-
- 再生治療
- 肝疾患
- 幹細胞治療
肝臓といえば「お酒」というイメージがありますが、お酒以外でも肝臓にダメージを与えている可能性があります。 「身体の疲労がなかなか取れない」という人は、肝機能が低下しているかもしれません。 しかし、肝臓には痛みを感じる神経が通っていないため、何らかのダメージを受けても自覚症状が現れにくく「沈黙の臓器」とも呼ばれています。 肝機能の低下を放置すると「脂肪肝」や「肝硬変」などの肝臓系疾患につながり、自然に回復することが難しくなります。 肝臓の働きや肝機能を回復させる方法を理解して、肝臓系疾患を予防しましょう。 当院リペアセルクリニックでは、肝機能の低下や肝臓系疾患の改善が期待できる再生医療をご提供しています。 「肝機能の低下に悩んでいる」「再生医療について詳しく知りたい」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックにご相談ください。 また、当院の公式LINEでは、肝臓系疾患の治療として注目されている再生医療に関する情報を配信中なので、合わせてご覧ください。 ▼肝機能の低下にお悩みなら >>公式LINE限定の再生医療に関する情報を見てみる 肝臓を回復させる生活習慣 肝臓を回復させるには、食事による栄養素の摂取や有酸素運動、禁酒で肝臓を休める必要があります。 たんぱく質やビタミン類を摂取する 脂質と糖質の摂取を控える 肥満状態を改善する 適度な運動習慣を身につける アルコールの摂取量を抑える それぞれの項目について詳しく解説していきます。 たんぱく質やビタミン類を摂取する 肝臓の働きをサポートする効果に期待できる栄養素と主な食べ物を紹介します。 必要な栄養素 主な食べ物 詳細 たんぱく質 鶏ささみ、青魚、豆腐、卵など 幹細胞の修復や機能回復に必要な栄養素 ミネラル 野菜、海藻類、きのこ類など 代謝、解毒、胆汁の生成など肝臓の働きをする過程に欠かせない栄養素 抗酸化ビタミン (ビタミンA・C・E) ・ビタミンA 緑黄色野菜、ウナギなど ・ビタミンC レモン、パセリ、ブロッコリーなど ・ビタミンE 大豆類、青魚、ブロッコリーなど 肝臓内の活性酸素を抑え、肝機能の低下を防ぐために必要な栄養素 タウリン 貝類、タコ、エビなど 肝臓の解毒作用を高めて肝機能をサポートする効果が期待できる栄養素 食生活の見直しは、「肝機能の低下予防」と「肝機能を高めるサポート」のどちらの効果も期待できます。 暴飲暴食や偏った食事を避けて、バランスの良い食事を心がけましょう。 脂質と糖質の摂取を控える 肝臓を回復するためには、脂質と糖質の過剰摂取を控えることが重要です。 高脂肪・高糖質の食事は肝臓に負担をかけ、脂肪肝の原因となります。 特に、揚げ物やファストフードなどの飽和脂肪酸を多く含む食品、清涼飲料水や菓子類などの単純糖質の食べ過ぎは控えるべきです。 代わりに、不飽和脂肪酸を含む青魚などを適量摂取し、精製された糖質ではなく玄米や全粒粉パンなどの複合糖質を選ぶようにしましょう。 糖質制限と適切な脂質バランスを保つことで、肝臓への負担を軽減し、回復を助けることができます。 肥満状態を改善する 過剰な体脂肪、特に内臓脂肪は肝臓に脂肪が蓄積する「脂肪肝」の主な原因となります。 肥満状態を改善して適正体重を目指すことで、肝臓への負担を大幅に軽減できます。 具体的には、一日の摂取カロリーを適切に管理し、ゆっくり確実に減量することが重要です。 急激なダイエットは逆に肝臓に負担をかけるため避けましょう。目標は1ヶ月に1〜2kg程度の減量が理想的です。 適度な運動習慣を身につける 肝機能を改善するためには1日30分程度の有酸素運動を取り入れましょう。 肥満や運動不足によって、肝臓に中性脂肪が過剰に蓄積される「非アルコール性脂肪肝」が起こる可能性があります。 ウォーキングや水泳などの有酸素運動を習慣にし、肝臓に蓄積した中性脂肪を減らしましょう。 有酸素運動によって脂肪肝化が改善される※ことも報告されています。 ※出典:一般社団法人 日本肝臓学会「追補内容のお知らせ『NAFLD/NASH 診療ガイドライン』」 アルコールの摂取量を抑える 肝機能を改善させるためには、禁酒もしくはアルコールの摂取量をできるだけ抑えましょう。 お酒の飲酒量が多いと、アルコールを分解する働きを持つ肝臓に負担がかかり続けるため「アルコール性脂肪肝」になる可能性があります。 厚生労働省では、適度な飲酒量として1日あたりの純アルコール量は約20gとしています。 主な酒類の目安量は、以下の通りです。 お酒の種類 純アルコール量 ビール(中瓶1本500ml) 20g 清酒((1合180ml)) 22g ウイスキー・ブランデー(ダブル60ml) 20g 焼酎(35度)(1合180ml) 50g ワイン(1杯120ml) 12g しかし、アルコールは肝臓にとってストレスになるため、肝臓が疲労している時は禁酒することをおすすめします。 肝臓の機能が回復するまでの期間 肝臓の機能が回復するまでに必要な期間は、肝臓の状態によって大きく違いがあります。 例えば、飲酒により一時的に肝臓が疲れている状態であれば、2日間の禁酒期間を設けることで肝臓は回復するといわれています。 一方で、慢性肝炎を放置して「肝硬変」になっている場合だと、いくら期間を設けても肝機能が回復することはありません。 極端な 2 例を挙げましたが、このように肝臓の回復に必要な期間および回復するかどうかについては、肝臓がどの程度のダメージを受けていて、どういった状態になっているかによって左右されるのです。 肝臓を回復させる食べ物と肝機能に悪い食べ物 肝臓を回復させる食べ物と、肝機能の低下につながる肝臓に悪い食べ物について解説します。 肝臓に良い食べ物 肝臓に悪い食べ物 肝機能の低下を防ぐためにも、肝臓に良い食べ物を積極的に食事に取り入れましょう。 肝臓に良い食べ物 https://youtu.be/wtXdhYOg1VU?si=VX-0G4Sxe3A-sSw0 肝機能の回復を助ける肝臓に良い食べ物は、以下の通りです。 魚介類 野菜 きのこ類 海藻類 卵 大豆製品 など 上記の食べ物は、肝機能の回復を助けるために必要な「たんぱく質」「ビタミン類」「ミネラル」などの栄養素を摂取できます。 これらを積極的に食事に取り入れて、肝臓の健康維持を目指しましょう。 肝臓に悪い食べ物 肝臓の負担になり肝機能低下を招く食べ物は、以下の通りです。 揚げ物 ラーメン 果物の缶詰 菓子パン 乳製品 など 上記のような高カロリーな食べ物や高果糖食品の摂取は肝臓の負担になります。 しかし、全く食べてはいけないわけではないため、偏った食事にならないように適量摂取を心がければ大きな問題はありません。 肝臓に違和感があったり、疲れ気味だったりする場合は、控えるように注意しましょう。 肝臓の回復についてよくある質問 肝臓の回復についてよくある質問をご紹介します。 肝臓が弱っているサインは? 肝機能は何日で回復する? 肝機能の低下が招く疾患とは? それぞれの質問について詳しく回答していきます。 肝臓が弱っているサインは? 肝機能が低下し、肝臓が弱っていると肌が黄色くなる黄疸やむくみ、尿の色が濃くなるなどの症状が現れます。 しかし、肝機能が低下しても初期段階では症状が現れにくいため、血液検査を受けて初めて異常に気づくことも多いです。 気づいた時には症状が進行している可能性があるため、早めに医療機関を受診して検査を受けましょう。 肝臓の回復には早期発見が重要です。 肝機能は何日で回復する? 肝機能の回復期間は、症状によって大きく異なるため、一概に何日で回復するとはいえません。 例えば、アルコール摂取によって一時的に肝臓が疲れているだけであれば、数日間の禁酒で肝臓は回復するといわれています。 しかし、脂肪肝や肝炎などの肝臓系疾患を発症している場合、数ヶ月から数年の治療期間が必要なケースがほとんどです。 肝臓系疾患は初期症状を自覚しづらく、症状を自覚した時点で進行している可能性が高いため、違和感がある場合は早めに医療機関を受診しましょう。 肝機能の低下が招く疾患とは? 肝臓が疲れていると表現される「肝機能が低下している状態」を放置すると、様々な病気に繋がるリスクがあります。 病名 主な症状 脂肪肝 自覚症状がほぼないため、健康診断などの血液検査で発覚することが多い アルコール性肝炎 食欲不振・だるさ・発熱などの症状があり、肝臓の腫れや上腹部に痛みを感じる ウイルス性肝炎 黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)・食欲不振・嘔吐・全身の倦怠感・発熱など 肝硬変 ・黄疸(皮膚や白目が黄色くなる) ・腹水(下腹部が張る) ・くも状血管拡張(首、前胸部、頬に赤い斑点ができる) ・手掌紅斑(掌の親指と小指の付け根が赤くなる) など 肝機能の低下は、肝機能を回復させるために生活習慣を見直せば改善することが多いです。 しかし、肝機能の低下を放置して病気になってしまうと適切な治療が必要になります。 肝臓を回復させるには再生医療による治療をご検討ください 疲れた肝臓の機能を回復させるには、脂肪や糖質の過剰摂取を避ける食生活や、適度な運動など生活習慣の改善が大切です。 アルコール摂取によって肝臓が少し疲れた程度なら数日で回復しますが、慢性的に肝臓が疲れていると肝臓系疾患になってしまうリスクがあります。 肝臓系疾患を発症してしまうと回復に時間がかかる、あるいは自然回復しない状態に陥ってしまう可能性があるため注意が必要です。 とくに、肝臓が炎症や損傷を繰り返すことで発症してしまう「肝硬変」になると従来の治療法では治せません。 しかし、近年の治療では、肝硬変を含む肝臓の機能回復が期待できる再生医療という選択肢があります。 「肝機能の低下に悩んでいる」「再生医療について詳しく知りたい」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックにご相談ください。 また、当院の公式LINEでは、肝臓系疾患の治療として注目されている再生医療に関する情報を配信中なので、合わせて参考にしてくださいね。 ▼肝機能の低下にお悩みなら >>公式LINE限定の再生医療に関する情報を見てみる
2020.02.28 -
- 免疫細胞療法
「運動後に風邪をひきやすくなった」「健康のために運動しているのになぜ風邪をひくの?」と疑問を抱いている方は多いのではないでしょうか。 激しい運動をすると一時的に免疫力が低下し、風邪をひきやすくなる場合があります。 この記事では、運動後の体調管理方法や免疫力の低下を防ぎ、風邪を予防する生活習慣まで、健康的に運動を続けるコツを詳しく解説します。 当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでは、免疫力の低下にアプローチできるとして注目されている再生医療に関する内容や症例を公開中です。 風邪によるパフォーマンスの低下や運動と免疫の両立などにお悩みの方は、再生医療の治療法についてご確認ください。 【結論】激しい運動は一時的に免疫力を下げ、風邪をひきやすくすることがある 激しい運動をすると、一時的に免疫力が低下し、風邪をひきやすくなることがあります。 風邪をひきやすくなる主な原因は、分泌型免疫グロブリンaと呼ばれる抗体の分泌量低下です。 分泌型免疫グロブリンaの特徴は、以下の通りです。※ ※出典:J‑STAGE「スポーツ現場における感染症の脅威とその対策」 唾液や目、鼻などの粘膜組織に分泌される抗体 病原体や毒素を無効化する働きがある 運動やストレスの影響を受けやすい 激しい運動の直後から分泌量が低下する場合がある 激しい運動を継続すると、慢性的に分泌量が減る可能性がある 激しい運動は分泌型免疫グロブリンaの低下だけでなく、細菌やウイルスと戦う白血球の減少や、ストレスホルモンによる免疫機能の抑制も引き起こします。 また、激しい運動をすると数日は免疫機能が低下する期間が現れるため、激しい運動の後は体の抵抗力が一時的に弱まり、風邪などの感染症にかかりやすくなると考えられています。 ただし適度な運動は免疫力の向上につながる 適度な運動は、免疫力の向上につながることがわかっています。 免疫力が向上する主な理由は、以下の2つです。 血行が促進され、免疫細胞が体内をスムーズに移動しやすくなる 副交感神経が優位になり、細菌やウイルスを排除する白血球の一種であるリンパ球が増加する また、厚生労働省によると免疫力を高めるには、毎日60分の歩行や家事などの活動や毎週60分の汗をかく程度の運動が効果的※とされています。 ※出典:厚生労働省「健康づくりのための身体活動基準2023」 ウォーキングやストレッチなど、できる範囲から運動を習慣化しましょう。 運動で風邪を引かないための対策方法 運動で風邪を引かないための対策方法は、以下の3つです。 運動後すぐに体を冷やさない 水分と栄養をしっかり補給する 無理な運動を避けて休息を取る 風邪を予防しながら運動を続けるためには、日常の工夫や意識が重要です。体調管理を心がけながら、無理のない範囲で運動を楽しみましょう。 運動後すぐに体を冷やさない 運動で風邪を引かないための対策方法の一つに、運動後すぐに体を冷やさないことが挙げられます。 身体が冷えると血流が滞り、免疫力が低下する恐れがあります。 運動後の冷えを防ぐために注意したいポイントは以下の通りです。 クールダウンとして軽いジョギングやストレッチを行う 汗をかいたら、すぐにタオルで拭いたり着替えたりする 吸湿発熱素材と呼ばれる汗の水蒸気を熱に変化させる素材の服を着用する 運動後30分程度休んでから、ぬるめのお湯に入る 吸湿発熱素材の服は、汗の水蒸気を熱に変化させるため、汗による冷えを防ぐ効果が見込めます。 また、運動後30分~1時間ほど休んでから38度のぬるめのお湯に浸かるのも体を温める上で有効です。 しかし、運動直後の入浴は筋肉の疲労回復を妨げたり、心臓に負担をかけるおそれがあるため避けましょう。 水分と栄養をしっかり補給する 運動で風邪を引かないためには、水分と栄養の補給が欠かせません。 とくに運動後は、発汗によって水分やミネラル、ビタミンが失われがちです。 体内の水分が不足すると、鼻や口の粘膜が乾燥し、ウイルスなどの侵入を防ぎにくくなります。 また、ミネラルやビタミンは免疫細胞の働きを助け、免疫力を支える重要な役割を果たします。 水分や栄養素は、以下の点※に注意して摂取しましょう。 ※出典:アスリート育成パスウェイ「パフォーマンスに差を生み出す水分補給作戦」 運動中は1時間あたり200~300mlを3~4回が理想 運動後にも4~6時間は失った水分の150%を目安に補給する 水やスポーツドリンク、麦茶などを飲む 水分を摂りすぎると体液が薄まり疲労感やむくみなどの症状につながる場合があるので、最適な水分量を見極めましょう。 無理な運動を避けて休息を取る 運動で風邪を引かないためには、無理な運動を避けて休息を取るのも重要です。 以下のポイントに注意して、トレーニングと休息のバランスを取りましょう。 いきなり強度の高い運動をしない 激しい運動を長時間しない 約40度のお湯に肩まで10~15分程度つかる 7時間以上の質の良い睡眠をとる 体調が優れないときは休む 激しい運動は免疫力を一時的に低下させることがあります。 長時間に及ぶと免疫力の回復に時間がかかるため、過度な運動は控えましょう。 自分の体の声に耳を傾け、無理のない範囲で継続することが、健康づくりへの近道です。 以下の記事では、入浴や睡眠について詳しく解説しているので参考にしてください。 日常生活で免疫力を保つための習慣を意識することも大切 日常生活の中で免疫力を維持するための習慣を意識することも大切です。 以下のポイントを参考に、無理なく取り入れてみましょう。 バランスの良い食事を意識する 肉や魚、卵などに含まれる亜鉛の不足は、免疫機能が低下しやすくなる 炭水化物は、ストレスホルモンを抑える働きがある カフェインは白血球の一種であるリンパ球を活性化させる 納豆やキムチなどの発酵食品は腸内環境を整え、免疫力の向上に役立つ 良質な睡眠で回復力を高める 7時間以上の睡眠が理想 夕食以降のカフェインや喫煙、飲酒を控える 寝室の明るさや温度を快適に整える 寝る前にスマートフォンを使用しない ストレスを減らし、自律神経を整える 規則正しい生活を保つ 入浴で体を温めてリラックスする 読書や趣味など、自分が楽しいと感じる時間を大切にする 声を出して笑うことは、ストレス解消に効果的 免疫力は一朝一夕で高まるものではありません。 日々の積み重ねが大切ですので、長期的な視点で生活習慣を整えましょう。 【まとめ】激しい運動は風邪をひきやすくするため注意!免疫力向上を目指す生活習慣の改善も大切 激しい運動は一時的に免疫力を下げ、風邪をひきやすくすることがあるため注意が必要です。 運動で風邪を引かないためには、以下の対策を心がけましょう。 運動後すぐに体を冷やさない 水分と栄養をしっかり補給する 無理な運動を避けて休息を取る また、免疫力を高めるためには日頃の生活習慣の見直しも大切です。 バランスの良い食事や質の良い睡眠で体の回復力を養い、ストレスをため込まない工夫をしましょう。 さらに免疫力の維持・向上を積極的に目指したい方には、免疫細胞療法という選択肢もあります。 免疫細胞療法は、免疫細胞の機能を高めることで、健康的な体づくりをサポートする再生医療のひとつです。 運動と免疫の両立を図りたい方、免疫細胞療法について詳しく知りたい方は、お気軽にリペアセルクリニックまでご相談ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2020.02.26 -
- 再生治療
- 肝疾患
- 幹細胞治療
「肝硬変は治る病気なのか」 「肝硬変にはどのような治療法があるのか」 肝硬変と診断され、上記のようなお悩みや不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。 今までは一度肝硬変になると完治させることは難しいと言われていましたが、医療技術の進歩により治療選択肢が広がりつつあります。 本記事では、従来の治療法から先端医療である再生医療まで、肝硬変を治すためのさまざまな治療法を紹介します。 肝硬変の治療方法について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。 なお、肝硬変を手術や入院なしで治したい方は、先端医療である再生医療による治療も選択肢の一つです。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、「再生医療ではどのような治療を行うのか」「再生医療で治療した症例」を無料で配信しています。 「肝硬変を手術や入院なしで治したい」という方は、ぜひ公式LINEをチェックしてみてください。 肝硬変とは|知っておきたい基礎知識 はじめに、肝硬変の症状や治療方針、原因などの基礎知識について解説します。 肝硬変の症状と治療方針 肝硬変の原因 肝硬変は原因や症状によって治療方針が大きく異なるため、症状や原因についてよく理解しておきましょう。 肝硬変の症状と治療方針 肝硬変の症状や治療方針は、進行度によって異なり「代償性」と「非代償性」の2つの段階に分けられます。 代償性肝硬変 代償性肝硬変とは、肝臓が硬くなっていても、まだ十分な機能を保っている状態です。 この段階ではほとんど自覚症状がないため、健康診断や他の病気の検査で偶然見つかることがほとんどです。 代償性肝硬変の治療方針は「これ以上悪化させない」ことです。 残念ながら、硬くなった肝臓を元に戻す薬はまだありませんが、原因に対する治療で進行を抑えることができます。 B型やC型肝炎ウイルスが原因なら、抗ウイルス薬でウイルスの活動を抑え込むことが有効です。 非代償性肝硬変 非代償性肝硬変は、肝臓の機能が著しく低下し、さまざまな症状が現れる肝硬変が進行した状態です。 この段階では、患者さまの生活の質を維持するために、合併症への適切な対処が重要となります。 非代償性肝硬変の症状と治療のポイントは、以下のとおりです。 黄疸(皮膚や白目が黄色くなる)の出現 腹水に対する塩分制限(1日5〜7g)と利尿剤療法 重度の腹水には「腹水穿刺(ふくすいせんし)」による直接排液 非代償性肝硬変では、上記の症状が患者さまの日常生活に大きな影響を与えるため、家族の理解とサポートも大切です。 合併症の初期症状(意識の変化や腹部膨満感の増加など)に気づいたら、すぐに医療機関を受診しましょう。 肝硬変の原因 肝硬変は突然発症するものではなく、肝臓の慢性的な障害が徐々に進行して引き起こされます。 主な原因となるのは、B型・C型肝炎ウイルス感染や、脂肪性肝疾患です。 上記のような肝疾患により肝臓に持続的な炎症が起こると、その修復過程で線維(瘢痕組織)が形成され、肝臓全体が硬く小さくなっていきます。 そのため、肝硬変に進行する前に、原因となる肝疾患を治療することが重要です。 肝硬変を治すにはどんな治療がある? ここからは、肝硬変に対する治療法を3つ解説します。 薬物療法 食事療法・生活指導 肝移植 肝硬変の従来の治療方法は、根本的な治癒よりも「進行抑制」と「症状緩和」を主な目的としています。 薬物療法 肝硬変の治療には、主に以下のような薬が使われます。 薬剤 作用 ウルソデオキシコール酸 以下のような作用により、肝臓の働きを助ける ・胆汁の分泌を促進する ・コレステロールの吸収を抑える ・胆石を溶かす ・スピロノラクトン ・フロセミド 尿の量を増やして体内の水分を減らす薬で、むくみや腹水を抑える 上記のほか、B型・C型肝炎ウイルス感染のように原因となる疾患がある場合は、原因疾患に対する治療も行います。 食事療法・生活指導 肝硬変の症状を改善するには、食事療法・生活指導が非常に大切です。 食事のバランスはアンモニア濃度に影響することが確認されています。 また、以下のような疾患・症状がある場合は、カロリー制限や塩分制限なども行います。 疾患・症状 内容 糖尿病、肥満 ・カロリー制限を行う ・食事回数を増やし、1回あたりの食事量を減らす ・就寝前に軽食を摂取して、就寝中に血糖値が下がらないようにする むくみ、腹水 ・塩分制限を行う 適切な栄養バランスは人によって異なるため、医師や栄養士の指示を受けながらバランスの良い食事を摂るようにしましょう。 肝移植 非代償性肝硬変のように、肝臓が非常に硬く機能が低下している場合には、肝移植を検討します。 具体的には、以下のような病気が肝移植の対象です。 ウイルス性肝硬変 肝がん 自己免疫性肝炎 非アルコール性脂肪肝炎 急性肝不全(B型肝炎、薬剤性など) 肝移植は根本的な治療につながる治療法ですが、他人の肝臓を移植するため、非常に大掛かりな手術となる点がデメリットです。 肝硬変の根治を目指せる「再生医療」という選択肢 肝硬変は従来の治療法では根本的な改善が難しかったり、大掛かりな手術が必要になったりするというデメリットがありました。 しかし、近年では肝硬変の根治を目指せる「再生医療」という新しい治療法が注目されています。 再生医療(幹細胞療法)とは 再生医療が肝硬変治療に注目されている理由 肝硬変を根本的に治したい方は、ぜひ参考にしてください。 再生医療(幹細胞療法)とは 再生医療は、患者さま自身の細胞を利用することで、入院や手術をせずに肝硬変の根治が期待できる治療法です。 患者さまの脂肪から幹細胞を採取・培養し、数を増やした後に体内に戻します。 幹細胞には、傷ついた血管や損傷した組織に変化する「分化能」という能力があり、肝硬変も根治できる可能性があるというわけです。 再生医療を用いた肝硬変治療は、主に以下のような流れで行います。 患者さまの脂肪組織を採取する 脂肪組織から幹細胞を取り出す 専門の施設で幹細胞を培養し、数を増やす 幹細胞を点滴によって患者さまの体内に戻す 点滴により投与した幹細胞は、血流にのって肝臓に到達し、損傷した肝臓組織の修復を促します。 再生医療が肝硬変治療に注目されている理由 再生医療が肝硬変治療に注目されている理由は、以下の3点です。 従来の治療法では難しかった「肝臓組織の改善」が期待できる 患者さま自身の細胞を用いるため副作用リスクが少ない 入院や手術不要で肝硬変の治療ができる 従来の治療法である薬物療法や食事療法は症状を緩和させるだけで、肝臓の組織を修復するという根本的な治療はできません。 また、肝移植は他人の肝臓を使用するため、拒絶反応やアレルギーなどの副作用が起こる可能性がありました。 近年注目されている「再生医療」は、患者さまの細胞を活用することで、リスクを抑えて肝硬変を根本的に改善できる可能性を秘めています。 肝硬変に悩まされていた多くの患者さまに希望をもたらす新たな選択といえるでしょう。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、再生医療に関する情報を無料で配信しています。 「肝硬変を根本的に治療したい」という方は、ぜひ公式LINEをチェックしてみてください。 肝硬変の予防・進行を遅らせるための対処法 肝硬変は一度進行してしまうと完全に元に戻すことは難しい病気ですが、早い段階から適切な対策を取ることで進行を遅らせたり、発症そのものを予防できます。 食生活を改善する 禁酒・減酒する 原因となる肝疾患を治療する 近年の日本では、ウイルス性肝炎の治療薬が進歩したことで、ウイルスが原因の肝硬変は減少傾向にある一方、アルコールや脂肪肝など生活習慣に起因する肝硬変の割合が増加しています。 そのため、肝硬変の予防・進行を遅らせるには日々の生活習慣の見直しが重要です。 食生活を改善する 肝臓は「体の化学工場」とも呼ばれ、食事内容が直接肝機能に影響します。 そのため、肝硬変の予防や進行抑制には、日々の食習慣の見直しが欠かせません。 肝臓に優しい食生活を送るために、何を食べるべきか、何を控えるべきかを理解しましょう。 積極的に摂りたい食品 ・野菜、海藻、きのこ類(ビタミン・食物繊維が豊富) ・魚(DHA・EPAが豊富) ・脂肪の少ない肉(鶏むね肉など) ・大豆製品(豆腐・納豆など) ・オリーブオイル、ナッツ類(良質な脂質) ・コーヒー(適量) 控えるべき食品 ・揚げ物、スナック菓子(高脂肪・高カロリー) ・インスタント食品、ファストフード ・清涼飲料水、甘い菓子類(高糖分) ・塩分の多い食品(漬物・加工肉など) ・生の魚介類、加熱不十分な肉(感染リスク) ・アルコール飲料 食事の取り方も重要で、一度に大量に食べるより少量ずつ規則正しく摂ることで、肝臓への負担を減らせます。 特に肝硬変の方は腹水悪化を防ぐため、塩分制限(1日5〜7g)を心がけましょう。 肝機能が低下している方は食中毒リスクが高まるため、生ものは避けた方が良いです。 禁酒・減酒する アルコールは肝臓で分解される過程で、肝細胞にダメージを与えるため、禁酒・減酒が肝硬変の進行を防ぐポイントです。 お酒を飲む量が多く、期間が長いほど肝臓の線維化(硬くなること)が進行します。 肝硬変や肝がんを予防するためには、「肝硬変になる前にお酒をやめること」が効果的です。 すでに肝硬変と診断された方は、それ以上の悪化を防ぐために禁酒が強くすすめられます。 原因となる肝疾患を治療する 肝硬変の多くは、肝機能障害や肝疾患が長期間進行した結果として発症します。 そのため、前段階である肝炎や脂肪肝などの早期発見と適切な治療が非常に重要です。 例えば、B型・C型肝炎ウイルスに感染している方は、自覚症状がなくても放置すると肝硬変や肝がんへ進行する恐れがあります。 早期に適切な治療を行えば、肝硬変への進行を防げる可能性が高まります。 肝炎ウイルスは自覚症状がないまま肝臓を傷めることが多いため、過去に輸血を受けた経験がある方や感染リスクがある方は一度検査を受けることをおすすめします。 肝硬変を根本的に治すには再生医療をご検討ください 肝硬変は一度発症すると完全な治癒は難しいものの、早期発見と適切な治療により進行を抑えることが可能です。 肝臓の健康は日々の生活習慣に大きく左右されますので、この記事の情報を参考に、ご自身やご家族の肝臓を守る取り組みを始めてみてください。 なお、従来の治療法は進行抑制と症状緩和が中心でしたが、近年では再生医療という新たな選択肢が注目されています。 再生医療は、損傷した肝臓組織の修復・再生を促し、従来では不可能といわれていた「肝臓組織の改善」が期待できる治療法です。 再生医療について詳しく知りたい方は、再生医療を専門とする当院リペアセルクリニックにご相談ください。 また、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、「再生医療ではどのような治療を行うのか」「再生医療で治療した症例」を無料で配信しています。 「肝硬変を手術や入院なしで治したい」という方は、ぜひ公式LINEをチェックしてみてください。
2020.02.24 -
- 肩
- 再生治療
肩が痛い上がらない!原因と治療、病院は何科を受診すべきか? 急に肩が上がらなくなった!腕を上げると肩に強い痛みがある!ズキズキとした痛みで寝れない、こんな状態になると不安になられて当然です。 なぜ痛むのか?なぜ腕が上がらないのか?で、どうすれば良いのか?その原因と治療のため、病院に行くべきなのか、整体やマッサージで良いのか?迷われることでしょう。 できるなら最初、病院でしっかりと検査され、診断を受けられることをお勧めします。では「肩が痛い」「肩が上がらない」場合、病院で何科に行けばいいのか?ということもあると思います。 今回は、肩が痛む、肩が上がらないときには様子を見るか、病院に行くべきなのか?その際、何科を受診すればよいのかについて解説してまいりましょう。 肩が痛くて上がらない!この症状は四十肩か五十肩?はたまた肩腱板断裂? 肩を上げると痛みが走る、もしくは腕を上げると肩に強い痛みが起こるという場合は、体に何らかの異常が生じているサインです。 四十肩・五十肩だろうと思っていたら、肩腱板が損傷していたり、もしかすると断裂している可能性もあって、そうなると手術の可能性も考えられるのです。 そのため「肩(腕)が上がらない」「肩が痛む」という症状があるなら自己判断で「そのうち治るだろうと」放置せず、早めに病院を受診することをおすすめします。 前途のように、見た目だけでは原因が分からず、検査が必要なことがあるからです。 病院では何科を受診すればよい? 病院の何科を受診すればいいの?今回のように、肩が上がらない、肩が痛む場合は、まずは整形外科を受診することをおすすめします。 検査をしてみて他に原因がある場合は、他の科を紹介してもらえます。あなたがスポーツをしている場合は、スポーツ障害を扱っている病院を受診するという方法もあります。 肩が痛む、上がらない ・病院の整形外科を受診 ・他に原因がある場合は他科の紹介も可能 ・アスリート、スポーツ選手は、スポーツ障害を扱う病院もある 肩が上がらない!手術を避ける新たな治療法の選択 肩が上がらない状態が続くと手術を検討することがあります。スポーツをしているなら肩が上がらないと、思うようなパフォーマンスを発揮することが難しくなるなど復帰が難しくなるかもしれません。 ただ、治療とはいえ、手術をするとなれば、その成否はもとより、患部にメスを入れることになり、復帰までの期間が延びてしまい、その間はトレーニングもできなくなる可能性もあります。 手術を受けるべきか?!悩ましいところです。 しかし近年、身体への負担が少なく、治療期間も短くて済む【再生医療】という選択肢があります。アスリートにとって朗報ですが、自由診療となり、健康保険が使えない点で検討が必要です。 再生医療は、「肩が上がらない」という場合の治療法としても、もちろん有効ですがスポーツ医療の分野でも大きな注目を集めています。 実際、有名なスポーツ選手が再生医療による治療によって短期間で復帰を果たしています。再生医療では、自分の細胞からとった幹細胞を患部に注射し、損傷した腱板を修復するという治療法が用いられます。 注意点としては、再生医療は新しい治療方法、先端治療法なので、一般的な病院で受けることができません。厚生労働省から認可を受けて再生医療を提供しているクリニックなどでの受診が必要です。 当院も厚生労働省から認可を受けて日本でもトップクラスの症例数がございますので、もしもお悩みなら、お気軽にご相談ください。親切丁寧にご説明させて頂きます。 再生医療 ・これまでできるようになった先端医療 ・手術を避けることができ、入院も不要 ・一般的な医療機関で受けることができない ・厚生労働省から許可を得た再生医療専門のクリニックを受診する必要性 まとめ・肩が痛い上がらない!原因と治療、病院は何科を受診すべきか? 肩が上がらないときに病院を受診するか、何科に行くべきか悩む人は多いと思います。基本的には、症状があるときには、原因究明、治療のためにはレントゲンやMRI、エコーなど検査が必要です。 すでに肩に何らかのトラブルが起きている可能性がありますから、なるべく早く医療機関、整形外科を受診しましょう。 早めの受診が早期治療につながり、その分、治癒も早まります。また、手術にかわる新たな治療法として再生医療という治療法も期待されています。 肩が上がらない、スポーツに復帰したい、早く治したいという方は、整形外科はもちろんですが、再生医療についても検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院
2020.02.23 -
- 肩
- 再生治療
「腕を上げると肩が痛くなる原因は?」 「20代でも四十肩・五十肩になる可能性はある?」 肩の痛みにお悩みの方の中には、上記のような疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。 20代の方が腕を上げると肩が痛いときは、複数の原因が考えられます。 本記事では、20代で肩に痛みが生じる主な原因や、症状に合わせた具体的な治療法について詳しく解説します。 肩の痛みに悩む方が症状を改善し、快適な生活を取り戻すために役立つ情報をまとめているので、ぜひ最後までご覧ください。 また、腕を上げたときの肩の痛みには、先端医療である再生医療による治療も選択肢の一つです。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、手術せずに肩の痛みを治療できる再生医療の治療法や症例を配信しています。 「肩の痛みが長引いている」「肩の痛みを早く治したい」という方は、ぜひこの機会に再生医療について確認してみてください。 20代で腕を上げると肩が痛い原因 20代でも腕を上げたときに肩が痛むのは珍しくありません。 以下では、腕を上げると肩が痛いときの原因として考えられる3つの理由について解説します。 肩関節周囲炎 肩腱板損傷(断裂) 頸椎椎間板ヘルニア それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。 肩関節周囲炎 20代で腕を上げると肩が痛くなる原因として、肩関節周囲炎が考えられます。 一般的には、四十肩・五十肩と呼ばれていますが、20代の方でも肩の痛みを引き起こす可能性があります。 肩関節には骨・軟骨・靭帯・腱板・関節包など多くの組織が存在しており、肩の酷使や加齢によって肩周辺の組織が衰え、炎症が起こると痛みにつながります。 腕を上げるときの肩の痛みや関節可動域の制限により、日常生活での動作に支障が出るのが特徴です。 肩腱板損傷(断裂) 20代で腕を上げると肩が痛くなる原因として、肩関節にある腱が損傷したり、断裂したりする肩腱板損傷(断裂)があります。 主に肩や腕をよく動かすスポーツで起こるリスクが高く、スポーツ外傷の一つとして有名です。 日常生活では、肩をぶつけたり、転倒時に手をついたりした際に肩に負荷がかかると肩腱板が損傷・断裂する可能性があります。 痛みを伴うケースや、痛みはないものの肩が上がらないケースなど、症状は人それぞれなので注意が必要です。 \肩腱板損傷の新たな治療法を解説/ https://youtu.be/bKupVfsXpHM?si=J6uv01sQ5TR5f9wq 頸椎椎間板ヘルニア 20代で腕を上げると肩が痛くなる原因として、頸椎椎間板ヘルニアの可能性もあります。 首の疾患ですが、神経が圧迫されることで首・肩・腕にしびれや痛みが生じる疾患です。 男女問わず発症する可能性があり、寝違えた程度の痛みから立てないほど強い痛みを伴うケースなど、症状の度合いには個人差があります。 肩の検査だけでは見つからないため、MRIやレントゲンで首の検査を行い、椎間板の脱出や神経の圧迫があるか確認されます。 20代でも肩の痛みにつながる生活習慣には注意が必要 20代でも肩の痛みにつながる生活習慣は、以下の通りです。 長時間のデスクワーク スマホの使いすぎ 猫背などの不適切な姿勢 運動不足 ストレスが溜まっている 睡眠不足 現代の生活では、上記のように肩に負担をかける動作が多くあります。 特に長時間のデスクワークやスマホの使用は、首が前に出る姿勢になりやすく、肩周辺に大きな負荷がかかります。 肩周辺の筋肉が緊張状態になることで血行不良を引き起こし、肩の痛みにつながる可能性があるため、注意が必要です。 適度に肩を回したり、姿勢を変えたりして、肩が緊張状態にならないように心がけましょう。 20代で腕を上げると肩が痛いときの治療法 20代で腕を上げると肩が痛い場合、症状に応じた治療法が必要です。 薬の服用やリハビリテーション 外科手術 本章では、手術を伴わない保存療法と外科手術の治療法について詳しく解説します。 薬の服用やリハビリテーション 20代で腕を上げると肩が痛い場合、一般的には痛み止めの服用やリハビリテーションなどの保存療法が検討されます。 保存療法は、手術を伴わない「薬物療法」「理学療法(リハビリ)」「運動療法」「装具療法」など、アプローチ方法はさまざまです。 20代の肩の痛みにおける薬物療法では、消炎鎮痛剤や筋肉の緊張を和らげる薬の服用によって痛みや炎症の緩和を図ります。 また、リハビリテーションは、肩周辺の筋力や柔軟性を強化することで肩の負担を軽減し、痛みの緩和を目的として行われる治療です。 専門家の指導のもと、ストレッチや肩周辺の筋肉を鍛えるエクササイズを通じて、再発防止や長期的な改善を目指しましょう。 外科手術 外科手術は、重度の肩の痛みや機能障害が続く場合に検討される治療法です。 肩関節周囲炎や肩腱板損傷が原因で、薬やリハビリでは改善が見られない場合に行われるケースがあります。 具体的な手術内容には、肩の痛みとなっている原因を取り除く手術(関節鏡手術)や、肩腱板の修復手術などが含まれます。 術後のリハビリテーションでは、肩の可動域と筋力を回復させるためのトレーニングを行うのが一般的です。 腕を上げると肩が痛くなる20代の方からよくある質問 腕を上げると肩が痛くなる20代の方からよくある質問と回答を紹介します。 腕を上げると肩が急に痛くなるのはなぜ? 四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)と肩腱板損傷の違い それぞれの質問について詳しく解説します。 腕を上げると肩が急に痛くなるのはなぜ? 20代で腕を上げると肩が急に痛くなるのは原因は、以下が考えられます。 肩関節周囲炎 肩腱板損傷(断裂) 頸椎椎間板ヘルニア いずれも40〜50代に好発する疾患ですが、長時間のデスクワークやスマホの使いすぎによって20代でも発症する可能性があります。 症状には個人差があり、軽度な痛みから腕が上がらないほど強い痛みが出るなど、度合いはさまざまです。 痛みが長引いている肩や、日常生活に影響が出るほど痛い場合は、早期に医療機関を受診しましょう。 四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)と肩腱板損傷の違い 四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)と腱板損傷の違いは、以下の通りです。 名称 症状 四十肩・五十肩(肩関節周囲炎) 肩周辺の組織が炎症を起こすことで痛みを感じる 肩腱板損傷 肩関節を安定させる4つの筋肉が損傷、断裂することで痛みを感じる それぞれ痛みの原因は異なりますが、症状は似ているため、四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)か肩腱板損傷かを自分で判断するのは難しいです。 四十肩・五十肩だと思っていたら、肩腱板損傷だったというケースも少なくありません。 肩に痛みや違和感を感じた場合は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが重要です。 20代で腕を上げると肩が痛いときは再生医療もご検討ください 20代で腕を上げると肩が痛いときは、肩関節周囲炎や肩腱板損傷、頸椎椎間板ヘルニアなど、さまざまな原因が考えられます。 いずれも放置すると症状が悪化し、日常生活に支障をきたす可能性もあるため、早めに医療機関を受診することが重要です。 肩の痛みが長引いている方や、肩の痛みを早く治したい方は、再生医療による治療も選択肢の一つとしてご検討ください。 再生医療は、患者様の細胞や血液を用いて、損傷した肩の再生・修復を図る治療法です。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、手術せずに肩の痛みを治療できる再生医療の治療法や症例を配信しています。 肩の痛みを改善し、生活の質を取り戻すためにも再生医療がどのような治療を行うのか確認してみてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2020.02.21 -
- 肩
- 腱板損傷
- 再生治療
「肩を動かすと痛い」「夜になるとズキズキして眠れない」といった、肩の不調が続いている場合、腱板損傷が原因かもしれません。 腱板損傷は40代以降に発症しやすいとされており、日常の些細な動作や加齢による変化でも引き起こされることがあります。 しかし「肩の痛みの原因って何があるの?」「腱板損傷ってどんな症状?」「どうすれば予防できるの?」と、疑問を抱えている方も多いのではないでしょうか。 本記事では、腱板損傷の主な原因だけでなく、症状が進行する前に早期発見・予防につなげる方法も解説しています。 腱板損傷は放置すると腱板断裂に進行するリスクもあり、日常生活に大きな支障をきたす恐れがあります。 「もしかして自分も腱板損傷かも」と感じている方は、ぜひ本記事を参考に、早期発見と適切な対処を行いましょう。 腱板損傷の原因とは|使いすぎ(オーバーユース)に注意が必要 腱板損傷は、以下のような原因によって引き起こされます。 変性(加齢など) 外傷性(転倒・打撲・事故など) オーバーユース(繰り返しの動作・スポーツ) 腱板損傷の詳細については、以下の記事でも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 加齢性変化(年齢) 腱板損傷の原因のひとつが、加齢による腱の変性(老化)です。 腱板は、肩甲骨と上腕骨をつなぐ4つの筋肉(棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)から構成されており、肩の安定性とスムーズな動作を支える重要な組織です。 しかし年齢を重ねると、以下のような組織の変化が起こります。 コラーゲン繊維の弾力性が低下 血流が悪化し、栄養や酸素の供給が不十分に 腱自体がもろくなり、損傷しやすくなる その状態で肩を使い続けると、日常の動作や軽い作業でも腱に小さな損傷が蓄積し、やがて断裂につながることがあります。 また腱板は40代から少しずつ傷みやすくなり、加齢とともに誰にでも腱板損傷を起こる可能性(※)があるので注意しましょう。 ※参照:MSDマニュアル「肩腱板損傷」 初期の段階では「肩に違和感がある」「少し痛む」といった症状にとどまることもありますが、進行すると夜間痛や腕の可動制限など、日常生活に支障をきたすケースも少なくありません。 加齢に伴う腱板の劣化の場合は、日頃からストレッチや適度な運動を心がけることで、ある程度予防が期待できます。 外傷性(転倒・打撲・事故など) 腱板損傷は加齢や使いすぎだけでなく、転倒・打撲・交通事故などの外傷が原因で突然発症するケースもあります。 このような外傷性の腱板損傷は、発症直後から痛みが強く、腕が上がらない・力が入らないといった症状が急激に現れるのが特徴です。 また以下のような状態が見られる場合は、早めに整形外科を受診し、身体診察・MRIなどで状態を確認することが大切です。 安静にしていても痛みが引かない 内出血や腫れがある 肩の動きに明らかな制限がある 外傷をきっかけにした腱板損傷は早期発見と早期治療が重要になるので、自己判断せずに速やかに医療機関へ受診しましょう。 オーバーユース(繰り返しの動作・スポーツ) 腱板損傷は、肩の使いすぎ(オーバーユース)によっても生じることがあります。 オーバーユースによる腱板損傷のリスクが高い動作・場面としては、以下のようなものが挙げられます。 野球やソフトボールの投球動作 テニス・バドミントンなどのサーブやスマッシュ動作 重量物を頭上に持ち上げる動作 水泳のクロールなど、腕を頭より上に繰り返し動かす運動 ※参照:MSDマニュアル「肩腱板損傷」 特にテニス、野球、水泳などの肩を頭より高く挙げた状態に保ったまま負荷をかけるため、腱板に強いストレスがかかります。 症状は、初めは軽い違和感や筋肉の張り程度であることが多いですが、そのまま使い続けると腱板断裂に進行するリスクもあるため、注意が必要です。 腱板損傷を防ぐための方法 腱板損傷を予防するために、日常生活の中で以下のような対策を意識してみましょう。 肩のストレッチ 適度な筋力トレーニング 同じ動作の繰り返しを避ける 腱板周囲の筋肉や関節が硬くなると、肩の動きに無理がかかり損傷のリスクが高まるのでストレッチで肩甲骨や肩関節の可動域を広げるようにしましょう。 また長時間の作業や肩に負担のかかるフォームに注意し、痛みが出たら無理に動かさず、休むことも大切です。 少し痛むだけだからと放置すると、炎症が進行して断裂に至るリスクもあります。 軽い痛みや動かしにくさを感じたら、整形外科を早めに受診し、画像検査(MRIやエコー)などで状態を確認しましょう。 腱板損傷に有効なトレーニング方法については、以下の記事でご紹介していますので、ぜひ参考にしてください。 【まとめ】腱板損傷の原因を知って早期発見・予防につなげよう 腱板損傷は、加齢による腱の変性(老化)・転倒や打撲などの外傷・肩の使いすぎなど、複数の要因が重なって発症します。 特に40代以降は腱板の組織が弱くなりやすく、日常の些細な動作でも損傷を起こすリスクがあります。 発症を防ぐためには、以下の点を意識しましょう。 肩の柔軟性を保つストレッチを取り入れる 適度な筋力トレーニングを行う 肩に違和感があれば早めに状態を確認する 肩の不調をそのままにしておくと、腱板断裂や痛みが強くなる・腕が上がらなくなるなど、日常生活に影響が出ることもあります。 気になる症状があれば、無理せず整形外科を受診し、早めに対処しましょう。 また当院(リペアセル)では症例などの情報に関する詳細についてLINEでも解説していますので、肩に違和感を感じている方は、ぜひ参考にしてください。
2020.02.19 -
- 免疫細胞療法
- 肝疾患
- 再生治療
日常的にアルコールを摂取している方にとって、アルコール性肝硬変のリスクは他人事ではありません。 肝硬変は肝機能が低下するほか、さらに悪化すると肝性脳症などの合併症を引き起こす可能性も高まります。 しかし「アルコール性肝硬変は改善できるのか?」「完治は難しいと聞くけど、どうすれば進行を止められるのか?」 と不安に感じている方も多いのではないでしょうか。 本記事では、アルコール性肝硬変の完治の可能性や、合併症の対処法について解説します。 末期症状や合併症についての詳しい解説もしていますのでご覧ください。 【結論】アルコール性肝硬変の完治こそ難しいが、進行の抑制は可能 アルコール性肝硬変まで進行してしまうと、元の健康な肝臓に戻る(完治)ケースは極めて難しいです。 ※参照:全国健康保険協会 ただし、病状の悪化を抑えつつ、ある程度の肝機能を維持しながら日常生活を送ることは可能です。 アルコール性肝硬変の進行を抑制するためには、禁酒が重要です。アルコール依存症になっている場合は、専門医に相談し、早期に治療を開始しましょう。 また、併せて生活習慣の改善も大切です。脂質や塩分を抑え、タンパク質豊富な食事を心がけてください。 肝硬変になる前の脂肪肝の場合は、禁酒や生活習慣の改善が期待できます。 肝臓における生活習慣の見直し方法などについては、以下の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 アルコール性肝硬変に至る進行ステップ アルコール性肝硬変は、突然発症する病気ではありません。 長期間の飲酒を続けることで肝臓は徐々にダメージを受け、以下のように段階を経て進行していきますので、各ステージで適切な対応を取ることが重症化を防ぐ鍵となります。 アルコール性脂肪肝 初期 肝臓に脂肪が多い状態 節酒・減量で改善 長く放置した場合や重度の場合は肝炎や肝硬変に進行 アルコール性肝炎 肝機能が低下 発熱・腹痛・下痢・嘔吐などの症状 アルコール性肝硬変 末期 肝細胞が変形して縮み、正常な機能が大きく損なわれる 栄養が不足して痩せていくが、おなかは腹水が溜まり膨らむ 吐血、昏睡の危険性が高まる 初期のアルコール性肝炎は、目立った症状がないのが特徴です。 禁酒・節酒を行わずアルコールの摂取を続けると、アルコール性肝炎や肝硬変を発症する可能性が高まります。 アルコール性肝炎の中でも、重症になると多臓器不全や意識障害を伴う場合があり、劇症肝炎と呼ばれます。 また、多量の飲酒によってアルコール性肝障害が進行すると、肝がんを発症するリスクも高まります。 ※参照:国立がん研究センター「肝がんの原因・症状について」 アルコール性肝硬変の末期症状と合併症の対処法 アルコール性肝硬変が重症化すると、以下のようなさまざまな症状や合併症を引き起こします。 腹水 吐き気・嘔吐 息切れ 食欲不振 腹部の膨張など 肝性脳症 手が震える 注意力の低下 性格の変化 昏睡など 食道動脈瘤 食道の静脈瘤に血液が溜まりこぶのようなものができる 破裂すると吐血・消化管出血などのリスクがある それぞれの合併症の対処法について詳しく紹介します。 腹水 腹水の対処法は、主に3つあります。 食事療法 利尿剤 腹水穿刺 腹水の発生・悪化を防ぐためには、食塩摂取量の制限が基本です。 塩分は体内に水分を保持する性質があることで過剰摂取すると腹水の悪化につながるため、塩分は1日に5~7g※にしましょう。 ※参照:日本消化器病学会・日本肝臓学会「肝硬変診療ガイドライン 2020(改訂第 3 版)」2020年発行 また、腹水を体外へ排出するために、利尿剤(尿量を増やす薬)が処方されることがあり、体内に余分な水分が蓄積するのを防ぎます。 腹水が大量にたまり、腹部膨満や呼吸困難、食欲不振などの症状が強く現れる場合には、腹水穿刺(ふくすいせんし)という処置が行われます。 このように腹水は単なる症状ではなく、肝硬変の機能が低下した段階に入っているサインです。 進行を防ぐには断酒・栄養管理や、内科的・外科的治療などを組み合わせて全体的に病態のコントロールをすること必要です。 肝性脳症 肝性脳症とは、肝機能の低下により体内の有害物質(特にアンモニア)が解毒されずに脳へ到達し、意識障害や神経精神症状を引き起こす合併症です。 治療の基本は、主に以下の通りです。 誘因の除去 栄養療法 薬物療法 肝性脳症は、以下のような特定の誘因をきっかけに急激に悪化することが多いため、まずはそれらを的確に見つけ出し、排除することが最優先です。 便秘 タンパク質の過剰摂取 消化管出血 感染症 脱水・電解質異常 利尿薬の過剰投与 ※参照:J-Stage「日本内科学会雑誌第111巻第1号」 かつてはタンパク質制限が推奨されていましたが、現在は過度な制限は予後を悪化させるとされ、適正なタンパク質摂取の維持が重要とされています。 また薬物療法では腸内アンモニアの生成・吸収を抑えることを目的とした治療が中心になります。 肝性脳症は肝硬変が進行しているサインであり、放置すると昏睡や死亡に至ることもある重大な状態です。 しかし、誘因の早期除去・適切な栄養と薬物管理により、再発予防が期待できます。 ただし自己判断での食事制限はリスクも大きいため、医療機関と連携しながら治療を継続しましょう。 食道静脈瘤 食道静脈瘤は、肝硬変によって肝臓内の血流が悪くなり、門脈圧(門脈内の血圧)が上昇することで、食道の静脈が異常に膨らんだ状態です。 破裂すると大量吐血や消化管出血を引き起こし、命の危険が伴う深刻な状態になります。 破裂を未然に防ぐ、あるいは破裂後の止血を行うために、主に以下の2つの内視鏡的治療が用いられます。 食道静脈瘤硬化療法(EIS) 内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL) 食道静脈瘤硬化療法(EIS)は、内視鏡を使って食道静脈瘤に硬化剤(血管を固める薬)を注入し、静脈瘤を閉塞させる方法です。 瘤そのものに直接作用するため、再発リスクが比較的低いとされていますが、処置の際の合併症や身体への負担がやや大きいという側面もあります。 一方で、内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)は内視鏡で静脈瘤を確認し、ゴムバンドで結紮(縛る)することで血流を遮断し、壊死・脱落させることで瘤を除去する治療法です。 患者の病態や静脈瘤の状態に応じて治療方法が異なるため、専門医と相談しながら治療方針を決定します。 アルコール性肝硬変の初期症状と早期発見のポイント アルコール性肝硬変の初期症状と早期発見のポイントは、以下の通りです。 初期症状|倦怠感や食欲不振など 肝機能検査(AST・ALT・γ-GTPなど)での早期発見 早期発見のための自己チェック 検査を欠かさない、自覚症状を見逃さない2点が重要です。 初期症状|倦怠感や食欲不振など 肝硬変の初期症状として、以下のようなものがあります。 慢性的な倦怠感 食欲不振 突然の食欲低下や慢性的な倦怠感といった症状が続く場合、肝炎や肝硬変の可能性が考えられます。 肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれるように、自覚症状が現れにくく、気づいたときには病気が進行しているケースも少なくありません。 しかし、肝硬変へと進行する前の肝炎の段階で異変に気づき、早期に受診・治療を開始すれば、回復の可能性が期待できます。 気になる症状がある場合は、自己判断せず、早めに医療機関を受診しましょう。 肝機能検査(AST・ALT・γ-GTPなど)での早期発見 肝臓の異常は自覚症状が出にくいため、血液検査による早期発見が重要です。 AST(GOT)・ALT(GPT)・γ-GTPといった酵素の数値は、肝機能の状態を把握する基本的な指標です。 AST ・肝細胞に含まれる酵素で、肝臓にダメージがあると血液中に漏れ出し、数値が上昇します。 ・ALTは肝臓に特化しているため、肝炎などの診断に役立ちます。 ALT γ-GTP ・胆道や解毒機能に関わる酵素で、数値が高いと肝臓や胆道に何らかの異常がある可能性がある ASTやALTという酵素の数値を測る検査です。幹細胞が破壊されると血液中に控訴が漏れ出し、ASTやALTの数値が高くなります。 γ-GTPは胆道から分泌される酵素で、肝臓の解毒作用に深く関連しています。過度な飲酒や肝硬変、肝臓がんや胆石、胆管がんなどが原因で数値が高くなる可能性があります。 また、服用している薬の副作用によっても数値が上がるケースがあるので、医師に相談して薬の量を減らすなどの対策が必要です。 早期発見のための自己チェック 早期発見のため、普段からご自身の体調に気を配るようにしましょう。 肝硬変や肝炎のチェックポイントをご紹介します。以下の特徴に当てはまっている場合、肝炎などの可能性があります。 疲労感 倦怠感 食欲不振 吐き気 むくみやすい 肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、症状がない場合も多いです。人によっては疲労感や食欲不振などの症状が現れます。 もし原因不明の疲労感や吐き気がある場合は、医師に相談し適切な治療を受けましょう。 アルコール性肝硬変の治療 アルコール性肝硬変の治療法は、主に5つあります。 断酒 薬物療法 食事療法 肝移植 再生医療 アルコール性肝硬変の治療では、断酒が重要です。肝硬変の進行抑制はもちろん、肝機能の回復も期待できます。 薬物療法では、ビタミン剤やアミノ酸製剤が処方されます。肝臓保護や症状の緩和が目的です。薬物療法は完全な回復を目的とした治療法ではありません。 食事療法では脂肪分の少ない食事が推奨されます。ビタミンやミネラルを積極的にとりましょう。 肝臓の機能が著しく低下している場合、肝移植が検討されます。 再生医療は、低下した肝機能を改善できる可能性があります。肝硬変以外にも、脂肪肝においては血流促進による疲れやすさの改善などに寄与する可能性があるとされています。 【まとめ】アルコール性肝硬変になっても諦めず症状の緩和を目指して治療に臨もう アルコール性肝炎は、完治は困難ですが進行の抑制は可能です。 断酒や食生活の見直し、運動習慣をつけると肝機能の改善が期待できます。 アルコール性肝硬変は、合併症を引き起こすリスクも高まるため、普段の節酒やバランスの良い食事が大切です。 肝硬変を予防するため、普段から体調に気を配り、検査を受けるようにしましょう。 アルコール性肝硬変の治療法として、再生医療の選択肢もあります。患者さまの細胞を利用した治療法のため、拒否反応のリスクが低い安全な治療方法です。 再生医療については、当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。
2020.02.18 -
- 肩
- 再生治療
スイングショルダー(ゴルフ肩)の症状が治らず、悩んでいる方はいませんか。スイングショルダーとは、ゴルフをプレーする際の動作によって起こる肩関節周囲の炎症です。 ゴルフを正しくない姿勢でプレーしたり、過度に打ちっぱなしを行ったりすると、スイングショルダーになりやすいため注意が必要です。 本記事では、スイングショルダーの原因や治療について紹介します。スイングショルダーの原因や治療法を理解して、ゴルフ肩を治しましょう。 この記事を読むとわかること スイングショルダーになる原因 スイングショルダーの治療法 ゴルフ肩(スイングショルダー)とは? ゴルフ肩(スイングショルダー)とは、ゴルフのプレーによって生じる肩関節周囲の損傷です。ゴルフのスイング動作は、肩周囲の筋肉の伸張、収縮を繰り返します。 筋肉や関節に大きな負担がかかると肩関節周囲が損傷し、疼痛(とうつう)やしびれなどの症状が現れます。 スイングショルダーの症状が出た場合は、無理してプレーせずに治療を受けるのが大切です。 ゴルフ肩(スイングショルダー)の原因となる疾患は? ゴルフ肩(スイングショルダー)の原因となる疾患の具体例は、以下のとおりです。 腱板損傷 腱板断裂 肩峰下インピンジメント 上腕二頭筋腱損傷 変形性関節症 肩関節の不安定性 ゴルフのスイング動作により引き起こされた、肩周囲の関節や腱の損傷は、スイングショルダーに分類されます。 ゴルフ肩(スイングショルダー)の主な症状 ゴルフ肩(スイングショルダー)の主な症状は、以下のとおりです。 肩甲骨内側の疼痛 肩から腕にかけてのしびれ感 首のだるさ 肩甲骨周りの可動域制限 スイングショルダーの人は、利き腕と反対側の肩が下がっているのが特徴です。症状がひどくならないうちに、治療を受けましょう。 ゴルフ肩(スイングショルダー)になりやすい人 ゴルフ肩(スイングショルダー)は、スイング時の姿勢が崩れていたり、頻繁にゴルフを行ったりする人がなりやすいといわれています。スイング動作を無理に行った場合は、肩周囲に大きな負担がかかります。 トップの位置を高く上げ過ぎたり、グリップに力を入れ過ぎたりすると、ゴルフ肩になる可能性があるため注意が必要です。猫背の人や股関節が硬い人も、スイング動作の際に上手に体を動かせず、全身に大きな負担がかかります。 スイングショルダーの症状が悪化しないよう、ゴルフスイングの姿勢だけではなく、普段から姿勢を意識して過ごしましょう。 ゴルフ肩(スイングショルダー)の治し方 ゴルフ肩(スイングショルダー)の治し方は、主に以下の3つです。 安静にする 鎮痛消炎剤での症状の緩和 専門家による治療を受ける ゴルフ肩(スイングショルダー)は、間違った知識で対策するとさらに症状を悪化させてしまう可能性があるため、医療機関で治療を受けるのがおすすめです。 安静にする ゴルフ肩(スイングショルダー)を治すためには、まず安静にしましょう。スイングショルダーの症状がある場合は、無理して動かさないようにし、筋肉を休ませてください。 スイングショルダーは、筋肉や関節の無理な動きが原因で起こります。誤った姿勢でスイングし続けたり、ゴルフを過度にやりすぎたりすると、さらに症状が悪化します。 ゴルフを続けるためにも、スイングショルダーの症状が落ち着くまで十分に休息をとりましょう。 鎮痛消炎剤での症状の緩和 ゴルフ肩(スイングショルダー)の治し方に、鎮痛消炎剤を用いて症状の緩和を行う方法があります。鎮痛消炎剤には、ゲルやローション、湿布などさまざまな形態があります。 疼痛や腫れなどの症状が出現したら、すぐにプレーをやめてアイシングをし、患部の炎症を抑えてください。 鎮痛消炎剤には症状を和らげる作用があります。しかし、スイングショルダーが完治するわけではありません。症状が悪化する前に専門家に相談し、早めに治療を受けましょう。 専門家による治療を受ける ゴルフ肩(スイングショルダー)になった場合は、専門家による治療を受けることが大切です。専門家は、患者さんの症状に合わせて、適切な治療法を提案してくれます。 安易にストレッチを行い症状が悪化すると、競技復帰までに時間がかかります。適切な治療を早期から始め、症状の悪化を防ぎ回復を早めましょう。 ゴルフ肩(スイングショルダー)から競技復帰までの期間とプロセス ゴルフ肩(スイングショルダー)になった場合は、競技復帰までに3〜6カ月の期間が必要です。症状の程度や治療開始スピードによって、治癒にかかる期間は異なります。 復帰までのプロセスは、まず痛みを軽減させるために安静や薬物療法を行います。症状が和らいだ後には、肩周りの筋力を強化し、可動域の改善を目的としたリハビリを開始する流れです。 治療開始が遅れたり、重度の症状が出現したりしたときは、回復に6カ月以上の期間が必要な場合もあります。重度のスイングショルダーは、外科的治療を行う可能性もあるため、痛みを感じたら早めに医療機関を受診しましょう。 ゴルフ肩(スイングショルダー)の予防ケア ゴルフ肩(スイングショルダー)を予防できるケア方法には、以下の4つがあります。 肩関節周りの筋力強化 スイングフォームを見直す 軽い負荷から再開 ゴルフをする前にストレッチをする スイングショルダーになった経験がある人も、再発防止のために予防ケアを行うことが大切です。 肩関節周りの筋力強化 ゴルフ肩(スイングショルダー)の予防ケアの1つに、肩関節周りの筋力強化があります。肩関節周りの筋力を強化すると、スイング動作で使う筋肉や関節を上手に動かせます。 「ゴルフでは、肩関節周りだけでなく全身の筋肉を使うため、全体をバランスよく鍛えると予防に役立ちます。スクワットやプランクなどの筋力トレーニングを行い、筋力の強化を目指しましょう。 スイングフォームを見直す ゴルフ肩(スイングショルダー)の予防ケアに、スイングフォームの見直しがあります。スイングフォームを見直すと、筋肉や関節を正しく使えているかを確認できます。 以下の2つのポイントを意識し、スイングフォームを正しい姿勢に直しましょう。 手首に力を入れない 右打ちの場合はトップの位置を左手で押し込まない 正しいフォームでスイングを行えば、肩周囲に大きな負担がかかりません。 軽い負荷から再開 ゴルフ肩(スイングショルダー)の再発を予防するために、負荷が軽い動作から再開しましょう。負荷の軽い運動から再開すると、体にかかる負担を軽減できます。 ゴルフは全身を使うスポーツであるため、体への負荷が必然的に大きくなります。負担の少ない動きで体を徐々に慣らし、負荷が大きくなっても対応できる体をつくりましょう。 ゴルフをする前にストレッチをする ゴルフ肩(スイングショルダー)を予防するには、ゴルフ前にストレッチを行うのが効果的です。ゴルフをプレーする前にストレッチをすると、筋肉がほぐれ体を柔軟に動かせます。 肩甲骨のストレッチ手順 1.胸を張り、大きく背伸びをする 2.挙げた手を横に移動させ、肩の高さまで下げる 3.10秒キープ 4.手のひらを上に向けて両肘をゆっくり近づける 5.1~4を3回繰り返す ストレッチは筋肉の伸びを意識して行うことが大切ですが、無理に動かすと体を痛めるリスクもあります。痛みを感じない程度に体を伸ばしましょう。 ゴルフ肩(スイングショルダー)の治し方まとめ ゴルフ肩(スイングショルダー)は、肩関節やその周囲の筋肉・腱に負担がかかり発症します。繰り返しのスイング動作や無理なフォームが原因となり、痛みや可動域の制限を引き起こします。 治療ではまず、痛みや炎症を和らげるため安静にするのが大切で、必要に応じて専門医の診察を受け、リハビリや治療を進めていきます。 また、近年注目されているPRP療法(多血小板血漿療法)も効果的な選択肢です。副作用のリスクが低く、早期回復が期待できるため、手術を避けたい方や再発を防ぎたい方におすすめです。 PRP療法をご検討の方は、ぜひ当院へお気軽にご相談ください。
2020.02.17 -
- 免疫細胞療法
「大人になっても毎月のように風邪をひくのはなぜ?」 「毎月風邪をひいてしまうのは何かの病気?」 毎月のように風邪をひいたり、日常的に体調が優れないことが多い方は、免疫力が低下している可能性があります。 【免疫力が低下する原因】 食生活(栄養バランス)の乱れ 飲酒・喫煙 運動不足 睡眠不足 過度なストレス ウイルスや細菌の感染から体を守る免疫力が低下する原因は多岐に渡るため、急に風邪をひきやすくなった原因を特定することは難しいでしょう。 風邪をひきづらい体づくりに効果的な免疫力を高める方法についても解説しているので、ぜひ参考にしてください。 また、当院リペアセルクリニックでは、患者さま自身の免疫細胞を採取・培養して免疫力向上を目指す免疫細胞療法をご提供しています。 >>免疫細胞療法に関する詳細はこちら 「毎月風邪をひいて困っている」「免疫力を高めたい」という方は、ぜひ当院までご相談ください。 大人が毎月のように風邪をひいてしまう理由 大人が毎月のように風邪をひいてしまう主な理由は免疫力の低下です。 免疫力とは、体内に侵入した異物に対する排除能力の高さです。 免疫力が高い人は風邪などの病原菌に感染しても、病原菌が増殖する前に撃退できます。 一方で免疫力が低下している人は、病原菌の撃退に時間がかかり、繰り返し風邪をひいてしまう場合があります。 大人の免疫力が下がる主な要因を下記にまとめました。 【大人の免疫力が下がる主な要因】 食生活の乱れ 睡眠不足 ストレス 飲酒や喫煙習慣 毎月の風邪にお困りの方は、免疫力の低下や病気が隠れている可能性を疑ってみましょう。 【大人向け】毎月風邪をひいてしまう主な原因 毎月風邪をひいてしまう主な原因を紹介します。 【大人が毎月風邪をひいてしまう主な原因】 栄養バランスの偏り 飲酒・喫煙 運動不足 睡眠不足 過度なストレス 毛細血管機能の低下 風邪と免疫力には密接な関係があります。免疫力を下げてしまう生活習慣を紹介するので、一つずつみていきましょう。 栄養バランスの偏り 毎月風邪をひく大人の多くに見られるのが、栄養バランスの偏りです。 コンビニ食やファストフードに頼りがちの方は、必要な栄養素が不足します。 とくに、ビタミンC・ビタミンD・亜鉛などは免疫機能の維持に重要な栄養素で、不足すると体の防御機能が低下し、毎月風邪をひきやすくなります。 毎日の食事で野菜・果物・タンパク質をバランスよく摂取すれば、免疫力が高まり風邪をひきにくい体質づくりにつながります。 毎月風邪をひく大人が摂取するべき栄養素 毎月風邪をひく大人の方が積極的に摂取したい栄養素を紹介します。 具体的な栄養素と食品を下記にまとめました。 主な働き 栄養素 主な食品 抗酸化作用がある ビタミンC ビタミンE ポリフェノール パプリカ、キウイ、ブロッコリー たまご、アーモンド、大豆 リンゴ、ブドウ、コーヒー、緑茶 傷ついた細胞の修復エネルギーをつくる ビタミンB1 パントテン酸 豚肉、赤身肉、大豆 鶏レバー、鶏ささみ、卵、魚類 炎症を抑える ビタミンB12 ω-3脂肪酸 あさり、しじみ、サバ、さんま サケ、まぐろ、かに 食べる量にお悩みの方は、まずは1日350g以上の野菜の摂取を目標にしてみましょう。350gは、大人の両手3杯程度です。 生活習慣病などを予防し健康な生活を維持するためには、1日350g※の野菜の摂取が推奨されています。 ※出典:厚生労働省「健康日本21(第二次)の推進に関する参考資料」 意識的に栄養を摂るのが難しいと感じる方には、再生医療の免疫細胞療法も選択肢のひとつです。再生医療とは、自身の再生する力を活かした治療です。 当院リペアセルクリニックでも免疫力を高めるための治療を行っていますので、興味のある方はお気軽にご相談ください。 飲酒・喫煙 過度の飲酒や喫煙は、毎月風邪をひく大人の原因となります。 アルコールは免疫系を抑制し、体の防御機能を低下させます。毎日の習慣的な飲酒は要注意です。 喫煙は呼吸器系に直接的なダメージを与え、ウイルスや細菌の侵入を容易にします。さらに、血液の循環を悪化させて体全体の免疫機能を低下させます。 毎月風邪をひく大人は飲酒量を制限し、禁煙を検討しましょう。 運動不足 運動不足も、毎月風邪をひく大人の主な原因の一つです。 適度な運動は免疫系を活性化し、体の防御機能を高めます。とくに有酸素運動は血液循環を改善し、免疫細胞の活動を促進します。 しかし、デスクワークが中心の現代社会では、運動不足に陥りやすいのが現状です。 毎日30分程度のウォーキングや軽いジョギングなど、無理のない範囲で運動の習慣化が大切です。 運動習慣をつけることで、免疫力が向上し、毎月風邪をひく頻度が減少する可能性が高まります。 また、運動は精神的なストレス解消にも効果があり、総合的な健康増進につながります。 睡眠不足 毎月風邪をひく大人に多いのが、慢性的な睡眠不足です。 睡眠は体の回復と免疫系の強化に不可欠です。とくに、深い睡眠(ノンレム睡眠)の時間帯に、体内では免疫細胞の生成と活性化が行われます。 仕事や家事に追われ、十分な睡眠時間を確保できていない大人が多いのが現状です。 理想的な睡眠時間は個人差がありますが、一般的に7〜8時間程度が推奨されています。 質の良い睡眠を取るためには就寝時間を一定にする、寝る前のスマートフォン使用を控える、寝室の環境を整えるなど工夫してみましょう。 過度なストレス 過度なストレスは毎月風邪をひく原因の一つです。 ストレスが長期間続くと、体内でストレスホルモンが過剰に分泌され免疫機能が低下します。 その結果、ウイルスや細菌に対する抵抗力が弱まり、風邪をひきやすくなります。 ストレス解消法は個人によって異なりますが、趣味の時間を持つ・瞑想やヨガを行う・友人と交流するなど、自分に合ったリラックス方法を見つけることが大切です。 また、仕事や生活のバランスを見直し、過度な負担を避けることも欠かせません。 ストレス管理を適切に行うことで免疫力が回復し、毎月風邪をひく頻度を減らせるでしょう。 毛細血管機能の低下 毎月風邪をひく大人に見られる原因の一つに、毛細血管機能の低下があります。 毛細血管は体中の細胞に酸素や栄養を届け、不要な物質を排出する重要な役割を果たしています。 毛細血管の機能が低下する理由は、主に加齢と生活習慣の乱れです。 毛細血管機能が低下すると体の隅々まで十分な栄養が行き渡らず、免疫細胞の活動も鈍くなります。 その結果、体の防御機能が弱まり毎月風邪をひきやすくなります。 毛細血管機能を改善するには、適度な運動・バランスの良い食事・十分な睡眠が効果的です。 とくに、ビタミンCやビタミンEなどの抗酸化物質を含む食品の摂取で毛細血管の健康を保てます。 毛細血管機能の改善で、全身の血液循環が良くなり免疫力向上に期待できます。 風邪をひきやすい体質・環境セルフチェック 風邪をひきやすい体質や環境のセルフチェックを紹介します。 免疫力は、体質や生活習慣によって変化します。当てはまる項目がないかみていきましょう。 セルフチェック項目に該当する方は、身体的ストレスや精神的ストレスをためないようにして、生活環境を整えてみましょう。 大人が風邪をひかないための対策 大人が風邪をひかないための対策について詳しく解説します。 【大人が風邪をひかないための対策】 免疫力を高める うがい・手洗いの徹底 湿度管理を徹底する 予防接種を受ける できることから日常生活に取り入れてみましょう。 免疫力を高める 免疫力を高めるために大切なのは、生活習慣を見直すことです。 生活習慣を見直すポイントを以下にまとめました。 【生活習慣を見直すポイント】 適度な運動と休養のバランスをとる 体を温める(食べものを含め、冷やさない工夫) ストレスを減らす 腸内環境を整える 暴飲暴食に注意し、食事はよく噛む 睡眠をしっかりとる 栄養バランスの良い食事をとる とくに睡眠不足に心当たりがある方は見直してみましょう。 免疫細胞は深い睡眠中に生成されるので、睡眠が不足していると免疫細胞が減少し免疫力が低下しかねません。 また、食事に気を配るのもおすすめで野菜はもちろん肉、魚、卵、大豆製品などの良質なたんぱく質の摂取を心がけましょう。 免疫力を高める免疫細胞療法とは 免疫細胞療法とは、自身の免疫細胞を採取・培養し、数を増やしてから体内に戻すことで免疫力を高める治療法です。 風邪の原因となるウイルスや細菌だけでなく、がん細胞に対しても強い攻撃能力を持ったNK細胞を活性化させることで、風邪をひきにくい体づくりをサポートします。 患者さま自身の血液から採取した免疫細胞のみを使用するため、アレルギーや拒絶反応などの副作用リスクが少ない点が強みです。 入院や手術が不要なので、日常生活を送りながら治療を受けられるとして近年注目されています。 「毎月のように風邪をひいて困っている」「免疫細胞療法について詳しく知りたい」という方は、ぜひ当院リペアセルクリニックまでご相談ください。 うがい・手洗いの徹底 うがいと手洗いは毎月風邪をひく大人にとって重要な予防策で、体内へのウイルスや細菌の侵入を防ぐ効果があります。 うがいは、喉の粘膜に付着したウイルスを洗い流し、手洗いは接触によって手に付着したウイルスを除去します。とくに外出後や食事前には行うようにしましょう。 手洗いの際は石鹸を使用し、指の間や爪の周りまで20秒以上洗うのが重要です。 アルコール消毒液は一部のウイルスや細菌には効果がありませんが、手洗いやうがいと併用すると感染リスクを下げられるのでおすすめします。 湿度管理を徹底する 適切な湿度管理も、毎月風邪をひく大人にとって有効な予防策の一つです。 乾燥した環境はのどや鼻の粘膜を乾燥させ、ウイルスや細菌の侵入を容易にするためです。 理想的な室内湿度は50~60%程度とされています。 加湿器の使用や濡れタオルを干すなどの方法で、適切な湿度を保つようにしましょう。 冬場は暖房の使用により室内が乾燥しやすいので注意が必要です。 また、湿度が高すぎるとカビやダニの繁殖の原因となるので、過度な加湿には注意しましょう。 予防接種を受ける 毎月風邪をひく大人の方は、予防接種を検討してみましょう。 とくにインフルエンザの予防接種は、毎年の摂取が推奨されています。 インフルエンザウイルスは毎年少しずつ変異するため、その年の流行が予想されるウイルス株に対応したワクチンが開発されます。 予防接種を受けると、インフルエンザに感染するリスクを低減できます。 感染しても症状が軽くなる可能性がある点も見逃せないメリットです。 毎月風邪をひく大人からよくある質問 毎月風邪をひく大人の方々からは、さまざまな疑問や不安の声が寄せられます。 よくある質問に対して医師の観点から回答しています。 【毎月風邪をひく大人からよくある質問】 毎月風邪をひく要因となる病気はありますか? 毎月風邪をひく大人におすすめの検査は? 風邪をひいてしまった際の対処法は? 急に風邪をひきやすくなったのはなぜ? 自身の健康状態や適切な対策を確認しましょう。 毎月風邪をひく要因となる病気はありますか? 毎月風邪をひく要因の中には単なる風邪ではなく、なんらかの基礎疾患が隠れている可能性があります。 【風邪症状を伴う主な基礎疾患】 慢性副鼻腔炎 慢性気管支炎 気管支喘息 自己免疫疾患 甲状腺機能低下症 HIV感染症 白血病 体調に不安のある方は、医療機関を受診しましょう。 毎月風邪をひく大人におすすめの検査は? 毎月風邪をひく大人の方は、総合的な健康状態を確認できる検査がおすすめです。 【おすすめの検査】 血液検査 免疫検査 胸部レントゲン(X線)検査 アレルギー検査 甲状腺機能検査 検査の必要性については、医師と相談の上で決定しましょう。 風邪をひいてしまった際の対処法は? 風邪をひいてしまった際の対処法は以下の通りです。 【風邪をひいてしまった際の対処法】 十分な休養をとる 水分補給を心がける 栄養バランスの良い食事を摂る 市販の風邪薬は用法・用量を守り適切に使用する 部屋の湿度管理をする 症状が重い場合や、高熱が続く場合は早めに医療機関への受診をおすすめします。 また、周囲への感染を防ぐためマスクの着用やこまめな手洗いを心がけましょう。 急に風邪をひきやすくなったのはなぜ? 急に風邪をひきやすくなった方は、生活習慣の乱れや日々のストレスによって免疫力が低下していることが考えられます。 免疫力が低下することで、風邪の原因となるウイルスに感染しやすくなるため、子供だけでなく大人も風邪を引きやすくなります。 風邪をひきやすくなった場合は、バランスの良い食事や運動習慣を意識し、免疫力を高めるための対策を実施しましょう。 また、手洗い・うがいなどの基本対策や、室内の湿度を管理するなど生活環境を整えることも重要です。 毎月ひいてしまう風邪にお困りならリペアセルクリニックに相談ください 免疫力が低下すると日常的に風邪をひきやすくなるだけでなく、免疫力の低下に伴い合併症を引き起こす可能性もあります。 毎月のように風邪をひいたり、日常的に体調が優れないことが多い方は、免疫力が低下する原因を理解しておきましょう。 【免疫力が低下する原因】 食生活(栄養バランス)の乱れ 飲酒・喫煙 運動不足 睡眠不足 過度なストレス 免疫力が低下している状態は、風邪の原因となるウイルスや細菌に感染しやすくなるため、早めに対策することをおすすめします。 効果的に免疫力を向上させたい方は、生活習慣の改善と合わせて免疫細胞療法を検討しましょう。 当院リペアセルクリニックでは、患者さま自身の免疫細胞を採取・培養して免疫力向上を目指す免疫細胞療法をご提供しています。 >>免疫細胞療法に関する詳細はこちら 「毎月風邪をひいて困っている」「免疫細胞療法について詳しく知りたい」という方は、ぜひ当院までご相談ください。
2020.02.16 -
- 肩
肩が痛くて眠れずに、原因や対処法が分からず悩んでいる方もいるかと思います。 肩の痛みの原因は肩こりだけではなく四十肩や五十肩などの肩周辺の炎症、疾患などが考えられます。 夜眠れず日常生活に支障をきたす場合は、肩の痛みを和らげる対処法を行うことで痛みが和らぐ可能性があります。 ただ、肩の痛みを放置しておくと重い症状となる可能性があるため、注意が必要です。 この記事では肩の痛みの対処法や原因だけでなく、再生医療による治療も紹介していますので、参考にしてください。 肩が痛くて眠れない際の対処法 肩が痛くて眠れない際の対処法は、ストレッチや肩を温めるなどいくつかあります。 ストレッチで肩回りをほぐす 肩周辺を温める・冷やす 寝るときの姿勢を見直す 鎮痛剤や湿布薬で痛みを和らげる 寝る時の姿勢では肩の関節に負荷がかからないようにすることが重要です。 ここではご自身でできる対処法を紹介しますので、参考にしてください。 ストレッチで肩回りをほぐす 肩の痛みは軽い運動やストレッチなどで肩周りをほぐすことが大切です。 肩の痛みは肩関節や肩甲骨からくるものが多く、デスクワークなど座った状態では肩関節や肩甲骨の血行が悪くなり、肩の痛みとなることがあります。 肩を回すだけでなく、肩甲骨周りのストレッチも取り入れることで、肩周りをほぐすのもおすすめです。 ただし、無理なストレッチは肩の痛みを悪化させる可能性もあるため、適度に行いましょう。 肩周辺を温める・冷やす 肩の痛みには、原因や症状に応じて温めたり冷やしたりしましょう。 肩の痛みが出た直後は強い炎症状態であるため、患部を冷やして炎症を抑えるのが効果的です。 慢性的な肩の痛みや、いつ始まったか分からない長引く肩の痛みには、筋肉が硬くなっている場合は患部を温めます。 しかし、痛みの症状がはっきり分からない状態で判断するのは、痛みが悪化する原因となるので、医師に相談してください。 寝るときの姿勢を見直す 寝るときの姿勢を見直すことで、肩の痛みを緩和できる可能性があります。 仰向けで寝る場合は、肩から肘にかけてタオルや枕を使用し、肩や腕の高さを調整することで肩の負担を減らすことが大切です また、横向きで寝る場合は、肩の痛みがない方を下にして、抱き枕や毛布などを使用して、抱く姿勢で寝ます。 枕の過度な高低差も、首から肩へ負担となり関節や筋肉に悪影響となるため注意が必要です。上半身から下半身にかけてリラックスできる程度の傾斜をつけるなどの工夫をすることで、負担を軽減できます。 鎮痛剤や湿布薬で痛みを和らげる 肩の痛みがある場合、ロキソニンなどの鎮痛剤や、冷温効果のある湿布薬などで痛みを和らげます。 ロキソニンは鎮痛剤としても湿布薬としても肩の痛みや炎症を抑える効果が期待できます。 ただし、鎮痛剤や湿布薬は一時的に痛みや炎症を緩和する手段のため、長引く場合は医師に相談してください。 肩が痛くて眠れない際に考えられる原因・疾患 肩の痛みにより眠れない理由として、肩関節の炎症などの四十肩や、夜間に痛みが強くなる傾向にある肩腱板断裂などが考えられます。 肩関節周囲炎(四十肩・五十肩) 肩腱板断裂 頚椎椎間板ヘルニア 肩こり 以下では考えられる原因や疾患について紹介しますので、参考にしてください。 肩関節周囲炎(四十肩・五十肩) 一般的には四十肩や五十肩といわれる肩関節周囲炎は、肩の痛みで目が覚めたり寝付けないといった症状があります。 この炎症は原因がはっきりとわからない肩関節部の痛みを指し、40〜60代で多く見られる肩関節の炎症の総称です。 夜間以外でも、何もしていない状態での痛みや、腕を上げたときにも痛みが出ることもあります。 炎症期、拘縮期、回復期の3段階に病期が分かれていて、それぞれ痛みや運動制限などに違いがあります。 肩腱板断裂 肩腱板断裂は肩を強打したり、転倒時に手をついた際に発生しますが、老化により自然と肩腱板が断裂する場合があります。 また、肩腱板は肩関節の骨と骨の間を通っているため、老化により腱が切れたり、運動などで使いすぎることにより、断裂が起こることもあります。 肩腱板が断裂すると肩をあげるだけで痛みが出るだけでなく進行すると夜中に痛みで目が覚めるといった症状がみられます。 リハビリなどで症状が軽減することもありますが、症状が改善しない場合は手術となる可能性もあります。 頚椎椎間板ヘルニア 頚椎椎間板ヘルニアは、前触れなく突然肩や首などに痛みや腕のしびれなどが発症します。 椎間板(首の骨と骨の間にある軟骨)が加齢とともに摩耗することで、ヘルニアのリスクが高まるといわれています。 また、デスクワークでの姿勢の悪さや、首に負荷がかかるスポーツなどでも発症する可能性があります。 頚椎椎間板ヘルニアを発症した場合、安静とリハビリなど理学療法や物理療法を行いますが、まずは首に負荷がかからないようにすることが重要です。 ブロック注射や薬物療法により痛みを軽減する治療法もありますが、改善が見られない場合、手術を行う場合もあります。 肩こり ストレスによる自律神経の乱れや、長時間のデスクワークにより肩こりがひどくなった場合は、痛みで夜眠れない原因になる場合があります。 肩こりは、筋肉が常に緊張状態にあることで血行不良を引き起こします。 また、スマホやパソコンの使用頻度が高まると、首が前に出るストレートネックの状態になり、肩への負担が増加します。 これらの要因により、肩の筋肉がリラックスできない状態が続きます。 ストレッチや軽い運動のほか、肩を温めることで血流を良くすることが大切です。 肩が痛くて眠れないほど症状が出ているなら再生医療による治療をご検討ください 肩が痛くて眠れない症状にお悩みの方には、再生医療という治療の選択肢があります。 再生医療は、さまざまな組織に変化する能力を持つ幹細胞を用いて、損傷した肩軟骨や腱板の修復・再生させる医療技術です。 また、患者さま自身の細胞を利用するため、アレルギーや拒否反応など副作用のリスクも少ないのも特徴です。 当院「リペアセルクリニック」では、再生医療についての無料相談を承っております。 【まとめ】肩が痛くて眠れない悩みが続くなら医療機関を受診しよう 肩の痛みは四十肩などの肩関節の炎症や肩腱板断裂など多くの原因があり、夜眠れないという悩みもあるかと思います。 ストレッチや鎮痛剤などさまざまな対処法もありますが、早い段階で治療を行わなければ、痛みが悪化することで手術が必要になる可能性もあるので注意が必要です。 肩が痛くて眠れない症状が続くようなら、早期に医療機関を受診することをおすすめします。 また、再生医療という選択肢もありますので、検討してみてください。
2020.02.15 -
- 肩
つらい肩の痛みを和らげるために、多くの方が肩サポーターを活用しているでしょう。 しかし、「寝るときは外すべきか、つけっぱなしの方が良いのか」と悩む声も少なくありません。 そこで本記事では、肩サポーターを寝るときに外すべき理由と、つけっぱなしにすることで生じるリスクについて解説します。 就寝時の肩の痛みやサポーターの使用法でお悩みの方は、ぜひこの記事を参考にしてください。 つらい肩の痛みが長引いている方は、先端医療である再生医療による治療も選択肢の一つです。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、肩の痛みに対する再生医療の治療法や症例を配信しています。 「肩の痛みを早く治したい」という方は、再生医療でどのような治療を行うのか知っておきましょう。 肩サポーターは寝るとき外した方が良い 肩の痛みを和らげるために日中サポーターをしていて、「寝るときはどうすれば良いのだろう?」と疑問に思う方もいるでしょう。 痛いからこそ、寝ている間もつけていた方が安心できる、と感じる方もいらっしゃるかもしれません。 しかし、基本的には、就寝時に肩サポーターをつけっぱなしにすることは推奨されていません。 本章では、なぜ寝るときにサポーターを外した方が良いのか、その理由について解説します。 サポーターを寝るときにつけっぱなしにするリスク 寝るときは以下のようなリスクが考えられるため、サポーターをつけっぱなしにするのは避けましょう。 サポーターをつけっぱなしにするリスク 血行不良を招き、患部の回復を妨げる恐れがある 皮膚が蒸れたり擦れたりして、かぶれや発疹の原因になる 長時間の固定が筋力低下につながる可能性がある 圧迫によるしびれなどの異変に気づきにくい 以上の理由から、医師から特別な指示がない限り、寝るときはサポーターを外し、肩を解放してあげることが望ましいといえるでしょう。 肩サポーターなしで寝るときに負担をかけない寝方 「寝るときはサポーターを外した方が良いのはわかったけれど、外すと痛くて眠れない…」そんなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。 サポーターを外した状態でも、少し工夫をするだけで肩への負担を軽減することが可能です。 本章では、肩サポーターなしで眠るための寝方についてご紹介します。 仰向けで寝るときの工夫 仰向けで寝る場合は、以下のような工夫をすることで、肩関節への不要な圧迫や引っ張りをなくし、リラックスした状態で眠ることが可能です。 工夫する点 詳細 枕の高さ 首の自然なカーブが保たれる高さに枕を調整する。 肩幅より少し狭めの枕を選ぶと、肩への圧迫が減りやすい。 肩の下 痛む方の肩の下に薄く丸めたバスタオルなどを敷き、肩の位置をわずかに持ち上げ、肩と寝具の隙間を埋める。 腕の位置 腕は体の真横ではなく、肘を少し曲げてお腹の上などに置く。 腕の下に小さなクッションを置いて支えると、腕の重みで肩が引っ張られるのを防げる。 膝の下 膝の下にもクッションや丸めたタオルを置き、膝を軽く曲げた状態を保つ。 全身がリラックスすることで、間接的に肩の緊張も和らぎ、より楽な状態で眠りにつくことができるでしょう。 横向きで寝るときの工夫 横向きで寝る場合は、痛くない方の肩を下にして、痛い方の腕や脚を適切に支えることで、肩への負担を軽減することが可能です。 工夫する点 詳細 寝る向き 必ず、痛い方の肩を上にして寝る。 枕の高さ 横向きの姿勢では肩幅の分だけ高さが必要になるため、仰向けで使う枕よりも高めのものを選ぶ。 首がまっすぐ水平に保たれる高さが理想。 高さが足りなければタオルなどで調整する。 痛い方の腕 胸の前あたりにクッションや抱き枕を抱え込むようにして、その上に痛い方の腕を置く。 脇の下にタオルを挟むのも有効。 脚の間 左右の脚の間に、小さなクッションや枕を挟む。 体の歪みが少なくなることで、結果的に肩への余計な負担も軽減され、よりリラックスした状態で眠れます。 肩サポーターを外すと痛くて寝れないときの対処法 肩サポーターを外すと痛みで眠れない場合は、以下の対処法を試してみてください。 痛くて寝れないときの対処法 タオルやクッションで寝姿勢を工夫し、肩への負担を和らげる 寝る前に入浴や蒸しタオルで肩を温め、筋肉の緊張をほぐす 痛みのない範囲で、肩周りの軽いストレッチを行う 痛みが強いときは、鎮痛薬や湿布を一時的に活用する 上記の方法を試しても、やはり痛みで眠れないという場合は無理をせず、医師に相談しましょう。 つらい肩の痛みには再生医療による治療も選択肢の一つ 四十肩や肩腱板損傷など、従来の治療法ではなかなか改善しないつらい肩の痛みに対して、患者様自身の細胞や血液成分を利用して組織の修復を促す「再生医療」が注目されています。 再生医療のポイント 詳細 治療の目的 人間が本来もっている体の治癒力を高め、痛み止めや湿布などの対症療法とは異なり、損傷した組織そのものの修復・再生を目指す。 主な治療法 PRP療法(多血小板血漿療法): 患者様自身の血液を採取し、その中の組織修復を促す成分を多く含む「血小板」を濃縮して、痛む肩関節に注射する。 幹細胞治療: 患者様自身の脂肪などから「幹細胞」という、さまざまな細胞に変化する能力をもつ細胞を採取・培養し、肩関節に注入する。 期待される効果 注入された成長因子や幹細胞の働きにより、関節内の炎症が抑えられたり、損傷した腱などの組織修復が促進されたりして、痛みの緩和や肩の動きの改善が期待される。 もちろん、再生医療は万能ではなく、効果には個人差もあります。 効果やリスクについて十分に理解したうえで、新しい治療の選択肢として検討してみる価値はあるでしょう。 また、次の動画では四十肩・五十肩の症状や治し方について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。 就寝時の肩サポーターについてよくある質問 肩の痛みに悩む方にとって、就寝時のケアは特に気になるポイントでしょう。 本章では、就寝時の肩サポーターについてよくある質問に回答していきます。 肩が痛いときに寝るにはどうしたらいい? 肩が痛いときは、痛い方の肩に体重がかからないようにし、タオルやクッションを使って、肩や腕が楽だと感じる「リラックスできる姿勢」を作ることが大切です。 痛いときの寝方の工夫 仰向け:痛む肩の下にタオルを入れ支える 横向き:痛くない側を下にし、抱き枕で腕を支える 就寝前に肩周辺を温めることも有効 それでも痛みがつらいときには無理をせず、市販の痛み止めの服用や、消炎鎮痛成分の入った湿布を貼ることも検討しましょう。 四十肩にサポーターは効果があるの? 四十肩で痛みがある場合には、肩用のサポーターは有効な場合があります。 サポーターを装着することで肩関節が安定し、不意に腕が動いて激痛が走る、といった事態を防ぎます。 患部への負担が減り、不要な動きが抑制されるため、痛みや炎症を和らげる効果が期待できるのです。 しかし、サポーターはあくまで「痛みを和らげるための道具」です。 サポーターを装着しているからといって、四十肩の原因となっている関節包の炎症や癒着そのものが治るわけではありません。 寝るときは肩サポーターを外して痛みを和らげる工夫をしよう 寝るときにサポーターがなくても、タオルやクッションを使って姿勢を工夫することで、肩への負担を軽減し、痛みを和らげることが可能です。 また、就寝前に肩を温めたり、痛みが強いときには一時的に湿布や鎮痛剤を活用したりといった対処法もご紹介しました。 それでも夜間の痛みがつらい方は、「再生医療」も選択肢の一つです。 再生医療は、患者様自身の血液や細胞の力を利用して、損傷した組織の修復を促し、痛みの原因そのものにアプローチする治療法です。 つらい肩の痛みを諦めずに、ぜひ当院リペアセルクリニックへご相談ください。
2020.02.13 -
- 幹細胞治療
- 肝疾患
- 再生治療
肝硬変は肝臓の組織が硬く変化(線維化)し、元に戻らなくなる進行性の病気で完全に治すことは難しいとされています ただし早期に発見し、原因に対処することで進行を抑え、肝機能を保つことは可能です。 しかし、「どのような治療を行えばいいの?」「生活習慣を改善するには何から始めればいいの?」と、不安や疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。 本記事では、肝硬変が治らないと言われている理由や従来の治療法について解説します。 肝硬変の進行に気づかず手遅れになる前に、ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください。 【結論】肝硬変は全てが治るわけではない|早期発見で進行を遅らせることが期待できる 肝硬変は、一度進行すると完全に元の健康な肝臓に戻すことが難しい病気です。 これは、肝臓の細胞が長期間にわたり炎症や損傷を受けることで、修復の過程で線維組織が過剰に増え、肝臓が硬くなる「線維化」が起こるためです。 しかし肝硬変は完治するのが難しい病気ですが、早期発見と適切な対応により、進行を食い止めることは可能です。 そのためには、以下のような取り組みが重要です。 定期的な肝機能検査(AST・ALT・γ-GTPなど) 生活習慣の見直し 医師による適切な診断と治療を継続する 自覚症状が出にくい病気だからこそ、定期的な健康診断と肝機能のチェックを心がけましょう。 肝硬変については、以下の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 従来の肝硬変の治療法 従来の肝硬変の治療法は病気を完全に治す治療ではなく、症状の進行を防ぐための治療が中心となるため、以下のような治療を行うのが一般的です。 肝炎の治療 肝庇護療法 免疫抑制剤の使用 食事療法 運動療法 これらの治療法は、肝臓の状態や肝硬変の原因、その他の要因を加味して決められます。 ただし、肝臓の状態を改善する治療法ではなく、現状の肝機能を維持することが目的です。 肝硬変の進行を抑えられる人の特徴とは? 肝硬変は、肝疾患の中でも最終段階に近い病態であり、完全に元の健康な肝臓に戻ることは基本的に難しいとされています。 しかし以下のような取り組みができている方は、肝機能の改善や進行抑制が期待できます。 禁酒や食生活の見直しなど、生活習慣の改善を実践している 病気の早期段階で適切な治療を開始している 定期的に肝機能検査や医師の診察を受けている また、幹細胞を用いた再生医療の選択肢もあります。 再生医療では、肝臓の炎症を抑え、線維化した組織の修復・再生を行うため、肝機能の改善が期待されています。 治療法などについては、以下で解説していますので、興味のある方はぜひ参考にしてください。 【まとめ】肝硬変は完治が難しい病気!早期対応と生活改善で進行を防ごう 肝硬変は、一度進行すると完全に元の健康な肝臓へ戻すことは難しいとされています。 しかし早期に発見して原因に対処し、適切な治療を行えば、進行を遅らせる・肝機能を維持することは可能です。 「少し調子が悪いかも」と感じた段階で医療機関に相談しましょう。 また近年では、自身の幹細胞を用いた再生医療の研究も進んでおり、新たな選択肢として注目されています。 再生医療による肝硬変治療にご興味のある方は、治療法について以下でご案内していますので、ぜひご覧ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2020.02.12 -
- 肩
- 再生治療
肩が痛くて腕が上がらない・夜も痛みで眠れないといった、つらい症状が続いているのに、薬や湿布などでは思うような改善が見られない場合、五十肩の可能性があります。 今の治療に対して「本当にこのままでいいのか」「もっと根本的に治す方法があるのでは?」と疑問を感じている方も多いのではないでしょうか? しかし新しい治療法をいきなり試すのは不安という方も、いらっしゃると思います。 この記事では五十肩を治すための治療方法の全体像を整理したうえで、症状の段階に応じた適切な対策を詳しく解説します。 五十肩は適切な治療を行えば改善できる疾患です。 治療法や早く治すための対策を理解して、回復を目指しましょう。 また五十肩のようにリハビリが思うようにいかない関節拘縮に対して、効果的な治療法として再生医療も選択肢の一つになります。 手術を伴わないため、入院や長期の安静を必要とせず、日常生活に影響が少ないです。 具体的な症例や治療プロセスについては、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEにて詳しくご紹介していますのでぜひ参考にしてください。 五十肩を治す治療方法一覧 五十肩を治す治療方法は、主に以下の4つです。 リハビリテーション 物理療法 手術療法 再生医療による幹細胞治療・PRP療法 これらの治療法について、それぞれ詳しく解説します。 リハビリテーション 五十肩を治すには、運動療法を中心としたリハビリテーションが欠かせません。 五十肩には急性期、慢性期、回復期の3つの時期があり、症状によって必要なケアは異なります。 急性期は痛みが強い時期なので無理に肩を動かす必要はありませんが、慢性期以降は無理のない範囲で肩をストレッチします。 肩周辺の柔軟性や筋力の向上は、症状や痛みの緩和に効果的です。 物理療法 五十肩を治すには、温熱・寒冷による物理療法も効果的です。 痛みが強い場合は、氷のうやビニール袋に氷を入れてアイシングを行い炎症を抑えましょう。 炎症が落ち着いたら、患部を温めて血行を促進することで症状の緩和が期待できます。 医療機関では、ホットパックやマイクロ波などの機器を使用して温めます。 自宅では、お風呂にゆっくり浸かったり、蒸しタオルを使用したりしましょう。 手術療法 保存療法(リハビリや物理療法)で症状が改善しない場合は、手術療法を検討する場合があります。 関節鏡を使った手術により、癒着した組織を切り離したり、損傷した組織を再建・修復したりします。 手術は比較的負担が少なく、多くの方で症状の改善が期待できます。 ただし、手術が必要になるケースは限られており、ほとんどの五十肩は保存療法で改善できます。 再生医療による幹細胞治療・PRP療法 五十肩の早期回復を目指すのであれば、再生医療による治療も選択肢の一つです。 再生医療には主に幹細胞治療とPRP療法の2種類があります。 幹細胞治療 患者さまご自身の脂肪組織から採取した幹細胞を培養し、損傷した肩関節周囲の組織に投与を行う治療 PRP療法 患者さまの血液から血小板を高濃度に抽出・濃縮し、患部に投与を行う治療 入院や手術は不要で、短期間での治療を目指すことが可能です。 また患者さま自身の幹細胞・血液を使用するため、拒絶反応など副作用リスクが少ないです。 五十肩の強い痛みにお悩みの方や、五十肩を放置してしまって治療が長引いている方は、当院(リペアセルクリニック)へお気軽にお問い合わせください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 五十肩(肩関節周囲炎)の原因 五十肩は、老化によって肩の筋肉や腱が硬くなり「腱板」や「関節包」に炎症が起こるのが原因です。 炎症が起こる主な部位について以下にまとめました。 部位 役割 肩腱板 肩甲骨と上腕骨をつなぐ筋肉で、肩を安定させる役割を持つ 関節包 関節の保護する袋状の組織で、関節の動きをなめらかにする役割を持つ 五十肩の詳しい原因は解明されていませんが、加齢だけでなく血行不良やホルモンバランスの乱れも影響していると考えられています。 五十肩(肩関節周囲炎)の症状 五十肩は、肩や肩甲骨周辺の筋肉や関節に炎症が起きる疾患で、痛みで腕や肩を満足に動かせない場合があります。 五十肩の主な症状は以下のとおりです。 肩より上の荷物を取るときに痛みを感じる 髪を束ねる動作が困難になる 洋服の着替えで痛みが出る 頭を洗うときに肩が上がらない 洗濯物を干す動作ができない 五十肩を治療せずに放置していると、肩周辺の筋肉や組織などが委縮したり、夜も眠れないほどの痛みが出る可能性があります。 肩腱板断裂の可能性もあるので注意が必要 症状が長期に渡ったり、肩の痛みがあるものの腕が上がる方は、五十肩ではなく肩腱板断裂の可能性があります。 肩腱板断裂とは、肩と肩甲骨をつなぐ組織が断裂している疾患です。 五十肩との違いは、以下のように関節の動きが制限される症状が少ないことで、腕が上がらない状態にはなりづらいです。 肩の痛みはあるが腕を上げられる 腕の上げ下げをするとゴリゴリと音がする 肩を使う仕事やスポーツをしている人は注意しましょう。また、転んで手を付いた際にも発症する場合があります。 初期段階では、損傷した肩を三角巾などで固定し、患部の冷却や痛み止めの内服薬などの保存療法による治療を実施します。 保存療法で症状が改善しない場合は、損傷した組織を縫い付ける手術を行う場合があります。 日常的にできる五十肩を早く治すための対策 五十肩を早く治すには、症状の時期に応じた適切な対策を行うことが重要です。 五十肩の症状は「急性期」「慢性期」「回復期」の3つに分けられ、それぞれに適した対処法があります。 病期 時期の目安 症状 有効な対策 急性期 痛みを感じ始めて1ヶ月程度 肩の激しい痛み、関節の可動域が急速に狭くなる 安静にする、患部を冷やす 慢性期 急性期明けから6ヶ月程度 痛みは和らいでくる、関節が固まり可動域が狭くなる 無理のない範囲で肩のストレッチを行う、患部を温める 回復期 発症後6ヶ月〜1年程度 痛みはほとんどない状態、肩の引っかかり感が残る場合がある 肩の可動域を広げるリハビリを行う ここでは、日常的にできる五十肩を早く治すための対策として急性期・慢性期にできることを紹介します。 急性期 急性期は激しい痛みがある時期で、無理に動かさず安静にすることが重要です。 肩を動かさず安静を保つ 氷のうや保冷剤で患部を15〜20分間冷やす 三角巾やアームスリングで肩を固定する 痛み止めの薬を適切に使用する この時期に無理にマッサージをしたり、ストレッチをしたりすると炎症が悪化する可能性があります。 医師の指導に従って安静を保ち、必要に応じて薬を使用しましょう。 慢性期 慢性期になると痛みが和らぐため、温熱療法と軽い運動で肩の可動域を改善していきます。 お風呂にゆっくり浸かって患部を温める 蒸しタオルやホットパックで温熱療法を行う 痛みのない範囲でのストレッチや軽い運動 正しい姿勢を保ち、肩に負担をかけない 痛くない方の肩を下にして横向きで寝る 慢性期以降は温めることで血行が改善し、固くなった組織が柔らかくなります。 ただし、痛みを感じる動作は避け、無理をしないことが大切です。 五十肩を早く治したい方からよくある質問 五十肩の治療について、患者さまからよく寄せられる質問にお答えします。 五十肩を一瞬で治すマッサージ方法はありますか? 五十肩の痛みを悪化させてしまう行動は? 五十肩に湿布やロキソニンテープなどは有効? 五十肩を治すには肩の状態に応じた治療が重要! 適切な知識を持って治療に取り組みましょう。 五十肩を一瞬で治すマッサージ方法はありますか? 残念ながら、五十肩を一瞬で治すマッサージ方法は存在しません。 五十肩は肩関節周囲の炎症や組織の癒着が原因で起こるため、根本的な改善には時間が必要です。 急性期に強いマッサージを行うと、かえって炎症が悪化し症状が長引く可能性があります。 効果的な治療のためには、症状の段階に応じた適切なケアを継続することが重要です。 医師や理学療法士の指導のもと、段階的に治療を進めていきましょう。 五十肩の痛みを悪化させてしまう行動は? 五十肩の症状を悪化させる可能性がある行動は以下のとおりです。 急性期に強く揉んだりマッサージしたりする 痛みを我慢して無理に肩を動かす 重い荷物を持ち上げる動作を繰り返す 長時間同じ姿勢を続ける 患部を冷やし続ける(慢性期以降) とくに急性期は炎症が強いため、強い刺激は避けてください。 五十肩に湿布やロキソニンテープなどは有効? 湿布やロキソニンテープなどの外用薬は、一時的な痛みの緩和に効果がある場合があります。 これらの薬剤には消炎鎮痛成分が含まれており、炎症を抑えて痛みを和らげる働きがあります。 ただし、根本的な治療ではないため、湿布だけで完治することは期待できません。 湿布の使用と並行して、適切なリハビリや生活習慣の改善を行うことが大切です。 五十肩を治すには肩の状態に応じた治療が重要! 五十肩(肩関節周囲炎)の改善には、その人の症状の進行度や肩の状態に合わせた治療やリハビリが必要です。 「そのうち治るだろう」と放置してしまう方もいますが、症状が重くなると、回復までの期間も長期化し、肩関節の癒着(関節拘縮)により可動域が著しく制限されるリスクもあります。 軽度であれば自然に回復するケースもありますが、以下のような兆候がある場合は早めに医療機関へ受診しましょう。 夜間痛が続いて眠れない 洗髪や着替えなどの日常動作が困難 リハビリをしているが改善が感じられない 五十肩の治療では、一般的に消炎鎮痛薬、注射、理学療法(リハビリ)などが用いられますが、慢性化して改善が見込めないケースや、関節拘縮が進んでしまったケースでは、再生医療が新たな選択肢となります。 「自分に合うかどうかをまず知りたい」「詳しい情報を確認してから検討したい」という方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEで、症例や治療の流れ、費用などをご案内しています。 気になる方は、ぜひ以下から詳細をご覧ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2020.02.11 -
- 免疫細胞療法
すぐ風邪をひく人は免疫力に問題がある可能性!なぜ免疫力が低下するのか 世の中には「すぐ風邪をひく」という悩みを抱えている人も少なくありません。風邪をひくと日常生活に小さくない悪影響を及ぼしてしまいます。そのため、「すぐ風邪をひく」という体質を改善したいと思っている人もいるのではないでしょうか。 今回は、すぐ風邪をひく人におすすめしたい体質を改善する方法や免疫細胞療法について解説します。 すぐ風邪をひくのを改善するためには原因を知る! 「すぐ風邪をひく」という悩みを改善したいのであれば、そもそもなぜすぐに風邪をひいてしまうのか、その原因を知ることが最優先です。ひとくちに「風邪をひく」といってもさまざまな原因がありますが、最も大きな問題となるのが「免疫力」です。 免疫力とは、体内に侵入した病原菌に対する防御能力の高さ、簡単に言えば「病気に負けない力」といえます。私たちが生活している空間には、さまざまな病原菌が存在していますが、誰もがすぐさま病気になるわけではありません。 私たちの体内に侵入した病原菌などの有害物質は、免疫機能が働くことで排除されるので、私たちは病気にならずに済むことも多いです。しかし、何らかの理由で免疫力が低下してしまうと、病原菌に対する防御能力が低下して病気を発症してしまうのです。 つまり、すぐ風邪をひく人は「日常的に免疫力が低下している人」であるといえます。 なぜ免疫力が低下してしまうの? すぐ風邪をひく体質を改善するためには、体の免疫力を低下させないことが重要です。しかし、なぜ免疫力は低下してしまうのでしょうか?さまざまな原因が考えられますが、日常生活において以下の要因により免疫力が低下するといわれています。 中には生活習慣を見直すことで改善できる場合もありますが、仕事などの都合でどうしようもない部分もありますし、高齢者の年齢も操作することはできません。 睡眠不足 栄養バランスが偏っている 激しい運動をする ストレスを溜める 生活スタイルが不規則になる 年齢の問題(乳幼児、高齢者) 免疫機能を改善したいのであれば免疫細胞療法という手もある すぐ風邪をひく体質を改善したいというのであれば、「免疫細胞療法」を検討してみてはいかがでしょうか。 免疫細胞療法は、免疫機能に深く関係する「NK細胞」「キラーT細胞」といった、病原菌を攻撃する細胞を培養して体内に戻すことで免疫力を高めることができるのです。 免疫細胞療法は「がん」の対策としても有効性が指摘されています。 生活スタイルを見直してもすぐ風邪をひく人は、免疫細胞療法で免疫力を高めるという選択肢について検討することは、とても有意義なことです。 まとめ・すぐ風邪をひく人は免疫力に問題がある可能性!なぜ免疫力が低下するのか すぐ風邪をひく人は免疫力が低下している可能性があります。基本的には生活スタイルを見直すことで、免疫力を高めていくことができますが、年齢や生活スタイルは人ぞれぞれで、難しい場合もあります。 すぐ風邪をひく体質を改善したい、短期間で効果的に免疫力を高めたいという人は、免疫細胞療法を検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2020.02.10 -
- 肩
- 再生治療
- PRP治療
五十肩がなかなか改善されない場合や、重症化して日常生活に大きな支障が出るという場合、手術を検討しなければいけないケースも多くあります。 しかし、仕事や家庭などのことを考えると入院する暇がないので、五十肩の手術が日帰りで可能かどうか知りたい方も多くいらっしゃるかと思います。 結論として五十肩の手術は、場合によっては日帰りでも可能です。 本記事では、日帰り手術の条件やケースを詳しく紹介していきます。 五十肩を早期に改善して、日常生活に戻るためにも、ぜひ参考にしてみてください。 また当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、従来の五十肩の治療方法でなかなか改善が見られない方に向け、先進医療の再生医療の症例や治療内容を紹介しています。 五十肩の悩みを改善し、より早く快適に日常生活を送りたい方はぜひご確認ください。 五十肩(肩関節周囲炎)が改善されない場合の手術は日帰りでも可能なのか 五十肩が改善されない場合、一般的な手術は入院が必要です。 しかし、条件によっては日帰り可能な場合もあります。 一般的な五十肩の手術は日帰り不可な場合が多い 関節鏡視下手術により入院期間を短縮できる 日帰り手術が可能なケースと条件 下記では五十肩の手術の期間について、詳しく解説していくので、ぜひ参考にしてみてください。 一般的な五十肩の手術は日帰り不可な場合が多い 五十肩は、多くの場合、リハビリや注射といった保存療法で改善が期待できますが、重度の拘縮や癒着がある場合には手術が必要になるケースもあります。 一般的な手術治療の多くは入院が必要であり、日帰りでは対応が難しいのが現実です。 これは、手術後の合併症リスクや、肩関節周囲の広範な癒着に対して十分な術後ケアを行う必要があるためです。 さらに、高齢の方では他の持病を抱えていることも多く、全身状態の観察や合併症の予防から、入院が推奨されるケースも。 五十肩の手術は経過観察やリハビリまで行うため、日帰りで回復を目指せるケースは少ない傾向にあります。 関節鏡視下手術により入院期間を短縮できる 現在の一般的な五十肩の手術は、関節鏡視下手術という手術法が採用されています。 関節鏡視下手術は、患部に5ミリ程度の穴を開け、関節鏡と呼ばれる内視鏡を挿入します。 関節鏡から映し出される患部の状態をモニターで見ながら、関節にくっついて硬くなっている関節の袋を切開していき、回復を目指す手法です。 関節鏡視下手術より前の手術では、5センチほど肩を切開する必要があり、体への負担も大きく、入院期間も3週間~4週間ほど必要でした。 しかし、関節鏡視下手術による手術は切開部分も少ないため、術後の痛みも少なく、入院期間も数日と短くなりました。 関節鏡視下手術などの低侵襲な方法を用いた場合には、日帰り手術が可能な施設も増えつつあります。 しかし全員に適応されるわけではなく、患者の症状の重さや体力・術後ケア体制の有無などを総合的に判断する必要があります。 日帰り手術が可能なケースと条件 医療技術の進歩により、五十肩の治療において、日帰り手術が選択肢のひとつとして注目されています。 特に内視鏡(関節鏡)を用いた低侵襲手術では、入院を伴わずに治療を完了できるケースも。 しかし、すべての患者が日帰り手術の対象になるわけではなく、医学的条件が整っていることが重要となります。 日帰り手術が可能なケース 説明 症状が軽度~中等度で癒着が限定的 手術時間が短く、負担が少ない 関節鏡視下手術が適応となる場合 傷が小さく、痛みも軽減されやすい 健康状態が良好(全身麻酔のリスクが低い) 重度の基礎疾患がないことが前提 術後すぐに歩行・食事が可能 介助者の同伴と安全な帰宅環境が必要 上記を満たしている場合は、日帰り手術ができる可能性があります。 日帰り手術は、身体的・心理的な負担が軽減されるメリットの大きい選択肢ですが、成立させるには術後の症状の適応が重要となります。 日帰り手術のメリットとリスク 関節鏡視下手術の普及により、以前は入院が前提だった処置も、より低侵襲で日常復帰までの期間が短縮されつつあります。 ただし、すべての患者にとって日帰り手術が最適とは限らないので、メリットとリスクを理解した上で選択することが重要です。 メリット 説明 入院不要で生活への影響が少ない 家庭や仕事に支障が出にくい 医療費が抑えられる 入院費が不要で経済的負担が軽減 精神的ストレスが少ない 自宅で安心して過ごせる 手術からリハビリまでが早い 回復スケジュールが立てやすい 上記のように日帰り手術なら短期間で手術~リハビリ計画に入れるため、回復までの全体スケジュールも立てやすくなります。 デメリット・リスク 説明 術後の自己管理が必要 冷却・服薬・リハビリの継続が必要 適応外のケースがある 重症例や持病があると不可の場合も 合併症時に対応が必要 トラブル時の医療連携が必須 家族や介助者の協力が必要 一人暮らしだと難しいこともある 高齢者の方の場合などは、術後の腫れや感染のリスクを伴うため、異常時にすぐ対応できる体制があるかが重要です。 上記のように日帰り手術には「時間的・経済的・心理的な負担が少ない」という魅力がありますが、症状や体調・生活環境に応じた慎重な判断が必要です。 担当医との相談を重ね、自分にとって最も負担が少なく、回復につながる選択肢を選びましょう。 再生医療なら日帰り治療が可能 五十肩の治療選択肢として注目されているのが、再生医療による日帰り治療です。 再生医療はメスを使わずに自身の細胞や成分(脂肪由来幹細胞やPRPなど)を活用し、痛んだ肩関節の組織修復を促す先進的な治療法です。 従来の手術とは異なり、再生医療では入院を伴わず、当日中に帰宅が可能です。 体への負担も少ないため、手術や麻酔に不安を感じる方や、仕事や家庭の事情で入院が難しい方におすすめの選択肢といえます。 「日帰りは無理か…」とあきらめる前に、ぜひ再生医療の検討をしてみてください。 五十肩はケースによっては日帰り手術が可能!早期復帰には再生医療がおすすめ 五十肩の治療は、保存療法から手術まで幅広い選択肢がありますが、すべての人が入院を必要とするわけではありません。 症状が軽度〜中等度で、適応条件を満たす場合には、関節鏡視下手術などによる日帰り手術も可能です。 時間的・経済的な負担を軽減しながら、効果的に症状を改善したい方にとって、有力な選択肢といえるでしょう。 さらに近年では、再生医療という「手術をしない日帰り治療」も登場しています。 リペアセルクリニックは、再生医療分野で豊富な実績を持つ専門クリニックです。 整形外科の領域に特化した再生医療を提供しており、五十肩に対しても、入院不要・日帰りで行える先進的な治療法を提案しています。 「もう少し様子を見よう」と我慢し続ける前に、治療の選択肢を知ることが、早期改善への第一歩となります。 ぜひ一度、リペアセルクリニックで専門医にご相談ください。
2020.02.09 -
- 再生治療
- 肝疾患
「肝臓は痛みを感じない」と聞いたことはありませんか? 実際、肝臓そのものには痛覚神経がほとんど存在しないため、病気が進行しても自覚症状が乏しく、沈黙の臓器とも呼ばれます。 また、肝臓には痛覚がないため、病気の進行を見逃しやすい臓器です。 本記事では、肝臓の痛覚を感じない理由を詳しく解説します。 自覚症状がないからといって安心できないのが肝臓の病気です。 健診で肝機能の数値に異常があった方や、肝臓の不調が気になる方は、ぜひ最後までご覧ください。 肝臓の痛覚を感じない理由|知覚神経が表面にしかなく沈黙の臓器と呼ばれている 肝臓は痛覚神経がほとんど存在せず、痛みを感じる神経は表面の被膜にのみ分布しているため、内部で障害や病変があっても痛みとして感じにくいのが特徴です。 自覚症状がないまま病気が進行し、気付いたときにはすでに重篤な状態となっている場合が多いです。 また健康診断などで確認できる以下の数値が基準値を超えている場合、肝疾患のリスクが高まります。 AST(GOT) ALT(GPT) γ-GTP 数値が基準値を超えていると、肝細胞が壊れている可能性が高く、脂肪肝や肝炎などの疾患が疑われます。 とくにALTとγ-GTPの数値が高い場合は、飲酒や薬剤、肥満、糖尿病など生活習慣の見直しが必要です。 このように自覚症状がなくても、定期的な血液検査や超音波検査によるチェックを行い、速やかに精密検査を受けましょう。 肝臓の働き 肝臓は、私たちの健康維持に欠かせない役割を担っています。 主な働きは、以下のとおりです。 代謝 解毒 胆汁の生成・分泌 免疫機能 代謝機能では食事から摂取した糖質や脂質、タンパク質を体内で利用しやすい形に変換し、必要に応じてエネルギーとして供給します。 たとえば、ブドウ糖をグリコーゲンに変えて蓄え、血糖値が下がった時に放出することで血糖値を一定にするなどです。 さらにアルコールや薬物、アンモニアなど、体内に入った有害物質を分解・解毒し、無害な形にして体外へ排出します。 胆汁の生成・分泌も役割のひとつで、脂肪の消化や吸収に欠かせません。 胆汁の分泌が悪くなると、脂質の消化不良や腸内環境の悪化につながります。 また、肝臓にはクッパー細胞やNK細胞、T細胞などの免疫細胞が多いため、体内に侵入したウイルスや細菌、老化した細胞を処理する免疫の要です。 クッパー細胞 肝臓に存在するマクロファージの一種で、異物や老廃物を貪食し、免疫応答を調節する役割を担う。肝臓の類洞に位置し、肝臓の生体防御機能に重要な役割を果たしている。 NK細胞 体内の免疫系において重要な役割を果たすリンパ球の一種。ウイルスに感染した細胞やがん細胞を特異的に攻撃し、自然免疫の一環として迅速に反応する。 T細胞 免疫系の中心的な役割を果たすリンパ球の一種で、骨髄で産生された後、胸腺で成熟する。主にキラーT細胞とヘルパーT細胞にわかれ、ウイルス感染細胞やがん細胞を攻撃したり、他の免疫細胞を活性化したりする機能を持つ。 私たちの健康バランスが保たれているのは、肝臓が正常に働いているためです。 さまざまな機能が損なわれると、体調不良や重篤な疾患につながります 主な肝臓疾患 主な肝臓疾患は、5つあります。 ウイルス性肝炎 脂肪肝疾患 肝硬変 肝臓がん 自己免疫性肝疾患 それぞれ詳しく見ていきましょう。 ウイルス性肝炎 ウイルス性肝炎は、A型、B型、C型など複数のウイルスによって引き起こされる感染症です。 型 主な症状 A型肝炎 ・発熱 ・全身の倦怠感 ・食欲不振 ・吐き気・嘔吐 ・黄疸(皮膚や目の白い部分が黄色くなる) ・腹痛 B型肝炎 ・倦怠感 ・食欲不振 ・吐き気・嘔吐 ・黄疸 ・腹痛 ・褐色尿(濃い色の尿) C型肝炎 ・倦怠感 ・食欲不振 ・吐き気・嘔吐 ・黄疸 ・腹痛 ・褐色尿(濃い色の尿) D型肝炎 ・発熱 ・全身倦怠感 ・食欲不振 ・黄疸 E型肝炎 ・発熱 ・倦怠感 ・悪心 ・腹痛 ・黄疸 特にB型とC型は慢性化しやすく、長期間炎症が続くと肝臓の線維化が進み、肝硬変や肝臓がんへと移行するリスクが高まります。 急性肝炎の場合は発熱や倦怠感、黄疸などの症状が現れる場合がありますが、慢性肝炎では自覚症状がほぼありません。 また血液検査でASTやALTの大幅な上昇がみられる場合は、ウイルス性肝炎の可能性が高まります。 近年はワクチンや抗ウイルス薬の進歩により、治療成績が向上していますが、慢性化した場合は定期的な検査と専門医の管理が欠かせません。 病気の進行を防ぐためには、早期診断と治療が必要です。 脂肪肝疾患 脂肪肝は肝細胞に中性脂肪が過剰に蓄積した状態で、日本人の成人の20~30%※が該当するとされています。 出典:脂肪肝|全国健康保険協会 脂肪肝は、以下のような生活習慣の乱れによって発症するケースが大半です。 運動不足 食べ過ぎ アルコールの過剰摂取 肥満 糖尿病 アルコールをあまり飲まない人でも、食生活の乱れや肥満が原因で非アルコール性脂肪肝(MASLD)を発症するケースがあります。 自覚症状はほぼ見られず、健康診断でASTやALT、γ-GTPの数値が上昇して初めて気付く方が多いです。 特に炎症と線維化を伴う非アルコール性脂肪肝炎は、放置すると肝硬変や肝がんに進行するリスクが高く、注意が必要です。 脂肪肝は初期段階では自覚症状に乏しいため、気づかないうちに進行してしまうことがあります。 進行を防ぐには、生活習慣の改善と定期的な検査による早期発見が重要です。 肝硬変 肝硬変は肝臓の正常な組織が線維化し、硬く変化した状態で、以下のような慢性的な肝障害によって引き起こされます。 B型・C型肝炎ウイルス感染 長期的なアルコール過剰摂取 非アルコール性脂肪肝炎 自己免疫性肝炎などによる慢性的な肝臓の炎症や障害など 肝臓の再生能力があっても、線維化が進むと元の状態には戻りません。 初期には食欲不振や全身の倦怠感などの症状が現れる場合がありますが、進行すると黄疸や腹水、意識障害などの重篤な症状が出現します。 さらに進行すると、肝臓がんのリスクが高まるだけでなく、生命に関わる合併症を引き起こす可能性があるため注意が必要です。 現時点では、根本的な治療法は確立されておらず、進行を遅らせるための食事療法や生活習慣の改善が中心です。 肝硬変による重篤な合併症や肝臓がんへの進行を防ぐには、早期発見と適切な管理をする必要があります。 肝臓がん 肝臓がんは、肝硬変や慢性肝炎などの背景疾患がある場合に発症リスクが高まります。 日本では、肝臓がんの多くがB型・C型肝炎ウイルス感染や長期間の肝障害に起因しています。※ ※出典:国立研究開発法人国立がん研究センター 初期段階では症状がほぼ見られず、進行すると腹部のしこりや痛み、黄疸、体重減少などが現れる場合があります。 主な治療法は、以下のとおりです。 治療法 特徴 手術 ・肝臓がんの根治的治療法で、腫瘍を含む肝臓の一部を切除する ・肝移植も選択肢のひとつで、早期の肝がんに適応される ・手術の適応は肝機能や腫瘍の大きさや位置による 抗がん剤治療 ・がん細胞を攻撃する薬剤を使用する ・通常、手術や局所療法ができない場合に選択される ・副作用が強く出ることが多く、肝機能への影響も考慮される 放射線治療 ・高エネルギーの放射線を使用してがん細胞を破壊する ・定位放射線治療や重粒子線治療が行われる場合とがある ・健康な組織への影響を最小限に抑えられる 治療成績を向上させるには、方法だけでなく早期発見も必要です。 定期的な画像検査や腫瘍マーカーの測定は、早い段階での発見に役立ちます。 肝臓がんは進行が速い場合もあるため、肝疾患の既往がある場合は注意が必要です。 自己免疫性肝疾患 自己免疫性肝疾患は、体の免疫システムが誤って肝細胞を攻撃することで発症します。 代表的なものには、自己免疫性肝炎や原発性胆汁性胆管炎(PBC)があります。 自己免疫性肝炎 体の免疫系が誤って自分の肝細胞を攻撃し、慢性的な炎症を引き起こす病気。主に中年以降の女性に多く見られ、倦怠感や黄疸などの症状が現れる可能性がある。 原発性胆汁性胆管炎(PBC) 肝臓内の胆管が自己免疫反応により慢性的に炎症を起こし、胆汁の流れが妨げられる病気。主に中年以降の女性に多く、初期には無症状が多いものの、進行すると黄疸や肝硬変を引き起こす可能性がある。 これらは女性に多く発症し、進行すると肝硬変や肝臓がんのリスクが高まります。 症状では倦怠感やかゆみ、黄疸などがみられるものの、初期には症状が出ない場合が多いです。 血液検査で特定の自己抗体や肝機能異常がみられた場合は、専門医による診断と治療が欠かせません。 肝臓は痛みを感じないため健康診断が重要 肝臓は痛覚がほとんどないため、病気が進行しても自覚症状が現れにくいのが特徴です。 そのため、健康診断や人間ドックで肝機能異常を指摘された場合、症状がなくても再検査や精密検査を受けましょう。 血液検査では、AST、ALT、γ-GTPなどの数値が健康状態を示す指標です。 指標 上昇する疾患 AST 肝機能障害の有無を示す指標 ・急性肝炎 ・アルコール性肝炎 ・心筋梗塞 ・筋疾患 ALT 肝機能障害の有無を示す指標 ・脂肪肝 ・慢性ウイルス性肝炎 ・肝硬変 γ-GTP 胆道系の健康状態を示す重要な指標(アルコールに敏感に反応し、胆道の障害を示す) ・アルコール性肝障害 ・胆道系疾患 ・脂肪肝 これらの数値が基準値を超えている場合、脂肪肝や肝炎・肝硬変などのリスクが高まります。 診断では、腹部超音波検査や画像診断を組み合わせると、状態を正確に把握できる可能性があります。 肝臓疾患は、早期での発見と治療が欠かせません。 自覚症状がなくても定期的な健診を受けると、重篤な疾患への進行を未然に防げます。 とくに、生活習慣病や肥満、糖尿病、高血圧などのリスク因子を持つ方は、年に1回の肝機能のチェックを行いましょう。 肝臓疾患に対する治療法「再生医療」について 従来の肝臓疾患治療では、生活習慣の改善や薬物療法が基本とされてきましたが、再生医療も治療法の選択肢の一つになります。 再生医療は患者自身の脂肪から採取した幹細胞を培養し、点滴で体内に戻すことで肝臓組織の修復や再生を目指す治療法です。 幹細胞には炎症を抑えたり、線維化した組織を修復したりする働きがあり、肝硬変や重度の脂肪肝にも効果が期待されています。 特に、冷凍保存せずにその都度培養すると、生存率・活動率の高い新鮮な幹細胞を投与できる点が特徴です。 治療の安全性や効果には個人差がありますが、臨床研究が進めば、肝臓疾患治療の新たな選択肢として普及が進むでしょう。 【まとめ】肝臓は痛覚がほとんどないので健診を受けて疾患を早期発見しよう 肝臓は「沈黙の臓器」とも呼ばれるように、進行しても痛みなどの自覚症状がほとんど現れない臓器です。 そのため、病気の発見が遅れやすく、気づいたときには重症化しているケースも少なくありません。 とくに以下のような方は、健康診断の数値(AST・ALT・γ-GTP)を見逃さず、異常があれば速やかに専門医の診察や精密検査を受けることが重要です。 肥満、糖尿病、高血圧、脂質異常症など アルコールを日常的に摂取している 急激な体重減少が見られる 自覚症状がなくても、定期的な検診と適切な生活習慣の見直しが、肝臓病の早期発見と重症の予防につながります。 再生医療も選択肢に加えつつ、まずは自分自身のリスクを把握し、早期での発見と治療を心掛けてください。 健診結果は軽視せず、医師の指導のもとで適切な対応を行いましょう。 再生医療といった新しい治療法も選択肢として広がっています。興味のある方は以下から症例をご確認ください。 [LINE画像]
2020.02.08 -
- スポーツ医療
- 再生治療
足首の捻挫はよくある怪我ですが、軽く考えて放置してしまうと後遺症が残る可能性があります。 特に捻挫を繰り返すことで、将来的に足首の不安定感や慢性的な痛みを引き起こすこともあるため、早期の治療と適切なケアが重要です。 今回は、足首の捻挫を放置した時のリスクや治療法についてご紹介します。 また、足首の捻挫の根本的な治療に期待できる再生医療についても紹介しているので、参考にしてみてください。 \慢性的な捻挫の痛みに効果的な再生医療とは/ 再生医療におけるPRP(多血小板血漿)治療は、足首捻挫の治療にも効果が期待できます。 通常の治療では3〜4週間の固定が必要ですが、PRP治療を行うことで固定期間を短縮できるため、関節が固まりにくく、リハビリも早期に開始できます。 この固定期間が短縮されることで、仕事やスポーツへの復帰を早めることができるのです。 足首の捻挫を治療したい方や、長引く痛みでお悩みの方は、ぜひ再生医療を検討してみてください。 当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでは再生医療に関する情報を提供しており、ご相談もお受けしていますので、ぜひお問い合わせください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 足首の捻挫を放置すると生じる主な後遺症 足首の捻挫を放置すると生じる主な後遺症について紹介します。 捻った痛みが続く 足首が不安定になる 関節炎の発症リスクを高める 捻挫は、スポーツや転倒、階段の踏み外しなどによって、足首の靭帯や軟骨などに過度な力が加わり損傷した状態を指します。 痛みや腫れが一般的な症状ですが、重度であれば靭帯の断裂や圧迫骨折する場合もあります。 以下では、捻挫を放置したことによる後遺症について、それぞれ解説していきます。 捻った痛みが続く 足首の捻挫を放置すると、捻った痛みが続く可能性があります。 損傷した靭帯の回復が不十分だと痛みが慢性化し、日常生活やスポーツにも影響を及ぼしかねません。 早めに適切な処置を受けて、慢性化を防ぎましょう。 足首が不安定になる 足首が不安定になるのも、足首の捻挫を放置した際の後遺症の一つです。 捻挫によって伸びた靭帯が放置されると足首の関節を安定させる機能が低下し、足首がぐらつく感じがあります。 足首が不安定になると歩行や足をついた時など、日常生活の中でも足首をひねりやすくなり、捻挫の再発につながります。 さらに放置すると足首の関節軟骨がすり減って変形してしまうリスクもあるため、悪化する前に治療しましょう。 関節炎の発症リスクを高める 足首の捻挫を放置し再発を繰り返すと、慢性足関節捻挫と呼ばれる関節炎の発症リスクを高める可能性があります。 慢性足関節捻挫は、捻挫を繰り返すことによって足首の靭帯や関節に負担がかかり、炎症が起こっている状態を指します。 主な症状は以下の通りです。 くるぶしあたりが痛む 足首が腫れて重く感じる 長時間の歩行で痛む 捻挫を繰り返している方や足首の腫れがある方は、単なる捻挫ではなく関節炎の発症を疑いましょう。 捻挫の重症度をセルフチェックする方法 歩ける程度の痛みでも、捻挫の重症度によってはすぐに受診が必要な場合があるため、以下の参考にセルフチェックしてみましょう。 【捻挫の重症度セルフチェック】 外くるぶしを押すと痛みがある 内くるぶしを押すと痛みがある かかとの小指側の骨の出っ張り付近を押すと痛みがある 舟状骨(足の甲側の内側部分)を押すと痛みがある 怪我をした足に体重をかけて4歩以上歩けない もし、これらの項目に1つでも当てはまる場合は、捻挫ではなく骨折の可能性が高いため、自己判断せずに早急に整形外科を受診しましょう。 適切な診断と治療を受けることで、後遺症を防げます。 足首の捻挫に施す治療方法 足首の捻挫に施す治療法について解説します。 応急処置として「RICE処置」を行う 湿布やテーピングなどを活用する 靭帯が断裂すると手術が検討されるケースもある よくある捻挫だからと放っておくと、足首の不安定さや慢性的な痛みなどの後遺症が出るリスクがあります。 自己判断で治療やリハビリを中止せずに、医師の指示に従いましょう。 応急処置として「RICE処置」を行う 足首の捻挫に施す主な治療として、「RICE処置」があります。 RICE処置の内容は、以下の通りです。 R(Rest)安静:無理に歩かず、足首に負担がかからないようにする I(Ice)冷却:氷のうや保冷剤などで15~20分ほど冷やす C(Compression)圧迫:腫れや内出血を抑えるために包帯で軽く圧迫する E(Elevation)挙上: 横になりクッションや枕などで心臓よりも高い位置に上げ、痛みや腫れを軽減する RICE処置は、捻挫だけでなく肉離れや打撲にも用いられる応急処置方法で、内出血や痛み、腫れを抑える効果が期待できます。 あくまで適切な治療を受ける前の応急処置なので、早期に医療機関を受診しましょう。 湿布やテーピングなどを活用する 足首の捻挫に対する痛みや腫れには、湿布やテーピングなどを活用しましょう。 捻挫直後の炎症や腫れには冷感湿布、症状が落ち着いたら血行促進のための温感湿布など、症状によって使い分けるのが重要です。 また、テーピングは捻挫後の不安定な足首を支えたり、症状の悪化を防いだりするのに有効です。 間違った巻き方では逆に症状の悪化に繋がるので、自分でテーピングをする際は強く巻きすぎないように注意してください。 痛みや腫れが引かない場合や内出血している場合は、捻挫ではなく骨折している可能性もあるため、医療機関を受診しましょう。 靭帯が断裂すると手術が検討されるケースもある 足首の靭帯が断裂すると手術が検討されるケースがあります。 靭帯の断裂で行われる手術は、以下の通りです。 靭帯修復術:残っている靭帯を修復する 靭帯再建術:他の部位の腱を移植して、靭帯を再建する 手術の際は、皮膚を数センチ切開する直視下法と、小さな穴を開けて内視鏡(カメラ)を挿入する鏡視下手術があります。 手術後の1日目から歩行が可能で、松葉杖を使用して痛みや腫れを確認しながらリハビリを行います。 足首の捻挫を治療するのにかかる期間 足首の捻挫の治療期間は重症度によって異なり、軽症で2〜3週間程度、重症で1〜3ヶ月程度かかります。 受傷直後から数日間はRICE処置を行い、症状を見ながら炎症抑制やストレッチなどの簡単なリハビリを開始します。 炎症や痛みが引いてきたら筋力トレーニングやバランス感覚の訓練など、リハビリの強度を少しずつ上げていくことが重要です。 早期回復を目指すためにも、症状に合わせて適切なリハビリを行いましょう。 足首の捻挫を早く治したい方は再生医療も選択肢の一つ https://youtu.be/uJ21b57GXH4 足首の捻挫を早く治したい方は、再生医療による治療も検討してみましょう。 再生医療の幹細胞治療は、自身の幹細胞を用いて損傷した足首の靭帯や関節包の修復を目指す医療技術です。 幹細胞は人間の身体の中に存在していて、筋肉や腱、神経などさまざまな組織に形を変えられる細胞です。 患者さまの脂肪を採取して幹細胞を抽出・培養したものを患部に注射します。 手術や入院が不要かつ、患者さまの細胞のみを使用するためアレルギーや拒絶反応などの副作用リスクが低い点が特徴です。 足首の慢性的な痛みにお悩みの方や、捻挫の早期改善を目指したい方は、お気軽に当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 当院の公式LINEでも症例や治療法について紹介していますので、併せてご覧ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 足首の捻挫を放置すると後遺症が出る可能性があるので早期治療が重要 足首の捻挫は、放置すると慢性的な痛みや足首の不安定感などの後遺症が出る可能性があります。 後遺症や再発を防ぐために、医療機関を受診して早期に治療を受けましょう。 また、スポーツの早期復帰を目指したい方や、長期化する捻挫の症状にお悩みの方は、再生医療による幹細胞治療も選択肢の一つです。 再生医療による治療を検討している方は、お気軽に当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 足首捻挫の放置に関するよくある質問 足首捻挫の放置に関するよくある質問と回答は、以下の通りです。 捻挫後の内出血は問題ない? 捻挫をしたときにやってはいけないことは? 捻挫に対する知識を身につけるためにも、ぜひ参考にしてください。 捻挫後の内出血は問題ない? 捻挫後に見られる内出血(アザ)は、一般的に時間とともに色が変わり、紫や青黒くなることがあります。 これは、血液が体内で分解される過程で見られる通常の現象で、痛みが強くなく腫れも軽度であれば、特に心配する必要はないケースが多いです。 しかし、以下のような症状が見られる場合は単なる内出血ではなく、さらに深刻な損傷が関わっている可能性があるため、注意が必要です。 靭帯や血管の損傷 靭帯損傷 骨折 強い痛みや腫れ、動かすと痛みが増す場合、または異常に大きなアザが現れる場合は骨折や靭帯損傷の可能性を考え、早期に医師の診断を受けましょう。 早期に診断を受け、適切な治療を行うことが回復を早め、症状の悪化を防ぎます。 捻挫をしたときにやってはいけないことは? 捻挫をしたときにやってはいけないことは、以下の通りです。 患部を温める マッサージや無理に動かす 飲酒、安静にせず無理に体重をかけること 捻挫直後に温めると血流が促進され、炎症が悪化する可能性があるため、冷却が必要な初期段階ではアイシングを行い、炎症を抑えることが大切です。 これらの行動は捻挫の症状を悪化させる可能性があるため、初期のケアをしっかり行い、必要に応じて専門医に相談しましょう。
2020.02.06 -
- 再生治療
「食事で何に気をつければよいのか」「これまで楽しんでいた食事はできなくなるのか」 肝硬変と診断されたときに、このような不安を感じられる方は少なくありません。 とくに外食時や家族との食事の場で、何を選べばよいのか悩まれることも多いでしょう。 この記事では、肝硬変の方が避けるべき食品・飲み物のリストと、その理由を詳しく解説します。 また、腹水やむくみ、肝性脳症、食道静脈瘤といった症状別の食事制限についても紹介し、肝機能をサポートするために積極的に摂りたい栄養素もご案内します。 正しい知識を身につけて、肝硬変による制限の中でもなるべく美味しく楽しい食生活を続けましょう。 肝硬変の人が食べてはいけない・避けるべき食品・飲み物を紹介 肝硬変の人が食べてはいけない・避けるべき食品・飲み物は、以下の通りです。 分類 避けるべき食品・飲み物 理由 アルコール ビール、ワイン、日本酒、焼酎など全てのアルコール飲料 肝臓での分解負担が大きく、肝細胞にダメージを与える 塩分の多い食品 インスタント食品、漬物、梅干し、加工食品、かまぼこ、ソーセージなど 腹水やむくみを悪化させる 刺激物・硬い食品 香辛料の多いカレー、コーヒー、せんべい、ナッツ、骨のある魚、フランスパンなど 食道静脈瘤が破裂するリスクがある 高タンパク食品 過剰な肉類、卵類、乳製品など アンモニアが体内に蓄積し肝性脳症のリスクが高まる 生もの 刺身、寿司、生牡蠣など 食中毒リスクが高く、肝機能低下により感染症にかかりやすい 加工食品 缶詰、レトルト食品、スナック菓子など 防腐剤や添加物が多く含まれ、肝臓に負担をかける 高脂肪食品 フライドポテト、揚げ物、脂身の多い肉など 消化不良を起こし、肝臓に負担をかける 糖分の多い食品 お菓子、砂糖を多く含む食品、清涼飲料水など 脂肪肝を助長し、肝機能をさらに低下させる 肝硬変の方は、これらの食品・飲み物を避けるか、摂取量を注意深く管理する必要があります。 病状や合併症の種類によって制限内容は異なりますので、上記はあくまで参考にして医師の指導に従いましょう。 肝硬変の症状別にみる避けるべき食事 肝硬変の症状別にみる避けるべき食事を紹介します。 腹水・浮腫(むくみ)がある場合 肝性脳症がある場合 食道静脈瘤がある場合 肝硬変が進行すると、さまざまな合併症が現れることがあります。症状によって食事制限の内容も変わってきますので、自分の症状に合わせた食事管理が重要です。ここでは代表的な症状別に、とくに注意すべき食事内容を解説します。 腹水・浮腫(むくみ)がある場合 腹水や全身のむくみがある場合は、体内の水分バランスが崩れている状態です。 この症状がある方は、塩分摂取量を1日5〜7g(※)に制限する必要があります。 ※参照:日本消化器病学会・日本肝臓学会「肝硬変診療ガイドライン 2020(改訂第 3 版)」2020年発行 醤油、味噌、塩などの調味料を減らす 加工食品、インスタント食品、漬物などの高塩分食品を避ける だしを効かせた薄味料理を心がける 医師の指示があれば水分制限・タンパク質制限も行う 腹水・むくみがある場合は、塩分を控えるだけでなく、水分やタンパク質も適量に抑える必要があるケースもあります。 医師や栄養士と相談しながら、塩分と水分、タンパク質の摂取量を調整しましょう。 肝性脳症がある場合 肝性脳症は、肝機能の低下によって血液中のアンモニア濃度が上昇し、脳機能に影響を及ぼす状態です。 アンモニアの主な発生源は食事から摂取するタンパク質なので、この症状がある方はタンパク質の摂取量に注意が必要です。 タンパク質の摂取量を制限する(医師の指示に従う) 動物性タンパク質(肉、魚、卵、乳製品など)の摂取をとくに控える 植物性タンパク質(豆腐、納豆など)を中心に摂る 便秘を防ぐために食物繊維を適量摂取する 医師の指示があればBCAA(分岐鎖アミノ酸)製剤を利用する 肝性脳症の症状がある場合は、医師の指示のもとで適切なタンパク質制限を行いましょう。 しかしタンパク質が不足すると栄養状態が悪化する恐れもあるため、自己判断での過度な制限は避けてください。 食道静脈瘤がある場合 食道静脈瘤は食道の血管が瘤状に膨らんだ状態で、破裂すると命に関わる出血を引き起こす危険があります。 この症状がある方は食事の内容と食べ方に注意が必要です。 硬い食品(せんべい、ナッツ、固いパンなど)を避ける 刺激物(香辛料、酸味の強い食品、熱い食べ物など)を控える 柔らかく調理した食品を選ぶ(茶碗蒸し、うどん、お粥など) 小さく切って、よく噛んでゆっくり食べる アルコールは絶対に避ける 食道静脈瘤がある場合は、食道を傷つけるのを防ぐため、やわらかい食品を中心によく噛んで食べましょう。 大きな塊を飲み込まないように注意してください。 肝硬変の人が積極的に取りたい栄養素と食品 肝硬変の人が積極的に取りたい栄養素とその食品を以下にまとめました。 栄養素 目的・効果 主な食品例 分岐鎖アミノ酸(BCAA) 筋肉量の維持、代謝の補助 BCAA製剤(リーバクトなど)、大豆製品、乳製品 良質なたんぱく質(適量) 肝機能の維持、体力の回復 豆腐、納豆、白身魚、鶏ささみ、牛乳 ビタミンB群 エネルギー代謝、神経機能の維持 玄米、卵、大豆、緑黄色野菜 ビタミンC・E(抗酸化ビタミン) 肝細胞の保護、酸化ストレスの軽減 ブロッコリー、パプリカ、キウイ、ほうれん草 食物繊維 便通改善、腸内環境の整備 野菜(煮物など)、きのこ、海藻 エネルギー源(糖質・脂質) エネルギー確保、低栄養の予防 ごはん、うどん、植物油、間食(ゼリーなど) これらの栄養素や食品は、医師や管理栄養士の指導の下で、病状に応じて適切に取り入れることが大切です。 バランスよくこれらの栄養素を取り入れることで、肝硬変による栄養障害を予防・改善しやすくなります。 肝硬変の人が食事で気を付けること 肝硬変になると、肝機能の低下によって栄養の吸収・代謝バランスが崩れやすくなるため、日々の食事管理が病状の進行抑制や合併症の予防の効果につながる可能性があります。 以下のポイントに注意しましょう。 塩分(ナトリウム)の制限 適切なたんぱく質の摂取 十分なエネルギー補給 禁酒 食事療法は、医師・管理栄養士の指導のもとで個々の病状や体格に応じて調整することが重要です。 自己判断で制限しすぎると、かえって体調を崩す恐れもあるため注意しましょう。 【まとめ】肝硬変で食べてはいけないものを正しく理解し、食生活を改善しよう 肝硬変の方の食事管理は、病状の進行を抑える重要な治療の一つです。 アルコール類は完全に避け、症状に応じて塩分や動物性タンパク質の摂取量を調整する必要があります。 腹水・むくみがある方は塩分制限を、肝性脳症の方はタンパク質制限を、食道静脈瘤の方は刺激物や硬い食品を避けるなど、合併症に応じた食事調整が重要です。 また、良質なタンパク質やビタミン、食物繊維などを適切に摂取し、栄養バランスを整えることも大切です。 自己判断せず、医師や管理栄養士と相談しながら、症状や病状に合わせた食事療法を継続することで、肝硬変と上手に付き合っていきましょう。 なお、当院「リペアセルクリニック」では、肝臓の疾患に対する再生医療を提供しております。 再生医療の詳細については、以下よりお気軽にお問い合わせください。
2020.02.05 -
- スポーツ医療
- 再生治療
スポーツ活動中の怪我は、適切な応急処置が回復の鍵を握ります。 特に肉離れや捻挫、打撲といった外傷に対して有効なのが「RICE処置」です。 しかし、RICE処置は広く知られているものの、正しい方法で実践できている人は意外と少ないのが現状です。 この記事では、RICE処置の基本から症状別の対応方法まで解説します。 スポーツからの早期復帰を目指す方に向けて、再生医療についても紹介します。ぜひ最後までご覧ください。 医療におけるRICE処置とはスポーツでよく起こるケガの応急処置のこと RICE処置とは、次の4つの頭文字を取った応急処置法です。 Rest:安静 Ice:冷却 Compression:圧迫 Elevation:挙上 これはスポーツで起きやすい肉離れ、捻挫、打撲などさまざまな外傷に対して効果的な初期対応として確立されています。 RICE処置は怪我の症状悪化を防ぎ、治癒を促進する重要な役割を果たします。 R(Rest):安静 怪我をした部位を無理に動かさず、負荷をかけないようにします。 完全に動かさないというわけではなく、痛みが出ない範囲で負荷を軽減することが目的です。 必要に応じて松葉杖や添え木、テーピングなどを使用して患部を保護しましょう。 I(Ice):冷却 受傷した部位を氷やアイスパックで冷やします。 冷やすことで血管を収縮させ、内出血や腫れ、炎症を抑制し、痛みを和らげる効果があります。 直接皮膚に氷を当てると凍傷のリスクがあるため、タオルで包むなどして15〜20分ほど冷やし、その後は間隔を空けて繰り返すと効果的です。 C(Compression):圧迫 弾性包帯やテーピングで患部を適度に圧迫することで、これにより内出血や腫れを最小限に抑えられます。 圧迫が強すぎると血流障害を起こす恐れがあるため、患部の先端(指先など)の色や感覚を定期的に確認し、しびれや変色がある場合は一度緩めましょう。 E(Elevation):挙上 怪我をした部位を心臓よりも高い位置に保ちます。 これにより重力の作用で静脈還流(血液が心臓に戻る流れ)が促進され、腫れの軽減につながります。 クッションや枕を使って患部を高く保つことで、血流改善と腫れの軽減が期待できます。特に足首や膝など下肢の怪我では効果的です。 適切なRICE処置を主なスポーツ外傷ごとに解説 スポーツ外傷の種類によって、RICE処置の重点ポイントや効果的なアプローチが異なります。 ここでは、代表的な3つのスポーツ外傷に対する適切なRICE処置について解説します。 肉離れ 捻挫 打撲 スポーツでのケガに備えて、それぞれのRICE処置について見ていきましょう。 肉離れ 肉離れは、筋肉が急激に引き伸ばされることで筋線維が断裂する怪我です。 肉離れに対するRICE処置では、特に受傷直後の圧迫が重要です。 筋肉内の出血によるしこり形成を防ぐため、弾性包帯での適切な圧迫を心がけましょう。 アイシングは間隔を空けながら24〜48時間継続し、この期間は患部の安静を保ちます。 症状が改善しない場合や悪化する場合は、より重度の損傷の可能性があるため早めに医療機関を受診してください。 捻挫 捻挫は関節を支える靭帯が損傷する怪我です。 捻挫の特徴は顕著な腫れと内出血であり、これが関節の動きを制限し回復を遅らせる原因となります。 このため、RICE処置では早期からのアイシングと圧迫を重視します。 弾性包帯やテーピングで適切に圧迫し、腫れを最小限に抑えることが重要です。 立てない、歩けないなどの重い症状の場合は、重度の靭帯損傷の可能性があるため医療機関を受診しましょう。 打撲 打撲は外部からの衝撃で組織が損傷する怪我で、内出血を伴うことが特徴です。 打撲に対するRICE処置では、特に受傷直後のアイシングが効果的です。 衝撃を受けた直後から冷却することで、血管収縮を促し内出血の範囲を最小限に抑えることができます。 軽度の打撲であれば、数日で青あざの色が変化し始め、徐々に消失していきます。 2〜3日経っても痛みが改善しない場合や打撲部位の痛みが強まる場合は、骨折や深部組織の損傷の可能性があるため、医療機関の受診をおすすめします。 RICE処置はあくまで応急処置!医療機関を受診する基準 RICE処置は怪我の初期対応として効果的ですが、あくまでも応急処置であり、原因の根本的な治療にはなりません。 適切な処置を行った後も症状が改善しない場合は、専門医による診断・治療が必要です。 以下のような症状がある場合は、早急に医療機関を受診しましょう。 強い痛みが24〜48時間経過しても軽減しない 腫れや内出血が広範囲に広がっている 関節の動きが著しく制限されている 患部に変形や異常な動きがある 立てない、歩けないなど日常生活に支障がある 捻挫を繰り返す、または同じ部位を何度も痛める場合 特に「立てない」「歩けない」といった症状がある場合は、重度の靭帯損傷や骨折の可能性があります。 早期の診断と治療が後遺症を防ぎ、早期回復につながります。 スポーツへの早期復帰を目指すなら「再生医療」を検討しよう スポーツ選手にとって、怪我からの早期回復と競技復帰は非常に重要な課題です。 競技への早期復帰を目指す方は、「再生医療」による治療もご検討ください。 当院「リペアセルクリニック」では、患者さま自身の幹細胞を用いて損傷部位にアプローチする「幹細胞治療」を提供しております。 入院や手術は不要で、治療は患者さまから米粒2~3粒ほどの脂肪を採取後、培養した幹細胞を患部に投与するだけです。 軟骨損傷や靭帯損傷、肉離れなどのスポーツ外傷でお悩みの方は、ぜひ当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。 RICE処置に関してよくある質問 RICE処置に関してよくある質問を紹介します。 RICE処置の順番は? 最新のRICE処置と呼ばれるPOLICE処置とは? ケガに備えてRICE処置への疑問を解消しておきましょう。 RICE処置の順番は? RICE処置の理想的な順番は、以下の通りです。 Rest:安静 Compression:圧迫 Ice:冷却 Elevation:挙上 注意したいのが、実施する順番はRICEではなく、RCIEの順になる点です。 圧迫してから冷やすことで、冷却効果がより患部に伝わりやすくなります。 ただし、怪我の状況によっては順番を変える場合もあります。 例えば出血が著しい場合は、先に圧迫と挙上を行い出血をコントロールし、その後に冷却することもあります。 重要なのは、各要素をバランスよく組み合わせて行うことです。 最新のRICE処置と呼ばれるPOLICE処置とは? 近年、従来のRICE処置を発展させた「POLICE処置」が注目されています。 POLICEは次の頭文字をとったものです。 Protection(保護) Optimal Loading(最適な負荷) Ice(冷却) Compression(圧迫) Elevation(挙上) 大きなの違いは、従来のRICE処置の「Rest(安静)」が「Protection(保護)」と「Optimal Loading(最適な負荷)」に置き換えられた点です。 完全な安静よりも、損傷組織を保護しながら適切な負荷をかけることで、より効果的な組織修復が促進されるという考え方に基づいています。 例えば、足首捻挫の場合、完全に動かさないのではなく、痛みのない範囲で足首を動かす運動を行います。 適切な負荷により関節の可動域を維持し、筋力低下を防げるのです。 ただし、最適な負荷のかけ方は怪我の種類や程度によって異なるため、医師や理学療法士など専門家の指導のもとで行うことが重要です。 【まとめ】RICE処置は外傷に対する応急処置!痛みが引かなければ医療機関へ RICE処置は、スポーツ活動中に起こりやすい肉離れ、捻挫、打撲などの外傷に対する効果的な応急処置法です。 Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の4つのステップを適切に行うことで、内出血や腫れを抑え、痛みを軽減し、回復を早められます。 ただし、RICE処置はあくまでも応急処置です。 症状が改善しない場合や、「立てない」「歩けない」といった症状がある場合は、速やかに医療機関を受診することが重要です。 また、スポーツへの早期復帰を目指す場合は、再生医療などの新しい治療法を検討することも選択肢の一つです。 幹細胞治療やPRP療法などは、入院や手術を必要としないため、競技への早期復帰が目指せます。 再生医療をご検討の際は、当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。
2020.02.04 -
- 再生治療
- 肝疾患
肝臓が悪いと顔や体に変化がありますが、初期症状が曖昧で気づきにくいため注意が必要です。 肝臓の病気は進行すると、肝硬変や肝臓がんなどの重篤な病気になる可能性があるため、早く症状に気づけるかどうかが大切です。 そこで本記事では、肝臓が悪いとどんな症状が出るのか解説します。最後までご覧いただき肝疾患の早期発見・早期治療を目指しましょう。 この記事を読むとわかること 肝臓が悪いと顔や体に出現する症状 肝臓の病気の種類 肝臓の病気を予防する方法 肝臓が悪いと顔や体に出る症状 肝臓が悪いと顔や体に出る症状は、以下のとおりです。 肝臓が悪いと顔や体に出る症状 黄疸と皮膚のかゆみ 視力の低下と目の疲れ からだのむくみと腹水 全身倦怠感と疲労感 吐血と意識障害 食欲低下と消化不良 肝臓は沈黙の臓器と呼ばれ、初期段階では症状に気づきにくいのが特徴です。症状に気づいたころには重症化している可能性もあるため、どんな症状が出現するのか知っておきましょう。 黄疸と皮膚のかゆみ 肝臓が悪いと、黄疸や皮膚のかゆみが現れる場合があります。黄疸とは、皮膚や眼の白い部分が黄色くなる症状です。 肝臓の機能が低下し、ビリルビンと言われる黄色い色素を正常に処理できなくなると、黄疸の症状が現れます。皮膚のかゆみも肝臓の異常を示す症状で、ビリルビンや胆汁酸が体内に蓄積されて生じます。 視力の低下と目の疲れ 肝臓が悪くなると、視力の低下や目の疲れなどの症状が現れることがあります。 肝臓の機能低下による間接的な影響で、健康な血液が十分に供給されなくなり、視界がぼやけたりかすんだりする症状が出現します。 ドライアイの症状も肝臓の異常を示すサインの場合があるため、目に違和感があるときは注意が必要です。 からだのむくみと腹水 肝臓の働きが鈍ると、からだがむくんだり腹水が溜まったりする場合があります。体内の水分量が増える原因は、肝機能の悪化により正常に血液を処理できなくなり、血液や体液が滞るためです。 一般的に足や顔がむくみやすく、症状が進行すると大量の腹水が溜まる場合もあります。 全身倦怠感と疲労感 肝臓が悪いと、全身倦怠感や疲労感が強く現れます。肝機能の悪化により全身倦怠感や疲労感が出現する理由は、肝臓が担う代謝の機能が乱れ、疲労物質が蓄積するためです。 日常生活動作で疲れたり、何も動いていないのに倦怠感があったりする場合は、早めに医師へ相談しましょう。 吐血と意識障害 肝臓病が重篤化すると、吐血や意識障害が現れる場合があります。吐血が起こる原因は、肝臓の異常によって消化管の血管が破れやすくなるためです。 意識障害が現れる理由は、体内に蓄積した毒素が脳に影響を及ぼすためです。肝臓には代謝や解毒作用などの働きがあり、正常に機能しなければ毒素が蓄積します。 肝疾患が重篤化する前に、体の異変に気づいたらすぐ医療機関を受診しましょう。 食欲低下と消化不良 肝臓が悪化すると、食欲低下や消化不良が起こります。 食べ物の消化には、肝臓から分泌される胆汁が必要です。肝臓の働きが鈍り、胆汁の分泌量が低下すると、食べ物の消化が困難になります。 消化不良の場合は、食欲がなくなったり嘔気を感じたりします。 受診の重要性 肝臓の疾患が疑われる症状がみられる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 肝臓の異常はウイルス感染や自己免疫異常、薬の副作用など、さまざまな原因で引き起こされます。血液検査や画像診断で肝臓の状態を知り、医師の治療を受ける必要があります。 知っておくべき肝臓の病気の種類 知っておくべき肝臓の病気は、以下のとおりです。 肝炎 脂肪肝 非アルコール性脂肪性肝炎 アルコール性肝障害 肝硬変 肝臓の病気を早期に発見し、スムーズに治療を受けられるよう、疾患別の症状を確認しましょう。 肝炎 肝炎は主に肝炎ウイルスの感染により発症する病気で、感染以外の発症要因にはアルコールや薬物などがあります。 急激に症状が出現する急性肝炎は、A型・B型・E型ウイルスが原因の場合が大半です。一方で、慢性的に症状が進行する慢性肝炎は、B型・C型ウイルスを要因とする場合が多いと言われています。 肝炎になると、以下の症状が現れる場合があります。 全身倦怠感 食欲不振 皮膚のかゆみ、黄疸 発熱、頭痛 嘔気、嘔吐 褐色尿 症状には個人差があるため、違和感や不安があるときは迷わず医師にご相談ください。 脂肪肝 知っておくべき肝臓の病気の1つに、脂肪肝があります。脂肪肝とは、肝臓に過剰な脂肪が蓄積された状態です。 脂肪肝は主に、中性脂肪が肝細胞内に多く蓄積し起こります。脂肪肝が悪化すると、肝炎や肝硬変、肝がんなどの深刻な病気に進展するリスクがあります。 脂肪肝は、乱れた生活習慣が原因で起こる場合が大半です。過剰な飲酒や肥満なども脂肪肝のリスクを高めるため、自身の生活習慣を見直しましょう。 非アルコール性脂肪性肝炎 知っておくべき肝臓の病気に、非アルコール性脂肪性肝炎があります。 非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)は、肥満や糖尿病などの生活習慣病に関連して発症する肝炎です。肝臓に異常に蓄積した脂肪が炎症を引き起こし、疲労感や腹部の不快感などの症状が現れます。 NASHは、肝硬変や肝臓がんなどの深刻な疾患を合併する恐れがあります。合併症を予防するためには、不規則な生活習慣の改善や早期治療が重要です。NASHの治療法は、食事療法や運動療法、薬物療法などです。治療効果が得られず症状が悪化した際は、肝移植を行う場合もあります。 医師と相談し自身に合った治療を受け、症状の改善を目指しましょう。 NASHは初期段階で症状に気づくのが難しいため、定期的な健康診断や肝機能モニタリングが早期発見・早期治療の鍵となります。 アルコール性肝障害 知っておくべき肝臓の病気に、アルコール性肝障害があります。アルコール性肝障害とは、多量のアルコールを長期間にわたり摂取し、肝臓が損傷を受ける疾患の総称です。 多量飲酒によりアルコール代謝の過程で生成される有害物質が肝細胞を傷つけ、炎症を引き起こします。肝臓が炎症を起こすと、肝機能が低下し、以下の症状が現れます。 全身倦怠感 食欲不振 体重減少 黄疸(皮膚や目が黄色くなる) 腹水、浮腫(むくみ) アルコール性肝障害は、以下3つの状態に分けられます。 進行度 アルコール性脂肪肝(初期) アルコール性肝炎(中期) アルコール性肝硬変(末期) 状態 肝臓に脂肪が蓄積している状態 肝臓に炎症が生じ、肝細胞が破壊された状態 肝臓の組織が線維化し硬くなり、正常な機能が失われた状態 アルコール性肝障害を予防するためには、飲酒量を適度に抑えることが最も重要です。厚生労働省の「健康日本21(アルコール)」によると、適度な飲酒量は1日平均純アルコールで約20gで、具体例は以下のとおりです。 お酒の種類 純アルコール量 ビール中瓶1本(500ml) 20g 清酒1合(180ml) 22g ウイスキー(60ml) 20g 焼酎35度1/2合(90ml) 25g ワイン2杯(240ml) 24g 飲酒の頻度や量を減らすと、肝臓への負担が軽減され、肝障害のリスクが低下します。治療する際はアルコールを完全に断ち、肝臓の損傷部位を回復させるとともに、栄養療法や薬物療法を行います。 アルコール性肝障害は、生活習慣の見直しで予防できる疾患です。健康的な飲酒習慣を心がけたり、定期的に健康診断を受けたりし、早期発見・早期治療を目指しましょう。 肝硬変 慢性肝炎が長期化すると、肝臓の組織が線維化し硬くなり、肝硬変になります。肝臓は再生力が高い臓器ですが、肝硬変になると肝機能を元の状態に戻すのが難しくなるため、早期発見・早期治療が重要です。 肝硬変の主な症状は以下のとおりです。 足がむくむ 腹水がたまる 黄疸が出る 腹部静脈が盛り上がる 意識障害が起こる 初期の肝硬変は、症状に気づきにくいのが特徴です。健康診断で異常を指摘されたら、症状がなくても病院を受診しましょう。 自己免疫性肝疾患 自己免疫性肝疾患とは、自己免疫反応が原因で肝臓が障害される病気の総称です。主に自己免疫性肝炎、原発性胆汁性肝硬変、原発性硬化性胆管炎の3つがあります。 自己免疫性肝炎(AIH) 原発性胆汁性肝硬変(PBC) 原発性硬化性胆管炎(PSC) 50歳から60歳代の中年以降の女性 ※若い女性や小児でも発症する場合あり 中年以降の女性に多い ※50歳代が最も多い 20歳代と60歳代 自己免疫反応により肝細胞が攻撃され慢性肝炎を引き起こす 細い胆管が慢性的な炎症により破壊され、肝臓に胆汁が停滞して、肝臓の細胞が障害される 臓内外の胆管が障害され胆汁の停滞が起こり、肝臓に炎症を引き起こす 自己免疫性肝疾患は、発症メカニズムが完全に解明されておらず、遺伝的要因や環境要因が関与していると考えられています。 肝臓が悪いとどんな症状が出る?セルフチェック項目 肝臓が悪いと出現する症状が現れていないか、以下の表でセルフチェックをしてみましょう。 チェックポイント 理由 顔や体の皮膚が黄色い 黄色い色素のビリルビンが正常に処理されず体内に蓄積されるため 白目が黄色く濁っている 鼻の頭に赤みを帯びている 肝臓が正常に機能せずホルモン異常が起き、クモ状血管腫が増えるため 手の平に赤みを帯びている 肝臓が正常に機能せず、血管拡張作用のあるエストロゲンが処理されなくなるため セルフチェックの項目に当てはまる場合は、肝臓が悪くなっている可能性を考え、早めに医療機関を受診するのが得策です。症状には個人差があるため、セルフチェックだけで病気の発症の有無を判断しないよう注意しましょう。 肝臓が悪い場合は、栄養療法や薬物療法で治療を行うのが一般的ですが、再生治療も選択肢の1つです。肝機能の改善を目指すために、自身に合った治療法を医師と相談したうえで検討しましょう。 定期的な血液検査で肝臓の数値をチェックしよう 肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、病気が進行しても自覚症状が現れにくい特徴があります。そのため、肝臓の不調を早期に発見するためにも、健康診断などで定期的な血液検査を行いましょう。 血液検査では、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPなどの数値を確認し、肝臓の状態を把握します。 肝機能に異常がある場合、数値の変化として現れることが多く、脂肪肝や肝炎、肝硬変といった疾患の兆候を早期に見つけられます。 早期治療ができるよう、定期的に健康診断を受け、血液検査で肝臓の数値を確認しましょう。 予防や生活習慣の改善も大切 肝臓の病気を予防するためには、生活習慣の改善も大切です。以下の3つの生活習慣を参考に、自身の日常生活を振り返りましょう。 食事のバランスを整える 適度な運動を行う 休肝日をつくる 肝臓の病気は、生活習慣と密接に関わっています。肝臓が悪くならないよう、改善できる生活習慣から見直すことが大切です。 食事のバランスを整える 肝機能を向上させるためには、食事のバランスが重要です。主食・主菜・副菜を揃えた食事を心がけると、バランスの良い食事になります。 炭水化物はエネルギー源となり、日常の活動を支えます。タンパク質は、筋肉や臓器の修復・成長に必要不可欠です。ビタミンやミネラルは、体の機能を正常に保つために大切です。 家で健康的な食事を心がけていても、外食時に栄養バランスが崩れる場合があるため注意してください。 たとえば、ラーメンやカレーライスなどの単品料理は、主食と主菜は満たしますが、副菜が不足します。サラダや野菜スープなどを追加し、副菜も摂取できるよう工夫しましょう。 適度な運動を行う 肝機能の改善や健康維持には、適度な有酸素運動が非常に効果的です。適度な運動を行うと、肝臓に蓄積した脂肪の減少が期待できます。 有酸素運動とは、ウォーキングやジョギングなどです。有酸素運動を毎日30分以上行い、肝機能の改善や筋肉量の維持を目指しましょう。 筋肉は糖質代謝やアンモニア代謝をつかさどり、肝臓の機能を補完する役割があります。肝臓病患者にとって筋肉の維持は、肝臓の負担を軽減し、肝機能の向上につながるため大切です。 また、有酸素運動はストレスの軽減にも効果があります。通勤や日常生活にウォーキングを取り入れると心身の健康に良い影響を与えます。 休肝日をつくる 肝臓が悪くならないよう休肝日をつくりましょう。休肝日(きゅうかんび)は、週に1日以上飲酒しない日を設け、肝臓を休めることを目的としています。 習慣的な飲酒は依存性を高め、飲酒量が増加する危険性があります。休肝日を設け、飲酒総量を減少させると、肝障害を予防できる可能性があります。 肝臓の症状に気づいたら早めに医療機関を受診しよう 肝臓の症状に気づいたら早めに医療機関を受診しましょう。 肝臓は沈黙の臓器と言われ、悪くなっても症状の自覚が難しく、発見が遅れやすいのが特徴です。肝機能の悪化でどんな症状が出るのか事前に知っておくと、病気の早期発見が可能です。 肝臓が悪くなった場合の治療法には、栄養療法や薬物療法、再生医療などがあります。医師と相談し、自身に合った治療法の選択が大切です。 体に異変を感じたらすぐに医療機関を受診し検査を受けるのが大切です。定期的に健康診断や受診に行き、早期発見・早期治療を目指しましょう。
2020.02.02 -
- スポーツ医療
- 再生治療
足首の捻挫はスポーツはもちろん、日常生活の中でも起こりうるケガのひとつです。 捻挫を軽く考えて、病院に行くのがつい遅くなってしまうこともありますね。 しかし、適切な治療を受けずに放置していると、治るのが遅くなるだけでなく後遺症が残ってしまう恐れがあります。 捻挫したことがある方は、本記事のチェックリストを確認して後遺症が出ていないか確かめてください。 足首の捻挫で後遺症が残るのはなぜ? 足首の捻挫で後遺症が残る原因として、適切な治療を受けていない・治っていない状態で足首に負荷がかかってしまうことが考えられます。 捻挫とは、関節をひねったときに靭帯や腱などを損傷するケガです。 適切な治療を受けずに放置していると靭帯がゆるいままとなり、足首の不安定さや捻挫の再発に繋がる可能性があります。 後遺症を防ぐためにも足首を捻挫した場合は、放置せずに適切な治療を受けることが重要です。 足首捻挫を放置することで後遺症のリスクが高まる 足首の捻挫を放置すると後遺症が出る可能性が高くなります。以下では、具体的な後遺症の症状を紹介します。 足首の不安定さ 痛みが残る 足首がかたくなる 捻挫の再発(捻挫が癖になる) それぞれの後遺症について、詳しく解説していきます。ご自身に上記のような症状がないか確かめてください。 足首の不安定さ 足首の不安定さがあると、踏ん張りがきかないので転びやすくなる危険性があります。 靭帯の損傷が重度の場合、足首がぐらぐらと不安定になります。捻挫の後遺症の中で最も多い症状です。 痛みが残る 足首を捻挫すると痛みが生じます。早い人は1週間ほどで落ち着きますが、放置すると後遺症として痛みが残るケースがあります。 3~4週間経過しても痛みが残る場合は、軟骨や骨に異常が生じている可能性もありますので医師に相談してください。 足首がかたくなる 捻挫をして靭帯や関節包が損傷すると、治る過程で損傷した組織がかたくなってしまいます。また、重症の場合はギプスによる固定でかたくなるケースがあります。 治療段階を過ぎたら、医師や専門家の指示に従ってリハビリを開始しましょう。 かたいままだと、足首を痛めやすくなる危険性があります。 捻挫の再発(捻挫が癖になる) 捻挫が治りきっていないときに無理をすると、捻挫を再発しやすくなります。 損傷した部位はしっかり治してから動かすようにしましょう。 捻挫はしっかり治療すれば、癖になる可能性が少なくなります。 足首捻挫の後遺症セルフチェックリスト 足首の捻挫の後遺症が出ていないかどうかを確認してみましょう。 足首の上下運動 足首のかたさ ふくらはぎの筋力 片足立位 詳しいやり方について解説します。ご自宅でも気軽にできるチェック方法ですので、ぜひ試してください。 足首の上下運動 足首を上下に曲げ伸ばししてください。 正常な場合は足首を曲げたときにまっすぐ曲がりますが、指先が外側や内側に向く、指だけが持ち上がる場合には後遺症が出ている可能性があります。 足首のかたさ 足首のかたさで捻挫の後遺症のセルフチェックができます。 1.足首をまっすぐ壁に向けて立つ 2.かかとが浮かない状態で壁に膝をつけるように足首を曲げる 3.膝がつかなければ足の位置を調整する 4.壁と膝がくっつくときのつま先と壁の距離をチェック つま先と壁の距離が10cmほどになると良好です。左右両方の足首で測定してください。 足首がかたい場合は、ストレッチをして足首の柔軟性を上げましょう。 ふくらはぎの筋力 ふくらはぎの筋力が落ちているかどうかで捻挫の後遺症をチェックできます。 1.両足でつま先立ちをしてかかとの高さを測定 2.片足でつま先立ちをして同じ高さまで上げられるかを測定 左右それぞれ測定してください。 左右に差がある、そもそも上げられない場合は後遺症が疑われます。また、足首がまっすぐに上がらない場合も足首に問題がある可能性が考えられます。 片足立位 次に紹介するのは、片足立ちした際の左右のバランスを確かめる方法です。 1.片足をふくらはぎにつけた状態で片足立ちする 2.目を瞑って30秒間片足立ちの状態をキープする 足の位置がずれるほどふらつく場合は、後遺症が疑われます。 目を瞑った状態が難しい場合は、目を開けた状態から試してください。 チェックリストの中でできなかったことがある場合、トレーニングを始めて後遺症を克服しましょう。 足首捻挫の治療期間は? 足首を捻挫した際の治療期間には個人差がありますが、軽度の場合は「2週間から4週間程度」で回復します。 しかし、靭帯が断裂するなど重度の場合は、治療から回復するまでに「3ヶ月から6ヶ月程度」かかる可能性があります。 足首を捻挫してしまったときには、安静が必要になります。歩いてはいけないわけではなく、負荷をかけないようにします。 捻挫が治っていない状態で無理をすると捻挫が再発するだけでなく、後遺症が出ることもあるため、治療に専念しましょう。 足首捻挫の後遺症に対する治療法 足首の捻挫の後遺症に対する治療法を2つ紹介します。 リハビリテーション 再生医療 それぞれの治療法について詳しくご説明します。 リハビリテーション 足首の捻挫の後遺症に対するリハビリは、主に以下のようなプログラムが行われます。 足首を外側に開く筋力を上げる 片足で立つ 不安定な土台の上でのバランストレーニング 主に足首やふくらはぎの筋肉を鍛えるトレーニングをします。 症状が改善されてきた場合はジョギングなどの軽い運動も取り入れましょう。 再生医療 https://youtu.be/uJ21b57GXH4?si=8GpJjaC7n4UHJlKd 再生医療は、患者さまご自身の細胞を利用して損傷した部位の修復をする治療法です。 拒否反応やアレルギーのリスクが低いことや、治療期間が短縮できる利点があります。 足首の捻挫が治らない方、後遺症に悩んでいる方はぜひ再生医療をご検討ください。 【まとめ】足首捻挫の後遺症が気になる方は当院の再生医療をご検討ください 足首の捻挫は誰もが経験しうることですが、放置するとその後の生活に多大な影響を与えます。 また、適切な治療を受けないと捻挫が癖になってしまう場合があります。 完治までに時間がかかるケースもありますが、必ず医師に従って治療しましょう。 すぐに捻挫を治療したい方、後遺症に悩んでいる方は再生医療の選択肢があります。 再生医療を検討している方は当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。
2020.01.31