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ウイルス性肝炎とは?種類・症状・治療法まで徹底解説

公開日: 2020.05.25
更新日: 2025.04.30

「ウイルス性肝炎を発症したかもしれない」「健康診断で肝機能の異常を指摘された」と、お悩みの方はいませんか。

ウイルス性肝炎とは、ウイルスが原因で肝臓に炎症が起こる疾患です。

肝機能の異常が見つかった場合は、症状の悪化を防ぐために、早めに治療を開始しましょう。

本記事では、ウイルス性肝炎の種類や対策方法について、詳しく解説します。

肝臓は人体のなかで最大の臓器であり、代謝機能や解毒作用などの働きをもちます。

ウイルス性肝炎になった際は早期治療を行い、症状の悪化や肝硬変への移行を防ぎましょう。

ウイルス性肝炎とはどんな病気?基礎知識を解説

ウイルス性肝炎とは、ウイルスの感染によって引き起こされる肝臓の炎症のことです。

肝臓の主な働きには代謝や解毒などがあり、病気によって働きが阻害されることで、さまざまな身体の不調が起こります。

倦怠感や食欲低下などの症状がみられる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

肝臓の働きと肝炎について

肝臓の主な働きは、以下の4つです。

  • 代謝
  • 解毒作用
  • エネルギーの貯蔵
  • 胆汁の生成

肝機能に障害が発生すると、必要な栄養素を体内に取り込めなくなったり、有害物質が体内に停滞したりします

肝臓は機能が低下していても症状が現れにくいため、「沈黙の臓器」と呼ばれます。

急激に肝細胞が破壊されることで発症する肝炎は、急性肝炎と呼び、原因はウイルス感染である場合が大半です。

急性肝炎は自然治癒するケースもありますが、症状が悪化すると肝硬変になる恐れがあるため注意が必要です。

ウイルス性肝炎とそのほかの肝炎の違い

ウイルス性肝炎以外の肝炎には、主に以下の種類があり、発症原因が異なります

肝炎の種類 発症原因
アルコール性肝炎 過度なアルコール摂取で肝臓に炎症が起こる
非アルコール性脂肪肝炎 肥満や糖尿病により肝臓に脂肪が蓄積し発症する
自己免疫性肝炎 免疫異常により肝細胞が障害されて発症する
薬物性肝障害 中毒性 薬剤の代謝物によって肝臓に炎症が起こる
特異体質性 先天的な代謝酵素の欠如やアレルギー反応として起こる

肝炎は発症前に原因となる行動をとっていることも多く、診断時の判断材料となるため、医療機関で伝えることが大切です。

ウイルス性肝炎の種類と症状

ウイルス性肝炎には、以下の4種類があり、倦怠感や食欲不振などの症状があらわれます

いずれもウイルス感染によって発症する肝炎ですが、感染経路が異なるため覚えておきましょう。

A型肝炎ウイルス

A型肝炎ウイルスは経口感染が多く、加熱が不十分な二枚貝を摂取したり、海外旅行で飲食したりすることで体内に侵入します

特に衛生環境が良くない地域へ旅行し、感染源となる食材を摂取した場合は、A型肝炎を発症する恐れがあるため注意が必要です。

A型肝炎ウイルスの主な症状は、以下のとおりです。

  • 食欲不振
  • 発熱
  • 倦怠感
  • 吐き気・嘔吐
  • 黄疸(皮膚が黄色くなる症状)

A型肝炎はウイルス性肝炎のなかでも、症状が強くあらわれますが、劇症化する症例は少なく自然治癒するケースが大半です。

食欲不振に対する薬や肝臓に負担を与えないような食生活などの対処法がとられます。

B型肝炎ウイルス

B型肝炎ウイルスは、主に以下の経路により感染します。

  • 輸血
  • 母子感染
  • 性行為
  • 注射による感染
  • 刺青

など

B型肝炎ウイルスの母親から生まれた子どもは、キャリア(保菌状態)となり、慢性肝炎や肝硬変に進展する可能性があります。

また、刺青や性交渉によって、感染者の血液に触れたりすると、B型肝炎ウイルスを発症する恐れがあるため注意が必要です。

B型肝炎の主な症状は、以下のとおりです。

  • 発熱
  • 倦怠感
  • 食欲低下
  • 吐き気・嘔吐
  • 右わき腹の痛み
  • 黄疸

一般的な風邪症状と似た症状がみられますが、症状は慢性化するため、早めに医療機関を受診し治療しましょう。

C型肝炎ウイルス

血液や体液によって感染するC型肝炎ウイルスは、ワクチンがないため注意が必要です。

C型肝炎ウイルスでは主に以下の症状がみられますが、重症化しにくい場合や自覚症状がない場合もあります。

  • 全身の倦怠感
  • 食欲低下
  • 発熱

C型肝炎ウイルスの多くは慢性化し、肝硬変や肝がんに進行する恐れがあります。

倦怠感や発熱などの症状が落ち着き目立った症状がみられなくなった場合でも、病気が進行しているケースがあるため、医療機関の早期受診が大切です。

E型肝炎ウイルス

E型肝炎ウイルスは、豚やイノシシ、鹿などが持つウイルスによって感染する可能性があります。

生肉を食べたり、衛生環境の良くない海外で水を飲んだりすると、E型肝炎を発症する可能性があります

E型肝炎の主な症状は、以下のとおりです。

  • 腹痛
  • 寒気
  • 発熱
  • 倦怠感
  • 食欲不振

症状が慢性化するケースは少なく、多くは自然に治癒するため、E型肝炎の治療では症状の改善を目指す「対症療法」を行うのが一般的です。

しかし、症状が慢性化し劇症肝炎を発症した場合は注射(インターフェロン療法)によって治療するケースもあります。

ウイルス性肝炎の対策について

ウイルス性肝炎を予防するには、以下の感染対策を十分に行うことが重要です。

  • 手洗い・うがいを行う
  • 海外での飲食に注意する
  • 入れ墨やピアスの穴開けを行う際は清潔な器具を使用する
  • 他人の血液を素手で触らない
  • 血液が付着する可能性のあるものを他人と共有しない(歯ブラシ、かみそりなど)
  • コンドームを正しく使用する

A型・E型肝炎は、口から体内にウイルスが入り込む「経口感染」によって発症します。

血液や体液を介してウイルスが体内に侵入するB型・C型肝炎は、針刺し事故や性交渉が感染の原因となるため、感染者との接触に注意が必要です。

ウイルス性肝炎の治療法については、以下で詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。

ウイルス性肝炎は肝硬変へと進行するリスクがある

ウイルス性肝炎が慢性化すると、肝硬変へと進行するリスクがあります

症状の悪化を防ぐためには、検査で陽性となったら早期から治療を開始することが大切です。

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれており、気づかぬうちに肝硬変になっているケースもあります。

肝硬変は肝細胞が線維化して肝臓が固くなる病気で、自然治癒は見込めません。

また、ウイルス性肝炎以外の肝機能障害でも、肝硬変になるリスクがあるため注意が必要です。

以下の記事では、脂肪肝が肝硬変に移行する理由について、詳しく解説していますので合わせてご覧ください。

進行した肝硬変に対する治療法「再生医療」について

ウイルス性肝炎から進行した肝硬変に対する治療法として、先端医療である「再生医療」が注目されています。

再生医療とは、患者様自身の細胞を利用して、線維化した肝細胞を修復・再生する治療法です。

当院(リペアセルクリニック)の再生医療の特徴

  • 入院や手術が不要
  • 患者様自身の細胞を利用するため副作用やアレルギーのリスクが低い
  • 慢性的な症状の改善に期待できる

再生医療は肝細胞を修復することで、肝臓が元の機能を取り戻せる可能性がある治療法です。

慢性化した肝炎や肝硬変などでお悩みの方は、当院(リペアセルクリニック)の再生医療をご検討ください。

肝臓疾患のお悩みに対する新しい治療法があります。

まとめ|ウイルス性肝炎は早期発見・早期治療が重要

ウイルス性肝炎には、A型・B型・C型・E型肝炎の4種類があり、感染経路や対策方法が異なります

肝炎は慢性化すると、従来の治療では完治しないといわれている肝硬変へと進行する恐れがあるため、感染対策を十分に行うことが大切です。

全身の倦怠感や食欲低下など、ウイルス性肝炎の症状がみられる場合には、早めに医療機関を受診し治療を行いましょう。

ウイルス性肝炎から肝硬変へと進行し、慢性的な症状にお悩みの方は、再生医療による治療も1つの選択肢です。

再生医療による治療法について気になる点がある場合は、ぜひ一度当院(リペアセルクリニック)にお問い合わせください。

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監修者

岩井 俊賢

Toshinobu Iwai

医師

略歴

2017年3月京都府立医科大学 医学部医学科卒業

2017年4月社会医療法人仁愛会 浦添総合病院 初期研修医

2019年4月京都府立医科大学附属病院 整形外科

2020年4月医療法人啓信会 京都きづ川病院 整形外科

2021年4月一般社団法人愛生会 山科病院 整形外科

2024年4月医療法人美喜有会 リペアセルクリニック大阪院 院長

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