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- 免疫細胞療法
「季節の変わり目になるとよく風邪をひきやすい…」といった悩みを持つ方にとって、免疫力を高めるためにおすすめなのがサプリメントの活用です。 免疫力を維持するために必要な栄養素が不足すると、私たちの体をウイルスや細菌から守ってくれる免疫システムが弱ってしまう原因に繋がります。 その結果としてよく風邪をひくといった症状や、そのほかの感染症、慢性的な体調不良などに陥ってしまう場合も。 そこで本記事では、風邪を引きにくくするために役立つサプリメントをご紹介します。 日々の食事で不足しがちな栄養素を補い、健康な体作りをサポートするために、ぜひ参考にしてみてください。 よく風邪をひく方におすすめのサプリメント5選 風邪をひきやすい方には、免疫力を高めるために以下の成分が含まれているサプリメントの活用が効果的です。 【よく風邪をひく方におすすめの成分】 たんぱく質 ビタミン ミネラル 鉄 亜鉛 特に季節の変わり目や寒い時期には、体調を整えるための対策が必要です。 ここでは、風邪予防に効果的なサプリメントをご紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。 たんぱく質 たんぱく質は、免疫機能を正常に保つために不可欠な栄養素です。 体内の免疫細胞のほとんどはたんぱく質から作られており、これらの細胞が十分に働くことで、風邪などの感染症に対する抵抗力が高まります。 【おすすめの摂取方法】 動物性たんぱく質 ↳鶏肉や牛肉・魚・卵などは、必須アミノ酸を含んでいる 植物性たんぱく質 ↳大豆製品や豆類・ナッツなどはビタミンやミネラルも豊富 普段の食事から上記の食品をバランスよく摂取して、栄養バランスを整えることが重要です。 しかし食事だけで十分な量を摂るのが難しい場合は、サプリメントを活用することも選択肢の一つです。 成人の場合、1日に必要なたんぱく質の摂取量は、体重1kgあたり1.0〜1.2g程度が目安(※)とされています。 ※参考:厚生労働省「1―2 たんぱく質」 風邪をひきやすい方や免疫力を強化したい方は、意識的にたんぱく質を多く摂るように心がけましょう。 ビタミン ビタミン類は、体の機能を正常に保ち、免疫システムが効果的に働くために不可欠な栄養素です。 ビタミンには多くの種類が存在し、それぞれが免疫維持において異なる重要な役割を担っています。 ビタミンA ↳皮膚や喉、鼻などの粘膜の健康を維持する働きがある ビタミンC ↳抗酸化作用を持ち、体内で発生した活性酸素から細胞を守る ビタミンD ↳免疫細胞の活性化や、免疫系のバランス調整に関与 ビタミンE ↳ビタミンCと同様に強い抗酸化作用を持ち、細胞膜を酸化ダメージから保護する これらのビタミンは、体内で合成できないものもあるため、食事やサプリメントからバランスよく摂取することが基本となります。 不足すると免疫力が低下し、感染症への抵抗力が弱まる可能性があるので、サプリメントを活用して上手く栄養を摂取しましょう。 ミネラル ミネラルは、体の組織の構成や生理機能の調節に不可欠であり、免疫システムを正常に働かせるためにも重要な役割を担う栄養素群です。 免疫機能に特に関わりの深いミネラルとしては、主に以下のものが挙げられます。 亜鉛 ↳新しい細胞が作られる際に必須であり、免疫細胞の正常な分化や機能維持 セレン ↳抗酸化作用を持つ酵素の構成成分として、細胞を活性酸素によるダメージから守る マグネシウム ↳体内の数百種類以上の酵素反応に関与し、免疫機能を向上させる役割を持つ ミネラルは体内で合成できないため、食事から摂取する必要があり、不足すると免疫細胞の働きが低下して感染症への抵抗力が弱まる可能性があります。 赤身の肉やレバー・魚介類や緑黄色野菜はミネラルを豊富に含むので、日々の食事から意識的に摂取することが重要です。 しっかり摂取することで、免疫力を高めて、風邪をひきにくい体を作っていきましょう。 鉄 鉄は血液中の赤血球に含まれるヘモグロビンの主成分として、全身に酸素を運ぶ重要な役割を担っています。 また同時に、免疫細胞が正常に機能するためにも不可欠なミネラルであり、不足するとよく風邪をひくといった感染症へのかかりやすさに繋がる可能性も。 さらに鉄は、免疫細胞が病原体と戦う際に必要な酵素の構成成分になるなど、免疫機能そのものにも直接関わっています。 そのため鉄が不足すると、体がだるい、疲れやすいといった貧血などの症状だけでなく、免疫力が低下し、感染症に対する抵抗力が弱まることもあるのです。 特に月経のある女性や、妊娠・授乳中の方・成長期の子供や食事量が少ない方などは、鉄不足に陥りやすい傾向があるため注意が必要です。 亜鉛 亜鉛は、体内の多くの酵素の正常な働きや細胞の成長と分裂に不可欠であり、免疫システムを維持するためにも重要なミネラルです。 しかし亜鉛は体内で吸収されにくい特徴を持ち、日本人の通常の食事では摂取量が推奨量に満たない傾向があります。 以下の亜鉛を豊富に含む食材を意識的に摂取して、亜鉛不足を日々の食事から防ぐことが重要です。 魚介類(特に牡蠣) 赤身の肉、レバー チーズなどの乳製品 ナッツ類(カシューナッツ、アーモンドなど) 大豆製品、玄米 亜鉛1日の推奨摂取量は30~64歳の男性で9.5mg、女性の場合は8mgが目安(※)とされています。 ※参考:公益財団法人「亜鉛の働きと1日の摂取量」 食事から摂取するのが難しい場合、サプリメントで補うことも有効な手段です。 しかし過剰に摂取すると、銅などの他の必須ミネラルの吸収妨げの原因にもなるので、適量を超えないように摂取量に十分注意しましょう。 風邪予防でサプリを利用するときの注意点 免疫力に関係することに限らず、生活にサプリメントを導入する際に注意するべきなのは「欠乏症」と「過剰症」です。 欠乏症 ↳栄養不足による症状 過剰症 ↳栄養を過剰摂取した際に起こる症状 欠乏症とは、特定の栄養素が不足することで体に異常や不調が現れる状態のことで、代謝や免疫・ホルモンなどの働きに影響を及ぼします。 過剰症になると特定の栄養素が他の栄養素の吸収を阻害するため、摂取タイミングを分けるなどして、対策をとる必要があります。 サプリメントで特定の栄養を多く摂取する場合には、過剰症となる摂取量を超えないように、事前に推奨量を把握して利用することが重要です。 サプリメント以外で免疫力を高める方法 免疫力を高めるためにサプリメントは有効な手段ですが、日々の生活習慣や食事・運動などを見直すことも、免疫力を強化するために重要です。 【サプリメント以外で免疫力を高める方法】 バランスの取れた食事 質の高い睡眠を確保する 適度な運動を習慣にする ストレスを上手に管理する 免疫力を高めるには、特定の栄養素だけでなく、たんぱく質やビタミン・ミネラルなどを様々な食品からバランス良く摂取することが基本です。 特に腸内環境を整える発酵食品(ヨーグルト、納豆、味噌など)や食物繊維(野菜、きのこ、海藻など)を、積極的に取り入れて免疫力アップを目指しましょう。 睡眠中は免疫細胞の働きが活発になり、日中の活動で受けた体のダメージを修復する重要な時間です。 毎日8時間程度の睡眠時間を目安にし、寝る前のカフェイン摂取やスマートフォンの使用を控えるなどして、深く質の良い睡眠をとることも重要です。 また、ウォーキングやジョギング・軽い筋力トレーニングなどの適度な運動は、血行を促進し、免疫細胞の働きを活性化させる効果が期待できます。 無理のない範囲で週に数回程度、継続して行い免疫系を刺激して、病気から体を守る力を高めましょう。 さらに過度なストレスは免疫機能を抑制するホルモンの分泌を促し、免疫力を低下させる原因となります。 趣味や好きなことに打ち込む時間を作る・ゆっくり入浴する・自然に触れるなど、自分に合った方法でストレスを発散し、心身をリラックスさせる時間を作りましょう。 これらの方法を日常生活に取り入れることで、免疫力を高め、風邪や感染症に対する抵抗力を強化することができます。 健康的なライフスタイルを維持することが、免疫力アップのカギとなるので、ぜひ試してみてください。 慢性的な免疫力低下で悩んでいる方に「免疫細胞療法」をご紹介 風邪をひきやすい方や、頻繁に体調を崩す方にとって、免疫力を高める方法を探すことは重要です。 そこで知っていただきたいのが、「免疫細胞療法」です。 免疫細胞療法は体内の免疫細胞を強化する治療法で、細胞を体外で培養しそれを体内に戻すことで、免疫力を向上させます。 【免疫細胞療法の特徴】 免疫力の向上 自己免疫機能の改善 病気予防 免疫細胞療法は風邪をひきやすい方や、慢性的な免疫力低下が問題となっている方にも、有効な治療方法となります。 専門のクリニックで治療を受けることができますが、治療内容や費用については、事前に確認しておくことが大切です。 リペアセルクリニックでは、最新の再生医療技術を用いて、免疫力を強化する治療を提供しています。 特に「免疫細胞療法」では、患者様自身の免疫細胞を強化することで、がんや感染症に対する抵抗力を高め、健康維持をサポートします。 専門の医師が個別に対応し、安全で効果的な治療を提供していますので、免疫力向上を目指す方におすすめです。 【まとめ】よく風邪をひく方はサプリメントで不足している栄養素をとりましょう 風邪をひきやすい方にとって、免疫力の強化は重要な対策です。 日々の食事から必要な栄養素を摂取することが基本ですが、忙しい生活の中で不足しがちな栄養素を効率よく補うためには、サプリメントを活用するのも一つの方法です。 【よく風邪をひく方におすすめの成分】 たんぱく質 ビタミン ミネラル 鉄 亜鉛 風邪をひきやすい方や免疫力が低下していると感じる方は、自分に必要な栄養素を見極めて、サプリメントを上手に取り入れてみましょう。 また慢性的な免疫力低下が問題となっている方や、免疫力を強化したい方には「免疫細胞療法」もおすすめです。 リペアセルクリニックでは、免疫力を高める免疫細胞療法を提供しており、健康促進やがん予防・再発予防に取り組んでいます 最新の再生医療技術を活用した免疫細胞療法を提供しており、患者様自身の免疫細胞を強化して、感染症に対する抵抗力を高めるメリットも。 自分に足りない栄養素を補うだけでなく、免疫細胞療法で体内の免疫機能を強化することで、健康維持にも繋がります。
2020.07.23 -
- 免疫細胞療法
風邪をひきやすい、疲れやすいなど体の変化を感じている場合は、免疫力が低下しているかもしれません。 現代社会では、ストレスや不規則な生活習慣、環境の変化などによって知らず知らずのうちに免疫力が低下してしまいます。 この記事では、日常生活で簡単に免疫力を上げる方法6つと免疫力が低下するとどのような影響があるかをご紹介します。 免疫力の向上に努めて健康な体を維持しましょう。 簡単に免疫力を上げる方法【6選】 簡単に免疫力を上げるには、次の生活習慣を意識することが大切です。 食生活でバランス良く栄養を補給する 体を冷やさないように温める 睡眠の質を高める 適度な運動習慣を身につける 腸内環境を整える ストレスをためこまない これらを意識して生活し、免疫力の向上を目指しましょう。 食生活でバランス良く栄養を補給する 免疫細胞を健康に保つためには、バランスの良い食事が欠かせません。 以下のような食材を積極的に取り入れましょう。 たんぱく質の多い食材:肉・魚・卵・大豆製品など 抗酸化物質(ビタミンA・C・E)を含む食材:にんじん・レモン・ナッツ類など 亜鉛を多く含む食材:牡蠣・種実類など とくに良質なたんぱく質は免疫細胞の材料となるため、肉や魚・大豆製品などを積極的に食事に取り入れましょう。 また、にんじんやナッツ類から摂取できるビタミンA・C・Eなどの抗酸化物質は免疫機能を正常に保つのに役立ちます。 亜鉛も免疫細胞の分化と機能向上に関わるため、牡蠣や種実類などから摂取することが大切です。 一日三食、主食・主菜・副菜をバランスよく組み合わせた食事を心がけましょう。 体を冷やさないように温める 体温が下がると免疫機能も低下するため、体を温めることは免疫力アップの基本です。 体を温めるためのポイントは以下の通りです。 湯船にゆっくり浸かり体の芯から温める 体を温める働きがある食材を食べる 冷たい飲食物をとりすぎない 冷えは免疫細胞の活動を鈍らせ、病原体に対する抵抗力を弱めてしまいます。日常生活では、湯船にゆっくり浸かり芯から体を温めましょう。 また、体を温める働きのある食材も積極的に取り入れると良いです。 ショウガや唐辛子、玉ねぎなどの食材は血行を促進し、体を温める働きに期待できます。 冷たい飲食物のとりすぎにも注意し、特に冬場は首や足元の保温を意識すると良いでしょう。 睡眠の質を高める 質の良い睡眠は免疫力を高める上で非常に重要です。 深い睡眠中に分泌される成長ホルモンは、免疫細胞の働きを活性化させる効果があります。 睡眠の質を高めるために、以下のポイントを意識しましょう。 就寝前にスマートフォンやパソコンの使用を控える 寝室の環境を整える できるだけ同じ時間に就寝・起床する 良質な睡眠のためには、就寝前のスマートフォンやパソコンの使用を控え、ブルーライトを避けることが大切です。 また、寝室の環境を整え、毎日同じ時間に就寝・起床するリズムを作ることも効果的です。 一方で、睡眠不足が続くと免疫力が低下し、風邪などの感染症にかかりやすくなります。 就寝前のリラックスタイムを持ち、心身ともにリラックスした状態で眠りにつくよう心がけましょう。 適度な運動習慣を身につける 適度な運動は免疫機能を活性化させ、病気への抵抗力を高めます。 ウォーキングなどの有酸素運動は、血液やリンパ液の循環を促進し、免疫細胞が体内をスムーズに巡る手助けをします。 一日30分程度の軽い運動を習慣にすることで、免疫細胞の働きが向上すると言われています。 ただし、過度な運動はかえってストレスとなり免疫力を低下させる可能性があるため注意が必要です。 自分のペースで無理なく続けられる運動を選び、日常生活に取り入れましょう。 腸内環境を整える 人間の免疫細胞の約7割は腸に集中していると言われており、腸内環境は免疫力に大きく影響します。 善玉菌が優位な腸内環境を保つことで、免疫細胞が効率よく働き、病原体の侵入を防ぐことができます。 発酵食品であるヨーグルトや納豆、キムチなどには善玉菌が豊富に含まれているため、積極的に摂取しましょう。 また、食物繊維は善玉菌のエサとなるため、野菜や海藻、きのこ類などを日々の食事に取り入れることも大切です。 ストレスをためこまない ストレスが長期間続くと、ストレスホルモンの影響で免疫機能が低下することが分かっています。 特に現代社会ではストレスを完全に避けることは難しいため、自分なりのストレス解消法を持つことが大切です。 趣味に没頭する時間を作ったり、自然の中で過ごしたり、好きな音楽を聴くなど、心がリラックスできる活動を日常に取り入れましょう。 また、笑うことも免疫力アップに効果的です。適度な休息とリフレッシュの時間を大切にしましょう。 免疫力が低下しているとどうなる? 免疫力が低下すると、まず風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。さらに重症化するリスクも高まるため、免疫を下げないよう意識をもって生活することが大切です。 免疫力低下の兆候としては、疲れやすさや口内炎、アレルギー症状の悪化などが挙げられます。 免疫力は年齢や生活習慣、ストレスなど様々な要因によって変動します。日常生活の中で意識的に免疫力を高める取り組みが、健康維持には欠かせません。 詳しくは、以下の記事もご覧ください。 簡単に免疫力を上げる方法として免疫細胞療法も選択肢の一つ 簡単に免疫力を上げるなら、日常生活の改善と合わせて免疫細胞療法も検討しましょう。 免疫細胞療法は、人の体が本来持っている免疫力を高め、病気と闘う力を強化する治療法です。 がん治療の手術・抗がん剤・放射線に次ぐ治療法として、大学病院などでの臨床応用も進んでいます。 自分自身の免疫細胞を使用するため副作用のリスクが少なく、体への負担が軽いことが大きな特徴です。 手術・入院も必要としないため、普段の生活を維持しながら免疫力を上げる治療を続けられます。 健康維持や免疫力向上を目指す方の選択肢の一つとなっているため、ぜひご検討ください。 免疫細胞療法について詳しくは、以下をご覧ください。 【まとめ】簡単に免疫力を上げる方法なら生活習慣の改善が重要! 免疫力が低下すると風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなるだけでなく、重症化するリスクも高まります。 健康維持のためには、バランスの良い食事や適度な運動、ストレス管理など生活習慣の改善が重要です。 また、より積極的に免疫力を高めたい方には、免疫細胞療法も効果的な選択肢です。 自分自身の免疫細胞を活性化させるこの治療法は副作用が少なく、日常生活を維持しながら受けられます。 日々の生活習慣を見直し、必要に応じて免疫細胞療法も取り入れる選択肢を検討してみましょう。
2020.07.21 -
- 免疫細胞療法
膀胱炎(ぼうこうえん)は、細菌感染が原因で膀胱に炎症が起こる病気で、排尿痛や残尿感などの症状がみられます。 20代の方や女性は膀胱炎を繰り返しやすいため、十分な予防策をとることが大切です。 本記事では、膀胱炎が繰り返し起こりやすい原因について、詳しく解説します。 膀胱炎を繰り返す原因や再発した場合の対処法を確認し、発症した際は自身に合った適切な治療を受けましょう。 20代で膀胱炎を繰り返す原因は?女性に多い理由 20代の方や女性は、以下の3つの理由から膀胱炎を繰り返しやすいとされています。 膀胱炎で炎症が起こる膀胱は、尿道の奥に位置します。 女性は男性に比べて尿道が短く、膀胱に細菌が入りやすいため、膀胱炎のリスクが高まります。 性行為による刺激や接触 膀胱炎を繰り返す原因の1つは、性行為による刺激や接触です。 性行為の際に膀胱につながる尿道口に細菌が入り込むと、膀胱炎を発症する恐れがあります。 膀胱へ細菌が侵入するのを防ぐには、身体を清潔に保つことが大切です。 性行為前にシャワーを浴びたり、手洗いうがいを行ったりして、細菌が侵入するリスクを低減しましょう。 月経による体質の変化 女性は月経による体質の変化により、膀胱炎を繰り返しやすいため注意が必要です。 月経や妊娠に深く関係する女性ホルモンに、エストロゲンがあります。 加齢や生活習慣の乱れによってエストロゲンの分泌量が低下すると、膣内の防御機能も低下し細菌が繁殖しやすくなります。 女性は解剖学的に膣と尿道口が近いため、膣の細菌感染が尿道や膀胱に影響する可能性があり、注意が必要です。 また、おりものシートや生理用ナプキンを長時間変えずに使用していると、膀胱炎のリスクが高まります。 ナプキンを使用する際は、こまめに変えて清潔を保ちましょう。 ストレスや体調不良による免疫力低下 ストレスや体調不良による免疫力の低下は、間接的に膀胱炎を繰り返す原因になるため注意が必要です。 過度なストレスは、全身の器官やホルモンバランスに関係する「自律神経」の働きに影響を与えます。 自律神経の乱れが膀胱炎の再発リスクを高める理由は、ホルモンバランスが崩れたり免疫機能が低下したりするためです。 自律神経が乱れる原因には、ストレスのほかに、寝不足や不規則な食生活が挙げられます。 膀胱炎を繰り返さないように、自身に合ったストレス発散法を見つけ、規則正しい生活を送ることが大切です。 膀胱炎を繰り返しやすい人の特徴チェックリスト 以下のチェックリストを使用し、膀胱炎を繰り返しやすい人の特徴に当てはまっていないかを確認しましょう。 トイレを我慢することが多い 水分摂取量が少ない ストレスを溜めやすい 寝不足のことが多い 下腹部を冷やしやすい 不規則な食生活を送っている 性行為の頻度が高い おりものシートや生理用ナプキンをあまり変えない トイレットペーパーで拭く際に、後ろから前へ拭く 水分摂取量が増えると、排尿回数も増え、尿道や膀胱への細菌侵入を防げる可能性が高まります。 トイレを我慢してしまう人は排尿回数が少ないため、尿路に細菌が付着しやすく膀胱炎を繰り返す恐れがあります。 過度なストレスや寝不足は、膀胱炎を繰り返す原因の1つである免疫力低下につながるため、規則正しい生活を心がけることが大切です。 膀胱炎中にやってはいけないこと 膀胱炎になってしまった際は、以下の行動をとらないように注意しましょう。 性行為 疲れやストレスを溜める トイレを我慢する 下腹部を冷やす 刺激物を摂取する 自己判断で治療する 膀胱炎は細菌感染が原因のため、抗生剤で治療を行うのが一般的です。 抗生剤治療と並行して、生活習慣の見直しやセルフケアを行うことで、症状の改善が目指せます。 膀胱炎を発症した際の対処法 膀胱炎を発症した際は、以下の3つの対処法を取ることが大切です。 水分を多くとる 排尿を我慢しない 局所を清潔にする 膀胱や尿道に細菌が繁殖しないように生活習慣を見直し、膀胱炎の再発を防ぎましょう。 水分を多くとる 膀胱炎を発症した際は、水分を多くとることが重要です。 水分を多く摂取すると、排尿回数が増え、膀胱に停滞している雑菌を体外に排出できます。 膀胱炎を繰り返しやすい人は、普段より多く水分を摂取し、こまめにトイレに行くことを心がけましょう。 排尿を我慢しない 膀胱炎になったときは、排尿を我慢しないことが大切です。 日常的に排尿を我慢してしまう人は、膀胱の機能が低下し、残尿量が増える恐れがあります。 残尿量が増えると、膀胱内に雑菌を多く含む尿が溜まってしまうため、細菌が繁殖しやすくなります。 尿意がない場合でも、決まった時間にトイレへ行ったり、トイレの前を通りかかったら行ったりするように工夫しましょう。 局所を清潔にする 膀胱炎になった際は、局所を清潔に保つと、症状の悪化を防げる可能性があります。 局所の清潔を保つ方法は、以下のとおりです。 おりものシートや生理用ナプキンをこまめに変える 定期的にトイレへ行く 性行為は控える シャワーや入浴で身体を綺麗にする 膀胱に雑菌が繁殖しないように、衛生面に注意することが大切です。 膀胱炎を繰り返す20代におすすめの予防策 20代の方や女性など、膀胱炎を繰り返しやすい特徴に当てはまっている人は、以下の予防策をとることがおすすめです。 睡眠を十分にとる ストレスや疲労を溜めない 栄養バランスの良い食事を摂取する 水分摂取を習慣化する 再生医療で免疫力を改善する 生活習慣を改善したり、免疫力を高い状態で維持したりすると、膀胱炎の再発防止につながります。 免疫力の向上で繰り返す膀胱炎を予防したいと考えている方には、再生医療による治療がおすすめです。 再生医療とは、患者様自身から採取した免疫細胞を培養し、増殖・活性化させてから点滴で体内に戻す治療法です。 生活習慣を改善しても膀胱炎を繰り返してしまう人や、免疫機能の向上を目指したい方は、再生医療による治療をご検討ください。 【まとめ】膀胱炎を繰り返す20代の人は免疫力の低下に要注意 膀胱炎は、性行為による接触や月経による体質の変化などによって繰り返し発症しやすいため注意が必要です。 膀胱炎は膀胱の細菌感染によって発症し、20代の若い年齢であっても症状を繰り返すことが多いのが特徴です。 生活習慣を見直し、免疫力を高めることで再発予防に努めましょう。 免疫力を高める方法の1つに、再生医療による治療があります。 繰り返す膀胱炎や免疫力の低下でお悩みの方は、ぜひ一度当院(リペアセルクリニック)へお問い合わせください。
2020.07.20 -
- 免疫細胞療法
「治ったと思ったのに、また帯状疱疹が出てきた……」 繰り返し発症する帯状疱疹にお悩みの方は多いのではないでしょうか。 免疫力の低下は、帯状疱疹がすぐ再発する原因の一つです。 この記事では、帯状疱疹がすぐ再発する原因や、再発を防ぐための対処法を解説します。 効果的に帯状疱疹の再発予防ができる治療法として、再生医療の免疫細胞療法も紹介しますので参考にしてください。 帯状疱疹とは? 帯状疱疹は、感染した水ぼうそうのウイルスが再び活性化して、痛みを伴う赤い湿疹が帯状に生じる皮膚の疾患です。 過去に水ぼうそうにかかって治癒しても、ウイルスは休眠状態で脊髄や脳の神経細胞に潜伏します。 加齢や疲労、病気、ストレスなどが原因で免疫機能が低下すると、休眠状態だったウイルスは神経に沿って再び活性化し、神経に炎症を引き起こします。 帯状疱疹を発症した際の一般的な経過は、以下の通りです。 1.身体の左右どちらかに沿って皮膚の違和感や痛み、かゆみを感じる 2.痛みや違和感があった場所にわずかな盛り上がりや小さなぶつぶつ(発疹)が現れる 3.発疹が水ぶくれになって帯状に広がり、強く痛むことがある 4.水ぶくれが破れ、かさぶたになり症状が治まる 帯状疱疹の発疹は、じっとしていても日常生活に支障をきたすほどの強い痛みを伴う可能性があります。 症状が重くなる前に、早めに皮膚科や内科などの医療機関を受診しましょう。 帯状疱疹がすぐ再発してしまう原因 帯状疱疹がすぐ再発してしまう原因として、免疫力の低下が挙げられます。 以前、水ぼうそうに感染した方が加齢や疲労、ストレスなどによって免疫力が低下すると、潜伏していた水ぼうそうのウイルスが再び活性化して、帯状疱疹がすぐ再発する可能性があります。 再発しやすい人の特徴 どれくらいの確率で再発する? この項目では、再発しやすい人の特徴や再発する確率を解説します。 再発しやすい人の特徴 帯状疱疹が再発しやすい人の特徴を、以下にまとめました。 50歳以上 女性 高齢者 妊婦 がん患者 免疫抑制剤を使用している方 帯状疱疹の痛みが30日以上続いた方 一般的に、50歳以上の女性は帯状疱疹が再発しやすい※とされています。 ※出典:Pubmed「帯状疱疹と再発性帯状疱疹」 また、高齢者や妊婦、がん患者、免疫抑制剤を使用している方は、免疫力が低下しやすいので再発しやすい傾向にあります。 帯状疱疹の痛みが30日以上続いた方は、再発するリスクが高い※という研究結果があるため、症状が1カ月以上続いた方は注意が必要です。 ※出典:Pubmed「帯状疱疹の再発率とその危険因子」 どれくらいの確率で再発する? 帯状疱疹は、発症後に免疫がつくため2回以上再発する確率は、6%未満です。※ ※出典:MSDマニュアル「帯状疱疹」 しかし、免疫力が低下しているとすぐに再発する可能性もあります。 とくに、50代以上の女性や高齢者、ストレスの多い生活をしている方は、免疫力が低下しやすいため注意が必要です。 帯状疱疹の再発を防ぐために、バランスの良い食事や適度な運動を心がけ、免疫力向上を目指しましょう。 帯状疱疹になったときの治療法 帯状疱疹の治療には抗ウイルス薬や鎮痛薬の使用が一般的です。 抗ウイルス薬:ウイルスの増殖を抑える 鎮痛剤:非ステロイド系の抗炎症薬や鎮痛剤で痛みを緩和する ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬は、投与が遅いと効果が見込めない可能性があるため、水疱が出てから3日以内に服用する必要があります。 帯状疱疹が疑われる際は、早めに医療機関を受診しましょう。 しかし、抗ウイルス薬は脊髄や脳の神経細胞に潜伏しているウイルスの駆除はできません。 そのため、免疫力を高めてウイルスの活性化を防ぐのが、帯状疱疹の再発防止につながります。 帯状疱疹の再発を防ぐには免疫力を低下させないことが重要 帯状疱疹の再発を防ぐには、免疫力を低下させないことが重要です。 食事や睡眠などの生活習慣を見直す 運動習慣を身につける 50歳以上の方は帯状疱疹ワクチンの接種も予防法として有効です。 しかし、予防接種だけでは帯状疱疹を完全に防げないので、生活習慣も併せて見直しましょう。 食事や睡眠などの生活習慣を見直す 免疫力を上げるために、食事や睡眠などの生活習慣を見直しましょう。 具体的な内容を、下記にまとめました。 充分な睡眠:7~8時間の質の良い睡眠を取る バランスの良い食事:野菜や良質なたんぱく質を含む食事を摂る ストレスの管理:瞑想やヨガ、趣味を楽しむ 睡眠不足になると、自律神経が乱れて免疫機能に悪い影響を与えたり、ウイルスや細菌と戦う役割である免疫細胞の機能が低下したりします。 夕食以降のカフェインや飲酒を避け、室温や照明の調整をすることは、睡眠の質を上げるのに効果的です。 また、発酵食品や食物繊維が豊富な食品は、免疫力を向上させる効果が期待できます。 ウイルスや細菌などと戦う役割を持つ免疫細胞は、たんぱく質から作られているので、卵や肉類、魚介類も積極的に摂取しましょう。 運動習慣を身につける 免疫力を上げるために、運動の習慣を身につけるのも効果的です。 適度な運動は、血流やリンパの流れが良くなり体温を高める働きがあるため、免疫力向上につながります。 有酸素運動を週5日以上行っている人は、週1日以下の人と比べて、風邪の発症日数が少ない※ことがわかっています。 ※出典:Pubmed「身体的に健康で活動的な成人では上気道感染症が減少する」 以下のような有酸素運動を週150時間程度を目安に生活に取り入れるのがおすすめです。 ウォーキング ジョギング 水泳 サイクリング 激しい運動はストレスになってしまい免疫力の低下を招くリスクがあるので、無理のない範囲で行いましょう。 帯状疱疹の再発防止には免疫細胞療法も選択肢の一つ 帯状疱疹の再発防止には、免疫力を低下させないだけでなく、再生医療による免疫細胞療法で免疫力を上げるのも選択肢の一つです。 免疫細胞療法とは、患者さまの血液から取り出して培養した免疫細胞を点滴で戻すことで、免疫力を高める治療法です。 免疫細胞療法の治療は採血や点滴のみなので、入院や手術の必要はありません。 帯状疱疹の再発防止に役立つ新しい治療法として注目されています。 免疫力の低下によって、すぐ再発してしまう帯状疱疹にお悩みの方は、当院(リペアセルクリニック)までお気軽にご相談ください。 【まとめ】帯状疱疹の再発を繰り返す方には免疫細胞療法がおすすめ 帯状疱疹がすぐ再発する原因は主に免疫力の低下です。 帯状疱疹の再発率は6%未満と低い水準ですが、免疫力が低い方はすぐに再発する可能性があります。 食事や睡眠、運動の習慣を見直して免疫力を高め、帯状疱疹の再発防止を目指しましょう。 より免疫力を高めるには、生活習慣の改善と合わせて再生医療による免疫細胞療法もご検討ください。 免疫細胞療法についてのご質問などございましたら、お気軽にお問い合わせください。
2020.07.17 -
- 免疫細胞療法
過度な飲酒は、免疫力の低下を招くといわれています。お酒により免疫力が低下すると、病気の発症リスクが高まるため注意が必要です。 そこで本記事では、アルコール(お酒)が免疫力低下の原因になる理由・メカニズムについて解説します。 最後までご覧いただき、お酒で免疫力低下を起こさないように生活習慣を見直しましょう。 この記事を読むとわかること お酒が免疫力低下を招くメカニズム 過度な飲酒が招く疾患 1日の飲酒量の目安 アルコールで免疫力低下を招かないためにできること お酒が免疫力低下を招くのはなぜ? お酒が免疫力低下を招く理由は、以下の3つです。 血中アルコール濃度が高まるとNK細胞の働きが弱まる マクロファージの機能が低下する アセトアルデヒドが増加する 過度な飲酒が健康上に与える悪影響は多いため、飲みすぎには注意が必要です。 血中アルコール濃度が高まるとNK細胞の働きが弱まる お酒を飲んで血中アルコール濃度が高まると、NK細胞の働きが弱まります。NK(ナチュラルキラー)細胞は、生まれつき備わっている自然免疫の重要な役割を担うリンパ球の一種で、異常細胞を攻撃する免疫細胞です。 過度な飲酒により血中アルコール濃度が一定値以上に達すると、NK細胞の活性度合いが低くなると考えられています。 マクロファージの機能が低下する 過度にお酒を飲むと免疫力が低下する理由は、マクロファージの機能が低下するためです。マクロファージは白血球の1種で、細菌やウイルスなどの異物を分解する貪食作用を持ちます。 マクロファージが正常に機能しなければ、体内に入ってしまった異物を排除できなくなります。お酒に含まれるアルコールは、免疫細胞の働きを阻害するため、過度な飲酒は控えましょう。 アセトアルデヒドが増加する お酒が免疫力低下を招く理由の1つに、アセトアルデヒドの増加があります。お酒を飲むと、体内でアルコールが分解されて有害な物質のアセトアルデヒドが作られます。アセトアルデヒドは体にとって毒性があり、細胞にダメージを与えます。 免疫システムはアセトアルデヒドを排除しようと働きますが、量が多すぎると免疫細胞に負担がかかり、結果的に免疫力が下がってしまいます。また、アセトアルデヒドが増えると活性酸素も増加するため、細胞がさらに傷つき免疫力の低下に拍車をかけてしまいます。 過度な飲酒が招く疾患とは? 過度な飲酒を続けると、下記の疾患を招きます。 急性アルコール中毒 肝炎や肝硬変など肝臓の疾患 アルコール依存症 認知症 がん 痛風 糖尿病 アルコールの過剰摂取は直接的に病気の発症リスクを高めたり、間接的に関与したりする場合があるため注意が必要です。 1日の飲酒量の目安は? 厚生労働省によると、1日の飲酒量の目安は純アルコールで約20g程度※とされています。 ※出典:厚生労働省「アルコール」 以下は1日のアルコール摂取量の目安を示した表です。 お酒の種類 純アルコール量 ビール中瓶1本(500ml) 20g 清酒1合(180ml) 22g ウイスキー(60ml) 20g 焼酎35度1/2合(90ml) 25g ワイン2杯(240ml) 24g 1日当たりのアルコール摂取量が増加するにつれ、死亡率も上昇するという研究結果があります。過度な飲酒を長期間にわたって続けていると、アルコール依存症を発症するリスクもあるため、適度な飲酒量を心がけましょう。 アルコールで免疫力低下を招かないためにできることはある? アルコールで免疫力低下を招かないためには、過度な飲酒を控えるほか、生活習慣の見直しも重要です。 飲酒量を抑える ストレスを溜めない 十分な睡眠をとる ほどよく運動をする 上記を意識して過ごせば、免疫力の低下を抑えられます。 免疫力が低下すると病気の発症リスクが高まるため、生活習慣を見直し免疫力をつけましょう。 免疫低下を改善するなら免疫細胞療法を受けることを検討しよう お酒を飲み過ぎると、血中のアルコール濃度が高まり、NK細胞やマクロファージといった免疫細胞の働きが低下します。また、体内で発生するアセトアルデヒドが免疫細胞に負担をかけ、体全体の免疫力を弱める原因となります。 これにより、風邪やインフルエンザなどの感染症リスクの上昇や、慢性疾患の発症リスクも高まるため注意が必要です。 免疫力低下を改善するためには、適量の飲酒を心がけるほかに、免疫細胞療法を検討するのも一つの手段です。 免疫細胞療法は、免疫細胞を活性化させる治療で、感染症予防や免疫力の回復をサポートします。 免疫細胞療法について興味をお持ちの方は、ぜひお気軽に当院へご相談ください。
2020.07.16 -
- 免疫細胞療法
ヘルペスが頻繁に発症するのは免疫力の低下が原因か 「ヘルペス」という症状は違和感や痛みを伴いますし、見た目の悪さもあって決して快いものとはいえません。 そんなヘルペスを頻繁に発症していることに悩んでいる人もいると思いますが、その原因は、もしかすると「免疫力低下」かもしれません。今回は、ヘルペスと免疫力低下の関係について解説します。 ヘルペスウイルスの潜伏感染と免疫力低下の関係 まず、そもそもヘルペスとはどのような症状なのかについて解説しておきます。「口唇ヘルペス」などで有名はヘルペスとは、ヘルペスウイルスに感染することで炎症を起こしている状態のことです。 ウイルスが付着した手指や器具などからによる接触感染や、感染者のくしゃみなどからによる飛沫感染によりヘルペスウイルスに感染することが発症原因となります。 例えば口唇ヘルペスの場合、唇の回りが赤く腫れてヒリヒリとした違和感や痛みを伴い、水膨れやただれなどを引き起こす場合もあります。 免疫力低下の状態だとヘルペスウイルスに感染しやすい? ヘルペスウイルスの厄介なところは「潜伏感染」という特性です。 感染したヘルペスウイルスは神経節に潜伏し、何らかの理由で免疫力が低下した際に活性化して病気を再発させるという特徴があります。神経節に潜伏するウイルスを取り除くことはできず、再発防止のためには免疫力を維持することが重要なのです。 ここで話を戻しますが、「ヘルペスが頻発(頻繁に再発)する」ということは「日常的に再発の原因=免疫力低下を引き起こしている」という可能性が高いと考えられます。 何が原因で免疫力が低下しているかは人によって異なりますが、別の病気を原因としているのでなければ、生活習慣を見直すことで免疫力を改善し、ヘルペスの頻繁な再発を防げるようになるかもしれません。 免疫細胞療法で免疫力低下を防ぐ! 医学的な方法で積極的に免疫力を向上させたいと考えるのであれば「免疫細胞療法」という治療法があります。免疫細胞療法は本人の血液から免疫機能に関係する細胞を取り出し、培養して活性化・数を増やしてから体内に戻すという治療法です。 幹細胞を利用する「再生医療」と同じく昨今注目されている治療法であり、免疫力を高めることで感染症のリスクを抑えられるだけでなく、「がん」の予防・再発防止に役立つことも注目されています。 まとめ・ヘルペスが頻繁に発症するのは免疫力の低下が原因か ヘルペスの頻繁な再発は、免疫力低下によるものであると考えられます。免疫細胞療法はヘルペス再発の原因となる免疫力低下を改善し、病気に負けない体作りをサポートしてくれるでしょう。 こちらもご参照ください 監修:リペアセルクリニック大阪院
2020.07.14 -
- 免疫細胞療法
便秘が免疫力低下の原因になることをご存知ですか?そのメカニズムとは 「便秘」は生活の質を下げる原因の1つでもありますが、実は免疫力低下を招く原因の1つでもあるのです。今回は、便秘が免疫力低下の原因になるメカニズムについて解説します。 便秘が免疫力低下の原因になるのはなぜ? 便秘が免疫力低下の原因となる理由は「腸内環境」にあり、体内の免疫細胞の60%以上は「腸」に存在するといわれています。便秘になる、つまり便が腸内に留まる時間が長くなると、それだけ「悪玉菌」が増殖しやすくなります。 そして、悪玉菌が増えることで有害物質が吸収されやすくなり、腸内環境が悪化するのです。腸内環境が悪化するということは、免疫力に関係する腸内細菌の数が減少するということなので、免疫力が低下してしまいます。 便秘に悩むストレスによる免疫力低下にも注意! 便秘に悩むことによる「ストレス」が免疫力を余計に低下させる可能性もあります。ストレスを溜めてしまうと「自律神経」が乱れてしまいます。 自律神経は免疫力にも深く関わっており、自律神経が正常に機能していないと免疫力が低下してしまうのです。 便秘を改善し免疫力低下を招かないようにするには? 便秘を改善するためには、生活習慣を見直すことが有効です。水分を多くとり、野菜や果物から食物繊維を、発酵食品から乳酸菌を摂取することで腸内環境を改善し、排便を促すことができる効果が期待できます。 また、適度な運動も腸の運動を促進し、便秘の改善につながるでしょう。 便秘の解消には、「薬に頼る」という方法もあります。しかし、継続的に便秘状態を解消したいのであれば、原因となっている生活習慣を根本から改善したほうが効果的だと言えます。 免疫力を高める治療「免疫細胞療法」が話題! 便秘を解消すると腸内環境が改善するので、その結果、免疫力を高めることにつながります。 また、その他にも「適度な運動を心がける」「ストレスを溜めこまない」「睡眠不足を解消する」などの方法も免疫力を改善できる可能性があります。 しかし、積極的に免疫力にアプローチしたいのであれば「免疫細胞療法」を検討してみてはいかがでしょうか。血液から採取した免疫細胞を培養し、数を増やしてから体内に戻すことで免疫力を高める治療法です。 体への負担や副作用が少なく、がんの発症・再発の予防にも効果的だと注目されていることなどから、近年、話題を集めています。 まとめ・便秘が免疫力低下の原因になることをご存知ですか?そのメカニズムとは 便秘は免疫力低下の原因にもなるので、早急な症状改善に取り組みたいところです。 免疫力低下の原因は、さまざまな要因がありますが、免疫細胞療法によって積極的な免疫力向上を目指すことができます。免疫力を高めたいという方は、ぜひ、検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2020.07.13 -
- 免疫細胞療法
睡眠不足が免疫力低下の原因となるメカニズムを解説 「睡眠不足=不健康」というイメージがありますが、実は、睡眠不足は免疫力低下の原因の1つでもあります。しかし、睡眠不足がどのようなメカニズムで免疫力を低下させるのかを知らないと、積極的な対策をすることは難しいですよね。 今回は、睡眠不足が免疫力低下の原因となるメカニズムについて解説します。 睡眠不足が免疫力低下の原因になるメカニズムとは? 睡眠不足が免疫力の原因になるメカニズムはさまざまです。睡眠不足になると、肉体的および精神的なストレスを溜めこみ、これにより「自律神経」に乱れが生じ、免疫機能に悪影響を及ぼすと考えられています。 また、過去の研究では睡眠不足の影響により「NK細胞」の貪食機能(体内に侵入した異物を取り込む機能)が低下することや、「T細胞」が病原体の情報を記憶するためには睡眠が必要だという報告もあります。 睡眠不足の解消には「時間」だけでなく「質」も確保することが大切! 睡眠不足を単純に「睡眠時間の不足」だと考えている人もいますが、きちんとした睡眠を確保することは睡眠時間の確保だけでなく「睡眠の質を向上させる」ことも重要です。 以下の行動で、睡眠の質を向上させられるといわれています。 ①睡眠時間を規則正しくする ②夕食以降にカフェインや喫煙、飲酒を避ける ③明るさや温度など就寝環境を快適に整える ④睡眠不足の影響や原因について深く悩まない 寝具を変える、リラックスするためのアロマオイルを使用するなど、睡眠の質を向上させるためには、安眠に関わるグッズを使用するのも良いかもしれません。 生活習慣の改善と免疫細胞療法でダブルの免疫力改善 睡眠の他にも「食事」や「運動」なども免疫力の変動に関わっており、免疫力低下の原因となっている生活習慣を見直すことで免疫力を改善できる可能性は十分にあります。 それ以上に免疫力を改善する方法を実践したいのであれば「免疫細胞療法」を受けるという方法もあります。免疫細胞療法とは、患者さんの血液を採取してその中から免疫細胞を取り出し、培養して数を増やしてから体内に戻すことで免疫力を高める治療法です。 免疫細胞は培養することで数を増やすだけでなく活性化しており、病原体を攻撃する能力、つまり免疫力を高めることができます。治療にかかる身体的な負担や副作用のリスクは少なく、がんの予防にも役立つことが注目されている治療法なのです。 まとめ/睡眠不足が免疫力低下の原因となるメカニズムを解説 睡眠不足による免疫力低下のメカニズムはさまざまですが、生活習慣や睡眠時の環境などが関わっていることが多いです。ですから、まずは、睡眠時間や睡眠の質を改善する取り組みを実践して免疫力を改善してください。 それでも免疫力を十分に改善できないと思ったら、免疫細胞療法も検討してみることをおススメします。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
2020.07.11 -
- 免疫細胞療法
食生活の乱れが原因で、免疫力の低下を実感している方もいるのではないでしょうか。春や秋は、とくに寒暖差が大きく体調を崩しがちです。 免疫力が下がると、正常なときよりも多くの病気にかかりやすくなります。 免疫力を上げる一番やりやすい方法は、食生活に注意することです。免疫力を上げる食材を取り入れると、免疫力だけでなく体調も改善されます。 本記事では、免疫力を上げる食材や、免疫力を上げるために生活の中で注意すべきことについて解説していきます。 免疫力を上げる食生活を心掛け、季節の変わり目など体調を崩しやすい時期も健康に過ごしましょう。 免疫を上げる食べ物・食材3つ 免疫力を上げる食べ物は、主に3種類あります。 発酵食品や食物繊維が豊富な野菜 タンパク質が豊富な肉や魚 ビタミン類が豊富な野菜やナッツ類 免疫力を上げる食べ物を積極的に摂取しましょう。 発酵食品や食物繊維が豊富な野菜 発酵食品や食物繊維が豊富な野菜を食べて腸内環境を整えることで、免疫力を上げる働きが期待できます。 主に以下の発酵食品を積極的に取り入れましょう。 納豆は腸内環境を整えて免疫力を上げる働きだけでなく、血糖値の上昇を抑える効果にも期待できます。 酢が苦手な方は、酸味が緩和されているザクロ酢やりんご酢などがおすすめです。 また、以下のような食物繊維が豊富な食べ物も免疫力向上につながります。 野菜 ブロッコリー キャベツ ほうれん草 にんじん トマト かぼちゃ インゲン豆 など 果物 リンゴ バナナ オレンジ いちご ラズベリー ブルーベリー など 穀物 玄米 オートミール 全粒小麦パン 全粒粉パスタ 麦 とうもろこし など 豆類 ひよこ豆 レンズ豆 黒豆 大豆 など ナッツ アーモンド ピスタチオ くるみ など 野菜やとうもろこし、大豆は食事の中で簡単に取り入れられます。ナッツ類が食べられない方は、野菜や果物を積極的に摂りましょう。 タンパク質が豊富な肉や魚 免疫細胞を作るために必要なタンパク質が豊富な食材を摂取すると、免疫力向上につながります。 主に以下のような食材を取り入れましょう。 ダイエット中は肉や魚を控えるケースがありますが、タンパク質が慢性的に不足すると免疫力低下の原因になります。 肉類や魚類のほか、大豆製品にもタンパク質が含まれていますので、積極的に摂りましょう。 摂りすぎは逆効果になってしまうため、適切な量のタンパク質を摂取することが大切です。 ビタミン類が豊富な野菜やナッツ類 ビタミン類は免疫力を上げるために必要不可欠な栄養素です。 ビタミンA にんじんなどの緑黄色野菜 卵黄 バター、マーガリン、チーズなどの乳製品 うなぎ ビタミンC 果物(柑橘系、キウイ、いちごなど) 野菜(パプリカ、ブロッコリー、芽キャベツなど) じゃがいも、さつまいもなどの芋類 お茶(玉露、煎茶など) ビタミンE アーモンド、ナッツ類 油(ひまわり油、オリーブオイル、マヨネーズなど) 魚介類(うなぎ、たらこ、ぶりなど) 野菜(ほうれん草、玉ねぎ、枝豆、なす、にらなど) ビタミンAは目や皮膚などの粘膜を正常に機能させる働きがあります。レバーはビタミンAが豊富なことで知られますが、卵黄やバターなどの方が日々の食事の中で摂りやすいでしょう。 ビタミンCには白血球の働きを強化させ、免疫力低下を予防する役割があります。口にする機会が多いブロッコリーや、日本人に身近な煎茶などにビタミンCが含まれています。 油脂類や魚介類に豊富に含まれているビタミンEは、活性酸素の除去や血行促進に効果的です。 免疫力を低下させてしまう食生活の注意点 免疫力を上げる食材を食べていても、普段の食生活で免疫力を低下させてしまう可能性があります。 体温の低下を招く飲食物のとりすぎ タンパク質の不足 アルコールの多量摂取 免疫力の低下を防ぐために注意すべき点について解説します。 体温の低下を招く飲食物のとりすぎ 水分量の多い野菜・果物や冷たい飲み物などの体温の低下を招く飲食物のとりすぎには注意が必要です。体温が低下すると血行が悪くなり、免疫力の低下につながります。 暑い時期はとくに、冷たい飲み物をとる機会が多くなるでしょう。また、トマトやきゅうりなど、水分量の多い野菜が旬の季節です。 トマトやきゅうりには、ビタミンなどの栄養が豊富に含まれていますが、とりすぎると体温低下につながり逆効果になってしまいます。 冷たい飲み物や水分量の多い食材をとる際は、適量を心がけましょう。 タンパク質の不足 免疫細胞をつくるために必要なタンパク質の不足は、免疫力低下につながるため注意が必要です。 現代の日本人の中には、極端な食事制限やダイエットが原因でタンパク質が不足している人が増えています。 体の健康のためにも、免疫力低下を招くほどの食事制限やダイエットは避けた方が良いでしょう。 アルコールの多量摂取 アルコールを多量摂取すると腸内環境が乱れ、免疫力の低下を招くため注意が必要です。 厚生労働省「節度ある適度な飲酒」では、日本人の1日の適度なアルコール摂取量は、約20g※とされています。 ※厚生労働省「アルコール」 ビールに換算すると、中瓶1本(500ml)が適量とされていますので、アルコールを摂取する際は多量に摂取しないよう心掛けましょう。 また、体調が優れない時や免疫力が低下していると感じる場合は、禁酒することも重要です。 免疫力を上げる食べ物以外に免疫細胞療法も選択肢のひとつ 食事に気を付けることも大切ですが、免疫力を上げるために免疫細胞療法を受ける選択肢もあります。 免疫細胞療法は、患者さまの免疫細胞を体外で数を増やして体内に戻す方法です。活性化した細胞は病原体などの異物への対抗力が強くなります。 がん細胞に対する防御力も高まるため、がんの進行を抑えられる可能性にも期待できる治療法です。 患者さまの免疫細胞のみを使用するため、副作用や体への負担が少ない治療方法として注目されています。 【まとめ】免疫力を上げるには食生活の見直しと免疫細胞療法を検討しよう 食生活の見直しは、免疫力を上げるためにすぐにできる方法です。 栄養素の高い食べ物を積極的に取り入れ、体調が崩れにくい健康な体を作っていきましょう。野菜や卵など、入手しやすい食材だけでも栄養素が豊富に摂取できます。 不足している栄養素やアルコールの摂取量にも気を付けながら、バランスの良い食生活を送ることが大切です。 免疫力を上げ、病原菌などから体を守ることが期待できる免疫細胞療法をご検討の方は、当院リペアセルクリニックにご相談ください。
2020.07.10 -
- 免疫細胞療法
風邪をひきやすい、体調が優れない、すぐに疲れるといった症状に悩まされていませんか? その原因は「免疫力の低下」や「抗体量の減少」かもしれません。 しかし、免疫や抗体の違いやそれぞれがどのような働きをしているのかよくわからないという方も多いでしょう。 本記事では、抗体と免疫の違いや抗体の働きをわかりやすく解説します。 これらの知識を身につけて、体調不良改善への第一歩を踏み出しましょう。 当院リペアセルクリニックでは、治療によって免疫力を高める免疫細胞療法をご提供しています。 免疫細胞療法について気になる方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。 抗体と免疫の違い 免疫と抗体は密接に関連していますが、実は大きな違いがあります。 それぞれの特徴や違いは、以下の通りです。 項目 免疫 抗体 定義 体を外敵から守る防御システム全体 免疫システムの一部として作られるタンパク質 範囲 自然免疫と獲得免疫を含む広範囲な機能 獲得免疫に属する特定の防御機能 働き 病原体の検出、排除、記憶など多機能 特定の抗原と結合して無力化する 主体 さまざまな免疫細胞(白血球、マクロファージなど) B細胞によって生成されるY字型タンパク質 免疫はカラダを守る防衛システム全体であるのに対し、抗体はその中の一つの武器に過ぎません。 分かりやすく例えると、免疫は「国の防衛組織」で、抗体は「その組織が使う特殊な武器」のようなものです。 本章では、免疫と抗体の仕組みについてそれぞれ解説します。 免疫の仕組み 抗体の仕組み 体調が優れず免疫力の低下を感じている場合は、まず免疫と抗体について理解することで適切な対策が見えてきます。 免疫の仕組み 免疫とは、私たちの体を病原体から守る「体内の防衛システム」のことです。 この防衛システムは主に「自然免疫」と「獲得免疫」の2つに分かれています。 自然免疫は生まれながらに持っている防御システムで、皮膚や粘膜のバリア、体内に侵入した病原体を素早く攻撃するマクロファージやNK細胞などが含まれます。 一方、獲得免疫は自然免疫で対処できなかった病原体に対するより高度な防御システムで、T細胞やB細胞が中心となって働きます。 獲得免疫は、一度遭遇した病原体を記憶し、次に同じ病原体が現れた時により効果的に排除できるよう準備します。 抗体はこの獲得免疫の重要な武器のひとつです。 抗体の仕組み 抗体とは、免疫細胞が作り出す「敵を見つけて捕まえる特殊なタンパク質の一種」です。 具体的な働きとしては、体内に入ってきた病原体(ウイルスや細菌など)を特定して結合し、病原体が細胞に侵入するのを物理的に阻止します。 抗体は一度特定の病原体と戦うと、その病原体の特徴を「記憶」します。 そのため、同じ病原体が再び体内に入ってきたときには、素早く大量の抗体を作って対応できるようになります。 この仕組みがワクチンの基本原理でもあります。 抗体が十分に作られ効果的に働くためには、免疫システム全体が健康であることが大切です。 抗体はどのような働きをしている? 抗体は侵入した病原体(抗原)に対して、以下の4つの重要な働きをしています。 中和作用 オプソニン化作用 補体活性化 抗原抗体反応 体調不良が続く方は、これらの働きが十分に機能していない可能性があります。 以下では、抗体の4つの主要な働きについて詳しく解説します。 中和作用 中和作用は、抗体が病原体に直接くっついて動きを封じる働きです。 例えるなら、敵の武器を使えなくするようなものです。 ウイルスが細胞に感染するには、ウイルス表面の突起(スパイク)が細胞の受容体にくっつく必要があります。 抗体はこのスパイクに結合することで、ウイルスが細胞にくっつけなくなります。 コロナウイルスやインフルエンザウイルスの場合、この中和作用によって感染を防いでいるのです。 また、細菌が出す毒素にも抗体が結合することで、毒素の効果を無効化します。 オプソニン化作用 オプソニン化作用は、抗体が病原体に目印をつける働きです。 目印をつけることで、マクロファージや好中球などの「食細胞」が病原体を見つけて食べやすくなります。 具体的には、抗体が病原体にくっつくと、食細胞の表面にある「Fcレセプター」という受容体が抗体を認識します。 これが合図となって、食細胞は病原体を素早く包み込み、体内から排除する仕組みです。 体調が優れないときは、抗体の「目印をつける働き」や免疫機能が一時的に弱まっている可能性があります。 補体活性化 補体活性化とは、抗体が病原体と結合して病原体を破壊する作用です。 抗体が病原体と結合すると、血液中に存在する「補体」というタンパク質群が活性化され、以下のような働きを始めます。 病原体の表面に穴を開ける より多くの免疫細胞を呼び寄せる 病原体を包み込んで分解しやすくする この作用により、細菌などの病原体を効率よく破壊できるのです。 補体システムが正常に機能しないと、感染症にかかりやすくなってしまいます。 抗原抗体反応 抗原抗体反応とは、抗体が「敵(抗原)」を見つけて結合し、そこから体の中でさまざまな防御活動が始まる一連の流れのことです。 この反応によって、感染細胞の排除が促されます。 例えば、ウイルスに感染した細胞の表面には、ウイルス由来のタンパク質(抗原)が表示されます。 抗体がこの抗原に結合すると、NK細胞などの免疫細胞に「この細胞は感染しています」という信号が送られ、感染細胞の破壊が促されるのです。 また、この反応はアレルギーの原因にもなります。 花粉などのアレルゲン(抗原)に過剰に反応して、くしゃみや鼻水などの症状を引き起こすのも抗原抗体反応です。 抗体を増やす土台となる免疫力を上げる免疫細胞療法について 抗体を増やすには、土台となる「免疫力」を上げることが重要です。 免疫力を上げて感染症、アレルギー、ガンなどの疾患を予防する「免疫細胞療法」をご紹介します。 免疫細胞療法では、患者さま自身の免疫細胞を体外で培養・活性化させ、再び体内に戻すことで免疫力を高めます。 とくに注目されているのが「高活性NK細胞免疫療法」です。 NK細胞は生まれつき持つ「ガン細胞やウイルス感染細胞を攻撃する細胞」で、この細胞を採血して特殊培養し、数百~数千倍に増殖・活性化させて体内に戻します。 自分の細胞を使うため安全性が高く、副作用も少ないのが特徴です。 免疫細胞療法は、がん予防だけでなく、風邪をひきやすい方や免疫力低下が気になる方への選択肢となります。 抗体と免疫の違いに関するよくある質問 抗体と免疫の違いに関するよくある質問を紹介します。 抗原と免疫の違いは? 免疫力と抵抗力の違いは? これらは似ている言葉でも役割が大きく異なります。それぞれの違いを見ていきましょう。 抗原と免疫の違いは? 抗原は「免疫反応を引き起こす物質」であり、免疫は「その抗原から体を守るシステム」です。 つまり、抗原は外からの侵入者や異物であり、免疫はそれに対抗する体の防衛軍です。 抗原には、ウイルスや細菌だけでなく、アレルギーの原因となる花粉や食物の一部などさまざまなものがあります。 これらが体内に入ると、免疫システムが「異物」として認識し、抗原を排除する仕組みです。 免疫力が低下していると抗原を排除しきれず、感染症などの原因となることがあります。 免疫力と抵抗力の違いは? 免疫力は「特定の病原体に対する防御能力」であるのに対し、抵抗力は「あらゆるストレスや外的要因に対する体全体の総合的な抵抗性」を指します。 免疫力とは、体内に侵入した細菌やウイルスなどを見つけて退治する働きのことです。 一方、抵抗力はもっと広い概念で、免疫力に加えて皮膚のバリア、体温調節、栄養状態、ストレス耐性なども含む体全体の守りの力です。 風邪をひきやすい方は、単に免疫力だけでなく、睡眠不足やストレスなどで総合的な抵抗力が低下している可能性もあります。 抗体は免疫機能の一部で感染した細胞を排除するために重要な役割をもつ 免疫とは体を守る総合的な防衛システム全体を指し、抗体はその中で感染した細胞を排除する役割を持ちます。 抗体は免疫機能の重要な一部として、中和作用、オプソニン化、補体活性化、抗原抗体反応という4つの働きで病原体から私たちを守っています。 これらの働きが十分に機能するためには、健全な免疫機能が必要です。 風邪をひきやすい方や体調不良を感じる方は、抗体だけでなく免疫力を高める対策が重要です。 その選択肢として、自分の細胞を活性化させて体に戻す免疫細胞療法があります。 免疫細胞療法について興味がある方は、当院「リペアセルクリニック」へお気軽にお問い合わせください。
2020.07.06 -
- 免疫細胞療法
免疫力とは体の中にある菌やウイルスなどを攻撃する防御機能で、生まれたときから体に備わっている防御機能です。 免疫力の低下は年齢だけでなく、睡眠不足や日常生活の食生活の乱れ、仕事などでのストレスも原因となります。 この記事では、免疫力が低下しているかどうかのセルフチェックから、免疫力が低下する原因や改善が期待できる再生医療についても解説していきます。 免疫力が低下するとあらわれる症状とは? 免疫力が低下するとあらわれる主な症状は以下の通りです。 風邪やインフルエンザなどの感染症 口内炎や結膜炎などの炎症 肌や皮膚の荒れ 病気やケガが治りにくい 脚や顔のむくみ 免疫力が低下すると、上記のようにインフルエンザなどの感染症や口内炎などの炎症、肌荒れなど多くの症状が見られます。 これらの症状は免疫力が低下しているとさらに悪化する可能性があるため、注意が必要です。 免疫力低下を診断するためのセルフチェックリスト 日常生活のなかで、以下のセルフチェックリストに当てはまる方は免疫力が低下している可能性があります。 風邪をひきやすい 咳がよく出る 風邪をひくと長引く 耳が聞こえにくい 泌尿器系の感染症が繰り返し起こる 食事が偏っている 食欲不振気味である 口内炎ができる 運動する習慣がない 日常的にストレスを感じる 倦怠感がある 疲れやすい 睡眠不足である 傷が治りにくい 肌や皮膚が荒れている 冷え性である 上記の項目に当てはまる数が多ければ多いほど、免疫力が低下している可能性が高いため、注意が必要です。 免疫力が低下している可能性があるという方は、これから紹介する免疫力低下の原因や、免疫力を上げる方法をご確認ください。 免疫力が低下する原因 免疫力が低下する原因は、栄養のバランスの乱れや、不規則な生活による睡眠不足、自律神経の乱れによるストレス、冷え性など血管の収縮により血流が悪くなるなど多くあります。 また、女性の方は妊娠中はホルモンバランスの乱れによる免疫力の低下などがあるため、腸内を温めることや、タンパク質や食物繊維など栄養価の高い食品を摂取することが大切です。 他にも加齢や暴飲暴食、喫煙、遺伝などの原因により、免疫不全疾患を発症している場合もあります。 免疫力が低下しやすい体質チェック! 以下の項目に当てはまる方は、免疫力が低下しやすい体質ですので、チェックしてください。 集中力が続かない 野菜を食べない 運動不足 ストレスを感じやすい 睡眠時間が少ない 無気力になることが多い 免疫力の低下は遺伝や日常生活における栄養の偏りなど個人差はありますが、体温と免疫力にも深い関係性があります。 上記の項目にあてはまる方は、次に紹介する免疫力を上げる方法を実践してください。 免疫力を上げる方法 免疫力を上げる方法は、以下の2つです。 生活習慣の改善 バランスの良い栄養補給 日常生活で免疫力を高めることを意識することから始めることが重要ですので、参考にしてください。 生活習慣の改善 免疫力を高めるには無理のない運動や十分な睡眠を取ること、お風呂ではシャワーではなく湯船に浸かり体温を上げるなど、生活習慣を見直す必要があります。 運動ではウォーキングなど体への負担がかからないようにすることや、就寝前の飲酒やスマホを控えることが重要です。 また、体温が低下することにより、血流の悪化や体内の細胞の不活性化が原因で臓器や身体機能が低下するため、入浴時は肩まで浸かるようにするなど、体温を高める習慣を身につけましょう。 バランスの良い栄養補給 魚や卵、大豆などのタンパク質や、ビタミン、ミネラル、発酵食品など、バランスの良い栄養補給は、免疫力を高めます。 バランスの良い栄養補給をすることにより、腸内環境が改善するためです。 他にもショウガやニンニク、玉ねぎなどの野菜類や、山椒、唐辛子などの香辛料を料理で使用して、主食、主菜、副菜なども意識することにより、免疫力向上が期待できます。 免疫療法による治療 医学的な方法で免疫力低下を改善する治療法として「免疫細胞療法」が挙げられます。 免疫細胞療法とは、本人の血液から取り出して培養した免疫細胞を点滴で戻すことで活性化した免疫細胞を増やす治療法です。 副作用や体への負担が少ない治療法で、免疫力に悩んでいる人にとってその悩みを大幅に改善できる可能性があります。 【まとめ】免疫力低下による症状が続く際は医療機関を受診しよう 免疫力の低下により、紹介したチェックリストにあてはまる症状が続く場合は、医療機関を受診する必要があります。 免疫力の低下が続くと、インフルエンザなどの感染症だけでなく、がんのリスクを増加させる可能性があるため、注意が必要です。 免疫細胞療法は本人の血液を使用するため、副作用や感染症、再発などのリスクを軽減できる可能性があります。 免疫力を高めるためには、日常生活における習慣の改善も必要ですが、遺伝や加齢などで悩む方は、免疫細胞療法も選択肢の一つです。 当院「リペアセルクリニック」でも、健康の促進・がん予防・がんの再発予防が期待できる面性細胞療法に力を入れておりますので、お気軽にご相談ください。
2020.07.04 -
- 免疫細胞療法
「血液型によって免疫力に違いがある?」と疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。 免疫力の違いが血液型によって異なるされることは、さまざまな研究で発表されています。 本記事では、血液型によって免疫力が異なる理由や、治療によって免疫力を高める「免疫細胞療法」についてご紹介します。 免疫力が血液型ごとに異なる理由 細菌の中に潜む抗原にも血液型のような型があり、A型の人には抗原A型の細菌が入りやすいため、血液型ごとに免疫力が異なります。 そもそも血液型がA・B・O・ABの4種類に分類されているのは、血液内の赤血球にある抗原の種類によるものです。 免疫反応を引き起こす物資のことを抗原と呼びます。 血液中の免疫細胞には細菌などから体を守る働きがありますが、自分の細胞を破壊しないために同じ抗体の型をもつ血液を攻撃しない性質が備わっています。 体内に細菌やウイルスなどの抗原が浸入すれば排除するために抗体が作用しますが、A型の人にはA型の細菌、B型の人にはB型の細菌など同じ抗体の型を持つ細菌には免疫機能がうまく作用しません。 病気のリスクに血液型が関係しているのは、それぞれの血液型と結合しやすい抗原が細菌やウイルスごとに異なるためです。 血液型ごとの免疫力の特徴やかかりやすい病気 それぞれの血液型が持つ免疫力に関する特徴と、どのような病気に注意が必要なのかを解説します。 O型 B型 A型 AB型 以下では、それぞれの血液型の特徴について詳しく解説していきます。 O型 人類の先祖が持つ血液型だったといわれているO型はもっとも免疫力が高い血液型で、さまざまな病気にかかりにくい特徴があります。 しかし、十二指腸潰瘍やノロウイルスには注意が必要です。 O型には十二指腸潰瘍の原因となるピロリ菌の受容体が多いことが関係しており、他の血液型より発症率が高いこともわかっています。 対策としては、ピロリ菌の感染を防ぐことが大切なので、定期的な検査を受けましょう。 B型 B型はO型に次いで、免疫力が高い血液型です。 同じB型の性質を持っている抗原であるサルモネラ菌・病原性大腸菌・肺炎球菌に感染しやすい特徴があります。 また、数年に1度大流行するA型インフルエンザにもかかりやすいといわれています。 B型の人は結核のリスクも高いため、健康診断など定期的に肺のレントゲン検査を行う方法があります。 A型 A型は免疫力があまり高くない血液型で、感染症に対する抵抗力も弱く、風邪をひきやすい特徴が挙げられます。 例えば、A型の人はO型の人と比べて糖尿病になるリスクが1.1倍高い※という研究結果があります。 ※出典:PubMed しかし、発症リスクが血液型だけで左右されるわけではないため、免疫力を高めることが重要です。 風邪をひきやすい、体調不良になりやすい方は、生活習慣や運動習慣を改善して、免疫力を高めましょう。 AB型 AB型は、A型とB型のそれぞれの抗原を持っているため、血液型の中でも免疫力が低いとされています。 そのため、他の血液型と比べてさまざまな細菌やウイルスにかかりやすいです。 しかし、AB型は細菌などの微生物による感染症に対抗できる抗体をつくる免疫系を持っているため、アレルギーにはかかりにくいです。 また、自己免疫疾患である皮膚炎や関節炎なども、かかりにくいとされています。 免疫力を血液型に関わらず高める方法 免疫力は血液型別に異なりますが、免疫力を高める方法は、どの血液型にも共通しています。 以下で紹介する3つの方法で、免疫力を高めて健康的な生活をめざしましょう。 食事や運動などの生活習慣を改善する 腸内環境を整える 適度にストレスを発散する 重要なのは血液型ではなく、免疫力の低下を防いだり免疫力を高めることです。 以下では、自宅でも簡単に免疫力を高められる方法について詳しく解説します。 食事や運動などの生活習慣を改善する 免疫力を高めるためには、まず食事や運動などの生活習慣を見直しましょう。 食事は栄養のバランスを考え、1日3食毎日同じような時間に食べることが望ましいです。 また、スポーツクラブに通うなど定期的な運動が理想的ですが、難しい場合は生活の中で運動できる機会を探す方法もあります。 1つ先の駅やバス停まで歩いたり、エレベーターを使用しないで階段を使ってみたりすることから始めましょう。 腸内環境を整える 免疫細胞の約7割は腸に生息しているため、腸内環境を整えることで免疫力向上につながります。 腸内環境を整えるには、食物繊維を多く摂って善玉菌を増やしましょう。 食物繊維は水に溶ける水溶性と、水に溶けない不溶性がありますが、善玉菌を増やすのに有効なのは水溶性食物繊維です。 水溶性食物繊維を多く含むものは、海藻類や大麦、果物などが挙げられます。 適度にストレスを発散する 日々のストレスは免疫力の低下につながるため、適度にストレス発散することで免疫力低下を防ぎましょう。 スポーツで汗を流したり、友人たちと楽しく話したりするなど、自分なりのストレス発散方法を見つけることが重要です。 しかし、飲酒や喫煙、暴飲暴食といった方法は、免疫力低下につながり逆効果になるため注意しましょう。 血液型による免疫力に不安がある方は「免疫細胞療法」も選択肢の一つ 血液型による免疫力に不安がある方は、生活習慣などの改善とあわせて免疫細胞療法も検討してみましょう。 免疫細胞療法とは、NK細胞などの免疫機能に関わる細胞を血液から取り出して培養し、点滴で本人の体内に戻す治療のことです。 患者さま本人の細胞のみを用いるため、アレルギー反応や拒絶反応などの副作用リスクが少ない点がメリットです。 この副作用の少なさが注目され、近年ではガンの治療法として用いられることがあり、再発予防にも効果が期待できます。 【まとめ】免疫力は血液型で異なる!免疫力を高める方法を実践しよう 血液型と同じ型を持つ抗原には免疫作用が働きづらいため、血液型によって免疫力は異なります。 しかし、風邪や病気のかかりやすさが全て血液型で左右されているわけではないため、病気にかからないためには免疫力を高めることが大切です。 免疫力を高める方法は、生活習慣を改善したり、腸内環境を整えたり、ストレスを溜めないことが有効です。 近年では、生活習慣の改善と併用して「免疫細胞療法」によって免疫力を向上させる治療が注目されています。 「免疫力を高めてさまざまな病気の予防をしたい」という方は、ぜひ免疫細胞療法をご検討ください。
2020.07.03