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膝に水が溜まる悩みに自然治癒に近い最新治療法 膝の悩みは中高年だけでなく、スポーツをする若者にも起こりうるものです。膝に水が溜まるとさまざまな症状が出現し、日常生活に支障が出る場合もありますし、頻繁な受診が負担になることもあるでしょう。 そして、膝に水がたまる症状について、自然治癒するものなら自然治癒力で治したいと思う人もいるでしょう。そこで今回は、膝に水が溜まる原因や、自然治癒できるのかどうかについて解説します。 膝に水が溜まったら放置は禁止 膝関節は太ももと膝の骨をつなぐ関節です。関節包という袋状のものに関節は包まれ、その中には関節液が存在します。つまり誰の膝にも水は存在するのです。 しかし変形性膝関節症、関節リウマチ、痛風といった疾患によって膝関節に炎症が起こると滑膜組織から分泌される関節液が増えていきます。これが膝に水が溜まるという状態です。 膝関節の炎症は外傷でも起こります。スポーツによって半月板損傷、靭帯損傷などのケガをすると関節の軟骨が傷つき、炎症を起こすので膝に水が溜まる原因になるのです。 しかし、炎症を起こす疾患や外傷の自然治癒は困難で、痛みや炎症を取りのぞくための薬物療法などの治療はできますが、一度傷ついたりすり減ったりした軟骨は自然に再生することはありません。 膝に水が溜まると行う治療法と、自然治癒に近い最新の治療法 膝に水が溜まるのは炎症が原因なので、治療をするには、まず炎症を取り除くことが重要です。 薬物療法 関節リウマチや痛風が原因の場合、内服薬で痛みや炎症を抑えるという治療法があります。変形性膝関節症や外傷が原因の場合、膝関節に直接針を刺して痛み止めや炎症を抑えるステロイドを注射するという方法もあります。 膝の水を抜く 正常の状態の関節液は粘性のもので関節の潤滑剤のような役割をしています。しかし過剰に分泌された関節液はサラサラで膝関節を守ることができないのです。 動かす時に骨と骨がぶつかり、それが膝の痛みを強くすることもあり、そのような状態では自然治癒どころか悪化のリスクがあります。そのため膝に針を刺して溜まった水を抜くのです。 手術 薬物療法で痛みや腫れなどの症状が改善しない場合は、軟骨などの損傷がひどいことが考えられます。その場合は手術で原因を除去するという方法がとられます。 損傷した軟骨のかけらが関節内に遊離体として存在すると痛みや新たな炎症の原因にもなるので手術で取り除きます。 再生医療(最新医療) 再生医療は、自然治癒に近い!ともいえる最新の治療法です。膝に水が溜まる状態に再生医療という選択肢があります。薬物療法ではなかなか症状が改善しないという人もいるでしょう。長期間の薬物療法は副作用の不安がある人もいるかもしれません。 特にスポーツをする人にとって、手術は復帰までに時間がかかるため、踏み切るのに勇気がいるものです。だからこそ、自然治癒できないかと考える人も多いのです。 近年、スポーツ医療では、再生医療という方法が注目されています。自身の細胞から採取した幹細胞を膝関節に注入し、損傷した軟骨や組織を修復させるというものです。幹細胞には鎮痛作用や抗炎症作用もあるので、膝の痛みを取り除くことも期待できます。 また、自身の細胞を使うので副作用や後遺症のリスクも低いです。 まとめ・膝に水が溜まる悩みに自然治癒に近い最新治療法 膝に水が溜まると痛みや腫れなど、さまざまな症状を引き起こし、日常生活に支障をきたします。近年、膝の治療法として注目を集めている再生医療であれば、膝に水が溜まるという症状も自然治癒に近い方法で治療ができます。 薬物療法でなかなか症状が改善せず、手術は避けたいという人は、治療法として再生医療も選択肢としてみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
2019.12.19 -
- 再生治療
「膝がなんとなく腫れていて、触るとぶよぶよしている」そんな症状に気づいて、不安を感じている方も多いのではないでしょうか。 そのぶよぶよ感は、関節内で炎症が起きて水(関節液)が溜まっているサインかもしれません。 腫れを放置してしまうと、痛みの悪化や関節の機能低下につながる可能性があります。 そこで本記事では、膝に水が溜まる原因や症状、適切な対処法を詳しく解説します。 膝の違和感に早めに気づき、正しく対応することで、将来的な痛みや機能障害のリスクを減らすことができます。 早期に的確な行動が取れるよう、ぜひ本記事を参考にしてください。 膝に水が溜まった場合の自覚症状 膝に水が溜まった場合は、以下の自覚症状が見られます。 順に紹介します。 また膝に水が溜まる原因については、以下の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 膝が痛い 膝に水が溜まると、痛みが生じます。 古い関節液はリンパ液と一緒に排泄され、一定量が維持されるのが正常です。 しかし、膝関節で炎症が起こると、関節液が過剰に増えます。 増えた関節液は粘性が低いため、膝の負担軽減ができません。 関節液の粘性が低いと骨同士が衝突しやすくなり、膝に痛みが生じます。 進行すると階段の上り下りや膝をひねる動作で激痛が起こり、日常生活に支障をきたす場合があります。 膝が腫れる 膝が腫れているのも、水が溜まっているときの自覚症状のひとつです。 関節内の炎症が進行していると、膝に水が溜まります。 炎症が悪化すると、腫れが強まり、膝に熱を感じる場合もあります。 膝の表面がぶよぶよしている 膝に水が溜まると、表面が柔らかくなり、膝蓋骨が浮いたように感じる場合があります。 痛みがなくても膝を触るとぶよぶよしている場合は、関節内に水が溜まっているかもしれません。 微熱がある 炎症が強まると微熱が出る場合もあります。 膝の痛みや腫れに加え、微熱が続くようであれば、早めに医療機関を受診しましょう。 膝が腫れてぶよぶよしているときの対処法 膝が腫れてぶよぶよしているときの対処法としては、以下のようなものがあります。 膝に水が溜まると自覚症状が現れた時点ですでに関節内の炎症が進行していることが多く、放置せず早めに医療機関での診察・治療が必要になるので、ぜひ参考にしてください。 薬物療法を受ける 膝に水が溜まる原因は炎症です。 薬物療法では疾患に合わせた内服薬で治療します。 半月板損傷や靭帯損傷といった外傷では、痛み止めとステロイド剤の注射で治療する場合もあります。 水を抜く 膝関節で過剰に分泌されて溜まった関節液を、膝に針を刺して抜くのも対処法のひとつです。 膝の過剰な水を取り除くと、痛みなどの症状が改善します。 しかし炎症の原因を取り除くわけではないので、再発する可能性があります。 手術を受ける 炎症の程度によっては、手術を行います。 症状が悪化すると、薬物療法による治療ではなく、手術による治療が必要です。 膝の腫れの原因となる病態にもよりますが、入院期間や費用、感染症のリスクが伴うため、手術にいたるまでに改善しておきたいところです。 再生医療を受ける https://youtu.be/W2JZQekWJ8w 再生医療は、近年スポーツ医療や関節治療の分野で注目されている治療法です。 この治療では、患者さま自身の脂肪から取り出した幹細胞を精製し、損傷した膝関節の軟骨や組織に直接注入します。 細胞には組織の修復や再生を促す働きがあり、炎症の緩和・痛みの軽減・機能の回復が期待できます。 また、入院や全身麻酔を必要とせず、体への負担が少ないまま治療が行えるため、手術を避けたい方でも選択肢のひとつとして検討してみてください。 当院では、再生医療に関する詳しい治療内容や症例実績について、無料カウンセリングや公式LINEでもご案内しています。 ご不安や疑問がある方は、お気軽にお問い合わせください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 膝が腫れてぶよぶよしている方からよくある質問 膝が腫れてぶよぶよしている方からよくある質問を紹介します。 膝が腫れて水が溜まった状態を放置するとどうなるの? 膝に溜まった水は自然に抜ける? 膝のぶよぶよとした腫れ、水が溜まる以外に考えられる原因は? 膝にぶよぶよとした腫れがある場合、何科を受診すれば良い? 膝が腫れて水が溜まった状態を放置するとどうなるの? 膝に水が溜まった状態を放置すると、炎症が慢性化し、関節の運動機能に悪影響を及ぼします。 炎症が続くと膝関節に水が溜まり続けて、痛みや腫れが悪化します。 さらに、変形性膝関節症などの進行を招く恐れもあるため、早めに治療を受けましょう。 膝に溜まった水は自然に抜ける? 症状によっては膝に溜まった水が自然に抜けるケースもありますが、基本的には炎症が続くと水は溜まり続けます。 とくに痛みや腫れが長引く場合は、炎症が慢性化している可能性があるため、早めに医師に相談し適切な治療を受けましょう。 膝のぶよぶよとした腫れ、水が溜まる以外に考えられる原因は? 膝の腫れやぶよぶよとした感触がある場合、多くは関節液の貯留(水が溜まる状態)ですが、それ以外にも以下のような病気が関与していることもあります。 変形性膝関節症 半月板損傷 関節リウマチ 痛風 糖尿病や感染症 また、腫れがあるからといって必ずしも痛みを伴うとは限らず、自覚症状がないまま進行するケースも少なくありません。 放置すると関節破壊や可動域制限につながるリスクもあるため、早期の診断と適切な治療が重要です。 膝の痛みと腫れが突然起こる原因については、以下の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 膝にぶよぶよとした腫れがある場合、何科を受診すれば良い? 膝にぶよぶよとした腫れや違和感を感じたときは、まずは整形外科の受診がおすすめです。 以下のような症状がある方は早めの受診を受けましょう。 突然、膝の腫れや強い痛みが出た 腫れが数日間続き、改善しない 冷やしても腫れやぶよぶよ感が引かない スポーツ・転倒など原因に心当たりがない だるさ・発熱・体調不良など全身症状もある 膝の動きが悪く、伸ばせない・曲げられない 水がたまるだけでなく、内部の炎症・損傷・代謝異常などさまざまな原因で腫れが起こるため、画像検査や血液検査による専門的な診断が必要です。 膝が腫れてぶよぶよしている場合は早急に治療を受けよう 膝に水が溜まると、膝の痛みや腫れ・微熱などの自覚症状が出現します。 対処法としては以下のようなものがあります。 ただし膝に水が溜まりはじめた初期段階では、痛みなどの自覚症状が出ないこともあるので注意が必要です。 また、「ただの腫れだろう」と放置してしまうと、実は以下のような疾患が隠れているケースも少なくありません。 変形性膝関節症 半月板損傷 関節リウマチ 痛風 糖尿病や感染症 腫れが続く・繰り返す・歩行がつらいなどの症状がある場合は、早めに整形外科を受診することが大切です。 最近では、従来の保存療法や手術だけでなく、再生医療が注目を集めています。 再生医療は自分の血液や脂肪から取り出した細胞・成分(PRPや幹細胞など)を利用し、膝関節の炎症や軟骨の修復が期待できる治療法です。 「手術を避けたい方」「繰り返す腫れに悩んでいる方」「将来の関節機能を守りたい方」これらの特徴に当てはまる方は検討しましょう。 >再生医療による膝関節の症例はこちら 詳しい治療法や再生医療の症例については、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでもご紹介していますので、お気軽にご覧ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.12.12 -
- 再生治療
階段を降りたときやスポーツ中の急な動きで、ふくらはぎや太ももに「ブチッ」と何かが切れたような感覚とともに激しい痛みを感じ、そのまま筋断裂を発症してしまった。 そのような経験を経て、今も治療やリハビリに取り組んでいる方も多いのではないでしょうか? しかし「思ったより治りが遅い」「どのくらいの期間で完治するの?」など、不安や疑問を感じている方もいると思います。 本記事では、筋断裂の重症度別の症状や治療法、回復までにかかる期間を解説しています。 従来の治療ではなかなか改善が見られないケースに対して、注目されている再生医療という新たな治療の選択肢についてもご紹介します。 「いまの治療で本当に治るのか不安」「手術以外にもっと良い治療法はないか?」と感じている方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください。 筋断裂の度合いと症状 筋断裂の度合いはⅠ度、Ⅱ度、Ⅲ度の3つの段階に分けられます。 Ⅰ度 Ⅱ度 Ⅲ度 筋断裂が起こる原因として、縄跳びやスポーツをしている際に、ジャンプやダッシュの動作などで筋肉に強い力が加わることにより、筋肉が損傷・断裂します。 運動前に十分なストレッチをしていないことも原因の一つです。 筋断裂による痛みや腫れがなかなか治らないと悩んでいる人は、以下を参考にまず自分の筋断裂の度合いと症状について知っておきましょう。 Ⅰ度 筋断裂のⅠ度の状態が肉離れと呼ばれ、筋肉の一部が出血・損傷をしている状態です。 比較的軽度の損傷のため、歩行が可能な状態といえます。 ただし、この肉離れがきっかけとなり区画症候群(コンパートメント症候群)と呼ばれる、筋肉の区画内の圧迫により筋肉組織の循環障害や筋組織の壊死などを引き起こす可能性があるため、早めに治療を受けるようにしてください。 Ⅱ度 筋断裂のⅡ度は、筋腱移行部損傷型とも呼ばれ、筋肉や筋膜が部分的に断裂している状態です。 歩行は可能ですが、Ⅰ度に比べて困難な場合が多くあります。 この状態は切り傷や裂傷のような状態となっているため、まずは氷嚢などで患部にアイシングをするなど応急処置をして、適切な治療を受けることが重要です。 Ⅲ度 筋断裂のⅢ度は筋肉・筋膜が完全に断裂している状態で、外見でも患部が凹んでいることがわかるほど重症です。 痛みも非常に強く歩行に関してはほぼ不可能な状態で、手術が必要な場合があります。 筋断裂のⅢ度の場合、断裂した筋肉をつなぐ手術や、安静にしてリハビリを行う方法などがあります。 手術以外の手段であれば身体への負担も少ない再生医療もあり、組織の修復と再⽣を促すことにより、治療期間の⼤幅な短縮が期待できます。 筋断裂と肉離れの違い 筋断裂と肉離れの違いは以下の通りです。 肉離れ:筋肉の損傷範囲が部分的で微細な損傷のこと 筋断裂:筋肉・筋膜が完全に断裂している状態 重症度においては、Ⅰ度・Ⅱ度が肉離れの状態で、Ⅲ度で筋断裂の状態となります。 ただし、筋断裂と肉離れには明確な境界線はなく、一般的な総称として肉離れと呼ばれており、医学的に筋断裂や筋膜断裂と呼ばれています。 筋断裂の治療方法 筋断裂の治療方法については、筋断裂の度合いがⅠ度、Ⅱ度の場合は、安静にして保存療法、理学療法など正しい治療を受けることで、これまでと同じように患部を動かせるようになることが期待できます。 Ⅲ度の場合は、絶対安静となり患部以外のストレッチや筋力トレーニングを行います。 痛みが引いてきた段階で患部のストレッチ、筋力トレーニングに移行しますが、この期間も基本的に禁止です。 保存療法では注射療法や消炎鎮痛剤の内服が行われ、理学療法ではストレッチや筋力トレーニングなどリハビリが中心です。 Ⅲ度では手術も必要となるケースがありますが、身体への負担も少ない治療方法として再生医療もあります。 従来の治療に比べて早い方法、かつ後遺症や筋力の低下も出来る限り抑えたい方は、ぜひ当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。 筋断裂の治療期間 筋断裂が起こった場合、スポーツ復帰までの治療期間はリハビリを終えるまでは以下が治療期間の目安になります。 Ⅰ度:1~2週間 Ⅱ度:3~6週間 Ⅲ度:2~3ヶ月程度 筋繊維が完全に断裂しているような重症の場合は上記以上に治療期間が必要になり、手術が必要になることもあります。 歩けるようになるまでも時間がかかるケースが多く、激しいスポーツへの復帰はリハビリを受けながら少しずつ目指していくことになります。 【まとめ】筋断裂が治らない場合は再生医療をご検討ください 筋断裂の度合いによる治療方法や復帰するまでの期間の目安や肉離れとの違いについて紹介しました。 筋断裂の度合いと症状について改めてまとめると以下の通りです。 度合い 状態 症状 Ⅰ度 筋繊維に微細な損傷がある状態 比較的軽症なもので、腫れや軽い圧痛などの症状が出る Ⅱ度 筋繊維の一部が断裂してしまっている状態 腫れ、圧痛、皮下出血などの症状が出る Ⅲ度 筋繊維が完全に断裂してしまっている状態 陥没した腫れ、強い圧痛、皮下出血などの症状が出る 筋断裂は初期対応が非常に重要ですが、完治しないままトレーニングや仕事に復帰してしまうと、可動域の低下や慢性的な痛みといった後遺症を引き起こす可能性があります。 また従来の保存療法や手術では改善しきれないケースにおいて、再生医療という新しい治療の選択肢もあります。 項目 従来治療(保存・手術) 再生医療 主な手法 安静・投薬・手術 幹細胞の投与 回復メカニズム 炎症を抑える・切除/縫合 細胞レベルでの修復・再生 痛み 手術時に伴うことあり ほとんどなし(点滴投与) 対象 重度の場合は手術適応 中〜重度も対象に検討可能 再生医療では、自己の脂肪から採取・培養した幹細胞を点滴などで患部へ届けることで、損傷した筋組織の修復や機能回復を促すことが期待できるのです。 当院(リペアセルクリニック)では再生医療に関する無料相談も受け付けておりますので、現在の治療に不安がある方や手術以外の選択肢をお探しの方は、まずはお気軽にご相談ください。 また治療に関する詳細や症例も、公式LINEにてご覧いただけますので、ぜひご確認ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 筋断裂に関するよくある質問 筋断裂に関するよくある質問は、以下の通りです。 筋断裂(肉離れ)になると歩けなくなる? 筋断裂を放置するとどうなる? 筋断裂(肉離れ)になると歩けなくなる? 筋断裂(肉離れ)を起こした場合、歩けるかどうかは以下の損傷の重症度によって異なります。 重症度 歩行への影響 軽度(グレード I) 歩行が可能な状態 中等度(グレード II) グレードIに比べて、歩行が困難になることが多い 重度(グレード III) 筋が完全に断裂しており、自力での歩行はほぼ不可能 ただし、歩けるからと思い込んで無理に動き続けると、損傷が悪化してしまうことがあります。 まずは応急処置として、RICE処置を適切に行ったうえで、整形外科などの医療機関へ早期に受診しましょう。 筋断裂を放置するとどうなる? 筋断裂(肉離れ)を放置すると、筋肉内に血腫がたまり、つっぱり感や可動域制限、筋力低下などの後遺症が残る可能性があります。 さらに重症化すると、筋肉内の圧力が異常に高まる「コンパートメント症候群」を発症し、筋壊死や神経障害などを引き起こす恐れもあるのです。 また、骨化性筋炎と呼ばれる状態に進行することもあり、これは損傷した筋肉の中に骨様の組織が形成され、関節の動きを大きく制限してしまう重篤な後遺症へとつながるケースもあります。 こうしたリスクを防ぐには、受傷直後にRICE処置を行い、放置せずにできるだけ早く整形外科を受診することが大切です。 早期に適切な対応をとることで後遺症を残さず回復する可能性が高まるので、放置せず、違和感がある場合は迷わず医療機関に相談しましょう。
2019.12.09 -
- スポーツ医療
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筋断裂は、その名の通り筋線維が断裂を起こす疾患を指します。筋断裂からなる一部の状態は肉離れとも呼ばれます。 そんな筋断裂で注意すべきは後遺症です。適切な対処をしないと、長期にわたり痛みや動きの制限に悩まされることもあります。 本記事では、筋断裂の後遺症の症状と、その治療法についてお伝えします。 筋断裂による後遺症 筋断裂は深刻な筋肉の損傷であり、適切な治療と管理が行われない場合、長期的な影響を及ぼす可能性があります。 以下は、筋断裂による主な後遺症です。 コンパートメント症候群 骨化性筋炎 筋断裂による後遺症について解説します。 コンパートメント症候群 ふくらはぎには計4つ(前部・外部・浅後部・深後部)の区画された部屋のような部分があり、筋断裂による内出血で区画されたいずれかの部分に血液が溜まってしまいます。 区画内で血液が溜まってしまうとその中にある血管や神経が圧迫され、痛みやしびれなどの症状が出ます。 また、区画内の組織が強く圧迫された状態になると筋肉の壊死や神経障害を引き起こし、さまざまな機能障害の後遺症が残る可能性があります。 骨化性筋炎 骨化性筋炎とは、筋肉内に骨様組織が形成されることによって、腫れや痛み、関節の動きに制限がかかるなどの症状が出る疾患です。 筋断裂で内出血を起こし血液が溜まったところにカルシウムが沈着し、石灰化してしまうことが原因です。太ももの前側のように、骨に近い部位で筋断裂が起こった際に発生しやすい点が特徴です。 筋断裂による後遺症を防ぐために重要な「RICE処置」とは? RICE処置は、以下の頭文字を取った応急処置です。 Rest(安静) Icing(冷却) Compression(圧迫) Elevation(挙上) 後遺症を防ぐためには、外傷の応急処置を適切に行う必要があります。RICE処置が早ければ早いほど、ケガの早期回復が期待できます。 ただし、RICE処置はあくまで応急処置ですので、処置の後は必ず医療機関を受診して適切な治療を受けてください。 筋断裂による後遺症の治療方法 筋断裂による後遺症の治療方法を紹介します。 コンパートメント症候群の治療方法 骨化性筋炎の治療方法 後遺症によって治療法が異なります。 コンパートメント症候群の治療法 筋膜切開 必要に応じて高カリウム血症を治療 必要に応じて横紋筋融解症を治療 症状が軽減しない限り、筋膜切開が行われます。循環不全によって滞った血液の流れを元通りに戻す手術です。 治療が遅れると筋肉が壊死して、横紋筋融解症や高カリウム血症などの合併症により重症化する可能性があります。さらに放置すると命に関わる感染症を引き起こす場合があるため、早急な治療が必要です。 骨化性筋炎の治療法 骨化性筋炎は、症状の重さによって治療方法が異なります。主に以下の治療が行われます。 活動制限、電気療法などの保存療法 骨を除去する手術療法 保存療法での治療中は、足に負担をかけないために患部を固定します。 保存療法で症状の改善が見られない場合や、症状が進行している場合には手術が検討されるケースがあります。 筋断裂の早期回復を目指せる選択肢として「再生医療」をご検討ください 再生医療は、患者さま自身の細胞を用いた治療法で、拒否反応やアレルギーのリスクが低い治療法です。 患者さまの幹細胞を採取して加工し、投与するので入院・手術の必要がありません。 筋断裂の治療でお悩みの方や、スポーツに早期に復帰したい方は再生医療をご検討ください。 当院「リペアセルクリニック」では、再生医療による治療の提供を行っています。 無料のメール相談、オンラインカウンセリングを承っているので、ぜひお気軽にご相談ください。 筋断裂の予防・再発防止のためにできること 筋断裂の後遺症を予防するには、応急処置が大切です。しかし、筋断裂そのものを予防することがさらに重要です。 筋断裂を予防するために、日ごろからストレッチを行い筋肉の柔軟性を確保しましょう。 ストレッチを行う際は、筋肉への負担が少ない「筋肉が縮みながら力を発揮する動き」が好ましいです。具体的には階段を上る、ダンベルを持ち上げるといった動作です。 反対にダンベルをゆっくり下ろす動作やスクワットでしゃがむ動作など「筋肉が伸びながら力を発揮する動き」は負荷が大きく筋損傷のリスクがあるため、慎重に行う必要があります。 筋肉が伸びている状態で大きな力が加わることで筋損傷を引き起こすケースが多いです。 日ごろの筋肉トレーニングやストレッチに加え、スポーツで使う筋肉を鍛えておきましょう。 筋断裂の後遺症に関するよくある質問 筋断裂の後遺症に関してのよくある質問を紹介します。 筋断裂と肉離れの違いは? 筋断裂の後遺症は治らない? 筋断裂やその後遺症に関してお悩みの方は参考にしてください。 筋断裂と肉離れの違いは? 筋断裂と肉離れは混同されがちですが、実際は程度が異なります。 筋断裂 筋肉の線維が完全に切れてしまう 肉離れ(筋挫傷) 筋肉の線維が部分的に損傷する 筋断裂は、筋肉の線維が完全に切れてしまう重度の損傷を指します。一方で肉離れは、筋肉の線維が部分的に損傷する状態で、軽度から中程度までさまざまです。 筋断裂は肉離れよりも重症度が高く、完全に回復するまでにより長い時間がかかります。また、後遺症のリスクも高くなります。肉離れでは、痛みや不快感はあるものの、通常は筋断裂ほど重症ではありません。 筋断裂の後遺症は治らない? 筋断裂の後遺症は、適切な治療とリハビリテーションによって多くの場合改善されます。しかし、完全に元の状態に戻るかどうかは、損傷の程度や部位・個人の回復力・治療の質によって異なります。 たとえば、コンパートメント症候群や骨化性筋炎などの重度の合併症では、早期の適切な治療が行われなかった場合、永続的な機能障害が残る可能性があります。 一方で、適切な治療とリハビリテーションを受けることで、多くの方が日常生活やスポーツ活動に復帰されています。 重要なのは専門医の指導の下で、個々の状況に応じた適切な治療計画を立て、忍耐強くリハビリテーションに取り組むことです。 【まとめ】筋断裂の後遺症を防ぐには初期対応が重要 筋断裂の後遺症を防ぐには、受傷直後の応急処置が大切です。痛みを軽減するだけでなく、ケガの早期回復にも効果が期待できます。 筋断裂の後遺症を残さないためにも、医療機関で適切に治療を受けることが大切です。 筋断裂の後遺症を予防するのも大切ですが、筋断裂そのものを防ぐために、スポーツ前の準備運動を欠かさず行いましょう。 スポーツによる筋・腱・靭帯の損傷には、再生医療という選択肢もあります。 再生医療について詳しく知りたい方や、治療を検討している方は、当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。
2019.12.02 -
- 再生治療
- 足底腱膜炎
足底腱膜炎が重症化すると、日常生活に大きな影響を及ぼすほど痛みが強くなることがあります。 初期段階は我慢できるほどの軽い症状ですが、放置すると治療期間が長引く可能性があるため早期に治療を受けることが重要です。 特に6ヶ月以上痛みが続く場合は「難治性足底腱膜炎」と呼ばれ、治療期間も長期化します。 この記事では、重症化した足底腱膜炎の症状と、さまざまな治療の選択肢について詳しく解説します。 早期の適切な対処が足の痛みからの解放への第一歩となるため、ぜひ参考にしてください。 また、足底腱膜炎による痛みを今すぐ解消したい方は、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、足底腱膜炎の改善や症状緩和が期待できます。 \こんな方は再生医療をご検討ください/ 足底腱膜炎が重症化する前に治したい 足の裏が痛くて日常生活に支障が出ている 重症化した足底腱膜炎でも手術せずに治療したい 症例や治療法については、当院リペアセルクリニックで無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼まずは足底腱膜炎の治療について無料相談! >>(こちらをクリック)今すぐ電話相談してみる 以下の動画では、実際に当院リペアセルクリニックで再生医療を受け、足底腱膜炎が改善された患者さまの症例を紹介しています。 https://youtu.be/BnVHvOVmQmw?si=6BzBzJOJgyILfozR 足底腱膜炎が重症化するとどうなる?主な症状 足底腱膜炎が重症化すると痛みが慢性化し、日常生活の基本的な動作さえ困難になる場合があります。 初期の「動き始めの痛み」とは異なり、炎症が深刻化することで、生活の質を著しく低下させる以下のような症状が現れ始めます。 安静時の痛み 動作時の激しい痛み 踵骨棘(しょうこつきょく)の形成 上記の症状は、足底腱膜の損傷が修復しきれず、悪化しているサインと考えられます。 それぞれの症状について詳しく見ていきましょう。 安静時の痛み 足底腱膜炎の重症化のサインとして、これまでは動いている時だけだった痛みが、安静にしている時にも現れるようになります。 安静時にも痛みがある場合、足底腱膜の炎症が強くなり、組織の修復が追いついていない可能性が高いです。 また、重症化すると夜間にズキズキと痛んだり(夜間痛)、日中座って休んでいるだけでも痛みを感じたりすることがあります。 この段階になると、生活の質(QOL)が大きく低下するため、早急に適切な治療を受けましょう。 動作時の激しい痛み 足底腱膜炎の症状が進行すると、動き始めだけでなく、歩行中や運動中も常に激しい痛みが続く状態に陥ります。 足底腱膜に生じた微細な断裂が広がり、炎症が慢性化している可能性があります。 動作時の痛みによって普通に歩くことができなくなり、無意識にかかとをかばうような不自然な歩き方(跛行:はこう)になりがちです。 このような歩き方を続けていると、足首や膝、股関節、さらには腰といった他の部位にも二次的な負担がかかります。 その結果、かばっていた別の場所まで痛めてしまう悪循環に陥る可能性もあります。 踵骨棘(しょうこつきょく)の形成 慢性的な炎症が長期間続いた結果、足底腱膜の付着部であるかかとの骨に「踵骨棘」というトゲ状の骨が形成されることがあります。 足底腱膜が骨を引っ張り続ける強いストレスに対し、体が防御反応としてその部分の骨を異常に増殖させた状態です。 形成された骨棘が神経を刺激し、さらに強い痛みの原因となる場合があります。 必ずしも踵骨棘が形成された人全員が痛むわけではありませんが、重症化した患者さまに多く見られます。 踵骨棘の有無はレントゲン検査で確認できますが、この状態になると保存療法での改善が難しくなるケースも出てきます。 足底腱膜炎が重症化する原因 足底腱膜(足の裏)の過剰な負担が足底腱膜炎の重症化を招く原因です。足底腱膜の負担が増すと、ダメージが蓄積されて炎症反応が起こります。 具体例を以下にまとめました。 加齢とともに足底腱膜炎の機能が低下する 増加した体重が足の裏に負担をかける ふくらはぎやアキレス腱の柔軟性が低い 足の裏のアーチが崩れていて足底腱膜が適切に機能しない 痛みを我慢して激しい運動や長時間の立ち仕事をする 体質や年齢、日常の過ごし方によって足底腱膜炎が重症化してしまう可能性があります。 足底腱膜炎の重症化を防ぐための対処法 足底腱膜炎は早期に適切なケアを行うことで、重症化や慢性化を防ぐことができます。 症状が軽いうちにこれらのポイントを実践することで、痛みの悪化を防ぎ、早期回復を目指せます。 足裏への過度な負担を避ける 足底腱膜炎の主な原因は、足底腱膜への過度な負担です。 足への負担を減らすために以下を意識しましょう。 こまめに休憩を取り、足を休める時間を作る 軽くストレッチしてから動き始める 運動量や運動強度を一時的に調整する 痛みを感じたらすぐに休み、無理をしない 特に立ち仕事やウォーキング、ランニングなどで長時間足に負担をかけると、炎症が悪化する恐れがあります。 症状がある場合は無理をせず、足底腱膜への負担を減らしましょう。 サポーターやインソールを活用する 適切なサポーターやインソールの使用は、足底腱膜への負担を大幅に軽減します。 足底腱膜炎専用のサポーターで踵部分をしっかり固定する 医療機関で保険適用のオーダーメイドインソールを作成する クッション性の高い靴を選び、衝撃を吸収する 医師の診察・処方により、健康保険が適用される医療用オーダーメイドインソールが作製できます。 専用機器で足の重心バランスを測定し、個人の足形や症状に合わせて作られるため、既製品より効果的です。 インソールを取り外せる靴であれば複数の靴で使用可能ですが、効果を最大限に発揮するには適切なサイズの靴選びが重要です。 ストレッチや筋力トレーニングを行う 足底腱膜や周辺筋肉の柔軟性を高め、筋力を強化することは、足底腱膜炎の予防と改善に効果的です。 朝起きる前のふくらはぎと足底腱膜のストレッチ タオルギャザー(足の指でタオルをたぐり寄せる運動) 足底腱膜を伸ばすストレッチ(足の指を手で反らせる) これらのストレッチを毎日継続することで、足底腱膜の柔軟性を高められます。痛みがある場合は無理をせず、痛みの出ない範囲で行うことが大切です。 ただし、ストレッチは根本的な治療につながらないため、早めに専門医に相談することをおすすめします。 https://youtu.be/vaVMmQdHK94?si=CR5-GwXG5bciqZ2g 重症化した足底腱膜炎の治し方は?主な治療法 足底腱膜炎が軽度である場合は、ストレッチやインソール、テーピングなどの保存療法があります。 しかし、重症化すると保存療法だけでは十分な治療に繋がりません。 そこでこの項目では、重症化した足底腱膜炎の治療法にフォーカスして紹介します。 体外衝撃波治療 ステロイド注射 手術療法 再生医療 それぞれの治療法には特徴や適応があるため、症状の程度や患者さまの状態に合わせて適切な方法を選択することが重要です。 体外衝撃波治療 足底腱膜炎に対する体外衝撃波治療は、体への負担が少ない治療法です。この治療法では音波の一種である衝撃波を患部に照射し、組織修復を促進します。 体外衝撃波治療には、以下の特徴があります。 手術に比べて体への負担が少ない 痛みを感知する神経に作用し疼痛を緩和 血流促進効果により組織の自然修復を促進 主に重症化・慢性化した足底腱膜炎に有効 高齢者や手術リスクの高い方にも適応可能 日帰り治療で可能 慢性化した足底腱膜炎に対して、手術せずに治療ができます。 ステロイド注射 重症化した足底腱膜炎の治療には、ステロイド注射が有効な場合があります。ステロイドはアレルギー反応や炎症を抑えられる薬です。 患部に注射して痛みを和らげる効果がありますが、副作用により処置できる回数が限られています。 考えられる副作用は、以下の通りです。 だんだん効果が感じられなくなる かかとの皮下脂肪が傷つく 筋膜が損傷する また、足の裏は敏感なため処置の際に大きな痛みを感じやすい部位です。慎重に検討しましょう。 手術療法 保存療法を6ヶ月程度行っても効果がない方や、日常生活で支障をきたしている方には手術が検討されます。 主な手術内容は、以下の通りです。 足底腱膜が炎症したり損傷したりして厚くなっている場所を切り取る 腱の移植や部分的に切れ目を入れて足底腱膜を延長する 足底腱膜や骨棘(こつきょく)の切除を目的とした手術がありますが、成功率は高くないとされているため、留意が必要です。 再生医療 重症化した足底腱膜炎の治療には、再生医療という選択肢があります。 再生医療は、患者さま自身の細胞を活用し、損傷した組織の修復・再生を促す治療方法です。 自己由来の細胞を利用するため、拒絶反応のリスクが低い 幹細胞やPRP(多血小板血漿)などの治療法がある 損傷した足底腱膜の組織修復を促進する可能性がある 当院「リペアセルクリニック」では、再生医療を提供しているため、興味がある方はぜひご相談ください。 足底腱膜炎は重症化する前に適切な治療を受けることが大切 足底腱膜炎が重症化すると、安静時の痛みや踵骨棘の形成など深刻な症状が現れます。 治療法としては体外衝撃波治療や再生医療など、手術以外も選択肢となり、患者さまの状態に合わせた方法があります。 足底腱膜炎の重症化を防ぐには、早期対応が何より重要です。足の裏やかかとに痛みを感じたら無理をせず、適切な休息とケアを心がけましょう。 過度な負担を避け、サポーターやインソールの活用、定期的なストレッチなど予防策を実践することで重症化リスクを減らせます。 また、足底腱膜炎による痛みを今すぐ解消したい方は、再生医療も選択肢の一つです。 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、足底腱膜炎の改善や症状緩和が期待できます。 症例や治療法については、当院リペアセルクリニックで無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼まずは足底腱膜炎の治療について無料相談! >>(こちらをクリック)今すぐ電話相談してみる
2019.12.01 -
- 再生治療
- 変形性股関節症
- 股関節
変形性股関節症を発症したら仕事を辞めるべき?と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。 身体を使う仕事は、股関節に大きな負荷がかかりやすく、仕事を続けることで重症化するリスクがあります。 変形性股関節症は重症化すれば働くことが困難になり、結果的に「仕事を辞めなければいけない」ということにもなりかねません。 本記事では、変形性股関節症の症状や治療法、仕事を辞めても復職できる人の特徴を詳しく解説します。 変形性股関節症で仕事を辞めても、しっかりと治療を行えば復職できる可能性があります。 変形性股関節症の症状が出たら早めに治療を開始し、仕事への早期復帰を目指しましょう。 変形性股関節症とは? 変形性股関節症とは、身体を支えたり動かしたりする役割を担う股関節の軟骨が擦り減り、痛みが出現する疾患です。 中高年以上の女性に好発する疾患ですが、小児期の発育性股関節形成不全が原因となる場合もあり、若い方でも発症する可能性があります。 変形性股関節症は進行性の病気のため、軽症のうちに治療を開始し、症状の悪化を防ぎましょう。 変形性股関節症の原因 変形性股関節症の原因は、先天性のものから後天的なものまで多岐にわたり、それぞれが股関節に負担をかけたり軟骨を損傷する原因となります。 変形性股関節症の原因の多くは股関節の形成不全ですが、加齢による身体の変化やケガによる股関節の変形も発症原因であるため、年齢問わず注意が必要です。 変形性股関節症の症状 変形性股関節症では、股関節の軟骨が擦り減ることで、日常生活のさまざまな動作に支障をきたします。 変形性股関節症の症状は、以下のとおりです。 変形性股関節症の初期は、太ももの付け根やおしりなどに違和感や痛みが出現します。 症状を治療せずに放置していると、変形性股関節症が悪化していき、歩行が困難になったり、安静時にも痛みが出現したりします。 変形性股関節症の症状は日常生活に支障をきたす恐れがあるため、早期から治療を開始するのが大切です。 変形性股関節症の診断方法 変形性股関節症は、問診や診察、単純X線(レントゲン)写真で診断します。 正常な股関節 骨盤と大腿骨の間にすき間がある 大腿骨の関節部分は丸い形をしており、上部は骨盤に覆われている 変形性股関節症 骨盤と大腿骨のすき間が狭くなる 骨盤に覆われている面積が狭くなっている 軟骨下骨が硬くなる 症状が進行すると、関節周囲にトゲのような骨組織や骨嚢胞(こつのうほう)と呼ばれる骨の空洞ができる 変形性股関節症になると、股関節の可動域も制限される可能性があります。 変形性股関節症で仕事を辞める選択肢を取る理由とは? 変形性股関節症で仕事を辞める選択肢を取る人が多い理由は、仕事や作業が股関節へ与える負担が大きいからです。 立ち仕事の方やしゃがんだり、中腰での作業が多い方は、変形性股関節症を発症するリスクが高まるだけでなく、症状を悪化させる可能性もあります。 また、デスクワークなど長時間座りっぱなしになりやすい仕事も、股関節への負担が大きいです。 そのため、仕事を辞めて治療やリハビリに専念することを選択する方もいます。 仕事を辞めるべきか考える際は、症状の程度や治療の見通し、職場の理解やサポート体制など、さまざまな要素を検討することが重要です。 まずは医師と相談し、適切な治療を受けつつ、自分に合った働き方を模索しましょう。 変形性股関節症を治療する方法 変形性股関節症の治療方法は、以下の4つがあります。 変形性股関節症は症状の程度に応じて治療法が異なります。 早期に医療機関を受診して適切な治療を受けることで、症状の悪化を防ぎながら日常生活や仕事を続ける道が見えてくるかもしれません。 薬物療法 変形性股関節症の治療法の1つは、薬物療法です。変形性股関節症の薬物療法では、内服薬や外用薬、坐薬などの鎮痛剤を使用し、炎症や痛みのコントロールを行います。 鎮痛剤を使っても痛みのコントロールが難しい場合は、薬の種類を変更したり、ほかの治療法を検討したりします。 運動療法 変形性股関節症の症状を軽減する治療法に、運動療法があります。 股関節は骨盤と大腿骨で構成されるため、周りの筋肉を鍛えて力をつけたり、股関節の柔軟性を高めることで、症状の改善や進行を遅らせる可能性が高まります。 変形性股関節症の方は、無理のない範囲で以下の動きを行いましょう。 股関節周りの筋肉は、足を動かすことで鍛えられます。足を前に出す動作は、膝を伸ばして行うとより強い負荷で運動できます。 トレーニングをする際は転倒や上半身のブレをなくすために、手すりを使用しましょう。 手術療法 変形性股関節症が進行し、薬物療法や運動療法で疼痛のコントロールが難しいときは、手術療法が検討される場合もあります。 初期の段階では骨同士がぶつからないように、骨の一部を切り取る術式が一般的です。 関節の変形が進んでいる進行期や末期は、人工股関節置換術という手術で擦り減った関節を人工関節に置き換えます。 術後は痛みが著しく緩和しますが、仕事に復帰するには、しっかりとリハビリを行う必要があります。 再生医療 再生医療は、痛みの緩和が見込めるだけでなく、擦り減った関節軟骨の修復も期待できます。 痛みを我慢しながら仕事を続けるのは大変なことです。 手術となると入院のために仕事を休む必要があり、術後も復帰までに時間がかかる可能性があります。 再生医療は患者さま自身の幹細胞を股関節に注入し、傷ついた軟骨の再生を促す治療法で、入院や手術が不要です。 変形性股関節症の痛みにお悩みの方は、ぜひ当院(リペアセルクリニック)の再生医療をご検討ください。 変形性股関節症で仕事を辞めても復職できる人の特徴 変形性股関節症で仕事を辞めても復職できる人は、以下の3つの特徴があります。 変形性股関節症は、股関節への負担が大きいと症状が悪化する恐れがあります。 症状が落ち着くまで安静にしていたり、治療期間が長引いたりしている場合は、股関節周辺の筋力が低下してちょっとした動作でも負荷がかかりやすくなってしまいます。 症状の程度に合わせて適切な治療を受け、無理のない範囲で仕事への復帰を目指すことが大切です。 復職後の業務内容が肉体労働ではない 変形性股関節症で仕事を辞めても、適切な治療を受け、復職後の業務内容が肉体労働でない場合は、仕事に復帰できる可能性が高いです。 座り仕事や事務仕事などのデスクワークであれば、変形性股関節症の症状が出現していても無理なく仕事を続けられるでしょう。 しかし、業務内容が肉体労働であっても職場復帰できないわけではありません。 肉体労働は股関節への負荷が大きいため、職場復帰する場合は変形性股関節症が悪化や再発しないように注意しながら仕事しましょう。 リハビリ期間が長く筋力もついている 変形性股関節症のリハビリ期間が長く、筋力もついている場合は、辞めていた仕事にも復帰できる可能性があります。 変形性股関節症のリハビリでは、仕事や日常生活での動きを想定して、股関節への負担が少ない動き方を練習します。 リハビリ期間が長ければ、日常生活動作で使用する部位の筋力を効率良く上げられ、復職した際も股関節への負担が少なく身体を動かせるでしょう。 再生医療による治療を受けている 変形性股関節症で仕事を辞めても、再生医療による治療を受けていれば、復職できる可能性があります。 再生医療は入院や手術を必要としない治療法で、治療期間の短縮を目指せるのがメリットです。 >>変形性股関節症に対する再生医療の症例はこちら 再生医療は手術の場合と異なり、長期間の入院がないため、早期の職場復帰が見込めます。 以下の動画では、実際に当院リペアセルクリニックで再生医療を受け変形性股関節症が改善された患者様の症例を紹介していますので、 併せて参考にしてください。 【まとめ】変形性股関節症で仕事を辞めても職場復帰できる 変形性股関節症で仕事を辞めても、職場復帰できる可能性はあります。 変形性股関節症は症状が進行するにつれ、関節が擦り減り痛みが増強する疾患です。 立ち仕事や重い物を持つ仕事に就いている方は、変形性股関節症の症状が悪化しやすいため注意が必要です。 「痛みがつらいけれど手術や入院のために休みがとれない」「手術は避けたい」という方は、痛みの緩和が期待できる再生医療を検討しましょう。 再生医療による治療は、身体への負担が少ないだけでなく、職場への早期復帰も見込めます。 変形性股関節症の治療に再生医療をお考えの方は、まずはお気軽に当院(リペアセルクリニック)までご相談ください。
2019.11.29 -
- ひざ関節
- 変形性膝関節症
- 再生治療
介護職はやりがいのある仕事な一方で、体を使う仕事が多いためさまざまな部分に痛みが出る可能性があります。 たとえば、膝の痛みである変形性膝関節症に悩む人も多いのではないでしょうか。 今回は膝の痛みを引き起こす変形性膝関節症に介護職が多い理由や治療法について詳しく解説します。 この記事を読むとわかること 介護職に変形性膝関節症が多い理由 変形性膝関節症の症状や治療法、対処法 介護職に多い変形性膝関節症とは? 変形性膝関節症とは、膝の軟骨がすり減ることで起こる痛みを伴う疾患で、長時間の立ち仕事や中腰姿勢が多い介護職では発症リスクが高いことが知られています。 膝関節は大腿骨と腓骨、膝蓋骨でできており、軟骨がクッションの役割を果たしています。軟骨が膝の負荷の軽減や関節の滑らかな動きに役立っているのです。 しかし加齢や肥満、過度の負荷によって軟骨がすり減ると膝への負荷が大きくなり痛みが生じます。軟骨がすり減るために骨同士がぶつかるようになり、膝関節の変形につながります。 なぜ介護職に変形性膝関節症が多いのか? 介護職に変形性膝関節症が多い理由は、利用者の介助時に必要な中腰姿勢や膝の曲げ伸ばしによる関節への負担にあります。 日常的な介助動作で膝に負担がかかり続けることで、膝の軟骨が徐々に摩耗し、変形性膝関節症を引き起こすリスクが高まる傾向にあります。 この症状は日頃の膝の使い方によって少しずつ進行していくため、予防や対策が重要です。 介護職は膝関節に負担がかかる職業 介護職は利用者の体を抱えたり、中腰の姿勢になったりと膝への負担の大きい仕事をしています。 とくに下記の動作は膝に負担がかかりやすいため、注意が必要です。 介護職で膝に負担がかかりやすい動作 離床介助の際に利用者の体を抱える 入浴や排泄の介助の際に中腰になる 介護職は仕事中に膝の曲げ伸ばしをする機会が多く、膝関節への過度な負荷から若くても変形性膝関節症になるリスクがあります。 変形性膝関節症の症状 変形性膝関節症とは日々の動作で膝関節の軟骨がすり減り、膝に痛みが現れる病気です。 主な症状は下記を下記の通りです。 変形性膝関節症の主な症状 初期症状・・・膝が曲げにくい、鈍い痛みがある 中期症状・・・膝の腫れが見られ、階段の上り下りやしゃがみが困難になる 末期症状・・・曲げる、歩くなどの日常生活が難しくなる 膝の痛みにお悩みの方は、自分がどの段階なのか確認してみましょう。 初期の段階では、歩き始めや立ち上がるときなど動き初めに痛みが生じます。痛みが軽い場合もあり、膝を動かさなければ痛みがないので症状を見逃してしまいがちです。 進行していくと階段の上り下りで痛みが出たり、膝が腫れたり水が溜まったりします。さらに症状が進むと安静にしていても痛みが出てきてしまいます。 日常生活が難しくなるほど悪化する前に、早めに医療機関を受診しましょう。 介護職が悩む変形膝関節症の治療法とは 膝に痛みを抱えながら介護の仕事を続けることは、大きな負担となります。そこで、変形性膝関節症の治療法について紹介します。 薬物療法 症状が軽度~中等程度であれば、痛み止めや湿布薬など薬を使って炎症を和らげます。 急な腫れには湿布の利用も効果的です。 注射 注射は変形性膝関節症の初期から治療が可能で、症状によって2種類を使い分けます。具体的な注射の種類は以下の通りです。 変形性膝関節症の治療として使用される注射 ヒアルロン酸・・・・痛みに応じて定期的に摂取し、膝関節の摩耗を防ぐ。 ステロイド・・・・・強い炎症の反応や痛みを抑えられるが打てる回数に限りがある。 どちらも膝関節に注射して炎症を抑える働きがあります。 サポーター サポーターは、膝周辺の筋肉や靭帯を支えて動きを制限することで、膝の痛みを和らげる効果が期待できます。変形性膝関節症の症状がある場合は、日常生活や仕事で膝にかかる負担を減らし、症状の悪化を防ぐのに有効です。 サポーターは症状が軽度の方から使用できますが、着用しても膝の痛みが強い場合は医療機関の受診を検討してみましょう。 手術 変形性膝関節症が進行し、薬物療法やサポーターで改善が見られない場合は、手術による治療が考えられます。 手術内容としては、変形した骨や軟骨の一部を取り除く骨切り術や、人工関節を膝に埋め込む人工膝関節置換術などが代表的です。 膝が痛む際の対処法 介護職の方が変形性膝関節症によって膝が痛む場合は、痛みが収まるまで安静にして膝を冷やしましょう。 具体的には、痛くない範囲で膝を動かします。また、冷やす際には氷や保冷剤を入れたビニール袋をタオルに包んで1日3回、15分程度膝に当てましょう。 少しずつ炎症が和らぎ、腫れや痛みが落ち着いてきます。 変形性膝関節症の治療に再生医療という選択もある【休養がとれない介護職の方必見!】 近年、変形性膝関節症の治療で薬物療法や注射で効果が実感できず、手術をためらう方への新しい選択肢として再生医療が注目されています。 再生医療のメリットは以下の通りです。 再生医療のメリット 手術不要なので長い期間仕事を休む必要がない 体の負担が少ない 早期回復が期待できるので早く仕事に復帰できる 変形性膝関節症に行われる再生医療には2種類あります。 1つ目は自身の脂肪から採取した幹細胞を膝関節に注入する方法です。幹細胞が傷ついた軟骨を修復して痛みや炎症を抑える効果があります。 2つ目は自身の血液からとれる多血小板血漿を膝関節に注射します。血小板は止血作用があることで知られていますが、血小板が放出する成長因子が膝関節の傷ついた組織を修復し痛みを軽減させます。 手術以外の選択肢を探している方は、膝の痛みを根本から解決できる再生医療を検討してみてください。 介護職に多い変形性膝関節症のまとめ 介護職の方が悩む膝の痛みの原因として多いのが、変形性膝関節症です。 軽度の症状であれば痛み止めの内服や湿布薬で対処できます。しかし、症状が進行すると強い痛みが生じて、介護の仕事が困難になります。 そんな変形性膝関節症の治療法として、再生医療が注目されています。薬やサポーターなどでの対処が難しく、膝の痛みに悩んでいる方には、再生医療による治療も選択肢の1つです。 実際に当院の治療を受けた患者様の症例は、以下の動画でも紹介しています。 https://youtu.be/5zM8Mg-JvNA?si=7uzujWfMvxsjLD1r 再生医療は、一般的な病院やクリニックで受けることはできません。当院は厚生労働省から認可を受けた再生医療専門院です。 >当院の膝関節に対する再生医療の症例はこちら 治療についての疑問や気になる点があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
2019.11.27 -
- 手
- 再生治療
「ダンベルを使った筋トレで手首が痛い」 「筋トレは休んだ方が良いの?」 ダンベルを使用した筋トレは手首に負担がかかりやすいため、フォームやダンベル選びによっては手首に痛みが伴う場合があります。 手首の組織が損傷したり、炎症を起こしていたりする可能性があるので筋トレを休むのがおすすめです。 筋トレを休みたくない場合は、サポーターの使用やアイシングなどで手首をケアしながら無理のない範囲で行いましょう。 今回の記事では、手首が痛くても筋トレを休みたくない際の工夫や筋トレ後に手首が痛む原因を紹介します。 この記事をよむとわかること 筋トレ後に手首が痛む原因 手首を痛めない正しい筋トレ方法 手首が痛いけど筋トレを休みたくないときはどうすれば良い? 痛みがあるときは無理せず休むのが一番ですが、それでも筋トレを休みたくない方もいるはずです。 筋トレを継続したい方は、以下のような方法を試してみるのも一つの手です。 手首が痛くても筋トレする際のアイデア 手首に負担が少ないトレーニング種目を選ぶ リストラップやサポーターを使用する 手首を使わないトレーニングに集中 ストレッチとアイシングで手首のケアをする 手首の様子をみながら無理のない範囲で行いましょう。 手首の痛みが悪化しないように筋トレを休むのも大切 筋トレをしていて手首に違和感があったり痛みが生じたりしたときは、筋トレを中断して安静にするのが大切です。 無理をして痛みが悪化すると、長期間筋トレができず、筋力が低下してしまう恐れがあります。まずはしっかり休んで痛みを治し、その後で筋トレを再開する方が効率的に筋力を維持できます。 筋トレ後に手首が痛む原因は? 筋トレ後に手首が痛む原因を紹介します。 筋トレ後に手首が痛む原因 TFCC損傷 腱鞘炎 手根管症候群 それでは、一つずつ紹介します。 TFCC損傷 ※画像あります TFCC損傷は、TFCC(三角線維軟骨複合体)が損傷して炎症を起こしたり、痛みを感じたりする病気です。TFCCは小指側の手首にあり、軟骨や腱などで構成されています。 主な原因は手首の酷使や転倒が挙げられます。とくに、ダンベルを小指側に傾けて持つとTFCCの負担が増す傾向にあるので、筋トレの際は注意しましょう。 TFCC損傷の症状は下記の通りです。 TFCCの症状 手首の小指側が痛む タオルを絞ったり、ドアノブを捻る動作をすると痛む 動作の開始時に手が抜けるような感覚がある 悪化すると、安静時にも痛みがある 症状が悪化し手術になった場合は3〜4カ月の間、手首に負担がかかる動作は中止する必要があります。筋トレを続けたい方は、重症化する前に医療機関の受診がおすすめです。 腱鞘炎 ※画像あります 腱鞘炎は、以下の組織に炎症が起こった状態を指します。 腱鞘炎で炎症している組織 腱・・・筋肉と骨をくっつけている部分 腱鞘・・腱が通るトンネル状の組織 主な原因は、手首や指の使いすぎです。手首の腱鞘炎では、親指の使いすぎによるドケルバン病や小指側に炎症が起こる尺側手根伸筋炎が考えられます。 腱隨炎の症状を下記にまとめました。 病名 炎症部位 症状 ドケルバン病 親指側 親指を広げたり力を入れると親指側の手首が痛む 持った際に手首に痛みを感じる 親指側の手首が腫れる 尺側手根伸筋炎 小指側 手首を回すと痛む 手を伸ばすと痛む 手首の小指側が腫れる 手首の痛みが気になる方は、手首をかえす動作は控えるようにしましょう。 手根管症候群 ※画像あります 手根管症候群とは、手首の手根管の中にある腱や神経が圧迫したり、神経がこすれたりして痛みやしびれを感じる病気です。とくに、手首を曲げたり反らしたりする際に手根管の内部で摩擦が生じます。 手根管症候群の症状を以下にまとめました。 手根管症候群の症状 手を振ると痛みが和らぐ しびれやピリピリした感じがする 明け方に強く痛む 初期は人差し指と中指が痛む 症状が進むと親指、人差し指、中指、薬指が痛みOKサインができない 手首の使いすぎが原因なので、ダンベルを使った筋トレでは手首を曲げないように注意しましょう。 手首を痛めないために正しい筋トレ方法 手首を痛めないための筋トレは下記の通りです。 手首を痛めない筋トレ方法 フォームを整える 重量や負荷は徐々に上げる セット回数を減らす とくに、フォームは重要で、ダンベルを握る位置や手首の角度に注意しましょう。 ダンベルを持って手首を曲げ伸ばししたり、小指側に傾けて持ったりすると負担が増してしまいます。自己流で筋トレをするのではなく、トレーナーなど専門家のアドバイスを受けるのもおすすめです。 安静時も手首の痛みが治まらない際は早急に受診しよう 手首に違和感や痛みがあるときは筋トレを休むようにしましょう。 長期的に見れば無理して痛みが悪化するより、休んで痛みの原因を治した方が筋肉を維持しやすいと考えられます。 とくに、筋トレやジム通いなどを始めたばかりの人は、無理をしてしまいがちなので注意してください。 安静にしても手首の違和感や痛みが引かない場合は、無理をせず医療機関を受診しましょう。 手首の痛みに対しては、再生医療による治療も選択肢のひとつです。 再生医療とは体に備わった修復機能を高めることを目的とした治療で、自身の血液や脂肪などから採取した成分を活用し、損傷組織の回復をサポートするアプローチです。 以下のページでは、手首の痛みの原因となっている疾患に対する再生医療の症例を紹介しているため、併せて参考にしてください。 >>再生医療による手関節の症例はこちら 手術を伴わないケースが多く、痛みで日常生活に支障が出る方や筋トレの早い復帰がご希望の方は、当院へお気軽にご相談ください。
2019.11.26 -
- 腰
- 再生治療
椎間板ヘルニアは、保育士さんが発症しやすい疾患のひとつです。 椎間板ヘルニアが悪化すると、仕事中だけでなく日常生活にも影響を与えます。 本記事では、保育士が椎間板ヘルニアを発症しやすい原因について解説します。 おすすめの予防法や、椎間板ヘルニアに有効な治療法についてもお伝えします。 保育士の椎間板ヘルニアはなぜ多い?職業の特性と腰痛の原因 保育士が椎間板ヘルニアを発症する確率が高い理由は、主に2つあります。 抱っこ・おんぶ・中腰など腰に負担がかかる ストレスや疲労の蓄積も腰痛の一因に 保育士の椎間板ヘルニアの原因について、詳しく解説します。 抱っこ・おんぶ・中腰など腰に負担がかかる 保育士は、子どもを抱っこ・おんぶする、子どもの目線に合わせて中腰になるなど、腰に負荷をかける姿勢をとる機会が多いです。とくに、中腰は腰への負担が大きい姿勢です。 ほかにも、乳幼児のおむつ替えで中腰になる保育士も多いでしょう。 腰に負担がかかる動作を頻繁に行う保育士は、椎間板ヘルニアを発症するリスクが高まります。 抱っこやおんぶの機会を減らすことは難しいですが、正しい姿勢と動作で腰への負担は軽減可能です。 ストレスや疲労の蓄積も腰痛の一因に 腰への負担だけでなく、ストレスや疲労の蓄積も腰痛の原因になります。 保育士は少人数で数十人の子どもの世話をするため、身体的・精神的疲労が蓄積しやすい職業です。 疲労が蓄積しないよう、適度な休養を心掛けましょう。 ストレスの蓄積で身体に影響がある場合は、抗うつ剤や精神安定剤を処方されるケースがあります。 保育士におすすめの椎間板ヘルニアの予防法 保育士におすすめの椎間板ヘルニアの予防法を紹介します。 姿勢を改善する 子どもを抱き上げる・重い物を持つときの体の使い方を見直す 筋肉を鍛える 椎間板ヘルニアの予防法について、詳しく解説していきます。 姿勢を改善する パソコンでの作業をする機会も多い保育士ですが、その際に猫背にならないよう注意してください。 首が前に出る姿勢(クレーンネック)は椎間板ヘルニアや頚椎症の原因になります。また、姿勢が悪いとストレートネックになる可能性も高くなります。 首の曲がる角度に比例して頸椎にかかる負荷が増えていくので、背筋を伸ばして作業しましょう。 ディスプレイの位置が目線よりかなり下になってしまうケースがありますが、高さは水平より少し低い位置が望ましいです。 パソコンの長時間の利用は避けてください。パソコンを長時間使う場合は、ときどき肩や首のストレッチを行うと固まった筋肉がほぐれます。 反り腰や仙骨座りも腰に大きな負担がかかります。椅子に深く座り、背もたれにしっかり背中をつけて座りましょう。 子どもを抱き上げる・重い物を持つときの体の使い方を見直す 子どもを抱き上げる・重い物を持ち上げる際の体の使い方を見直し、椎間板ヘルニアを予防しましょう。 1.まっすぐに立ち、準備姿勢を作る 2.体のバランスを保ち重心を移動させる 3.下半身・お腹の力で持ち上げる 重い物を持ち上げるときは、はじめに両足を腰幅に開いてお腹に力を入れて構えます。背筋を伸ばしてゆっくりと重心を下げてください。 バランスをとりながらしゃがみ、荷物はできるだけ体の近くで持つことが大切です。荷物が体に近いと姿勢が安定しやすく、腰への負担も軽減されます。 荷物を持ち上げるときは、両足でしっかり立ち、下半身とお腹の力を使って立ち上がりましょう。 腰だけで持ち上げようとせず、お腹や下半身にしっかり力を入れて背筋を伸ばしたまま重心を持ち上げます。 急いで持ち上げると腰骨が反れたり、バランスを崩す原因となるので、ゆっくり立ち上がってください。 筋肉を鍛える 運動不足になると、腰の筋肉が衰えて椎間板への負担が大きくなります。 筋力トレーニングは、腰痛改善だけでなく予防にも効果的です。腰に負担がかからないトレーニングを紹介するので、ぜひ実践してください。 ドローイン 仰向けで膝を立てる 深く息を吸い、息を吐いてお腹をへこませた状態で保つ 1回5秒キープして10回繰り返す プランク うつ伏せで肘を立てる 身体が曲がらないように姿勢をまっすぐに保つ 20秒~30秒続ける バードドッグ 四つん這いの状態で対角の手足を伸ばす 片方10回ずつ行う 体幹を安定させる筋力トレーニングは、腰への負担が少ないため、椎間板ヘルニアのリハビリとしても行えます。 最初はあまり負担をかけないように短時間で行い、体調に応じて段階的に運動時間を延長していきましょう。 ヒップリフト 仰向けで膝を立てる お尻を締めながらゆっくり上げ下げする レッグプレス ジムのマシンで行う 足でプレートを押す 負荷は軽めで、ゆっくりと行う ウォールシット 壁にもたれながら行う 膝を90度に曲げた状態で静止する 20~30秒キープを3セット 腰への負担が小さい下半身の鍛えられるトレーニングです。 フォームが崩れると腰に負担がかかる可能性があるため、正しいフォームを意識してトレーニングしましょう。 ただし、これらのトレーニングで腰の痛みが増す場合は、すぐに中止して医師に相談してください。負荷をかけすぎると逆効果になるため、無理のない範囲で行うことが大切です。 椎間板ヘルニアに悩む保育士に有効な治療法 椎間板ヘルニアの治療法は、主に3つあります。 保存療法 手術療法 再生医療 保存療法では、ストレッチや筋力トレーニングなどの理学療法、鎮痛剤や筋弛緩剤などを利用した薬物療法などがあります。 また、姿勢や動作の改善、体重管理を行い、椎間板ヘルニアの再発を予防します。 保存療法で症状の改善が見られない場合や、日常生活に支障をきたしている場合は、手術療法が検討されます。 椎間板ヘルニアの手術は、背中を切開してヘルニアを摘出する方法や、薬剤を椎間板内に注入する方法などがあります。 手術を避けたい方は、再生医療という治療法もご検討ください。再生医療は患者さまご自身の幹細胞や血液を使うため、拒否反応のリスクが低い治療法です。 入院が不要なため、仕事への早期復帰が望めます。 【まとめ】保育士の椎間板ヘルニアは適切な治療と予防で退職を回避しよう 中腰やしゃがむ動作の多い保育士は、椎間板ヘルニアを発症しやすい職業のひとつです。 椎間板ヘルニアが悪化すると保育士の仕事に大きな影響を与えます。 日頃から腰の負担を減らす方法や筋力トレーニングを取り入れ、予防に努めることが重要です。 子どもを抱っこする際や重い物を持ち上げるときの体の使い方や、パソコン作業時の姿勢を改善しましょう。 もし椎間板ヘルニアと診断された場合でも、適切な治療を受けることで保育士を続けられる可能性は十分にあります。 保存療法の効果が感じられない方や手術に抵抗がある方には、再生医療という選択肢もあります。 https://youtu.be/5JqLxbYwLJ4?si=AvUHHT8GQzkTxezB >再生医療による椎間板ヘルニアの症例はこちら 再生医療について詳細は、当院「リペアセルクリニック」にお問い合わせください。
2019.11.25 -
- 再生治療
- 手
TFCC損傷は、ドアノブを回すときや手首を振る動作などで痛みを伴う病気です。 しかし「TFCC損傷と診断されたけれど、湿布はどうやって貼ればいいの?」「貼り方にコツはある?」といった、疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。 本記事では、TFCC損傷の進行を防ぐための湿布の正しい貼り方や、日常でできるセルフケアの方法をご紹介します。 TFCC損傷の治療ができる再生医療も紹介しているので、参考にしてみてください。 TFCC損傷における湿布の貼り方 TFCC損傷における湿布の貼り方は湿布をX字型に切り、交差する中央部分が痛む部分にあたるように貼ります。 さらに、包帯やテーピングで湿布を覆うように固定しましょう。 TFCC損傷は手首の小指側に炎症を起こしています。 手首は普段からよく動かす部位であることから、上手に湿布を貼らないとすぐに剥がれてしまいます。そのため湿布の切り方を工夫した上で、包帯やテーピングで湿布を覆うように固定するのがコツです。 【注意】湿布は治療期間を長引かせることもある 湿布はTFCC損傷の急場の対応として有効ですが、治療を長引かせる場合があります。 治療が長引く理由を以下にまとめました。 湿布は痛みに対して補助的に利用されるため、根本的な解決にはつながりません。 痛みが和らぐことで安心し、完治しないまま放置してしまう可能性があるため、治療期間が長引く危険性があります。 TFCC損傷は外傷がないので油断は禁物です。日常生活やスポーツなどが原因で手首の痛みや違和感が生じた場合は、整形外科をはじめとする専門医の診断を受けましょう。 当院のコラムではTFCC損傷が悪化した場合についてまとめています。詳しく知りたい方はご覧ください。 TFCC損傷とは TFCC損傷とは、手首の小指側にある関節の疾患です。手首の三角線維軟骨複合体と呼ばれる軟部組織が損傷し発症します。 TFCC(三角繊維軟骨複合体)は、橈骨と尺骨の間を結ぶ靭帯や腱、軟骨などの組織からなります。 手首の関節を安定させ、手首の衝撃を和らげるクッションの役割を果たす組織です。 TFCC損傷の原因や症状をまとめたので、順番にみていきましょう。 TFCC損傷の原因 TFCC損傷の原因は、急性外傷と慢性的負担によって引き起こされます。 主な原因 急性外傷 交通事故 転倒 スポーツによる損傷 慢性的負担 手首の過度な使用や負担 手首を使う動作のよるダメージの蓄積 また、以下の行為を日常的におこなっている方はTCFF損傷の発症リスクが高いです。手首に違和感を感じたら早期に医療機関を受診しましょう。 TCFF損傷が起こりやすい場面 日常生活 ドアノブをひねる 料理中スマートフォン PCの操作 スポーツ 野球のバッティング ゴルフのスイング テニスやバドミントンのラケット操作 TFCC損傷の症状 TFCC損傷の主な症状は以下の通りです。 たとえば、日常生活でドアノブを捻る・料理で鍋を持ち上げる・包丁を使うなどの日常的な行為で症状が出たり、ラケットやバットを使ったスイングなどのスポーツによる損傷は鋭い痛みが発生したりします。 TFCC損傷のセルフケア TFCC損傷における湿布以外のセルフケア方法を紹介します。 まずは、損傷した部分を安静にするのが大切です。 サポーターやテーピングで手首の固定からはじめてみましょう。サポーターやテーピングは、ドラッグストアやインターネット通販などで購入できます。 また、肘や肩を酷使して筋肉が硬くなってしまうと、手首に負担がかかりやすくなります。そこでおすすめしたいのが、肘や肩のマッサージ・ストレッチです。 肘や肩付近の皮膚を軽くつまんで皮膚が硬くなっている部分があったら、そのあたりの筋肉をほぐしていきましょう。 TFCC損傷の予防にはテーピングが効果的 テーピングで手首を固定し負担を減らすと、TFCC損傷の予防効果が期待できます。 テーピングは、TFCC損傷が発症した直後の炎症期や、症状が安定に向かう回復期に使用されます。 しかし、テーピングの予防効果については限定的であり、完全に損傷を防ぐことは難しい点にはご留意ください。 実際にテーピングを使用する際は、使用が可能かどうかや巻き方について医師に相談しましょう。 以下の記事では、TFCC損傷のテーピングについて解説しているので、参考にしてください。 TFCC損傷は再生医療で治療できる https://youtube.com/shorts/wc2jiN6Btc0?feature=shared 予防が難しいとされるTFCC損傷は再生医療で治療が可能です。 当院リペアセルクリニックでは、再生医療によるTFCC損傷の治療を行っています。 再生医療とは、幹細胞と呼ばれる骨や筋肉などに再生する性質がある細胞を使った治療です。 TFCC損傷の根本的な治療や再発を予防する効果が期待できます。 慢性化したTFCC損傷の痛みにお悩みの方やスポーツに早く復帰したいとお考えの方におすすめです。 以下のページでは、再生医療によってTFCC損傷による痛みが改善した症例を紹介しているため、併せて参考にしてください。 >再生医療によるTFCC損傷の症例はこちら TFCC損傷の痛みに悩む方からよくある質問 TFCC損傷で悩む方々からはさまざまな質問がよせられます。 この項目では、とくに多い4つの質問に対して回答していきます。 TFCC損傷の改善に役立ててみてください。 TFCC損傷に効果的な湿布薬は? TFCC損傷に効果的な湿布薬は、痛みを緩和する成分が含まれているタイプです。 痛みや炎症が起きているときは、プロスタグランジンが分泌されています。このプロスタグランジンの生成を抑える機能をもつ成分が含まれているとTFCC損傷の痛みに有効です。 下記の成分が含まれている湿布薬を選びましょう。 ドラッグストアやインターネット通販でも手に入るので探してみてください。 TFCC損傷に効果的なサポーターは? 手首のサポーターは、ハードタイプとソフトタイプにわかれています。 症状や使用する場面に合わせて選んでみましょう。 サポーターは締め付けすぎず、緩すぎない装着感ものを選びましょう。 サイズが合っていないサポーターだと、血行が悪くなったり充分な固定力を得られない可能性があります。 TFCC損傷の湿布は冷やす?温める? 一般的に、TFCC損傷の湿布は急性期に冷却、慢性期は温熱の使用が推奨されます。 発症した直後である急性期は、炎症を抑えるために冷却湿布を使用し、腫れや痛みを軽減します。 慢性期では、血行を促進し組織の修復を助けるために温熱湿布が効果的です。 ただし、個人の症状や回復段階によって対応方法が異なるため、医師のアドバイスを受けて使い分けるようにしましょう。 TFCC損傷の重症度チェック方法は? TFCC損傷の重症度を自己チェックする方法として、以下の4つのポイントがあります。 痛みの強さと持続時間 軽度の場合は活動時のみ痛みを感じますが、重度になると安静時にも持続的な痛みがあります。 手首の可動域 軽度では若干の制限がある程度ですが、重度になると著しく制限されます。 握力の低下 軽度では握力にあまり影響がありませんが、重度になると握力が大幅に低下します。 日常生活への影響 軽度では日常生活にほとんど支障がありませんが、重度になると日常動作に大きな支障をきたします。 これらの症状が強く、長期間続く場合は重症の可能性が高いため、速やかに医療機関を受診しましょう。 TFCC損傷は寝るときもサポーターを着けるべき? TFCC損傷は痛みが強い急性期や、医師から指示があった場合は、寝るときもサポーターを着けることが推奨されます。 着けるメリット ・就寝中の無意識な手首の動きを保護できる ・安静を保つことで炎症の沈静化を助ける ・夜間痛を軽減し、睡眠の質を上げる 着ける際の注意点 ・長時間の固定で手首が硬くなる・血流が悪くなる可能性がある ・肌への刺激となり、かゆみやかぶれを引き起こすことがある ただし症状の段階や生活スタイルによって、夜間のサポーター使用が適していない場合もあります。 市販品の選び方や着用時間の調整も含めて、必ず医師や専門スタッフに相談しましょう。 湿布で改善しないTFCC損傷は再生医療が効果的! https://youtu.be/61L-5epgvvQ TFCC損傷に対して湿布の正しい貼り方やセルフケア方法をご紹介しました。 湿布は炎症を一時的に抑えるには有効ですが、損傷した靭帯や組織を根本からの修復はできないため、あくまで補助的な手段として活用し、早めに医療機関を受診しましょう。 また以下のようなケースでは、靭帯損傷の進行や慢性化のリスクも考えられます。 数週間経っても痛みが取れない 日常動作で痛みがぶり返す 固定を続けても改善しない そのような方には、自己治癒力を活用するPRP(多血小板血漿)療法などの再生医療も選択肢の一つといえるでしょう。 PRP療法は、自身の血液から抽出した成長因子を患部に注入し、組織修復や炎症の抑制を促す治療法であり、手術や長期間の固定を避けたい方にも適しています。 当院(リペアセルクリニック)では、PRP療法と並行して専門的なリハビリサポートも提供しており、患者様一人ひとりの状態に合わせた治療計画をご提案しています。 「湿布やテーピングではもう限界かも」「手術以外の方法で治したい」という方は、ぜひ一度、当院へご相談ください。 症例紹介や治療法の詳細は、公式LINEでもご確認いただけます。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.11.24 -
- ひざ関節
- 再生治療
介護の仕事で膝の痛みに悩んでいませんか? 利用者の移乗介助や中腰での作業は、知らず知らずのうちに膝に大きな負担をかけています。 こうした身体的負荷が蓄積し、変形性膝関節症や半月板損傷といった痛みに繋がりやすいのが介護職の現実です。 この記事では、介護の仕事で膝が痛む原因や対処法と治療法について解説しています。 もう痛みを我慢せず、快適に働き続けるためのヒントを見つけ、あなたの膝の健康を守りましょう。 リペアセルクリニックの公式LINEでは、膝の痛みに対する改善が期待できる再生医療の症例を公開中です。 介護職で膝の痛みに悩まされている方は、ぜひ再生医療の詳細をご確認ください。 介護の仕事で膝が痛むのはなぜ?その原因は? 介護職で膝を痛める原因は、以下の通りです。 利用者の体重移動 中腰での作業 不適切な動作の繰り返し 休息不足 これらの原因が複合的に絡み合うことで、膝への負担が蓄積し、慢性的な痛みや変形性膝関節症に繋がります。 日々の業務のなかでこれらの負担を軽減することが、膝の健康を守る上で非常に重要となります。 利用者の体重移動 介護の仕事で膝が痛む主な原因は、利用者の体重移動です。 利用者を抱えたり、車椅子に移乗させたりする際に、無理な体勢で中腰になったり、腰を落とさずに膝だけで持ち上げようとしたりすることで、膝関節の軟骨や靭帯に大きな負担がかかります。 この動作を繰り返すことが、慢性的な膝の痛みに繋がります。 中腰での作業 介護の仕事では中腰での作業が避けられず、これが膝の痛みの大きな原因となります。 介護職は利用者の体位変換・オムツ・交換清掃など、多くの場面で中腰の姿勢が求められます。 この姿勢は太ももの筋肉に大きな負担をかけ、それが膝関節にも直接的な影響を及ぼします。 特に、腰をかがめて膝だけで体を支えるような不自然な姿勢は、膝への圧力を格段に増大させます。 こうした動作が一日を通して繰り返されることで、膝の軟骨や靭帯へのダメージが蓄積し、やがて炎症や痛みに繋がってしまいます。 不適切な動作の繰り返し 介護職における膝の痛みの原因の1つは、不適切な動作の繰り返しにあります。 利用者の体を持ち上げたり、移動させたりする際、腰を落とさずに膝だけで持ち上げようとする動作や、体をひねりながら無理な姿勢で力を入れる動作は、膝関節に強いストレスをかけます。 初めは軽い違和感でも、疲労が抜けないまま無理な動作を続けることで、炎症が起き、慢性的な痛みに発展してしまいます。 休息不足 介護職における膝の痛みの背景には、休息不足という現実があります。 多忙な業務の中で、十分な休息時間を確保できないと、膝周りの筋肉や関節の疲労が回復しきれません。 疲労が蓄積した状態では、筋肉が硬くなり、関節への負担が増大します。 また疲労は集中力の低下にも繋がり、正しい介助方法が疎かになりがちです。 本来なら回復するはずのわずかなダメージも、休息不足によって修復されずに蓄積し、慢性的な膝の痛みや炎症へと進行してしまうのです。 介護職に多い膝痛の種類 介護職に多い膝痛の種類は、以下の通りです。 変形性膝関節症 半月板損傷 腸脛靭帯炎 これらの膝痛は、介護職特有の身体的負担が原因で発症・悪化しやすい傾向にあります。 早期発見と適切な対処が、痛みの軽減と症状の悪化を防ぐ鍵です。 変形性膝関節症 変形性膝関節症は、加齢や膝への過度な負担が原因で、膝の軟骨がすり減り、骨が変形していく病気です。 初期には立ち上がりや歩き始めに違和感や軽い痛みを感じますが、進行すると膝の曲げ伸ばしが困難になったり、安静時にも痛むようになったりします。 特に介護職のように膝に負担がかかる仕事をしている人は発症しやすく、放置すると生活の質が著しく低下する恐れがあります。 症状を自覚したら、早期に専門医の診察を受けることが重要です。 半月板損傷 半月板損傷は、膝関節のクッションである軟骨が傷つくことで起こります。 介護職では、中腰での作業や利用者の移乗介助などで膝をひねったり、過度な負担をかけたりすることで発症リスクが高まります。 主な症状は、膝の曲げ伸ばし時の痛みや引っかかり感、カクッと音が鳴るロッキング現象です。 放置すると炎症や痛みが悪化し、日常生活に支障をきたすため、早期に専門医へ相談しましょう。 腸脛靭帯炎 腸脛靭帯炎は、太ももの外側にある靭帯が、膝の外側で炎症を起こす疾患です。 主な症状は、膝の外側の痛みで、安静にしていると治まりますが、再び動き始めると痛みが強くなる特徴があります。 変形性膝関節症と半月板損傷とともに、介護職がなりやすい症状の1つです。 放置すると慢性化するため、日頃からストレッチや筋力強化を行い、予防することが重要です。 介護職の膝の痛みに対する対処法 介護職の膝の痛みに対する対処法として、以下が挙げられます。 保存療法による処置 膝サポーターの活用 ストレッチの実行 これらの対処法を組み合わせることで、痛みを緩和させ、症状の悪化を防ぐことができます。 しかし、痛みが続く場合は専門医に相談し、適切な診断と治療を受けましょう。 保存療法による処置 保存療法は、手術をせずに膝の痛みを改善する治療法です。 内服薬や湿布で炎症と痛みを抑え、温熱療法などで血行を促進します。 また、理学療法士の指導のもと、膝周りの筋力強化やストレッチを行い、関節の安定性を高めます。 これらの処置で痛みをコントロールし、症状の進行を遅らせます。 膝サポーターの活用 膝サポーターは、膝関節を安定させ、介護の仕事による膝への負担を軽減するのに役立ちます。 移乗介助や中腰での作業時に着用することで、膝にかかる圧力を分散させ、痛みの悪化を防ぐ効果が期待できます。 ただし、長期間の使いすぎは、かえって膝周りの筋肉を弱らせてしまう可能性があるため注意が必要してください。 サポーターに頼りすぎるのではなく、日頃からストレッチや筋力強化も並行して行い、総合的な膝のケアを心がけましょう。 ストレッチの実行 膝の痛みを予防・軽減するには、日々のストレッチが非常に重要です。 介護の仕事で酷使される太ももの筋肉やふくらはぎが硬くなると、膝関節への負担が増大します。 毎日こまめにストレッチを行い、筋肉の柔軟性を保つことで、関節の動きがスムーズになり、膝にかかるストレスを減らすことができます。 特に仕事終わりや入浴後など、体が温まっている時に行うと効果的です。 変形性膝関節症は介護職に多い!治療法は? 介護職に多い変形性膝関節症の治療方法は、以下の通りです。 薬物療法 物理療法 リハビリ 注射療法 装具療法 手術療法 これらの治療法は、症状の進行度や個人の状態に合わせて選択されます。 長期的に働き続けるためには、医師と相談しながら最適な方法を見つけることが重要になります。 薬物療法 薬物療法は、変形性膝関節症の痛みを和らげるための治療法です。 非ステロイド性抗炎症薬などの内服薬で炎症と痛みを抑え、湿布や塗り薬などの外用薬で患部に直接アプローチします。 これらの薬は、介護の仕事による痛みを一時的に緩和し、日常生活や業務を楽にする効果が期待できます。 ただし、あくまで対症療法であり根本的な治療ではないため、リハビリなど他の治療と併用することが大切です。 物理療法 物理療法は、熱や電気など物理的な力を用いて、変形性膝関節症の痛みを和らげる治療法です。 温熱療法では膝を温めて血行を促進し、筋肉の緊張をほぐします。 また低周波治療では、電気刺激によって痛みの伝達を抑制し痛みの軽減を図ります。 これらの治療は、痛みや炎症を抑えるだけでなく、関節の動きをスムーズにし、リハビリの効果を高める役割も果たします。 リハビリ リハビリは膝の痛みを根本的に改善し、再発を防ぐ上で非常に重要です。 膝のリハビリでは理学療法士の指導のもと、膝関節を支える太ももやお尻の筋肉を強化する運動、関節の柔軟性を高めるストレッチを集中的に行います。 継続的なリハビリは、痛みの軽減だけでなく、膝の安定性を高め介護職として長く活躍するための基盤となります。 注射療法 注射療法は、膝関節に直接薬を注入して痛みを和らげる治療法です。 代表的なのは関節の滑りを良くし、クッションの役割を果たすヒアルロン酸注射で、痛みの軽減効果が期待できます。 また、炎症が強い場合はステロイド注射を行うこともあります。 注射療法は即効性があり、一時的に痛みを抑えることで、仕事やリハビリを継続しやすくなるメリットがあります。 ただし根本治療ではないため、医師と相談しながら他の治療と併用することが大切です。 装具療法 装具療法は、膝サポーターやインソールなどを使い、膝の負担を軽減する治療法です。 膝サポーターは関節の安定性を高め、介護業務による膝への圧力を分散させます。 またインソールは靴の中敷きを調整し、歩行時の重心を変化させることで、痛む部分への負担を減らす効果が期待できます。 装具を適切に使うことで痛みを和らげ、膝の変形進行を遅らせることに繋がります。 手術療法 変形性膝関節症の手術方法は、以下の2つに分かれます。 手術方法 具体的な内容 高位脛骨骨切り術 ・脛の骨の一部を切り、膝の負担を外側に移動させる 人工膝関節置換術 ・損傷した膝関節を金属やプラスチック製の人工関節に置き換える 手術療法は保存療法で効果が見られない場合に検討される、根本的な治療法です。 膝の骨を削って負担を分散させる高位脛骨骨切り術は、比較的若く、内側の軟骨のみがすり減っている場合に行われます。 痛みが重度で広範囲にわたる場合は、人工の関節に置き換える人工膝関節置換術が選択されます。 どちらも大きな手術ですが、痛みを解消し安定した歩行を取り戻せる可能性があります。 介護職による膝の痛みには再生医療という選択肢 膝の痛みに悩まされている介護職の方におすすめなのが、再生医療です。 膝の痛みに対する治療法は数多くあるものの、手術療法以外は根本的な治療方法とは言えません。 また手術療法も時間を取られるため、忙しい介護職の方には不向きと言えるでしょう。 再生医療は自身の体が持つ「治る力」を最大限に引き出すことを目的とした治療法で、根本的な改善が期待できます。 主なものとしてPRP療法があり、患者さん自身の血液から抽出した多血小板血漿(PRP)を膝関節に注入することで、豊富に含まれる成長因子が損傷した軟骨や組織の修復、炎症の抑制を促します。 また、幹細胞治療も有力な選択肢です。 自身の脂肪などから採取した幹細胞を膝関節に注入することで、細胞そのものが損傷部位の修復機能を高め、新たな組織の再生を促します。 これらの再生医療は、大がかりな手術を避けたい方や、できるだけ早く職場復帰を目指したい介護職の方にとって大きなメリットがあります。 リペアセルクリニックでは、患者様一人ひとりの症状とニーズに合わせた最適な再生医療を提供し、痛みのない快適な生活をサポートしています。 再生医療について気になる方は、当院のメール相談・オンライン診療にてご相談ください。 介護職の方が膝の痛みを再生医療で改善するメリット 介護職の方が膝の痛みを再生医療で改善するメリットは、以下の通りです。 日帰りで治療ができる 早期の仕事復帰が期待できる 進行を遅らせる効果が期待できる これらのメリットは、忙しい介護職の方がキャリアを中断せずに膝の健康を取り戻すために重要です。 痛みの根本的な改善を目指す再生医療は、長期的に活躍するための有効な選択肢となるでしょう。 日帰りで治療ができる 日帰り治療は、多忙な介護職の方にとって大きなメリットとなります。 再生医療は入院の必要がなく、クリニックでの短い処置で済みます。 これにより、仕事を長期間休むことなく治療を受けられるため、職場復帰への不安を軽減できます。 また、自身のスケジュールに合わせて治療を進められるため、仕事と治療の両立が可能です。 介護の現場で働きながら膝の痛みを改善したい方にとって、非常に有効な選択肢と言えるでしょう。 早期の仕事復帰が期待できる 再生医療の大きなメリットは、早期の仕事復帰が期待できる点にあります。 外科手術と異なり入院や長期のリハビリ期間を必要とせず、日帰りでの治療が可能です。 これにより、仕事を長期間休む必要がなく、治療を受けながらでも比較的スムーズに職場へ戻ることができます。 キャリアを中断せずに働き続けたい方にとって、再生医療は非常に有効な選択肢となるでしょう。 進行を遅らせる効果が期待できる 再生医療のメリットとして、膝の変形や痛みの進行を遅らせる効果が期待できる点が挙げられます。 痛み止めや湿布は一時的な痛みの緩和が目的ですが、再生医療は損傷した軟骨や組織そのものの修復を促すことで、病気の根本的な改善を目指します。 これにより膝関節の機能が維持され、痛みが定着するのを防ぎ、将来的に手術を回避できる可能性が高まります。 介護職による膝の痛みは再生医療で軽減できる! 介護の仕事による膝の痛みは、再生医療で軽減が可能です。 膝の痛みを再生医療で改善するメリットは、以下の通り。 日帰りで治療ができる 早期の仕事復帰が期待できる 進行を遅らせる効果が期待できる この治療法は、自身の治癒力を活用して膝の健康を守り、今後の生活の質を向上させることを目指します。 つらい膝の痛みから解放され、介護職としての仕事を続けながら、快適な毎日を送るための有効な選択肢となるでしょう。 リペアセルクリニックでは、患者様一人ひとりの症状に合わせた再生医療を提供し、あなたの膝の健康と活動的な生活を全力でサポートします。 当院の再生医療を詳しく知りたい方は、メール相談・オンライン診療にてご相談ください。 また、以下のページでも、膝関節に対する再生医療の症例を公開しているため、併せて参考にしてください。 >再生医療による膝関節の症例はこちら
2019.11.23 -
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「急に腰が痛くなったけど、これってぎっくり腰?それともヘルニア?」といった疑問を感じたことがある方は多いのではないでしょうか。 ぎっくり腰(急性腰痛症)も椎間板ヘルニアも、突然の腰の痛みを引き起こすため、症状だけで見分けるのは難しいことがあります。 しかし、実際には原因・痛みの出方・神経症状の有無・治療方針などに明確な違いがあり、適切な対応をとるためには見極めが重要です。 本記事では、ぎっくり腰と椎間板ヘルニアの違いについて、以下のポイントをわかりやすく解説します。 腰痛は日常生活に影響を与える症状ですが、適切な診断と治療により症状の改善と予防が可能です。 放置せずに適切に対処するためにも、ぜひ参考にしてください。 ぎっくり腰と椎間板ヘルニアの違い|原因・痛みの出方・治療法が異なる ぎっくり腰と椎間板ヘルニアの主な違いは、以下の通りです。 項目 ぎっくり腰 椎間板ヘルニア 原因 ・重いものを持ち上げた瞬間 ・急に体をひねったとき ・咳やくしゃみをしたとき ・長時間の同じ姿勢から急に動いたとき ・加齢による椎間板の変性 ・重い荷物を繰り返し持つ動作 ・長時間同じ姿勢 ・喫煙(椎間板の栄養が不足) ・運動不足・筋力低下 痛みの範囲 腰部のみ 腰~足にかけて 神経症状 なし あり(しびれ・筋力低下) 回復期間 1~2週間 数週間~数ヶ月 治療法 保存療法のみ 保存療法~手術療法 ぎっくり腰は、腰の筋肉・筋膜・靭帯・椎間関節まわりの組織が急激に損傷・炎症を起こすことで発症します。 一方、椎間板ヘルニアは椎間板の中心にあるゼリー状の髄核が、加齢や反復動作によるストレスで外に飛び出し、近くの神経を圧迫することが原因です。 ぎっくり腰と腰椎椎間板ヘルニアの見分け方 ぎっくり腰と腰椎椎間板ヘルニアの主な見分け方は、以下の通りです。 チェック項目 ぎっくり腰 椎間板ヘルニア 痛み 突然の痛み 急性・慢性どちらもあり 痛みの範囲 腰 腰だけでなく、お尻〜脚にかけて広がる 足のしびれ なし あり(坐骨神経痛) 筋力低下 なし あり 感覚異常 なし 足の皮膚の感覚鈍麻など 排尿・排便の異常 なし 重症例ではあり ぎっくり腰は、腰だけに強い痛みがあり、足の痛みやしびれが伴わない基本的には伴わない症状が多いです。 椎間板ヘルニアは腰の痛みに加えて、足のしびれ・感覚障害・筋力低下など神経症状が現れるのが特徴です。 腰の痛みやしびれがある場合、自己判断せず整形外科を受診し、MRIなどの検査で正確な診断を受けましょう。 ぎっくり腰と腰椎椎間板ヘルニアの治療法の違い ぎっくり腰と腰椎椎間板ヘルニアの治療法の違いは、以下の通りです。 ぎっくり腰 腰椎椎間板ヘルニア ぎっくり腰:保存療法 ぎっくり腰は、腰の筋肉や靭帯などが一時的に損傷・炎症を起こしている状態のため、多くの場合は手術などはせずに以下のような保存療法で様子を見ます。 消炎鎮痛薬(内服・外用):炎症と痛みを抑える コルセット:動作時の腰への負担を軽減 温熱療法や電気治療:血流を改善し、痛みを緩和 ストレッチや運動療法(回復期):筋肉の緊張を緩め、再発予防に効果的 痛みのピークは通常2~3日以内に収まり、1週間前後で日常生活に支障がない程度まで改善することがほとんどです。 また完全に元の状態に戻るには2~4週間かかることもあります。 痛みが1週間以上続く場合や、足のしびれ・感覚異常が現れた場合は、ぎっくり腰ではなく椎間板ヘルニアや他の疾患の可能性もあるため、整形外科を受診しましょう。 椎間板ヘルニア:保存療法+手術の可能性も 腰椎椎間板ヘルニアは、飛び出した椎間板の髄核が神経を圧迫し、腰痛や足のしびれを引き起こす疾患です。 多くの場合は、数週間から数ヶ月の保存療法によって自然に症状が治まる可能性があるため、まずは以下のような治療が行われます。 消炎鎮痛薬の内服・外用:痛みや炎症を抑える 神経ブロック注射:局所麻酔で神経痛を緩和 コルセット装着:腰への負担軽減 理学療法(リハビリ):ストレッチや体幹トレーニングで再発予防 日常生活指導:無理な姿勢や重い物の持ち上げを避ける 発症から6〜8週間程度が経過観察の目安とされており、徐々に痛みやしびれが軽減していくかを確認します。 保存療法で症状が改善しない場合や神経症状が強く現れている場合は、以下のような手術が選ばれます。 ヘルニア摘出術:突出した髄核を取り除く基本的な術式 内視鏡下ヘルニア摘出術:体への負担が少ない低侵襲手術として近年主流 椎間板置換術・固定術:再発予防や椎間不安定性の改善を目的とした手術 【まとめ】ぎっくり腰と腰椎椎間板ヘルニアの違いを見極め、適切な対応を取ろう ぎっくり腰と腰椎椎間板ヘルニアは、どちらも急な腰痛を引き起こす疾患ですが、原因・症状・治療方針に明確な違いがあります。 比較項目 ぎっくり腰(急性腰痛症) 腰椎椎間板ヘルニア 原因 筋肉・靭帯などの損傷 椎間板が神経を圧迫 痛みの部位 腰部に限局 腰〜足にかけて広がる 神経症状 通常なし あり(しびれ・感覚障害など) 治療 保存療法で数日〜1週間 保存療法+場合により手術 【見極めのポイント】 ぎっくり腰の可能性:腰のみに強い痛みがあるが、足にしびれがない 椎間板ヘルニアの可能性:足のしびれ・感覚異常・筋力低下がある ぎっくり腰は比較的短期間で改善が期待できる一方で、椎間板ヘルニアは長引いたり、神経への影響が出たりするケースがあるため注意が必要です。 「できれば手術は避けたい」「再発を防ぎたい」という方は、再生医療という新しい選択肢もあります。 以下の動画では、実際に当院で再生医療の治療を受け、椎間板ヘルニアが改善した患者さまの症例を紹介しているため、参考にしてください。 https://www.youtube.com/watch?v=5JqLxbYwLJ4 また、その他に当院で行っている椎間板ヘルニアに対する再生医療の症例も紹介していますので、併せてご確認ください。 当院(リペアセルクリニック)では、PRPや幹細胞治療などに関する解説を定期的に配信していますので、症状に関する詳細を知りたい方はぜひ参考にしてください。
2019.11.23







