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- 変形性膝関節症
- ひざ関節
- 再生治療
膝が骨壊死すると痛みを感じるだけでなく、膝関節の可動域制限などの症状が現れます。 放置すると症状の悪化や合併症のリスクにつながるため、早期に適切な治療を受けることが重要です。 本記事では、膝が骨壊死したらどうなるのか、治る見込みはあるのかについて詳しく解説します。 従来の治療では難しいとされていた壊死した骨の根本的な改善を目指せる再生医療についても紹介しているため、ぜひ参考にしてください。 \治療困難な骨壊死の完治を目指す再生医療とは/ 再生医療は、従来の治療では難しかった骨壊死の根本的な改善が期待できる治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 膝の骨壊死が治るか不安を抱えている方 手術せずに膝の痛みを治したい方 人工関節は避けたい方 「膝関節の痛みに悩まされている」「手術するしかないと言われた」という方の新たな選択肢として、ぜひ検討してみてください。 具体的な治療法や回復見込みがあるかどうか、リペアセルクリニックで無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼まずは膝の治療について無料相談! >>(こちらをクリック)今すぐ電話相談してみる 以下の動画でも、骨壊死の再生医療についてわかりやすく解説しています。 https://youtu.be/ic_6QaEU5NU?si=gpsEaYKmdhd9Qgle 膝が骨壊死したらどうなる? 膝の骨が壊死すると膝関節に痛みが生じ、日常生活に影響を与える可能性があります。 症状の程度や進行段階によって治療法が異なるため、まずは骨壊死がどのような状態なのかを診察してもらうことが重要です。 以下では、膝の骨壊死における自然治癒の可能性や症状、原因について詳しく解説します。 軽度の症状は自然治癒の可能性あり 膝が骨壊死したときの初期症状 膝が骨壊死する原因はわかっていない 膝に骨壊死の初期症状が見られた場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。 軽度な症状は自然治癒の可能性あり 軽度の骨壊死の場合、保存療法によって症状の改善がみられる可能性があります。 膝の骨壊死は、主に「ステージ1(発生期)」「ステージ2(吸収期)」「ステージ3(完成期)」「ステージ4(変性期)」と4つに分類されています。 研究結果では、初期症状(ステージ1)の方に対して、保存療法によって骨壊死が改善される結果※が得られました。 ※参考:日関病誌|保存療法による発症早期膝関節特発骨壊死の検討 軽度であれば症状が改善される可能性もありますが、進行すると軟骨が削れ、関節も変形していくため早期に治療を受けましょう。 膝が骨壊死したときの初期症状 膝が骨壊死したときの初期症状は、主に以下の4つです。 突然膝の痛みを感じる 安静時、夜間の膝の痛み 膝の圧痛(押した時の痛み) 膝がこわばる 初期症状では、突然膝の内側に痛みが現れます。とくに、階段の上り下りや歩行時に痛みを感じるケースが多いです。 また、症状が進行していなくても安静時や夜間に膝が痛む場合があり、悪化すると眠れないほど強い痛みを感じる場合があります。 上記のような症状にあてはまる方は、医療機関を受診して早期に治療を受けましょう。 膝が骨壊死する原因はわかっていない 血液の供給が不足することで骨が壊死しますが、具体的な原因はわかっていません。 膝の骨壊死につながると考えられている要因は、主に以下の6つです。 ステロイドの長期使用 過度の飲酒 腎移植 血液凝固障害 半月板の損傷 過去の骨折 しかし、先述のとおり明らかな原因がわからないため、原因の対策や対処が難しいです。 膝の骨壊死は中高年に多く発症するため、この年代で膝の痛みを感じたら早めに医療機関を受診しましょう。 膝の骨壊死を治療せずに放置するリスク 膝の骨壊死を放置すると、症状の悪化の他にも合併症を患うリスクがあります。 変形性膝関節症を合併する可能性 治療の選択肢がなくなってしまう 治療の選択肢がなくなるというリスクもあるため、膝の骨壊死は放置せずに医療機関の受診が重要です。 膝の骨壊死を放置するリスクについて、それぞれ詳しく解説します。 変形性膝関節症を合併する可能性 膝の骨壊死を治療せずに放置しておくと、変形性膝関節症を引き起こす可能性があります。 壊死した部分に関節液が流れ込むことで関節面が陥没し、膝の変形が徐々に進行してしまいます。 さらに、変形性膝関節症を合併すると、骨壊死の進行を抑えるのが難しくなり、症状が悪化することも少なくありません。 痛みに加えて関節が著しく変形するため、日常生活にも大きな支障をきたすようになります。 膝の骨壊死を放置すれば変形性膝関節症の合併リスクがあるだけでなく、症状の進行を早めてしまう可能性があるため、早期に治療を行うことが大切です。 治療の選択肢がなくなってしまう 膝の骨壊死を放置すると、選べる治療法が次第に限られてしまう可能性があります。 初期段階では、レントゲンでの診断が難しく、骨壊死と判定されないことも少なくありません。 原因が不明のまま時間が経過し、最終的に膝の骨壊死と診断されるころには、手術が必要な状態になっているケースもあります。 初期の段階であれば壊死の範囲が狭く、保存療法による治療が可能です。 しかし、薬やリハビリで改善しない場合や、痛みが強くなってから受診した場合には、手術を選択することが多くなります。 膝の骨壊死は治る?主な治療法 膝の骨壊死に対する主な治療法は、3つあります。 保存療法 手術療法 再生医療 症状によって治療法は異なります。 それぞれの治療法について、詳しく確認していきましょう。 保存療法 膝の骨壊死における保存療法では、主に薬物療法・理学療法・装具療法の3種類を併用して行います。 薬物療法は、主に痛み止めやヒアルロン酸注射を使用し、痛みや炎症をコントロールすることを目的とした治療です。 痛みや炎症が落ち着いてきたら、筋力トレーニングやストレッチなどの理学療法で膝周辺の筋肉や柔軟性を向上させ、骨壊死している部位への負担軽減を図ります。 また、膝の骨が壊死している状態だと、歩行するだけでも負荷がかかるため、装具療法も有効です。 膝を外側に曲げる外反装具やインソール(靴の中敷き)と呼ばれる足底装具、松葉杖などを用いて、膝周辺への負担を軽減させましょう。 手術療法 膝の骨壊死において、以下のような場合は手術療法が検討されるケースがあります。 保存療法で痛みが治まらず、日常生活に影響が出るケース 日常的に薬物療法に頼らなければいけないほど痛みが強いケース 症状が進行して将来的に歩けなくなってしまう可能性が高いと医師が判断したケース 手術療法では、壊死部を除去してプレートで固定する方法と、膝関節を人工関節に置き換える方法があります。 壊死部だけを取り除いてプレートで固定すれば、関節機能の温存が可能です。 そのため、壊死の範囲が狭く、他の部分の状態が良い場合は、関節機能を温存する術式が適応されます。 再生医療 従来の治療では、保存療法で症状が抑えられない場合や改善が見られない場合は、手術しか治療の選択肢がないといわれていました。 しかし、現在では先端医療である再生医療で治療できる可能性があります。 再生医療とは、患者さま自身の血液や幹細胞を用いて、損傷した組織の再生・修復を目指す医療技術のことです。 ご自身の血液や幹細胞を使うため、アレルギー反応などのリスクが少ないという特徴があります。 手術に抵抗がある方や、手術のための長期休暇が取りにくい方は、ぜひ再生医療による治療をご検討ください。 膝の骨壊死についてよくある質問 膝の骨壊死について、患者さまからよくある質問を紹介します。 特発性膝骨壊死とは 骨壊死を放っておくとどうなる 骨壊死はどんな痛み? 骨壊死を放置するリスクや、骨壊死の痛みの特徴について解説します。 特発性膝骨壊死とは? 特発性膝骨壊死とは、膝関節の大腿骨の膝関節部分の内側にある丸い膨らみに壊死が起こる病気です。 突然の膝の痛み(とくに夜間の痛みや安静時の痛み)が特徴で、症状が進行すると日常生活にも大きな影響を与えます。 原因は不明ですが、加齢や外傷によって骨壊死が起こるケースがあります。 保存療法や手術療法などが治療に効果的です。 骨壊死を放っておくとどうなる? 骨壊死を放置すると症状が悪化し、痛みによって歩行や階段の上り下りが困難になる可能性があります。 また、変形性膝関節症を併発する恐れがあるため、膝の痛みにお悩みの方は医療機関を受診して、治療を受けてください。 初期段階の場合は、短期間の保存療法で痛みが緩和される可能性があります。 骨壊死はどんな痛み? 痛みの場所や程度は個人によって異なりますが、一般的に針で刺されたような強い痛みと表現されます。 初期は関節を動かしたときや体重をかけたときに痛みを感じますが、進行とともに安静時にも関節に痛みが生じるケースが多いです。 突然激痛を感じることが多いため、膝に強い痛みを感じた場合はすぐに医療機関を受診しましょう。 膝の骨壊死の回復には早期発見と治療開始が重要 膝の骨壊死は、初期段階の場合は保存療法で治る可能性があります。 膝の骨壊死を放置すると症状が悪化するほか、膝関節がすり減って変形する変形性膝関節症を併発する可能性があるため、早期治療が重要です。 保存療法で改善が見られない場合は、手術でしか改善の余地がないといわれていた膝の骨壊死ですが、現在では再生医療の選択肢もあります。 再生医療をご検討の方は、当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。
2020.06.16 -
- ひざ関節
- 再生治療
膝に痛みや違和感を感じて「もしかして半月板損傷かも?」と不安になっている方も多いのではないでしょうか。 半月板損傷は、膝関節のクッションの役割を持つ半月板が傷つくケガで、早期発見と適切な治療が症状改善の鍵となります。 放置すると症状が進行し、日常生活に大きな支障をきたす可能性があるため、注意が必要です。 本記事では、半月板損傷の症状をチェックする方法から、医療機関を受診する目安について詳しく解説します。 また、近年の半月板損傷の治療では、損傷した半月板の改善が期待できる再生医療が注目されています。 \半月板損傷に有効な再生医療とは/ 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、損傷した半月板の再生・修復を促す医療技術です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 半月板損傷を早く治したい 手術しないと治らないと言われた 現在の治療では目立った効果が出ていない 「半月板損傷を早く治したい」「手術するしかないと言われた」という方の新たな選択肢として、ぜひ検討してみてください。 以下の動画では、実際に当院リペアセルクリニックで再生医療を受け、半月板損傷に悩まされていた患者さまの症例を紹介しています。 https://youtu.be/9cTCpmWaqAI?si=KNc6hX8HDcSRvj15 また、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、半月板損傷に対する再生医療の治療法や症例を公開しているので、合わせてご覧ください。 半月板損傷症状チェック|代表的な症状6つ 半月板損傷かどうか判断するには、以下の代表的な症状がないかチェックしましょう。 歩行時に膝が痛くなる 膝に引っかかり感がある(キャッチング) 膝の力が急に抜ける感覚がある 膝の曲げ伸ばしができなくなる(ロッキング) 膝に腫れや熱感がある 膝を動かすと音が鳴る 上記のような症状がある場合は、半月板損傷の可能性を疑い、早めの対処を検討しましょう。 歩行時に膝が痛くなる 歩くときに膝の痛みを感じるのは、半月板損傷の最も代表的な症状の一つです。 半月板が損傷すると膝関節に炎症が起こり、歩行時に膝周囲の筋肉が収縮することで痛みが生じます。 初期段階では、体重をかけたときや、歩き始めに痛みを感じることが多いです。 ただし、膝の痛みは半月板損傷以外の原因でも起こります。どのような動作や状況で痛みが強くなるかを観察し、他の症状と合わせて判断することが大切です。 膝に引っかかり感がある(キャッチング) 膝の曲げ伸ばし時に「引っかかる感じ」がするのも、半月板損傷の特徴的な症状です。 損傷した半月板の一部が膝関節内で正常な位置からずれることで、膝を動かすときに引っかかりを感じるようになります。 継続的な引っかかり感は、さらなる半月板の損傷を招く恐れがあるため、早急に医療機関を受診しましょう。 膝の力が急に抜ける感覚がある 半月板損傷により膝が不安定になると、歩行中や階段の上り下りで「膝がガクン」と抜けるような症状が現れます。 膝関節の安定性を保つ重要な役割を果たしている半月板が損傷すると、本来の機能が低下して膝関節が不安定になります。 この症状は転倒してケガのリスクも高めるため、安全のためにも早めの診断と治療が必要です。 膝の曲げ伸ばしができなくなる(ロッキング) 損傷した半月板の断片が膝関節内で挟まり、膝が動かなくなる症状を「ロッキング」と呼びます。 この状態では、動かそうとしても膝が曲がらない・伸びない状況が続き、安静にしていても強い痛みを感じることがあります。 ロッキングが起こった場合は、日常生活やスポーツ活動に大きな支障をきたすため、すぐに医療機関を受診しましょう。 以下の記事では、膝がロッキングを起こす原因や対処法について解説しているので、合わせてご覧ください。 膝に腫れや熱感がある 膝の腫れや熱っぽさは、半月板損傷による炎症反応の現れです。 半月板が傷つくと、周辺の軟骨や靭帯、腱といった組織も影響を受けて、修復しようとする過程で炎症が起こります。 また、炎症により膝に水が溜まりやすくなることもあります。 膝を動かすと音が鳴る 膝を曲げ伸ばしするときに音が鳴るのは、半月板損傷の可能性を示すサインです。 損傷した半月板の断片が関節内で引っかかることで「ポキポキ」「ミシミシ」「コリコリ」といった音が鳴ります。 音と同時に痛みや引っかかり感がある場合は、半月板損傷の可能性が高いと考えられるので、医療機関に相談しましょう。 半月板損傷の症状を放置するとどうなる? 半月板損傷の症状を放置すると、膝の状態が悪化し、将来的に「変形性膝関節症」を発症するリスクが高まります。 【変形性膝関節症とは?】 加齢や膝への過度な負担によって、膝関節の軟骨がすり減ってしまう病気のこと 初期段階は立ち上がりや動き始めに痛みを感じる 軟骨のすり減りが進行すると、膝関節の変形や歩行困難なほどの痛みにつながる 以下では、なぜ半月板損傷が変形性膝関節症につながるのか、その関係性について詳しく解説します。 膝の健康を長期的に守るためにも、ぜひ理解を深めてみてください。 変形性膝関節症のリスクについて 半月板損傷を放置することが変形性膝関節症のリスクを高めるのは、半月板が持つ「クッション機能」が損なわれるためです。 膝のクッション機能が正常に機能しなくなると、歩行や運動のたびに膝の軟骨へ直接的な負担がかかり、軟骨がすり減りやすくなります。 結果、変形性膝関節症につながり、軟骨のすり減りが進行すると膝の骨同士がぶつかるようになり、激しい痛みや関節の変形が生じます。 末期まで進行すると歩行困難なほどの痛みに襲われ、日常生活にも支障をきたしかねません。 そのため、半月板損傷を早期に治療することは、将来的な膝の健康を守る上で大きな意味を持つと考えられるでしょう。 半月板損傷における医療機関を受診する目安 半月板損傷が疑われる症状がある場合、適切なタイミングで医療機関を受診することが症状改善の鍵となります。 以下のような症状や状況がある場合は、早めに整形外科などの専門医を受診しましょう。 膝の痛みが1週間以上続いている 歩行時に毎回痛みを感じる 膝の引っかかり感や音が頻繁にある 膝がガクンと抜ける感覚を何度も経験している 膝の曲げ伸ばしができない(ロッキング)が起こった 膝の腫れや熱感が目立つ 階段の上り下りが困難になった 日常生活に支障をきたすようになった とくにロッキング症状が現れた場合や、痛みで歩行が困難になった場合は、緊急性が高いため速やかに受診することが大切です。 また、スポーツ中の外傷や転倒などで膝を痛めた場合も、症状が軽くても一度専門医に診てもらうことをおすすめします。 早期発見により、効果的で負担の少ない治療選択肢を検討できる可能性が高まります。 【進行度別】半月板損傷の症状チェック 半月板損傷は時間の経過とともに症状が変化し、悪化していく傾向があります。 以下では、初期・中期・進行期の3段階に分けて、それぞれの特徴的な症状を解説します。 初期の半月板損傷 中期の半月板損傷 進行期の半月板損傷 進行度を理解することで、現在の状態を把握し、適切な治療タイミングを見極めることができます。 初期の半月板損傷 半月板損傷の初期段階では、症状が軽微で見過ごされやすいのが特徴です。 軽い膝の痛み 膝の引っかかり感 軽い腫れや圧迫感 初期段階の痛みは安静時には落ち着くことが多く、「ちょっとした痛みだから大丈夫」と考えて治療を先延ばしにしてしまう方も少なくありません。 しかし、この段階での適切な対処が、症状の悪化を防ぐ重要なポイントとなります。 中期の半月板損傷 治療が遅れて症状が進行した中期の半月板損傷では、日常生活への影響が目立つようになります。 痛みの悪化 階段や坂道での痛み悪化 膝のロッキング 膝に水が溜まる 膝の不安定感 中期になると、痛みが日常的に続くようになり、階段の利用や長時間の歩行が困難になります。 関節の不安定感も強くなり、転倒のリスクが高まる段階です。 進行期の半月板損傷 進行期の半月板損傷では、症状を放置し続けると重症化し、手術が必要になる可能性が高くなります。 慢性的な強い痛み 膝の可動域制限 関節のこわばり 変形性膝関節症の発症 手術適応 進行期では、関節のバランスが崩れることで軟骨の摩耗が進み、変形性膝関節症を併発するケースも少なくありません。 この段階に至る前に、早期治療を受けることが重要です。 半月板損傷の症状をチェックする際によくある質問 半月板損傷の症状をチェックする際に、多くの方が抱く疑問や不安にお答えします。 半月板損傷になるとどこが痛い? 半月板損傷の重症度をチェックするには? 半月板損傷になっても歩ける? 以下の回答を参考に、半月板損傷の適切な治療につなげましょう。 半月板損傷になるとどこが痛い? 半月板損傷による痛みは、主に膝の内側または外側に現れます。 損傷の程度や部位によっては、膝全体に痛みが広がることもあります。 特徴的なのは、膝を曲げ伸ばしするときや体重をかけたときに痛みが強くなることです。 また、階段の上り下りや長時間歩いた後に痛みが目立つようになることも多く、動作に伴って痛みが変化するのが半月板損傷の特徴です。 半月板損傷の重症度をチェックするには? 半月板損傷の重症度は、損傷の程度や場所によって軽度・中度・重度の3段階に分類されます。 半月板損傷の重症度 症状 軽度 表面に小さな亀裂 擦り傷 保存療法で改善可能 中度 一部に亀裂(不完全) 痛みや腫れが顕著 膝の動きの制限 重度 完全に裂けている状態 激しい痛みや腫れ 膝の不安定感 手術の可能性あり 重症度の判断には、MRI検査などの画像診断が必要です。 半月板損傷になっても歩ける? 半月板損傷があっても、多くの場合は歩けます。 軽度の損傷では、多少の違和感や軽い痛みを感じながらも、ほぼ通常通りに歩行できます。 一方、重度の損傷では激しい痛みや膝の不安定感により、歩行が困難になることもあります。 ただし、重要なのは「歩けるから大丈夫」と自己判断しないことです。 適切な治療を受けずに無理に歩き続けると、症状の悪化や他の部位への悪影響を招く可能性があります。 歩行に不安を感じる場合や、痛みが続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 半月板損傷を早く治すには再生医療をご検討ください 半月板損傷は早期発見・早期治療により、症状の改善が期待できる膝の疾患です。 本記事で紹介した症状チェックポイントを改めて確認し、ご自身の膝の状態を把握しましょう。 歩行時に膝が痛くなる 膝に引っかかり感がある(キャッチング) 膝の力が急に抜ける感覚がある 膝の曲げ伸ばしができなくなる(ロッキング) 膝に腫れや熱感がある 膝を動かすと音が鳴る これらの症状に該当するものがある場合は、進行度に関わらず医療機関を受診しましょう。 また、半月板損傷を「早く治したい」「手術せずに治したい」という方は、再生医療をご検討ください。 再生医療は、患者さまから幹細胞を採取・培養し、膝に注射して患部に届ける治療法で、以下の特徴があります。 損傷した半月板の根本的な改善を目指せる 手術や入院せずに、早期復帰が目指せる 自身の細胞を利用するため体への負担が少ない 再生医療では手術や入院を必要としないため、日常生活への早期復帰を目指せます。 完治までにかかる時間やリスクを抑えて半月板損傷の改善を目指したい方は、当院リペアセルクリニックへご相談ください。
2020.06.15 -
- 変形性膝関節症
- 再生治療
変形性股関節症は初期のうちは軽い痛みや可動域の制限にとどまっていても、放置すれば徐々に進行し、やがて歩行困難や手術が必要になることもある病気です。 「変形性股関節症が進行し末期になるとどうなるのか」と、不安に感じている方も多いのではないでしょうか。 本記事では、末期の変形性股関節症における症状や一般的な治療法について解説します。 さらに、手術不要で変形性股関節症の改善が期待できる再生医療についても紹介しているので参考にしてみてください。 変形性股関節症は末期状態になるとどうなる? 変形性股関節症が末期症状になると、股関節の変形が進んで可動域が大幅に制限されるだけでなく、激しい痛みが出るなど、日常生活に支障をきたします。 変形性股関節症が末期まで進行すると軟骨がすり減り、骨同士がぶつかるため、安静時にも感じるほど痛みが大きくなります。 末期の変形性股関節症における股関節の変化について下記にまとめました。 変形性股関節症が末期になると、生活の質を大きく損なう可能性があります。 変形性股関節症の末期状態に対する治療法 https://youtu.be/Dlp-ggXtQp0?feature=shared 変形性股関節症が末期になった場合の治療について紹介します。 以下では、一般的に推奨される人工関節置換術について詳しく解説します。 また変形性股関節症の治療法については、以下の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 人工関節置換術が一般的 変形性股関節症が末期の場合には、人工関節置換術が推奨されます。 人工関節置換術とは、関節が損傷している部位を人工の関節に置き換える手術です。 関節が変形している部分を取り除くので痛みが軽減したり、再び安定した歩行ができるようになったりする可能性があります。 また、人工関節手術後の経過は良好なことが多い点も特徴です。 人工関節置換にはデメリットもある 人工関節置換の手術のデメリットを下記にまとめました。 術後経過が良好でも人工関節の摩耗を確認・点検するために定期的な受診が必要です。 また、人工関節が脱臼する場合があります。 股関節を深くまげたりあぐらをかいたりすると、人工関節に負担がかかり外れてしまう可能性が高まります。 人工関節置換の手術を受けた際は注意しましょう。 変形性股関節症が末期状態でも手術せずに治療できる再生医療について https://youtu.be/ih7lpa9mCNs?si=SjKmA5NiimOmmQnl 再生医療は、変形性股関節症が末期の患者さまにも手術なしで受けられる治療法です。 自身の脂肪組織から採取および培養した幹細胞を使って、損傷した組織の修復を目指します。 幹細胞は骨や軟骨など、さまざまな細胞に姿を変える能力があります。 股関節に幹細胞を注射するため、手術が不要なので入院しなくても良い点がメリットです。 保存療法を行っても症状の改善が見られない方、手術を避けたい方は再生医療を検討してみてはいかがでしょうか。 リペアセルの再生医療の特徴 リペアセルの再生医療の特徴を紹介します。 当院は、股関節の幹細胞治療を扱っている数少ないクリニックです。 エコーや特殊な注射針などを駆使して、身体の奥深くにある股関節の損傷部位に幹細胞を直接注入します。 当院にて、50代の女性が変形性股関節症の治療として1臆個の細胞を3回投与した結果、1年半後には軟骨が修復され、レントゲン検査にて関節の隙間が広がっているのが確認できました。 さらに、投与前では10段階のうち9であった痛みが0になりました。 再生医療の効果は個人差がありますが、変形性股関節症の症状の改善に効果が期待できます。 変形性股関節症の末期による痛みが不安な方はお気軽に当院へご相談ください。 当院の公式LINEでも再生医療に関する情報や症例を紹介していますので、興味のある方はぜひご覧ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 【まとめ】変形性股関節症が末期状態でも再生医療なら手術せずに治療できる https://youtu.be/JwAqQziEinw?si=GemXV2ka2jdUoVXn 変形性股関節症が進行すると、股関節の変形や痛みにより、歩行や日常動作すら困難になることがあります。 末期になると多くの場合、人工関節置換術が選択肢となりますが、手術には入院や合併症など身体への大きな負担が伴うのも事実です。 そうした中で、近年注目を集めているのが幹細胞を用いた再生医療です。 自身の脂肪から採取した幹細胞を用いて、傷んだ軟骨の修復を目指す治療法であり、手術を回避しながら症状改善を目指すことが期待できます。 当院(リペアセルクリニック)では、ピンポイント投与技術や冷凍しない高品質な幹細胞培養を活かした股関節への治療も行っています。 変形性股関節症の末期症状による痛みや、生活の質の低下に不安な方は再生医療による治療を検討してみてください。 当院の公式LINEでは治療内容や効果、安全性、費用についてもわかりやすくご案内していますので、慢性的な股関節の痛みに悩まされている方はぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2020.06.14 -
- ひざ関節
- 再生治療
膝を曲げ伸ばした際に、引っかかる感じや痛みを感じることはありませんか。 膝のキャッチングとは、膝を曲げ伸ばしする際に膝関節に引っかかり感を感じる「半月板損傷」の症状の1つです。 本記事では、膝のキャッチングや、半月板損傷になる原因について詳しく解説します。 膝のキャッチング症状がみられる場合は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。 膝のキャッチングとは「半月板損傷」の症状の一つ キャッチングとは、膝を曲げ伸ばしする際に膝関節に引っかかり感を感じる「半月板損傷」の症状の1つです。 キャッチング症状とは 半月板損傷の主な症状 半月板損傷の主な原因 膝関節にある半月板と呼ばれる板状の組織を損傷すると、膝のキャッチング症状がみられたり、曲げ伸ばしが困難になったりします。 キャッチングとはどのような症状のこと? キャッチングとは、膝の曲げ伸ばしの際に引っかかり感がみられる症状です。 膝のキャッチングが起こる原因の1つに、半月板損傷があります。 膝関節を安定させる役割を担う半月板を損傷すると、膝の動きが不安定になり、曲げ伸ばしの際に引っかかる感じがします。 膝の曲げ伸ばしをして「コキッ」と音がしたり、歩行時に「カクン」と膝が折れる感じがしたりする場合は、半月板損傷の可能性があるため注意が必要です。 半月板損傷のその他の症状 半月板損傷では、膝のキャッチング以外にも以下のような症状がみられます。 膝の痛み 膝の腫れ 膝の曲げ伸ばしができない 膝に水や血が溜まる 半月板損傷がひどくなると、膝の曲げ伸ばしができない「ロッキング」という状態になる場合もあります。 軽度のキャッチング症状から、突然ロッキングの状態になることもあるため、膝に違和感があるときは注意が必要です。 半月板損傷の主な原因は? 半月板損傷の主な原因は、以下のとおりです。 体重がかかった状態で膝をひねる 膝に強い衝撃が加わる 加齢による半月板の機能低下 半月板損傷はスポーツ外傷で多くみられますが、加齢や日常生活動作によっても起こり得る可能性があります。 膝のクッション性や膝関節の動きに関係する半月板は、加齢で水分量が減少するため、損傷しやすくなります。 ジャンプ動作や急な切り返し動作は、膝への負担が大きいため注意しましょう。 膝のキャッチングを放置するリスク 半月板損傷を原因とする膝のキャッチングを放置すると、変形性膝関節症になるリスクがあります。 変形性膝関節症になると、膝の関節軟骨がすり減ってしまうことで、眠れないほどの痛みや歩行困難などの症状まで悪化する恐れがあります。 膝のキャッチング症状が悪化する前に、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けましょう。 変形性膝関節症については、以下の記事で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 半月板損傷かどうか診断する方法 半月板はレントゲンに映らないため、半月板損傷が疑われる場合はMRIでの精密検査を受ける必要があります。 主に以下のような症状がある方は、MRI検査を検討しましょう。 膝の引っかかり感があるか 膝に水が溜まっていないか 動かしたときに「コキッ」」と音がしないか MRIで検査した場合の半月板損傷の診断率は、80~90%程度といわれていますが、靭帯損傷を合併しているかどうかも診断できます。 膝に違和感やキャッチング症状が出ている場合は、早期に医療機関を受診しましょう。 半月板損傷による膝のキャッチングを治療するには? 半月板損傷による膝のキャッチングを治療するには、以下の方法があります。 保存療法 手術療法 半月板損傷を治療する際は、症状や回復期間を検討し、自身に合った治療法を選択することが大切です。 保存療法 半月板損傷による膝のキャッチングを治療する方法の1つに、保存療法があります。 保存療法とは、ストレッチなどの運動や痛みや炎症を抑える薬で症状をコントロールする手術しない治療法のことです。 しかし、保存療法はあくまで症状緩和や悪化を防ぐための対症療法のため、根本的な改善にはなりません。 安静に過ごしていても痛みを感じるなど、症状が悪化している場合は、手術療法や再生医療を検討する必要があるため、早めに専門家へ相談しましょう。 手術療法 半月板損傷が重症化した場合は、関節鏡と呼ばれる内視鏡を用いて半月板を切除・縫合する手術療法が検討される場合があります。 保存療法で症状の改善がみられない場合や、膝が動かなくなるロッキング症状がみられる場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。 手術療法による治療は、入院期間やリハビリ期間が必要となり、回復までに時間を要するため注意が必要です。 膝のキャッチング症状には再生医療による治療も選択肢の一つ 半月板損傷による膝のキャッチング症状にお困りの方は、再生医療による治療も選択肢の一つとして検討しましょう。 再生医療は患者様自身から採取・抽出した幹細胞を直接膝に注射し、損傷した組織の修復を促す治療法です。 主に以下の特徴があります。 膝の曲げ伸ばしの際に痛みや違和感がある方は、ぜひ一度当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 【まとめ】膝のキャッチングは半月板損傷の可能性が高い!早期に医療機関に相談しよう 膝のキャッチングがみられる場合は、半月板損傷の可能性が高いため、早めに医療機関を受診しましょう。 半月板には膝の安定性を守る重要な役割があり、損傷すると痛みや引っかかり感などの症状がみられます。 半月板損傷による膝のキャッチング症状を放置していると、膝の関節軟骨がすり減って変形してしまう変形性膝関節症を発症する恐れがあります。 症状が悪化する前に医療機関を受診し、自身に合った治療法を検討しましょう。
2020.06.13 -
- ひざ関節
- 再生治療
「年齢とともに膝の痛みや動かしづらさを感じるようになった」 年齢を重ねるにつれて体の不調を感じる方の中には、上記のようなお悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。 その膝の痛みやスムーズに動かせない状態は、膝の安定性を保つ半月板が損傷している可能性が考えられます。 この記事では、半月板損傷と加齢の関係について詳しく解説します。 ご自身の膝の状態を正しく理解し、適切な治療法を見つけるために、ぜひ本記事を参考にしてください。 「膝の違和感が強くなってきた」「痛みを根本的に改善したい」という方は、再生医療による治療の選択肢の一つです。 \半月板損傷に有効な再生医療とは/ 再生医療は、従来の治療では難しかった損傷した組織にもアプローチできるため、半月板損傷の痛みを根本的に改善できる可能性があります。 以下の動画では、実際に当院リペアセルクリニックで再生医療を受け、膝の痛みに悩まされていた患者様の症例を紹介しています。 https://youtu.be/9cTCpmWaqAI?si=W4EFE1wGMqz6MZB- 【こんな方は再生医療をご検討ください】 半月板損傷の痛みを手術せずに治したい 「手術しないと治らない」と言われた 現在の治療では目立った効果が出ていない 「半月板損傷の痛みに悩まされている」「手術するしかないと言われた」という方の新たな選択肢として、ぜひ検討してみてください。 症例や治療法については、当院(リペアセルクリニック)で無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼まずは膝の治療について無料相談! >>(こちらをクリック)今すぐ電話相談してみる 加齢による半月板損傷のリスク要因 半月板損傷が加齢によって起こる理由は、半月板の機能が低下するためです。 以下の2つの特徴から、半月板損傷が起こる原因を詳しく確認しましょう。 半月板の弾力性低下 修復機能の低下 日常生活の負担の積み重ね 半月板は膝関節にあり、歩行や運動などの動作で負担がかかる組織です。 半月板損傷は、スポーツ外傷の一つとして有名ですが、日常生活でも起こり得るため注意しましょう。 半月板の弾力性低下 加齢によって半月板の弾力性が低下すると、半月板損傷が起こる可能性が高まります。 半月板は、膝への衝撃を緩和するクッションのような役割を果たしています。 膝のクッション性や安定性を保つための半月板は、加齢によって機能が低下すると歩くだけでも大きな負担がかかるため、強い衝撃に注意が必要です。 修復機能の低下 年齢を重ねると半月板の修復機能が自然と低下し、損傷しやすい状態になります。 半月板の主成分である水分やコラーゲンが加齢によって減少し、組織の弾力性が失われ、脆くなってしまうからです。 さらに、半月板はもともと血流に乏しい組織で、内側には修復に必要な栄養が届きにくい性質をもちます。 40代以降になると、こうした変化が顕著にあらわれ、以前は問題なかった日常動作でも、半月板が損傷しやすくなります。 日常生活の負担の積み重ね 日常生活における膝への負担の積み重ねも、加齢による半月板損傷の引き金になります。 大きな外傷や衝撃を受けていなくても、日々の動作で膝に加わる負荷が弾力性を失った半月板を少しずつ傷つけています。 以下のような日常動作は、膝への負担が蓄積しやすいため注意が必要です。 動作の例 膝への影響 正座や和式 トイレの使用 膝を深く曲げ、半月板に強い圧力をかける 階段の上り下り 体重を支えながら膝を曲げ伸ばしする反復動作 長時間の立ち仕事 膝関節へ持続的に負荷がかかり続ける 重い荷物の運搬 体重以上の負荷が膝にかかる 上記のような動作を長年続けていると、気づかないうちに半月板損傷が進行し、痛みの原因となっている場合があります。 加齢による半月板損傷でみられる症状 加齢による半月板損傷では、以下の症状がみられます。 膝の痛み 膝の腫れ 膝を動かした際の引っかかり感(キャッチング) 膝の曲げ伸ばしができない(ロッキング) 損傷の程度がひどく症状が悪化すると「ロッキング」と呼ばれる膝の曲げ伸ばしができない状態になる場合もあります。 ロッキングの状態になった場合は、痛みが強くなり歩行が困難になるため、症状が悪化する前に治療を受けることが大切です。 半月板損傷の初期症状としてあらわれやすいキャッチングについては、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。 半月板損傷になりやすい年齢層|40代以降の方は要注意 半月板損傷になりやすい年齢層は、40代以降の中高年の方です。 加齢によって半月板に含まれる水分量が減ることで、擦り減ったり変性したりするなどの損傷を引き起こしやすくなります。 60代以降になると歩行や階段昇降などの日常生活動作でも半月板損傷が起こるリスクがあるため、注意が必要です。 放置すると歩けないほど強い痛みが生じるケースがあるので、膝に違和感がある方は、早めに医療機関を受診しましょう。 中高年の膝の痛みは半月板損傷以外にも注意 中高年の方の膝の痛みは、膝の関節炎や靭帯損傷など複数の原因が考えられます。 膝関節炎 筋力・柔軟性の低下 膝の靭帯損傷 変形性膝関節症 膝の痛みを治療せずに放置していると、変形性膝関節症を発症する恐れがあります。 変形性膝関節症とは、膝の関節軟骨がすり減る疾患のことで、強い痛みや関節の動かしにくさがみられる疾患です。 以下の記事では変形性膝関節症について詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。 加齢による半月板損傷の治療方法 加齢による半月板損傷は、以下の3つの治療方法があります。 保存療法 手術療法 再生医療 半月板損傷の症状の程度に合わせて治療方法を選択し、日常生活への復帰を目指すことが大切です。 膝の痛みがある方は早めに医療機関を受診し、自身に合った治療方法を確認しましょう。 保存療法 加齢によって半月板損傷が起こった場合は、保存療法による治療が一般的です。 保存療法とは、痛み止めや抗炎症剤を使って症状を和らげる治療法で、必要に応じて安静にしたりリハビリを行ったりします。 手術を行わない治療法ですが、症状緩和や悪化を防ぐ目的となるため根本的に治るわけではありません。 症状が悪化して痛みが強くなった場合やロッキングの症状が出た場合は、手術療法が検討されるケースもあります。 手術療法 保存療法で十分な効果を得られない場合やロッキング症状が出ている場合は、手術療法で半月板損傷を治療します。 半月板損傷の手術には、損傷した半月板を縫い合わせる方法と、損傷部位を取り出す方法があります。 手術療法で半月板損傷を治療する場合は、入院期間に合わせてリハビリ期間も必要となるため、注意が必要です。 再生医療 https://youtu.be/qH46jDFK9Mc?si=27GJOF-o_GW1b2BP 半月板損傷の痛みを根本的に治療したい方は、再生医療による治療も選択肢の1つです。 再生医療は患者さま自身の細胞から採取・培養した幹細胞を膝に直接注射し、損傷した組織の修復を促す治療法で、以下の特徴があります。 「年齢を重ねて膝が痛くなってきた」「膝の痛みを手術しないで治したい」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックの再生医療をご検討ください。 また、当院の公式LINEでは、半月板損傷に対する再生医療の流れや症例を配信しています。 「再生医療について詳しく知りたい」という方は、ぜひチェックしてみてください。 加齢による半月板損傷についてよくある質問 ここでは、加齢による半月板損傷に関して、患者さまからよくある質問にお答えします。 半月板は加齢ですり減る? 半月板損傷でやってはいけないことは? 膝の痛みや今後の対処法について、正しい知識を確認しましょう。 半月板は加齢ですり減る? 半月板は加齢にともない、すり減るように傷つきやすくなります。 年齢を重ねると、半月板の主成分である水分やコラーゲンが減少し、クッションとしての弾力性が失われていくためです。 その結果、若い頃は何でもなかった日常の些細な動きでも、半月板が裂けてしまう「変性断裂」が40代以降で起こりやすくなります。 例えば、階段の上り下りやしゃがんだ状態から立ち上がる際の日常動作がきっかけとなる場合も少なくありません。 半月板がすり減り、機能が落ちると膝の軟骨へ負担が集中し、将来的に変形性膝関節症へ進行するリスクも高まります。 半月板損傷でやってはいけないことは? 半月板損傷が疑われる場合、症状を悪化させないために以下の行動は避けましょう。 半月板損傷でやってはいけないこと 痛みを我慢して動き続ける 正座や深いしゃがみ込み 急な方向転換やジャンプ 自己流のストレッチや筋トレ クッション性のない靴の使用 上記のような行動で損傷した部分にさらなる負担をかけると、裂け目が広がったり炎症が強まったりする可能性があります。 自己判断での無理な行動は回復を遅らせる場合があるため、痛みや腫れが強い時期は安静を優先しましょう。 おかしいと感じたら放置せず、まずは整形外科を受診して適切な診断を受けてください。 加齢による半月板損傷を早く治すなら再生医療をご検討ください 加齢によって弾力性が低下した半月板は、損傷しやすい状態にあります。 半月板は膝のクッションの役割を担う軟骨組織のため、一度傷つくと膝の安定性が損なわれる恐れがあります。 痛みが強い場合や膝が動かなくなるロッキングの状態では手術が検討されますが、手術のリスクから「できるだけ手術を避けたい」という方も多いです。 近年の治療では、手術せずに半月板損傷を治療できる再生医療が注目されています。 「膝の違和感が強くなってきた」「痛みを根本的に改善したい」という方は、ぜひ再生医療も治療の選択肢としてご検討ください。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、半月板損傷に対する再生医療の流れや症例を配信しています。 「再生医療について詳しく知りたい」という方は、ぜひチェックしてみてください。
2020.06.11 -
- ひざ関節
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膝が腫れたときの治療期間は、原因・症状で変化する 我々は日々の生活の中で立つ、座る、歩く、走るなどの動作で無意識のうちに膝関節を使っています。その膝関節には歩くときには体重の2倍くらいの負荷が借るなどかかるなど、大きな負荷を受けることが多く、痛みや腫れを発症することもよくあることです。 膝に腫れが生じた場合、どれくらいで治るのかが気になると思います。そこで今回は、「膝の腫れはどれくらいで治るのか」につい解説します。また、膝に水が溜まることについても紹介します。 こちらもご参照ください 膝の腫れはどれくらいで治るの? 膝は人の身体のなかでも複雑で不安定な構造をしていて、軟骨の擦り減りや大きな衝撃などいろいろな原因で損傷が起こりやすい箇所になります。その際に炎症を起こしてしまうこともよくあります。 炎症によって膝が腫れると、膝の腫れはどれくらいで治るか気になると思いますが、急性の炎症の場合、患部を冷やして安静にしておくことで1、2日くらいのうちに治るケースもあります。 ただし、膝の腫れの状態や原因によってさまざまですから、一概に必ずどれくらいで治る!ということはできません。 膝の腫れが治るまでの期間は原因、症状で変化する 膝の腫れがどれくらいで治るかどうかは、単に腫れているだけなのか、水が溜まっているかで大きく異なります。 膝に溜まる水とは、正確に言うと関節液です。関節液は関節を包んでいる袋(関節包)を覆っている滑膜から分泌されている液で、普段は分泌と吸収のバランスがとれているため膝に水が溜まることはありません。 しかし、炎症が起きるとそのバランスが乱れてしまって関節液が膝に溜まってしまいます。 そのため、炎症が治まって関節液の分泌と吸収のバランスが元に戻ることで、水が溜まったことによる膝の腫れも小さくなっていきますが、炎症の具合はもちろん、個人差もあるので、どのくらいの期間で治るのかを一概に言うことは難しいのが実情です。 膝に溜まった水を抜く理由 膝に水が溜まることで膝の腫れが生じている場合、炎症が治まれば自然に少なくなっていきますが、炎症が治まらない状態が続くと水が溜まったままになってしまいます。 水が溜まると膝が重くなってだるさを感じますし、溜まっている水には炎症を引き起こす物質も含まれているため、そのままにしておくとさらに炎症が起きるという悪循環に陥ってしまいます。そのため、医療機関では水を抜く治療が検討されます。 「膝の水を抜くと癖になる」と言われることもありますが、水を抜いたからといって癖になることはありません。水が溜まっている場合は抜くのが正解です。たまった水を癖になるからと放置しないようにしましょう。 水を抜かなければ膝の腫れが治らないばかりか、重症化するリスクもあります。 まとめ・膝が腫れたときの治療期間は、原因・症状で変化する 膝の腫れがどれくらいで治るかについて、また、膝に溜まる水について紹介しました。膝の腫れは短期間で治るケースもあれば、慢性的になって症状もどんどんつらくなってしまうケースも少なくありません。 膝の痛みや腫れが長引いていて、薬物療法を始めとする保存治療でも改善できないという場合、再生医療という新しい治療方法なら、手術を避けることができて、入院も不要という選択肢があるので検討してみてはいかがでしょうか。 再生医療について興味があればお問い合わせ下さい。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2020.06.09 -
- ひざ関節
- 再生治療
日常生活で多くの方が経験する膝の痛み、特に内側の痛みは歩行や動作に影響を与え、つらいものです。 薬や湿布に頼るだけでなく、何か自分でできるケアはないかとお探しの方もいらっしゃるでしょう。 東洋医学に基づく「ツボ押し」は血行を促進し、筋肉の緊張を和らげることで、膝の痛みを緩和する手軽なセルフケアとして古くから活用されてきました。 本記事では、膝の内側の痛みに効果が期待できる代表的なツボを6つ厳選し、それぞれの正確な位置と期待できる効果を解説します。 膝の内側の痛みでお悩みの方はぜひこの記事を参考にして、つらい症状の改善にお役立てください。 膝の内側が痛いときのツボ6選 膝の内側に痛みを感じる場合、特定のツボを刺激することで、血行が促進され症状の緩和が期待できる代表的なツボを6つご紹介します。 内膝眼(ないしつがん) 委中(いちゅう) 梁丘(りょうきゅう) 足三里(あしさんり) 陰陵泉(いんりょうせん) 血海(けっかい) それぞれのツボの正確な位置と、期待できる効果について詳しく見ていきましょう。 内膝眼(ないしつがん) 内膝眼は、膝のお皿(膝蓋骨)の真下にあり、お皿を支える靭帯(膝蓋腱)の内側に位置するくぼみにあります。 膝を軽く曲げたときに、お皿のすぐ下にできる内側のへこみを探すと見つけやすいでしょう。 このツボは、膝の内側に特化した痛みに対して有効とされており、押すことで膝関節周辺の血の巡りを良くし、炎症や腫れを抑える効果が期待できます。 膝の内側がズキズキと痛む、腫れぼったいといった症状でお困りの際に試してみてください。 委中(いちゅう) 委中は、膝を曲げたときにできる膝裏のくぼみの、ちょうど真ん中にあります。 膝裏にある太い腱と腱の間に位置し、指で押すと少し痛みを感じるものの、気持ちの良い刺激があるポイントです。 このツボは膝の痛み全般を和らげる効果が期待できます。 足全体の血行を促進する作用があるため、長時間の立ち仕事やたくさん歩いた後の足のだるさ、むくみ、そして膝裏の張りのような不快な症状の解消にも有効とされています。 梁丘(りょうきゅう) 梁丘は、膝のお皿(膝蓋骨)の外側のラインに人差し指を当て、そこから指2~3本分、太ももの方へ上がったところの少しへこんだ部分にあります。 太ももの外側を膝から上に向かってさすっていくと、骨の出っ張りの少し手前に見つかるくぼみが目安です。 このツボは、スポーツなどで急に膝を痛めてしまった際の鋭い痛みや、炎症による腫れ、関節がスムーズに動かせないといった症状に対して、痛みを鎮め、炎症を抑える効果が期待されています。 また、膝関節の動きを滑らかにする働きもあると言われています。 足三里(あしさんり) 足三里は、まず膝のお皿のすぐ下、外側にあるくぼみに人差し指を当てます。 そこから指4本分(人差し指から小指までの幅)下がったところで、すねの骨の少し外側に位置します。 押すと軽くへこみを感じ、少し響くような感覚があるのが特徴です。 このツボは、膝の痛みや歩き疲れによる足の重だるさを和らげる効果に加え、胃腸の調子を整える作用が高いとされています。 陰陵泉(いんりょうせん) 陰陵泉は、まず膝を軽く曲げ、すねの内側を足首の方から膝に向かってゆっくりと指でなぞり上げていきます。 すると、膝のすぐ下あたりで太い骨の出っ張り(脛骨内側顆)に触れます。 その出っ張りのすぐ下、骨の際に指がすっと入るようなくぼみが陰陵泉です。 このツボは、膝の内側に起こりやすい鵞足炎(がそくえん)などによる痛みや炎症に対して有効とされています。 血海(けっかい) 血海は、膝のお皿の内側上端から、指2~3本分(人差し指・中指・薬指の幅)まっすぐ上に上がったところにあります。 このツボは血液循環と深く関わっており、押すことで膝周りをはじめとする下半身の血行を促進し、痛みや冷え、関節のこわばり、しびれなどの症状を和らげる効果が期待できます。 血行不良に起因する婦人科系の不調の改善にも用いられることがあります。 膝の内側のツボを利用した血流改善が痛みに効果的な理由 膝のツボを刺激して血行を改善することは、痛みの原因となる物質(発痛物質)の排出を促し、硬くなった筋肉の緊張を和らげるため、膝の痛みの緩和に効果的と考えられています。 血流改善が痛みに効くメカニズム ツボ刺激により局所の血流が促進され、発痛物質が洗い流される 筋肉の緊張が緩和し、炎症が鎮まることで痛みが和らぐ 東洋医学でいう「ツボ(経穴)」は、体のエネルギーラインである経絡(けいらく)上の重要なポイントとされ、ここを適切に刺激することで特定の部位の血流を促す効果が期待できます。 膝の内側のツボを押すときのポイントと注意すべきこと 膝の内側のツボ押しは、正しい方法で行うことでその効果をより高め、安全にセルフケアを実践できますが、いくつかのポイントと注意点を守ることが大切です。 ツボを押す時のポイント ツボを押す時の注意点 以下を参考に、様子を見ながら丁寧に行いましょう。 ツボを押す時のポイント ツボを押す基本的な強さは、「痛いけど気持ちいい」と感じる程度がおすすめです。 効果的なツボの押し方 息を吐きながら3〜5秒かけて押し、2〜5秒ほど保持する 次に息を吸いながら、3〜5秒かけてゆっくりと力を抜く 親指の腹を使い、1箇所につき3~5回程度、1日2〜3回まで 心地よいリズムと強さで行うことが、リラックス効果も高め、ツボ押しの効果を引き出すコツです。 ツボを押す時の注意点 ツボ押しは手軽なセルフケアですが、行うべきでない体の状態や、注意すべき点があります。 ツボ押しを避けるべきケースと注意点 発熱時や膝に強い炎症・腫れがある時は避ける 妊娠中、特に妊娠初期は自己判断せず慎重に。専門家へ相談。 出血しやすい体質の方(薬服用中など)は強く押さない ツボを押してみて逆に痛みが強くなったり、不快な症状が出たりした場合はすぐに中止しましょう。 症状が改善しない場合や悪化する場合は早めに医師や理学療法士などの専門家に相談することが重要です。 膝の内側のツボ以外に痛みを解消する方法 膝の内側の痛みを改善するためには、ツボ押し以外にもいくつかの方法があります。 ツボ以外のセルフケア 温熱療法(カイロ、入浴等)で血行促進、筋肉をほぐす 痛くない範囲でストレッチや軽い運動を行い柔軟性を維持 靴や歩き方、姿勢を見直し膝への負担を軽減する 上記のセルフケアを試しても痛みが数日以上続く場合や、痛みが強い、膝に腫れや熱感があるといった場合は、変形性膝関節症など他の病気が隠れている可能性も考えられます。 自己判断せずに早めに整形外科を受診し、適切な診断と治療を受けましょう。 早期の対応が症状の悪化を防ぎ、回復を早めることにつながります。 また、急に膝の内側が痛くなった場合は、以下の記事で原因や対処法を紹介しているので、参考にしてください。 膝の内側のツボを押しても痛みが続くときは医療機関を受診しよう ツボを刺激することで血行が改善され、痛みの原因となる物質の排出が促されたり、筋肉の緊張が和らいだりすることで、症状の緩和が期待できます。 ツボ押し以外のセルフケアとして、温熱療法による血行促進、無理のない範囲でのストレッチや軽い運動、そして日常生活での靴選びや姿勢の見直しといった、膝への負担を軽減するための方法もあります。 また、膝の内側の痛みは、我慢せずに適切なケアを行うことが大切です。 この記事で紹介したツボ押しやセルフケアは、あくまで症状緩和の一助としてご活用ください。 ツボ押しを試しても痛みが改善しない、痛みが強い、腫れや熱感を伴うといった場合は、自己判断せずに必ず整形外科などの医療機関を受診しましょう。
2020.06.05 -
- ひざ関節
- 再生治療
半月板損傷を経験した方の中には「また同じ箇所を痛めて半月板損傷が再発してしまうのでは?」という不安を抱えている方も、多いのではないでしょうか。 特にスポーツや膝に負担のかかる動作をする方にとって、再発のリスクは無視できない問題です。 そこで本記事では、半月板の損傷が再発する原因や予防法・治療法について解説します。 また、手術が不要な治療法である再生医療についても紹介しているので参考にしてみてください。 半月板損傷が再発する原因 半月板損傷は一度治療を受けても、適切なケアが行われない場合に再発する可能性があります。 半月板損傷が再発する原因は、以下の通りです。 半月板損傷の手術を受けたあとはリハビリを慎重に行い、筋力や柔軟性のアップを目指しましょう。 また、スポーツをしていない方でも、40歳を超えると「膝を捻った」など少しの変化で半月板が傷つく可能性があるので注意が必要です。 半月板損傷とは? 半月板損傷とは、膝に無理なひねりの負担が加わることで半月板が傷ついたり亀裂が入ったりする疾患です。 半月板は膝の組織の一部でCの形になっていて外側と内側の2か所にあり、クッションのような役割を果たしています。 症状としては、膝に痛みや膝が引っかかるような違和感を感じます。 初期段階では、膝の違和感が続く程度ですが、重症化した場合は以下のような症状が見らられます。 半月板は一度損傷すると自然治癒が難しい組織なので、膝に痛みや違和感がある方は医療機関の受診を検討しましょう。 半月板損傷の再発を防止するためには? 半月板損傷は治療をしても、無理をしたりケアを怠ったりすると再発するリスクがあります。 特にスポーツや日常生活で膝に負担がかかる方は、再発防止のための対策をしっかり行うことが重要です。 以下に、半月板損傷の再発を未然に防ぐ方法をご紹介します。 下記では具体的な予防方法について紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。 スポーツの再開時期に注意する 半月板損傷の再発を防止するには、スポーツの再開時期に注意しましょう。 半月板損傷の手術後は1~2週間の入院や長期的なリハビリが必要です。 受けた手術や症状の重さによってリハビリ期間は異なります。 主な目安を下記の通りです。 手術方法 外来によるリハビリ 松葉杖の使用 スポーツの復帰 切除術 2~3カ月 使用しない場合が多い 術後1ヶ月 縫合術 3~6カ月 術後2週間~2カ月 術後10週間~5カ月 リハビリを十分に終える前にスポーツを再開してしまうと、半月板損傷が再発するリスクが高まります。 特に、膝周りの筋力が回復していない場合や、関節の安定性が十分でない状態では、再び損傷を引き起こしやすくなります。 筋力トレーニングや膝に負担のかからない正しい姿勢を身につけましょう。 日常的にケアを施す 半月板損傷の再発防止には、日常的に膝をケアしましょう。 サポーターやテーピングにはさまざまなタイプがあります。 使用する際は、医師に相談して使い方を確認しましょう。 半月板損傷の治療法 半月板損傷の治療法は、損傷の程度や症状の進行状況によって異なります。 ここでは、一般的に行われる治療法を3つご紹介します。 下記では症状ごとの具体的な治療方法について紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。 保存療法 半月板損傷が軽度な場合や加齢が原因で損傷した際は、保存療法で様子を見るケースがあります。 具体的な治療方法は、以下の通りです。 長い目で治療に取り組む必要がありますが、手術をしないで半月板を温存できます。 しかし、保存療法は対症療法のため、半月板損傷の根本的な治療にならない点は注意が必要です。 手術療法 スポーツが原因による半月板の損傷や、症状が重度の方の治療には手術療法が検討されます。 手術には損傷した半月板を縫い合わせる縫合術と、断裂した部分を取り除く切除術の2種類があります。 どちらも関節鏡と呼ばれる小型のカメラを用いるので手術による傷は小さくて済みます。 一方で、下記のようなデメリットが考えられるのも事実です。 手術を受ける際は、慎重に検討しましょう。 再生医療 再生医療は、半月板損傷の再発予防に期待できる治療法です。 再生医療とは患者さまの脂肪から採取および培養した幹細胞を膝関節に注射します。 幹細胞は、損傷した半月板を修復する効果が期待できます。 効果には個人差がありますが、当院で60代の女性が幹細胞治療を受けたところ、治療前の痛みが10段階中10であったのが半年後に0.5まで減少しました。 入院や手術が不要なので、長期的なリハビリや半月板損傷の再発に不安を覚える方は検討してみましょう。 半月板損傷の再発には十分なケアや再発防止策が有効 半月板損傷が再発する原因として、以下が挙げられます。 再発を防ぐには、膝に負担がかかりすぎないようにして、スポーツを再開するタイミングに注意しましょう。 サポーターやテーピングなどを用いて日常的に膝をケアするのも有効です。 また、再発予防に効果のある治療として再生医療が挙げられます。 リペアセルクリニックでは丁寧なカウンセリングによりお客様に寄り添い治療を進めていくので、リハビリ期間を短くしたい方や、半月板損傷の再発が心配な方は、当院までお気軽にご相談ください。
2020.06.03 -
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膝の腫れが引かない原因と、その対処方法をご紹介 膝を何かにぶつけたりしたわけでもないのに膝が腫れてきて、その腫れが引かないという状況になると、「今後どうなるのだろう」「どのように対処すればいいのだろう」と不安になると思います。 今回は、膝の腫れが引かない原因について、また、対処方法について紹介します。 膝の腫れが引かない主な原因 転倒したり、何かにぶつかったりしたというように思い当たるようなことがなく、膝が腫れてきて、膝の腫れが引かないという場合の原因で多いのが以下の3つです。 変形性膝関節症 膝の軟骨の擦り減りによって、骨と骨がぶつかり合うことで炎症が起きて膝に痛みや腫れが生じます。遺伝や加齢のほか、姿勢や肥満などが原因につながると言われています。 リウマチ 自己免疫疾患の一つで、免疫システムが間違って自分の細胞を攻撃することで、関節を覆っている滑膜に炎症が起きてこわばり、痛み、腫れなどが生じます。関節リウマチの症状は手のこわばりがよく知られていますが、膝関節の腫れも症状の一つです。 痛風・偽痛風 痛風は溜まった尿酸が結晶化することで炎症を引き起こすもので、激しい痛みや腫れが生じます。足の親指の付け根やくるぶしの他にも膝が腫れるケースもあります。同じような症状で、ピロリン酸カルシウムが結晶化するのが原因の偽痛風というものもあります。 膝の腫れが引かないときの対処方法 膝の腫れが引かない場合、膝に熱をもっていたら冷やすのが効果的です。氷枕やアイスノンを使用したり、タオルを水に濡らしたりして患部を20分から30分くらい冷やすというのを1日2、3回おこないましょう。 症状が軽度であれば患部を冷やしていると2、3日くらいで腫れが引いてくるでしょう。 また、普段の生活で、できるだけ膝に負担がかからないようにすることが大切です。体重が増えるとそれだけ膝にかかる負担が大きくなるので、肥満の人は減量することで膝への負担を軽減することができます。 また、立ち仕事など長時間立っていることが多い人は、短時間でもいいのでこまめに休憩をとるようにしましょう。 膝の腫れが引かない時は早めに医療機関を受診が正解 膝が腫れたので患部を冷やして安静にしていたけど膝の腫れが引かないといときは、できるだけ早めに医療機関を受診するのがおすすめです。 医療機関を受診する際には、いつごろから腫れたのか、普段の生活で膝に負担がかかるようなことをしているかなど、できるだけ多くの情報を伝えることができるようにまとめておくと正確な診断を得ることができるので、おすすめです。 まとめ・膝の腫れが引かない原因と、その対処方法をご紹介 膝の腫れが引かない原因や治療方法について紹介しました。 膝は骨や関節、靭帯、腱などの構造が不安定な部位であるため、普段の姿勢などちょっとしたことが原因で膝へ負担がかかり、炎症が起きて腫れや痛みが生じやすい部位になります。 膝の腫れや痛みなどの治療を受けても改善されず、手術しかないのだろうかと思っている人は再生医療という治療方法もあります。治療法の選択肢として、再生医療も検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください 半月板損傷かも?そんな場合に症状をチェックする方法 変形性膝関節症の人がしてはいけない仕事とその理由
2020.06.01 -
- ひざ関節
- 再生治療
膝が突然動かなる状態を「ロッキング」といいます。 膝が突然動かなくなるのはなぜか不安に思う方も多いのではないでしょうか。 この記事では膝のロッキングとはどのような状態か、原因や治す方法について解説します。 早期に治療を始めることが大切なので、膝に痛みを感じたときには病院で診察してもらいましょう。 また、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、ロッキングの原因となる膝関節疾患を手術せずに治療できる再生医療に関する情報を公開中です。 「膝の痛みをなんとかしたい」「治したいけど手術したくない」という方は、ぜひご参考ください。 膝に起こるロッキングとは|初期症状はある? 膝が突然動かなくなるロッキングとはどのような状態なのか、以下の項目について解説していきます。 ロッキングとは ロッキングの初期症状・前兆 事前に異変を察知できるような初期症状や前兆が見られるのかについて詳しく解説します。 ロッキングとは ロッキングとは、突然膝が動かなくなり、激しい痛みが現れる症状のことです。 まるでロックされたかのように、急に起こることが特徴的です。 ロッキングが起こる原因は、関節の隙間へ、膝関節内にある骨や軟骨、半月板組織などの浮遊した物質が挟まるためです。 浮遊物が挟まるのは、なんらかの拍子で起こることもあれば、膝関節の疾患が原因のケースもあります。 ロッキングの初期症状・前兆 膝のロッキングが起こる前には、以下のような初期症状・前兆とされる症状が見られることがあります。 膝に引っかかるような痛みがある 膝に力が入らない 膝が抜けるような感覚がある 膝関節に腫れや膨らみがある 膝を強く打った後の痛みが長引く 以下のような症状が出た際には、ロッキングが起こるサインである可能性があり、注意が必要です。 以下の記事では、ロッキングの前によく起こるキャッチングについて詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。 膝にロッキングが起こる原因となる疾患 膝にロッキングが起こる原因となる主に疾患を3つ紹介します。 半月板損傷 変形性膝関節症 離断性骨軟骨炎 それぞれの疾患について、詳しく見ていきましょう。 半月板損傷 半月板損傷とは、外部からの衝撃や加齢により半月板に亀裂や断裂が入る状態のことで、ロッキングが起こりやすい疾患の一つです。 損傷した半月板が関節の隙間に挟まったときに、膝のロッキングが起こります。 また、半月板には膝関節にかかる衝撃を緩和するクッションのような役割がありますが、損傷すると膝をスムーズに動かせなくなります。 以下の記事では、半月板損傷を放置した場合のリスクについて詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。 変形性膝関節症 ロッキングが起きる疾患の一つとして、膝関節の軟骨がすり減ってしまう変形性膝関節症が挙げられます。 すり減って欠けた軟骨や損傷した半月板が膝関節の隙間に挟まることでロッキングが起こる場合があります。 変形性膝関節症の痛みの特徴として、歩きはじめや動きはじめに痛みを感じ、次第に慢性的な痛みへと変化していきます。 症状が進行してしまうと、膝関節の変形や骨の損傷が見られる状態となります。 離断性骨軟骨炎 離断性骨軟骨炎は、外部からの強い衝撃によって軟骨が剥がれる疾病です。 膝をスムーズに動かすには、軟骨の存在が大きく関係しています。 軟骨が剥がれ落ちると膝の動きに問題が起こるだけでなく、剥がれた軟骨が関節の隙間に挟まれば、ロッキングが起こるのです。 スポーツなどで同じ動作を繰り返すことも、軟骨が剥がれる原因の一つとされ、10代の男性に多く見られます。 膝のロッキングを自分で治す方法(解除方法)はある? 膝のロッキングを自分で治す方法などネットや動画で紹介されているケースもありますが、自分で対処することは控えた方が良いです。 不用意に自分で解除しようとすると、治るどころか症状が悪化する原因になる可能性があります。 何度もロッキングが起きている場合には、局部麻酔を行った上で膝を動かして関節に挟まったものを外して治るケースがあります。 しかし、ロッキングの原因となる疾患が治るわけではないため、以下のような治療が行われます。 保存療法 手術療法 再生医療 保存療法は手術を伴わない「薬物療法」や「運動療法」によって、痛みの緩和や症状の進行を遅らせることが目的となります。 そのため、原因を根本的に治療するには手術によって、損傷した部位を治療する必要があります。 しかし、近年の治療では、手術をしないで膝の疾患を根本的に治す治療として、再生医療が注目されています。 再生医療は、人間の持つ再生力を活かし、損傷した膝関節の修復・再生を促すことで疾患の根本的な改善が期待できる治療法です。 膝のロッキングに関するよくある質問 膝のロッキングについてよくある質問を紹介します。 ロッキングはすぐに治る? ロッキングを繰り返すときの予防法は? 上記のような疑問をお持ちの方や、ロッキングが起きて不安に思われている方は参考にしてみてください。 ロッキングはすぐに治る? 残念ながら、ロッキングはすぐに治るとは限りません。 膝を曲げられなかったり、伸ばせなかったりする状態が、何日間か続く可能性があります。 また、すぐに治った場合でも短期間での再発や、ロッキングが繰り返し何度も起こることがあります。 ロッキングを根本的に治すには、原因となる「半月板損傷」「変形性膝関節症」を治療しましょう。 ロッキングを繰り返すときの予防法は? 膝のロッキングが何度も起こる場合の予防方法は、以下の通りです。 膝関節を安定させるために、膝周辺のストレッチや筋力トレーニングなどの適度な運動が大切です。 また、日常生活スポーツを楽しむ際には、膝にできるだけ負担がかからないように気をつけましょう。 しかし、何度もロッキングを繰り返してしまうときは、膝関節の疾患が進行してしまう前に医療機関の受診をおすすめします。 膝のロッキングを治すには原因となる疾患の特定・治療が重要 膝が突然動かなくなる「ロッキング」は、さまざまな疾病が原因となるケースが多いです。 突然の痛みに襲われ、一体何が起きたのかと焦ってしまうかもしれませんが、早めに医療機関を受診することが推奨されます。 ロッキングが起こるということは、膝関節が大きくダメージを受けていて、症状が進んでいる可能性があります。 そのため、ロッキング症状を治す方法よりも、ロッキングの原因となる疾患を治療することが重要です。 近年の治療では、手術せずに膝関節を治療ができる可能性がある再生医療が注目されています。 再生医療の治療を検討したい方は、ぜひ当院リペアセルクリニックまでご相談ください。
2020.05.30 -
- ひざ関節
- 再生治療
痛風と診断された方の中には「突然膝に激痛が走った」という経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか? 痛風による痛みは足の指に起きるというイメージが強いかもしれませんが、膝関節にも痛風の発作は起こる可能性があります。 本記事では、痛風による膝の痛みの特徴、初期症状や痛みが起こる原因について解説します。 膝に原因不明の激しい痛みを感じている方、あるいはすでに痛風と診断され膝の症状にお困りの方は、ぜひこの記事を参考にしてください。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、膝の痛みに対する再生医療に関する治療法や症例を公開中です。 「膝の痛みが長引いて困っている」という方は、先端医療である再生医療がどのような治療を行うか知っておきましょう。 痛風による膝の痛みの特徴 痛風の発作が起こりやすい場所は足の親指の付け根ですが、実は膝の関節にも痛風は発症することがあり、決して珍しいことではありません。 ここでは、痛風による膝の痛みがどのようなものか、その代表的な特徴3つを紹介します。 突発的に激痛が走る 熱がこもりじわじわ痛みを感じる 膝関節がこわばり可動域が制限される ご自身の膝の痛みが痛風によるものかどうか、確認してみましょう。 突発的に激痛が走る 痛風による発作が膝関節に発症した場合、突発的に激痛が走るケースがあります。 痛みの現れ方 ある日突然、激しい痛みに襲われる 夜間や何かのきっかけで急激に痛みが強くなる 前日まで異常がなくても、急に赤く腫れる 電撃が走るような鋭い痛みを感じる 「変形性膝関節症」のように徐々に痛みが悪化していく疾患とは異なり、痛風による膝の痛みは突然起こるケースが多いです。 熱がこもりじわじわ痛みを感じる 痛風による膝の痛みの特徴として、奥からじわじわと湧き上がってくるような痛みを感じるケースがあります。 痛風の発作が膝の関節内で起こると、激しい炎症反応が引き起こされます。 この炎症によって膝への血流が増加することで関節全体が赤く腫れ上がり、触ると熱をもっていることがわかります。 膝関節がこわばり可動域が制限される 痛風発作が膝に起こると関節が腫れ上がり、膝全体が硬くこわばることで可動域が制限されるケースがあります。 膝を曲げようとしても、関節の中で何かが引っかかるような違和感があり、思うように動かせなくなってしまいます。 膝を曲げたり伸ばしたりする動作の際に関節に鋭い痛みが走るため、痛みを避けるように自然と膝を動かさなくなり、結果として可動域が狭まってしまうのです。 痛風による膝の痛みの初期症状と原因について ここでは、痛風が膝に現れるときの初期症状と原因について解説します。 膝関節のこわばり 夜間に激しく痛む 初期症状サインに気づき、原因を理解することで、適切な対処に繋げることができます。 膝関節のこわばり 痛風による膝の痛みの初期症状として、膝関節のこわばりが挙げられます。 朝目覚めて起き上がろうとしたときや、長時間座っていて急に立ち上がろうとしたときに「膝がスムーズに動かせない」「鈍い痛みを感じる」といった症状に気づくことがあります。 こわばりが起こる主な原因は、血液中の尿酸値が高い状態が続くことで関節の中に尿酸の結晶が少しずつ溜まっていき、それが刺激となって軽い炎症を引き起こすためです。 痛風発作の特徴である突然の激しい痛みが起こる数時間前や数日前に、このような軽い違和感やこわばりを感じる方もいます。 夜間に激しく痛む 痛風の痛みは、日中よりも特に夜間から明け方にかけて、前触れなく突然激しい痛みに襲われることが多いという特徴があります。 原因は、就寝中の体液バランスの変化や体温の低下などが、関節内での尿酸の結晶化を促しやすいためと考えられています。 さらに、寝ている間は水分が摂れないため、体が軽い脱水状態になりやすく、血液中の尿酸が濃縮されることも発作を誘発する一因とされています。 痛風による膝の痛みに対する治療法・対処法 痛風による膝の痛みは非常につらいものですが、適切な治療法や対処法があります。 この章では、痛風による膝の痛みがあるときの具体的な治療法から、普段の生活で意識したい対処法まで、以下の4つのポイントに沿って解説していきます。 薬物療法 運動療法 食事療法 尿酸値管理 正しい知識を身につけ、つらい痛みと上手に付き合いましょう。 薬物療法 激しい痛みに襲われたときまず行われるのは、炎症と痛みを鎮めるための薬物療法です。 一般的には、「NSAIDs」と呼ばれる非ステロイド性の消炎鎮痛薬が用いられます。 非ステロイド性の薬が効かない場合、強い抗炎症作用を持つステロイドが用いられるケースがあります。 しかし、ステロイドを短期間に繰り返して内服することで、高血圧のリスクを高めたり、骨密度の低下につながったりするため注意が必要です。 薬物療法は、根本的な治療ではなく「今起きている発作の症状を和らげる」ことが目的となることを覚えておきましょう。 運動療法 急性期には安静が基本ですが症状が落ち着いてきたら、医師の指導のもとで膝に負担をかけない程度の軽い「運動療法」を取り入れることが重要です。 主に以下のような有酸素運動を無理のない範囲で始めましょう。 ウォーキング サイクリング 水泳 上記のような運動を取り入れることで、体重管理による膝への負荷軽減や血行改善により痛みを和らげる効果が期待できます。 体調と相談し、無理のない頻度と時間で楽しみながら長く続けていくことが、痛風と上手に付き合っていくための秘訣といえるでしょう。 食事療法 痛風は、血液中の尿酸値が高い状態が続くことで起こる病気のため、日々の食事内容を見直すことが重要です。 尿酸値を上げやすい要因をできるだけ取り除く食生活に改善しましょう。 食事のポイント 内容 プリン体の多い食品を制限 レバー類、白子、エビ、イワシやサンマの干物、魚卵といった、プリン体を特に多く含む食品の摂取はできるだけ控える アルコールの摂取を控える ビールはプリン体を多く含むため要注意 アルコール自体に尿酸値を上げやすくする作用があるため飲酒を控える 十分な水分補給を心がける 水やお茶をこまめに飲み、1日の尿量を増やすことで体内の尿酸を尿と一緒に排泄しやすくする 適切なカロリー摂取と体重管理 摂取カロリーを適正範囲に抑えることで体重をコントロールし、肥満の改善や予防を行う 特定の栄養素だけを制限するような偏った食事ではなく、野菜や果物、海藻類なども積極的に取り入れ、主食・主菜・副菜のそろったバランスの良い食事を心がけることが大切です。 尿酸値管理 痛風による膝の痛みが一度治まっても、根本的な原因である高い尿酸値をそのままにしておくと、繰り返し発作が起こります。 そのため、日頃から血中の尿酸値を適切な範囲(一般的に6.0mg/dL以下)にコントロールし続ける「尿酸値管理」が重要なポイントです。 尿酸値管理のためにも「食事療法」と「運動療法」を並行して行いましょう。 生活習慣の改善だけでは尿酸値が目標値まで下がらない場合や、すでに何度も痛風発作を繰り返しているような場合には、医師の判断により「尿酸降下薬」という、血液中の尿酸値を下げるためのお薬の服用が検討されます。 痛風による膝の痛みについてよくある質問 ここでは、痛風による膝の痛みに関してよくある質問に回答していきます。 痛風による膝の痛みはどんな痛み? 痛風で膝が曲がらないのはなぜ? 痛風の膝の痛みはいつ治る? 不安なことはここで解消しておきましょう。 痛風による膝の痛みはどんな痛み? 痛風によって膝に生じる痛みの多くは、前触れなく突然始まる「激痛」といわれます。 痛みの特徴 突然始まる耐え難いほどの激痛 膝関節が赤く腫れ上がり、熱をもつ ズキズキと脈打つように痛む 少し触れたり動かしたりするだけでも激痛 「風が吹いても痛い」と表現されるほどの痛み このような激しい痛みは適切な治療を行わない場合、数日間続くこともあります。 痛風で膝が曲がらないのはなぜ? 痛風で膝が曲がらなくなる主な原因は、膝関節に強い炎症が起こり、関節内が腫れているためです。 また、物理的な腫れやこわばりに加えて、膝を少しでも動かそうとすると激しい痛みが走るため、無意識のうちに膝を動かさないようにかばってしまいます。 つまり、関節内部の「腫れ」による物理的な動きの制限と、痛みを避けるための体の「防御反応」が相まって、膝がまるでロックされたかのように曲げ伸ばしできなくなってしまうのです。 痛風の膝の痛みはいつ治る? 痛風による膝の痛みは、発作が起きてから半日~1日程度でピークに達し、その後は徐々に和らいでいきます。 軽い痛風発作であれば2~3日程度で痛みが収まることもありますが、関節が真っ赤に腫れるような重度の場合は7~14日ほど痛みと腫れが続き、自然軽快するケースもあります。 早めに医療機関を受診し、炎症を抑えるお薬の服用や注射といった適切な治療を受けることで、痛みの期間を数日以内に短縮し、症状を和らげることが可能です。 痛風による膝の痛みは突発的な激痛が特徴!治療と生活習慣を改善しよう 痛風による膝の痛みは突発的な激痛が特徴であり、一度経験すると忘れられないほどのつらさを伴います。 そのため、適切な治療を受け、生活習慣を見直すことで痛みをコントロールすることが重要です。 大切なのは、膝に異変を感じたら自己判断で放置せず、できるだけ早く医療機関を受診し、医師による正確な診断と指示に従うことです。 処方されたお薬をきちんと服用するとともに食事療法や適度な運動を生活に取り入れ、尿酸値を安定させることを意識しましょう。 これらの対策が痛みのない快適な生活を取り戻すポイントとなります。
2020.05.28 -
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「膝裏が痛いのは関節リウマチが原因?」 「関節リウマチと膝裏の痛みの関係性は?」 関節リウマチは身体のさまざまな部位に症状が現れるため、「膝裏の痛みは関節リウマチが原因だろうか」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。 本記事では、関節リウマチによって膝裏の痛みを引き起こす原因について詳しく解説します。 関節リウマチが膝裏の痛みを引き起こす原因や痛みの治し方を確認し、症状の悪化を防ぎましょう。 また、従来の治療では薬物療法によって症状をコントロールすることが目的とされていましたが、近年では再生医療も治療の選択肢として注目されています。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、再生医療の治療法や症例を無料で配信中です。 「膝裏の痛みを早く治したい」「根本的に改善する可能性がある治療に興味がある」という方は、ぜひ再生医療について確認してみてください。 関節リウマチによって膝裏の痛みを引き起こす原因 関節リウマチが膝裏の痛みを引き起こす原因は、関節の内側を覆っている滑膜が攻撃され炎症を起こすためです。 滑膜が攻撃される原因は解明されていませんが、免疫系の異常が主な要因と考えられており、ホルモンバランスの影響も関連している可能性があります。 関節リウマチは、手や足の指、手首、足首、肘、膝、股関節などの関節に、腫れや痛み、こわばりなどの症状が出るのが特徴です。 関節リウマチを発症すると、以下の疾患や膝の変形を伴う可能性があります。 リウマチによる膝関節の変形 ベーカー嚢腫 関節リウマチの合併症により、さらに膝に痛みが出現する場合もあるため注意が必要です。 リウマチによる膝関節の変形 膝裏が痛い原因として、関節リウマチによって膝関節の変形が進行している可能性があります。 膝関節の変形には、主に以下の3つのタイプがあります。 疾患名 状態 内反膝 内側の関節が破壊されて膝が外側に変形した状態 外反膝 膝の外側が破壊されて膝が内側に変形した状態 波形膝 真っすぐ立つと、両膝が左右どちらかに同じ方を向いている状態 関節リウマチで手や足の指が変形してしまう症状はよく知られていますが、膝が変形する可能性もあります。 膝裏に痛みがある方は、早めに専門医に相談しましょう。 ベーカー嚢腫(のうしゅ) 膝裏が痛い原因として、関節リウマチの合併症の一つであるベーカー嚢腫(のうしゅ)の可能性があります。 ベーカー嚢腫とは、関節液が過剰分泌され、膝裏に「こぶ」ができる疾患です。 膝裏にできたこぶは、腫れや痛みを伴う場合があり、関節リウマチの症状と相まって膝裏に強い痛みが生じる場合があります。 ベーカー嚢腫の腫れが引いても、膝裏の神経が傷ついてしまうと痛みが長引く可能性があります。 関節リウマチ以外の疾患によって膝裏に痛みが生じる原因 関節リウマチ以外の疾患でも膝裏に痛みが生じる場合があり、以下の4つの原因が考えられます。 変形性膝関節症 半月板損傷 靭帯損傷 反張膝 関節リウマチと合併して発症する病気もあるため、自己判断せずに医療機関を受診することが大切です。 膝裏に痛みが生じたときは、何が原因なのかをしっかりと確認し、適切な治療を受けましょう。 変形性膝関節症 関節リウマチ以外で膝裏に痛みが生じる原因の1つとして、変形性膝関節症が挙げられます。 変形性膝関節症は加齢や肥満を原因に発症する疾患で、膝の関節軟骨が擦り減ることで膝に痛みが生じます。 変形性膝関節症の主な症状は、以下のとおりです。 膝に水が溜まる 階段昇降が困難になる 歩行が難しくなる 変形性膝関節症になり膝が大きく変形してしまうと、日常生活に支障をきたすため、早めに治療を開始しましょう。 変形性膝関節症の症状や治療法については、以下で詳しく解説していますので参考にしてください。 半月板損傷 関節リウマチ以外で膝裏に痛みが生じる原因として、半月板損傷が挙げられます。 半月板損傷とは、膝関節内にある「半月板」と呼ばれる板状の線維軟骨が損傷する疾患です。 半月板損傷の主な症状は、以下のとおりです。 膝が腫れる 膝の曲げ伸ばしができない 膝を動かすと引っかかる感じがする 半月板は膝関節を安定させる役割を担っているため、損傷すると膝の筋肉や腱などに大きな負荷がかかってしまいます。 半月板損傷の症状や治療法については、以下で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。 靭帯損傷 関節リウマチ以外で膝裏に痛みを生じる原因の1つとして、靭帯損傷が挙げられます。 靭帯を損傷すると、以下の症状がみられます。 膝の曲げ伸ばしがしづらい 膝に水が溜まる 歩行が困難になる可能性がある 膝の靭帯損傷は、スポーツや外傷が原因となって起こります。 膝に突然強い圧力を受けたり、同じ動作を繰り返したりすると、靭帯損傷につながる恐れがあるため、膝を酷使しないよう気をつけましょう。 反張膝 関節リウマチ以外で膝裏に痛みを生じる原因として、反張膝が挙げられます。 反張膝には以下の症状がみられます。 膝に痛みを感じる 膝関節が不安定になり外れそうな感覚がある 筋肉が張って痙攣を起こすことがある 膝周囲の筋力不足や身体の重心が後方に偏っていると、反張膝になりやすい傾向があります。 反張膝を防ぐためには、運動をして膝周囲の筋肉を鍛えたり、日常生活で正しい姿勢をするよう意識したりするのが大切です。 関節リウマチによる膝裏の痛みを治す方法 関節リウマチによる膝裏の痛みを治す方法を紹介します。 安静にする 温冷によるセルフケア 食生活の改善 抗リウマチ薬の服用 関節リウマチによる膝裏の痛みは、セルフケアで緩和できる場合があります。 しかし、強い痛みが出ているときは、医療機関を受診し適切な処置を受けることが重要です。 安静にする 関節リウマチによって膝裏に強い痛みがある場合は、膝を動かさずに安静にすることを優先しましょう。 急性期で熱や腫れがあるときは無理して動かすべきではありませんが、関節は動かさずにいると硬くなり、周囲の筋肉も痩せてしまいます。 痛みが引いてきたら、無理のない範囲でストレッチや筋力トレーニングを行ない、筋力低下を防ぐことが大切です。 温冷療法による処置を行う 関節リウマチによって膝裏痛みがある場合は、症状の程度に合わせて温冷によるケアを行いましょう。 関節リウマチの急性期症状である患部の腫れや赤みが出現していないかを確認し、ケアを行ってください。 膝裏に赤みや熱があって腫れている急性期の場合は、膝裏を冷やすことで痛みを緩和できる可能性があります。 急性期を終えて熱や腫れが引いた慢性期の場合は、膝裏を温めて血行を良くすると、痛みの緩和が期待できます。 食生活を改善する https://youtu.be/4LeBKWd3w2s?si=a0w8ocuWCEoa_rEJ 関節リウマチによって膝裏痛みがある場合は、食生活の改善も重要です。 別の疾患がなければ基本的に食事制限は必要ない関節リウマチですが、症状を悪化させる可能性がある食材があるため、注意しましょう。 控えた方が良い食べ物は、以下の通りです。 加工食品 揚げ物 精製炭水化物(白米、砂糖など) マーガリン アルコール 塩分の過剰摂取は、関節リウマチの症状を悪化させる可能性があるため、加工食品や揚げ物など高塩分の食べ物には注意が必要です。 また、アルコールは関節リウマチの薬との相互作用によって炎症を引き起こす可能性があるので、できるだけ控えましょう。 上記を完全に制限する必要はなく、バランスのとれた食生活を心がけることが重要です。 抗リウマチ薬を処方してもらう 関節リウマチによる膝裏の治療法は、基本的に薬物療法です。 診断された早い段階から抗リウマチ薬の使用を開始し、痛みの程度に応じてステロイドや鎮痛薬を併用します。 関節リウマチの発症原因を精査し、痛みの原因に合った薬を使用して治療を進めていくことが重要です。 まずは関節リウマチの専門科を受診し、自身に合った治療法を提案してもらいましょう。 つらい膝裏の痛みには再生医療による治療も選択肢の一つ 関節リウマチによる膝裏の痛みが治まらない場合は、医療機関を受診しましょう。 膝裏の痛みは、関節リウマチだけでなく、変形性膝関節症や半月板損傷など他の疾患でも見られる症状です。 膝裏の痛みを放置したり、我慢して無理に動かしたりすると、症状が悪化する恐れがあります。 関節リウマチや他の疾患にかかり痛みが慢性化している場合は、再生医療による治療をご検討ください。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、膝裏の痛みの根本的な治療につながる可能性がある再生医療に関する情報を配信中しております。 再生医療での治療に興味がある方は、ぜひ再生医療についてご確認ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2020.03.02