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糖尿病の運動療法で注意すべき禁忌を解説!注意点も紹介

糖尿病の運動療法で注意すべき禁忌を解説!注意点も紹介
公開日: 2026.01.30

糖尿病と診断され、「運動しても大丈夫?」「やってはいけない運動ってあるの?」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

糖尿病治療において、運動は血糖値を下げるために有効な手段の一つです。

しかし、合併症の状態や血糖値の数値によっては、運動がかえって症状を悪化させる原因になる可能性があります。

本記事では、糖尿病において運動が禁忌(やってはいけない)となる具体的な基準や安全に行うための注意点について解説します。

正しい知識を身につけて、不安のない状態で糖尿病の治療に取り組みましょう。

\糖尿病に対する再生医療とは/

糖尿病は一度発症すると完治が難しいとされてきましたが、新たな治療の選択肢として再生医療があります。

再生医療は自身の細胞を用いて、膵臓や血管・神経などの修復をサポートし、体が本来持つ回復力を引き出すことを目指す治療法です。

実際の治療法については、以下の動画でも解説していますので、ぜひご覧ください。

当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも、再生医療の治療法や症例を紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

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糖尿病で運動が禁忌・制限した方が良い状態・ケース

糖尿病の治療に運動は有効ですが、すべての患者さんに推奨されるわけではありません。

病状や合併症の進行度によって、以下の2つのケースが定められています。

ご自身の状態がどちらに当てはまるか、以下の基準を確認してみてください。

禁止(禁忌)すべき状態

糖尿病の合併症が進行している場合や血糖コントロールが悪い場合は、運動を行ってはいけません。

無理に運動を続けることで、代謝異常の悪化、眼底出血、心不全などの重篤な合併症を引き起こすリスクがあります。

運動を禁止(禁忌)すべき主な状態は、以下のとおりです。

分類 具体的な状態・基準値
血糖値・代謝 ・空腹時血糖値が250mg/dL以上ある
・尿ケトン体が陽性(中等度以上)、または1型糖尿病でケトーシスがある状態
網膜症 ・増殖網膜症、増殖前網膜症で出血リスクが高い場合
・レーザー治療後3〜6ヶ月以内
腎臓 腎症が進行し、顕性腎症後期(第3B期)以降の方
(血清クレアチニン:男性2.5mg/dL以上、女性2.0mg/dL以上)
心臓 心筋梗塞などの重篤な心血管系疾患がある場合
その他 ・高度の自律神経障害がある
・急性感染症にかかっている場合

出典:日本糖尿病学会|4 章 運動療法

これらの状態では、命や視力に関わる重大なリスクを伴う可能性があります。

該当する場合は、直ちに運動を中止し、安静を保ちながら治療に専念することが必要です。

特に、尿ケトン体が陽性の状態や心疾患を合併している場合は、わずかな運動でも急激な体調悪化を招くおそれがあるため、十分に注意しましょう。

制限すべき状態

糖尿病がある場合でも運動そのものは可能ですが、病状や合併症の有無によっては、運動の強度や内容に注意が必要な状態があります。

これらは「相対的禁忌」と呼ばれ、医師の指導のもとで慎重に運動を行う必要があります。

制限すべき状態として挙げられる主な例は、以下のとおりです。

分類 具体的な状態・基準値
血圧 ・収縮期血圧(上の血圧)180mmHg以上
・拡張期血圧(下の血圧)110mmHg以上
整形外科的疾患 骨関節疾患などの整形外科的問題がある場合(特に肥満者や高齢者は注意)
足の状態 糖尿病性壊疽(えそ)がある場合
網膜症 単純網膜症がある場合

これらの状態では、運動が全面的に禁止されるわけではありませんが、病状に応じて運動の種類・強度・時間を適切に調整する必要があります。

紹介した「禁止(禁忌)すべき状態」「制限すべき状態」に該当する場合は、自己判断で運動を始めず、必ず主治医に相談して運動メニューを決めましょう。

糖尿病の人に推奨される運動療法

医師から運動の許可が出た場合、以下のような有酸素運動とレジスタンス運動(筋力トレーニング)を組み合わせることが効果的です。

運動の種類 推奨される内容と頻度 期待される効果
有酸素運動 ウォーキングやジョギングなど週3回以上、合計150分以上を目安に行う インスリンの効きを良くし、血糖値を下げる効果が期待できる
レジスタンス運動 スクワットやダンベル運動など週に2〜3回、全身の筋肉をまんべんなく鍛える 筋肉量が増えることで基礎代謝が上がり、血糖改善にも寄与する

出典:厚生労働省|糖尿病を改善するための運動

有酸素運動とレジスタンス運動を組み合わせることで、単独で行うよりもHbA1c(過去1〜2ヶ月の血糖状態を示す数値)が低下しやすいという報告もあります。

まとまった運動の時間が取れない場合は、日常生活の中で歩く時間を増やしたり、ヨガや太極拳などを取り入れたりすることも考慮してみましょう。

糖尿病の人が運動を行う際の注意点

糖尿病の方が運動を行う際は、一般的な注意点に加えて、合併症の悪化や低血糖に対する配慮が必要です。

運動は体に良い影響を与えますが、やり方を間違えると症状悪化や体調不良につながる可能性があります。

自己判断で運動を始める前に、医師に確認しておきたいポイントがあります。

糖尿病の運動療法を始める前には、医師によるメディカルチェックが必要

運動療法を安全に開始するためには、事前の以下のような医学的評価(メディカルチェック)が必要です。

検査項目 確認する内容
血糖コントロール 血糖値、HbA1c、尿ケトン体などから、運動を行っても安全な状態かを確認
合併症の評価 網膜症、腎症、神経障害の有無や進行度を調べ、運動制限の必要性を判断
心血管機能 心電図や血圧測定を行い、運動中の心臓への負担リスクを評価
運動機能 関節や骨の状態を確認し、実施可能な運動の種類や強度を決定

自分では気づいていない合併症(隠れ心臓病など)がある状態で運動を始めると、思わぬ体調悪化につながる可能性があります。

医師と相談しながら「どの程度の運動なら大丈夫か」と考えることで、安全に運動治療を進めることが可能です。

糖尿病における運動療法の禁忌を理解して、安全に治療を行おう

この記事では、糖尿病で運動が禁忌となる基準や推奨される運動方法について解説しました。

運動は糖尿病治療において効果的な手段ですが、状態によっては逆効果になるリスクも含んでいます。

自己判断で運動を始めたり再開したりするのではなく、必ず主治医に相談し、適切な指導を受けたうえで行うことが大切です。

また、糖尿病はこれまで、「一生付き合っていく病気」といわれてきましたが、新たな選択肢として再生医療が注目されています。

再生医療とはご自身の細胞を用いて、傷ついた組織や低下した機能の修復をサポートし、体が本来持つ回復力を引き出すことを目指す治療法です。

再生医療(幹細胞治療)によって、以下のような作用が期待できます。

効果の分類 期待できる具体的な内容
血糖コントロール インスリン抵抗性が改善し、HbA1cの数値が低下する
血管の修復 傷ついた血管を修復し、網膜症や腎症の進行を抑える
神経の改善 神経障害による手足のしびれや痛みを和らげる

実際に当院で治療を受けられた方の症例については、以下の動画でもご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

また、実際の治療内容や他の症例については、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介しています。

「今の治療に限界を感じている」「将来の合併症が不安」という方は、ぜひ参考にしてください。

\公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/公式LINE 画像

監修者

渡久地 政尚

Masanao Toguchi

医師

略歴

1991年3月琉球大学 医学部 卒業

1991年4月医師免許取得

1992年沖縄協同病院 研修医

2000年癌研究会附属病院 消化器外科 勤務

2008年沖縄協同病院 内科 勤務

2012年老健施設 かりゆしの里 勤務

2013年6月医療法人美喜有会 ふたこクリニック 院長

2014年9月医療法人美喜有会 こまがわホームクリニック 院長

2017年8月医療法人美喜有会 訪問診療部 医局長

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 院長