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バージャー病とは?原因・症状・治療法をわかりやすく解説

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公開日: 2026.05.29

手足の冷えやしびれ、痛みが続いていて「バージャー病ではないか」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

特に喫煙習慣があり、健康診断などで血流障害を指摘された方は、手足の症状が気になっているかもしれません。

結論として、バージャー病は喫煙と深く関係する手足の血管の病気であり、治療において禁煙が最も重要とされています。

早期に発見し、禁煙と適切な治療を行うことで、進行を抑え重症化を防げる可能性が高まります。

本記事では、バージャー病の基本、主な症状、原因、放置のリスク、検査と診断、治療法、血流改善を目指す再生医療まで詳しく解説します。

手足の症状を「ただの冷え性」と軽視せず、早めに専門医に相談することが、重症化を防ぐ第一歩です。

なお、禁煙や標準治療を行っても血流障害が改善しにくい重症例には、近年再生医療が選択肢の一つとして研究・注目されています。

再生医療とは、患者さまご自身の脂肪組織から採取した幹細胞や血液成分を活用し、損傷した組織の修復や自己治癒力の向上を目指す治療法です。

リペアセルクリニックでは、手術や入院を必要とせず、身体への負担を抑えた再生医療を提供しています。

血管・血流領域の再生医療の考え方については、以下の動画でご紹介しています。

【こんな方は再生医療をご検討ください】

  • 禁煙や薬物療法を続けても血流障害が改善しない
  • 手足の潰瘍や痛みが長引いている
  • 外科的なバイパス手術が難しいと言われた
  • 標準治療と並行できるサポートを探している
  • 身体への負担を抑えて血流改善を目指したい

再生医療について詳しく知りたい方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

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バージャー病とは|どんな病気か

バージャー病(閉塞性血栓血管炎/TAO)とは、手足の比較的細い動脈や静脈に炎症が起こり、血管が詰まることで血流障害を引き起こす病気です。

血流が悪くなることで、手足の冷え・痛み・しびれ、進行すると潰瘍や壊死につながることもある、国の指定難病の一つです。

特徴 概要
正式名称 閉塞性血栓血管炎(TAO)
障害される血管 手足の比較的細い動脈・静脈
病態 血管の炎症と血栓により血管が詰まる
好発年齢・性別 20〜40代の男性に多い
近年は女性例も
最大の関連因子 喫煙との関連が非常に強い
指定難病 国の指定難病
医療費助成の対象
動脈硬化との違い 動脈硬化ではなく血管の「炎症」が主体
比較的若年で発症

バージャー病は、一般的な動脈硬化による血管の病気とは異なり、比較的若い世代に発症し、血管の「炎症」が主体であることが特徴です。

かつては患者数が多い病気でしたが、喫煙率の低下とともに近年は減少傾向にあるとされています。

バージャー病の主な症状

バージャー病の主な症状は、手足の血流障害によって起こる症状が中心です。

ここでは、代表的な2つの症状について詳しく解説します。

手足の冷え・しびれ

手足の冷え・しびれは、バージャー病の初期に現れやすい症状です。

症状 具体的な状態
手足の冷感 血流不足で手足が冷たくなる
しびれ・感覚の異常 指先のしびれ・違和感
皮膚の色調変化 青白い・紫っぽい・赤黒いなど
レイノー現象 寒冷刺激で指が白→紫→赤に変化
遊走性静脈炎 皮下の静脈に沿った発赤・痛み
場所が移動する

これらの症状は「ただの冷え性」と思って見過ごされやすいのがバージャー病の難しさです。

とくに喫煙習慣のある若い世代で、手足の冷えやしびれが続く場合は注意が必要です。

痛み・潰瘍

バージャー病が進行すると、痛み・潰瘍といったより重い症状が現れます。

症状 具体的な状態
間欠性跛行 歩くとふくらはぎ・足が痛み、休むと回復
進行のサイン
安静時痛 じっとしていても手足が痛む
夜間に強くなることも
皮膚潰瘍 指先などに治りにくい傷ができる
壊死(えし) 血流が途絶えて組織が黒く壊死
重症例
難治性の傷 小さな傷が治らず悪化しやすい

とくに「歩くと足が痛むが休むと治まる」間欠性跛行や、安静時にも痛む安静時痛は、血流障害が進行しているサインです。

潰瘍や壊死は重症化のサインであり、これらの症状がある場合は早急な専門的治療が必要となります。

バージャー病の原因

バージャー病の原因として、最も強く関連しているのが喫煙です。

原因・関連因子 概要
喫煙(最重要) バージャー病患者のほとんどに喫煙歴がある
受動喫煙も影響
血管の炎症 手足の動脈・静脈に炎症が起こり血栓が形成される
免疫の関与 自己免疫的なメカニズムの関与が指摘されている
遺伝的要因 体質的な関与が考えられている
歯周病との関連 口腔内細菌の関与を指摘する研究もある
寒冷・外傷 症状を悪化させる要因

バージャー病の正確な発症メカニズムはまだ完全には解明されていませんが、喫煙との関連が極めて強く、喫煙を続ける限り進行・再燃しやすいことは明確とされています。

このため、バージャー病の治療では「禁煙」が最も重要かつ不可欠な土台となります。

受動喫煙でも病状が悪化することがあるため、本人だけでなく周囲の協力も必要です。

放置するとどうなる?

バージャー病を放置するとどうなるかを理解することは、早期治療と禁煙の重要性を実感するうえで欠かせません。

放置のリスク 具体的な内容
血流障害の進行 手足への血流がさらに低下
難治性の潰瘍 指先などの傷が治らず悪化
組織の壊死 血流が途絶え組織が黒く壊死
感染症の合併 潰瘍や壊死部から細菌感染
激しい安静時痛 日常生活・睡眠に支障
指趾(しし)の切断 重症例では指や足の切断が必要になることも
QOLの大幅な低下 歩行困難・日常生活の制限

最も深刻なのは血流が完全に途絶えて組織が壊死し、指や足の切断が必要になるケースです。

しかし、早期に禁煙し適切な治療を行えば、多くの場合は切断を回避できるとされています。

「冷え」や「しびれ」の段階で気づき、行動を起こすことが何より重要です。

検査方法と診断の流れ

検査方法と診断の流れを知っておくと、医療機関への受診がスムーズになります。

検査 内容
問診・診察 症状・喫煙歴・経過を詳しく確認
手足の脈や皮膚の状態をチェック
ABI検査(足関節上腕血圧比) 手足の血圧を比較し血流障害を評価
血管エコー(超音波)検査 血管の詰まり・血流を評価
血管造影検査 血管の詰まり方を詳細に確認
バージャー病に特徴的な所見を評価
CT/MRI血管撮影 血管の状態を立体的に評価
血液検査 他の血管炎・膠原病などとの鑑別
サーモグラフィー 手足の皮膚温の分布を評価

バージャー病の診断では、「喫煙歴がある」「比較的若年での発症」「動脈硬化や他の血管炎が否定的」「特徴的な血管所見」などを総合的に判断します。

手足の冷え・しびれ・痛みが続く場合、特に喫煙者の方は、血管外科・循環器内科などを早めに受診しましょう。

バージャー病の治療法

バージャー病の治療法は、何よりもまず「禁煙」が治療の土台となります。

治療法 内容
禁煙(最重要) 治療の絶対的な土台
受動喫煙の回避も重要
禁煙外来の活用
薬物療法 血管拡張薬・抗血小板薬などで血流を改善
フットケア 手足を清潔・保温に保つ
傷を作らない工夫
運動療法 医師の指導下で側副血行路の発達を促す
創傷ケア 潰瘍がある場合は適切な処置
血行再建術 バイパス手術など
ただし細い血管が多く適応は限定的
交感神経節ブロック・切除 血管の収縮を抑え血流を改善
高気圧酸素療法 難治性潰瘍に対して検討されることがある

バージャー病の治療で最も効果が高いのは「禁煙」であり、禁煙によって進行が止まり症状が改善するケースも多いとされています。

逆に、どれだけ薬物療法や手術を行っても、喫煙を続けると病気は進行してしまいます。

バージャー病は動脈硬化と異なり血管が細いため、バイパス手術などの血行再建術の適応が限られることも特徴です。

血流改善を目指す再生医療という選択肢

禁煙や薬物療法を行っても血流障害が改善しにくい重症例に対して、近年血流改善を目指す再生医療が選択肢の一つとして研究・注目されています。

バージャー病は手足の細い血管が障害されるため、従来のバイパス手術などの血行再建術が適応しにくく、重症例では治療の選択肢が限られるという課題があります。

こうした背景から、幹細胞を用いて新たな血管の形成(血管新生)や血流の改善を促すアプローチとして、再生医療の研究が進められています。

幹細胞を用いた治療は、血管新生の促進、慢性炎症の抑制、損傷した組織の修復、自己治癒力の向上を目指すアプローチとして研究と臨床が進められています。

再生医療は、患者さまご自身の脂肪組織から採取した幹細胞や血液成分を活用し、組織の修復や機能の維持をサポートする治療法です。

手術や入院を必要とせず、身体への負担を抑えられる点が特徴とされています。

治療法 特徴
自己脂肪由来幹細胞治療 患者自身の脂肪から採取した幹細胞を培養・投与
血管新生・組織修復のサポートを目指す
PRP(多血小板血漿)療法 血液中の血小板を濃縮
成長因子が組織修復をサポート
分化誘導による次世代再生医療 幹細胞を損傷部位へ集中的に誘導
従来の幹細胞治療より高い修復力が期待される

リペアセルクリニックでは、冷凍保存を行わないフレッシュな細胞を1回あたり最大2億個投与できる体制を整えており、培養したての新鮮な細胞で治療を行える点が強みです。

冷凍保存による細胞の質の低下を避け、幹細胞の生存率・活動率を高く保てるとされています。

ただし、再生医療を行う場合でも禁煙は絶対的な大前提であり、喫煙を続けたままでは効果が期待しにくくなります。

標準治療(禁煙・薬物療法など)を継続することが大前提であり、関心がある方は血管外科・循環器内科などの主治医と相談したうえで専門医療機関で十分な説明を受けることが重要となります。

末梢の血流障害に関連する再生医療の情報は、以下のページも参考にしてください。

まとめ|バージャー病は早期対応と禁煙が鍵

バージャー病(閉塞性血栓血管炎/TAO)は、手足の比較的細い動脈や静脈に炎症が起こり、血管が詰まることで血流障害を引き起こす国の指定難病です。

主な症状は、初期の手足の冷え・しびれ・皮膚の色調変化・レイノー現象・遊走性静脈炎、進行すると間欠性跛行(歩くと足が痛み休むと回復)・安静時痛・皮膚潰瘍・組織の壊死などが現れます。

最大の原因は喫煙で、バージャー病患者のほとんどに喫煙歴があり、受動喫煙でも悪化することがあるため、治療では禁煙が最も重要かつ不可欠な土台となります。

放置すると、血流障害の進行・難治性潰瘍・組織の壊死・感染症の合併・激しい安静時痛、重症例では指や足の切断が必要になる可能性もありますが、早期に禁煙し適切な治療を行えば多くの場合は切断を回避できるとされています。

診断は、問診・診察・ABI検査・血管エコー・血管造影・CT/MRI血管撮影・血液検査などで、喫煙歴・若年発症・特徴的な血管所見などを総合的に判断して行われます。

治療は、何よりもまず禁煙が土台となり、血管拡張薬・抗血小板薬などの薬物療法、フットケア、運動療法、創傷ケア、適応が限られるものの血行再建術や交感神経節ブロックなどが行われます。

禁煙や薬物療法を行っても血流障害が改善しにくい重症例には、血管新生や血流改善を目指す再生医療が選択肢の一つとして研究・注目されていますが、再生医療を行う場合でも禁煙は絶対的な大前提です。

リペアセルクリニックでは、冷凍しないフレッシュな幹細胞を用いた治療や、PRP療法、分化誘導による次世代再生医療など、身体への負担を抑えた治療を提供しています。

手足の冷え・しびれ・痛みを「ただの冷え性」と軽視せず、特に喫煙者の方は早めに血管外科・循環器内科を受診し、禁煙と適切な治療を始めることが、重症化を防ぐ最大の鍵となります。

再生医療についてさらに詳しく知りたい方は、当院の公式LINEでも最新情報や症例を公開していますので、ぜひご登録ください。

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監修者

岩井 俊賢

Toshinobu Iwai

医師

略歴

2017年3月京都府立医科大学 医学部医学科卒業

2017年4月社会医療法人仁愛会 浦添総合病院 初期研修医

2019年4月京都府立医科大学附属病院 整形外科

2020年4月医療法人啓信会 京都きづ川病院 整形外科

2021年4月一般社団法人愛生会 山科病院 整形外科

2024年4月医療法人美喜有会 リペアセルクリニック大阪院 院長