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糖尿病の初期症状|50代で見逃しやすいサインと受診の目安を解説

糖尿病の初期症状|50代で見逃しやすいサインと受診の目安を解説
公開日: 2025.12.26

50代になると、疲れやすさや眠りの浅さを「年齢のせい」「更年期かも」と受け止めてしまうことがあります。

しかし、同じように見える不調の中に、血糖の異常が隠れていることもあります。

特に糖尿病の初期症状は目立ちにくく、忙しさの中で後回しになりがちです。

「病院に行くほどではない」と我慢を重ねるほど、確認のタイミングを逃してしまいます。

そこで本記事では、50代女性が見逃しやすいサインを整理し、受診の目安までをわかりやすく解説します。

糖尿病の初期に症状が出にくい理由

糖尿病の初期は自覚症状が乏しいことが多く、体調不良として気づきにくい段階があります。

血糖が高めでも、すぐに強い痛みや発熱のような「分かりやすい異常」が出るとは限りません。

そのため、「何となくだるい」「最近太りやすい」といった曖昧な変化で終わってしまうことがあります。

一方で、症状が軽くても血糖の高い状態が続くと、合併症リスクが高まりやすい点は注意が必要です。

糖尿病の初期に起こりやすい症状

糖尿病の初期に起こりやすい症状は、日常の不調として紛れやすい一方で、組み合わせで見るとヒントになります。

まずは、代表的な症状を「どれが当てはまるか」という視点で整理しましょう。

同じ症状でも、季節や生活状況で起こることはあります。

ただし「前より増えた」「複数が同時に続く」ときは、いったん血糖の確認を優先するほうが安心です。

喉の渇き・水分をよく飲む

喉の渇きが続く場合は、体が水分を必要以上に求めているサインのことがあります。

夏の暑さや暖房の乾燥でも喉は渇きますが、「飲んでも渇く」「夜間も水が手放せない」といった形で続くと不安が強まります。

糖尿病では血糖が高い状態が続くと、体が余分な糖を尿として排出しようとし、水分も一緒に失われやすくなるため、渇きにつながることがあります。

実際、糖尿病の代表的な症状として強い口渇が挙げられています。
参照:American Diabetes Association “Warning Signs and Symptoms”

「気のせい」で片づける前に、ほかの症状(尿の回数、疲れ)も合わせて確認してみてください。

トイレが近い・尿量が増える

トイレが近い状態が続く場合は、飲水量だけで説明できない可能性があります。

年齢とともに夜間頻尿が増えることはありますが、「最近急に増えた」「夜に何度も起きる」が続くと生活の質が下がります。

糖尿病の症状として頻尿が挙げられており、渇きとセットで出ることも少なくありません。

夜間のトイレが増えると睡眠が分断され、翌日の疲れや集中力低下にもつながります。

「睡眠の問題」として扱ってしまう前に、血糖の確認も視野に入れてください。

疲れやすい・だるい・集中しづらい

疲れやすい状態が続くときは、仕事や家事の段取りが崩れ、「気力の問題」と誤解されやすくなります。

50代は更年期や睡眠不足、ストレスでも疲れが出やすい年代で、原因が一つに決めにくいのが現実です。

その中で糖尿病でも疲労感が症状として挙げられており、ほかのサインと組み合わさると見逃しにくくなります。

「休んでも戻らない」「以前より集中が続かない」と感じる場合は、血液検査で客観的に確認することが近道です。

体感だけで頑張り続けるほど、不安が積み上がってしまいます。

体重減少・視界がかすむ・傷が治りにくい

傷が治りにくいと感じる場合は、皮膚や血流、免疫の働きが落ちている可能性も考えます。

また「視界がかすむ」「ピントが合いにくい」といった変化も、疲れ目と区別がつきにくく、放置されやすいポイントです。

糖尿病の症状として、かすみ目や治りにくい傷、体重減少などが挙げられています

体重減少は食事量が減ったために起こることもありますが、意図していないのに減っていく場合は早めの相談が必要です。

いずれも「単発なら様子見」になりがちですが、複数が同時に続く場合は受診で整理したほうが安心です。

50代で紛らわしい更年期症状と糖尿病が“被る”ポイント

更年期症状と糖尿病が被る場面は少なくなく、「どちらだろう」と迷うこと自体がよくあります。

更年期では、ほてり・寝汗・気分の変動・睡眠の乱れなどが起こり得るとされています。
参照:NHS “Menopause symptoms”

一方で糖尿病も疲労感や頻尿など、生活の中で起こりやすい不調として現れることがあります。

つまり、体感だけで切り分けようとすると迷いやすいのが自然です。

「更年期かもしれない」と思っていても、血糖は採血で確認できるため、並行してチェックするほうが不安を減らせます。

女性で気づきやすい“見逃しサイン”

女性で気づきやすい見逃しサインとして、感染症や皮膚トラブルなど“別の悩み”として出てくることがあります。

これらは生活の支障が大きいのに、糖尿病と結びつかず、治療が長引いてしまう原因にもなります。

「婦人科や皮膚科で治療しているのに、また繰り返す」というときは、背景に血糖の問題がないかも確認してみてください。

原因が見えると、対策の方向性がはっきりします。

膀胱炎(尿路感染)を繰り返す

膀胱炎を繰り返す場合は、体質や水分摂取だけでなく、血糖コントロールの影響も関係することがあります。

「また同じ症状」と感じるたびに仕事や家事の予定が崩れ、気持ちが落ち着かなくなる方も少なくありません。

CDCは、女性の糖尿病では尿路感染症(UTI)のリスクが高い点に触れています。
参照:CDC “Diabetes and Women”

もちろん、UTIの原因は糖尿病だけではありません。

ただし繰り返す場合は「感染の治療」と並行して「背景の確認」を進めたほうが、再発の不安を減らしやすくなります。

腟カンジダなどの感染が増える

腟カンジダが増える場合は、血糖が高い状態が影響することがあります。

デリケートな悩みほど相談しづらく、自己判断で市販薬を繰り返してしまい、長引くことがあります。

CDCでは、女性の糖尿病では腟の酵母感染(いわゆるカンジダ)のリスクが高いことを示しています。
参照:CDC “Diabetes and Women”

「繰り返す」「治りきらない」ときは、婦人科での確認に加えて血糖の検査も同時に行うと原因が整理しやすいです。

再発を止めるための手順として、デリケートゾーンの悩みを軽視せず、受診を考えることが重要です。

皮膚トラブル(かゆみ等)や治りにくさが続く

皮膚トラブルが続く場合は、乾燥やアレルギーだけでなく、血糖の影響を受けていることもあります。

掻き壊しが増えると、見た目や痛みが気になり、外出や仕事にも影響が出てしまいます。

糖尿病の症状として「傷が治りにくい」ことが挙げられており、皮膚の問題として気づく人もいます。
参照:CDC “Diabetes Symptoms”

皮膚科での治療を受けつつ、必要に応じて内科で血糖を確認する流れが現実的です。

「皮膚だけの問題」と決めつけず、全身の状態として整理しましょう。

受診の目安

受診の目安は「症状が強いか」だけでなく、「続くか」「増えるか」で判断すると迷いにくくなります。

【受診を検討したい目安】

  • 喉の渇き・頻尿が以前より明らかに増えている
  • だるさが数週間以上続き、生活に支障が出ている
  • 視界のかすみ、傷の治りにくさが続いている
  • 尿路感染や腟カンジダなどを繰り返している
  • 家族歴がある、健診で血糖を指摘されたことがある

糖尿病の診断は採血などの検査で進められ、症状だけで決めるものではありません。
参照:厚生労働省 e-ヘルスネット「糖尿病

迷う場合は「不安を消すために検査する」と考えると、受診のハードルが下がります。

早めに数値を確認できれば、生活を整える判断も取りやすくなります。

治療が長引く・合併症が心配な場合の再生医療という選択肢

合併症が心配な場合は、まず内科で血糖管理と合併症評価を進めることが基本になります。

そのうえで、症状によっては、研究や自由診療として再生医療が選択肢として検討される領域もあります。

リペアセルクリニック大阪院では、長引く症状について状態評価と選択肢の整理を重視し、必要に応じて相談を受け付けています。

「何を優先して治療すべきか」が分からない状態のまま我慢を続けると、不安だけが大きくなってしまいます。

気になる症状が続く場合は、いまの状況をいったん棚卸しし、選択肢を比較したうえで判断することが大切です。

リペアセルクリニック大阪院の特徴 内容
相談の軸 症状の経過/生活で困る場面/既往・治療歴の整理
治療の視点 痛み・しびれ等の訴えの切り分け/日常動作の負荷評価/併発要因の確認
提案の方向性 現状の治療の最適化/生活設計の調整/必要時の治療選択肢の比較
サポートの考え方 不安の論点整理と意思決定支援/長期の負担軽減を意識した案内

【相談時に整理しておくと役立つこと】

  • いつから、どの症状が続いているか(渇き・頻尿・だるさ等)
  • 生活で困る場面(仕事中、夜間、家事など)
  • 健診結果(血糖・HbA1c)や指摘内容
  • 感染症や皮膚トラブルの頻度(繰り返しの有無)

整理してから相談すると、必要な検査や確認事項が明確になり、話が進みやすくなります。

「受診すべきか迷う」段階でも、判断材料をそろえる意味は十分にあります。

手術をしない新しい治療「再生医療」を提供しております。

50代の糖尿病は“症状で悩む時間”より、“数値で確かめる”が安心への近道

50代の糖尿病は症状が曖昧なまま進むことがあるため、迷い続けるより検査で確認するほうが安心につながります。

特に女性では、更年期症状と重なって判断が難しくなり、受診のタイミングが遅れやすい点が注意点です。

喉の渇き・頻尿・だるさ・感染の繰り返しなどが重なる場合は、早めに内科で血糖を確認してください。

状態を把握できれば、生活改善や治療の選択が具体的になり、不安が整理されます。

「このまま様子見でいいのか」と感じる場合は、早めの判断で安心を取り戻しましょう。

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監修者

渡久地 政尚

Masanao Toguchi

医師

略歴

1991年3月琉球大学 医学部 卒業

1991年4月医師免許取得

1992年沖縄協同病院 研修医

2000年癌研究会附属病院 消化器外科 勤務

2008年沖縄協同病院 内科 勤務

2012年老健施設 かりゆしの里 勤務

2013年6月医療法人美喜有会 ふたこクリニック 院長

2014年9月医療法人美喜有会 こまがわホームクリニック 院長

2017年8月医療法人美喜有会 訪問診療部 医局長

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 院長