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- ひざ関節
- 再生治療
鵞足炎は陸上選手や水泳選手、サッカー選手など激しい運動をする人に起こりやすい病気です。膝用のサポーターは、鵞足炎の痛みを和らげる手段として用いられます。 膝サポーターにはさまざまな種類がありますが、鵞足炎におすすめのサポーターはソフトタイプです。 ドラッグストアやスポーツショップにて販売されているので、自分にあうサポーターを見つけてみましょう。 今回は、鵞足炎になった際のサポーターの選び方と、その種類について解説します。 この記事を読むとわかること 鵞足炎の主な治療法 鵞足炎でお悩みの方におすすめの膝サポーター サポーターを着用しても痛みがつらい場合の治療法 鵞足炎の治療法 鵞足炎(がそくえん)とは膝の近くにある、縫工筋・半腱様筋・薄筋という3つの筋肉が合わさる鵞足部に炎症が生じる病気です。 水泳やサッカー、アメリカンフットボールなど足を回転させるような動きをするスポーツで起こりやすいと言われています。 鵞足炎の治療は基本的に安静にして患部を冷やすほか、ストレッチや塗り薬を用いることもあります。 主な治療法は下記の通りです。 治療方法 内容 時期 安静 運動の休止 痛みが見られた最初の時期 クーリング 保冷剤などで冷やす 痛みが現れて間もない時期 ストレッチ 鵞足まわりや太ももの緊張を緩和する 症状が落ち着いたら、無理のない範囲で 塗り薬・貼り薬 症状にあわせてその都度処方 症状にあわせて、その都度処方 痛みが強く日常生活での動作に支障をきたす場合、サポーターを装着して痛みを緩和させる方法もあります。 膝サポーターのタイプは主に2つ 膝サポーターは大きく2種類に分けられます。 サポーターの種類 売っている場所 特徴 用途 ソフトサポーター ドラッグストア スポーツショップ 伸縮性がある 膝の保温 運動や階段の上り下りの際の痛みの緩和 ハードサポーター 整形外科の義肢装具士にて作成 側面に金属部品が入っている 靭帯損傷や半月板損傷による膝のぐらつき ソフトサポーターとハードサポーターについてそれぞれみていきましょう。 ソフトサポーター ソフトサポーターはドラッグストアやスポーツショップなどで購入できます。 膝に巻いたり履いたりして、膝の保温や動きの補助をするタイプが一般的です。ソフトサポーターの特徴は以下の通りです。 ソフトサポーターの特徴 安価 ドラッグストア等で手に入れやすい 保温効果がある ハードタイプに比べて補強する作用は乏しい 補強機能付きの膝サポーターは少し値段が高いですが、ある程度の痛みを緩和する効果が期待できます。 ハードサポーター ハードサポーターは膝関節の安定性が最も高く、重症例でも高い除痛効果が期待できます。 整形外科で義肢装具士に作成してもらう必要があり、費用が高額になりがちです。また、サポーター自体が重く装着が難しいため着用する人を選びます。 ハードサポーターの特徴は以下の通りです。 ハードサポーターの特徴 高価 整形外科等でのオーダー 金具が挿入されている 重く、装着が難しい ハードサポーターの使用は慎重に検討しましょう。 鵞足炎にはソフトタイプや補強機能付きサポーターがおすすめ 鵞足炎の重症度にもよりますが、鵞足炎にはソフトタイプや補強機能付きの膝サポーターがおすすめです。 ソフトタイプでは膝の保温ができるので血液の循環が良くなり、炎症を起こしている部位の組織の修復が促進されます。さらに、補助機能があるソフトタイプサポーターだと膝が安定するため痛みの緩和が期待できます。 まずは、保温効果のあるソフトタイプから試してみましょう。 ハードタイプの膝サポーターが鵞足炎におすすめできない理由 ハードタイプの膝サポーターは鵞足炎におすすめできません。 ハードサポーターは膝関節を強く固定するため、鵞足炎の改善に必要な筋肉の動きが抑えられてしまいます。靭帯損傷や半月板損傷による膝のぐらつきに対しては有効ですが、膝のぐらつき感がない鵞足炎の症状には不向きです。 もし、膝のぐらつきにお悩みの方は医療機関の受診をおすすめします。 サポーターで鵞足炎の痛みを緩和できないときは再生医療をご検討ください サポーターをしても鵞足炎の痛みが治まらず、日常生活にも支障をきたしてしまう方は、再生医療を視野に入れてみてはいかがでしょうか。 現在ではPRP療法といって、自身の血小板を濃縮した液体を直接患部に注射し、血小板のもつ修復作用で病気を根治する治療法があります。 ドーピングに指定されていないためスポーツ選手でも治療が可能で、入院や手術の必要もありません。従来の治療法と異なり、体内の自然な治癒力を活用するため、より持続的な効果が期待できます。 鵞足炎がなかなか治らない場合や早く痛みを和らげたい場合には、再生医療による治療をご検討ください。 まとめ:鵞足炎の辛い痛みにはサポーターが効果的な場合もある 少しでも鵞足炎の痛みを和らげたい、日常生活への支障を軽減したい方にはサポーターを活用するのも選択肢のひとつです。 担当医と相談して自分の症状に合ったサポーターを選んでみるのも良いでしょう。 また、再生医療では鵞足炎を痛みの根本から治せる可能性があります。 自分にあった治療法を選んで、鵞足炎と向き合いましょう。鵞足炎を早期に改善したい方は、お気軽にご相談ください。
2019.10.26 -
- ひざ関節
- 再生治療
「急に膝の内側が痛くなった」「膝に違和感がある」という方は、膝の関節や軟骨が損傷している可能性があるので注意が必要です。 本記事では「急に膝の内側が痛くなった時に考えられる原因」について詳しく解説します。 膝の内側の痛みの原因だけでなく、対処法や重症化した時の治療法についても紹介しています。 急に膝が痛くなって不安な方は、痛みの原因や対処法を理解して、適切な処置や治療が受けられるようにしてください。 急に膝の内側が痛む原因とは? 「急に膝の内側が痛くなった」「膝の関節に違和感がある」などの症状は、以下の原因が考えられます。 オーバーユースが原因の鵞足炎 軟骨のすり減りが原因の変形性膝関節症 強い衝撃が原因の内側側副靭帯損傷 ほかの疾患と合併しやすい半月板損傷 それぞれの病気の原因や症状について詳しく解説していきます。 オーバーユースが原因の鵞足炎 歩行や運動時に膝の内側から約5~7cm下方に痛みがある場合、鵞足炎(がそくえん)の可能性があります。 鵞足炎とは、膝を曲げるための筋肉が付着している鵞足と呼ばれる部位に炎症が生じる病気のことです。 主な原因は、以下の通りです。 【鵞足炎の主な原因】 オーバーユース(使いすぎ) ウォーミングアップ不足 急な坂道をランニング 膝に負担のかかるフォームでの運動 X脚などの骨格 打撲などの外傷 など 原因のほとんどがオーバーユースなど、膝に過度な負担がかかる動作によって鵞足炎が引き起こされます。 また、スポーツをしない場合でも、X脚で膝が内側に曲がっている人や打撲などの外傷が原因となることもあるため注意が必要です。 軟骨のすり減りが原因の変形性膝関節症 起き上がったり、歩き始めに膝の内側が痛くなる場合、変形性膝関節症の可能性があります。 変形性膝関節症とは、膝関節の軟骨がすり減ることで炎症を起こしたり、変形したりして痛みが生じる病気のことです。 症状が悪化すると歩行時や階段の上り下りなど膝を深く曲げる動作でも痛みを感じるため、日常生活にも影響が出てきます。 主な原因は、以下の通りです。 【変形性膝関節症の主な原因】 膝関節の軟骨が老化 肥満 遺伝 筋肉量が少ない 女性ホルモンの変化 など 変形性膝関節症のほとんどの原因が加齢によって膝関節の軟骨が老化し、軟骨がすり減りやすくなっていることです。 また、肥満体型の人や筋肉量が少ない方は膝を支える力が不足しやすいため、膝に負担がかかりやすいので注意しましょう。 遺伝や女性ホルモンの変化など、コントロールできない要素が原因となる可能性もあります。 強い衝撃が原因の内側側副靭帯損傷 膝の痛みだけでなく、腫れていたり不安定さを感じる場合は、内側側副靭帯損傷(ないそくそくふくじんたいそんしょう)の可能性があります。 内側側副靭帯損傷とは、関節の内側で脛骨(スネの骨)と大腿骨(太ももの骨)をつなげている靭帯が伸びたり切れてしまう病気のことです。 主な原因は、以下の通りです。 【内側側副靭帯損傷の主な原因】 スポーツの接触プレーによって膝に負荷が加わる ジャンプの着地などによって膝が強い衝撃を受ける 膝を強くひねるなどの外傷 など 膝に強い衝撃や負荷が加わることで発症しやすい内側側副靭帯損傷は、スポーツをやっている人に多い病気です。 特に激しい接触があるラグビーやサッカー、バスケットボールなどジャンプの着地や減速動作が多いスポーツが注意しましょう。 ほかの疾患と合併しやすい半月板損傷 膝の痛みや腫れ、膝関節の可動域が狭くなったような症状の場合、半月板損傷の可能性があります。 半月板損傷とは、脛骨(スネの骨)と大腿骨(太ももの骨)の間にある軟骨組織に負荷がかかり傷ついてしまう病気のことです。 主な原因は、以下の通りです。 【半月板損傷の主な原因】 スポーツや運動で半月板に負荷がかかる 膝を強くひねるなどの外傷 加齢によって半月板が傷つきやすくなっている など 半月板は、膝をひねるような横の動きに弱いため、激しい接触プレーや頻繁に方向転換するようなスポーツをやっている人は注意が必要です。 また、膝を強くひねるなどの外傷が原因となって半月板損傷や断裂する可能性があります。 スポーツをやらない人も加齢によって階段の上り下りなどの日常生活の中でも半月板が傷つく場合があるので注意しましょう。 急に膝の内側に痛みが生じた時の対処法 急に膝の内側が痛みだした時には、痛みを和らげるために以下の対処法を行なってみましょう。 アイシングする 湿布を貼る サポーターをする テーピングをする どの方法も痛みを和らげることを目的としており、「鵞足炎」や「変形性膝関節炎」を発症していた場合、完治するわけではありません。 痛みが取れない場合や不調を感じたら、早めに医療機関へ相談しましょう。 アイシングをする 急な膝の痛みや腫れが生じている時は、氷嚢や保冷剤で患部をアイシングするのが効果的です。 しかし、炎症が強い場合、冷やすことで血行が悪くなり逆に痛みがひどくなる可能性があります。 温めて血行を良くした方が良いこともあるので、症状に応じて使い分けましょう。 湿布を貼る 湿布などの貼り薬を貼って痛みを緩和させる方法があります。 湿布の中でも特に非ステロイド抗炎症薬は炎症を抑える効果や痛みを緩和させる効果が高いです。 サポーターをする 痛くて歩けない場合、サポーターを活用するというのも良いでしょう。ドラッグストアやスポーツ用品店に行くと、補強機能付きタイプのサポーターが販売されています。値段は少し高いですが、膝が横方向にぶれるのを抑えてくれ、痛みを軽減する効果が期待できます。 テーピングをする テーピングすることで膝の痛みを和らげたり、膝関節をサポートする効果が期待できます。 膝の関節は曲げ伸ばし動作が多いため、伸縮性の高いテープを選びましょう。 また、強く巻きすぎてしまうと血行不良の原因となるため、力加減に注意が必要です。 歩けないほど膝の痛みは手術不要の再生医療で治療できる 歩けないほど膝に痛みがある人は「鵞足炎」や「変形性膝関節症」を発症している可能性があります。 保存療法による回復が見込めない場合「再生医療」による治療がおすすめです。 【再生医療とは】 機能障害や機能不全になった生体組織に対して、体が持つ再生能力を利用して損なわれた機能を再生させる医療技術のこと 患者さんの幹細胞を採取・培養して数を増してから患部へ投与することで、損なわれた機能を再生させることができます。 入院や手術不要で治療できるため、日常生活にもすぐに復帰できると評価されている治療方法です。 再生医療による治療を検討する際は、ぜひ当院にご相談ください。 【まとめ】急に膝の内側が痛くなったら放置せず医療機関へ 膝の内側が痛くなった場合の対処法はさまざまですが、痛みが引かない時は放置せずに医療機関へ相談しましょう。 「鵞足炎」や「変形性膝関節炎」などの病気を発症している可能性があります。 急な膝の痛みや膝の違和感がある時は、医療機関を受診し、自分にあった治療法を選択してくださいね。 近年は、手術しない治療方法として「再生医療」による治療に注目が集まっています。 再生医療は、通常のクリニックや病院で受けることができません。 当院は厚生労働省から認可を受けた再生医療専門クリニックとして多くの症例を有します。 ご質問、ご相談などはお気軽にお問い合わせください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2019.10.23 -
- ひざ関節
- 再生治療
- スポーツ医療
ロードバイクで鵞足炎の可能性!膝の痛みがあるなら疑うべき ロードバイクで気持ちよく颯爽と駆け抜ける中、急に膝の痛みが…。その痛みは、もしかすると鵞足炎かもしれません。今回はロードバイクで鵞足炎になるのかについて、また、鵞足炎の症状や原因について解説します。 ロードバイクで膝の痛み…鵞足炎を発症することもある 久しぶりにロードバイクを楽しんでいたら、膝に痛みが…。という経験をお持ちの方もいるのではないでしょうか。そして、その痛みは鵞足炎かもしれません。 鵞足炎とは、膝を取り巻く3つの筋肉が合わさる鵞足という部分に炎症を生じる病気で、内側に膝を曲げたりするようなスポーツにより、過度な負荷がかかることによって起こります。 そして、ロードバイクでは、誤ったフォームによる膝への過度な負担が引き金となって、鵞足炎を発症するケースがあります。 ロードバイクで鵞足炎にならないようにするには? 鵞足炎はウォーミングアップが足りない、オーバートレーニングなどが原因の1つになります。ロードバイクだけでなく、スポーツなど体を動かす前には十分なストレッチやウォーミングアップが必要不可欠です。 また、ロードバイクの誤ったフォームとして、つま先が外側に向いてしまう、膝を内向きにして漕いでしまうという2つが挙げられます。このようなフォームでロードバイクを続けると、疲れが溜まりやすいですし、疲れがたまると、フォームへの意識が疎かになることがあります。 ロードバイクでは、きちんとしたフォームが大事!自分のフォームを見つめなおしましょう。 繰り返す鵞足炎の痛みでロードバイクが楽しめない!再生医療という最新療法 鵞足炎は一度発症すると何度も再発しやすい病気です。せっかくロードバイクを楽しんでいても、再発が怖い、痛みがあってロードバイクすら乗れないという方は、再生医療という治療法を検討してみてはいかがでしょうか。 現在ではPRP療法といって、自分の血液から取り出した血小板を濃縮し、その液体を直接患部に注射して血小板のもつ修復作用で病気を治すという治療法があります。 入院や手術の必要もありませんし、体に負担がかかりにくいというメリットもあります。 まとめ・ロードバイクで鵞足炎の可能性!膝の痛みがあるなら疑うべき 鵞足炎は予防をすることができる病気ですが、完全に発症を防ぐということはできません。ロードバイクが趣味という方には、膝の痛みは致命的な症状と言えるでしょう。鵞足炎を発症しないためにも、十分なウォーミングアップと適切なフォームの見直しをこころがけましょう。 また、何度も鵞足炎を繰り返すという方は再生医療という治療を選択するのも1つの選択ですよ。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2019.10.20 -
- 再生治療
- 腱板損傷
- 肩
肩の痛みや、肩に力が入らない症状は日常にも大きな影響を及ぼします。 思うように力が入らないことは日常生活に不便をもたらし、予想以上のストレスとなります。 そこで今回は、肩に力が入らない症状から考えられる疾患や、発症のきっかけについて解説します。 肩に力が入らない状態を引き起こす主な原因・疾患 肩に力が入らなくなる原因として、主に以下の4つの疾患が考えられます。 肩腱板損傷 肩腱板断裂 肩関節周囲炎(五十肩) 変形性肩関節症 それぞれの疾患の症状について詳しく説明していきます。 肩腱板損傷 肩腱板損傷は、肩を酷使するスポーツや外傷によって発生する怪我です。 肩腱板を損傷する主な原因には次のようなものがあります。 テニスや野球などのスポーツ 洗濯ものを干すなどの反復動作 転んだ、肩をぶつけたなどのイレギュラーなアクシデント 衝撃を受けた後に力が入らない症状が現れた場合、そのアクシデントが原因である可能性があります。 日常でそのような反復動作をしない方であっても、老化が進むと肩甲骨の突起部分(肩峰)に骨棘が形成されます。 この骨棘が腕を動かしたときに腱板に繰り返し接触することで炎症が生じ、徐々に腱板が摩耗・損傷していくことがあります。 肩腱板断裂 肩腱板が断裂してしまうと肩に力が入らない症状が現れます。さらに、肩に強い痛みが生じるケースも見られます。 肩腱板断裂の原因は肩を強く打った、肩をぶつけたなどの外傷で、肩腱板損傷と同様です。また、年齢を重ねると自然に腱板が切れてしまうケースもあります。 四十肩、五十肩と勘違いされやすいので、痛みが長引く場合は病院に行って詳しい検査をしましょう。 肩関節周囲炎(五十肩) 肩関節周囲炎は、一般的に五十肩と呼ばれる疾患です。肩関節の滑膜や関節包に炎症が起き、肩が硬くなることが特徴です。 肩関節周囲炎は、年齢を重ねると発症することで知られており、若年層の発症は少ないです。 年齢を重ねて肩に力が入らない症状を発症した場合、五十肩の可能性もあります。 五十肩は軽く考えられがちですが、痛みや力が入らない症状が続く際には医師に相談しましょう。 変形性肩関節症 変形性肩関節症は、肩関節の軟骨がすり減って骨が変形し、痛みや可動域制限が引き起こされる疾患です。 変形性肩関節症は肩の酷使や加齢、軟骨や周囲の組織の損傷によって発症します。 肩に力が入らない症状もありますが、多くは肩の痛みや動きの制限などの症状があります。また、肩を動かすときにゴリゴリとこすれるような音が出るのも特徴のひとつです。 肩に力が入らなくなるきっかけ 肩に力が入らなくなるきっかけは、主に以下の3つが考えられます。 肩の使いすぎ 事故による負傷 転倒 肩の使いすぎによって力が入らなくなるケースもあります。その場合は、スポーツを休止する必要があるかもしれません。 転倒した際に肩を打撲して肩に力が入らなくなるほか、手をついて肩を痛める場合もあります。 スポーツをしていなくても、突然肩に力が入らなくなることがあります。日常生活で肩に負担をかけるような動作をしていないか、振り返ってみましょう。 肩に力が入らない状態を防ぐための予防策 肩に力が入らない状態を防ぐためにできる対策を紹介します。 スポーツの前に準備運動をする 適度に休憩を取る 正しい歩き方で転倒を防止する スポーツの前に準備運動をして筋肉をほぐし、肩への負担を和らげましょう。また、適切な休憩を取り、肩の使いすぎを防ぐことが大切です。 スポーツをしない方でも、日常生活での転倒に注意し、肩の負傷を予防することが重要です。 肩に力が入らないときに病院を受診すべきタイミング 以下の症状があった場合は、病院を受診してください。 急に肩に力が入らなくなった 肩の痛みが強い 腕や手にしびれがある 日常生活に支障がある 突然肩に力が入らなくなった場合、怪我や炎症の可能性があります。また、日常生活に影響があるほど痛みが強い場合も病院に行ってください。 ほかにも、肩に力が入らない症状が長期にわたって続く場合や、症状の悪化が見られた場合には、早めに医療機関を受診しましょう。 肩に力が入らない症状に対する治療法 肩に力が入らない症状に対する治療法は、主に以下の4つです。 投薬治療 リハビリテーション療法 手術療法 再生療法 治療法の特徴などについて、詳しく解説します。 投薬治療 関節内注射や、消炎鎮痛剤などの内服が行われます。 また、トリガーポイント注射と呼ばれる、痛みがある部位に局所的に行う注射を検討される場合もあります。 筋肉が緊張しているケースでは筋弛緩剤が処方されますが、筋弛緩剤は副作用が出る場合がありますので注意が必要です。 薬物療法は、一時的に痛みや動かしにくさを軽減させる効果がありますが、完治を目指す治療法ではありません。 リハビリテーション療法 リハビリテーション療法では、次のような取り組みで肩に力が入らない症状の改善を目指します。 肩の可動域を広げる運動 肩関節の安定性を向上させるための筋力トレーニング 日常生活での肩の動かし方の指導 これらのトレーニングで肩の筋力を高め、日常的な負荷に耐えられる肩を作ります。 肩のトレーニングでは、かける負荷と運動量が重要です。無理なトレーニングを行うと効果が減ってしまうほか、怪我の悪化につながります。 専門家の指導の下、適切なリハビリを続けましょう。 手術療法 投薬治療やリハビリテーション療法の効果が感じられなかった方や、症状が重い方には手術療法が検討されます。 症状の程度によって、関節鏡手術や直視下手術などの方法が選ばれます。関節鏡手術は体に小さな穴を開けて手術する方法で、身体への負担が少ないのが特徴です。 大きな損傷の場合は直視下手術が選択されるケースがあります。 再生療法 肩の疾患に対しては、再生医療という選択肢もあります。 再生医療のひとつ「幹細胞治療」では、患者さまから採取・培養した幹細胞を腱板の損傷部位に投与します。 幹細胞治療は腱板の再生を促し症状の改善を目指す治療法です。 患者さま自身の幹細胞を利用するため、拒否反応やアレルギーが起こる可能性が低いのが特徴です。 当院「リペアセルクリニック」では肩腱板損傷に対する治療として、再生医療を行っています。 肩の痛みや力が入らない症状にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。 【まとめ】肩に力が入らない状態は放置せずに医療機関を受診して自分にあった治療法を見つけましょう 肩に力が入らない症状は、肩腱板損傷などの重大な怪我を負っているケースがあります。 痛みが強い、症状が長引く際は、医療機関を受診して適切な治療を受けましょう。 リハビリテーション療法や投薬療法で効果が見られない場合、手術療法が検討されるケースもあります。 また、手術を行わない治療法として、再生医療という選択肢もあります。 再生医療について詳しく知りたい方は、以下のページをご覧ください。
2019.10.16 -
- 再生治療
- ひざ関節
階段の上り下りで膝の内側がズキッと痛む・運動の翌日に膝がだるく、内側を押すとピンポイントで痛いといった、症状に心当たりがある方は、鵞足炎(がそくえん)の可能性があります。 鵞足炎は初期段階であれば、安静やセルフケアで改善することも多いですが、放置すると慢性化し、長引く痛みの原因になることも。 本記事では、鵞足炎のセルフチェック方法や対処法について解説しています。 まずは自分の膝の状態を簡単に確認できるセルフチェックから始めてみましょう! 鵞足炎のセルフチェック方法 以下を参考に鵞足炎のセルフチェックを行いましょう。 【鵞足炎のセルフチェック表】 階段の上り下りで膝の内側に痛みを感じる 正座やあぐらの姿勢で痛みが強くなる 安静にしていると痛みは軽いが、運動後に悪化しやすい 膝を深く曲げたり(90度以上)、完全に伸ばしたときに痛みが出る 膝関節自体に腫れはないが、内側がなんとなく腫れぼったい感覚がある 膝のお皿の内側から約5~7cm下のあたりを押すと鋭い痛みを感じる 膝を曲げる(踵をお尻に近づける)動作で、内側に痛みが出る これらのチェックは、鵞足部に炎症があるかを自宅で簡単に確認するための方法です。 ただし、膝の痛みには他にも内側側副靱帯損傷・滑液包炎・変形性膝関節症など多くの可能性があります。 症状が強い・長引く場合には、整形外科での専門的な診断を受けることをおすすめします。 鵞足炎だった場合の対応策 鵞足炎だった場合の対応策としては、以下の通りです。 安静と患部のアイシング ストレッチ・筋力トレーニングを行う また以下の記事では、鵞足炎を予防するためのポイントをご紹介しています。 安静と患部のアイシング 鵞足炎の場合、最初に行うべき対応は安静とアイシング(患部の冷却)です。 項目 内容 冷やすタイミング 痛みや腫れを感じるとき、または運動後すぐ 使用するもの 氷嚢、保冷剤、ビニール袋に入れた氷(タオルで包む) 冷却時間の目安 1回15〜20分を、1日2〜3回程度 注意点 直接肌に当てず、低温やけどを防ぐ/就寝中の使用は避ける アイシングは炎症を抑えると同時に、感覚を鈍らせて一時的に痛みを軽減する働きもあります。 症状が落ち着くまで数日間は継続してみましょう。 ストレッチ・筋力トレーニングを行う 痛みや腫れが落ち着いてきたら、再発防止や根本改善を目的としたストレッチと筋力トレーニングを取り入れていきましょう。 ストレッチとトレーニングを並行して行うことで、膝まわりの柔軟性・安定性が向上し、鵞足部にかかる負荷を分散できます。 継続することで、膝の動きがなめらかになり、再発リスクを下げる効果が期待できます。 鵞足炎による痛みを緩和するストレッチ・マッサージ方法については、以下の記事でも解説していますので、ぜひ参考にしてください。 慢性した鵞足炎に対して根本改善を目指す治療法について 鵞足炎が慢性化すると、保存療法やストレッチ、アイシングといった基本的なケアでは痛みが完全に取れず、日常生活やスポーツ復帰に支障をきたすこともあります。 そのような場合、以下のような治療を行う再生医療も選択肢の一つとして検討しましょう。 治療法 特徴 PRP療法(多血小板血漿注射) 自分の血液から抽出した成分(成長因子)を患部に注入し、炎症の抑制と組織の再生を促す。 幹細胞治療(脂肪・骨髄由来) 自身の幹細胞を用いて軟部組織の修復を図る。 再生医療は自由診療(保険適用外)ですが、従来の治療で改善しない慢性的な鵞足炎に対する新たな選択肢として、近年注目が高まっています。 具体的な治療法や費用・リスクについては、当院(リペアセルクリニック)にご相談ください。 【まとめ】膝の内側が痛い人は「鵞足炎セルフチェック」で早めの対処を 膝の内側に痛みや違和感がある場合、鵞足炎が原因である可能性は少なくありません。 セルフチェックを行った上で、以下のような症状がある方は早めに状態を確認し、適切なケアを始めることが重要です。 階段の上り下りで膝の内側が痛む 運動後や翌日に痛みが出る 膝の内側を押すとピンポイントで強く痛む 軽度のうちであれば、安静・アイシング・ストレッチなどのセルフケアで炎症を抑えられることもあります。 しかし、痛みが長引いている場合には、PRP療法や幹細胞治療といった再生医療を検討するのも一つの方法です。 手術を回避しながら自己修復力を活かして根本改善を目指せるとして、近年注目を集めています。 治療法については、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEからも確認いただけますので、ぜひ参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2019.10.15 -
- ひざ関節
- 再生治療
膝を使いすぎ鵞足炎になってしまったら、アイシングが効果的! 鵞足炎を発症!そんな時はアイシングが効果的です! サッカーやマラソンをしている人なら誰しもが発症する可能性のある鵞足炎は、アイシングが効果的と言われています。 今回は、鵞足炎とはどのような症状なのか、また、アイシングのやり方についてご紹介します。 鵞足炎とは? 鵞足炎とは、膝を取り巻く3つの筋肉がくっついている部分を鵞足部と言い、この鵞足部に炎症が起きると「鵞足炎」という病気を発症することになります。 主にランニングやサッカー、ラグビー、アメリカンフットボール、水泳など、足を内側にひねる動きをするスポーツをする人に生じやすい疾患で、膝に負荷をかけすぎる、急な負荷をかける、運動前のストレッチをおろそかにしたりするなどで発症します。 鵞足炎を発症した場合は、急性期であればアイシングが効果的です。その後は鎮痛剤の内服や貼り薬、ストレッチなどを行って治療を行います。 鵞足炎になったときはどこをアイシングするの? 鵞足炎になると、膝の内側に強いズキズキとした痛みを生じます。明らかな腫脹が見られた場合はもちろん、痛みを感じたらまずはすぐに患部を冷やす(アイシングをする)必要があります。速やかに氷を入れた袋や保冷剤などを、膝の内側のでっぱった部分に当て、患部を冷やしてあげましょう。 そして、なるべく早く専門医を受診し、診断・適切な治療を受けるようにしてくださいね。 鵞足炎でアイシングをしても痛みが引かない・再発するときは? 鵞足炎は繰り返しやすいという特徴があります。そのため、ストレッチやアイシングなどを行っても、再び発症してしまう人が少なくありません。 繰り返す鵞足炎を何とかしたいとお考えの場合、再生医療という選択肢も視野に入れてみてはいかがでしょうか。 現在はPRP療法といって、自分の血小板を濃縮した液体を患部に注射し、血小板のもつ修復作用で根治するという治療法があります。ドーピングにも指定されていないため、アスリートの方たちも安心して治療を行うことができますし、体に負担をかけない治療法として注目を集めています。 まとめ・膝を使いすぎ鵞足炎になってしまったら、アイシングが効果的! スポーツをしている最中に急な膝の内側の痛みに襲われた場合は、鵞足炎を発症しているかもしれません。腫れや熱感・痛みを感じたら、まずはアイシングをし、必ず専門の医療機関を受診してください。 もし、鵞足炎を繰り返してしまう場合は、再生医療という治療の選択肢もあります。入院や手術も不要なので、仕事を長期で休む必要もないという点も魅力のひとつです。自分にあった治療法を探してみてくださいね。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
2019.10.13 -
- 再生治療
- ひざ関節
膝靭帯損傷の回復期間!歩けないほどの場合安静で1か月、ただし完全回復は難しい 膝靭帯損傷を起こした直後、歩ける人もいれば、歩けない人もいます。靭帯を損傷したと思った場合、無理は禁物です。まずは安静にして早めに医療機関を受診し、医師の指示を仰ぎましょう。しかし、万が一、歩けない状態の膝靭帯損傷を引き起こしてしまったら、どれぐらいの治療期間が必要か不安ですよね。 今回は、膝靭帯損傷で歩けなくなったら、治療後どのくらいの期間で歩けるようになるのかを紹介します。 膝靭帯損傷で歩けない場合、安静にすれば1カ月程度で歩けることが多い 膝靭帯が断裂した場合、膝関節が抜けたような違和感といった症状がでます。出血のために関節が腫れるなど、歩くことが困難になることも多々あります。ただ、膝靭帯損傷で歩けなくなったとしても、安静にしていれば1ヶ月位してくると腫れや痛みが取れて、普通に歩けるようになっていきます。 膝靭帯損傷から歩けても、完全に治しきるのは難しい 膝靭帯損傷で歩けなくなっても1ヶ月程で歩けるようになると紹介しましたが、これはあくまでも歩けるようになることが前提で、完全に治るわけではありません。 歩けるようになったとしても、膝靭帯損傷の後は、膝関節のゆるみが残ります。膝関節のゆるみは、日常生活においては支障をきたしませんがスポーツをする予定がある人は再び膝靭帯損傷になる可能性があるため手術という選択が必要になります。 膝靭帯損傷の手術後、2~3週間では歩けるようになる 膝靭帯損傷の手術を受けた場合、術後2~3日目から松葉杖で歩く練習を始め、2~3週間程で松葉杖が取れて歩けるようになります。膝関節を動かす訓練も同時に行い、筋力の回復を目指します。 歩けるようになるのは2~3週間ですが、スポーツへ復帰できるまでには、ランニングやジョギングだと術後4ヶ月、完全に復帰できるまでには術後8ヶ月程度は要します。 膝靭帯損傷、スポーツで復帰を目指すなら再生医療 アスリートや、スポーツ選手、それ以外でもスポーツを頻繁に楽しまれたいなら、膝靭帯損傷の手術を受けるという選択肢が一般的です。ただし、手術に抵抗がある人や、より早くスポーツ復帰したい人には、最近注目の再生医療という選択肢があります。 特にアスリートにとって、長期の入院やリハビリ、手術などは選手生命にかかわる問題です。シーズン中はもとより、オフシーズンであっても身体的なパフォーマンスは維持したいどころか、上げたいというアスリートも多くいます。 そんな方たちにとって手術や入院は、何としても避けたいと考えるのは当然です。最初は我慢しながら、そして症状が進み手術を受けて、それでも思うようなパフォーマンスが取れないことで引退に追い込まれる選手は多くいます。 こんなスポーツを生業とするアスリートにこそオススメしたいのが再生医療です。手術を避けて入院もせず、患部の症状を回復させる最新医療だからです。 靭帯損傷は、スポーツ選手にとって大変な致命的ともいえる症状です。 だからこそパフィーマンスはもとより、選手生命を縮めないため、逆に伸ばすためにも再生医療を選択肢として持っていただければと思います。 そうすれば安心してプレーやトレーニングに励むことが可能です。再生医療の治療は少しでも早く治したい人、長期間治療しているのに効果が感じられない人などにも効果が期待できます。 まとめ・膝靭帯損傷の回復期間!歩けないほどの場合安静で1か月、ただし完全回復は難しい 膝靭帯損傷で歩けなくなったとしても、1ヶ月程で歩けるようになるので安心してください。 ただし、スポーツをしている人は、膝靭帯損傷を再発する可能性があるので、手術をすることをおすすめします。手術は身体の負担にもなりますし入院の必要性もあるので、抵抗がある、時間が限られているという人は、再生医療という選択肢も検討してみてください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼ スポーツ外傷(筋・腱・靭帯損傷)に対する再生医療 当院の再生医療は、スポーツ選手のパフォーマンスを維持し、選手生命を守ります
2019.10.09 -
- ひざ関節
- 再生治療
鵞足炎(がそくえん)とは、鵞足と呼ばれる膝の内側の部位が、無理に動かされることによって生じる炎症です。 サッカーやマラソン、バスケットボールなどのスポーツ選手をはじめ、変形性膝関節症の既往歴がある方も発症しうる疾患のため注意が必要です。 湿布は辛い症状を和らげたいときに利用される鎮痛剤の1種ですが、効果的な貼り方がわからない方も多くいるのではないでしょうか。 本記事では、鵞足炎に効果的な湿布の貼り方やおすすめの種類をご紹介します。 湿布の効果を十分に得られるよう、鵞足炎の症状にあった湿布を使用しましょう。 鵞足炎に効果的な湿布の貼り方 鵞足炎に効果的な湿布の貼り方や位置は、以下の通りです。 鵞足の位置 膝の内側(足から膝に向かって触れる出っ張った部分が目安) 湿布の貼り方 出っ張った部分を中心に縦方向に貼る 鵞足炎になったときは、膝の内側にある出っ張った箇所を中心に縦方向に湿布を貼るのが効果的です。 鵞足は膝の内側にあるため、膝を動かした際に湿布がずれないようにする必要があります。 膝へかぶせるように湿布を貼り、貼付する場所がずれてしまうと十分な効果が得られません。 鵞足炎になった場合に、湿布の効果を十分に得られるよう、貼り方や適切な種類を確認し貼付しましょう。 鵞足炎に効果的な湿布の種類 鵞足炎に効果的な湿布の種類は、症状や程度によって異なります。症状に合わせて適切な湿布を貼りましょう。 発症から14日程度の期間を指す急性期は「冷湿布」を貼り、まずは痛みや強い炎症を抑えることが重要です。 急性期を脱したあとの慢性期には、非ステロイド抗炎症薬の湿布を用いて疼痛のコントロールを図りましょう。 湿布の成分について 湿布の成分は、大きく以下の3つに分けられます。 成分 効果 特徴 サリチル酸メチル 消炎 植物に含まれている成分 冷湿布・温湿布がある 厚手のシート状が多い カプサイシン 消炎・温感 血流促進・鎮痛 血流を促進 感覚神経が麻痺し痛覚が鈍くなる 非ステロイド性抗炎症薬 消炎・鎮痛 消炎効果・鎮痛効果に優れる 刺激を抑える効果が強い 医師の指示のもと症状に合った湿布を使うことが得策ですが、早急に湿布を使用したい場合は成分内容を確認し、適切な種類を使用しましょう。 【湿布以外】鵞足炎の痛みを自分で和らげる方法 湿布以外で鵞足炎の痛みを和らげる方法は、以下の2つです。 ストレッチやテーピング固定などを適切に行うことで、鵞足炎の症状改善や再発予防に役立ちます。 過度なストレッチや誤った固定方法は、鵞足炎を悪化させる恐れがあります。 鵞足炎の痛みを悪化させないためにも、湿布以外の適切な対処法も確認しましょう。 ストレッチ 湿布以外で鵞足炎を治す方法として、ストレッチがあります。ストレッチは、鵞足部の筋肉や腱の緊張を緩和し、血行を促進させることで、症状の軽減を助けます。 鵞足炎に効果的なストレッチ方法は、以下のとおりです。 過度なストレッチや誤った動かし方は逆効果となり、治りが悪くなる可能性があるため、無理のない範囲で行うことが大切です。 テーピング・サポーターによる固定 テーピングやサポーターによる固定は、鵞足炎の症状を軽減し、痛みの緩和に効果的な方法です。 テーピングは膝を90度に曲げ、膝の皿を包み込むようにしっかりと巻くのが効果的です。 サポーターを使用する場合は、補強機能付きの膝サポーターの使用を推奨します。 ただし、長時間の固定は筋力低下を招く可能性があるため専門医のアドバイスを受けながら、適切な使用方法を心がけましょう。 鵞足炎に対する湿布の効果は? 鵞足炎に湿布を使用すると症状の緩和に効果が期待できますが、炎症や痛みの元となる問題の解決には至りません。 湿布により一時的に症状が緩和された状態で運動を再開すると、すぐに症状が出現する可能性があります。 鵞足炎を治すには、炎症が起きている原因を知り、対処しなくてはなりません。鵞足炎の主な原因は、以下のとおりです。 下肢を無理に動かすと、膝へ大きな負担がかかり鵞足炎になる可能性があります。鵞足炎になってしまった場合は、症状が悪化する前に湿布薬で対症療法を行いましょう。 湿布薬には処方制限がある点にも注意 鵞足炎の症状緩和に効果的な湿布薬は、処方制限があるため注意が必要です。 保険適応の場合はクリニックや医院をまたいでも、もらえる湿布薬の枚数に制限があります。 さらに、湿布薬は症状を緩和するのみで、根本的な原因を改善することはできません。 そのため、湿布薬による対応には限界があると言えます。 鵞足炎の根本的な治療を目指す場合は、再生医療の検討をおすすめします。 再生医療では損傷した組織を修復・再生することで、鵞足炎の症状改善に期待できます。 湿布薬の処方制限や、鵞足炎の根本原因の解決に悩んでいる人は、再生医療による治療を検討しましょう。また、その際はぜひ当院へご相談ください。 鵞足炎と湿布に関するよくある質問 鵞足炎と湿布に関するよくある質問を以下にまとめました。 鵞足炎と湿布に関する理解を深め、症状があった際にすぐに対処できるようにしましょう。 鵞足炎に効く薬は? 鵞足炎に効く薬は、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やステロイド注射などです。 非ステロイド性抗炎症薬とは、熱感や腫脹などの炎症反応を改善する薬で、代表例にはロキソプロフェンやイブプロフェンがあります。 非ステロイド性抗炎症薬が含まれている湿布は、消炎作用だけでなく鎮痛効果にも優れているため、鵞足炎の症状緩和が期待できます。 ステロイド注射は何回も行うと効果が薄れていきますが、少量であれば鵞足炎に効果的です。 ステロイド注射は副作用も出現しやすいため、医師と相談した上で実施するかを検討しましょう。 鵞足炎は冷やすべき?それとも温めるべき? 鵞足炎の症状緩和には、冷却と温熱療法の両方が効果的ですが使い分けが重要です。 発症直後は冷却が推奨されます。冷却は炎症反応を抑え、腫れや疼痛を軽減する効果があります。冷湿布自体には冷却効果がほとんどないため、アイシングの実施が大切です。 急性期を脱し症状が落ち着いたら、患部を温めましょう。患部を温めると血行が促進され、筋肉の緊張が緩和されます。 誤った処置は症状の悪化を招くため、医師の指示に従い、適切な冷却・温熱療法を実施しましょう。 鵞足炎のセルフチェック方法は? 鵞足炎のセルフチェック方法は、以下のとおりです。 セルフチェックを行うことは重要ですが、正確性に欠けるため自己判断しないよう注意しましょう。 定期的にセルフチェックを行い、異常を感じた際は早めに医療機関を受診してください。 鵞足炎を早く治すために再生医療による治療がおすすめ 鵞足炎を早く治すために、再生医療による治療がおすすめです。 再生医療では、鵞足炎の症状を緩和するとともに、損傷した組織を修復することで症状の改善が期待できます。 再生医療は手術や入院を必要としないため、仕事やスポーツを長期間休まなくて良いメリットがあります。 鵞足炎の治療で再生医療を検討している方は、ぜひ一度当院へご相談ください。 【まとめ】湿布を貼っても治らない鵞足炎は再生医療も検討 鵞足炎の痛みを和らげるためには、湿布を正しく選び、適切に貼ることが重要です。 とくに、冷湿布と温湿布の使い分けや処方制限に注意しながら使用することで、症状緩和が期待できます。 また、湿布以外の方法としてストレッチやテーピング、サポーターの活用も効果的です。 ただし、湿布やセルフケアでは痛みの改善が見られない場合もあります。そのようなときには、再生医療による治療をおすすめします。 再生医療では、損傷した組織を修復することで症状の改善に期待ができます。 鵞足炎の治療に悩んでいる方は、選択肢の一つとして再生医療を視野に入れて、早期の回復を目指しましょう。 湿布を貼っても治らない鵞足炎にお悩みの方は、ぜひ当院の再生医療をご検討ください。
2019.10.08 -
- 肘
- 再生治療
野球の練習で肘に負担をかけると、野球肘になるケースがあります。 成長期の子どもが野球肘になった場合、「チームに置いていかれる」などの不安を感じてしまうため、適切な治療とともにメンタルケアも必要です。 野球肘が軽症であれば、肘に負担がかかりにくい練習メニューや、リハビリを実践するとよいでしょう。 痛みを我慢して練習を続けると、肘の手術が必要になる可能性があるため、チームへの復帰が遠ざかる恐れも。 本記事では、野球肘でも実践できる練習メニューや、再発を防ぐストレッチなどをわかりやすく解説します。 野球肘が慢性化し、手術を検討している方は、切らない治療方法も参考にしてみてください。 また当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、野球肘が慢性化して不安を持つ方に向けて、再生医療の症例や治療内容を紹介しています。 手術を回避し、より早く日常生活へ復帰するために、ぜひご確認ください。 野球肘でも実践できる練習メニューをフェーズ別に紹介 野球肘になった場合は、以下のフェーズに応じた練習メニューを実践できます。 肘に痛みがあるときは無理をせず、ストレッチや下半身の強化に専念しましょう。 チーム練習に参加できない時期は焦りを感じるかもしれませんが、柔軟性やフォームを改善するよい機会です。 具体的な練習メニューは以下のようになるので、根気強く続けていきましょう。 【初期】痛みがある時期の練習方法 野球肘の初期段階で痛みがある場合は、まず肘を安静に保ちます。 チーム練習への復帰が少しでも早くなるよう、肘以外の部位を以下の練習方法で鍛えておきましょう。 初期の練習方法 具体的な内容 心肺機能のトレーニング ・ランニングやサイクリングなど 肩関節の可動域改善 ・肩甲骨はがしなど 体幹の安定性を高める運動 ・腹横筋のドローインなど(手順は以下のとおり) 1.膝を立てて仰向けに寝る 2.鼻から息を吸い込み、お腹を大きく膨らませる 3.口から息を吐き、お腹をへこませる 4.お腹がへこんだ状態でゆっくりと呼吸を続ける ランニングなどの有酸素運動を続けると、基礎体力や心肺機能が高まるため、チーム練習に復帰する際の土台づくりになります。 ピッチングには肩回りの柔軟性が求められるので、肩関節を大きく回す運動や、肩甲骨はがしを続けてみましょう。 腹横筋のドローインなどで体幹を鍛えておけば、姿勢やバランス感覚の改善も可能です。 野球肘になるまでの練習が、投球の繰り返しや筋力強化に偏っていた場合は、柔軟性を高めるトレーニングも意識してみましょう。 肩関節や股関節の可動域も改善すると、ケガをしにくい状態で本格的な練習を再開できる可能性があります。 【中期】痛みが引き始めた時期の練習方法 野球肘が中期となり、痛みが引き始めたら、以下の練習方法を実践してみましょう。 中期の練習方法 具体的な内容 チューブやダンベルを使った筋力トレーニング ・肩回りや前腕の筋力強化 ・肩の奥の筋肉(インナーマッスル)の強化 シャドーピッチング ・投球フォームの確認と改善 体幹トレーニング ・サイドプランク(腹斜筋や中殿筋などの強化) ・スクワット キャッチボール ・10m程度の距離からスタート ・全身を使ってボールを投げる 中期の練習では体幹と筋力を強化し、チーム練習への復帰に備えます。 肩回りや前腕を鍛える際は、チューブなどを掴んで軽い負荷をかけ、肘を曲げたまま外側や内側の方向に引っ張ります。 トレーニング用のチューブやダンベルがないときは、水を入れたペットボトルで代用しても構いません。 投球フォームに問題がある場合は、全身が写る鏡の前でシャドーピッチングを始めてみましょう。 キャッチボールの際にもフォームを意識し、全身を使って投げるように意識すると、肘にかかる負担を軽減できます。 【後期】復帰前の準備 野球肘が後期の段階となり、痛みを感じなくなったときは、以下の練習方法を実践します。 後期の練習方法 具体的な内容 キャッチボール ・距離を20mや30mに伸ばす ブルペン投球 ・60~70%程度の力で投球 ・コーチに投球フォームをチェックしてもらう 打撃や守備練習 ・シート打撃やシートノック キャッチボールは距離を伸ばしますが、中期のフェーズと同じく、力まない投球フォームを意識してみましょう。 ブルペン投球では野球肘が再発しないよう、練習1回あたりの投球数を30球程度に抑える必要も。 連投も肘に負担がかかってしまうので、投球練習の後は、1日以上の休みを入れるとよいでしょう。 野球肘は打撃にも影響しやすいため、バッティングの際に痛みを感じたときは、練習を中止する必要があります。 痛みを我慢して練習を続けると、治療期間がさらに長くなるので要注意です。 野球肘の原因や仕組みをわかりやすく解説 野球肘とは、反復的な投球動作で肘に負担がかかり、痛みや違和感などを引き起こす症状です。 成長期の子どもが野球肘になった場合は、主に以下の原因が考えられます。 小学生の投球数は1日あたり70球以内が目安となっており、中学生の場合は1日80球以内です。 子どもは骨や靭帯が十分に発達していないため、過度な投球数は肘に大きな負担がかかります。 投球フォームの悪さも肘に悪影響を与えやすいので、下半身が活かされていない手投げや、肘下がりのフォームが野球肘を引き起こす可能性も。 体全体の筋力バランスが悪く、柔軟性も低い場合は、肘だけに負担がかかってしまうケースがあります。 また、肘の外側が痛むときは「上腕骨小頭離断性骨軟骨炎」、内側の痛みは「内側側副靭帯の損傷」などが考えられるため、それぞれ治療方法が異なります。 肘に痛みや違和感があり、野球肘が疑われる場合は、早めに医療機関の診察を受けておきましょう。 野球肘の再発を防ぐ!ストレッチ・リハビリ習慣を紹介 野球肘はクセになりやすいので、ストレッチやリハビリの継続をおすすめします。 以下のストレッチやリハビリを習慣化すると、野球肘の再発防止を期待できます。 ストレッチやリハビリの種類 手順 肘のストレッチ 1.腕の体の前に出して手の甲を天井に向ける 2.手首を天井の方向に逸らす 3.反対側の手で指先を掴み、体の方向へ引っ張る 4.次に手のひらをひっくり返し、机などに押し付ける 5.ゆっくりと体重をかけ、肘の内側を伸ばす 手根屈筋のストレッチ 1.腕を体の前に伸ばし、手の甲を天井に向ける 2.反対側の手で肘の内側の中央を掴む 3.親指で肌を押しながら、上下方向にマッサージする 肩甲骨のストレッチ 【パターン1】 1.両腕の指先を肩にあてる 2.肘で円を描くように大きく腕を回す(10回程度) 3.同じ要領で逆方向にも腕を回す 【パターン2】 1.手のひらを天井に向け、両腕の肘と手のひらをくっつける 2.腕を後方に向けて開き、胸を張った状態を10秒間キープ 股関節のストレッチ 1.両脚を伸ばして床に腰を下ろす 2.左膝を曲げて足の裏を右足の内ももにくっつける 3.前屈しながら左手を右足のつま先に向けて伸ばし、10秒間キープする 4.同じ要領で反対側の体側も伸ばす 野球肘のリハビリ ・投球練習の後は肘の安静を保つ ・氷などで肘を冷やし、炎症を抑える 急激なストレッチは筋肉を痛める可能性があるので、1セットを10秒以内やや30秒以内にとどめ、じっくりとほぐしていきましょう。 体全体の柔軟性が高まると、投球の際に肘の負担を抑えられます。 連投はなるべく控え、練習後は氷や冷却シートで肘を冷やしておきましょう。 野球肘でもプレーを続ける工夫について紹介 野球肘になった子どもがプレーを続ける場合、コーチや保護者の協力が必要です。 リハビリやストレッチはすぐに効果が現れないため、プロのスポーツ選手でも焦りを感じてしまうケースがあります。 前向きな気持ちでリハビリを行い、チームへの復帰を目指すためには、親子で以下のコミュニケーションをとっておきましょう。 股関節などのストレッチは野球肘と無関係に思えるので、必ず可動域改善の目的を伝えましょう。 「痛みが引いてきた」「球速が上がった」など、肘の回復を実感できれば、自発的にストレッチやトレーニングを継続してくれる可能性があります。 治療に専念している期間は、親子で釣りやドライブに行くなど、野球以外の楽しみを探してもよいでしょう。 効果的な治療方法がわからない場合は、専門医への相談をおすすめします。 野球肘の治療について 野球肘を治療する場合、軽症の段階では安静やアイシングなどの処置を行います。 しかし、初期対応の効果が現れず、肘の痛みが慢性化したときは、以下の方法で治療する可能性があります。 装具療法は患部の安静を目的としているため、練習の再開とともに、野球肘も再発する恐れがあります。 ステロイド注射は痛みの緩和に効果的ですが、腱(筋肉の先端で骨に固着する部分)の断裂を引き起こす可能性があるので、慎重な判断が必要です。 また、手術は子どもの精神面に与える影響が大きく、入院が必要になった場合は、期末テストなどを受けられない可能性も。 野球肘が重症化すると、治療方法が限られてしまうので要注意です。 肘に痛みや違和感があるときは、早めに専門医の診察を受けておきましょう。 野球肘の治療に対する「再生医療」という選択肢 野球肘を根本的に治療したいときは、「再生医療」を選択肢に入れてみるとよいでしょう。 再生医療には以下の特徴があるため、プロスポーツ選手にも活用されている治療方法です。 幹細胞には筋や腱などの組織を修復する働きがあり、再生医療は患部への注射や点滴のみとなるため、手術や入院を必要としません。 自分の幹細胞を活用すると、拒絶反応やアレルギー反応のリスクを低減できます。 子どもが手術を受け入れられない場合や、チーム練習に早く合流させたいときは、再生医療で解決できる可能性があります。 リペアセルクリニックも再生医療を導入しており、症状によっては日帰り治療が可能です。 再生医療は最新技術の治療方法になるため、より詳しい情報を知りたい方は、リペアセルクリニックの専門医にご相談ください。 野球肘のリハビリ・予防には適切な練習と治療が重要 初期の野球肘は安静やアイシングで対処しますが、筋力や体の柔軟性に変化がなければ、すぐに再発する恐れがあります。 野球肘を投げながら治す場合は、投球数を管理し、肘以外の筋力や関節の柔軟性も高めていきましょう。 肘に負担をかけない練習や、適切な治療を続けると、チーム復帰が早くなる可能性もあります。 また、成長期の子どもは大きな可能性を秘めているので、「プロを目指したい」などの夢があれば、ぜひリペアセルクリニックの再生医療もご検討ください。 リペアセルクリニックには以下の特徴があり、専門医が患者一人ひとりに寄り添った治療方法をご提案します。 初診時のカウンセリングには60分程度の時間をとっており、治療も完全予約制です。 クリニック内はカフェのようなインテリアなので、病院が苦手なお子様にも抵抗なくご利用いただけます。 野球肘の慢性化に悩む前に、ぜひリペアセルクリニックの無料カウンセリングを検討してみてください。
2019.09.30 -
- 肩
- 再生治療
転倒やスポーツ中の接触などで起こりやすい「肩の脱臼」。 激しい痛みや不安定感から、「手術しないと治らないのでは」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。 しかし実際には、肩脱臼のすべてが手術対象になるわけではありません。 本記事では肩脱臼は手術なしで治るのか、様々な視点から解説しています。 「できるだけ手術を避けて脱臼を治したい」という方は、ぜひ参考にしてください。 肩脱臼は手術なしで治せる可能性がある|早期の治療が大切 肩脱臼はすべてのケースで手術が必要というわけではなく、以下のような状態によっては手術をせずに回復できる可能性もあります。 初めての脱臼 関節の安定性が保たれている 関節唇や骨に重大な損傷がない 日常生活に支障がない程度に機能が回復している このようなケースでは、以下のような保存療法によって経過を見ながら改善を目指します。 整復:外れた関節を元の位置に戻す処置 固定:三角巾などで肩関節を数週間安静に保つ リハビリ:筋力や可動域の回復、再発防止のためのトレーニング しかし痛みが引いたからといって自己判断で動かしてしまうと関節が不安定なまま固まってしまい、再脱臼を繰り返すリスクが高まります。 若年層やスポーツをされている方は再発率が高いため、医師の指示に従って段階的に回復を目指すことが大切です。 肩脱臼で手術が必要になる可能性があるケース 肩脱臼で手術が必要なケースは、以下の通りです。 反復性肩脱臼 関節唇損傷(バンカート損傷) 骨折を伴う脱臼 脱臼による神経や血管の損傷 脱臼を戻せない場合 少しでも不安を感じる場合は、早めに整形外科を受診し、画像検査などを通じて正確な診断を受けたうえで、ご自身に合った治療方針を選ぶことが大切です。 反復性肩脱臼 反復性肩脱臼とは、一度脱臼を経験したあとに、同じ肩が繰り返し脱臼してしまう状態を指します。 肩関節は構造上、他の関節と比べて可動域が非常に広い一方で、不安定になりやすい特徴があります。 以下のようなケースでは、保存療法では安定性を取り戻せず、手術が選択肢となることが一般的です。 脱臼が2回以上起きている 肩にぐらつきや違和感を感じる スポーツ中に同じ動きで何度も脱臼してしまう MRIなどで関節唇損傷や靱帯損傷が確認された 反復性脱臼は、自然に治ることがほとんどなく、放置すると脱臼癖が付くリスクがあります。 繰り返す脱臼には、早めに専門医の診察を受け、正確な診断と治療方針を検討することが大切です。 関節唇損傷(バンカート損傷) 脱臼によって、前方の関節唇がはがれ落ちるように損傷した状態をバンカート損傷と呼びます。 このバンカート損傷が起こると以下のような症状が起きます。 肩が外れやすくなる 投球動作やバンザイ動作で不安定感・引っかかり感を感じる 脱臼を繰り返すごとに関節唇の損傷が悪化しやすい バンカート損傷は、MRI検査や関節鏡検査によって発見されることが多く、保存療法では安定性の回復が難しい場合、関節唇の手術が検討されます。 関節唇の損傷は、肩の安定性に影響するため、脱臼グセがある・肩の動きに違和感があると感じる方は、早めに医療機関へ受診しましょう。 骨折を伴う脱臼 肩の脱臼に骨折を伴うケースは脱臼骨折と呼ばれ、損傷の範囲が広がるため手術を検討するケースが多くなります。 関節窩骨折 上腕骨大結節骨折 骨性バンカート損傷 一方で、以下のような条件に該当する場合は、保存療法(装具による固定など)での回復が見込めるケースも。 骨のずれがわずかで整復後の位置が安定している 関節の支持構造が大きく損傷していない 日常生活に大きな支障がない 高齢などで手術リスクが高い ただし見た目には軽い症状でも、内部の組織が広範囲に損傷していることがあるため、脱臼後は早めに精密検査を受けましょう。 脱臼による神経や血管の損傷 肩の脱臼は周囲の神経や血管にも影響を及ぼすことがあり、放置や処置の遅れによって以下のような合併症を招く可能性があります。 神経損傷 血管損傷(腋窩動脈など) 脱臼の整復が遅れた場合や損傷が重度な場合、神経麻痺や血流障害が合併症として発生する可能性があるため注意が必要です。 骨に異常がなくても、しびれ・脱力・血流不良などの症状がある場合は、速やかに医療機関を受診することが大切です。 脱臼を戻せない場合 通常、肩の脱臼は医師による整復操作(関節を元の位置に戻す処置)によって、比較的速やかに改善が見込まれます。 しかし以下のような場合は、状況によっては整復が困難になる可能性があります。 骨折を伴っている 筋肉・靱帯・関節包などの軟部組織が関節内に巻き込まれている 関節内に血腫や腫脹があり、物理的に整復できない 脱臼から時間が経過して筋肉が硬直している このような場合には、無理に整復を行わずに画像検査によって、障害の有無や原因を正確に把握することが大切です。 手術せずに肩脱臼を治療する方法 手術せずに肩脱臼を治療する方法として、以下の2つがあります。 保存療法 再生医療 肩脱臼はすべてのケースで手術が必要なわけではありません。 損傷の程度や関節の安定性、年齢や生活スタイルに応じて、手術をせずに回復を目指す治療法も選択肢となります。 保存療法 保存療法は、外科手術を行わずに自然回復とリハビリによって改善を図る方法です。 脱臼した肩に対しては、以下のようなステップで治療が進められます。 整復:脱臼した関節を元の正しい位置に戻す処置 固定:三角巾や装具を用いて肩関節を安静に保つ(数週間) リハビリ:可動域の回復・筋力強化・再発予防のためのトレーニング ただし、関節の安定性が不十分なまま復帰すると、再脱臼を起こすリスクが高まるため注意が必要です。 スポーツ復帰や日常動作に支障が出ることを防ぐためには、理学療法士の指導のもと、段階的かつ計画的にリハビリを行いましょう。 再生医療 再生医療とは身体が本来持つ修復機能を活かし、関節や靱帯といった組織の再生を促す治療法で、以下のような方法があります。 PRP療法 幹細胞治療 肩脱臼後にみられる関節の不安定性や靱帯損傷に対し、手術をせずに改善を目指したい方にとって選択肢の一つとなります。 どちらの治療も注射のみで行えるため、入院やメスを使う手術の必要がなく、身体への負担が少ない点も特徴です。 「繰り返す脱臼をなんとかしたい」「手術は避けたい」とお悩みの方は、再生医療という新たな選択肢を検討してみてください。 治療内容の詳細については、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでもご案内していますので、まずはご確認ください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 【まとめ】肩脱臼は手術なしでも回復可能!ただし早期の治療と再発予防が大切 肩脱臼は、すべてのケースで手術が必要というわけではありません。 関節の損傷が軽度な場合や、日常生活に支障が少ない場合は、保存療法で自然回復が期待できます。 しかし、関節の不安定性が残ったまま放置すると、再脱臼や慢性化のリスクが高まるため注意が必要です。 繰り返す脱臼に悩んでいるけど、「できるだけ手術は避けたい」「安心してスポーツに復帰したい」という方は、PRP療法や幹細胞治療といった再生医療も選択肢の一つとして検討しましょう。 再生医療の詳細について知りたい方は、当院(リペアセルクリニック)の無料カウンセリングにてご相談ください。
2019.09.10 -
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頬の面積が広く見えるせいで顔全体が大きく感じる・鏡を見るたびに気になる、写真や自撮りで「なんとなくバランスが悪い」といった悩みを抱えていませんか? 実は、頬が広く見える原因には骨格や脂肪のつき方や皮膚・筋肉のゆるみ・むくみなど、複数の要素が絡み合っていることがほとんどです。 しかし、自分では原因を特定しにくく、マッサージやメイクを試しても思うような変化を感じられないと不安や諦めに繋がってしまうことも。 本記事では、頬の広がりが気になる方に向けて、原因の見極め方からセルフケア、医療機関での治療法までをわかりやすく解説します。 顔のバランスを整えたい、頬の広がりを少しでも目立たなくしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。 頬の面積が広いと感じる主な原因 頬の面積が広いと感じる主な原因は4つあります。 骨格の影響|頬骨・エラの張り 頬の脂肪が多い|表情筋のゆるみ・バッカルファット たるみ・皮膚の張り低下|加齢や紫外線 むくみ・生活習慣|塩分・姿勢・睡眠不足など それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。 骨格の影響|頬骨・エラの張り 以下のような、骨格的特徴の影響で頬の面積が広く見える可能性があります。 頬骨が横方向に張り出している エラが張っていて、輪郭が四角く見える 頬骨の位置が高く、顔の中心から外側へ広がって見える これらの骨格は生まれつき決まっているケースが大半で、マッサージ・表情筋トレーニングでは根本的な改善が難しいです。 また、骨格的な張りは「影」ができやすく、頬の凹凸を強調して見せるため、実際以上に頬の面積が広く感じられる要因にもなります。 頬の脂肪が多い|表情筋のゆるみ・バッカルファット 頬の面積が広くなる原因のひとつとして、頬の脂肪が多いという理由が挙げられます。 頬の脂肪が多いことも頬の面積が広く見える原因のひとつであり、なかでも以下のような要因が影響しています。 バッカルファット 表情筋のゆるみ バッカルファットとは頬の中央付近にある脂肪のかたまりで、遺伝や体脂肪率の高さや加齢によって残りやすく、垂れやすい人もいます。 加齢とともにバッカルファットが垂れ下がると、ほうれい線や頬のたるみにもつながり、実際よりも顔が大きく・広く見える印象を与えてしまいます。 たるみ・皮膚の張り低下|加齢や紫外線 加齢や紫外線の影響によって、たるみや皮膚の張りが低下することも、頬が広く見える要因になります。 年齢とともに、肌の内部にあるコラーゲンやエラスチンといった弾力成分が減少し、皮膚を支える力が弱まることで、頬が下方向にたるみやすくなります。 また、紫外線の中でもUVA(長波紫外線)は皮膚の真皮層にまで届き、コラーゲン繊維を変性・破壊する働きがあるため、若い方でも慢性的に紫外線を浴びていると、皮膚の老化が進行することも。 このような肌のたるみやハリの低下を予防・改善するには、以下の方法を試しましょう。 紫外線対策(UVケア) 保湿による皮膚バリアの維持 表情筋トレーニングやマッサージ またハイフ(HIFU)によるリフトアップや糸リフトによるたるみ引き上げなど、皮膚の深層にアプローチする治療法も効果的です。 むくみ・生活習慣|塩分・姿勢・睡眠不足など 以下のような日々の生活習慣の乱れによって生じるむくみも、頬の面積が広く見える原因のひとつです。 塩分の多い食生活 姿勢の悪さ 睡眠不足・不規則な生活 塩分は体の中の水分を留まらせる働きがあり、体内に水分がたまるため、むくみを引き起こす可能性があります。 また猫背やストレートネックといった姿勢の悪さも、首・肩まわりの血流やリンパの流れを妨げるため、顔のむくみに直結します。 顎の位置が下がることで頬まわりにたるみが出やすくなり、顔の輪郭が広がって見えることも。 また、睡眠不足は自律神経やホルモンバランスが乱れ、水分代謝がうまくいかなくなります。 内臓機能の低下や老廃物の排出停滞もむくみにつながります。 頬の広さをカバーするセルフケア 頬の広さをカバーできるセルフケアを紹介します。ご自身でできる簡単な方法ですので、実践してみてください。 マッサージ 親指の腹を使って頬骨の下を優しく押し流す 耳の下から鎖骨まで、首筋を撫でおろすように流す ※力を入れすぎず、肌をこすらないよう注意してください。 滑りをよくするために乳液やオイルを使うのもおすすめです。 メイク 頬の外側や下部にシェーディングを入れる 頬骨の内側にチークを入れて重心を中央に ハイライトで頬骨の中心に立体感をプラス 表情筋を鍛えて脂肪・むくみをケア 「あ・い・う・え・お」とゆっくり発音しながら、口、頬、口角を大きく動かす(各3秒×3回セット) 頬の筋肉をほぐすことで、固まった頬が柔らかくなって頬の張りが改善される可能性があります。 頬のマッサージをする際は優しく肌に触れ、肌トラブルや筋肉の損傷を防ぎましょう。 メイクでは、頬の影になる部分にシェーディングなどを塗ることで頬の面積を小さく見せられます。ナチュラルに仕上げたい方は、クリーム系の薄付きアイテムを使うとより自然です。 頬の筋肉を動かすと、脂肪燃焼、むくみの解消が期待できます。頬や口角周辺を意識しながら「あいうえお」と口を動かすと効果的です 頬の広がりを改善する医療機関での治療法を紹介 頬の広がりはセルフケアでの改善が難しい場合は、以下の医療機関での治療という選択肢もあります。 美容医療 再生医療 特に骨格や脂肪の量、皮膚のたるみなどが原因で頬の面積が広く見えている場合は、専門的なアプローチが有効です。 それぞれの治療法について、詳しく解説します。 美容医療 頬の広がりは、美容医療によって改善が期待できます。 骨格、脂肪、筋肉などのそれぞれの原因には、以下のような治療方法の選択肢があります。 骨格 頬骨削り:頬骨の張り出しを物理的に内側へ整える手術 セットバック:エラや口元を含む骨格を後方に引く骨格矯正法 脂肪 脂肪溶解注射(BLNSなど):薬剤で脂肪細胞を分解し、ダウンタイム少なく輪郭を引き締める 頬の脂肪吸引:頬の脂肪を直接除去する施術 筋肉 ボツリヌス注射(エラボトックス):過剰な筋肉の緊張を緩め、輪郭をシャープに見せる たるみ ハイフ(HIFU):超音波で皮下の筋膜層を刺激し、自然な引き締めを促す 糸リフト:特殊な糸で皮膚を物理的にリフトアップ ヒアルロン酸注射(リフトアップ):ボリュームが減った部分に注入し、輪郭を整える フェイスリフト手術:余分な皮膚や脂肪を除去して、根本から引き上げる本格的な施術 美容医療の中には短時間で施術できるものもあれば、術後の腫れやダウンタイムが長く続くものもあります。 手術後のトラブルを避けるためにも、しっかりと医師に相談してご自身の状態やお悩みに合った方法を納得したうえで手術を受けましょう。 再生医療 頬のたるみやしわ、ボリュームの低下が気になる方には、以下の再生医療という選択肢もあります。 治療法 期待できる効果 幹細胞治療 頬のたるみやしわの改善 皮膚の弾力・ハリの回復 肌質の若返り PRP療法 小じわ・毛穴の改善 肌のハリ・ツヤの向上 エイジングケア 幹細胞治療では、患者さま自身の細胞から肌細胞を増やして注射することで、頬のしわ・たるみや肌の弾力の改善が期待できます。 またPRP皮膚再生医療は、患者さまの血液から血小板を抽出して肌に注入する治療法で肌の老化を抑制するほか、エイジングケアに効果的です。 どちらも患者さま自身の細胞や血小板を利用するため、拒否反応のリスクが少ない安全性のある治療法として期待されています。 【まとめ】頬の面積が広い原因を知り、自分に合ったアプローチを見つけよう 頬の面積が広い原因は、以下のような要因が挙げられます。 骨格の構造 脂肪の蓄積 皮膚のたるみ・むくみなど まずはご自身の生活習慣や顔立ちの特徴を見直し、メイクやマッサージ、頬の筋肉を動かす運動といったセルフケアから取り入れてみるのがおすすめです。 それでも頬が広いと感じる場合は、美容医療や再生医療など選択肢もあります。 頬の広さにお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。
2019.07.10