免疫力を上げる食べ物とは?食生活の注意点やその他の改善方法を解説
公開日: 2020.07.10更新日: 2025.05.16
食生活の乱れが原因で、免疫力の低下を実感している方もいるのではないでしょうか。春や秋は、とくに寒暖差が大きく体調を崩しがちです。
免疫力が下がると、正常なときよりも多くの病気にかかりやすくなります。
免疫力を上げる一番やりやすい方法は、食生活に注意することです。免疫力を上げる食材を取り入れると、免疫力だけでなく体調も改善されます。
本記事では、免疫力を上げる食材や、免疫力を上げるために生活の中で注意すべきことについて解説していきます。
免疫力を上げる食生活を心掛け、季節の変わり目など体調を崩しやすい時期も健康に過ごしましょう。
目次
免疫を上げる食べ物・食材3つ
免疫力を上げる食べ物は、主に3種類あります。
免疫力を上げる食べ物を積極的に摂取しましょう。
発酵食品や食物繊維が豊富な野菜
発酵食品や食物繊維が豊富な野菜を食べて腸内環境を整えることで、免疫力を上げる働きが期待できます。
主に以下の発酵食品を積極的に取り入れましょう。
- 納豆
- キムチ
- 味噌
- 酢
納豆は腸内環境を整えて免疫力を上げる働きだけでなく、血糖値の上昇を抑える効果にも期待できます。
酢が苦手な方は、酸味が緩和されているザクロ酢やりんご酢などがおすすめです。
また、以下のような食物繊維が豊富な食べ物も免疫力向上につながります。
野菜 |
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果物 |
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穀物 |
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豆類 |
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ナッツ |
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野菜やとうもろこし、大豆は食事の中で簡単に取り入れられます。ナッツ類が食べられない方は、野菜や果物を積極的に摂りましょう。
タンパク質が豊富な肉や魚
免疫細胞を作るために必要なタンパク質が豊富な食材を摂取すると、免疫力向上につながります。
主に以下のような食材を取り入れましょう。
- 肉類
- 魚類
- 卵
- 大豆・大豆製品
- 乳製品
ダイエット中は肉や魚を控えるケースがありますが、タンパク質が慢性的に不足すると免疫力低下の原因になります。
肉類や魚類のほか、大豆製品にもタンパク質が含まれていますので、積極的に摂りましょう。
摂りすぎは逆効果になってしまうため、適切な量のタンパク質を摂取することが大切です。
ビタミン類が豊富な野菜やナッツ類
ビタミン類は免疫力を上げるために必要不可欠な栄養素です。
ビタミンA |
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ビタミンC |
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ビタミンE |
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ビタミンAは目や皮膚などの粘膜を正常に機能させる働きがあります。レバーはビタミンAが豊富なことで知られますが、卵黄やバターなどの方が日々の食事の中で摂りやすいでしょう。
ビタミンCには白血球の働きを強化させ、免疫力低下を予防する役割があります。口にする機会が多いブロッコリーや、日本人に身近な煎茶などにビタミンCが含まれています。
油脂類や魚介類に豊富に含まれているビタミンEは、活性酸素の除去や血行促進に効果的です。
免疫力を低下させてしまう食生活の注意点
免疫力を上げる食材を食べていても、普段の食生活で免疫力を低下させてしまう可能性があります。
免疫力の低下を防ぐために注意すべき点について解説します。
体温の低下を招く飲食物のとりすぎ
水分量の多い野菜・果物や冷たい飲み物などの体温の低下を招く飲食物のとりすぎには注意が必要です。体温が低下すると血行が悪くなり、免疫力の低下につながります。
暑い時期はとくに、冷たい飲み物をとる機会が多くなるでしょう。また、トマトやきゅうりなど、水分量の多い野菜が旬の季節です。
トマトやきゅうりには、ビタミンなどの栄養が豊富に含まれていますが、とりすぎると体温低下につながり逆効果になってしまいます。
冷たい飲み物や水分量の多い食材をとる際は、適量を心がけましょう。
タンパク質の不足
免疫細胞をつくるために必要なタンパク質の不足は、免疫力低下につながるため注意が必要です。
現代の日本人の中には、極端な食事制限やダイエットが原因でタンパク質が不足している人が増えています。
体の健康のためにも、免疫力低下を招くほどの食事制限やダイエットは避けた方が良いでしょう。
アルコールの多量摂取
アルコールを多量摂取すると腸内環境が乱れ、免疫力の低下を招くため注意が必要です。
厚生労働省「節度ある適度な飲酒」では、日本人の1日の適度なアルコール摂取量は、約20g※とされています。
※厚生労働省「アルコール」
ビールに換算すると、中瓶1本(500ml)が適量とされていますので、アルコールを摂取する際は多量に摂取しないよう心掛けましょう。
また、体調が優れない時や免疫力が低下していると感じる場合は、禁酒することも重要です。
免疫力を上げる食べ物以外に免疫細胞療法も選択肢のひとつ
食事に気を付けることも大切ですが、免疫力を上げるために免疫細胞療法を受ける選択肢もあります。
免疫細胞療法は、患者さまの免疫細胞を体外で数を増やして体内に戻す方法です。活性化した細胞は病原体などの異物への対抗力が強くなります。
がん細胞に対する防御力も高まるため、がんの進行を抑えられる可能性にも期待できる治療法です。
患者さまの免疫細胞のみを使用するため、副作用や体への負担が少ない治療方法として注目されています。
再⽣医療で免疫⼒を⾼めることができる時代です。
【まとめ】免疫力を上げるには食生活の見直しと免疫細胞療法を検討しよう
食生活の見直しは、免疫力を上げるためにすぐにできる方法です。
栄養素の高い食べ物を積極的に取り入れ、体調が崩れにくい健康な体を作っていきましょう。野菜や卵など、入手しやすい食材だけでも栄養素が豊富に摂取できます。
不足している栄養素やアルコールの摂取量にも気を付けながら、バランスの良い食生活を送ることが大切です。
免疫力を上げ、病原菌などから体を守ることが期待できる免疫細胞療法をご検討の方は、当院リペアセルクリニックにご相談ください。

監修者
岩井 俊賢
Toshinobu Iwai
医師
略歴
2017年3月京都府立医科大学 医学部医学科卒業
2017年4月社会医療法人仁愛会 浦添総合病院 初期研修医
2019年4月京都府立医科大学附属病院 整形外科
2020年4月医療法人啓信会 京都きづ川病院 整形外科
2021年4月一般社団法人愛生会 山科病院 整形外科
2024年4月医療法人美喜有会 リペアセルクリニック大阪院 院長