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「最近、仕事で重たいものを持った後に膝が痛むようになった…」「膝に違和感があるけど、仕事は休めないし、どうしたらいいんだろう?」 このようにお悩みではありませんか? 日常的に重量物を扱う仕事をされている方にとって、膝の痛みは仕事の継続や生活の質に大きく影響する深刻な問題です。 痛みを我慢しながら仕事を続けることで、症状が悪化するのではないかという不安も尽きないでしょう。 本記事では、重たいものを持つことで膝が痛くなる原因や疾患について詳しく解説します。 また、変形性膝関節症などの疾患に対する治療法についても触れていますので、膝の痛みでお悩みの方はぜひ参考にしてください。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、膝の疾患に対する治療法として注目されている再生医療に関する情報を公開中です。 重たいものを持つと膝が痛くなる原因 私たちの膝は歩行時や階段を上るときに、体重の約3〜4倍もの圧力を受けていますが、重たいものを持つと、膝への負荷はさらに増大します。 すでに変形性膝関節症や半月板損傷などの疾患がある場合は、膝へ負荷をかけることで痛みを感じる原因となります。 また、重たいものを持つことによる膝への負担が疾患をさらに悪化させてしまう可能性があるため注意しましょう。 加齢による組織の弾力性低下も、膝への負担に対する耐性を弱める要因となります。 重たいものを持つと膝が痛くなるときに考えられる疾患 重たいものを持つ作業を繰り返すことで、膝には以下のような疾患が発症するリスクがあります。 変形性膝関節症 半月板損傷 膝蓋腱炎 これらの疾患は初期症状が似ていることもあり、自己判断は難しいものです。 それぞれの疾患の特徴を理解して、該当する場合は早めに医療機関を受診しましょう。 変形性膝関節症 変形性膝関節症は、膝の関節軟骨がすり減り、骨と骨が直接こすれることで痛みが生じる疾患です。 重たいものを繰り返し持つ動作は、関節への過度な負担となり、軟骨の摩耗を促進します。 初期症状は階段の上り下りや長時間の立ち仕事後に痛みを感じることが多く、進行すると安静時にも痛みが出るようになります。 特徴的な症状として、朝起きた時や長時間同じ姿勢でいた後に動き始めると感じる痛みがあります。 40歳以上の方に多く見られ、肥満や過去の膝の怪我も発症リスクを高めます。 半月板損傷 半月板損傷は、膝関節内部にあるクッションの役割をする半月板が裂けたり変性したりする状態です。 重たいものを持ち上げる際の不自然なひねりや急な方向転換が原因となることが多いです。 特徴的な症状として、膝の内側や外側の痛み、膝がロックして動かなくなる感覚、膝の腫れや水がたまる症状があります。 重度の場合は、膝が不安定になり「ガクッ」とする感覚や、歩行時に膝から「ポキポキ」という音がすることもあります。 負荷のかかる動作を続けると症状が悪化するため、痛みを感じたらすぐに休息を取ることが大切です。 膝蓋腱炎 膝蓋腱炎は、膝のお皿(膝蓋骨)と脛骨(すねの骨)をつなぐ膝蓋腱に炎症が生じる疾患です。 「ジャンパー膝」とも呼ばれ、重たいものを持ち上げる際の繰り返しの負荷や、しゃがんだ状態から立ち上がる動作の繰り返しで発症しやすくなります。 膝の前面、特に膝のお皿の下部に痛みを感じるのが特徴で、階段の上り下りや長時間の正座後に痛みが強くなります。 初期は運動中のみの痛みですが、進行すると日常生活でも痛みを感じるようになります。 適切な休息を取らずに無理を続けると、慢性化して治りにくくなることがあります。 重たいものから膝を守るために注意すべき仕事 重たいものを持つ機会が多く、膝関節に大きな負担がかかる仕事を3つ紹介します。 建設現場 引越し業社 工場現場 これらの職場で膝を守るためには、適切な作業手順や補助器具の活用、定期的な休憩の確保が重要です。 膝に痛みを感じ始めたら、早めに対策を講じることが症状の悪化を防ぐポイントになります。 建設現場 建設現場では、重いコンクリートブロックや建材の運搬、しゃがんだ姿勢での作業など、膝に大きな負担がかかる作業が日常的に行われています。 とくに問題となるのは、膝をついての床面作業です。 アスファルトやコンクリートなどの硬い地面に直接膝をつくことで、膝蓋骨周辺に強い圧力がかかります。 また、不安定な足場で重たいものを持つと、膝を捻る動作が入ることで大きな負荷がかかり、怪我のリスクを高めます。 建設現場では、適切な姿勢での荷物の持ち上げや膝当てやサポーターの着用により、膝の負担を減らしましょう。 引越し業者 引越し業者の作業員は、家具や家電製品など様々な重量物を持ち上げて運んだり、配置したりする作業を繰り返し行います。 冷蔵庫やベッドなどの大型家電・家具の運搬は膝に大きな負担をかけます。 狭い階段やエレベーターのない建物での作業では、膝を曲げた状態で重量物を支えなければならないケースも多く、膝への負担は避けられません。 また、繁忙期には休憩時間が十分に取れないこともあり、膝への負担が蓄積しやすくなります。 引越し作業では、二人以上での協力作業の徹底、台車などの補助器具の活用、適切な持ち方での作業を行いましょう。 工場現場 工場現場では、立ち仕事や重い部品の取り扱い、繰り返し動作など、膝に負担をかける要素が多く存在します。 生産ラインで同じ姿勢や動作を長時間続けることで、特定の部位に負担が集中しやすくなります。 床に置かれた物を頻繁に拾い上げる動作、しゃがんだ姿勢からの立ち上がりの繰り返しは膝への負担が大きく注意が必要です。 また、硬いコンクリート床での長時間の立ち仕事は、膝への衝撃を吸収できず、関節への負担が大きくなります。 工場現場では、作業台の高さ調整、衝撃吸収性のある床材や専用マットの使用、定期的な姿勢の変更と休憩の確保が膝の保護に効果的です。 重たいものから膝の負担を減らす対策は? 重たいものを持つ際に膝への負担を軽減するためには、日常生活や職場での対策が重要です。 以下で効果的な方法を紹介します。 対策 具体的な内容 適切な持ち上げ姿勢を意識する 荷物を体に密着させて、背筋を伸ばして物を持ち上げる 補助器具を活用する 台車、リフト、ベルトなどの道具を積極的に使用する 体重管理を心がける 過体重は膝への負担を増大させるため、適正体重を維持する 膝サポーターを着用する 作業中は膝関節を安定させるサポーターを利用する 筋力トレーニングを行う 太もも周りの筋肉を強化し、膝関節への負担を分散させる 柔軟性を高める ストレッチで筋肉や靭帯の柔軟性を保つ 休息を十分に取る 膝に痛みを感じる前に適度に休憩をとる 職場環境の改善を依頼する 上司や同僚の理解を得て、作業環境の改善や業務分担の見直しを提案する これらの対策を日常的に実践することで、膝への負担を大幅に軽減できます。 とくに仕事で重たいものを扱う場合は、一人で抱え込まず周囲の理解と協力を得ながら環境の改善を目指しましょう。 重たいものを持つと膝が痛くなるときによくある質問 重たいものを持つと膝が痛くなるときによくある質問を3つ紹介します。 膝が痛い時にやってはいけないことは? 膝が痛い時は仕事を休むべき? 変形性膝関節症の治療法は? 膝の痛みは我慢しないことが大切です。 以下の内容を確認して、適切な休憩を取り、必要に応じて治療を受けましょう。 膝が痛い時にやってはいけないことは? 膝の痛みがあるときは、以下の行為を避けましょう。 痛みを我慢して重たいものを持ち続ける 膝に負担のかかるスクワットや深い屈伸運動を行う 階段の上り下りを頻繁に行う 硬い地面での長時間の歩行や運動 長時間正座や中腰の姿勢を続ける 痛みが強い時にマッサージや強い刺激を与える 炎症がある時に患部を温めること(初期の炎症時は冷却が基本) 医師の診断なしで痛み止めを長期間服用する 医師の指導なく自己流のリハビリを行う これらは膝へ負担をかけて症状が悪化する可能性があります。 痛みがあるときは自己判断せず、医療機関を受診しましょう。 膝が痛い時は仕事を休むべき? 膝の痛みの程度と仕事内容によって判断が必要です。 激しい痛みや腫れがある場合、重たいものを持つ仕事や長時間の立ち仕事は休職や業務調整を検討すべきです。 無理を続けると症状が悪化し、長期的な休職が必要になる可能性があります。 一方、軽度の痛みであれば、適切なサポーターの使用や仕事内容の一時的な調整で対応できることもあります。 職場の上司や産業医に相談し、可能であれば一時的に軽作業へ変更するなどの対応が望ましいです。 変形性膝関節症の治療法は? 変形性膝関節症の治療は大きく保存療法と手術療法に分けられます。 保存療法は、手術を伴わない治療法です。消炎鎮痛剤の服用や注射療法、理学療法、生活習慣の改善などが行われます。 これらで十分な効果が得られない重症例では、人工膝関節置換術などの手術療法が検討されます。 また、近年注目されているのが再生医療です。 再生医療は、患者さま自身の幹細胞や多血小板血漿(PRP)を用いる、体への負担が少ない治療法です。 当院「リペアセルクリニック」では、脂肪由来の幹細胞治療とPRP療法を提供しています。 再生医療に関して詳細は、以下をご覧ください。 重たいものは膝への負担が大きいので日常生活から負担軽減を意識しよう 膝関節は日常生活で体重の3〜4倍もの負荷がかかる重要な部位であり、重たいものを持つとさらに大きな負担となります。 膝の疾患リスクを減らすためには、正しい持ち方の実践や補助器具の活用が不可欠です。 とくに「建設現場」「引越し業者」「工事現場」などの膝への負担が大きい職場では、上司や同僚の協力を得て、環境の改善を目指しましょう。 もしも膝に痛みを感じたら、早めに休息をとり、必要に応じて医療機関を受診することが重要です。 膝の健康は一度損なうと回復に時間がかかります。 再生医療などの治療法も視野に入れながら、日常からの予防と早期対応を心がけましょう。 以下のページでは、膝関節に対する再生医療の症例を公開しているため、併せて参考にしてください。 >再生医療による膝関節の症例はこちら
2020.07.14 -
- ひざ関節
ハイヒールを履いていると膝が痛いとお悩みの女性は多いはず。 ハイヒールを履いていると、足の裏全体を使って歩行できません。そのため、歩行の衝撃が分散されず膝の負担が増えます。 今回は、ハイヒールを履いたときに膝が痛くなる原因や、痛みの改善方法を解説します。ハイヒールを履いたときに膝の痛みがある方は参考にしてみてください。 この記事を読むと分かること ハイヒールを履いたときに膝が痛くなる原因 ハイヒールを履いたときの痛みを改善する方法 ハイヒールを履くと膝が痛い!その原因は? ハイヒールによる膝の痛みの主な原因は、不安定な姿勢による膝関節への負担集中です。 ハイヒールを履いている状態では、足の裏全体を地面につけて歩行できません。つまり、非常に不安定な状態にあります。 そして、ハイヒールを履いて歩くと膝を曲げる角度が小さくなり、十分に衝撃を吸収できません。曲げる角度が小さいため、関節がクッションとして十分に力が分散されず、ダイレクトに膝関節に力がかかります。 また、ハイヒールを履くと足首の動きが制限され、その分の安定性を高めるために太ももの筋肉が働いた結果、膝関節への負担が大きくなります。 ハイヒールは不安定な構造上、均等に力を加えて歩けないため、膝に負担がかかり膝の痛みが出るのです。 ハイヒールを履いても「膝が痛い!」という状態にならないようにするには? ハイヒールを履いても膝が痛くならない方法を紹介します。 具体的な内容は以下の2つです。 ハイヒールを履いても膝が痛くならない方法 ヒールが低くて太い靴を選ぶ 正しい歩き方を身につける 歩く際の衝撃が膝に集中しているため、膝の負担を分散させるように工夫しましょう。 ヒールが低くて太い靴を選ぶ 靴のヒールが高くなると、膝の内側へ負担が集中します。一方、太ももや脛の筋肉は外側の負担が大きくなります。 また、ヒールが細いと十分にかかとに力をかけられません。そのため、前のめりの姿勢になり、膝に痛みが生じます。 ハイヒールを履いても膝が痛くならないように、かかと部分をしっかりとサポートできる太さ・硬さがあるハイヒールを選ぶようにしましょう。 正しい歩き方を身につける ヒールを履いても膝が痛くならないようにするには歩き方も重要です。 着地の際は、膝を伸ばすと負担がかかりにくくなります。4~6㎠のミドルヒールの場合、かかとから着地するのもポイントです。 膝にやさしいハイヒール選びと歩き方に気を付けてみてください。 ハイヒールを履いた際の痛みを改善するには? ハイヒールを履いて膝が痛いときは、安静にしましょう。そして、なるべくハイヒールを履く時間を短くするようにしてください。 変形性膝関節症などを発症してしまうと、治療にも時間がかかります。 そうならないためにも、痛みが続くようであれば早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしてください。 ハイヒールを履く前にできる!膝の痛みの予防方法 ハイヒールを履く前にできる予防方法である、簡単な筋トレを2種類紹介します。 手軽にできるので、すきま時間や外出前に実践してみましょう。 膝の曲げ伸ばし 椅子に座る 膝が痛む方の足を2秒かけて伸ばす 2秒かけて曲げる 曲げ伸ばしを繰り返して1日100回を目安に 太もも前面の筋力アップが期待できます。膝が痛む方は、無理のない範囲で行いましょう。 つま先の曲げ伸ばし バスタオルを丸めて高さが出るようにする マットなどの上に座る 片足はあぐらをかくように曲げて、もう片方は足を伸ばす 伸ばした足の太ももの下に1.のタオルを置く タオルを押しつぶすイメージで太ももの前面〜内側に力を入れる。この際、つま先を上に向ける 1日5回~10回を3セットが目安です 上記のストレッチはバスタオルを用意しましょう。 こちらも太ももの前側から内側の筋力アップに効果があります。 ハイヒールを履いて膝の痛みが慢性化したら早めに医療機関を受診しよう ハイヒールを履くと歩行の際に足首に十分な力を加えて地面を蹴る動作ができず、その負担を膝の関節やその周囲の筋肉が請け負った結果、「膝が痛い」症状が出る場合があります。 症状が軽度であれば安静にしつつハイヒールを控えたり、ストレッチをしたりして対処しましょう。 慢性的に痛みがあったり強い痛みが続いたりする場合は、変形性膝関節症が疑われるので医療機関の受診をおすすめします。 当院では、一般的な病院ではできない再生医療を取り扱っています。手術や入院をせずに痛みの根本から向き合いたい方は、お気軽にご相談ください。 以下のページでは、膝関節に対する再生医療の症例を公開しているため、併せて参考にしてください。 >再生医療による膝関節の症例はこちら
2020.07.12 -
- ひざ関節
「立ち仕事が多く、膝に違和感を覚える」「手術や薬に頼ることは避けたい」 膝の軽い痛みや不調を抱えつつも、病院に行くほどではないと感じている方は多いのではないでしょうか。 この記事では、20代の膝の痛みの主な原因と、痛みを和らげる方法などについて解説します。 膝の痛みは年齢に関係なく、20代の若い世代にも少しずつ増えてきている症状のひとつです。 とくに、立ちっぱなしの仕事をしている方は日々の負担が蓄積し、知らないうちに膝にトラブルを抱えてしまうこともあります。 膝の痛みに関して情報収集中の方も、自分の症状と向き合う第一歩として参考にしてください。 20代で膝が痛い!立ち仕事が原因? 20代で膝が痛い原因は、主に以下の3つです。 原因1.長時間の立ち仕事によって靭帯に負担がかかっているケース 原因2.スポーツ・無理なトレーニングをしたケース 原因3.交通事故・転んだなどのイレギュラーなケース 自身の生活を振り返って当てはまる事項を確認し、症状の改善に努めましょう。 原因1.長時間の立ち仕事によって靭帯に負担がかかっているケース 長時間の立ち仕事は膝の靭帯に負担をかけ、痛みや炎症を引き起こす可能性があります。 20代でも継続的な負荷により、以下の疾患を発症する可能性があります。 疾患名 主な原因 主な症状 靭帯損傷 膝の骨同士をつなぐ靭帯の一部が損傷または断裂する 痛み 膝がぐらつくような感覚 膝の腫れ 変形性膝関節症 慢性的な負荷で膝の関節内の軟骨が徐々にすり減り、骨にも変化が起こる 膝の痛み 膝の腫れ 初期は起き上がりや歩き始めに膝が痛くなり、休めば痛みが取れる 進行すると歩行困難に 長時間の立ち仕事は膝の靭帯や関節軟骨に持続的な負担をかけ、痛みや炎症を引き起こします。 初期症状は軽微でも、放置すると膝の不安定感や腫れ、歩行時の違和感などが現れ、日常生活に支障をきたす可能性があります。 膝の違和感や痛みが数日以上続いている場合は、早期の診断と適切な治療のため整形外科を受診しましょう。 20代で発症する変形性膝関節症については、以下の記事で解説していますので参考にしてください。 原因2.スポーツ・無理なトレーニングをしたケース 慣れないスポーツや急なトレーニングは、膝の関節や腱に過度な負担をかけてさまざまな疾患を引き起こすリスクがあります。 無理な運動後に膝が痛くなった場合、以下のような疾患が考えられます。 疾患名 主な原因 主な症状 靭帯損傷 ジャンプの着地や方向転換、急停止などの動作で靭帯が伸びすぎたり断裂する 膝の痛み 膝の腫れ 不安定感 半月板損傷 ジャンプや方向転換の際などに、膝関節のクッションの役割を果たす半月板が傷つく 膝の痛み 膝の腫れ 引っかかり感 膝に水がたまる 膝蓋腱炎(ジャンパー膝) 繰り返しのジャンプやキック、ダッシュなどの動作によって膝のお皿とすねの骨をつなぐ腱である膝蓋腱が炎症を起こす 膝前面の痛み 膝の腫れ 押すと痛い 触れると熱を感じる 鵞足炎(がそくえん) 急な坂道のランニングや不適切なトレーニングで、膝の内側にある鵞足部に炎症が起きる 膝の内側下方の痛み 膝の腫れ 押すと痛い 触れると熱を感じる 慣れないスポーツや急なトレーニングは、膝の関節や腱に過度な負担をかけます。 とくに運動習慣がない人がいきなりハードな動きをすると、筋肉や靭帯が十分に対応できず、損傷のリスクが高まります。 膝に痛みが出た際は、スポーツを中断して早めに整形外科を受診しましょう。 予防のためには、スポーツやトレーニング前のストレッチやウォーミングアップを入念に行い、膝周囲の筋肉や腱をしっかりとほぐすことが重要です。 運動後のクールダウンやアイシングも、膝の負担軽減に役立ちます。 原因3.交通事故・転んだなどのイレギュラーなケース 転倒や交通事故による衝撃は、膝の靭帯や半月板や骨に損傷を及ぼす可能性があります。 以下は、事故や転倒などによって起こりうる代表的な疾患です。 疾患名 主な原因 主な症状 靭帯損傷 転倒時に膝をひねる・ねじるなどして靭帯が断裂・損傷する 膝の痛み 膝の腫れ 不安定感 半月板損傷 膝への強い衝撃やねじれによって、膝関節のクッションの役割を果たす半月板が損傷する 膝の痛み 膝の腫れ 引っかかり感 膝に水がたまる 膝の骨折 転倒や衝突による膝への直接的な力で膝の骨が折れる 膝の強い痛み 腫れ 膝が動かせない 交通事故による負傷は自覚症状が乏しいまま進行するケースもあります。 外傷後は痛みが軽くても内部が損傷している恐れがあるため、「大したことない」と自己判断せず、受傷後は速やかに医療機関を受診しましょう。 立ち仕事による膝の痛みを和らげる方法 立ち仕事による膝の痛みを和らげる方法は、以下の通りです。 適度に休憩をはさむ サポーターの使用 ストレッチや運動療法 体重管理 薬物療法 すぐに実施できる方法もあるので、自身に合った対処法を探してみましょう。 膝の痛みが改善されない場合は、医療機関の受診を検討してください。 適度に休憩をはさむ 長時間の立ち仕事は、筋肉や関節に負担が蓄積し痛みや疲労の原因になるため、適度に休憩をはさみましょう。 立ち仕事中の適度な休憩におけるポイントは、下記の通りです。 30分に1度は座ったり歩いたりする こまめな水分補給で筋肉の柔軟性を保つ ストレッチを取り入れる(ふくらはぎの上げ下げ・足首を回すなど) また、睡眠時間が7時間以下の日が2週間以上続くと筋骨格系の痛み発症リスクが1.7倍高まる※というデータもあります。 ※出典:PubMed「睡眠と怪我のリスク」 十分な睡眠をとり仕事中はこまめに休憩をはさむことで、膝の痛みを予防しやすくなります。 サポーターの使用 膝用サポーターは、靭帯や筋肉の役割を部分的に補助して膝関節の安定性を高める効果があります。 保温効果があるタイプは、血流の促進や関節の柔軟性維持にも役立ちます。 市販のサポーターは種類が多いため、痛みの部位や用途に合わせて適切なものを選びましょう。 なお、サポーターは根本的な原因を治すものではないため、装着しても膝の痛みに対する治療につながりません。 継続的に痛みがある場合は医師の診断を受けたうえで、適切な治療やリハビリとあわせて使用しましょう。 ストレッチや運動療法 ストレッチや適度な運動は、膝の痛みの緩和や機能維持に効果的です。 痛みのために動かさずにいると、膝周囲の筋力が低下してさらに痛みが悪化する恐れがあります。 厚生労働省により膝の痛み軽減や身体機能の向上に寄与すると報告されている運動は、以下の通りです。 運動内容 運動頻度 楽〜ややきつい程度のウォーキングや水中歩行など 1日30分以上 筋力トレーニング 週2〜3日 週3日以上の多要素運動(ストレッチ・ヨガなど) 高齢者には週3日以上の運動頻度が推奨されるが、若年層では個人の体力や症状に応じて調整 上記の運動を週に3回以上、2~3カ月にわたり計24回以上の運動を継続すると効果的※とされています。 ※出典:厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」 すべての運動をこなす必要はありません。 まずは、週に3回のウォーキングから始めてみましょう。 運動で痛みが悪化する場合は無理をせず、医師に相談して適切な治療を受けましょう。 体重管理 立ち仕事中の膝の痛みの原因の一つに、肥満も考えられます。 肥満度を表す国際的な指標であるBMIは体重(kg)÷ 身長(m)の2乗で算出され、25以上の方は肥満と判定されます。 体重1kgの増加で、膝には約2〜3kgの負担がかかるとされており、立ち仕事をしている方にとっては深刻な影響を与えかねません。 体重管理のためにできることは、以下の通りです。 適度な運動を取り入れる バランスの良い食事を1日3回摂る 早食いやながら食いを控える 1kg減量するだけでも膝の負担は軽減するので、無理のない範囲で継続しましょう。 薬物療法 膝の痛みに対する一般的な薬物療法として、痛み止めの内服薬が挙げられます。 とくに、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は痛みの緩和だけでなく膝の炎症を抑える作用もあり、立ち仕事をしている方に広く用いられています。 非ステロイド性抗炎症薬は、ロキソプロフェンやイブプロフェンなどが代表的です。 ただし、長期間の服用や過量摂取は胃腸障害や薬物乱用頭痛などの副作用を引き起こすリスクもあります。 自己判断での使用は避け、症状が長引く場合は医師に相談しましょう。 立ち仕事に影響するほど慢性的な膝の痛みには再生医療も選択肢の一つ 仕事を休めない20代の方にとって、膝の痛みは深刻な問題です。 立ち仕事を続けながら膝の痛みを抱える日々に不安を感じている方には、再生医療という選択肢があります。 再生医療の幹細胞治療は、患者さま自身から採取した幹細胞を活かして傷んだ軟骨や組織にアプローチします。 副作用のリスクが低く、入院不要で受けられる点が大きな魅力です。 公式LINEでは再生医療に関する情報や簡易オンライン診断などを行っています。 膝の痛みや気になる症状がある方は、ぜひ公式LINEをチェックしてみてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 立ち仕事で膝が痛む方からよくある質問 この項目では、立ち仕事で膝が痛む方からよくある質問をご紹介します。 膝が痛い場合はすぐに病院に行った方がいい? 膝の痛みに有効なストレッチは? 20代で片足の膝が痛む場合は、どのような原因が考えられる? 膝が痛い場合はすぐに病院にいった方が良い? すぐに病院にいった方が良いかどうかは、痛みの程度や症状の出方によって異なります。 以下の表を参考に、受診の目安を確認してみましょう。 すぐに病院を受診すべき症状 様子を見ても良い症状 強い腫れや熱感がある 内出血や変色がある 事故や転倒など強い衝撃を受けた 安静にしていてもズキズキ痛む 歩行が困難 軽い違和感や一時的な痛み 動作時のみ痛みが出る 数日で痛みが引いている 日常生活には支障がない 膝の痛みが軽度な場合は、自宅での安静やストレッチやサポーターの使用などで様子を見るのも一つの手です。 痛みが長引いたり、繰り返したりする場合は医療機関の診察を受けましょう。 膝の痛みに有効なストレッチは? 膝の痛みには、以下のストレッチが効果的です。 1.仰向けに寝て、片膝を胸の方へゆっくり引き寄せる 2.両手を添えて支えながら、左右それぞれ5回ずつ行う 引き寄せる際は手の力に頼らず、足の力だけで動かすようにしましょう。 手で無理に引っ張ると、逆に膝を痛める恐れがあります。 20代で片足の膝が痛む場合は、どのような原因が考えられる? 20代で片足の膝が痛む場合に考えられる主な原因は、膝の使いすぎや外傷、関節・軟部組織(筋肉や靭帯など)の損傷です。 主な疾患と症状は以下のとおりです。 疾患名 症状など 膝の使いすぎ(オーバーユース) 日常の立ち仕事や運動習慣による蓄積疲労 靭帯損傷 膝のぐらつきや強い痛みが特徴で、捻ったりした際に起こりやすい。 変形性膝関節症 20代でも膝への負荷が慢性的にかかると軟骨がすり減ることがある 半月板損傷 膝の内部にあるクッション構造の断裂 鵞足炎(がそくえん) 膝の内側下部がズキズキ痛む炎症性疾患 若年層でも膝の痛みを放置すると悪化し、治療に長い時間がかかることがあります。 痛みが続く場合や歩行や日常生活に支障があるときは、整形外科の受診を検討しましょう。 立ち仕事による膝の痛みは再生医療を検討しよう 20代の若年層に多い立ち仕事による膝の痛みについて、主な原因と対処法をご紹介しました。 膝の痛みを和らげる主な方法は、下記の通りです。 こまめな休憩を取り入れる ストレッチや運動療法で筋力を維持する 膝のサポーターを活用する 食事や運動を意識した体重管理 痛み止めなど薬物療法の活用 慢性的な膝の痛みが続く場合や、手術は避けたいとお考えの方は再生医療という治療法も視野に入れてみましょう。 手術をせずに治療できるため、仕事を休めない方や若年層にも適しています。 以下のページでは、膝関節に対する再生医療の症例を公開しているため、参考にしてください。 >再生医療による膝関節の症例はこちら また、再生医療について詳しく知りたい方は、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEをご活用ください。 あなたの膝の悩みに合った治療法を、専門の医師が丁寧にご案内します。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2020.07.11 -
- ひざ関節
膝痛を改善し、登山がしたい!治す方法はあるのか 登山がブームとなり、挑戦する人も増えてきていますよね。また、ずっと登山が趣味で、長い間、登山を楽しんでいる人も多いと思います。 しかし、登山が好きという人の中には、「今後もずっと続けていきたいけれど、最近、膝痛がつらい、膝痛が治らないので登山ができない…。」と悩んでいる人もいるようです。 そこで今回は、「登山がしたいけれど、膝痛が治らない…早く治したい!」という人に向けて、膝痛の改善方法をご紹介します。 治らない膝痛は登山が原因? 膝痛の原因はさまざまで、登山をしている人の中には、登山そのものが膝痛の原因になっていることもあります。 登山で膝痛になる理由 登山で、なぜ膝痛になるのでしょうか。 一番の原因は、高低差のある道を長時間歩くことです。どうしても高低差のある道を歩くというのは、膝やその周辺の関節や軟骨に大きな負担を与えてしまいます。 そのため、登山をするときには、なるべく足への負担を軽減させることが大切です。 登山で膝痛に…改善方法は? セルフマッサージやテーピングやサポーターで補強することによって、登山のときに足にかかる負担を軽減することができます。また、足に負担のかかりにくい歩き方の指導を受けたり、杖を使うことも有効でしょう。 膝痛の原因は登山だけではない! 膝痛の原因は登山だけではありませんし、登山をしていると、必ず膝痛になる!ということでもありません。もともと膝の軟骨がすり減っているなど、膝自体に問題がある場合もあります。 そのような場合は、マッサージやテーピング、サポーターなどでの対処は難しいことがあり、膝の関節や靭帯の様子によっては、手術が必要になることもあります。 治らない膝痛を治すには手術しか方法はないの? 膝痛が治らない場合の原因として、関節やその周辺組織の損傷が考えられます。一度損傷したり、変形が進んでしまうと、自然治癒はほぼ不可能です。手術を行うことで、膝痛が劇的に改善し、再度、登山をしている人もいますから、登山がしたい!というのであれば、手術を検討するのも1つの方法です。 手術には骨切術のように骨の変形に合わせて人為的に骨を削って整える方法のほか、人工関節を入れる手術があります。人工関節手術は社会復帰も早く、膝痛が治らないと悩んでいた方の多くが改善を感じる手術でもあります。 しかし、人工関節には感染症のリスクがありますし、人工関節自体も加齢に伴い劣化していくため継続的な受診が必要などのデメリットも存在します。 登山をしたい!治らない膝痛を治す最新の方法とは? 最近注目を集めている治療法に、再生医療といった選択肢が挙げられます。 この再生医療では、自身の細胞で軟骨損傷を修復することで症状の進行を遅らせ、膝痛の改善を促します。外科的手術と比べて身体への負担も少なく、高齢の方でも受けることができます。また、副作用が少なく高い効果が期待できる治療法として話題になっています。 「膝痛が治らない、でも、また登山を楽しみたい!」と思っているのであれば、検討してみる価値のある治療法です。 まとめ・膝痛を改善し、登山がしたい!治す方法はあるのか 治らない膝痛を改善して、登山を楽しむための方法についてご紹介しました。軽度の痛みであれば、まずは自分でもできるマッサージや筋力トレーニングなどのケアを行い、普段から関節や筋肉を労わって過ごしてみてください。 生活に支障がある、登山ができないほどの膝痛が治らないという場合は、早めの受診をおススメします。外科的手術だけでなく、再生医療という最先端の方法も治らない膝痛の改善に効果が期待できますよ。ぜひ、検討してみてくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
2020.07.09 -
- ひざ関節
膝の前面に痛みを感じ、「ジャンパー膝」か「オスグッド病」を疑っている方もいらっしゃるかと思います。 しかし見た目や症状が似ているため、違いが分からずどちらなのか判断に迷うケースが少なくありません。 特にスポーツを頻繁に行う方にとっては、正確な判断と適切な対処が早期回復の鍵となります。 本記事では、これら2つの膝の障害について、発症部位や原因、症状、治療法の違いを詳しく解説します。 それぞれの特徴を理解することで、自分の症状がどちらに当てはまるのか判断する助けになるでしょう。 ジャンパー膝とオスグッド病の違い 膝の前面に痛みを感じる代表的なスポーツ障害として、以下のジャンパー膝(膝蓋腱炎)とオスグッド病があります。 比較項目 ジャンパー膝 オスグッド病 定義 膝蓋腱の炎症 脛骨粗面の剥離(はくり) 発症部位 膝蓋腱(膝蓋骨の下の腱) 脛骨粗面(膝蓋骨の下にある突出している骨) 原因 膝蓋腱への繰り返しの負荷による炎症 成長期に大腿四頭筋からの牽引力が脛骨粗面にかかること 主な症状 ジャンプ時の膝蓋腱の痛み・軽度の腫れ 脛骨粗面の突出・腫れ、運動後の痛み 治療法 スポーツ休止、リハビリ(筋力強化・ストレッチ) 安静、成長による自然治癒待ち どちらもジャンプや走行といった繰り返しの動作による負担が原因で発症しますが、病態や発症するメカニズム、治療法は異なります。 本章では、以下4つの観点から詳しく解説します。 似たような膝の痛みでも適切な対処法が異なるため、まずは自分の症状がどちらに近いのかを知りましょう。 発症部位の違い ジャンパー膝とオスグッド病は、どちらも膝の前側に痛みが出る障害ですが、痛みが生じる部位が異なります。 発症部位の比較 ジャンパー膝 オスグッド病 痛みが現れる部位 膝蓋腱(膝蓋骨の直下にある腱) 脛骨粗面(脛骨の上端部分) 組織の種類 腱(靭帯) 骨(成長軟骨部) 視認できる変化 あまり目立たない コブ状の隆起が見られることがある ジャンパー膝では膝蓋骨(膝のお皿)の直下にある膝蓋腱に炎症が起こり、痛みを感じます。 一方、オスグッド病では膝蓋骨よりさらに下方、脛骨(すねの骨)の上端部分にある脛骨粗面が痛みます。 つまり、ジャンパー膝は膝蓋腱という腱の障害であるのに対し、オスグッド病は脛骨粗面という骨の成長部位の障害です。 原因の違い ジャンパー膝とオスグッド病は、どちらもスポーツによる膝の使いすぎ(オーバーユース)が背景にありますが、原因と好発年齢に違いがあります。 原因の比較 ジャンパー膝 オスグッド病 主な原因 ジャンプや着地などによる膝蓋腱の繰り返しの酷使 成長期に大腿四頭筋の牽引力が脛骨粗面に繰り返しかかること 好発時期 中学生~20代のスポーツ選手に多い 小学校高学年~中学生の成長期に多い ジャンパー膝は、ジャンプやダッシュなどの動作を繰り返すことで膝蓋腱に微細な損傷が生じ、炎症が起きている状態です。 対してオスグッド病は、成長期特有の障害です。 成長期には骨の成長が筋肉や腱の伸びより速いため、大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)が硬くなりやすくなります。 上記のように、ジャンパー膝は主に腱の使いすぎによる炎症であるのに対し、オスグッド病は成長期の骨と筋肉のアンバランスが原因の成長痛的な性質を持ちます。 症状の違い ジャンパー膝とオスグッド病は膝の前面に痛みが出る点では共通していますが、痛みのパターンや症状・外見的な変化に違いがあります。 症状の比較 ジャンパー膝 オスグッド病 痛みの特徴 膝のお皿直下に痛みがある ジャンプや着地で痛みが増強される 膝下(脛骨粗面)に痛みがある 運動後に痛みが強くなったり、膝立ちで痛みを感じたりする 外見の変化 腫れは軽度で目立つ変形はないことが多い 膝下の骨がコブ状に出っぱり腫れることが多い 痛みのタイミング 運動中、特に動作の瞬間に強い痛みを感じる 運動後や翌日に痛みが強くなることが多い ジャンパー膝では、特にジャンプや着地の瞬間、階段の上り下りなど膝を曲げ伸ばしする動作中に膝蓋腱付近に鋭い痛みを感じます。 外見上は膝蓋腱の周囲がわずかに腫れる程度で、目立った変形はありません。 一方、オスグッド病では、運動中よりも運動後や翌日に膝下(脛骨粗面)の痛みが強まることが特徴的です。 痛む脛骨粗面がコブのように腫れて突き出てくることが多く、これがオスグッド病の特徴的な外見変化です。 治療法の違い ジャンパー膝とオスグッド病はどちらも基本的に保存療法(手術をしない治療)が行われますが、治療法と回復のプロセスに違いがあります。 治療法の比較 ジャンパー膝 オスグッド病 治療の基本 スポーツの休止とリハビリ(ストレッチや筋力強化)で回復を図る 安静にして自然回復を待つ。 必要に応じ大腿四頭筋のストレッチを行う 補助療法 痛みに応じアイシングや消炎鎮痛剤を用いる 痛みが強い時は膝下バンドなどで膝蓋腱の負担を軽減 手術 慢性化した重症例では腱の手術を検討 骨片が残り痛みが続く場合など成長期後の稀な例で検討 回復の特徴 適切なリハビリをしないと慢性化・再発しやすい 成長期が終われば自然治癒することが多い ジャンパー膝の治療では、痛みがある間はスポーツなど膝に負担のかかる動作を控えて安静にし、患部の炎症を鎮めます。 アイシング(冷却)や消炎鎮痛剤の使用で痛みをコントロールし、痛みが落ち着いた後は、大腿四頭筋や膝周囲のストレッチと筋力トレーニングを積極的に行います。 対して、オスグッド病の治療は、基本的に成長とともに自然に症状が治まるのを待つアプローチが中心です。 痛みが強い間は運動を休み、必要に応じて大腿四頭筋のストレッチを行います。 運動を続ける必要がある場合は、膝下に専用のバンドを巻いて膝蓋腱が脛骨粗面を引っ張る力を緩和します。 ジャンパー膝とオスグッド病のセルフチェックリスト 膝の痛みがあるとき、自分の症状がジャンパー膝なのかオスグッド病なのか、それとも全く別の病気なのか判断に迷うことがあるでしょう。 以下では、それぞれの疾患に特徴的な症状をチェックリスト形式でご紹介します。 セルフチェックをもとに自分の状態を把握し、適切な対処につなげることが、膝の痛みを早期に改善するポイントとなります。 ジャンパー膝(膝蓋腱炎)のチェックリスト ジャンパー膝の可能性が高い症状のチェックリストは、以下の通りです。 ジャンプの着地や急な方向転換の際、膝のお皿下あたりに鋭い痛みが走る 運動後や翌朝になると、膝の前に鈍い痛みが残る 膝蓋腱の周辺が腫れていたり、触ると熱っぽく感じる 膝の動かし始めに突っ張るような違和感がある 膝のお皿の下の部分を押すと痛みがある(圧痛がある) 階段の上り下りや深くしゃがむ動作で膝に痛みが出る 上記のような症状が複数当てはまる場合は、膝蓋腱に負担がかかるスポーツを一時中断し、整形外科の診察を受けることをおすすめします。 オスグッド病のチェックリスト オスグッド病の可能性が高い症状のチェックリストは、以下の通りです。 膝のお皿の下にある骨(脛骨粗面)に限って痛みがある 膝の下の特定の場所を押すと強い痛みを感じる(圧痛がある) 膝のお皿の下が腫れて熱を帯びている 膝のお皿下の骨が前より出っ張ってきた(骨のコブがある) 運動時に膝下の痛みが強くなる(ジャンプやダッシュで悪化する) 休むと痛みが和らぐが、運動を続けると痛みがぶり返す 成長期(おおむね10~15歳前後)に発症している 両方の膝に同じ症状が現れることもある 上記のような症状が見られたら、まずは成長期の膝に負担をかける動作を控え、症状が強い場合は整形外科を受診しましょう。 成長期を過ぎれば多くは自然に軽快しますが、適切な処置を受けることで回復を早めることが期待できます。 ジャンパー膝とオスグッド病の痛みには再生医療による治療も選択肢の一つ ジャンパー膝やオスグッド病の痛みが長引く場合、従来の保存療法(安静、投薬、リハビリなど)に加えて再生医療による治療を検討することも可能です。 特に注目されているのが、PRP療法(多血小板血漿療法)と呼ばれる治療法です。 PRP療法とは 患者自身の血液から血小板を多く含む血漿成分を抽出して注射する方法 血小板に含まれる成長因子が組織の修復や再生を促進する 自分自身の血液を使うため、拒絶反応やアレルギーのリスクが低い 組織の修復促進や痛みの軽減が期待できる 他の治療で改善が見られない慢性的な膝の痛みに対して、PRP療法は新たな選択肢として検討する価値があるでしょう。 治療を検討する際は、専門医と十分に相談し、費用や効果について理解した上で判断することが大切です。 【まとめ】ジャンパー膝とオスグッド病はどちらも早期治療が重要 ジャンパー膝は膝蓋腱に発症し、主に運動中の痛みが特徴的で、中学生から成人のスポーツ選手に多く見られます。 一方、オスグッド病は脛骨粗面に発症し、成長期の子どもに多く、運動後の痛みや骨の突出が特徴です。 どちらも適切な対処をせずに放置すると症状が悪化する恐れがあるため、早期発見・早期治療が重要です。 セルフチェックリストを活用して自分の症状を把握し、該当する項目が多い場合は整形外科を受診しましょう。 リペアセルクリニックでは、患者様一人一人の症状に合わせて丁寧にカウンセリングを行い、症状を見極めます。 他の治療で改善が見られない慢性的な膝の痛みに対して、当院独自の再生医療で、症状の改善が期待できるので、ぜひ一度ご相談してみてください。
2020.07.08 -
- ひざ関節
自分に合う登山靴を購入して、テーピングやサポーターも使って、杖も使っているのに登山をすると膝が痛い!という方はいませんか? 本記事では「登山で膝を痛めない歩き方」について詳しく解説します。 登山中に膝が痛くなってしまった際の対処法も紹介しています。 膝の関節や周辺組織を守るためにも歩き方を改善して、登山を楽しめるようにしてくださいね。 登山中に膝が痛くならない歩き方とは 登山中に膝が痛くならない歩き方について解説します。 平地を歩くときの歩き方とは違う? 登山で膝を痛めない歩き方 登山と平地の歩き方の違いや実際に登山で膝を痛めない歩き方を理解して、登山を楽しみましょう。 平地を歩くときの歩き方とは違う? 平地では、踵から着地し、体の重心の軸は歩幅の中間に持ってくるように歩きます。しかし登山では、靴全体で足を下ろして地面をとらえるように歩きます。重心は踏み出した前足へゆっくりと移し、それを繰り返します。 足全体で着地することで足関節も大きく使い、衝撃が膝関節にダイレクトに伝わらず、分散されるので、膝を痛めにくくなります。また、このときの膝の関節の向きにも注意するようにしましょう。 膝が内側や外側にずれて内股やガニ股の状態で歩くと、関節がねじれた状態で歩き続けることになります。この関節のねじれが痛みへと繋がってしまうので、登山で膝を痛めないように歩くためには、膝関節がまっすぐ正面を向いた状態で歩く必要があります。 両足のつま先がそろって正面を向き、膝を曲げるときにまっすぐと正面に動かし、膝とつま先が同じ方向を向くようにして歩きましょう。歩くときの癖は、体の硬さが原因の場合があります。 股関節や足首の関節が硬かったり、長年の偏った体の動かし方が癖になっていると、正しい歩き方へ矯正するのに時間がかかります。日頃からストレッチや柔軟体操をしたり、歩行時以外の姿勢にも気を付けて過ごすようにしましょう。 登山で膝を痛めない歩き方の具体例 具体的に、登山で膝を痛めない歩き方を具体的にご紹介します。 背筋を伸ばし、おなかを引き締めて歩く 顎を引き、前を向いて歩く 歩幅は大きすぎないようにする。着地したときに膝が軽く曲がって衝撃を吸収できるような歩幅が理想的 腕は足の動きに合わせて軽く振り、首はまっすぐに保ってゆらさないようにする 着地は踵だけで行わず、足裏全体で地面をとらえるようにする 登山中に膝に痛みが生じた際の対処法 登山中に膝が痛くなってしまった場合は、ゆっくりと休憩を取ることが重要です。 休憩中に以下の対処法を試してみましょう。 【登山中に膝が痛くなった時のセルフケア】 マッサージ アイシング テーピング まずは、太ももやふくらはぎなど膝周辺の筋肉を重点的にマッサージして疲労を取りましょう。 水や氷が用意できる場所であれば、痛みがある箇所にアイシングするのが効果的です。 また、テーピングやサポーターを活用することで膝の痛みを緩和できるため、登山をする際は持ち歩くと良いでしょう。 休憩しても痛みが引かない場合は、悪化しないように下山するなどの判断をしてください。 安静時にも膝の痛みがおさまらなくなったら医療機関へ 登山後に安静にしていても膝の痛みがおさまらない場合、膝関節や周辺組織が炎症を起こしている可能性があるため、医療機関を受診しましょう。 膝関節や靭帯に大きな負荷がかかったことを原因として以下のような病気になる可能性があります。 半月板損傷 変形性膝関節症 鵞足炎(がそくえん) など 症状が悪化すると「歩けないほどの痛みを感じる」など、日常生活にも影響を与える可能性があります。 損傷した組織を修復させるためには「再生医療」による治療がおすすめです。 https://youtu.be/qH46jDFK9Mc?si=oHBvEwco5KwFt2f6 再生医療は、入院や手術不要で日常生活をしながら治療できる先端医療として注目の治療方法です。 以下のページでは当院の再生医療について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。 【まとめ】登山中に膝を痛めない歩き方 登山で膝を痛めない歩き方は、良い姿勢で、どこか一か所に負担がかからないようにゆっくりと重心を移動させ、足裏全体で地面を蹴り、着地するという歩き方です。 この際につま先と膝が同じ方向を向くように歩くことで、関節のねじれも防止できます。 とはいっても、長年の歩き方の癖があると、なかなか自分で歩き方の癖に気づいたり、直すということが難しいかもしれません。 そのような場合は、登山ガイドに指導してもらうなどして、早いうちに歩き方を矯正するようにしましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
2020.07.07 -
- ひざ関節
登山好きのために!膝の痛みを軽減する靴の選び方! 登山靴の選び方で、膝痛を軽減、予防することはできるのでしょうか?登山グッズは数多くあり、登山靴もたくさんの種類があります。特殊な靴ですし、安い買い物ではないので、せっかく購入するなら良いものを選んで、長く使いたいですよね。 そして、登山のときには長く歩いても疲れにくい、膝痛を感じにくく、痛みを予防できるような靴を探したいという人も多いと思います。そこで今回は、登山靴と膝痛の関係、靴の選び方について紹介します。 膝の痛みを発症しない登山靴の選び方 登山靴を選ぶとき、サイズや履き心地、値段、着脱のしやすさなどを考慮する人は多いと思います。しかし、他にも注意して選びたいことがあります。それは、靴底の硬さは歩行に影響を及ぼすという研究結果があるためです。 硬すぎる靴底は関節運動を制限し、転倒リスクを高めます。一方、中敷きを硬くすると歩行時に力が入れやすく、歩きやすくなるでしょう。 膝痛を予防する!おすすめの登山靴の選び方 登山靴を選ぶときには、まず、基本の日常生活における正しい靴の選び方をしましょう。 正しい靴の選び方[基本] ①靴の中敷きが取り外せる ②靴のつま先部分で足指が自由に動かせる空間がある ③かかと部分が硬くてしっかりと支えられる ④靴の全方部が柔らかく、足指の付け根が楽に曲げられる ⑤紐やマジックテープでしっかりと固定ができる この条件を満たしている靴を履くと、日常生活でも疲れにくい歩行を続けることが可能です。 登山靴の選び方 登山靴は、正しい靴の選び方[基本]の①から⑤を満たしていることにプラスして、以下の⑥から⑧を満たしたものがおススメです。 ⑥かかと部分に硬さのある ⑦ソール(靴底)に十分な剛性がある ⑧防水性がある このような条件を満たす登山靴であれば、膝への負担もかかりにくく、快適な登山を楽しめるでしょう。また、登山する山の標高によっても靴を使い分ける必要があります。 自ら登山靴を選ぶのが難しいという場合は、靴屋さんに選んでもらうと安心ですね。 まとめ・登山好きのために!膝の痛みを軽減する靴の選び方! 登山のときには、自分に合った登山靴を履いていないと、うまく力を入れることができず、関節に負担をかけてしまうため、膝痛を発症する恐れがあります。楽しい登山になるはずが、登山靴の選び方を間違えてしまったがために膝痛になり、台無し…なんていうことにならないようにしましょうね。 もし、軟骨のすり減りなど、膝にトラブルを抱えているときは、登山靴の選び方で膝痛を軽減することは難しいかもしれません。膝痛がつらいということであれば、早めに医療機関を受診し、適切な診断・診療を受けるようにしましょう。 つらい膝痛の悩みを軽減し、登山靴を履いて元気に登山を楽しみたい!という方は、近年注目を集めている再生医療による治療を検討することもできます。興味をお持ちの方は、再生医療についての情報もチェックしてみてくださいね。 以上、膝痛を解決する登山靴の選び方!おすすめの登山靴について記させて頂きました。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2020.07.06 -
- ひざ関節
「せっかくの山登りなのに、膝の痛みが気になって思い切り楽しめない」 「下山時に膝がガクガクして不安定な感じがする」 登山を楽しんでいる方の中には、上記のような経験や不安がある方も多いのではないでしょうか。 上記のようなときは、正しいテーピングの知識があれば、膝の痛みを予防・軽減して、登山を楽しめます。 この記事では、登山での膝の痛みに効果的なテーピングの巻き方を初心者の方でもわかりやすく解説します。 また、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、登山によって長引く膝の痛み症状を改善させるための再生医療に関する情報を配信中です。 「膝を気にせず登山を楽しみたい」「膝の痛みを何とかしたい」という方向けに有益な情報を配信しているので、ぜひご覧ください。 登山による膝の痛みに効果的なテーピングの巻き方 登山をするときに膝が痛みが気になるときは、テーピングの巻き方や、テーピングの種類を知っておくと便利です。 テーピングの巻き方 おすすめのテープ それぞれ詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。 テーピングの巻き方 登山による膝の痛みに効果的なテーピングの巻き方では、以下のように4枚のテープを貼り合わせて膝の負担を軽減します。 1枚目は膝下から内側を通って太ももの外側まで、膝を避けるようにU字に貼る 2枚目は膝下の外側から太ももの外側に貼る(1枚目の両端に繋ぐイメージ) 3枚目と4枚目は膝下のくぼみ部分を交互に強く貼り、膝のお皿を圧迫する(×印のように貼る) テーピングを巻く時は、膝を軽く曲げて、テープを少し引っ張りながら貼りましょう。 2枚目の膝下の外側から太ももの外側、つまり膝から上部に向かって引っ張るような貼り方になるため、登山をする際に足が上がりやすくなるといわれています。 また、4枚目のテープは膝下を圧迫するように貼ることで、膝がゆるむのを防止でき、下山時の衝撃を緩和できることが特徴です。 おすすめのテープ 登山におすすめのテープは、非伸縮性のテープとキネシオロジーテープです。 非伸縮性のテープは伸縮性のないタイプで、関節や筋肉をしっかりと固定するのに向いています。 キネシオロジーテープは固定目的のテーピングと異なり、筋肉のサポートが目的とされているものです。 テープ自体が筋肉の収縮力に近い構造になっていて、関節の可動域を確保することが目的とされています。 テーピングが登山による膝の痛みに効果的な理由 テーピングが登山による膝の痛みに効果的な理由はいくつかあります。 膝関節の安定性をサポートする 膝周辺の筋肉をサポートする 膝の痛みの抑制や軽減に期待できる ケガの予防につながる 登山では登る際の膝への負担や、下山時の着地の衝撃による筋肉疲労、関節の不安定化により、膝の痛みが生じる可能性があります。 このような膝の痛みを予防・軽減するために効果的なのがテーピングです。 適切なテーピングにより膝を安定させることで、安心して登山を楽しめるでしょう。 登山による膝の痛みにテーピングを巻くときの注意点 登山による膝の痛みにテーピングを巻くときの注意点は以下のとおりです。 きつく巻きすぎない テーピングは1日ごとに張り替える 他の人に巻いてもらう方が良い 登山の際はテーピングを巻くことで、ケガの予防や痛みの軽減などメリットは多くありますが、巻くときには注意が必要となります。 以下では、それぞれの注意点について解説していきます。 きつく巻きすぎない テーピングをきつく巻きすぎると、血行の悪化による痛みの増加や筋肉の痙攣をおこす可能性があります。 きつく巻いたテーピング周辺の血管が圧迫されると血行が悪くなり、筋肉に充分な酸素や栄養が供給されず、筋肉の痙攣を引き起こします。 テーピングは関節の動きをサポートする役割があるため、適度な圧迫を意識して痛みや違和感がないかを確認しましょう。 テーピングは1日ごとに張り替える 身体を動かすことでテーピングが少しづつずれたり、はがれたりすることが多いため、1日ごとに張り替えましょう。 また、長時間貼り続けると肌トラブルにつながる可能性もあります。 粘着力が強いテーピングをはがすときに痛みが生じることもあるため、体毛の流れに沿ってゆっくりはがしましょう。 はがす時の痛みが気になる方は、シャワーでテーピングと身体の間に水を入れることで痛みを感じづらいのでおすすめです。 他の人に巻いてもらう方が良い テーピングは他の人に巻いてもらう方が正しく巻けるため、自分自身で巻くより痛みを緩和できる場合があります。 とくに身体が硬い人は、テーピングを巻くこと自体が難しい場合もあるでしょう。 軽い運動などを行うときは、セルフテーピングにも挑戦してみても良いですが、なるべく他の人にお願いした方が良いです。 登山による膝の痛みにテーピングを巻くときによくある質問 登山による膝の痛みにテーピングを巻くときに、よくある質問をまとめています。 膝にテーピングをしたまま寝るのは良くない? テーピングに欠点はある? 膝の痛みが不安なまま登山をするのは不安も多いかと思いますので、参考にしてください。 膝にテーピングをしたまま寝るのは良くない? 膝にテーピングをしたまま寝ることはおすすめできません。 肌がかぶれやすくなったり、テープがズレて効果が落ちたりするため、毎日新しいテーピングに張り替えるようにしましょう。 ケガの治療中など医師の指示がある場合を除き、登山での痛みの緩和やケガ予防が目的であれば毎日張り替えることが推奨されます。 テーピングに欠点はある? テーピングには、肌のかぶれや血行不良、テーピングをはがす際に肌を痛めてしまうといった欠点があります。 テーピングの粘着剤によるかぶれや、強く巻きすぎてしまうことによる血行不良などが原因です。 しかし、毎日張り替えることで肌トラブルを避け、適切な巻き方をすることで血行不良を防ぐことができます。 テーピングを活用して膝の痛みを気にせず登山を楽しもう 登山での膝の痛みは、正しいテーピングの知識と技術があれば予防・軽減できます。 テーピング方法を覚え、自分に合ったテープを選ぶことで、膝の痛みを軽減して登山を楽しめるようになるでしょう。 ただし、テーピングは万能ではありません。 きつく巻きすぎないよう注意し、毎日張り替えることで肌トラブルを防ぎましょう。 また、登山を継続的に楽しむためには、日頃からのストレッチや筋力トレーニングなどのケアも重要です。 もし登山後の膝の痛みが長引く場合は、重篤な疾患の可能性もあるため、放置せずに医療機関を受診することをおすすめします。 以下の動画では、登山でひざを痛めた患者さまが、当院の再生医療を受けて改善された症例をご紹介しています。併せて参考にしてください。 当院における再生医療の症例紹介は、こちらからもご覧いただけます。 適切なテーピングと日頃のケアで、膝の不安を解消して思い切り登山を満喫しましょう。
2020.07.05 -
- ひざ関節
膝が痛いながらも登山をするならサポーターが効果的 膝に痛みがあるけれど、登山はやめたくない!なんとかして続ける方法はないかな…。サポーターをすれば大丈夫かも?などと考えている方もいるのではないでしょうか。 今回は、登山をするときの膝痛とうまく付き合うためにはサポーターが効果的なのかどうか、どんな種類のサポーターがあるのかなどをご紹介します。 膝が痛い場合に登山をする場合はサポーターが効果的 登山をしていて膝痛に悩まされているなら、サポーターを上手に使うことでその悩みが緩和されるかもしれません。膝の痛みの原因は膝にかかる負担の大きさにあります。 そのため、サポーターで、その負担を軽減させることができれば、登山のときの膝痛の悩みの緩和や改善、予防につながる効果が期待できます。 膝へのサポーターの種類について サポーターと言っても、さまざまなものが販売されています。そして、目的や使用時間によっても使い分けが必要なので、サポーターの特徴を知っておくことも必要です。 ・ベルト型サポーター ・タイツ型サポーター ・支柱つきの膝サポーター ベルト型サポーター 装着も簡単で自分で調整できるベルト型です。膝関節に合わせて自分でしっかりと固定することで、筋肉や骨をしめつけ、痛みの改善をはかることができます。 登山時においては、負担のかかりがちな屈伸の動きをサポートして膝への負担を軽減させる効果が期待できます。 しかし、締め付けがきつすぎるとうっ血したり、固まって動きにくくなってしまう場合もあるので、きちんとサイズを合わせて買うようにしましょう。 タイツ型サポーター 生地が薄く、日常的に使用していても違和感がないタイプです。 履くだけで良いので着脱も楽で、膝への保温効果による痛みの軽減作用も期待することができます。 簡単な分ずれやすいため、テーピング機能があると良いでしょう。 支柱つきの膝サポーター サポーターの中に金属の支柱が入っており、膝関節を金属で固定するので、サポート力に優れています。 支柱付きの膝サポーターはさらにタイツ型のように履いて装着するもの、巻いて装着すもの、その二つをあわせたハイブリッドタイプがあります。 登山をするときの膝痛の緩和に役立つサポーターを選ぶには? 登山をするときの膝痛の緩和に役立つサポーターを選ぶには、まず、サイズをきちんと合わせましょう。 また、登山のときは膝を曲げたり伸ばしたりしますし、汗もかくので、伸縮性やストレッチ性、通気性に優れたものを選ぶようにしてくださいね。 専門家に相談しましょう 膝痛を緩和するためのサポーターは、市販の薬局などでも購入できます。 しかし、登山をするときには普段以上の負担が膝にかかることになりますし、そもそもサポーターをつけたからと言って登山をしてもいい状態なのかどうか?ということは、自分では判断できないこともあると思います。 膝痛の原因はさまざまですが、今以上に悪化させないようにするためにも、医療機関で診察してもらい、サポーターの使用方法についてもきちんと指導を受けた方が安心です。 また、普段は痛みを感じないけれど、登山をすると膝痛がひどくなる…というようなケースもあるでしょう。 まとめ・膝が痛いながらも登山をするならサポーターが効果的 登山中の膝痛の緩和には、サポーターを用いることが効果的です。ただし、サポーターにもさまざまな種類があるので、医師や理学療法士に相談して、自分に合ったものをみつけるようにしましょう。 また、サポーターをしても緩和・改善されないほど膝痛がひどく、登山をあきらめてしまったという方もいるかもしれません。 しかし、最近は、自身の細胞を使って関節の修復をする再生医療も注目されています。再生医療で治療し、サポーターも上手に使うことで、また登山を再開できる可能性もありますよ。 再生医療について詳しく知りたい方は、まずは、専門のクリニックのホームページをご覧になってみてください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2020.07.03 -
- ひざ関節
登山中に膝裏の痛みを感じていても、予防法がわからず痛みが長期化している方も多いかと思います。 膝裏の痛みの原因は筋力の低下や関節の炎症など様々ありますが、長期化する場合は医療機関での受診も必要となる場合があるので注意が必要です。 また、登山中に痛みがあっても、ストレッチや筋力トレーニングなどで長期的な痛みにも対処しているという方もいるでしょう。 痛みが長期化した場合は薬物療法や手術療法が検討される場合がありますが、膝裏の痛みには再生医療という選択肢もあります。 >>膝に対する再生医療の症例はこちら この記事では、登山中に膝裏に痛みを感じる場合の原因や予防法の紹介、薬や手術を避けたい方に再生医療も解説していきますので、参考にしてください。 最後までご覧いただき、原因の追求・適切な処置を目指しましょう。 また、半月板損傷などの膝の痛みに対しては、再生医療という選択肢があります。再生医療はこれらの疾患に高い治療効果が期待できる治療法です。 以下の動画では、登山でひざを痛めた患者さまが、当院の再生医療を受けて改善された症例をご紹介しています。併せて参考にしてください。 https://www.youtube.com/watch?v=_zwp2ATg7DI 登山中に膝裏が痛む原因 登山中に膝裏の痛みが生じる原因は、筋力不足や関節リウマチ、膝靭帯損傷、変形性膝関節症などがありますが、登山中に膝裏が痛むケースをそれぞれ解説していきます。 登山(下山)中に膝裏が痛むケース 登山の休憩中(安静時)に膝裏が痛むケース 登山(下山)中に膝裏が痛むケース 登山(下山)の最中に膝裏が痛む原因の多くは筋力不足による筋肉疲労です。 過去のケガや加齢による靭帯の損傷や膝軟骨のすり減りなどが原因で、登山中に膝裏が痛むこともあります。 また、骨の異常として膝関節骨壊死症も膝裏の痛みの原因になるほか、登山靴が合っていないなども原因として考えられるため、足首をサポートできる登山靴を使用することも大切です。 登山の休憩中(安静時)に膝裏が痛むケース 登山の休憩中に膝裏が痛むのは、痛風や関節の炎症、関節リウマチなどが原因です。 膝裏の痛みの原因となる主な疾患は以下のとおりです。 半月板損傷 変形性膝関節症 鵞足炎(がそくえん) それぞれ症状に違いはありますが、登山前のウォーミングアップや休憩時でもストレッチを行い、痛みが長期化するようであれば早い段階で医療機関を受診することをおすすめします。 登山で膝裏の痛みを発症させないための予防法 登山で膝裏の痛みを予防するには、事前のウォーミングアップとストレッチが欠かせません。 膝裏の痛みの主な予防法は以下のとおりです。 筋力トレーニング 正しい歩き方 ウォーミングアップ 登山靴の選定 筋力トレーニングで膝周りの筋肉を強化し、ストレッチで柔軟性を高めることが重要です。 正しい歩き方は、背筋を伸ばし顎を引く姿勢や膝が軽く曲がる程度の歩幅で歩くことが大切ですが、登山靴についても足首をサポートできる靴を選ぶようにしましょう。 登山による膝裏の痛みには予防やケアが大切 登山による膝裏の痛みは、ウォーミングアップや筋力トレーニングなどの予防や、日常生活においても膝回りのケアを心がけることが大切です。 膝裏の慢性的な痛みには、以下のような原因が考えられるため注意が必要です。 筋肉疲労 靭帯損傷 関節軟骨のすり減り 骨の異常 登山靴が合っていない 治療期間の短縮や手術療法による長期的な入院などを避けたい方には、再生医療という選択肢があります。 再生医療では、患者の血液から血小板を濃縮して患部に注射をするPRP療法と、患者自身の骨髄などから幹細胞を採取・培養して患部に注射する幹細胞治療があります。 登山中に膝裏の痛みが長期化して治療を検討している方は、当院リペアセルクリニックにご相談ください。
2020.07.02 -
- ひざ関節
登山後の膝の痛みに悩む方は多いのではないでしょうか。 登山中や下山後に膝が痛み、思うように動けないと、せっかくの楽しみが半減してしまうこともあります。 また、痛みを無視して登山を続けると、膝の健康に影響を及ぼす可能性があります。 本記事では、登山後の膝の痛みが治らない原因や対処法について解説します。 身体への負担が少なく、長期にわたる入院やリハビリも必要ない再生医療も紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。 登山後の膝の痛みにお悩みの方は参考にしてみてください。 登山後の膝の痛みが治らない原因は? 登山後に膝の痛みが治らない原因は以下の通りです。 筋力不足や登山靴が合っていない場合、長時間・長距離に渡って歩くことで膝に過度な負担がかかりやすくなります。 また、靭帯の損傷や軟骨のすり減りなどがあると、痛みが引かないばかりか、放置することで症状が悪化し、関節の炎症や機能低下につながる可能性があります。 性別や年齢、普段の運動量など、原因は個人によって異なります。痛みが続く場合や膝に違和感がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 登山では下りでの怪我が多い 登山は上るときよりも、下るときの方がケガのリスクが高いといわれています。 山を登る際には、大腿四頭筋と呼ばれる太ももの前の筋肉を収縮させて使います。 一方、下山するときは太ももの前の筋肉を引き伸ばして使います。太ももの前の筋肉は長時間かけて使用される場面が少ないため、より負担を感じてしまうのです。 大腿四頭筋が疲労して硬くなることで膝の柔軟性が低下し、痛みが出てしまいます。 仮に膝の負担が膝関節の筋力を超えると、十分に関節を支えられず炎症を起こすリスクも考えられます。 登山後の膝の痛みが治らないときの対処法 登山後の膝の痛みが治らない際は、安静にしてマッサージやアイシングなどで膝をケアしましょう。 具体的な方法を以下にまとめました。 対処法により登山後の膝の痛みを軽減し、症状の悪化を防ぐことが期待できます。 膝の状態や痛みの程度に応じて適切な方法を選び、無理をせず実施しましょう。 また、これらの対処法はあくまで応急的なケアの一環であり、症状が長引く場合は医療機関を受診することをおすすめします。 マッサージ 安静にした後、太ももの表や裏をゆっくりとマッサージして、筋肉の疲労を取りましょう。 筋力不足が原因で膝が痛む場合は、太ももの筋肉が疲労して硬くなっている可能性があります。 手のひらで太ももの中央や外側、内側を押すようにマッサージすると効果的です。その際、膝と膝の周囲は刺激しないようにしましょう。 アイシング 炎症が起きてしまっている場合は、ビニール袋に水と氷を入れるなどして、患部を冷やしましょう。 圧迫 患部の内出血や腫れを防ぐためにスポンジやパッドを患部に当て、テーピングや包帯で軽く圧迫しながら固定します。 膝の少し上あたりを圧迫すると、靭帯への負担を減らす効果が期待できます。 登山後の膝の痛みを軽減させるおすすめのストレッチ 治らない登山後の膝痛に効果的なストレッチを2種類紹介します。 立った状態でもできるストレッチなので、登山前後の体操に取り入れたり、膝に違和感を感じたりしたら試してみてください。 膝の痛みが強い方は、無理のない範囲で行ってみましょう。 前ももを伸ばすストレッチ 前ももを伸ばすストレッチを紹介します。 下記は右膝が痛む場合を想定しているので、左足が痛む場合は左右を入れ替えて行ってください。 さらに伸ばしたい方は膝を後ろに引き上げ、股関節を前に押し出すイメージで体を反らしてみましょう。 膝裏を伸ばすストレッチ 膝裏を伸ばすストレッチを紹介します。 下記は右膝が痛む場合を想定しているので、左足が痛む場合は左右を入れ替えて行ってください。 膝裏を伸ばしている際は、膝を曲げないように気を付けましょう。 伸ばしすぎは逆効果を招くので、気持ち良いと感じる程度にとどめるのがポイントです。 登山後に膝を痛めない歩き方や平地との違い 登山後に膝を痛めない歩き方や平地との違いを紹介します。 詳しく解説するので、次回の登山にお役立てください。 登山後に膝を痛めない歩き方 登山で膝を痛めない歩き方を紹介します。 膝を痛めないようにするには、膝関節がまっすぐ正面を向いた状態で歩くことが大切です。 膝が内側や外側にずれた内股やガニ股の状態で歩くと関節がねじれ、痛みにつながる可能性が高まります。 両足のつま先がそろって正面を向き、膝を曲げるときにまっすぐと正面に動かし、膝とつま先が同じ方向を向くようにしましょう。 また、歩くときの癖には体の硬さが原因の場合があります。 股関節や足首の関節が硬かったり、長年の偏った体の動かし方が癖になっていると、正しい歩き方へ矯正するのに時間がかかります。 日頃からストレッチや柔軟体操をしたり、歩行時以外の姿勢にも気を付けて過ごしましょう。 平地と登山の歩き方の違い 平地と登山では、着地する方法と重心が異なります。 平地と登山での歩き方の違いを下記にまとめました。 地形 着地する方法 重心 平地 かかとから着地 歩幅の中間 登山 足の裏全体で足を下ろす 踏み出した前足へゆっくりと移す 平地ではかかとから着地し、体の重心の軸を歩幅の中間に持ってくるように歩きます。 一方登山では、靴全体で足を下ろして地面を捉えるように歩くのが特徴です。重心は踏み出した前足へゆっくりと移し、それを繰り返します。 足全体で着地すると足関節を大きく使えて歩行の衝撃が分散されるため、膝を痛めるリスクが低減します。 登山で膝を痛めないための予防法 登山で膝を痛めないための予防法を紹介します。 一つずつみていきましょう。 登山靴の選び方 登山後の膝の痛みが治らない場合は、登山靴が合っていない場合があります。 登山後の靴の選び方を以下にまとめたので、使用している登山靴を見直してみましょう。 以上の条件を満たす登山靴であれば、膝への負担もかかりにくく、快適な登山を楽しめるでしょう。 また、上記の条件の他にも、登山靴は登山する山の標高によっても靴を使い分けることが重要になります。 自分で登山靴を選ぶのが難しい方は、靴屋さんに選んでもらうと安心です。 サポーターを活用する 登山で膝を痛めないための予防にサポーターを使用するのも効果的です。 一口にサポーターと言っても、さまざまなものが販売されています。 目的や使用時間によっても使い分けが必要なので、サポーターの特徴を知っておきましょう。 主なサポーターを下記にまとめました。 サポーターの種類 特徴 メリット デメリット ベルト型 ベルトでしっかりと固定できる 装着が簡単 登山時にも効果的 締め付け過ぎるとうっ血や動きにくくなることもある タイツ型 タイツのように履いて使用する 着脱が楽 保温効果が期待できる ずれやすい 支柱つき サポーターの中に支柱がある 巻いて装着するタイプと履くタイプがある 安定感が強い 膝に支柱が当たり傷ができる可能性がある 比較的高価 サポーターを使用する際は医師に相談して、症状やサイズにあったものを選んでみましょう。 トレーニング 脚部の筋力不足が原因である膝の痛みは、適切なトレーニングで改善を期待できます。 行うトレーニングは、「筋力の向上」と「筋持久力の向上」の大きく2種類です。 筋力向上は登山中の登り下りに必要な力を、筋持久力は長時間の登山でもバテないスタミナを養います。 ここでは、代表的なトレーニングをご紹介します。 脚力アップには「スクワット」 登山で膝を痛めないためのトレーニングとしてスクワットが有効です。 脚を肩幅程度に開き、ゆっくりと膝を曲げ伸ばしします。 お尻を地面につける必要はなく、膝の角度が90度ほど曲がる程度で十分です。 動作に慣れてきたら、バックパックを背負って行うと負荷が高まり、さらなる筋力アップ効果が期待できます。 はじめは負荷を重視して筋力を高め、慣れてきたら回数を増やし持久力の強化を意識してみてください。 バランスと足裏感覚を強化するには「かかと上げ」 二つ目のトレーニングは、かかと上げです。 バランスを取りながら爪先立ちを繰り返す動作で、低めの台を使うとより効果になります。 登山道は平坦な場所ばかりではないため、足裏の筋力とバランス感覚が重要です。爪先立ちを繰り返すことで足裏の筋力が鍛えられ、不安定な地形でも歩きやすくなる効果が期待できます。 スクワットと同様に、バックパックを背負ってみたり片足だけで挑戦したりするなど、トレーニング中の負荷を調整してみましょう。 運動不足解消には「階段の上り下り」 荷物を背負って階段を上り下りするのも有効です。 慣れてきたら一段飛ばしで負荷をかける、荷物を増やす、往復回数を増やすなどのアレンジを加えましょう。 膝の痛みの原因の一つに、日常的な運動不足が挙げられます。 無理のない範囲で日頃から脚力や体力を維持し、把握しておくことが大切です。 トレーニングは地味ですが、登山においては非常に役立ちます。 膝の痛みがなくなり、脚力が強化されれば、登れる山も見える景色も変わってくるので、日常生活の中でコツコツ行っておくようにしてください。 登山後の膝の痛みが治らないときには再生医療の選択肢もあります 治らない登山後の膝の痛みにお悩みの方の治療法として、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療では、患者さま自身の細胞を採取して幹細胞を培養し、膝関節に注射します。幹細胞には軟骨や半月板などの傷ついた組織を修復する能力があります。 外科的な手術と比べて身体への負担も少なく、長期にわたる入院やリハビリは必要ありません。 膝の痛みがつらいけど登山を楽しみたいとお考えの方は、検討してみる価値のある治療法です。 >>膝の痛みに対する再生医療の症例はこちらからもご確認いただけます。 再生医療について詳しく知りたい方は、当院リペアセルクリニックにご相談ください。 【まとめ】登山後の膝の痛みが治らないときはセルフケアが重要 登山後の膝の痛みが治らない主な原因は、筋力不足や靭帯の損傷などです。 登山後の痛みが治らないときは、マッサージやアイシングなどでセルフケアを行いましょう。 また、日常生活の中でも行えるトレーニングを取り入れ、脚部筋力の向上や筋持久力の向上をはかると予防に効果が期待できます。 膝の痛みが長引く場合は早期に医療機関を受診し、適切な治療を受けるのがおすすめです。 治療期間の短縮や長期間の入院・手術なしでの治療をお望みの場合は、ぜひ再生医療もご検討ください。
2020.07.01 -
- ひざ関節
- 再生治療
立ち仕事など膝の負担が大きい仕事の場合、膝のつらい痛みに耐えながら働き続けるのは難しいでしょう。 本記事では、膝が悪くてもできる仕事や、膝の症状が進行した場合の治療法についても紹介します。 膝が痛くても退職できない場合の対処法についても解説しているので、膝の痛みに悩まされている方はぜひ参考にしてください。 また、疾患による膝の痛みを治したいなら、手術や入院をせずに治療できる再生医療も選択肢の一つです。 当院リペアセルクリニックでは、膝の痛みの根本的な改善を目指せる治療として注目されている再生医療をご提供しています。 >>膝の痛みに対する実際の再生医療の症例はこちら 「膝の痛みを気にせず仕事したい」「長年膝の痛みに悩まされている」という方は、ぜひ一度当院へご相談ください。 以下の動画では、実際に再生医療の治療を受け、変形性股関節症が改善した患者さまの症例を紹介しているため、こちらも併せてご覧ください。 https://www.youtube.com/watch?v=iPHLbIXjPNk いきなり新しい治療を試すのは不安という方に対しても、当院では無料のカウンセリングも実施しており、治療内容や適応について丁寧にご説明いたします。 当院の公式LINEでは、再生医療の治療法や膝の痛みが改善した症例を配信しているので、手術を受ける前に再生医療について知っておきましょう。 ▼手術せずに膝の痛みを治したいなら >>公式LINE限定の再生医療に関する情報を見てみる 膝が悪くてもできる仕事は? 膝が悪くても続けられる仕事には、膝への負担が少ない座り仕事をすると良いでしょう。 膝を酷使する動きが少ない仕事を選ぶと、変形性膝関節症や膝の痛みを抱えていても、無理なく働き続けられます。 【膝が悪くてもできる仕事の例】 デスクワーク コールセンター業務 在宅ワーク 膝の痛みを抱えたまま仕事を選ぶ際は、膝への負担が少ない職種を選びましょう。 膝に負担がかかる動き 体を動かす仕事をしていると、膝を痛めてもすぐに休めない方もいるかもしれません。膝の痛みを抱えたまま仕事をする場合は、下記の膝に負担がかかる動きをなるべく避けて働きましょう。 【膝に負担がかかる動き】 しゃがむ、立ち上がる、座る動作を繰り返す 歩行中に急な方向転換する 長時間立ち続ける 重いものを運ぶ 膝が痛む原因は?考えられる疾患 膝が痛む原因として、下記の原因が考えられます。 変形性膝関節症 関節リウマチ 痛風 とくに仕事で膝を酷使している場合は、変形性膝関節症になるリスクが高いため、普段から膝の使い方に注意が必要です。 変形性膝関節症 変形性膝関節症は、膝関節の軟骨がすり減り関節が変形し、膝に痛みや腫れが生じる疾患です。 日常の動作で膝に強い負担をかけている、あるいは加齢や肥満などにより、軟骨が徐々にすり減っていきます。 軟骨がすり減ると、骨同士が直接こすれ合い、痛みや炎症が発生します。変形性膝関節症になってしまうと、膝の曲げ伸ばしが困難になり、生活に支障をきたすケースも少なくありません。 変形性膝関節症を予防するには、体重管理や膝に強い負担をかける動作を避けると良いでしょう。 関節リウマチ 関節リウマチは、自己免疫が関節の滑膜(かつまく)を攻撃し、炎症や腫れを引き起こす疾患です。 とくに膝を含む複数の関節に対して対称的に症状が現れるのが特徴で、女性に多く発症します。 関節のこわばりや痛み、腫れなどが主な症状です。関節リウマチが進行すると、膝の関節が破壊され、強い痛みや関節の変形が生じます。 治療には、炎症を抑える薬物療法や、関節の変形を防ぐためのリハビリを行います。 痛風 痛風は、体内に尿酸が蓄積し、関節に結晶が形成されて激しい痛みと腫れを引き起こす疾患です。 膝にも症状が現れ、発作的に強い痛みが生じます。 痛風の原因は高尿酸血症です。高プリン体の食品(レバー、魚卵、ビールなど)やアルコールの摂取、肥満やストレスも痛風のリスクを高めます。 治療には、尿酸値を下げる薬や、生活習慣の改善が推奨され、急性期の痛みには痛み止めが処方されます。 膝が悪い人が避けるべき仕事 膝が悪い人が避けるべき仕事として、負担が大きい動作を含む職種を紹介します。 大工や塗装業など立ち座りが多い仕事 歩行量が多い営業 利用者を抱える動作が多い看護師や介護士 立ちっぱなしが多いレジスタッフや接客業 膝の痛みを防ぐために転職を考えている場合は、参考にしてください。 大工や塗装業など立ち座りが多い仕事 大工や塗装業のように頻繁な立ち座りを必要とする仕事は、膝が悪い人には負担が大きくなります。 とくに重量物の持ち運びなどは膝への衝撃や圧力がかかるため、変形性膝関節症の方や膝痛を抱える人には不向きです。 また、不安定な姿勢を取りやすい作業環境では、膝の関節が不安定になり、関節の摩耗が進行するリスクも高まります。 膝への負担を避けるためには、膝のサポーターを利用するほか、作業時に無理のない姿勢を意識しましょう。 歩行量が多い営業 一日に多くの場所を歩き回る営業職は、膝が悪い人には負担が大きくおすすめできません。 長時間の歩行は膝に負担がかかり、膝関節の痛みや炎症を悪化させる原因となります。 とくに変形性膝関節症の場合は、膝を酷使することで進行を早めるリスクが高まります。 また、膝に不安があると外出先での移動がストレスになる場合もあります。 移動が多い業務が避けられない場合は、定期的な休憩を取るほか、サポーターを着用して膝の負担を軽減しましょう。 利用者を抱える動作が多い看護師や介護士 看護師や介護士などは、膝にかなりの負担をかけるため、膝が悪い人は注意が必要です。 利用者の移乗や移動をサポートする際、体重を支えるために膝を曲げたり踏ん張ったりする必要があります。 膝に痛みを抱える方がこうした動作を繰り返すと、症状が悪化する恐れが高まります。 膝を保護するため、適切な介助技術や補助機器の利用など、膝への負担を軽減する工夫をしましょう。 立ち仕事が中心のレジスタッフや接客業 レジスタッフや接客業など、長時間の立ち仕事が多い職種も膝が悪い人は避けた方が良いでしょう。 立った状態で長時間を過ごすと、膝の痛みや腫れが悪化することがあります。 とくに変形性膝関節症の方は、膝の軟骨が摩耗しているため、立ち続けると症状が進行しやすくなります。 職場での対策として、休憩時間に座って膝を休めることや、クッション性のある靴を履くこと、膝サポーターを着用することが有効です。 どんな症状がでたら受診すれば良い? 変形性膝関節症や関節リウマチ、痛風などの疾患は、どれも膝の痛みが主な症状です。 立ち上がるときや歩行時、階段時に膝が痛い 正座をすることができない 膝が完全に伸びきらない、曲がってしまう 膝に水が溜まっている 症状がみられる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 膝が痛くても退職できない場合はどうすればいい? 膝に負担がかかる仕事から転職したいけど、すぐには退職できない、そんなときは下記の対策を試してください。 症状が強くなる動きを避ける 肥満体型の場合は減量する 適度に膝関節を動かす 痛み止めを適度に使用する 膝の負担を減らす工夫をして、症状の悪化を防ぎましょう。 症状が強くなる動きを避ける 体が痛みを発するのは、炎症が起きている部位を守るための防御反応でもあります。 重量物の運搬や、利用者の移動の介助など、負担が大きい作業を続けるのは膝にとって良くありません。 負担を減らすための配置換えや、受け持ちの担当を変えてもらえないか上司や同僚に相談してみましょう。 肥満体型の場合は減量する 体重が重いとそれだけで膝への負担も大きくなり、過剰な負荷が膝の疾患の原因になります。 肥満による膝への負担を減らすためには、食事や適度な運動で体重管理を行うことが大切です。 食事はサラダや汁物、白米などバランスの取れた献立を意識した選び方をしたり、お弁当を作るなどして栄養バランス良く食事を取りましょう。 適度に膝関節を動かす 痛みが生じる動作は避けるべきですが、ずっと動かさずにいると可動域が狭くなる、筋力低下などのデメリットもあります。 早歩きや走る動作は、膝関節症の程度によっては痛みの悪化を引き起こすので、軽いウォーキングなどで適度に膝関節を動かしましょう。 痛み止めを使用する 膝関節症の保存療法として鎮痛薬での痛みのコントロールも行われます。 痛みは「それ以上の動きは膝関節を悪化させてしまう」という体からのサインですが、我慢を続けるのは生活にも支障をきたすため良くありません。 市販薬で一時的に痛みを抑えるのも良いですが、なるべく医療機関を受診して症状に合わせた鎮痛薬を処方してもらいましょう。 保存療法でも治らない!悪化した膝の痛みには再生医療を検討しよう 保存療法として鎮痛薬の内服、運動療法、食事療法をしていたとしても、膝の痛み症状が悪化する可能性はあります。 高齢の方であれば人工関節置換術、40-50歳など比較的若い方の場合には高位脛骨骨切術(脛骨を切って調整する手術)が推奨されるケースが多いです。 どちらの術式も全身麻酔で行うため、さまざまなリスクが伴うのはもちろん、術後の合併症や長期的なリハビリが必要になってきます。 手術によるリスクを避けたい方には、自分の細胞を活用して損傷した部位の修復を図る「再生医療」を検討してみましょう。 再生医療は手術による体への負担が少なく、自分の細胞を使うため副作用も少ないのが特徴です。 当院リペアセルクリニックでも、手術や入院をせずに膝の痛みを根本的に治療できる再生医療をご提供しています。 「現在の治療で期待した効果が出ていない」「手術せずに膝の痛みを治療したい」という方は、ぜひ一度当院へご相談ください。 ▼手術せずに膝の痛みを治したいなら >>公式LINE限定の再生医療に関する情報を見てみる 膝が悪くてもできる仕事についてのまとめ 膝の痛みは日常生活の動作や仕事での負担によって、症状が悪化しやすくなります。 膝に負担をかけにくい仕事としてはデスクワークなどが適していますが、膝の負担を減らすためにすぐ転職するのは難しい方もいらっしゃるでしょう。 仕事を続ける場合は、膝の負担を減らすために職場で相談するほか、適度に痛み止めを使用するのも有効です。 ただし痛み止めなどのセルフケアは一時的にとどめて、早めに医療機関を受診し、専門医に見てもらいましょう。 膝の痛みが進行し、保存療法では改善が見込めない場合には、手術を含む治療も考慮する必要があります。 当院リペアセルクリニックでは、手術せずに膝の痛みを根本的に治療できる再生医療をご提供しています。 「膝の痛みを気にせず仕事したい」「長年膝の痛みに悩まされている」という方は、ぜひ一度当院へご相談ください。 また、当院の公式LINEでは、再生医療の治療法や膝の痛みが改善した症例を配信しているので、手術を受ける前に再生医療について知っておきましょう。 ▼手術せずに膝の痛みを治したいなら >>公式LINE限定の再生医療に関する情報を見てみる
2020.06.29







