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脂質異常症でしびれは起こる?原因・危険性・対処法を解説

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公開日: 2026.05.29

手足のしびれがあり、「脂質異常症と関係があるのではないか」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

健康診断でコレステロールや中性脂肪の異常を指摘され、しびれという症状とあわせて「動脈硬化が進んでいるのでは」と心配されている方もいるかもしれません。

結論として、脂質異常症そのものが直接しびれを起こすわけではありませんが、動脈硬化による血流障害が神経に影響し、しびれにつながる可能性があるとされています。

しびれの背景に脳梗塞などの重大な病気が隠れていることもあるため、症状を放置せず原因を確認することが重要です。

本記事では、脂質異常症の基本、しびれとの関係、しびれが起こる原因、危険なしびれの特徴、放置のリスク、改善策、受診の目安、血管・神経機能改善を目指す再生医療まで詳しく解説します。

しびれは体からの大切なサインです。「気のせい」と軽視せず、正しい知識を持って対応しましょう。

なお、動脈硬化による血流障害が原因で脳梗塞などを発症し、しびれや麻痺などの後遺症が残った場合の機能回復を目指すアプローチとして、近年再生医療が選択肢の一つとして注目されています。

再生医療とは、患者さまご自身の脂肪組織から採取した幹細胞や血液成分を活用し、損傷した組織の修復や自己治癒力の向上を目指す治療法です。

リペアセルクリニックでは、手術や入院を必要とせず、身体への負担を抑えた再生医療を提供しています。

脳卒中後のしびれ・麻痺の改善を目指した実際の症例については、以下の動画でご紹介しています。

【こんな方は再生医療をご検討ください】

  • 動脈硬化から脳梗塞などを発症し、しびれや麻痺の後遺症が残っている
  • 標準治療やリハビリだけでは十分な改善が見られない
  • 脳・心血管疾患の再発予防に取り組みたい
  • 身体への負担を抑えた選択肢を検討したい
  • 標準治療と並行できるサポートを探している

再生医療について詳しく知りたい方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

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脂質異常症とはどんな状態か

脂質異常症とは、血液中のLDLコレステロール(悪玉)や中性脂肪が基準値より多い、またはHDLコレステロール(善玉)が少ない状態を指します。

それ自体は痛みやしびれといった自覚症状をほとんど伴いませんが、放置すると動脈硬化を進行させる「血管の病気」です。

特徴 概要
脂質異常症の状態 LDL高値・中性脂肪高値・HDL低値
自覚症状 基本的に無症状
「サイレントキラー」とも呼ばれる
最大のリスク 動脈硬化の進行
動脈硬化の影響 血管が硬く狭くなり血流が悪化
重大疾患との関連 脳梗塞・心筋梗塞・末梢動脈疾患など
発見契機 健康診断の血液検査が中心

脂質異常症は「血液中の脂質の異常」が「血管の老化(動脈硬化)」を引き起こす病気と理解することが大切です。

この動脈硬化が、後述する「しびれ」とも関わってくる重要なポイントとなります。

脂質異常症でしびれは起こるのか

脂質異常症でしびれは起こるのか」という疑問に対する答えは、正確に理解しておく必要があります。

結論として、脂質異常症そのものが直接しびれを引き起こすわけではありません

脂質異常症は基本的に無症状の病気であり、コレステロールや中性脂肪が高いこと自体が、神経のしびれを直接生じさせるわけではないのです。

ポイント 概要
脂質異常症自体 直接しびれを起こすわけではない
動脈硬化を介した影響 動脈硬化による血流障害が神経に影響しうる
血流障害としびれ 血流が悪化すると神経に酸素や栄養が届きにくくなる
重大疾患のサインの場合も 脳梗塞など重大疾患の症状としてしびれが出ることがある

ただし重要なのは、脂質異常症が進行させる「動脈硬化」による血流障害が、間接的にしびれの原因になる可能性があるという点です。

また、しびれという症状の背景に、脂質異常症と関連の深い脳梗塞などの重大疾患が隠れているケースもあります。

「脂質異常症があり、かつしびれもある」という場合は、その関連を含めて医療機関で確認することが大切です。

しびれが起こる主な原因

しびれが起こる主な原因のうち、脂質異常症・動脈硬化と関連しやすいものを整理します。

ここでは、2つの主要な原因について詳しく解説します。

動脈硬化による血流障害

動脈硬化による血流障害は、脂質異常症と関連してしびれを起こしうる代表的な原因です。

関連する病態 概要
末梢動脈疾患(PAD) 手足の動脈が動脈硬化で狭窄・閉塞
足のしびれ・冷え・痛み
閉塞性動脈硬化症(ASO) 末梢動脈疾患の一つ
歩行時の足の痛み(間欠性跛行)
血流低下による神経への影響 神経に酸素・栄養が届きにくくなる
冷え・色調変化を伴うことも 血流不足のサイン

動脈硬化が進行して手足の血管が狭くなると、血流が不足し、神経に十分な酸素や栄養が届かなくなることでしびれが生じることがあります。

特に「歩くと足がしびれる・痛むが、休むと回復する」という症状(間欠性跛行)は、末梢動脈疾患のサインの可能性があります。

脳梗塞・神経障害

脳梗塞・神経障害も、しびれの原因として注意が必要な病態です。

病態 概要
脳梗塞 脳の血管が詰まる
片側の手足のしびれ・麻痺
一過性脳虚血発作(TIA) 一時的なしびれ・麻痺
脳梗塞の前触れ
糖尿病性神経障害 脂質異常症と合併しやすい
左右対称の手足のしびれ
頸椎症・腰椎疾患 神経の圧迫によるしびれ
脂質異常症とは別の原因
末梢神経障害 ビタミン欠乏・その他の要因

とくに注意すべきは脳梗塞によるしびれで、脂質異常症は脳梗塞の重要なリスク因子です。

しびれの原因は脂質異常症・動脈硬化に限らず、頸椎症や糖尿病など多岐にわたるため、自己判断せず医療機関で原因を特定することが重要です。

危険なしびれの特徴

危険なしびれの特徴を知っておくことは、命を守るために極めて重要です。

【すぐに救急受診が必要なしびれのサイン】

  • 突然、片側の手足にしびれや力の入らなさが出た
  • ろれつが回らない・言葉が出にくい
  • 顔の片側がゆがむ・動かしにくい
  • 片方の目が見えにくい・視野が欠ける
  • 激しい頭痛やめまいを伴う
  • まっすぐ歩けない・体のバランスが取れない

これらの症状は脳梗塞・脳出血など脳血管障害のサインである可能性が高く、症状が消えても直ちに救急受診が必要です。

脳梗塞は発症から治療開始までの時間が予後を大きく左右するため、「様子を見よう」と判断せず、すぐに救急車を呼ぶことが重要です。

一方、両手足が左右対称に徐々にしびれてくる場合は、糖尿病性神経障害やビタミン欠乏など別の原因が考えられますが、こちらも早めの受診がすすめられます。

脂質異常症を放置するとどうなる?

脂質異常症を放置するとどうなるかを理解することは、しびれを軽視しないためにも重要です。

放置のリスク 具体的な内容
動脈硬化の進行 血管が硬く狭くなり全身の血流が悪化
脳梗塞 脳血管が詰まる
しびれ・麻痺・言語障害などの後遺症
心筋梗塞・狭心症 心臓の血管の動脈硬化
命に関わる
閉塞性動脈硬化症(ASO) 手足の血流障害
しびれ・痛み・潰瘍
大動脈瘤・大動脈解離 血管壁がもろくなる
慢性腎臓病 腎臓の血管の動脈硬化

最も注意すべきは脳梗塞や心筋梗塞といった、命に関わる・重い後遺症を残す病気です。

しびれは、こうした重大疾患の前触れや初期症状である可能性があるため、「脂質異常症があり、しびれも気になる」という方は、早めに医療機関を受診することが大切です。

改善のためにできること

脂質異常症と動脈硬化の改善のためにできることは、生活習慣の見直しが基本となります。

対策 具体的な内容
食事の改善 飽和脂肪酸・トランス脂肪酸・糖質を控える
青魚・野菜・食物繊維を増やす
適度な運動 有酸素運動で中性脂肪を下げHDLを増やす
週3〜5回
禁煙 喫煙は動脈硬化を強力に進める
節酒 過度な飲酒は中性脂肪を上げる
適正体重の維持 肥満の改善で脂質代謝が改善
血圧・血糖の管理 高血圧・糖尿病の治療を継続
十分な睡眠・ストレス管理 代謝の安定に寄与
薬物療法 スタチンなど
医師の判断で処方
定期検査の継続 血液検査で数値の変化をフォロー

「食事改善」「運動」「禁煙」「適正体重」が、脂質異常症・動脈硬化対策の基本となる柱です。

生活改善でも数値が十分に改善しない場合は、医師の判断で薬物療法(スタチンなど)が行われることもあります。

しびれの原因が脂質異常症以外(頸椎症・糖尿病など)にある場合は、それぞれの原因に応じた治療が必要となります。

受診の目安と検査方法

受診の目安と検査方法を知っておくと、適切なタイミングで医療機関を受診できます。

受診の目安 対応
突然の片側のしびれ・麻痺 脳梗塞の可能性
直ちに救急受診
ろれつ障害・視野異常を伴う 脳血管障害の可能性
直ちに救急受診
歩行時の足のしびれ・痛み 末梢動脈疾患の可能性
早めに受診
徐々に進行するしびれ 神経内科などで原因精査
脂質異常症を指摘されている 内科・循環器内科で相談
検査 内容
血液検査 コレステロール・中性脂肪・血糖値などを評価
頸動脈エコー検査 頸動脈の動脈硬化・プラークを評価
ABI検査 手足の血圧比で末梢動脈疾患を評価
頭部MRI/MRA 脳梗塞・脳血管の状態を評価
神経伝導検査・筋電図 末梢神経障害の評価
頸椎・腰椎の画像検査 神経圧迫が疑われる場合

しびれの原因は多岐にわたるため、「いつから」「どこが」「どんなふうに」しびれるかを医師に正確に伝えることが、適切な診断につながります。

血管・神経機能改善を目指す再生医療という選択肢

動脈硬化による血流障害が原因で脳梗塞などを発症し、しびれや麻痺などの後遺症が残った場合の機能回復を目指すアプローチとして、近年血管・神経機能改善を目指す再生医療が選択肢の一つとして注目されています。

ここでまず重要なことは、再生医療は脂質異常症や動脈硬化そのものを治す確立された治療法ではないということです。

脂質異常症・動脈硬化への対応は、生活習慣の改善と必要に応じた薬物療法といった標準治療が中心であり、再生医療は研究が進められている補完的なアプローチという位置づけになります。

幹細胞を用いた治療は、損傷した神経の修復、慢性炎症の抑制、血管内皮機能のサポート、自己治癒力の向上を目指すアプローチとして研究と臨床が進められています。

特に、脳梗塞などによってしびれや麻痺の後遺症が残った場合、その機能回復を目指すアプローチとして再生医療が選択肢となることがあります。

脳卒中後の機能回復は、リペアセルクリニックの主要な治療領域の一つで、多くの患者さまへの治療実績があります。

再生医療は、患者さまご自身の脂肪組織から採取した幹細胞や血液成分を活用し、組織の修復や機能の維持をサポートする治療法です。

手術や入院を必要とせず、身体への負担を抑えられる点が特徴とされています。

治療法 特徴
自己脂肪由来幹細胞治療 患者自身の脂肪から採取した幹細胞を培養・点滴投与
神経・組織修復のサポートを目指す
PRP(多血小板血漿)療法 血液中の血小板を濃縮
成長因子が組織修復をサポート
分化誘導による次世代再生医療 幹細胞を損傷部位へ集中的に誘導
従来の幹細胞治療より高い修復力が期待される

リペアセルクリニックでは、冷凍保存を行わないフレッシュな細胞を1回あたり最大2億個投与できる体制を整えており、培養したての新鮮な細胞で治療を行える点が強みです。

冷凍保存による細胞の質の低下を避け、幹細胞の生存率・活動率を高く保てるとされています。

幹細胞には、損傷した神経組織に集積する「ホーミング現象」があるとされ、神経修復を促す働きが期待されています。

脂質異常症・動脈硬化そのものへの再生医療は研究段階であり、標準治療(生活習慣の改善・薬物療法など)を継続することが大前提です。

関心がある方は、まず循環器内科・脳神経内科などの主治医に相談したうえで、再生医療を提供する医療機関で十分な説明を受けることが重要となります。

脳卒中後の再生医療について詳しくは、以下のページも参考にしてください。

まとめ|しびれを放置せず原因確認が重要

脂質異常症は、血液中のLDLコレステロールや中性脂肪が多い、またはHDLコレステロールが少ない状態で、それ自体は無症状ですが動脈硬化を進行させる「血管の病気」です。

脂質異常症そのものが直接しびれを引き起こすわけではありませんが、脂質異常症が進行させる動脈硬化による血流障害が、神経に酸素や栄養が届きにくくなることで間接的にしびれの原因になる可能性があります。

しびれが起こる原因には、末梢動脈疾患(閉塞性動脈硬化症)などの動脈硬化による血流障害、脳梗塞・一過性脳虚血発作・糖尿病性神経障害・頸椎症・末梢神経障害などがあり、脂質異常症と関連が深いものも少なくありません。

特に、突然の片側のしびれ・麻痺、ろれつ障害、顔のゆがみ、視野異常、激しい頭痛、歩行困難などを伴う場合は、脳梗塞・脳出血の可能性が高く、症状が消えても直ちに救急受診が必要です。

脂質異常症を放置すると、動脈硬化が進行し、脳梗塞・心筋梗塞・閉塞性動脈硬化症・大動脈瘤・慢性腎臓病など命に関わる、または重い後遺症を残す病気のリスクが高まります。

改善のためには、食事改善・適度な運動・禁煙・節酒・適正体重の維持・血圧や血糖の管理・十分な睡眠・定期検査が基本で、生活改善で数値が十分に改善しない場合は医師の判断で薬物療法が行われます。

しびれがある場合は、突然の症状なら救急受診、歩行時の足のしびれなら早めの受診、徐々に進行するしびれなら神経内科などでの精査が必要で、血液検査・頸動脈エコー・ABI検査・頭部MRIなどで原因を調べます。

再生医療は脂質異常症や動脈硬化そのものを治す確立された治療法ではなく、標準治療を継続することを大前提とした研究段階の補完的アプローチですが、動脈硬化が原因で脳梗塞などを発症し、しびれや麻痺の後遺症が残った場合の機能回復を目指す選択肢となることがあります。

リペアセルクリニックでは、冷凍しないフレッシュな幹細胞を用いた治療や、PRP療法、分化誘導による次世代再生医療など、身体への負担を抑えた治療を提供しています。

しびれは体からの大切なサインです。「気のせい」と軽視せず、特に脂質異常症を指摘されている方は、早めに医療機関を受診して原因を確認することが、重大疾患の予防につながります。

再生医療についてさらに詳しく知りたい方は、当院の公式LINEでも最新情報や症例を公開していますので、ぜひご登録ください。

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監修者

岩井 俊賢

Toshinobu Iwai

医師

略歴

2017年3月京都府立医科大学 医学部医学科卒業

2017年4月社会医療法人仁愛会 浦添総合病院 初期研修医

2019年4月京都府立医科大学附属病院 整形外科

2020年4月医療法人啓信会 京都きづ川病院 整形外科

2021年4月一般社団法人愛生会 山科病院 整形外科

2024年4月医療法人美喜有会 リペアセルクリニック大阪院 院長