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糖尿病で失明する可能性はある?原因・進行・予防法をわかりやすく解説

糖尿病で失明する可能性はある?原因・進行・予防法をわかりやすく解説
公開日: 2026.04.30

糖尿病と診断され、「本当に失明することがあるのか」と強い不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

家族が糖尿病で、将来の合併症が心配だという方や、糖尿病歴が長く検査結果に少し変化が出てきた方など、抱える背景はさまざまです。

結論として、糖尿病は適切に管理しないと「糖尿病網膜症」を引き起こし、最悪の場合失明に至る可能性があるとされています。

一方で、血糖コントロールと定期的な眼科検査を続けることで、多くのケースで予防や進行抑制が可能です。

本記事では、糖尿病による失明の仕組み、糖尿病網膜症の進行段階、失明に至るケース、予防法、進行した場合の治療、近年研究が進む再生医療まで詳しく解説します。

正しい知識を持つことが、不要な不安を取り除き、適切な対応につながります。

なお、糖尿病の根本的なコントロールや、糖尿病に伴う血管・神経の障害に対しては、近年再生医療が補完的な選択肢の一つとして注目されています。

再生医療とは、患者さまご自身の脂肪組織から採取した幹細胞や血液成分を活用し、損傷した組織や血管の修復、自己治癒力の向上を目指す治療法です。

リペアセルクリニックでは、手術や入院を必要とせず、身体への負担を抑えた再生医療を提供しています。

糖尿病と再生医療の関係については、以下の動画でご紹介しています。

【こんな方は再生医療をご検討ください】

  • 糖尿病の標準治療を続けても血糖コントロールが安定しない
  • 糖尿病性神経障害・腎症などの合併症で悩んでいる
  • 標準治療だけでは改善が見られない
  • 手術や入院が難しく身体への負担を抑えたい
  • 補完的な選択肢として最新の治療を検討したい

再生医療について詳しく知りたい方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

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糖尿病で失明することはあるのか

結論として、糖尿病は適切に管理されないと失明の原因となり得る病気です。

日本における中途失明(成人後に失明する状態)の原因の一つとして、糖尿病網膜症が長年上位に位置しているという報告もあります。

とくに、血糖コントロールが不十分な状態が長く続くと、目の網膜にある細い血管が障害され、視力低下や失明につながる可能性があります。

糖尿病と失明の関係 概要
糖尿病網膜症 糖尿病の三大合併症の一つ
網膜の血管障害が進行し失明に至ることも
糖尿病黄斑浮腫 網膜の中心部(黄斑)がむくみ視力低下を起こす
血管新生緑内障 網膜症が進行して起こる難治性の緑内障
硝子体出血 新生血管が破れて目の中に出血し急激な視力低下
網膜剥離 網膜が剥がれ、放置すると失明のリスク

一方で、血糖値・血圧・脂質を適切に管理し、眼科で定期検査を受け続けることで、多くのケースは失明を防げるとされています。

「糖尿病=必ず失明する」のではなく、「適切な管理がされていないと失明リスクが高まる」と理解することが大切です。

過度に怯える必要はありませんが、楽観して放置するのも危険、というバランスを意識しましょう。

糖尿病網膜症とは|失明の主な原因

糖尿病網膜症とは、高血糖の状態が長く続くことで、目の奥にある「網膜」の細い血管が障害される病気です。

網膜は、カメラでいうフィルムにあたる部分で、光を受け取って脳に映像を送る重要な組織であり、ここに血管トラブルが起きると視機能に直接影響します。

糖尿病網膜症が起こる仕組みは以下の通りです。

進行の仕組み 概要
血管壁の障害 高血糖により網膜の細い血管がもろくなる
血流の悪化 血管が詰まり、網膜の一部に酸素や栄養が届かなくなる
出血・むくみ 血管から血液成分が漏れて網膜にダメージが蓄積
新生血管の発生 酸素不足を補うために異常な血管が作られる
もろく出血しやすい
硝子体出血・網膜剥離 新生血管の破綻や繊維膜形成で網膜が引っ張られ視機能を失う

糖尿病網膜症は「初期は自覚症状がほとんどない」のが最大の特徴です。

「見え方に困っていないから大丈夫」と思っているうちに、知らずに進行してしまうケースが少なくありません。

糖尿病と診断されたら、自覚症状の有無にかかわらず眼科で定期検査を受けることが大切です。

糖尿病の基本知識については、以下の記事も参考にしてください。

糖尿病網膜症の進行段階

糖尿病網膜症は、突然失明するわけではなく、段階を踏んで進行する病気とされています。

進行段階を理解しておくことで、自分が今どのフェーズにいるのかを意識し、適切な対応につなげられます。

ここでは、糖尿病網膜症の2つの代表的な段階について詳しく解説します。

初期(自覚症状が少ない)

初期の糖尿病網膜症は、医学的には「単純網膜症」と呼ばれ、自覚症状がほとんどないのが特徴です。

網膜の細い血管に小さなコブ(毛細血管瘤)ができたり、点状の出血や、血液成分が漏れ出してできる白い斑点(硬性白斑)が現れたりしますが、視力には大きな変化がない時期です。

この段階では、視力低下や見えにくさを感じることが少ないため、本人は気づきにくく、眼科の眼底検査で初めて発見されるケースが多いとされています。

注意すべきは、「症状がない=安全」ではないという点です。

初期段階での発見と血糖コントロールの徹底が、進行を食い止める最大のチャンスとなります。

糖尿病と診断されたら、自覚症状にかかわらず少なくとも年1回は眼科で眼底検査を受けるのが望ましいとされています。

初期で見つかれば、生活習慣の改善と血糖コントロールだけで進行を抑えられる可能性が十分にあります。

進行期(視力低下・出血)

進行期の糖尿病網膜症は、「増殖前網膜症」「増殖網膜症」と段階的に重症化します。

増殖前網膜症では、網膜の血管が詰まり始め、血流の途絶えた領域(無血管領域)が広がっていきます。

視力にはまだ大きな変化が現れないことも多いですが、眼底検査では明らかな所見が見られ、放置すると次の段階に進むリスクが高まります。

増殖網膜症では、酸素不足を補うために「新生血管」と呼ばれる異常な血管が作られ、これが破れることで硝子体出血や、網膜剥離を引き起こすことがあります。

この段階に入ると、以下のような症状が現れます。

  • 急に視力が落ちる
  • 視界に黒い点や糸くずが浮く(飛蚊症)
  • 視野の一部が欠ける
  • かすんで見える
  • 物が歪んで見える
  • 突然見えなくなる

ここまで進行すると、レーザー治療や手術が必要になります。

「視力に違和感を感じる」段階では既に進行しているケースが多いため、症状が出る前の定期検査がきわめて重要です。

失明に至るケースとは

失明に至るケースは、増殖網膜症の進行や、それに伴う合併症が原因となります。

失明に至る経過 概要
硝子体出血 新生血管が破れて目の中に大量出血
急激な視力低下
網膜剥離(牽引性) 繊維膜が網膜を引っ張り剥がす
放置で失明
血管新生緑内障 虹彩や隅角に新生血管
眼圧が急上昇し視神経を障害
糖尿病黄斑浮腫 網膜の中心がむくむ
視力の中心部が見えにくくなる
視神経の障害 血流障害が視神経まで及ぶと回復が困難
治療の遅れ 適切な治療時期を逃すと回復が難しくなる
血糖コントロール不良の継続 高血糖の持続が網膜障害をさらに進行させる

「失明」と聞くと突然視力を失うイメージを持つ方も多いですが、糖尿病網膜症の場合は「自覚のないうちに進行し、ある日急激に視力が低下する」というパターンが多いのが特徴です。

急激な視力低下、視界の黒い影、急な飛蚊症の出現は、すぐに眼科を受診すべき緊急サインです。

こうした事態を防ぐためにも、症状がない段階からの眼科定期受診が大切となります。

糖尿病による失明を防ぐ方法

糖尿病による失明を防ぐ方法は、血糖コントロール・眼科定期検査・生活習慣の改善・基礎疾患の管理の4つが軸となります。

特別な治療よりも、毎日の積み重ねが将来の視力を守ることにつながります。

予防のポイント 具体的な内容
血糖コントロール HbA1cの目標値を主治医と決め継続管理
急激な変化は避ける
眼科定期検査 糖尿病と診断されたら少なくとも年1回
進行があれば医師の指示通りの頻度で
血圧コントロール 高血圧は網膜症の進行を加速させる
脂質コントロール コレステロール・中性脂肪の管理
禁煙 喫煙は血管へのダメージを増大させる
バランスの良い食事 糖質・脂質・塩分を適切に
野菜・魚・全粒穀物を中心に
適度な運動 血糖値の安定
主治医と相談して内容を決める
服薬の継続 処方薬を自己判断で中断しない
体重コントロール 適正体重の維持
急激なダイエットは避ける
急な視力変化に即対応 「見えにくい」「黒い影」「飛蚊症」が出たらすぐ眼科へ

「糖尿病の管理」=「失明予防」と直結していると意識することが、毎日の生活改善のモチベーションにつながります。

「内科だけでなく眼科も定期的に受診する」という習慣を、糖尿病と診断された日から始めましょう。

治療方法(進行した場合)

糖尿病網膜症が進行してしまった場合でも、適切な治療によって失明を防げる可能性があるため、過度に絶望する必要はありません。

近年は治療の選択肢が増え、視機能を維持する手段が多様化しています。

治療法 内容
血糖・血圧・脂質の管理 基本治療
進行抑制のためにすべての段階で重要
レーザー光凝固術 網膜の血流が悪い部位にレーザーを照射
新生血管の発生を抑える
抗VEGF療法 新生血管の発生を抑える薬剤を眼内に注射
黄斑浮腫にも有効
ステロイド注射 黄斑浮腫の改善目的
抗VEGF療法と組み合わせることも
硝子体手術 硝子体出血や網膜剥離の改善
進行例で行われる手術
緑内障治療 血管新生緑内障に対する眼圧コントロール
点眼・手術
リハビリ・低視力訓練 視機能を最大限活用するためのサポート
視覚補助具の活用

治療法は「失った視力を完全に取り戻す」ものではなく、「これ以上の進行を防ぐ」「残された視機能を守る」ことが目的となります。

そのため、できるだけ早い段階で眼科医の診察を受け、適切なタイミングで治療を始めることが視機能を守るカギとなります。

視機能回復を目指す再生医療という選択肢

糖尿病による合併症で慢性的な機能低下を抱えている方には、近年補完的なアプローチとして再生医療が注目されています。

幹細胞を用いた治療は、損傷した臓器(膵臓・腎臓など)や血管の修復、自己治癒力の向上を目指すアプローチとして研究が進められています。

糖尿病に対する再生医療は、膵臓のインスリン分泌機能の改善、血管の修復、慢性炎症の抑制、合併症のサポートなど、糖尿病そのものの管理を支える方向で活用されています。

再生医療は、患者さまご自身の脂肪組織から採取した幹細胞や血液成分を活用し、組織の修復や機能の維持をサポートする治療法です。

手術や入院を必要とせず、身体への負担を抑えられる点が特徴とされています。

治療法 特徴
自己脂肪由来幹細胞治療 患者自身の脂肪から採取した幹細胞を培養し投与
拒絶反応のリスクが低く安全性が高い
PRP(多血小板血漿)療法 血液中の血小板を濃縮し損傷部位に注入
成長因子が組織修復をサポート
分化誘導による次世代再生医療 幹細胞を損傷部位へ集中的に誘導
従来の幹細胞治療より高い修復力が期待される

リペアセルクリニックでは、冷凍保存を行わないフレッシュな細胞を1回あたり最大2億個投与できる体制を整えており、培養したての新鮮な細胞で治療を行える点が強みです。

冷凍保存による細胞の質の低下を避け、幹細胞の生存率・活動率を高く保てるとされています。

糖尿病網膜症そのものの眼科的治療は、レーザー治療・抗VEGF療法・硝子体手術といった眼科専門の治療が標準であり、再生医療はあくまで糖尿病の全身的なコントロールを支える補完的な選択肢として検討される領域です。

標準治療(血糖管理・眼科治療)を継続することが大前提であり、関心がある方は内科・眼科の主治医と相談したうえで専門医療機関で十分な説明を受けることが重要となります。

関連情報は以下のページも参考にしてください。

まとめ|糖尿病による失明は予防できる

糖尿病は適切に管理されないと「糖尿病網膜症」を引き起こし、最悪の場合失明に至る可能性がある病気です。

しかし、血糖コントロール・血圧管理・脂質管理・禁煙・バランスの良い食事・適度な運動・服薬継続・体重コントロール、そして眼科での定期検査を続けることで、多くのケースで失明を予防できるとされています。

糖尿病網膜症は単純網膜症→増殖前網膜症→増殖網膜症と段階的に進行し、初期は自覚症状がほとんどないのが特徴です。

「見え方に困っていないから大丈夫」と思っているうちに進行してしまうケースが多く、糖尿病と診断されたら自覚症状の有無にかかわらず年1回以上の眼科受診を継続することが極めて重要です。

進行してしまった場合でも、レーザー光凝固術・抗VEGF療法・ステロイド注射・硝子体手術・低視力訓練など、視機能を守るための治療選択肢が複数存在します。

急な視力低下、視界の黒い影、突然の飛蚊症の出現は、すぐに眼科を受診すべき緊急サインです。

糖尿病の根本的なコントロールや合併症のサポートに対しては、近年補完的な選択肢として再生医療の研究も進められています。

リペアセルクリニックでは、冷凍しないフレッシュな幹細胞を用いた治療や、PRP療法、分化誘導による次世代再生医療など、身体への負担を抑えた治療を提供しています。

糖尿病と再生医療の関係については、以下の動画でも紹介していますのでご覧ください。

再生医療についてさらに詳しく知りたい方は、当院の公式LINEでも最新情報や症例を公開していますので、ぜひご登録ください。

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監修者

渡久地 政尚

Masanao Toguchi

医師

略歴

1991年3月琉球大学 医学部 卒業

1991年4月医師免許取得

1992年沖縄協同病院 研修医

2000年癌研究会附属病院 消化器外科 勤務

2008年沖縄協同病院 内科 勤務

2012年老健施設 かりゆしの里 勤務

2013年6月医療法人美喜有会 ふたこクリニック 院長

2014年9月医療法人美喜有会 こまがわホームクリニック 院長

2017年8月医療法人美喜有会 訪問診療部 医局長

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 院長