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- 膝の慢性障害
- ひざ関節
階段の上り下りや運動中に膝が痛いと悩んでいる方は、鵞足炎の可能性があります。鵞足炎になると、膝の内側にある筋肉が付着している箇所で炎症が起こり、太ももの内側から膝の内側に痛みがでます。 鵞足炎は、筋肉に大きな負担がかかる動きをしている方に起こりやすいです。例えば、膝の曲げ伸ばしの多いマラソンやサッカー、ジャンプが多いバスケットボールやバレーボールなどです。 そこで本記事では、鵞足炎が治るまでに必要な期間や治療法、予防法について紹介します。痛みを長引かせずに鵞足炎を治し、痛みをぶり返さないために予防法もあわせて実施してください。 鵞足炎の治療期間 鵞足炎の治療期間は、一般的に数週間から数カ月です。ただし、個人の状態によって必要な治療期間は変わるため、まずは医療機関を受診して適切な治療計画を立てましょう。 鵞足炎の治療が長引くと日常生活に支障が出る可能性があります。スポーツ選手の場合はスポーツができない期間が長引いてしまいます。 鵞足炎は治療できる疾患ですが、予防を行って再発を防ぐことが重要です。 鵞足炎の治療方法 鵞足炎の基本的な治療方法は「適切に筋肉を休ませる・冷やす・段階的な運動の再開」です。鵞足炎と診断されたら、まずは運動を控えて安静にしましょう。 熱があったり、張りを感じたりする場合は、アイシングや超音波治療、電気療法などを行って炎症症状の軽減・改善を目指します。痛みを感じると周辺の筋肉が緊張してしまうため、ストレッチやアイシングを行うことが重要です。 その他の治療として、消炎剤・鎮痛剤の内服や湿布などの外用剤の併用、マッサージ、再生医療があります。 鵞足炎の予防方法 鵞足炎を予防するためには、膝の負担を減らす必要があります。以下の習慣を取り入れて、鵞足炎を予防しましょう。 ストレッチをする(ハムストリングスや内転筋) 適切なフォームを確認する 専用のシューズを選ぶ インソールを使用する 定期的にストレッチを行うと、体の硬さに応じて筋肉の疲れ具合がわかるようになります。また、スポーツにおける動作(ジャンプやランニングなど)のフォームを適切に身に付けると、膝の負担を減らせます。 シューズ選びやインソールの使用も、膝の負担を減らして鵞足炎の発症を予防してくれます。 鵞足炎を早く治したい方からよくある質問 この項目では、鵞足炎を早く治したい方からよくある質問を紹介します。 各質問に対しての回答を確認いただき、鵞足炎に関する正しい知識を身につけ早期完治を目指しましょう。 鵞足炎を早く治す方法は? 基本的には患部の安静が鵞足炎を早く治すカギとなります。必要に応じて、アイシングや軽めのストレッチを行うことも大切です。 いずれにしても、専門医から治療方法における的確な指示をもらうことが重要なので、鵞足炎の疑いがある場合はすぐに医療機関を受診しましょう。 鵞足炎でも運動できる? 鵞足炎と診断されたら、まずは運動を控えて安静にしてください。個人差はありますが、炎症は5〜14日で落ち着いてきます。 ストレッチや動きの改善を目的としたリハビリから始めて、運動は徐々に再開しましょう。 一般的に運動が開始できるまで、1カ月前後の期間が必要です。 膝が痛む原因は他にありますか? 鵞足炎以外に膝の内側が痛くなる病気はあります。以下の病気やケガが考えられます。 骨折 変形性膝関節症 半月板損傷 内側側副靭帯損傷 関節リウマチ 骨腫瘍 膝の痛みが続いて不安な方は、医療機関を受診しましょう。 鵞足炎は医療機関を受診して早めに治そう! 鵞足炎の治療期間は、短期で済む場合がほとんどですが、症状によっては長期化する場合があります。早期に治すためには、早期発見・早期治療を行い、鵞足炎にならないための予防も大切です。 膝に痛みを感じたら放置せずに医療機関を受診しましょう。医療機関でしっかり検査を受けて早期に治療に取り組むことが大切です。鵞足炎は再発する場合があるため、ストレッチを継続し、再発防止を心がけてください。
2019.06.09 -
- ひざ関節
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「鵞足炎を早く治すには?」 「鵞足炎を自分で治す方法はある?」 鵞足炎はスポーツ障害の一種で、膝の内側に痛みを伴う病気です。痛みを放置すると、慢性化してスポーツ活動や日常生活に支障をきたす可能性があります。 自分で鵞足炎を早く治すには安静にして膝を冷やし、症状にあわせてストレッチやサポーター、湿布などでケアしましょう。 この記事では、鵞足炎の原因や症状、早く治す方法などを紹介します。鵞足炎の痛みにお悩みの方は参考にしてみてください。 この記事を読むとわかること 鵞足炎の原因と症状 鵞足炎になりやすい人の特徴 鵞足炎を早く治す方法 鵞足炎とは?原因と症状 ※画像あります 鵞足炎(がそくえん)はスポーツ障害の一つで、鵞足と呼ばれる膝の内側に痛みが生じる病気です。 鵞足炎の原因は、膝の曲げ伸ばしや捻る動作の摩擦による炎症です。摩擦が生じる例として、筋肉の使いすぎや準備運動の不足、変形性膝関節症と同時に発症する場合などが挙げられます。 主な症状は下記の通りです。鵞足炎の診断はレントゲンによる検査が必要ですが、以下の症状にあてはまる方は鵞足炎の疑いがあります。 鵞足炎の主な症状 膝内側の下方5㎠あたりが痛む 階段の上り下りや運動時に痛む 鵞足を押すと痛みがある 鵞足が熱っぽい感じがする 重症化すると何もしていなくても痛む 一般的に、数週間から数カ月で症状が落ち着きます。症状に合わせて適切に対処して、鵞足炎を早く治しましょう。 鵞足炎になりやすい人の特徴 鵞足炎になりやすい人の特徴を以下にまとめました。 鵞足炎になりやすい人 アスリート(ランニングやサッカー、水泳など) 準備運動不足 サイズの合わない靴やインソールを使用している 変形性膝関節症 打撲 太ももの筋肉が硬い 膝まわりの筋肉を酷使しがちなアスリートに多くみられる傾向にあります。 一方で、変形性膝関節症の方に併発しやすかったり、打撲がきっかけに発症する場合もあります。 鵞足炎を早く治す方法6選 鵞足炎を早く治す方法を6つ紹介します。 鵞足炎を早く治す方法 運動量を抑えて安静にする マッサージやストレッチで筋肉をほぐす テーピング・サポーターを使う 湿布を活用する 発症後はアイシングする 医療機関を受診する それでは、一つずつみていきましょう。 運動量を抑えて安静にする 鵞足炎を早く治すには、まずは運動量を抑えて安静にしましょう。鵞足炎の主な原因は筋肉の使い過ぎによる膝の炎症です。 膝の筋肉の負担を和らげるためにも、膝の違和感が落ち着くまでスポーツを中断して休めるのが大切です。 発症後はアイシングする 鵞足炎を早く治すには発症後のアイシングが有効です。患部を冷やすと炎症を抑えられます。 氷のうや保冷剤で痛む部分を10〜20分冷やしてください。 炎症が治まり痛みが和らいできたら、患部を温めましょう。温めると血行が促進され、筋肉の緊張がほぐれて膝周りの柔軟性が高まります。入浴時にしっかりと温めたり、ホットパックを使用する方法があります。 マッサージやストレッチで筋肉をほぐす ふとももの柔軟性を高めるマッサージやストレッチを行うのも、鵞足炎が早く治る方法の1つです。運動前後の十分な準備体操は、炎症の軽減だけでなく再発の予防に効果があります。 痛みが強い場合は無理をせず、アイシングで膝を休めましょう。 テーピング・サポーターを使う 鵞足炎を早く治すには、テーピング・サポーターの使用も有効です。 テーピングで膝の負担を軽減したり、サポーターで膝の動きを補助したりできます。テーピングは固定する強さを自分好みに調整できる反面、時間経過と共にゆるくなるのでこまめな貼り直しが必要です。 一方、サポーターは着脱が簡単なので手軽に利用できます。また、膝を保温できるので血行の促進による症状の緩和に期待できます。鵞足炎の症状や好みに合わせて使い分けてみましょう。 湿布を活用する 鵞足炎を早く治すには、湿布をうまく活用しましょう。発症して間もない時期は冷たい湿布で炎症を抑え、症状が落ち着いたら血行を促進できる温かい湿布が効果的です。 膝に被せるように横に貼るのではなく、膝の内側を中心に縦方向に貼ると効果的です。 医療機関を受診する スポーツの後に膝が痛くなったり、安静にしていても痛みがあったりする場合は、医療機関の受診を検討しましょう。鵞足炎は今まで通りの生活で自然に治る病気ではありません。 医療機関での主な治療内容は下記の通りです。 医療機関での主な治療内容 炎症を抑える飲み薬や湿布の処方 マッサージやストレッチ 電気療法などの痛み軽減 ステロイドの注射 ストレッチ提案 インソール、足底板の製作 はじめて膝の内側に痛みを感じる方は、まずは整形外科の受診がおすすめです。 整形外科ではレントゲンや超音波、MRIなどの検査で鵞足炎の診断ができます。 鵞足炎を早く治すストレッチを3つ紹介 鵞足炎を早く治すストレッチを3つ紹介します。 太ももの筋肉の柔軟性を高めるストレッチです。空き時間に実践してみましょう。 太もも前面のストレッチ 痛む足が上になるように横になる 痛む足のつま先を後ろから掴んで後ろへ引っ張る もとの姿勢に戻る ※以上繰り返し 後ろへ引っ張った際、太ももの前の筋肉が伸びるストレッチです。腰が反らないように気をつけましょう。 太もも後ろ側のストレッチ 地面にあぐらをかくように座り、痛む方の足をのばす 伸ばした足の方へ体を前に倒す 伸ばした足先を触り、15秒キープ 体を前に倒して太ももの後ろを伸ばすストレッチです。無理のない範囲で行いましょう。 太もも内側のストレッチ 地面にあぐらをかくように座り、痛む方の足をのばす 伸ばした足のつま先を内側に倒す 体を前に倒す 伸ばした足先を触り、15秒キープ 太もも後ろ側のストレッチと姿勢はほとんど同じですが、足を内側に倒すと伸びを感じる場所が異なります。伸ばしている場所を意識してストレッチしてみましょう。 鵞足炎の予防法 鵞足炎の予防法は下記の通りです。 鵞足炎の予防法 ウォーミングアップ、クールダウンを十分に行う ストレッチを習慣にする テーピングの使用 フォームの改善 靴やインソールの変更 鵞足炎は再発する可能性のある病気です。早く治っても、筋肉に負担がかかると再び膝の痛みに悩まされる場合があります。普段から膝の使い方に用心しましょう。 鵞足炎の痛みが長引くときは 鵞足炎が数週間〜数カ月以上に長引くときは、医療機関の受診を検討しましょう。 鵞足炎は慢性化しやすいスポーツ障害で、発症すると治りにくく、長期的な予防やケアが不可欠です。最初は我慢できる程度の痛みからはじまります。しかし、重症化するとふくらはぎの内側にしびれを感じたり、変形性膝関節症を併発する可能性があります。 スポーツだけでなく日常生活に支障をきたしますので、早期の治療が必要です。鵞足炎の痛みが長引く場合は、かかりつけの医師に相談しましょう。 鵞足炎を早く治す方法のまとめ 鵞足炎を早く治すには安静にしてアイシングを行い、痛みが落ち着いたらストレッチやサポーターなどで膝をケアしましょう。 一般的に、鵞足炎は数週間~数カ月で症状が落ち着きますが、長引く場合は医療機関の受診をおすすめします。 長い目で治療する必要がある鵞足炎は、スポーツ活動の妨げとなりえます。再生医療では入院や手術をせずに鵞足炎を早く治せる可能性があります。再生医療は、自身の細胞を使って損傷した筋肉を修復する治療法です。 鵞足炎の痛みにお悩みの方は、お気軽にご相談ください。
2019.06.09 -
- ひざ関節
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鵞足炎は足の使いすぎによって引き起こる疾患として知られていますが、とくにサッカー選手に多いといわれています。 鵞足炎は足の痛みでスポーツの継続が困難になるほか、日常生活にも大きな影響を与える重大な疾患です。 スポーツ選手でなくても、足に合わない靴を履く、体重の増加、加齢が原因で鵞足炎を発症するケースがあります。 本記事では、サッカー選手に鵞足炎が多い理由や、予防方法について詳しく解説します。 サッカー選手に多い鵞足炎とは? 鵞足炎(がそくえん)は、足を酷使するサッカーなどのスポーツ選手に多く見られる疾患です。 鵞足炎の主な症状は「膝の内側の痛み」 サッカー選手が鵞足炎になりやすい理由 競技中以外の日常生活の動作も注意が必要 以下では、鵞足炎の症状などについて詳しく解説しています。 鵞足炎の主な症状は「膝の内側の痛み」 鵞足炎は、膝の内側に痛みが生じることが特徴的な症状です。 膝を曲げ伸ばしする動作を繰り返すことで、膝の内側にある鵞足と呼ばれる部分の腱がこすれ合い、膝周囲の滑液包に炎症が生じて痛みを感じます。 主な初期症状は、歩き出しや起きる動作で足をついた際に痛みを感じる程度で、すぐ痛みが引くため、放置されやすいので注意が必要です。 症状が進行すると階段の上り下りや正座をしたときだけでなく、痛みで歩行が困難になる場合もあります。 膝に痛みや違和感を覚えたら、早めに医療機関を受診しましょう。 サッカー選手が鵞足炎になりやすい理由 サッカー選手は、全速力で走る、急停止するなど膝に大きな負担がかかる動作が多いため、鵞足炎になりやすいです。 また、競技中の接触プレーによって膝周辺に強い衝撃を受けた際の外傷も鵞足炎につながる場合があります。 競技前後にはストレッチを行い、膝のケアを怠らないようにしましょう。 鵞足炎になり症状が悪化すると、治療やリハビリによって競技復帰までの時間が長くなり選手生命に影響を与えます。 運動前後のセルフケアを徹底し、膝に疲労を溜めないようにしましょう。 競技中以外の日常生活の動作も注意が必要 競技中以外の日常生活においても、以下のような動作が鵞足炎のリスクを高める場合があります。 正座や横座り 長時間同じ体勢で座る 坂道や階段の上り下り 深くしゃがみ込む 正座や横座りは、膝に大きな負担をかける座り方なので注意が必要です。 また、座り方に関わらず長時間同じ体勢で座っていると、筋肉が硬くなったり血行が悪くなったりして膝関節の負担になります。 また、偏平足やO脚・X脚など足の変形があると膝への負担が偏ってしまうため、鵞足炎を引き起こす可能性があります。 鵞足炎はどのくらいで治る?サッカー復帰できるのはいつ? 鵞足炎の治療期間は、重症度によって異なりますが約2週間〜3カ月程度かかることが多いです。 サッカーの試合や練習中に膝の痛みの影響が出ない初期段階であれば、ストレッチやアイシングなどのケアをしながら続けられる場合もあります。 しかし、症状が進行している場合、個人差はありますがサッカー復帰するためには1〜3カ月ほどの休養期間が必要になることが多いです。 痛みがなくならないうちにスポーツ復帰すると症状が再発する可能性が高いため、痛みがあるうちは安静にして治療に専念しましょう。 サッカー選手が鵞足炎の悪化を予防する方法 サッカー選手が鵞足炎が悪化するのを予防するためにも、以下の注意点を意識しましょう。 軽症なら運動量を調整して膝への負担を減らす 重症ならサッカーを中断し治療に専念する 症状の重さによってするべきことが異なりますのでご注意ください。 軽症なら運動量を調整して膝への負担を減らす 鵞足炎が軽症の場合、完全に休止するのではなく運動量を減らして膝への負担を減らす選択肢もあります。 サッカーを続けながら治療する場合は、準備運動や運動前後のアイシングを念入りに行いましょう。 また、テーピングやサポーターを活用して膝への負担を軽減させるのも有効です。 ただし、症状や状態に応じて適切な方法が異なるため、必ず医師に相談して治療を受けましょう。 重症ならサッカーを中断し治療に専念する 鵞足炎が重症の場合は、サッカーを休止して治療に専念することが推奨されます。 痛みを我慢してサッカーを継続すると症状が慢性化し、手術が必要になる可能性があるため、競技復帰までの期間がさらに長くなります。 早くサッカーに復帰するためにも治療に専念することが重要です。 また、悪化した鵞足炎は日常生活にも影響を与えるほどの症状なので、膝に負担をかける動きをできるだけ避けましょう。 サッカー選手が鵞足炎からの競技復帰を目指すなら再生医療も選択肢のひとつ 鵞足炎を早く治したいサッカー選手は、先端医療である再生医療による治療も選択肢の一つです。 再生医療とは、身体の持つ再生能力を活用して、損傷した組織の修復・再生を促す医療技術のことです。 手術や入院を伴わない治療法のため、スポーツへの早期復帰を目指せます。 手術を避けたい方や短期間でサッカーに復帰したい方は、再生医療による治療をご検討ください。 【まとめ】鵞足炎はサッカー選手に多い!競技復帰を目指すなら早期治療が重要 サッカー選手は、全力疾走や急な切り返し、接触プレーによって膝への負担が大きいため、鵞足炎になりやすいです。 できるだけ早くサッカー復帰を目指すためにも、運動を休止して膝への負担を減らし、治療に専念しましょう。 サッカーに復帰できるまで約1〜3カ月程度がかかることも多いですが、鵞足炎を治さずに復帰すると再発や悪化の可能性がありますので、焦らず治療を受けてください。 「鵞足炎を早く治したい」「競技復帰を急ぎたい」という方は、ぜひ当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。
2019.06.09 -
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鵞足炎(がそくえん)とは、膝の内側の鵞足と呼ばれる部分で起こる炎症です。鵞足炎が悪化すると、日常生活に支障をきたすだけでなく、変形性膝関節症になる危険性があります。 鵞足炎を悪化させないためには、発症原因を知り、適切な対処法をとることが大切です。本記事では、鵞足炎が悪化する原因や治療法を詳しく解説します。 鵞足炎が悪化しないように原因を取り除き、早期対処を心がけましょう。 鵞足炎とは?悪化する原因と対処法 鵞足炎とは、スポーツや無理な運動動作によって、膝の内側の少し下にある「鵞足」と呼ばれる部分に起こる炎症です。 鵞足炎が悪化する原因は、主に以下の2つがあります。 鵞足炎の悪化を防ぐためには、原因を知ったうえで適切なケアを行うことが重要です。鵞足炎になってしまったときは、なるべく軽症のうちに対処しましょう。 オーバーユース(使いすぎ) 鵞足炎が悪化する原因の1つは、オーバーユース(使いすぎ)です。 日常生活で足を無理に動かしたり運動で足を使いすぎたりすると、鵞足に過度な負担がかかり、鵞足炎が悪化する可能性があります。 鵞足炎はスポーツ障害の1種でもあり、スポーツ選手に発症しやすいのが特徴です。練習量が多かったり、休息時間が短かったりすると、鵞足炎になりやすいため注意が必要です。 運動習慣がない方でも、日常生活や仕事で膝に負担のかかる動作を行う場合は、鵞足炎の発症リスクが高まります。 鵞足炎になってしまった場合は、膝を使いすぎないようにし、悪化を防ぎましょう。 不適切な運動フォーム 鵞足炎が悪化する原因に、不適切な運動フォームがあります。 不適切な運動フォームで身体を動かすと、筋肉や関節、腱が無理に引っ張られ、膝に過度な負担がかかります。 不適切なフォームにならないように、運動時の姿勢に注意し、運動前後もストレッチや体操を入念に行いましょう。 運動前後のストレッチや体操を行うと、筋肉の柔軟性が向上し、身体を動かしやすくなります。 柔軟性が高まった状態での運動は、ケガのリスクを低減でき、鵞足炎の悪化も抑えられる可能性があります。 鵞足炎が悪化したときの症状 鵞足炎が悪化したときの症状は、以下のとおりです。 鵞足炎の軽症段階では、運動時に膝の内側に少し痛みを感じる程度ですが、重症になると安静時も痛みを感じることがあります。 鵞足炎の悪化は、膝への負担が大きくなり、変形性膝関節症の発症リスクを高めます。変形性膝関節症の症状については、以下で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。 鵞足炎を治療せずに放置すると、日常生活にも支障をきたすため、早めに対処しましょう。 鵞足炎の治療法 鵞足炎の治療法は、以下のとおりです。 膝に違和感を覚えたら、休息をとり安静に過ごしましょう。膝周囲に痛みや腫れが見られた際は、アイシングを十分に行うことが大切です。 安静やアイシングなどのセルフケアだけで症状の改善がみられない場合は、早めに医療機関を受診してください。 疼痛や炎症が和らいだら、膝に負担をかけないように、足の筋肉のストレッチをします。医師や理学療法士など、専門家の指示に従い正しいストレッチを行いましょう。 ステロイド注射や局所麻酔は、炎症を抑えたり痛みを軽減したりする効果が期待できる治療法です。 しかし、関節軟骨の劣化を招く可能性や、注射による感染症のリスクがあるため、長期的な使用は控えた方が良いとされています。 鵞足炎を悪化させないためには、スポーツや日常生活で以下のポイントを押さえることが大切です。 鵞足部や太ももの筋肉が緊張していると、膝関節がねじれる原因になります。 膝関節のねじれはさらに鵞足炎を悪化させる原因になるため、太ももの過度な緊張をほぐし、膝関節の可動域を広げましょう。 鵞足炎が悪化したら再生医療による治療を検討しよう 鵞足炎が悪化したら再生医療による治療をご検討ください。 鵞足炎が悪化するとスポーツへの復帰が困難になったり、変形性膝関節症を併発したりする可能性があります。軽症のうちに医療機関を受診して鵞足炎を治し、早期回復を目指しましょう。 鵞足炎の悪化にお悩みの方は、ぜひ当院へお気軽にご相談ください。 鵞足炎の悪化に関してよくある質問 鵞足炎の悪化に関してよくある質問は、以下の3つです。 鵞足炎の悪化を防ぐために、セルフケアの方法や治療期間について確認しましょう。 鵞足炎はどのくらいで治る? 鵞足炎は、一般的に数週間から数カ月で治ります。 軽症の場合は数週間で治りますが、鵞足炎を治療せずに放置したり患部を無理に動かしたりすると、症状が悪化して治療に数カ月の期間を要する可能性もあります。 鵞足炎の症状が現れたら安静にして、早めに医療機関を受診しましょう。 鵞足炎の悪化はストレッチで改善できる? 鵞足炎の悪化は、ストレッチで改善できる場合があります。鵞足炎の悪化を予防するストレッチでは、主に大腿部の筋肉をほぐす動きを行います。 ただし、誤った方法でストレッチを行うと、鵞足炎が悪化し治療期間が延びる恐れがあります。 鵞足炎の症状を緩和するストレッチ方法は、以下で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。 ストレッチで鵞足炎の症状が改善しない場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 鵞足炎は自分で治せる? 軽症の鵞足炎は自分で治せる場合がありますが、正しい方法でセルフケアを行わないと悪化する可能性があるため注意が必要です。 鵞足炎を自分で治す方法は、以下のとおりです。 セルフケアを行っても症状の緩和がみられない場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 【まとめ】鵞足炎の悪化を防ぐには早期対応がカギ 鵞足炎の悪化を防ぐには、早期対応がカギとなります。 鵞足炎を発症しても、軽症や中等症であればスポーツの継続は可能ですが、症状が悪化する恐れがあります。軽症のうちに治療やリハビリを行い、鵞足炎の悪化を防ぐことが大切です。 安静にしたり、アイシングを行ったりしても症状の改善がみられない場合は、再生医療による治療を検討するのがおすすめです。 鵞足炎の悪化にお悩みの方は、ぜひ当院の再生医療をご検討ください。
2019.06.09 -
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- ひざ関節
膝の内側が痛いけど「これくらいの痛みなら我慢できる」と放置していませんか? 本記事では、膝の負担が蓄積すると発症しやすい鵞足炎(がそくえん)の重症化リスクについて詳しく解説します。 鵞足炎を放置して重症化すると「歩けない」「寝ていても痛い」など、日常生活に支障をきたすこともあります。 早期発見・早期治療するためにも「鵞足炎がどのような病気なのか」を把握して重症化する前に対処できるようにしましょう。 鵞足炎(がそくえん)とは 鵞足炎(がそくえん)とはどのような病気なのか、主な原因や症状を解説します。 鵞足炎ってどのような病気? 鵞足炎の主な原因 鵞足炎の主な症状 鵞足炎は、重症化すると完治に時間がかかる病気なので、原因や症状を把握して早期発見・早期治療ができるようにしておきましょう。 鵞足炎ってどのような病気? 鵞足炎とは、鵞足と呼ばれる膝の内側の脛骨周辺に炎症が生じる病気です。 【鵞足(がそく)とは】 膝を曲げるための筋肉である「縫工筋」「薄筋」「半腱様筋」という筋肉が脚の骨に付着している部位のこと ランニングやジャンプなどの膝を屈伸する動作が頻繁に行なわれることで鵞足の炎症に繋がります。 特に長距離走・サッカー・バスケットボールなどのスポーツをやっている人に多く見られる病気です。 また、水泳の平泳ぎも膝への負担が大きく、鵞足炎を発症しやすい競技の一つといわれています。 鵞足炎の主な原因 鵞足炎の主な原因は、膝の屈伸を繰り返すことによって鵞足に負担がかかっていることが考えられます。 以下のような要因で鵞足炎を引き起こす可能性が高いです。 過度なトレーニング ウォーミングアップ不足 急な坂道をランニング 膝に負担のかかるフォームでの運動 X脚などの骨格 打撲などの外傷 原因のほとんどが膝に負担のかかる運動やトレーニングを行うことで鵞足炎に繋がります。 また、X脚の人は膝が内側に曲がっているため、膝の内側にある鵞足に負担がかかりやすいので注意が必要です。 スポーツをしない人も打撲などの直接的な外傷が原因となり、鵞足炎を発症する可能性があります。 鵞足炎の主な症状 鵞足炎の主な症状は、歩行時または運動時に膝の内側より5〜7㎝ほど下方の部位に痛みが生じることです。 初期段階では、膝の屈伸動作の際に痛みを感じる程度のため、ストレッチやアイシングなどを行い悪化させないことを注意しましょう。 重症化すると寝ている時や動いていない時でも痛みを感じるようになり、日常生活に影響が出る可能性があります。 特にスポーツをしている人は、膝を酷使することで重症化しやすいため、休養を取りしっかりと治療しましょう。 鵞足炎は10~20代でも発症しやすい 鵞足炎は、10~20代の若者でも発症しやすいという特徴があります。 ランニングやジャンプなどの膝を屈伸する動作が多いスポーツを行うことで、膝に大きな負担がかかってしまうことが原因です。 特に長距離走・サッカー・バスケットボールなどのスポーツは膝を酷使するため鵞足炎に繋がる可能性が高いでしょう。 また、水泳の平泳ぎも膝への負担が大きく、鵞足炎を発症しやすい競技の一つといえます。 子どものうちに鵞足炎が重症化してしまうとスポーツが続けられない状態になる可能性があるため、早期発見してしっかりと治療しましょう。 スポーツによって鵞足炎が重症化・慢性化する可能性 鵞足炎を発症してからスポーツを継続した場合、重症化・慢性化する可能性が高いので注意しましょう。 重症化・慢性化を引き起こす原因は、以下の通りです。 ウォーミングアップを怠る アイシングやストレッチなどのセルフケアを怠る 鵞足炎の症状を放置することで、膝の内側にある鵞足の負担が蓄積されていきます。 症状が軽い初期段階のうちに病院への相談、治療を進めることで重症化のリスクを防ぐことが重要です。 鵞足炎が重症化すると… 歩いた時や運動した時に、膝に痛みを感じる程度なら軽症ですが、鵞足の部分が熱を持ったり、違和感があったりすると注意が必要です。 腫れてくるというような症状があれば、鵞足炎が重症化してきている証拠です。 さらに、鵞足炎が重症化すると、動いていない時でも痛みを感じるようになり、日常生活に支障をきたします。 特に階段の昇り降りがつらくなりますし、鵞足炎と変形性膝関節症とを併発する例も多いです。 重症化した鵞足炎は治療できる? 一度発症すると再発を繰り返しやすい鵞足炎ですが、重症化した場合でも治療は可能です。 従来の治療法は、痛み止め薬の内服やストレッチなどの運動を取り入れる保存療法がメインの治療方法でした。 しかし、近年では新しい分野である「再生医療」での治療が注目されています。 【再生医療とは】 機能障害や機能不全になった生体組織に対して、体が持つ再生能力を利用して損なわれた機能を再生させる医療技術のこと 再生医療は、手術や入院をせずに治療できるため日常生活に復帰しやすい治療方法です。 当院でも再生医療による治療の相談を行っているため、ぜひお問い合わせください。 【まとめ】鵞足炎が重症化する前に再生医療で治療するのがおすすめ 鵞足炎は重症化すると完治が難しくなりますし、新たな病気を併発する可能性もあります。 ですから、鵞足炎の症状を感じたら、なるべく早く病院を受診し、適切な治療を始めることが必要です。 また、スポーツをする10~20代の若者に多い病気ですが、スポーツをしていない人でも、鵞足炎を発症することがあります。 膝は何をするにもとても大切な場所ですから、ストレッチをするなどして疲れをとり、適度に休ませてあげることも必要です。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2019.06.08 -
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鵞足炎とは?なりやすい人とは?セルフケア方法とは 階段の昇り降りや、椅子から立ち上がる時、歩いている時に膝の内側がずきずきと痛むことはありませんか? それは、鵞足炎かもしれません。鵞足炎とは、どのような病気なのでしょうか。 鵞足炎とは? 鵞足とは、ひざの内側に集中してついている筋肉の部分で、膝の曲げ伸ばしに重要な筋肉です。日ごろから、ストレッチをしてこの筋肉を伸ばしておくと良いといわれています。 鵞足炎とは、そのストレッチができていないことで、筋肉が硬くなり、歩行、階段の昇降、椅子から立ち上がる時などに引っ張られることによって炎症を起こし、痛みを感じる病気です。 そのまま放置していると重症になることもあり、じっとしていても痛みを感じ、日常生活に支障をきたします。特に、階段の昇り降りに支障がでます。 鵞足炎になりやすい人とは? 鵞足炎は、特にランナーがなりやすいと言われています。 ランニングする際に、強く膝を曲げ伸ばしすることによって、鵞足周囲の筋腱と膝の内側の骨が摩擦、炎症を起こしやすいからです。 急激なターンやストップを行うサッカー、ラグビーやアメフトなどの横の動きを頻繁にする種目や、慣れない新種目を始めたばかりの人になりやすく、新学年の始まる4月や5月、練習量の増える大会前の時期に見られることが多いです。 スポーツをしていない人も鵞足炎になります。 鵞足炎とは、膝に負担をかけることによって起こるものです。職場において、椅子から立ったり座ったりを繰り返す、趣味でジョギングを始めた、体重が増えた人などは、膝への注意が必要です。 また、変形性膝関節症を患っている高齢者も、鵞足炎を併発することがありますので、注意が必要です。 こちらも併せてご参照ください セルフケアと再発防止 痛みを感じたら、アイシングをし、安静にしましょう。 痛みによって、筋肉が緊張して萎縮し、動かなくなってしまいますから、膝に負担をかけないように、ゆっくりストレッチを行います。 筋肉の疲労を取り除くことが大切ですが、セルフケアによる改善が見られない場合は、病院で診てもらいましょう。 膝に痛みを感じる鵞足炎とは、スポーツをしていなくても起こる炎症です。 日ごろから、ストレッチの習慣をつけるといいでしょう。また、再発防止のためにも、継続してストレッチを行うことが大切です。 まとめ・鵞足炎とは?なりやすい人とは?セルフケア方法とは 階段の昇り降りや、椅子から立ち上がる時、歩いている時に膝の内側がずきずきと痛むことはありませんか? それは、鵞足炎かもしれません。鵞足炎とは、どのような病気なのでしょうか。 鵞足炎とは、膝に負担をかけることによって起こる足の炎症です。 日常の生活に支障きたす前に、治療しましょう。 また、筋肉を柔らかい状態で保つことによって、予防が可能ですから、日ごろから膝に負担をかけないことを意識すること、ストレッチすることが大切です。 慣習:リペアセルクリニック大阪院
2019.06.08 -
- オスグッドシュラッター病
- ひざ関節
オスグッドシュラッター病と成長痛は全く違うので要注意! オスグッドシュラッター病は、成長痛と同じような時期に同じような症状が出る病気です。病気の中には、他の病気や症状と似ていて判別が難しいことがあり、風邪かな?と思っていても、病院で診てもらったら意外な病気であったというケースも珍しくありません。 オスグッドシュラッター病も、成長痛と間違えやすい病気です。しかし、放置すると後遺症が残ってしまいますから、医師の診察・診断・治療が必要です。 オスグッドシュラッター病はどんな病気? オスグッドシュラッター病は、太ももの筋肉が成長期に固くなることが原因で発症する病気で、膝に炎症と痛みの症状を引き起こします。成長とともに症状は落ち着きますが、場合によっては成長期後や成人後に症状が再発する可能性があります。 また、骨が急速に成長し、それに軟部組織の成長が追い付かない成長期に好発するという特徴があり、サッカーのようにダッシュやキックの動作の多い(他にもジャンプ動作も含まれる)スポーツに参加している子供に多く見られます。 成長痛ってどんな病気? 成長痛は、病気というよりも「症状」です。成長痛は、体が未発達な状態で活発に運動することによって負荷がかかり、痛みの症状を引き起こすという説がありますが、医療機関を受診しても具体的な原因が判明しません。 ですから、子供が痛みを訴えても具体的な原因が不明な場合に「成長痛」であると判断することがあります。この成長痛は、体の成長が運動量に十分追いつくことで症状が落ち着きます。 成長痛と勘違いすると治療が遅れる このように、オスグッドシュラッター病と成長痛は症状と好発時期の共通点があり、どちらかを発症した際にもう片方であると勘違いしてしまうケースも珍しくありません。 成長痛をオスグッドシュラッター病と間違えても医療機関で検査を受ければわかることなのですが、問題は逆のパターン、つまり「オスグッドシュラッター病を成長痛であると勘違いする」ケースです。 なぜ問題なのか…というと、オスグッドシュラッター病であった場合、治療が遅れるからです。また、オスグッドシュラッター病ではなかったとしても若年性のリウマチや白血病、感染症などの病気が原因で痛みが出ていることがあります。 病気であった場合は、早期に適切な治療を行う必要がありますが、「きっと成長痛だろう」と素人判断をしてしまうと、しかるべき検査を受ける機会を逸してしまうのです。 まとめ・オスグッドシュラッター病と成長痛は全く違う 成長期でスポーツを頻繁に行っているお子さんが膝の痛みを訴えたら、成長痛も疑われるのですが、そうではない病気である可能性もあるので、まずは整形外科を受診するようにしてください。 オスグッドシュラッター病であった場合、早期に治療を開始すること、適切なリハビリを行うことで、症状が改善でき、再発や後遺症のリスクを減らすことができます。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらも併せてご参照ください
2019.05.08 -
- オスグッドシュラッター病
- ひざ関節
成長期に発症するイメージが強いオスグッドシュラッター病ですが、大人になって発症するケースもあります。 そのため、膝に対して痛みや皮膚の赤み、熱っぽさがある大人の方はオスグッドシュラッター病を患っている可能性もあります。 本記事では、オスグッドシュラッター病が再発する原因から、できるだけ早く治す方法までを大人向けに解説します。辛い痛みから解放されたい方はぜひ参考にしてください。 オスグッド(オスグッドシュラッター病)とは オスグッド(オスグッドシュラッター病)は、成長期の子どもに多く見られる病気です。骨や膝周辺の筋肉が成長している過程で過度な運動を行うと、膝に負担がかかり発症します。発症リスクは高まります。 中でも、ダッシュやジャンプ動作を伴うスポーツはオスグッド病の発症リスクを高めます。 成長期が終わると、オスグッド病の発症リスクは大幅に低下します。また、発症したオスグッド病も成長期が終わるにつれて快方に向かいます。 しかし、重度のオスグッド病の場合、後遺症のリスクを伴います。骨や軟部組織が成長異常などを引き起こしている場合、大人の体格になった後でも膝に大きな負荷がかかった際に痛む可能性があるのです。 オスグッドが大人になって再発する原因 オスグッド病は一般的に成長期の終わりとともに回復します。しかし、膝の使い方次第で、大人になって再発する可能性があるのです。 大人になってからオスグッド病を発症する原因は、以下の2つが挙げられます。 体の動かし方の問題 体の使い方に問題があるために発症するケースがあります。 大腿四頭筋の柔軟性低下 膝の使いすぎ 足首・股関節の可動域が狭い 大腿四頭筋とは、太ももの筋肉のことです。大腿四頭筋の柔軟性が低下すると屈伸運動をするたびに脛骨粗面が強く引っ張られるため、オスグッドを発症しやすくなります。 また、姿勢の悪さが四頭筋の柔軟性低下を招くため、体の重心が後方によっていないか注意してください。 足首や股関節の可動域が狭いと、分散されるはずの力が膝に加わります。膝の使いすぎにもつながるので、足首や股関節の柔軟性も大切です。 子どもの頃に発症したときの後遺症 子どもの頃に発症したオスグッド病の後遺症により、大人になって再発するケースもあります。 「オスグッド後遺症」と呼ばれ成長期が終わって脛骨粗面の軟骨が硬くなった後に膝に負担をかけすぎると発症します。 オスグッド後遺症を防ぐためにも、運動や仕事前の準備体操やストレッチを欠かさず行いましょう。 オスグッドを早く治す方法 この項目では、オスグッドを早く治す5つの方法を紹介します。リハビリから自身で実施できる方法をピックアップしていますので、症状にあわせて行ってみてください。 十分な休養 柔軟性の改善 筋力の確保 動作の改善 サポーターの着用 十分な休養 まずは十分な休養をとりましょう。 スポーツに取り組んでいる場合、数カ月はスポーツから離れる必要があります。 オスグッド病を発症してから膝に負担をかけてしまうと、完治までに時間がかかり、後遺症の発生リスクも高くなってしまいます。 柔軟性の改善 柔軟性の改善もオスグッド病を治す上で重要です。 オスグッド病の要因は、軟部組織の成長が遅れるために筋肉が固くなってしまうことです。症状を改善するために、前太もも前面の筋肉の柔軟性を上げましょう。 また、膝の動作をスムーズにするためにも、足首や骨盤の柔軟性を高めることも大切です。 筋力の確保 オスグッド病を早く治すカギは筋力の確保です。 太もも前面の筋肉が不均衡だと、膝の前面にかかるストレスが増大します。 また、太ももの筋肉低下は同様に膝へのストレスを招くため、十分な休養をとったら徐々に筋力アップを目的としたトレーニングを行いましょう。 動作の改善 動作の改善は、オスグッド病の再発予防にも有効です。 体の重心が後方に向いていると、太もも前面・膝前面の筋肉に大きな負荷がかかり、オスグッド病の再発を促してしまう可能性があります。 したがって、骨盤前方重心に導くトレーニングが効果的です。 かかりつけの接骨院・整体・整形外科の専門医と相談しながらトレーニングを行いましょう。 サポーターの着用 サポーターの着用は、膝の負担軽減に期待できる一方で、症状の緩和に効果をもたらします。 サポーターを着用した状態で、柔軟性の改善や筋力の確保を目的としたトレーニングやリハビリを行うことで、膝への直接的なダメージを防げます。 ただし、サポーターはオスグッド病を治すために使用するものではありません。あくまでも、膝への負担を軽減させる補助的な役割であることを念頭におきましょう。 また、オスグッド病のサポーターには以下の種類が存在します。 膝を覆うサポーター 安定感があり、ズレにくいので使いやすい 膝の動きが制限されてしまうデメリットがあります。 ベルト型のサポーター 膝の動きが制限されない 着脱が容易 強く締めないとズレてしまう サポータの選び方や装着方法については、かかりつけ医療機関の医師に相談しましょう。 オスグッドを大人になってから発症した場合は手術が必要なケースもある オスグッド病は、手術が必要となるケースもあります。 ただし、手術をするのは重症化した場合や保存療法で改善されなかったときだけです。手術の必要性は、医師の診断結果に応じて判断されます。 手術には、骨片を摘出する手術と隆起した脛骨粗面を切除する2種類の手術があります。 手術せずに放置すると症状が悪化して後遺症が出る可能性もあるため、早期の治療が大切です。 オスグッドを大人になってから発症した方からよくある質問 オスグッドを大人になって発症した方の疑問にお答えします。 中でも、よくある質問をピックアップしたので、オスグッドを発症した大人の方はぜひご確認ください。 オスグッド後遺症にならないためには? 完治した後も、再発しないようストレッチを行いましょう。 治療中はもちろん、痛みがなくなった後もストレッチを続けてください。医師からストレッチに関する指導を仰ぎつつ、継続することが大切です。 成長痛とオスグッドの違いは? 成長痛とオスグッドは、痛む部位に違いがあります。 成長痛は膝全体やその他の足に痛みが発生するのに対して、オスグッドは膝のお皿の下に痛みがあります。 オスグッドを成長痛と勘違いして治療が遅れるケースがあるので、膝に痛みがある場合は一度医療機関で精密検査を受けてみると良いでしょう。 オスグッドを大人になってから発症した場合は適切に対処しよう オスグッド病は大人になってから発症する可能性もあります。膝に痛みや違和感を覚えたら一度医療機関を受診してみましょう。 また、痛みがあるうちはスポーツを中止してください。痛みがなくなれば復帰できますが、発症後3~6カ月程度は運動によって症状が強くなる傾向にあります。 十分な休養をとった後、サポーターを着用した上で筋力強化や柔軟性向上を目指したリハビリ・トレーニングを行いましょう。
2019.05.08 -
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オスグッドシュラッター病を改善するために必要なリハビリについて 病気の中には、しっかりと治して元の生活に近づけるための「リハビリ」を必要とするケースがあります。「オスグッドシュラッター病」でもそうなのですが、具体的にどのようなリハビリを必要とするのでしょうか? オスグッドシュラッター病ではどんなリハビリをするの? オスグッドシュラッター病ではどんなリハビリをするのかについてご紹介します。 十分な休養 まずは「十分な休養」を確保することが第一です。 特に部活動でスポーツに取り組んでいる場合、数か月はスポーツから離れる必要があるケースもあります。 オスグッドシュラッター病になってからも膝に負担をかけてしまうと、完治に時間がかかったり、後遺症を発症するリスクを抱えることになるからです。 柔軟性の改善 次に「柔軟性の改善」を行います。 オスグッドシュラッター病は成長期における軟部組織の成長の遅れによって筋肉が固くなってしまうことが大きな要因ですから、太もも前面の筋肉の柔軟性を確保することによって、症状を改善することに繋がります。 また、膝の動作を確保するために、足首や骨盤の柔軟性を確保することも必要になります。 筋力の確保 次は「筋力の確保」です。 太もも前面の筋肉が不均衡だと、膝の前面にかかるストレスが増大します。 また、太ももの筋肉の筋力不足も同様にストレスの原因となり、負担をかけてしまいますから太ももの筋力を向上させるためのトレーニングを行います。 このとき、必要に応じて電気刺激などの器具が用いられることもあります。 動作の改善 最後に「動作の改善」です。 重心が後方に移動することによって、太もも前面の筋肉や膝の前面に大きく負荷のかかる動作に変化してしまい、このままでは症状の再発を促してしまう可能性もあります。ですから、骨盤を前に倒した前方重心に導く動作をトレーニングします。 特に、部活動などでスポーツに取り組んでいる場合、再発や後遺症のリスクなどを考慮すると、このリハビリは重要な意味を持つことになります。 オスグッドシュラッター病は手術が必要なケースもある オスグッドシュラッター病は、症状の強さによって治療を行いながらスポーツを継続できるケースもありますし、長期間スポーツから離れなければならないケースもあります。 また、手術を必要とするケースもあります。 オスグッドシュラッター病の症状の程度にもよりますが、手術を行わなければ後遺症が残る可能性もある病気であることを、本人や家族が自覚することが必要です。 まとめ・オスグッドシュラッター病を改善するために必要なリハビリについて オスグッドシュラッター病を発症する時期は、成長期真っただ中であることが多く、同時にスポーツを頑張りたい!休みたくない!というお子さんの意思が強い時期でもあると思います。 ですが、早期に治療を行い、適切なリハビリを行うことによって症状が改善できます。放置すると手術が必要になることもあり、後遺症のリスクも高くなります。 お子さんが膝に痛みや違和感を感じたら、早目に医療機関で検査を受け、オスグッドシュラッター病の適切な治療・リハビリを受けるようにしてくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2019.05.08 -
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オスグッドシュラッター病の発症原因とその対処法 オスグッドシュラッター病に限ったことではありませんが、病気の原因を知ることで、その予防に役立てることができます。そこで、オスグッドシュラッター病の発症原因をまとめました。予防・回復などに役立てみてください。 こちらも併せてご参照ください オスグッドシュラッター病のメカニズム オスグッドシュラッター病は、小中学生という成長期の過程における「骨の成長」と「軟部組織の成長」のズレにより発症しやすいことがわかっています。 そもそも「骨の成長」つまり「膝が伸びる仕組み」とは何かについて説明します。 まず、大腿四頭筋が膝蓋骨の上端に付着し、膝蓋骨を介してその下端から膝蓋腱を経緯して脛骨粗面に付着して停止します。大腿四頭筋の筋力はそのメカニズムの終端において脛骨粗面に伝わるのですが、この脛骨粗面は狭く、大腿四頭筋の引っ張る力によって骨端核(骨が成長するための新しい骨)の発達を阻害し、剥がれやすい構造になっています。 小中学生の年齢になると成長期が訪れますが、その際に骨の成長に対して軟部組織の成長はやや遅れ気味になります。その結果、大腿四頭筋の柔軟性が低下してしまうのです。 結果、脛骨結節が徐々に突出し、剥離を起こして炎症を引き起こし、痛みの症状を引き起こします。これが、オスグッドシュラッター病の発症メカニズムです。 オスグッドシュラッター病の原因となりやすい運動 オスグッドシュラッター病は、基本的にどんな運動でも発症する可能性が考えられます。しかし、そのメカニズムの関係上、とくに発症しやすい(好発)スポーツがいくつか存在します。 ●サッカー ●バレーボール ●バスケットボール ●バドミントン ●陸上競技 これらのスポーツは「ダッシュ」「ジャンプ」など、膝に負担のかかりやすい動きが多く取り入れられているスポーツです。そのため、部活動や習い事などでこれらのスポーツに取り組んでいる子供に発症しやすい病気であるといわれています。 オスグッドシュラッター病を発症したらどうするべきか もし、オスグッドシュラッター病を発症してしまった場合には、痛みがあるうちはスポーツを中止する必要があります。痛みがなくなればスポーツに復帰することが可能ですが、発症後3~6か月程度はスポーツの実施によって症状が強くなる傾向にあります。 オスグッドシュラッター病は成長期における一過性の病気であるとされていますから、成長期の終了とともに多くの場合で治癒する病気です。 しかし、どうしてもスポーツから離れたくない場合には、スポーツ実施前にアイスマッサージやストレッチ、ベルト装着などの措置を行ってください。 まとめ・オスグッドシュラッター病の発症原因とその対処法 オスグッドシュラッター病の原因を見てみると、成長期には欠かせない「骨の成長」が関係していることが分かります。ですから、特に成長期にスポーツに取り組んでいる子供たちに発症しやすいのですが、強い痛みがある場合は早めに休み、痛みを取り除くように促してあげてください。また、早めに医師に相談し、適切な対処方法についての指導を受けることも必要です。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2019.05.08 -
- 変形性膝関節症
変形性膝関節症の痛みを和らげる3つのストレッチと行うべき時期について 変形性膝関節症は、ストレッチをすることである程度痛みを緩和させる効果が期待出来ます。そこで今回は膝関節のストレッチ方法やストレッチを行うのに適した時期についてご紹介します。 変形性膝関節症に効果的な3つのストレッチ 変形性膝関節症に効果的なストレッチは、自宅で簡単に行うことが出来ますし、やり方も簡単です。こちらでは、足首と膝、脚を使ったストレッチを3つ紹介しますね。 ①足首ストレッチ まず、床に両手両足を伸ばした状態で座りましょう。この時、手のひらは床に着いています。そして、片方の足首を伸ばし、5秒キープし力を抜きます。 反対の足首も同様に行ってください。 ②膝ストレッチ まず、仰向けに寝転びます。その後片方の膝を曲げ、胸の方にゆっくりと引き寄せましょう。片方が終わったらもう片方も同様に行ってください。回数は左右それぞれ5回ずつです。 膝ストレッチを行うときには、「手で脚を引っ張らない」ようにしてください。足を胸の方に引き寄せていきますが、手は添えるだけ。つまり、足の力だけで行うことが大切です。 ③脚上げストレッチ まず、仰向けに寝転び、片方の膝を軽く曲げましょう。次に、伸ばしている方の膝をゆっくり上げ、5~10秒ほどキープします。 膝を上げる高さは、最初に軽く曲げた側の膝の高さを目指してくださいね。左右それぞれ20回ほど行ってください。 この足上げストレッチ運動では、太ももの前側にある大腿四頭筋を鍛える効果が期待できます。この部分の筋肉を鍛えることで、歩行の際に膝関節にかかる負担が軽くなるので、変形性膝関節症の痛みの緩和や改善に効果的なのです。 変形性膝関節症のストレッチを行うのに適した時期 変形性膝関節症のストレッチは、膝に痛みのある時に無理に行ってしまうと逆効果になってしまう危険があります。痛みがある場合は、まずは整形外科を受診するようにしてくださいね。 無理のない範囲であれば、一日の中で何度行っても良いでしょう。お風呂の中で行なうのも効果的です。毎日の生活の中に、ストレッチをする時間を設けていきましょう。 まとめ・変形性膝関節症の痛みを和らげる3つのストレッチと行うべき時期について 今回は足首と膝、脚を使った変形性膝関節症のストレッチを3種類ご紹介しました。どのストレッチも簡単に行うことができますが、膝に痛みがある時は無理しないことが大切です。出来る範囲で適切に行うようにしましょう。 注射をすることで痛みを和らげる方法もあります。 監修:リペアセルクリニック大阪院 以下もご参考ください 監修:リペアセルクリニック大阪院
2019.05.08 -
- 変形性膝関節症
- ひざ関節
変形性膝関節症で末期の患者さんを看護するときのポイント 変形性膝関節症は末期になると痛みや腫れがひどくなり、膝の変形も進みます。患者さんはとても辛い状態になりますし毎日の生活にも支障が出るので、ストレスも抱えてしまいます。 このような変形性膝関節症の末期の患者さんを看護するときのポイントや注意点をまとめてみました。 変形性膝関節症と看護 変形性膝関節症の患者さんは、末期になると膝の痛みや腫れで日常生活が思うように出来なくなります。このような状態を改善するには、外科手術が有効な手段となります。 しかし、外科手術を行う場合は入院が必要になることがほとんどですし、術後もリハビリを行う必要性があります。痛みや手術・入院に対する不安など、ストレスも大きなものとなるので、そういった患者さんの心に寄り添う看護が必要です。 手術前の看護 手術前は、とにかく患者さんの不安を和らげることが重要です。膝の痛みはもちろん、手術の規模や方法、これまでの手術経験の有無によって不安に思う度合いも患者さんそれぞれで異なります。 自身の手術についての不安だけでなく、例えば家庭の主婦で旦那さんのことが心配だったり、家で飼っているペットのことが心配で落ち着けないという患者さんもいるでしょう。そういった不安を聞き入れ、患者さんの家族などと相談し、前向きな気持ちで手術を受けられるように導いてあげることも必要です。 患者さんに納得して手術を受けてもらうこと どのような手術でもそうですが、やはり外科的な治療にはリスクが伴います。医師から一通りの説明を受けていたとしても、その場で聞けなかったこと、説明後しばらくたってから不安や心配に思うこともあるかもしれません。 何のためにその手術を行うのか、手術を受けることでどのように症状が改善する効果が期待できるのかなどをよく説明し、患者さんに納得してもらうことで、患者さんの抱える不安は軽くなります。 手術後の看護 術後は、患者さんの容態の確認が重要です。 特に手術直後は状態が変化しやすいので、看護師による麻酔からの覚醒状態確認、輸液量の確認、点滴の速度調整などが行われ、いつも以上に医療者の病室への出入りが多くなります。傷の痛みや出血はあるかどうか、ドレーンの量やにおいの確認なども頻繁になるので、ストレスに思ってしまうかもしれません。 医師や看護師による様態の確認の必要性についても十分患者さんに納得してもらうことが必要です。 リハビリ中の看護 手術後にはリハビリが始まります。 傷口からの痛みはもちろん、変形していた膝を手術でまっすぐに矯正したため、筋力に張りが出て痛む場合もあります。痛みについては、痛み止めを投与したり患部をアイシングしたりして、コントロールすることもできます。 患者さんの中には、痛みを我慢してしまう人もいますから、患者さんのそばにいる看護者が、看護師や医師に何げなく伝えてあげるということも必要な場合もあるでしょう。 また、痛みの感じ方にも個人差があります。痛みを我慢してしまう患者さんとは逆に、大げさに痛みを訴える患者さんもいますが、優しく受け止め対応をしてあげてください。 さらには、患者さんがこれからの生活に不安を感じていてリハビリに乗り気でないこともあります。そういった場合には無理をしないようにゆっくり進めていくこともできます。 ただ、日常生活を取り戻すためにはリハビリが重要ですから、機会があればリハビリの大切さをその都度説明し、患者さんが納得できるように、前向きになれるように看護を行っていきましょう。 まとめ・変形性膝関節症で末期の患者さんを看護するときのポイント 変形性膝関節症のさんは、痛みの他にも様々な不安を感じています。手術前後、手術直後、リハビリ中といった段階において、不安や心配事は様々ですし、個人差もあります。患者さんの様子をよく見る、話を聞くなどして、不安を軽減してあげられるような看護をしてください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2019.05.08