- 再生治療
- 肝疾患
- 幹細胞治療
脂肪肝が肝硬変に移行するのはなぜ?対処法や根本的な治療が期待できる再生医療について解説

脂肪肝と診断され「肝硬変に移行するのではないか」と心配な患者さまも多いのではないでしょうか。
この記事では、脂肪肝が肝硬変に移行する理由や治療法などについて解説します。
脂肪肝は、生活習慣の見直しで改善する可能性がある疾患です。
脂肪肝が肝硬変へ移行する仕組みを理解し、早期に対策ができるようにしましょう。
また、脂肪肝によって損傷した細胞の再生を図る再生医療についても紹介しているので、参考にしてください。
目次
脂肪肝から肝硬変に移行するメカニズム
脂肪肝とは肝臓に脂肪が異常に蓄積され、有害物質の解毒や胆汁の生成などの肝機能が低下してしまう疾患のことです。
脂肪肝が進行すると肝臓の組織が線維化して硬くなる肝硬変になる恐れがあります。
以下では、脂肪肝と肝硬変の関係性や、どれくらいの期間で移行してしまうのか解説します。
脂肪肝と肝硬変の関係性
脂肪肝によって肝臓に脂肪が異常蓄積される状態が長期に及ぶと、肝臓が損傷して線維化という現象が起こります。
線維化が肝臓に拡がった状態の疾患を肝硬変と呼びます。
脂肪肝と肝硬変の症状や原因は、それぞれ以下のとおりです。
| 疾患名 | 回復について | 主な原因 | 肝臓の状態 |
|---|---|---|---|
| 脂肪肝 | 見込みあり |
・飲酒 |
・肝臓に中性脂肪が異常に蓄積される |
| 肝硬変 | 従来の治療では、元に戻らないとされる |
・脂肪肝 |
・肝臓内に線維組織が増えて肝臓が硬くなる |
脂肪肝が肝硬変へ移行すると肝臓の機能が低下するため、老廃物の分解や胆汁の生成などができなくなります。
そのため、症状が進行すると命にかかわる可能性が高まります。
脂肪肝から肝硬変に移行する期間・確率
脂肪肝の症状によって異なりますが、非アルコール性脂肪性肝疾患の方は、約5年~10年後に5~20%が肝硬変に移行する※とされています。
※出典:「脂肪肝」|全国健康保険協会
アルコール性の脂肪肝の場合、大量飲酒を継続すると肝硬変に移行する可能性があります。
肝臓は再生能力が高い器官ですが、従来の治療では肝硬変が完治することはありません。
そのため、脂肪肝を患っている方は、肝硬変に移行する前に適切な治療を受け、症状改善を目指すことが重要です。
肝硬変になると肝臓がんのリスクにつながる
脂肪肝が肝硬変に移行すると、肝臓がんになるリスクも高まります。
非アルコール性脂肪性肝疾患の場合、0~15%の方が5年以内に肝臓がんを発症※しています。
※出典:「脂肪肝」|全国健康保険協会
とくに、肥満による非アルコール性脂肪性肝疾患の方の肝臓がんが近年増加しているので、注意が必要です。
脂肪肝から肝硬変に移行しても治療せず飲酒を続けると、肝臓がんを発症するリスクが極めて高くなります。
脂肪肝は肝硬変だけでなく、肝臓がんにつながる可能性があることも留意しましょう。
脂肪肝から肝硬変に移行する前に治すための治療法・対処法
脂肪肝の治療は、以下のような生活習慣の改善や薬物療法などの保存療法が中心です。
進行した肝硬変では肝臓の線維化を完全に元に戻すことは困難なため、脂肪肝が肝硬変に移行する前に治療することが重要です。
以下でそれぞれの治療法や対処法について詳しく見ていきましょう。
アルコールの減量・禁酒
アルコールによる脂肪肝の方は、アルコールの減量や禁酒が重要な対処法です。
肝臓の働きにはアルコールを解毒・分解する機能があり、分解するときに中性脂肪が生成されます。
そのため、アルコールを過剰に摂取すると、分解する過程でこの中性脂肪が増え肝臓に蓄積されます。
いきなり禁酒するのは難しい方でも休肝日を決めたり、1日に飲む量を減らしたりして最終的には禁酒を目指しましょう。
食事療法
脂肪肝の治療には、食生活の見直しが必要です。積極的に摂取したい食品は、以下の通りです。
| 食品 | 具体例 |
|---|---|
| 食物繊維 | 野菜、きのこ、海藻 |
| ビタミン | 大豆、うなぎ、野菜など |
| たんぱく質 | 豆腐、納豆、うなぎ |
1日 3食バランスよく食べ、脂肪や糖質を摂りすぎないように注意が必要です。
甘いお菓子やジュース、果物を食べるのはできるだけ控えましょう。
運動療法
脂肪肝の方は、適度な運動習慣を身につけることも重要です。
非アルコール性脂肪性肝疾患の方が食事療法をせずに30~60分、週3~4回の有酸素運動を4~12週間継続した場合、症状の改善※がみられたケースもあります。
※出典:「NAFLD/NASH診療ガイドライン2020(改訂第2版)」|日本消化器病学会・日本肝臓学会
運動は、体内の中性脂肪を消費します。
筋肉量が増えると基礎代謝が上がって、さらに脂肪を燃焼しやすくなるでしょう。
ウォーキングやサイクリング、水泳などできる範囲からはじめてみましょう。
薬物療法
脂肪肝の根本的な治療になる薬はありませんが、併発している疾患によっては補助的に薬物療法を行うケースがあります。
主な薬の種類は、以下の通りです。
- ビタミンE:肝臓の炎症や線維化の改善を図る
- 糖尿病の治療薬:糖分を尿から排出する薬やインスリンの働きを助ける薬
- 脂質異常症の治療薬:コレステロールを下げる
- 高血圧の薬:血圧を下げて炎症や線維化を抑える
どの薬も効果が限定的だったり、脂肪肝のみでは保険適用されなかったりします。
脂肪肝の症状改善には、食生活と運動習慣の改善が重要です。
あくまでも、薬物療法は補助的な立ち位置と考えましょう。
脂肪肝から肝硬変に移行しても治る可能性がある「再生医療」の選択肢
脂肪肝・肝硬変の治療として、先端医療である再生医療も選択肢の一つに挙げられます。
再生医療で行う幹細胞治療は患者さま自身の細胞を活用するため、拒否反応やアレルギー反応を引き起こすリスクが低いというメリットがあります。
肝臓の炎症を抑えたり脂肪肝の改善が期待できるだけでなく、従来の治療では元に戻らないとされている線維化した肝硬変の改善も目指せます。
「脂肪肝が肝硬変に移行しないか不安」という方は、まず当院リペアセルクリニックへご相談ください。
脂肪肝から肝硬変への移行に関するよくある質問
脂肪肝の患者さまから寄せられた、脂肪肝から肝硬変への移行に関するよくある質問にお答えします。
脂肪肝から肝硬変への移行を予防するために、本章の回答を参考にしてください。
脂肪肝はどのくらいで肝硬変になる?
研究によると、非アルコール性脂肪性肝疾患の方は、約5年~10年後に5~20%が肝硬変に移行する※とされています。
※出典:「脂肪肝」|全国健康保険協会
また、アルコール性脂肪肝疾患は脂肪肝を放置して飲酒を続けると肝硬変に移行する可能性が高いです。
脂肪肝と診断された方は、肝硬変への移行を予防するために、食生活や運動不足を見直しましょう。
禁酒すると脂肪肝の改善が期待できます。
脂肪肝から肝硬変への移行で注意すべき数値は?
脂肪肝から肝硬変への移行で注意するべき数値は、肝臓の線維化(硬さ)を調べる「M2BPGi」です。
M2BPGiは、肝臓が硬くなっているほど高い数値が出ます。
また、年齢、ALT、ASTと血小板の数から算出されるFIB-4インデックスや血小板の数も、肝硬変の予防において重要な数値です。
FIB-4インデックスは数値が高いと肝硬変の可能性があり、血小板の数は少ないほど肝硬変のリスクが上がります。
M2BPGiはオプションで追加しなければいけない病院もありますが、肝硬変が心配な方は一度検査を受けてください。
脂肪肝と肝硬変の生存率は?
肝硬変の5年後生存率は約80%※とされていますが、進行の度合いによって異なります。腹水や黄疸のある「非代償性」になると、生存率が大幅に下がるケースがあります。
※出典:「肝硬変」|障害者職業総合センター
アルコール性の場合、禁酒すると生存率が上がりますが、アルコール摂取を継続すると生存率が低下する可能性が高いです。
脂肪肝から肝硬変に移行する前に治療・対策することが重要
脂肪肝から肝硬変になると肝臓の組織が線維化してしまい、従来の治療法では改善が困難になるため、肝硬変に移行する前の対処や治療が重要です。
肝硬変に移行する前に、栄養バランスの良い食事をして脂肪や糖質を摂りすぎないようにする食事療法と、体を動かして脂肪を燃焼させる運動療法を併せて行いましょう。
また、アルコール性脂肪肝の場合、禁酒が有効な対処法となります。
近年の脂肪肝治療では、食事療法や運動療法以外のアプローチとして、再生医療も選択肢の一つです。
脂肪肝による病気の進行が不安な方や、脂肪肝を根本的に治療したいとお考えの方は、お気軽にご相談ください。
監修者
渡久地 政尚
Masanao Toguchi
医師
略歴
1991年3月琉球大学 医学部 卒業
1991年4月医師免許取得
1992年沖縄協同病院 研修医
2000年癌研究会附属病院 消化器外科 勤務
2008年沖縄協同病院 内科 勤務
2012年老健施設 かりゆしの里 勤務
2013年6月医療法人美喜有会 ふたこクリニック 院長
2014年9月医療法人美喜有会 こまがわホームクリニック 院長
2017年8月医療法人美喜有会 訪問診療部 医局長
2023年12月リペアセルクリニック札幌院 院長
所属学会
関連する症例紹介
-

“リペア幹細胞” 両膝の痛みが大幅に軽減!痛みのない日常を取り戻す!両変形性ひざ関節症 40代 女性
-

リペア幹細胞プラス【分化誘導】痛み10段階中10が4に!靴下が履ける日常を取り戻した!変形性股関節症 50代 女性
-

“リペア幹細胞” 痛み10段階中4が2に!手術を回避して日常を取り戻す!右変形性股関節症 70代 女性
-

リペア幹細胞プラス【分化誘導】 痛み10段階中6が1に!テニス復帰も夢じゃない! 両変形性ひざ関節症 60代 女性
-

“リペア幹細胞” 右膝痛み4が0に完全消失!快適な歩行を取り戻した!両膝変形性関節症 70代 女性
-

“リペア幹細胞” 痛み10段階中10が2に!人工関節を回避! 左変形性股関節症 60代女性

















