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鵞足炎がなかなか治らない・再発しやすい原因は?繰り返す痛みを治す方法について解説
再発する鵞足炎に対して「治ったと思ったのに、また痛くなる」「違和感がずっと残っている」とお悩みの方は多いのではないでしょうか。
鵞足炎は、一度炎症が落ち着いても筋肉のバランスや柔軟性が低下していたり、体が歪んでいたりすると再発の原因となります。
本記事では、鵞足炎が再発しやすい原因や再発防止策について解説します。
膝の負担を軽減し、健康を維持するための方法をぜひご覧ください。
鵞足炎の再発を防止したい方は、再生医療による治療も選択肢の一つです。
以下のページでは、膝関節に対する再生医療の症例を公開しているため、ぜひ参考にしてください。
>再生医療による膝関節の症例はこちら
また、当院リペアセルクリニックの公式LINEでも、鵞足炎の痛みを手術せずに治療できる再生医療に関する情報を配信しています。
「鵞足炎の再発を防止したい」「早く治したいけど手術は避けたい」とお考えの方は、併せて参考にしてください。
目次
鵞足炎がなかなか治らない・再発しやすい原因
本章では、鵞足炎が再発しやすい原因を紹介します。
それぞれの原因について理解し、鵞足炎が再発しないための参考にしてください。
筋肉のバランスが悪い
鵞足炎が再発しやすい原因として、膝周辺の筋肉のバランスが悪いことが挙げられます。
筋力バランスが悪いと一部の筋肉に負荷が集中し、膝への負荷が大きくなることで、鵞足炎の再発リスクが高くなります。
また、膝周辺の筋肉の柔軟性が低下すると筋緊張が高まり、鵞足部への負担が増えて炎症が長引く原因となるので注意が必要です。
日常的に膝周辺の筋力トレーニングやストレッチを行い、筋力強化と柔軟性向上を目指しましょう。
膝周辺の柔軟性が低下している
膝周辺の筋肉が硬くなると鵞足部への負担が蓄積しやすくなり、痛みが長引いたり再発しやすくなったりします。
鵞足炎に関わる筋肉は太ももの筋肉から構成されており、日常生活や運動の中で疲労がたまりやすい部位です。
柔軟性が低下する主な原因は、運動前後のストレッチ不足や痛みが残る段階での無理なトレーニング再開などが挙げられます。
日々のケアや適切なケアを行い、再発リスクの軽減につなげましょう。
体が歪んでいる
鵞足炎が再発しやすい原因として、体の歪みが影響している可能性があります。
体の歪みは、不適切な姿勢など意識できるものと、X脚・O脚、扁平足など元々の骨格的な問題が考えられます。
いずれも膝の内側にストレスがかかりやすく膝の負担になっているため、鵞足炎が再発する原因の一つです。
日常生活の中で姿勢に気を付けたり、クッション性のあるシューズを着用したりして膝の負担を軽減しましょう。
原因が根本的に改善されていない
鵞足炎の原因が根本的に改善されていない場合も、再発しやすい原因となります。
保存療法は、鵞足炎の痛みや症状緩和を目的としており、原因を根本的に改善する治療ではありません。
そのため、完治する前に過度な負担が膝にかかると、鵞足炎が再発する可能性があります。
近年の治療では、手術せずに鵞足炎の根本的な治療を目指せる再生医療も選択肢の一つです。
当院リペアセルクリニックでは、再生医療の治療ガイドブックや症例を配信しているので、合わせてご覧ください。
繰り返す鵞足炎の再発防止策
鵞足炎の再発を防止する対策を紹介します。
以下では、それぞれの対策について詳しく解説します。
ストレッチで筋肉の柔軟性を高める
鵞足炎の再発を防ぐには、膝周りの筋肉の柔軟性を高めることが重要です。
筋肉の柔軟性を高めることで関節の動きをスムーズにし、特定の部位に過度な負荷が集中するのを防げます。
また、ストレッチは血行を促進し、鵞足炎による痛みを軽減する効果が期待できます。
以下の順番で内転筋(太ももの内側の筋肉)のストレッチを行いましょう。
- 地面にあぐらをかくように座る
- 痛む方の足を伸ばす
- 伸ばした足のつま先を内側に倒す
- 体を前に倒す
- 伸ばした足先を両手で触り、15秒キープする
- 上記の動作を繰り返す
膝が曲がらないように注意し、伸ばしている部位を意識してストレッチを行いましょう。
アイシングで炎症を抑制する
アイシングには、炎症を抑えて痛みを和らげる効果が期待できます。
やり方は簡単で、氷や保冷剤をタオルで包み、膝の内側を15~20分程度冷やすだけです。
運動後や膝に違和感を感じたときは膝が炎症を引き起こしている可能性があるため、アイシングによるセルフケアを徹底しましょう。
しかし、直接肌に当てないように注意が必要です。
アイシングを運動後の習慣にすれば、鵞足炎の症状が和らぎ、再発予防に役立ちます。
フォームを見直して膝の負担を軽減する
鵞足炎の再発予防には、日常生活や運動時のフォームや姿勢の見直しが欠かせません。
誤ったフォームや偏った動作は膝に過剰な負担をかけ、鵞足炎が再発する原因となります。
とくにジャンプの着地時やランニング中に膝が内側に傾く動作は、鵞足炎を引き起こすリスクを高めてしまいます。
自分の動作を意識して、適切なフォームを身につけることが重要です。
体重管理を徹底する
鵞足炎の再発を防止するためにも、体重管理の徹底が重要です。
肥満状態や急激な体重増加によって立っている時や歩行時の膝の負担が増えると、鵞足炎の再発につながる可能性があります。
そのため、食生活の改善や適度な運動習慣を身につけ、体重の減量を目指しましょう。
体重の減量によって膝への負担を抑えられ、鵞足炎の再発リスクを下げる効果が期待できます。
再発を繰り返す鵞足炎を早く治す方法は?主な治療法
鵞足炎の主な治療法は、以下の通りです。
それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。
従来の治療|保存療法
鵞足炎の治療では、炎症を落ち着かせて膝への負担を減らす保存療法が基本です。
主な保存療法の内容は、以下の通りです。
- 運動を中止し、患部に負担をかけない
- 氷や保冷剤で患部を冷却し炎症や腫れを抑える
- 炎症を抑える湿布や塗り薬を使用する
- 太ももの裏側の筋肉や股関節周囲の筋肉をストレッチして、膝の負担軽減を目指す
- サポーターやインソールで膝や足の安定性をサポートする
- 症状が強い場合は患部にステロイドを注射して痛みを和らげる
保存療法は、痛みを和らげ日常生活や運動を続けやすくする上で有効です。
しかし、症状が落ち着いても再発する場合があるため、必要に応じて姿勢改善や筋力トレーニングなどのアプローチと組み合わせることが重要です。
先端医療|再生医療
鵞足炎の再発を繰り返す場合、再生医療という選択肢があります。
再生医療は、患者さま自身の細胞を活用して損傷した組織の修復・再生を促す治療方法です。
膝の患部をサポートしながら再発しにくい状態を目指せます。
再生医療の主な特徴は、以下の通りです。
- 損傷した鵞足の組織修復を促進する可能性がある
- 手術や入院が不要
- 自身の細胞や血液を使うため、副作用や拒絶反応が起きにくい
再発を繰り返して日常生活や運動に支障を感じている方や、再発を予防したい方はぜひ当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。
膝の痛みは⼿術しなくても治療できる時代です。
鵞足炎の再発についてよくある質問
鵞足炎の再発についてよくある質問にお答えします。
以下の回答を参考に、鵞足炎の再発防止につなげましょう。
鵞足炎が再発しやすい理由は?
鵞足炎が再発しやすい理由は、筋肉の柔軟性やバランスの低下、姿勢不良、筋力不足などが挙げられます。
鵞足炎は症状が落ち着いた後も再発しやすく、膝の痛みや違和感を繰り返すことがあります。
再発を防ぐには、柔軟性向上や筋力強化、フォームの改善など複数の対策を組み合わせるのが重要です。
鵞足炎の再発を自分で治すには?
鵞足炎は、症状が軽い場合や再発を予防したい場合、日常生活の工夫やセルフケアで改善を目指せます。
主な方法は、以下の通りです。
- 運動前後のストレッチを徹底する
- アイシングで炎症を軽減する
- 筋力トレーニングで膝周囲を安定させる
上記のケアを継続して膝への負担を減らし、鵞足炎の再発予防や早期改善につなげましょう。
鵞足炎にサポーターは効果的?
保温性があり締め付けが緩やかなソフトサポーターは、膝まわりの血流を促進し、鵞足炎の慢性的な痛みを和らげる効果が見込めます。
しかし、鵞足炎の痛みを和らげるための膝サポーターはあくまで補助的な役割にすぎません。
症状の改善や再発予防のためには、医療機関での適切な診断と治療を受けましょう。
なかなか治らない鵞足炎の再発防止には適切な治療とリハビリが重要
鵞足炎は、膝の内側にある鵞足部に炎症が生じる疾患で、膝に過度な負担がかかる運動や筋肉の柔軟性不足によって再発しやすいです。
しかし、適切な治療を受け、継続的に正しいケアを行うことで再発リスクを抑えられます。
膝周りの筋肉の柔軟性を高めるためのストレッチや、運動後のアイシング、日常生活や運動時のフォームの見直しは鵞足炎の再発防止の基本といえます。
それぞれを日常の習慣に取り入れ、膝の健康を守りましょう。
また、当院リペアセルクリニックでは、鵞足炎の根本治療につながる可能性がある再生医療をご提供しています。
再生医療について無料カウンセリングを行なっていますので、「鵞足炎を根本的に治したい」とお考えの方は、ぜひご相談ください。
監修者
坂本 貞範
Sadanori Sakamoto
医療法人美喜有会 理事長
「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。
略歴
1997年3月関西医科大学 医学部卒
1997年4月医師免許取得
1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務
1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務
1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務
1999年2月国立大阪南病院 勤務
2000年3月野上病院 勤務
2003年3月大野記念病院 勤務
2005年5月さかもとクリニック 開設
2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任
2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設
2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設
2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設




















