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- PRP治療
- ひざ関節
膝の内側から裏にかけて痛みを感じる鵞足炎に悩む方は少なくありません。 鵞足炎は、サッカーやマラソンなど足を酷使するアスリートが発症しやすい疾患です。 本記事では、鵞足炎の症状や痛みを緩和するストレッチ、鵞足炎の治療法を紹介します。 さらに、ストレッチをしても症状が改善しない場合の治療法についても触れています。鵞足炎の痛みを和らげたい方は、ぜひ参考にしてください。 この記事でわかること 鵞足炎の症状 鵞足炎の痛みを緩和するストレッチ 鵞足炎の治療法 鵞足炎とは?どんな症状? 鵞足(がそく)炎は、膝の内側からやや下のあたりに痛みや腫れを引き起こす炎症性の症状です。 この症状は、鵞足と呼ばれる膝の内側にある3つの筋肉(縫工筋、薄筋、半腱様筋)が付着している部分で発生します。 ランニングやサッカー、ラグビー、アメリカンフットボール、水泳など、足を酷使するスポーツをしている人が発症しやすい疾患です。 大きな負荷をかけたり、運動前のストレッチを疎かにしたりすると発症します。 鵞足炎になる原因 鵞足炎の原因は膝の使いすぎです。膝の摩擦やストレスによりスポーツをする人が発症しやすい疾患です。 また、筋肉の疲労が蓄積すると鵞足炎のリスクが上がり、膝の腱と内側の骨が擦れる状態も鵞足炎になりやすいです。 ランニング中に膝が内側に向く癖がある人や、X脚の人も鵞足炎になりやすい傾向があります。 鵞足炎の痛みを緩和するストレッチを紹介 鵞足炎の痛みは日常生活にも影響します。 痛めた直後はアイシングを行うことが有効ですが、少しずつ痛みが緩和してきたらストレッチも有効です。 鵞足炎の痛みを緩和するストレッチを紹介するので、1日に2回から3回を目安に、1回10秒から30秒程度で無理のない範囲で試してください。 腸脛靭帯のストレッチ 1.両足を伸ばした状態で上半身を起こして座る 2.右膝を立てて左足にかける 3.上体を右にひねる これを両方行う 内転筋のストレッチ 1.あぐらをかき、両足の足底部をくっつける 2.無理のない範囲で両ひざを押す これを両方行う ハムストリングスのストレッチ 1.あおむけになる 2.片方の膝を曲げて、両手で太腿の裏を掴む 3.そのまま上体を少し後ろに倒す 4.タオルやストレッチバンドを足裏にかける 5.無理のない範囲で脚を引き寄せて20秒キープした後にゆっくり戻す これを両方行う 大腿四頭筋のストレッチ 1.両足を伸ばした状態で床やベッドに座る 2.左の脛が床につくような形で折り曲げる 3.そのまま上体を少し後ろに倒す これを両方行う 鵞足炎の治療方法 鵞足炎の治療法は、主に3種類あります。 薬物療法 理学療法 再生医療 鵞足炎の治療法は、症状の程度や患者の状態によって異なります。症状に適した治療を選ぶと鵞足炎の改善に期待できます。 薬物療法 鵞足炎の治療の初期段階では、痛みや炎症を抑えるために薬物療法が行われます。使用するのは主に抗炎症薬や鎮痛剤です。投薬により痛みを和らげ、炎症を抑えます。 症状が軽度の場合は、薬物療法だけで改善が期待できます。 痛みや炎症が強い場合は、注射療法が有効です。局所にステロイド注射を行い、炎症を迅速に抑えます。 ただし、ステロイド注射は一時的な効果であり、頻繁に使用すると副作用のリスクがあるため、適切なタイミングでの使用が重要です。 理学療法 理学療法は鵞足炎の症状改善に効果的な治療法の一つです。 膝の痛みを和らげ、柔軟性を回復させるためのストレッチが中心となりますが、炎症が強い急性期は安静が必要で、症状が落ち着いてから徐々に開始します。 特に、縫工筋・半腱様筋・薄筋などの筋肉の柔軟性を高めるストレッチが推奨されます。 これらのストレッチは、必ず理学療法士などの専門家に正しい方法を指導してもらい、自身の症状や生活スタイルに合わせて行うことが重要です。 再生医療 鵞足炎が慢性化した場合や、薬物療法や注射療法で十分な効果が得られない場合には、再生医療が選択肢として挙げられます。 幹細胞や血小板を活用した治療では、自身の細胞を利用して損傷した組織の修復を促進します。 再生医療は手術に比べて体への負担が少なく早期の回復期も期待できます。 ストレッチをしても鵞足炎が慢性化したときは? ストレッチやリハビリをしても鵞足炎を繰り返してしまう人は少なくありません。もしも慢性化してしまった場合、再生医療という選択肢も検討するといいでしょう。 現在では自分の血小板を濃縮した液体を患部に注射し、血小板のもつ修復作用で根治するPRP療法と呼ばれる治療法があります。 ドーピングに指定されていないため、スポーツ選手でも利用できます。 鵞足炎による膝の裏の痛みを緩和するストレッチを紹介!のまとめ 鵞足炎は、一度発症してしまうと再発する人も多くいます。鵞足炎の痛みの緩和や鵞足炎再発を予防するために、今回紹介したストレッチを試してください。 鵞足炎の再発に悩んでいる方はPRP治療をご検討ください。 PRP治療は、手術を避けられ入院も不要な治療法です。詳しくは当院までお問い合わせください。
2019.10.01 -
- ひざ関節
- 幹細胞治療
膝靭帯損傷と診断され、できるだけ早く治したいとお悩みの方は多いのではないでしょうか。 膝靭帯損傷の早期回復において、受傷直後のRICE処置や適切なリハビリの継続、栄養管理は重要です。 この記事では、膝靭帯損傷を早く治すために実践すべきポイントや、損傷の程度に応じた回復期間の目安について解説します。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、膝靭帯損傷の早期回復をめざす再生医療の症例や治療内容を紹介しています。 手術を回避し、より早くスポーツや日常生活へ復帰したい方はご確認ください。 膝靭帯損傷を早く治す方法4選 膝靭帯損傷を早く治す4つの方法は、以下の通りです。 RICE処置による応急処置 継続的なリハビリテーション 食事からタンパク質などの栄養素を摂取 サポーターやテーピングの活用 膝靭帯損傷を早く治すためには、適切な対処と治療が不可欠です。 できることから取り入れて、早期の回復を目指しましょう。 RICE処置による応急処置 膝靭帯損傷の直後には、炎症や腫れを抑えるためのRICE処置が非常に重要です。 RICEとは、以下の4つの要素の頭文字を取った応急処置を指します。 Rest(安静) 患部を動かさず、膝にかかる負担をできるだけ減らす Ice(冷却) 氷や保冷剤で患部を冷やし、炎症や痛み、腫れの進行を抑える 1回20~30分程度を目安にする Compression(圧迫) 包帯を使って膝を軽く圧迫し、内出血や腫れを抑える Elevation(挙上) 患部を心臓より高い位置に保ち、腫れの軽減につなげる RICE処置は、損傷後48時間以内に実施できれば、腫れや内出血が抑えられ、回復のスピードに大きく影響します。早期回復を目指すためにも、迅速に行いましょう。 ただし、RICE処置はあくまで応急的な対応であり、根本的な治療ではありません。 正確な診断と適切な治療を受けるためにも、早めに医療機関を受診しましょう。 継続的なリハビリテーション 膝靭帯損傷からの回復を早めるためには、計画的なリハビリテーションの継続が欠かせません。 主なリハビリ内容は、以下の通りです。 関節可動域の改善 ストレッチや軽い運動で膝の動きをスムーズにする 筋力トレーニング 大腿四頭筋やハムストリングスなどの筋力強化 バランス訓練 転倒防止や再発予防のための体幹・下肢の安定トレーニング 固有受容感覚(プロプリオセプション)の向上 関節の位置や力加減、姿勢、身体のイメージなどを感じ取る訓練 歩行訓練 日常動作の安定を目指す リハビリは、自己流ではなく医師や理学療法士などの指導を受けましょう。 焦らず継続することが、膝靭帯損傷の早期治療につながります。 食事からタンパク質などの栄養素を摂取 膝靭帯損傷の回復を早めるためには、食事から摂取できる栄養素にも意識を向けることが大切です。 身体の修復を助ける栄養素を摂り、内側からの回復を促しましょう。 意識したい栄養素を多く含む食材は、以下の通りです。 必要な栄養素 回復を助ける主な食品例 タンパク質 鶏むね肉、豆腐、卵、魚など ビタミン類(B群・Cなど) ブロッコリー、ピーマン、キウイ、納豆など ミネラル(亜鉛・鉄など) 牡蠣、かたくちいわし、わかめ、レバー、赤貝など コラーゲン 豚肉、湯葉、高野豆腐、ゼラチンなど ケガをして運動量が減るとエネルギー消費も少なくなるため、食事量は通常の約4分の3に抑えるのが理想です。 体重増加による膝への負担を避けるためにも、栄養の質を意識した食事管理を心がけましょう。 サポーターやテーピングの活用 サポーターやテーピングの活用は、膝靭帯損傷による膝関節の安定性の向上や痛みの軽減が見込めます。 サポート用品の特徴は、以下の通りです。 サポート用品 特徴 主な用途 サポーター 装着が簡単 繰り返し使える 日常生活や軽い運動時のサポート テーピング 固定力が高く関節の動きを細かく調整できる スポーツ時など、靭帯への負荷が大きいシーン 使用する際は膝の状態や生活スタイルに合わせて、適切なタイプ・サイズのものを選びましょう。 また、サポーターやテーピングは一時的なサポートにすぎず、根本的な治療にはなりません。 あくまでも補助的な手段として活用し、適切なリハビリや治療を並行して受けましょう。 膝靭帯損傷のグレード別の回復期間 膝靭帯損傷は損傷の程度によってグレード1〜3に分類され、それぞれ回復期間が異なります。 グレード1の回復期間 グレード2の回復期間 グレード3の回復期間 グレード別に目安となる回復期間をみていきましょう。 グレード1の回復期間 膝靭帯損傷のグレード1は、安静と適切な処置を行えば2〜4週間ほどで回復するのが一般的です。 グレード1は膝靭帯損傷の中でも軽度で、靭帯の一部が断裂している状態を指し、軽度の腫れや痛みがみられます。 グレード1の主な治療法は、以下の通りです。 安静 アイシング 圧迫 挙上 添え木による固定 松葉杖の使用 リハビリでは、関節を動かさずに筋肉を収縮させる等尺性運動や可動域の訓練を行い、痛みが落ち着いてから筋力トレーニングや日常動作訓練へと段階的に移行します。 グレード1の膝靭帯損傷を放置すると、再発や症状の悪化、変形性膝関節症への進行などを招く可能性があります。 早期回復を目指すなら軽度だと放置せずに、医療機関での診断と適切な対応が重要です。 グレード2の回復期間 膝靭帯損傷のグレード2の回復期間は、個人差がありますが1〜3か月程度かかるのが一般的です。 グレード2の膝靭帯損傷は、靭帯が部分的に断裂していて、靭帯線維が引き延ばされた状態になることもあります。 主な症状は、患部の腫れや痛み、関節内の内出血、膝がグラグラするような感覚などです。 治療は安静やアイシング、サポーターによる固定、痛み止めの使用などを中心に行います。 リハビリでは、関節の可動域を広げるストレッチや太ももの筋力トレーニング、バランス練習などを段階的に実施し、日常生活やスポーツへの復帰を目指します。 適切なリハビリを行うと、多くの場合はスポーツ復帰も可能です。 グレード3の回復期間 膝靭帯損傷のグレード3の回復期間は、3〜6か月以上かかる場合があります。 グレード3は靭帯が完全に断裂し、強い痛みや腫れ、膝の不安定感が生じ、歩行が困難になることもあります。 初期は安静やアイシング、装具での固定などの保存療法が行われますが、改善が見込めない場合は手術が検討されます。 主な手術は、以下の2つです。 靭帯縫合術 損傷した靭帯を縫い合わせて修復 靭帯再建術 損傷した靭帯の代わりに、他の部位の組織を移植する 手術前後は、以下のようなリハビリが必要です。 手術前 膝関節の可動域や筋力の維持・向上 松葉杖の使い方を習得 入院中 装具を使用し、患部への負担を軽減 足首や足指を動かして血流維持 他部位の運動で全身機能を保つ 術後1週間以降から徐々に体重負荷や膝の運動を開始 退院後 自宅や通院で膝の可動域拡大や筋力訓練 術後6週間にエアロバイク、軽いスクワットなど 術後2か月に早歩きや階段昇降など日常動作の強化 術後3か月にごく軽いジョギングへ段階的に移行 グレード3の靭帯損傷は重度なため、長期的なリハビリが必要です。 適切な治療と段階的な回復プランにより、日常生活やスポーツへの復帰が目指せます。 膝靭帯損傷を早く治すなら再生医療も選択肢の一つ 膝靭帯損傷を早く治すなら、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さま自身の幹細胞を活用して、損傷した靭帯の修復を促進する治療法です。 入院や手術を必要とせずに治療できるので、体への負担が少ない点が特徴です。 そのため再生医療は、以下のようなお考えの方に選ばれています。 手術を避けたい スポーツへの早期復帰を目指すアスリート 仕事や家庭の都合で長期療養が難しい 再生医療の治療に興味のある方は、お気軽に当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。 膝靭帯損傷を早く治す方法に関するよくある質問 膝靭帯損傷を早く治したい方からよく寄せられる質問に対して当クリニックで回答したものを紹介しています。 靭帯損傷を早く治すサプリは? 膝靭帯損傷を早く治すなら冷やすべき? 膝の靭帯損傷を早く治す食べ物は? 上記の情報を参考に、適切な対処を選択してみましょう。 靭帯損傷を早く治すサプリは? 靭帯損傷の回復をサポートするサプリメントとして、コラーゲンやグルコサミン、コンドロイチンなどが配合されたサプリメントが挙げられます。 コラーゲンは靭帯を構成する主要成分であり、サプリからの摂取も可能です。 その他、必要な栄養素を供給できるサプリメントは数多くの種類が存在しますが、大切なのは規則正しい食生活です。 サプリメントはあくまでも補助的な役割として捉え、食事から摂取できる栄養素で修復する意識を心がけましょう。 膝靭帯損傷を早く治すなら冷やすべき? 膝靭帯損傷を早く治すなら、初期段階での冷却(アイシング)が効果的です。 損傷直後の冷却は、炎症や腫れを抑え、痛みを軽減する効果が期待でき、回復を早める上で重要な処置の一つです。 一方で、回復が進んだ慢性期には、温めることが効果的になる場合があります。 温熱によって血流が促進され、損傷組織の修復がサポートされるためです。 冷やすか温めるかは回復段階によって異なるため、専門医の指示を受けながら適切な対応を選びましょう。 膝の靭帯損傷を早く治す食べ物は? 膝の靭帯損傷を早く治すには、タンパク質・ビタミンC・亜鉛・オメガ3脂肪酸を含む食べ物が効果的です。 おすすめの食材は、以下の通りです。 栄養素 役割 食材 タンパク質 筋や靭帯の再生を促進 鶏むね肉・魚・卵 ビタミンC コラーゲン生成をサポート 柑橘類・パプリカ・ブロッコリー 亜鉛 組織の修復を促進 牡蠣・ナッツ類 オメガ3脂肪酸 炎症を抑える サバ・イワシ・亜麻仁油 バランスの良い食事を心がけて、膝靭帯損傷の早期回復を目指しましょう。 膝靭帯損傷を早く治すには適切な対処と治療が重要 膝靭帯損傷を早く治す方法は、以下の通りです。 RICE処置による応急処置 継続的なリハビリテーション 食事からタンパク質などの栄養素を摂取 サポーターやテーピングの活用 より早期の回復を目指す方には、入院や手術を必要としない再生医療も選択肢の一つです。 患者さま自身の幹細胞を使って損傷部位の修復を促す再生医療は、アスリートだけでなく一般の方にも注目されています。 再生医療に興味のある方は、お気軽に当院までご相談ください。
2019.09.29 -
- ひざ関節
膝の靭帯を損傷した場合、受傷直後の応急処置が回復に大きく影響します。 適切な応急処置を行うことで痛みや腫れを軽減し、治療期間の短縮につながりますが、誤った対処や応急処置を怠ると、症状が悪化したり治療が長期化したりする可能性があります。 スポーツ医学で推奨される応急処置の基本が「RICE処置」です。 本記事では、膝の靭帯損傷が疑われる場合に確認すべき症状や、RICE処置の正しい手順について解説します。 応急処置後の病院での治療の流れについても解説します。 また、現在リペアセルクリニックでは靭帯損傷をはじめとした、重度のスポーツ障害に対して「手術せずに改善が見込める」再生医療についての情報を公式LINEにて配信しております。 できれば身体へ過度な負担をかけたくない方や、最先端の治療方法について興味がある方は、ぜひご登録ください。 膝の靭帯損傷かも?まず確認したい症状と危険なサイン 膝の靭帯損傷は受傷から約3週間は、膝の痛みや腫れ、可動域の制限などの症状が続きます。受傷直後は、痛みや可動域制限の症状がないか注意してください。 通常、痛みや腫れは1〜3週間ほどで徐々に軽減しますが、その後も膝の不安定感や、階段の昇降・ひねり動作での違和感が続くことがあります。 これは靭帯が損傷しているサインかもしれません。 すぐに医療機関を受診すべき膝の症状 膝の不安定感がある場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。 膝の不安定感を放置すると、軟骨や半月板損傷、慢性的な膝の痛みにつながる可能性があります。 さらに、将来的に変形性膝関節症を発症する原因になります。 受傷直後の症状が軽かった場合でも、膝に不安定感がある方は必ず医療機関で治療を受けてください。 膝の靭帯損傷における正しい応急処置「RICE」の具体的な手順 膝の靭帯損傷における応急処置「RICE」の正しい手順を紹介します。 ①Rest(安静):損傷の拡大を防ぐ最初のステップ ②Icing(冷却):痛みと腫れを抑えるための正しいアイシング ③Compression(圧迫):内出血と腫れを最小限に ④Elevation(挙上):腫れを早く引かせるための工夫 RICE処置の手順について、詳しく解説します。 ①Rest(安静):損傷の拡大を防ぐ最初のステップ 損傷部位の炎症や腫れが悪化しないよう、包帯や添え木で患部を固定して安静にします。患部が痛まない姿勢を取るようにしてください。 受傷直後に無理に動かすと、症状の悪化や治療期間が長期化する恐れがあります。 ⓶Icing(冷却):痛みと腫れを抑えるための正しいアイシング 氷を直接患部に当てないよう、アイスバッグやビニール袋に入れて、タオルを間に挟んで患部を冷却します。 患部の感覚がなくなったら一度氷を外し、皮膚感覚が戻ってきたらもう一度冷却します。 1回10~15分が目安です。この作業を何度か繰り返してください。 患部の温度を下げると、痛みを抑える効果があります。冷やしすぎると凍傷のリスクがあるため、注意して行いましょう。 ③Compression(圧迫):内出血と腫れを最小限に 患部にテープなどを巻いて圧迫します。圧迫することで、腫れや内出血を抑える目的があります。 きつすぎると神経障害や血流障害が起こるので、圧迫した後は感覚や皮膚の色に注意してください。 患部周辺のしびれ、皮膚や爪の変色が見られたら、すぐに圧迫を緩めましょう。 ④Elevation(挙上):腫れを早くひかせるための工夫 心臓より高い位置に患部を挙げることで、内出血や腫れを軽減する効果が期待されます。 下に布団やクッションを敷くと患部を安静にしたまま挙上できます。 動かすと痛みが生じる場合は、無理のない範囲で行いましょう。 膝の靭帯損傷が疑われる場合にやってはいけないこと 膝の靭帯損傷が疑われる場合は、以下の4つの行動を控えてください。 暖めすぎる マッサージする 強い薬を使って痛みをごまかす 片足に負担をかける 患部を暖めすぎると、炎症が悪化してしまう可能性があります。 また、自己流でマッサージを行うと症状が悪化するケースがあるため、膝の靭帯損傷が疑われる場合は医療機関を受診しましょう。 強い湿布や痛み止めを使うと一時的に痛みが軽減されますが、これは根本的な治療ではありません。 靭帯損傷の場合、痛みが和らいだからといって無理に動かすと、損傷が悪化したり治癒が遅れたりする可能性があります。 さらに、日常生活でも注意が必要です。歩く際に片足をかばうようにして歩いていると、他の部位や逆の足に負担がかかってしまいます。 痛みがあるときは、ゆっくり、歩幅を小さくして歩きましょう。 応急処置の後はどうする?病院受診の目安と流れ 応急処置をした後は、早めに病院を受診しましょう。 応急処置後に病院を受診しなかった方で、以下の症状がある場合は医療機関を受診してください。 患部の痛みや腫れが強い 歩行や関節の曲げ伸ばしが困難 痛みや腫れが数日たっても軽減されない 同じ場所を何度も痛めた経験がある 腫れや痛みがひかない場合や、歩行・曲げ伸ばしが困難な場合、重度の靭帯損傷の可能性があります。 放置すると腱や骨の損傷につながるため、病院を受診してください。 靭帯損傷を複数回経験された方は、複数の靭帯を同時に損傷する「複合損傷」を引き起こす可能性があります。 複合損傷は、とくに膝の靭帯に多く見られるため注意が必要です。 膝の靭帯損傷は最初の応急処置が重要 膝の靭帯損傷は、応急処置「RICE」を早急に行いましょう。応急処置を適切に行うと、その後の痛みや腫れの軽減や治療期間の短縮につながります。 応急処置を行う際は、冷やしすぎない、圧迫しすぎないように注意して行ってください。 痛みや腫れが数日たっても続く、膝の曲げ伸ばしが難しいなどの症状があった場合は、医療機関を受診して治療を受けましょう。 当院「リペアセルクリニック」では、入院の必要がなく、リハビリ期間の短縮が期待できる再生医療での治療を行っております。 再生医療をご検討の方は、当院にお問い合わせください。
2019.09.28 -
- ひざ関節
膝の痛み!マラソンランナーは再生医療で改善できるのか? 膝の痛みがあると、日常生活はもちろん、膝を酷使するスポーツの実施には大きな問題になります。 マラソンランナーにとっては死活問題であり、膝の痛みを抱えたままでは万全のパフォーマンスを維持することは難しいです。そこで、マラソンランナーが膝の痛みを改善する方法について解説します。 マラソンランナーの膝の痛みの原因 マラソンランナーが膝に痛みを覚える原因は、例えば以下の症状が挙げられます。 ・変形性膝関節症 ・半月板損傷 ・ランナー膝 ・ジャンパー膝 ・鵞足炎 これらの症状は、膝のオーバーユースを原因としていることが多く、ランニングを行うマラソンランナーにとっては切っても切れない関係にあるといえます。 マラソンランナーが膝の痛みを改善する方法 マラソンランナーが膝の痛みを改善したいのであれば、第一に「休息をとる」ことです。原因が何であれ膝の使いすぎが原因となっている可能性が高いため、まずは膝の安静を確保し、炎症があればアイシングなどで対応します。 次に「ランニングフォームを見直す」ことです。特定の向きに負荷がかかりやすいランニングフォームを見直し、症状の悪化や再発を防止します。他にも「筋トレやストレッチを行う」ことや「ランニングシューズを見直す」ことも、膝の痛みが再発するのを防止するのに役立ちます。 治療を受けることも検討しよう 上記の方法で痛みが改善しないのであれば、医療機関で診てもらい、適切な治療を開始する必要があります。 手術を必要とするケースもありますが、多くの場合は第一選択として「保存療法」が選択されます。保存療法とは患部の安静を確保し、対症療法などを中心に組み合わせて症状の進行を防止する治療法です。 この治療法で数か月~数年の治療期間を経て完治する場合もありますが、症状が重い場合は痛みの軽減すらできないケースもあります。その場合には、手術によって治療できる可能性があります。 マラソンランナーの膝の痛みは再生医療で手術なしの改善が目指せます 保存療法では完治させることが難しく、しかしながら手術を受けることには抵抗を感じるという場合には「再生医療」という選択肢が残されています。再生医療は幹細胞などの力によって損傷した組織の修復を促す治療法で、マラソンランナーなどスポーツ選手の膝の痛みを改善する効果が期待できます。 また、再生医療は保存療法よりも治療期間を短縮できる可能性があり、手術なしで早期のパフォーマンス回復を目指すマラソンランナーにとってメリットの多い治療法となります。 まとめ・膝の痛み!マラソンランナーは再生医療で改善できるのか? 再生医療はまだまだ新しい治療法ではありますが、すでに有名スポーツ選手が再生医療を利用した実績もあります。マラソンランナーなど陸上選手にとって膝の痛みは致命的になるケースも多く、早期のスポーツ復帰を目指すのであれば一考したいところです。 以上、膝の痛み!マラソンランナーは再生医療で改善できるのか?について記しました。参考になれば幸いです。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2019.09.06 -
- ひざ関節
ランニング時の膝の痛みは、そのまま放っておくと悪化の可能性もあるため注意が必要です。 ランニングの最中に膝の外側に痛みを感じるケースは多く、放置していると痛みが悪化して日常生活に影響を与える可能性があります。 本記事では、膝の外側が痛む原因や対処法、膝の痛みを予防する方法について解説します。 膝の痛みを予防し、安全にスポーツをできるように対処しましょう。 ランニングで膝の外側が痛む原因 ランニングで膝の外側が痛む場合は、主に以下3つの原因が考えられます。 ランナー膝 外側側副靭帯損傷 外側半月板損傷 この3つの原因について詳しく解説していきます。 ランナー膝 ランニングやジャンプで腸脛靭帯と大腿骨の骨の出っ張りがこすれあい、炎症を起こすことでランナー膝を発症します。 ランナー膝(腸脛靭帯炎)の症状は主に以下の4つです。 膝の外側がズキズキと痛む ランニング中や運動後に痛みが出る 歩いていても痛みを感じる 膝の曲げ伸ばしが困難 初期は休憩すると症状が治まりますが、重症化すると、歩いているときも痛みが生じます。ランナー膝の痛みは鈍痛ではなく、ズキズキと痛む特徴があります。 マラソンランナーのほかにも、サッカー、バスケットボール、自転車やバレエをしている人も発症リスクが高いです。 ランナー膝(腸脛靭帯炎)の発症を防ぐためにも、膝の使いすぎに注意しましょう。 外側側副靭帯損傷 外側側副靭帯とは、膝関節の外側にある靭帯です。関節の安定性を保ち、膝が内側に過剰に曲がってしまうのを防ぐ役割があります。 外側側副靭帯損傷の特徴は、膝の外側の痛みや指で押したときの痛みです。また、力が抜けるような感覚があるのも外側側副靭帯の特徴です。 ラグビーやサッカーなどで、相手と激しく接触した際に衝撃が加わって損傷するケースがあります。 損傷が激しい場合は、手術が検討されます。 外側半月板損傷 外側半月板は、急激なねじれや衝撃から膝を守るクッションの役割を果たしています。 外側半月板損傷の原因は、強い衝撃や転倒による損傷です。 外側半月板損傷の症状の特徴は主に3つです。 膝の外側にズキンとした痛みがある 膝に水が溜まって腫れる 曲げ伸ばしの際に引っ掛かりを感じる ジャンプの着地で膝をひねって外側半月板を損傷してしまうケースがあります。 膝の痛みの原因を特定する方法 膝の痛みの原因は、どこを押すと痛むのかセルフチェックすることで、ある程度の特定が可能です。 ランナー膝(腸脛靭帯炎) 靭帯と大腿骨の接触面を押すと痛む 外側側副靭帯損傷 膝を伸ばした状態で半月板の真下を押すと痛む 外側半月板損傷 膝の横(外側)を押すと痛む 高齢やX脚の方で半月板の真下が痛む方は、変形性膝関節症の可能性もあります。 ただし自己判断だけでは危険なので、膝が痛む場合は医療機関を受診して正確な診断を受けてください。 膝の外側が痛い場合の対処法 膝の外側に痛みがある場合は、自身でも痛みを軽減できる対処法があります。 湿布やサポーターなど保存療法を行う マッサージをする ストレッチをする 筋トレをする 膝の外側に痛みがある場合は、運動を休止するのが大切です。 湿布やサポーターなど保存療法を行う 膝への負担を軽減するため、サポーターやテーピングを行ってください。膝への負担が軽くなることで、症状の悪化を防げます。 また、湿布や飲み薬で痛みや炎症を抑えましょう。 マッサージをする 膝の外側が痛い際は、足のマッサージを試してみましょう。筋肉がほぐれて痛みが和らぐ可能性があります。 1.膝から太もも、お尻にかけての筋肉や靭帯を手のひら全体で圧迫してほぐしていく。 2.押しながら揺する。方向は太ももの上から下に走っている筋線維に垂直に。 簡単にできるマッサージですので、ぜひお試しください。 ストレッチをする 膝の外側に痛みを感じた場合は、ストレッチをして柔軟性を確保しましょう。 内転筋(太ももの内側)や腸脛靭帯、大腿四頭筋のストレッチを行ってください。 内転筋のストレッチ 床に座り、足の裏同士を合わせます 両手で足先を持つか、膝の上に軽く手を置き、息を吐きながらゆっくりと両膝を床に近づけていきます。 背筋は伸ばしたまま行いましょう 腸脛靭帯(太ももの外側)のストレッチ 床やベッドに座り、片方の脚をまっすぐ前に伸ばします もう片方の膝を曲げ、伸ばした脚の外側に、足の裏が床につくようにクロスして膝を立てます 立てた(組んだ)脚の膝を、反対側の腕で胸のあたりまで抱え込むように引き寄せて伸ばす 大腿四頭筋(太ももの前側)のストレッチ 立った状態で、壁や椅子などに片手をついてバランスを取ります 片方の足首を同じ側の手で持ち、かかとをお尻にゆっくりと近づけます 膝が前に出ないように注意し、太ももの前側の伸びを感じましょう 各ストレッチを20~30秒程度キープし、左右交互に数セット繰り返すと効果的です。 痛みを感じない、気持ち良いと感じる範囲で行いましょう。 筋トレをする 膝の外側が痛むなら、膝を外に広げるトレーニングが有効です。 1.太ももにトレーニングバンドを付ける。または手でおさえる 2.膝を外に広げる運動を繰り返す 強度や時間は自分の体力を鑑み、無理のない範囲で行ってください。トレーニングをやりすぎると、膝に負担をかけて逆効果になってしまう可能性があるので注意しましょう。 ランニングで膝を痛めないように予防する方法 ランニングで膝を痛めないようにする方法は、主に3つあります。 膝に負担が少ないランニングフォームを意識する ウォームアップとクールダウンを欠かさず行う 自分に合ったランニングシューズを選ぶ 膝への負担を軽減し、膝の痛みを予防しましょう。 膝に負担が少ないランニングフォームを意識する 正しいランニングフォームを意識して、膝への負担を軽減しましょう。 無理をして大股に走るよりも、自分のペースと歩幅で走ると負担が軽減されます。 自分だけではフォームの見直しが難しい場合は、他の人にフォームを見てもらう、走っている様子を撮影するなどの方法で正しいフォームを習得しましょう。 ウォームアップとクールダウンを欠かさず行う 運動の前には、ウォームアップとクールダウンを必ず行って膝を痛めないようにしてください。 ウォームアップをすると筋肉がほぐれ、柔軟性が高まります。また、クールダウンすることで疲労回復や筋肉の回復を狙えます。 走っている間に足に違和感があったとしても、クールダウンによって改善されるケースがあります。 自分に合ったランニングシューズを選ぶ ランニングシューズが自分の足に合っていないと、靴擦れだけでなく膝や足首に負担をかけてしまいます。大きさはもちろん、足の形に合ったシューズを選びましょう。 ランニングのシューズは、クッション性が高い靴を選ぶと膝への負担が軽くなります。 どのシューズが合っているのかわからない場合は、店員さんに相談してみるといいでしょう。 まとめ:膝の痛みが慢性化したら再生医療をご検討ください 膝の外側に痛みを感じた場合、ご自身でも対処できますが、医療機関に相談して適切な治療を受けてください。痛みを放置しておくと、走っていないときにも膝の痛みが治まらない可能性があります。 膝の痛みを予防するために、運動前後のストレッチやクールダウンを行いましょう。 膝の外側の痛みが慢性化した場合は、再生医療という治療法があります。 再生医療は患者さま自身の細胞や組織を利用するため、アレルギーや拒否反応が起こる確率が低い安全な治療法として注目されています。 膝の痛みが治まらなくなって日常生活にも影響がある方は、当院にご相談ください。
2019.09.06 -
- ひざ関節
- 変形性膝関節症
陸上選手の膝裏の痛みはなぜ起こるのか、原因が気になりますよね。 膝裏の痛みの原因は、膝の使いすぎ(オーバーユース)だけでなく、関節リウマチやベーカー嚢腫などの疾患による痛みも考えられます。 今回の記事では、陸上選手の膝裏の痛みの原因や対処法について、詳しく解説します。 陸上競技は足を酷使するスポーツのため、運動後は十分なストレッチやケアを行うことが大切です。 膝裏に痛みがあるときは、無理に身体を動かさずに、適切な対処法をとりましょう。 陸上選手の膝裏が痛む原因 陸上選手は、膝の使いすぎ(オーバーユース)やスポーツ外傷などが原因で、膝裏が痛む場合があります。 ランニングは下半身の筋肉や関節に負担がかかる運動で、練習で膝を使いすぎることで負傷するリスクが高まります。 膝へかかる負担を少なくするには、走りのフォームを改善したり、坂ではない平坦な道で練習したりすることが大切です。 陸上選手は練習や試合などで、以下のスポーツ外傷を負うリスクもあります。 スポーツ外傷は、ランニング中に障害物にぶつかったり、転んだりして起こるけがです。運動を行う際は周囲に注意し、けがのリスクを低減しましょう。 陸上選手の膝裏が痛いときに考えられる疾患 陸上選手の膝裏が痛いときは、以下の疾患が考えられます。 膝裏に痛みが出る原因は、スポーツ外傷以外の疾患も考えられるため、症状があるときは早めに医療機関を受診し原因を調べましょう。 変形性膝関節症 陸上選手の膝裏が痛む原因の1つに、変形性膝関節症があります。 変形性膝関節症は、膝軟骨がすり減って炎症が起こる病気で、痛みや腫れ、関節の変形などの症状があらわれます。 主な原因には、加齢により膝軟骨がすり減る「一次性」と、外傷や膝周囲の筋力低下により発症する「二次性」があります。 陸上競技は、長時間の走行やジャンプなど膝への負担が大きいため、変形性膝関節症を発症する可能性が高いです。 以下の記事では、変形性膝関節症について詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。 半月板や靭帯の損傷 陸上選手は半月板や靭帯の損傷により、膝裏が痛む場合があります。 大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)の間にある半月板を損傷すると、膝が不安定になり、膝裏が痛む症状が現れます。 陸上競技中に膝を強く捻ったり、転倒などで衝撃が加わったりすることで、半月板や靭帯が損傷する可能性があります。 とくに半月板は膝のクッションのような役割も担っているため、運動時だけでなく日常生活でも違和感を覚える場合があり注意が必要です。 下半身の靭帯を損傷した場合は、膝の不安定性が増し、膝の曲げ伸ばしが困難になる可能性があります。 骨膜や腱の炎症 陸上選手で膝裏が痛いときは、骨膜や腱に炎症が起こっていないか確認しましょう。 骨膜とは:骨の表面を覆う薄い膜で、骨の保護や成長を促す役割を持つ 腱とは:筋肉と骨をつなぐ組織で、関節の動きを支えたり筋肉の力を骨に伝える役割を持つ 膝周辺の「骨」「筋肉」「関節」を骨膜や腱に支えられています。 崩れたフォームで走ったり、過度な練習を行ったりすると、骨膜や腱に負担がかかるため炎症が起こりやすくなるため注意が必要です。 ベーカー嚢腫(のうしゅ) 陸上選手で膝裏が痛む理由の1つに、ベーカー嚢腫(のうしゅ)があります。 ベーカー嚢腫とは、膝裏にある滑液包に過剰な関節液が溜まる疾患です。 滑液包は筋肉と骨の摩擦を小さくする役割を担っていますが、膝の使いすぎやスポーツ外傷により、過度な摩擦や圧力がかかると炎症が起こります。 以上の症状が現れると、足の可動域が狭まり、日常生活にも支障をきたす恐れがあるため、早めに医療機関を受診しましょう。 椎間板ヘルニア 膝の疾患ではありませんが、椎間板ヘルニアになると膝裏が痛む場合があります。 椎間板ヘルニアとは、背骨のクッションと呼ばれる椎間板が正常の位置から突出して、坐骨神経を圧迫する疾患です。 神経の圧迫により以下の症状が現れる場合があるため、腰や手足に違和感を覚えた際は早めに治療を開始しましょう。 椎間板ヘルニアによって坐骨神経が圧迫されることで、腰だけでなく膝周辺まで痛みが生じる場合があります。 いずれも坐骨神経の圧迫が原因で起こるため、背筋を伸ばしたり、ストレッチや運動をしたりするのが有効です。 肉離れ 膝裏が痛む原因として、筋肉の一部が断裂・損傷した状態の肉離れが考えられます。 練習量が多かったり、無理なフォームでランニングを続けたりすると、肉離れになる可能性があります。 肉離れはふくらはぎに起こる場合が大半ですが、太ももにあるハムストリング(大腿二頭筋・半膜様筋・半腱様筋)や大腿四頭筋でも起こり得る症状です。 足の曲げ伸ばしには、膝だけでなく周囲の筋肉も関係しているため、ハムストリングやふくらはぎの損傷で以下の症状が出現する可能性があります。 重度の肉離れの場合は、激しい痛みにより競技の継続だけでなく歩行が難しくなります。 症状が落ち着くまで十分に患部を休ませ、再度肉離れを起こさないように対策を取ることが大切です。 陸上選手の膝裏の痛みに対する対処法 陸上選手で膝裏に痛みが現れたときは、以下の対処法を取り症状の改善を図りましょう。 膝に違和感を覚えたらすぐに競技をやめ、患部を安静にしてください。 対処法を十分に行っても痛みが改善しない場合は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが大切です。 RICE処置を実践する 陸上選手で膝裏が痛くなったときは、RICE処置を実践しましょう。 RICE処置は、さまざまなスポーツ外傷の応急処置として行うケアのことです。 適切なRICE処置は症状の悪化を防ぎ、けがの予後に大きく影響します。 あくまで応急処置ですが、処置後は早急に医療機関を受診することで競技への早期復帰も見込めます。 競技前後のストレッチを入念に行う 陸上選手は競技前後のストレッチを入念に行うことで、膝裏の痛みに対処できる可能性があります。 筋肉や腱の柔軟性の低下や過度な緊張状態は、膝裏に痛みを生じやすいため注意が必要です。 以下の方法で膝裏のストレッチを行い、けがのリスクを低減しましょう。 ストレッチは、膝裏が伸びているかを確認しながら行うのがポイントです。 陸上選手の膝裏の痛みには早期改善を目指せる再生医療を検討しよう 陸上選手の膝裏の痛みの治療には、早期改善を目指せる再生医療をご検討ください。 再生医療は患者様自身の幹細胞を利用し、損傷した組織の修復を促す治療法で、以下のメリットがあります。 変形性膝関節症や靭帯損傷などで膝裏が痛い場合に、有効な治療法です。 競技へ早期復帰したい方は、再生医療による治療で膝裏の痛み症状を軽減しましょう。 【まとめ】陸上選手の膝裏の痛みにお困りの際はリペアセルクリニックへご相談ください 陸上選手で膝裏の痛みにお困りの際は、当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 当院(リペアセルクリニック)は、厚生労働省に届出をし受理された再生医療による治療をご提供しています。 変形性膝関節症や靭帯損傷を原因とした膝裏の痛みやスポーツ外傷には、再生医療による治療が有効です。 膝裏の痛みは、運動パフォーマンスを低下させるだけでなく、日常生活における生活の質を低下させる原因にもなります。 痛みが重症化する前に、再生医療による治療を検討し、陸上競技への早期復帰を目指しましょう。 再生医療について気になる点がありましたら、お気軽に当院(リペアセルクリニック)へお問い合わせください。
2019.09.04 -
- ひざ関節
- 膝蓋軟骨軟化症
膝蓋軟骨軟化症とは、主に膝の酷使が原因で発症する膝の疾患です。 本記事では、膝蓋軟骨軟化症の治療法について詳しく解説します。 主な原因や症状についても解説しているので、膝蓋軟骨軟化症についての知識を深め、自分に合う治療を受けてください。 また、悪化を防ぎ、日常生活への影響を最小限に抑えましょう。 膝蓋軟骨軟化症とは 膝蓋軟骨軟化症とは、膝のお皿(膝蓋骨)の内側にある軟骨が柔らかくなったり、変形したりする疾患です。 膝蓋骨は、膝の前面を保護する重要な役割を担っています。 通常、関節は軟骨や関節液がクッションになり、骨同士の摩擦や衝突を防いでいます。しかし、膝蓋軟骨に異常があると、そのクッション機能が損なわれ、痛みが発生します。 膝蓋軟骨軟化症は、ランニングやジョギングなど膝を酷使するスポーツをしている方に多いことから、別名「ランナー膝」とも呼ばれています。 膝蓋軟骨軟化症の原因 膝蓋軟骨軟化症の主な原因は、以下の通りです。 身体構造に問題がある ランニングやジャンプなど、膝への負担が大きいスポーツをする 階段の上り下りや屈伸運動など日常生活の中で膝に負担がかかっている 膝蓋骨のズレや偏平足で膝に負担がかかりやすいなど構造的な問題が原因になることもあります。 しかし、膝への負担が大きいランニングなどの動作を日常的に行うことで、膝蓋軟骨軟化症に繋がることが多いです。 スポーツ以外にも日常生活の中で膝に大きな負担がかかることもあるため、注意しましょう。 膝蓋軟骨軟化症の症状 膝蓋軟骨軟化症に見られる主な症状は、以下の通りです。 膝周りのうずくような痛み 特定の動作をすると膝の裏が痛む 膝を曲げ伸ばしした際に引っ掛かる感じがある 膝蓋軟骨軟化症は、膝周辺にうずくような鈍い痛みを感じることが多いでしょう。 階段を上る、スポーツをする、長時間座っている、走るなどの動作で痛みが生じます。 膝蓋軟骨軟化症の治療法 膝蓋軟骨軟化症の治療法は、主に5つあります。 膝蓋軟骨軟化症の治療法について、詳しく解説します。 保存療法 サポーターやテーピングなど、ご自身でできる治療法もあります。 サポーターは、自分の足に合ったものを選びましょう。 種類はたくさんありますが、膝を保護する、安定性のあるサポーターがおすすめです。 薬物療法 膝の痛みを緩和するため、痛み止めを服用し安静にすることが重要です。 膝蓋軟骨軟化症には、痛みや腫れを軽減するのに役立つ非ステロイド性抗炎症薬が用いられることが多いです。 副作用を引き起こす恐れがあるので、長期間の服用には注意が必要です。 理学療法 理学療法では、筋力トレーニングやストレッチを行って痛みを緩和させることが期待できます。 膝蓋骨(膝のお皿)は、太ももの前側に位置する大腿四頭筋に繋がっています。トレーニングで太ももの筋肉を強化することで膝関節が安定し、痛みを予防することができます。 また、膝蓋骨は関節の動きに伴い上下に動くため、ストレッチをして膝の柔軟性を高めることで、痛みの予防にもつながります。 ただし、無理なストレッチは逆効果です。膝の状態を考慮しながら運動しましょう。 手術療法 保存療法や薬物療法で症状が改善されない場合は、手術療法が検討されるケースがあります。 膝蓋軟骨軟化症では関節鏡視下手術が行われます。関節鏡視下手術とは、一般的なメスを使ったものではなく、関節に数か所の小さい穴を空け、内視鏡を挿入して行う手術です。 身体への負担が比較的少なく、傷も小さく済むため回復が早い利点があります。 再生医療 膝蓋軟骨軟化症の治療には、手術しない治療法として再生医療という選択肢もあります。 再生医療とは、機能障害や機能不全になった組織に対して、体が持つ再生能力を利用して損なわれた機能を再生させる医療技術のことです。 当院(リペアセルクリニック)では、患者さま自身の細胞を採取・培養して治療を行うため、拒絶反応やアレルギーのリスクが少ない幹細胞治療をご提案しています。 手術や入院も必要ないため、日常生活へ戻るのも早いので注目されている治療方法です。 膝蓋軟骨軟化症の治療期間は?治らない方は再生医療を検討 膝蓋軟骨軟化症の治療期間は、個人差がありますが数週間〜数ヶ月程度かかるのが一般的です。 初期の段階であれば、数週間程度の保存療法で症状の改善が見られることもあります。 重症化して保存療法や薬物療法でも改善が見られない場合、最終的に手術を受けなければならないケースもあるでしょう。 しかし、現在では手術をしない治療法として再生医療が注目されています。 再生医療は患者さま自身の細胞や組織を利用するため、アレルギーや拒否反応のリスクが少ない治療法です。 膝蓋軟骨軟化症を手術せずに治したい方は、当院の再生医療による治療をご検討ください。 膝蓋軟骨軟化症の重症度と日常生活への影響 膝蓋軟骨軟化症の程度と日常生活への影響を解説します。ご自身の生活を振り返り、どの程度進行しているのか考えてみてください。 膝蓋軟骨軟化症の重症度 膝蓋軟骨軟化症の程度は以下の3段階に分けられます。 軽度 運動時・歩行時にときどき膝の痛みがある 中度 運動時や歩行時に頻繁に膝の痛みがある 重度 安静時にも痛みがある 重度になると、安静にしていても痛みがあります。重度になる前に治療を受けるようにしましょう。 日常生活の影響 軽度であっても歩く際に痛みを感じ、日常生活に悪影響を及ぼす可能性があります。その結果、生活の質が低下する恐れがあります。 例えば、「階段を上る」や「椅子から立ち上がる」といった膝を曲げ伸ばしする動作は、日常生活で頻繁に行われるものです。 「病院にいくほどのものではない」と放置していると、症状が悪化し日常生活に支障をきたすほどの重症になるケースがあります。 早めに医師の診察を受け、治療を開始することが重要です。 【まとめ】ランナー膝と呼ばれる膝蓋軟骨軟化症の治し方 膝蓋軟骨軟化症の症状や治し方、治療期間について解説しました。 運動を行っている方に多い膝蓋軟骨軟化症ですが、膝蓋骨のズレや扁平足で膝に負担がかかりやすいなど身体的構造によって発症するケースもあります。 軽症の場合はときどき膝に違和感がある程度の症状ですが、放置すると日常生活に影響を及ぼすほど悪化するケースもあるため、早めに医師の診断を受けましょう。 なかなか治らないとお悩みの方は、再生医療の選択肢もあります。痛みや症状を鑑みて、最適な治療法を検討してください。
2019.09.04 -
- ひざ関節
- 膝蓋軟骨軟化症
前十字靭帯を断裂した場合、基本的に手術が推奨されます。 しかし、経済的、時間的な問題から手術に対して不安やためらいがある方もいるのではないでしょうか。 本記事では、前十字靭帯断裂と診断されて手術をしなかった場合のリスクについて解説します。 前十字靭帯断裂を根本的に治療できる可能性のある再生医療についても解説しています。 前十字靭帯断裂で「手術しない」場合に考えられること 前十字靭帯断裂で手術をしなかった場合、二次的なリスクや生活で支障が生じるケースがあります。 膝の不安感が残りやすい(膝崩れ) 半月板や軟骨の二次的な損傷リスクがある 将来的に変形性膝関節症へ進行してしまう可能性がある スポーツ活動や日常生活で支障が出る 4つの影響について、詳しくお伝えします。 膝の不安感が残りやすい(膝崩れ) 損傷が小さい場合は装具を使って治療をしますが、靭帯の機能は手術をしなければ再生しません。 前十字靭帯が断裂すると、膝が外れるような不安感が残ります。 損傷の程度が軽度で不安定さがほとんどない場合には、サポーターなどを用いた装具療法によって対処することもありますが、不安定さが生じる場合には手術以外の方法で回復は見込めません。 とくに運動をするときに膝崩れを起こす原因となり、さらなる怪我につながる可能性があります。靭帯断裂は自然治癒する可能性がきわめて低いため、運動を続ける場合は手術を検討しましょう。 半月板や軟骨の二次的な損傷リスクがある 前十字靭帯が断裂すると、半月板や膝関節面の軟骨に負担がかかって損傷のリスクが高まります。スポーツをするとさらに半月板・軟骨の損傷リスクが上がります。 関節がずれる動きが繰り返されることによって、軟骨や半月板が二次的に損傷する危険性が高くなってしまうのです。 踏み込んだり、ジャンプの着地などでとくに二次損傷の確率が高まるため、適切な治療と手術は必要です。 将来的に変形性膝関節症へ進行してしまう可能性がある 前十字靭帯を断裂すると、膝への負担が増加して、膝が異常な動きをしてしまいます。 膝関節への負担が大きくなると関節軟骨が摩耗して、将来的に変形性膝関節症を発症する可能性があります。 前十字靭帯の手術をせずに放置しておくと変形性膝関節症のリスクが高まるため、手術が推奨されています。 スポーツ活動や日常生活で支障が出る 前十字靭帯断裂の手術をしないと、スポーツ活動に支障がでるだけでなく日常生活にも影響を与えます。 不安定感が残るため、膝に負担がかかる動きが困難になるほか、痛みで走ることもままならなくなるケースがあります。 また、放置するとスポーツ活動に伴って膝くずれを繰り返し、スポーツ活動の継続が困難になるばかりでなく、膝関節機能が低下を招くことも。 日常生活でも痛みによって立ち上がる、階段の上り下りなどが難しくなる可能性があるのです。 前十字靭帯断裂の治療法 前十字靭帯断裂の治療法は、主に3つあります。 保存療法 手術療法 再生医療 3つの治療方法について、詳しく解説します。 保存療法 保存療法では、主に以下の方法で回復を狙います。 患部の安静・冷却 運動制限 減量 サポーターなどの装具で固定 保存療法では、運動や仕事の制限を行い治療をします。 また、体重が重い場合は食事制限などで膝への負担を軽減します。 保存療法は痛みや腫れの軽減が目的で、根本的な治療は難しいです。 手術療法 前十字靭帯断裂の手術は靭帯再建術と呼ばれていて、断裂した靭帯をほかの腱で置き換える手術が行われます。 太ももにある腱・ハムストリングスと、膝蓋骨の下にある腱・膝蓋腱を取るケースがあります。それぞれの腱で特徴が違うため、取る腱は医師と相談して決定されます。 関節鏡を用いて手術するため、傷口が小さく済むのがメリットです。 個人差はありますが、スポーツに復帰できるまで平均で7~8ヶ月※ほどかかります。 参考:日本鋼管病院・こうかんクリニック「十字靭帯(ACL)再建手術について」 再生医療 前十字靭帯断裂の手術法として、再生医療の選択肢もあります。 再生医療は患者さまの細胞や組織を利用して患部を治療するため、拒否反応のリスクが低い安全な手術法として注目されています。 また、再生医療は注射をするだけなので、手術や入院の必要がありません。 とくに関節鏡の手術だと、新たな膝の痛みが出てしまう可能性がありますが、再生医療であればそのようなリスクも少ないのが特徴です。 前十字靭帯は自然治癒しない 前十字靭帯を断裂してしまった場合、自然治癒する確率はきわめて低いと言えます。 自然治癒を期待して安静にしていても、膝の不安定感や二次的な損傷のリスクが上がります。放置して生活していると、日常生活にも影響を与える可能性があります。 根本的な治療のためには、手術か再生医療を受ける選択肢しかありません。 靭帯断裂で負担の少ない・根本的な治療として再生医療をご検討ください 靭帯断裂の手術は小規模でも、皮膚を切開する必要があります。 その点、再生医療は皮膚を切開する必要もなく、注射だけで治療ができるので、身体への負担が最低限で済みます。 また、保存療法では難しい根本的な治療が可能です。 さらに、再生医療は外科的な手術と比較してリハビリ期間が短くなりますので、早期のスポーツ復帰が期待できます。 保存療法で効果が見られなかった方、靭帯再建術に不安がある方は、再生医療をご検討ください。 前十字靭帯断裂を手術せず放置するのはリスクがある 前十字靭帯断裂は自然治癒しません。手術を受けないと、再受傷や将来の変形性膝関節症発症リスクがあります。 前十字靭帯断裂の手術は、靭帯再建術と再生医療の選択肢があります。 靭帯再建術は皮膚を切開して別の腱を利用するのに対し、再生医療は患者さま自身の細胞を利用した治療法です。 負担が少なく、根本的な治療が期待できるため、前十字靭帯断裂の治療法でお悩みの方は当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。
2019.09.04 -
- ひざ関節
- 膝蓋軟骨軟化症
スポーツで発症しやすいアキレス腱炎に対して、テーピングは痛みの軽減に有効な応急処置です。 しかし、テーピングだけに頼り続けると症状の慢性化や悪化のリスクがあるのも事実です。 本記事では、症状に応じた正しいテーピング方法から根本的な治療法まで総合的に解説します。 アキレス腱炎に悩む方が適切な判断と行動を取れるように、テーピングだけに頼ることのリスクや、必要に応じて医療機関を受診することの重要性もお伝えします。 アキレス腱炎に効果的なテーピング方法とテーピングの選び方 正しいテーピングを行うことで、アキレス腱にかかる負担を軽減し、炎症の悪化を防ぐ効果が期待できます。 ここでは、テーピングに関して以下の基本的な知識について解説します。 基本的なテーピング方法 テーピングに必要な準備と選ぶべきテープ ただし、テーピングはあくまで一時的な対処法です。 治療には、医療機関での適切な診断と治療が必要であることを理解した上でテーピングをしましょう。 基本的なテーピング方法 アキレス腱炎に対する基本的なテーピングは、アキレス腱と周囲組織を保護し、炎症による痛みを軽減することを目的としています。 基本的なテーピング手順は以下の通りです。4種類のテーピングを重ねて行います。 アンカー:内くるぶしより握りこぶし1つ分上に、体のカーブに沿って強く巻く アンカー2:1周を超えて1/3ほど重ねて巻く スターアップ:アンカー内側からかかと下を通って反対側まで巻く スターアップ2:2本目・3本目はかかと下で1本目とクロスし、扇形に配置 ホースシュー:かかとを中心に左右へテープを貼る(スターアップより2-3cm出る位置まで巻く) サーキュラー:足首を1周し、スターアップを固定しながらアンカー位置まで巻く この方法により、アキレス腱全体を包み込むようにサポートし、炎症部位の保護と痛みの軽減効果が期待できます。 テーピングに必要な準備と選ぶべきテープ 効果的なテーピングを行うためには、適切な道具の準備と正しいテープ選びが大切です。 まずは以下の道具を用意しましょう。 キネシオロジーテープ(50mm幅):筋肉の動きをサポート キネシオロジーシザース:テープを綺麗にカットする専用はさみ アンダーラップ:肌を保護するテープ 粘着スプレー:アンダーラップのズレを防止するスプレー また、スポーツ時や入浴時もテーピングを使用したい場合は、撥水タイプのテープを選びましょう。 アキレス腱炎の症状別・目的別テーピング方法 アキレス腱炎の症状は人によって異なります。 痛みの程度や部位に応じて適切なテーピング方法を選択することが重要です。 次の3つの症状別にテーピング方法を解説します。 アキレス腱を触ると少し痛い場合 アキレス腱を伸ばすと痛みを感じる場合 アキレス腱を伸ばすと明確に痛い場合 ご自身が該当する症状を確認して、テーピングを行ってください。 アキレス腱を触ると少し痛い場合 アキレス腱を指で軽く触れた際に痛みを感じる場合は、炎症の初期段階である可能性があります。 この段階では、アキレス腱の負担を軽減し炎症の悪化を防ぐことが、テーピングの主な目的です。 1本目:テープ両端に1cm切れ目を入れ、かかとのアキレス腱付着部から縦に貼る ふくらはぎ下まで貼ったら、残りの部分を切れ目から裂くように切る 2つに分かれたテープをふくらはぎを内側・外側から挟むように膝方向に向けて貼る 2本目:かかと外側からアキレス腱上を通って斜め上にすね側へ貼る 3本目:かかと内側から2本目とクロスするように斜め上にすね側へ貼る 各テープがアキレス腱部分に密着するよう押さえて完成 この方法により、アキレス腱全体をサポートし、炎症部位への負担を分散させることができます。 アキレス腱を伸ばすと痛みを感じる場合 アキレス腱を伸ばした際に痛みが生じる場合は、腱の伸縮による負担を軽減するテーピングが効果的です。 歩行時や運動時の痛みを和らげることを目的として、以下の手順でテーピングを行います。 うつぶせになり、アキレス腱を縮めた状態で実施する 1本目:かかとの裏からふくらはぎの下まで、軽く引っ張って貼る 両端を裂いてひざの外側・内側に分けて固定 2本目:足裏外側からかかと内側に斜めに、軽く引っ張って貼る そのままアキレス腱を通してすね側まで延長 3本目:足裏内側から2本目とクロスするように斜め上に貼る アキレス腱を縮めた状態でテーピングすることで、伸ばした際の負担を軽減する効果が期待できます。 アキレス腱を伸ばすと明確に痛い場合 アキレス腱を伸ばすと明確な痛みが生じる場合は、より強力なサポートと保護が必要です。 この段階では医療機関の受診も検討すべきですが、応急処置として以下のテーピングが有効です。 アンダーラップ:粘着スプレーをかけてから、足の甲から土踏まず〜ふくらはぎ中心部まで隙間なく巻く アンカー:アンダーラップからテープ幅の1/2ほどはみ出してふくらはぎに1周貼る アンカー2:1つ目のアンカーと1/3ほど重なるように下に1周貼る アンカー3:土踏まずのあたりに1周貼る サポート:足首をアキレス腱が伸びない角度に調整する サポート2:かかとを通って3本目のアンカーから、1本目アンカーまで真っすぐ貼る Xサポート1本目:3本目のアンカーからアキレス腱で交差するように1本目のアンカーに向けて貼る Xサポート2本目:Xサポート1本目と反対からアキレス腱で交差するように1本目のアンカーに向けて貼る サーキュラー:全てのテープを固定するため、アンカー1本目〜3本目位置にそれぞれ1周巻く この段階の痛みは炎症が進行している可能性があるため、早めの医療機関受診を推奨します。 テーピングと併用すべきアキレス腱炎の再発予防・セルフケア方法 テーピングによる応急処置だけでなく、日常的なセルフケアを並行して行うことで、アキレス腱炎の再発予防が期待できます。 日常的な注意点とセルフケア方法は、以下のとおりです。 運動量を段階的に調整し、急激な負荷増加を避ける クッション性のある靴やインソールを使用する ウォーミングアップとクールダウンを徹底する 痛みや腫れがある際はアイシングと湿布を併用する ストレッチ・マッサージなどのセルフケアを行う際は、以下を参考にしてください。 腓腹筋ストレッチ:壁に手をつき、足を前後に開いて後ろ足のふくらはぎを伸ばす ヒラメ筋ストレッチ:片足を台に乗せて膝を曲げ、体重をかけてふくらはぎを伸ばす アキレス腱周囲マッサージ:アキレス腱部分を手でつまみ、上下に動かすのと足首を上下に動かすのを繰り返す これらのセルフケアはテーピングと組み合わせることで相乗効果が期待できます。 ぜひお試しください。 アキレス腱炎の根本的な治療法 テーピングやセルフケアで症状が改善しない場合は、医療機関での根本的な治療が必要です。 アキレス腱炎の治療には、主に以下の3つがあります。 従来の保存療法 外科的治療 再生医療 早期の適切な治療により症状の慢性化を防ぎ、回復が期待できます。 従来の保存療法 アキレス腱炎の治療では、まず保存療法が第一選択となります。 手術を行わない治療法で、多くの患者さまで症状の改善が期待できる安全性の高い治療です。 保存療法では、以下の治療を行います。 安静・運動療法:活動量の調整と段階的な運動負荷の増加 物理療法:超音波治療、電気刺激療法、温熱療法 薬物療法:消炎鎮痛剤の内服、湿布、ステロイド注射 装具療法:足底板、ヒールパッドによる足部アライメント調整 リハビリテーション:理学療法士による専門的な運動指導 これらの保存療法で十分な改善が得られない場合は、次の外科的治療を検討します。 外科的治療 保存療法で症状が改善しない場合や、腱の変性が著しい場合に外科的治療(手術)が検討されます。 アキレス腱の手術には、主に以下のような方法があります。 腱周囲剥離術:癒着した周囲組織を剥離し、腱の滑走性を改善 変性組織切除術:変性した腱組織を切除し、健康な組織の再生を促進 腱縫合術:部分断裂がある場合の腱組織の修復 腱移植術:重度の変性に対する健康な腱組織による置換 手術後はリハビリテーション期間が必要ですが、根本的な症状改善が期待できます。 再生医療 アキレス腱炎などのスポーツ外傷に対しては、患者さま自身の幹細胞や血液を利用する再生医療という治療法もあります。 幹細胞治療:脂肪や骨髄から採取した幹細胞による治療 PRP療法:患者さまの血液から抽出した血小板を患部に投与 当院「リペアセルクリニック」では、脂肪由来の幹細胞治療とPRP療法を提供しております。 スポーツ外傷に対する再生医療についての詳細は、以下をご覧ください。 アキレス腱炎が慢性化する前に医療機関を受診しよう アキレス腱炎による痛みに対して、テーピングは有効な応急処置方法ですが、あくまで一時的な対処法に過ぎません。 症状別のテーピング方法やセルフケアを適切に行うことで痛みの軽減は期待できますが、根本的な治療には限界があります。 また、テーピングだけに頼り続けると、症状の慢性化や断裂リスクの増大など深刻な問題を引き起こす可能性があります。 アキレス腱炎が慢性化する前に治療を受けるためにも、早期の医療機関の受診がおすすめです。 他にも患者さま自身の細胞を活用した再生医療という治療方法もあります。 再生医療についてご検討の際は、当院「リペアセルクリニック」へお気軽にお問い合わせください。
2019.09.04 -
- ひざ関節
- 膝蓋軟骨軟化症
ランニングやジャンプを頻繁に行うスポーツで起こりやすい「シンスプリント」は、すねの内側にズキズキとした痛みが走り、練習や試合に影響が出てしまうことも少なくありません。 上記のようなつらい症状に対しては、テーピングが痛みの軽減や再発予防に有効です。 本記事では、シンスプリントに悩む方のために、テーピングの正しい巻き方を解説します。 シンスプリントの痛みでお困りの方や効果的なテーピング方法を知りたい方は、ぜひこの記事を参考にしてください。 しかし、テーピングは適切な治療を受けるまでの対処法であり、完治するわけではありません。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、シンスプリントの症状改善が期待できる再生医療に関する情報を公開中です。 「シンスプリントの痛みを早く治したい」という方は、ぜひ再生医療でどのような治療を行うかご確認ください。 シンスプリントに効果的なテーピングの巻き方 シンスプリントによるすねの痛みを和らげ、患部への負担を軽くするためには、キネシオロジーテープ(伸縮性のあるテープ)を使った正しいテーピングの巻き方を覚えることが効果的です。 手順 詳細 1. テープの準備 1本目:膝下のすねから足の中央(足の甲の少し先)まで届く長さにカット。 2本目:ふくらはぎを軽く一周できる長さにカット。 2. 足首の角度 椅子に座るなどして膝を軽く曲げ、足首の角度が90度(直角)になるように保つ 3. 1本目のテープ:足の甲から 1本目のテープの端(約5cm)の剥離紙を剥がし、足の甲の中央、やや親指寄りの部分にしっかりと貼り付ける。 4. 1本目のテープ:すねに沿って 残りの剥離紙をゆっくりと剥がしながら、テープを引っ張らずに自然な張力で、すねの内側に沿って、痛みを感じる部分を通過するように膝下までまっすぐに貼る。 5. 2本目のテープ:中央部分の準備 2本目のテープを取り、テープの真ん中で軽く折り目をつける。折り目に沿って、テープ裏の剥離紙を中央部分で破り、左右それぞれ約5cmずつ剥離紙を剥がして、テープの中央部分を露出させる。 6. 2本目のテープ:痛む部分へ 露出させた2本目のテープの中央部分を、すねの一番痛みを感じる箇所に当てる。テープを少しだけ引っ張りながら、痛い部分を覆いかぶせるように貼り付ける。 テーピングを行う前には必ず皮膚を清潔にし、乾燥させておくのがポイントです。 また、テープを貼った後にかゆみや発疹、過度な圧迫感がある場合はすぐに使用を中止し、医療機関に相談しましょう。 シンスプリントでテーピングを巻く目的 シンスプリントでテーピングを巻くことには、痛みを和らげるだけでなく、以下のような目的があります。 痛み症状の軽減 怪我の予防・再発防止 怪我の応急処置 目的を理解することで、テーピングをより効果的に活用し、早期の競技復帰や再発防止につなげることができるでしょう。 痛み症状の軽減 テーピングを痛む部位と周辺に正しく貼り、炎症を起こしている部分を物理的に圧迫することで痛み症状の軽減効果が期待できます。 シンスプリントによるすねの内側にズキズキとした鋭い痛みは、すねの骨を覆っている骨膜や周囲の筋肉が炎症を起こすことで生じています。 テーピングを正しく貼ることで、運動中に骨膜が過度に引っ張られたり、筋肉が不必要に振動したりするのを抑制し、患部にかかるストレスを軽減することができるのです。 その結果、炎症のさらなる悪化を防ぎ、痛みの軽減につながります。 怪我の予防・再発防止 テーピングによって筋肉の不必要な動きや関節の可動域を適度に制限し、関節の安定性を高めることで怪我の予防・再発防止の効果が期待できます。 ランニングやジャンプ、ダッシュといった動作を繰り返すスポーツを行っている方は、常にシンスプリントを発症するリスクと隣り合わせといえます。 適切なテーピングによって、着地時などの衝撃や運動中に繰り返し筋肉にかかる負荷を分散させることができるのです。 怪我の応急処置 テーピングは医療機関を受診するまでの間、患部の腫れや内出血を抑え、痛みを和らげるための応急処置の基本である「RICE処置」の中の「圧迫(Compression)」として活用できます。 応急処置の原則「RICE」 詳細 R (Rest:安静) 患部を動かさないようにする I (Ice:冷却) 氷のうなどで患部を冷やし、炎症や腫れ、痛みを抑える C (Compression:圧迫) テーピングや弾性包帯などで患部を適度に圧迫し、内出血や腫れが広がるのを抑える E (Elevation:挙上) 患部を心臓より高い位置に保ち、腫れを軽減する テーピングによる圧迫固定は、あくまで医療機関を受診するまでの「応急処置」であり、一時的に痛みや腫れを和らげるための手段です。 応急処置を行った後は、できるだけ早く整形外科などの専門医の診断を受け、適切な治療を行いましょう。 以下の記事では、RICE処置について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。 シンスプリントでテーピングを巻くときの注意点 テーピングは使い方を間違えると、シンスプリントの症状を悪化させる可能性もゼロではありません。 ここでは、シンスプリントでテーピングを巻く際に、特に気をつけていただきたいポイントを解説します。 長時間テーピングを貼りっぱなしにする 強く巻きすぎる 伸縮テープを伸ばしすぎる 注意点をしっかり理解して、正しい方法でテーピングを行いましょう。 長時間テーピングを貼りっぱなしにする テーピングを長時間貼りっぱなしにすると、汗による蒸れやかぶれといった皮膚トラブルを引き起こす可能性があります。 また、テープ本来のサポート効果が薄れたりすることも考えられます。 そのため、運動が終わった後など、その日のうちには剥がすようにし、もし翌日も必要であれば新しいテープに貼り替えるのが理想的です。 強く巻きすぎる シンスプリントの痛みを抑えたい一心でテーピングをきつく巻きすぎると血行が悪くなり、痛みが強くなったりする恐れがあります。 テーピングを巻いた後に、足の指先がジンジンとしびれたり、皮膚の色が普段より赤紫色っぽく変色したりしている場合は、強く巻きすぎているサインです。 強く巻きすぎてしまった場合は、一度剥がして適切な強さで巻き直しましょう。 伸縮テープを伸ばしすぎる 伸縮性のあるキネシオロジーテープなどを使用する際に、テープを引っ張りすぎた状態で貼ってしまうと、テープが持つ本来のサポート効果が十分に発揮されません。 さらに、筋肉の負担を増やしたり、皮膚のかぶれを引き起こしたりする可能性があるため、適切な張力で貼ることが大切です。 基本的にはテープを引っ張らずに、皮膚にそっと置くようにして押さえる程度で貼るのがポイントです。 シンスプリントにおすすめのテーピングは? テーピングにはいくつかの種類があり、特徴や適した使用シーンが異なります。 ここでは、シンスプリントのケアや予防によく使われる代表的なテーピングテープの種類を解説していきます。 キネシオロジーテープ パワーテープ 目的や使用する場面に合わせて、テーピングを選ぶための参考にしてください。 キネシオロジーテープ キネシオロジーテープ(キネシオテープ)は、人間の筋肉に近い伸縮性を持つように作られたテーピングテープで、関節の動きを過度に制限することなく筋肉の働きを自然にサポートしてくれます。 キネシオロジーテープの特徴 筋肉に近い伸縮性で動きを妨げずフィット 痛み・疲労軽減や血行促進など筋肉をサポート 貼りやすく肌に優しい、初心者やセルフケアにおすすめ キネシオロジーテープは、あくまで筋肉の動きを「サポート」したり、軽い「補助」をしたりするのが主な役割です。 関節をガッチリと強力に固定するほどの固定力はないため、痛みの軽減や予防には有効ですが、関節をしっかりと固定する必要がある場合には向いていません。 パワーテープ パワーテープは頑丈な素材で作られ、強力な粘着力と固定力を持つテーピングです。 パワーテープの特徴 伸縮しない素材で関節を強力に固定、動きを制限 汗や水に強く、激しい運動でもズレにくい アスリートや強い固定が必要な時に最適 一度貼ると貼り直しが難しいため、貼る際には慎重さが求められます。 また、剥がすときに皮膚に痛みを感じたり、肌が弱い方はテープの刺激でかぶれてしまったりする可能性もあります。 そのため、あらかじめテープを貼る部分にアンダーラップという薄い保護用のテープを巻くと、肌への負担を軽減できます。 シンスプリントを早く治すためには再生医療を検討しよう シンスプリントのケアにおいて、正しい知識に基づいたテーピングは有効な手段の一つです。 しかし、テーピングはあくまで症状を緩和したり、患部をサポートしたりするための補助的な役割が中心です。 テーピングやセルフケアを続けても痛みが改善しない、症状が長引いている場合は、自己判断で無理をせず、専門の医療機関にご相談ください。 近年では、損傷した組織の修復を促し、治癒力を高める「再生医療」といった新しい治療の選択肢もあります。 つらいシンスプリントの悩みから解放され、再び全力でスポーツを楽しむために、再生医療も視野に入れ、一度専門医に相談してみることをおすすめします。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、シンスプリントの症状改善が期待できる再生医療に関する情報を公開中です。 「シンスプリントの痛みを早く治したい」という方は、ぜひ再生医療について知っておきましょう。
2019.09.04 -
- ひざ関節
肋軟骨炎とは肋骨と胸骨をつなぐ肋軟骨が炎症を起こし、胸の痛みや違和感を生じる疾患です。 深呼吸・咳・姿勢によって痛みが増すことがあり、胸がチクチク痛む・押すとズキッとするといった症状が起こる場合があります。 しかし、「肋軟骨炎を予防する方法が分からない」「もし発症した時の治療法を知りたい」と、不安や疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか? 本記事では、肋軟骨炎を予防するために見直すべき生活習慣について解説しています。 肋軟骨炎の一般的な治療法についても、紹介しています。 「またあの胸の痛みを繰り返したくない」という方は、ぜひ参考にして日常に取り入れやすい予防法を通じて、再発リスクを減らしていきましょう。 肋軟骨炎を予防するには?生活習慣の見直しポイントを紹介 肋軟骨炎を予防するには、以下のような生活習慣を見直しましょう。 猫背・巻き肩や長時間同じ姿勢などに注意する 適度な運動・筋トレを行う ストレスや疲労に注意する 自分の体と向き合い、無理なく続けられるケアを取り入れることが肋軟骨炎の予防となります。 猫背・巻き肩や長時間同じ姿勢などに注意する 以下のような姿勢の悪さは肋軟骨炎の原因の一つになりますので、注意しましょう。 猫背・巻き肩 スマホやPC作業などによる長時間の前かがみ 体を動かさず同じ姿勢を維持し続ける これらの姿勢の状態が続くと、胸郭まわりに負荷が集中し、肋軟骨に炎症が起こりやすくなります。 また以下のような方法でストレッチを取り入れることも有効です。 習慣 内容 目的 こまめな姿勢リセット 1時間に1回は立ち上がる・伸びをする 血流促進・筋緊張の緩和 肩甲骨を寄せるストレッチ 肩を開く・胸を張る簡単な動き 胸部の圧迫を軽減 背筋を伸ばす意識 座る・立つ時に姿勢を意識 猫背・巻き肩の予防 日常的な姿勢の見直しが、肋軟骨への負担を減らし、炎症の予防につながります。 適度な運動・筋トレを行う 肋軟骨炎の予防には、以下のような軽い運動や筋トレも効果的です。 種類 具体例 期待できる効果 有酸素運動 ウォーキング、軽めのジョギング 血行促進・全身の代謝UP ストレッチ 肩甲骨まわり、胸の開き 筋肉の緊張緩和・姿勢改善 筋力トレーニング 背筋・体幹トレ・肩甲骨周囲 姿勢保持力の向上・負担分散 ただし、肋軟骨炎の症状がある場合は、まず炎症や痛みが落ち着くまで無理をせず安静に過ごすことが大切です。 痛みが和らいできたら、徐々に軽めの運動から再開しましょう。 ストレスや疲労に注意する ストレスや疲労の蓄積は、肋軟骨炎の見えにくい引き金になることがあります。 精神的な緊張が続くと呼吸が浅くなり、胸郭の動きが制限されることで、肋軟骨まわりに余計な負担がかかってしまいます。 また、ストレスは自律神経のバランスを乱し、炎症反応が過敏になる要因にもつながる可能性があるので、以下のような方法で対策しましょう。 深い呼吸を意識する(腹式呼吸) 軽い瞑想やマインドフルネス 自分の趣味に集中する時間を持つ 1日7時間以上の質の高い睡眠 栄養バランスの取れた食事 ストレスを感じやすい人ほど、意識的に心と体を整える習慣を取り入れましょう。 肋軟骨炎の一般的な治療法 肋軟骨炎の一般的な治療法としては、以下の通りです。 安静 薬物療法 温熱療法・理学療法 ブロック注射 自身に合った治療法を選択するためにも、ぜひ参考にしてください。 安静 肋軟骨炎の治療の基本は、患部を安静に保つことです。 以下のような動作や姿勢を避け、肋骨周辺に負担をかけないようにしましょう。 胸を張る・ひねる動作は控える 猫背・巻き肩など 激しい運動や患部への圧迫といった、負担がかかる姿勢や動作を控えることを意識することが大切です。 薬物療法 肋軟骨炎の薬物療法では、痛みや炎症を抑えることを目的に症状の程度に応じて以下のような内服薬や外用薬が使用されます。 NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬) 湿布・塗り薬 咳止め/痛み止め 薬の使用は一時的な症状緩和を目的としており、根本的な治療には安静や生活習慣を見直しましょう。 また症状や体質に応じて医師の指導のもと適切に使用することが大切です。 温熱療法・理学療法 肋軟骨炎の治療では筋肉の緊張をほぐし痛みを和らげるとともに、肋軟骨周辺の柔軟性を高めることを目的として温熱療法や理学療法が用いられます。 温熱療法 患部を温め、血行を促進 理学療法 ・ストレッチや軽い運動を通じて、胸郭周辺の筋肉と関節の柔軟性を高める ・姿勢改善で肋軟骨への負担を軽減 痛みが和らいできたら、専門家のアドバイスを受けながら、自分の体調に合わせて少しずつ取り組み始めましょう。 ブロック注射 肋軟骨炎の治療では一般的に安静や薬物療法で回復が見込まれますが、症状が強く、長期間続く場合には以下のようなブロック注射が検討されることがあります。 局所麻酔薬 ステロイド ただし肋軟骨炎は通常数週間で自然に改善することが多いため、初期段階でのブロック注射まで行うことは基本的にはありません。 症状の経過を見ながら、医師と相談して適切なタイミングで導入しましょう。 【まとめ】肋軟骨炎の予防は生活習慣を見直そう!治療には再生医療という選択肢も 肋軟骨炎を予防・再発防止するためには、日々の生活習慣の見直しが重要です。 猫背・巻き肩や長時間同じ姿勢などに注意する 適度な運動・筋トレを行う ストレスや疲労に注意する 肋軟骨炎を予防の基本は、肋軟骨への負担を避けることです。 しかし、これらの対策を取り入れても症状が長引く場合や、痛みが慢性化している場合には、従来の保存療法だけでなく再生医療も選択肢の一つになります。 当院(リペアセルクリニック)では、肋軟骨炎に対する再生医療を活用し、炎症や組織の修復をサポートする治療を提供しています。 「つらい胸の痛みを根本から改善したい」「再発を繰り返さない治療を探している」という方は、ぜひ一度ご相談ください。
2019.09.03 -
- ひざ関節
バスケットボールでは、ディフェンス時の切り替えしの動作や、ドリブル時の急ストップなどによって半月板損傷を起こすことがあります。 半月板損傷が起きた場合、どのような症状が見られるのか、どのような治療法があるのか、多くのバスケットボール選手が気になっているでしょう。 本記事では、バスケで半月板損傷を起こす原因や治療法、手術を避けて治療できる再生医療について解説します。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、半月板損傷を手術せずに治療できる再生医療について情報を配信しています。 再生医療は、手術や入院不要で治療できるため、早期に競技復帰を目指せる注目されている治療法です。 「半月板損傷を早く治したい」「手術せずに治したい」という方は、ぜひ参考にしてください。 バスケで半月板損傷になる原因3つ バスケで半月板損傷を起こす原因は、主に次の3つです。 ドリブルやディフェンスの切り替えし動作 ドリブル時の急ストップ 内股のシュートフォーム ドリブルやディフェンス時の切り返し動作 ドリブルからフロントチェンジ、次にターンといった場面は多いですが、下肢が地面に固定されたまま上半身だけで行う体重移動は、半月板が傷つきやすいです。 とくに注意が必要なのがターンで、軸足が固定されたままターンしている選手を見かけますが、ボールを回して体幹回旋を行うため、半月板には大きな捻る力が発生してしまいます。 ターンは股関節を回して重心移動を行うものであって、膝を捻るのではありません。 その他の切り替えしやディフェンスの際にも見られる動作なので、 正しい体重移動の練習が必要です。 ドリブル時の急ストップ ドリブルからのストップにおいて、以下のようなケースは半月板損傷を起こしやすいので注意が必要です。 膝が内側に入っている 後方加重になっている 膝が内側に入ると、膝の向きと足の向きが揃っていなければ、膝を捻りやすい角度となっています。 さらに加速した状態からストップすると、慣性力を止めなければならないため、膝が内に入れば慣性力は逃げる場所がなくなり、結果的に膝の捻転力を強めてしまうのです。 また、後方加重の場合には、後ろへ倒れないよう太ももに力を入れて踏ん張るため、膝全面の筋肉や、関節への負荷が大きくなります。 内股のシュートフォーム 内股シュートの問題点は、以下の通りです。 内股姿勢からのシュートとなるため、ジャンプ動作で膝を捻ってしまう ストップ時に慣性力を逃がせず、膝を捻りながら踏ん張ってしまう シュートの動作で飛び上がる際に内股の選手は母趾で蹴り上げて飛ぶため、膝に捻る力が働いてしまい、半月板損傷を起こしやすくなります。 内股から真上に飛ぼうとすると、母趾のみに力が入ってしまうため、無意識のうちに膝を捻っている可能性が高いです。 バスケによる半月板損傷の症状 バスケットボール競技による半月板損傷の症状は、一般的に以下のものが現れます。 疼痛 キャッチング ロッキング 可動域制限 歩行不可 半月板損傷が起きたばかりの急性症状は「疼痛」で、膝を伸ばす際に引っかかるような違和感を、「キャッチング」といいます。 損傷が大きく断裂している場合には、関節内に半月板の一部が入り込み、関節がある一定の角度以上に動かない「ロッキング」と呼ばれる状態です。 ロッキング状態だと、関節を動かせる範囲が限定される「可動域制限」となり、さらに症状が進めば、歩けない「歩行不可」の状態となります。 バスケによる半月板損傷の治療法 バスケによって半月板損傷になった場合、一般的な治療法は大きく分けると以下の2種類です。 保存療法 手術療法 それぞれの治療法について詳しく解説していきます。 保存療法 半月板損傷に対する保存療法では、以下のような治療が行われます。 半月板損傷が軽度の場合は、補助補強のために装具やテーピングを使用し、痛みを感じる場合には、投薬やリハビリを行います。 症状がさらに進んでいる場合は、関節液の吸引や注射などの治療となり、注射に使われるのは麻酔剤やヒアルロン酸です。 関節液吸引や注射で痛みが抑えられない場合や、筋委縮へ症状が進むのを防ぐために低周波などによる電気刺激での治療が行われます。 しかし、保存治療はあくまでも対処療法のため、症状を抑えることや進行を防ぐことが目的で、半月板損傷の修復はできません。 手術療法 半月板損傷に対する手術療法では、以下のような手術が行われます。 半月板縫合術とは、損傷によって裂けた半月板を縫い合わせるため、半月板を残せる手術方法です。 一方で、半月板切除術では、痛みの原因となっている損傷した半月板を切り取ります。 縫合術または切除術のどちらか一方で手術を行う場合や、両方を組み合わせた手術を行う場合もあります。 バスケを原因とする膝の痛みを手術せずに治す再生医療について 近年の半月板損傷の治療には、手術をしないで半月板の修復を目指す「再生医療」が注目されています。 再生医療とは、人間の持つ再生力を活用し、損傷した半月板の再生・修復を目指す医療技術のことです。 手術をしない治療方法には「保存療法」もありますが、対処療法のために完治ができないことに加え、重度の半月板損傷には対応できません。 しかし、再生医療であれば、損傷した半月板の改善にも期待できる治療法のため、早期に競技復帰できる可能性が高いです。 再生医療は手術や入院の必要がないため、スポーツ選手にとって望ましい治療方法であり、海外でも注目されています。 「半月板を手術せずに治したい」「半月板損傷を早く治したい」という方は、ぜひご検討ください。 バスケによる半月板損傷の予防・改善には膝の負担を避けることが重要 バスケットボールは、膝に大きな負担がかかる動作を頻繁に行うスポーツです。 バスケによる半月板損傷の原因となる動作ですが、膝の負担を避けるフォームなどの改善を行わないと再発する可能性が高いです。 半月板損傷の治療と合わせて、膝への負担を避ける動作を習得しましょう。 手術をしないで治療したい方や、少しでも早く競技に復帰したい方は、再生医療を検討してみてはいかがでしょうか。 再生医療専門クリニックである当院リペアセルクリニックへお気軽にご相談ください。
2019.09.03