-
- 脳梗塞
身近な方が脳梗塞で倒れ、「最初の一週間が山場だ」と耳にして、予断を許さない状況に不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。 結論、脳梗塞の発症から一週間は、症状が急変しやすい時期にあたります。 本記事では、脳梗塞は「発症から一週間が山」といわれる医学的な理由や、発症後の経過について詳しく解説します。 正しい知識を持つことが、焦る気持ちを落ち着かせ、患者さまを支えるための力となりますので、ぜひ参考にしてください。 また、脳梗塞の後遺症治療や再発予防には、先端医療である再生医療が選択肢の一つです。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて損傷した脳細胞の再生・修復を促すことで、後遺症の改善や再発予防につながる治療法です。 以下の動画では、当院の再生医療によって、脳梗塞後の半身麻痺が改善した症例を紹介していますので、併せて参考にしてください。 https://youtu.be/AoMLP77h-c4?si=78679C6V5B6tk-T_ 脳梗塞は「発症から一週間が山」といわれる理由とは 脳梗塞は「発症から一週間が山」といわれる理由は、症状が急変する可能性や脳のむくみ(脳浮腫)といった生命に関わるリスクがこの期間に集中して発生するためです。 一度治療が始まっても、症状が急変する可能性が高く、容体が安定するまでには一定の時間を要します。 本章では、症状の急変が一週間の間に起こりやすいのはなぜか、そのメカニズムと注意点について詳しく解説します。 ご家族としては心配な時期が続きますが、医療チームはこのリスクを予測し、24時間体制で管理を行っているため、信じて見守ることが大切です。 症状が急変する可能性があるのはなぜか 脳梗塞発症直後に入院して治療を開始した場合であっても、最初の数日間は症状が進行したり、悪化したりする可能性が残されています。 脳梗塞の症状が急変する可能性がある理由は、以下のとおりです。 血栓の拡大:詰まった血栓がさらに大きくなり、血流が途絶える範囲が広がる。 脳浮腫のピーク:発症から3〜5日後には脳浮腫のピーク※により脳が圧迫される。 側副血行路の不全:詰まった血管の代わりに働いていた「迂回ルートの血管」の血流が悪くなる。 血圧の変動:脳の血流を維持するために必要な血圧が下がってしまう。 再発:不安定なプラーク(血管のコブ)が剥がれ、新たな梗塞を作る。 ※出典:J-STAGE「脳梗塞患者における発症時脳・側脳室容積が回復期リハビリテーション後の歩行自立に及ぼす影響」 脳梗塞のタイプ(脳血栓症・脳塞栓症)によって症状の進行パターンは異なりますが、いずれの場合も最初の一週間は特に注意が必要です。 そのため、医師や看護師は頻繁に声をかけたり、手足の動きを確認したりして、わずかな変化も見逃さないよう厳重な監視を行っています。 脳梗塞の発症から一週間に行われる対応・治療 脳梗塞の発症から一週間は、時間経過とともに治療の目的が「救命」から「機能回復」へとスピーディーに変化していく期間です。 本章では、発症から時間経過ごとに行われる主な対応・治療について解説します。 24時間以内の対応 48〜72時間の対応 一週間経過後の評価とその後の対応 この一週間の流れを大まかに把握しておくことで、医師からの説明も理解しやすくなり、ご家族としての心構えも整いやすくなります。 変化する病状に対し、どのような医療介入が行われるのか、具体的に見ていきましょう。 24時間以内の対応 脳梗塞の発症から24時間以内は、「いかに早く血流を再開させ、脳細胞の死滅を食い止めるか」が重要です。 具体的には、病院到着までの時間に応じて、以下のような治療が検討されます。 治療法 詳細 t-PA静注療法(発症から4.5時間以内) 血栓を溶かす強力な薬剤を点滴で投与します。 劇的な回復が期待できる反面、出血のリスクもあるため慎重に適応が判断されます。 脳血管内治療(血栓回収療法) カテーテルという細い管を太ももの付け根などから入れ、脳の太い血管に詰まった血栓を直接絡め取ったり、吸い出したりします。 t-PAが使えない場合や、効果が不十分な場合に行われます。 抗血栓療法・脳保護療法 血液をサラサラにする点滴を行い、これ以上血栓が大きくならないようにすると同時に、脳細胞を保護する薬剤を使用します。 上記の治療は、集中治療室(ICU)や脳卒中ケアユニット(SCU)に入室し、24時間体制での厳重な管理が行われるのが一般的です。 発症直後はどれだけ早く治療を開始できるかで予後に大きな影響を与えるため、脳梗塞が疑われる症状が現れたら迷わずに救急車を呼びましょう。 48〜72時間の対応 脳梗塞の発症から48〜72時間は、脳の「むくみ(脳浮腫)」がピークに向かう時期のため、症状が急変しやすいタイミングです。 血流が戻ったとしても、ダメージを受けた脳細胞が水分を含んで膨らむことで、正常な脳組織まで圧迫してしまうリスクがあります。 この時期は、脳の圧力をコントロールするための治療と、早期回復へ向けた取り組みが並行して行われます。 脳浮腫への対策 詳細 抗脳浮腫薬の投与 グリセロールなどの薬剤を使用し、脳の水分を減らして圧力を下げます。 開頭減圧術 薬の効果が不十分で、脳の腫れが生命を脅かすほど強い場合には、一時的に頭蓋骨を外して脳の逃げ場を作る手術を行うことがあります。 また、容体が安定していれば、全身状態に注意しながら発症翌日ごろからリハビリを開始することが一般的です。 ベッド上で手足を動かしたり、座る練習をしたりすることで、寝たきりによる筋力低下(廃用症候群)を防ぐ狙いがあります。 一週間経過後の評価とその後の対応 脳梗塞の発症から一週間が経過すると、脳浮腫が徐々に落ち着き、急性期の危機的な状況を脱するケースが増えてきます。 この段階になると、治療の主軸は急性期治療から「再発予防」および「機能回復のための本格的なリハビリテーション」へと移行します。 具体的には、以下のような評価と方針決定が行われます。 評価項目 詳細 神経症状の再評価 麻痺の程度、言語障害、飲み込みの機能(嚥下機能)などがどの程度残っているかを詳しく評価します。 再発予防策の確立 脳梗塞の原因(不整脈、動脈硬化など)を突き止め、それに合わせた内服薬の調整や、食事・生活指導を開始します。 転院の検討 急性期病院での治療が終了した後は、リハビリ専門の「回復期リハビリテーション病棟」を持つ病院へ転院し、社会復帰へ向けた集中的なトレーニングを行う流れが一般的です。 脳梗塞の発症から一週間を乗り越えることは、回復への道のりのスタートラインに立ったことを意味します。 焦らず長期的な目線で、患者さまご本人の「治したい」という意欲を支えていくことが大切になるでしょう。 脳梗塞の回復には早期対応が重要!よく見られる症状に注意 「一週間が山」と言われる脳梗塞の急性期を乗り越え、その後の回復をスムーズにするためには、「発症時の初期症状にいち早く気づき、救急要請する」ことが重要です。 脳の細胞は血流が止まると短時間で壊死してしまいますが、発症直後であれば、特効薬やカテーテル治療によって改善する余地が残されているためです。 本章では、見逃してはいけない脳梗塞によくある症状について詳しく解説します。 顔や手足の麻痺、しびれ 呂律が回りにくいなどの言語障害 平衡感覚障害によるめまい、吐き気 目がぼやけ、かすみ 以下で、それぞれの症状について確認していきましょう。 顔や手足の麻痺、しびれ 脳梗塞の初期症状として代表的なものが、身体の片側だけに力が入りにくくなる「片麻痺」です。 麻痺によって、「食事中に箸を落とす」「歩行時に片足を引きずる」「片方の口角が下がる」といった変化が突然現れます。 また、「腕がしびれる」といった感覚の異常も、右半身か左半身の「片側だけ」に現れるのが特徴です。 特定の動作などの原因がなく突然発症するため、顔や手足の片側で麻痺やしびれ症状が見られた場合は、早期に医療機関を受診しましょう。 呂律が回りにくいなどの言語障害 呂律がまわりにくいなどの言葉の異常も、本人や周囲が気づきやすい脳梗塞の重要なサインです。 舌や唇が麻痺して「呂律が回らない」だけでなく、言いたい言葉が出てこなくなる「失語症」が見られるケースもあります。 「話している内容が支離滅裂になる」「相手の言葉が理解できず会話が成立しない」といった場合も、脳の言語中枢がダメージを受けている疑いがあります。 言語障害を自覚したら、早期に医療機関に連絡・受診して診断を受けましょう。 平衡感覚障害によるめまい、吐き気 小脳や脳幹の血流が悪くなり、平衡感覚機能(バランス機能)が損なわれることで、めまいや吐き気が生じることがあります。 「自分や天井がぐるぐると回るような激しいめまい」や、それに伴う「強い吐き気・嘔吐」が特徴です。 まっすぐ歩けずにふらついたり、同時に手足のしびれを伴ったりする場合は、単なる体調不良ではなく脳梗塞の可能性を疑いましょう。 立ち上がれないほどの強いめまいは、脳からの危険信号である可能性があるため、早期に医療機関を受診することが重要です。 目がぼやけ、かすみ 視力を司る脳細胞が影響を受けると、目そのものは健康でも見え方に異常が生じる可能性があります。 「物が二重に見える(複視)」や、「片方の視野が半分だけ欠ける(半盲)」といった症状が特徴的です。 症状を自覚したら片目を隠して見え方を確認し、視野の一部がカーテンを引いたように暗くなっている場合は注意しましょう。 上記のようなケースでは、眼科ではなく脳神経外科への受診が急務となります。 脳梗塞発症から一週間の山を超えても後遺症の可能性あり 脳梗塞の発症から一週間という急性期の「山」を越えれば、命に関わる緊急事態は脱したといえます。 しかし、一週間の山を超えた後は、麻痺や言語障害といった「脳梗塞の後遺症」や「再発リスク」と向き合うことが重要です。 本章では、脳梗塞の後遺症に対するリハビリテーションやご家族ができるサポート内容について解説します。 時期ごとのリハビリテーションが重要 家族ができるサポート 一度壊死してしまった脳細胞は元に戻りませんが、リハビリによって残された脳の回路を活発に働かせることで、失われた機能を取り戻したり、補ったりできます。 以下でそれぞれの内容について確認していきましょう。 時期ごとのリハビリテーションが重要 脳梗塞のリハビリテーションは、発症からの経過期間によって「急性期」「回復期」「生活期(維持期)」の3つのステージに分けられます。 それぞれの時期で優先すべき目的は異なりますが、一貫して「早期からの開始」と「切れ目のない継続」が適切な機能回復を促すための鉄則です。 各ステージでどのようなリハビリが行われるのか、具体的な内容を見ていきましょう。 急性期のリハビリ 脳梗塞の急性期(発症直後から2週間程度)のリハビリは、全身状態に注意したうえでベッド周辺でできることから開始されます。 「治療中に動かしてよいのか」と不安に思うかもしれませんが、早期のリハビリは、筋力が衰えて体が固まる「廃用症候群」を防ぐために不可欠です。 手足の関節を動かしたり、ベッドの上で寝返りを打ったり、端に座ったりすることから始め、早期の離床を目指します。 回復期のリハビリ 病状が安定した発症後数週間〜6ヶ月程度の回復期に行われるリハビリは、機能回復のための「ゴールデンタイム」です。 回復期は脳の神経可逆性(神経構造や機能を変化させる能力)が最も高く、この期間で集中的なリハビリを行うことで、新しい神経経路が形成され、後遺症の軽減や再発予防につながります。 多くの場合はリハビリテーション専門の病院へ転院し、一日平均2時間から最大3時間の集中的なトレーニングに取り組みます。 麻痺した手足の機能訓練に加え、歩行、食事、着替え、入浴といった「日常生活動作(ADL)」を自力で行えるようにし、自宅復帰や社会復帰を目指すことが目標です。 生活期(維持期)のリハビリ 生活期(維持期)は、退院後に自宅や施設での生活が始まってからのリハビリ期間を指します。 回復期で取り戻した機能が再び低下しないよう維持し、実際の生活や仕事の中で活かしていくことが目的となります。 病院での訓練とは異なり、デイケアや訪問リハビリを活用しながら、家事や趣味、散歩などを通じて「生活そのものをリハビリにする」という意識で継続することが大切です。 家族ができるサポート 脳梗塞を発症し、後遺症のリハビリを励む患者さまに対して、専門的な介護をすべて背負う必要はありません。 ご家族だからこそできるサポートとして、以下のポイントを意識してみましょう。 家族ができること 詳細 精神的なケア 小さな変化や回復を一緒に喜び、孤独感を和らげる声かけをする。 環境の整備 手すりの設置や段差の解消など、安全に暮らせる住環境を整える。 情報の共有 医師やリハビリスタッフと密にコミュニケーションを取り、本人の状態や家での注意点を把握する。 制度の手続き 介護保険や身体障害者手帳の申請など、公的支援を受けるための手続きを進める。 突然の脳梗塞や後遺症に戸惑い、リハビリに励む患者さまにとって、一番近くにいるご家族の存在は何よりの支えになります。 しかし、負担が大きいと感じる場合は、公的サービスを利用できるため、上手く活用することも重要です。 脳梗塞の一週間の山を超えた後の治療には再生医療をご検討ください 脳梗塞は、症状が急変する可能性や脳のむくみ(脳浮腫)といった生命に関わるリスクが集中する「発症から一週間が山」といわれています。 早期発見・早期治療によって山を超えた後も、麻痺・しびれや言語障害などの後遺症や再発リスクと向き合う必要があります。 しかし、いつまで続くかわからない長期間のリハビリテーションや再発予防に疲れてしまい、治療に前向きになれない患者さまも少なくありません。 そこで、近年の脳梗塞治療では、患者さまの細胞や血液を用いて損傷した脳細胞の再生・修復を促す再生医療が注目されています。 これまでの医学では「一度死んだ脳細胞は戻らない」とされてきましたが、再生医療はその考えを覆す可能性を秘めている治療法として研究が進んできました。 当院リペアセルクリニックでも、再生医療によって長年悩まされていた脳梗塞の後遺症が改善した患者さまの症例もあります。 >10年前の脳梗塞による半身麻痺の後遺症が改善した症例(40代男性)はこちら 「再生医療について詳しく知りたい」という方は、ぜひ当院の無料カウンセリングにてご相談ください。
2025.11.28 -
- 頭部、その他疾患
- 脳出血
- くも膜下出血
「ズキズキとした頭痛はもやもや病の初期症状?」 「手足のしびれを感じることがあり、重い病気か不安」 一時的な頭痛や手足のしびれなどの症状があり、すぐに治まるものの重い病気ではないか不安を感じる方も多いでしょう。 本記事では、もやもや病の見逃してはいけない初期症状や、大人と子供の症状の現れ方について解説します。 ご自身やご家族の症状と照らし合わせ、受診を検討する際の判断材料としてお役立てください。 もやもや病の初期症状をタイプ別にチェック もやもや病には、脳の血流が不足する「虚血型」と血管が破れる「出血型」の2つのタイプに分かれ、初期症状の現れ方が異なります。 本章では、もやもや病の2つのタイプとそれぞれの初期症状の特徴を解説します。 もやもや病の種類とは 虚血型もやもや病の初期症状 出血型もやもや病の初期症状 それぞれの特徴や、どのようなサインに注意を向けるべきかについて詳しく見ていきましょう。 もやもや病の種類とは もやもや病は、症状の現れ方によって「虚血型」と「出血型」に分類され、それぞれ発症しやすい年代やメカニズムに違いがあります。 タイプ 発症メカニズム 特徴・傾向 虚血型 血管が狭くなり、脳への血流が不足する ・小児(特に5〜10歳)に多い ・一時的な麻痺や脱力感が主なサインとなる 出血型 血管が破れることで脳内出血が起きる ・成人(特に30〜50代)に多い ・突然の激しい頭痛や意識障害が起こるリスクがある もやもや病は、詰まった太い血管の代わりに細い血管(もやもや血管)が網目のように発達するのがこの病気の特徴です。 この細い血管が血液不足を補おうとして詰まるのが「虚血型」、耐えきれずに破れてしまうのが「出血型」とイメージすると分かりやすいでしょう。 また、もやもや病の有病率は男性に比べて女性が2倍多い※ため、女性に発症しやすい疾患といえます。 ※出典:難病情報センター「もやもや病(指定難病22)」 虚血型もやもや病の初期症状 虚血型もやもや病の初期症状は、脳への血液供給が一時的に滞ることで起こる「一過性脳虚血発作(TIA)」が代表的です。 ズキズキとした頭痛 手足のしびれや麻痺 言語障害 意識障害 痙攣発作 視覚障害 など 上記のような初期症状は一時的なものであることが多いため、見過ごしてしまう方も少なくありません。 運動後や入浴後など特定の状況下で繰り返し起こる場合や、徐々に持続時間が長くなったり、頻度が増えたりする場合は注意が必要です。 また、複数の初期症状が同時に現れる場合は、もやもや病の可能性を疑い、早期に医療機関を受診しましょう。 出血型もやもや病の初期症状 出血型もやもや病は、脳の血管が破裂して脳出血やくも膜下出血を起こすタイプで、緊急度の高い初期症状が見られます。 主な初期症状は、以下のとおりです。 突然の激しい頭痛 吐き気・嘔吐 意識レベルの変化 手足の麻痺 感覚障害 など 虚血型の初期症状を経て出血型に至るケースや、最初から出血型として発症するケースなどさまざまです。 激しい頭痛と同時に嘔吐や意識レベルの変化が見られる場合は、脳出血の可能性があるため、すぐに救急車を呼びましょう。 「いつもと違う頭痛」や「急激な体調変化」を感じた際は、ためらわずに医療機関に連絡することが予後に大きく影響します。 もやもや病の初期症状は大人と子供で違う? もやもや病の初期症状は、大人と子供(発症する年代)で、現れやすい症状のタイプやリスクの傾向が異なります。 年代ごとの違いは、以下のとおりです。 比較項目 子供 大人 主なタイプ 虚血型がほとんどで、出血型は稀 約30〜50%が出血型、残りが虚血型 主な初期症状 ・過換気に見られる手足の麻痺 ・痙攣発作を繰り返す ・勉強中の集中力低下 ・軽度な頭痛 など ・突然の激しい頭痛 ・吐き気、嘔吐 ・片側どちらかの手足の麻痺 ・言語障害 ・意識障害 など 進行リスク 脳の発達への影響、学習障害などにつながる可能性 脳出血による重篤な後遺症、生命に関わるリスク 子供は脳の血流不足による虚血型の症状が中心ですが、大人は血管が破れる出血型の可能性も考慮しなければなりません。 子供の場合は「脳の成長を守るための早期発見」、大人の場合は「命を守るための出血予防」が、それぞれの治療や対応における大きなテーマとなります。 年齢に合わせたリスクを把握しておくことが、適切な対応への近道となるでしょう。 もやもや病の初期症状をチェックするポイント もやもや病の早期発見のためには、初期症状そのものだけでなく、「どのような状況で症状が出たか」を観察することが大きな手がかりになります。 本章では、「日常生活」と「特定の状況下」の2つの場面で注意すべき症状について解説します。 日常生活で注意すべき症状 特定の状況下で起こる症状 日々の生活の中で見逃したくないサインを場面ごとに整理して確認していきましょう。 日常生活で注意すべき症状 まずは、特別な動作をしていない時でも現れる可能性のある、日常生活で注意すべき症状について解説します。 具体的には、以下のようなサインに注目しましょう。 注意すべき症状 具体的な症状の例 手足の動作異常 ・食事中に突然お箸やスプーンを落とす ・字を書いている時にペンをうまく握れなくなる ・歩いている時に足を引きずる、カクンと力が抜ける 感覚の異常 ・手足がピリピリとしびれる感覚を訴える ・顔の片側に違和感がある 言葉の異常 ・急にろれつが回らなくなる ・言いたい言葉が出てこない、言葉が理解できていない様子がある 脳の特定部位の血流が低下することで、上記のような身体の片側や言葉の機能に一時的なトラブルが生じることがあります。 これらの症状は「一過性脳虚血発作(TIA)」と呼ばれ、数分から数十分で消えてしまうことが多いため、疲れや気分の問題と誤解されがちです。 しかし、短時間でも「明らかに普段と違う」と感じた場合は、症状が出た時刻や持続時間をメモしておきましょう。 特定の状況下で起こる症状 もやもや病の初期症状は、特定の状況下で起こりやすい特徴があります。 主に以下のような状況下で初期症状が現れるか注目しましょう。 マラソンなどの激しいスポーツ後 暑いお湯に浸かった後 深呼吸をした後 激しく泣いたり、笑った後 もやもや病(特に虚血型)には、呼吸が激しくなる動作が引き金となって症状が現れやすいという大きな特徴があります。 過呼吸によって血液中の二酸化炭素濃度が下がり、脳の血管が収縮して血流がさらに悪くなるためです。 上記のような「息を深く吸う、または吐く」ときに見られる症状は、単なる疲れではなく、もやもや病特有のサインである可能性があります。 こうした特定の動作と初期症状がセットで起こる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 もやもや病の初期症状が疑われたら注意すべきこと もやもや病の初期症状は、一時的なものが多いため、「疲れのせいだろう」と自己判断して様子を見てしまいがちです。 本章では、もやもや病が疑われる際に注意すべきポイントを解説します。 一過性の症状を見逃さない 早期に医療機関を受診する 疑わしいサインに気づいた時点で、冷静かつ迅速に行動を起こすことが、将来的な脳梗塞や脳出血といった重篤なリスクを防ぐ大きな分かれ道となります。 ご自身やご家族の健康を守るために、これら2つのポイントを確認しましょう。 一過性の症状を見逃さない もやもや病の初期症状が一時的なものであっても、「治ったから大丈夫」と安心せず、その時の状況を詳細に記録することが重要です。 初期症状が消失しても、脳内の血流不足という根本的な問題が解決したわけではないからです。 医師に正確な情報を伝え、診断の精度を高めるために、以下の項目をメモしましょう。 項目 詳細 日時 いつ起こったか 状況 何をしていた時か (例:スポーツをしていた、お風呂に入っていた) 具体的な症状 身体のどこに、どのような変化があったか (例:右手が痺れた、言葉が出なかった) 持続時間 症状がどれくらい続いて、どのように治まったか 可能であれば、症状が出ている様子をスマートフォンなどで動画撮影しておくと、言葉で説明する以上に医師へ正確な状態を共有できます。 「些細なことかも」と思わずに、気づいた変化を積み重ねて記録することが、早期発見への貴重な手がかりとなります。 早期に医療機関を受診する もやもや病が疑われる初期症状が現れたときは、迷わず脳神経外科や神経内科などの専門機関を受診しましょう。 進行性の病気ですが、早期に発見し、適切な管理や外科手術(バイパス手術など)を行うことで、脳梗塞や脳出血のリスクを大幅に下げられることが分かっています。 受診を検討する際は、以下の診療科が窓口となります。 項目 診療科 子供の場合 小児神経科、小児脳神経外科 大人の場合 脳神経外科、神経内科 MRIやMRA(磁気共鳴血管画像)、脳血管撮影といった検査であれば、脳血管の状態を詳しく調べられます。 まずは検査を受けてみることが、未来の生活を守るための賢明な選択といえるでしょう。 もやもや病の初期症状に関してよくある質問 もやもや病の初期症状について、多くの患者さまやご家族が抱く代表的な疑問に対して回答していきます。 もやもや病の初期症状を放っておくとどうなる? もやもや病の寿命は? もやもや病の原因はストレス? 正しい知識を持つことが、過度な不安を和らげ、前向きに治療に取り組むための支えとなるでしょう。 それぞれ詳しく見ていきましょう。 もやもや病の初期症状を放っておくとどうなる? もやもや病の初期症状を放置することで、将来的に重篤な脳卒中(脳梗塞や脳出血)を引き起こすリスクを高めることにつながります。 進行性の病気であり、時間の経過とともに症状が深刻化する傾向にあるためです。 しかし、初期症状は一過性のため、数分から数十分で治まることが多いため、放置されやすいです。 また、無症状であっても、年間10%未満の頻度で脳卒中のリスクが存在するため、定期的な検査を受けましょう。 重篤なリスクを回避するために、「症状が治まったから」と放置せず、早期に検査を受けることが重要です。 もやもや病の寿命は? 「もやもや病=寿命が短い」というわけではなく、適切な管理と治療を受ければ寿命への影響を大幅に抑えられます。 かつては脳出血による突然死のリスクなどが強調されることもありましたが、現在は診断技術や外科手術(バイパス手術)の手法が確立され、予後は大幅に改善しています。 長期的な見通しを良くするためには、以下の点がポイントとなります。 適切な時期の手術:脳梗塞や脳出血を起こす前に、血流を改善する手術を行う。 定期的な検診:症状が落ち着いていても、血管の状態を定期的にチェックする。 生活習慣の管理:高血圧や喫煙など、血管に負担をかけるリスク因子を避ける。 もやもや病と正しく向き合い、適切なコントロールを続けることが重要です。 もやもや病の原因はストレス? ストレス自体がもやもや病を「発症させる直接の原因」ではありません。 もやもや病の根本的な原因はまだ完全には解明されていませんが、現在では「RNF213」と呼ばれる特定の感受性遺伝子が関与していることが分かっており、遺伝的要因が大きい※と考えられています。 ※出典:難病情報センター「もやもや病(指定難病22)」 ただし、症状を引き起こすきっかけとして、過度なストレスや激しい感情の起伏が関わっている点は理解しておく必要があります。 また、もやもや病の診断後は発作を避けるために、過度なストレスや疲労を溜めない生活を心がけることが大切です。 もやもや病の初期症状は見逃さずに医療機関を受診しよう もやもや病の初期症状は、一過性で数分から数十分で治まることが多いため、見逃されやすい特徴があります。 主な初期症状は、以下にまとめました。 虚血型 出血型 ・ズキズキとした頭痛 ・手足のしびれや麻痺 ・言語障害 ・意識障害 ・痙攣発作 ・視覚障害 など ・突然の激しい頭痛 ・吐き気・嘔吐 ・意識レベルの変化 ・手足の麻痺 ・感覚障害 など とくに出血型もやもや病の初期症状は、緊急性が高く、治療開始が遅れるほど予後に大きな影響を与えてしまいます。 上記のような初期症状が現れた場合は、早期に医療機関を受診しましょう。 出血型もやもや病によって「脳出血」や「くも膜下出血」を発症すると、重篤な後遺症が見られるケースが多いです。 近年の治療では、患者さまの細胞や血液を用いて損傷した脳細胞の修復・再生を促す再生医療が注目されています。 以下のページでは、再生医療によって脳出血後の運動機能や言語機能障害が改善した症例を紹介しているため、併せて参考にしてください。 >再生医療によって脳出血後の後遺症が改善した症例(80代男性)はこちら 「再生医療について詳しく知りたい」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックにご相談ください。
2025.11.28 -
- その他
胸郭出口症候群は、神経や血管が圧迫されることで生じる疾患であり、放置すると強い痛みやしびれによって日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。 そんな胸郭出口症候群について「ストレッチで痛みを和らげたい」「自分で治す方法を知りたい」という方も多いでしょう。 実際、日々の生活に適切なストレッチを取り入れれば、筋肉の緊張がほぐれ、つらい痛みやしびれなどの症状緩和が期待できます。 本記事では、胸郭出口症候群に有効なストレッチ方法から、実施時の注意点について詳しく解説します。 自分の体質や症状に合った正しいケア方法を理解し、快適な日常生活を取り戻しましょう。 また、胸郭出口症候群による痛みやしびれを早く治したい方は、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて、損傷した神経の再生・修復を促す医療技術で、胸郭出口症候群の症状改善が期待できます。 「再生医療について詳しく知りたい」「つらい神経痛を早く治したい」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックにご相談ください。 胸郭出口症候群に有効なストレッチ方法 胸郭出口症候群の症状を和らげるには、原因となっている筋肉の緊張を解き、神経や血管の圧迫を解消する必要があります。 ここでは自宅で手軽に取り組める3つのストレッチを紹介します。 小胸筋ストレッチ 斜角筋ストレッチ 肩甲骨ストレッチ ストレッチを毎日の習慣にすることで、筋肉の柔軟性が高まり、慢性的なしびれや痛みの軽減が期待できます。 それぞれの具体的な手順とポイントを見ていきましょう。 小胸筋ストレッチ 胸の前側にある「小胸筋」が硬くなると、神経の通り道が狭くなり、症状が悪化する原因になります。 まずはこの筋肉をしっかりと伸ばし、胸を開きやすい状態を作りましょう。 小胸筋ストレッチの手順 壁の横に立ち、肘を90度に曲げて前腕を壁につける 足を前後に開き、壁側の足を一歩前に出す 胸を張りながら体を壁とは反対方向にゆっくりと捻る 胸の前が伸びているのを感じながら20秒間キープ 左右交互に実施し、痛みが出ない範囲で気持ちよく伸ばしてください。 胸郭を開くことで呼吸も深くなり、リラックス効果も得られます。 斜角筋ストレッチ 首の横にある「斜角筋」は、重い頭を支え続けているため疲れやすく、胸郭出口症候群の主要な原因となる箇所です。 首周りの緊張をほぐすことで、腕への神経圧迫を直接的に緩和できます。 斜角筋ストレッチの手順 椅子に座り右手を背中側に回すか、椅子の座面を持って右肩を固定 左手で頭をまたぐように持ち、頭を左真横にゆっくり倒す その状態で顔を少し天井方向へ向ける 首の右前側が伸びる感覚を確認し、20秒間キープ 肩が一緒に上がってしまうと効果が薄れるため、手で椅子を掴んで肩の位置を下げておくのがコツです。 首の筋肉は繊細なため、強い力で引っ張らず、頭の重みを利用してじっくりと伸ばしましょう。 肩甲骨ストレッチ 猫背や巻き肩などの不良姿勢は、肩甲骨の動きを悪くし、胸郭出口周辺の負担を増大させます。 肩甲骨周りを柔軟に保つことは、根本的な姿勢改善と症状緩和に欠かせません。 肩甲骨ストレッチの手順 足を肩幅に開いて立ち、両手を背中で組む 組んだ手を斜め下へ引き下げながら、胸を大きく開く 肩甲骨同士を寄せる意識を持ち、15秒間キープ 仕事中などで立ち上がれない場合は、座ったまま両手を肩に置き、肘で大きな円を描くように回す方法も有効です。 肩甲骨を大きく動かすことで血流が改善され、こり固まった筋肉がほぐれます。 胸郭出口症候群でストレッチを行うときの注意点 胸郭出口症候群の改善には継続的なケアが必要ですが、間違った方法で悪化させるケースもあります。 ここでは、ストレッチを行うときに守るべき注意点を解説します。 痛みを感じない程度に実施する 正しい姿勢を保つ これらを守ることで、リスクを抑えながら症状の緩和を目指せます。 痛みを感じない程度に実施する ストレッチは「痛気持ちいい」強さで留めてください。 神経が過敏な状態で強く伸ばすと、逆に症状が悪化する可能性があるため、以下のサインが出た場合は、直ちに中止しましょう。 中止すべき危険サイン 実施中に強い痛みがある 指先のしびれが増す 翌日まで痛みが残る 無理に伸ばすと組織を傷つけ、回復の妨げになるため、ご自身の体の感覚を優先し、決して無理はしないでください。 正しい姿勢を保つ ストレッチの十分な効果を得るには、基本となる正しい姿勢を保つことが重要です。 背中が丸まった状態で首や肩を動かしても、目的の筋肉に適切な刺激が入りません。 正しいフォームを維持するポイントは、以下のとおりです。 部位 ポイント 背筋 天井から吊られるイメージで伸ばす 骨盤 椅子に深く座り、立てて安定させる 注意 過剰に胸を張りすぎない 良かれと思って胸を張りすぎると、鎖骨と肋骨の間が狭まり、神経圧迫を強める恐れがあります。 鏡の前でチェックするなど、客観的に自分のフォームを確認しましょう。 胸郭出口症候群になりやすい人の特徴 胸郭出口症候群は、特定の生活習慣や身体的な特徴を持つ方に多く発症します。 ご自身が以下の要因に当てはまるか確認し、リスクを把握しましょう。 オーバーハンドスポーツの競技者 猫背などの不良姿勢 なで肩などの骨格的な問題 これらの要因は、神経や血管の通り道を物理的に狭める主な原因となります。 それぞれの詳細と、症状が出るメカニズムを解説します。 また、以下の記事では胸郭出口症候群の症状のチェックリストを解説しているので、参考にしてください。 オーバーハンドスポーツの競技者 野球やバレーボール、テニスなど、腕を肩より高く上げる動作を繰り返す競技者は、発症リスクが高い傾向にあります。 投球やアタックの動作は、首や胸の筋肉に強い負荷を与え続けます。 繰り返しの負荷が身体に及ぼす影響は以下のとおりです。 オーバーハンド動作による主な負担 筋肉が肥大し神経の通り道を狭める 疲労で筋肉が硬化し血管を圧迫する プレー中の反復動作で炎症が起きる ケアが不十分な場合、慢性的な痛みにつながりプレーに支障が出ます。 練習後のクールダウンやストレッチを徹底し、筋肉の柔軟性を保ちましょう。 猫背などの不良姿勢 長時間のデスクワークやスマートフォンの使用により、姿勢が崩れている方も注意が必要です。 猫背や頭が前に出るフォームは、以下のように胸郭出口周辺へ悪影響を及ぼします。 不良姿勢が及ぼす身体への負担 背中が丸まり小胸筋が縮んで硬化する 頭の重さを支える首の筋肉が疲労する 神経や血管へ持続的な圧迫が加わる この状態を放置すると、腕のしびれや冷感といった症状の引き金になります。 仕事の合間に背筋を伸ばし、定期的に体を動かしましょう。 正しい座り方を維持すれば、首や肩にかかる負担は軽減されます。 なで肩などの骨格的な問題 生まれつきの骨格も、発症に大きく関係しています。 特に「なで肩」の方は、構造的に神経や血管が圧迫されるリスクが高い状態です。 鎖骨が下がることにより、体の中では以下のような問題が生じます。 なで肩による身体への影響 鎖骨と肋骨の隙間(肋鎖間隙)が狭くなる 少しの動きで神経に摩擦が生じる 腕の重みで神経が下に引っ張られる これらの特徴は、比較的筋力の弱い女性に多く見られる傾向が強いです。 日頃から肩周りの筋力を適度に鍛え、肩の位置を安定させましょう。 胸郭出口症候群のストレッチ方法についてよくある質問 ここでは、胸郭出口症候群のストレッチ方法についてよくある質問に回答していきます。 胸郭出口症候群は自分で治せる? 胸郭出口症候群のリハビリ方法は? それぞれの質問について詳しく解説します。 胸郭出口症候群は自分で治せる? 胸郭出口症候群を自分で治せるかどうかは、症状の程度や原因によって異なります。 軽度であれば、ストレッチや生活習慣の見直しで症状が軽減するケースはあります。 しかし、痛みが引いた状態でもセルフケアはあくまで対症療法のため、「根本的に治った」とはいえないでしょう。 また、以下のような状況では、医療機関を受診して治療を受けた方が良いです。 専門医の診断が必要なケース なで肩や頚肋など骨格に問題がある セルフケアを続けても痛みが変わらない 日に日に痛みやしびれが悪化している 自己判断で間違ったケアを続けると症状の悪化を招く恐れがあるため、ストレッチやマッサージの手順については、専門医に確認してから実施することをお勧めします。 症状が改善しない場合は無理に続けず、整形外科などの医療機関を受診してください。 胸郭出口症候群のリハビリ方法は? 医療機関で行うリハビリでは、専門家が原因を特定し、圧迫部位に合わせた適切な処置を施します。 一般的なリラクゼーションマッサージとは異なり、医学的評価に基づいた治療的アプローチで、神経や血管の通り道を広げることが目的です。 圧迫が起きている場所ごとに、以下のようなアプローチを選択します。 圧迫部位 主なリハビリ内容 斜角筋隙(首) 頸部周囲のマッサージや筋膜リリース 肋鎖間隙(鎖骨) 鎖骨の動きを正常に戻す関節可動域訓練 小胸筋下隙(胸) 硬化した小胸筋を直接緩めるマッサージ これらの手技に加え、再発を防ぐための姿勢矯正や筋力トレーニングも実施します。 根本的な原因を取り除くため、長期的な改善を目指すうえで有効な手段です。 胸郭出口症候群のストレッチと併せて再生医療をご検討ください 胸郭出口症候群は、正しいセルフケアを継続すれば、筋肉の柔軟性が高まり、痛みの軽減が期待できます。 しかし、長期間の圧迫で損傷した神経は、ストレッチだけで改善が難しいケースもあります。 従来の治療では、手術によって神経の圧迫を取り除くことで改善を目指していましたが、近年では手術せずに神経を治療する再生医療が注目されています。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて、損傷した神経の再生・修復を促す医療技術です。 再生医療の特徴 手術や入院をせずに神経痛を根本的に治療できる可能性 自己細胞を使うためアレルギー反応などの副作用が少ない 再生医療は、手術による術後リスクの負担を避けつつ、胸郭出口症候群による痛みを根本的に改善できる可能性があります。 当院リペアセルクリニックでは、再生医療による専門的な治療を提供しています。 「再生医療について詳しく知りたい」「つらい神経痛を早く治したい」という方は、ぜひ当院にご相談ください。
2025.11.28 -
- 脳出血
- 頭部、その他疾患
視床出血は脳の深い部分で起こるため、手足の麻痺だけでなく、「触った感覚がない」「焼けるような痛みが消えない」といった特有のつらい症状に悩まされる方が多くいらっしゃいます。 退院後も続くリハビリ生活の中で、「本当に回復するのだろうか」「家族として何をしてあげられるのか」という葛藤は尽きないでしょう。 本記事では、視床出血の基本的な情報からリハビリテーション、回復過程について詳しく解説します。 正しい知識と効果的なアプローチを知り、不安を少しでも和らげ、前向きな一歩を踏み出すためにぜひ参考にしてください。 また、視床出血のつらい後遺症には、再生医療による治療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さまの幹細胞を採取・培養してから患部に投与することで、損傷した組織の再生・修復を促す治療法です。 以下の動画では、当院の再生医療によって脳出血の後遺症が改善した症例を紹介しているため、併せて参考にしてください。 https://youtu.be/AoMLP77h-c4?si=vvEVpZ_T8_gBM1vb 視床出血とは?主な症状と後遺症 視床は脳のほぼ中央に位置し、嗅覚以外のあらゆる感覚情報を大脳へ送る「中継地点」としての役割を担います。 この重要な部位で出血が起きると、感覚の中継が途絶えたり、隣接する運動神経が圧迫されたりと、さまざまな障害が生じます。 視床出血の症状 視床出血の後遺症の種類 出血箇所で症状に違いはある? 以下では、主な症状や後遺症などを詳しく解説します。 視床出血の症状 視床出血直後から現れる症状は多岐にわたり、出血部位や血腫の大きさにより程度は異なりますが、主に以下の症状が見られます。 視床出血の代表的な症状 反対側の手足がしびれる感覚障害 片側の手足が動かない運動麻痺 意識レベルが低下する意識障害 両目が鼻先を見つめる眼球症状 特に「感覚障害」は視床出血の大きな特徴であり、しびれや感覚の鈍さが顕著に現れます。 重症化して脳室内に血液が入り込むと、深い意識障害を引き起こし、命に関わる危険性もあります。 また、両目が内側下方(鼻先)を向く「内下方共同偏視」は、視床出血特有のサインです。 視床出血の後遺症の種類 急性期を脱した後も、患者さまを長く苦しめる後遺症が現れることがあります。 視床は手術が困難な部位であるため、以下のような後遺症に対して長期的なリハビリが必要です。 後遺症 主な症状 視床痛 焼けるような激しい痛みが続く 感覚障害 手足の位置や物の感触が分からない 運動失調 麻痺はないがスムーズに動けない 中でも「視床痛」は発症から数ヶ月後に現れることが多く、通常の鎮痛剤が効きにくい難治性の痛みです。 風が当たる程度の刺激でも激痛を感じるため、生活の質を著しく低下させます。 また、記憶力の低下や注意散漫といった高次脳機能障害も、社会復帰を妨げる要因となります。 次の記事では、脳幹出血の後遺症について詳しく解説しているので、参考にしてください。 出血箇所で症状に違いはある? 視床出血では左右どちらで出血しても、出血部位とは反対側の感覚障害・運動麻痺が主な症状※です。 ※出典:J-STAGE「視床出血における左右半球の違いは歩行に影響を与えるのか?」 また、右脳は空間認識、左脳は言語機能を主に司っているため、身体の麻痺以外に以下のような特徴が現れます。 出血部位 主な症状の特徴 右視床出血 ・左半身の感覚障害、運動麻痺 ・血腫が大きく周囲の大脳皮質に影響すると「半側空間無視」が出ることもある 左視床出血 ・右半身の感覚障害、運動麻痺 ・血腫が大きく周囲の大脳皮質に影響すると「言語機能」に影響が出ることもある 出血が大きく周囲の大脳皮質にまで影響が及ぶと、右視床出血では「半側空間無視」、左視床出血では「言語機能の低下」などが見られることがあります。 しかし、これらは視床出血単独の症状というよりも、周囲組織への二次的な影響によるものです。 それぞれの特性を理解し、適切な介助やリハビリ環境を整えましょう。 視床出血のリハビリテーションと回復過程 視床出血からの社会復帰を目指す道のりは、時期ごとに「急性期」「回復期」「生活期」の3段階に分かれます。 急性期のリハビリ 回復期以降のリハビリ ここでは、特に症状改善の土台となる急性期から回復期のリハビリテーションについて解説します。 急性期のリハビリ 視床出血の急性期(発症直後から約2週間)では、血圧管理と再出血予防が優先されます。 しかし、安静にしすぎると筋力が衰えたり関節が固まったりする「廃用症候群」を招く可能性があるため、できる限り早期にリハビリを開始することが重要です。 全身状態の変化に注意しながら、以下のリハビリを開始します。 急性期リハビリの主な内容 関節が固まらないよう動かす関節可動域訓練 麻痺側の変形を防ぐポジショニング ベッド上で座る時間を増やす早期離床 早い段階から体を動かす準備を整え、スムーズな回復を目指します。 まずは「寝たきりを防ぐ」意識を持ち、廃用症候群の予防に努めましょう。 回復期以降のリハビリ 視床出血の病状が安定してから3〜6ヶ月間を「回復期」と呼び、脳機能の回復が最も期待できる期間へ移行します。 そのため、この時期にどれだけ集中してリハビリに取り組めるかが、最終的な回復レベルを左右するといっても過言ではありません。 退院後の生活を見越して、日常生活の動作訓練や後遺症に応じたリハビリを行います。 回復期の主なリハビリ内容 歩行訓練やバランス感覚など運動機能のリハビリ 言語機能など後遺症に応じたリハビリ 食事や着替え、トイレなど日常生活の動作訓練 患者さまの体力や状態に応じて段階的に増やしていき、1日最大3時間、集中的なトレーニングに取り組みます。 退院後も機能を維持するために、日常生活の中でリハビリを継続することが重要です。 【後遺症別】視床出血のリハビリテーションプログラム 視床出血のリハビリは、損傷部位や症状の程度に合わせた個別プログラムが必要です。 特に視床は「感覚の中継点」であるため、単に筋力を鍛えるだけでなく、失われた感覚を取り戻すアプローチが必要です。 感覚機能のリハビリ 運動機能のリハビリ それぞれの具体的な訓練内容を見ていきましょう。 感覚機能のリハビリ 視床出血で最も特徴的な後遺症である「感覚障害(しびれ、感覚鈍麻、視床痛)」に対しては、脳へ適切な感覚情報を送り直すトレーニングを中心に行います。 視床は全身からの感覚情報が集まる中継地点であるため、ここが損傷すると「触っている感じが分からない」あるいは「触れるだけで痛い」といった誤作動が生じやすくなります。 リハビリでは、以下のような訓練を通じて感覚の正常化を促します。 リハビリ 主な内容 物品識別訓練 目を閉じた状態でスポンジや木材などさまざまな素材に触れ、何かを当てる練習を行う。 感覚刺激入力 ブラシやタオルで皮膚を擦ったり、温水・冷水に触れたりして、感覚神経を刺激する。 代償手段の獲得 感覚が鈍い部分を目(視覚)で確認しながら動かすことで、脳に動きを認識させる。 根気強く感覚入力を続けることで、脳の可塑性(変化する力)を活かし、感覚のズレを修正していくことが目的です。 運動機能のリハビリ 出血の影響が運動神経の通り道(内包)にまで及んで片麻痺が生じている場合は、身体機能を維持・向上させるための運動リハビリテーションが不可欠です。 麻痺の程度は人それぞれですが、発症直後から段階を追って以下のような訓練を進めていきます。 リハビリ 主な内容 関節可動域訓練(ROM訓練) 麻痺した手足が固まらないよう(拘縮予防)、関節を他動的あるいは自動的に動かす。 基本動作練習 寝返り、起き上がり、座る、立つといった日常生活の土台となる動作を反復する。 バランス訓練 座位や立位での姿勢を保ち、転倒を防ぐための体幹機能を強化する。 歩行訓練 平行棒や杖を使用し、安全に歩くためのフォームや体重移動を習得する。 無理に動かすと痛み(視床痛)を増強させることもあるため、理学療法士と相談しながら、痛みが出ない範囲で適切に負荷をかけていくことが大切です。 視床出血の後遺症のリハビリテーションで意識すべきポイント 視床出血からの回復は長期戦となるため、漫然と訓練をこなすのではなく、効果を高めるための心構えが必要です。 本章では、患者さまとご家族が共有すべき2つのポイントを解説します。 リハビリの早期開始・継続 後遺症に合わせた看護・サポート これらを意識することで、停滞期を乗り越え、回復へとつなげられます。 リハビリの早期開始・継続 脳の神経回路が組み換えられる「可塑性」は、特に発症後3~6ヶ月の回復期が最も活発です。 急性期からベッドサイドで体を動かし始め、回復期で集中的に機能を取り戻すためのリハビリテーションを行いましょう。 また、退院後の生活期に入っても可塑性は持続するため、リハビリテーションを継続することが重要です。 効果が実感できず、「もう良くならない」と諦めて麻痺側を使わなくなると、動かせる機能まで失う「学習性不使用」に陥る可能性があります。 毎日の着替えや入浴、家事などの動作を丁寧に行えば、それは立派なリハビリになるため、焦らず長い目で見て、日々の習慣として定着させてください。 後遺症に合わせた看護・サポート 視床出血では、激しい痛みや意欲低下といった外見からは分かりにくい特有の症状が現れるため、周囲の理解を得にくい場合があります。 そのため、ご家族や介助者は、まず病気や患者さまの状況への理解を深め、できる限りのサポートをすることが大切です。 ご家族に求められるサポート 痛みが強い日は無理をさせず休息をとらせる 小さな変化を褒めて意欲を引き出す 転倒防止などの生活環境を整える 本人のつらさに寄り添い、精神的な安定を支える環境づくりが必要です。 患者さまの孤独感を取り除くことで、前向きに取り組むモチベーションが維持しやすくなります。 次の記事では、脳出血を再発させないためにできることについて解説しているので、参考にしてください。 視床出血の後遺症にはリハビリと併せて再生医療をご検討ください 視床出血の後遺症改善には、早期からのリハビリ開始と継続が不可欠であり、地道な積み重ねが生活の質を高めます。 しかし、懸命にリハビリを続けても「しびれが取れない」「麻痺が改善しない」と限界を感じるケースも少なくありません。 既存の治療に限界を感じているなら、新たな選択肢として「再生医療」をご検討ください。 再生医療は、患者さまの幹細胞を採取・培養してから患部に投与することで、損傷した組織の再生・修復を促す治療法です。 今までは損傷した脳細胞は元に戻らないとされてきましたが、医療技術の進歩によって改善が期待できるようになってきました。 「視床出血の後遺症にお悩みの方」「再生医療について詳しく知りたい方」は、当院リペアセルクリニックにご相談ください。
2025.11.28 -
- 脊椎
- その他
大人になってから背中や腰の痛みで病院に行ったら「側弯症」と診断され、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。 子供の病気だと思っていたのに、止まらない腰痛や背中の痛みに悩み、「手術が必要なのか」「もう治らないのか」と不安を抱える方は少なくありません。 本記事では、大人になってから現れた側弯症の治療法について詳しく解説します。 痛みを我慢するだけの生活を終わらせ、安心して過ごせる毎日を取り戻すために、本記事を役立ててください。 大人の側弯症の治し方とは?有効な治療法 大人になってから治療を始める場合、大きく分けて2つのアプローチがあります。 保存療法 手術療法 現在の進行度や痛みのレベルに合わせて、医師と相談しながら適した方法を選択しましょう。 以下では、それぞれの治療法について詳しく解説します。 保存療法 側弯症の治療法として、まずは体にメスを入れない保存療法から開始することが一般的です。 大人になってからの側弯症治療では、痛みの緩和を目的として以下のような治療が用いれられます。 治療内容 具体的な目的 内服薬・湿布 炎症を抑えて腰や背中の痛みを和らげる 神経ブロック注射 坐骨神経痛など強いしびれを緩和する これらの処置を続けながら、専門医による定期的な診察とレントゲン検査をして背骨の角度を確認します。 また、側弯症治療のイメージで多いコルセットを用いた「装具療法」は、成長期が終了している大人の場合、治療効果は限定的です。 脊柱を外側から支えることで、一時的な痛みの緩和に役立つ場合がありますが、 成長期が終了した大人では、変形の矯正や進行防止効果は期待できません。 大人になってからの側弯症は、痛みをコントロールしながら経過観察していくケースがほとんどです。 手術療法 保存療法を継続しても痛みが改善しない、あるいは変形が高度で内臓への影響が懸念される場合は、手術を検討します。 曲がってしまった背骨を金属製のボルトやロッドで固定し、真っ直ぐに矯正する方法で、主な術式には「後方矯正固定術」と「前方矯正固定術」の2種類があります。 入院期間は、患者さまの年齢や症状によって異なりますが、一般的には2〜4週間程度が目安です。 術後はコルセットを装着し、継続的にリハビリに取り組みながら社会復帰を目指します。 軽度の側弯症は経過観察をする場合もある 背骨の曲がりが小さい段階では、すぐに装具の装着や手術を行うわけではありません。 一般的に側弯症のカーブが25度未満であれば「軽度」とみなされ、特別な処置をせずに定期的に経過観察を行います。 ただし、「治療しない=何もしなくて良い」というわけではありません。 側弯症が気づかないうちに進行する恐れがあるため、数ヶ月ごとに専門医の診察を受けたり、レントゲン検査で状態の確認をしたりすること重要です。 もし側弯症が悪化し、カーブが25度以上に達した場合、成長期であれば進行を抑えるために装具(コルセット)の着用を検討します。 大人になってから側弯症になる?主な原因や症状 成人してから背骨の曲がりを指摘されるケースは珍しくありません。 なぜ大人になってから症状が出る・診断されるのか、そのメカニズムとサインを解説します。 大人になってから側弯症になる原因 大人の側弯症でみられる症状 子供の側弯症との違いは? ご自身の状況と照らし合わせ、正しく病態を把握しましょう。 大人になってから側弯症になる原因 大人になってから側弯症の症状が出る・悪化する原因は、大きく分けて「子供時代からの進行」と「加齢による変化」の2パターンがあります。 基本的に子供時代に発症した「思春期特発性側弯症の成人期遺残」であり、大人になってから新規発症するケースは稀です。 成長期に発症した側弯症の軽いカーブを放置することで、大人になってから悪化し、症状が現れるケースが多いです。 一方で、年齢とともに背骨のクッションである椎間板や関節が傷んでしまうケースで発症する可能性もあります。 水分を失った椎間板が潰れ、支えきれなくなった背骨が徐々にねじれてしまいます。 また、骨粗しょう症による圧迫骨折が引き金になることもあります。 大人の側弯症でみられる症状 大人の側弯症の症状は、子供の側弯症とは異なり、はっきりとした「痛み」や「しびれ」を伴うのが特徴です。 主な症状は、以下のとおりです。 症状 具体的な状態 慢性的な痛み 腰や背中が重苦しく痛む 神経障害 お尻から足にかけてのしびれ(坐骨神経痛) 歩行障害 長く歩くと足が痛み、休むとまた歩ける(間欠性跛行) 外見の変化 肩の高さが違う、ウエストのくびれが左右非対称 稀ではありますが、重症化して非常に高度な変形(通常70度以上)に達した場合、内臓が圧迫されることで呼吸機能の低下や逆流性食道炎などを招く恐れもあります。 「ただの腰痛」と我慢せず、異変を感じたら早めに医療機関を受診しましょう。 子供の側弯症との違いは? 同じ「側弯症」という病名でも子供と大人では性質が異なり、主に「症状の有無」と「治療のゴール」に大きな違いがあります。 それぞれの症状や治療目的は、以下のとおりです。 項目 子供(思春期特発性) 大人(成人脊柱変形) 症状 ほとんどない(無痛が多い) 強い腰痛や足のしびれ 発症原因 原因不明なことが多い 思春期特発性側弯症の進行・悪化、加齢変性や骨粗しょう症による新規発症 進行要因 身長の伸び(成長)に伴う 加齢による骨や関節の劣化 治療目的 カーブの進行予防(矯正) 痛みの緩和と生活の質改善 子供の場合は自覚症状がほとんどないため発見が遅れがちですが、大人は痛みをきっかけに病院を訪れる方が大半です。 また、大人になってから症状を自覚した方でも、実は子供の頃から側弯症だった(思春期特発性側弯症の成人期遺残)というケースがあります。 大人の側弯症の治し方についてよくある質問 ここでは、大人の側弯症の治し方についてよくある質問に回答していきます。 側弯症でやってはいけないことは? 側弯症はストレッチで治る? 側弯症を放置するとどうなる? 正しい知識をもち、悪化を防ぐ生活習慣を身につけましょう。 側弯症でやってはいけないことは? 側弯症は、以下のような習慣が側弯症のカーブを悪化させたり、痛みを増す可能性があるため注意が必要です 側弯症でやってはいけないこと 長時間同じ姿勢で座り続ける(デスクワークなど) 重い荷物を片側の肩だけで持つ 体を極端にひねるスポーツを無理に行う など 上記のように背骨に偏った負担をかけ続ける動作は、変形を強めたり痛みを悪化させたりする要因になります。 仕事で座る時間が長い場合は、こまめに休憩を挟んで体を動かしましょう。 また、荷物を持ち運ぶカバンはリュックサックにするなど、左右均等に重さがかかる工夫をしてください。 以下の記事では、側弯症の方がやってはいけないことについて詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。 側弯症はストレッチで治る? 骨の変形そのものは物理的な矯正が必要なため、ストレッチだけで曲がった骨を完全に真っ直ぐに戻すのは困難です。 ただし、治療の補助としては有効なケースもあります。 アプローチ 期待できる役割 ストレッチ 固まった筋肉をほぐし、痛みを緩和する 整体・手技療法 全身のバランスを整え、動きやすくする 専門的なリハビリ 正しい姿勢を維持する筋力をつける しかし、整体などで一時的にバランスを整えても、普段の姿勢が崩れていれば元に戻ってしまいます。 ストレッチは「治す手段」ではなく、「症状を和らげ、進行を防ぐためのケア」として活用しましょう。 また、次の記事では背骨が曲がった状態を治すストレッチについて解説しているので、ぜひ参考にしてください。 側弯症を放置するとどうなる? 側弯症を適切な対処をせずに放っておくと、加齢とともに症状が段階的に悪化するリスクがあります。 具体的には、側弯症が悪化することで、外見の歪みが進行し、背中や腰の痛みが強くなったり、神経痛が生じます。 また、稀ではありますが、カーブが70度を超えるような非常に高度な変形の場合、肺や心臓のスペースが狭くなり、心肺機能に影響を及ぼすケースもあります。 健康寿命を縮めないためにも、診断を受けたら放置せず、継続的な治療に取り組みましょう。 大人の側弯症を治すには早期受診と適切な治療を受けることが重要 大人の側弯症は、カーブが25度未満で軽度の場合、定期的な診察と検査による「経過観察」となります。 しかし、日常生活の過ごし方や、加齢とともに変形が進み、生活に支障をきたす恐れがあるため、違和感を覚えたら早めに専門医を受診し、現在の状態を正しく把握しましょう。 放置して高度な側弯症まで進行してしまった場合は、手術が検討されます。 また、側弯症の手術後の後遺症の神経症状(しびれ)・慢性的な痛みが出た場合には、「再生医療」という選択肢があることを覚えていただきたいです。 再生医療の幹細胞治療は、患者さま自身の幹細胞を採取・培養して治療に用いることで損傷した神経組織の再生・修復を促す医療技術です。 自己細胞を用いるためアレルギー反応などの副作用のリスクが少なく、従来の治療では改善が難しかった症状への新たなアプローチとして注目されています。 >再生医療による脊髄損傷改善の症例はこちら 「再生医療について詳しく知りたい」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックにご相談ください。
2025.11.28 -
- 腰
「腰やお尻の痛みが長期間引かない」「椅子から立ち上がる瞬間にズキッと走る痛みがある」 その症状は、単なる腰痛ではなく骨盤にある「仙腸関節炎(せんちょうかんせつえん)」かもしれません。 画像診断では異常が見つかりにくく、「原因不明」と診断されがちな病気ですが、適切な治療とセルフケアを行えば着実に改善を目指せます。 しかし、誤った対処を続けると慢性化し、生活の質を大きく下げてしまう恐れもあります。 本記事では、仙腸関節炎の主な治療法から自宅でできるセルフケアについて詳しく解説します。 長引く痛みに別れを告げ、快適な日常を取り戻すためのガイドとして、ぜひ最後までご覧ください。 従来の治療で十分な効果が得られない場合や、手術は避けたいけれど早期に治したいとお考えの場合は、「再生医療」が選択肢の一つです。 再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を用いて、炎症を起こしている組織や傷ついた機能の再生・修復を促す治療法です。 「再生医療について詳しく知りたい」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックにご相談ください。 仙腸関節炎の治し方は?主な治療法 仙腸関節炎の治療は、基本的に手術を伴わない「薬物療法」「装具療法」「リハビリ」などの保存療法から開始します。 痛みのレベルや生活環境に合わせて、医師と相談しながらプランを組み立てましょう。 薬物療法 装具療法 リハビリテーション 仙腸関節ブロック注射 関節運動学的アプローチ(AKA-博田法) 手術療法 以下では、それぞれの治療法について具体的に解説します。 薬物療法 痛みが激しい時期は、まず薬を使って炎症を鎮めます。 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や鎮痛剤を服用し、日常生活の動作を楽にすることが第一歩です。 治療の種類 特徴 内服薬・湿布 全身または局所の炎症を抑える基本的な処置 局所麻酔(注射) 関節を覆う靭帯に打ち、痛みを和らげる ステロイド注射 強い炎症がある場合に関節内へ注入する 飲み薬だけでは痛みが引かない場合、ステロイド注射など患部に直接アプローチする方法もあります。 まずは靭帯への注射を試み、就寝時などに痛みが残るようであれば、関節内部への注入を検討します。 装具療法 装具療法は骨盤ベルトやコルセットを活用し、患部を物理的に安定させる方法です。 ゴム製のベルトなどで骨盤を締め付けることで、グラグラと不安定になった関節をサポートします。 関節の適合性が良くなると、以下のメリットが期待できます。 動作時の痛みが和らぐ 患部への負担が減り再発を防ぐ 特に出産をきっかけに発症した女性や、症状が慢性化している方に適しています。 リハビリテーション リハビリテーションでは運動療法や物理療法を取り入れ、再発しにくい体を作ります。 仙腸関節炎のケアとして一般的なアプローチです。 特に以下のポイントを強化します。 腰や骨盤まわりのストレッチ 骨盤底筋や体幹(インナーマッスル)の強化 負担のかからない正しい姿勢の習得 筋肉を柔軟にし、自前の筋肉で骨盤を支えられるようになれば、関節へのストレスは軽減されます。 電気治療などを併用し、痛みをコントロールしながら進めましょう。 仙腸関節ブロック注射 仙腸関節ブロック注射は、痛みの発生源に麻酔薬を注入し、神経の興奮を抑える処置です。 「診断」を兼ねて実施されるケースもあります。 手順としては、まず関節周囲の靭帯へ注射し、効果が不十分な場合は関節内部へアプローチします。 即効性があり一時的に楽になりますが、あくまで対症療法です。 根本的な解決を目指すため、リハビリなど他の治療と組み合わせる場合もあります。 関節運動学的アプローチ(AKA-博田法) 関節運動学的アプローチ(AKA-博田法)は、医師の手技によって、引っかかっている関節の動きを調整する方法です。 わずかなズレや機能不全を修正し、スムーズな動きを取り戻します。 ただし、この技術は習得が難しく、施術者の技量によって効果が左右されます。 誤った方法では悪化する恐れもあるため、日本AKA医学会の認定医など、専門的な知識をもつ医師に相談しましょう。 手術療法 保存療法を半年以上続けても改善せず、生活に大きな支障がある場合は手術を検討します。 ボルトなどで関節を固定し、動かないようにする処置です。 手術が選択肢に入る目安は以下のとおりです。 椅子に15分以上座っていられない うつ伏せでないと眠れないほどの痛みがある 脚にしびれが出ており、歩行に杖が必要 他の病気が隠れていると術後も痛みが残る可能性があるため、慎重な判断が求められます。 仙腸関節炎は自分で治せる?自宅でできるセルフケア 仙腸関節炎は、自分で治すことは困難です。 ズレてしまった関節や炎症を根本的に治すには、専門医による適切な処置が欠かせません。 しかし、通院と並行して自宅でケアに取り組むことは、痛みの悪化を防ぎ、治療効果を高めるために役立ちます。 安静にして骨盤ベルトを装着する 梨状筋をマッサージする あくまで「補助的な対策」として、無理のない範囲で取り入れましょう。 安静にして骨盤ベルトを装着する 痛みが強いときは、まずは患部を休ませることが基本です。 無理に動かさず、安静を保ちましょう。 そのうえで不安定になった仙腸関節を外側から締め付け、動きをサポートする「骨盤ベルト」を活用するのがおすすめです。 ただし、24時間つけ続けると筋力が低下し、かえって自分の力で支えられなくなる恐れがあります。 医師の指示に従い、痛みが強い時間帯や動くときだけ装着するなど、メリハリをつけて使用しましょう。 梨状筋をマッサージする 仙腸関節に隣接する「梨状筋(りじょうきん)」をほぐすのも有効です。 この筋肉はお尻の奥にあり、関節炎になると緊張して硬くなりやすいため、ほぐすことで痛みの緩和につながります。 梨状筋マッサージの手順 膝を立てて座る マッサージしたい側のお尻の下にストレッチポールやテニスボールを置く 体重をかけながら、お尻を前後左右に動かして筋肉を刺激する 上記の梨状筋マッサージを1回30秒~1分程度、1日2〜3回を目安に行いましょう。 ただし、炎症が激しい急性期にマッサージを行うと、逆効果になる場合があるため、注意が必要です。 痛みが強まるようであればすぐに中止し、医師へ相談してください。 仙腸関節炎が悪化するやってはいけないこと 何気ない日常動作が、知らず知らずのうちに関節への負担を倍増させていることがあります。 治療の効果を下げないためにも、以下の行動は避けましょう。 避けるべき主な行動リスト 重い荷物を持ち上げる 腰を強くひねるスポーツ 長時間同じ姿勢で座り続ける 痛みを我慢して長時間歩く 片脚立ち、片脚に体重を集中させる あぐらや横座り 急な方向転換、ジャンプ動作 「動かせば治る」と勘違いし、痛みを我慢してストレッチやウォーキングを行うのは逆効果です。 炎症が悪化し、治るまでの期間が長引いてしまいます。 仙腸関節炎の治し方についてよくある質問 ここでは、仙腸関節炎の治し方についてよくある質問に回答していきます。 仙腸関節炎はどのくらいで治る? 仙腸関節炎にロキソニンは効く? 仙腸関節炎と椎間板ヘルニアの違いは? 疑問や不安を解消し、前向きに治療に取り組みましょう。 仙腸関節炎はどのくらいで治る? 仙腸関節炎は症状の重さや関節の状態によって、完治までの期間は大きく変動します。 AKA-博-田法を参考にした治療期間の目安は、以下のとおりです。 状態 治療期間の目安 単に関節の動きが悪い場合 1〜2回の治療で改善が見込める 動きが悪く、炎症がある場合 月1〜2回の通院で約3ヶ月 炎症を繰り返す特殊なタイプ 完治は難しく、定期的なメンテナンスが必要 軽度であれば数週間から1ヶ月程度のリハビリで良くなるケースも少なくありません。 しかし、炎症が慢性化している場合は数ヶ月単位の時間が必要です。 焦らず根気よく治療を続け、生活習慣の見直しも並行して進めましょう。 仙腸関節炎にロキソニンは効く? ロキソニンなどの鎮痛剤(NSAIDs)は、痛みを一時的に抑える手段として有効です。 薬の成分が炎症を鎮めるため、辛い痛みが和らぎ日常生活が送りやすくなります。 ただし、これはあくまで「対症療法」であり、病気の根本原因を治すものではありません。 薬の効果が切れれば、痛みは再び現れます。 薬で痛みをコントロールしながら、リハビリや物理療法、ブロック注射などを組み合わせ、関節の機能を正常に戻すアプローチが欠かせません。 薬だけに頼らず、多角的な視点で治療を進める必要があります。 仙腸関節炎と椎間板ヘルニアの違いは? どちらも腰やお尻に痛みが出ますが、原因となる場所や症状の特徴に違いがあります。 主な違いは、以下のとおりです。 項目 仙腸関節炎 椎間板ヘルニア 原因 骨盤にある関節の炎症やズレ 背骨のクッション(椎間板)が神経を圧迫 痛みの場所 片側の腰やお尻、脚の付け根 腰から足先にかけての広範囲 特徴的な症状 座りっぱなしで痛む、動き始めが辛い 足に強いしびれや放散痛が走る 仙腸関節炎はレントゲン等の画像診断では異常が見つかりにくく、診断が難しい病気です。 自己判断で決めつけず、専門医による詳細な検査を受けて、正しい病名を特定してください。 また、次の記事では坐骨神経痛と腰椎椎間板ヘルニアの違いについて解説しているので、併せて参考にしてください。 仙腸関節炎の早期改善には再生医療をご検討ください 仙腸関節炎は、焦らず適切な保存療法を続け、日常生活での負担を減らすことで多くのケースで改善が見込めます。 しかし、中には慢性化してしまい「リハビリを続けても痛みが残る」「ブロック注射の効果がすぐに切れてしまう」とお悩みの方もいらっしゃいます。 もし、従来の治療で十分な効果が得られない場合や、手術は避けたいけれど早期に治したいとお考えの場合は、新たな選択肢として「再生医療」をご検討ください。 再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を用いて、炎症を起こしている組織や傷ついた機能の再生・修復を促す治療法です。 自己細胞のみを使用するため、アレルギー反応や拒絶反応などの副作用のリスクが低く、長引く痛みに対する根本的な解決策として注目されています。 「再生医療について詳しく知りたい」「早く治したい」とお考えの方は、ぜひリペアセルクリニックにご相談ください。
2025.11.28 -
- 内科
高血圧の治療薬を服用中は、食事との組み合わせに細心の注意が必要です。 特に柑橘類には、薬の副作用を強めすぎてしまう種類がグレープフルーツ以外にも存在します。 本記事では、グレープフルーツ以外に避けるべき果物や、相互作用の心配が少ない種類について詳しく解説します。 また、高血圧が招く脳梗塞のリスクに備えるため、損傷した組織の再生・修復を促す再生医療についても紹介します。 食事への不安を解消し、将来の健康を守るために本記事を参考にしてください。 高血圧の薬でグレープフルーツ以外にも注意すべき柑橘類 薬との飲み合わせが悪いのはグレープフルーツだけではありません。 ここでは、注意が必要な種類を具体的に解説します。 注意すべき柑橘類【一覧】 果汁に注意すべき柑橘類 果皮に注意すべき柑橘類 注意すべき柑橘類を知り、日々の食事選びに役立てましょう。 また、次の記事では高血圧についてわかりやすく解説しているので、ぜひ参考にしてください。 注意すべき柑橘類【一覧】 薬の代謝を妨げる可能性がある「フラノクマリン類」を含む柑橘類は、グレープフルーツ以外にも複数存在します。 主な種類は、以下のとおりです。 注意すべき柑橘類【一覧】 グレープフルーツ スウィーティー メロゴールド バンペイユ レッドポメロ ダイダイ ブンタン ハッサク ※出典:J-STAGE「酵素免疫測定法による食物・生薬中のフラノクマリン類含有のスクリーニング」 これらは品種改良によって近い特性をもっているため、同様の成分を含みます。 一方で、温州みかんやデコポン、イヨカンなどは影響が少ないとされていますが、判断に迷った際は自己判断をせず、医師や薬剤師へ相談してください。 果汁に注意すべき柑橘類 果肉を絞ったジュースにもフラノクマリン類が含まれるため、果汁にも注意が必要です。 特に以下の柑橘類は果汁中のフラノクマリン類の含有量が高いため、飲み物として摂取する場合も注意が必要です。 柑橘名 果汁のDHB換算量(μg/mL) スウィーティー 17.5 グレープフルーツ 13.0 バンペイユ 12.5 メロゴールド 12.5 レッドポメロ 6.4 ※出典:J-STAGE「酵素免疫測定法による食物・生薬中のフラノクマリン類含有のスクリーニング」 健康のためにと飲んだジュースが、思わぬ不調を招く原因になる可能性があります。 該当する果物のジュースは避け、水やお茶を選びましょう。 以下のページでは、脳梗塞後に食べてはいけないものについて解説しているので、併せて参考にしてください。 果皮に注意すべき柑橘類 果肉・果汁の部分よりさらに注意が必要なのが、柑橘類の「皮」です。 果皮には果汁の何倍もの高濃度でフラノクマリン類が含まれている柑橘類があり、マーマレードや皮ごと食べる加工品はリスクが高まります。 特に含有量が多い柑橘類は、以下のとおりです。 柑橘名 果皮のDHB換算量(μg/mL) グレープフルーツ 3600.0 メロゴールド 3400.0 スウィーティー 2400.0 甘夏ミカン 1040.0 サワーポメロ 1000.0 ※出典:J-STAGE「酵素免疫測定法による食物・生薬中のフラノクマリン類含有のスクリーニング」 甘夏ミカンは果汁の数値が低いものの、皮にはフラノクマリン類が多く含まれます。 皮の砂糖漬けやジャムなどは口にしないよう注意しましょう。 高血圧の薬と相互作用の心配が少ない食材 高血圧の治療中でも、すべての柑橘類を避ける必要はありません。 成分分析の結果、果汁に含まれるフラノクマリン類が検出されない、または極めて微量で影響が少ないとされる種類も確認されています。 分類 主な果物名 定番の柑橘類 温州みかん、デコポン、イヨカン、ポンカン オレンジ類 スウィートオレンジ、マンダリンオレンジ 香酸柑橘類 ゆず、カボス、スダチ その他 リンゴ、ブドウ、バナナ、イチゴ これらは日常的に手に入りやすく、適量であれば薬の効果を強めすぎてしまうリスクも低いです。 以下の動画では、血糖値を下げるために効果的なことについて解説しているので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/XsADuZQd4wc?si=xv2dvdcy5DiOUXG7 高血圧の薬とグレープフルーツの相互作用について 高血圧の治療薬、特にカルシウム拮抗薬を服用している間は、グレープフルーツの摂取を控える必要があります。 なぜ一緒に食べてはいけないのか、体内で起きている反応とリスクについて解説します。 薬の効果を妨げてしまう 摂取量に比例してリスクが高まる 正しいメカニズムを理解し、ご自身の体を副作用から守りましょう。 薬の効果を妨げてしまう グレープフルーツに含まれる「フラノクマリン類」と呼ばれる成分が、薬の代謝を妨げて副作用を引き起こします。 通常、薬は小腸にある酵素によって適度に分解され、体内に吸収されます。 しかし、フラノクマリン類はこの酵素の働きを阻害するため、薬が分解されずにそのまま体内に吸収され、血中濃度が想定以上に高くなります。 結果として、薬が効きすぎてしまい、以下の症状が出る恐れがあります。 主な症状 具体的な状態 過度な血圧低下 ふらつき、立ちくらみ 脳への血流不足 めまい、頭痛 心臓への影響 動悸、頻脈 上記のような影響は、一度フラノクマリン類が含まれる柑橘類を食べると数日間続く場合があります。 薬を服用している期間は、ジュースや加工品を含めて摂取を避けましょう。 摂取量に比例してリスクが高まる フラノクマリン類が含まれる柑橘類は、食べる量が増えれば増えるほど、体への悪影響も大きくなります。 一般的に、グレープフルーツジュース1杯程度でも薬の代謝に影響を与えますが、果実を丸ごと食べたり、濃縮ジュースを飲んだりすると、さらにリスクは跳ね上がります。 体質や薬の種類によって差はありますが、多量摂取は危険な副作用を招く原因になります。 特に高齢の方や肝臓・腎臓の機能が低下している方は、薬の成分が体から抜けにくいため、より慎重な管理が必要です。 高血圧の薬を服用中にグレープフルーツを食べてしまったときの対処法 万が一、グレープフルーツや柑橘類を食べてしまった場合でも焦りは禁物です。 体調の変化を観察し、適切な行動をとりましょう。 高血圧の薬を服用中にグレープフルーツを食べてしまったときの対処法 激しい運動を避け安静にする 血圧や体調の変化を記録する 異変があれば医療機関へ連絡する 摂取直後に症状が出るとは限らないため、数時間は激しい運動や入浴を避け、自宅で安静に過ごしましょう。 特に注意すべき症状は、以下のとおりです。 症状の分類 具体的なサイン 血圧低下 めまい、ふらつき、立ちくらみ 心臓の異常 動悸、胸の苦しさ、頻脈 その他 強い倦怠感、頭痛、冷や汗 これらの症状が現れた場合は、すぐに医師または薬剤師に連絡し、指示を仰いでください。 「薬を飲むのをやめる」「量を減らす」といった自己判断は、症状を悪化させる原因になるため、注意しましょう。 必ず専門家の指示に従いましょう。 高血圧の薬と柑橘類に関してよくある質問 ここでは、高血圧の薬と柑橘類に関してよくある質問に回答していきます。 高血圧の薬にレモンは大丈夫? フラノクマリンが多い柑橘類は? 正しい知識を身につけ、日々の食生活に取り入れましょう。 高血圧の薬にレモンは大丈夫? レモンは、高血圧の治療薬を服用中の方でも相互作用の心配が少ない食材です。 グレープフルーツとは異なり、レモンの果肉・果汁には薬の代謝を妨げる成分「フラノクマリン類」がほぼ含まれていません。 同様にフラノクマリン類含有量が少ない主な柑橘類は、以下のとおりです。 温州みかん カボス ゆず すだち デコポン しかし、ほとんどの柑橘類で果肉・果汁よりも果皮の方に多くのフラノクマリン類が含まれているため、皮には注意が必要です。 相互作用の心配が少ないレモンでも、過剰摂取や果皮を食べないようにしてください。 フラノクマリンが多い柑橘類は? フラノクマリン類を多く含み、薬との飲み合わせが悪い柑橘類は複数存在します。 特に注意が必要な種類は、以下のとおりです。 フラノクマリン類が多い柑橘類 グレープフルーツ スウィーティー メロゴールド バンペイユ レッドポメロ ダイダイ ブンタン ハッサク など これらは果肉だけでなく、果皮にも高濃度の成分が含まれるため、柑橘類の皮を材料としたマーマレードなどの加工品も避ける必要があります。 見た目だけでは判断が難しいため、迷った際は口にせず、主治医や医療機関に確認しましょう。 高血圧の薬にはフラノクマリンの多い柑橘類に注意しよう 本記事では、薬との飲み合わせが悪い柑橘類について解説しました。 特に以下の点は、日々の生活で意識する必要があります。 グレープフルーツ、甘夏ミカン、スウィーティーなどは避ける 果肉だけでなく、果汁や果皮を使った加工品も控える レモンや温州みかんは相互作用の心配が少ないため代用できる 正しい食事制限を続けることは、血圧を安定させ、将来的な「脳梗塞」を防ぐために欠かせません。 高血圧の状態が長く続くと、血管に負担をかけ続けて動脈硬化を進行させるリスクがあり、将来的に脳の血管が詰まってしまう可能性を高めます。 もし、薬によるコントロールだけでなく、より根本的な予防を検討したい場合は「再生医療」も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さま自身の細胞や血液を使って傷ついた血管や組織の再生・修復を促す治療法です。 脳梗塞の予防や、発症後の機能回復に役立つ新たなアプローチとして注目されています。 ご自身の健康を守るために、食事の管理と併せて、再生医療という選択肢も検討してみてください。 >再生医療による脳梗塞(脳卒中)の症例はこちら 「再生医療について詳しく知りたい」という方は、当院リペアセルクリニックにご相談ください。
2025.11.28 -
- 脳出血
ご家族が突然「橋出血」を発症し、回復の見込みや後遺症など、予後について不安を抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。 脳幹の一部である「橋」は生命維持に関わる重要な場所であるため、橋での出血は重篤な症状が出やすい特徴があります。 しかし、決してすべてのケースで希望がないわけではありません。 本記事では、橋出血とはどのような病気か、主な後遺症や治療法についてわかりやすく解説します。 病態を正しく理解し、焦らず治療に向き合うために、ぜひ参考にしてください。 また、近年の脳出血治療に注目されている、後遺症改善や再発予防につながる再生医療についても知っておきましょう。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、損傷した組織の再生・修復を促す医療技術です。 以下の動画では、再生医療によって脳出血の後遺症にお悩みだった患者さまの改善症例を紹介しているので、併せてご覧ください。 https://youtu.be/c4GQzzt7v6Y?si=nVcGiEOUfTXLfix1 「脳出血の後遺症について相談したい」「再生医療について詳しく知りたい」という方は、当院リペアセルクリニックにご相談ください。 橋出血とは 橋出血とは、脳幹の一部である「橋(きょう)」と呼ばれる部位で出血する脳出血の一つです。 橋は、呼吸・心臓の動き・意識・手足の運動など、生命維持に欠かせない機能を支える重要な場所です。 そのため、橋で出血が起こると、症状が急激に現れやすく、意識の低下、手足の麻痺、呼吸の異常など、命に関わる重い症状が起こることがあります。 脳の中でも生命活動そのものを担う部分で起こる出血であるため、橋出血は脳出血の中でも重症化しやすいタイプとされています。 橋出血の主な症状 橋出血では、以下のような症状が突然現れることがあります。 意識障害(突然反応がなくなる、呼びかけに答えない) 手足が動かない、急な麻痺 呼吸が不安定になる、無呼吸 目がうまく動かない(眼球が揺れる・固定する) 強いめまい、ふらつき 橋は「脳幹」と呼ばれる生命維持に必要不可欠な部位のため、出血が起きると意識・呼吸・運動の機能が急激に障害されることが特徴です。 また、眼球を動かす神経が通っているため、「目が動かない・左右に揺れる」といった症状も現れやすいとされています。 症状は急速に進むことが多いことから早期治療が重要なので、上記のような症状が見られた場合は、ためらわずに救急要請を行いましょう。 橋出血の主な原因 橋出血の主な原因として、高血圧と血管奇形の2つが挙げられます。 高血圧 血管奇形 原因によって発症のしやすさや治療方針が異なるため、それぞれの特徴を理解しておくことが大切です。 高血圧 橋出血の主な原因として、高血圧が挙げられます。 高血圧が長期間続くと、脳幹の橋へ向かう細い血管に強い負担がかかり、血管壁が耐えきれずに破れてしまうことで出血が起こります。 橋は小さな範囲に多くの重要な神経が集まっているため、一度出血が広がると短時間で重症化しやすく、意識障害・呼吸の異常・手足の麻痺などが突然現れるのが特徴です。 高血圧が原因の場合、損傷を受けた脳幹の回復を目的とした手術は基本的に行われず、血圧管理・呼吸や循環の安定化など、全身管理が治療の中心となります。 血管奇形 高血圧性よりも比較的若い年代に発症する可能性がある原因として、脳の血管奇形が挙げられます。 代表的なものに「海綿状血管腫」と呼ばれる血管の塊があり、生まれつき異常な毛細血管様の血管が集まって形成されると考えられています。 血管奇形による橋出血は、少量の出血で重症になりにくい一方、再発しやすいことが特徴です。 そのため、出血が落ち着いた時期に手術が検討されるケースもあります。 橋出血で見られる後遺症 橋出血では、以下のような後遺症が残ることがあります。 手足の麻痺(四肢麻痺) 手足を動かすための「運動神経の通り道」が橋を通るため、出血によって神経が損傷し、手足が動きにくくなったり、完全に麻痺することがあります。 意識障害(覚醒しにくい・反応が乏しい) 意識を保つ役割を担う「網様体」が橋を通っており、障害されると覚醒しにくくなったり、反応が乏しくなることがあります。 呼吸障害 呼吸のリズムを調整する中枢が延髄と橋にあるため、出血の影響で呼吸が不安定になり、人工呼吸器が必要になることもあります。 眼球運動障害(目が動かない・揺れる) 目の動きをコントロールする神経が橋を通るため、出血でその経路が障害されると、目がうまく動かない・揺れるなどの症状が現れます。 橋出血が起こると複数の機能が同時に障害され、後遺症が重くなりやすいのが特徴です。 ただし、状態や治療経過によっては、リハビリなどを通じて少しずつ改善が見られる場合もあります。 橋出血は回復する?主な治療法 橋出血は、出血範囲や意識状態、治療開始のタイミングによって回復の程度が大きく異なりますが、適切な治療とリハビリによって改善が見られることもあります。 本章では、保存療法と手術療法の2つの治療法について解説します。 保存療法 手術療法 橋出血は脳の中心である「脳幹」で起こるため、重症になりやすい病気です。 それぞれどのような治療を行うのか確認し、もしものとき適切に対処できるようにしましょう。 保存療法 橋出血の治療では、多くのケースで出血の拡大を防ぎつつ、全身状態を安定させることを目的とした保存療法が中心となります。 橋は脳の奥深くに位置しており、重要な神経が密集しているため、直接メスを入れて血腫を取り除く手術はリスクが高いからです。 具体的には、以下のような治療・管理を組み合わせて行います。 血圧の管理 出血をこれ以上広げないよう、血圧を厳密にコントロールします。 呼吸・循環のサポート 脳幹の橋は呼吸中枢に近く、呼吸が不安定になることがあります。 必要に応じて人工呼吸器を使用します。 意識・神経症状の管理 意識状態や神経症状を注意深くモニタリングしながら全身管理を行います。 降圧薬を用いて血圧を厳重に管理したり、脳のむくみ(浮腫)を取る薬剤を点滴したりします。 集中治療室などで全身状態を安定させ、自然に血腫が吸収されるのを待つことが、回復への第一歩となります。 また、保存療法と並行して全身状態に注意したうえで早期からリハビリを始めることが重要です。 早期からリハビリを始めることで、長期的な機能回復や後遺症の軽減が期待できます。 手術療法 橋は生命維持の中枢であるため、メスを入れるリスクが高く、原則として血腫を直接取り除く手術(開頭手術)は行われません。 しかし、出血が脳室内に広がり、脳圧が急激に上がる危険な状態(急性水頭症)に陥った場合は、救命のための処置が行われる場合があります。 術式 目的・特徴 脳室ドレナージ術 脳室にチューブを入れ、溜まった血液や髄液を体外へ排出して脳圧を下げる。 内視鏡下血腫除去術 小さな穴から内視鏡を入れ、脳へのダメージを最小限に抑えつつ血腫を吸引する。 上記は、あくまで「二次的な脳への圧迫」を取り除くための手段です。 損傷した神経そのものを修復するわけではないため、適用は慎重に判断されます。 橋出血に関してよくある質問 本章では、橋出血に関してよくある質問について回答します。 橋出血の死亡率は? 脳出血と橋出血の違いは? 橋出血の初期症状は? 以下では、それぞれの質問に対して、簡潔にわかりやすく解説していきます。 橋出血の死亡率は? 橋出血は脳出血の中でも重症化しやすく、死亡率が高い傾向があります。 実際に、国内の臨床研究では退院時の死亡率が61%と報告※されています。 ※出典:J-STAGE「脳幹出血患者の予後に関する臨床的検討」 橋には、呼吸・意識・心臓の働きなど生命維持に関わる中枢が集まっているため、出血すると短時間でこれらが障害されるからです。 ただし、年齢・出血量・治療開始の早さなどによって大きく異なります。 脳出血と橋出血の違いは? 「脳出血」は脳の中で起こる出血の総称であり、「橋出血」は脳幹の一部である橋で出血を起こす脳出血の一つです。 橋出血は、脳幹という生命維持の中枢で起こるため、他の部位の出血と比較して重症化しやすく、治療の難易度が高いという特徴があります。 それぞれの関係性と特徴の違いは、以下のとおりです。 項目 脳出血(脳内出血の総称) 橋出血(特定部位の脳出血) 定義 脳内の血管が破れ出血することの総称 脳幹の「橋」という部位で出血した病態 出血部位 被殻、視床、小脳など 橋(脳幹の一部) 重症度 部位や出血量により軽度から重度までさまざま 生命中枢のため重篤になりやすい 主な治療方針 部位によっては血腫除去手術が可能 手術が難しく、保存療法が中心となる つまり、橋出血は「数ある脳出血の中でも、特に注意が必要なタイプ」と理解しておきましょう。 橋出血の初期症状は? 橋出血の初期症状は、下記のように突然現れることが多いです。 急な意識障害 手足の麻痺 呼吸の乱れ 眼球の固定・揺れ 激しいめまい 橋には、運動・呼吸・意識・眼球運動を司る神経が集まっているため、出血すると短時間で異常が出ることがほとんどです。 特に「急速な意識消失」と「著しい縮瞳(眼の瞳孔が収縮した状態)」は橋出血を疑う際の大きなサインとなります。 命に関わるケースもあるため、異変を感じたら一刻も早く医療機関につながることが大切です。 橋出血の再発予防や後遺症の治療には再生医療をご検討ください 橋出血とは、橋と呼ばれる脳幹の一部で出血する脳出血のタイプの一つです。 橋は、呼吸・心臓の動き・意識・手足の運動など、生命維持に欠かせない機能を支える重要な部位のため、重篤な症状が出やすい特徴があります。 脳出血は再発しやすい病気のため、高血圧の管理や生活習慣の見直しを行い、再発を予防することが重要です。 また、近年の脳出血治療では、後遺症改善や再発予防につながる再生医療が注目されています。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて損傷した組織の再生・修復を促す医療技術です。 「脳出血の後遺症について相談したい」「再生医療が自分に合うのか知りたい」という方は、当院リペアセルクリニックにご相談ください。
2025.11.28 -
- アキレス腱
アキレス腱断裂と診断されると、「どんなリハビリをするのか」「早く歩けるようになるにはどう進めれば良いのか」と不安を感じる方は多いのではないでしょうか。 アキレス腱断裂のリハビリメニューとして関節可動域訓練(ROM運動)・下腿三頭筋(ふくらはぎ)の筋力トレーニングなどが挙げられます。 この記事では、アキレス腱断裂のリハビリメニューや復帰までのスケジュール、再発防止の対処法について解説します。 また、アキレス腱断裂の回復スピードを高める選択肢の一つとして再生医療が注目されています。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、損傷した組織の再生・修復を促す医療技術です。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、再生医療の治療法や症例を公開しています。 リハビリを継続しても効果を実感できない方や、できるだけ早く日常生活やスポーツに復帰したいという方は、ぜひ参考にしてください。 アキレス腱断裂のリハビリメニュー4選 アキレス腱断裂の主なリハビリメニューは、以下の通りです。 関節可動域訓練(ROM運動) 下腿三頭筋(ふくらはぎ)の筋力トレーニング 荷重練習 ジョギングやジャンプなどの動作練習 アキレス腱断裂の回復には、段階に応じたリハビリメニューに取り組むことが重要です。 本章では、代表的な4つのメニューを紹介します。 関節可動域訓練(ROM運動) 関節可動域訓練(ROM運動)は、断裂後に硬くなりやすい腱や周囲の組織をほぐして足首の可動域回復を目指すリハビリです。 足首の動きが戻ることで、ふくらはぎやアキレス腱にかかる負担の軽減にもつながります。 関節可動域訓練の主な手順は、以下の通りです。 1.膝を曲げて踵を床に付ける 2.つま先をゆっくり下へ向け、足指を軽く握るように丸める 3.つま先をゆっくり上へ持ち上げ、足指を開く 4.2分間続ける リハビリ中に足首やアキレス腱に軽い突っ張りを覚えることがあります。 痛みや腫れを伴わない範囲であれば心配ない場合がありますが、違和感が強い場合は中止して医療機関に相談しましょう。 また、膝を伸ばしたまま動かすとアキレス腱が引き延ばされ、緩みにつながる場合があります。 腱が緩むと筋力回復が遅れて復帰が長引くおそれがあるため、膝を曲げた状態で実施しましょう。 下腿三頭筋(ふくらはぎ)の筋力トレーニング ふくらはぎの下腿三頭筋を鍛えることで、足首や膝の動きが改善し歩行の安定性が高まる効果が期待できます。 基礎的な筋力を取り戻すトレーニングの手順は、以下の通りです。 1.壁やテーブルに軽く手を添えて立つ 2.かかとをゆっくり持ち上げ、つま先立ちになる 3.ゆっくりかかとを下ろす 4.10回×1〜2セットを痛みのない範囲で継続する かかとを持ち上げるときは、ふくらはぎの収縮を意識してゆっくり行うことがポイントです。 動作中に違和感や強い張りを感じた場合は中止し、医師や理学療法士に相談してください。 荷重練習 荷重練習は、足に体重をかけることでふくらはぎや足首周囲の筋力を強化し、正しい歩行の獲得を目指すリハビリです。 最初は歩行器や松葉杖を使い、患側に体重を徐々にかけながら歩きます。 荷重練習の一例は、次の通りです。 1.断裂した足を一歩、つま先を外側に向けて踏み出す 2.健側の足を、断裂した足の位置に揃える 3.1・2を繰り返して少しずつ歩く 歩行中はお尻が後ろに下がらないよう意識し、下肢全体の筋力低下や正常歩行獲得の妨げにならないようにしましょう。 慣れてきたら支えなしで体重をかけ、距離を徐々に伸ばします。 痛みや腫れ、違和感が出た場合は中止し、無理をせずに医師や理学療法士に相談してください。 ジョギングやジャンプなどの動作練習 ジョギングやジャンプなどの動作練習を重ね、日常生活やスポーツの復帰を目指しましょう。 主な動作練習の流れは、以下の通りです。 1.歩行や軽いかかと上げ運動に慣れる 2.短距離のジョギングや縄跳び 3.片足ジャンプやステップ動作 4.徐々にスポーツに復帰 フォームを正しく保ち、ふくらはぎやアキレス腱の伸び縮みを意識しながら段階的に負荷を増やすことがポイントです。 スポーツ動作は複雑で瞬発力も必要なため、復帰までには通常6カ月程度の期間を目安に計画を立てましょう。 アキレス腱断裂のリハビリスケジュール【受傷から復帰まで】 アキレス腱断裂のリハビリスケジュールは、以下の通りです。 保存療法のスケジュール 手術療法のスケジュール 手術を行った場合でおよそ3カ月、手術をしない保存療法では約6カ月とされています。 治療方法は主治医と相談し、生活スタイルや希望に応じて判断しましょう。 保存療法のスケジュール アキレス腱断裂の保存療法では、手術を行わずに固定や装具で治す方法です。 手術に伴う感染や神経障害のリスクがなく、高齢者や持病がある方でも安全に取り組めます。 一方で、手術と比較すると再断裂の可能性がやや高く※完全に回復するまで時間がかかる場合があります。 ※出典:NEJM 保存療法のスケジュール例は、以下の通りです。 期間 内容 治療開始から2週間程度 足首を装具で安定させ、歩くときは松葉杖を使用して体重をかけないようにする 3~5週間目 装具の傾きを調整して、足に体重の一部だけをかける 6~8週間目 アキレス腱に徐々に体重をかける 10週間経過後 装具を外し、歩行や階段の昇り降りなどの動作を再開する 3〜6カ月 歩行能力と筋力を回復させる 6カ月以降 再断裂リスクを抑えつつ復帰準備を進める 保存療法では、装具や段階的な荷重練習を通して約6カ月かけて歩行能力と筋力の回復を目指します。 再断裂リスクがあるため、無理せず段階的にリハビリを進めましょう。 手術療法のスケジュール アキレス腱断裂の手術療法では、断裂した腱を縫合して再びつないで腱本来の機能回復を目指します。 再断裂のリスクは保存療法より低く※、スポーツ選手や早期復帰を希望する方に向いています。 ※出典:NEJM しかし、手術部位の感染や傷のトラブルや、低侵襲手術では神経障害のリスクもあるため治療法は医師と十分に相談しましょう。 手術療法のスケジュール例は、以下の通りです。 期間 内容 術後2週間程度 足首を装具で安定させ、歩くときは松葉杖を使用して体重をかけないようにする 3~5週間目 装具の角度を調整し、足に体重の一部をかける 6~8週間目 アキレス腱に徐々に体重をかける 8週間ごろ 経過が順調であれば装具を取り外す 10~12週間目 ジョギングや縄跳びなどの運動を開始する 4カ月ごろ 少しずつスポーツに復帰する 手術療法では約2~3カ月で歩行や階段の上り下りが可能になり、その後は段階的にスポーツ復帰を目指します。 リハビリ中は無理に体重をかけたり急に運動を始めたりせず、腱や筋肉の状態を確認しながら進めましょう。 アキレス腱断裂の予防・再発を防ぐための対処法 アキレス腱断裂の予防・再発を防ぐための対処法は以下の通りです。 カーフレイズ(つま先立ち運動) 軽い有酸素運動 アキレス腱周辺のストレッチ アキレス腱断裂の再発を防ぐには、ふくらはぎの柔軟性維持や日頃の負担コントロールが重要です。 とくに初期症状を放置すると断裂リスクが高まるため、痛みや張りがある段階で適切にケアしましょう。 以下の記事では、アキレス腱炎の対処法について解説しているので参考にしてください。 カーフレイズ(つま先立ち運動) アキレス腱を守るためには、ふくらはぎの筋力と柔軟性を高めることが重要です。 アキレス腱断裂の治癒後や予防・再発防止には、基本のカーフレイズに加えて負荷や動作を段階的に変えられるようにしましょう。 カーフレイズのバリエーション例は、以下の通りです。 椅子に座って行う 椅子に手をまっすぐつき、腰を90度に曲げて行う 階段や段差につま先を乗せ、かかとを床方向に下ろす ダンベルを両手で持ち、太ももの外側に置いて行う 片足ずつ行う 痛みや張りが強い日は負荷を下げ、自身の体力や状態に合わせて運動負荷を調整しながら取り組みましょう。 軽い有酸素運動 軽い有酸素運動は、筋肉やアキレス腱の柔軟性を高めるのに役立ちます。 柔軟性が向上すると運動時の衝撃が吸収されやすくなり、アキレス腱への負担が減って再断裂や新たなケガのリスク低下につながります。 アキレス腱に過度の負担をかけずに取り組める有酸素運動の一例は、以下の通りです。 エアロバイク 水中ウォーキング 水泳 軽いウォーキング 運動する際は、準備運動でふくらはぎやアキレス腱を十分に伸ばしてから始めましょう。 急な動きによる負担を防ぎ、断裂リスクの低下にもつながります。 アキレス腱周辺のストレッチ 運動前のアキレス腱周辺ストレッチは疲労予防や足首の可動域の向上、怪我リスクの軽減に役立ちます。 ストレッチの例を以下に紹介します。 1.床に座り、片足をまっすぐ前に伸ばす 2.反対の足は曲げて外側に倒す 3.伸ばした足のつま先にタオルを引っ掛ける 4.タオルをゆっくり引く 5.ふくらはぎが心地よく張った感じがしたら20秒キープ 6余裕があればタオルを短く持ち、負荷を少し増やす ストレッチ中は膝を伸ばし、背中はまっすぐに保つと効果的です。 腱や筋肉が心地よく伸びる範囲で行い、反動をつけずにゆっくり深呼吸しながらリラックスして実施しましょう。 アキレス腱断裂のリハビリメニューに関してよくある質問 アキレス腱断裂のリハビリメニューに関してよくある質問は、以下の通りです。 アキレス腱断裂のリハビリ頻度は? アキレス腱断裂のリハビリでかかとが痛いときはどうする? アキレス腱断裂で松葉杖を使うのはいつまで? それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。 アキレス腱断裂のリハビリ頻度は? 外来リハビリテーションでは受傷から約3カ月までは週1〜2回を目安に行い、その後6カ月までは回復状況や目標に合わせて頻度を調整するのが一般的です。 クリニックや回復状況によって異なりますが、通院期間の目安は4〜5カ月程度です。 日常生活での歩行に異常がなく下腿三頭筋の収縮が回復すればリハビリ終了となる場合があります。 自宅での運動も無理のない範囲で継続し、痛みや腫れの有無を確認しながら進めましょう。 アキレス腱断裂のリハビリでかかとが痛いときはどうする? アキレス腱断裂のリハビリ中にかかとに痛みを感じた場合は、無理に押したりマッサージしたりせず、運動は軽めに調整しましょう。 また、マッサージの方法や運動範囲については、必ず専門家に確認してください。 かかとが痛む主な原因は、以下の通りです。 アキレス腱付近の脂肪体が硬くなり、歩行や足首を上に反らせたときに腱の付け根が痛む かかとにつながる神経が刺激され、かかと自体が痛む アキレス腱の付着部が剥離骨折している とくに剥離骨折の場合、自宅での対処は困難です。 症状が続く場合は、早めに整形外科や理学療法士に相談しましょう。 アキレス腱断裂で松葉杖を使うのはいつまで? アキレス腱断裂で松葉杖を使うのは手術療法の場合1〜2週間、保存療法の場合4~6週目程度が目安です。 個人の回復状況によって異なるため、松葉杖を外すタイミングやリハビリの進め方は主治医や理学療法士と相談しながら進めましょう。 以下の記事では、アキレス腱断裂から歩けるまでの期間について解説しているので参考にしてください。 アキレス腱断裂の早期回復を目指すなら再生医療をご検討ください アキレス腱断裂の具体的なリハビリメニューは、以下の通りです。 関節可動域訓練(ROM運動) 下腿三頭筋(ふくらはぎ)の筋力トレーニング 荷重練習 ジョギングやジャンプなどの動作練習 アキレス腱断裂は、手術や保存療法により回復が可能であり、完治までの期間や運動再開までの速度には個人差があります。 早期回復や腱組織の修復をより効率的に目指したい場合、再生医療による治療が選択肢の一つとして注目されています。 再生医療は、患者さまから損傷した細胞を幹細胞を採取・培養し、患部(アキレス腱)に投与することで組織の修復を促す治療法です。 手術や入院せずに早期復帰が目指せる点や、損傷したアキレス腱の根本的な改善を目指せる点が特徴です。 完治までにかかる時間やリスクを抑えてアキレス腱の改善を目指したい方は、ぜひ当院リペアセルクリニックへご相談ください。
2025.11.28 -
- 首
首の痛みや違和感が続き、「首の骨がずれているのでは?」と不安に感じている方は多いのではないでしょうか。 首の骨(頚椎)は、頭を支え神経の通り道を守る重要な部分です。 わずかなずれでも神経や筋肉を圧迫し、痛みやしびれ、肩こりなどの不調を引き起こすことがあります。 本記事では、首の骨がずれる原因や考えられる疾患、診断方法について解説します。 また、首の骨のずれによる神経障害や痛みに対し、再生医療による治療が注目されています。 再生医療は、患者さまご自身の細胞や血液を活用して、損傷した組織や神経の再生・修復を促す医療技術です。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、再生医療に関する内容や症例を公開中です。 長引く首の痛みやしびれがなかなか改善しない方や、手術以外の方法で回復を目指したい方は、ぜひ参考にしてください。 首の骨がずれる主な原因 本章では、首の骨がずれる主な原因について解説します。 加齢による変形 外傷などの強い衝撃 不良姿勢 それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。 加齢による変形 首の骨がずれる主な原因の一つに、加齢による変形が挙げられます。 加齢に伴い、首の骨と骨の間にある椎間板の水分が減少し、骨にかかる負担が増えることで、骨の端にトゲ状の突起(骨棘)ができたり、骨の位置がずれたりすることがあります。 加齢による骨のずれは、一般的に次のような症状として現れます。 首の痛みや肩こり 手や腕のしびれ 手足の動きにくさ 歩行障害 放置すると症状が徐々に悪化し、日常生活に支障をきたす恐れがあるため整形外科を受診しましょう。 外傷などの強い衝撃 首の骨(頚椎)は、交通事故・転倒・スポーツなどによる強い衝撃で椎間板・靭帯・筋肉に負担がかかり骨の位置がずれたり損傷が生じたりする場合があります。 外傷による首の骨のずれは、放置すると慢性的な痛みや手足のしびれなどにつながる可能性があります。 とくに骨折や脱臼は神経に大きなダメージを与える可能性があるため、早急な治療が必要です。 事故や転倒後に首や肩の違和感、しびれを感じた場合は早めに医療機関で診察を受けましょう。 不良姿勢 首の骨は、不良姿勢により負担がかかることで変形性頚椎症を引き起こすことがあります。 長時間の前かがみ姿勢やスマートフォンを見るときの姿勢で首が前に傾いた状態が続くと、椎間板・靭帯・筋肉に負担がかかり骨の微細なずれが生じることがあります。 頚椎症の主な症状は首の痛みや肩こり、手や腕のしびれなどです。 そのため、日常生活での見直しが重要です。 日常生活でできる工夫 具体例 姿勢の改善 ・背筋を伸ばし肩の力を抜く ・スマートフォンやパソコンは目の高さに近づける 定期的な休憩 ・1時間に1回は立ち上がって首や肩を軽く動かす 軽い運動 ・首や肩甲骨周囲の筋肉をほぐすストレッチや簡単な運動をする 寝姿勢の調整 ・枕の高さを調整し、首に負担がかからない寝方を意識する 上記の工夫で症状の進行を抑えられることがありますが、痛みやしびれが続く場合は医療機関で診察を受けましょう。 首の骨がずれて痛いときに考えられる疾患 首の骨(頚椎)がずれることで痛みやしびれが生じる場合、以下のような疾患・状態が考えられます。 疾患 特徴 頚椎すべり症 加齢などの原因によって椎間板がもろくなり、支えきれなくなった首の骨が本来の位置から前後にずれてしまう 環軸椎亜脱臼 (かんじくついあだっきゅう) リウマチの合併症や転倒などの外傷によって、首の骨の1番目と2番目が不安定になり、大きくずれる状態 変形性頚椎症 首への負担が蓄積され、骨が変形したりトゲ(骨棘)ができたりすることで、骨の並びが悪くなり神経を刺激する状態 むち打ち(頚椎捻挫) 交通事故などの衝撃で首が鞭のようにしなり、関節が一過性にずれて筋肉や靭帯を損傷する状態 症状が続く場合は放置せず、早めに医療機関で診察を受けることが重要です。 以下の記事では、頚椎すべり症の原因にもなる「頚椎椎間板ヘルニア」の症状について解説しているので、併せて参考にしてください。 首の骨がずれる疾患の診断方法 首の骨がずれることで首の痛みやしびれがある場合、整形外科では以下の検査を行います。 診断方法 内容 診察・問診 痛みの部位や経過、発症のきっかけ(外傷、長時間のデスクワークなど)を確認する 触診 首の動きや姿勢・筋肉の緊張・圧痛(押したときの痛み)などを観察してどの部分に異常があるかを見極める レントゲン 首の骨の位置関係や変形の程度を調べる MRI 神経や椎間板などの軟部組織を確認して神経の圧迫状態を詳しく調べる CT検査 骨の異常をより精密に確認して、骨折や脱臼がないか確認する 腱反射や感覚テスト、筋力検査 しびれや筋力低下などがある際に、どの神経が障害されているかを確認できる 自己判断では、首の痛みの原因を正確に見極めることは困難です。 筋肉のこりなのか、骨や椎間板のずれによる神経圧迫なのかによって治療法は異なります。 診断を受けて原因を明確にし、症状に合った適切な治療につなげましょう。 首の骨のずれを治す方法 首の骨のずれを治す方法は、以下の通りです。 保存療法 手術療法 それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。 以下の記事では、頚椎椎間板ヘルニアの治療法やセルフケアについて解説しているので参考にしてください。 保存療法 多くの場合、首の骨のずれによる痛みやしびれは保存療法によって改善を目指します。 保存療法とは、手術を行わずに痛みを和らげ首の安定を図る治療法です。 主な治療法は、以下の通りです。 治療法 内容 薬物療法 消炎鎮痛薬やステロイドなどで、痛みや炎症を和らげる 物理療法 温熱療法や電気治療で血流を促し、筋肉の緊張をほぐす 安静・装具療法 首に負担をかけない姿勢を保ち、必要に応じて首を固定する装具で安静を保つ リハビリ 医師や理学療法士の指導のもと、首や肩周囲の筋肉を強化し、再発予防を図る 神経ブロック注射 神経の周囲に麻酔薬を注射して痛みの緩和を目指す 症状が軽度な場合や炎症が落ち着いている場合は、リハビリを中心に徐々に改善を目指します。 一方で、強い痛みやしびれが長期間続く場合は、医師の判断により手術が検討されることもあります。 手術療法 首の骨のずれが強く痛みやしびれが生活に支障をきたす場合は、手術で神経の圧迫を取り除く治療が検討される場合があります。 主な手術の内容は、以下の通りです。 手術名 内容 頚椎前方固定術 首の前側から圧迫している骨や椎間板を取り除き、神経への圧迫を軽減 環軸椎固定術 金属製のインプラントで環軸椎を固定し、骨の安定性を確保する 手術が必要かどうかは、症状や画像検査の結果によって判断されます。 手術を検討する場合は効果やリスクを医師と十分に確認しましょう。 首の骨のずれに関するよくある質問 首の骨のずれに関して、多くの方が抱く疑問や不安にお答えします。 首の骨のずれを自分で治す方法は? 首の骨がずれるとどうなる? 首の骨のずれに効果的なストレッチは? 以下の回答を参考に、適切な治療につなげましょう。 首の骨のずれを自分で治す方法は? 首の骨のずれを自己判断で無理に調整したり揉みほぐしたりすると、かえって症状を悪化させる恐れがあります。 首には重要な神経や構造が集中しているため、痛みやしびれ、めまいがある場合は医療機関で専門医の診断を受けましょう。 診断の結果、問題がないと判断された場合にセルフケアを取り入れましょう。 首の骨のずれに関する主なセルフケアは、以下の通りです。 首の後ろや横、胸を開くストレッチをゆっくり行う デスクワーク中は1時間に1回、軽く体を動かす習慣を取り入れる 耳が肩の真上にくるよう意識し、背筋を伸ばす姿勢を心がける 枕や睡眠姿勢を見直し、首に負担をかけない寝方を意識する 市販薬や湿布を活用し、急な痛みを一時的に和らげる 診察を受けたうえでセルフケアを行っても痛みやしびれが続く場合は、再度医師に相談しましょう。 首の骨がずれるとどうなる? 首の骨(頚椎)がずれると、首・肩・腕に以下のような症状が現れることがあります。 首や肩の痛み・こり 手や腕のしびれ・脱力感 頭痛 首や肩に痛みやしびれが続く場合は、早めに医療機関で診察を受けましょう。 首の骨のずれに効果的なストレッチは? 首の骨のずれに対しては、首や肩周囲の筋肉をほぐし、柔軟性を保つストレッチが有効です。 強い痛みやしびれがある場合は無理に行わず、必ず医師や理学療法士の指導の下で実施しましょう。 首の横を伸ばすストレッチを紹介します。 1.右手で頭の左側を持ち、ゆっくり右に倒す 2.左肩が上がらないように注意し、左手で椅子の座面を支える 3.左の首筋が心地よく伸びる範囲で20秒キープ 4.反対側も同様に行う 心地良い伸び感を感じる範囲で、無理せず行うのがポイントです。 以下の記事では、頚椎椎間板ヘルニアに効果的なストレッチについて紹介しているので参考にしてください。 首の骨がずれて痛いときは再生医療をご検討ください 首の骨のずれによる痛みやしびれは、頚椎や椎間板、靭帯、神経の損傷が原因で起こることがあります。 以下の症状に該当する場合は、症状の進行に関わらず早めに整形外科を受診しましょう。 首や肩に痛みやこわばりを感じる 手や腕にしびれや力が入りにくい感覚がある めまいや頭痛が伴う また、「手術せずに痛みを改善したい」「日常生活への負担を少なくしたい」とお考えの方は、再生医療をご検討ください。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いる治療法で、以下の特徴があります。 【再生医療の特徴】 損傷した組織や神経の根本的な改善を目指せる 手術や入院せずに通院のみで治療できる 自身の細胞を利用するためアレルギーのリスクが低い 再生医療による治療の具体的な効果や経過については、当院での症例紹介ページで詳しくご覧いただけます。 痛みやしびれを我慢せず、症状の進行を抑えたい方は、ぜひ当院リペアセルクリニックへご相談ください。
2025.11.28 -
- その他
水頭症とは、脳の中にある脳脊髄液という液体がたまりすぎてしまう病気で、子どもから高齢者まで幅広い年齢層で発症します。 放置すると歩行障害や認知機能の低下など、生活に大きな影響を及ぼす深刻な症状が現れる可能性があります。 水頭症と診断されて「寿命はどのくらいなのか」「手術をしないとどうなるのか」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。 この記事では、水頭症の寿命や治療法、放置した場合のリスクについて詳しく解説します。 水頭症でお悩みの方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また、水頭症の原因となるくも膜下出血や脳出血については、再発予防の観点から再生医療という治療選択肢もあります。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでも、再生医療に関する情報の提供やオンライン診断を実施しておりますので、併せてご覧ください。 「再生医療について詳しく知りたい」という方は、当院リペアセルクリニックへご相談ください。 水頭症の寿命はどのくらい? 水頭症の寿命・予後は、発症年齢、原因(先天性・後天性)、治療開始の時期などによって異なります。 しかし、水頭症は適切な治療を受けることで良好な予後が期待でき、直接寿命に影響する可能性は低いと考えられています。 特に小児の場合、シャント手術を受けた方の80%以上が長期生存できるといわれています。 早期に適切な手術治療を受けることで、症状が改善し、日常生活を自立して送れる可能性が高い※とされています。 ※出典:PubMed 健康的な生活を長く送るためにも水頭症の症状を理解し、発症が疑われる場合はすぐに医療機関を受診しましょう。 水頭症とは|2つのタイプと主な症状 水頭症について正しく理解するためには、その種類と症状を知ることが大切です。 水頭症には大きく分けて以下の2つのタイプがあります。 非交通性水頭症 交通性水頭症 これらの違いを理解することで、ご自身やご家族の症状に応じた適切な治療を選択できるようになります。 非交通性水頭症 非交通性水頭症は、脳脊髄液の流れる通路のどこかが塞がれてしまう状態です。 脳には脳脊髄液という液体が流れる通り道があり、この通路が脳腫瘍や先天的な異常などによって塞がれると、液体がせき止められて脳を圧迫します。 主な症状は、以下のとおりです。 頭痛 吐き気 視力の低下 乳幼児の場合は頭が異常に大きくなる 子どもに起こりやすいタイプですが、成人でも脳腫瘍などが原因で発症する場合があります。 主な原因は、生まれつきの脳の構造異常、脳腫瘍による通路の閉塞、脳の感染症などです。 通路が塞がれることで、脳脊髄液が正常に流れなくなり、脳室という脳の中の部屋が大きく膨らんでしまいます。 進行すると意識障害を引き起こす可能性もあります。 交通性水頭症 交通性水頭症は、脳脊髄液の流れる通路に問題はないものの、液体が吸収されにくくなる状態です。 高齢者に多く見られるタイプで、脳脊髄液の循環量が増えすぎてしまいます。 交通性水頭症の代表的な症状には、以下の3つがあります。 歩行障害(小刻みな歩き方、足が上がりにくい、転びやすいなど) 認知機能の低下(物忘れ、判断力の低下、反応が鈍くなるなど) 尿失禁(トイレが間に合わない、頻尿など) これらの症状は認知症と似ているため見逃されやすいですが、適切な治療で改善できる可能性があるため、早期に治療を行うことが大切です。 交通性水頭症には、くも膜下出血や頭部外傷、髄膜炎などの病気が原因の「続発性」と、はっきりとした原因がわからない「特発性」があります。 くも膜下出血などの脳の病気を経験された方は、その後も症状の変化に注意することが大切です。 水頭症は回復する?主な治療法 水頭症の治療について、薬で治すことは難しく、基本的には以下の手術療法が必要です。 脳室ドレナージ術 シャント手術 それぞれの手術方法には特徴があり、患者さまの状態に応じて適切な治療法が選択されます。 脳室ドレナージ術 脳室ドレナージ術は、急激に悪化した水頭症に対して緊急的に行われる一時的な処置です。 この手術では、脳室内にチューブを挿入して、たまった脳脊髄液を体の外に排出させます。 脳の圧力が急激に高まり、意識障害を起こしているような命に関わる状態で行われる救命処置です。 ただし、あくまで一時的な処置であるため、その後の状態に応じて恒久的な治療法であるシャント手術などが検討されます。 シャント手術 シャント手術は、水頭症の根本的な治療として一般的に行われる手術です。 この手術では、体の中にチューブを通して、脳にたまった余分な脳脊髄液をお腹の中(腹腔)に流します。 最も多く行われるのは「V-Pシャント」と呼ばれる方法で、頭とお腹をつなぐチューブを皮膚の下に埋め込みます。 また、背骨の周りを流れる脳脊髄液から直接お腹へチューブをつなぐ「L-Pシャント」という方法もあります。 これらの手術は、脳脊髄液の出口を新しく作ることで、たまりすぎた液体を排出し、症状を改善させることを目的としています。 シャント手術を受けることで、歩行障害や認知機能の低下、尿失禁などの症状が改善される可能性があります。 水頭症を手術しないとどうなる?放置するリスク 水頭症を治療せずに放置すると、以下の症状が悪化するリスクがあります。 歩行障害が進み、転倒のリスクが高まって自力で歩けなくなる可能性がある 認知機能が低下し、物忘れや判断力の低下が著しくなる 尿失禁が頻繁になり、日常生活に支障をきたす 先天性水頭症を放置した場合には、さらに深刻な問題が生じる可能性があります。 考えられるリスクは、以下のとおりです。 新生児や乳児では頭が異常に大きくなる 症状が進行すると黒目が下の方に寄る「落陽現象」や吐き気、けいれんが現れる 年長の子どもでは頭痛や吐き気が早い段階から見られる 脳の圧力が高い状態が続くと視力低下や失明につながる恐れがある 意識障害が現れ、生命に危険が及ぶリスクも高まる 水頭症は、早期に適切な治療を受けることで症状の改善が期待できる病気です。 手術を避けて様子を見るのではなく、医師と相談しながら治療時期を見極めましょう。 水頭症の寿命についてよくある質問 水頭症の寿命や治療について、よくある質問を紹介します。 水頭症になっても長生きできる? 水頭症の死亡率は? 高齢者でも水頭症は回復する? これらの疑問を解消して、適切な治療選択の参考にしてください。 水頭症になっても長生きできる? 水頭症と診断されても、適切な治療を受けることで長生きできる可能性は十分にあります。 特に小児の場合、早期にシャント手術などの適切な治療を受けた場合、80%以上の方が長期生存できるとされています。 重要なのは、症状が現れた段階で早めに医療機関を受診し、適切な診断と治療を受けることです。 水頭症の死亡率は? 水頭症を放置した場合の死亡率は約50%※に達するといわれています。 ※出典:東邦大学医療センター「水頭症」 しかし、適切な治療を受けた場合は、水頭症が寿命に影響を与える可能性は低いため、早期発見・治療開始が重要です。 高齢者でも水頭症は回復する? 高齢者の水頭症でも、適切な手術治療を受けることで症状の回復が期待できます。 一般的に、水頭症の改善率は「歩行障害:58〜90%」、「認知障害:29〜80%」、「排尿障害:20〜82.5%」程度になると報告※されています。 ※出典:厚生労働省「特発性正常圧水頭症」 高齢だからといって手術を諦める必要はありません。 ただし、症状が長期間続いていたり、他の病気を併発していたりする場合は、回復の程度に個人差があります。 水頭症の回復には適切な治療を受けることが重要 水頭症は、適切な治療を受けることで症状の改善が期待できる病気です。 特に小児の場合、シャント手術などの治療により、80%以上の方が長期生存できるとされており、歩行障害や認知機能の低下などの症状も改善される可能性があります。 また、水頭症の原因がくも膜下出血や脳出血である場合、これらの脳血管障害の再発予防も重要です。 脳内出血を防ぐための治療選択肢として、再生医療という方法があります。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を高めることで、損傷した脳血管の再生・修復を促す医療技術です。 ▼くも膜下出血に対する再生医療の症例動画 くも膜下出血や脳出血などの再発を予防したい方や脳出血による後遺症にお悩みの方は、当院リペアセルクリニックへご相談ください。
2025.11.28 -
- 肝疾患
- その他
肝嚢胞とは、肝臓の中に液体が溜まった袋状のものができる状態で、多くは健康診断などで偶然発見されます。 放置しても問題ない場合がほとんどですが、大きくなると周囲の臓器を圧迫して症状が現れることがあります。 この記事では、肝嚢胞の症状や原因、治療法、放置した場合のリスクまで詳しく解説します。 肝嚢胞で悩まれている方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また、現在リペアセルクリニックでは手術せずに肝疾患・肝臓機能の改善が期待できる再生医療に関する情報をLINEで発信しております。 「肝疾患・肝機能に不安がある」「再生医療について詳しく知りたい」という方は、当院リペアセルクリニックへご相談ください。 肝嚢胞とは 肝嚢胞(かんのうほう)とは、肝臓の内部に液体が溜まった袋状の病変のことで、その多くは良性のものです。 自覚症状はほぼなく、健康診断などで指摘されて発見されることが多いですが、直ちに治療が必要となるケースは稀ですので、過度に心配する必要はありません。 本章では、肝嚢胞について知っておくべき基本的な情報を、以下の3点に分けて解説します。 症状 原因 検査方法 これらの正しい知識を身につけて、適切な検査と経過観察を行いましょう。 症状 肝嚢胞は、ほとんどの場合で無症状であり、日常生活の中で自覚症状が現れることはほとんどありません。 袋のサイズが小さいうちは体に影響を与えないため、自分では気づかず、検診や他の病気の検査中に偶然発見されるケースが大半を占めます。 しかし、嚢胞が巨大化(10cm以上)した場合、周囲の臓器を圧迫して以下のような症状が現れることがあります。 お腹が張って重く感じる 右脇腹や右上腹部に鈍い痛みがある お腹が膨らんで見える 食欲が落ちる 吐き気がする また、稀ですが、嚢胞内で出血や感染が起きたり破裂したりすると、急激な激痛や発熱を伴うことがあります。 上記のような症状が現れた場合は、医療機関で詳しい検査を受けましょう。 原因 肝嚢胞の原因は、特定の遺伝子の異常が関係していると考えられていますが、詳しい仕組みはまだ完全には解明されていません。 多くの場合が先天性で、生まれつき肝臓の中に小さな袋状のものがあり、年齢を重ねるにつれて徐々に大きくなることがあります。 また、肝臓の手術後や外傷後に、二次的に嚢胞ができることもあります。 肝嚢胞は年齢とともに有病率が高くなり、2022年に発表された大規模研究※では、50代では23.9%、60代では28.7%、70代以降は30%以上の方に肝嚢胞が見つかりました。 ※出典:Nature 生活習慣の乱れが直接的な原因ではないため、食事制限などで予防できるものではないと理解しておきましょう。 検査方法 肝嚢胞の診断や状態確認には、腹部超音波検査(エコー)やCT、MRIといった画像検査が用いられます。 検査方法 内容 腹部超音波検査 ・お腹の表面から超音波を当てて肝臓の状態を調べます。 ・痛みを伴わない基本的な検査です。 CTスキャン ・超音波検査より詳しく嚢胞の大きさや位置を確認できます。 ・複数の嚢胞がある場合にも有効です。 MRI検査 ・嚢胞の内容物を詳しく調べるときに使用します。 ・腫瘍との区別が必要な場合に行います。 穿刺吸引(せんしきゅういん) ・細い針を刺して嚢胞の中の液体を採取し、性質を調べます。 ・悪性の可能性が疑われる場合に実施します。 なお、肝嚢胞があっても血液検査の数値(肝機能など)には異常が現れないことが多いため、肝臓疾患でよく行われる血液検査は適していません。 そのため、上記のような画像検査を中心に診断が進められます。 肝嚢胞の治療法 肝嚢胞と診断されても、その多くは良性で無症状であるため、直ちに治療を行う必要はありません。 基本的には定期的な検査で様子を見る「経過観察」となりますが、嚢胞の状態によっては以下の治療法が検討されることもあります。 経過観察 穿刺吸引硬化療法 開窓術(外科手術) 肝切除術 比較的小さな嚢胞の場合は、針を刺して嚢胞の中の液体を抜き取り、エタノールなどの硬化剤を注入して再発を防ぐ穿刺吸引硬化療法が行われます。 巨大化し、症状がある嚢胞に対しては、嚢胞の壁の一部を切り取る開窓術、悪性が疑われる場合や嚢胞が大きい場合は、嚢胞とともに肝臓の一部を切除する肝切除術を行います。 肝嚢胞があるとどうなる?放置するリスク 基本的には肝嚢胞を放置しても健康に影響しないケースが大半ですが、定期検診を受けずに完全に放置してしまうと、稀に起こる変化を見逃すリスクがあります。 以下のような変化を見逃さないためにも、定期的な検査を受け、完全放置ではなく「経過観察」することが大切です。 【肝嚢胞の病態の変化について】 嚢胞が急に大きくなる 嚢胞の中に出血が起こる 嚢胞に細菌が入って感染を起こす 嚢胞が破裂する 上記のようなケースになるのは稀ですが、起こると強い腹痛や発熱、吐き気などの症状が現れます。このような症状が出た場合は、すぐに医療機関を受診してください。 また、多発性嚢胞肝という病気の場合は、肝臓全体に多数の嚢胞ができて、肝臓が大きく腫れることがあります。 さらに、腎臓にも嚢胞ができる多発性嚢胞腎を合併していることがあり、腎臓の機能低下につながる場合もあるため、定期的な検査が重要です。 肝嚢胞ができたときの注意点 肝嚢胞ができたときの注意点について、以下の2つを解説します。 定期的に検査を受ける 医療機関を受診する これらのポイントを押さえて、安心して生活を送りましょう。 定期的に検査を受ける 肝嚢胞が発覚した場合、無症状でも定期的な検査で経過観察することが大切です。 多くは大きさが変わらずに経過しますが、一部のケースでは数年かけて徐々に大きくなることがあります そのため、年に1回程度の腹部超音波検査やCT検査で、嚢胞の大きさや状態に変化が起きていないかチェックしましょう。 とくに複数の嚢胞がある方や、家族に多発性嚢胞肝の方がいる場合は、より注意深い観察が必要です。 他の肝臓疾患が見つかることもあるため、健康診断は欠かさず受けてください。 医療機関を受診する 以下のような症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診してください。 急に右脇腹や右上腹部が痛くなった お腹が急に張って苦しくなった 発熱がある 吐き気や嘔吐が続く お腹を触ると硬いしこりを感じる これらの症状は、嚢胞の出血や感染、破裂などのサインかもしれません。 放置すると重症化する可能性があるため、早めの受診が重要です。 肝嚢胞ができた方からよくある質問 肝嚢胞に関してよくある質問にお答えします。 肝嚢胞は自然に消える? 肝嚢胞は何センチで手術が必要? 医師との相談や経過観察の参考に役立てましょう。 肝嚢胞は自然に消える? 基本的に、一度形成された肝嚢胞が自然になくなることはほとんどありません。 多くの場合は大きさが変わらないか、長い年月をかけてわずかに大きくなる傾向があります。 ただし、31mmを超える肝嚢胞の観察結果では、まれに小さくなったり、成長が止まったりするというデータ※もあります。 ※出典:Nature 自然に消えることを期待するのではなく、定期的な検査で経過を見守ることが大切です。 肝嚢胞は何センチで手術が必要? 肝嚢胞の手術が必要になるのは、一般的に10cm以上の大きさで症状がある場合です。 ただし、大きさだけで判断するのではなく、以下の要素も複合的に見て判断されます。 腹痛やお腹の張りなどの症状があるかどうか 嚢胞の位置や数 日常生活への影響の程度 患者さんの年齢や全身状態 10cm以下でも、症状が強い場合や急速に大きくなっている場合は、手術を検討することがあります。 逆に、10cm以上でも無症状であれば、経過観察を続けることもあるため、まずは医療機関の指示に従いましょう。 肝疾患・肝臓の機能改善には再生医療をご検討ください 肝嚢胞は多くの場合、無症状で治療が必要ないことがほとんどです。 しかし、定期的な検査で経過を確認し、症状が現れた場合は適切な治療を受けることが大切です。 また、肝疾患・肝臓の機能が気になる方には、再生医療という選択肢があります。 再生医療は肝嚢胞の直接的な治療法ではありませんが、脂肪肝や肝硬変などの肝疾患に対して損傷した肝臓の修復や機能改善を目指す治療法です。 以下のページでは、当院の再生医療によって肝疾患が改善した症例を紹介しているため、併せてご覧ください。 >再生医療によって肝疾患が改善した症例はこちら 「肝疾患・肝機能に不安がある」「再生医療について詳しく知りたい」という方は、当院リペアセルクリニックへご相談ください。
2025.11.28 -
- 腰
- ひざ関節
- 股関節
- 再生治療
「階段を上がるときだけ膝が痛い」「下りでズキッとする」といった症状は日常生活の中で多くの人が経験しやすい悩みのひとつです。 平地では痛みがなくても、階段だけ痛む場合は、膝関節の特定の場所に負担が集中している可能性があります。 階段での膝の痛みは、関節の変化や筋力低下、姿勢のクセなど、放置すると悪化しやすい要因が隠れていることもあります。 そこで本記事では階段で痛む理由、セルフケアの方法、受診の目安にくわえ、後半では再生医療という新しい選択肢についても解説します。 階段で膝が痛くなる主な原因 階段で膝が痛い場合は、関節の変化・軟骨の摩耗・筋力不足など複数の要因が重なっていることが多いです。 階段では平地歩行に比べて膝への負荷が大きく、体重のおよそ3〜6倍が膝にかかるといわれています。 そのため、関節が弱っている場合や筋力が低下していると、階段の上り下りで痛みが出やすくなります。 下記では、それぞれの原因について詳しく解説します。 変形性膝関節症 階段で膝が痛む代表的な原因が「変形性膝関節症」です。 軟骨の摩耗や関節の炎症によって、膝の内側に痛みを感じることが多く、特に階段の上り下りで症状が現れやすいのが特徴です。 初期段階では「動き始めの痛み」から始まり、進行するにつれて日常動作に影響が出てきます。 早期に気づくことで対策しやすいため、階段で違和感が続く場合は注意が必要です。 膝蓋大腿関節症 階段で膝の前側が痛む場合は「膝蓋大腿関節症」の可能性があります。 膝のお皿(膝蓋骨)と太ももの骨(大腿骨)の間に負担がかかることで起こる痛みで、階段の上り下り・しゃがむ動作で症状が出やすいのが特徴です。 スポーツだけでなく、日常生活でも発症することがあります。 太もも前側(大腿四頭筋)が硬い・弱い場合に負担が集中し、痛みにつながることがあります。 筋力低下・体重増加・姿勢のクセによる負担増大 筋力低下や姿勢のクセは、階段での膝痛を悪化させる大きな要因です。 階段では膝だけでなく太ももの筋肉が大きく関わるため、筋力不足や体幹の不安定さによって負担が偏ります。 また、O脚や猫背など姿勢の乱れがあると、膝の一部に集中的に力がかかり、痛みにつながります。 筋力や姿勢は日常ケアで改善しやすい部分でもあるため、気づいたタイミングで早めに見直すことが大切です。 「階段で膝が痛い」はどんな状態?よくある症状パターン 階段で膝が痛い場合は、関節のどこに負担がかかっているかによって痛み方が変わります。 階段は平地より膝への負荷が大きく、膝関節の前側・内側・外側のどこにトラブルが生じているかで「痛む瞬間」「痛む方向」が異なります。 自分がどのタイプに当てはまるか把握することで、原因の絞り込みやセルフケアの方向性が見えやすくなります。 とくに「上りで膝前側が痛い」「下りで内側が痛い」というケースは非常に多く、変形性膝関節症や膝蓋大腿関節の負担が関わっていることがあります。 また、朝だけ痛い・動き始めだけ痛いという場合は、関節のこわばりや筋肉の硬さが背景にあるケースも。 症状の傾向を知ることで、次の章で紹介するセルフチェックや医療機関の受診判断がしやすくなります。 病院に行くべき?セルフチェックと受診の目安 階段での膝痛が続く場合は、セルフチェックで状態を確認し、必要に応じて医療機関を受診することが大切です。 軽い痛みや一時的な違和感であればセルフケアで落ち着くこともありますが、強い痛みが続く場合や症状に特徴がある場合は、関節のトラブルが隠れている可能性があります。 無理に我慢すると悪化することもあるため、早めの判断が重要です。 上記のいくつかが当てはまる場合、膝関節に負担がかかっているサインの可能性があります。 続いて「どのような状態なら病院へ行くべきか」の目安をまとめます。 階段での膝痛は、初期のうちに対処すれば悪化を防ぎやすいケースが多くあります。 違和感の段階でチェックすることが、次のステップで紹介するセルフケアや治療法を選ぶうえでも役立ちます。 今日からできる!階段の膝痛をやわらげるセルフケア 階段での膝痛は、筋肉のケア・負担を減らす生活調整・サポートグッズの活用でやわらぐことがあります。 膝は日常的に使う関節のため、負担が重なりやすい部位です。 階段で痛みが出る場合、太ももの筋肉の硬さ・筋力不足・使い方のクセが関わっていることが多く、日々のセルフケアで負担を減らせるケースもあります。 ストレッチで筋肉をほぐすと膝の動きがスムーズになりやすく、体重が乗る瞬間の負担が軽減されることがあります。 サポーターは膝周りの安定性を高めるため、階段の痛みが強い時期や外出が多い日に活用すると安心です。 ただし、長時間の使用は筋力低下につながるため、必要なタイミングだけ使うのが望ましいとされています。 セルフケアで一時的に楽になることもありますが、痛みが続く・悪化する場合は他の原因が隠れていることがあるため、医療機関での相談を検討してみてください。 一般的な治療法とその限界について 階段での膝痛は一般的な保存療法で改善が期待できることがありますが、慢性化している場合は限界が生じることもあります。 膝痛に対する基本的な治療は、炎症を抑える・筋肉を整える・関節への負担を減らすという「保存療法」が中心です。 これらは多くの症状に対して有効とされていますが、関節の変化が進んでいる場合や痛みが長期化している場合には、改善に時間がかかったり効果が実感しにくいケースもあります。 これらの方法は症状をやわらげるうえで大切ですが、次のような課題が残ることがあります。 保存療法は大切な治療の基本ですが、「痛みが戻りやすい」「階段がつらい状態が続く」といった悩みが残る方もいます。 そのような場合、従来の治療に加えて別の選択肢を知っておくことで、将来の不安が軽減されることがあります。 そこで近年注目されているのが、身体が本来持つ働きに着目した再生医療というアプローチです。次の章では、手術を避けたい方にも選ばれることがある再生医療について解説します。 「手術はできれば避けたい」方におすすめの膝の再生医療という選択肢 階段での膝痛が長引く場合、手術以外の選択肢として再生医療が相談されることがあります。 一般的な保存療法では「痛みが戻りやすい」「活動量を維持したいのに不安がある」という悩みが残ることがあります。 こうした背景から、近年は関節の働きに着目した再生医療が選択肢のひとつとして取り入れられています。 自分自身の体の働きに着目した治療であるため、「できるだけ手術は避けたい」「まだ仕事や趣味を続けたい」と考える方におすすめです。 「手術しかないのかもしれない」「このまま悪化したら不安」という方は、専門医に相談することで治療の幅が広がり、自分に合った方法を選びやすくなります。 階段の膝痛は「今のケア」と「将来を見据えた治療」の両方が大切 階段での膝痛は、日々のセルフケアと適切な治療選択を組み合わせることで負担を軽減しやすくなります。 階段だけで痛む膝は、関節の使い方・筋力・姿勢などさまざまな要因が重なって症状が現れています。 そのため、ストレッチや筋力ケアといった日常的な対策はもちろん、痛みが続く場合には専門医で状態を確認することが重要です。 さらに、一般的な治療だけで不安が残る方には、再生医療のような新しい選択肢について知っておくと、将来の見通しが立てやすくなることがあります。 膝の痛みは「そのうち良くなる」と思って放置すると、知らず知らずのうちに悪化し、階段や歩行がつらくなることもあります。 リペアセルクリニック大阪院では、一人ひとりの状態に合わせて選択肢を提案しているので、ぜひ無料カウンセリングを検討してみてください。 「階段の痛みが気になってきた」「将来歩けるか不安」と感じたら、今のケアとあわせて専門医へ相談することで、自分に合った最善の道を見つけやすくなります。
2025.11.28 -
- 腰
- 膝部、その他疾患
- 股関節
- 再生治療
「ママチャリに乗ると腰が痛くなる」「買い物の帰りに腰がズーンと重くなる」といったお悩みの方もいらっしゃるかと思います。 日常の移動で自転車を使う方の多くが経験しやすい悩みのひとつです。 特にママチャリは荷物を載せることも多く、乗り方や姿勢次第では腰に負担がかかりやすい構造になっています。 自転車は本来、関節への負担が少ない優しい運動ですが、サドル・ハンドル位置や乗車姿勢がほんの少し合わないだけで腰痛が起きやすくなります。 そこで本記事では腰痛の原因、今日からできる対策、さらに後半では治療の選択肢まで幅広く解説します。 ママチャリに乗ると腰が痛くなるのはなぜ? ママチャリで腰が痛くなる原因は「姿勢」と「ポジション設定」が大きく関係しています。 ママチャリは乗りやすい反面、上体が起きた状態になりやすく、荷物の重さが腰にかかりやすい構造です。 さらにサドルの高さやハンドルの位置が合わないと、腰だけで体を支えてしまい、長時間の走行で痛みにつながることがあります。 ここからは、ママチャリ特有の腰痛が起こる理由をもう少し詳しく見ていきましょう。 ママチャリ特有の姿勢と荷重バランスが腰に負担をかける ママチャリは上体が起きやすく、振動がそのまま腰へ伝わりやすい構造です。 スポーツ自転車と比べてハンドルが高く、背筋を立てた姿勢になりがちなママチャリは、ペダルを踏むたびの衝撃が腰に直接伝わりやすい傾向があります。 また、買い物かごに荷物を載せると重心が前に寄るため、腰がバランスを取ろうとして負担が集中します。 姿勢の乱れは自覚しにくく、乗車時間が長いほど腰の疲労が蓄積しやすくなります。 まずは自分がどんな姿勢で乗っているかを意識してみることが重要です。 サドル・ハンドルの高さが合わないと腰に負担が集中する サドルとハンドルの高さが合っていないと腰が支点になり、痛みが出やすくなります。 サドルが低いと膝が曲がりすぎて上体が丸まり、腰に大きな負担がかかります。 サドル・ハンドルの高さは、自分の身長に合った設定に調整するだけでも腰の負担は大きく変わります。 調整が難しい場合は自転車店で見てもらうのも効果的です。 今日からできる「ママチャリ腰痛」対策 ママチャリによる腰痛は、サドル・ハンドル位置の調整と乗る前後のケアで軽減が期待できます。 正しいポジションは腰の負担を大きく左右します。加えて、走行前後に簡単なストレッチを行うだけでも腰回りの筋肉がほぐれ、痛みの予防につながります。 まずは「乗り方そのもの」を整えるところから始めましょう。 腰にやさしいサドルとハンドルの高さ・ポジションの目安 腰痛を防ぐ基本は、サドルの高さとハンドル位置を自分の体格に合わせることです。 サドルとハンドルが合っていないと、腰が常に上下左右へ揺れやすくなり、腰痛の大きな原因になります。 最適な位置に調整することで、姿勢が安定し、腰の負担を減らすことができます。 これらの設定は数ミリ変えるだけでも乗り心地が大きく変わります。 自宅での調整が難しい場合は、自転車店でのフィッティングを利用すると安心です。 乗る前後にやっておきたい簡単ストレッチ 走行前後に腰や太ももを軽くほぐすことで、腰痛の予防につながります。 特に太もも前後・お尻の筋肉が硬いと骨盤が引っ張られ、腰痛の原因になりやすくなります。 短時間でできるストレッチでも、継続すれば体の負担が軽減しやすくなります。 痛みがあるときは無理に伸ばさず、「気持ちよい」と感じる範囲で行うことが大切です。 特に帰宅後や入浴後の体が温まっているタイミングは、筋肉をほぐしやすくおすすめです。 「この腰痛は要注意」医療機関を受診すべきサイン 自転車での腰痛でも、「いつもの痛み」とは異なるサインがある場合は早めの受診が大切です。 姿勢やサドル位置が原因の腰痛はセルフケアで軽減しやすい一方、重い痛みやしびれがある場合は、神経や椎間板など腰そのものにトラブルが起きている可能性があります。 放置すると慢性化することがあるため、注意が必要です。 これらのサインがある場合は、単なる筋肉の疲労ではなく、椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症・仙腸関節のトラブルなど、他の原因が隠れている可能性があります。 早めに専門家へ相談することで、必要な治療や生活の注意点が分かり、悪化を防ぐきっかけになります。 保存療法で良くならない慢性腰痛には「再生医療」という選択肢も 長引く腰痛では、保存療法だけでは改善が難しいケースもあり、再生医療が選択肢として相談されることがあります。 腰痛は多くの場合、ストレッチや運動、痛み止め、湿布などの保存療法で軽減が期待できます。 しかし、関節や椎間板に負担が蓄積している場合や、炎症が長期間続いている場合は、セルフケアだけでは不安が残るケースも。 最近では、身体が持つ働きに注目した再生医療が腰痛治療の選択肢の一つとして取り入れられるケースが増えており、一般的な治療と併用しながら検討されることがあります。 リペアセルクリニック大阪院では、無理な治療の提案を行わず、患者ひとりひとりに合わせた説明を意識している点が特徴です。 「これ以上腰痛が長引くのは不安…」「運動や好きな活動を続けたい」と感じる方は、一度専門医に相談することで、納得いく治療の方向性が見つかりやすくなります。 慢性腰痛には正しいセルフケアと早期の受診が重要 腰痛を長く抱え込まないためには、日常のセルフケアと適切なタイミングでの受診が重要です。 自転車(ママチャリ)による腰痛は、姿勢・ポジション設定・筋肉の柔軟性など、日常の工夫で軽減が期待できる部分が多くあります。 しかし、痛みが長引く場合は単なる疲労ではなく、腰そのものに負担が蓄積している可能性もあるため、一度専門家に相談することが大切です。 早期に対策を始めることで、腰への負担を減らしやすくなり、「気づいたら慢性化していた」という悪循環を避けるためにも役立ちます。 腰痛の原因はひとつではなく、生活習慣・姿勢・筋肉の状態・関節の変化など、複数が重なって生じることがあります。 そのため、「合わない方法を続けてしまう」よりも、自分にとって適切なケアや治療を早めに見つけることが大切です。 また、一般的な保存療法だけでは不安が残る場合には、再生医療のように身体の働きに着目したアプローチが相談されるケースも。 自分の体に向き合いながら、できることから少しずつ取り組み、必要なときは専門家に頼ることで、腰への負担を少なくしながら自転車ライフを長く楽しむことができます。
2025.11.28 -
- ひざ関節
- 幹細胞治療
- PRP治療
「自転車に乗ると膝が痛くなる」「走っている途中から膝の外側がズキッとする」といった症状はイクリングや通勤など、日常的に自転車に乗る方の多くが一度は経験する悩みです。 痛みを放置すると長期間続くことがあり、スポーツの継続が難しくなるケースもあります。 実は、自転車による膝痛はサドル位置・負荷・フォームなど、少しの調整で大きく変わることがあります。 また、元々の膝の状態が影響している場合もあるため、原因を正しく知ることが重要です。 本記事では、自転車で膝が痛くなる原因、すぐにできるセルフチェックや対処法、さらに後半では膝関節を守るための治療選択肢(再生医療)についても分かりやすく解説します。 自転車で膝が痛くなる主な原因 自転車による膝痛の多くは、「サドルの高さ」「負荷設定」「フォーム」など外的要因が関係しています。 自転車は膝に優しい運動として知られていますが、ポジションが少しズレるだけで膝関節への負担が偏り、痛みにつながることがあります。 とくに初心者や久しぶりに乗る方は、サドルの高さや前後位置が適切でないケースが多く、痛みの原因になりやすい傾向があります。 それぞれの原因について、詳しく見ていきましょう。 サドルの高さ・前後位置が合っていない サドルの高さが合っていないと、膝関節の曲げ伸ばしが不自然になり痛みにつながります。 サドルが低すぎる場合は膝が深く曲がりすぎて前側に負担がかかり、逆に高すぎる場合は膝が伸びきってしまい太ももの裏側に負担が生じます。 また、前後位置がズレていると膝がペダルの軌道と合わず、膝の内側や外側に違和感が出やすくなります。 特に初心者の方はサドルを必要以上に低く設定しがちです。正しい高さに調整するだけでも痛みが軽減しやすくなるため、まずはここを確認することが重要です。 ギアが重すぎる/乗車姿勢やペダリングフォームの問題 重いギアの多用やフォームの乱れは、膝への負荷を増やし痛みの要因になります。 重いギアで走ると踏み込む力が必要になり、その負荷が膝に集中します。また、上半身が前に倒れすぎたり骨盤が後ろに傾いた姿勢で乗ると、ペダルの軌道と膝の動きが合わず負荷が偏りやすくなります。 膝を守るためには「軽いギアで回す」意識がとても重要です。フォームの乱れが疑われる場合は、動画撮影や専門店でのポジションチェックが有効です。 元々ある膝の疾患 変形性膝関節症・半月板損傷・鵞足炎など、もともとの膝の疾患が痛みを引き起こしていることもあります。 自転車は膝に優しい運動とされていますが、既存の疾患がある場合は小さな負荷でも痛みが出ることがあります。 膝関節の炎症・軟骨の摩耗・腱のトラブルが背景にあると、サイクリングの負荷で症状が悪化することもあります。 元々の膝疾患が疑われる場合は、無理に自転車を続けず、一度医療機関での相談を検討することが大切です。 自分でできるチェックとセルフケア 自転車による膝の痛みは、サドル位置や走行負荷を見直すことで軽減が期待できます。 膝痛はフォームやポジションの影響を強く受けるため、まずは「何が負担になっているのか」を把握することが重要です。 特にサドル位置やギアの重さは、気付かないうちに膝へ大きな負荷をかけていることがあります。 ここからは、自分で実践できる具体的なケア方法を順番に解説していきます。 サドル高さ・ポジションを見直す 膝の痛みがある場合は、サドルを適切な高さに調整することが最初のポイントです。 サドル位置が合っていないと、膝が過度に曲がったり伸びきったりして、特定の筋肉に偏った負担がかかります。 数ミリ単位の違いでも膝への負荷が大きく変わるため、まずは位置を見直すことが重要です。 サドルの基本位置は「ペダルが一番下の位置で膝が軽く曲がる程度」が目安です。 調整しても痛みが気になる場合は、一度フォーム全体を専門店でチェックしてもらうのも有効です。 走る距離・負荷の調整 膝の痛みを感じたら、走行距離とギア負荷を一時的に減らすことが大切です。 重いギアや長距離走行は膝への負担が大きくなり、痛みを悪化させる原因になります。 とくに痛みを感じながら走るのは避け、できるだけ軽いギアで「回すペダリング」を意識することが重要です。 痛みのある状態で走り続けると、数日〜数週間にわたって痛みが残ることがあります。 無理はせず、膝が落ち着くまでは距離と負荷を調整しましょう。 膝周りのストレッチ・筋トレ・アイシングの基本 筋肉の緊張をほぐすストレッチや、痛みがある時期のアイシングは膝のケアに欠かせません。 自転車による膝痛は、太ももの筋肉の硬さや使いすぎによる炎症が背景にあることが多いです。 ストレッチで柔軟性を高めることで膝の動きがスムーズになり、痛みの予防につながります。 また、痛みが出た直後は冷やすことで炎症の鎮静が期待できます。 回復期に入ったら、太ももやお尻の筋力トレーニングを軽く取り入れることで、ペダリング時の安定感が高まり膝の負担が減りやすくなります。 「膝そのものを守る」ための選択肢 ― 再生医療という考え方 膝の痛みが長引く場合は、炎症や軟骨のすり減りなど「膝そのもの」に原因があることもあり、再生医療が選択肢として相談されるケースがあります。 サドル位置や負荷を整えても膝の痛みが続く場合、膝関節そのものに炎症や損傷がある可能性があります。 とくにサイクリングを頻繁に行う方は、膝への繰り返しの負荷が蓄積しやすいため、軟骨や靭帯まわりのトラブルが背景にあるケースも。 最近では、身体が持つ力に注目した再生医療が膝の治療選択肢のひとつとして注目されており、一般的な保存療法に加えて検討する方も増えています。 再生医療は、膝関節にかかる負担を少しでも減らし、痛みと上手に付き合うための一つの考え方として選ばれるケースがあります。 「今ある痛みをどうにかしたい」「膝を長持ちさせたい」というニーズに対して、治療選択肢が広がることは大きなメリットです。 一人で判断せず、専門家と一緒に最適な方法を検討していきましょう。 膝を守りながら自転車を長く楽しむためには正しいケアが重要 自転車を長く楽しむためには、膝に負担を溜めず、早めにケアを取り入れることが欠かせません。 自転車は全身の筋肉を使える優しい運動ですが、ポジションのズレや疲労の蓄積によって膝のトラブルが起こることがあります。 痛みを我慢し続けると悪化するリスクがあるため、違和感を覚えた段階で適切なケアや調整を行うことが大切です。 自分でできるケアと医療機関での相談を組み合わせることで、膝を守りながらスポーツを続けやすくなります。 膝痛と向き合ううえで大切なのは、「早めに負担を減らす」「必要なタイミングで専門家に相談する」という2点です。 セルフケアでは解決しにくい痛みが続く場合は、関節の状態に合わせた治療や将来を見据えたケアが必要になることがあります。 とくに長くスポーツを続けたい方にとって、膝を正しく守ることは非常に重要です。一般的な保存療法だけでは不安が残る場合は、再生医療という選択肢が膝関節のケアにおいて役立つ場面があります。 リペアセルクリニック大阪院では膝の状態を丁寧に確認し、無理な治療を進めず、必要な方にのみ最適な治療を提案しています。 膝を守りながら自転車を長く楽しむためにも、一人で悩まず、正しい知識と専門家のサポートを味方につけていきましょう。
2025.11.28 -
- 頭部
- 再生治療
「事故から時間が経ったのに体調が戻らない」「脳挫傷の後遺症はいつまで続く?」「物忘れが増えた気がする」といったお悩みの方もいらっしゃるかと思います。 脳挫傷の後遺症は、発症直後だけでなく退院後にゆっくり現れることもあり、患者様やご家族が不安を抱えやすい特徴があります。 脳挫傷は、脳に強い衝撃が加わることで起こる外傷性脳損傷のひとつで、損傷部位によって後遺症の出方が大きく異なります。 そこで本記事では、脳挫傷の後遺症として現れやすい症状を分かりやすく整理したうえで、回復までの流れや日常生活でできる工夫、そして後半では再生医療という新しい選択肢についても解説します。 脳挫傷の主な後遺症 脳挫傷の後遺症は、身体・認知・感情・発作など複数の領域に影響が及ぶことがあります。 脳挫傷は損傷部位によって症状の種類が大きく変わるため、「どの後遺症が出るか」には個人差があります。 身体面の症状だけでなく、記憶力や注意力、感情の安定性に影響することもあり、患者様やご家族が「性格が変わったように見える」と感じる場合もあります。 ここからは、それぞれの後遺症を順番に解説していきます。 身体症状:麻痺・しびれ・歩行障害など 脳挫傷では、損傷部位に応じて麻痺やしびれ・歩行のしづらさが現れることがあります。 脳が運動・感覚を司る領域に損傷を受けると、手足の動かしにくさ、細かい作業のしづらさ、しびれなどが続くことがあります。 症状の程度は個人差が大きく、疲れやストレスで症状が強く出ることも珍しくありません。 身体症状はリハビリにより改善が見られるケースもありますが、無理をすると逆に疲労が強くなることもあるため、適度な休息と段階的な訓練が重要です。 高次脳機能障害:記憶障害・注意障害・感情コントロールの難しさ 脳挫傷では、記憶・注意・感情に関わる領域が影響を受けると「高次脳機能障害」が現れることがあります。 高次脳機能障害は外見から分かりにくいため、周囲に理解されにくい特徴があります。 患者様自身も「なぜできないのか」が分からず戸惑うことがあり、生活や仕事に大きな影響を与えることがあります。 感情の変化や注意力の波は「性格の問題」ではなく、脳機能の障害による影響です。 周囲の理解と環境調整が、生活を支える大きな力になります。 外傷性てんかんや頭痛・めまいなどの症状 脳挫傷では、外傷性てんかんや頭痛・めまいなどの症状が後から現れることがあります。 外傷性てんかんは脳の損傷部位が刺激となり、発作につながる状態です。 また、脳がダメージを受けたあとには頭痛や倦怠感、めまいが続く患者様も多くいます。これらは「後から出てくる後遺症」として注意が必要です。 これらの症状は生活の質に大きく影響しやすいため、医療機関と連携しながら適切に管理することが重要です。 次の章では、後遺症がどこまで回復するのか、リハビリの進み方とあわせて整理していきます。 後遺症はどこまで回復する?リハビリと日常生活でできること 脳挫傷の後遺症は、適切なリハビリと生活環境の調整を継続することで改善が期待できる部分があります。 脳挫傷による後遺症は、時間の経過とともに変化していきます。 特に発症直後から数か月は回復が進みやすい時期とされており、その後もリハビリの継続によって生活が安定しやすくなるケースがあります。 ただし、脳の損傷範囲や生活環境などによって回復速度には個人差があります。 それでは、後遺症がどのような過程を経て回復していくのかを詳しく見ていきましょう。 回復のタイムラインの目安(急性期〜回復期〜慢性期) 脳挫傷の回復は急性期・回復期・慢性期の3段階に分かれ、特に最初の数か月が重要とされています。 脳挫傷は外傷のため、脳の腫れや血腫が落ち着くまで時間が必要です。 時間の経過に合わせて脳の状態が変化し、改善が進む時期と落ちつく時期が現れます。これは医学的な自然回復のプロセスに基づいており、期間の長さや改善の度合いには個人差があります。 6か月以降は「改善が止まる」と思われがちですが、実際には環境調整や訓練により日常生活が安定していくケースもあります。 焦らず、患者様に合わせたペースで取り組むことが大切です。 リハビリの役割(PT・OT・ST)と継続の重要性 脳挫傷後のリハビリは、身体・認知・会話の機能を整えるために欠かせない取り組みです。 脳挫傷では、身体機能だけでなく認知やコミュニケーションにも影響が及ぶことがあるため、複数の専門職が協力して支えていく必要があります。 PT・OT・STはそれぞれ役割が異なり、患者様の生活を多面的に支援します。 リハビリは短期間で結果が出るものではなく、継続することで少しずつできることが増えていきます。 また、疲労の影響を受けやすいため、無理な負荷ではなく患者様のペースを尊重することが重要です。 一般的な治療だけでは改善しにくい場合の再生医療という選択肢 脳挫傷の後遺症が長引く場合、再生医療(幹細胞治療)が追加の選択肢として相談されるケースがあります。 脳挫傷による後遺症は、身体・認知・感情・疲労など複数の領域に及ぶため、一般的なリハビリや薬物療法だけでは改善の実感が得られにくい患者様もいらっしゃいます。 そのため、身体が本来持つ力に着目した再生医療が、選択肢のひとつとして検討されることが増えています。 幹細胞を用いた治療は負担の少ないアプローチとして注目が高まっており、「長期化している後遺症に何かできることはないか」と悩む患者様にとって、治療選択肢を広げる一つの方法となることがあります。 リペアセルクリニック大阪院では、再生医療に精通した医師が患者様の状態や生活背景を丁寧にヒアリングし、メリット・デメリットを分かりやすく説明したうえで、適切な方にのみ治療を提案しています。 脳挫傷の後遺症は、患者様とご家族にとって長く不安を抱えやすいものです。 「このままで大丈夫なのか」「治療の選択肢は他にないのか」と感じる場合は、一度専門医に相談することで、より納得感のある方向性を考えやすくなるでしょう。 後遺症と向き合いながら「今できる最善の一歩」を選ぶことが重要 脳挫傷の後遺症と向き合うには、焦らず現状を整理し、今できる最善の一歩から積み重ねていくことが大切です。 脳挫傷の後遺症は、ご本人もご家族も不安を抱えやすく、「どこまで回復するのか」「いつまで続くのか」と悩むことが少なくありません。 回復はゆっくり進むことも多いため、焦って負荷をかけすぎるよりも、できることから一つずつ取り組む姿勢が生活の安定につながります。 リハビリ・生活リズム・休息・医療機関のサポートを組み合わせることで、改善の可能性が広がるケースもあるため、ひとりで抱え込まず環境を整えることが重要です。 脳挫傷の後遺症は、改善までの期間が見えにくいことから、患者様自身が不安を抱え込みやすい状態です。 しかし、「できている部分」「変化が見られた部分」に目を向けることで、前向きな気持ちを保ちやすくなります。 また、一般的な治療やリハビリだけでは不安が残る場合、再生医療のような選択肢を知っておくことで、今後の方針を考えるヒントになります リペアセルクリニック大阪院では、脳挫傷の後遺症でお悩みの患者様に対して、状態の丁寧なヒアリングと総合的な視点からのサポートを行っています。 生活面・リハビリの方向性・治療の選択肢など、患者様の気持ちに寄り添いながら案内する体制が整っています。 一人で抱え込まず、まずは専門医に相談することで、これからの生活に向けた最善の一歩を一緒に考えていきましょう。
2025.11.28 -
- 再生治療
- その他
「コロナ後遺症はいつまで続く?」「コロナ後からずっと不調が抜けない」そんな不安を抱えている患者様は少なくありません。 新型コロナが落ち着いた今でも、感染後の不調が長引く“コロナ後遺症(ロングコビッド)”に悩む方は多く、症状が続く期間にも大きな個人差があります。 そこで本記事では、コロナ後遺症がどれくらい続くのかという疑問に対し、一般的な目安から長期化しやすい特徴まで丁寧に解説します。 また、後半では再生医療という新しい選択肢についても紹介し、より総合的な改善アプローチについて分かりやすくまとめています。 「いつまで続くのか分からない不安」を抱え込まず、今できる対策や受診のタイミングを一緒に整理していきましょう。 コロナ後遺症はいつまで続く?一般的な目安と長引くケース コロナ後遺症は数週間〜数か月で軽快する方が多い一方で、数か月以上続くケースもあると報告されています。 発症から4週間以上持続する症状は「コロナ後遺症(ロングコビッド)」とも呼ばれ、国内外で多くの調査が進められています。 多くの患者様は時間とともに落ち着いていく傾向がありますが、疲労感や息苦しさ、集中力の低下などが長期化する例もあり、期間には大きな個人差があります。 ここからは、まず後遺症の基本的な定義から確認し、どれくらい続くのかをより具体的に整理していきましょう。 コロナ後遺症(ロングコビッド)とは?定義とよくある症状 コロナ後遺症とは、発症から4週間以上続く体調不良の総称です。 世界保健機関(WHO)は、感染から3か月以内に発症し、少なくとも2か月続く症状を「ポストコビッド症候群」と定義しています。 症状は非常に幅広く、患者様によって現れる症状の組み合わせは異なります。 同じ「後遺症」といっても、症状はひとつではなく全身に現れる可能性があります。身体の負担が蓄積しやすいため、まずは症状の種類と数を把握することが大切です。 どのくらいの期間で治る人が多いのか 一般的には数週間〜数か月で落ち着く人が多いとされています。 国内外の調査では、感染から2か月以内に多くの症状が解消する例が報告されており、特に若年層や基礎疾患がない方では回復が比較的早い傾向があります。 ただし、症状の種類や生活環境、基礎疾患の有無によって回復スピードは大きく変わります。 個人差があるため、「必ず○週間で治る」といった明言は避ける必要があります。 数ヶ月〜1年以上続くケースもある?長期化する人の特徴 疲労感や息苦しさ、集中力低下が長期化しやすい症状とされています。 症状が数か月以上続く患者様は一定数存在し、医学的にも特定の特徴が共通しやすいと考えられています。 慢性的な疲労や呼吸の浅さ、睡眠の質の低下などが続くことで、症状が改善しづらい状態になりやすくなります。 後遺症の長期化は珍しくなく、「いつまで続くのか分からない」という不安が心身の負担をさらに大きくしてしまうことも。 次の章では、なぜ後遺症が長引くのか、その背景と考えられている原因を整理して解説します。 なぜコロナ後遺症は長引くのか?考えられている原因 コロナ後遺症が長引く背景には、炎症反応や自律神経の乱れなど複数の要因が関わっていると考えられています。 コロナ後遺症(ロングコビッド)は、症状の種類が多岐にわたることから「ひとつの原因」で説明できるものではありません。 医学的にも複数の要素が複雑に関連していると考えられており、症状が長引く仕組みは現在も研究が続けられています。 そのため、「なぜこんなに長く続くのか」「自分だけ治らないのでは?」と不安を抱く患者様は多いですが、症状が続く背景を理解することで、対策や治療の方向性が見えやすくなります。 また、コロナは全身に炎症を引き起こすウイルスであるため、回復後も体内のバランスが整いにくい状態が続くことがあります。 とくに呼吸の浅さや自律神経の乱れは疲れやすさを助長し、結果的に症状が長引く原因につながりやすいと指摘されています。 「症状があるのに検査では異常が出ない」というケースも多く、患者様が自分の体調を理解してもらえないと感じる要因にもなりがちです。 まずは症状の背景を知り、必要な治療やケアを早めに取り入れることが大切です。 コロナ後遺症への一般的な対策・治療法と受診の目安 コロナ後遺症への対策は、生活習慣の調整と医療機関での治療を組み合わせて進めることが大切です。 コロナ後遺症は、倦怠感・息苦しさ・集中力低下・睡眠の質の低下など、複数の症状が重なりやすいため、ひとつの方法だけでは対処しきれないことが多くあります。 まずは日常生活の見直しを行いながら、必要に応じて医療機関へ相談することが重要です。 「もう少し様子を見れば治るかも」と自己判断を続けることで、症状が長期化してしまうケースもあるため、早めに専門家の意見を取り入れることが安心につながります。 とくに、自律神経の乱れや浅い呼吸は倦怠感や息苦しさを悪化させる原因になりやすく、生活リズムや呼吸の整え方を見直すことで体調が落ち着きやすくなる場合があります。 睡眠の質の向上も重要で、就寝前のスマホ使用を控える、照明を落とすなど、身近な工夫が効果的です。 また、倦怠感が強く動けない時期は無理に活動量を増やさず、少しずつリズムを取り戻していくことが大切です。 「頑張らなければ」と焦るほど体調が悪化するケースもあるため、段階的な回復を意識しましょう。 受診の目安としては、「症状が4週間以上続く」「日常生活に支障が出ている」「仕事や家事に戻れない状態が続く」などがあります。 医療機関での診察を受けることで、必要な検査や治療方針が明確になり、不安が軽くなる場合もあるので早めの受診を意識しましょう。 より根本的な改善を目指す選択肢|再生医療というアプローチ コロナ後遺症のつらい症状に対して、再生医療(幹細胞治療)が選択肢のひとつとして相談されるケースがあります。 コロナ後遺症は「検査で異常がないのに不調が続く」という特徴があり、一般的な治療だけでは改善の実感が得られにくい患者様もいらっしゃいます。 慢性的な倦怠感・息苦しさ・集中力低下(ブレインフォグ)・睡眠の乱れなどは、炎症や自律神経の乱れが背景にあると考えられるため、身体が本来持つ力に着目した再生医療が、追加の選択肢として注目されるようになっています。 とくに「長期化している」「何から対処してよいか分からない」と悩む患者様にとって、治療の選択肢が広がること自体が安心につながる場合もあります。 再生医療は「従来の治療に追加する形」で検討されることが多く、生活習慣・栄養・リハビリや休息の調整と組み合わせることで、より総合的なケアが可能になります。 長引く後遺症は、患者様本人だけでなくご家族の心身にも大きな負担となります。 「何をすればよいか分からない」「このまま続くのか不安」という場合は、治療の選択肢を広げることが、安心の第一歩となります。 「いつまで続くか分からない不安」をひとりで抱え込まないために早期の受診が肝心 コロナ後遺症は自己判断で様子を見続けるより、早めに医療機関へ相談することで適切な対策が取りやすくなります。 コロナ後遺症は症状が見えにくく周囲から理解されにくいため、ひとりで悩み続けてしまう方も少なくありません。 しかし、負担の大きい時期こそ医療機関に相談することで、症状の背景を整理し、必要な治療・生活の工夫が見つかりやすくなります。 コロナ後遺症は「治りにくい人が特別」なのではなく、症状の種類や生活環境によって改善のスピードが大きく変わります。 また、一般的な治療では不安が残る患者様や、より総合的な改善アプローチを検討したい患者様にとって、再生医療が相談されるケースも増えています。 リペアセルクリニック大阪院では、コロナ後遺症に悩む患者様の状態を丁寧にヒアリングし、必要な検査や治療の方向性を分かりやすく説明しています。 「いつまで続くのか」分からない不安をひとりで抱え込まず、まずは専門医に相談し、今できる対策から一緒に進めていきましょう。
2025.11.28 -
- 頭部
高次脳機能障害に向き合うご家族が最初に直面するのは対応の難しさです。 外見では分かりにくい症状が多いため、周囲に理解されにくく、対応に悩んだり不安を抱えたりする患者様・ご家族が少なくありません。 しかし、高次脳機能障害の特徴を知ることで、今日からできる工夫や、接し方のポイントが見つかります。 また、対応の仕方だけでなく、適切なリハビリや治療を組み合わせることで、生活のしやすさを高めていくことも可能です。 本記事では、高次脳機能障害の基本から、家族ができる具体的な対応方法、そして後半では再生医療を含めた治療の選択肢まで、専門的な内容を分かりやすく解説します。 対応の難しさを一人で抱え込まないための情報を、順を追って紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。。 高次脳機能障害とは?性格の問題ではなく「脳の障害」 高次脳機能障害は「性格」ではなく、脳の損傷によって起こる医学的な障害です。 記憶・注意・判断力・感情のコントロールなど、生活の基盤となる認知機能は、脳の複数の領域が連携して働いています。 そのため、脳梗塞・脳出血・事故による頭部外傷などで脳の一部が損傷すると、性格の変化のように見える行動が生じることがあります。 「わざとやっている」「怠けている」と誤解されやすいのは、高次脳機能障害の大きな特徴のひとつです。ま ずは“脳の機能の障害”であることを正しく理解することが、対応の仕方を考える最初のステップになります。 高次脳機能障害は、周囲の理解が得られるだけで患者様自身も落ち着きやすくなります。 知っておきたい基本的な「対応の仕方」 高次脳機能障害への対応で大切なのは、症状の背景を理解し、感情ではなく「医学的な視点」で向き合うことです。 高次脳機能障害は、脳の損傷によって認知・注意・感情コントロールなどに変化が起きるため、行動の理由が外から分かりにくいことが特徴です。 そのため、ご家族が「なぜこんな言動をするのか」と迷ってしまう場面が多くあります。 ここからは、ご家族が今日から実践できる具体的な対応の仕方を紹介します。 焦らず、できることから取り入れていきましょう。 病気と性格を切り分けて考える 高次脳機能障害の対応では「症状」と「性格」を分けて考えることがとても重要です。 感情の波が大きくなったり、忘れやすくなったり、段取りが難しくなったりするのは、患者様の性格が変わったのではなく、脳の機能が影響を受けているために起こる行動です。 この視点を持つだけで、接し方が大きく変わり、ご家族のストレスも軽減しやすくなります。 「わざとではない」という前提で向き合うことで、患者様も安心しやすくなり、関係性が落ち着くケースは多くあります。 まずは理解の姿勢を持つことが、対応の第一歩となります。 家族の日常生活の声かけ・接し方のコツ 家族の関わり方は、患者様の安心感や症状の安定に大きく影響します。 高次脳機能障害では、情報処理や感情の調整が難しくなるため、声かけの仕方や説明の順番を工夫するだけで生活がスムーズになる場面が多くあります。 また、焦らせる言葉や急な環境変化は症状を悪化させることがあるため、できるだけ負担の少ない関わり方を選ぶことが大切です。 声かけや環境の整え方は、患者様の安心感に直結します。 「どこまで手伝うべき?」と迷う場面もありますが、少しずつ一緒に生活リズムを作っていくことで、お互いの負担も軽くなっていきます。 症状別にみる、家族にできる具体的な工夫 高次脳機能障害は症状ごとに対応方法が異なるため、特徴に合わせた工夫がとても大切です。 高次脳機能障害では、記憶・注意・感情・遂行機能など複数の能力が影響を受けるため、症状の種類によって関わり方を変える必要があります。 ご家族が特徴を理解し、無理なく続けられる工夫を取り入れることで、患者様の日常生活が安定しやすくなります。 症状への理解が深まると「なぜその行動が起きるのか」が見えやすくなり、対応のストレスが大きく減っていきます。 また、小さな工夫でも継続することで生活のしやすさが変わるため、完璧を目指す必要はなく、できる範囲から取り組むことが大切です。 患者様とご家族双方が無理なく続けられるペースを保ちながら、少しずつ生活を整えていきましょう。 対応の工夫だけでなく、「専門的な治療・リハビリ」も大切 高次脳機能障害は家庭での工夫だけでは限界があるため、専門的な治療やリハビリを併用することが非常に重要です。 ご家族による日常的な対応は、患者様の安心感を支えるうえで欠かせません。 しかし、記憶・注意・遂行機能・感情調整などの高度な機能は専門的なアプローチが必要になることが多く、医療機関やリハビリ専門職の支援が組み合わされてこそ、生活の質が安定しやすくなります。 また、患者様自身が「できない自分」を責める気持ちを抱えることもあり、専門家が介入することで心のケアにもつながりやすくなります。 家族だけで抱え込まず、必要な支援を取り入れることが改善への大切な一歩です。 高次脳機能障害は、症状が見えにくく複雑であるため「家族だけで何とかしよう」とすると、精神的にも身体的にも負担が大きくなってしまいます。 専門職による評価や訓練を受けることで、これまで気づけなかった改善ポイントが見つかることもあります。 また、医療機関と家族が協力してケアに取り組むことで、患者様はより安定して日常生活を送りやすくなります。 専門的な治療は「特別なもの」ではなく、改善の可能性を広げるための大切なサポートといえるでしょう。 次の章では、従来の治療では補いきれない部分に対して、新たな選択肢として注目される再生医療について詳しく解説します。 リペアセルクリニック大阪院で行う再生医療という選択肢 高次脳機能障害の後遺症に対して、再生医療(幹細胞治療)という新しい選択肢が相談されるケースがあります。 高次脳機能障害は、記憶・注意・感情の調整などが複雑に影響し合うため、従来のリハビリだけでは改善のスピードが緩やかになる時期が訪れます。 そのような中で、身体が本来持つ力に着目した再生医療が「選択肢のひとつ」として注目されています。 再生医療は、「これまでの治療でできることは続けつつ、別の角度からサポートしたい」という方に選ばれやすい方法です。 患者様の状態や生活背景を丁寧に評価して進めるため、無理な負担をかけず検討できることも特徴のひとつです。 ご家族だけで悩み続けてしまうと、対応の負担も精神的ストレスも大きくなりがちです。 「どの治療が合っているのか知りたい」「後遺症の今後が不安」と感じている場合は、専門医に相談することで選択肢が広がり、より安心して今後の方針を考えやすくなります。 高次脳機能障害は一人で抱え込まず、「対応」と「治療」を両輪で考えていくことが大切 高次脳機能障害と向き合うには、家庭での対応だけでなく、専門的な治療や支援を同時に活用することが大切です。 高次脳機能障害は外見では分かりづらく、ご家族が負担を抱え込みやすい障害でもあります。 しかし、対応の工夫・生活の調整・リハビリ・医療的支援などを組み合わせることで、患者様の生活のしやすさが徐々に安定していくケースは少なくありません。 「家族だけでどうにかしなければ」という考えから離れ、専門職と一緒に支えていく姿勢がとても重要です。 高次脳機能障害は、患者様・ご家族ともに不安が大きくなりやすい障害ですが、正しい知識と支援体制が整うことで、日常生活が落ち着いていくケースが多くあります。 「できていない部分」ではなく、「できている部分」や「進んだ部分」に目を向けることも、前向きなケアにつながります。 もし「今の治療だけで十分なのか」「別の選択肢も知りたい」と感じている場合は、医療機関に相談することで、より納得して今後の方針を決めやすくなります。 リペアセルクリニック大阪院では、再生医療に精通した医師が、患者様の状態・生活環境・現在の治療状況を丁寧に確認したうえで、必要なサポートを総合的に提案しています。 治療の押しつけはせず、患者様とご家族の気持ちに寄り添う姿勢を大切にしているため、初めての方でも相談しやすい環境が整っています。 不安を抱え込む前に、まずは一度専門医に相談することで、これからの生活に向けた選択肢を増やしていきましょう。
2025.11.28 -
- 頭部
「高次脳機能障害はどこまで治るのか」「この先も改善の余地はあるのか」と不安を抱えている患者様やご家族は多くいらっしゃいます。 記憶力や注意力、感情の調整など、普段の生活に関わる能力が影響を受けるため、将来への心配が大きくなりやすい状態です。 高次脳機能障害は一見すると改善が難しいように思われがちですが、医学的な知見では回復の時期や改善が見込める要素が存在するとされており、適切なケアと環境が重要だと考えられています。 本記事では、高次脳機能障害の仕組みから回復の見通し、改善が期待できるタイミング、症状ごとの傾向、そして後半では再生医療という新しい選択肢まで、専門的な内容を分かりやすく解説します。 高次脳機能障害は改善するのか?医学的な見解から解説 高次脳機能障害は改善が見られる可能性がありますが、症状や損傷部位により回復の幅が大きく異なるとされています。 脳には「可塑性(かそせい)」と呼ばれる柔軟な仕組みがあり、発症後の一定期間は機能が補われたり、新しい回路が作られたりすることで改善することが確認されています。 ここからは、高次脳機能障害の基本的な理解から、自然回復のタイミング、回復が難しいと言われる背景まで、専門的な内容を分かりやすく整理して解説していきます。 そもそも高次脳機能障害とは 高次脳機能障害とは、脳の損傷によって「記憶・注意・判断・感情のコントロール」などの認知機能が影響を受ける状態を指します。 脳梗塞や頭部外傷などで脳の特定部位がダメージを受けると、身体の麻痺とは異なる“見えにくい障害”として、生活の細かい部分に支障が出る場合があります 。忘れやすい、段取りが難しい、集中が続かない、感情が不安定になるなど、症状は多岐にわたり、個人差が大きいことが特徴です。 外見では分かりにくいため周囲に理解されにくいことも多く、ご本人だけでなくご家族にとっても負担が大きくなることがあります。 まずは症状の特徴を正しく理解し、必要なサポートや環境調整を行うことが回復の第一歩となります。 自然回復が見込める期間 高次脳機能障害は、発症から数か月〜1年前後までが自然回復の期待できる時期とされています。 脳は損傷を受けても、新しい神経回路を作ったり残った細胞が機能を補い合ったりする「可塑性」という働きを持ちます。 この仕組みが最も活発に働くのが発症後の早い時期であり、集中したリハビリや環境調整で生活動作が整いやすくなることが知られています。 自然回復のピークが落ち着いた後も、生活の工夫や継続的な訓練によって日常動作が安定するケースは多くあります 。「もう変わらない」と思い込まず、少しずつ取り組むことで変化が出る可能性を広げることが大切です。 後遺症が残りやすい理由 高次脳機能障害は「脳の高度な機能」を担う部分が損傷するため、後遺症が残りやすいとされています。 記憶・感情・判断・注意などの能力は、脳の複数の領域が連携することで成り立っています。 そのため、どこか1つの部位が損傷しただけでも広い範囲に影響が出る可能性があります。 また、身体機能と異なり損傷の程度が外から見えにくいため、回復のスピードや方向性が人によって大きく異なります。 後遺症が続く理由は「治らない」という意味ではなく、脳の複雑な機能が関わっているため変化がゆっくり進むという特徴によるものです。 適切な支援や専門的なケアを組み合わせることで、負担の軽減や生活の改善が期待できるケースもあります。 どこまで改善できる?代表的な症状ごとの回復傾向 高次脳機能障害の回復度合いは症状ごとに異なり、一定の改善が見られるケースがある一方で、長く続く後遺症もあります。 高次脳機能障害は“ひとまとめ”に語られがちですが、実際には記憶・注意・感情の調整・遂行機能など、複数の能力が関係しており、それぞれ回復のスピードや方向性が大きく変わります。 また、患者様の年齢・発症原因・損傷部位・サポート環境などによっても進み方は違うため、「この症状なら必ず治る」「絶対に改善しない」という表現は避けられます。 しかし、医学的には“改善が期待できる領域”と“残存することが多い領域”が存在するとされ、これらを理解しておくことで今後のリハビリ方針や生活の工夫が決めやすくなります。 高次脳機能障害は、脳の複数の領域が関わるため回復の進み方に個人差が出やすい障害です。 そのため、「症状そのものを治す」というよりも、「生活のしづらさを減らす」「できる動作を増やす」という視点でアプローチすることが現実的であり、専門医やリハビリスタッフと協力しながら取り組むことで、生活全体の安定が期待できるケースもあります。 次の章では、改善のカギとなる治療やアプローチについて、医学的な観点から整理して解説します。 回復の鍵となる治療 高次脳機能障害の回復には、リハビリ・環境調整・薬物療法を組み合わせた総合的なアプローチが重要です。 高次脳機能障害は、脳の損傷による認知・情緒・思考の変化が複雑に絡み合うため、「この治療だけで改善する」というものではありません。 患者様の症状に合わせて複数の方法を組み合わせることで、日常生活の負担を軽減し、できることを増やすためのサポートが可能になります。 とくにリハビリは脳の可塑性が働く期間に効果が出やすく、発症から時間が経った後であっても、環境調整や代償手段の導入によって生活の安定につながるケースが多く見られます。 治療の中心となるのはリハビリですが、それを支える「環境づくり」が同じくらい重要です。 たとえば、メモやスマホのアラームを活用する、作業手順を1つずつ分かりやすく整理する、といった工夫は、記憶や遂行機能の負担を大きく軽減します。 また、情緒の不安定さや睡眠の乱れが症状に影響することも多く、必要に応じて薬物療法を併用することで、リハビリが進めやすくなるケースも。 複数の視点から支援することで、患者様が生活の中で「できること」を少しずつ増やしていく土台となります。 根本的な改善を目指す治療法|再生医療という新しい選択肢 高次脳機能障害の後遺症に悩む患者様の選択肢として、再生医療(幹細胞治療)が注目されるケースがあります。 高次脳機能障害は、時間とともに自然回復が落ち着いていくため、「これ以上改善が見込めないのではないか」と不安を抱える患者様が多くいらっしゃいます。 従来のリハビリや薬物療法は、生活の負担を軽減し、できることを増やすために欠かせない支援ですが、脳細胞そのものに直接アプローチする治療ではありません。 そのため近年では、身体が本来持っている力に着目した再生医療が、高次脳機能障害のケアにおいて新たな選択肢として相談されることが増えています。 従来のリハビリや環境調整と組み合わせることで、生活全体を安定させるための一つのサポートとして検討されることがあります。 リペアセルクリニック大阪院では、再生医療に精通した医師が、患者様の状態や生活背景を丁寧にヒアリングし、無理のない形で提案を行っています。 高次脳機能障害は改善がゆっくりで、見えにくい変化が多いため、ご本人もご家族も不安を抱えやすい状態です。 気になる症状がある場合は、一度専門医に相談することで、より納得感のある方向性を見つけやすくなるでしょう。 高次脳機能障害は正しい措置で改善の可能性を広げられる 高次脳機能障害は、適切なケアや環境調整を続けることで改善の可能性を広げられる状態です。 高次脳機能障害の回復はゆっくりで個人差が大きいため、ご本人もご家族も不安を抱えやすい状態です。 しかし、脳の可塑性は発症から時間が経っても働き続けるため、適切な訓練・生活の工夫・支援体制が整うことで日常生活のしづらさが減るケースは多くあります。 「もう改善しない」と決めつけるのではなく、継続的な取り組みが重要です。 高次脳機能障害の後遺症が残っている場合や、現在の治療やリハビリだけでは不安を感じている患者様は、選択肢を広げる意味でも再生医療を検討されるケースがあります。 近年は、患者様の身体の状態に合わせた支援ができる医療として注目されており、日常生活の負担を軽減するサポートとして相談されることが増えています。 リペアセルクリニック大阪院では、再生医療の専門的な知識を持つ医師が、患者様一人ひとりの状態を丁寧に確認し、無理のない形で治療の提案や生活指導を行っています。 カウンセリングは丁寧で、患者様の不安や疑問に寄り添いながら進めるため、初めての方でも安心して相談しやすい環境です。 「何から始めればよいか分からない」「今後の見通しを立てたい」という患者様は、一度専門医に相談することで、より納得できる方向性を見つけやすくなります。 焦らず着実に取り組むことで、これからの生活の可能性を少しずつ広げていきましょう。
2025.11.28 -
- 脳梗塞
脳梗塞を経験された患者様の中には「発症から時間が経っているのに、症状がなかなか良くならない」「これ以上の回復は期待できないのだろうか…」と不安を抱えている方もいらっしゃいます。 発症後しばらく経過した脳梗塞は、一般的に陳旧性脳梗塞と呼ばれます。 この状態は回復が緩やかになる傾向があり、リハビリを続けていても「停滞しているように感じる」時期が出てくることもあります。 本記事では、陳旧性脳梗塞がどのような状態なのか、そのメカニズムや後遺症との付き合い方、日常生活でできる工夫、そして後半では新しい選択肢として注目されている再生医療についても分かりやすく解説していきます。 陳旧性脳梗塞とはどんな状態? 陳旧性脳梗塞とは、脳梗塞の発症から一定期間が経過し、症状が慢性化した状態のことを指します。 一般的に脳梗塞は「急性期 → 回復期 → 生活期(慢性期)」と進行していきますが、発症から数か月〜数年が経ち、症状が安定してきた段階が陳旧期(慢性期)と呼ばれます。 この段階では、新たな炎症は落ち着いているものの、すでに損傷を受けた神経細胞が残っているため回復がゆっくりになることが特徴です。 「回復しにくい」と感じてしまう場合もありますが、生活の工夫、継続的なリハビリ、体の状態に合わせたケアを続けることで、日常生活の負担を減らすことは十分に目指すことができます。 陳旧性脳梗塞は「治療の終わり」ではなく、「長期的な生活と向き合う段階」です。 この時期は患者様の不安やご家族の負担が大きくなりやすいため、必要に応じて専門医に相談しながらケア方法を見直していくことがとても大切です。 次の章では、陳旧性脳梗塞が「回復が難しい」と言われる理由について、回復メカニズムと従来の治療法の観点から詳しく解説していきます。 なぜ回復が難しいと言われるのか 陳旧性脳梗塞は「神経細胞の損傷が残りやすい」という特徴があるため、回復がゆっくりになることが多いとされています。 脳梗塞は発症直後の数週間〜数か月が最も回復しやすい時期といわれています。 しかしこの期間を過ぎて陳旧期(慢性期)へ移行すると、脳の自然な回復力が徐々に落ち着き、改善のスピードが緩やかになります。これが「回復が難しい」と言われる主な理由です。 ここからは、回復の仕組みと一般的な治療の役割・限界を詳しく解説し、陳旧期に入ってからの経過を理解しやすく整理していきます。 発症直後〜陳旧期までの回復メカニズム 脳は発症直後〜数か月が最も回復しやすく、その後ゆっくりとした改善へ移行します。 脳梗塞では脳の血管が詰まり、神経細胞の一部がダメージを受けます。発症直後は炎症が強いものの、脳が持つ回復力(可塑性)が最大限働くため、リハビリによる改善が比較的得られやすい時期です。 しかし、時間が経過して炎症が落ち着いた陳旧期では、損傷した神経細胞の再生が難しく、脳の代償機能(他の部分が助け合う仕組み)もゆっくり働くようになります。 そのため「改善しているけれどスピードが落ちている」と感じる患者様が多いのが特徴です。 陳旧期は「もう改善しない」という意味ではなく、「改善のスピードがゆっくりになる」時期です。 継続的なリハビリや生活の工夫により、日常生活動作の安定を目指すことは十分可能です。 一般的な治療(薬・リハビリ・装具)の役割と限界 一般的な治療は後遺症への重要なサポートになりますが、改善には限界が出てくることがあります。 陳旧性脳梗塞では、薬物療法・リハビリ・装具を組み合わせて後遺症の軽減や生活動作の向上を目指すのが基本です。 それぞれ重要な役割を担っていますが、脳細胞の再生そのものを促すわけではないため、時間の経過とともに改善が停滞するケースもあります。 こうした背景から「これ以上良くならないのだろうか…」と不安を抱く患者様は多くいらっしゃいます。 しかし、一般的な治療でカバーしきれない部分を補うための方法として、近年では再生医療が新たな選択肢として検討されるケースも増えています。 陳旧性脳梗塞の後遺症と付き合うためのポイント 陳旧性脳梗塞の後遺症と向き合うには、日常生活の工夫と継続的なケアを組み合わせて取り組むことが大切です。 陳旧期では回復のスピードが緩やかになるため、「あまり変化がない」と感じる患者様も多くいらっしゃいます。 しかし、日常生活の工夫や自主リハビリ、再発予防のための生活管理を続けることで、生活動作の安定につながるケースが多くあります。 ここからは、後遺症と共に日常生活を送るための具体的な工夫と、再発を防ぐために重要な生活習慣について詳しく解説します。 日常生活でできる工夫と自主リハビリのポイント 陳旧性脳梗塞では、日常の小さな工夫と自主リハビリを継続することで生活動作の安定を目指すことができます。 陳旧期は回復のスピードが緩やかな時期ですが、「ゆっくりでも続けること」が生活の質を維持するうえで非常に大切です。 手足の動かしにくさ、疲れやすさ、歩行の不安定など、後遺症の内容に応じてリハビリ方法を工夫することで、負担を減らしながら日常生活の動作をサポートできます。 自主リハビリは“無理をしないこと”もとても大切です。 疲労が強い日は休息を優先し、できる日には少しだけ負荷をかけるように調整することで長く続けやすくなります。 ご家族がサポートする場合も「できている部分を認めながら励ますこと」が継続の力になります。 再発予防のための生活管理 陳旧性脳梗塞では、再発予防のための生活管理が非常に重要です。 脳梗塞は再発率が高い疾患とされており、陳旧期に入っても適切な生活管理を続けることで再発リスクを下げることが可能です。 特に血圧・血糖・コレステロールなど、血管の健康に関わる要素を整えることが予防の基本となります。 再発予防では、「完璧にやらなければ」と思いすぎないことも大切です。 焦って生活を変えようとすると継続が難しくなるため、できることから少しずつ習慣を整えていくことで負担が少なく続けやすくなります。 また、気になる症状や不安がある場合は早めに専門医へ相談することで、安心感を持ちながら生活管理を進めやすくなります。 陳旧性脳梗塞に対する再生医療(幹細胞治療)という新しい選択肢 陳旧性脳梗塞の後遺症に悩む患者様の選択肢として、再生医療(幹細胞治療)が注目されるケースがあります。 従来のリハビリだけでは補いきれない部分をサポートする方法として、身体が本来持つ力を活かす再生医療が相談される場面が増えています。 再生医療は患者様自身の細胞を用いることで、負担を抑えながら身体づくりをサポートする可能性がある治療として関心が高まりつつあります。 再生医療は、患者様の状態によって適応の可否が異なるため、まずは専門医が丁寧に評価し、無理のない範囲で検討することが大切です。 また、従来の治療やリハビリと組み合わせて取り入れるケースもあり、「できることを広げたい」と考える患者様の支えになることがあります。 リペアセルクリニック大阪院では、再生医療に精通した医師が患者様一人ひとりの状態を詳しく確認し、必要なケア・生活習慣の改善アドバイスも含めて総合的な提案を行っています。 治療を押しつけることはせず、患者様の希望や生活背景を大切にしたサポートを行っているため、安心して相談しやすい環境が整っています。 気になる症状がある場合や、将来のために治療の幅を広げておきたい場合には、一度専門医に相談することで安心感が得られやすくなります。 陳旧性脳梗塞は日常生活でできる工夫と適切なケアが重要 陳旧性脳梗塞と向き合うためには、日常生活の工夫と適切な医療的サポートを組み合わせることが大切です。 発症から時間が経過した陳旧期は、回復のスピードがゆっくりになる時期ですが、生活の工夫・自主リハビリ・再発予防の管理を継続することで、日常の不安や負担を減らすことが期待できます。 焦らず続けることが、長期的な生活の質につながっていきます。 陳旧性脳梗塞は、改善のスピードが緩やかなぶん、不安を抱え込みやすい時期でもあります。 ご自身だけで頑張ろうとせず、家族や医療者と協力しながら取り組むことが、心身双方の負担を減らすことにつながります。 また、後遺症が続いている患者様や、今後の生活に不安を抱えている患者様にとって、身体の状態に合わせてサポートする再生医療が新しい選択肢となることもあります。 リペアセルクリニック大阪院では、陳旧性脳梗塞の患者様の状態を丁寧に確認したうえで、再生医療を含めた多角的なケア提案を行っています。 リハビリ・生活習慣のアドバイス・相談しやすいカウンセリング体制があり、患者様が不安を抱え込まずに進める環境を整えています。 「今後の過ごし方が不安」「何をどう進めればよいか迷っている」そんな方は、一度専門医に相談することで、より納得感のある選択肢を見つけやすくなります。 無理なく取り組める形で、これからの生活を整えていきましょう。
2025.11.28 -
- 脳梗塞
「脳梗塞と診断されたけれど症状は軽いと言われた…」「このまま普段通り生活して大丈夫なのだろうか?」と不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。 脳梗塞は重度のまひや言語障害のイメージが強い一方で、比較的軽い症状で発症するケースも少なくありません。 しかし、症状が軽くても油断は禁物で、放置すると後遺症や再発リスクにつながることもあります。 そこで本記事では、「軽い脳梗塞とは何か」という基礎から、注意したい症状、受診の目安、再発を防ぐための対策まで分かりやすく解説します。 不安を抱えたまま生活を続けるより、正しい知識と対策を知ることで安心につながりやすくなります。まずは病気の基本から理解していきましょう。 「症状が軽い脳梗塞」とは?まずは病気の基本を理解が大切 「症状が軽い脳梗塞」とは、脳の血管が一時的に詰まり、比較的軽度の神経症状で済んだ状態を指します。 脳梗塞は脳の血流が不足することで神経細胞にダメージが生じる病気ですが、すべてが重症化するわけではありません。 血流の低下が部分的・一時的であった場合、「軽い症状で収まった脳梗塞」と表現されることがあります。 しかし、症状が軽いからといって油断してよいわけではなく、早急な治療や予防策が必要となるケースもあるため、脳梗塞のメカニズムを理解しておくことが非常に重要です。 症状が軽い脳梗塞は、「そのうち良くなるだろう」と放置されやすい反面、再発につながるリスクが指摘されています。 軽度のダメージでも、脳の血流に何らかの問題が生じたサインであるため、今後の対策を早めに行うことが非常に重要です。 次の章では、軽い脳梗塞で起こりやすい症状や受診を検討すべきサインについて詳しく確認していきます。 こんな症状は要注意?軽い症状でも受診を検討したいサイン 脳梗塞は軽い症状でも見逃されやすく、早めの受診が必要となるケースがあります。 軽いしびれや違和感、ふらつきなどの症状は「疲れかな」「寝不足のせい」と見過ごされやすい一方、脳梗塞の初期段階である可能性も否定できません。 また、一時的に改善したように見えても脳の血流が不安定な状態にあることもあり、注意深い観察が必要です。 ここからは、軽い脳梗塞で特に見逃しやすいサインと、どのタイミングで受診すべきかを詳しく解説します。 見逃されやすい“軽い脳梗塞”の前兆・サイン 軽い脳梗塞では、症状が短時間で改善したり、曖昧な違和感として現れることが多いため注意が必要です。 「一瞬だけ手がしびれた」「少し話しづらかった」「視界がかすんだ気がした」など、些細な変化が脳梗塞の初期サインである可能性があります。 これらは数分〜数時間で改善することもありますが、脳の血流が一時的に低下していたサインかもしれません。 このような症状は疲労・ストレス・低血圧でも起こり得るため判断が難しいのですが、「片側のみ」に偏る症状や「急に起こった」変化は注意が必要です。 特に症状が繰り返す場合や、短時間で消えても違和感が続く場合は、脳の血流が不安定になっている可能性があります。 病院へ行くべきタイミングと受診の目安 軽い症状であっても「いつもと違う」「急に起こった」場合は受診を検討することが重要です。 脳梗塞の初期症状は短時間で軽快することもあり、そのまま放置されるケースが少なくありません。 しかし、その後に大きな脳梗塞を引き起こすリスクもあるため、小さな異変を見逃さないことが大切です。 症状が軽くても受診しておくことで、脳梗塞の有無や血管の状態を確認でき、将来の予防にもつながります。 早めの判断はご自身を守るだけでなく、ご家族の安心にもつながります。 「軽い脳梗塞」のあとに気をつけたい後遺症と再発リスク 症状が軽い脳梗塞でも、後遺症や再発リスクが残ることがあるため、発症後のケアが非常に重要です。 脳梗塞は脳の血管が詰まり、神経細胞がダメージを受けることで起こります。 症状が軽かった場合は「大したことがなくてよかった」と安心しがちですが、脳の血流に何らかの問題が起こったサインであることに変わりはありません。 そのため、軽症の脳梗塞であっても、その後の生活管理を怠ると再発のリスクが高まる可能性があります。 また、軽い脳梗塞では症状が短時間で改善する場合があるため、後遺症に気づかれにくいケースもあります。 しかし、言葉の出にくさ・注意力の低下・手足の細かい動きにくさなど、日常生活でふとした瞬間に違和感を覚えることもあり、慎重な観察が必要です。 軽度の脳梗塞であっても、脳の血流が低下した背景には高血圧・糖尿病・脂質異常症・動脈硬化などの要因が隠れていることがあります。 こうした要因は放置すると再発リスクを高めるため、適切な生活管理や医療的なフォローがとても大切です。 「症状は軽かったから大丈夫」と自己判断してしまうと、再度の発作につながる可能性もあり、同じ部分や別の血管で脳梗塞を起こす恐れもあります。 発症後は、自分では自覚しにくい後遺症がゆっくり現れるケースもあるため、日常生活での違和感は軽視しないようにしましょう。 脳梗塞後の後遺症に対する再生医療というアプローチ 脳梗塞後の後遺症に悩む患者様に向けた新しい選択肢として、再生医療というアプローチが注目されています。 脳梗塞は発症直後の治療が重要ですが、急性期を過ぎたあとも「手足の動かしにくさ」「しびれ」「歩行の不安定さ」「言葉の出にくさ」など、さまざまな後遺症が残ることがあります。 従来はリハビリが中心でしたが、近年は身体が持つ回復力にアプローチする再生医療が、ケアの選択肢として広がりつつあります。 再生医療は患者様自身の細胞や血液由来の成分を活用し、負担の少ない方法でコンディションを支える医療の一つとして注目されています。 リハビリとあわせて取り組まれることもあり、後遺症のケアで「できることを増やしたい」と考える方に相談されるケースが増えています。 脳梗塞による後遺症は長期戦になりやすく、リハビリだけでカバーしにくい部分もあります。 だからこそ、身体の状態を把握しながら複数の選択肢を持つことが心理的な安心にもつながります。再生医療は「無理のない範囲でできるケア」として取り入れられることもあり、患者様の状態に合わせて検討されます。 リペアセルクリニック大阪院では、再生医療に関する豊富な知識を持つ医師が、患者様の状態・不安・生活背景を丁寧にヒアリングしたうえで、最適な方法を提案しています。 症状が軽い脳梗塞でも、将来のために「今できる対策」を 症状が軽い脳梗塞であっても、再発や後遺症を防ぐために「今できる対策」を早めに始めることが大切です。 脳梗塞は一度発症すると再発率が高い疾患のひとつで、軽い症状で済んだ場合でも脳の血管には負担が蓄積している可能性も。 発症後の生活を見直すことで再発の予防につながり、日常の不安を軽減することにもつながります。 近年身体が持っている力をサポートする医療として、再生医療が検討されるケースも増えています。 脳梗塞後の生活は不安が多いかもしれませんが、必要な対策を早く知り、無理のない範囲で続けていくことで将来の健康につながります。 「軽かったから大丈夫」と油断せず、小さな異変や気になる症状は見逃さないことが大切です。 もし後遺症が残っている場合や、現状の治療やリハビリだけでは不安を感じている患者様は、治療の幅を広げるために選択肢を増やしておくことも有効です。 近年注目されている再生医療は、患者様の身体の状態に合わせたサポートを行う医療として、相談される方が増えています。 リペアセルクリニック大阪院では、再生医療の専門知識を持つ医師が患者様の状態を丁寧に確認しながら、生活習慣のアドバイスやケア方法も含めた総合的な提案を行っています。 気になる症状や不安がある場合は、一人で抱え込まずに専門医へ相談することで、将来に向けたより良い選択をしていくことができます。 脳梗塞後のケアについて悩まれている患者様は、ぜひ一度リペアセルクリニック大阪院へご相談ください。
2025.11.28







