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変形性膝関節症の手術後の生活で気を付けるべきこと|注意すべき合併症とリハビリについて解説

公開日: 2019.05.08
更新日: 2025.04.30

変形性膝関節症の手術を受けた後、どのような生活を送れば良いのか、気をつけるべき点は何なのか不安を抱える方もいることでしょう。

本記事では、変形性膝関節症の手術後に気をつけるべき生活習慣や注意点について詳しく解説いたします。

手術後の具体的な生活で気を付けるべきポイントに加え、注意すべき合併症やリハビリテーションの重要性についてもご紹介します。

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変形性膝関節症の手術後の生活で気を付けるべきこと

変形性膝関節症の手術後の生活で気を付けるべき5つのポイントを紹介します。

とくに人工膝関節置換術を受けた方は、人工関節の摩耗を防ぎ、再手術のリスクを減らすために日常生活での配慮が必要です。

それぞれ詳しくみていきましょう。

体重管理を徹底する

体重の増加は膝に大きな負担をかけ、人工関節の緩みや劣化を早める原因となります。

わずか3kgの減量でも、歩行時に膝にかかる負担は約9kg、階段の昇降時には15〜20kgもの負担軽減につながります。

手術後は、バランスの良い食事と適度な有酸素運動を心がけ、適正体重の維持に努めましょう。

体重管理は人工関節の寿命を延ばすだけでなく、全身の健康維持にも効果的です。

感染症対策を怠らない

人工関節は感染症に対して非常に弱いという特性があります。

一度感染すると、感染した人工関節の洗浄と新しい人工関節へ入れ替える手術が必要になる場合があります。

このような大きな負担を避けるためにも、感染予防は非常に重要です。

  • 日常的な手洗い
  • うがいの徹底
  • 風邪予防の体調管理
  • 歯科疾患や水虫などの早期治療
  • 糖尿病など持病の管理

手術前・手術後のどちらも、これらの感染予防に努めましょう。

深く曲げる動作を避ける

変形性膝関節症の手術後は、人工関節の脱臼を防ぐために正座などの膝を深く曲げる動作を避けましょう。

また、無理に膝を曲げると人工関節に負担がかかり、緩みや磨耗の原因となることがあります。

対策として、和式の生活様式から洋式への切り替えをおすすめします。

床に直接座る代わりに椅子を使用する、布団からベッドに切り替えるなどの工夫をしましょう。

膝の負担になるスポーツは控える

適度な運動は体重管理や筋力維持のために大切ですが、人工膝関節に過度な負担がかかるスポーツは避けるべきです。

長距離のランニングやテニス、ゴルフなどは膝をねじる動作や強い衝撃を与えるため控えましょう。

ウォーキングや水泳、サイクリングなどの低負荷の運動を無理のない範囲で始めるのがおすすめです。

また、運動時には無理をせず、痛みを感じたらすぐに中止することが大切です。

バランスが取りやすい靴を履く

足元の安定は膝への負担軽減に直結するため、バランスが取りやすい靴を着用しましょう。

靴を選ぶ際のポイントは、以下の通りです。

  • ヒールが低く幅広い
  • 適度なクッション性がある
  • 足の甲までしっかり覆われている

サンダルやハイヒールなどの不安定な靴や、かかとが柔らかすぎて足首がぐらつくような靴は適していません。

靴紐やマジックテープで、締め付けを調整できる靴が理想的です。

変形性膝関節症の手術後に注意すべき合併症

変形性膝関節症の手術後には、いくつかの合併症リスクがあります。

早期発見・早期対応が重要なため、術後の体調変化には十分注意が必要です。

入院中は医療スタッフが観察していますが、退院後も自己観察を続け、少しでも気になる症状があれば、担当医に相談しましょう。

以下では、主な合併症とその特徴、対処法について解説します。

血栓症

変形性膝関節症の手術後は、手術による出血への生体反応と一時的な安静により、血液が固まりやすくなり血栓ができるリスクが高まります。

血栓は下肢の血流を阻害し、ふくらはぎの痛みやむくみを引き起こすことがあります。

さらに血栓が肺や脳まで移動してしまうと、命に関わる肺塞栓や脳塞栓を起こす危険もあります。

予防には、早期からの足首の運動やリハビリテーションの実施、十分な水分摂取、弾性ストッキングの着用が効果的です。

感染症

人工関節は細菌感染に弱く、感染すると発熱や手術部位の腫れ、痛み、赤みなどの症状が現れます。

感染症になると再手術が必要になることが多く、手術の前後は感染症対策が必要です。

風邪や歯科疾患など他の部位の感染症も注意し、手洗い・うがいの徹底、傷口の清潔保持が重要です。

脱臼・骨折

変形性膝関節症の手術後は、関節が完全に安定するまでの期間は脱臼や周囲の骨折のリスクがあります。

とくに人工膝関節の場合は周囲の骨折に注意が必要です。

予防には、医師から指示された可動域の制限を守り、転倒リスクの高い行動を避けることが大切です。

また、自宅の環境整備として、つまずきやすい段差の解消や手すりの設置などもリスク低減に役立ちます。

変形性膝関節症の手術後に行うリハビリテーション

変形性膝関節症の手術後には、膝関節の機能改善のために入院中からリハビリテーションを行います。

これら2つのリハビリについて解説します。

入院中のリハビリ

入院中のリハビリは手術当日または翌日から始まります。

まず術後の腫れや痛みの管理を行いながら、ベッド上での簡単な足首の曲げ伸ばしや、力を入れるだけの運動から開始します。

手術後2〜3日目には、理学療法士の指導のもと、立ち上がりや歩行器を使った歩行訓練へと進みます。

退院後のリハビリ

退院後も自宅や外来でのリハビリを継続することが重要です。

自宅では医師や理学療法士から指導された運動を継続的に行い、徐々に膝の曲げ伸ばしの角度を広げていきます。

個人差はありますが、退院後から1~2カ月ほどリハビリを継続すると、日常生活に必要な膝の動きを取り戻せます。

リハビリの進捗に合わせて、杖などの補助具も段階的に卒業していくことが可能です。

変形性膝関節症を手術せずに治療できる再生医療について

変形性膝関節症の治療には、手術を伴わない「再生医療」という選択肢もあります。

再生医療では、主に幹細胞治療とPRP(多血小板血漿)療法という治療を行います。

  • 幹細胞治療:ほかの細胞に変化する能力がある「幹細胞」を患者さま自身から採取・培養し患部に投与する治療法
  • PRP(多血小板血漿)療法:患者さま自身から採取した血液を遠心分離にかけ、血小板を濃縮した液体を精製し患部に投与する治療法

どちらの治療法も手術せずに治療できるため、体の負担が小さい治療法として注目されています。

再生医療に関する詳細は、当院「リペアセルクリニック」へお気軽にご相談ください。

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【まとめ】変形性膝関節症の手術後の生活は膝に負担をかけないことが重要

変形性膝関節症の手術後の生活では、膝への負担を減らし、感染リスクを回避するための配慮が必要です。

体重管理の徹底や感染症対策としての手洗いうがい、膝を深く曲げる動作を避けて生活しましょう。

また、ハイヒールなどは避けて安定した靴を着用することも大切です。

リハビリテーションは入院中から退院後まで継続して、機能回復を目指しましょう。

個人差はありますが、順調に回復すれば1~2カ月で膝の動きが戻ってきます。

膝関節の健康維持のために医師の指導を守り、無理のない範囲で活動することが、人工関節と長く付き合うための鍵となります。

なお、当院「リペアセルクリニック」では、手術を必要としない再生医療を提供しています。

膝の痛みに対する再生医療に関しては、以下のページや症例をご覧ください。

膝の痛みは⼿術しなくても治療できる時代です。

監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設

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