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糖尿病性神経障害の治療とは?改善方法と進行予防を解説

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公開日: 2026.05.29

手足のしびれや痛みがあり、糖尿病性神経障害と診断された、または疑いがある方で、「治療で改善するのか」「進行を止められるのか」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

糖尿病性神経障害は、糖尿病の三大合併症の一つであり、日常生活に影響を及ぼすだけでなく、放置すると重症化につながる可能性があります。

結論として、糖尿病性神経障害は血糖コントロールを基本に、薬物療法や生活習慣の改善を組み合わせることで、症状の緩和や進行の抑制が期待できるとされています。

早期から適切な治療を継続することが、症状悪化を防ぎ、生活の質を保つ鍵となります。

本記事では、糖尿病性神経障害の基本、主な症状、治療の基本、放置のリスク、リハビリと痛みへの対処、神経機能回復を目指す再生医療まで詳しく解説します。

「もう治らない」と諦めず、正しい治療と日常管理を知ることが、症状改善への第一歩です。

なお、標準治療を続けても症状が改善しにくい場合には、近年再生医療が選択肢の一つとして注目されています。

再生医療とは、患者さまご自身の脂肪組織から採取した幹細胞や血液成分を活用し、損傷した神経の修復や自己治癒力の向上を目指す治療法です。

リペアセルクリニックでは、手術や入院を必要とせず、身体への負担を抑えた再生医療を提供しています。

糖尿病とその合併症に関する再生医療の考え方については、以下の動画でご紹介しています。

【こんな方は再生医療をご検討ください】

  • 糖尿病性神経障害のしびれや痛みが薬物療法でも改善しない
  • 血糖コントロールを続けても症状が進行している
  • 標準治療と並行できるサポートを探している
  • 身体への負担を抑えて神経機能の改善を目指したい
  • 糖尿病の合併症対策に総合的に取り組みたい

再生医療について詳しく知りたい方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

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糖尿病性神経障害とはどんな病気か

糖尿病性神経障害とは、高血糖の状態が長く続くことで全身の神経が障害され、しびれ・痛み・感覚の低下・自律神経症状などを引き起こす病気です。

糖尿病網膜症・糖尿病腎症と並ぶ糖尿病の三大合併症の一つで、合併症の中でも比較的早期から現れやすいとされています。

特徴 概要
原因 高血糖による神経の障害
神経を栄養する血管の血流低下も関与
障害される神経 感覚神経・運動神経・自律神経
症状の現れ方 手足の先(末梢)から左右対称に現れやすい
進行性 血糖コントロールが不良だと徐々に進行
三大合併症の一つ 網膜症・腎症と並ぶ
比較的早期に出やすい
発症メカニズム 高血糖による代謝異常と血流障害が複合的に関与

糖尿病性神経障害は、高血糖による「神経そのものの障害」と「神経を養う血管の血流障害」が複合的に関わって発症するとされています。

だからこそ、治療では血糖コントロールを基本としつつ、複数のアプローチを組み合わせることが重要となります。

糖尿病性神経障害の主な症状

糖尿病性神経障害の主な症状は、障害される神経によって多彩に現れます。

ここでは、代表的な2つの症状について詳しく解説します。

手足のしびれ・痛み

手足のしびれ・痛みは、糖尿病性神経障害で最も多く現れる症状です。

症状 具体的な状態
しびれ 足の先・手の先から左右対称に出やすい
痛み ピリピリ・ジンジン・灼熱感
夜間に強くなることも
感覚の低下・鈍麻 熱さ・冷たさ・痛みを感じにくくなる
違和感 「足の裏に紙が貼りついた感じ」など
こむら返り 足がつりやすくなる
進行パターン 「手袋・靴下」で覆われる範囲から症状が広がる

とくに注意すべきは、感覚が鈍くなることで、足のケガややけど、靴ずれに気づきにくくなるという点です。

痛みやしびれだけでなく「感じにくくなる」ことも重要な症状であり、足のトラブルの見逃しにつながります。

自律神経症状

自律神経症状は、糖尿病性神経障害が自律神経に及んだ際に現れる多彩な症状です。

症状 具体的な状態
立ちくらみ 起立性低血圧
立ち上がったときのめまい
消化器症状 便秘・下痢・胃もたれ
排尿障害 尿が出にくい・残尿感
発汗異常 汗が出にくい・逆に多汗
無自覚性低血糖 低血糖の症状に気づきにくくなる
危険なサイン
勃起障害(ED) 男性の自律神経症状の一つ

とくに「無自覚性低血糖」は、低血糖の警告症状(動悸・冷や汗など)に気づけなくなる危険な状態です。

自律神経症状は見過ごされやすいため、これらの症状がある場合は主治医に伝えることが大切です。

糖尿病性神経障害の治療の基本

糖尿病性神経障害の治療の基本は、何よりもまず「血糖コントロール」です。

血糖コントロールは、神経障害の進行を抑制するうえで最も重要であり、単なる対症療法ではなく根本的な治療の土台となります。

血糖コントロールを土台としたうえで、2つの治療アプローチを組み合わせていきます。

薬物療法

薬物療法は、血糖コントロールの治療と、しびれや痛みなどの症状を緩和する治療に分けられます。

治療 内容
血糖コントロールの薬 経口血糖降下薬・インスリンなど
進行抑制の土台
神経障害性疼痛の治療薬 プレガバリン・ミロガバリン・デュロキセチンなど
アルドース還元酵素阻害薬 神経障害の進行抑制を目的とした薬
ビタミンB12製剤 神経の修復をサポートする目的で使われることがある
三環系抗うつ薬 神経障害性疼痛に用いられることがある
外用薬 痛みのある部位への塗り薬・貼り薬

痛みの治療に使われるプレガバリンやデュロキセチンなどは「症状を和らげる薬」であり、神経障害そのものを治す薬ではありません

薬は症状や副作用を見ながら医師が調整するため、自己判断で増減・中止せず、指示通りに服用することが大切です。

生活習慣改善とセルフケア

生活習慣改善とセルフケアは、血糖コントロールを支え、症状改善と悪化予防につながる重要な要素です。

対策 具体的な内容
食事療法 適正なカロリー・バランスの良い食事
血糖値の急上昇を防ぐ
適度な運動 有酸素運動で血糖コントロールを改善
主治医と相談のうえで
禁煙 喫煙は血流を悪化させ神経障害を進める
節酒 過度な飲酒は神経障害を悪化させる
フットケア 毎日足を観察し傷・水虫・変形をチェック
足を清潔・保湿に保つ
適切な靴選び 足を傷つけない・圧迫しない靴
血圧・脂質の管理 高血圧・脂質異常症の治療も並行
定期受診の継続 血糖値・神経症状・足の状態をフォロー

とくに「フットケア」は感覚が鈍くなった足のトラブルを防ぐために極めて重要です。

感覚が低下していると足の傷に気づきにくいため、毎日自分の足を見る習慣をつけることが、後述する重症化の予防につながります。

放置するとどうなる?

糖尿病性神経障害を放置するとどうなるかを理解することは、継続治療の重要性を実感するうえで欠かせません。

放置のリスク 具体的な内容
足潰瘍 感覚低下で傷に気づかず悪化
糖尿病足病変 潰瘍・感染・変形などの総称
壊疽(えそ) 組織が壊死し、重症例では足の切断に至ることも
転倒・骨折 感覚低下や筋力低下でバランスを崩しやすい
やけど・低温やけど 熱さを感じにくく気づかない
無自覚性低血糖 低血糖に気づけず重症低血糖のリスク
無痛性心筋梗塞 胸痛を感じにくく発見が遅れる
QOLの低下 慢性的な痛み・しびれによる生活への支障

最も深刻なのは感覚低下によって足の傷に気づかず、潰瘍や壊疽が進行し、足の切断が必要になるケースです。

しかし、血糖コントロールとフットケアを徹底し、適切な治療を継続することで、こうした重症化の多くは予防できるとされています。

リハビリ・痛みへの対処法

リハビリ・痛みへの対処法は、治療を補完し、生活の質を保つために重要です。

対処法 具体的な内容
ストレッチ・運動療法 血流改善・筋力維持
主治医・理学療法士の指導下で
足の体操 足首回し・つま先の曲げ伸ばしなど
温める 血流を促す
やけどに注意し低温の方法で
バランス訓練 転倒予防のための訓練
痛みの記録 痛みの強さ・タイミングを記録し主治医に伝える
物理療法 医療機関での温熱療法・電気刺激療法など
睡眠・ストレス管理 痛みは睡眠不足やストレスで強まりやすい
痛みとの付き合い方 完全な消失を目指すより、生活に支障が出ない程度を目標に

慢性的な神経障害性疼痛は「痛みをゼロにする」よりも「痛みをコントロールしてQOLを保つ」という考え方が大切とされています。

運動やリハビリは血流改善や筋力維持に役立ちますが、足に傷がある場合や症状によっては注意が必要なため、必ず主治医に相談してから始めましょう。

神経機能回復を目指す再生医療という選択肢

血糖コントロールや薬物療法といった標準治療を続けても症状が改善しにくい場合、近年神経機能回復を目指す再生医療が選択肢の一つとして注目されています。

従来の薬物療法が「痛みやしびれといった症状を和らげる」対症療法であるのに対し、再生医療は「損傷した神経の修復環境を整える」という観点からのアプローチが研究・臨床で進められています。

幹細胞を用いた治療は、損傷した神経の修復、慢性炎症の抑制、神経を養う血流のサポート、自己治癒力の向上を目指すアプローチとして研究と臨床が進められています。

糖尿病とその合併症は、リペアセルクリニックの主要な治療領域の一つで、多くの患者さまへの治療実績があります。

再生医療は、患者さまご自身の脂肪組織から採取した幹細胞や血液成分を活用し、組織の修復や機能の維持をサポートする治療法です。

手術や入院を必要とせず、身体への負担を抑えられる点が特徴とされています。

治療法 特徴
自己脂肪由来幹細胞治療 患者自身の脂肪から採取した幹細胞を培養・点滴投与
神経修復をサポート
PRP(多血小板血漿)療法 血液中の血小板を濃縮
成長因子が組織修復をサポート
分化誘導による次世代再生医療 幹細胞を損傷部位へ集中的に誘導
従来の幹細胞治療より高い修復力が期待される

リペアセルクリニックでは、冷凍保存を行わないフレッシュな細胞を1回あたり最大2億個投与できる体制を整えており、培養したての新鮮な細胞で治療を行える点が強みです。

冷凍保存による細胞の質の低下を避け、幹細胞の生存率・活動率を高く保てるとされています。

幹細胞には、損傷した神経組織に集積する「ホーミング現象」があるとされ、神経修復を促す働きが期待されています。

標準治療(血糖コントロール・薬物療法・生活習慣の改善など)を継続することが大前提であり、関心がある方は糖尿病の主治医(糖尿病内科・内分泌内科など)と相談したうえで専門医療機関で十分な説明を受けることが重要となります。

糖尿病に対する再生医療について詳しくは、以下のページも参考にしてください。

まとめ|血糖管理と継続治療が重要

糖尿病性神経障害は、高血糖の状態が長く続くことで全身の神経が障害され、しびれ・痛み・感覚低下・自律神経症状などを引き起こす、糖尿病の三大合併症の一つです。

主な症状は、足や手の先から左右対称に現れる手足のしびれ・痛み・灼熱感・感覚の低下、そして立ちくらみ・消化器症状・排尿障害・発汗異常・無自覚性低血糖などの自律神経症状です。

治療の基本は何よりも血糖コントロールで、これは神経障害の進行を抑制する根本的な土台となり、そのうえで神経障害性疼痛の治療薬(プレガバリン・デュロキセチンなど)による症状緩和、食事療法・運動・禁煙・フットケアといった生活習慣改善を組み合わせます。

痛みの治療薬は症状を和らげる薬であり神経障害そのものを治す薬ではないため、自己判断で増減・中止せず医師の指示通りに服用することが大切です。

放置すると、感覚低下による足潰瘍・糖尿病足病変・壊疽(重症例では足の切断)・転倒骨折・やけど・無自覚性低血糖・無痛性心筋梗塞などの重大なリスクにつながりますが、血糖コントロールとフットケアの徹底で多くは予防できます。

リハビリや痛みへの対処として、主治医の指導下でのストレッチ・運動療法・バランス訓練・物理療法などがあり、慢性的な痛みは「ゼロにする」より「コントロールしてQOLを保つ」考え方が大切です。

標準治療を続けても症状が改善しにくい場合には、神経機能回復を目指す再生医療が選択肢の一つとして注目されていますが、血糖コントロールをはじめとした標準治療を継続することが大前提です。

リペアセルクリニックでは、冷凍しないフレッシュな幹細胞を用いた治療や、PRP療法、分化誘導による次世代再生医療など、身体への負担を抑えた治療を提供しています。

糖尿病性神経障害は、早期からの血糖管理と継続的な治療が悪化予防の鍵となります。「もう治らない」と諦めず、糖尿病内科・内分泌内科の主治医とともに治療を続けていきましょう。

神経機能回復を目指した再生医療の実際の症例については、以下の動画でも紹介していますのでご覧ください。

再生医療についてさらに詳しく知りたい方は、当院の公式LINEでも最新情報や症例を公開していますので、ぜひご登録ください。

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監修者

渡久地 政尚

Masanao Toguchi

医師

略歴

1991年3月琉球大学 医学部 卒業

1991年4月医師免許取得

1992年沖縄協同病院 研修医

2000年癌研究会附属病院 消化器外科 勤務

2008年沖縄協同病院 内科 勤務

2012年老健施設 かりゆしの里 勤務

2013年6月医療法人美喜有会 ふたこクリニック 院長

2014年9月医療法人美喜有会 こまがわホームクリニック 院長

2017年8月医療法人美喜有会 訪問診療部 医局長

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 院長