の条件を満たす患者は半年後に歩行能力を獲得できる可能性が高いことが示されています。 特に、端座位保持能力と歩行機能の間には強い関連があり、1ヶ月以内に端座位を自力保持できた患者はほぼ全例が半年後に歩行可能となっています。 脳幹出血の改善には早期のリハビリが重要 脳幹出血は重篤な後遺症をもたらす可能性が高いため、機能回復に向けた計画的なリハビリテーションが重要です。 リハビリは以下の3段階に分けて進められます。 急性期のリハビリ 回復期のリハビリ 維持期のリハビリ 本章では、各時期のリハビリの特徴と重要なポイントについて詳しく解説します。 急性期のリハビリ 急性期(発症直後2週間〜1ヶ月程度)のリハビリテーションは、二次的合併症の予防と早期の機能回復に重点を置きます。 急性期は全身状態に注意した上で主に以下のリハビリを行います。 関節可動域訓練(関節が固まるのを防ぐ) ベッド上での寝返り訓練 座位訓練(上体を起こす練習) 嚥下(えんげ)訓練 車いすへの移乗訓練 立位・歩行訓練(状態に応じて) 言語機能の回復訓練 ストレッチ運動 近年の研究では、早期からリハビリを開始した患者の方が、長期的な予後や後遺症の改善に良い効果が見られています。 回復期のリハビリ 回復期(3〜6ヶ月程度)のリハビリテーションでは、急性期で回復しなかった機能や後遺症の改善を目指します。 回復期には、主に以下のリハビリを行います。 生活に必要な基本動作訓練(立つ、座る、歩くなど) 日常生活動作(ADL)訓練(食事、着替え、トイレなど) 麻痺の改善訓練(促通訓練) 筋力増強訓練 痙縮(けいしゅく)対策(ストレッチや薬物療法) 高次脳機能訓練 嚥下・構音訓練 装具の使用訓練 この時期には一般的に回復期リハビリテーション病棟へ転院し、集中的なリハビリを行います。 維持期のリハビリ 維持期(発症6ヶ月以降)は「生活期」とも呼ばれ、回復した機能の維持と社会生活への復帰を目指す時期です。 この時期は在宅で生活しながら、以下のようなリハビリを継続します。 物理療法(病院で実施) 自宅でのストレッチや筋力訓練 散歩やラジオ体操などの日常運動 生活に必要な動作の確認と練習 装具の調整とメンテナンス デイケアや訪問リハビリの活用 社会参加を促す活動 再発予防のための生活習慣指導 継続的なリハビリと生活習慣の改善により、機能維持と再発予防を両立させることが重要です。 脳幹出血にはどのような後遺症がある? 脳幹出血には、主に以下の後遺症が出る場合があります。 後遺症の種類 主な症状 運動麻痺 手足が思うように動かせない 感覚障害 触覚や痛覚の異常、しびれ 嚥下障害 飲食物の飲み込みが困難 構音障害 発音がうまくできない、呂律が回らない 眼球運動障害 物が二重に見える、まぶたが開かない 自律神経障害 体温調節障害、発汗異常、血圧変動 運動失調 ふらつき、体のバランスが取りにくい 高次脳機能障害 記憶障害、注意障害、判断力低下 脳幹出血の後遺症は、適切なリハビリによって改善する可能性があります。 脳幹出血の再発防止・後遺症からの回復には「再生医療」が注目されている 脳幹出血の再発防止・後遺症に対して、再生医療という治療方法があります。 再生医療は、人間が持っている再生能力を活かした医療技術の一つです。 当院「リペアセルクリニック」では、自己脂肪由来の幹細胞治療を実施しています。 手術や入院を必要としない治療方法です。 再生医療の詳細については、無料のメール相談やオンラインカウンセリングからお問い合わせください。 脳幹出血の回復見込みに関してよくある質問 脳幹出血の回復見込みに関してよくある質問を紹介します。 脳幹出血の回復率は? 脳幹出血の余命はどのくらい? 脳幹出血を予防する方法は? 出血の程度や部位、患者さまの年齢や既往歴によって回復の見込みや予後は異なるため、あくまで参考としてごらんください。 脳幹出血の回復率は? 脳幹出血の発症から3ヶ月後の回復率は以下の通りです。 良好な回復:6.1%(13名) 中等度障害:12.7%(27名) 重度障害:12.7%(27名) 植物状態:10.8%(23名) 死亡:57.5%(122名) ※出典:ScienceDirect 何らかの障害を抱えながら生存される方が約36%、亡くなる方が半数以上を占めるため回復率は低いといえるでしょう。 脳幹出血の余命はどのくらい? 脳幹出血を含む脳出血患者の余命は、約12年程度とされています。 その他、生存率に関する調査では以下のような結果が報告されています。 10年生存率は約24.1% 5年生存率は24% 1年生存率は38%、 若年層(50歳以下)は高齢者(70歳以上)よりも5年生存率が高い 特に意識障害が強い場合や出血量が多い場合は、発症後数時間から数日で急激に状態が悪化するケースもあり、注意が必要です。 脳幹出血を予防する方法は? 脳幹出血の主な原因は高血圧や動脈硬化であるため、予防は基本的に生活習慣の改善によって行います。 減塩する 大量飲酒・喫煙を控える 肥満を解消する ストレスを溜めない 定期的な健康診断を受ける 適切な血圧管理 これらの予防法を継続的に実践することで、脳幹出血のリスクを減らすことができます。 【まとめ】脳幹出血は程度によって回復の見込みもある!早期のリハビリテーションが重要 脳幹出血は重篤な疾患ですが、出血の程度によっては回復の見込みがあります。 ある研究では良好回復は約6.1%※と低いものの、予後を左右する重要な因子として、発症時の意識状態や出血量、年齢などが挙げられます。 ※出典: 脳幹出血患者の予後予測. 脳卒中の外科 回復のためには早期からの適切なリハビリテーションが非常に重要であり、急性期・回復期・維持期の各段階に応じた計画的なアプローチが求められます。 また、再発予防のためには減塩や禁煙、適切な血圧管理などの生活習慣改善が不可欠です。 他にも脳幹出血の再発予防や後遺症には、再生医療の選択肢があります。 >>実際の症例はこちらから 以下の動画では、実際に再生医療の治療を受け、脳幹出血による麻痺が改善した患者さまの症例を紹介しているため、併せて参考にしてください。 https://www.youtube.com/watch?v=tu-YHzMuCds 再生医療に興味がある方は、お気軽にご相談ください。
2025.03.07 -
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- 再生治療
「脳幹出血の後遺症や、効果的なリハビリについて知りたい」 ご家族が脳幹出血を発症された方は、これからの治療や生活について不安を感じている方も多いのではないでしょうか。 脳幹出血の後遺症は、早期からのリハビリ開始と継続によって改善の可能性があります。 この記事では、脳幹出血の主な後遺症とその症状、治療・リハビリ方法について詳しく解説します。 近年の治療では、脳幹出血による後遺症の改善を目指す「再生医療」が注目されています。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、損傷した脳細胞を再生・修復を促す治療法です。 当院リペアセルクリニックでは、再生医療の治療法や適応症例について無料カウンセリングを実施しているため、ぜひご相談ください。 脳幹出血の主な後遺症 出血した部位によって後遺症の症状は変わりますが、脳幹出血の後遺症は主に以下の5つがあります。 運動・感覚障害 言語・嚥下障害 視覚障害 意識障害 高次脳機能障害 それぞれの後遺症の詳しい症状について解説します。 運動・感覚障害 運動・感覚麻痺の症状は以下のように分類されます。 不全麻痺(運動機能や感覚機能が完全に失われず、手足の動きが少し残る) 完全麻痺(自分の意志で手足をまったく動かせない状態) 弛緩性麻痺(筋肉の緊張が低下して力が入らない状態) 痙性麻痺(筋肉が硬く緊張した状態で、スムーズに動かせない) 痛覚の低下または過敏(痛みを感じにくい、あるいはわずかな刺激でも痛みを感じる) 温度感覚の低下(熱い・冷たいの区別がつきにくい) 深部感覚の低下(体の動きや位置の認識が難しい) しびれ、ふるえ 脳幹出血で運動障害が起こる理由は、出血によって脳の運動を制御する神経細胞や神経回路(主に錐体路)が損傷・圧迫されて、脳からの指令が筋肉に伝わりにくくなるからです。 また、しびれや感覚障害は脳幹内を通過する感覚神経路(内側毛帯など)の損傷が原因で発生します。 脳幹は左右の神経経路が近接して走行しているため、出血の範囲によっては両側の手足に後遺症が現れる可能性があります。 言語・嚥下障害 言語障害は、舌や口唇、声帯の動きに異常が生じる後遺症です。 また、嚥下障害は飲食物を飲み込む動作に異常が生じます。 はっきり発音できなくなる(ろれつが回らない) 声がかすれやすくなる 声の大きさをコントロールしにくくなる 言葉に抑揚がなくなる 食事中にむせる・咳をする頻度が増える 食事に時間がかかるようになる よだれが増える 脳幹出血後の言語障害では、ろれつが回らない(構音障害)といった症状が起こる可能性があります。 出血した部位によって後遺症は異なりますが、脳幹の一部である「橋」や、脳からの指令を筋肉に伝える役割を持つ神経線維(錐体路)などが損傷すると構音障害が発生します。 また、嚥下障害は嚥下をコントロールする舌咽神経や迷走神経が損傷することによって引き起こされます。 嚥下に関する神経は脳幹に集中しているため、脳幹出血の後遺症で嚥下障害を発症する患者さまが多いです。 嚥下機能の低下によって誤嚥のリスクが高まり、誤嚥を繰り返すと誤嚥性肺炎になる可能性があります。 視覚障害 脳幹出血により、視覚障害が起きる可能性があります。目の見え方に異常をきたすほか、まぶたも影響を受ける可能性があるのです。 眼球運動障害 眼瞼下垂(まぶたが垂れ下がってくる) 眼球運動障害は、眼球を動かす神経が損傷することによって起こる後遺症です。 具体的な症状として、物が二重に見える(複視)や、眼振(自分の意志とは関係なく眼球が左右に揺れる)などの症状があります。 他にも、片方の目だけ動かない、視界が揺れてしまうなど、症状は多岐にわたります。 視覚障害は、歩行や読書などの日常生活に大きな影響を及ぼすため、早期のリハビリ開始が重要です。 意識障害 脳幹出血の後遺症として、意識障害を発症するケースがあります。 脳幹は意識の中枢を担っているため重篤化しやすく、症状が重い場合は昏睡状態や回復不能な状態になってしまう可能性があります。 神経の損傷が重度だと回復が難しく、何らかの症状が残ってしまう可能性が否定できません。 高次脳機能障害 高次脳機能障害は、脳幹の損傷によって日常生活や社会生活に大きな影響を与える後遺症です。 主な症状は、以下の通りです。 記憶障害(新しいことが覚えられない) 注意障害(集中力の低下、注意が散漫になる) 社会的行動障害(感情のコントロールが難しい) 遂行機能障害(計画を立てて行動するのが難しい) 意欲が低下する 高次脳機能障害は、出血が広範囲に及ぶ場合は、麻痺や意識障害と複合的に発症する可能性があります。 高次脳機能障害は外見からは分かりにくいため「見えない障害」とも呼ばれます。 本人が気付きにくいからこそ、家族や周囲の人の理解が必要です。 脳幹出血の後遺症に対するリハビリテーションと治療法 脳幹出血は重篤な症状を引き起こす疾患であり、後遺症の回復には適切な治療とリハビリテーションが欠かせません。 治療とリハビリは病期によって大きく内容が変わります。 急性期のリハビリテーションと治療 回復期のリハビリテーションと治療 維持期のリハビリテーションと治療 脳幹出血の後遺症に対するアプローチは、上記の3段階に分けて行われ、それぞれの段階で必要な治療とリハビリ方法が選択されます。 急性期のリハビリテーションと治療 発症から約2週間〜1カ月程度の急性期は、命を守り、状態を安定させることが最優先される時期です。 急性期の治療は主に次のように行われます。 治療方法 内容 降圧療法 出血の拡大を防ぐため血圧を適切にコントロール 脳浮腫治療 マンニトールやグリセオールなど薬剤を用いて脳浮腫(脳の腫れ)を軽減 ドレナージ手術 水頭症が見られる場合にチューブで脳脊髄液を体外に排出 人工呼吸器管理 呼吸機能低下時に実施 気管切開 長期的な呼吸管理が必要な場合に実施 脳幹出血は他の脳出血と異なり、手術の負担が大きいという理由から血腫除去手術はあまり適応されません。 治療の主な目的は出血の拡大防止と全身状態の安定化です。 急性期には、全身状態に注意した上で以下のリハビリが実施されます ベッドでの関節可動域訓練 早期離床訓練(座位訓練) 嚥下機能評価と訓練 呼吸リハビリ 基本動作訓練 急性期のリハビリは、可能な限り早期から開始することが推奨されています。長期間のベッド上安静は筋力低下や関節拘縮、褥瘡などの二次的合併症のリスクを高めるためです。 ただし、脳幹出血の場合は他の脳血管疾患よりも安静度が高く設定されることが多いため、医師の判断のもとで状態に合わせた適切なリハビリを進めていきます。 回復期のリハビリテーションと治療 回復期(発症後約3~6カ月)は、失われた機能の回復に集中的に取り組む時期です。 急性期を過ぎても症状や後遺症に応じて以下のような治療が行われます。 治療方法 内容 薬物療法 痙縮に対する筋弛緩薬の投与 ボツリヌス療法 強い痙縮に対しボツリヌス毒素を注射し筋緊張を緩和 ITB療法 重度痙縮に対しバクロフェンを脊髄腔内に持続投与 電気刺激療法 筋肉に電気刺激を与え運動機能回復を促進 回復期ではとくに痙縮(けいしゅく)と呼ばれる手足の筋肉が緊張して突っ張る症状に対する治療が重要です。 回復期には、症状や後遺症に応じて以下のリハビリが実施されます。 歩行訓練 ADL(日常生活動作)訓練 上肢機能訓練 高次脳機能障害へのアプローチ 嚥下・構音訓練 筋力増強訓練 脳幹出血患者の場合、リハビリ専門病院への入院期間は150日間(高次脳機能障害を伴う場合は180日間)までと決まっています。 この時期は機能回復が期待できる時期であり、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士など多職種によるリハビリが行われます。 維持期のリハビリテーションと治療 維持期(発症後6カ月以降)は、回復した機能の維持と、残された症状に適応した生活の再構築を目指す時期です。 維持期には、以下の治療が行われます。 治療法 内容 継続的な薬物療法 痙縮、高血圧、脳卒中再発予防のための薬物治療 定期的な検査 合併症の早期発見のための検査(血液検査やCT・MRIなど) 再発予防治療 高血圧、糖尿病、脂質異常症などの基礎疾患管理 二次的合併症対応 関節拘縮、排尿障害、うつなどへの治療 補助具・福祉機器の処方 日常生活の自立度を高めるための支援機器提供と調整 維持期の治療では再発予防がとくに重要です。脳幹出血は再発すると症状がさらに重篤化することが多いため、基礎疾患の管理と定期的な健康チェックが欠かせません。 また、維持期には、以下のリハビリが実施されます。 外来リハビリテーション 訪問リハビリテーション デイケア・デイサービスでのリハビリ 自主トレーニング 環境調整と生活支援 維持期のリハビリは在宅で行われることが一般的で、介護保険サービスを活用しながら継続的に実施します。 リハビリを継続することで生活の質を向上させることができます。 脳幹出血の後遺症に関してよくある質問 脳幹出血の後遺症に関してよくある質問を紹介します。 脳幹出血の後遺症から回復する見込みはある? 脳幹出血で後遺症になったら余命はどのくらい? 脳幹出血の前兆・サインはある? それぞれ詳しくみていきましょう。 脳幹出血の後遺症から回復する見込みはある? 脳幹出血の後遺症からの回復見込みは、出血の重症度によって大きく異なります。 軽度から中程度の場合は回復が期待できることもありますが、重度の場合は回復が難しい可能性が高いです。 調査では、脳幹出血患者の※約6.1%が良好な回復、25.4%が中〜重度の障害を残すという結果が報告されています。 ※参考:PubMed|Five-year survival-after first-ever stroke 発症時の意識レベルや出血量が大きな予後因子となります。 脳出血で後遺症になったら余命はどのくらい? 脳幹出血に限らず脳出血で後遺症が残った場合の余命については、研究データによると、脳内出血全体の10年生存率は※約24%とされています。 ※参考:AHAJIA JOURNALS|Incidence and 10-Year Survival of Intracerebral Hemorrhage in a Population-Based Registry 具体的には、深部出血で31.6%、脳葉出血で23.8%、後頭蓋窩(脳幹や小脳を含む部位)出血では34.3%の10年生存率が報告されています。 脳幹出血の前兆・サインはある? 脳幹出血の発症前に現れる前兆やサインとして、主に以下の症状が挙げられます。 突然の激しいめまい 大きないびき 視覚の異常(視野が狭くなる・二重に見えるなど) 以上の症状を感じた場合は、早急に医療機関を受診することが重要です。 脳幹出血の後遺症にお悩みの方は再生医療をご検討ください 脳幹出血は運動麻痺や高次脳機能障害などの日常生活に大きな影響を与える後遺症が出ることがあり、生活の質が著しく下がる可能性が否定できません。 しかし、脳幹出血の後遺症は、早期から適切なリハビリテーションを継続することによって改善される可能性があります。 また、近年の脳幹出血の後遺症治療には、損傷した脳細胞の再生・修復を促す「再生医療」も選択肢の一つです。 再生医療は患者さまご自身の細胞を利用するため、拒否反応などの副作用リスクが少なく、リハビリ期間の短縮や後遺症の改善・緩和が期待できます。 以下の動画では、実際に再生医療の治療を受け、脳出血(脳卒中)による後遺症が改善した患者さまの症例を紹介しているため、併せて参考にしてください。 また、当院「リペアセルクリニック」では、脳幹出血の後遺症に対する再生医療について無料カウンセリングを実施しています。 脳幹出血の後遺症でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。
2025.03.07 -
- 変形性膝関節症
- オスグッドシュラッター病
- ひざ関節
- スポーツ医療
- 再生治療
寝起きで膝が痛いと感じることはありませんか。 寝起きの膝の痛みの原因には、筋力の低下や変形性膝関節症などがあります。 朝起きた際に膝が痛いと感じる理由は、年代によってさまざまなので、原因に合わせて予防策をとることが大切です。 本記事では、寝起きで膝が痛い原因や対処法を詳しく解説します。 寝起きの膝の痛みの原因を知り、適切に対処しましょう。 寝起きで(朝起きて)膝が痛い原因を年代別に解説 寝起きで(朝起きて)膝が痛い原因は、以下の3つです。 寝起きで膝が痛む原因は、生活習慣や体質によっても異なります。自身の年代に多い原因を確認し、十分な対策をとりましょう。 【10代・20代】成長痛やオスグッドなど 10代や20代に多い、寝起きの膝の痛み原因は、以下の4つです。 疾患名 特徴 成長痛 成長期の子どもにみられる一過性の痛み オスグッド 骨や筋肉の成長スピードと運動量が見合わないことで出現する膝の痛み 膝蓋骨脱臼 膝関節周囲の筋力低下や靭帯損傷などによって、膝蓋骨が正しい位置から外れた状態 膝関節捻挫 膝関節をひねったり、無理に動かしたりすると出現する痛みや腫れ 寝起きに膝が痛くなる原因は、自身ではわからない場合もあります。 成長期に好発する成長痛やオスグッドだけでなく、外傷による脱臼や捻挫も、膝の痛みの原因となることを覚えておきましょう。 【30代】筋力や柔軟性の低下 30代に多い、寝起きに膝が痛くなる原因は、筋力や柔軟性の低下があります。 日常生活で膝を使う機会が少ない人や、運動習慣がない方は、下半身の筋肉が硬くなりやすいため注意が必要です。 膝周囲の筋肉が硬くなると柔軟性も低下し、足をスムーズに動かせなくなる可能性があります。 【40代・50代】変形性膝関節症 変形性膝関節症は、寝起きに膝が痛くなる原因の1つで、40代から50代の発症が多いといわれています。変形性膝関節症は、膝の関節軟骨が擦り減り、以下の症状が出現する疾患です。 変形性膝関節症による膝の痛みを放置していると、膝関節の変形が進行し、日常生活に支障をきたす可能性があります。膝に少しでも違和感を覚えた際は、早めに医療機関を受診しましょう。 変形性膝関節症の症状は、以下で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 寝起きで膝が痛いときの予防・対処法【症状別】 寝起きで膝が痛いときの予防・対処法は、以下のとおりです。 寝起きで膝が痛いときの予防法は、原因や症状によって異なります。膝が痛む原因を知った上で、自身の症状に合った対処をとることが大切です。 オスグッドの予防・対処法 寝起きで膝が痛い原因がオスグッドの場合は、以下の予防策や対処法をとりましょう。 予防策 対処法 運動量を調節する 運動メニューを見直す 栄養バランスの良い食事を摂取する 運動前後にストレッチを行う 休息をとる アイシングをする 大腿四頭筋(太もも前の筋肉)を中心にストレッチを行う サポーターやテーピングを使用する オスグッドは成長期に発症しやすい疾患であり、無理に動かすと剥離骨折を発症する恐れがあります。 どうしても練習を休めない場合は、練習メニューや運動量を工夫し、膝に負担がかからないようにしましょう。 筋力や柔軟性の低下の予防・対処法 寝起きに膝が痛む原因が筋力や柔軟性の低下の場合は、予防・対処法に以下の運動を行うのが効果的です。 膝の痛みが強いときには、筋トレやストレッチを行うのではなく、安静にしましょう。 しっかりと休息をとり膝の痛みが落ち着いてきたら、予防のために膝周囲の筋力や柔軟性を高める運動を行うのがポイントです。 変形性膝関節症の予防・対処法 変形性膝関節症で膝が痛くなるときは、以下の予防策や対処法を実践しましょう。 予防策 対処法 下半身を中心とした筋力トレーニングを行う 膝の曲げ伸ばしストレッチを行う 下腹部に力を入れ、まっすぐ前を見て歩くことを意識する 栄養バランスの良い食事を心がける 薬物治療を受ける ステロイド注射やヒアルロン酸注射などの関節腔内注射を受ける 筋トレやストレッチなどを行う 膝のサポーターやインソールを使用する 手術療法を受ける 再生医療を受ける 筋力トレーニングやストレッチにより、膝周囲の筋力をつけると、膝の安定性が増し歩きやすくなります。変形性膝関節症は肥満体型の方もなりやすい疾患のため、栄養バランスを考えた食事を摂ることが大切です。 変形性膝関節症は進行性の病気ですが、早めに治療を開始し適切な対処を行えば、痛みを緩和できる可能性があります。 変形性膝関節症の原因や治療方法については、以下で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 寝起きの膝の痛みでお悩みの方は再生医療もご検討ください 寝起きの膝の痛みでお悩みの方は、再生医療による治療をご検討ください。 再生医療では痛みの緩和だけでなく、変形性膝関節症によってすり減った膝の関節軟骨の再生が期待できます。 関節軟骨が再生されると、寝起きや歩行時の膝の痛みが軽減する可能性があります。 変形性膝関節症が原因で寝起きに膝の痛みを感じている人は、お気軽に当院へご相談ください。 寝起き・朝起きて膝が痛い際のよくある質問 寝起きや朝起きて膝が痛いときについて、よくある質問は以下の2つです。 寝起きで膝が痛い原因は、年代や既往歴によってさまざまです。膝の痛みが続くときは、早めに医療機関を受診し原因を特定しましょう。 寝起きに歩けないほど膝が痛いときの原因は? 寝起きに歩けないほど膝が痛いときは、以下の原因が挙げられます。 変形性膝関節症や関節リウマチは、関節が変形し痛みが出現する進行性の疾患です。症状が進行すると、寝起きだけでなく安静時や運動時も膝が痛くなる可能性があります。 関節リウマチの症状や治療法については、以下で詳しく解説していますので参考にしてください。 筋肉の緊張やこわばりも、寝起きで膝が痛くなる原因の1つです。運動習慣がない方は膝周囲の筋肉が硬くなり、筋緊張やこわばりが起こりやすくなります。 半月板は膝関節を支える役割を担っている部位です。膝をひねったり、スポーツで強い外力を受けたりすると、半月板が損傷し膝に痛みが出現します。 半月板損傷の症状は、以下で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 寝起きで膝の内側が痛いときの原因は? 寝起きで膝の内側が痛いときの原因は、以下が考えられます。 スポーツや仕事などで膝を使いすぎると、膝の内側の「鵞足(がそく)」と呼ばれる部分に炎症が起こります。 膝に大きな負担がかかって発症する鵞足炎や内側半月板損傷は、膝の内側が痛くなる原因であるため注意しましょう。 【まとめ】寝起きで膝が痛い原因と対処法 寝起きで膝が痛い原因には、膝周囲の筋力低下や変形性膝関節症などがあります。歩行時に膝に違和感があったり、寝起きで膝が痛くなったりした場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 膝が痛くなる原因がわかったら、自身にあった予防策や対処法を行うことが大切です。 筋トレやストレッチなどのセルフケアを行っても、痛みが引かず長期にわたって慢性化している場合は、当クリニック(リペアセルクリニック)の再生医療をご検討ください。 当クリニックが提供する再生医療には、関節や膝の症状に適した治療方法も提供しておりますので、ぜひ無料相談をご利用ください。 また以下のページでは、膝関節に対する再生医療の症例を公開しているため、併せて参考にしてください。 >再生医療による膝関節の症例はこちら
2025.02.07 -
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アキレス腱炎を放置しておくと、症状が悪化してアキレス腱断裂のリスクが高くなります。 アキレス腱炎の悪化を防ぐためには、アキレス腱の基本情報を押さえるとともに、受診の目安や適切な治療法を理解しておくことが大切です。 この記事では、アキレス腱炎を放置した場合のリスクや、病院に行くべき症状について詳しく解説します。 また、アキレス腱炎の早期改善やスポーツ復帰を目指す治療法として、再生医療が注目されています。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて、炎症を抑制したり損傷した腱の再生・修復を促したりする治療法です。 当院リペアセルクリニックでは、再生医療について無料カウンセリングを実施しているため、ぜひ一度ご相談ください。 アキレス腱炎をほっとくとどうなる?主な放置リスク アキレス腱炎を放置しておくと、以下のようなリスクが考えられます。 症状の悪化リスク アキレス腱断裂のリスク 適切な治療をせずに放置すると症状が進行し、日常生活やスポーツ活動に支障をきたす可能性があるため、注意が必要です。 以下でそれぞれのリスクについて詳しく見ていきましょう。 症状の悪化リスク アキレス腱炎を放置すると、炎症が悪化し、慢性化するリスクがあります。 初期症状で痛みが軽いからという理由で放置してしまいがちですが、適切な治療を行わない場合、痛みが強くなったり腱の動きが制限されたりすることがあります。 症状が悪化してしまうと日常生活に支障が出るだけでなく、手術が必要となる場合があるため、早めの治療を行いましょう。 アキレス腱断裂のリスク アキレス腱炎を長期間放置すると、腱の組織が変性して弾力性が失われて、アキレス腱断裂のリスクが高まります。 また、炎症が進行して「アキレス腱症」や「アキレス腱周囲炎」として慢性化するリスクがあるため注意が必要です。 アキレス腱の断裂は、手術が必要となるケースもあるため、スポーツや立ち仕事が多い方は、早期治療を心がけましょう。 アキレス腱炎で病院に行くべき症状リスト アキレス腱炎で病院に行くべき症状は、以下のとおりです。 運動時の腱の痛みやこわばり アキレス腱の周囲の腫れや熱感 長期間の痛みの継続 歩行が困難 「ブチッ」という音と強い痛み 軽い痛みだったとしても放置して運動を継続していると、腱の痛みやこわばりが出る可能性があります。 1週間以上痛みが継続する場合も、病院に行く必要がありますが、「ブチッ」という音と強い痛みの症状は、アキレス腱断裂の可能性が高いため、早期に医療機関を受診しましょう。 アキレス腱炎の悪化を防ぐために基本情報をチェック アキレス腱炎の悪化を防ぐためには、以下のような基本的な情報をチェックしておく必要があります。 アキレス腱炎の症状 アキレス腱炎の原因 アキレス腱炎の症状や原因を理解することで、長期的な痛みを放置するリスクを知ることができます。 アキレス腱炎の症状 アキレス腱炎の主な症状は、以下のとおりです。 アキレス腱部分の痛みや違和感 腫れや熱感 動作時の痛み ふくらはぎの硬さや張り感 痛みが持続する 腱の厚みや硬さの変化 朝の動き始めの痛み 上記のような症状が出ている場合は、早期の治療が必要です。特に痛みが断続的ではなく、継続的に痛む場合は慢性化している可能性があるため、注意が必要です。 アキレス腱炎の原因 アキレス腱炎の原因は複数の要因がありますが、特に長時間のランニングやバレーボールやバスケットボールなどにおける繰り返しのジャンプなど、スポーツをする方に多くみられます。 アキレス腱炎の主な原因は、以下のとおりです。 過度な運動や負荷 急激な運動量の増加 筋力や柔軟性の不足 不適切な靴の使用 足の構造的な問題 加齢による腱の劣化 急な方向転換や動作の繰り返し クッション性の少ない靴、かかとの高さが極端に高い靴、サイズの合わない靴なども原因となるため、早めの対策が重要です。 アキレス腱炎の悪化や再発を防ぐ方法 アキレス腱炎を防ぐためには、日常生活や運動時にアキレス腱への負担を軽減する工夫が必要です。 以下に挙げるポイントを意識することで、アキレス腱への負担を減らし、炎症を予防する効果が期待できます。 日常生活でできる予防策 過度な運動は避ける 足に合った靴を選ぶ それぞれのポイントを取り入れて、アキレス腱炎の予防に役立てましょう。 日常生活でできる予防策 日常生活の中でアキレス腱への負担を減らし、痛みを予防するためには、普段からの意識が大切です。 以下に挙げるポイントを実践することで、アキレス腱の健康を保ち、症状の進行を防ぐことが期待できます。 ストレッチを習慣にする 適度な休息を取る 体重管理を心掛ける 正しい歩き方を意識する 日常的にストレッチや適切な休息を取り入れることで、アキレス腱にかかる負担を軽減することが可能です。 また、体重管理や歩き方の改善も重要なポイントとなります。 過度な運動は避ける 過度な運動はアキレス腱に過剰な負担を与え、炎症を引き起こす原因となります。 以下に、適切な運動習慣を維持するためのポイントを整理しました。 ポイント 詳細 運動量を徐々に増やす 急激に運動量を増やさず、少しずつ体を慣らしていくことが大切 無理なトレーニングを避ける 長時間のランニングや急な方向転換を繰り返すスポーツを控える 十分なウォーミングアップ 運動前のウォーミングアップと運動後のクールダウンをしっかり行い、アキレス腱の負担を軽減する 運動量やトレーニングの計画を適切に管理することで、アキレス腱への過剰な負担を防ぐことが可能です。 足に合った靴を選ぶ 足に合った靴を選ぶことは、アキレス腱炎の予防において非常に重要です。 以下に、靴選びで注意すべきポイントをまとめました。 ポイント 詳細 適切なサイズの靴を選ぶ 足にぴったり合う靴を選ぶことで、足全体への負担を軽減できる クッション性のある靴を選ぶ 足への衝撃を吸収する靴を選び、アキレス腱にかかる負担を軽減する 靴の寿命に注意する 古くなった靴はサポート力が失われるため、適切なタイミングで靴を買い替える 足に合った靴を選び、状態に応じて適切にメンテナンスを行うことで、アキレス腱炎のリスクを減らすことができます。 アキレス腱炎の放置はNG!主な治し方 アキレス腱炎の治療を受けずに放置すると症状が悪化するリスクがあるため、早期の治療が必要です。 本章では、主な治療法について解説します。 保存療法 再生医療 基本的には、保存療法での治療が中心となりますが、近年では早期回復を目指せる「再生医療」という選択肢もあるため、ぜひ参考にしてください。 保存療法 保存療法は、アキレス腱炎の初期段階や軽度の症状に対して行われる治療法です。 医療機関では、湿布や消炎鎮痛剤の処方といった薬物療法が基本ですが、痛みが強い場合はステロイド注射が検討されることもあります。 また、ヒールリフト(かかとを高くする装具)や足底板を用いた装具療法で腱への負担を軽減したり、超音波治療や体外衝撃波治療といった物理療法で組織の回復を促したりします。 さらに、理学療法士の指導のもとでストレッチや筋力強化などのリハビリテーションを実施するケースも少なくありません。 自宅での応急処置として安静やアイシングも有効ですが、症状が続く場合は医療機関で適切な診断と治療を受けましょう。 再生医療 アキレス腱炎が慢性化している場合や、スポーツ選手が早期復帰を目指す場合には、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療とは、身体の自然治癒力を高めることにより、失われた組織や機能などの修復・再生を促す治療法で、以下のような治療を行います。 PRP療法(多血小板血漿療法):患者さま自身の血液から血小板を抽出し、炎症部位に注入することで自然治癒力を高める 幹細胞治療:患者さま自身の脂肪組織や骨髄から採取した幹細胞を活用し、アキレス腱の再生・修復を促す アキレス腱炎の治療においては、人体が本来持つ自然治癒力を高めて、炎症を抑制したり、傷ついたアキレス腱の修復を促進したりします。 再生医療は自身の血液や幹細胞を活用するため、身体への負担が少なく、感染症などのリスクも低いことが特徴です。 当院リペアセルクリニックでは、再生医療について無料カウンセリングを実施しているため、ぜひご相談ください。 アキレス腱炎を「ほっとくとどうなるのか」に関してよくある質問 アキレス腱炎に関するお悩みや疑問について最後に紹介します。 アキレス腱炎のセルフチェック方法は? アキレス腱炎を放置すると手術が必要になる? 自宅ケアだけでアキレス腱炎は治る? アキレス腱炎に対する湿布の貼り方は? アキレス腱炎についてお悩みの方は、参考までにご覧ください。 アキレス腱炎のセルフチェック方法は? アキレス腱炎は、初期症状を見逃さずに早めに対処することが重要です。 以下のようなセルフチェック方法を知っておくことで、異常を早期に発見し、症状の悪化を防げます。 チェック項目 詳細 痛みの有無を確認する 朝の寝起きや運動後に、アキレス腱に痛みや違和感を感じる場合は要注意 腫れや厚みを触診する アキレス腱の腫れや痛みを感じる場合、炎症の兆候の可能性あり 動作時の違和感を確認する 歩行や階段の昇降でアキレス腱に違和感がある場合、炎症の可能性あり 片側と比較しながらチェックすると、異常がわかりやすくなります。 これらのセルフチェックで異常が認められた場合は、早めに医療機関を受診してください。 アキレス腱炎を放置すると手術が必要になる? アキレス腱炎を放置すると、症状が進行して手術が必要になる可能性があります。 炎症が慢性化すると腱の組織が劣化し、さらに悪化するとアキレス腱が断裂するリスクが高まります。 断裂した場合は保存療法での回復が難しく、手術が選択されるケースが多くなるため、痛みを感じたら早めに医療機関を受診するのが大切です。 自宅ケアだけでアキレス腱炎は治る? 軽度のアキレス腱炎であれば、自宅ケアで症状が改善する場合があります。 ケア方法 詳細 安静にする 運動を控え、アキレス腱への負担を軽減する アイシングを行う 痛みや腫れを抑えるために、患部を冷却する 軽いストレッチを行う ふくらはぎの筋肉をほぐし、アキレス腱の負担を軽減する ただし、症状が改善しない場合や痛みが悪化する場合には、放置せずに医療機関を受診することが重要です。 アキレス腱炎に対する湿布の貼り方は? アキレス腱炎の湿布は、アキレス腱とかかとの周囲を中心に、痛みや腫れがある部位に貼りましょう。 湿布を貼る前に、痛みや腫れのあるところを清潔にした状態で貼ることが大切です。 また、アキレス腱は動きが多いため、フィットする湿布を選ぶ必要があります。 貼るときに引っ張りすぎると皮膚への負担となる可能性や、長時間貼りっぱなしにすると湿疹やかぶれの原因となるため、こまめに取り替えることも大切です。 アキレス腱炎をほっとくと悪化リスクあり!まずは医療機関を受診しよう アキレス腱炎は、初期症状を見過ごすと慢性化したり、アキレス腱が断裂したりする危険性があります。 その原因は過度な運動や足に合わない靴、日常生活での負荷などさまざまです。 症状が現れた場合は、安静やアイシングなどの保存療法で改善することもありますが、放置せず医療機関で適切な診断と治療を受けることが重要です。 さらに、早期の症状改善やスポーツ復帰を目指す場合には、再生医療が次世代医療の選択肢として注目されています。 再生医療は、損傷したアキレス腱の再生・修復を促し、早期回復を目指せる可能性がある治療法です。 当院リペアセルクリニックでは、再生医療について無料カウンセリングを実施しているため、ぜひ一度ご相談ください。
2025.02.07 -
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「肉離れがなかなか治らない」 「肉離れが治っても再発を繰り返している」 運動不足や加齢に伴う筋力低下が原因で肉離れを起こしてしまい、なかなか治らないとお悩みではありませんか? 肉離れを放置していると、血腫の発生に伴う違和感や筋力の低下に繋がり、結果的に生活の質を落としてしまいます。 なかなか治らない肉離れを治すためにも、肉離れに関する正しい知識や原因について知っておくことが大切です。 本記事では、肉離れがなかなか治らない原因や早く治すコツについて解説します。 肉離れがなかなか治らずにお悩みの方、肉離れを早く治したい方は、ぜひ参考にしてください。 また、肉離れを少しでも早く治したい方は「再生医療」による治療をご検討ください。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、損傷した組織の再生・修復を促す治療法です。 当院リペアセルクリニックでは、肉離れの再生医療について無料カウンセリングを実施しております。ぜひご相談ください。 肉離れが治らない・痛みが長引いてしまう原因 肉離れが治らない・痛みが長引いてしまう原因は、以下の通りです。 応急処置が不十分 完治前の肉離れ部位への負荷 反復性肉離れ(再発) ここからは肉離れ後の処置の大切さも含めて、解説していきます。 応急処置が不十分 肉離れ直後に、患部への冷却や圧迫といった応急処置が不十分なことが、なかなか治らない原因となります。 肉離れを起こした際は、以下の「RICE(ライス)処置」を適切に行いましょう。 安静にする(無理に動かない) 氷水を入れた袋や氷嚢を用いて、15~20分ほど冷やす 患部に包帯やテープを巻いてきつくならない程度に圧迫する 痛む部分を心臓より高い位置に上げる RICE処置を行うことで、痛みや腫れを抑え、適切な治療を受けるまでの時間を稼ぐことができます。 応急処置後は、できるだけ早く医療機関を受診しましょう。 完治前の肉離れ部位への負荷 完治する前に患部への運動負荷がかかると、回復までの道のりが長くなってしまいます。 自己判断で運動を再開すると、肉離れが悪化する可能性があるため、必ず医師の診断を仰ぎましょう。 また不十分なリハビリも回復を長引かせてしまう要因となるので、大丈夫だと自己判断せず、日々のリハビリを継続してください。 筋力と柔軟性の低下も再発のリスクを招くため、完治直前でもリハビリを習慣化するよう心掛けましょう。 反復性肉離れ(再発) 何度も肉離れを繰り返している場合、反復性肉離れになっている可能性があります。 反復性肉離れとは、過去に肉離れを起こした箇所が再度肉離れする状態のことです。 反復性肉離れの原因として、不十分なリハビリによる筋肉の柔軟性の低下が挙げられます。 再度肉離れを起こさないためにも、完治後もリハビリやストレッチを意識して行うようにしましょう。 なかなか治らない「肉離れ」とは? ここからは、以下の肉離れに関する基本情報について解説していきます。 肉離れの定義とメカニズムについて 肉離れの重症度の分類と症状 肉離れが完治するまでの期間 肉離れに関する理解を深め、自分の症状がどこに当てはまるのか確認してみましょう。 肉離れの定義とメカニズムについて 肉離れは、筋肉の一部または全体が断裂してしまった状態のことです。 肉離れを起こすと内出血や腫れを起こし、患部が激しく痛み、運動ができない状態になってしまいます。 原因として、ジャンプやダッシュによる筋肉への急激な負荷が挙げられます。 肉離れというと普段運動を行っている方に起きるイメージですが、そのようなことはありません。 運動不足や加齢によって筋力が低下している方も、肉離れを起こすリスクを持っているので注意しましょう。 肉離れの重症度の分類と症状【軽度・中等度・重度別の目安】 肉離れの重症度別の症状は、以下の通りです。 重症度 症状 患部による判別方法 軽度 ・患部を押すと痛みを感じる ・何もしなければ痛みは感じない 【ふくらはぎ】 ・ストレッチしてもやや痛みがある程度 【ハムストリングス】 ・脚を70度以上動かせる 【大腿四頭筋】 ・脚を90度以上動かせる 中等度 ・患部を押すと強い痛みを感じる ・内出血や腫れが見られる 【ふくらはぎ】 ・膝を曲げるとストレッチによる痛みが軽くなる 【ハムストリングス】 ・脚を30度~70度動かせる 【大腿四頭筋】 ・脚を45~90度動かせる 重度 ・何もしなくても痛みを感じる ・内出血や患部の凹みが見られる 【ふくらはぎ】 ・膝を曲げてもストレッチによる痛みが強い 【ハムストリングス】 ・脚を30度まで動かせる 【大腿四頭筋】 ・脚を45度まで動かせる 肉離れが軽度の場合は大丈夫だと判断する方もいますが、適切な処置をしないと悪化する可能性があります。 また中等度・重度で処置やリハビリが不十分な場合も、歩行機能や身体の歪みに繋がるので注意しましょう。 肉離れと思われる症状が表れた際は、自己判断せず、医師に相談したうえで適切な処置を受けることが大切です。 肉離れが完治するまでの期間 肉離れが完治するまでの期間は、以下の通りです。 重症度 期間 軽度 1~2週間 中等度 3~5週間 重度 8~13週間 ※出典:日本臨床スポーツ医学会「肉離れの診断と治療」 個人差もありますが、軽度の場合はストレッチ痛が軽減してからリハビリを行います。 中等度の場合は松葉杖による歩行や温熱療法、重度の場合は患部を圧迫する保存療法を行うケースもあります。 またスポーツ競技に復帰したい方の治療として、断裂した筋肉を繋げる外科的手術も存在します。 基本的には重度でない限り、リハビリやストレッチによる治療方法が一般的です。 肉離れが治らない方必見!早く治すコツ 肉離れを早く治すコツとして、以下が挙げられます。 適切なリハビリを行う 運動復帰のタイミングは自己判断しない セルフストレッチを行う 後遺症が長引く場合は再生医療も選択肢の一つ 肉離れが長引いて困っている方は、上記のコツを参考にしてください。 適切なリハビリを行う 肉離れは適切なリハビリを行えば、早い段階での回復が期待できます。 肉離れする可能性の高い部位別のリハビリメニューは、以下の通りです。 部位 リハビリ方法 ふくらはぎ ①仰向けの状態で片足を上げる ②そのまま片足を90度曲げる ③太ももを抱える ④痛みが出る直前まで膝を曲げる ⑤同じ動作を10回繰り返す ハムストリングス ①立った状態で脚の付け根に手を添える ②そのまま胸を張ってお尻を引く ③つま先の向きを変えて伸ばす ④伸びた状態を15~30秒キープする ⑤同じ動作を2~4回繰り返す 大腿四頭筋 ①椅子に浅く腰掛ける ②お腹を少し前に出した姿勢にする ③つま先を上げるように膝を屈伸させる ④同じ動作を10回繰り返す 上記のリハビリを医師の判断の元、無理のない範囲で行いましょう。 習慣化することで筋力や柔軟性が上がり、再発する可能性が低くなります。 運動復帰のタイミングは自己判断しない 運動に復帰するタイミングは必ず医師に相談し、自己判断はしないでください。 何故なら、完治していない状態で患部に負荷をかける可能性があるからです。 患部に運動負荷がかかって悪化し、肉離れが再発したり、後遺症が残ったりするケースも珍しくありません。 自分で「完治したかもしれない」と思っても、医師の判断の元、無理のない範囲で行いましょう。 セルフストレッチを行う 肉離れはリハビリのほか、セルフストレッチによる改善も期待できます。 肉離れにおすすめのセルフストレッチは、以下の通りです。 部位 セルフストレッチ方法 ふくらはぎ ①厚い本の上につま先を乗せる ②体重をかけてふくらはぎを伸ばす ③同じ動作を10~20回繰り返す ハムストリングス ①仰向けに寝る ②両脚を上げる ③体勢を10〜20秒キープする 大腿四頭筋 ①うつ伏せの状態で身体を横にする ②膝を曲げて足を後ろに引っ張る ③十分に伸びたらゆっくり戻す ④同じ動作を3回繰り返す ただし、重症度によってはセルフストレッチによって肉離れが悪化する可能性もあります。 セルフストレッチを習慣化したい方は、必ず医師の許可を得てから行いましょう。 後遺症が長引く場合は再生医療も選択肢の一つ https://youtu.be/CPxLOR8D6X0?si=3dTjlxh8hPlGN1X0 肉離れの後遺症が長引いている場合や少しでも早く治したい方は、治療の選択肢として「再生医療」をご検討ください。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて、損傷した腱や筋膜などの組織の再生・修復を促す治療法です。 具体的な治療法として、幹細胞を抽出・培養して患部に投与する「幹細胞療法」や血小板を抽出・濃縮して注射する「PRP療法」などがあります。 ご自身の細胞や血液のみを使用することで、拒絶反応やアレルギーなどの副作用が起こる可能性が低い点が強みの一つです。 長引く肉離れにお悩みの方にとって、身体に負担が少ない状態で回復を促せる治療法といえるでしょう。 再生医療について詳しく知りたい方向けに無料カウンセリングを行っております。ぜひ当院リペアセルクリニックへご相談ください。 肉離れが治らない方からよくある質問 肉離れに関するよくある質問は、以下の通りです。 肉離れ・筋肉痛・こむら返りは何が違う? 歩けるけど痛い肉離れはどうすればいい? 軽度の肉離れはどれくらいで治る? 肉離れを放っておくとどうなる? 肉離れに関する疑問について回答しているので、ぜひ参考にしてください。 肉離れ・筋肉痛・こむら返りは何が違う? 肉離れ・筋肉痛・こむら返りの違いは、以下の通りです。 項目 状態 主な原因 肉離れ 筋肉・腱・筋膜が断裂した状態 急なダッシュとジャンプによる衝撃 筋肉痛 筋繊維の微細な損傷による炎症 運動などによる筋肉の酷使 こむら返り 筋肉が痙攣し、強い収縮を起こす 筋肉の緊張/水分不足/筋力低下 一見似た症状ではありますが、状態や原因は全く異なります。 もし肉離れに似た症状が出た場合は、自己判断せず医師にご相談ください。 歩けるけど痛い肉離れはどうすればいい? 歩ける状態であっても、部分断裂を引き起こしている可能性があります。 部分断裂を放置し、患部の腫れ・内出血が酷くなるケースも珍しくありません。 肉離れによる後遺症を起こさないためにも、適切な処置を行いましょう。 ご自身で「軽度かもしれない」と思っていても、必ず医師にご相談ください。 軽度の肉離れはどれくらいで治る? 軽度の肉離れは1~2週間程度で治りますが、自己判断はしないでください。 軽度の肉離れは患部を押すと痛みますが、何もしなければ痛みを感じないことが多いです。 そのため完治したと思い、肉離れが悪化してしまうケースもあります。 「完治したかもしれない」と感じたら、医師の判断を仰いでください。 肉離れを放っておくとどうなる? 肉離れを放置すると、重度の後遺症が残る可能性があるので注意してください。 肉離れ直後は痛みを感じなくても、腫れや内出血が酷くなり、関節の動きが鈍くなるケースがあります。 痛みが無くても放置せず、RICE処置を心掛けてください。 肉離れを起こした際は「痛くないから大丈夫」と判断せず、医師の診断を受けましょう。 なかなか治らない肉離れは回復期間を把握して適切に治療しよう なかなか治らないと思われている「肉離れ」も適切な処置やリハビリを行えば、早い段階での回復が期待できます。 重症度に合わせて、通院によるリハビリや自宅でのセルフストレッチを継続していきましょう。 また、長引く肉離れや後遺症を少しでも早く治したい方は、先端医療である「再生医療」による治療をご検討ください。 当院リペアセルクリニックでは自己治癒力を高める再生医療によって、肉離れで損傷した組織の修復を促し、早期改善を目指します。 現在、肉離れの再生医療について無料カウンセリングを実施しております。ぜひご相談ください。
2025.02.07 -
- ひざ関節
- スポーツ医療
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「膝軟骨を増やす・再生する方法は?」 「変形性膝関節症の治療法は?」 膝への負担が蓄積し、すり減った軟骨を増やして「痛みをなんとかしたい」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。 従来の治療では、すり減った膝軟骨を増やしたり再生させたりするのは難しいといわれています。 しかし、近年の治療では自己細胞を用いて、すり減った軟骨の再生・修復を促す再生医療が注目されています。 本記事では、膝軟骨を増やす・再生する方法である「再生医療」について詳しく解説します。 ぜひ最後まで記事をご覧いただき、膝軟骨を増やす方法として再生医療をご検討ください。 以下の動画では、実際に再生医療によって変形性膝関節症の症状が改善した症例を紹介しているため、併せて参考にしてください。 https://youtu.be/mUqiNHYW-vk?si=_AXfNVvKcQ-BvW0K 膝軟骨を増やす・再生させる方法 従来の治療では「一度すり減った軟骨は元に戻らない」とされていましたが、近年の医療技術の進歩により、膝軟骨の再生や修復を目指すことが可能になりつつあります。 本章では、従来の「痛みをごまかす治療」から一歩踏み込み、根本的な機能回復を図るための新たなアプローチについて解説します。 再生医療で膝軟骨を増やす効果が期待できる 自身の細胞や血液を用いて、すり減った膝軟骨の再生・修復を促す「再生医療」が注目を集めています。 【再生医療の特徴】 自然治癒力を高め、失われた組織や機能などの修復・再生を目指す治療法 変形性膝関節症などの関節の機能低下に対して効果が期待されている 従来の治療では手術が必須だった症状も手術せずに根本治療を目指せる 具体的には「PRP療法」や「幹細胞療法」などがあり、これらは自身の治癒力を高め、軟骨の再生や炎症の抑制を目指す治療法です。 人工関節などの手術以外の方法で改善を望む方や、ヒアルロン酸注射などの従来の治療で効果を感じられなかった方にとって、新たな選択肢となる可能性があります。 当院リペアセルクリニックでは、すり減った膝軟骨の再生医療について無料カウンセリングを実施しております。 「すり減った軟骨をなんとかしたい」「手術せずに治療したい」という方は、ぜひご相談ください。 膝軟骨がすり減る原因 膝軟骨が徐々にすり減り、痛みや違和感を引き起こす背景には、加齢による自然な変化だけでなく、日々の生活習慣や身体的特徴が深く関係しています。 軟骨は一度すり減ると自然修復が難しい組織であるため、以下の主な原因を知り、対策への意識を高めることが膝を守る第一歩となります。 加齢による弾力性の低下 肥満による膝への負荷 激しい運動 女性ホルモンの減少 以下でそれぞれの原因について詳しく解説していきます。 加齢による弾力性の低下 年齢を重ねると軟骨内の水分が減少し、クッションとしての弾力性が失われることが根本的な原因です。 若い頃はスポンジのように柔軟な軟骨も、加齢により構成成分が変化して硬くなります。 その結果、日常の衝撃を吸収しきれなくなり、表面が徐々に摩耗したり、欠けたりする変化が起こります。 タイヤが経年劣化ですり減るのと同様に避けられない自然な変化であることを理解し、年齢に応じたケアを意識しましょう。 肥満による膝への負荷 膝には歩行時で体重の約3倍もの圧力がかかるといわれており、適正体重を超えると膝への負担が大きくなります。 常に重い荷物を背負い続けているような状態が軟骨を押し潰し、すり減りを早める要因になる可能性が高いです。 わずか数キロの増量であっても、膝が受け止める負担は何倍にも膨れ上がります。 適正体重にコントロールすることは膝軟骨への負担を軽減し、将来的な痛みを防ぐために有効です。 激しい運動 スポーツや重労働による繰り返しの衝撃は、軟骨に微細な損傷を蓄積させ、すり減りを早める原因となります。 適度な運動は有益ですが、ジャンプや急停止などの繰り返しによって負荷が蓄積されると、軟骨組織が破壊されてしまいます。 特に過去に怪我の経験がある場合は、関節の安定性が低く、特定の箇所に負担が集中しがちです。 活動の合間に十分な休息を挟み、ダメージを回復させる時間を確保することが、膝を守ることにつながります。 女性ホルモンの減少 女性の場合、閉経に伴う女性ホルモン(エストロゲン)の減少が軟骨や骨の代謝に影響を及ぼします。 エストロゲンは関節の健康維持に関わっているとされ、その分泌量が減ることで、軟骨が弱くなりやすい環境が生まれます。 変形性膝関節症が女性に多いといわれる理由もこのためです。 ホルモンバランスの変化は避けられませんが、筋力トレーニングで膝周りを補強するなど、身体の外側からのケアで補うと良いでしょう。 膝軟骨のすり減りによって生じる変形性膝関節症について 膝軟骨のすり減りは「変形性膝関節症」の主な原因の一つです。 膝軟骨の役割は膝関節を衝撃から守り、スムーズな動きをサポートすることです。 しかし、加齢や過剰な負荷、遺伝的要因などによって軟骨がすり減ると、「変形性膝関節症」と呼ばれる疾患が進行します。 変形性膝関節症では、軟骨が摩耗するだけでなく、関節内で炎症が起こり骨同士が直接接触するようになります。 その結果、膝の痛みや可動域の制限が生じ、日常生活に支障をきたす可能性があります。 変形性膝関節症は初期段階では軽度の痛みから始まり、進行するにつれて関節の変形や可動域の制限が目立つようになります。 この疾患は特に中高年に多く見られますが、肥満や膝への過剰な負荷を伴う生活習慣を持つ若年者にも発症することがあります。 変形性膝関節症の症状を認識し、早期に対策を講じることが、進行を遅らせるために重要です。 変形性膝関節症の症状 変形性膝関節症の症状は、進行段階に応じて異なります。 主な症状は、以下のとおりです。 進行度 主な症状 軽度 ・朝起きたときや長時間座った後に膝がこわばる ・運動後に軽い膝の痛みや違和感を感じる 中等度 ・階段の上り下りや立ち上がり時に痛みを感じる ・膝が腫れる、または熱感を伴う ・日常生活で膝の動きが制限される 重度 ・膝関節が変形し、歩行が困難になる ・常に痛みがあり、安静時でも違和感が残る ・O脚やX脚のような脚の変形が見られる これらの症状に一つでも当てはまる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 変形性膝関節症の治療法 変形性膝関節症の治療は、進行段階や症状の程度によって異なります。 以下に変形性膝関節症の主な治療法をまとめました。 治療法 内容 薬物療法 ・非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の内服や外用で痛みと炎症を抑える ・ヒアルロン酸注射で関節の潤滑を改善し、動きをスムーズにする リハビリ療法 ・筋力トレーニングで膝を支える筋肉を強化 ・ストレッチやバランス訓練で膝の可動域を改善 手術療法 ・人工関節置換術ですり減った関節を人工関節に置き換える ・骨切り術で脚の軸を調整し、膝関節の負担を分散 再生医療 ・多血小板血漿を関節内に注入し、組織の修復を促進するPRP療法 ・幹細胞を用いて、損傷した軟骨や骨壊死部分などの再生を目指す幹細胞治療 生活習慣の改善 ・適切な体重管理で膝への負担を軽減 ・サポーターや衝撃吸収素材の靴を活用して膝を保護 上記の中でも、再生医療は膝軟骨の修復を目指す新しい治療法として注目されています。 当院リペアセルクリニックでは、幹細胞療法やPRP療法による治療を提供しています。 現在すり減った膝軟骨の再生医療について無料カウンセリングを実施中です。「すり減った軟骨をなんとかしたい」「手術せずに治療したい」という方は、ぜひご相談ください。 膝軟骨を増やす方法に関してよくある質問 膝軟骨のケアについて、食事によるアプローチや日常生活での具体的な予防策など、多くの患者さまから寄せられる疑問にお答えします。 軟骨を増やす食べ物はある? 膝軟骨をすり減らさない方法は? 正しい知識を持って日々のケアに取り組むことが、膝の健康寿命を延ばし、痛みのない生活を守る近道となります。 以下でそれぞれの内容について詳しく見ていきましょう。 軟骨を増やす食べ物はある? 食べるだけで直接的に「軟骨が増える」と医学的に証明された食品は現時点ではありません。 しかし、軟骨の維持に役立つ栄養素を摂ることは重要です。 例えば、軟骨の土台となるコラーゲンの生成を助ける「タンパク質」や「ビタミンC」は積極的に摂りたい成分です。 「特効薬」となる食品を探すよりも、バランスの良い食事で組織の老化を防ぎ、膝の基礎体力を養う意識を持つことが大切です。 膝軟骨をすり減らさない方法は? 今ある軟骨を守るには、「膝周りの筋力強化」と「生活動作の見直し」が有効です。 特に太ももの筋肉(大腿四頭筋)を鍛えると、膝への衝撃を筋肉が吸収し、軟骨への負担を軽減できます。 また、正座など膝を深く曲げる動作は関節内の圧力を高めるため、避ける工夫も効果的です。 体重管理で負荷を減らしつつ、筋肉という天然のサポーターを育てることが、長期的な保護につながります。 膝軟骨を増やす・再生させるなら「再生医療」をご検討ください 関節を守る重要な役割を果たしている膝軟骨は「加齢」「過剰な負担」などによってすり減ると、変形性膝関節症などの深刻な問題に発展します。 すり減りが進むと膝の痛みや可動域の制限が生じ、日常生活に大きな支障をきたします。 そのため、早期の対策と適切な治療が重要です。 治療法には、痛みや炎症を抑える薬物療法や、人工関節置換術や骨切り術などの手術、幹細胞の分化誘導を活用した再生医療などがあります。 幹細胞の分化誘導による再生医療では、膝軟骨の再生を促し、手術に頼らずに症状の改善を目指せます。 >>再生医療による膝関節の症例はこちら 膝の痛みでお悩みの方は、悪化する前に早めの対策を検討しましょう。 再生医療について興味がある方は、ぜひ当院(リペアセルクリニック)へお気軽にご相談ください。
2025.02.07







