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糖尿病で失明する前兆とは?危険サインと予防法を解説

icatch 09
公開日: 2026.05.29

糖尿病と診断されており、最近視界の異常や見えづらさを感じて「これは失明の前兆ではないか」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

視界のかすみや黒い影、見えにくさといった症状は、糖尿病網膜症との関係が気になり、強い不安につながりやすいものです。

結論として、糖尿病による失明は突然起こるわけではなく、前兆となる症状が現れる場合があるとされています。

一方で、早期発見と血糖管理・適切な治療によって、進行を防ぐことが十分に可能です。前兆を正しく知ることは、必要以上に恐れず適切に行動するために役立ちます。

本記事では、糖尿病と失明の関係、失明の前兆症状、目に異常が起こる原因、放置のリスク、受診が必要な症状、治療法、視機能回復を目指す再生医療まで詳しく解説します。

視界の異変は体からの大切なサインです。「気のせい」と軽視せず、正しい知識を持って対応しましょう。

なお、本記事は一般的な情報提供を目的としており、目の症状については必ず眼科専門医の診察を受けてください。

糖尿病の合併症対策として、近年は標準治療に加えて再生医療の研究も進められています。

再生医療とは、患者さまご自身の脂肪組織から採取した幹細胞や血液成分を活用し、損傷した組織の修復や自己治癒力の向上を目指す治療法です。

リペアセルクリニックでは、手術や入院を必要とせず、身体への負担を抑えた再生医療を提供しています。

糖尿病とその合併症に関する再生医療の考え方については、以下の動画でご紹介しています。

【こんな方は再生医療をご検討ください】

  • 糖尿病の合併症対策に総合的に取り組みたい
  • 血糖コントロールを続けても合併症が気になる
  • 標準治療と並行できるサポートを探している
  • 身体への負担を抑えた選択肢を検討したい
  • 主治医とも相談しながら追加の選択肢を知りたい

再生医療について詳しく知りたい方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

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糖尿病で失明することはあるのか

結論として、糖尿病が進行すると失明につながる可能性があります

糖尿病は高血糖によって網膜(目の奥でカメラのフィルムにあたる部分)の細い血管を障害し、「糖尿病網膜症」という合併症を引き起こします。

ポイント 概要
糖尿病網膜症 糖尿病の三大合併症の一つ
網膜の血管が障害される
失明原因としての位置づけ 日本人の失明原因の上位を占める
進行の段階 単純網膜症→増殖前網膜症→増殖網膜症と進む
初期は無症状 自覚症状がないまま進行することが多い
早期発見・治療の効果 適切な管理で進行を防げる

ここで重要なのは、糖尿病網膜症は早期発見と血糖管理・適切な治療によって、進行を抑え失明を防ぐことが十分に可能という点です。

「糖尿病=必ず失明する」というわけではありません。むしろ、定期的な眼科検査を受けていれば、過度に恐れる必要はないといえます。

大切なのは、前兆を見逃さず、適切なタイミングで眼科を受診することです。

糖尿病による失明の前兆症状

糖尿病による失明の前兆症状を知っておくことは、早期受診のために非常に重要です。

ただし重要な前提として、糖尿病網膜症は初期には自覚症状がほとんどなく、症状が現れたときにはある程度進行していることが多いとされています。

ここでは、注意すべき3つの症状について詳しく解説します。

視界のかすみ・ぼやけ

視界のかすみ・ぼやけは、糖尿病で目に異常が起きているサインの一つです。

症状 具体的な状態
全体的にかすむ 視界がぼやけてはっきり見えない
ものがゆがんで見える 黄斑浮腫のサインの可能性
ピントが合いにくい 血糖値の変動で一時的に起こることも
中心が見えにくい 糖尿病黄斑浮腫では視力に直結

とくに「ものがゆがんで見える」「視界の中心が見えにくい」場合は、糖尿病黄斑浮腫の可能性があり、視力に大きく影響します。

血糖値が大きく変動したときに一時的にかすむこともありますが、症状が続く場合は眼科を受診しましょう。

飛蚊症・黒い影

飛蚊症・黒い影は、網膜症が進行したサインである可能性があります。

症状 具体的な状態
飛蚊症 虫や糸くずのようなものが視界に浮かぶ
黒い影・煙のようなもの 硝子体出血のサインの可能性
急に増えた飛蚊症 出血や網膜剥離の可能性
早急な受診が必要
赤いもやがかかる 眼内出血のサインのことも

とくに「急に黒い影や飛蚊症が増えた」「赤いもやがかかる」場合は、硝子体出血など進行した網膜症のサインの可能性があります。

飛蚊症は加齢などでも起こりますが、糖尿病の方で急な変化があった場合は、早急に眼科を受診することが重要です。

視野が欠ける・見えにくい

視野が欠ける・見えにくいという症状は、特に注意が必要なサインです。

症状 具体的な状態
視野の一部が欠ける 網膜剥離などのサインの可能性
カーテンがかかったよう 網膜剥離の典型的な症状
急激な視力低下 硝子体出血・網膜剥離など
片目だけ見えにくい 気づきにくいため両目で確認

とくに「視野が欠ける」「カーテンがかかったように見える」「急激に視力が低下した」場合は、緊急性の高いサインです。

片目だけの異常は反対の目で補ってしまい気づきにくいため、ときどき片目ずつ見え方を確認することもおすすめです。

なぜ糖尿病で目に異常が起こるのか

なぜ糖尿病で目に異常が起こるのか、その仕組みを理解することで、血糖管理の重要性が見えてきます。

メカニズム 概要
網膜の血管の障害 高血糖が網膜の細い血管を傷つける
血管のもろさ・出血 血管がもろくなり出血や血液成分の漏れが起こる
血流の悪化 血管が詰まり網膜が酸素不足になる
新生血管の発生 酸素不足を補おうともろい新生血管ができる
硝子体出血 新生血管が破れて眼内に出血
黄斑浮腫 視力の中心を担う黄斑にむくみが起こる
網膜剥離 増殖した組織が網膜を引っ張り剥がす

高血糖が続くと、網膜の細い血管が傷つき、出血・血流障害・もろい新生血管の発生という流れで網膜症が進行していきます。

こうした網膜の変化が、硝子体出血・黄斑浮腫・網膜剥離につながり、重度の視力障害や失明の原因となります。

だからこそ、目の異常を防ぐ最大の対策は「血糖コントロール」となるのです。

放置するリスク

糖尿病網膜症を放置するリスクを理解することは、早期受診の重要性を実感するうえで欠かせません。

放置のリスク 具体的な内容
硝子体出血 もろい新生血管が破れて眼内に出血
急な視力低下
牽引性網膜剥離 増殖組織が網膜を引っ張り剥離させる
糖尿病黄斑浮腫 視力の中心が障害される
血管新生緑内障 難治性の緑内障を併発することがある
重度の視力障害 日常生活に大きな支障
失明 最も深刻な結果

糖尿病網膜症の怖いところは、初期は自覚症状がほとんどなく、症状が出たときには進行しているケースが多いという点です。

しかし、初期の段階で発見できれば、血糖コントロールや治療によって進行を防げる可能性が高くなります。

だからこそ、症状がなくても糖尿病の方は定期的な眼科検査(眼底検査)を受けることが極めて重要です。

受診が必要な症状

受診が必要な症状を知っておくことで、適切なタイミングで眼科を受診できます。

【早急な眼科受診が必要なサイン】

  • 急激に視力が低下した
  • 視野の一部が欠ける・カーテンがかかったように見える
  • 黒い影や飛蚊症が急に増えた
  • 赤いもやがかかったように見える
  • ものがゆがんで見える
  • 片目だけ見えにくいことに気づいた

これらの症状は硝子体出血・網膜剥離・黄斑浮腫など、進行した糖尿病網膜症のサインである可能性があり、早急な眼科受診が必要です。

また、こうした症状がなくても、糖尿病と診断された方は自覚症状の有無にかかわらず、定期的に眼科で眼底検査を受けることが、失明予防の基本となります。

受診の間隔は網膜症の有無や進行度によって異なるため、眼科医の指示に従いましょう。

治療方法

糖尿病網膜症の治療方法は、進行の段階に応じて選択されます。

治療法 内容
血糖コントロール すべての段階の基本
進行抑制の土台
経過観察 初期(単純網膜症)では定期検査でフォロー
レーザー光凝固術 網膜をレーザーで凝固し進行を抑える
抗VEGF療法 眼内注射で新生血管や黄斑浮腫を抑える
ステロイドの注射 黄斑浮腫に対して用いられることがある
硝子体手術 硝子体出血・網膜剥離が進行した場合

糖尿病網膜症の治療は「血糖コントロールを土台に、進行度に応じた眼科治療を組み合わせる」のが基本です。

進行した網膜症でもレーザー治療や手術といった選択肢があり、適切な治療によって視力の維持や失明の回避を目指せます。

治療内容は眼科専門医が網膜症の状態を見て判断するため、定期的な受診と医師との相談が大切です。

視機能回復を目指す再生医療という選択肢

糖尿病の合併症に対するアプローチとして、近年再生医療の研究が進められています。

ここでまず重要なことは、再生医療は糖尿病網膜症や失明を治す確立された治療法ではないということです。

糖尿病網膜症への対応は、血糖コントロールと、レーザー光凝固術・抗VEGF療法・硝子体手術といった眼科の標準治療が中心であり、再生医療は研究が進められている補完的なアプローチという位置づけになります。

幹細胞を用いた治療は、慢性炎症の抑制、損傷した組織の修復、自己治癒力の向上を目指すアプローチとして研究が進められています。

糖尿病網膜症は高血糖を背景とした全身的な血管障害の一部であり、糖尿病とその合併症は、リペアセルクリニックの主要な治療領域の一つです。

再生医療は、患者さまご自身の脂肪組織から採取した幹細胞や血液成分を活用し、組織の修復や機能の維持をサポートする治療法です。

手術や入院を必要とせず、身体への負担を抑えられる点が特徴とされています。

治療法 特徴
自己脂肪由来幹細胞治療 患者自身の脂肪から採取した幹細胞を培養・点滴投与
組織修復のサポートを目指す
PRP(多血小板血漿)療法 血液中の血小板を濃縮
成長因子が組織修復をサポート
分化誘導による次世代再生医療 幹細胞を損傷部位へ集中的に誘導
従来の幹細胞治療より高い修復力が期待される

リペアセルクリニックでは、冷凍保存を行わないフレッシュな細胞を1回あたり最大2億個投与できる体制を整えており、培養したての新鮮な細胞で治療を行える点が強みです。

冷凍保存による細胞の質の低下を避け、幹細胞の生存率・活動率を高く保てるとされています。

糖尿病網膜症や視機能そのものへの再生医療は研究段階であり、血糖コントロールと眼科の標準治療を継続することが大前提です。

目の症状については、まず眼科専門医の診察を受けることが最優先であり、再生医療に関心がある方は糖尿病の主治医・眼科医に相談したうえで、再生医療を提供する医療機関で十分な説明を受けることが重要となります。

糖尿病に対する再生医療について詳しくは、以下のページも参考にしてください。

まとめ|前兆を見逃さず早期対応が重要

糖尿病が進行すると、高血糖によって網膜の血管が障害される「糖尿病網膜症」を引き起こし、失明につながる可能性があります。糖尿病網膜症は日本人の失明原因の上位を占めています。

一方で、早期発見と血糖管理・適切な治療によって進行を防ぐことは十分に可能であり、「糖尿病=必ず失明する」わけではありません。

失明の前兆として、視界のかすみ・ぼやけ・ものがゆがんで見える、飛蚊症や黒い影・赤いもや、視野が欠ける・カーテンがかかったように見える・急激な視力低下などの症状が現れることがあります。

ただし、糖尿病網膜症は初期には自覚症状がほとんどなく、症状が現れたときにはある程度進行していることが多いため、症状の有無にかかわらず定期的な眼底検査が重要です。

目に異常が起こるのは、高血糖が網膜の細い血管を傷つけ、出血・血流障害・もろい新生血管の発生という流れで網膜症が進行し、硝子体出血・黄斑浮腫・網膜剥離につながるためです。

急激な視力低下・視野欠損・飛蚊症の急増・赤いもや・ものがゆがむ・片目だけ見えにくいといった症状は、進行した網膜症のサインの可能性があり、早急な眼科受診が必要です。

治療は、血糖コントロールを土台に、進行度に応じてレーザー光凝固術・抗VEGF療法・硝子体手術などが行われ、進行した網膜症でも視力の維持や失明の回避を目指せます。

再生医療は糖尿病網膜症や失明を治す確立された治療法ではなく、血糖コントロールと眼科の標準治療を継続することを大前提とした研究段階の補完的アプローチです。目の症状については、まず眼科専門医の診察を受けることが最優先です。

リペアセルクリニックでは、冷凍しないフレッシュな幹細胞を用いた治療や、PRP療法、分化誘導による次世代再生医療など、身体への負担を抑えた治療を提供しています。

視界の異変を「気のせい」と軽視せず、前兆を見逃さず早期に眼科を受診すること、そして症状がなくても定期的な眼底検査と血糖管理を続けることが、失明予防の何よりの鍵となります。

再生医療の基本的な考え方については、以下の動画でも紹介していますのでご覧ください。

再生医療についてさらに詳しく知りたい方は、当院の公式LINEでも最新情報や症例を公開していますので、ぜひご登録ください。

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監修者

渡久地 政尚

Masanao Toguchi

医師

略歴

1991年3月琉球大学 医学部 卒業

1991年4月医師免許取得

1992年沖縄協同病院 研修医

2000年癌研究会附属病院 消化器外科 勤務

2008年沖縄協同病院 内科 勤務

2012年老健施設 かりゆしの里 勤務

2013年6月医療法人美喜有会 ふたこクリニック 院長

2014年9月医療法人美喜有会 こまがわホームクリニック 院長

2017年8月医療法人美喜有会 訪問診療部 医局長

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 院長