• 免疫細胞療法

帯状疱疹がすぐ再発する原因は?再発しやすい人の特徴や予防法について詳しく解説

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公開日: 2020.07.17 更新日: 2026.09.30

帯状疱疹が治ったと思ったのに、すぐ再発してしまい不安を感じていませんか。

帯状疱疹は一度かかれば再発しないと思われがちですが、加齢や疲労、ストレスなどで免疫力が低下すると再発することがあります。

本記事では、帯状疱疹がすぐ再発する原因や再発しやすい人の特徴、再発の確率、治療法と再発を防ぐための対処法を解説します。

再発を繰り返す方に向けて、再生医療の一つである免疫細胞療法についても紹介しますので、参考にしてください。

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帯状疱疹とは?

帯状疱疹は、子どもの頃などに感染した水ぼうそうのウイルスが体内で再び活性化し、痛みを伴う赤い発疹や水ぶくれが帯状に現れる病気です。

水ぼうそうが治った後も、ウイルスは脊髄や脳から出る神経の根元にある神経節(神経細胞が集まっている部分)に潜み続けます。
※参照:MSDマニュアル家庭版「帯状疱疹」

加齢や疲労、病気、ストレスなどで免疫機能が低下すると、潜んでいたウイルスが神経に沿って再び活性化し、神経や皮膚に炎症を引き起こします。

帯状疱疹を発症した際の一般的な経過は、以下のとおりです。

  • 1.体の左右どちらかに、皮膚の違和感や痛み、かゆみを感じる
  • 2.痛みや違和感があった場所に、赤い発疹が現れる
  • 3.発疹が水ぶくれになって帯状に広がり、強く痛むことがある
  • 4.水ぶくれがかさぶたになり、症状が治まっていく

ウイルスは症状が治まった後も体内に残り続けるため、一度帯状疱疹にかかった方でも、免疫力が低下すると再び発症することがあります。

帯状疱疹の発疹は、じっとしていても日常生活に支障をきたすほどの強い痛みを伴うことがあるため、症状が重くなる前に皮膚科や内科などの医療機関を受診しましょう。

帯状疱疹がすぐ再発してしまう原因

帯状疱疹がすぐ再発してしまう主な原因は、免疫力の低下です。

ここでは、帯状疱疹が再発しやすい人の特徴と、再発する確率を解説します。

帯状疱疹が再発しやすい人の特徴

帯状疱疹は、年齢や性別、初回の症状の重さ、持病などによって再発しやすさが変わります。

研究で再発しやすいと報告されている主な特徴は、以下のとおりです。

  • 50歳以上の方
  • 女性
  • 初回の帯状疱疹の痛みが30日以上続いた方
  • がんの治療中など、免疫機能が低下している方
  • 免疫抑制薬を使用している方
  • 自己免疫疾患や高血圧、脂質異常症などの持病がある方

韓国の大規模な調査では、51〜70歳の方や女性、帯状疱疹の痛みが30日を超えて続いた方のほか、血液のがんや自己免疫疾患、脂質異常症、高血圧がある方で再発が多かったと報告されています。
※参照:PubMed「帯状疱疹の再発率とその危険因子:住民ベースのコホート研究」

米国の研究でも、初回の痛みが30日以上続いた方は、そうでない方に比べて再発しやすいことが示されています。
※参照:PubMed「帯状疱疹の再発は従来の報告より多い」

とくに50歳以上の女性や、病気や薬の影響で免疫力が低下しやすい方は、帯状疱疹が治った後も体調管理を意識しましょう。

帯状疱疹の痛みが長引いている方は、以下の記事も参考にしてください。

帯状疱疹はどれくらいの確率で再発する?

帯状疱疹を2回以上発症する方の割合は、6%未満とされています。
※参照:MSDマニュアル家庭版「帯状疱疹」

一方で、米国の研究では、初回の発症から8年間で約6.2%の方が再発したと報告されており、再発は決してまれではないと考えられています。
※参照:PubMed「帯状疱疹の再発は従来の報告より多い」

とくに、50歳以上の方や女性、ストレスの多い生活をしている方は、免疫力が低下しやすいため注意が必要です。

なお、水ぶくれが同じ場所に何度も出る場合は、帯状疱疹ではなく、繰り返し再発しやすい単純ヘルペスなど別の病気の可能性もあります。
※参照:MSDマニュアル家庭版「帯状疱疹」

帯状疱疹を何回も繰り返す場合は、免疫機能を低下させる病気や薬の影響が関係していることもあるため、医療機関で相談しましょう。

再発を防ぐためには、日頃からバランスの良い食事や適度な運動を心がけ、免疫力を保つことが基本となります。

帯状疱疹になったときの治療法

帯状疱疹の治療では、ウイルスの増殖を抑える抗ウイルス薬と、痛みを和らげる鎮痛薬が使われます。

それぞれの薬の役割は、以下のとおりです。

  • 抗ウイルス薬:ウイルスの増殖を抑え、症状の緩和や期間の短縮に役立てる
  • 鎮痛薬:非ステロイド性抗炎症薬やアセトアミノフェンなどで痛みを和らげる

抗ウイルス薬は、水ぶくれが出てから3日以上たって使い始めると、効果が得られにくくなるとされています。
※参照:MSDマニュアル家庭版「帯状疱疹」

体の片側にピリピリとした痛みや発疹が出て帯状疱疹が疑われる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

ただし、抗ウイルス薬は神経節に潜んでいるウイルスそのものを取り除くことはできません。

そのため、治療で症状が治まった後も、免疫力を保ってウイルスの再活性化を防ぐことが再発防止につながります。

帯状疱疹にかかったときの仕事の休み方や、周りへの感染については、以下の記事で解説しています。

帯状疱疹の再発を防ぐには免疫力を低下させないことが重要

帯状疱疹の再発を防ぐには、生活習慣を整えて免疫力を低下させないことが基本です。

また、50歳以上の方は、帯状疱疹ワクチンの接種も予防法の一つです。

2025年度からは、65歳の方などを対象に帯状疱疹ワクチンが定期接種となり、過去に帯状疱疹にかかったことがある方も対象に含まれています。
※参照:厚生労働省「帯状疱疹ワクチン」

接種の時期や費用はお住まいの自治体によって異なるため、かかりつけ医や自治体の窓口に確認しましょう。

ただし、ワクチンだけで帯状疱疹を完全に防げるわけではないため、以下で紹介する生活習慣の見直しもあわせて行いましょう。

食事や睡眠などの生活習慣を見直す

免疫力を保つために、食事や睡眠などの生活習慣を見直しましょう。

見直したい主なポイントは、以下のとおりです。

  • 十分な睡眠:成人は6時間以上を目安に睡眠時間を確保する
  • バランスの良い食事:野菜や良質なたんぱく質を含む食事をとる
  • ストレスの管理:趣味や軽い運動など、自分に合った気分転換を取り入れる

厚生労働省の睡眠ガイドでも、個人差はあるものの、成人は6時間以上を目安に必要な睡眠時間を確保することが推奨されています。
※参照:厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド2023」

睡眠不足が続くと、自律神経が乱れたり、ウイルスや細菌と戦う免疫細胞の働きが低下したりするおそれがあります。

夕食以降のカフェインや飲酒を控え、寝室の温度や明るさを整えると、睡眠の質を高めやすくなります。

食事では、発酵食品や食物繊維の多い食品を取り入れて腸内環境を整えるとよいでしょう。

また、たんぱく質は免疫細胞をはじめとする体の材料になるため、卵や肉類、魚介類、大豆製品などから意識してとりましょう。

運動習慣を身につける

免疫力を保つために、適度な運動を習慣にしましょう。

適度な運動には、血流を良くして体温を保つ働きがあり、体調を整えることにつながります。

米国の研究では、有酸素運動を週5日以上行っている人は、週1日以下の人に比べて、かぜなどの上気道感染症にかかる日数が少なかったと報告されています。
※参照:PubMed「身体的に健康で活動的な成人では上気道感染症が減少する」

WHO(世界保健機関)のガイドラインでは、成人は1週間に150〜300分の中強度の有酸素運動を行うことが推奨されています。
※参照:WHO「WHO身体活動・座位行動ガイドライン(日本語版)要約版」

以下のような有酸素運動を、週150分程度を目安に生活に取り入れてみましょう。

  • ウォーキング
  • ジョギング
  • 水泳
  • サイクリング

激しすぎる運動は体の負担やストレスになり、かえって免疫力の低下を招くおそれがあるため、無理のない範囲で続けましょう。

帯状疱疹の再発防止には免疫細胞療法も選択肢の一つ

帯状疱疹の再発を繰り返している方は、生活習慣の見直しやワクチンに加えて、再生医療の一つである免疫細胞療法も選択肢の一つです。

免疫細胞療法は、患者様ご自身の血液から免疫細胞を取り出して培養し、数を増やしたうえで点滴により体内に戻す治療法です。

治療の流れは、以下のとおりです。

段階 内容
採血 患者様ご自身の血液を採取する
培養 血液から取り出した免疫細胞を、細胞培養加工施設で培養して数を増やす
点滴 培養した免疫細胞を点滴で体内に戻す

ご自身の細胞を使う治療のため、採血と点滴のみで受けられ、入院や手術の必要はありません。

「生活習慣に気をつけているのに帯状疱疹を繰り返す」「体調を崩しやすく免疫力の低下を感じる」という方にとって、免疫の働きを支えることを目指した治療として検討できます。

再⽣医療で免疫⼒を⾼めることができる時代です。

帯状疱疹の再発を繰り返す方は免疫細胞療法も検討しよう

帯状疱疹がすぐ再発する主な原因は、加齢や疲労、ストレスなどによる免疫力の低下です。

一度かかった後もウイルスは体内に残るため、免疫力が低下すると誰でも再発する可能性があります。

再発を防ぐには、睡眠や食事、運動などの生活習慣を整え、対象の方は帯状疱疹ワクチンの接種も検討しましょう。

何度も繰り返す場合は、免疫機能を低下させる病気が隠れていないかも含めて、早めに医療機関で相談することが大切です。

生活習慣の見直しとあわせて免疫の働きを支えたい方は、免疫細胞療法も選択肢の一つとしてご検討ください。

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監修者

岩井 俊賢

Toshinobu Iwai

医師

略歴

2017年3月京都府立医科大学 医学部医学科卒業

2017年4月社会医療法人仁愛会 浦添総合病院 初期研修医

2019年4月京都府立医科大学附属病院 整形外科

2020年4月医療法人啓信会 京都きづ川病院 整形外科

2021年4月一般社団法人愛生会 山科病院 整形外科

2024年4月医療法人美喜有会 リペアセルクリニック大阪院 院長