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「朝のランニングで、膝の外側にズキッとした痛みが走る」 「走り始めは大丈夫なのに、距離を重ねると膝の外側が痛くなってくる」 このような症状でお悩みの場合、その痛みはランナー膝の可能性があります。 ランナー膝はランナーの多くが経験するスポーツ障害で、放置すると慢性化し、最悪の場合は大会への参加を諦めざるを得なくなることもあります。 本記事では、ご自身でできるランナー膝のセルフチェック方法をはじめとして、症状の原因や治療法を詳しく解説します。 ご自身の状態を正しく理解し、つらい痛みから解放されるための第一歩として、ぜひお役立てください。 また、現在リペアセルクリニックでは、スポーツ障害の根本的な改善が期待できる「再生医療」に関する情報をLINEにて配信中です。 \慢性的な膝の痛みの改善を目指せる再生医療とは/ 【こんな方は再生医療をご検討ください】 慢性化した痛みで、ランニングへの復帰を諦めている 従来の治療方法では、十分な効果が得られていない 手術はできるだけ避けたいと考えている 慢性化した痛みへ、従来の治療方法とは異なる選択肢に興味がある方は、以下からご登録ください。 その膝の痛みはランナー膝かも?3つのセルフチェック方法 ランニング中の膝の外側に痛みを感じる場合、いくつかの特徴的な症状を確認することで、ご自身でランナー膝(腸脛靭帯炎)の可能性をある程度判断が可能です。 以下のポイントに一つでも当てはまるものがあれば、ランナー膝の可能性があります。 膝の外側(骨の出っ張り周辺)を押すと痛い 膝を30度ほど曲げた状態で痛みが出る 安静時は痛くないが、走り出すと痛みが再発する ご自身の症状と照らし合わせながら、一つずつ確認していきましょう。 膝の外側(骨の出っ張り周辺)を押すと痛い 膝の外側にある骨の出っ張りを指で押したときに、はっきりとした痛みを感じる場合、ランナー膝の典型的なサインと考えられます。 この場所は、専門的には大腿骨外側上顆(だいたいこつがいそくじょうか)と呼ばれ、腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)が付着する部分です。 ランニング動作によって、この部分で腸脛靭帯の圧迫や摩擦が繰り返されることで、炎症が起きて痛みが生じます。 膝のお皿のやや外側にある、骨が出っ張っている部分を指で優しく押してみて、痛みを感じるかどうかを確認してみてください。 膝を30度ほど曲げた状態で痛みが出る 膝を軽く曲げ伸ばしした際、特定の角度(約30度)で痛みが誘発されるのも、ランナー膝にみられる特徴の一つです。 この角度は、腸脛靭帯が大腿骨外側上顆の上を通過するタイミングにあたり、靭帯の緊張が最も高まることで痛みが出やすくなります。 特に「階段を下りる」「坂道を下る」といった動作で、この痛みを感じやすいかもしれません。ご自宅で簡単に確認できる「グラスピングテスト」という方法もあります。 これらのテストで痛みが誘発される場合、症状を悪化させないよう注意深く対処を進めると良いでしょう。 安静時は痛くないが、走り出すと痛みが再発する 安静にしていると痛みが和らぐのに、走り始めると再び痛み出すという症状の出方も、ランナー膝を判断するうえでの重要なポイントです。 この症状は、進行度によって現れ方が少しずつ変化します。 症状 状態 初期症状 ランニングの開始直後は痛むものの、身体が温まってくると痛みが軽くなる、あるいは消える。しかし、走り終わって身体が冷えると再び痛み出す。 進行した症状 ランニング中、常に痛みが続くようになる。さらに悪化すると、歩行や階段の上り下りといった日常生活の動作でも痛みを感じるようになる。 初期症状の段階で「温まれば大丈夫」と走り続けてしまうと、症状が進行し、回復が長引く原因にもなりかねません。 早めに気づいて対処することが、早期復帰への近道です。 ランナー膝でやってはいけないこと ランナー膝を一日でも早く治すためには、回復を妨げる可能性のある行動を避けることが欠かせません。 良かれと思って続けている習慣が、実は症状を悪化させているケースも少なくないのです。 痛みを我慢して走り続ける 痛い部分をフォームローラーなどで強く圧迫する 完全に動かない「絶対安静」 特に上記の3つの行動は回復を遅らせる代表的な例と考えられますが、なぜこれらの行動を避けるべきなのか、その理由を一つずつ解説していきます。 痛みを我慢して走り続ける 痛みを我慢して走り続けることは症状を悪化させ、回復を長引せる最も避けるべき行動です。 「これくらいの痛みなら大丈夫」という判断が、結果的にランニングから遠ざかることになりかねません。 痛みを無視して走り続けることには、以下のような複数のリスクが伴います。 走りたいという気持ちを抑え、休む選択をすることが最終的に早期復帰への一番の近道となるでしょう。 痛い部分をフォームローラーなどで強く圧迫する 痛んでいる膝の外側をフォームローラーなどで直接強く圧迫することは、かえって回復を妨げる可能性があります。 セルフケアを行う際は、圧迫する「場所」と「強さ」を意識することが、回復を後押しします。 近年の研究では、ランナー膝の痛みは、靭帯と骨の間にある組織が圧迫されて炎症を起こす「圧迫説」も有力です。 そのため、ケアの対象とアプローチ方法を次のように整理すると良いでしょう。 ケアする部位 アプローチのポイント 膝の外側(痛む場所) 炎症を起こしている可能性があるため、直接の強い圧迫は避ける。アイシング(冷却)が中心。 周辺の筋肉(臀部・太もも) 痛みの根本原因となっている筋肉の緊張をほぐすことが目的。こちらを優しくマッサージする。 このように、痛む場所そのものではなく、その原因となっているお尻や太ももの筋肉を優しくほぐすことを意識してみてください。 完全に動かない「絶対安静」 痛みが強い時期の安静はもちろん必要ですが、長期間にわたって全く動かない「絶対安静」はかえって筋力低下を招き、スムーズな復帰を妨げる要因になり得ます。 回復を促すには、痛みのない範囲で動くことも大切です。 「絶対安静」と、推奨される「相対的安静」には、以下のような違いがあります。 絶対安静 相対的安静 主な目的 痛みの即時的な鎮静 筋力や機能を維持しながら回復を促す 身体への影響 筋力低下や関節の硬化を招きやすい 血行が促進され、回復を早める効果が期待できる デメリット 回復後の再発リスクが高まる 痛みを悪化させない注意深い運動選択が求められる 具体例 全く運動しない ウォーキング、水泳、痛みのない範囲でのストレッチ 痛みの様子を見ながら、膝への負担が少ない運動から少しずつ取り入れていくと良いでしょう。 ランナー膝の治し方|自宅でできる4つのステップ ランナー膝の回復には、痛みの段階に応じたアプローチを順序立てて行うことが効果的です。 ステップ 時期 主な目的 ステップ1 急性期(痛み始め) 炎症を鎮め、痛みを最小限に抑える ステップ2 回復期(痛みが軽減) 痛みの根本原因となっている筋肉をほぐす ステップ3 強化期(痛みが消失) 再発しないための筋力をつけ、身体を根本から改善する ステップ4 復帰期(トレーニング再開) 焦らず安全にランニングへ戻る それぞれの段階で何をすべきか、具体的に解説していきます。 まずは炎症を抑える 痛みが出始めた急性期は、なによりもまず炎症を鎮めることに専念します。 この段階では、スポーツ障害の応急処置の基本である「RICE処置」が有効です。 処置 内容 Rest (安静) 痛みを感じるランニングやジャンプなどの運動を中止する。 Ice (冷却) 氷のうなどを使い、痛む部分を15〜20分ほど冷やす。1日に数回繰り返す。 Compression (圧迫) 弾性包帯やサポーターで軽く圧迫し、腫れを抑える。 Elevation (挙上) 患部を心臓より高い位置に保ち、腫れを軽減させる。 特にアイシングは自宅で簡単にできる効果的な処置ですが、冷やしすぎると凍傷のリスクもあるため、1回の冷却は20分以内を目安にしましょう。 痛みが軽減してきたら無理のない範囲でマッサージをする 痛みのピークが過ぎてきたら、ランナー膝の根本原因となっている筋肉の緊張をほぐすようにしましょう。 ただし、痛む膝の外側を直接強くマッサージするのは避けてください。 お尻や太ももの外側の筋肉が硬くなることで、腸脛靭帯が引っ張られて痛みが生じるため、これらの部位をほぐすのもおすすめです。 テニスボールやフォームローラーを使い、お尻の横や太ももの外側を優しくほぐしてみてください。 あくまで「気持ち良い」と感じる程度の強さで行うことが、回復を促すポイントです。 痛みがほぼなくなったら段階的にトレーニングを再開する 痛みが日常生活で気にならなくなったら、再発予防の鍵となる筋力トレーニングを開始します。 ランナー膝は、膝そのものではなく、股関節周りの筋力不足が原因であることが非常に多いのです。 特に、お尻の横にある「中殿筋」を鍛えることが、ランニング中の膝のブレを安定させ、腸脛靭帯への負担を軽減します。 クラムシェル:横向きに寝て膝を曲げ、かかとをつけたまま上の膝を開閉する運動 サイドレッグレイズ:横向きに寝て、上の脚をまっすぐ伸ばしたままゆっくりと上げ下げする運動 ヒップブリッジ: 仰向けで膝を立て、お尻を持ち上げて身体を一直線に保つ運動 これらのトレーニングを無理のない範囲で継続することが、より強く、怪我をしにくい身体作りにつながります。 少しずつ走行距離を増やす トレーニングを続けても痛みが出なくなったら、いよいよランニングを再開しますが、ここで焦りは禁物です。 身体がランニングの負荷に再び慣れるまで、段階的に距離を伸ばしていく必要があります。 安全な復帰プログラムとして、以下の手順を参考にすると良いでしょう。 まずは15〜20分程度のウォーキングから始め、痛みが出ないことを確認する 「ウォーク&ラン」で少しずつ走りを取り入れる(例:ウォーク4分+ラン1分を5セット) 徐々にランニングの時間を増やし、ウォーキングの時間を減らしていく 痛みなく連続で走れるようになったら、走行距離を少しずつ伸ばす 走行距離を増やす際は、前週の総走行距離の10%以内にとどめる「10%ルール」を意識することが、再発を防ぐための安全な目安となります。 ランナー膝の完治までにかかる期間は?何日で治る? ランナー膝が完治するまでの期間は、症状の重症度や対処法の適切さによって大きく変わります。 軽症なら数週間〜1ヶ月・重症化すると数ヶ月かかる場合も 治らない・長引く場合は専門医へ相談する まずはご自身の症状と照らし合わせながら、どのくらいの期間が必要か、そしてどのような場合に専門医を頼るべきかを確認していきましょう。 軽症なら数週間〜1ヶ月・重症化すると数ヶ月かかる場合も ランナー膝の回復期間は一概には言えませんが、症状のレベルに応じておおよその目安を立てることが可能です。 症状のレベル 症状の特徴 回復期間の目安 軽症 ウォーミングアップ中に痛みがあるが、走っていると痛みが消える。走り終わると再び痛む。 2週間〜1ヶ月程度 中等症 ランニング中、常に痛みを感じる。日常生活では大きな支障はない。 1ヶ月〜3ヶ月程度 重症 歩行や階段の上り下りなど、日常生活の動作でも痛みを感じる。 3ヶ月以上かかる場合も 適切なセルフケアを早期に開始することで、回復期間を短縮する効果も期待できます。 一方でこの期間はあくまで一般的な目安のため、無理をしてトレーニングを再開すると、症状がぶり返してさらに長い期間を要することになりかねません。 焦らず、身体の状態と向き合う姿勢が回復への鍵となります。 治らない・長引く場合は専門医へ相談する セルフケアを続けてもなかなか改善しない場合や、痛みが悪化している場合は他の疾患が隠れている可能性も考えられます。 以下のような状況に当てはまる場合は、一度整形外科を受診することをおすすめします。 2週間以上セルフケアを続けても、痛みが全く改善しない 日に日に痛みが強くなっている 安静にしていても膝がズキズキと痛む 膝の曲げ伸ばしが明らかに困難になっている 膝が腫れていたり、熱を持っていたりする 当院(リペアセルクリニック)でも、膝の症状でお困りの方を対象に最先端の医療技術である再生医療を提供しています。 電話でのご相談も受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。 ランナー膝になってしまう原因 ランナー膝の痛みは、単に「走りすぎ」という理由だけで起こるわけではありません。 走りすぎ(オーバーユース)を前提としつつも、身体の使い方やトレーニング内容、そしてランニング環境といった複数の要因が複雑に絡み合っています。 一般的にランナー膝を引き起こす主な原因は、以下のように3つのカテゴリーに分けて整理されます。 カテゴリー 具体的な原因の例 身体的な要因 股関節周りの筋力不足、臀部や太ももの筋肉の柔軟性低下、O脚などの骨格的な特徴 トレーニング内容 急激な走行距離やスピードの増加、坂道や不整地でのトレーニングの多用 環境的な要因 硬いアスファルトでのランニング、クッション性が失われた古いシューズの使用、傾いた路面の走行 これらの要因が一つ、あるいは複数重なることで膝の外側にある腸脛靭帯への負担が増大し、痛みとなって現れます。 ご自身のランニング習慣や身体の状態を振り返り、当てはまる点がないか確認してみてください。 セルフケアでランナー膝が改善しない場合の治療方法 セルフケアを続けても痛みが改善しない、あるいは悪化する場合には、医療機関の受診を検討してください。 それぞれの治療法がどのようなものか、具体的に見ていきましょう。 整形外科で行う一般的な保存療法 整形外科におけるランナー膝の治療は、手術を伴わない「保存療法」が中心となります。 これは、身体に備わっている治癒能力を最大限に引き出すことを目的としたアプローチです。 保存療法には、様々な選択肢があります。 理学療法: 理学療法士の指導のもと、原因となっている筋肉の柔軟性を高めるストレッチや、股関節周りを中心とした筋力強化トレーニングを行う。 物理療法: 超音波や低周波といった物理的な刺激を利用して、痛みの緩和や血行促進を図る。 薬物療法: 炎症を抑えるための消炎鎮痛剤(内服薬)や湿布薬が処方される。 注射療法: 痛みが非常に強い場合に、炎症を強力に抑えるステロイド注射を行うことがある。ただし、腱への影響を考慮し、繰り返し行うことは慎重に判断される。 これらの治療を組み合わせて痛みの根本原因にアプローチしていくことで、症状の改善を目指します。 難治性の場合に検討される外科的治療 非常に稀なケースですが、長期間にわたって保存療法を続けても全く効果が見られない場合には、外科的治療が検討されることもあります。 ただしこれは、あくまで最終的な手段と位置づけられています。 一般的には、少なくとも6ヶ月以上の保存療法を行っても日常生活に大きな支障をきたすほどの痛みが続く場合に、医師と相談の上で判断されることになるでしょう。 手術では、緊張が強くなっている腸脛靭帯の一部を切離し、骨との圧迫を軽減させる処置が行われます。 しかし、ほとんどのランナー膝は保存療法で改善が見込めるため、まずは根気強くリハビリに取り組むことが大切です。 新たな選択肢である「再生医療」 従来の治療法で改善が見られなかったり、手術を避けたいと考えたりする方にとって、 ご自身の細胞の力を活用して損傷した組織の根本的な修復を目指す「再生医療」が、新たな希望となる可能性があります。 痛み止めやステロイド注射は症状を一時的に和らげる対症療法であり、痛みの根本原因が解決されない限り、症状を繰り返してしまうケースは少なくありません。 当院で提供している再生医療は、そのような慢性的なランナー膝に対して、患者さまご自身の脂肪から採取した「幹細胞」を患部に注射することで、腸脛靭帯自体の治癒能力を高める根本的なアプローチです。 従来の保存療法 幹細胞治療 アプローチ 薬の力で「一時的に」炎症を抑える。 自身の細胞の力で組織修復を促し、「根本から」炎症を鎮める。 身体への影響 腱を脆くするなどの副作用リスクがあり、使用回数に制限がある。 自身の細胞を用いるため、アレルギーや副作用のリスクが極めて低い。 期待できる効果 短期的な痛みの緩和。慢性化した場合、効果が限定的になることも。 長期的な痛みの改善と、諦めていたスポーツへの復帰。 これまで完治が難しいとされてきた慢性的な靭帯の炎症に対しても、再生医療は靭帯自体に悪影響を与えることなく、痛みの軽減と組織の再生を促すことが可能です。 活動的な毎日を取り戻すための選択肢として、ぜひご検討ください。 ランナー膝でお悩みなら、ぜひ当院へご相談ください リペアセルクリニックでは、膝の症状への新たな選択肢として再生医療を提供しています。 手術をせずに根本的な改善を目指したい方、従来の治療で満足のいく効果が得られなかった方は、ぜひ一度お問い合わせください。 膝の回復が見込めたマラソンランナーの症例はこちら 当院の「膝の痛み」の再生医療幹細胞治療はこちら ランナー膝の再発予防|見直すべき3つのポイント 痛みがなくなり、無事にランニングを再開できたとしても、根本的な原因が解決されていなければランナー膝は再発を繰り返してしまいます。 二度と辛い痛みに悩まされないためには、以下のポイントが大切です。 以下で詳しく解説していきます。 テーピングの活用で走行時の負担を軽減する ランニングを再開する初期段階や、長距離を走る際には、テーピングを活用することで膝への負担や再発の不安を軽減する効果が期待できます。 テーピングは腸脛靭帯の動きをサポートし、膝関節の安定性を高める役割を果たします。 ここでは、ご自身で簡単にできる基本的な貼り方の一例を紹介します。 テープの準備: 幅5cm程度の伸縮性テープを、膝を伸ばした状態で太ももの付け根の外側から膝下の外側までの長さに合わせてカットします。テープの角は丸く切っておくと、剥がれにくくなります 貼る姿勢: 膝を約90度に曲げた姿勢をとります 貼り始め: 太ももの付け根の外側からテープを貼り始めます メイン部分: 腸脛靭帯に沿って、膝の外側を通り、膝下の外側(脛骨)に向かって、テープを少し引っ張りながら貼っていきます 貼り終わり: 最後の数cmは引っ張らずに、優しく肌にのせるように貼ります 正しく貼ることで、走行中の膝のスムーズな動きを助けてくれるでしょう。 ただし、皮膚がかぶれやすい方は、長時間の使用を避けるなどの注意が必要です。 ランニングフォームを改善する ランナー膝の根本原因として、膝に負担をかけるランニングフォームが挙げられます。 特に、着地時に膝が内側に入ってしまう「ニーイン」や、着地のたびに骨盤が左右に大きく揺れる動きは、腸脛靭帯に過剰なストレスを与えます。 これらのフォームを改善するためには、以下のポイントを意識すると良いでしょう。 改善ポイント 具体的なアクション 期待できる効果 ピッチを上げる 1分あたりの歩数を少しだけ増やしてみる。(例:170歩/分 → 180歩/分) 上下動が少なくなり、着地衝撃が緩和される。 着地点を意識する 足を身体の真下(重心の近く)に着地させるように意識する。 膝へのブレーキが減り、スムーズな重心移動が可能になる。 体幹を安定させる お腹に軽く力を入れ、骨盤が左右にブレないように走る。 股関節や膝の動きが安定し、エネルギー効率も向上する。 最初は意識するのが難しいかもしれませんが、短い距離から少しずつ試してみてください。 スマートフォンで自分のフォームを撮影し、客観的に確認することも有効な方法です。 シューズや練習環境を見直す 自分では気づきにくいシューズの劣化や、いつも走っているコースの特性も、ランナー膝の引き金になることがあります。 定期的に練習環境を見直すことで、未然に再発を防ぐことが可能です。 以下のチェックリストを参考に、ご自身の環境を確認してみましょう。 これらの小さな心がけが、長期的に見てあなたの膝を守ることにつながります。 慢性的なランナー膝の改善に再生医療もご検討ください ランナー膝のセルフチェックを正しく行うことで、早期発見・早期治療が可能となり、慢性化や重症化を防ぐことができます。 一方で、「温まれば痛みが消えるから」と自己判断で放置することは、結果的に治療期間を長引かせることになりかねません。 セルフチェックで一つでも該当項目があった方は、早めの対処を心がけてください。 また、保存療法で改善しない慢性的な痛みに対しては、手術だけでなく、ご自身の細胞の力を活用して組織の修復を目指す「再生医療」という新たな選択肢もあります。 長引く膝の痛みでお悩みでしたら、自己判断で抱え込まず、ぜひ一度専門家にご相談ください。
2025.09.30 - 
  
    
- アキレス腱
 
「朝、ベッドから立ち上がった最初の一歩が痛い」 「ランニング後にかかとの上がズキズキする」 このような症状でお悩みの場合、その痛みはアキレス腱炎の可能性があります。 アキレス腱炎はスポーツ愛好家や立ち仕事の方に多く見られる疾患で、放置すると慢性化したり、最悪の場合は腱断裂に至ることもあります。 本記事では、ご自身でできるアキレス腱炎のセルフチェック方法をはじめとして、症状の原因や治療法を詳しく解説します。 ご自身の状態を正しく理解し、つらい痛みから解放されるための第一歩として、ぜひお役立てください。 また、現在リペアセルクリニックでは、スポーツ障害や脳卒中といった完治が難しい症状に対して根本的な改善が期待できる「再生医療」に関する情報をLINEにて配信中です。 \慢性的な痛みの改善を目指せる再生医療とは/ 【こんな方は再生医療をご検討ください】 慢性化した痛みで、スポーツへの復帰を諦めている 従来の治療方法では、十分な効果が得られていない 手術はできるだけ避けたいと考えている 慢性化した痛みへ、従来の治療方法とは異なる選択肢に興味がある方は、以下からご登録ください。 アキレス腱炎のセルフチェック方法 アキレス腱炎の疑いがある場合、医療機関を受診する前に確認できる特徴的な症状は以下の3つです。 アキレス腱に腫れがある・押すと痛い つま先立ちで痛みがある 朝起きたときの一歩目のこわばりや痛みがある これらの症状が複数当てはまる場合は、アキレス腱炎の可能性が高いと考えられます。 ただし、自己判断には限界があるため、異常が疑われる場合は専門の医療機関を受診することをおすすめします。 アキレス腱に腫れがある・押すと痛い アキレス腱炎で最も分かりやすいサインは、かかとから2〜6cm上の部分を押したときの痛みと腫れです。 アキレス腱を親指と人差し指で軽くつまんでみた際に、健康な側と比べて患部が太くなっていたり、押すと強い痛みを感じたりする場合は、アキレス腱炎の典型的な症状といえます。 この部分は「腱中央部」と呼ばれ、アキレス腱炎で最も炎症が起きやすい場所です。 腫れている部分に熱を持っている感覚がある場合は、炎症が活発に起きている証拠です。 また、腱の表面がでこぼこしていたり、しこりのような硬い部分を感じたりすることもあります。 これらは腱の変性が進んでいるサインの可能性があるため、早めの対処が望ましいでしょう。 つま先立ちで痛みがある 片足でつま先立ちをしたときに痛みが出た場合もアキレス腱炎の重要な判断材料になります。 健康な人であれば片足で10回以上連続してかかと上げができますが、アキレス腱炎があると痛みのために回数をこなせなかったり、かかとを十分な高さまで上げられなかったりします。 セルフテストとしては、まず以下を試してみてください。 壁や手すりに軽く手を添えてバランスをとる 痛みのある側の足で立つ ゆっくりとかかとを上げてつま先立ちになる 2〜3秒キープしてから、ゆっくりと下ろす これを10回繰り返してみる テスト中に以下のような症状が現れた場合、アキレス腱炎の可能性があります。 チェック項目 正常な状態 アキレス腱炎の疑い 連続回数 10回以上可能 5回未満で痛みが強くなる かかとの高さ 十分に上がる 健側より明らかに低い 痛みの程度 痛みなし 動作中または後に痛みが増強 動作の速度 スムーズに上下 ゆっくりでないと痛む 痛みが強い場合は無理に続けず、途中で中止し、無理に繰り返さずに痛みの有無を確認する程度に留めてください。 朝起きたときの一歩目のこわばりや痛みがある 朝、ベッドから出て最初の一歩を踏み出した際にアキレス腱に強い痛みやこわばりを感じるのも、アキレス腱炎に非常に特徴的な症状です。 これは、就寝中にアキレス腱やその周辺組織が動かされないことで硬直し、起床後の急な動きで硬くなった腱が一気に伸ばされるために起こります。 朝の症状について、以下のような特徴があればアキレス腱炎を疑いましょう。 ベッドから起き上がって最初の一歩が特に痛い 歩き始めて5〜10分程度で痛みが軽くなる 長時間座った後の歩き始めにも同様の症状が出る アキレス腱がガチガチに固まっている感覚がある 足首を動かすと「ギシギシ」という感じがする このような朝のこわばりが起きるメカニズムは、炎症によって腱周囲の組織に浮腫(むくみ)が生じ、安静時に体液が溜まることが原因です。 動き始めることで血流が改善し、溜まった体液が流れ出すため、症状が一時的に軽快します。 ただし、この一時的な改善に安心して無理をすると症状を悪化させる恐れがあります。 朝の痛みが続く場合は、アキレス腱への負担を見直し、適切な治療を受けることをおすすめします。 アキレス腱炎とは|主な症状は痛み・腫れ・しびれ アキレス腱炎は、ふくらはぎの筋肉とかかとの骨を結ぶアキレス腱に炎症が起きる疾患で、運動時の痛みや腫れ、朝のこわばりなどが特徴的な症状です。 アキレス腱炎について理解を深めるため、以下の項目を詳しく解説します。 アキレス腱炎の代表的な症状 アキレス腱炎を引き起こす主な原因 特にスポーツを楽しむ方や立ち仕事の多い方は、日頃からアキレス腱の状態を確認することをおすすめします。 アキレス腱炎の代表的な症状 アキレス腱炎の主な症状は、以下の通りです。 症状の種類 具体的な現れ方 発生タイミング 痛み かかと上方の鋭い痛み、ズキズキした痛み 運動中・運動後・朝起床時 腫れ・肥厚 腱が太くなり、触ると膨らみを感じる 炎症が続いた後 こわばり 足首が固く動かしにくい 朝起床時・長時間安静後 熱感 患部が熱を持つ 急性期の炎症時 軋み音(クレピタス) 足首を動かすとギシギシ音がする 腱の変性が進行した時 しびれ・違和感 アキレス腱周囲の感覚異常 神経の圧迫や炎症波及時 アキレス腱炎の症状は、運動中・運動後の痛みから始まり、進行すると日常生活にも影響を及ぼすようになります。 運動に関連した痛みの特徴として、ウォーミングアップで一時的に軽快することがありますが、運動を続けると再び痛みが強くなり、翌日にはさらに悪化するパターンが多く見られます。 また、靴のかかと部分が当たるだけで痛みを感じることもあり、靴選びに困る方も少なくありません。 アキレス腱炎を引き起こす主な原因 アキレス腱炎は、単一の原因で発症するよりも、個人の身体的な特徴である「内的要因」と、運動環境や行動といった「外的要因」が複合的に絡み合って発症することが大半です。 ご自身に当てはまる要因がないか、以下の表で確認してみてください。 要因の種類 具体的な原因 内的要因 ・加齢による腱の変性や柔軟性の低下 ・扁平足や甲高など、足のアライメント(骨格配列)の問題 ・ふくらはぎの筋肉の硬さや筋力不足 ・体重の増加 外的要因 ・ランニングやジャンプなど、繰り返しの過度な負担(オーバーユース) ・急なトレーニング強度の増加や、不十分なウォーミングアップ ・クッション性の低いシューズや、かかとがすり減った靴の使用 ・アスファルトなど硬い路面での長時間の運動 これらの要因が重なると、アキレス腱への負担が許容量を超え、炎症を引き起こすきっかけとなります。 アキレス腱は元々血流が乏しい組織であり、加齢とともにさらに血流が低下するため、修復能力が低下し炎症が長期化しやすくなります。 アキレス腱炎を放置してはいけない理由|ほっとくとどうなる? アキレス腱炎を適切に治療せずに放置すると、痛みの慢性化だけでなく、腱の変性や断裂という深刻な結果を招く可能性があります。 早期の段階で適切な対処をすれば数週間で改善することが多い疾患ですが、放置により以下のような問題が生じます。 痛みが慢性化し日常生活に支障が出る 腱が変性し断裂のリスクが高まる これらの合併症を防ぐためにも、症状を感じたら早めに対処することをおすすめします。 「そのうち治るだろう」という考えは、結果的に治療期間を長引かせ、生活の質を大きく低下させることになりかねません。 痛みが慢性化し日常生活に支障が出る 痛みを我慢しながら生活を続けると、無意識のうちに痛む足をかばう歩き方や体の使い方が癖になってしまい、アキレス腱以外の部位にも二次的な不調を引き起こす可能性があります。 その結果、元々健康だった部位にも痛みが生じ、複数箇所の治療が必要になるケースがあります。 慢性化による日常生活への影響については、以下の通りです。 歩行障害: 痛みで正常な歩行ができず、歩行速度が低下 階段昇降困難: 特に下り階段で強い痛みが出て、手すりなしでは降りられない 仕事への影響: 立ち仕事や外回りの仕事が困難になり、休職を余儀なくされる場合も 睡眠障害: 夜間の痛みで熟睡できず、疲労が蓄積 運動制限: 趣味のスポーツはもちろん、軽い散歩すら困難に このような状態が続けば、スポーツはもちろん、立ち仕事や通勤といった日常生活にも大きな支障をきたすことになりかねません。 さらに、慢性化により腱自体の質が変化し「腱症」と呼ばれる状態に移行することがあります。 この段階になると、炎症を抑える治療だけでは改善せず、腱の組織を根本的に修復する治療が必要になります。 腱が変性し断裂のリスクが高まる アキレス腱炎を放置することの最も深刻なリスクは、アキレス腱そのものが断裂してしまう危険性が高まることです。 炎症が長期間続くと、腱を構成しているコラーゲン線維が傷つき、もろく変性した状態(腱症)に進行します。 変性した腱はゴムのように伸びきってしまった状態で、健康な腱と比べて強度や柔軟性が著しく低下しています。 この状態で急に走り出したり、ジャンプから着地したりといった強い力が加わると、「ブチッ」という断裂音とともに腱が切れてしまう「アキレス腱断裂」を引き起こすのです。 アキレス腱断裂は手術が必要になることも多く、回復には長期間を要するため、決して放置せず、腱が変性してしまう前に適切な治療を受けることが重要です。 アキレス腱炎の放置のリスクについては、以下の記事も参考にしてください。 アキレス腱炎はどのタイミングで病院へ行くべき? セルフチェックで異常が疑われたり、セルフケアを続けても症状が改善しなかったりする場合は、自己判断で放置せずに専門の医療機関を受診することをおすすめします。 特に、以下のような状況では、一度整形外科を受診することを検討しましょう。 専門家による診断は、ご自身の状態を客観的に把握し、漠然とした不安を解消する助けにもなります。 気になる症状があれば、ためらわずに相談してみてください。 アキレス腱炎の治療方法 アキレス腱炎の治療は、症状の段階に応じて段階的に進めるのが基本です。 ここでは、アキレス腱炎に対して行われる主な治療法を、3つのステップに分けて解説していきます。 自分でできる応急処置とセルフケア 整形外科で行う一般的な保存療法 保存療法で改善しない場合の外科的治療 ご自身の症状がどの段階にあるかを把握し、適切な対処法を選択するための参考にしてください。 自分でできる応急処置とセルフケア アキレス腱に痛みを感じ始めた初期段階では、炎症を悪化させないための応急処置が効果的です。 スポーツの現場などで基本とされる「RICE処置」を実践し、まずは患部の安静を保つことを目指しましょう。 RICE処置とは、4つの処置の頭文字をとったもので、具体的な内容は以下の通りです。 処置 内容 Rest (安静) 痛みを感じる動作や運動を中止し、アキレス腱に負担がかからないようにします。 Ice (冷却) 氷のうなどを使い、1回15〜20分を目安に痛む部分を冷やし、炎症を抑えます。 Compression (圧迫) 弾性包帯やテーピングで患部を軽く圧迫し、腫れが広がるのを防ぎます。 Elevation (挙上) 患部を心臓より高い位置に保ち、重力を利用して腫れを軽減させます。 ほかにも、消炎鎮痛成分の含まれた湿布を使用することも痛みの緩和に役立ちます。 アキレス腱を少し伸ばした状態で、痛む部分全体を覆うように貼ると良いでしょう。 ただし、痛みが強い時期に自己流で強くマッサージすることは、かえって炎症を悪化させる可能性があるため控えることをおすすめします。 整形外科で行う一般的な保存療法 セルフケアで症状が改善しない場合や、痛みが続く場合は、整形外科での保存療法が中心となります。 痛みを和らげ、組織の回復を促し、身体の機能を改善させるための様々な治療を組み合わせて行うのが一般的です。 療法 具体 薬物療法 痛みを抑えるために、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の内服薬や外用薬(湿布・塗り薬)が処方される 物理療法 超音波・低周波・温熱療法などで患部の血行を促進し、痛みの緩和と組織の修復をサポート 装具療法 インソール(足底挿板)で骨格配列を補正し、ヒールリフトでかかとを高くしてアキレス腱への負担を物理的に軽減 リハビリテーション 理学療法士の指導で、ふくらはぎのストレッチやアキレス腱の強度を高める筋力トレーニングを行う これらの治療を通じて、痛みの根本原因にアプローチし、再発しにくい身体の状態を目指します。 保存療法で改善しない場合の外科的治療 6ヶ月以上の適切な保存療法でも改善が見られない場合や、腱の変性が著しい場合には、手術が検討されます。 手術が選択肢となるのは、主に以下のような場合です。 長期間の保存療法でも、日常生活やスポーツ活動に支障をきたすほどの痛みが残る MRIなどの画像検査で、腱の重度の変性や治癒しにくい部分断裂が確認された 手術を選択する際は、医師と十分に相談し、術後のリハビリ期間も考慮して判断することが大切です。 アキレス腱炎を繰り返さないための新たな選択肢「再生医療」 従来の治療法で改善が見られなかったり、手術を避けたいと考えたりする方にとって、ご自身の細胞の力を活用して損傷した組織の根本的な修復を目指す「再生医療」が、新たな希望となる可能性があります。 痛み止めや湿布は症状を一時的に和らげる対症療法であり、痛みの根本原因が解決されない限り、症状を繰り返してしまうケースは少なくありません。 当院で提供している再生医療は、そのような慢性的なアキレス腱炎に対して、患者さまご自身の血液や脂肪から抽出した「組織の修復を促す成分(幹細胞など)」を患部に注射することで、アキレス腱自体の治癒能力を高める根本的なアプローチです。 再生医療を選択することで、以下のようなメリットが期待できます。 こんなお悩みをお持ちの方へ 再生医療によるアプローチ 長引く痛みから解放されたい 痛みの原因である腱の損傷部位に直接アプローチし、組織の修復を促すことで、根本的な症状改善を目指します。 手術や長期入院は避けたい 注射による日帰りでの治療が可能なため、身体への負担が少なく、手術に伴うリスクや後遺症の心配もありません。 趣味のスポーツへ本格的に復帰したい 損傷した組織の修復を促すことで、治療期間の短縮が期待できます。筋力低下を最小限に抑え、早期の競技復帰をサポートします。 これまで完治が難しいとされてきた慢性的な腱の炎症に対しても、再生医療は腱自体に悪影響を与えることなく、痛みの軽減と組織の再生を促すことが可能です。 活動的な毎日を取り戻すための選択肢として、ぜひご検討ください。 アキレス腱炎の長引く痛みでお悩みなら、ぜひ当院へご相談ください リペアセルクリニックでは、アキレス腱炎の新たな選択肢として再生医療を提供しています。 手術をせずに根本的な改善を目指したい方、従来の治療で満足のいく効果が得られなかった方は、ぜひ一度お問い合わせください。 当院の再生医療についてはこちら スポーツ医療の症例について詳しく見る アキレス腱炎の予防方法 アキレス腱炎は適切な予防策を実践することで、発症リスクを大幅に減らすことができます。 健康的にスポーツや仕事を続けたい方は、日頃から以下の予防方法を心がけましょう。 運動前はしっかりストレッチを行う 運動で過度に負荷がかかったら安静にする シューズを見直す 運動の負荷は少しずつ増やす これらの予防策は、すでにアキレス腱に違和感がある方の悪化防止にも効果的です。 運動前はしっかりストレッチを行う 運動前の適切なストレッチは、アキレス腱への急激な負荷を防ぎ、怪我のリスクを大幅に減少させます。 硬くなったふくらはぎの筋肉を十分にほぐすことで、アキレス腱にかかる張力が分散され、腱への局所的なストレスを軽減できます。 ストレッチ やり方 壁押しストレッチ(腓腹筋) ・手を壁につき、片足を後ろに引く ・かかとを床につけたまま、ふくらはぎが伸びるのを感じる ・30秒×3セット実施 段差ストレッチ(ヒラメ筋) ・階段や段差につま先だけを乗せる ・ゆっくりとかかとを下げていく ・アキレス腱が気持ちよく伸びる位置でキープ ・20秒×3セット実施 ウォーミングアップの一環として、気持ちよく伸びを感じる程度に30秒ほど時間をかけて行いましょう。 運動で過度に負荷がかかったら安静にする 運動後にアキレス腱やその周辺に痛みや違和感、熱っぽさを感じた場合は、無理をせず安静にしましょう。 これは、身体が発している「負担がかかりすぎている」というサインかもしれません。 特に強い痛みを感じる場合は、運動を中断し、患部を冷やすアイシングや、心臓より高い位置に足を挙げるなどの応急処置を行いましょう。 小さなサインを見逃さず、早めに身体を休ませることが、症状の悪化を防ぎます。 シューズを見直す 日常的に履いている靴や運動時に使用するシューズが、知らず知らずのうちにアキレス腱へ負担をかけている可能性があります。 ご自身の足に合っていないシューズは、アキレス腱炎の引き金となりかねません。 以下のポイントを参考に、一度シューズを見直してみることをおすすめします。 チェック項目 確認するポイント クッション性 かかと部分の衝撃吸収性が十分か。古くなってクッションがへたっていないか。 サイズ・フィット感 つま先に少し余裕があり、かかとがしっかりと固定されるか。靴の中で足が滑らないか。 かかとの摩耗 靴底のかかと部分が極端にすり減っていないか。すり減りは着地のバランスを崩す原因になる。 適切なシューズを選ぶことは、アキレス腱を守るための重要な投資と考えると良いでしょう。 運動の負荷は少しずつ増やす 早く体力をつけたい、記録を伸ばしたいという気持ちから、急にトレーニングの量や強度を上げてしまうことは、アキレス腱炎の典型的な原因の一つです。 筋肉や腱が新しい負荷に慣れるための時間を十分に確保しましょう。 例えば、一般的にランニングの距離や時間を増やす際は、前の週から10%以上は増やさない「10%ルール」が安全な目安とされています。 また、予防としてふくらはぎの筋力を強化することも有効で、特に「エキセントリックトレーニング」がおすすめです。 これは、筋肉が伸びながら力を発揮する運動で、段差を使い、ゆっくりとかかとを下ろしていく動作がこれにあたります。 腱の強度を高めて再発予防に貢献しますので、ぜひ参考にしてください。 アキレス腱炎のセルフチェックは正しい治療への第一歩 アキレス腱炎のセルフチェックを正しく行うことで、早期発見・早期治療が可能となり、慢性化や重症化を防ぐことができます。 一方で、「痛みが続いているけれど、まだ大丈夫」と自己判断で放置することは、結果的に治療期間を長引かせることになりかねません。 セルフチェックで一つでも該当項目があった方は、早めの対処を心がけてください。 また、保存療法で改善しない慢性的な痛みに対しては、手術だけでなく、ご自身の細胞の力を活用して組織の修復を目指す「再生医療」という新たな選択肢もあります。 長引くアキレス腱の痛みでお悩みでしたら、自己判断で抱え込まず、ぜひ一度専門家にご相談ください。
2025.09.30 - 
  
    
- 腰
 
腰椎すべり症と診断されたとき、「この病気は自然に治るのか」「一生痛みと付き合わなければならないのか」と不安を抱えている方もいるのではないでしょうか? 結論からいえば、腰椎すべり症が自然に完治することはありませんが、医療機関で適切な治療を受けることで、症状の改善や生活の質の回復を目指すことは十分に可能です。 本記事では、腰椎すべり症の原因や症状、治療法、やってはいけない行動・生活習慣を解説します。 腰椎すべり症の改善に向けて「どんな治療があるのか」「日常生活で気をつけるべきことは何か」など理解するためにも、ぜひ参考にしてください。 また「できれば手術は避けたい」「手術のリスク・手術後の後遺症が不安」という方は、再生医療も選択肢の一つになります。 >>腰椎すべり症と類似症状に対する再生医療の症例はこちら 当院(リペアセルクリニック)では、腰椎すべり症による腰痛・しびれ・手術後の後遺症に対し、自己脂肪由来の幹細胞を活用した再生医療を提供しています。 自己由来の細胞を利用するため拒絶反応やアレルギーのリスクが低く、手術に比べて体への負担も少ないです。 当院(リペアセルクリニック)の治療法や実際の症例については、公式LINEでも詳しくご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 【結論】腰椎すべり症は自然に完治することは難しいが、治療で症状改善は目指せる 結論からいえば、腰椎すべり症は自然に完治することはありません。 しかし、保存療法や手術など適切な治療を受けることで、症状を和らげ、日常生活の質を取り戻すことは可能です。 治療方法は症状の程度によって異なり、軽度であれば保存療法(薬・リハビリなど)で改善が期待できますが、重度の場合や保存療法で効果が見られない場合には手術が検討されます。 そのため、腰の痛みやしびれが気になる場合は、放置せず早めに医療機関を受診することが大切です。 なお、腰椎すべり症は発症する原因により、以下の2つに分類できます。 変性すべり症 加齢により椎骨の椎間板(クッション部分)の水分が失われ、薄くなることで椎骨がずれる疾患 分離すべり症 生まれつき脊椎の一部が不完全だったり、腰に負担がかかる運動(体操など)を繰り返したりして、脊椎の分離が起こる疾患 発症の原因は異なりますが、いずれも似たような症状が現れます。 また腰椎すべり症の特徴については、以下の動画でも解説していますので、ぜひご覧ください。 https://youtu.be/hF14XAyVS0Y 主な原因・症状 腰椎すべり症が発症する主な原因は、以下のとおりです。 加齢による椎間板や関節の変性 腰に負担がかかる運動での疲労骨折 先天的に脊椎の一部が不完全 腰椎すべり症が発症すると、腰痛を中心とした症状が現れます。 また、さらに進行すると脊髄神経が圧迫され、以下のような症状が出るケースもあるので注意が必要です。 お尻や太もも、足にしびれ・痛みが生じる 筋力が低下する 長期間の歩行が困難になる 症状には個人差があり、初期段階では自覚がほとんどない場合もあります。 一方で、進行すると生活に支障をきたすレベルまで悪化することもあるため、早期の対応が重要です。 なお、腰椎すべり症の診断では、X線検査(レントゲン)やCTスキャン、MRIなどが用いて、椎骨のずれや神経圧迫の有無を確認します。 腰椎すべり症の治療法 腰椎すべり症の治療方法は、大きく以下の2つになります。 保存療法 手術療法 症状が軽度の場合、まずは保存療法から治療を始めるケースがほとんどです。 一方、症状が重度の場合や保存療法では改善が見られない場合は、手術療法が検討されます。 ここでは、それぞれの治療方法について詳しく解説します。 保存療法 保存療法とは、手術を行わずに症状の改善や緩和を目指す治療法(非外科的治療法)です。 腰椎すべり症では、まずこの保存療法から始めるのが一般的です。 安静にする 腰の負担が軽減され、症状の緩和につながることがある コルセットを併用する 腰部を固定することで、腰にかかる負担を軽減できる 鎮痛薬を服用する 非ステロイド性消炎鎮痛薬を処方されるのが一般的 ブロック注射を打つ 神経の根元にステロイド薬や局所麻酔薬を注入し、痛みを緩和 腰痛などの症状が落ち着いたら、腹筋や背筋のトレーニングやストレッチを取り入れ、進行を予防します。 症状が軽度の場合は保存療法から始まるのがほとんどで、多くのケースでは症状改善が期待できますが、効果が不十分な場合や症状が悪化する場合には手術が検討されます。 手術療法 腰椎すべり症では、痛みが強い場合や神経障害が見られる場合、また保存療法で十分な効果が得られない場合に手術療法が検討されます。 腰椎すべり症の手術は、以下のいずれかの方法で行われるのが一般的です。 脊椎の減圧術 椎間板や骨の一部を削り、神経の通り道を広げて圧迫を取り除く方法 腰椎の固定術 スクリューやボルトで腰椎を固定し、骨同士を結合させて安定性を高める方法 どの術式を選択するかは、症状の程度や骨の状態を医師が総合的に判断して決定します。 手術の成功率は高く、術後は10日間程度で退院できます。 その後、約2週間は自宅で静養し、術後約1カ月程度経過したら通勤・通学を再開できる例が多いです。 ただし、入院や静養の期間、通勤・通学の再開時期には個人差があります。 また、リハビリや再発防止策は継続して行う必要がある点に留意しましょう。 腰椎すべり症でやってはいけないこと https://youtu.be/pksY82jdKSE 腰椎すべり症の症状がある方は、以下の行動や生活習慣を避けることを心がけましょう。 激しいスポーツ 重い荷物を持つ 長時間の立位・座位 コルセットへの過度な依存 腰を大きく反らす動きや股関節に強い負荷をかける動作 これらはいずれも腰部に過度な負担を与え、症状を悪化させる要因となります。 特にコルセットは一時的に腰を安定させる効果がありますが、長期間にわたって過度に使用すると腰回りの筋力低下を招き、かえって症状を悪化させる恐れがあります。 また残念ながら、腰椎すべり症には「これをすれば防げる」という明確な予防法はありません。 しかし、「重い荷物は分けて運ぶ」や「定期的に作業姿勢を変える」など、腰を守る生活習慣を意識することで、発症や悪化のリスクを抑えることが可能です。 腰椎すべり症の症状改善には再生医療も選択肢の一つ 腰椎すべり症は自然に完治することはありませんが、医療機関で適切な治療を受ければ症状改善を目指せる疾患です。 しかし、保存療法で十分な効果が得られない方や、手術に抵抗がある方には、再生医療という新しい選択肢があります。 当院(リペアセルクリニック)では、腰椎すべり症による腰痛やしびれ、術後の後遺症に対して、自己脂肪由来の幹細胞を用いた再生医療をご提供しています。 幹細胞治療の詳細については以下の動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 https://youtu.be/NeS1bk2i5Gs?feature=shared 「腰椎すべり症の症状を改善したい」「できるだけ手術を避けたい」という方は、当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。 治療法などについては、当院の公式LINEでも紹介していますので、ぜひご覧ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2025.09.30 - 
  
    
- その他
 
事故や病気などで手足を切断したにもかかわらず、「存在しないはずの手や足が痛む」と感じることがあります。 これは幻肢痛(げんしつう)と呼ばれる現象で、突然の激しい痛みやしびれに悩まされ、「なぜ起こるのか」「治るのか」と不安を抱える方もいるのではないでしょうか? 本記事では、幻肢痛の原因・症状・治療法に加え、日常生活でできる工夫についてもわかりやすく解説します。 治療には薬物療法や鏡療法など複数の選択肢があり、それぞれ特徴が異なるため、自分の症状に合わせた方法を取り入れることが大切です。 幻肢痛に悩んでいる方やご家族の方は、ぜひ参考にしてみてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 幻肢痛とは|切断したはずの手や足に痛みを感じる現象 幻肢痛(げんしつう)とは、事故や病気によって手足を切断したにもかかわらず、存在しないはずの手足に痛みを感じる現象です。 国内外の研究では、切断患者の最大約80%が幻肢痛を経験し、そのうち約5〜10%は強い痛みに悩まされると報告されています。 ※参照:PubMed「幻肢痛:特徴、原因、治療」 幻肢痛は多くの切断患者が直面する問題ですが、発症の仕組みや症状の現れ方は人によって異なります。 治療に取り組むためには、まず幻肢痛の特徴や原因を正しく理解することが第一歩です。 主な症状・原因については以下で解説していますので、ぜひ参考にしてください 主な症状 主な原因 主な症状 幻肢痛の症状の特徴は、切断したはずの手や足に間欠的(断続的)な痛みを感じることです。 痛みの持続時間は数秒から数時間と比較的短いことが多く、発作的に現れては消えるのが典型的なパターンです。 痛みの種類は、以下のように多岐にわたります。 ズキズキする痛み 刺すような痛み 電撃痛 灼熱感 拘縮感や動かない感覚 ひりひりした感覚 多くの場合、切断後4日~1週間以内に発症し、時間の経過とともに症状が徐々に軽くなる傾向にあります。 主な原因 幻肢痛の原因は一つではなく、末梢神経・中枢神経・心理的要因などが複雑に関与していると考えられています。 現在も研究が続けられていますが、代表的な要因は以下の通りです。 分類 内容 脳と身体感覚の不一致 脳からは「動かそう」という信号が出ても実際の四肢は存在せず、脳の認識と身体感覚のズレが痛みとして現れる 末梢神経の変化 断端部に神経腫が形成され、そこからの異常信号が幻肢痛を誘発する 心理的要因 ・うつ病、不安障害、気分障害など精神的背景を持つ方は発症リスクが高い ・外傷や強いストレスも症状を悪化させる要因となる 切断の背景にある疾患や外傷 血管性疾患(糖尿病性壊疽・動脈硬化)、トラウマ(交通事故・労働災害・戦傷)、がん/悪性腫瘍(腫瘍浸潤や再発予防のための切断)、先天性疾患(奇形や血管異常)など 参照:PubMed「幻肢痛」 また米国では糖尿病や動脈硬化といった血管性疾患が主な原因で、四肢切断者が2005年に約160万人、2050年には360万人に増加すると予測されており、日本でも同様の傾向が見込まれます。 ※参照:J-Stage「タブレット型端末装置(iPad®)を利用した下肢幻肢痛に対する鏡療法」 ただし、幻肢痛のメカニズムは未だ解明されていない点が多いです。 だからこそ、専門家に相談した上で総合的な診断や治療法を提示してもらうことが重要です。 幻肢痛の治療法 幻肢痛の代表的な治療方法は、以下の4つです。 薬物療法 鏡療法 電気刺激療法 リハビリテーション それぞれ治療の方針や適している方などが異なります。 単体の治療で痛みが和らぐ例もありますが、複数を併用して治療を進めることが一般的です。 ここでは、それぞれの治療法について詳しく解説します。 薬物療法 薬物療法とは、抗てんかん薬や抗うつ薬などを服用し、幻肢痛の改善を目指す治療法です。 現在、単独で確立された治療薬は存在しませんが、複数の薬剤を組み合わせて使用することで効果が期待できるとされています。 第一選択薬 抗てんかん薬(ガバペンチン/プレガバリン) 三環系抗うつ薬(アミトリプチリン) 第二選択薬 抗うつ剤(デュロキセチン/ミルタザピン) NMDA受容体拮抗薬(メマンチン/ケタミン) オピオイド系鎮痛薬(モルヒネ/トラマドール) ただし、オピオイド系鎮痛薬は副作用や依存・乱用のリスクがあり、医師の判断のもとで慎重に処方されます。 また、局所療法(特定の部位に限定して行う治療)として、以下のような方法で痛みの緩和を図るケースも少なくありません。 カプサイシンクリームの塗布 リドカインスプレーの塗布 薬物ごとに効果や副作用に個人差があるため、主治医と相談しながら調整することが重要です。 鏡療法 鏡療法(ミラーセラピー)とは、以下のように鏡を用いて「失われた手足が実際に存在し、動いている」と脳に錯覚させることで、幻肢痛を和らげる治療法です。 ※画像引用元:J-Stage「タブレット型端末装置(iPad®)を利用した下肢幻肢痛に対する鏡療法」 【鏡療法(ミラーセラピー)の手順】 身体の正面に鏡を設置する 健常な手足が鏡に映り、切断部位は見えないように調整する 鏡に映った健常肢の像が、あたかも失われた手足であるかのように重なる位置に合わせる 健常肢を動かし、鏡に映る像を集中して観察する 上記の治療を1回15~30分程度行うのが一般的です。 鏡を通して健常肢を観察することで、脳は「幻肢が実際に動いている」と錯覚し、脳内での感覚と運動の統合が再構築され、痛みの軽減につながると考えられています。 また従来の大きな鏡に加えて、以下のようにiPadを活用した新しい形の鏡療法も登場しており、今後さらに応用が広がることが期待されています。 ※画像引用元:J-Stage「タブレット型端末装置(iPad®)を利用した下肢幻肢痛に対する鏡療法」 電気刺激療法 電気刺激療法とは、体内に電流を流し、神経を刺激することで幻肢痛を和らげる治療法です。 電気刺激療法には、以下のような種類があります。 経皮的電気神経刺激(皮膚に電極を貼り、電流を流す治療法) 反復経頭蓋磁気刺激(磁気で脳を刺激する治療法) 大脳皮質刺激(頭蓋内に電極を埋め込む治療法) いずれも「幻肢痛の軽減」が目的とされていますが、切断部位や神経が残っている部分によって電流を流す場所が異なります。 リハビリテーション リハビリテーションで幻肢痛を治療するケースがあります。 幻肢痛における代表的なリハビリテーションは以下の通りです。 鏡療法(ミラーセラピー) 鏡を用いて「幻肢を動かしている」と脳を錯覚させる治療法 義肢や装具の装着 脳が失った四肢を認識し、幻肢痛が和らぐ可能性がある また、義肢や装具のサイズが合わないと痛みが悪化する原因となるため、適切なサイズに調整していくなどの取り組みも行われます。 幻肢痛の痛み方や症状は人によって異なるため、医師と相談しながらリハビリの方針を定めることが大切です。 幻肢痛と向き合うために大切なこと 幻肢痛と向き合うためには、以下の2点が大切です。 ストレスをためない生活習慣を意識する 家族や周囲の理解とサポートを受ける 医療機関での治療だけでなく、自宅でも可能なセルフケアに取り組むことで、幻肢痛の軽減が期待できます。 ここでは、それぞれの取り組みについて詳しく解説します。 ストレスをためない生活習慣を意識する ストレスをためない生活習慣を取り入れることで、幻肢痛の軽減が期待できます。 強いストレスがかかると痛みを過敏に感じやすくなり、症状の改善を妨げる可能性があるのです。 特に幻肢痛は、痛みによって不安・恐れ・怒りなどの感情が生じ、それがさらなるストレスとなって悪循環に陥りやすいといわれています。 以下のように日常生活の中でストレスケアを意識することが非常に重要です。 趣味に打ち込み、気分転換を図る のんびりと散歩をして日光を浴びる ぬるめのお風呂にゆっくり浸かる 好きな食べ物やスイーツを適度に楽しむ 規則正しい生活リズムを保つ 一方で、暴飲暴食や過度の飲酒・喫煙は体調不良や睡眠不足を招き、痛みを悪化させる要因になります。 日常生活の中で無理のない範囲で、心地よいことを取り入れ、体に負担となる習慣を減らすことを心がけましょう。 家族や周囲の理解とサポートを受ける 以下のように家族や周囲の理解やサポートを受けながら日々の生活を送ることで、ストレスの軽減につながり、幻肢痛の改善が期待できます。 幻肢痛を持っていることを理解する 残存している手や足を軽くマッサージする 生活のサポートや補助グッズを導入し、ストレスを軽減する 話相手や相談相手になり、ストレスや不安を和らげる まずは、本人がどのようなストレスを抱えているのか、そして幻肢痛がどのような症状なのかを周囲にしっかり伝えることが大切です。 正しい理解が広がることで、サポートする側もより適切に寄り添うことができ、安心して治療やリハビリに取り組めるようになります。 自分に合った幻肢痛の治療法を医師と一緒に検討しましょう 幻肢痛とは、切断したはずの手や足に痛みを感じる現象です。 治療方法は複数存在し、それぞれ特徴や適した方が異なります。 効果的に改善を目指したい方は、信頼できる医師と相談した上で、自分に合った治療法を取り入れましょう。 当院(リペアセルクリニック)では、幹細胞の働きを活かして身体損傷の修復を目指す「再生医療」を専門的に取り扱っており、専門カウンセラーによる電話での無料相談もご提供しています。 詳しい治療法については、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
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- 手
 
「指の痛みが続いている」「関節が腫れて曲がってきた」など、ヘバーデン結節の症状で困っている方も多いのではないでしょうか。 ヘバーデン結節とは、指の第一関節に起こる変形性関節症で、40〜60代の女性に多く見られる病気です。 指の腫れや痛み、変形が進行し、放置すると日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。 この記事では、ヘバーデン結節でやってはいけないことや悪化を防ぐための具体的な対処法を詳しく解説します。 ヘバーデン結節でお悩みの方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また、現在リペアセルクリニックでは「手術なしで根本的な改善が期待できる」再生医療に関する情報を公式LINEで発信しております。 症例紹介や簡易オンライン診断も行っているので、興味がある方はぜひご利用ください。 ヘバーデン結節でやってはいけないことを紹介 ヘバーデン結節の症状を悪化させないために、避けるべき行動や習慣があります。 日常生活でやってはいけないことは以下の3つです。 指先の関節に負担をかける習慣 症状悪化の可能性がある食べ物・飲み物を摂取する 間違ったセルフケア・ストレッチ方法 これらの正しい知識を身につけて、症状の悪化を防ぎましょう。 指先の関節に負担をかける習慣 日常生活の中で無意識に行う以下の動作は、指の関節に大きな負担をかけるため気を付けましょう。 重い荷物や買い物袋を指で持つこと 瓶の蓋やペットボトルのキャップを強い力でひねること 長時間のパソコン作業やスマートフォンの操作で指先を酷使すること 指をポキポキ鳴らす癖 ドアの開閉や引き出しの開け閉めを指先だけで行うこと とくに重いものを持つときは、指先ではなく手のひら全体や腕を使うと、負担を軽減できます。 また、スマートフォンの操作は両手で行い、一本の指に負担を集中させないことが大切です。 症状悪化の可能性がある食べ物・飲み物を摂取する 以下の食品は体内の炎症を促進させ、関節の痛みや腫れを悪化させる可能性があります。 カフェインの過剰摂取 甘いものや精製された炭水化物 トランス脂肪酸を含む食品 グルテンを多く含む食品 乳製品(体質による) 乳製品は乳糖不耐症やカゼインアレルギーの方にとっては、炎症や症状悪化につながる可能性があるため注意が必要です。 また、血糖値の急激な変動も体内の炎症反応を高めるため、甘いものや精製炭水化物は控えめにすることをおすすめします。 間違ったセルフケア・ストレッチ方法 良かれと思って行っているセルフケアが、症状を悪化させている可能性があります。 以下の行為は自己判断せず、医師に相談の上で実施しましょう。 患部を強く押すマッサージや指圧 自己流のテーピングによる締めすぎ 炎症が起きている時期の温湿布や温熱療法 痛みを我慢して行う無理なストレッチ 急性期以外の長時間の冷却 とくに炎症が起きている急性期には、マッサージや温める行為は痛みや腫れを増強させる恐れがあります。 また、急性期に冷やすのは有効ですが、症状が落ち着いてからは血行不良を招き痛みが長引く懸念があります。 さらに自己流のテーピングは血流を妨げ、かえって指の動きを制限してしまう場合があるため注意が必要です。 ヘバーデン結節とは|指の第一関節(DIP関節)にできる変形性関節症 ヘバーデン結節は、手の指の第一関節(爪に一番近い関節)に起こる変形性関節症の一種です。 主に40〜60代の女性に多く見られ、ホルモンバランスの変化や加齢が関与していると考えられています。 初期症状として関節の腫れや痛みが現れ、進行すると関節が変形して指が曲がったまま固まってしまいます。 放置すると変形が進行し、日常生活や仕事に大きな支障をきたす可能性があります。 進行した場合、関節の変形が進んで指が曲がったまま戻らなくなり、痛みは長期間続いて日常生活に支障をきたします。 指の関節に痛みを感じたら、症状が悪化する前に医療機関を受診しましょう。 ヘバーデン結節の主な治療方法 ヘバーデン結節の治療には、症状の進行段階や患者さまの状態に応じて複数の選択肢があります。 治療方法は主に保存療法、薬物療法、手術療法の3つです。 治療法 内容・特徴 保存療法 ・テーピングやサポーター、金属製リングによる関節固定で症状の進行を遅らせる方法 ・急性期にはアイシングも有効 薬物療法 ・関節内へのステロイド注射により炎症を抑制 ・消炎鎮痛剤の内服薬も使用される 手術療法 ・関節固定術や関節形成術(コブ結節の切除) ・関節の可動性が低下するリスクがある 各治療法にはメリットとデメリットがあるため、医師と相談して選択しましょう。 ヘバーデン結節の治療法には再生医療も選択肢の一つ ヘバーデン結節の治療において、保存療法や手術療法に加えて、再生医療という新しい治療選択肢があります。 再生医療では患者さまから採取・培養した幹細胞を注射で投与するため、手術を必要としません。 ヘバーデン結節の治療において、手術は避けたいとお考えの方は、再生医療をご検討ください。 症例や治療法については、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひご覧ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 以下の動画では、ヘバーデン結節と同様の変形性のCM関節症に関する治療について解説しているので、併せてご覧ください。
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首を捻ってしまったとき、「このまま自然に治るのか」「病院に行った方が良いのか」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。 首の捻挫(むち打ち症)は、軽症の場合は数日で改善する場合もありますが悪化したり、痛みが長引いたりするケースも少なくありません。 本記事では、首の捻挫の治し方や原因、症状、やってはいけないことなどについて解説します。 症状改善のヒントとして役立ててください。 また、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、むち打ち(頚椎捻挫)に対して再生医療の情報提供や、無料のメール相談を受け付けています。 首の捻挫による痛みでお困りの方は、回復へのサポートとしてぜひご活用ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ むち打ち症(頚椎捻挫)の原因・症状とは むち打ち症(頚椎捻挫)は、強い衝撃で首が鞭のようにしなることで、筋肉や靭帯が損傷した状態を指します。 主な原因は、交通事故による追突や急ブレーキ・ラグビーやスキーなどのスポーツ事故・転倒・転落などが挙げられます。 むち打ち症の主な症状は、以下の通りです。 首の痛み 首が動かしにくい 肩こり 頭痛 めまい 手や腕のしびれ 吐き気 耳鳴り 歩行障害 軽度のむち打ち症は首の痛みやしびれ、頭痛などの症状が一般的です。 一方、重度ではめまいや安静にしても続く痛み、歩行障害などの症状が現れる場合もあります。 事故直後は、非日常的な状況で分泌される「アドレナリン」の作用によって痛みを感じにくくなることがあります。 そのため、受傷直後は症状が出なくても数日〜数週間経ってから現れる可能性もあるため早期に整形外科を受診しましょう。 むち打ち症(頚椎捻挫)の治療方法|自宅でできる応急処置とセルフケア むち打ち症(頚椎捻挫)は、以下の段階によって治療法が異なります。 急性期(受傷直後〜2,3日) 回復期(炎症が落ち着いたら) 症状の悪化を防ぎ、早期回復につなげましょう。 急性期(受傷直後〜2,3日) むち打ち症急性期の治療方法は、以下の通りです。 治療方法 内容 安静 無理に動かさず、首を休める 必要に応じて頸椎カラーを使用して首を固定する 冷却 痛みや腫れを抑えるために、冷やして炎症を抑える 湿布や鎮痛薬の使用 痛みの緩和が期待できる むち打ち症の受傷直後は首の筋肉や靭帯が損傷しているため、無理に動かすと症状が悪化する可能性があります。 無理に動かさず、受傷直後の強い痛みに対しては、首を安静にして冷やしましょう。 首を冷やす際の手順は、以下の通りです。 1.氷の霜を水で洗い流す 2.氷のうやビニール袋に氷を入れる 3.痛む部分にパックを当て、15~20分冷やす 4.20分休憩し、必要に応じて再度冷やす 湿布や鎮痛薬を併用すれば痛みの緩和が期待できますが、むち打ち症の根本的な治療はできないためサポートとして利用しましょう。 受傷直後は無理に動かさず冷却や痛み止めを活用できれば、症状悪化の防止につながります。 回復期(炎症が落ち着いたら) むち打ち症回復期に行う治療やケアは、以下の通りです。 治療方法 内容 首や肩を動かす 痛みのない範囲で普段どおりの生活を送る 姿勢改善を取り入れる ストレッチ 強い痛みがある場合は無理に動かさず、心地よさを感じる範囲で行う 首を左右に倒したり、肩甲骨を動かしたりすると効果的 リハビリ 理学療法士や専門医の指導のもとで行う 温熱療法 温熱パッドの使用やお風呂に温まるなどして血流改善や筋肉の緊張緩和を図る 低周波治療 弱い電気を流して、血行を促し痛みの緩和を図る 回復期では首の動く範囲を少しずつ広げ、筋肉が固まったり細くなったりするのを防ぐことが大切です。 また、受傷直後は冷却が重要でしたが、回復期に入ったら首を温めて痛みの緩和や筋肉の柔軟性の維持を図ります。 首の捻挫は症状が軽くても早めに医療機関を受診できれば、痛みの長引きや慢性化を防ぎ回復をよりスムーズに進められます。 むち打ち症(頚椎捻挫)でやってはいけないこと|悪化を防ぐための注意点 むち打ち症(頚椎捻挫)でやってはいけないことは、以下の通りです。 やってはいけないこと 理由や詳細 無理な運動 急激な動きや激しい運動は損傷部分に負担をかけ、炎症を悪化させる可能性がある 痛みが落ち着くまでは安静を保ち、徐々に運動を再開 自己流のストレッチやマッサージ 寝違えのような感覚で無理に首を動かすと症状を悪化させることがある 医師や理学療法士の指導のもとで行う 過度な安静 長期間首を動かさないと、筋肉の萎縮や関節の硬直が進み、回復が遅れる可能性がある 猫背 首に負担がかかりやすく、症状が悪化する可能性がある 長時間運転 同じ姿勢で首が疲労しやすいため、こまめに休憩を入れて首や肩を動かす 受傷直後に首を温める 炎症が進む恐れがあるため、受傷後の強い炎症による痛みには首を冷やす 放置する 時間が経過するにつれて症状が強まったり慢性化したりする恐れがあるため、早期に治療を開始する むち打ち症の回復を早めるには首や肩に無理な負担をかけず、医師や専門家の指導に従うことが大切です。 適切なケアを続け、症状の悪化や慢性化を防ぎスムーズな回復につなげましょう。 むち打ち症(頚椎捻挫)はどれくらいで治る?【治療期間の目安】 むち打ち症(頚椎捻挫)の治療期間は個人差がありますが、一般的な目安は以下の通りです。 症状の程度 目安 軽度 数日〜2週間程度で改善するケースが多い 中等度 数週間〜1カ月程度で症状が落ち着くケースが多い 重度 数カ月かかる場合もあり、高齢者や交通事故の強い衝撃による場合はさらに長引く可能性がある 交通事故によるむち打ち損傷患者の平均治療日数は追突事故で約86日、自損事故で約43日※と報告されています。 ※出典:日本医師会総合政策研究機構「交通事故によるいわゆる“むち打ち損傷”の治療期間は長いのか」 ただし、治療期間は症状の重さや事故の状況によって大きく異なる場合があります。 軽度のむち打ちであれば2週間程度で改善する場合が多いものの、症状の重さや治療の開始時期などによって治療期間が延びるケースがあります。 受傷後45日以上症状が続く場合は、慢性化のリスクが高いと考えられます。 とくに頭痛が慢性化しやすく、首の後ろ側の筋肉である頭半棘筋に損傷があると回復に時間がかかることがあるため、早期の受診や治療が重要です。 適切な治療と通院、日常生活での注意を継続して後遺症の防止や円滑な回復につなげましょう。 むち打ち症(頚椎捻挫)への新しい治療法として注目される再生医療 むち打ち症(頚椎捻挫)の治療は安静や薬物療法、リハビリなどの保存療法で改善するのが一般的です。 症状が長引いたり後遺症が出たりするケースでは、再生医療が新たな選択肢として注目されています。 再生医療のPRP療法や幹細胞治療は、炎症の軽減や損傷した組織の修復促進を目指す治療法です。 治療名 特徴 手順 PRP療法 血小板に含まれる成長因子の、炎症を抑える効果を利用する治療法 患者さま自身の血液を採取し、抽出した血漿成分を注射器で投与 幹細胞治療 他の細胞に変化できる幹細胞の能力を活かし、傷ついた組織へ働きかける治療法 患者さま自身の細胞を採取し、培養した幹細胞を点滴や注射にて投与 症例や詳しい治療法については、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEで情報発信しています。 無料診断も提供していますので、むち打ち症(頚椎捻挫)の痛みや違和感が長引く方はぜひご覧ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
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- 首
 
「デスクワークで首が痛くて集中できない」「医師に頚椎椎間板ヘルニアの疑いがあると言われたが、自分の症状レベルがわからない」このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。 頚椎椎間板ヘルニアは、首の骨の間にあるクッションが飛び出して神経を圧迫する疾患です。 放置すると、軽い首の痛みから手の麻痺や歩行障害まで進行する可能性があります。しかし早期に適切な対処をすれば、多くの場合手術を避けて症状を改善できます。 この記事では、頚椎椎間板ヘルニアの症状レベルと各段階での適切な治療法を詳しく解説します。 首や肩の痛み、手のしびれで悩まれている方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また、椎間板ヘルニアや脊髄損傷に対しては再生医療という治療法があります。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、再生医療の症例紹介や簡易オンライン診断を行っているので、ぜひお気軽にご利用ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 頚椎椎間板ヘルニアとは|椎間板が飛び出して神経を圧迫する病気 頚椎椎間板ヘルニアとは、首の骨の間にある椎間板が飛び出して神経を圧迫する病気です。 頚椎は7つの骨で構成されており、それぞれの骨の間には椎間板というクッションの役割を果たす組織があります。 この椎間板の中にあるゼリー状の物質が外に飛び出すことで、近くにある神経を圧迫して痛みやしびれを引き起こします。 主な原因は、デスクワークでの長時間のうつむき姿勢やスマートフォンの使いすぎによるストレートネック、加齢による椎間板の劣化などです。 頚椎椎間板ヘルニアの疑いがある場合は、まずは整形外科を受診しましょう。 【症状レベル別】頚椎椎間板ヘルニアの症状と主な治療法 頚椎椎間板ヘルニアの症状は、軽度から重度まで段階的に進行します。 それぞれの段階で適切な治療法が異なるため、以下の3つの症状レベルを理解することが大切です。 軽度(初期症状) 中等度 重度(進行期) 早期発見・早期治療により症状の悪化を防ぐことができるため、自分の状況を正しく把握しましょう。 軽度(初期症状) 軽度の頚椎椎間板ヘルニアでは、日常生活にそれほど支障はないものの、首や肩の違和感が持続する状態が特徴です。 朝起きたときの首の痛みやこわばり 肩や首筋の慢性的なこりや重だるさ 長時間同じ姿勢を続けた後の首の違和感 時々現れる軽いしびれや頭痛 首を特定の方向に向けたときの軽い痛み この段階の治療は保存療法が中心となります。 痛み止めの内服薬や湿布、理学療法による姿勢改善、首や肩のストレッチが効果的です。 生活習慣の見直しも重要で、デスクワーク中の姿勢改善や適度な運動により症状の進行を防げます。 中等度 中等度では症状がより明確になり、日常生活や仕事に支障をきたし始める段階です。 首から肩・腕にかけての強い痛み 手指の持続的なしびれや感覚の鈍さ 握力の低下や細かい作業の困難 パソコン作業や運転時の症状悪化 夜間痛により睡眠の質の低下 中等度の治療では、より積極的な保存療法が必要になります。 神経ブロック注射による痛みの緩和、筋弛緩剤の使用、専門的な理学療法が行われます。 この段階でも保存療法で改善することが多いですが、症状が持続する場合は手術も検討されます。 仕事や日常生活への影響が大きくなるため、早期の専門的治療が重要です。 重度(進行期) 重度の頚椎椎間板ヘルニアは、神経の圧迫が強くなり重篤な症状が現れる段階です。 耐え難い痛みで夜も眠れない状態 手や腕の筋力低下と明らかな麻痺症状 歩行のふらつきやバランス感覚の異常 排尿や排便の障害 両手の細かい動作ができない これらの症状が現れる重度のヘルニアの治療では、手術が検討されます。 しかし手術にはリスクも伴うため、患者さまの年齢や全身状態、症状の程度を総合的に判断して治療方針を決定します。 頚椎椎間板ヘルニアの症状チェックリスト 頚椎椎間板ヘルニアの可能性を自分で確認するためのチェック項目をご紹介します。 以下の項目に当てはまる数が多いほど、頚椎椎間板ヘルニアの可能性が高くなります。 首の痛みが2週間以上続いている 腕や手の指にしびれや痛みがある 握力が以前より弱くなったと感じる 細かい作業(ボタンをとめる、箸を使うなど)がしにくくなった 首を後ろに反らすと痛みが強くなる 朝起きたときに首の痛みやこわばりがある 長時間のデスクワーク後に症状が悪化する 頭痛やめまいを伴うことがある 歩行時にふらつきを感じることがある 肩や背中の筋肉が異常にこっている チェック項目数 推奨される対応 1〜3個 生活習慣の見直しとストレッチを心がけ、症状の変化を観察 4〜6個 整形外科での診察を受けることを推奨 7個以上 早急に専門医による詳しい検査が必要 セルフチェックはあくまで目安であり、正確な診断のためには必ず専門医(整形外科)を受診してください。 とくに手の麻痺や歩行障害がある場合は、症状の程度に関わらず早急に医療機関を受診することが大切です。 MRI検査により椎間板の状態を詳しく確認し、適切な治療方針を決定できます。 頚椎椎間板ヘルニアは症状レベルに関係なく、早期治療が大切! 頚椎椎間板ヘルニアは軽度から重度まで症状が段階的に進行し、それぞれに適した治療法があります。 治療においては症状レベルに関わらず、早期治療が重要です。 初期段階での適切な治療により症状の進行を防ぎ、手術を回避できる可能性が高くなります。 また、重度に進行してからでは治療の選択肢が限られ、回復にも時間がかかってしまいます。 現在、手術以外の治療選択肢を探している方には、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療の幹細胞治療は、患者さま自身の幹細胞を使用して損傷した組織の修復を促す医療技術です。 再生医療について詳しくは、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEで情報発信しています。 治療の詳細や症例紹介、簡易オンライン診断なども行っておりますので、ぜひ一度ご登録ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 頚椎椎間板ヘルニアの症状レベルに関するよくある質問 頚椎椎間板ヘルニアの症状レベルに関して、よくある質問を紹介します。 頚椎椎間板ヘルニアの5番6番の症状は? 頚椎椎間板ヘルニアは放置するとどうなる? 症状や放置リスクを理解して、適切な治療を受けましょう。 頚椎椎間板ヘルニアの5番6番の症状は? 頚椎5番6番の椎間板ヘルニアでは、以下の症状が現れます。 首から肩にかけての突然の強い痛み 肘から手の親指側にかけてのしびれや痛み 手首を上に曲げる力の低下 物をつかむ力の減少 首を特定の方向に動かしたときの痛みの悪化 5番6番は首の動きが最も大きい部分のため、日常生活での負担が大きく、ヘルニアが起こりやすい場所です。 飛び出した椎間板が神経を圧迫することで、筋肉をコントロールする神経の働きが低下し、手や腕に力が入りにくくなります。 これらの症状が現れた場合は、姿勢の改善や適切な治療により症状の進行を防ぐことが大切です。早期の対応により、多くの場合症状の改善が期待できます。 頚椎椎間板ヘルニアは放置するとどうなる? 頚椎椎間板ヘルニアを放置すると、症状が悪化するリスクがあります。 初期の軽い首の痛みや違和感から始まり、時間の経過とともに手や腕のしびれが現れます。 さらに放置すると握力の低下や細かい作業の困難、最終的には手足の麻痺や歩行障害といった重篤な症状に進行する可能性があります。 とくに注意すべきは、一度進行した神経の損傷は完全には回復しないことが多いという点です。 そのため、症状が軽いうちに適切な治療を受けることが重要になります。 頚椎椎間板ヘルニアの初期症状については、以下の動画でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。
2025.09.30 - 
  
    
- 膝の慢性障害
 - ひざ関節
 - 膝部、その他疾患
 
膝の裏がポコッと腫れているのを見つけて、不安に感じている方は多いのではないでしょうか。 膝裏の腫れは痛みが軽くても、医療機関での診察が必要なケースもあります。 その原因の一つとしてよく見られるのが ベーカー嚢腫(のうしゅ) です。 本記事では、膝裏の腫れの代表的な原因であるベーカー嚢腫を中心に、症状の特徴や検査方法などについて解説します。 膝裏の腫れの正体を理解し、日常生活での対処や受診のタイミングの判断にお役立てください。 また当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、ベーカー嚢腫以外に膝裏の腫れの原因となる変形性膝関節症や、半月板損傷に対して期待できる再生医療の治療法や症例をご紹介しています。 「膝裏の腫れはあるけれど大丈夫かな…」という方や、歩きはじめの痛み・膝のぐらつきが気になる方にとって、きっと役立つ情報が見つかるはずです。 膝の症状でお悩みの方は、ぜひ一度ご覧いただき、今後の治療や生活改善のヒントにしてください。 膝裏がぽっこり腫れるベーカー嚢腫とは|関節液がたまって袋状に腫れる状態 膝裏がぽっこり腫れるベーカー嚢腫とは、膝関節内の炎症や障害によって関節液が過剰に分泌され、関節の後方(膝裏)に袋状にたまった状態を指します。 関節液とは関節の中に存在する液体で、通常より多くたまると膝裏に腫れとして現れます。 触ると柔らかく、膝を曲げたり伸ばしたりすると膨らみがより目立つことがあります。 ベーカー嚢腫は痛みが軽い場合が多いですが、以下のような疾患が隠れている場合があるため、医療機関の受診を検討しましょう。 疾患名 内容 変形性膝関節症 膝の軟骨がすり減って炎症を起こす 半月板損傷 膝のクッションが傷ついて炎症が起こる 関節リウマチ 免疫の異常によって関節に炎症が起こる エコノミークラス症候群 長時間同じ姿勢を続けることや運動不足によって血のかたまり(血栓)が血管に詰まる また、子どもの場合は関節を覆う役割を果たす膜が生まれつき未発達なため、関節液がたまりやすく膝裏に腫れが出ることがあります。 以下のコラムでは、関節リウマチによる膝裏の痛みの仕組みや、ほかの疾患による膝裏の痛みについても解説しています。 膝裏に違和感や痛みを感じる方は、ぜひ参考にしてください。 ベーカー嚢腫の検査方法 膝裏の腫れの検査方法では、おもに超音波検査やMRIを用います。 ベーカー嚢腫における検査の流れは、以下の通りです。 医師による診察にて症状の経過や痛みの程度を確認する 視診や触診で膝裏の腫れの大きさや左右差を調べる 必要に応じて超音波検査やMRIを用いて膝裏の腫れの状態を調べる 膝裏の腫瘍の正確な位置や大きさ、関節液の状態を調べて変形性関節症や関節リウマチなどの病気の有無を判断します。 膝裏の腫れや違和感がある際や皮膚が赤く熱を持つなどの症状がある場合は、整形外科を受診しましょう。 ベーカー嚢腫の治療|保存療法・手術療法が検討される ベーカー嚢腫の治療方法は、以下の通りです。 保存療法(安静・湿布・薬物治療・関節穿刺) 手術療法(嚢腫切除術・関節鏡手術) ベーカー嚢腫の治療は、症状の程度や日常生活への影響に応じて選択されます。 痛みや腫れが軽い場合は保存療法から始め、必要に応じて手術療法が検討されるのが一般的です。 保存療法(安静・湿布・薬物治療・関節穿刺) 膝裏の腫れや違和感が軽度の場合、膝にかかる負担を減らし炎症や痛みの緩和を目指す保存療法が検討されます。 保存療法の内容は、下記の通りです。 治療名 内容 安静 無理に膝を動かさず座って休む時間を増やす 松葉杖やサポーターを併用する 湿布 市販の消炎鎮痛湿布を活用し炎症や腫れを緩和する 薬物治療 鎮痛剤(アセトアミノフェン)で痛みを緩和 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)で炎症を抑える ヒアルロン酸注射で関節内の潤滑を補い動きを滑らかにする 関節穿刺(注射による関節液の除去) 腫れが大きく膝が動かしにくい場合に行う 専門医が細い針で関節内にたまった余分な液体を抜き取り炎症や圧迫感を和らげる 日常生活では、激しい運動や長時間の立ち仕事は控え、膝を休めましょう。 正座やあぐら、しゃがみ込みなどは膝に負担がかかるためとくに注意が必要です。 また、変形性膝関節症や半月板損傷などの疾患が原因となっている場合は、それらの治療を並行して行うことも重要です。 ベーカー嚢腫の原因となる疾患を放置したままでいると症状が再発したり、腫れが長引いたりする可能性があります。 手術療法(嚢腫切除術・関節鏡手術) 保存療法で症状が改善しない場合や、膝裏の腫れが大きく生活に支障をきたす場合には手術療法が検討されます。 膝裏の腫れに対する主な手術は、以下の通りです。 手術名 内容 嚢腫切除術 膝の裏を小さく切開し膝裏の嚢腫を取り除く 再発を防ぐため関節の異常も同時に確認する場合がある 関節鏡手術 膝関節内の小型カメラと器具を使い、嚢腫を切除したり関節液が漏れている部位を縫い合わせたりする 手術は、保存療法で改善しない腫れや圧迫感を解消できる可能性がありますが、切開による痛みや腫れなどのリスクを伴います。 嚢腫の原因が残っている場合、腫れが再発する恐れがあるため医師と十分に相談して治療方法を決めましょう。 手術後のリハビリでは痛みや腫れの状態を見ながら、膝関節周囲の筋力強化を目指して運動量を増やすのが一般的です。 膝裏の腫れを放置するのは禁物!痛くない場合でも医療機関を受診しよう 膝裏の腫れは、ベーカー嚢腫のほかにも変形性膝関節症や半月板損傷など、さまざまな病気が関係していることがあります。 たとえ膝裏の痛みが強くなくても放置せず、早めに医療機関を受診しましょう。 また往来の治療法では痛みが改善しない方に向けて、患者さま自身の細胞や血液を活用して損傷した組織の修復を目指す再生医療があります。 通院のみで行える場合もあり、入院や手術を避けたい方の新たな選択肢として注目されています。 当院「リペアセルクリニック」の公式LINEでは、変形性膝関節症や半月板損傷に対する再生医療の具体的な治療法や症例を詳しくご紹介しています。 膝の不調に悩んでいる方は、ぜひご参考ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 膝裏の腫れ(ベーカー嚢腫)に関するよくある質問と回答 膝裏の腫れについて、よくある質問は以下の通りです。 ベーカー嚢腫に対するストレッチ方法はある? 膝の裏が腫れてる場合、何科を受診すべき? 一つずつみていきましょう。 ベーカー嚢腫に対するストレッチ方法はある? ベーカー嚢腫がある場合でも、膝の動きを保つために太ももまわりの柔軟性を整えるストレッチは有効です。 ただし、腫れや痛みが強いときは無理に行わず、医師に確認してから取り入れることをおすすめします。 ハムストリング(太ももの裏)のストレッチを紹介します。 椅子に浅く座り片足を前に伸ばす もう一方の足は膝を曲げて床に足を付ける 背筋を伸ばしたまま上体を少し前に倒す 太ももの裏が気持ちよく伸びるところでキープ 膝が痛くない範囲で10回ほど繰り返す 大腿四頭筋(太ももの前)のストレッチは、以下の通りです。 立ったまま壁や椅子につかまり片足を後ろに曲げて足首を持つ かかとをお尻に近づけるようにして太ももの前を伸ばす 腰を反らさないようにする 痛みのない範囲で15秒キープ いずれのストレッチも、伸びて気持ち良いと感じる程度で止めることが大切です。 無理に強く伸ばすと膝の負担になるため注意しましょう。 膝の裏が腫れてる場合、何科を受診すべき? 膝裏の腫れを感じた場合、多くは整形外科を受診するのが一般的です。 整形外科では、超音波検査やMRIを用いて関節の状態や靱帯・半月板の異常・ベーカー嚢腫の有無などを詳しく調べます。
2025.09.30 - 
  
    
- 脊椎
 
脊髄梗塞とは、脊髄の血管が詰まることで脊髄組織が壊死する疾患です。 突然の激しい背中の痛みから始まり、発症後は手足の麻痺や感覚障害、排尿障害などの重篤な後遺症が残ることがあります。 「脊髄梗塞と診断されたが、本当に治るのか」「歩けるようになる可能性はあるのか」と不安に感じている方やご家族も多いのではないでしょうか。 この記事では、脊髄梗塞の治癒の可能性と回復見込み、治療法を詳しく解説します。 脊髄梗塞の現実を理解しながらも、回復への希望を持てるよう、現在利用できる治療選択肢を確認していきましょう。 従来の治療法に加えて、近年注目されている再生医療という新しい選択肢もあります。 再生医療は、患者さま自身の幹細胞を活用して、損傷を受けた脊髄の機能改善を目指す治療法です。 症例や治療法について詳しくは、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEで紹介しているので、ぜひご登録ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 脊髄梗塞に対する再生医療については、以下の動画でも紹介しております。 脊髄梗塞の完治は難しい【結論】 脊髄梗塞の完全な回復は医学的に困難とされており、多くの場合で何らかの後遺症が残ります。 これは一度壊死した脊髄組織の自然再生が困難なためです。 しかし、適切な治療とリハビリにより、日常生活に必要な機能の改善や維持は期待できます。 完治を目指すのではなく、現在の機能を最大限活かし、生活の質を向上させることが現実的な治療目標となります。 なお、脊髄梗塞は比較的まれな疾患で、脳卒中患者の約1/50~1/100程度※の発症率とされています。 ※出典:J-STAGE 脊髄梗塞の後遺症の症状について 脊髄梗塞の後遺症は発症した脊髄の部位により異なりますが、主に以下の症状があります。 手足の運動障害(麻痺や筋力の低下) 感覚障害(痛みや温度を感じにくくなる) 膀胱直腸障害(尿や便のコントロールが困難) 歩行困難(車椅子が必要になる場合もある) 日常生活動作の制限(食事や更衣などが困難) これらの症状は発症初期が最も重く、時間の経過とともに一定の改善が見込まれることがあります。 とくに発症から1~2日以内の早期治療の開始が症状改善に重要とされています。 症状の程度は個人差が大きく、軽度な場合は数週間から数ヶ月で大幅な改善を示す方もいれば、重度の後遺症が長期間続く方もいます。 医師と相談しながら、個別の状況に応じた治療計画を立てることが大切です。 脊髄梗塞患者の約7割は歩けるようになる可能性がある 早期からリハビリに取り組めば、脊髄梗塞患者の約7割は歩けるまで回復する可能性※があります。 ※出典:JCHO大阪病院 完全に自力歩行できるようになる方から、歩行補助具を使用して歩けるようになる方まで、回復のパターンは様々です。 発症直後は車椅子が必要だった患者さまでも、リハビリを継続することで徐々に歩行能力が改善するケースが多く見られます。 回復には時間がかかるため、諦めずに治療・リハビリを続けることが大切です。 脊髄梗塞の治療法|症状に応じたアプローチ 脊髄梗塞の治療は症状に応じて、以下のようなアプローチが必要です。 リハビリ 血行再建術 血栓溶解療法 これらの治療法を組み合わせることで、患者さま一人一人の状態に適した治療を提供できます。 リハビリ リハビリでは、失われた身体機能の回復を目指します。 主なリハビリ内容は以下の3つです。 リハビリ 内容 理学療法 麻痺した筋肉の筋力維持や歩行訓練 作業療法 日常生活に必要な動作の訓練 言語聴覚療法 安全に食べ物を飲み込むための訓練や話す機能の改善 リハビリの効果を高めるためには、継続的な取り組みが必要です。 回復のペースには個人差がありますが、諦めずに続けることで改善の可能性があります。 血行再建術 血行再建術は、詰まった血管を開通させたり、新しい血流路を作ったりする外科的治療法です。 脊髄梗塞では、脊髄を栄養する動脈の狭窄や閉塞が原因となるため、血流を改善することで脊髄組織のさらなる損傷を防ぎます。 治療法 内容 血栓内膜剥離術 血管の内側が厚くなって血流を妨げている部分を直接取り除く手術 バイパス手術 狭窄または閉塞した動脈に対して新しい血流路を作成する手術 血管内治療 カテーテルを使用した低侵襲治療(血管拡張術・ステント留置術) 血行再建術の適応は、患者さまの全身状態、血管の狭窄程度、年齢、発症からの経過時間などを総合的に判断して決定されます。 基本的には日常生活が自立していることが条件となります。 手術には一定のリスクも伴うため、専門医による十分な検査と慎重な検討が必要です。 脊髄梗塞が疑われる症状が現れた場合は、治療効果を高めるために速やかに医療機関を受診しましょう。 血栓溶解療法 血栓溶解療法は、薬剤を使用して血管内の血の塊を溶かす治療法です。 発症から6~8時間以内の実施が望ましいとされており、早期の血流回復を目指します。 時間との勝負となる治療のため、症状が現れたら一刻も早い受診が重要です。 治療前には詳細な検査が必要で、以下のような方は治療を受けられない場合があります。 最近手術を受けた方 消化管出血の既往がある方 重篤な肝機能障害がある方 妊娠中の女性 血圧が極端に高い方 血栓溶解療法により血流が改善されると、脊髄組織への酸素と栄養の供給が回復し、症状の進行を防ぐ効果が期待できます。 脊髄梗塞の後遺症には再生医療も選択肢の一つ 脊髄梗塞は完全な回復は困難とされていますが、リハビリや急性期治療により一定の改善は期待できる疾患です。 脊髄梗塞の完治を目指すのは現在の医学では困難ですが、後遺症による日常生活の制限や痛みに悩まされている方にとって、新たな治療選択肢として再生医療があります。 再生医療は、患者さまの幹細胞を使用して損傷した組織の修復を促す医療技術です。 手術を必要とせず、点滴による治療が可能で、患者さまの身体的負担も軽減できる特徴があります。 また、患者さま自身の幹細胞を使用するため、拒絶反応のリスクが低いことも利点の一つです。 再生医療の詳細や症例については、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEで紹介しているので、ぜひ登録いただき詳しい情報をご確認ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2025.09.30 - 
  
    
- 手
 
ばね指とは、指の腱が腱鞘を通る際に引っかかりが生じて、指がカクカクと動く疾患です。 起床時に「指が曲がらない」「カクカクする」「手をグーにできない」といった違和感を感じたことはありませんか。 日中は動かしているうちに改善するため、「なぜ朝だけこんなに動かしにくいの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。 この記事では、朝だけばね指の症状が悪化する原因とセルフケア方法、治療選択肢を解説します。 朝の指のこわばりや痛みで悩まれている方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また、当院「リペアセルクリニック」では手術なしで治療ができる再生医療が受けられます。 公式LINEで再生医療に関する情報を発信しているので、ばね指が改善しない方はこの機会に確認してみてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 朝だけばね指(弾発指)の症状が悪化する原因は屈筋腱のむくみと血行不良 朝だけばね指の症状が悪化する原因は、屈筋腱のむくみと血行不良です。 睡眠中に血流低下・腱の硬直・体液移動の3つの要因が重なることで、朝だけ症状が強くなります。 睡眠中は心拍数が下がり、手指への血流が日中よりも低下します。血流が悪くなることで腱や腱鞘の炎症が強くなり、朝起きた時に痛みやこわばりが最も強く感じられます。 また、長時間手を動かさないため、炎症を起こしている腱や腱鞘が硬くなり、朝の指の曲げ伸ばしが困難になるのも症状が強くなる原因です。 さらに夜間は重力の影響により、体液が腕や手に移動してたまりやすくなるため、手指が腫れて腱鞘が圧迫されます。 痛みやカクッと引っかかる症状が無くても、指の曲げにくさや朝の指のこわばりなどの症状がある場合は、ばね指の可能性があります。 これらに該当する場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 朝に悪化するばね指の症状を和らげるセルフケア方法と日常生活の工夫 朝のばね指症状を和らげるための対処法について、日常生活でできる工夫から温熱療法、ストレッチまで効果的な方法があります。 以下の3つの対策を紹介します。 日常生活において手指を安静に保つ 温めて血流を改善する(蒸しタオル・手浴など) ストレッチする これらの方法を組み合わせて実践し、朝の症状を軽減させましょう。 日常生活において手指を安静に保つ ばね指の症状を悪化させないためには、手指への負担を軽減することが重要です。 症状が落ち着くまで、以下の動作を控えましょう。 長時間のパソコン操作やスマートフォン使用 楽器演奏やスポーツでの手の使用 重い物の持ち上げや運搬作業 細かな手作業や裁縫作業 また、サポーターやテーピングで関節を適度に固定することも効果的です。 ただし、完全に動かさないと関節が硬くなってしまうため、痛みのない範囲で軽い動きは継続してください。 温めて血流を改善する(蒸しタオル・手浴など) 血行不良からくる痛みやこわばりがある場合、温めることが症状の改善に有効です。 特に朝の症状が強い時には、以下の方法を試してください。 蒸しタオルを手指に5~10分間当てる 40℃程度のお湯での手浴を10~15分行う 温湿布を患部に貼付する 入浴時に手指のマッサージを行う 温熱療法により血流が改善されると、腱と腱鞘の滑りも良くなり、朝のこわばりが和らぎます。 ただし、急性期で炎症が強い場合は冷やした方が良い場合もあるため、症状に応じて使い分けてください。 ストレッチする 手指の柔軟性を保つためのストレッチも症状改善に効果的です。 以下の方法を起床時や日中に実践してください。 ストレッチ方法 実施方法と効果 腱鞘ストレッチ 手首を軽く曲げる 親指の根元と指先で小物(リモコンなど)を挟む 指の関節を直角に保ちつつ小物を握る 親指のストレッチ 患部の手首を軽く反らし、親指の根元を最大まで曲げる 反対の親指で伸ばす方向に抵抗をかけ、患部の親指は負けないよう力を入れて押し合う 指全体のストレッチ 手首を反らして、指をできる限り伸ばす 反対の手で更に指を伸ばす方向に引く 痛みが強い時期は炎症が生じているため、症状が和らいでから実施しましょう。 継続することで腱の柔軟性が向上し、朝の症状軽減につながります。 ばね指の主な治療法|保存療法と手術療法が基本 ばね指の治療には、症状の程度に応じて保存療法から手術療法まで複数の選択肢があります。 早期であれば保存療法で改善することが多く、進行した場合でも適切な治療により症状の改善が期待できます。 治療法分類 具体的な方法 内容・効果 保存療法 安静・固定 サポーターやテーピングで手指を休ませる。軽症では自然改善も期待できる 薬物療法 ステロイド注射 腱鞘内への注射により炎症を抑制。多くのケースで症状改善が見込める 薬物療法 内服薬 消炎鎮痛剤により痛みと炎症を和らげる効果がある 理学療法 運動療法 ストレッチや腱の動きを改善する運動。関節が固まるのを防ぐ 外科的治療 腱鞘切開術 保存療法で改善しない場合に実施。腱鞘を切開して腱の滑りを改善する 関節拘縮(関節が固まる)を防ぐために、どの治療法でもリハビリと共に行うことが大切です。 手術や注射後も、動かしにくさを残さないための運動療法が欠かせません。 朝だけばね指になるのは血行不良やむくみが原因!痛くない場合でも早期検査・治療をしよう 朝だけばね指になる主な原因は、睡眠中の血行不良とむくみにより腱鞘が狭くなって腱の滑りが悪くなることです。 夜間の安静により腱や腱鞘が硬直し、体液移動による腫れも加わって、朝の症状が強く現れます。 バネ現象がなくても、指が曲げにくい、手のひらの付け根部分に圧痛があるといった兆候があれば、早期に医療機関を受診することが大切です。 初期段階では保存療法により改善が期待できますが、放置すると症状が進行してしまいます。 保存療法で痛みが悪化したり改善されない場合は、手術も検討されることがあります。 「手術を避けたい」とお考えの方は、再生医療(PRP療法)をご検討ください。 PRP療法は、患者さま自身の血液から抽出した血小板を患部に投与する治療法です。血小板の成長因子が炎症を抑える働きを持ちます。 注射で投与するため体への負担が少なく、入院の必要もありません。 朝だけばね指でお困りの方は、症状が軽いうちに適切な治療を受けることで、より良い結果につながります。 治療選択肢について詳しく知りたい方は、ぜひ当クリニックのLINEにご登録ください。再生医療に関する情報をお届けしております。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2025.09.30 - 
  
    
- 脊椎
 
側弯症と診断されて「日常生活で何に気をつければよいの?」「運動は制限されるの?」と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。 側弯症とは、背骨が左右に曲がってしまう病気で、多くの場合は成長期に発症します。 原因の多くは不明ですが、放置すると見た目の変化や痛み、重篤な場合は内臓機能にも影響を及ぼす可能性があります。 この記事では、側弯症の方が注意すべき動作や運動、控えるべき習慣について詳しく解説します。 側弯症で悩まれている方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 側弯症の人がやってはいけない・注意すべきこと【一覧】 側弯症とは、背骨が左右に曲がってしまう病気で、多くの場合は成長期に発症します。 そんな側弯症の方が注意すべき行動について、以下の3つの観点から詳しく解説していきます。 避けるべき日常動作 注意が必要な筋トレ・ストレッチ 控えるべきスポーツ・運動 これらの正しい知識を身につけて、側弯症の悪化を防ぎながら適切な生活を送りましょう。 避けるべき日常動作 側弯症の方が日常生活で最も注意すべきは、長時間の不良姿勢を避けることです。 とくに以下の姿勢に注意しましょう。 長時間のうつむき姿勢(スマホやパソコン作業) 片側に体重をかけた立ち方や座り方 重いカバンを片方の肩だけで持つこと 腰痛があるときの重い物の持ち上げ 無理な体勢での作業や家事 多くの日常動作は側弯症と直接的な関係がないとする研究報告※もあります。 ※出典:PubMed しかし、側弯症の方は腰痛や体のゆがみが生じやすい傾向があります。 見た目の変化や痛みを予防するためにも、姿勢を意識した生活を心がけることが大切です。 注意が必要な筋トレ・ストレッチ 側弯症の方が筋力トレーニングやストレッチを行う際は、間違った方法で行うと症状を悪化させる可能性があります。 以下のトレーニング・ストレッチは避けましょう。 側弯の凹側(内側に曲がった部分)の筋力強化 痛みを我慢しながらのストレッチ 反動や勢いをつけた無理なストレッチ 専門知識なしでの自己流矯正運動 体の左右バランスを無視した一方向の運動 とくに重要なのは、側弯症の姿勢矯正を目的とした筋トレでは、湾曲している凸側(外側に出っ張った部分)を適切に鍛えることです。 誤って凹側の筋力を強化してしまうと、かえって背骨のゆがみを強めてしまう可能性があります。 筋トレやストレッチは、必ず側弯の状態に合わせて適切な方法で行うことが重要です。 医師に相談のうえで行いましょう。 控えるべきスポーツ・運動 現在のところ特定のスポーツが側弯症を悪化させるという明確な科学的根拠はありません。 興味深い研究として、クラシックバレエの経験がある女子は、経験のない女子と比較して側弯症の発生率が1.3倍高いというデータ※があります。 ※出典:PubMed しかし、これがバレエそのものが原因なのか、もともと側弯症になりやすい体型の子がバレエを続けていることが多いのかは不明です。 また、やせ型の女子に側弯症が多いことも判明しており、これらの関係性についてはさらなる研究が必要です。 基本的には側弯症があっても特定のスポーツを制限する必要はありませんが、腰痛などの症状がある場合は腰への負担が大きい運動は控えましょう。 側弯症に対する3つの治療法 側弯症の治療について、症状の程度や年齢によって適切な方法が選択されます。現在、医学的根拠のある有効な治療法として以下の3つが挙げられます。 経過観察|側弯症が25°未満 装具による矯正|側弯が20°~45°程度の中等度 手術|高度な側弯症で必要なケース それぞれの治療法について、適応となる条件や具体的な内容を理解して、最適な治療選択につなげましょう。 経過観察|側弯症が25°未満 軽度の側弯症(背骨の曲がり角度が25°未満)の場合は、定期的な検査による経過観察が基本的な治療方針です。 成長期の側弯症では、成長が止まるとともに側弯の進行も止まるケースが多くあります。 そのため、軽度の段階では積極的な治療を行わず、定期的なX線検査と医師の診察を受けながら様子を見ていくのが一般的です。 経過観察中に悪化が認められた場合は、次の段階である装具治療への移行を検討します。 装具による矯正|側弯が20°~45°程度の中等度 中等度の側弯症(背骨の曲がり角度が20°~45°程度)の場合は、進行防止を目的とした装具治療を行います。 最も一般的に使用されるのは「アンダーアーム装具」と呼ばれる装具です。脇の下から骨盤にかけて装着し、側弯の進行を抑制する効果があります。 装具治療において重要なのは装着時間で、長時間装着するほど効果が高いとされています。 成長が止まり、骨が成熟して側弯の進行がなければ、徐々に装着時間を減らして治療を終了します。 ただし、装具による矯正治療は側弯症を根本的に改善するものではなく、あくまでも進行を止める手段として行われることを理解しておきましょう。 手術|高度な側弯症で必要なケース 高度の側弯症(背骨の曲がり角度が50°以上)の場合は、外科手術による矯正と進行防止が検討されます。 側弯症の手術には主に以下の2つの方法があります。 手術方法 特徴 後方矯正固定術 背中側から皮膚を切開し、脊椎にロッド等を取り付けて固定する方法 前方矯正固定術 身体の側面から皮膚を切開して胸椎や腰椎を固定する方法 手術では背骨にチタン製のロッドやスクリューを用いて脊椎を固定し、湾曲の矯正を行います。 術後は約2~3週間の入院が必要で、退院後もリハビリテーションの継続が必要です。 医療技術の進歩により、手術の安全性は以前と比べて大きく改善されており、合併症のリスクも低減されています。 ただし、手術適応については慎重な検討が必要で、患者様の年齢や症状の程度を総合的に判断して決定されます。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 側弯症でやってはいけないことに関するよくある質問 側弯症に関してよくある質問を紹介します。 側弯症はほっとくとどうなる? 側弯症に良い運動は? 正しい知識を身につけることで、不安を軽減し、適切な対応ができるようになります。 側弯症はほっとくとどうなる? 側弯症を放置して高度になると、身体に様々な深刻な影響が現れる可能性があります。 肩の高さや背中の盛り上がりなど外見が変化する 背中や腰の痛み・手足のしびれなどの神経症状が現れる 呼吸困難や循環障害などの内臓機能の低下が起こる 動作制限や精神的な負担など日常生活への支障がでる 側弯症が進行すると胸の骨格が変形し、肺が圧迫されて呼吸機能が低下する点には注意が必要です。 骨格の変形により息切れや呼吸困難が起こり、心臓への負担も増加して重篤な合併症につながる恐れがあります。 このような重篤な状態になる前に、早期発見と適切な治療を受けることが何よりも大切です。 定期的な検査を怠らず、専門医の指導のもとで適切な管理を行いましょう。 側弯症に良い運動は? 側弯症の方におすすめの運動として、姿勢改善効果があり体への負担が少ない運動として以下が挙げられます。 水泳 ウォーキング ヨガ ストレッチ 軽度の筋力トレーニング 水泳は浮力で背骨の負担が軽減され、ヨガやストレッチなどは負荷が少なく、姿勢の改善や関節可動域の維持に役立ちます。 ただし、どの運動においても無理のない範囲で行うことが重要です。 痛みがあるときは無理をせず安静にし、運動を開始する前には必ず医師に相談することをおすすめします。 側弯症においてやってはいけないことを避けて、正しい生活習慣を意識しよう 側弯症の方がやってはいけないのは、長時間の不良姿勢を避けることと、無理な運動や動作を控えることです。 側弯症は早期発見と適切な治療により進行を防げる病気です。 軽度の段階では経過観察や装具治療で十分な管理が可能であり、多くの方が日常生活に大きな支障なく過ごせます。 しかし、放置して高度な側弯症まで進行してしまった場合は、手術が検討されます。 なお、進行した側弯症や手術後の後遺症の神経症状(しびれ)・慢性的な痛みでお悩みの方には、再生医療という治療選択肢があります。 再生医療のひとつである幹細胞治療は、患者様自身の幹細胞を使用して損傷した神経組織を再生させる医療技術です。 現在、リペアセルクリニックの公式LINEでは再生医療ガイドブックを無料で配布しています。 再生医療について興味を持っていただいた方は、ぜひ公式LINEで再生医療についてチェックしてみてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2025.09.30 - 
  
    
- 肝疾患
 
「肝硬変で腹水の症状が出たら余命はどれくらい?」 「少しでも長く生きる方法はない?」 肝硬変が進行し、腹水が溜まっていると医師から告げられたら、誰もがご自身の将来に大きな不安を感じるでしょう。 本記事では、肝硬変による腹水と余命の関係について詳しく解説します。 正しい知識を得ることが不安を和らげ、前向きに治療に取り組むための第一歩となるでしょう。 また、肝硬変の症状にお悩みの方は、肝硬変の根本的な改善が期待できる再生医療について知っておきましょう。 \肝硬変の根本的な改善を目指せる再生医療とは/ 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて、肝硬変によって損傷した肝臓の再生・修復を促す医療技術です。 従来の治療では治せないと言われていた肝硬変の根治を目指せる治療法として注目されています。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 肝硬変が治らないと言われて不安を抱えながら生活している 腹水の症状が出て、いつまで生きられるか不安 現在の治療では目立った効果が出ていない 再生医療は、肝硬変の根治も目指せる治療法のため、「もう治らない」と諦めていた方の新たな希望となるでしょう。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、肝硬変をはじめとする肝疾患に対する再生医療の症例を配信しているので、併せて参考にしてみてください。 肝硬変で腹水の症状が出たら平均余命は2年 肝硬変で腹水の症状が現れた場合、病状が進行した「非代償性肝硬変」という段階であることを示します。 中期から末期の肝硬変である「非代償性肝硬変」の平均余命は2年※といわれており、予後を慎重に判断する状況と考えられます。 ※出典:PubMed 肝硬変は、肝臓の機能が保たれているかどうかで「代償性」と「非代償性」の2つの段階に分けられます。 代償性肝硬変の生存率 非代償性肝硬変の生存率 以下では、それぞれの段階における生存率の目安について解説します。 代償性肝硬変の生存率 代償性肝硬変とは、肝臓が硬くなるなどの変化は起きているものの、肝臓の機能が比較的保たれている状態です。 この段階では腹水や黄疸といった特徴的な症状は現れにくく、5年生存率も72.3%※と良好な状態を維持できる可能性があります。 ※出典:J-STAGE「肝硬変の予後」 ただし、症状がないからといって安心できるわけではありません。 肝臓の状態は徐々に悪化していくリスクがあるため、定期的な検査と治療を継続し、非代償性の段階へ進行させないように努めることが重要です。 非代償性肝硬変の生存率 非代償性肝硬変は、肝臓の機能が著しく低下し、腹水や黄疸、肝性脳症などの症状が現れるようになった状態です。 腹水の症状が出た場合、非代償性肝硬変の段階に入ったと判断されるのが一般的です。 この段階に至ると生存率は大きく下がり、腹水が見られるようになった患者さまの5年生存率は53.3%、さらに10年生存率は24.0%※というデータがあります。 ※出典:J-STAGE「肝硬変の予後」 上記の生存率は統計上のデータであり、治療法や全身の状態によって個人差があることを理解しておきましょう。 肝硬変の腹水は治療を受けることで症状改善が見込める 腹水の症状は肝硬変が進行しているサインですが、適切な治療を受けることで症状の軽減が見込めます。 本章では、腹水に対して行われる主な治療法を「内科的治療」と「外科的治療」に分けて解説します。 腹水の内科的治療 腹水の外科的治療 治療の目的は、お腹の張りや息苦しさといった苦痛を軽減することで、まずは体の負担が少ない内科的治療から始めるのが一般的です。 それぞれの治療法について具体的に見ていきましょう。 腹水の内科的治療 代償性肝硬変による腹水に対しては、まず以下のような内科的治療を行います。 食生活改善による塩分制限 利尿薬の内服 アルブミン製剤の投与 代償性肝硬変における内科的治療の基本方針は、体内の余分な塩分と水分を減らすことです。 まずは、食生活改善による塩分制限が治療の土台となり、体内に水分を溜め込みにくくする食生活を心がけましょう。 食生活改善と合わせて、利尿薬の内服やアルブミン製剤を投与するケースもあります。 これらの内科的治療で効果が見られない場合には、より直接的な外科的治療が検討されます。 腹水の外科的治療 内科的治療で腹水のコントロールが難しい「難治性腹水」の場合、より積極的な外科的治療が選択肢となります。 患者さまの症状や体の状態に応じて、以下のような方法が検討されます。 主な治療法 概要 腹水穿刺(ふくすいせんし) ・お腹に針を刺して、溜まった腹水を直接体外へ排出する処置 ・お腹の張りを速やかに解消できる反面、体の栄養分であるアルブミンも一緒に失われる課題がある CART(腹水濾過濃縮再静注法) ・腹水を一度体外へ取り出し、専用の機械で細菌などを除去したのち、必要なタンパク質を濃縮して体内に戻す TIPS(経頸静脈的肝内門脈静脈短絡術) ・首の血管からカテーテルを入れ、肝臓内部の血管にバイパスを作成する治療 ・腹水の原因となる門脈の圧力を下げる効果が期待できる 肝移植 ・肝硬変そのものに対する根本的な治療法であり、腹水の原因を根本から解決する これらの治療は、それぞれに利点とリスクがあるため、医師が患者さまの状態を総合的に見て、適切な治療法を判断します。 肝硬変において余命よりも長生きするために重要なこと 余命よりも長生きするためには、肝臓への負担をこれ以上増やさないこと、そして肝硬変が引き起こすさまざまな問題に適切に対処することが重要です。 本章では、とくに意識したい3つのポイントを解説します。 断酒を継続する 合併症を治療する 規則正しい生活習慣を維持する 肝硬変で腹水の症状が出た後の余命は、あくまで統計的なデータに過ぎません。 医師の指導のもとで適切な治療を続け、生活習慣を見直すことで示された余命よりも長く、穏やかな日々を送ることを目指せます。 断酒を継続する アルコール性肝硬変の場合、断酒は何よりも優先されるべき自己管理です。 肝臓にとってアルコールは毒であり、飲酒を続けることは肝硬変を悪化させる原因となります。 たとえ少量であっても、弱っている肝臓には大きな負担となるでしょう。 断酒を徹底することで、肝臓の炎症が鎮まり、肝機能の維持、あるいは一部改善が期待できるケースもあります。 肝硬変の悪化を防ぎ、少しでも長生きするためには断酒は必須といえます。 合併症を治療する 肝硬変は腹水以外にも、意識障害を引き起こす「肝性脳症」や、破裂すると大出血につながる「食道静脈瘤」などの合併症リスクがあります。 どれも命に関わる合併症であり、これらを適切にコントロールすることが、生命予後を大きく左右します。 処方された薬を正しく服用することはもちろん、定期的に検査を受けて合併症の兆候を早期に発見することも欠かせません。 とくに、肝臓がんの早期発見のための定期的な超音波(エコー)検査は、生存率を改善する上で大きな意味を持ちます。 規則正しい生活習慣を維持する 日々の生活習慣を整えることも、肝臓を労わるうえで重要な要素です。 とくに食生活では、腹水やむくみを防ぐための塩分制限を基本としながら、栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。 肝硬変の患者さまは、筋肉量が落ちて栄養状態が悪化しやすいため、食生活とともに適度な運動習慣を身につけることも重要です。 その他にも、処方された薬を忘れずに飲むことや、感染症予防のための手洗いやうがいを徹底することも意識しましょう。 肝硬変の余命に関してよくある質問 本章では、肝硬変の余命に関してよくある質問について回答します。 アルコール性肝硬変の余命はどれくらい? 肝硬変末期の症状は? 肝硬変の診断を受けると、多くの方が余命や将来の症状について不安を抱えるでしょう。 ご自身の状況を正しく理解し、今後の治療や生活を考えるための参考にしてみてください。 アルコール性肝硬変の余命はどれくらい? アルコール性肝硬変の余命は、肝硬変の重症度や診断後に断酒できたかどうかによって大きく左右されます。 断酒の可否による生存率の違いは、以下のとおりです。 断酒した場合の5年生存率:74.0% 飲酒を継続した場合の5年生存率:40.9% ※出典:JOURNAL OF HEPATOLOGY 断酒できた場合と飲酒を継続した場合で、5年生存率は約34%も異なります。 アルコール性肝硬変の予後を決定づける最も大きな要因は、断酒の成否にあると考えて良いでしょう。 肝硬変末期の症状は? 肝硬変の末期(非代償性肝硬変)には、以下のような症状や合併症が見られます。 全身の倦怠感、疲労感 腹水 黄疸 浮腫 食道静脈瘤 肝性脳症 など 末期の肝硬変では、腹水や黄疸などのさまざまな症状が現れるようになります。 上記の症状は一つひとつが命に関わる危険な状態であり、専門的な医療機関での集中治療が求められます。 根本的に治療するためには、ドナー登録のうえで肝移植を受けるのも選択肢の一つです。 肝硬変の腹水を根本的に治したい方は再生医療をご検討ください 腹水は肝臓の機能が低下した「非代償性肝硬変」のサインであり、その後の人生を大きく左右する重要な症状です。 中期から末期の肝硬変である非代償性肝硬変の平均余命は2年※といわれており、予後を慎重に判断する状況と考えられます。 ※出典:PubMed 従来の治療では、肝硬変を根本的に治療するには肝移植を受けるしかありませんでした。 しかし、近年の治療では、移植を受けずに肝硬変の根治を目指せる再生医療が注目されています。 \こんな方は再生医療をご検討ください/ 肝硬変が治らないと言われて不安を抱えながら生活している 腹水の症状が出て、いつまで生きられるか不安 現在の治療では目立った効果が出ていない 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて、肝硬変によって損傷した肝臓の再生・修復を促す医療技術です。 腹水をはじめとする肝硬変の症状にお悩みの方にとって、生活の質を向上させる新たな希望となる可能性があります。 以下のページでは、実際に当院リペアセルクリニックで再生医療を受け、肝硬変が改善された患者さまの症例を紹介しているので、ぜひご覧ください。 >>肝硬変に対する再生医療の症例はこちら 「肝硬変を治したい」「再生医療について詳しく知りたい」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックへお問い合わせください。
2025.09.30 - 
  
    
- 手
 
ばね指は、指の腱と腱鞘という組織が炎症を起こし、指の引っかかり感や曲がった指が急に伸びる現象を伴う腱鞘炎のことです。 特徴的な症状や痛みがあるため、無意識に症状を悪化させる行動を取ってしまうことも少なくありません。 本記事では、ばね指のときに「やってはいけないこと」を中心に、ご自身で症状を確認できるセルフチェックリストや具体的な対処法について詳しく解説します。 手術をしない再生医療の選択肢についても紹介しているので、つらいばね指を早く治したい方は、ぜひ最後までご覧ください。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、再生医療の治療法や症例を配信しているため、この機会に再生医療についてチェックしてみてください。 ばね指でやってはいけないこと ばね指の早期回復のためにも、指の負担になる以下のような行動は避けましょう。 指を無理に伸ばす 自己流でマッサージする 治療を受けずに放置する 良かれと思った行動が逆効果となり、ばね指の症状を長引かせる可能性があります。 なぜ避けるべきなのか、理由を1つずつ見ていきましょう。 指を無理に伸ばす ばね指によって引っかかった指関節を、反対の手や力任せに無理やり伸ばすことはやめましょう。 痛みを我慢して動かすことも同様に危険です。 無理に指を伸ばすことには、以下のようなリスクがあります。 炎症を起こした腱や腱鞘がさらに損傷する可能性 症状の悪化や痛みのさらなる増強 関節が固まる「拘縮」への進行リスク 無理な力を加えると、炎症を起こしている組織をさらに傷つけてしまう可能性があります。 自己流でマッサージする ばね指に対して、専門的指導のない自己流マッサージはやめましょう。 痛みやこわばりがあると、ついその部分を強く揉みほぐしたくなりますが、誤った方法でマッサージすると逆効果です。 自己流のマッサージが逆効果になる理由として、以下が挙げられます。 炎症部位への過度な物理的刺激になる 組織の損傷をさらに広げてしまう可能性がある 結果として回復が遅れてしまう 患部は炎症によって腫れていたり、熱っぽくなっているため、症状に合わせた適切な対応が重要です。 医師の指示がない限り、患部を安静に保つことを優先しましょう。 治療を受けずに放置する 痛みや症状が長引くときは、ばね指の治療を受けずに放置することはやめましょう。 ばね指患者の52%は初診から平均8ヶ月で治療を受けずに自然治癒したというデータ※があります。 ※出典:PubMed 治療を受けずに自然治癒する可能性もある疾患ですが、放置した場合、以下のように症状が進行する可能性があります。 痛みが強くなる 拘縮によって指の関節可動域が制限される 腱断裂のリスク 症状が悪化すると日常生活に大きな支障が出るだけでなく、保存療法での改善が難しくなり、手術が必要になる可能性も高まります。 ばね指が疑われる場合は、自己判断せずに速やかに医療機関を受診しましょう。 ばね指の症状は?セルフチェックリスト ばね指は、初めは軽い痛みや違和感から始まりますが、進行すると指の曲げ伸ばしに特徴的な症状が現れます。 ご自身の症状がばね指のサインに当てはまるか、以下のリストで確認してみましょう。 指の曲げ伸ばしで引っかかり感がある 指がカクンと弾ける「ばね現象」がある 手のひら側、指付け根の痛みや腫れがある 朝起きたときに指がこわばる 指が動かなくなる「ロック現象」が見られる 上記の項目に1つでも当てはまるものがあれば、ばね指の可能性があるため、医療機関を受診しましょう。 治療せずに放置すると、症状が悪化して指関節が固まってしまう「関節拘縮(かんせつこうしゅく)」になる可能性があります。 指の痛みや引っかかりに気づいたら、自己判断で様子を見るのではなく、速やかに整形外科を受診し、専門医による適切な診断と治療を受けることが重要です。 以下の記事では、ばね指をはじめとする腱鞘炎の痛みについて詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。 ばね指が疑われるときの対処法 ばね指のサインに気づいたら、症状を悪化させないために適切な対処を始めることが重要です。 対処法は、ご自身でできる「セルフケア」と、医療機関で受ける「専門的な治療」の2つに分けられます。 自宅でできるセルフケア 医療機関で受けられる治療 まずは自宅でできることから始め、症状が改善しない場合は我慢せず、専門の医療機関に相談しましょう。 自宅でできるセルフケア 症状が軽い初期段階のばね指であれば、セルフケアで症状改善が期待できる場合があります。 具体的なセルフケアは、以下のとおりです。 指の使いすぎを避けて安静にする 装具やテーピングで指を固定する 痛みのない範囲でストレッチをする 症状に応じて患部を冷やす、または温める 初期段階の炎症が強い時期は患部を冷やし、炎症が落ち着いてきた慢性期には患部を温めることで症状の軽減が期待できます。 上記のセルフケアは、あくまで症状を和らげるための対処法なので、痛みが続く場合は医療機関に相談しましょう。 医療機関で受けられる治療 セルフケアで改善しない、痛みが強い、日常生活に支障が出ている場合は、医療機関を受診しましょう。 ばね指の治療は、まず手術以外の「保存療法」から始めるのが基本です。 保存療法は、以下の治療を組み合わせることで、痛みや症状の緩和を目指します。 治療法 内容 薬物療法 処方される飲み薬や湿布で炎症を抑える 腱鞘内ステロイド注射 炎症の中心である腱鞘内に直接注射し、強力に炎症を抑える 理学療法 専門家指導のもと、温熱療法や安全な運動を行う 手術療法は、保存療法を数ヶ月続けても改善しない場合や、再発を繰り返す場合は手術が検討されます。 厚くなった腱鞘を切り、腱の通り道を広げることで、ばね指による引っかかりを根本から解消します。 手術法 特徴 腱鞘切開術 皮膚を1〜2cm切開し、医師が直接見て腱鞘を切る確実な方法 経皮的腱鞘切開術 エコーで確認しながら、注射針のような小さな傷で腱鞘を切る方法 近年では、体への負担が少なく傷跡も小さい低侵襲な手術も増えています。 以下の記事では、腱鞘炎に対するステロイド注射の効果について詳しく解説しているので、参考にしてください。 ばね指でやってはいけないことに関するよくある質問 ばね指や、やってはいけないことに関するよくある質問に回答します。 ばね指を自分で治す方法は? ばね指は病院に行くべき? それぞれの疑問を解消していきましょう。 ばね指を自分で治す方法は? 症状がごく軽い初期段階のばね指であれば、セルフケアで症状が和らぐ可能性があります。 具体的なセルフケアは、以下のとおりです。 指の使いすぎを避けて安静にする 指のストレッチを行う テーピングやサポーターを活用する 患部をアイシング(冷却)する ただし、セルフケアは根本的な治療ではなく、あくまで症状を緩和させるための対処法です。 セルフケアを2週間ほど続けても症状が改善しない、または悪化する場合は、自己判断せずに医療機関を受診しましょう。 ばね指は病院に行くべき? 結論として、ばね指が疑われる症状があれば、速やかに医療機関を受診するべきです。 「そのうち治るだろう」と自己判断で放置することは、症状を悪化させるリスクがあります。 以下のようなサインが見られたら、迷わず整形外科を受診しましょう。 数日以上続く、または悪化する痛み 指の付け根の明らかな腫れや熱感 指が伸ばせなくなるロック現象 2週間セルフケアを続けても効果が見られない ばね指は放置すると、指が固まって動かなくなる「関節拘縮」という状態になる可能性があります。 指の機能を守るためには、専門医による適切な診断と治療を受けることが大切です。 ばね指でやってはいけないことを守って早期回復を目指そう ばね指の早期回復で重要なのは、「指を無理に伸ばす」「自己流でマッサージする」「治療せずに放置する」といった、症状を悪化させる行動を避けることです。 セルフチェックでばね指が疑われる場合は、我慢せずに整形外科を受診しましょう。 一般的な保存療法で改善しない方や、手術を避けたいと考える方には、「再生医療」という新しい選択肢もあります。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、炎症抑制や痛みの改善が期待できます。 手術に比べて体への負担が少なく、症状の根本原因にアプローチできる治療法として注目されています。 以下のページでは、手関節に対する再生医療の症例を紹介しているため、併せて参考にしてみてください。 >>手関節に対する再生医療の症例はこちら 「ばね指を早く治したい」「セルフケアだけでは不安」とお考えの方は、ぜひ当院リペアセルクリニックまでご相談ください。
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- 股関節
 
「椅子から立ち上がるとき、股関節の外側がズキッと痛む」 「痛い方を下にして横になると痛みで眠れない」 上記の痛みは、大転子のクッション部分が炎症を起こす「大転子滑液包炎(だいてんしかつえきほうえん)」の可能性があります。 放置すると痛みが長引き、歩行困難や睡眠障害といった日常生活に大きな支障をきたすこともあります。 本記事では、大転子が痛む原因である大転子滑液包炎の症状や原因から治療法までを詳しく解説します。 痛みを根本から改善するための再生医療についても紹介しますので、つらい痛みを早く治したい方は、ぜひ最後までご覧ください。 また、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、再生医療の治療法や症例を配信しています。 「大転子の痛みを早く治したい」「手術せずに治療したい」という方は、ぜひこの機会に再生医療についてチェックしてみましょう。 大転子が痛い原因|大転子滑液包炎とは 股関節の外側にある出っ張った骨が痛む場合、原因として「大転子滑液包炎(だいてんしかつえきほうえん)」が考えられます。 大転子とは、太ももの骨(大腿骨)の外側にある骨の突起のことです。 その周囲には、骨と筋肉や腱の摩擦を減らすクッションの役割を持つ「滑液包」という袋状の組織があります。 本章では、大転子滑液包炎に関する基本情報をまとめて解説します。 大転子滑液包炎とは 主な症状 主な原因 診断方法 まずは、どのような症状が現れ、何が原因となるのかを詳しく見ていきましょう。 主な症状 大転子滑液包炎の痛みは、股関節の外側に集中して現れます。 特徴的な症状は、以下のとおりです。 歩行や階段昇降時の股関節外側の痛み 痛い側を下にして寝るときの夜間痛 大転子部を指で押したときの強い痛み 太もも外側への痛みの広がり 炎症が強い時期の患部の腫れや熱感 これらの症状により、歩行や睡眠といった日常生活に大きな支障を与える可能性があります。 主な原因 大転子滑液包炎の主な原因は、以下のとおりです。 運動による股関節の使いすぎ(オーバーユース) 長時間の立ち仕事や悪い歩き方による負荷 転倒などで股関節を強く打つ直接的な外傷 お尻周りの筋力や股関節の柔軟性の低下 体重増加による股関節への負荷の増大 大転子滑液包炎は、上記のいくつかの要因が積み重なって発症することが多いです。 ご自身の生活習慣の中に、これらの原因に当てはまるものがないか確認し、対策することが改善への第一歩です。 診断方法 大転子滑液包炎の診断は、他の病気の可能性を排除しながら慎重に行われます。 診断の主な流れは、以下のとおりです。 問診による詳しい症状の確認 患部を押したり動かしたりする身体所見 レントゲン検査による骨の異常の確認 MRIやエコーでの炎症や腱の状態評価 上記の診察や検査を通じて、坐骨神経痛など他の病気ではないことを確認したうえで診断されます。 大転子が痛いときの対処法・予防法 大転子滑液包炎の痛みの緩和や再発予防には、日々のセルフケアが重要です。 主な方法は、股関節周りの筋肉の柔軟性を高める「ストレッチ」と、関節を支える「筋力トレーニング」です。 股関節周辺のストレッチ 筋力トレーニング 運動を習慣づけることで、股関節への負担が軽減され、正しい体の使い方が身につきます。 それぞれの具体的な方法を見ていきましょう。 股関節周辺のストレッチ ストレッチは、硬くなった股関節周りの筋肉を伸ばし、柔軟性を高めることを目的とします。 筋肉がほぐれると血行が促進されて痛みが和らぎ、再発予防にもつながります。 おすすめのストレッチは、以下のとおりです。 お風呂上がりなど、体が温まっているときに行うのがおすすめです。 どのストレッチも呼吸を止めずにリラックスして行い、痛みを感じる場合は無理をしないようにしましょう。 筋力トレーニング 筋力トレーニングは、歩行時に骨盤を安定させるお尻の筋肉を強化することを目的とします。 この筋力がつくことで、歩行バランスが改善し、大転子周辺への負担が軽減されます。 おすすめの筋力トレーニングは、以下のとおりです。 トレーニングは週に2〜3回を目安に、痛みを感じる場合は回数を減らすか中止しましょう。 毎日少しずつ継続することが重要です。 大転子が痛いときの治し方 大転子滑液包炎を治すには、主に以下の3つの治療法が選択肢となります。 保存療法 手術療法 再生医療 まずは、炎症と痛みを抑える「保存療法」から開始し、改善が見られない場合に「手術療法」や「再生医療」など、より積極的な治療が検討されます。 それぞれの治療法を詳しく見ていきましょう。 保存療法 保存療法は、大転子滑液包炎の治療で最初に行われる基本の治療法です。 症状に合わせて、以下のような治療を組み合わせます。 運動を休むなどの活動制限と安静 痛み止めや湿布薬などの薬物療法 炎症を強力に抑えるステロイド注射 再発を防ぐためのストレッチや筋トレ まずは、患部への負担を避け、薬物療法や注射療法によって痛みの軽減、症状改善を目指します。 手術療法 手術療法は、長期間の保存療法を行なっても痛みが改善しない場合に検討される治療法です。 保存療法では改善しない痛みの原因を、外科的なアプローチで直接取り除きます。 主な手術には、以下のような方法があります。 炎症を起こした滑液包の内視鏡による切除 痛みの原因となる異常な血管を塞ぐ治療 硬くなった靭帯の一部を切離する手術 手術が必要となるケースは一部ですが、保存療法で改善しない痛みに対する根本的な治療法となります。 再生医療 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自己治癒力を高めることで、炎症抑制や痛みの根本的な改善を目指す治療法です。 手術や入院を必要とせずに通院のみで治療できるため、身体への負担が少ない点も魅力の一つです。 従来の治療では「手術しなければ治らない」といわれた症状でも、再生医療によって改善できる可能性があります。 \こんな方は再生医療をご検討ください/ 大転子の痛みを早く治したい 手術せずに治療したい 現在の治療では目立った効果が出ていない 再生医療について詳しく知りたい方は、ぜひ当院リペアセルクリニックまでご相談ください。 大転子が痛いときによくある質問 大転子に痛みを感じたときによくある質問にお答えします。 大転子が痛いときは何科を受診すればいい? 大転子滑液包炎はどこが痛い? それぞれ詳しく確認していきましょう。 大転子が痛いときは何科を受診すればいい? 股関節の外側(大転子)に痛みがある場合は、まず「整形外科」を受診しましょう。 整形外科は、骨・関節・筋肉といった運動器の病気を専門とする診療科です。 とくに以下のような状況では、早めの受診が推奨されます。 数週間以上続くしつこい痛み 歩行や睡眠に支障が出ている状態 転倒などをきっかけにした痛みの発生 問診や診察、レントゲンなどの検査を通じて、大転子の痛みの原因が正確に診断されます。 適切な治療を受けることで早期改善を目指せます。 大転子滑液包炎はどこが痛い? 大転子滑液包炎の痛みは、主に股関節の外側に現れますが、痛みの場所や性質にはいくつかの特徴があります。 痛みの中心:股関節の外側にある骨の出っ張り 痛みの広がり:太ももや膝の外側への放散 痛みの性質:初めは鋭く、次第に鈍い痛みへ 痛みが強まる状況:夜間や動作開始時の痛み とくに痛い方を下にして横向きに寝るときの痛み(夜間痛)は、大転子滑液包炎の特徴的なサインです。 ご自身の症状と照らし合わせてみてください。 大転子滑液包炎が疑われる場合は、医療機関を受診しましょう。 大転子の痛みを早く治したい方は再生医療をご検討ください 股関節周辺のオーバーユースや、お尻周りの筋力低下などが原因で起こる大転子滑液包炎の痛みには、安静を心がけることが重要です。 痛みが続く場合は、我慢せずに整形外科を受診し、適切な治療を受けましょう。 一般的な保存療法を続けても痛みが改善しない方や、スポーツ復帰のために早期回復を望む方には「再生医療」という選択肢があります。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自己治癒力を高めることで、炎症抑制や痛みの根本的な改善を目指す治療法です。 炎症や痛みを抑えるだけでなく、痛みの根本原因にアプローチできるため、従来の治療法では改善が難しかった症状にも効果が期待できます。 本記事を参考にしていただき、つらい大転子の痛みを諦めずにご自身に合った治療法を見つけましょう。 「大転子の痛みを早く治したい」「再生医療について詳しく知りたい」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックまでご相談ください。
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- 首
 
「頚椎ヘルニアでやってはいけないことは?」 「痛みを和らげる方法は?」 頚椎椎間板ヘルニアと診断され、つらい症状にお悩みの方は、上記のような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。 日常生活の些細な習慣や癖が引き金となり、症状が悪化するケースも少なくありません。 また、良かれと思って行っていたセルフケアが、実は逆効果なこともあります。 本記事では、頚椎椎間板ヘルニアの症状を悪化させないために「やってはいけないこと」について詳しく解説します。 損傷した神経の根本的な改善を目指せる再生医療についても解説しますので、つらい症状に悩む方はぜひ最後までご覧ください。 また、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、再生医療の治療法や症例を配信しています。 「頚椎椎間板ヘルニアを手術せずに治したい」という方は、ぜひこの機会に再生医療についてチェックしてみましょう。 頚椎椎間板ヘルニアでやってはいけないこと 頚椎椎間板ヘルニアと診断されたら、症状を悪化させないために日常生活の過ごし方を見直すことが重要です。 本章では、以下の頚椎椎間板ヘルニアでやってはいけないことについて解説します。 首に負荷がかかるスポーツ 悪い姿勢で長時間過ごす 自己流のストレッチやマッサージ 首や体を冷やす 喫煙習慣 急激な体重増加 上記の行動をなぜ避けるべきなのか、1つずつ詳しく見ていきましょう。 首に負荷がかかるスポーツ 首に負荷がかかるスポーツは、症状をさらに悪化させる危険性が高いため避けるべきです。 ヘルニアによって神経が圧迫されている状態で外部から強い衝撃が加わると、神経の損傷がさらに進む可能性があります。 とくに、以下のようなスポーツには注意が必要です。 ラグビー、柔道、格闘技などの体に直接的な衝撃が加わるスポーツ スキー、スノーボード、体操など、転倒する可能性があるスポーツ アメリカンフットボールなど、急激な方向転換を行うスポーツ もし運動中に首の痛みや手のしびれを感じた場合は、自己判断せずに、直ちに運動を中止してください。 悪い姿勢で長時間過ごす 悪い姿勢で長時間過ごすことは、首の骨(頚椎)に持続的な負担をかけ、ヘルニアの症状を悪化させる原因になります。 とくに現代の生活では、以下のような無意識のうちに首に悪い姿勢をとりがちです。 スマホやPCの長時間利用 猫背などの前傾姿勢 不適切な睡眠姿勢 重い物を持つ動作 これらの姿勢を続けないように30分〜1時間に一度は休憩し、軽く体を動かして首周りの緊張をほぐしましょう。 自己流のストレッチやマッサージ 自己流のストレッチやマッサージは、ヘルニアの症状を悪化させる危険があるため、直ちにやめましょう。 良かれと思って行ったセルフケアが圧迫されている神経をさらに刺激し、痛みやしびれを強めてしまう可能性があります。 とくに、以下のような自己流のケアは危険です。 首を大きく反らしたり、ぐるぐる回したりするストレッチ 痛みやしびれがある部分を、強い力で揉みほぐすマッサージ 首の痛みを治そうと、自己判断で首の筋力トレーニングを行うこと ストレッチやマッサージが全て悪いわけではありませんが、必ず医師や理学療法士など専門家の指導のもとで、ご自身の症状に合った方法で行いましょう。 首や体を冷やす 首や体を冷やすと、血行が悪くなることで筋肉が硬く緊張し、首への負担につながります。 硬くなった筋肉は、首の骨や椎間板への負担を増やし、ヘルニアの痛みやしびれを悪化させる原因となります。 ただし、痛みの時期によっては対処法が異なるため注意が必要です。 時期 主な症状 推奨される対処法 急性期 強い痛み、熱感がある状態 アイシング(冷却)で炎症を抑える 慢性期 長引く痛み、首や肩のこり 温めることで血行を促進し、筋肉の緊張を和らげる 強い炎症がある場合を除き、日常生活では体を冷やさないことが基本です。 夏場のクーラーの効いた部屋ではストールを巻いたり、冬場はマフラーなどで防寒したりするなど、首周りを冷やさない工夫をしましょう。 喫煙習慣 喫煙習慣は、頚椎椎間板ヘルニアの症状を悪化させるだけでなく、発症のリスクも高める重要な要因です。 タバコに含まれるニコチンには、血管を収縮させる強い作用があります。 喫煙が首に与える主な悪影響 椎間板の栄養不足 修復能力の低下 炎症の促進 健康な椎間板を保ち、症状の改善や再発予防を目指すうえで、禁煙は重要です。 急激な体重増加 急激な体重増加も首への負担を増やし、ヘルニアの症状を悪化させる一因です。 重い頭を支えている首の骨にとって、体重増加は無視できない影響を与え、主に以下のような問題が起こりやすくなります。 体重に比例して、頭を支える首への負担が大きくなる 腹囲の脂肪によって体の重心が前にずれ、バランスをとるために頭が前に出た姿勢になりやすくなる 痛みで動かないことで筋力や代謝が落ち、さらに太りやすくなる悪循環に陥りやすくなる 首への負担を減らし、症状の悪化を防ぐために、適切な体重を維持することは不可欠です。 頚椎椎間板ヘルニアで首の痛みを和らげる方法 頚椎椎間板ヘルニアによるつらい首の痛みや手のしびれは、日常生活に大きな影響を与えます。 症状を和らげ、悪化を防ぐためには、自宅でできる「セルフケア」と医療機関での専門的な「治療」を正しく組み合わせることが重要です。 自宅でできるセルフケア 医療機関で受けられる治療法 まずは自宅でできることから始め、必要に応じて専門的な治療を取り入れていくのが基本的な流れです。 それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。 自宅でできるセルフケア 頚椎椎間板ヘルニアの悪化を防ぐためには、日々の生活の中でのセルフケアが不可欠です。 対策方法 ポイント 安静と姿勢の管理 ・急性期は無理に動かさず首を安静にする ・デスクワークやスマホで長時間同じ姿勢を避ける ・30分〜1時間に一度は立ち上がって軽く体を動かす 体を温める ・慢性期には入浴や蒸しタオルで首を温め血行を促進 ・筋肉のこわばりをほぐし痛みを和らげる 専門家指導のストレッチ ・首や肩の緊張を和らげる安全なストレッチを行う ・専門家の指導のもとで実施する 寝具の工夫 ・睡眠中はうつ伏せ寝を避ける ・枕の高さは頭〜首のカーブを自然に支えるものを選ぶ 少しの工夫で首への負担は大きく変わるため、日常生活の中でできることから始めましょう。 医療機関で受けられる治療法 頚椎椎間板ヘルニアに対する医療機関での治療は、まず「保存療法」から始めるのが一般的です。 薬物療法、神経ブロック注射、首の牽引といった理学療法、頚椎カラー(コルセット)などを組み合わせ、痛みの緩和を目指します。 保存療法を6ヶ月ほど続けても改善しない、または麻痺が進行するような重い症状がある場合は、神経の圧迫を取り除く手術が検討されます。 また、近年では、手術を避ける新しい選択肢として「再生医療」が注目されています。 再生医療は患者さまの細胞や血液を用いて、損傷した神経の再生・修復を促す医療技術です。 体への負担が少なく、従来の方法では難しかった症状の根本的な改善が期待できます。 以下の症例ページでは、実際に当院リペアセルクリニックで再生医療の治療を受けた方の症例を紹介しているため、併せてご覧ください。 >>頚椎椎間板ヘルニアの症例ページはこちら 頚椎椎間板ヘルニアでやってはいけないことに関するよくある質問 頚椎椎間板ヘルニアと診断されると、症状や日々のケアについて、さまざまな疑問が浮かんでくるでしょう。 ここでは、とくに多くの方が疑問に思う2つの点についてお答えします。 頚椎椎間板ヘルニアの症状は? 頚椎椎間板ヘルニアで湿布を貼る場所は? ご自身の症状を正しく理解し、適切なセルフケアをおこなうために、ぜひ参考にしてください。 頚椎椎間板ヘルニアの症状は? 頚椎椎間板ヘルニアの症状は、どの神経をどのくらい圧迫しているかによって大きく異なります。 単なる肩こりのような軽い症状から、生活に支障をきたす重い症状までさまざまです。 症状の段階 主な症状 初期症状 ・首の痛み、肩こり、背中の違和感 ・寝違えと勘違いしやすいが、痛みが長引く 中期症状(神経根症) ・主に片側の肩甲骨周りから腕、指先にかけての激しい痛みやしびれ ・腕のだるさや、握力の低下 重症化(脊髄症) ・両手のしびれ ・箸が使いにくい、ボタンがかけられないなど、手指の細かい作業が困難になる ・脚がもつれて歩きにくい ・頻尿になる とくに、重症化のサインである「脊髄症」の症状が現れた場合は、永続的な後遺症につながる可能性があるため、直ちに医療機関を受診する必要があります。 「ただの肩こり」と軽視せず、腕や手にまで広がる痛みやしびれを感じたら、一度整形外科で相談しましょう。 頚椎椎間板ヘルニアで湿布を貼る場所は? 頚椎椎間板ヘルニアによる痛みで湿布を使う場合、神経が圧迫されている首の後ろ(首の骨の周辺)に貼りましょう。 その上で、痛みが広がる部分に追加で貼ると、より痛みを和らげる助けになります。 首の後ろ:痛みの根本原因にしっかりと貼る 肩甲骨の周り:首から背中にかけて痛みが広がる場合、痛む側の肩甲骨に沿って貼る 肩や腕:症状が出ている肩や腕の痛む部分にも追加で貼る しかし、市販の湿布は、あくまで一時的に炎症や痛みを和らげるためのものです。 症状が続く場合は、必ず医療機関を受診し、根本的な原因に対する治療を受けましょう。 頚椎椎間板ヘルニアは首への負担を避けて生活しよう 頚椎椎間板ヘルニアにおいて重要なのは、日々の生活の中で首への負担を意識的に減らすことです。 首に負担がかかる運動や行動を避け、長時間のスマホ操作やデスクワークでの姿勢を見直すことが、症状の悪化を防ぐことにつながります。 痛みが続く場合は、我慢せずに整形外科を受診し、ご自身の状態に合った適切な治療を受けることが大切です。 近年の椎間板ヘルニアの治療では、手術を避ける新しい選択肢として「再生医療」が注目されています。 再生医療は患者さまの細胞や血液を用いて、損傷した神経の再生・修復を促す医療技術です。 つらい症状に悩まされず、快適な毎日を送るために、まずは首に負担をかけない生活を今日から始めていきましょう。 以下の動画では、椎間板ヘルニアの再生治療について詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。 https://www.youtube.com/watch?v=4AOGsB-m63Y&feature=youtu.be
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- アキレス腱
 
「運動中にふくらはぎやアキレス腱にピリッとした痛みを感じた」 「朝、歩き始めにかかと周辺がこわばる」 上記のような症状を、軽い筋肉痛や疲労だと思って見過ごしていませんか? アキレス腱が弱っていることを示すサインの可能性があり、「アキレス腱断裂」につながる前兆かもしれません。 前兆を軽視して無理を続けると、ある日突然、激しい痛みとともにアキレス腱が切れてしまうリスクがあります。 本記事では、アキレス腱が切れる前に現れる前兆から、断裂を防ぐために注意すべき行動を詳しく解説します。 万が一、断裂してしまった場合の治療法についても紹介しているので、アキレス腱断裂に不安を感じる方はぜひ参考にしてください。 近年のアキレス腱断裂の治療には、先端医療の一つである「再生医療」が注目されています。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、断裂したアキレス腱の再生・修復を促す医療技術です。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、再生医療の治療法や症例について配信しているため、併せてご参考ください。 アキレス腱が切れる前兆4つ アキレス腱断裂は、一般的に「パチン」という音とともに激しい痛みが生じる、突然起こる怪我です。 しかし、アキレス腱断裂患者の4%※は前兆と考えられる症状がみられたというデータがあります。 ※出典:PubMed 本章では、アキレス腱が切れる前兆について解説します。 アキレス腱周辺の痛みや違和感 アキレス腱周辺の腫れや熱感 ふくらはぎや足のむくみ かかとを持ち上げる動作が困難 上記の前兆を見逃さずに早期に対処することが、深刻な断裂を防ぐための鍵となります。 1つずつ詳しく見ていきましょう。 アキレス腱周辺の痛みや違和感 アキレス腱が切れる前兆として多いのが、アキレス腱やかかと、ふくらはぎをはじめとする足の痛みや違和感です。 これは、アキレス腱に炎症が起きているサインと考えられます。 とくに、以下のようなタイミングで痛みを感じる場合は、注意が必要です。 朝起きて、ベッドから下りて踏み出す最初の一歩に痛みが生じる 車や椅子から立ち上がるなど、しばらく動かなかった後の動き始めに痛みが生じる 運動を始めると少し楽になるが、運動後には痛みが強くなる 上記のような痛みを「そのうち治るだろう」と我慢して無理な運動などを続けると、完全に断裂するリスクが高まります。 アキレス腱周辺の腫れや熱感 アキレス腱の周辺が腫れていたり、触ると熱っぽく感じたりするのは、炎症が起きているサインです。 過度な負担によってアキレス腱に微細な損傷が生じ、体を修復反応として炎症が起こります。 ご自身で簡単にできるセルフチェックのポイントは、以下のとおりです。 左右の足のアキレス腱を親指と人差し指で優しくつまんで太さを比べる 部分的に硬いコブのような盛り上がりがないかを確認する 手の甲で触れてみて、左右で熱感に違いがないかを見る もし、アキレス腱周辺が明らかに腫れていたり熱っぽかったりする場合は、炎症が悪化している証拠です。 速やかに運動を中止し、患部を冷やすなどの応急処置を行いましょう。 ふくらはぎや足のむくみ アキレス腱の痛みと同時に、同じ側のふくらはぎや足首にむくみが見られることがあります。 これは、アキレス腱の炎症が周辺の血行を悪化させているサインです。 通常ふくらはぎの筋肉は、血液を心臓へ送り返すポンプの役割を担っています。 しかし、アキレス腱の痛みで歩き方が不自然になると、このポンプ機能がうまく働かなくなり、足に水分が溜まりやすくなります。 とくに、左右の足でむくみ方に差がある場合は、痛みのある足の腱に何らかの異常が起きている可能性が考えられます。 痛みとむくみが同時に現れた際は、軽視せずに注意してください。 かかとを持ち上げる動作が困難 かかとを持ち上げる動作が困難になるのは、アキレス腱の機能が低下している危険なサインです。 アキレス腱は、ふくらはぎの筋肉の力をかかとに伝え、地面を蹴り出す重要な役割を担っています。 以下のような動作でアキレス腱に痛みが出たり、力が入りにくかったりする場合は注意が必要です。 つま先立ちの動作 階段や坂道を上る動き 走ったりジャンプしたりするときに地面を蹴る瞬間 上記の動作に支障が出る場合、アキレス腱の損傷が進んでいる可能性があります。 放置すると、ふとした瞬間に断裂するリスクが高いため、直ちに運動を中止し、整形外科など専門医の診察を受けましょう。 アキレス腱が切れる前兆があるときに注意すべき行動 アキレス腱に前兆となるサインを感じた場合、その後の行動が断裂という深刻なケガを防ぐために重要になります。 腱が弱っている状態で無理をすると、ふとした瞬間に完全断裂につながる可能性があるためです。 特に、以下の表に示す行動はアキレス腱への負担を急激に増大させるため、痛みや違和感があるときは絶対に避けましょう。 注意すべき行動 注意すべき理由 痛みを我慢した運動の継続 ・無視して運動を続けると腱の微細な損傷が拡大し、断裂のリスクを高める 急激な負荷がかかる動作 ・ダッシュやジャンプ、急な方向転換などは、アキレス腱に大きな力が加わるため、断裂の直接的な原因となる 自己流の強すぎるケア ・痛む部分を強く揉んだり、無理にストレッチしたりすると炎症を悪化させる可能性がある 足に合わない靴の着用 ・クッション性のない靴やかかとが不安定な靴は、歩行時の衝撃により、アキレス腱への負担を増大させる 前兆を感じたら、まずはアキレス腱を休ませ、負担をかけないように意識することが断裂を防ぐために重要です。 アキレス腱が切れやすくなる原因 アキレス腱は、腱そのものが弱くなる「内的要因」と腱に負担がかかる「外的要因」の2つの原因によって、断裂する可能性があります。 加齢による柔軟性の低下 激しいスポーツによる負荷 とくに、上記2つの原因は、アキレス腱断裂のリスクを大きく高める要因として知られています。 それぞれ詳しく見ていきましょう。 加齢による柔軟性の低下 アキレス腱断裂が30代から50代の方に多く見られる背景には、加齢によるアキレス腱の柔軟性の低下があります。 年齢を重ねると、アキレス腱を構成するコラーゲン線維が硬くなり、腱全体の柔軟性が失われていきます。 健康でしなやかな腱は強い力に耐えられますが、硬くもろくなった腱は、ささいな衝撃でも断裂しやすくなります。 とくに、以下のような場合に断裂リスクが高まります。 普段あまり運動しない人が、急にスポーツを行ったとき 学生時代以来など、久しぶりに運動を再開したとき 週末だけ激しいスポーツをする「ウィークエンドウォリアー」 若い頃と同じ感覚で動いたときに「アキレス腱がその負荷に耐えられない」というケースも少なくありません。 激しいスポーツによる負荷 アキレス腱断裂の直接的な引き金になるのは、アキレス腱に大きな力がかかる動作です。 ダッシュからの急停止やジャンプからの着地などの瞬間に、アキレス腱には体重の何倍もの負荷がかかります。 以下のような動作を繰り返すスポーツは、断裂リスクが高いといえます。 テニスやバドミントン:前後のボールに追いつこうと踏み込む動作 バスケットボールやバレーボール:ジャンプと着地を繰り返す動作 サッカー:ダッシュやキック、急な方向転換 久しぶりに行うスポーツでは負荷がかかりやすいため、注意しましょう。 アキレス腱が切れる前兆がある場合の対処法 アキレス腱が切れる前兆があるときに、正しく対処できるかどうかでその後の回復に影響します。 患部への負担を避けて安静にする 医療機関を受診する 完全断裂という深刻なケガを防ぐためにも、それぞれの内容を確認しましょう。 患部への負担を避けて安静にする アキレス腱に痛みや腫れなどの前兆を感じたときに、まず行うべき対処法は患部を安静に保つことです。 運動は直ちに中止し、アキレス腱に負担のかかる動作を避けましょう。 応急処置としては、スポーツ外傷の基本である「RICE処置」が有効です。 アルファベット 意味 具体的な方法 R (Rest) 安静 運動を中止し、体重をかけないようにして休ませる I (Ice) 冷却 氷のうなどをタオルで包み、15〜20分程度冷やす C (Compression) 圧迫 腫れを防ぐため、弾性包帯などで軽く圧迫する E (Elevation) 挙上 患部をクッションなどの上に乗せ、心臓より高く保つ RICE処置は炎症や腫れを抑え、痛みを和らげる効果が期待できます。 セルフケアで痛みが引かない場合は、早期に医療機関を受診しましょう。 医療機関を受診する セルフケアをしても痛みが数日以上続く、または悪化するような場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。 一度アキレス腱が完全に断裂すると、治療に数ヶ月から1年近くかかることもあります。 早期回復には、完全断裂に至る前に適切な治療を受けることが重要です。 「ただの筋肉痛だろう」「すぐ治るだろう」と軽視せず、専門医による正確な診断を受けましょう。 アキレス腱が切れる前兆に関するよくある質問 アキレス腱が切れる前兆についてよくある質問にお答えします。 アキレス腱が切れたら歩けない? アキレス腱の断裂予防に効果的なマッサージはある? これらの疑問を解消し、万が一の際に適切な判断ができるようにしましょう。 アキレス腱が切れたら歩けない? アキレス腱以外にも足首を動かす筋肉があるため、断裂後も歩けるケースはあります。 しかし、アキレス腱の機能が損なわれることで以下のような特徴が見られます。 アキレス腱が切れた時の特徴 つま先立ちができない 階段の上り下りが困難になる 歩く速度が遅くなり、足を引きずる アキレス腱断裂を放置すると後遺症が生じるリスクが高まるため、歩けるかどうかで重症度を判断せず、断裂が疑われる場合は直ちに整形外科を受診しましょう。 アキレス腱の断裂予防に効果的なマッサージはある? アキレス腱断裂の予防として、以下のようなマッサージがおすすめです。 アキレス腱の断裂予防に効果的なマッサージ 手やフォームローラーを使い、気持ち良いと感じる強さでふくらはぎ全体を優しくほぐす アキレス腱を指で優しくつまみ、左右に軽く動かすようにして、周辺組織の滑りを良くする テニスボールなどを使い、足の裏をほぐす アキレス腱周辺のマッサージは、運動前後のケアとして習慣にすると効果的です。 予防のためのケアとして、痛みがない範囲で行いましょう。 アキレス腱が切れる前兆があるときは「安静」が重要 アキレス腱周辺の痛みや腫れ、動かしにくさといったサインを感じたら、まず「安静」にすることが重要です。 痛みを我慢して運動を続けたり、自己流のマッサージを行ったりせず、患部に負担をかけないようにしてください。 完全断裂という最悪の事態を防ぐためには、早期に専門医の診断を受けることが重要です。 アキレス腱が切れる前兆や違和感を感じたら、本記事で紹介した対処法を実践し、医療機関に相談しましょう。 最後に、万が一アキレス腱が断裂してしまった場合の選択肢として「再生医療」を紹介します。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて「損傷した組織を再生・修復する力」を活用する治療法で、腱や靭帯の損傷を手術せずに治療できる先端医療です。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、再生医療の治療法や症例について配信しているため、併せてご参考ください。
2025.09.30 - 
  
    
- 足底腱膜炎
 
「足底筋膜炎でやってはいけないことは?」 「足底筋膜炎はどのくらいで治る?」 足底筋膜炎を早く治すために、上記のような疑問やお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。 本記事では、足底筋膜炎の回復を妨げる「やってはいけないこと」を中心に、治るまでの期間の目安や主な治療法について詳しく解説します。 手術以外の治療法として注目されている再生医療についても紹介しますので、つらい痛みを早く治したい方はぜひ参考にしてください。 また、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、足底筋膜炎の治療にも有効な再生医療の治療法や症例を配信中です。 「足底筋膜炎を早く治したい」「手術を避けて治療したい」という方は、ぜひこの機会に再生医療についてチェックしてみてください。 足底筋膜炎でやってはいけないこと 足底筋膜炎と診断されたら、回復を早めるために日常生活での過ごし方が重要になります。 ここでは、足底筋膜炎のときに避けるべき5つの行動を解説します。 激しい運動の継続する かかとへの衝撃が大きい動作を行う 足に合わない靴を着用する 自己判断で冷却・温めを行う 自己流のストレッチを行う 良かれと思って行った行動が、症状を悪化させてしまうケースも少なくありません。 上記のやってはいけないことを無意識に行っていないか、ご自身の生活を振り返りながら確認していきましょう。 激しい運動を継続する 激しい運動を継続することは、足底筋膜炎の症状を悪化させる原因の1つです。 足底筋膜炎は足裏への負担の蓄積によって起きるため、無理に運動を続けると炎症を起こした組織にさらに傷がつき、回復が遅れてしまいます。 とくに、以下のような運動は足裏への負担が大きいため、痛みがあるうちは休止しましょう。 ランニングやジョギング 長時間のウォーキング サッカーやバスケットボールなど、ジャンプや急な方向転換が多いスポーツ 運動を再開する際は、痛みが完全になくなってから、医師や専門家と相談のうえで軽いメニューから慎重に始めましょう。 以下の記事では、サッカー選手が足底筋膜炎になりやすい理由について詳しく解説しているので、参考にしてください。 かかとへの衝撃が大きい動作を行う かかとへの衝撃が大きい動作は、炎症を起こしている足底筋膜を刺激してしまうため、症状を悪化させる原因になります。 スポーツだけでなく、日常生活の中にもかかとに大きな衝撃を与える動作は潜んでいます。 日常生活でかかとに衝撃を与える動作 アスファルトなど硬い地面での運動 階段を駆け足で下りる 高い場所から飛び降りる 上記の動作は無意識に行ってしまいがちですが、足底筋膜炎の回復を妨げる要因となります。 足裏に痛みがある時期は「エレベーターを使う」「段差はゆっくり降りる」など、かかとへの衝撃を避ける工夫をしましょう。 足に合わない靴を着用する 足に合わない靴を着用すると足裏への負担が増え、足底筋膜炎の回復を遅らせる原因となります。 靴は地面からの衝撃を吸収し、足のアーチを支える重要な役割を担っているため、適切な靴を選ばないと足底筋膜に絶えずストレスがかかり続けます。 以下のような特徴の靴は、できるだけ避けましょう。 靴底が薄く、硬い素材の靴(革靴やパンプスの一部) クッション性が低いスニーカー サイズが合っておらず、靴の中で足が動いてしまうもの かかとが固定されないサンダルやハイヒール とくに、足底筋膜炎の治療中は、かかと部分がしっかりしていて、クッション性の高いスニーカーがおすすめです。 足のアーチを支えるインソール(中敷き)の活用も負担を軽減するうえで効果的な対策です。 自己判断で冷却・温めを行う 自己判断で冷却・温めを行うのは、足底筋膜炎の症状を悪化させるリスクがあるため注意が必要です。 足底筋膜炎は、症状の段階によって適した処置が異なります。 熱感や腫れがある「急性期」には患部を冷やすのが有効ですが、炎症が落ち着いた後の「慢性期」には温める方が効果的な場合があります。 間違ったケアを行うことで、逆効果になりかねません。 症状の段階 主な症状 間違った対処とリスク 急性期 ・運動後のズキズキする痛み ・熱感や腫れ 温める:炎症がさらに悪化する可能性 慢性期 ・歩き始めに痛みがある ・長引く痛み ・足のこわばり 冷やす:血行不良になり回復が遅れる可能性 ご自身の症状を安易に判断するのは避け、必ず医師や理学療法士など専門家の指示に従いましょう。 自己流のストレッチを行う 自己流のストレッチは、足底筋膜炎による炎症を悪化させる危険があります。 正しいストレッチは足底筋膜炎の改善に有効ですが、誤った方法で行うと傷ついた筋膜をさらに傷つける可能性が高いです。 とくに、以下のようなセルフケアには注意しましょう。 避けるべきセルフケア 痛みを我慢して足裏を強く伸ばす ゴルフボールやテニスボールで足裏をゴリゴリと強く刺激する ご自身の症状にはどのようなストレッチが適しているか、専門家の指導を受けてから行いましょう。 以下の動画では、足底筋膜炎に対するストレッチについて詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。 https://youtu.be/vaVMmQdHK94?si=h87pKe058VGzJvdA 足底筋膜炎はどのくらいで治る? 足底筋膜炎の回復までにかかる期間は、症状の重さや治療を始めたタイミング、生活習慣などによって大きく異なります。 症状のレベル別の回復期間の目安は、以下のとおりです。 症状のレベル 主な症状 回復期間の目安 軽度 ・長時間歩いた後に痛む ・朝起きて最初の一歩が少し痛い 数日〜数週間 中等度〜重度 ・歩くのがつらいほどの強い痛み ・日常生活に支障が出ている 数ヶ月〜1年程度 難治性 ・適切な治療をしても6ヶ月以上痛みが続く 1年以上 しかし、上記の期間はあくまで一般的な目安です。 早期回復を目指すためには、治療期間に影響を与える要因を理解し、正しい行動をとることが重要になります。 足底筋膜炎の治し方|主な治療法 足底筋膜炎の治療は、主に以下の3つの選択肢があります。 保存療法 手術療法 再生医療 ご自身の病状と照らし合わせながら、どのような選択肢があるのかを1つずつ確認していきましょう。 保存療法 保存療法は、手術以外のすべての治療法を指し、足底筋膜炎の治療の基本となります。 具体的な治療法は多岐にわたり、以下を組み合わせて行います。 安静と活動調整 足に負担をかける運動や長時間の立ち仕事を制限する ストレッチ アキレス腱やふくらはぎを中心に、硬くなった筋肉や腱を伸ばす 装具療法 インソール(中敷き)やクッション性の高い靴で、足裏への衝撃を和らげる 薬物療法 痛みや炎症を抑えるための飲み薬や湿布薬を使用する 注射療法 痛みが非常に強い場合に、炎症を抑えるステロイド注射を行う 体外衝撃波治療 長引く痛みに対して、特殊な衝撃波で組織の修復を促す 治療の目的は、患部の炎症を抑え、硬くなった足底筋膜の柔軟性を取り戻すことです。 また、ストレッチや靴の見直しは、再発予防の観点からも重要です。 以下の記事では、足底筋膜炎に対するステロイド注射について詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。 手術療法 手術療法は、保存療法を続けても症状が改善しない「難治性足底筋膜炎」の場合に検討される最終的な選択肢の1つです。 足底筋膜炎と診断された方のうち、手術が必要になるケースはごく一部です。 手術療法のポイント 対象となる人:目安として6ヶ月以上、保存療法を試みても効果が見られない場合 手術の目的:硬くなってしまった足底筋膜の一部を切り、足裏の緊張を和らげる 手術の方法:近年では、内視鏡を使った傷口の小さい手術も実施される 手術療法には、感染症などのリスクや足のアーチのバランスが変わる可能性も伴います。 そのため、手術を受けるかどうかは、メリットとデメリットを十分に理解したうえで、専門医とよく相談して慎重に決定する必要があります。 再生医療 再生医療は、保存療法では十分な効果が得られず、手術には抵抗があるという方にとっての新しい治療選択肢です。 患者さまの細胞や血液を用いて「自己治癒能力」を高め、損傷した組織の再生・修復を促すことを目的としています。 具体的な治療法として、脂肪組織から採取・培養した細胞を用いた「幹細胞療法」や、血液に含まれる血小板を用いた「PRP療法」などがあります。 患者さまの細胞や血液のみを用いるため、拒絶反応やアレルギーのリスクが少ない治療法です。 また、手術や入院を必要とせず、通院のみで治療を受けられるため、日常生活を送りながら足底筋膜炎の改善を目指せます。 以下の記事では、再生医療による足底筋膜炎の治し方について詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。 https://www.youtube.com/watch?v=x0IG52bcfbY&feature=youtu.be 足底筋膜炎でやってはいけないことに関するよくある質問 足底筋膜炎の治療を進めるうえで、多くの方が抱きやすい疑問についてお答えします。 足底筋膜炎の簡単な治し方は? 足底筋膜炎は歩かない方がいい? 正しい知識を身につけて、ご自身の症状に合った適切な対処ができるようになりましょう。 足底筋膜炎の簡単な治し方は? 足底筋膜炎には、残念ながらすぐに痛みが消えるような「簡単な治し方」はありません。 しかし、ご自宅で簡単に実践でき、回復への近道となる効果的なセルフケアは存在します。 セルフケアの方法 足裏だけでなく、アキレス腱やふくらはぎをゆっくり伸ばす 運動後やズキズキ痛むときに、1回10〜20分を目安に冷やす クッション性の高い靴や、アーチを支えるインソールで足への負担を減らす すぐに効果が出なくても地道に毎日続けることが重要です。 セルフケアで痛みが改善しない場合は、医療機関で適切な治療を受けることが推奨されます。 足底筋膜炎は歩かない方がいい? 歩行制限は、足底筋膜炎の重症度によって変わります。 痛みのレベルに応じて歩行を制限すべきか、慎重に動くべきかを判断する必要があります。 痛みのレベル 歩行の目安 痛みが非常に強い(急性期) ・無理に歩くのは避け、できるだけ安静を優先する ・歩行は炎症を悪化させる可能性がある 症状が落ち着いてきた時期 全く動かないと血行不良や筋力低下につながるため、痛みが出ない範囲の短時間から歩行を再開 最終的には、医師や理学療法士と相談しながら、ご自身の症状に合わせて活動のレベルを調整することが大切です。 足底筋膜炎でやってはいけないことを守って早期回復を目指そう 足底筋膜炎の回復への第一歩は、「やってはいけないこと」を避け、足裏への負担を減らすことです。 回復まで時間がかかることもありますが、正しい知識を持って、専門家のアドバイスのもとで根気強くケアを続けることが重要です。 痛みが長引く場合は自己判断で放置せず、必ず整形外科などの医療機関に相談しましょう。 また、「足底筋膜炎を早く治したい」「手術を避けて治療したい」という方は、再生医療による治療も選択肢の一つです。 痛みを抑えるだけでなく、損傷した組織の修復を促すことで症状の根本的な改善が期待できます。 以下の動画では、実際に当院リペアセルクリニックで再生医療を受け、足底筋膜炎(足底腱膜炎)の症状が改善された患者さまの症例を紹介しています。 https://youtu.be/BnVHvOVmQmw?si=ER6xDCR2EY5BlH0v 再生医療による治療について詳しく知りたい方は、ぜひ当院リペアセルクリニックまでご相談ください。
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- 手
 
「ばね指を自分で治す方法はある?」 「ばね指はストレッチで治る?」 上記のように、ばね指を自分で治す方法がないかお悩みの方も多いのではないでしょうか。 ばね指は、初期段階で適切に対処すれば症状改善が見込めますが、我慢して指を使い続けると症状が悪化し、日常生活に支障をきたすケースも少なくありません。 本記事では、ばね指の症状を自分で和らげるためのセルフケア方法から注意点まで詳しく解説します。 また、ばね指の症状を根本的に治したい方は、先端医療の一つである「再生医療」をご検討ください。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、指関節の炎症抑制や痛みの改善が期待できます。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、再生医療の治療法や症例を配信しているため、この機会に再生医療についてチェックしてみてください。 ばね指を自分で治すセルフケア4選 ばね指のつらい症状を和らげるためには、ご自身で行うセルフケアが有効です。 症状の改善と悪化防止に役立つ4つの基本的な方法を紹介します。 指の使いすぎを避けて安静にする 指のストレッチを行う テーピングやサポーターを活用する 患部をアイシング(冷却)する セルフケアは、症状の段階に合わせて適切に使い分けるのが改善への近道です。 指の使いすぎを避けて安静にする ばね指の症状を改善するには、指の使いすぎを避けて安静に保つのが基本です。 ばね指は、指を動かす「腱」と腱を包むトンネル状の組織「腱鞘」が擦れて炎症を起こしている状態を指します。 症状を改善させるには、原因となる指への負担を減らし、炎症を鎮めるための時間が必要です。 痛みがあるにもかかわらず指を使い続けると、炎症が長引いて回復が遅れる可能性があります。 日常生活では、スマホを片手で長時間操作するのを控え、両手で支えるように使用するだけでも負担は軽減されます。 仕事中などパソコン作業が続くときは、こまめに休憩を挟んで指を休ませましょう。 指のストレッチを行う 指のストレッチは、硬くなった腱や周辺組織の柔軟性を高め、指の動きを滑らかにするのに役立ちます。 ただし、痛みが強いときや熱感があるときに、無理してストレッチすると炎症を悪化させる可能性があります。 ストレッチは、症状が落ち着いているタイミングで、気持ち良いと感じる範囲で行いましょう。 体が温まり、筋肉や腱がほぐれているお風呂上がりにストレッチするのがおすすめです。 具体的なストレッチには、以下のような方法があります。 ばね指に対するストレッチ方法 指全体のストレッチ:手のひらを上にして、反対の手で指全体をゆっくりと反らせるように伸ばす 指の曲げ伸ばし:指を1本ずつ、ゆっくりと曲げたり伸ばしたりを繰り返す 腱のストレッチ:指の付け根(手のひら側)を、反対の手の親指で優しく押さえるようにマッサージする どのストレッチも、1回10分以内を目安に、痛みが出ない範囲で継続しましょう。 テーピングやサポーターを活用する テーピングやサポーターで患部を固定すると、指の動きが物理的に制限され、安静を保ちやすくなります。 指の余計な動きを抑えることで、腱と腱鞘の摩擦が減り、炎症の悪化を防ぐ効果が期待できます。 特に就寝中は無意識に指を動かしてしまうため、夜間に装着すると日中の症状緩和につながります。 テーピングとサポーターにはそれぞれ特徴がありますので、ご自身の症状や生活スタイルに合わせて選びましょう。 種類 特徴 こんな方におすすめ テーピング 動きを適度に制限しつつ、ある程度の自由度を保てる 症状が比較的軽く、日中の作業時にも使いたい方 サポーター 金属プレートなどで広範囲をしっかり固定できる 症状が強く、安静を徹底したい方や就寝時に使いたい方 どちらを利用する場合も、血行不良を防ぐために強く締めすぎないように注意が必要です。 装具を装着してみて、手指のしびれや鬱血など色の変化があればすぐに調整しましょう。 患部をアイシング(冷却)する ばね指によって患部に熱感や腫れがある場合は、アイシング(冷却)するのが効果的です。 患部を冷やすと血管が収縮し、炎症や腫れを抑えられることで痛みの軽減が期待できます。 指を使いすぎた直後や、ズキズキとした痛みを感じるときに試してみてください。 アイシングによる凍傷を防ぐため、直接肌に当てるのは避け、氷のうや保冷剤をタオルで包んでから1回15〜20分程度を目安に患部に当てましょう。 ばね指を自分で治すストレッチをするときのポイント ばね指の症状緩和にストレッチは有効ですが、ただ行うだけでは十分な効果を得られません。 やり方を間違えると症状を悪化させる場合もあるため、以下のポイントを押さえてストレッチしましょう。 10分以内を目安に行う お風呂上がりに行う 少しの工夫で効果が変わりますので、ぜひ実践してください。 10分以内を目安に行う ストレッチは、1回の時間を10分以内を目安に行いましょう。 ばね指は指の使いすぎが原因で起きるため、良かれと思ってストレッチを長時間続けると、指への新たな負担となり症状を悪化させる可能性があります。 痛みを我慢して無理に伸ばしたり、長時間続けたりすると炎症を助長する可能性があります。 ストレッチの目的は、硬くなった筋肉や腱を優しく「ほぐす」ことであり、鍛えることではない点を理解しておきましょう。 毎日少しずつでも継続することが重要です。 お風呂上がりに行う ストレッチを行うタイミングは、お風呂上がりがおすすめです。 入浴によって体が温まると全身の血行が促進され、筋肉や腱の柔軟性が高まります。 組織が伸びやすい状態でストレッチを行うことで、ばね指の症状緩和につながります。 手を温める具体的な方法として、以下のような方法を実践しましょう。 入浴:全身を温めてリラックスする 手浴:洗面器のお湯で指先から温める 蒸しタオル:患部を3〜5分ほど直接温める ただし、患部に熱感や腫れがある炎症の強い時期(急性期)は、手を温めることで症状が悪化する可能性があります。 その場合はストレッチを控え、アイシングを優先しましょう。 ばね指を自分で治すときの注意点3つ ばね指のセルフケアは回復を助けますが、やり方を間違えると症状を悪化させる可能性があります。 痛みがあるときは無理をしない 炎症が落ち着いたら指を冷やさない 自然治癒に頼りすぎない ここでは、セルフケアに取り組むうえで必ず守っていただきたい3つの注意点を解説します。 痛みがあるときは無理をしない 痛みがあるときは、無理に指を動かさないようにしましょう。 とくに痛み、腫れ、熱感が強い時期は、強い炎症状態のため、無理に動かすと症状を悪化させる可能性があります。 主に以下のような行動は、要注意です。 痛みを我慢してのストレッチやマッサージ 痛む場所を何度も押して状態を確認する行為 指に負担のかかる作業の継続 強い痛みを感じる場合は、まず安静を第一に考えましょう。 以下の記事では、ばね指をはじめとする腱鞘炎の痛みや原因について詳しく解説しているので、併せて参考にしてください。 炎症が落ち着いたら指を冷やさない 初期段階のばね指に対する応急処置としてアイシングは有効ですが、炎症が落ち着いたら指を冷やさないことが重要です。 炎症が治まったあとに指を冷やし続けると血行が悪くなり、腱や周辺の組織が硬くなってしまいます。 指のケアは、症状の段階に応じて「冷やす」か「温める」かを正しく使い分けましょう。 熱っぽさや腫れがある「急性期」は冷やすのが効果的ですが、その時期を過ぎた「慢性期」では温めるケアに切り替えます。 症状の段階 主な症状 推奨されるケア 急性期 痛み・熱感・腫れ アイシング(冷却) 慢性期 こわばり・動かしにくさ 温める(温熱) ご自身の指に熱っぽさを感じるかどうかを1つの目安にしてください。 熱感がなくなったら温めるケアに切り替え、血行を促進して組織の柔軟性を高めましょう。 自然治癒に頼りすぎない ばね指は、自然治癒に頼りすぎないようにしましょう。 軽症であれば安静にすることで改善する場合もありますが、痛みが長引いたり、指の引っかかりが強くなったりした場合は注意が必要です。 自己判断で放置すると、炎症が慢性化するばかりか、指関節周辺の組織が固くなる「拘縮(こうしゅく)」になるリスクがあります。 拘縮が起こると日常生活に大きな支障をきたし、改善のためには手術が必要になる可能性も高まります。 ばね指の症状に気づいたら、我慢せずに整形外科などの医療機関を受診しましょう。 以下の記事では、ばね指をはじめとする腱鞘炎に対するステロイド注射の効果について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。 ばね指を自分で治す方法に関するよくある質問 ばね指のセルフケアに関して多くの方が疑問に思う点についてお答えします。 ばね指でやってはいけないことは? ばね指の原因はビタミン不足? 間違ったケアで症状を悪化させないためにも、正しい知識を身につけていきましょう。 ばね指でやってはいけないことは? ばね指では、以下のような指を酷使する行動は避けましょう。 ばね指でやってはいけないこと 痛みがあるのに無理に動かす 患部を強くマッサージする スマホ操作やPC作業など、指を酷使する動きを継続する 症状を軽視して放置する ばね指は腱と腱鞘が炎症を起こしている状態なので、患部に余計な刺激を与えないのが基本です。 痛みや引っかかりを感じたら、まずは指を休ませることを優先しましょう。 ばね指の原因はビタミン不足? ビタミン不足が、ばね指の直接的な原因になるわけではありません。 しかし、栄養バランスの乱れは、組織の修復力を低下させ、症状の悪化や回復の遅れにつながる可能性があります。 神経が正常に働くためには、以下のような栄養素が不可欠です。 タンパク質・ビタミンC:腱の主成分であるコラーゲンの生成を助ける ビタミンB群:神経の機能を維持し、修復をサポートする ビタミンE:強い抗酸化作用で、炎症を抑える働きが期待できる 外食や加工食品に偏った食生活を送っていると、上記の栄養素が不足しがちです。 指を休ませる外的なケアと同時に、バランスの取れた食事で体の中から組織の修復をサポートすることも、症状改善への近道です。 ばね指を早く治したい方は再生医療をご検討ください セルフケアは、ばね指の症状を緩和するための基本です。 しかし、セルフケアを続けても症状が改善しない、あるいは痛みが強くなる場合は、医療機関を受診しましょう。 症状を放置すると、指関節が固まって動かなくなる「拘縮」になるリスクがあるため、注意が必要です。 そして、保存療法では改善が見られず、手術も避けたいと考える方には「再生医療」という選択肢があります。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を活用して、損傷した組織の再生・修復を促す医療技術です。 入院や手術の必要がなく日帰りで治療を受けられるため、日常生活への影響を抑えながら、ばね指の根本的な改善が期待できます。 以下のページでは、手関節に対する再生医療の症例を紹介しているため、併せて参考にしてみてください。 >>手関節に対する再生医療の症例はこちら 「セルフケアだけでは不安」「手術をせずに早く治したい」とお考えの方は、ぜひ当院リペアセルクリニックまでご相談ください。
2025.09.30 - 
  
    
- 脊椎
 
背骨が曲がった状態になってしまう疾患を「側弯症」と呼びます。 側弯症は背骨が左右に曲がったりねじれたりする症状によって肩こりや腰痛だけでなく、神経や内臓機能にも影響を与える可能性があります。 軽度の機能性側弯症※による背骨の曲がりの場合、背骨周りのストレッチで症状改善が期待できます。 ※一時的な姿勢不良や筋肉不均衡が原因となる側弯症のこと この記事では、背骨が曲がった状態を改善するためのストレッチ方法と側弯症の種類別に対処法を詳しく解説します。 背骨の曲がりで悩まれている方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また、側弯症が進行して脊髄損傷による痛みやしびれが生じた場合、損傷した神経の改善が期待できる「再生医療」が選択肢の一つとなります。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、手術せずに神経損傷の根本的な改善が期待できる再生医療に関する情報を発信しているため、ぜひご参考ください。 背骨が曲がる状態を治すストレッチ【3選】 軽度の機能性側弯症による背骨の曲がりを改善するためには、背骨周りの筋肉の柔軟性を高め、左右のバランスを整えることが重要です。 効果的なストレッチ方法として、以下の3つを紹介します。 CAT&DOG(キャット&ドッグ) 広背筋ストレッチ サイドプランク これらのストレッチを実践して、体のバランスを整えましょう。 CAT&DOG(キャット&ドッグ) 背骨の柔軟性を高めるためには、背骨全体を動かすことが重要です。 CAT&DOGは、背骨を丸める・反らすというシンプルな動作で、日常生活で固まった背骨周りの筋肉をほぐすことができます。 背骨は本来、S字のカーブで全身の重みをバランス良く支えていますが、前かがみや丸まった姿勢が続くとカーブが失われ、歪みが固定されてしまいます。 CAT&DOGを行うことで、関節の動きと筋肉のしなやかさが改善できます。 腰だけで反らせず、背中全体で動かすことが大切です。 首や腰に痛みがある場合は、動きを小さくして無理のない範囲で取り組んでみましょう。 広背筋ストレッチ 背骨が曲がる状態を改善するには、体の側面(体側)へのアプローチも必要です。 広背筋ストレッチは、普段使わない脇腹や背中の側面の筋肉を伸ばし、左右のバランスを整えます。 骨盤が浮かないよう注意し、肋骨を引き上げるような意識で行いましょう。 呼吸を深くゆっくり行うことで、筋肉の緊張をより効率的にほぐせます。 サイドプランク 背骨が曲がる状態を改善するには、筋肉を伸ばすだけでなく、背骨を支える力をつけることも重要です。 サイドプランクは、体幹の側部にある深層筋を鍛え、背骨の左右バランスを整える効果があります。 サイドプランクでは、腹斜筋や腹横筋といった普段意識しにくい筋肉に刺激を与えます。 これらの筋肉は姿勢の保持や背骨の安定に大きく関わっているため、鍛えることで背骨の歪みを戻すだけでなく、維持する力が身につきます。 背骨が曲がってしまう「側弯症」とは 側弯症とは、背骨が左右に曲がった状態で、思春期頃に発見されることが多い疾患です。 正常な背骨は正面から見ると真っ直ぐですが、側弯症では「C」や「S」のような形に曲がって見えます。 側弯症は大きく分けて以下の2つの種類があります。 構築性側弯症|手術が検討されるケースあり 機能性側弯症|ストレッチで改善する可能性あり 種類によって治療アプローチが大きく異なるため、側弯症が疑われる場合は、医療機関による正確な診断と治療方針の決定が重要です。 構築性側弯症|手術が検討されるケースあり 構築性側弯症は、背骨を構成する椎骨そのものが変形することで起こる側弯症です。 中でも全体の80-85%※は、原因が特定できない「特発性側弯症」と呼ばれています。 ※出典:日本側弯症学会 構築性側弯症に対する有効な治療法は限定的で、装具療法による進行の抑制や、手術による歪みの解消が主な選択肢となります。 とくに幼少期に発症した場合は、成長とともに背骨の歪みが強くなる傾向があるため、定期的な経過観察が必要です。 機能性側弯症|ストレッチで改善する可能性あり 機能性側弯症は、背骨の構造的な異常はなく、何らかの原因によって生じるため、適切なケアを実施することで改善が期待できます。 主な原因は、猫背などの日常生活での偏った姿勢や仕事やスポーツでの同じ動作の繰り返しによるものです。 姿勢やスポーツのフォーム改善によって原因を解消したり、ストレッチによって背骨周辺をケアしたりすることで改善できる可能性があります。 機能性側弯症に効果的なセルフケア 機能性側弯症の改善には、原因となる筋肉の偏りや姿勢の問題を解決することが重要です。 効果的なセルフケア方法として以下の3つがあります。 ストレッチ 筋力トレーニング 正しい姿勢への改善 これらのケア方法を組み合わせることで、より効果的な改善が期待できます。 ストレッチ ストレッチは、硬くなった筋肉を柔らかくするのに適したケア方法です。 効果的なストレッチを行うための注意点は、以下のとおりです。 無理に伸ばしすぎず、心地よい突っ張り感を感じる程度で行う 息を止めず、深くゆっくりした呼吸を意識する 1回のストレッチ時間は20秒〜30秒程度で行う 継続的に行うことで、筋肉の柔軟性が向上し、背骨のバランスが整いやすくなります。 筋力トレーニング 筋力トレーニングは、背骨を支える筋肉を強化し、正しい姿勢を維持する力を養うトレーニングです。 対象となる筋肉の力を上げるだけでなく、その筋肉と反対の働きをする筋肉の緊張を緩める効果もあります。 効果的な筋力トレーニングを行うためのポイントは、以下のとおりです。 正しい姿勢やフォームを意識して行う 効かせたい筋肉や部位を意識する 適切な負荷量と回数で行う(多すぎても少なすぎても効果が下がる) 無理のない範囲で継続することが、長期的な改善につながります。 正しい姿勢への改善 側弯症のケアで最も重要なのが、日常生活での姿勢の改善です。 機能性側弯症の原因は偏った姿勢や動作の繰り返しであるため、一時的に姿勢が良くなっても再び元に戻ってしまう可能性があります。 重要なのは、偏った姿勢や動作を繰り返さないよう意識することです。 無意識に正しい姿勢をキープできるよう、体に覚えさせましょう。 椅子に座るときは骨盤を立てて座る、立っているときは両足に均等に体重をかけるといった小さな心がけが、背骨の歪みを予防する基盤となります。 背骨が曲がる状態を治す方法についてよくある質問 背骨が曲がる状態を治す方法について、よくある質問を紹介します。 背骨の歪みを治す方法は? 側弯症の人がやってはいけないストレッチは? 以下で、これらの疑問にお答えします。 背骨の歪みを治す方法は? 機能性側弯症の場合は、ストレッチや筋力トレーニング、姿勢改善などの背骨周辺のケアによって改善が期待できます。 一方、構築性側弯症の場合は、装具療法や手術などの医療的な治療が必要になるケースがほとんどです。 原因によって治療法が異なるため、側弯症が疑われるときは医療機関で正確な診断を受け、適切な治療方針を決めることが重要です。 機能性側弯症であれば、CAT&DOGや広背筋ストレッチ、サイドプランクなどのストレッチを継続的に行いましょう。 側弯症の人がやってはいけないストレッチは? 側弯症の方が避けるべきストレッチは、過度に背骨を捻ったり、片側だけに負荷をかけるようなストレッチです。 上記のようなストレッチは、背骨に負担をかけてしまい症状を悪化させる可能性があります。 また、痛みを感じるほど強い力で行うストレッチや、長時間同じ姿勢を保つストレッチも避けましょう。 ストレッチは心地よい程度の強さで行い、左右バランスよく実施することが大切です。 不安がある場合は、理学療法士や専門医に相談して、状態に適したストレッチ方法を指導してもらうことをおすすめします。 背骨が曲がる状態を治すストレッチで側弯症の改善が期待できる 背骨が曲がった状態になる原因が機能性側弯症であれば、ストレッチや筋力トレーニング、姿勢改善などの背骨周辺のケアで改善が期待できます。 「CAT&DOG」「広背筋ストレッチ」「サイドプランク」などのストレッチは、背骨周りの筋肉バランスを整えるのに効果的です。 ただし、側弯症が進行すると背骨の変形が進み、脊髄損傷を合併すると痛みやしびれが生じる可能性があるため、早期に医療機関を受診しましょう。 また、上記のような神経損傷による痛みやしびれなどの症状に対して、先端医療の「再生医療」という治療法があります。 再生医療は、従来の治療では難しかった損傷した神経組織の再生・修復を促す医療技術です。 以下の動画では、実際に当院リペアセルクリニックで再生医療を受け、脊髄損傷の症状が改善された患者さまの症例を紹介しています。 https://youtu.be/1mWLB1N7ims?si=vp8qJhSzseJWmbKd 側弯症による神経症状にお悩みの方や再生医療について詳しく知りたい方は、ぜひ当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。
2025.09.30 - 
  
    
- 腰
 
ぎっくり腰とは、急に腰に激しい痛みが生じる「急性腰痛症」のことで、重いものを持った瞬間や中腰になったときに発症します。 多くの場合は数日から2週間程度で自然に回復しますが、場合によっては重篤な疾患が隠れている可能性があります。 「ぎっくり腰で病院に行っても意味がない」という話を聞いたことがあり、病院に行くべきかお悩みの方も多いのではないでしょうか。 しかし、実際には特定の症状がある場合は医療機関での適切な診断と治療が重要です。 この記事では、ぎっくり腰で病院に行くべき症状の目安と、医療機関で受けられる治療法について詳しく解説します。 ぎっくり腰でお悩みの方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また、現在リペアセルクリニックの公式LINEでは、神経損傷による腰痛を手術せずに改善が期待できる再生医療に関する情報を発信しています。 慢性的な腰痛や神経損傷に関する症例も紹介しているため、腰痛にお悩みの方はぜひ再生医療についてご確認ください。 ぎっくり腰で病院に行った方がいい症状の目安 ぎっくり腰になった場合、すべてのケースで病院受診が必要というわけではありません。 しかし、以下に該当する場合は、適切な診断と治療を受けることが重要です。 痛みが2週間以上続く場合 足腰にしびれや麻痺がある場合 発熱を伴う場合 高齢者の場合 これらの症状がある場合は、単なる筋肉の問題ではなく重篤な疾患が隠れている可能性があるため、迷わず医療機関を受診しましょう。 痛みが2週間以上続く場合 通常のぎっくり腰は2〜3日をピークに徐々に痛みが和らぎ、2週間程度で改善することが多いです。 しかし、痛みが2週間以上続く場合や繰り返しぎっくり腰になる場合は、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの疑いがあります。 椎間板ヘルニアとは、背骨の間でクッションの役割を果たす椎間板の中にある組織が外へ飛び出し、神経を圧迫して痛みやしびれが生じる疾患です。 脊柱管狭窄症は、背骨の中にある神経の通り道が狭まることで神経が圧迫され、腰や下半身の痛みやしびれが現れる疾患です。 これらの疾患に気づかずに放置すると、痛みが長引き、場合によっては手術が必要になるケースも考えられます。 痛みが続く場合は、放置せずに医療機関を受診しましょう。 足腰にしびれや麻痺がある場合 腰痛に加えて足にしびれや麻痺がある場合は、神経の圧迫が起きている可能性が高いです。 「足に力が入らない」「足を引きずるように歩く」「排尿や排便のコントロールが困難」といった症状は、治療が必要な場合があります。 これらの症状は「椎間板ヘルニア」や「脊柱管狭窄症」による神経圧迫の可能性があり、放置すると神経の損傷が進行するリスクがあります。 しびれ・麻痺の症状がある場合は、迷わず医療機関を受診しましょう。 発熱を伴う場合 ぎっくり腰に38度以上の発熱や全身のだるさが伴う場合は、単なる筋肉の問題ではなく感染症の可能性があります。 とくに注意が必要なのは「化膿性脊椎炎」という背骨の感染症です。 化膿性脊椎炎は、細菌が血液を介して脊椎に感染することで炎症を引き起こす疾患で、高齢者や糖尿病患者、免疫力が低下している方がかかりやすいといわれています。 この疾患は抗生物質治療が必要であり、放置すると脊髄損傷や敗血症などの重篤な合併症を引き起こす可能性があります。 体温が38度以上ある場合や、悪寒、食欲不振などの全身症状がある場合は、医療機関を受診してください。 高齢者の場合 高齢になると骨がもろくなる骨粗鬆症を発症している可能性が高く、ぎっくり腰と思っていたものが実は「圧迫骨折」であるケースがあります。 骨粗鬆症の方は、重いものを持ち上げた時やくしゃみをした時など、ちょっとした動作でも骨折することがあります。 圧迫骨折は2〜3カ月の治療で改善するケースが多いものの、適切な治療を受けずに放置すると、体力の低下や寝たきりのリスクが高まります。 高齢でぎっくり腰になった場合は、骨折の可能性も考えて受診することをおすすめします。 ぎっくり腰で病院の受診を控えてもいいケース 先述のとおり、すべてのぎっくり腰で病院受診が必要というわけではありません。 以下のような場合は、自宅での安静と様子観察で改善する可能性があります。 発症直後で痛みはあるものの、日常生活の基本動作ができる場合 数日で痛みが徐々に軽減している場合 発熱やしびれなどの神経症状がない場合 過去にも同様のぎっくり腰を経験し、自然に回復した経験がある場合 完全な安静は筋力や柔軟性の低下につながるため、動作によって痛くなりすぎない範囲で可能な日常生活を維持しましょう。 動けないほど痛みが強くなった場合は、迷わず医療機関を受診することが重要です。 ぎっくり腰で病院に行く前にできる対処法 https://youtu.be/O8m0F0dMWIk?si=uuxn7rFhkQBSLzJg ぎっくり腰になった際は、病院を受診する前に適切な応急処置を行うことで症状の悪化を防ぐことができます。 以下の2つの対処法を実践してみましょう。 無理に動かずに安静にする 患部をアイシングする これらの対処法は痛みを軽減し、炎症の拡大を抑える効果が期待できます。 無理に動かずに安静にする ぎっくり腰になった直後は、無理に動こうとせず、痛みが軽い体勢を見つけて安静にしてください。 横になる際は、仰向けになって膝の下にクッションや枕を入れたり、横向きになって背中を丸めたりすると痛みが和らぐことがあります。 立ち上がるときは、ゆっくりと時間をかけて体勢を変え、急な動作は避けましょう。 ただし、完全に動かない状態を長期間続けると筋力低下につながるため、可能な範囲で日常生活を維持することが大切です。 患部をアイシングする 発症直後の急性期には、患部をアイシングすることで炎症を抑える効果が期待できます。 氷をタオルで包んだものや保冷剤を患部に15〜20分程度当て、患部の炎症を抑えることで痛みの軽減につながります。 アイシングを行う際は、直接氷を肌に当てると凍傷のリスクがあるため、必ずタオルや布で包んでから使用してください。 発症から48〜72時間経過した後は、患部を温めることで血行を促進し、回復を早める効果が期待できます。 ぎっくり腰の治し方|病院で受けられる主な治療法 ぎっくり腰で医療機関を受診した場合、症状の程度や原因に応じてさまざまな治療が行われます。 主な治療法として以下の3つがあります。 装具療法|コルセットの装着 薬物療法|湿布や内服薬 リハビリテーション|下半身の筋力トレーニング これらの治療法を組み合わせることで、痛みの軽減と機能回復を図ります。 装具療法|コルセットの装着 ぎっくり腰の急性期には、腰回りの筋肉をサポートして身体を支えるコルセットの装着が効果的です。 コルセットには腰椎への負担軽減、不自然な動きの制限などの効果が期待できます。 「コルセットは筋力が下がる」という話もありますが、痛みが強い1〜2週間程度の使用であれば問題はありません。 ただし、長期間使い続けると筋力低下のリスクがあるため、医師の指示する期間を守って装着することが重要です。 薬物療法|湿布や内服薬 痛みを和らげ、炎症を抑える薬物療法は、ぎっくり腰で一般的な治療です。 主に非ステロイド性抗炎症薬の湿布や内服薬が処方されます。 ロキソニンやボルタレンなどの痛みを和らげる薬と、筋肉の緊張をほぐす筋弛緩剤を組み合わせて使用されることが多いです。 また、薬物療法で痛みが治まらない場合は、背中の神経に麻酔薬を注射する神経ブロック療法によって脳に痛みを伝える信号を遮断する治療が有効な場合もあります。 薬の効果や副作用には個人差があるため、医師の指示通りに服用しましょう。 リハビリテーション|下半身の筋力トレーニング 下半身の筋力は腰を支える重要な役割を果たし、適切な筋力トレーニングによってぎっくり腰の再発防止と機能回復が期待できます。 痛みが落ち着いた後は、医師の判断で理学療法士による専門的なリハビリテーションが開始されます。 具体的には、腹筋や背筋を強化する運動療法、腰や背中、太もものストレッチ、正しい姿勢や日常生活動作の指導などが行われます。 ただし、リハビリを始めるタイミングや行う内容は個人の症状によって異なるため、自己判断はせずに医師や理学療法士の指導に従いましょう。 ぎっくり腰の痛みが長引いている場合は病院に行くべき ぎっくり腰は多くの場合、適切な安静と対処によって2週間程度で改善するケースが多いです。 しかし、痛みが長引く場合は、「椎間板ヘルニア」や「脊柱管狭窄症」などの神経損傷が隠れている可能性があります。 これらの疾患による神経損傷がある場合、痛み止めや湿布による対症療法が中心となり、根本的な改善は困難なケースが多いです。 重症の場合は、神経の圧迫を取り除く手術療法が一般的な選択肢となります。 しかし、近年の医療では神経損傷そのものにアプローチする再生医療という治療法が注目されています。 再生医療は、患者さま自身の幹細胞や血液を用いて、損傷した神経の再生・修復を促す医療技術です。 手術を伴わないため身体への負担が少なく、入院も必要としません。 以下の動画では、実際に当院リペアセルクリニックで再生医療を受け、腰椎ヘルニアの症状が改善された患者さまの症例を紹介しています。 https://youtu.be/GcUDE6GCblE?si=gMAanLZtlGS6KaAz 慢性的な腰痛や神経症状でお悩みの方は、再生医療専門クリニック「リペアセルクリニック」へご相談ください。
2025.09.30 - 
  
    
- アキレス腱
 
アキレス腱を押すと痛みがある場合、「アキレス腱炎」である可能性が高いです。 誤った対処法や治療を受けずに放置してしまうと、痛みが慢性化したり、アキレス腱が断裂したりするリスクがあります。 早期回復のためにも、早めに医療機関を受診し、適切な診断・治療を受けることが重要です。 この記事では、アキレス腱を押すと痛みがあるときの原因や対処法について詳しく解説します。 また、アキレス腱の痛みの治療には、先端医療の一つである「再生医療」も選択肢となります。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上することで、損傷した腱や靭帯の再生・修復を促す医療技術です。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、再生医療の治療法や症例について配信しているため、併せてご覧ください。 アキレス腱を押すと痛いときは「アキレス腱炎」の可能性 アキレス腱を押すと痛みがある場合、アキレス腱炎である可能性があります。 主な原因やどのような痛みを感じるのか、アキレス腱炎について解説します。 アキレス腱炎の原因 アキレス腱炎痛みの特徴 それぞれ詳しく見ていきましょう。 アキレス腱炎の原因 アキレス腱炎を発症する主な原因はさまざまで、以下のとおりです。 オーバーユース(使いすぎ) 準備運動不足 加齢による柔軟性の低下 靴が足に合っていない 偏平足 アキレス腱炎の原因は、スポーツに関連したものが多く、スポーツ選手や運動が趣味の方に多く見られる疾患です。 しかし、スポーツをしない人にも起こり得るため、アキレス腱を押して痛みを感じる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 アキレス腱炎痛みの特徴 アキレス腱炎では、患部を押すことで痛みを感じるのが特徴です。 歩いたり走ったりする場合にも痛みを感じやすく、安静にしているときには痛みがないケースが多いです。 アキレス腱は足の曲げ伸ばしによって腱が伸びる仕組みになっているため、曲げ伸ばしを行わなければ腱は緩んだ状態です。 腱が伸びるときに痛みを感じるため、平地を歩くときよりも腱が伸びる階段や坂道の方が、より痛みを感じやすい傾向があります。 アキレス腱を押すと痛いときの対処法 アキレス腱を押すと痛いときには、次のような対処法があります。 運動量を調整して安静にする アキレス腱周辺のストレッチする 患部をアイシング(冷却)する それぞれの対処法について、詳しく解説していきます。 運動量を調整して安静にする アキレス腱に痛みを感じたら、まずは原因となっている運動や活動の量を減らし、安静にすることを心がけましょう。 無理をしてアキレス腱に負担をかけ続ければ、炎症が長引いたり症状が悪化したりする恐れがあります。 とくに、ランニングやジャンプなどのアキレス腱に強い負荷がかかる運動は、一時的に中断することが推奨されます。 日常生活においても痛みが引くまでは、無理のない範囲で活動しましょう。 アキレス腱周辺をストレッチする アキレス腱周辺のストレッチによって筋肉の柔軟性を高めることで、アキレス腱にかかる負担を軽減する効果が期待できます。 以下のストレッチを実践してみましょう。 ①壁の前に立ち、両手を壁につける ②かかとは床につけたまま痛む方の脚を後ろに引く ③前の膝をゆっくり曲げ、アキレス腱を伸ばす ④③の状態を20〜30秒キープする 上記のストレッチを1日数回、無理のない範囲で継続しましょう。 ただし、痛みを感じるほど強く伸ばすのは逆効果になるため、気持ちよく伸びていると感じる程度でゆっくりと行いましょう。 患部をアイシング(冷却)する 運動後や痛みが気になるときに患部をアイシングすると、炎症を鎮めて痛みを和らげる助けになります。 痛みが強い急性期には、以下の手順でアイシングしましょう。 ①氷のうなどをタオルで包む ②痛みを感じる部分に15~20分ほど当てる ③間隔を開けて再度冷やす 直接氷を肌に当てると凍傷になる危険性があるため、必ずタオルなどの布を一枚挟みましょう。 上記の手順を1日に数回繰り返すことで、炎症の抑制が期待できます。 アキレス腱を押すと痛いときの治し方 アキレス腱を押すと痛いときの治療法は、大きく分けると以下の2つです。 保存療法 手術療法 それぞれの治療法について、詳しく見ていきましょう。 保存療法 アキレス腱の痛みの治療は、手術を行わない保存療法が基本です。 保存療法は、薬やリハビリテーションなどを組み合わせ、アキレス腱の炎症を抑えて痛みを和らげることを目的とします。 具体的な治療法は、個々の症状に合わせて以下のような治療が選択されます。 薬物療法:湿布や塗り薬といった外用薬や、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の内服薬を使用し、炎症と痛みを抑える 物理療法:ストレッチや筋力トレーニングでアキレス腱周辺の柔軟性を高め、アキレス腱への負担を減らす 装具療法:インソール(足底挿板)やかかとを高くするヒールパッドなどを使用し、アキレス腱への衝撃や負担を軽減する これらの治療と並行して、原因となるスポーツ活動を休止するなど、安静を保つことも回復への近道です。 手術療法 保存療法を数ヶ月続けても改善が見られない場合や、アキレス腱が断裂しているケースでは、手術療法が検討されます。 手術の目的は、炎症を起こしている組織や損傷した部分を取り除き、アキレス腱の機能を正常に回復させることです。 アキレス腱周辺の滑膜や腱の変性した部分を切除する手術などがあります。 ただし、手術は身体への負担が大きく、入院や術後のリハビリテーションの期間も考慮しなければいけません。 手術療法は、症状やライフスタイルを考慮した上で慎重に判断しましょう。 アキレス腱を押すと痛いときによくある質問 アキレス腱を押すと痛いときによくある質問から、次の3つを紹介します。 アキレス腱を押すと痛いのは痛風が原因? アキレス腱が痛いときはマッサージで治る? アキレス腱炎をほっとくとどうなる? アキレス腱の痛みにお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。 アキレス腱を押すと痛いのは痛風が原因? アキレス腱を押したときの痛みが痛風によって引き起こされる可能性はゼロではありません。 しかし、痛みの多くはオーバーユース(使いすぎ)や加齢による柔軟性の低下によるアキレス腱炎が原因と考えられます。 アキレス腱炎の痛みは運動時に強くなり、患部を押すと痛みを感じるのが特徴です。 一方、痛風の痛みは突然始まる激痛や腫れ、赤みを伴うことが多く、症状の現れ方が異なります。 アキレス腱が痛いときはマッサージで治る? アキレス腱の痛みは、マッサージだけでは完全に治りません。 むしろ、痛みのあるアキレス腱そのものを直接マッサージすると、炎症を悪化させる可能性があるため避けるべきです。 しかし、アキレス腱につながるふくらはぎの筋肉を優しくほぐすことは、症状の緩和に役立つ場合があります。 ふくらはぎの筋肉の緊張が和らぐことで、アキレス腱にかかる負担が軽減される効果が期待できます。 マッサージでアキレス腱の痛みが完治するわけではないため、あくまで補助的なセルフケアであることを理解しておきましょう。 アキレス腱炎をほっとくとどうなる? アキレス腱炎を治療せずそのまま放置していると、症状が慢性化する可能性があります。 痛みが慢性化すると日常生活に影響を与えるだけでなく、アキレス腱断裂のリスクが高まるため注意が必要です。 アキレス腱断裂が起きると、手術が必要となる可能性も高く、仕事や日常生活への復帰に時間がかかります。 アキレス腱に痛みや違和感があるときは、自己判断で放置せずに早めに医療機関を受診しましょう。 アキレス腱を押すと痛いときは再生医療も選択肢の一つ アキレス腱を押すと痛みがある場合、オーバーユース(使いすぎ)や加齢による柔軟性の低下による「アキレス腱炎」である可能性があります。 慢性化やアキレス腱断裂のリスクを避けるためにも、早めに医療機関へ相談し、適切な治療を受けましょう。 アキレス腱の痛みの治療には、先端医療の一つである「再生医療」も選択肢となります。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上することで、損傷した腱や靭帯の再生・修復を促す医療技術です。 「アキレス腱の痛みを早く治したい」「再生医療について詳しく知りたい」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックまでご相談ください。
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