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過度な飲酒は、免疫力の低下を招く!その理由とメカニズム

公開日: 2020.07.16
更新日: 2024.12.05

過度な飲酒は、免疫力の低下を招くといわれています。お酒により免疫力が低下すると、病気の発症リスクが高まるため注意が必要です。

そこで本記事では、アルコール(お酒)が免疫力低下の原因になる理由・メカニズムについて解説します。

最後までご覧いただき、お酒で免疫力低下を起こさないように生活習慣を見直しましょう。

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お酒が免疫力低下を招くのはなぜ?

お酒を注ぐ様子

お酒が免疫力低下を招く理由は、以下の3つです。

過度な飲酒が健康上に与える悪影響は多いため、飲みすぎには注意が必要です。

血中アルコール濃度が高まるとNK細胞の働きが弱まる

お酒を飲んで血中アルコール濃度が高まると、NK細胞の働きが弱まります。NK(ナチュラルキラー)細胞は、生まれつき備わっている自然免疫の重要な役割を担うリンパ球の一種で、異常細胞を攻撃する免疫細胞です。

過度な飲酒により血中アルコール濃度が一定値以上に達すると、NK細胞の活性度合いが低くなると考えられています。

マクロファージの機能が低下する

過度にお酒を飲むと免疫力が低下する理由は、マクロファージの機能が低下するためです。マクロファージは白血球の1種で、細菌やウイルスなどの異物を分解する貪食作用を持ちます。

マクロファージが正常に機能しなければ、体内に入ってしまった異物を排除できなくなります。お酒に含まれるアルコールは、免疫細胞の働きを阻害するため、過度な飲酒は控えましょう。

アセトアルデヒドが増加する

お酒が免疫力低下を招く理由の1つに、アセトアルデヒドの増加があります。お酒を飲むと、体内でアルコールが分解されて有害な物質のアセトアルデヒドが作られます。アセトアルデヒドは体にとって毒性があり、細胞にダメージを与えます。

免疫システムはアセトアルデヒドを排除しようと働きますが、量が多すぎると免疫細胞に負担がかかり、結果的に免疫力が下がってしまいます。また、アセトアルデヒドが増えると活性酸素も増加するため、細胞がさらに傷つき免疫力の低下に拍車をかけてしまいます。

過度な飲酒が招く疾患とは?

過度な飲酒を続けると、下記の疾患を招きます。

  • ・急性アルコール中毒

  • ・肝炎や肝硬変など肝臓の疾患

  • ・アルコール依存症

  • ・認知症

  • ・がん

  • ・痛風

  • ・糖尿病

アルコールの過剰摂取は直接的に病気の発症リスクを高めたり、間接的に関与したりする場合があるため注意が必要です。

肝臓疾患は⼿術しなくても治療できる時代です。

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1日の飲酒量の目安は?

厚生労働省によると、1日の飲酒量の目安は純アルコールで約20g程度とされています。
※出典:厚生労働省「アルコール」

以下は1日のアルコール摂取量の目安を示した表です。

お酒の種類 純アルコール量
ビール中瓶1本(500ml) 20g
清酒1合(180ml) 22g
ウイスキー(60ml) 20g
焼酎35度1/2合(90ml) 25g
ワイン2杯(240ml) 24g

1日当たりのアルコール摂取量が増加するにつれ、死亡率も上昇するという研究結果があります。過度な飲酒を長期間にわたって続けていると、アルコール依存症を発症するリスクもあるため、適度な飲酒量を心がけましょう。

アルコールで免疫力低下を招かないためにできることはある?

アルコールで免疫力低下を招かないためには、過度な飲酒を控えるほか、生活習慣の見直しも重要です。

  • ・飲酒量を抑える
  • ・ストレスを溜めない
  • ・十分な睡眠をとる
  • ・ほどよく運動をする

上記を意識して過ごせば、免疫力の低下を抑えられます。

免疫力が低下すると病気の発症リスクが高まるため、生活習慣を見直し免疫力をつけましょう。

再⽣医療で免疫⼒を⾼めることができる時代です。

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免疫低下を改善するなら免疫細胞療法を受けることを検討しよう

お酒を飲み過ぎると、血中のアルコール濃度が高まり、NK細胞やマクロファージといった免疫細胞の働きが低下します。また、体内で発生するアセトアルデヒドが免疫細胞に負担をかけ、体全体の免疫力を弱める原因となります。

これにより、風邪やインフルエンザなどの感染症リスクの上昇や、慢性疾患の発症リスクも高まるため注意が必要です。

免疫力低下を改善するためには、適量の飲酒を心がけるほかに、免疫細胞療法を検討するのも一つの手段です。

免疫細胞療法は、免疫細胞を活性化させる治療で、感染症予防や免疫力の回復をサポートします。

免疫細胞療法について興味をお持ちの方は、ぜひお気軽に当院へご相談ください。

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