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PELD(PED)とは?手術の特徴やリスクについても解説

PELD(PED)とは?手術の特徴やリスクについても解説
公開日: 2026.06.30

つらい腰椎椎間板ヘルニアの症状にお悩みの方の中には、「手術は怖いけれど、根本的に治したい」と考えている方も多いのではないでしょうか。

近年、体への負担が少ない治療法として「PELD(PED)」と呼ばれる内視鏡手術が注目されています。

傷口が小さく、日帰りや短期間の入院で済むなど多くのメリットがありますが、同時に知っておくべきデメリットや適応の制限も存在するので注意が必要です。

本記事では、PELD(PED)の詳しい特徴や他の治療法との違い、メリット・デメリット、そして合併症について解説します。

また、ヘルニアの保存療法や手術を検討しても、なかなか改善が見られない場合や、手術そのものに踏み切れない場合には、「再生医療」も選択肢の一つになります。

再生医療とは、患者さま自身の幹細胞やPRP(多血小板血漿)を用いて、損傷した組織や神経の修復・再生を促すことを目指す治療法です。

実際の治療内容や症例については、以下の動画でも紹介しています。

【こんな方は再生医療をご検討ください】

  • ヘルニアの手術に不安があり、できるだけ手術は避けたい方
  • 石灰化や癒着などでPELDの適応外と言われた方
  • 保存療法を続けても痛み・しびれの改善が乏しい方
  • 過去の手術後に、しびれや痛みなどの後遺症が残ってしまった方
  • 仕事や日常生活への早期復帰を目指したい方

再生医療について詳しく知りたい方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも情報や症例を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

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PELD(経皮的内視鏡下腰椎椎間板摘出術)とは|腰椎椎間板ヘルニアの内視鏡手術

PELDとは「Percutaneous Endoscopic Lumbar Discectomy」の略で、日本語では「経皮的内視鏡下腰椎椎間板摘出術」と呼ばれる手術です。

約7mmの細い内視鏡を背中から挿入し、神経を圧迫している椎間板ヘルニアを摘出する低侵襲な内視鏡手術です。

小さな切開部から筒状の内視鏡を挿入し、モニターで患部を確認しながら、飛び出した椎間板(ヘルニア)の部分を取り除きますが、切開範囲が小さく、周囲の筋肉や靱帯などへの負担を抑えやすい点が特徴です。

なお、「PELD」と「PED」はほぼ同じ意味で使われることがあり、PELDは「L(Lumbar:腰椎)」を含む名称で、腰椎椎間板ヘルニアに対する内視鏡手術を指します。

PELD(PED)の特徴

PELD(PED)の主な特徴は、局所麻酔で行える低侵襲手術であり、短時間で終わるうえに公的医療保険の適用対象となる点です。

ここでは、PELDの手術方法や費用、他の治療法との違いについて順に解説します。

手術方法・手術時間

PELDは、全身麻酔ではなく局所麻酔で行うことが可能な手術です。

局所麻酔のため、手術中に医師と患者さまがコミュニケーションを取り、痛みや感覚を確認しながら安全に進められる点が特徴です。

また、アプローチ方法には、主に以下の2種類があります。

アプローチ方法 特徴
インターラミナ法 背骨の隙間(椎弓間)から内視鏡を挿入してヘルニアを摘出する方法
トランスフォラミナ法 神経の通り道である椎間孔(ついかんこう)から内視鏡を挿入してヘルニアを摘出する方法

ヘルニアの位置や大きさ、患者さまの状態などを総合的に判断し、適したアプローチ方法が選択されます。

手術時間は一般的に30〜60分程度(約1時間)と短く、短時間で終了します。

費用・保険適用の有無

PELD(PED)は、公的医療保険が適用される手術で3割負担の場合、自己負担額の目安は入院費を含めて約20〜30万円です。

ただし、費用は医療機関や入院期間、治療内容などによって異なるため、あくまで目安となります。

項目 内容
保険適用 公的医療保険の適用対象
自己負担額の目安(3割負担) 約20〜30万円(入院費を含む)
高額療養費制度 対象。自己負担額が上限を超えた場合は払い戻しを受けられる
自由診療の場合 全額自己負担となるため、事前に費用を確認することが大切

また、PELDは高額療養費制度の対象となり、一定額を超えた医療費は払い戻しを受けられる場合があるため、実際の自己負担額を抑えられる可能性があります。

一方で、医療機関によっては自由診療で提供している場合もあります。

保険適用の有無や費用は医療機関によって異なるため、受診前に確認しておくと安心です。

MED・PLDDとの違い

PELDは、MEDよりも切開が小さく、PLDDとはヘルニアを摘出するか否かという点で仕組みが大きく異なります。

椎間板ヘルニアの他の治療法であるMEDやPLDDとの違いを、以下の表に整理しました。

治療法 切開・器具 麻酔・保険 特徴
PELD 約7mmの内視鏡を挿入 局所麻酔/保険適用

・ヘルニアのみを摘出

・体への負担が少ない

MED
(内視鏡下椎間板摘出術)
約16mm切開し筋肉を押し分ける 全身麻酔/保険適用

・骨や靱帯を一部削る場合があり負担はやや大きい

・視野が広く重度・複雑なヘルニアにも対応しやすい

PLDD
(経皮的レーザー椎間板減圧術)
直径0.4mmの針からレーザーを照射 保険適用外(自由診療)
相場30〜50万円程度

・椎間板内の水分を蒸発させ圧力を下げる

・ヘルニアそのものは摘出しない

このように、MEDは視野の広さで重度のヘルニアに対応しやすい一方、体への負担はPELDより大きくなります。

PLDDはヘルニアを摘出するPELDとはメカニズムが全く異なり、保険適用外となる点にも注意が必要です。

それぞれの違いを理解したうえで、ご自身の症状に合った方法を医師と相談しましょう。

PELD(PED)のメリット

PELD(PED)の主なメリットは、体への負担が少なく、短時間で手術が完了し、傷跡が目立ちにくい点です。

ここでは、PELDの代表的な3つのメリットについて詳しく解説します。

体への負担が少ない

PELDのメリットは、筋肉や靱帯へのダメージを抑えながら、ヘルニアのみを摘出できる低侵襲な手術であることです。

小さな切開で行うため、筋肉や靱帯をできるだけ温存でき、骨を大きく削る必要もないため、術後の身体への負担を軽減しやすい点が特徴です。

また、局所麻酔で実施できる場合があるため、全身麻酔による身体への負担を抑えられる可能性があります。

高齢の方や持病があり全身麻酔に不安がある方でも、病状や全身状態によっては選択肢となる場合があります。

短時間で手術が完了する

PELDは手術時間が30〜60分と短いため、手術中の体力の消耗を抑えられる点もメリットです。

体へのダメージが少ないことから術後の回復も早く、手術当日から翌日には歩行を開始できるケースがほとんどとされています。

そのため、日帰りや1泊2日といった短期間の入院で退院でき、仕事や日常生活への早期復帰が期待できます。

傷跡が目立ちにくい小さな切開で済む

PELDは、皮膚の切開が約7mm程度と非常に小さいため、術後の傷跡が目立ちにくい点が特徴です。

多くの場合、切開部は縫合が不要または最小限で済むため、見た目への影響を抑えやすいというメリットがあります。

また、手術中は生理食塩水で患部を洗浄しながら操作を行うことに加え、切開創が小さいことから、従来の開放手術と比べて出血や感染のリスクを抑えられるとされています。

ただし、感染や出血などの合併症のリスクを完全にゼロにできるわけではないため、術後は医師の指示に従って傷口の管理や生活上の注意点を守ることが大切です。

PELD(PED)のデメリット

PELD(PED)のデメリットは、すべてのヘルニアに適応できるわけではなく、複数箇所を同時に治療しにくいこと、そして合併症や再発のリスクがゼロではない点です。

メリットと併せて、以下のデメリットも理解しておくことが、後悔のない治療選択につながります。

すべてのヘルニアに適応できるわけではない

PELDは、どのようなヘルニアでも治療できるわけではありません。

ヘルニアが石灰化して硬くなっている場合や、神経と強く癒着している場合、重度の脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)を併発している場合などは適応外となり、従来の手術法が選ばれることが一般的です。

また、高度な専門技術を要するため、PELDを実施できる医療機関や専門医が限られている点もデメリットといえます。

複数の椎間板を同時に治療できない場合がある

PELDは、狭い術野で内視鏡を用いて精密に操作を行う手術のため、原則として1回の手術で治療するのは1か所のヘルニアです。

そのため、複数の椎間板ヘルニアがあり、すべての病変に治療が必要な場合は、症状が強い部位を優先し、時期を分けて複数回の手術を行うことがあります。

ただし、実際の治療方針は、ヘルニアの数や位置、症状の程度、患者さまの状態などを総合的に判断したうえで決定されます。

合併症や再発のリスクがある

内視鏡を使った低侵襲手術とはいえ、合併症や再発のリスクはゼロではありません。

狭い操作スペースで行うため術中の視野確保が難しく、以下のようなリスクが一定程度存在します。

  • ヘルニアの不完全摘出
  • 周囲の組織を誤って傷つけてしまう

また、手術で取り除くのは飛び出した椎間板の一部であるため、残った椎間板から再びヘルニアが脱出してしまう・再発の可能性もあります。

PELD(PED)で起こり得る主な合併症

PELD(PED)は身体への負担が比較的少ない手術ですが、以下のような合併症が起こる可能性があります。

合併症 内容
神経障害 手術中に神経が刺激・損傷されることで、術後に足のしびれや痛み、筋力低下、まれに排尿・排便障害などが生じることがある
硬膜(こうまく)損傷 脊髄を包む「硬膜」が損傷し、脳脊髄液が漏れ出すことで、起き上がった際に頭痛などの症状が現れることがある
術後血腫 術後に血液がたまり(血腫)、神経を圧迫することで、痛みやしびれなどの症状を引き起こすことがある
感染 切開創が小さいため頻度は低いものの、傷口から細菌が侵入し、創部感染を起こす可能性がある

これらの合併症はいずれも頻度が高いものではありませんが、リスクを完全にゼロにすることはできません。

手術を受ける際は、期待できる効果だけでなく、起こり得る合併症やその対処法についても医師から十分な説明を受け、納得したうえで治療を選択することが大切です。

PELDを正しく理解し自分に合ったヘルニア治療を選ぼう!

PELD(PED)は、約7mmの小さな切開と局所麻酔で行うことができ、日帰りや短期間での退院が可能な、体への負担が少ない低侵襲手術です。

一方で、すべての椎間板ヘルニアに適応できるわけではなく、神経障害や感染、再発などのリスクもあるため、手術を検討する際は、メリットとデメリットを十分に理解したうえで、医師と相談しながら治療方針を決めることが大切です。

もし、手術に踏み切れない場合や、過去の手術によってしびれや痛みの後遺症が残ってしまった場合には、「再生医療」という選択肢も存在します。

再生医療は患者さま自身の幹細胞を培養して損傷部位(脊髄腔など)に直接投与し、傷ついた神経の修復や再生を促す治療法であり、手術を行わずに根本的な改善を目指す治療法です。

実際の治療の流れや症例については、以下の動画でも詳しく紹介しています。

ヘルニアによる腰や脚の痛み・しびれが続くが、手術は避けたいという方は、当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。

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監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設