- 糖尿病
糖尿病は1型と2型はどっちが多い?それぞれの違いや治る可能性について解説

糖尿病とは、血液中の糖分(血糖)をうまく調節できなくなる病気で、放置すると目・腎臓・神経などにさまざまな合併症を引き起こします。
「自分や家族が糖尿病と言われたけれど、1型と2型のどちらなのだろう?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、糖尿病の1型・2型それぞれの患者数の割合、原因・治療法の違い、そして治る可能性について詳しく解説します。
どちらのタイプかによって対処法が異なるため、ぜひ最後まで読んで自分に合った治療法を見つけましょう。
また、現在リペアセルクリニックでは再生医療に関する情報をLINEで発信しております。
2型糖尿病の新しい治療選択肢として、血糖コントロールに関する改善症例も紹介しておりますので、ぜひご登録ください。
目次
糖尿病は1型よりも2型が圧倒的に多い
糖尿病には主に「1型」と「2型」の2つのタイプがあり、日本の患者数の大部分を2型が占めています。
1型・2型・その他の糖尿病の、それぞれの患者数を以下の表にまとめました。
| タイプ | 患者数(概数) | 全体に占める割合 |
|---|---|---|
| 1型糖尿病 | 約12万人 | 約2〜3% |
| 2型糖尿病 | 約364万人 | 65%以上 |
| その他の糖尿病 | 約176万人 | 約32%(多くは2型の可能性) |
厚生労働省が2023年に行った「患者調査」によると、糖尿病で現在治療を受けている患者数は全国で約552万人で、そのうち2型糖尿病は約364万人と全体の65%以上※を占めています。
さらに「その他」に分類される約176万人も実態として2型に近いケースが多いと考えられており、それも含めると糖尿病全体の9割以上が2型と考えられています。
一方、1型糖尿病の患者数は約12万人と全体の2〜3%※にとどまり、子どもや若い方に多く見られる傾向があります。
※参考:糖尿病の調査・統計|日本生活習慣病予防協会
糖尿病の1型と2型の原因の違い
1型と2型では、血糖値が高くなる原因がまったく異なります。
原因を正しく理解することで、なぜ治療法が違うのかも把握しやすくなります。
それぞれの原因について詳しく解説します。
1型糖尿病の原因
1型糖尿病は、免疫の異常により、体が自分自身の膵臓の細胞を攻撃してしまうことが原因です。
具体的には、膵臓にある「インスリン」を作る細胞(β細胞)が壊されてしまい、インスリンがほとんど分泌されなくなります。
インスリンとは、血液中の糖分を細胞に取り込む働きをするホルモンです。
これが不足すると、食事をしても糖分がエネルギーとして使えず、血糖値が上がり続けます。
なぜ免疫が自分の細胞を攻撃するのか、詳しい原因はまだ完全にはわかっていません。
ウイルス感染や遺伝的な要因が関係していると考えられていますが、生活習慣との関係は薄いとされています。
2型糖尿病の原因
2型糖尿病は、生活習慣と遺伝的な体質の両方が絡み合って起こる病気です。
インスリンが作られにくくなったり、インスリンが分泌されても体の細胞がうまく反応しなくなる(インスリン抵抗性)ことで、血糖値が下がりにくくなります。
主な原因として、以下のような要因があります。
- 食べ過ぎや偏った食事による肥満
- 運動不足による筋肉量の低下
- 加齢によるインスリン分泌能の低下やインスリン抵抗性の増大
- ストレスや睡眠不足
- 糖尿病になりやすい遺伝的な体質
2型糖尿病は、生活習慣の改善によって発症を予防したり、進行を遅らせたりできる可能性があります。
早い段階で気づいて対策することが大切です。
糖尿病の1型と2型の治療法の違い
1型と2型では、原因が異なるため治療のアプローチも大きく変わります。
それぞれの治療内容を確認して、適切な治療選択の参考にしましょう。
1型糖尿病の治療法
1型糖尿病では、体がインスリンをほとんど作れないため、インスリン注射による補充が治療の中心になります。
インスリン注射は毎日欠かせないものであり、現時点では根本的な治療法(完治させる方法)はないとされています。
主な治療の内容は以下のとおりです。
- インスリン注射(1日複数回または持続的な注入ポンプを使用)
- 血糖値の定期的な測定と記録
- 食事の糖質量を意識した管理
- 低血糖(血糖が下がりすぎる状態)への備えと対処
血糖値を常に測定できるセンサーや、インスリンを自動調整するポンプなど、管理をサポートする機器も普及しています。
医師や看護師、栄養士などと連携しながら、毎日の自己管理を続けることが重要です。
2型糖尿病の治療法
2型糖尿病の治療は、生活習慣の改善を土台にしながら、必要に応じて薬やインスリン注射を組み合わせて行います。
治療の段階は大きく以下の3つです。
- 食事療法(カロリーや糖質を適切に管理する食事)
- 運動療法(ウォーキングなどの有酸素運動や筋トレ)
- 薬物療法(飲み薬やインスリン注射など)
薬には、血糖値を下げる飲み薬(血糖降下薬)や、インスリンの効きをよくする薬など、いくつかの種類があります。
糖尿病を改善するための食事療法については、以下の動画をご覧ください。
糖尿病における1型と2型以外のタイプ
糖尿病は「1型」と「2型」だけではなく、妊娠糖尿病・二次性糖尿病といったタイプも存在します。
妊娠糖尿病は、妊娠中に初めて見つかる糖代謝異常です。出産後に改善することが多い一方、将来の2型糖尿病リスクが高くなるため、産後のフォローが重要です。
二次性糖尿病は、別の病気や薬の影響によって起こる糖尿病です。
ステロイド薬の長期使用・膵臓の病気(膵炎や膵臓がんなど)・ホルモンの異常(甲状腺や副腎の病気)などが原因となります。
原因に適切に対処することで、血糖値が改善する場合があります。
気になる症状がある場合は、放置せずに医療機関を受診することをおすすめします。
糖尿病の1型と2型に関するよくある質問
糖尿病の1型と2型について、よくある質問を2つ紹介します。
疑問を解消して、糖尿病への理解を深めましょう。
糖尿病の1型と2型はどっちがやばい?
1型・2型のどちらが「より危険」とは一概には言えません。
どちらも血糖値が高い状態が続くと、目(網膜症)・腎臓(腎症)・神経(神経障害)などに深刻な合併症を引き起こす可能性があります。
とくに、1型糖尿病はインスリンが体内でほとんど作られません。
そのため、インスリンが極度に不足すると、脂肪が急激に分解されて血液が酸性に傾く「糖尿病性ケトアシドーシス」という命に関わる状態になるリスクがあります。
一方、2型糖尿病は進行がゆっくりなことが多く、気づかないまま放置されやすいという問題があります。
どちらのタイプも、早期発見・適切な治療・毎日の血糖管理が重要です。
「症状がないから大丈夫」と判断せず、定期的に医療機関を受診しましょう。
糖尿病の1型と2型は治る?
1型糖尿病は現時点では完全に治すことが難しい病気とされています。
ただし、インスリン注射と適切な管理によって、日常生活を普通に送ることは十分可能です。
一方で、2型糖尿病は生活習慣の大きな改善や体重の減少によって、薬が不要になるほど血糖値が改善するケースもあります。
完治とは言えずとも、コントロールが良好な状態(寛解)を目指すことは可能です。
主治医とよく相談しながら、ご自身に合った方法を選びましょう。
糖尿病の1型と2型の違いを理解して適切な治療を受けよう
糖尿病の1型と2型は、原因・治療法・リスクがそれぞれ異なります。
1型はインスリン注射による毎日の管理が必要で、2型は生活習慣の改善が治療の土台となります。
どちらも放置すると深刻な合併症につながるため、早期発見と適切な治療が大切です。
また、糖尿病の中でも大部分を占める「2型糖尿病」は生活習慣の改善で進行を抑えられることも多く、治療の選択肢も年々広がっています。
近年では、再生医療という治療の選択肢もあります。
再生医療とは、患者さまから幹細胞を採取・培養し、数を増やしてから投与することで損傷した膵臓や血管の再生・修復を促す治療法です。
>>再生医療によって糖尿病が改善した症例(40代男性)はこちら
当院リペアセルクリニックでは、糖尿病に対する再生医療について無料カウンセリングを実施しております。ぜひご相談ください。
監修者
渡久地 政尚
Masanao Toguchi
医師
略歴
1991年3月琉球大学 医学部 卒業
1991年4月医師免許取得
1992年沖縄協同病院 研修医
2000年癌研究会附属病院 消化器外科 勤務
2008年沖縄協同病院 内科 勤務
2012年老健施設 かりゆしの里 勤務
2013年6月医療法人美喜有会 ふたこクリニック 院長
2014年9月医療法人美喜有会 こまがわホームクリニック 院長
2017年8月医療法人美喜有会 訪問診療部 医局長
2023年12月リペアセルクリニック札幌院 院長



























