膝の人工関節置換手術に失敗例はある?術後に考えられるリスクについて解説【医師監修】

公開日: 2020.06.22
更新日: 2025.07.31

膝の疾患によって治療を受ける場合、症状の進行具合で医師から手術を勧められることもあります。

しかし、「手術と聞くと怖いイメージがある」「手術で失敗してしまうのではないか」と不安になる方も多いのではないでしょうか。

人工関節手術は90%以上という高い成功率を誇る手術ですが、どのような手術にもリスクが伴います。

主なリスクとしては、血栓症、感染症、人工関節の緩み、脱臼などが挙げられます。

手術の失敗や術後リスクに不安がある方は、手術や入院を必要とせずに膝の痛みを治療できる再生医療という選択肢もあります。

「手術しか選択肢がないといわれたけど手術は避けたい」という方は、ぜひ再生医療専門のリペアセルクリニックへご相談ください。

いきなり新しい治療を試すのは不安という方に対しても、当院では無料のカウンセリングも実施しており、治療内容や適応について丁寧にご説明いたします。

また、当院の公式LINEでは、再生医療の治療法や膝の痛みが改善した症例を配信しているので、手術を受ける前に再生医療について知っておきましょう。

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膝の人工関節置換手術に失敗例はある?

膝の人工関節置換術の失敗例は、ゼロではありません。

しかし、手術の成功率は90%以上という非常に高い確率を誇ります。
※出典:愛媛大学医学部附属病院 人工関節センター「人工関節について

人工関節置換術だけでなく全ての手術にはリスクが伴うため、失敗のケースが皆無というわけではないことを覚えておきましょう。

患者さまが「手術に失敗した」と感じる例としては、主に以下が考えられます。

  • 手術部位の感染症など合併症がある場合
  • 成功したといわれたのに痛みや動きづらさがある場合

手術後の経過は、術前の膝の状態や、患者さまの年齢、基礎疾患の有無などによって大きく異なります。

手術直後の痛みや違和感は回復過程の一部であり、多くの場合、リハビリの実施や時間の経過とともに改善していきます。

膝の人工関節置換手術で失敗例では?と混同しやすい症状

膝の人工関節置換術を受ける方の多くが、痛みの解消やスムーズな動作に期待を抱くことでしょう。

しかし、術後の症状から手術が失敗したと勘違いしてしまうケースも多々発生します。

上記のような勘違いを防ぐためにも、手術後どのような状態になるか事前に把握しておく必要があります。

そこでこの項目では、人工関節置換術後に勘違いを招く症状やケースについて紹介します。

感染症や神経麻痺の合併症

人工関節置換術には、術後に感染症や神経麻痺などの合併症リスクが考えられます。

どちらも一桁程度の低確率ですが、治療部位が細菌に感染したり、神経を損傷することで麻痺症状が現れる可能性もゼロではありません。

感染症については、手術による傷口以外にも虫歯などのすでに体内に存在している細菌の影響を受ける可能性があるため、手術前に治療しておくことが重要です。

再手術や追加のリハビリが必要となり、回復までに時間がかかってしまうケースもあるため、可能性の一つとして覚えておきましょう。

膝が曲がりづらい・歩きづらい

人工関節置換術後に「膝が曲がりづらい」「歩きづらい」などの感覚を覚えるケースがあります。

膝が曲がらなくなったり、痛みがでたりする場合に行われる人工関節置換術ですが、術後すぐに正座ができるほど膝が曲がるようになるわけではありません。

術後の安静期間を経て、筋力低下や拘縮(関節が固まってしまう)を原因として、膝関節の可動域が狭くなってしまうことも多いです。

これらの問題を解消するには、適切なリハビリを継続的に実施し、膝関節の機能を改善させることが重要です。

膝の人工関節置換手術の失敗?術後に考えられるリスク

膝の人工関節置換の手術は、以下のようなリスクが考えられます。

予防策をとることでリスクを軽減できますが、手術を検討している方はどのようなリスクがあるのか事前に学んでおきましょう。

血栓のリスク

手術の切開によって出血すると、防御反応で血液が固まりやすくなることに加え、患部を動かさないようにするため静脈内に血栓ができやすくなります。

血栓のリスクを軽減するためには、十分な水分補給や手術後にできるだけ早く体を動かすことが挙げられます。

感染症のリスク

手術時の細菌侵入で感染症を引き起こすリスクも存在します。

手術中はもちろん、手術後に人工関節が感染するケースもあり、油断できないリスクです。

手術前の適切な抗菌薬の服用や、厳密な無菌操作が重要です。また、患者さまも手術部位の清潔保持に努める必要があります。

人工関節が緩むリスク

手術後のリスクのひとつに長年の使用や体重の増加、激しい動きなどで大きな負荷がかかり、人工関節が緩むことが挙げられます。

人工関節と骨の固定が不十分になり安定性が失われるのと同時に、痛みや不安定感、歩行障害といった症状が現れます。

また、人工関節が緩んだ際には再手術を考慮する必要があります。

脱臼のリスク

転倒などにより人工関節の脱臼が起こるリスクがあります。

正座や激しいスポーツなど、関節に大きな負担がかかる動作は避けましょう。

医師から指示された動作制限を守ることで、脱臼のリスクを防ぐことができます。

膝の人工関節置換手術を避ける治療法

膝の疾患で多くの方が悩まされているのが変形性膝関節症です。

変形性膝関節症の治療には、人工関節手術以外にもさまざまな方法があります。主な治療方法は以下の通りです。

  • 薬物療法
  • 温熱療法
  • 運動療法

これらの治療法は、症状の程度や生活スタイル、健康状態などを考慮し専門医が判断します。

また、手術以外の治療方法で効果が得られない場合や、症状が悪化した場合は手術が検討されます。

膝の人工関節置換手術の失敗例についてよくある質問

膝の人工関節置換手術の失敗例についてよくある質問と回答を紹介します。

人工関節置換手術の成功率は?

人工関節置換術の成功率は、90%以上という非常に高い数値が報告されています。
※出典:J-STAGE

人工関節の耐久性が15〜20年前後ということを考慮して、膝や股関節の変形が進行している60歳以上の方に適応されることが多いです。

手術後の膝の状態を10年に渡って調査した結果、5年後に良好な状態の割合は99.4%と大がかりな再手術を受けた人が少ないことがわかります。

しかし、どのような手術にもリスクは伴うため、しっかりと検討した上で手術を受けるか決めましょう。

人工関節置換手術後の痛みはどのくらい?

膝の人工関節置換術後の痛みとして、重だるいようなジーンとした痛みを感じるのが特徴です。

どのような手術でも麻酔が切れた後の痛みは少なからずありますが、術後の痛みを緩和するための工夫が多数実施されています。

術後の痛みに対して、注射や飲み薬など各種の痛み止めを使用するケースが多いです。

膝の人工関節置換手術の失敗が不安な方は再生医療をご検討ください

人工関節手術は90%以上という高い成功率を誇る手術ですが、どのような手術にもリスクが伴います。

主なリスクとしては、血栓症、感染症、人工関節の緩み、脱臼などが挙げられます。

手術の失敗や術後リスクに不安がある方は、手術や入院を必要とせずに膝の痛みを治療できる再生医療という選択肢もあります。

ただし、再生医療と人工関節置換術は併用できないため、整形外科専門医との十分な相談の上で治療法を選択することが重要です。

以下のような方は、人工関節置換術の前に再生医療についてご検討ください。

  • 仕事や家庭の事情で入院時間が取れない方
  • まだ現役で働いており、長期の休職が難しい方
  • 膝に負担のかかるスポーツ活動を続けたい方
  • 手術に不安を感じている方

当院リペアセルクリニックでは、膝の痛みを手術せずに治療できる再生医療をご提供しています。

公式LINEでは、再生医療の治療法や膝の痛みが改善した症例を配信しているので、手術を受ける前に再生医療について知っておきましょう。

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監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設