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- ひざ関節
バスケ選手は激しい動きを行うため、体の各所に痛みなどの症状を呈しやすいです。 「膝の痛み」もその1つであり、放置すれば痛みによるパフォーマンスの低下が懸念されますし、日常生活にも悪影響が及ぶ可能性もあります。 そこで、バスケ選手の膝の痛みを解消する方法として「再生医療」の検討をおススメします。 こちらもご参照ください バスケ選手に膝の痛みが生じやすい理由とは? 膝の痛みを生じるということは、膝に何らかの異常が発生していると考えるべきです。 バスケという競技は、短時間で激しいダッシュやジャンプを繰り返すスポーツで、その際、膝には大きな負荷がかかります。部活やプロとしてバスケをしている選手の場合は、膝にかかるダメージの回復が追い付きません。 その結果、膝の関節や筋肉にダメージが蓄積し、「ジャンパー膝」、「靭帯損傷」、「半月板損傷」などのトラブルが発生しやすいのです。 バスケ選手が膝の痛みを改善方法するには? 膝の痛みに対する改善方法は、大きく分けて「保存療法」と「手術」があります。 保存療法は膝の安静を確保し、症状の進行を防止する治療法で、軽度な障害に対する治療として選択されるケースが多く、発生している痛みに対してはアイシングなどの対処や消炎鎮痛剤などで対応します。 手術は膝に発生している骨の損傷や筋の断裂を治療する方法で、保存療法では対処できない痛みを改善する方法として選択され、保存療法とは異なり根本的な治療を目指します。 重度の膝の痛みがある場合、手術はスポーツへの復帰を考えるのであれば必要不可欠ですが、手術を受けることに抵抗を感じる人もいますし、手術の結果次第ではスポーツへの復帰が絶望的になるケースも存在します。 再生医療によって膝の痛みの改善する選択肢もある! スポーツ医療における新しい選択肢として「再生医療」が注目されています。 再生医療とは、「幹細胞」などの細胞を利用することによって、欠損や機能不全を起こしている組織や臓器の再生を促す治療法です。 保存療法では痛みを改善できないけれど、手術を受けることに抵抗を感じるという人や、速くスポーツに復帰したいという人にとって、再生医療は極めて重要な選択肢となるでしょう。 外科的な手術を受けずにスポーツへの早期復帰を目指すのであれば、再生医療も1つの選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。 まとめ 膝の痛みはバスケ選手にとって大きな問題になりますが、現代の医療現場においては、常に保存療法や手術が最適な選択肢になるというわけではありません。新しい選択肢である再生医療を選択することもできます。 再生医療にはメリットが多いので、スポーツへの早期復帰を目指したい人はぜひ検討してみて下さいね。
2019.09.03 -
- ひざ関節
水泳選手特有「平泳ぎ膝」の治療は、保存療法以外にも再生医療という方法 スポーツ選手は、特殊な体の使い方をすることで通常よりも関節などを中心に体の各所にさまざまな障害を負いやすくなります。水泳選手もその一種であり、水泳選手特有の症状として「平泳ぎ膝」が挙げられます。 そこで、平泳ぎ膝とはどのような症状なのか、どのようなトラブルが起こるのかについて解説します。 水泳選手に見られる平泳ぎ膝とは? 水泳選手に見られる「平泳ぎ膝」とは、簡単に言えば平泳ぎの脚の動作によって引き起こされる膝の障害のことです。通常、膝の関節は「靭帯」によって、4方向への動きが制限されていますが、平泳ぎという膝の使い方の激しい泳ぎ方を繰り返すことによって、膝への悪影響が蓄積してしまうのです。 現代の平泳ぎにおいては「ウィップキック」と呼ばれる、膝の間隔を狭めて足を最大限外側に広げる泳法が主流となっていますが、この平泳ぎのキックは、開始時に膝関節において最大の屈曲を起こしています。 この動きにより、膝の外旋および外反が強く発生し、膝の靭帯に強い力が及びます。そして、その動きが繰り返されることによって膝への負担が蓄積し、周囲に炎症などが起こります。 平泳ぎ膝は、水泳選手としてのパフォーマンス低下につながる可能性も! 平泳ぎ膝になると靭帯の周囲に炎症を起こすため、膝の内側周辺に強い痛みを感じることが多くなります。この痛みが、膝の動きにおいて違和感や力の制限を課してしまうといった弊害をもたらすため、水泳選手としてのパフォーマンス低下にもつながります。 もちろん、脚に関する障害は日常生活においても大きな問題となり、重症化すれば歩行などに、何らかの悪影響を及ぼす可能性も捨てきれません。 平泳ぎ膝の治療には再生医療がおすすめ 平泳ぎ膝で軽度の場合には、「はり治療」や「電気治療」で痛みを軽減できるケースもあり、保存療法で安静を確保するという方法もありますが、これらが奏功しないことも少なくありません。 そこで、おすすめしたいのが「再生療法」です。膝の再生療法では、靭帯の損傷に対しても自身の細胞を用いて回復を促す治療を実現します。 場合によっては、すでに実施している治療ではとれない痛みを解消したり、早期に症状を回復させられるなどのメリットがあり、特に水泳選手にとっては最高のパフォーマンスへの回復を早められるきっかけになる可能性があります。 まとめ・水泳選手特有「平泳ぎ膝」の治療は、保存療法以外にも再生医療という方法 平泳ぎ膝は水泳選手にとって他人事ではなく、場合によっては選手生命につながる大きな問題になる可能性があります。再生医療では体への負担を抑えつつ安全性の高い治療を受けられるため、水泳選手として活躍し続けるための大きな力となるでしょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2019.09.02 -
- ひざ関節
反張膝(はんちょうひざ)は、立った時に、膝関節が通常の可動範囲を超えて後方に反り曲がってしまう状態で、スポーツや日常生活に影響を与えることが多いです。 「治すのは大変?」と不安になるかもしれませんが、実は再生医療を使った治療が今注目されています。再生医療は従来の治療法とは違い、手術を避けつつ、膝を根本から治療できるのが魅力です。 この記事では、反張膝の原因や主な治療法、反張膝の再生医療について詳しく解説します。 反張膝とは 反張膝とは、足を横から見たときに後ろに弓のように曲がってしまっている膝変形のことです。反張膝の原因は、生まれつきや大腿骨に外傷を受けて変形したことなどが考えられます。靱帯や筋の柔軟性が過剰なケースでも生じやすく、膝が反るような力の入れ方を続けると発症しやすいです。 また、脳卒中などの脳疾患で麻痺が残った方も反張膝になる場合があります。 反張膝は膝の関節が過度に伸び切った状態になり、大腿四頭筋や下腿三頭筋に大きな負担がかかると同時に膝関節や足部の変形につながるおそれがあります。 自分が反張膝なのではないか?と気になる方は、セルフチェックも可能です。自分でできるチェック方法を紹介するので、参考にしてください。 反張膝の原因 反張膝を起こしてしまう原因には「生まれつきの遺伝性」「過去に膝に怪我をした」「筋力・柔軟不足」などが考えられます。 ここからは反張膝を起こす要因として挙げられる3つの原因について詳しく見ていきましょう。 生まれつき・遺伝的な要因 反張膝は、遺伝的な要因が影響する可能性があり、両親や兄弟など家族の中で同様な膝の疾患や問題を持っている場合は、反張膝になりやすいと言われています。 家族に確認して問題がある場合は、早期の対策を講じることで、予防や治療に役立てられます。 過去の膝の怪我 過去の膝の怪我や手術は大きなリスク要因です。膝を怪我した後や手術後は、膝の構造が変化する場合が考えられます。 また、脳卒中後の片麻痺も反張膝のリスクを高める可能性があります。脳卒中によって片方の体が麻痺すると、麻痺した側の筋力低下や筋緊張の変化が起こり、膝関節の動きが不安定になるからです。その結果、反張膝が発生しやすいといわれています。 膝の怪我や手術、脳卒中後の片麻痺は、反張膝のリスクを高める重要な要因です。要因がある場合は、早期の予防策や適切なリハビリテーションが必要です。 筋力不足・過度な柔軟性 反張膝は、膝関節が通常の可動域を超えて過度に伸展する状態を指します。膝の安定性が損なわれ、歩行や日常生活に支障をきたしますが、背景には、筋力不足や過度な柔軟性が関与しています。 膝の安定性を保つためには、周囲の筋肉が重要です。とくに大腿四頭筋やハムストリングスの筋力が不足していると、膝関節をしっかりと支えられなくなり、膝が後方に過度に伸びやすくなります。 大腿四頭筋 太ももの前面に位置し、膝を伸ばす力を助ける4つの筋肉の総称です。大腿四頭筋筋力が不足すると、膝の安定性が低下します。 ハムストリングス 太ももの裏側に位置する3つの筋肉の総称で、膝を曲げたり、股関節を後ろに反らすときに働きます。 靭帯は、膝関節内で骨と骨をつなぐ組織です。靭帯が過度に柔軟であったり、緩んでいたりすると、膝関節の安定性が低下し、反張膝を引き起こすリスクが高まります。とくにストレッチを頻繁に行う人は靭帯が柔らかくなりすぎるため、注意が必要です。 また、関節の柔軟性も反張膝に影響を与えます。関節が過度に柔らかい場合、膝が通常の範囲を超えて伸びることがあります。関節の柔軟性維持は重要ですが、過度に柔らかくするのは避けましょう。 反張膝を回避するためには、筋力と柔軟性のバランスが重要です。 反張膝の主な治療方法(治し方) この項目では、反張膝を治したい方に向けて治療方法を紹介します。いずれも専門医の指示にしたがって適切に行いましょう。 保存療法 保存療法とは病気などの直接原因を取り除くのではなく、症状の改善や緩和を目指す治療をさします。 保存療法にはリハビリも含まれ、いくつかのアプローチがあります。反張膝は単純に筋肉を鍛えるだけで改善されるものではなく、神経回路についての取組みも重要です。 以下に、反張膝のリハビリに役立ついくつかの方法を示します。 1.神経回路の再構築を目指すリハビリ 膝関節の屈曲と足関節を背屈する練習が重要となります。 足関節の筋緊張の影響を受けやすいので、足関節周りのストレッチも有効です。 歩行中の正しい姿勢や体重移動を回復する目的があります。 2.装具療法の利用 AFO(短下肢装具)は、装具を使用して足関節機能を補助することで、膝の伸展抑制をサポートする方法です。安定した歩行を促進して反張膝の改善を目指します。 3.筋力増強トレーニング 単に膝周囲の筋肉を強化するだけではなく、足の関節や、股関節を含んだ足全体の筋肉を効果的に鍛えるのが大切です。とくに前脛骨筋や股関節伸展筋を重点的にトレーニングし、反張膝の改善を見込みます。 4.姿勢と歩行の意識 歩行中、体重の移動や、足裏の感覚を意識して行う訓練が効果的と言われています。歩行訓練では体重移動を正確に行うことを意識し、神経回路に正しい動きを伝えます。 リハビリは個々の症状や状態に応じて調整されるものです。専門医の指導のもとで、個人に適したリハビリ(保存療法)を受けましょう。 外科的療法 外来的療法と呼ばれる反張膝の手術は、症状が重い場合に検討される治療法です。しかし感染や出血などのリスクが伴う場合があります。 また、麻酔による副作用や、手術後の回復に時間がかかる場合もあるので、手術前には医師との相談が重要です。さらに手術後には入院期間が「数週間から数カ月」といった長期になる点もデメリットでしょう。 そのため治療方法の選択は、患者様の症状や状態、およびリスクを十分に考慮した上で専門医と相談するのが大切です。 再生医療 再生医療とは、体の再生能力を利用して損傷した組織や器官を修復する新しい治療法です。幹細胞などを使って、膝の軟骨を再生させます。 反張膝は自分では気づきにくい症状ですが、誰かに指摘されたり痛みを感じたりしたら、早めに専門医に相談しましょう。 それでも改善しない場合は、再生医療検討がおすすめです。再生医療は、手術せず、入院もいりません。体に負担をかけずに日常生活に復帰できます。 反張膝に関するよくある質問 この項目では、反張膝に関するよくある質問に対して回答させていただきました。 反張膝にお悩みの方は参考にご確認ください。 水泳選手は反張膝を治したほうが良い? 結論、反張膝は水泳に対して有利に働くことから、治すべきか否かの判断は難しいところです。 反張膝は膝の可動域を広げるため、水をとらえる範囲が大きくなり、泳ぐスピードが向上します。しかしパフォーマンス向上につながる側面がある一方で、膝の痛みや将来的な障害のリスクもはらんでいます。 反張膝が競技に与える影響や、膝の痛みなど症状の程度、将来の競技レベルなどを総合的に判断し、医師やトレーナーとよく相談して治療の方針を決めるのが重要です。 反張膝になりやすい女性の特徴は? 女性は男性に比べて骨盤が広く、関節がゆるみやすい傾向があります。そのため、膝関節が不安定になりやすく、反張膝になりやすいと言われています。 また、ヒールのある靴を長時間履くこと、猫背の姿勢を続けることも反張膝の原因になります。さらに妊娠や出産で骨盤の歪みや体型の変化が起こり、反張膝が悪化するケースも少なくありません。 反張膝を治すなら再生医療を検討しよう 反張膝(はんちょうしつ)とは、立ったときに膝関節が正常な可動域を超えて後ろ側に反るように曲がった状態をいいます。 原因は遺伝的な要因や外傷、脳卒中後の麻痺などです。いずれにしても、反張膝が長期間続くと、膝関節や周囲の筋肉に負担がかかり、痛みや歩行困難、姿勢不良などの問題を引き起こす可能性があります。 治療法としては、リハビリテーションや保存療法が一般的です。重度の場合は、外科的治療が検討されますが、その際はリスクと効果を十分に考慮する必要があります。 また、現在は膝以外の場所から脂肪細胞を採取し「幹細胞」を抽出する方法や、血小板を多く含んだ液体を膝に注射する再生医療も注目されています。幹細胞を利用したものは高価な治療法ですが、血小板を利用したPRP療法は治療が継続しやすい費用なのも特徴です。 リハビリから再生医療まで反張膝の改善方法について、気になる点があれば医師に相談するようにしましょう。
2019.09.02 -
- ひざ関節
「ピリッと痛みが走る」「毎日耐え難い痛みがある」といった膝をついた際の痛みにお悩みの方も多いのではないでしょうか。 膝をつく行為はあらゆる場面で頻繁に行うことから、痛みを発症すると日々生活に支障をきたしてしまいます。 そこで本記事では、膝をつくと痛い原因と対処法を紹介します。原因を把握し、適切な対処を行うことで痛みの改善につながるのでぜひ最後までご覧ください。 膝をつくと痛い原因 立っているときや歩行時には痛くないのに、膝をつくと痛みを感じる方は多いです。また、大した痛みでないことからなんとなく我慢してしまい放置している方もいらっしゃるのではないでしょうか。 しかし、原因が不明なままの放置は症状の悪化を招くので注意が必要です。 そこでこの項目では、膝をつくと痛い原因(疾患)について紹介します。 原因1.皮下神経痛 皮下神経痛は、膝に鈍的な刺激などを受けることで皮下組織に炎症を引き起こしてしまう症状です。外傷が治っても神経痛として現れることから、膝をつくと痛みが生じます。 また、神経痛の場合は軟骨や筋肉などに症状が出ているケースとは異なり、痛みが長引くこともあります。 原因2.滑液包炎 滑液包炎とは、クッションの役割を果たす滑液包が炎症し、余分な関節液が溜まってしまう疾患です。 余分な関節液が溜まってしまうと膝の可動域を制限してしまうので、普段の動きに支障をきたします。また、膝をついたときに痛みが生じるだけでなく、足の曲げ伸ばしでも痛みを伴います。 原因3.膝蓋骨の損傷 膝蓋骨の損傷は名前の通り、膝の皿(膝蓋骨)の損傷で発症する疾患です。 膝の曲げ伸ばしが行いにくくなるだけでなく、膝の痛みとして現れてしまいます。もちろん、膝をついた際にも痛みを感じやすいです。 膝をつくと痛いときの対処法 膝をつく行為はは日常的に行う動作のひとつであり、痛みが生じることで相当なストレスになってしまいます。 また、放置すると痛みの症状が長引く可能性があるので注意が必要です。 そこでこの項目では、膝をつくと痛いときの対処法を紹介します。最後まで確認いただき、症状の改善・完治を目指しましょう。 対処法1.激しい運動などは控える 膝をつくと痛い場合は、炎症を引き起こしている可能性があるので激しい運動は控えましょう。 炎症を起こした膝を酷使してしまうと、膝をつくときの痛みだけでなく歩行にも影響を及ぼす可能性が出てきます。 「少しの痛みだから大丈夫」「我慢できる」と無理に運動するのは禁物です。まずは安静にして膝の様子を見守ってください。 対処法2.サポーターを使う 膝をつくと痛い原因のひとつに、膝に負担がかかりすぎていることが挙げられます。負担を軽減するためにも、膝をよく使う方はサポーターの使用がおすすめです。 サポーターの使用で歩行も楽になりますし、不意に膝をついてしまっても痛みを軽減してくれます。 また、膝をつく際の痛みだけでなく、膝の動きを全体的に補助してくれるため、根本となる疾患の改善につながります。 対処法3.病院で治療をする 膝の痛みといってもさまざまな要因があります。したがって、痛みに合わせた治療法を実施することが大切です。、 痛みの原因はMRIやレントゲンなどを撮ってはじめてわかるものもあります。そのため自己判断で解決しようと考えるのは危険です。 痛みの度合いや、軟骨または筋肉の状態によっては手術になる可能性もあります。手術と聞くと避けてしまう人もいるかもしれませんが、早急に治療しておかないと症状が悪化してしまうので、痛みが引かない場合は病院を受診しましょう。 対処法4.ストレッチを行う 安静にしすぎた結果、膝周りの筋力が低下し治癒前よりも膝をつくと痛い状態になってしまう可能性さえあります。 そんな状態を避けるためにも、膝が痛いときにおすすめの簡単なストレッチを紹介します。 ストレッチなので無理して行う必要性はありません。むしろ痛みを伴ったまま行うと症状が悪化する可能性もあります。 できる限り、ストレッチを習慣化することが大切です。柔軟性・関節の可動性を向上させながら、手軽かつ簡単に症状の改善を目指せます。 膝をつくと発症する痛みは再生医療がおすすめ 再生医療は世界中で注目を集めている分野で、外傷的な要因による膝の痛みに効果を発揮します。 PRP注入治療は、自分の血液を採取し遠心分離機にかけ血小板を高濃縮したものを抽出し、患部に注入する治療法です。 高濃縮された液体(PRP)の中には多くの成長因子が含まれており、組織の修復や再生を促し膝の痛みを軽減させます。 幹細胞治療は、米2粒程度の脂肪を採取し、細胞の中にある幹細胞を培養し患部に注入します。 培養された幹細胞を注入することで、炎症や痛みを軽減するだけでなく損傷した組織の修復や改善を可能とします。 膝をつくと発症する痛みにお悩みの方は、ぜひ再生医療をご検討ください。 膝をつくと痛い方からよくある質問 膝をつくと痛む症状は、年齢や痛む場所によって原因が異なることがあります。 この項目では、よくある質問とその回答を通じて、膝の痛みについてより詳しく理解していきましょう。 20代で発症する膝の痛みの要因は? 20代で膝をつくと痛みが生じる主な要因には、過度な運動やスポーツによる負荷が挙げられます。 特に、ジャンプを多用するバスケットボールやバレーボールなどの競技では、膝への負担が大きくなります。また、急激な体重増加や不適切な姿勢、靴選びも原因となることがあります。 具体的には、ジャンパー膝(膝蓋腱炎)や半月板損傷などが20代に多く見られます。これらの症状は、膝をつく動作で痛みを感じやすくなります。 膝をつくと外側が痛む要因は? 膝をつくと外側が痛む主な要因としては、腸脛靭帯炎(ランナー膝)や外側半月板損傷が考えられます。 腸脛靭帯炎は、膝の外側を通る腱が炎症を起こす症状で、ランニングやサイクリングなどの繰り返し動作で発症しやすくなります。外側半月板損傷は、膝の外側にあるクッションの役割を果たす半月板が傷つくことで起こります。 膝をつくと痛い原因と対処法まとめ 膝をつく痛みで日常生活に支障をきたしている方は病院の受診を検討しましょう。 「膝をつくと痛いのは日常茶飯事だから仕方ない」と思い込むのは危険です。放置による症状の悪化を防ぐためにもまず専門医に相談してみましょう。 また、再生医療で膝の治療を行ってみたい方やひとまず相談から始めてみたい方は、当クリニックにお気軽にお問い合わせください。一緒に症状の改善を目指しましょう。
2019.08.10 -
- ひざ関節
膝の水を抜くと癖になるのは本当か?抜かないほうが危険です!その原因と治療方法を解説 「膝が痛く全体的に重さを感じる」「曲げ伸ばししにくい」そう感じている人はもしかすると膝に水が溜まっているかもしれません。 正確には水ではなく「関節液」ですが、関節液としての機能は失われ粘り気や弾力が低下し水のようになるため、一般的に水と呼ばれています。膝に水が溜まっているのを放置しておくと膝の変形や半月板といった組織が破壊されるため、歩行困難になってしまうこともあります。 そんな膝に水が溜まってしまった時の対処法といえば「膝の水を抜く」行為ですが「癖になってしまうのではないか」「今後も水を抜き続けなければいけないのか」と疑問に思うことも多いでしょう。そこで今回は膝の水が溜まってしまう原因とその治療法を解説していきます。 膝に水が溜まってしまう原因とは? 膝の不快感や痛みはなかなか放置しておけないものです 。 立ち上がるときに痛みを伴ったり、正座ができないなど日常生活に支障を及ぼしてしまうこともあります。 そんな膝に水が溜まってしまう原因について解説していきます。 膝に水がたまる原因① 軟骨の損傷 加齢による変形性関節症やスポーツのしすぎで軟骨が傷ついてしまうと、軟骨がすり減り関節が炎症を起こすため膝に痛みを生じます。 膝に水がたまる原因② 関節内の炎症 膝に水が溜まるのは軟骨だけが原因ではありません。膝の関節内で慢性関節リウマチや痛風、さらに細菌などが影響して炎症を引き起こしている可能性もあります。もし細菌性の場合、放置すればするほど関節内で最近が増えより痛みと腫れが増すので注意が必要です。 膝に水がたまる原因③ 軟骨付近の内出血 最後に、骨や靭帯などが損傷したり、膝付近が大きく傷ついてしまうと内出血を引き起こす可能性があります。もしくは血友病といった特殊な病気を患っている場合、内出血を引き起こしやすくなっているため、それにより膝に水が溜まってしまいます。 正常でも膝に水は溜まっている ここまでの流れでいくと、“膝に水が溜まっていること=異常”だと捉えてしまう人もいるかもしれませんが、膝に水が溜まっていることの全てが異常ではありません。正常な膝でも1〜2ccの水が溜まっていて、これは関節の潤滑油のような働きをします。 炎症が起こってしまうとそれ以上の水が溜まってしまうのです。つまり、それ以上の水が溜まっている状態のことを「膝に水が溜まっている」というのです。 膝の水を抜く理由とは? 膝に水がたまると治療法の1つとして膝の水を抜くという方法がありますが、なぜ膝の水を抜く必要があるのか気になりませんか? もちろん水を抜くのは膝の負担を軽減させる意味もありますが、実はそれだけではありません。細菌によって膝に炎症が起こっている場合、放置すればするほど炎症が酷くなってしまうので治療の意味で膝の水を抜く必要があります。 またそれだけではなく、抜いた水の色をみたり、成分を検査することで、膝の内側でどのようなことが起こっているのかを見極めることが可能です。原因がわかれば自ずと解決方法がわかるため、膝に水が溜まる原因を治療することができます。 膝の水は抜くと癖になる? 膝の水を抜くことで、膝が稼働するようになりとても楽になりますが頭によぎるのが「膝の水は抜き続けなくてはいけないのだろうか」「水を一度抜くと癖になってしまうのだろうか」というところではないでしょうか。この先ずっと膝から水を抜き続けなくてはいけないと思うと自然と決心できなくなってしまう人もいるでしょう。ですが、心配はありません。 膝に水が溜まってしまう原因がなくなれば結果的に水は溜まらなくなります。むしろ溜まってしまったまま放置するのは危険です。治療するまでに再度溜まってしまうことはありますが、完治すれば膝に水が溜まってしまうことはなくなるでしょう。つまり、癖にはなりません。 膝の水は抜く以外に治療方法はない? 膝の水といえば注射で抜くイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。溜まっている水の量によっては抜くよりも内服薬やリハビリテーションといった方法で膝の水がなくなることも大いにあります。 具体的な治療または痛みの除去には以下のような方法があります。 内服薬の服用 リハビリテーションでの治療 ヒアルロン酸の注入 ステロイドの関節注射 手術 内服薬やリハビリテーションならまだしも、人工関節の手術や関節鏡の手術など手術となるととても抵抗があるのではないでしょうか。また、クッション性を少しでもプラスするためにとヒアルロン酸を注入している人もいますが、上記の方法だと手術以外は根本療法にはなりません。 つまり治らないのです。 すると、いつのまにか日常生活に支障を及ぼしてしまい、結果的に手術しか選択肢がなくなってしまうこともあるので注意が必要です。 早め早めの治療を心がければ、内服薬などで治療できることもあるのでまずは病院に相談してみましょう。 朗報!手術以外の方法で膝の水を治療する方法 膝の水は手術以外根本療法がないため、悪化すると結果的に手術するしかありませんでした。ですが、再生医療の発達により手術以外の選択肢をすることができるようになりました。この方法は、膝の損傷が原因で膝に痛みを引き起こしている場合にとても有効です。 今大注目の再生医療 再生医療と言えば今世界中で注目を集めている分野で、膝の水の原因を治療することも可能にしています。 PRP(多血小板血漿)注入治療 脂肪幹細胞治療 PRP注入治療は、自分の血液を採取し遠心分離機にかけて血小板を高濃縮したものを抽出しまた患部に注入するという治療法です。高濃縮された液体(PRP)の中には多くの成長因子が含まれており、組織の修復や再生を促し膝の痛みを軽減できます。 脂肪幹細胞治療は、米つぶ2粒程度の脂肪を採取し、細胞の中にある幹細胞を培養し幹部に注入します。培養された幹細胞を注入することで、炎症や痛みを軽減するだけでなく損傷した組織の修復や改善も行うことができます。脂肪幹細胞治療は、PRP注入治療法よりさらに期待できる治療法として現在注目を集めています。 新しい選択肢で膝の水を解決! 膝に水が溜まってしまうのは何かしら原因があるからなので、放置するのはおすすめできません。 特に早い段階で治療することができれば、内服薬やリハビリなどでも治療することが可能です。進行してしまったとしても膝に水が溜まる原因が損傷の場合はまだ希望はあります。再生医療により膝の損傷の修復や改善を行うことができるからです。 ただし、PRP注入治療法よりも効果の期待できる脂肪幹細胞治療が行えるクリニックは日本でもごく少数です。そんな中、さかもとクリニックでは、国から認可を受けているので安心して脂肪幹細胞治療を受けられることができます。最新治療の脂肪幹細胞治療で、損傷を修復、改善させ水が溜まる原因の治療を行ってみてください。 監修:リペアセルクリニック 大阪院 こちらもご参照ください
2019.07.20 -
- 靭帯損傷
- ひざ関節
前十字靭帯断裂は手術をすれば復帰ができる ひざの内部に位置し、太ももの骨(大腿骨)とすねの骨(脛骨)をつなぎとめるているのが前十字靭帯ですが、何かの拍子でこの靭帯が断裂した後、できることなら手術しないで治したいと思う方も多いと思います。 しかし、前十字靭帯断裂は手術しないで治すことができるのでしょうか? 手術しないと生活の質が悪化の一途をたどる前十字靭帯断裂 前十字靭帯断裂は大腿骨と脛骨をつなぎとめ、ひざの可動域を制御して、スムーズな歩行・運動をするための大切な靭帯です。サッカーやバスケットボールなどでひざがねじれた状態で着地し、体重が強くかかったときこの靭帯が断裂することがあります。 前十字靭帯断裂後には腫れと痛みが出ますが、「何とか我慢できるから病院に行かなくていいや」とそのまま放っておくとやがて腫れと痛みが軽減します。痛みが軽減するので、一見治ってきたように思えるかもしれませんが、実はそうではありません。 その後の生活でひざがうまく使えず、ひざがずれるような感じや、ひざがガクッと外れるような感じを頻繁に経験するようになり、この状態がずっと続きます。 ひざの可動域が低下するので立ち仕事やスポーツをする人はとくに不便さ、不快さを感じますし、関節内の半月板や軟骨への負荷が強くなることで、これらの部位が損傷してしまう可能性が非常に高まります。 そうなると痛みは強まりますし、日常の身体活動で生じるストレスがどんどん強まっていきます。 前十字靭帯断裂は手術しないでいると永久に治らない 断裂した前十字靭帯は放置しておいても、そのうちつながる…ということはありません。残念ながらそこまで私たちの身体は都合よくできていないのです。完全に断裂した靭帯はもうつながってくれません。 では切れた靭帯同士をつなぎ合わせる手術すれば元のように動くのでしょうか?実は、つなぎ合わせる手術をしても靭帯は以前のようには動いてくれないのです。 しかし、なす術がないということではありません。身体の一部を切り取って新しい靭帯を作ることができます。新しい靭帯になることができるのは半腱様筋腱というひざの内側にある腱、もしくは膝蓋腱というひざの前方にある腱です。 断裂した前十字靭帯を除去した後、大腿骨と脛骨それぞれ前十字靭帯のあった場所に穴を開け、それぞれの穴に切り取った一本の腱を詰めて固定します。つなぎ合わせた腱は始めのうちは身体から分離しているので血液を介する栄養補給ができず細胞が壊死し、弱くなります。 ただ、1ヶ月程度で骨と腱をつなぐ血管ができ、半年後には靭帯としての役割を担えるようになってきます。理学療法士の指導を受けながらリハビリを行い、移植手術を受けたほとんどの人は8~10カ月程度でスポーツができるレベルにまで回復します。 ですから、前十字靭帯断裂の場合は手術しないで放置することはせず、信頼できる医師に手術をしてもらって、しっかり治すようにしてくださいね。 まとめ・前十字靭帯断裂は手術をすれば復帰ができる 前十字靭帯断裂は手術しないで放置しておくと、治るどころか、どんどん他の部位にまで負担と損傷を広げてしまいます。結果、生活の質を悪化させていくことになってしまいます。 しかし、前十字靭帯断裂は手術をすればほとんどの場合、スポーツができるほど復活できます。一時的に治療・リハビリでスポーツを休むことになってしまうとは思いますが、早く治療をしてきちんと治す!ということを検討したほうが賢明でしょう。 こちらも併せてご参照ください 監修:院長 坂本貞範
2019.07.02 -
- 靭帯損傷
- ひざ関節
前十字靭帯断裂は、サッカー選手に多いけがの1つです。 サッカーのプレイ中、不自然な体勢で転倒したときに、太ももとすねをつなぐ前十字靭帯が断裂してしまう場合があります。 今回は、前十字靭帯断裂がサッカー選手に起こりやすい理由や、症状を放置するリスクについて詳しく解説します。 プロのサッカー選手にも前十字靭帯断裂はたびたび見られ、復帰までに長期間の休養が必要になる場合もあります。 前十字靭帯断裂になった際は、早めに医療機関を受診して、適切な治療を受けましょう。 前十字靭帯断裂がサッカー選手に多い理由 前十字靭帯断裂がサッカー選手に起こりやすい理由は、瞬発性を求められるスポーツで筋肉や腱、靭帯などを損傷しやすいためです。 サッカーのプレイ中に前十字靭帯断裂を引き起こす原因として、大きく2つに分類されます。 原因 けがが想定されるシーン ノンコンタクトインジュリー (相手との接触がなく発生するけが) ・瞬時にステップをきる ・ヘディングの着地時に膝をひねる コンタクトインジュリー (接触プレイで発生するけが) ・相手からタックルを受ける ・ボールを蹴る足が交差してぶつかる 非接触の場合、瞬時にステップを切ったり、ヘディングの着地の際に膝をひねったりすると、太ももとすねをつなぐ前十字靭帯が断裂する恐れがあります。 また、サッカー中に相手からタックルを受けたり、ボールを蹴る足が交差したりする接触プレイでも断裂する恐れがあるため注意が必要です。 そもそも「前十字靭帯断裂」とは? 前十字靭帯断裂とは、膝関節のなかにある、太ももとすねの骨をつなぐ靭帯を断裂するけがです。 以下では、前十字靭帯断裂の主な症状や原因について解説します。 主な症状 主な原因 前十時靭帯は膝の安定性を保つ役割を担っており、損傷すると痛みや腫れ、歩行困難などの症状が現れます。 靭帯断裂は、回復までに時間がかかる傾向があり、サッカーへ早期復帰するために早くから適切な治療を受けることが重要です。 主な症状 前十字靭帯を断裂すると、以下の症状が現れます。 膝にある靭帯が断裂した際に、ブチっと切れる音(断裂音)が聞こえる場合もあります。 靭帯断裂の症状が現れたときは、すぐに競技をやめ、医療機関を受診しましょう。 主な原因 スポーツ選手の前十字靭帯断裂は、以下の動きが原因で起こる可能性があります。 サッカー選手はプレーの際に、以上の動きを行うことが多く、前十字靭帯を断裂しやすいスポーツといえます。 前十字靭帯断裂を放置するリスク 前十字靭帯断裂を放置するリスクは、以下のとおりです。 膝関節のなかにある前十字靭帯が断裂し上手に機能しなくなれば、周囲の関節や筋肉系にも影響を及ぼします。 膝の負担が大きくなることで、膝軟骨がすり減って変形してしまう「変形性膝関節症」や「半月板損傷」のリスクが高まります。 歩行困難などの痛みまで症状が悪化すると、サッカーへの復帰が難しくなるだけでなく、日常生活にも支障をきたす恐れがあるため、早めに治療を受けることが重要です。 前十字靭帯断裂の主な治療方針 前十字靭帯断裂は症状の程度によって、以下のような流れで治療が進められます。 靭帯を断裂した可能性が高いときは、応急処置である「RICE処置」を行うことが大切です。 前十字靭帯断裂は自然治癒はしないため、多くの場合手術療法が選択されます。 術後は継続的なリハビリテーションを行い、日常生活やスポーツ活動への復帰を目指します。 治療の際は医師や理学療法士などの専門家の指示に従い、治療を受けながらサッカーへの復帰時期を検討しましょう。 急性期における処置 サッカー選手に多い前十字靭帯断裂は、「RICE処置」と呼ばれる急性期における処置が重要です。 RICE処置は医療従事者でなくても行える応急処置です。 前十字靭帯断裂の可能性がある場合は、膝を無理に動かさないように、RICE処置を実施しましょう。 関節鏡視下手術 断裂した前十字靭帯を再建する治療方法に、関節鏡視下手術があります。 関節鏡視下前十字靭帯再建術は、患者様のほかの組織から採取した腱で前十字靭帯の代用靭帯を作る手術です。 術後は安静にする必要があるため、筋力が低下したり、可動域が制限されたりする場合があります。 術後すぐに無理をすると再断裂する可能性があるため、医師の指示に従ってリハビリを開始しましょう。 継続的なリハビリテーション 前十字靭帯断裂が起こったときは、術後の回復や再発予防のために、継続的なリハビリテーションが重要です。 術後安静の指示が解除されたら、リハビリテーションが段階的に開始されます。 最終目標がサッカーへの復帰である場合も、まずは日常生活動作のリハビリテーションから行います。 筋力をつける運動や膝関節の可動域を広げる訓練を継続的に行い、早期回復を目指しましょう。 前十字靭帯断裂の早期回復を目指すなら再生医療も選択肢の1つ 前十字靭帯断裂の早期回復を目指す場合は、再生医療による治療も選択肢の1つです。 再生医療は損傷した靭帯の修復・再生を促す治療法で、痛み症状の軽減に期待できます。 再生医療で前十字靭帯断裂を治療したい方は、ぜひ当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。 再生医療では、体の持つ再生能力を活用し、損傷した前十字靭帯の修復・再生を促すため手術よりも治療期間が短いです。 また、患者様自身の細胞を利用する治療法のため、副作用のリスクが少ない点も強みといえます。。 前十字靭帯断裂でスポーツ活動への早期回復を目指したい方は、当院(リペアセルクリニック)の再生医療をご検討ください。 【まとめ】前十字靭帯断裂からサッカーへの早期復帰を目指す方は当院へご相談ください サッカーは急激な方向転換やストップ動作が多いスポーツで、前十字靭帯断裂のリスクが高いのが特徴です。 前十字靭帯断裂を治療せずに放置していると、症状が悪化したり、膝周囲の関節軟骨や半月板も損傷する恐れがあります。 症状が現れたときは応急処置を十分に行い、早期から治療を受けることが大切です。 前十字靭帯断裂からサッカーへの早期復帰を目指す方は、当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 当院(リペアセルクリニック)では、スポーツ外傷の治療として、再生医療をご提供しています。 前十字靭帯断裂の再生医療について気になる点がある方は、お気軽に当院(リペアセルクリニック)へお問い合わせください。
2019.07.02 -
- 靭帯損傷
- ひざ関節
前十字靭帯断裂を発症すると、痛みや腫れにより歩行困難になるケースがあります。立ち仕事をしている場合は、仕事にも大きく影響するでしょう。 この記事では、前十字靭帯断裂を発症した際の具体的な対処法について紹介します。外科的手術や運動療法など、立ち仕事を考慮した治療法を解説するので、ぜひ参考にしてください。 立ち仕事に影響する前十字靭帯断裂とは? 前十字靭帯断裂は、膝関節内にある前十字靭帯が強い衝撃や急な動きによって損傷する怪我で、激しい動きをするスポーツをする人によく見られます。 膝の前十字靭帯は、後十字靭帯とともに太ももとすねの骨をつなぐ靭帯です。前十字靭帯は膝の安定を保つ重要な役割を持ちます。断裂すると膝が不安定になり、痛みや腫れ、歩行困難などが生じます。 とくに立ち仕事をしている場合は、大きく影響を及ぼします。ここからは、立ち仕事の人が前十字靭帯断裂を発症してしまった際の、対処法をご紹介します。 前十字靭帯断裂が日常生活に及ぼす影響 膝の前十字靭帯は、後十字靭帯とともに太ももとすねの骨をつなぐ靭帯です。 前十字靭帯には、すねの骨が前に行き過ぎないように抑えたり、太ももをひねったときに回転し過ぎないように抑える役割があります。 前十字靭帯は膝の可動域を適度に保つ役割を常に果たしているのです。 前十字靭帯は膝関節の安定に関わるため、断裂すると歩行や長時間の立ち仕事が困難になります。また痛みや膝の不安定さが生じて、仕事を続けるのが難しくなりがちです。 前十字靭帯を断裂した際の治療法【立ち仕事の場合】 前十字靭帯を断裂した際は、症状に応じた治療法が必要です。ここでは、外科的手術と運動療法について、それぞれの方法や効果について解説します。 外科的手術 外科的手術は、前十字靭帯を断裂した際に選択される治療法のひとつです。 とくに立ち仕事の方にとっては、安定した膝を取り戻すために有効な手段といえます。 手術内容は損傷した靭帯の再建で、通常は自分の腱や人工材料を使用します。術後は、膝の可動域や筋力を回復させるためのリハビリが必要です。 運動療法 運動療法は、ストレッチや筋力トレーニングによる治療法です。 前十字靭帯を断裂した後、しばらく安静にして痛みや腫れが引いてきたら運動療法を開始します。ストレッチや筋力トレーニングを段階的に行うと膝の安定性を高められ、日常動作の負担を減らせます。 立ち仕事の方にとって、痛みの軽減や筋力の維持、可動域の拡大を図るために重要なアプローチです。 前十字靭帯断裂で立ち仕事に復帰するなら靭帯再建手術を検討しよう 立ち仕事をしている人が前十字靭帯断裂をしたときのストレスは相当なものです。 我慢していればそのうち治るだろうと思っていたら大間違いで、一度切れた前十字靭帯はもうつながってくれないのです。 前十字靭帯断裂と分かったら、立ち仕事はお休みし、まずは靭帯再建手術を検討しましょう。信頼できる医療機関で手術を受け、しっかりリハビリをすれば本来の状態に少しずつ戻していくことができます。 しばらくは前のように動かせないかもしれませんが「急がば回れ」です。
2019.07.02 -
- PRP治療
- ひざ関節
つらい膝の痛みにも効果のあるPRP治療とは? 膝が痛いとつらいですよね。膝が痛いと日常生活に支障もきたしてしまいます。そんな方たちに朗報なのが、新しい治療の選択肢として注目されている、膝のPRP治療です。 今回は、膝のPRP治療とはどのようなものなのか、説明します。 膝のPRP治療とは? 膝の痛みの治療といえば、これまでは運動療法やヒアルロン酸注射、痛みを抑える内服薬や湿布、また重度の膝の痛みには、人工関節の手術が行われていました。 しかし、人工関節の手術をするほど重度ではないものの、一般的な治療で効果が得られない方や、人工関節手術ができない方など、治療ができない方もいました。 そんな方たちに朗報です! 新しい治療法であるPRP治療も、つらい膝の痛みを改善するための選択肢として加えることができますよ。 PRP治療ってどんな治療? PRPとは「多血小板血漿」のことで、血液に含まれる血小板を使った治療のことをPRP治療と言います。血小板には、傷んだ組織の修復を促進する物質が供給され、傷んだ組織を元に戻そうとする自己治癒起点という働きがあります。 この自己治癒力をサポートするのがPRP療法です。 PRP療法は、まず自分の血液を約20cc採取し、血液の中から血小板が多く含まれている部分だけを特殊な技術を用いて抽出し、自己PRPを作り出します。 そして、作られたPRPを膝に注射することで、膝の組織の修復が促進され、膝の痛みを軽減させたり、炎症を抑制したりする効果をもたらしてくれます。 膝のPRP治療に副作用はあるの? 最近になって行われるようになったPRP治療ですが、気になるのが副作用があるかどうかということですよね。PRPは自分の血液なので、薬物療法や手術に比べると副作用リスクは低いです。 現在、PRP治療を用いている病院の臨床成績でも、約100例の変形性関節症にPRP療法を行ったところ、特に副作用は認められなかったという結果が得られています。 このように、副作用のリスクが非常に低いことが、PRP治療の支持につながっています。安心して治療を受けることができるでしょう。 PRP治療はどんな膝の疾患に効果があるの? 膝の痛みとひとくちに言っても、さまざまな疾患がありますが、その中でもPRP治療で効果がある膝の疾患とは具体的にどのようなものがあるのでしょうか。 PRP治療で効果がある膝の疾患は以下の通りです。 ・膝蓋腱炎(ジャンパー膝) ・膝の関節靱帯損傷 ・変形性膝関節症 このような膝の疾患が、PRP治療の対象となります。 まとめ/つらい膝の痛みにも効果のあるPRP治療とは? 膝のPRP治療とは、自分の血液を使った再生医療の一種です。これまで一般的だった治療で効果を得られなかった方や、人工関節手術が受けられなかった方には、新たな治療法として大変注目されています。 自分の血液を使った治療なので、副作用のリスクが殆どないというメリットもあります。膝の痛みがつらく、今までの治療法では改善できないという方や、PRP治療に興味を持たれた方は、整形外科医などに相談してPRP治療を検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2019.06.30 -
- 膝の慢性障害
- ひざ関節
日常的にランニングをする方は「ランナー膝の予防方法を知りたい」という方も多いのではないでしょうか。 ランナー膝とも呼ばれる腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)は、膝へ継続的な負荷がかかることで膝の外側に炎症が起きる疾患です。 予防には、膝や太ももの入念なストレッチや運動量の見直し、フォームの改善などが効果的です。 今回は、ランナー膝の主な原因からわかる予防法や対処法をわかりやすく紹介します。 ランナー膝(腸脛靭帯炎)とは? ランナー膝とは、正式名称で「腸脛靭帯炎」と呼び、膝の外側に痛みを感じるスポーツ障害を指します。 本章では、ランナー膝の主な原因や症状について解説します。 ランナー膝の主な症状 ランナー膝の主な原因 マラソンなどの長距離走だけでなく、水泳、バスケットボール、自転車競技、バレエなど多岐に渡るスポーツで発症する可能性があります。 ランナー膝を予防するためにも、主な症状と原因を確認しておきましょう。 ランナー膝の主な症状 ランナー膝は、膝の使いすぎによって腸脛靭帯が大腿骨外側上顆と擦れると、炎症が起こって痛みが発生します。 主な症状は、以下の通りです。 膝を踏み込んだときに、とくに痛む 運動後に痛む 安静にしていると痛みが消える 悪化すると歩行時や安静時も痛みを感じる 初期症状では鈍い痛みや違和感がある程度ですが、悪化するとズキズキとした痛みに変化していきます。 さらに症状がひどくなると、痛みが慢性化して日常生活に影響を及ぼす恐れがあるため、早めに医療機関に相談しましょう。 ランナー膝の主な原因 ランナー膝の主な原因は、以下の通りです。 膝の使い過ぎ 筋力・柔軟性の低下 ウォームアップ不足 ランニングを始めたばかり O脚 フォームが悪い シューズが硬い 硬い地面や下り坂でのランニング ランナー膝の原因は、膝まわりの筋肉の筋力や柔軟性やフォーム、使用するシューズなど多岐に渡ります。 O脚の方は膝が外側に傾いていることによって腸脛靭帯の負担が大きいため、とくに注意しましょう。 また、下り坂でのランニングは、平地を走るよりも多くの負担が膝にかかるのでコースの見直しも重要です。 ランナー膝(腸脛靭帯炎)の主な予防法・対処法 ランナー膝の主な予防法や対処法を紹介します。 膝周辺のストレッチを入念に行う ランニングシューズやフォームを改善する 走る時間やランニングコースを調整する ランナー膝は放置すると、痛みが強くなったり長引いたりして生活の質に大きな影響を及ぼす可能性があります。 スポーツ中に、膝の鈍い痛みや違和感を感じる方は参考にしてください。 膝周辺のストレッチを入念に行う 入念な膝周辺のストレッチは、ランナー膝の予防に効果的です。 ランナー膝の原因の一つに筋肉の柔軟性の低下が挙げられるため、膝や太もものストレッチをして柔軟性を保ちましょう。 痛みを感じる腸脛靭帯は骨盤までつながっているので、太もものストレッチがおすすめです。 以下のストレッチを実践してみましょう。 1.直立して伸ばしたい足を後ろに引く 2.後ろの足に体重をかけて振り向くように上半身を捻る 3.太ももの外側(大腿筋膜張筋)の伸びを意識する 膝周辺のストレッチは、運動前後に行うなど習慣化すると良いでしょう。 ランニングシューズやフォームを改善する ランナー膝の対策には、ランニングシューズやフォームの見直しも重要です。 筋肉や関節に負担がかかりにくいランニングフォームは、以下の通りです。 ひざ下が地面と垂直になるように着地する かかとから着地する 上半身を立てて、真下に近い位置に着地する 背筋を伸ばす 肩の力を抜く ランニングの負担を軽減するには着地の方法がとくに重要なので、着地する際の上半身や膝の位置を意識してみましょう。 また、ランナー膝の予防になるランニングシューズは、以下の通りです。 指の付け根で曲がる 左右にぐらつかない かかとの部分(カップ)がしっかりしている 適度にクッション性がある シューズは消耗品なので、定期的に状態をチェックして自分に合ったランニングシューズを選びましょう。 走る時間やランニングコースを調整する ランナー膝の予防法の一つに、走る時間やランニングコースの調整が挙げられます。 膝に違和感や痛みがある場合は症状が落ち着くまで安静にし、走る時間や距離、スピードを制限しましょう。 脚に負担がかかりづらいランニングコースは、以下の通りです。 柔らかい土や芝生の上 坂道が少ないコース 信号や車が少ないコース 膝に痛みや違和感がある場合のランニングは、無理のない範囲で行いましょう。 走った後にも痛みが続くようであれば、医療機関へ相談することも検討してください。 ランニングをする人に起こりやすいランナー膝以外の疾患 ランニングをする人に起こりやすいランナー膝以外の疾患を紹介します。 変形性膝関節症 半月板損傷 鵞足炎(がそくえん) 特徴や原因などをまとめていますので、受診時の参考にしてみてください。 変形性膝関節症 変形性膝関節症は、膝関節の軟骨がすり減って関節が変形してしまう疾患です。 比較的女性に多くみられ、初期症状は立ち上がりや歩きはじめなどの動作を開始する際に痛むことが多く、安静にすると症状が落ち着きます。 変形性膝関節症が進行すると、正座や階段の上り下りが困難になり、安静にしていても痛みが取れないことがあります。 診断の際は触診で関節の動きや腫れを調べ、レントゲンやMRIなどの検査が一般的です。 半月板損傷 半月板損傷は、膝関節内の半月板が損傷して関節に炎症が起きるスポーツ外傷です。 半月板は、太ももの骨と脛の骨をつなぐ板状の軟骨で、膝を滑らかに動かしたり、衝撃を吸収したりする役割があります。 主な症状は、膝の痛みや可動域の制限などです。 ランニングにおける半月板損傷の予防法は、スポーツ前後の入念なウォーミングアップや体重の管理が有効です。 また、急な方向転換や深いしゃがみ込みは、半月板が損傷する恐れがあるので注意しましょう。 鵞足炎(がそくえん) 鵞足炎(がそくえん)は、膝の内側にある鵞足部が損傷して炎症が起きる疾患です。 鵞足とは、膝関節内側の下部に位置し、縫工筋・薄筋・半腱様筋が付着している部分のことを指します。 膝の内側から5~7cm下方に痛みや腫れを感じるのが主な症状です。 重症化すると炎症が強くなり、安静にしていても疼くように痛む方もいます。 不適切なトレーニングや急な坂でのランニング、偏平足などは鵞足炎のリスクを高める可能性があります。 ランナー膝になった人がやってはいけないこと ランナー膝になった人がやってはいけないことは、以下の通りです。 膝の痛みを無視して、同じ負荷の運動を続ける ランニングやジャンプなどの運動を繰り返す 適切なストレッチをしない 負担のかかる姿勢で走る 放置してしまうと症状が悪化し、安静にしていても強く痛む可能性があります。 膝に違和感を感じたら安静にして、整形外科の受診を検討しましょう。 【まとめ】ランナー膝(腸脛靭帯炎)を予防するならウォーミングアップが重要 ランナー膝(腸脛靭帯炎)を予防するなら、ウォーミングアップが重要です。 膝周辺の筋力や柔軟性が低下していると、ランニング時に膝へ大きな負担がかかります。 ランナー膝で炎症が起きる部位は太ももの筋肉とつながっているため、膝だけでなく太もものストレッチも重要です。 膝の痛みが続く方は、医療機関の受診を検討しましょう。 ランナー膝の強い痛みや慢性的な痛みにお悩みの方は、再生医療による治療も一つの選択肢です。 再生医療に興味がある方は、お気軽に当院(リペアセルクリニック)までご相談ください。
2019.06.10 -
- 膝の慢性障害
- ひざ関節
膝蓋腱炎(ジャンパー膝)とは?痛みの程度で分かる重症度、その治療と予防法 膝蓋腱炎とは、スポーツをしている成長期のお子さんの膝の痛みに多い「ジャンパー膝」とも呼ばれている疾患です。 でも、あまり聞いたことがない病名ですし、どのような病気なのか、治るものなのか…といったことが知りたいという方も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、膝蓋腱炎とはどんな疾患なのかについてまとめました。 膝蓋腱炎(ジャンパー膝)とは? 膝蓋腱炎とは、膝全面の痛みを主とする慢性のスポーツ障害で「ジャンパー膝」とも言われています。 好発年齢は、成長期の12歳~20歳くらい。特に10代のスポーツをする男性に多いです。 また、痛みの程度によって重症度が決められています。 軽症 スポーツはできるが、運動後に痛みが出る。 中等度 運動を始めるときに痛みがあるが、ウォーミングアップで痛みが消失。しかし、運動後に再び痛みが出る。 重症 運動負荷で痛みが出る。痛みが消えないため運動ができない。 最重症 腱や靭帯の断裂があり、運動ができない。 膝蓋腱炎の原因とは? 膝蓋腱炎の原因は、大腿四頭筋の柔軟性の低下が要因の1つとなります。 特に骨の成長が著しい成長期の選手は、骨の成長に対して筋肉の成長が追金井いつかない現状があり、結果的に筋肉が硬くなり、膝蓋骨周辺に負担がかかります。 また、選手自身の体力や技術に適さない練習の積み重ねや、足に合わない靴の使用、地面が硬すぎる、或いは柔らかすぎるなどの練習場の環境が合わない練習、不適切な靴、硬すぎたり柔らかすぎたりする練習場の環境が膝蓋腱炎(ジャンパー膝)の原因になることがあります。 膝蓋腱炎(ジャンパー膝)の予防と治療 膝蓋腱炎(ジャンパー膝)の予防は、大腿四頭筋とハムストリングスのストレッチと筋力強化が良いでしょう。 特に身長がぐんぐん伸びる成長期の選手の場合、先ほども触れましたが骨の成長に筋肉の成長が追ついていません。そのため、筋肉が硬くなってしまっているので、ストレッチなどを行って柔らかくすることが効果的です。 膝蓋腱炎(ジャンパー膝)の症状が軽い場合は、ストレッチと筋力強化をすることで治癒できる場合もあります。 また、運動後10~15分のアイシングにより、炎症を抑えることができ、循環も良くなります。 しかし、ストレッチアやアイシングなどを行っても、症状が改善されない場合、痛みが良くならない場合は、スポーツ専門の整形外科を受診してください。 そして、一定期間運動を休止し、しっかりと治療を受け休養をとることが必要です。 医師による治療を行っても痛みが改善しない場合は、重症化していると考えられるため、整形外科医と相談し手術を受ける、或いはスポーツを諦めるか、どちらかの選択を迫られる場合があります。 まとめ・膝蓋腱炎(ジャンパー膝)とは?痛みの程度で分かる重症度、その治療と予防法 成長期の選手の場合、ただの痛みだと我慢していることも多くあります。 しかし、膝蓋腱炎(ジャンパー膝)は重症化してしまうとスポーツを続けられなくなる場合もあります。 痛みの症状がある場合はそれ以上悪化させないように、練習を少なめにしたり休むなどの対策をして、しっかり治すことが大切です。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2019.06.10 -
- 膝の慢性障害
- ひざ関節
ジャンパー膝(大腿四頭筋腱付着部炎)なら運動は控えて!その原因と予防、治療法 日常的にスポーツをしていて、そんな時に膝に痛みが出るようになり、そんな状態が続いたので診察を受けたところ「ジャンパー膝(大腿四頭筋腱付着部炎)」という病名を言われ、日常的に聞かない名前だけに驚いた経験がある方もおられるのではないでしょうか。 今回は、この「大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)」について、どのような症状で、もし発症したらどうすればいいのか、分かりやすくお伝えしていきたいと思います。 ジャンパー膝(大腿四頭筋腱付着部炎)とは? 大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)の「大腿四頭筋」とは、大腿(太もも)の全面に位置している筋肉(大腿直筋、内側広筋、外側広筋、中間広筋)の4つのことです。 この4つの筋肉の中に膝のおさら「膝蓋骨」があり、このおさらの部分「膝蓋骨」と大腿骨で作られているのが膝蓋大腿関節です。 そして、大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)になると、膝の「おさら」のあたりが痛みます。 ジャンパー膝(大腿四頭筋腱付着部炎)の原因とは? 大腿四頭筋腱付着部炎は、大腿四頭筋の柔軟性の低下が要因の一つとなります。 大腿四頭筋腱付着部炎とは、「ジャンパー膝」とも呼ばれていて、サッカーやバレーボール、バスケットなど膝を使うあらゆるスポーツで発症する可能性があります。 例えば、サッカーではボールをキックしたり、ダッシュするような膝の使い方が膝を酷使することになりますし、バレーボールなどのジャンプ動作でも膝に負担がかかります。 つまり、大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)は、膝を酷使することによって起こる「スポーツによる膝の慢性障害(スポーツ障害)」です。 成長期に発症しやすい疾患です! 成長期のスポーツ少年・スポーツ少女の場合、骨の成長に対して筋肉の成長が追い付かない状況があります。そのため、筋肉が硬い状態となり、膝蓋骨周辺に負担が蓄積しやすくなります。 また、選手の体力や技術に合わない練習や足に合わない靴、硬すぎたり柔らかすぎたりする練習場の環境も、ジャンパー膝の原因になります。 ジャンパー膝(大腿四頭筋腱付着部炎)の症状とは! ジャンパー膝(大腿四頭筋腱付着部炎)は、痛みの程度により、重症度が異なります。 軽症 スポーツは可能ですが、運動後にひざに痛みが出ます。 中等度 スポーツ開始時に痛みがありますが、ウォーミングアップで痛みが消失します。しかし、スポーツ後にまた痛みだします。 重症 運動負荷で痛み、その痛みは消えず、スポーツはできません。 最重症 腱や靭帯の断裂があり、当然スポーツはできません。 ジャンパー膝(大腿四頭筋腱付着部炎)の治療法 大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)は、ストレッチと筋力強化が一番の予防です。軽傷の場合は、これだけでも治癒することもあるくらいです。また、運動後10~15分にアイシングをするのも効果的です。また湿布なども有効です。 スポーツ前のウォーミングアップ、準備体操、ストレッチは必ず行うようにしましょう。筋肉をほぐし、温めスポーツの動きからくる故障を防ぐことが可能になります。 また、スポーツ後には面倒でもクールダウンのためのストレッチを身体が温かいうちに行いましょう。これだけで筋肉内の疲労物質を排出できる効果を期待できるほか。筋肉の緊張を緩和し、筋肉の柔軟性を取り戻すことが可能になります。その運動が激しければ、激しいほど筋肉の組織は傷つくため、その修復を行う助けになりもます。 このようなスポーツ前後の取組みを通してジャンパー膝を防げるように注意することが予防として大切になります。 ただ、ジャンパー膝で痛みが出てしっまた部分へはテーピングやサポーターなども有効な手段ですが、自己流では逆効果の場合もあります。できるかぎり医療機関にて専門家の指導を受けて効果的に行うようにしましょう。 どうしても痛みが取れない重症な場合は、手術を受けるか、スポーツを諦めるかの選択をしなければならない場合もあります。 まとめ・ジャンパー膝(大腿四頭筋腱付着部炎)なら運動は控える!その原因と予防、治療法 大腿四頭筋腱付着部炎(ジャンパー膝)と診断されても、軽症~中等症の症状であればスポーツの継続は可能です。 しかし、重症化してしまうとスポーツを諦めなければならない状況になるケースもあります。痛みが軽症であっても、その症状を見過ごすことなく、適切な治療を受けてくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2019.06.10