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- 幹細胞治療
あきらめていた病気に対処できる幹細胞治療!その内容や治療方法とは? 幹細胞治療という言葉を聞いたことがあるでしょうか。実は現代の医療で最先端の、副作用などがほとんどなくそれでいて大きな効果が期待できる治療方法なのです。この幹細胞治療はあらゆる分野で活用され始めていますが、美容の世界などでも積極的に取り入れられています。 そこで今回は、幹細胞治療とはいったいどういうものなのか、そしてどのような効果が期待できるのかという点について解説していきます。 幹細胞治療とは何か? そもそも幹細胞治療とはどのようなものなのでしょうか。 幹細胞治療とは再生医療の一種 再生医療という言葉は聞いたことがあるでしょうか。幹細胞治療とは再生医療の1つの方法です。 人間は約60兆個の細胞で構成されていますが、その細胞の中に幹細胞というものがあります。幹細胞とは、細胞分裂の元になるもので、いわば細胞の母体です。再生医療とはこの幹細胞を身体に注入することで、身体の欠落している部分を再生させたり、減少して来ている部分を補ったりする、最先端の治療法です。既存の医薬品では治療が困難な病気やケガ、あるいは治療法が確立されていない病気に対して、効果をもたらすものとして注目されています。 近年、日本人を始め人間の平均寿命は大きく伸長しましたが、同時に細胞の老化が元となっている慢性的な病気も増えており、このような病気を完全に治す治療法はまだ見つかっていません。しかし再生医療であれば、そのような今まで医師が治療をあきらめていた病気の場合でも、治療を施すことができるのです。 ただし再生医療や幹細胞治療はどのような病院、どのような医師でも行うことができるものではありません。再生医療は使い方を間違えるととんでもない悲劇を巻き起こす可能性があります。したがって、再生医療や幹細胞治療を行う場合には、その実施機関や実施方法について、法律に基づく厳しいチェックがなされます。ですから再生医療や幹細胞治療を受ける場合には、治療のための治療計画を厚生労働省に提出し、認可されている医療機関を選ぶことが非常に重要です。また再生医療や幹細胞治療を行う医師にも高い専門知識と十分な経験が必要です。この点においても、治療を受ける場合には事前の確認が必要でしょう。 幹細胞治療とは注射で幹細胞を注入する方法 約60兆個の細胞からできあがっている人間の身体ですが、しかしその最初はたった1個の受精卵です。この受精卵が細胞分裂を繰り返し、身体のあらゆる部分の形も機能も異なった多様な細胞に成長します。皮膚、脳、心臓、手足は全く違う臓器であり身体の一部ですが、元は1個の受精卵だと思うと非常に不思議でしょう。このような細胞が多様な組織や臓器に変わっていくことを「分化」と言います。 しかし細胞には寿命があります。細胞の寿命が来ると、その細胞は分化することも、増殖することもできなくなり、やがて死んでしまいます。たとえば、皮膚から垢が出ますが、これは皮膚の細胞が死んで、身体からはがれ落ちていくことです。しかしそれでも皮膚が一定の状態を保てているのは、古い皮膚が死んでも、また新しい皮膚の細胞が補充できているからです。このような分化して完全に身体の臓器や、皮膚、や血液などに分化し終わった細胞を「体細胞」、これから多様な分化を行う細胞を「幹細胞」と言います。 幹細胞には「体性幹細胞」と、受精卵から培養して作られる「ES細胞」、人工的に作成「iPS細胞」があります。 この3つの中で現在最も再生医療に使われているものが「体性幹細胞」です。体性幹細胞は人間の身体の中にある細胞が元になっているので、使用しても身体に副作用を起こりにくく、最も治療に応用しやすいものです。さらに体性幹細胞にもいくつか種類があります。その代表的なものは「間葉系幹細胞」です。そして間葉系幹細胞の中でも、最も治療に多く用いられているのものが脂肪から抽出されたものです。これを脂肪性幹細胞とも言います。 脂肪性幹細胞は、ES細胞やiPS細胞などの幹細胞に比べ発がんのリスクが非常に低く、また身体の中から取り出すことも簡単で、患者に負担をかけないため、現在どんどん医療の最前線で使われています。 具体的に脂肪幹細胞を使った幹細胞治療はどのようなものかと言うと、聞いてしまえば意外に簡単です。それは身体の脂肪を採取し、その中の幹細胞を増やして、また身体の中に戻してやり、欠落した組織や減ってしまった細胞をそこから増やして、再生させる方法です。 このように治療行為としては非常にシンプルなので、幹細胞治療は入院の必要さえありません。基本的には日帰り治療で可能な方法です。 幹細胞治療の効果は?どのような種類がある? では幹細胞治療はどのような悩みに効果があるのでしょうか。 美容治療として 1つは美容のための治療に活用されているということです。たとえば顔のシワは顔の皮膚の奥深くにある真皮層が加齢などのために減少し、その減ってしまった真皮層の部分が、皮膚表面で凹んでしまうことによって発生します。しかし幹細胞治療は、その真皮層になるべき幹細胞を注入するので、真皮細胞が再生し、その結果シワが消えてしまうというものです。 シワを改善させる美容医療には、ボトックスやヒアルロン酸などと言った、薬剤や身体の成分そのものを皮膚に注入して行う方法が今までは一般的でしたが、しかしそれらは薬剤が代謝されてしまうことで、効果が生まれている期間に上限がありました。しかし幹細胞治療であれば、そもそもの細胞の増える母体を注入してあげることなので、期間的な上限はありません。原則として、幹細胞治療を行えば、不足している、あるいは欠落している細胞が増殖していきますから、いつまで若々しい肌でいられるのです。 このように幹細胞治療は美容の世界において画期的なシワ、たるみなどの防止、改善効果をもたらすものなのです。 またボトックスにしてもコラーゲン注入にしても、何度も繰り返さなければならないため、トータルとして治療費は非常に高くなってしまいます。しかし幹細胞治療は原則として1回で済むので、トータルでの治療費も非常に安く済むのです。その意味で幹細胞治療による細胞治療による美容医療は極めてコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。 関節炎などの改善 主に加齢によって生じる膝などの関節炎は非常につらいものですが、これらの関節炎は関節の軟骨がすり減ったり、関節の接続をスムーズにするコラーゲンなどの成分が減少することによって起こるものなので、抜本的な治療法がない悩みでした。 しかし幹細胞治療によって、軟骨やコラーゲンの元となる幹細胞を注入できるので、関節は若いころのように再生し、嘘のようにその悩みを解消してくれるのです。 関節炎の幹細胞治療には2つの方法があります。1つは関節鏡を用いる方法で、これは関節にカメラを差し込み、患部を見ながら幹細胞を注入するものです。もう1つは注射を用いる方法で、患部に幹細胞の含まれる薬剤を注入するものです。関節鏡を用いる方法は患部に確実に幹細胞を送り届けられるので確実ですが、身体に小さな穴を開けるので、患者には多少の負担がかかり、場合によっては数日の入院が必要になります。しかし注射であれば、治療後、患者はすぐに身体を動かすことができるので、日帰りで治療を受けることが可能です。 肝炎の治療 肝炎は肝臓の一部の細胞が壊死、あるいは機能不全になっている状態です。この肝炎にも幹細胞治療を行うと、壊死している肝臓に代替する肝臓を再生させることができるので、飛躍的な改善が期待できます。ただし、肝臓の場合はカメラを挿入することも、注射で幹細胞を注入することも難しいため、方法としては点滴で幹細胞を送り込む方法になります。点滴で輸入された幹細胞は血液に乗って肝臓に到達し、壊死した肝臓や機能していない肝臓の細胞を修復し再生させます。 糖尿病の治療 糖尿病は、血液中の血糖(ブドウ糖)が多くなる病気です。これは、すい臓が何かしらの原因で本来持っている血糖値を一定範囲におさめる働きができなくなる病気です。また、糖尿病は一度発症したら完治しない病気と言われています。しかし、幹細胞治療をすることにより、すい臓が本来持つ機能を取り戻すように幹細胞が働きかけ、正常に血糖値をコントロールするようになる可能性があります。 脳の疾患の治療 今まで脳梗塞などによって機能不全になってしまった脳には効果的な治療の方法がありませんでした。しかし幹細胞治療によって、幹細胞を脳に送り込んでやれば、機能不全になっている脳細胞を再生させることができるため、脳の損傷によって起こっていたさまざまな障害を改善させることができるようになってきました。 自己免疫疾患の治療 自己免疫疾患とは、自分の細胞が暴走し身体に害を働くようになった病気で、これもまた抜本的な治療法がないものでした。たとえば膠原病や、慢性関節リウマチ、潰瘍性大腸炎、アトピー性皮膚炎、慢性甲状腺炎などがそれに当たります。できることはせいぜいステロイドなど身体に大きな副作用のある薬剤を注入して、病気の発症を抑えたり、症状を緩和させることでした。 しかし幹細胞治療によって注入される幹細胞には、身体の免疫を調節したり、過度な反応を抑制する作用があるので、このような治療方法が見つからない自己免疫疾患に対しても極めて高い治療効果が得られるようになりました。 幹細胞治療の流れは 幹細胞治療の流れは以下のようなものです。 最初に専用の器具によって、腹部など脂肪が豊富にある部位から脂肪を少量、具体的には1/1000g(米粒2つから3つ分程)という単位で採取します。採取時間は数分で、局所麻酔を使うため、痛みはほぼありません。 そして採取した脂肪から幹細胞を分離させ、培養します。 その培養した幹細胞を患部に注入します。また培養した幹細胞は冷凍保存できるので、治療を再度行いたい場合でも、その凍結している幹細胞を利用することができます。 幹細胞治療にはリスクはあるのか? このように画期的で、今まで治療が難しいと思われていた病気に大きな効果をもたらす幹細胞治療ですが、リスクはあるのでしょうか。 幹細胞治療は、自分自身の幹細胞を使用して損傷または弱ってきた組織を修復することで、痛みを無くしたり、失われた人体機能を回復させる治療です。 そのため、拒絶反応が起こりにくくリスクはほとんどありません。 まとめ いかがですか。 幹細胞治療は今まで治療が不可能だと思われていたさまざまな病気を治してくれる画期的な治療方法です。もしも上で挙げたような悩みを持っているようであれば、幹細胞治療を検討してはいかがでしょうか。 当院の紹介はこちら
投稿日:2024.03.29 -
- 再生治療
- 変形性股関節症
スポーツ選手の選手生命に関わる変形性股関節症と再生医療の関わりとは 変形性股関節症はスポーツ選手の選手生命を脅かす可能性があります。しかし、近年は、新たな治療法である「再生医療」によって、スポーツ復帰をするスポーツ選手も増えています。 今回は、スポーツ選手と変形性股関節症の関わりについて紹介します。 変形性股関節症とスポーツ選手の関わり 先日、元スペイン代表のサッカー選手であるアリツ・アドゥリスが現役引退を表明しました。原因は「股関節痛が限界に来たから」というものでした。人工関節置換も勧められていたようですが、日常生活を送るのも困難なほど症状は進行していたようです。 一方で、テニス界においてはアンディ・マリーが右股関節に人工関節を入れた写真を公開し、引退もささやかれました。しかしその後完全復帰へ向けてリハビリを行いながら練習を重ね、ツアー優勝を果たし多くの人を勇気づけました。 変形性股関節症になるとスポーツ選手としての活躍は難しい? 変形性股関節症を患ってしまうと、痛みはもちろんのこと、関節可動域の制限により動かしづらいなどスポーツにおけるパフォーマンスにも影響を与える場合もあります。 そのため、治療をしないままスポーツを続けるというのは難しいでしょう。 変形性股関節症になってしまったらどんな治療をするの? 変形性股関節症の原因には臼蓋形成不全と呼ばれる股関節の骨形成異常があり、より早期の段階で治療を開始することが望ましいとされています。 臼蓋平成不全では、骨盤を前傾し、おしりを突き出したような特徴的な姿勢が見られます。そのため運動療法だけでなく、日常における正しい姿勢を指導、矯正することによっても骨盤の位置を正常に近づけ負担を軽減させます。 早期の段階では保存療法を行い、リハビリや適度な運動を行いながら股関節に負担をかけないような治療、指導が行われますが、症状が悪化、進行してしまうと外科手術となります。 リハビリをおこなう期間も含めると、変形性股関節症のスポーツ選手の早期復帰は難しいと言えます。 変形性股関節症に新たな治療法「再生医療」が期待されている! 近年、再生療法により軟骨や骨の修復に成功し、早期復帰したスポーツ選手の話を耳にすることが多くなってきました。スポーツ選手の股関節障害は、高齢者の加齢に伴った障害と異なり、外部からの大きな刺激により関節内まで障害が及んでしまっている場合が多いです。 そうなってしまうと、通常の運動療法のみでの改善には限界があり、人工関節を入れる必要がある場合も多くなってしまいます。その外科的手術に代わる治療法として「再生医療」が話題です。 自身の細胞を用いた再生医療は、副作用が少なく、また、治療期間も短く済むなどのメリットがあります。 まとめ・スポーツ選手が変形性股関節症になってしまったら 変形性股関節症を患ったスポーツ選手も、基本的には一般の患者と治療法に差はありません。しかし、スポーツ選手生命を脅かす病気であるため、より早い治療開始が望まれます。 近年では再生医療によって、スポーツ選手のケガからの早い復帰も報告されています。変形性股関節症においても、再生医療の治療効果が期待できます。 早い回復、身体に負担の少ない医療を希望するのであれば、再生医療を検討してみてはいかがでしょうか。 再生医療は、一般的な治療院で受診することはできません。当院は厚生労働省の認可を受けた再生医療専門クリニックです。治療に関するご質問などお気軽にお問い合わせください。 https://youtu.be/BIzpa2SVAt4?si=mojrXYmOUivgsLiY ▶こちらの動画では変形性股関節症について詳しく解説しております。ぜひご覧ください。 監修:リペアセルクリニック大阪院
投稿日:2024.08.30 -
- 変形性股関節症
- 股関節
変形性股関節症で股関節に負担を掛けず生活の質も落とさないリハビリとは 変形性股関節症を発症した場合、股関節に負担をかけないことが重要ですが、リハビリテーションではどのようなことを行えばよいのか。また、変形性股関節症を発症後も生活の質を落とさないためのリハビリテーションとはどんなものか。そのリハビリでどのような効果が期待できるのか。 今回は、変形性股関節症におけるリハビリテーションについて紹介していきましょう。 変形性股関節症では、どのようなリハビリテーションを行うのか 変形性股関節症では痛みのほかに可動域制限が見られ、歩くのが困難になったことによる日常生活の※QOLの低下を訴える人もいます。そのため、変形性股関節症におけるリハビリテーションでは、股関節に負担をかけないような生活指導や、状態に応じた適度な運動療法の指導が行われます。 運動療法を行うことで股関節が安定し、痛みや可動域の制限が改善します。また、運動によって体重減少ができれば股関節に与よえる負担も軽減させることができます。 このようなことから、変形性股関節症では、生活の質を落とさないためにリハビリテーションが積極的に行われています。 ※QOL(Quality of Life)とは 人生の質や、生活の質を表す標語・指標。単に病気の治療を行うのではなく、その先にあるもの生活自体の質を高めたり、前向きな気持ちで暮らすことの大切さを表しています。 1.股関節に負担を掛けない生活上の指導 生活を行っていく上での指導としては、股関節に負担をかけないような日常生活を送ることができるように指導されます。 例えば、高い所にあるものを取るときに、無理に背伸びや手を伸ばすような姿勢を避けることや、靴を履く際にはかがまないで靴ベラを使う、歩く際には負担の軽減と転倒防止のために杖を使うといったことなどがあります。 2.運動療法や筋力トレーニング 運動療法や、筋力トレーニングについては、痛みのない状態で行うことが理想です。そのためには現在、変形性股関節症のどの段階(ステージ)の病期にあたっているかの診断が重要です。 問診やレントゲン検査、必要であれば検査などを行って関節の状況、可動域検査など複数の検査を行い、総合的に病期や状態を判断、把握し、今後の治療方針を定めてリハビリテーションの内容を決めていきます。 運動療法・リハビリとしては、両足を開いたり閉じたりして、股関節の可動域を改善し、動きをスムーズにさせるといった指導が行われます。また、プールでのウォーキングは、水の浮力で体重の負担が減るため、股関節への負担が少なくなる特徴があり、変形性股関節症のリハビリテーションに最適です。 ただ、気を付けるべきは運動療法や筋力トレーニングは、やりすぎると逆効果になるため、定期的に受診し、股関節の状態を確認しながら無理のない範囲で継続して行うようにしましょう。 まとめ・変形性股関節症で股関節に負担を掛けず生活の質も落とさないリハビリとは 変形性股関節症のリハビリテーションは、股関節に負担をかけないことが重要です。そのため、変形性股関節症では、どのようなリハビリテーションを行うべきでしょうか。例えば、ジムに通って器具を使った過度な筋力トレーニングを行うことは逆効果になることがあります。 リハビリは、痛みの状況や股関節の状態に応じて最適な方法で行うべきで、症状に合わせて定期的に病院等、医療機関を受診し、変形性股関節症の状態を診断してもらいながら指導の上、行うようにしましょう。 以上、変形性股関節症で股関節に負担を掛けず、生活の質を落とさないリハビリテーションに関して記しました。 参考にしていただければ幸いです。 https://youtu.be/Dlp-ggXtQp0?si=14shXsGuAIyykxxS ▶こちらの動画では、変形性股関節症について詳しく解説しております。ぜひご覧ください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
投稿日:2024.11.19 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症では股関節にかかる負担を軽減できるセルフケアが大切です 変形性股関節症の治療には、骨切り術や人工関節置換術のほか、温熱療法や保存療法と言った、患者さん自身が自宅や職場など病院の外で取り組む治療もあります。 今回は、変形性関節症におけるセルフケアについて紹介します。 変形性股関節症におけるセルフケアの重要性 変形性股関節症における患者自身が行うことのできるセルフケアは多岐に渡ります。変形性股関節症は、その病期や状態に応じて保存療法のみで経過観察を行う場合もあります。また、手術療法と保存療法どちらも行う場合もあります。 最近は、最先端の再生医療、患者自身の細胞を用いて軟骨組織の修正を促す治療を受ける方もいるでしょう。このように、変形性股関節症は患者に応じて治療法が異なります。 しかし、変形股関節症では股関節にかかる負担を軽減させることが重要です。 そのため、どの治療法であったとしても体重の減量や靴選びといった日常生活指導のほか、運動による筋力保持や股関節周囲の筋肉のこわばりを減らすストレッチのようなセルフケアを行う必要があります。 股関節の負担を軽減するために 温熱療法 体を温めることで血行を促進させ、筋肉をほぐして痛みを和らげます。関節可動域の拡大や維持のために、温熱療法のあとに運動療法を行うと、より効果的であると言われています。 温熱療法は、ぬるめのお風呂にゆっくりと浸かる、火傷をしない程度に温めたタオルを乗せて血行を促進させるという方法があります。しかし、炎症を起こしている場合、温熱療法は逆効果になり痛みが増してしまう場合もあるので、注意が必要です。 運動療法 運動療法では股関節の緊張をほぐすストレッチや股関節のサポートをする目的で筋力トレーニングや適度な有酸素運動を行います。ストレッチにより筋肉の緊張がほぐれ、股関節の位置が調節されて股関節を楽に動かすことができるようになってから筋力トレーニングを行うようにしましょう。 筋力トレーニングにより、股関節周辺の大きな筋肉が、股関節を正しい位置でサポートします。ただし、筋力トレーニングはやりすぎてしまうと股関節に負担をかけてしまう為、痛みを感じない程度で継続して行うようにしましょう。 まとめ・変形性股関節症では股関節にかかる負担を軽減できるセルフケアが大切です 変形性股関節症におけるセルフケアは、どのようなケアをすればいいのかについて紹介しました。正しいセルフケアをおこなうことで、関節可動域の維持や筋力アップにより痛みの緩和や変形性股関節症の進行を遅らせる効果が期待できると言われています。 ストレッチで筋肉を十分にほぐしてから筋力トレーニングを行うようにしましょう。筋力トレーニングや適度な有酸素運動によって骨盤や股関節のサポートが期待できます。 また、股関節に過度の負担をかけないことが重要であるため、定期的に受診して状態を確認しながら、やりすぎに注意して継続して行うようにしましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
投稿日:2024.11.19 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症と骨盤傾斜に関係はあるのか 変形性股関節症は、股関節における軟骨のすり減りや骨の異常により痛みを伴う病気です。では変形性股関節症と骨盤傾斜に関係性はあるのでしょうか。ここでは変形性股関節症と骨盤傾斜は関係があるのかどうか、また、その影響について紹介していきます。 変形性股関節症と骨盤傾斜の関係とは? 患者が痛みを訴えて受診する変形性股関節症では、股関節の軟骨のすり減りや骨の異常を確認することができます。さらにレントゲン写真を観察すると、骨盤傾斜と呼ばれる骨盤の傾きが見られる場合があります。 そして、この骨盤傾斜が股関節に負担を与え、変形性股関節症における骨の形成に影響を与える可能性があることもわかっています。股関節は骨盤側の骨である寛骨臼と太もも側である大腿骨によって構成されており、この部分の形成異常も変形性股関節症の原因となります。 寛骨臼の形成異常による変形性股関節症は、骨盤前傾が強いことが報告されており、大腿骨や寛骨臼の骨の異常である骨棘形成が強いほど、骨盤前傾もより多く見られます。 一方で高齢者の変形性股関節症では、骨盤後傾が強く見られます。寛骨臼の大腿骨を受ける部分のことを臼蓋骨と呼び、臼蓋と大腿骨の接続部がうまく形成されていない臼蓋形成不全が日本では多く見られます。 骨盤傾斜角の違いにより、骨盤の状態が大きな円形状に見えるものから細長く見えるものまで、さまざまであることもわかっています。そして、傾斜角の小さいものでは、傾斜角が大きいものと比べて骨の形成不全や変形を伴わない変形性股関節症を発症しています。 骨盤傾斜角が小さいと、前方の臼蓋形成不全を引き起こし、変形性股関節症の進行を促進させてしまいます。 逆に、骨盤傾斜角が大きくても、臼蓋骨の後方に負荷がかかりやすくはなるものの、寛骨臼は元々後方が大きい骨であるため後方臼蓋骨の形成不全にはならないと考えられています。 レントゲンを撮った際に、変形性股関節症の原因がわからない時は骨盤傾斜が小さいことによる前方臼蓋形成不全の可能性があるのです。しかし股関節に影響を与える要因は骨盤の前傾だけではなく、坐骨や恥骨といった骨のひねりにもあると考えられています。 このように、変形性股関節症の病態において骨盤傾斜も関係すると考えられてはいるものの、それ以外にも変形性股関節症を引き起こす要因は股関節のこわばりや脊椎の変形などにもあるとされています。 そして、変形性股関節症の要因がどこにあるのかを早期に判断することで治療方針も異なってくるため、痛みを感じたらできるだけ早期に受診するようにしましょう。 まとめ・変形性股関節症と骨盤傾斜に関係はあるのか 変形性股関節症と骨盤傾斜の関係についてご紹介しました。変形性股関節症における骨盤傾斜は、その傾斜角の違いにより変形性股関節症を引き起こしている原因をはっきりさせることができる場合があります。 特に骨盤前傾のタイプでは、より痛みが強く、骨の形成不全も起きている可能性も高いので、早期に確認、診断することが治療開始や方針を決定するために重要です。痛みを我慢することなく、早めに医療機関を受診するようにしてくださいね。 以上、変形性股関節症と骨盤傾斜に関係はあるのかと題して説明させて頂きました。 監修:リペアセルクリニック大阪院
投稿日:2024.11.19 -
- 変形性股関節症
変形性股関節症の早期受診の重要性と、その診断に必要な検査を解説します 変形性股関節症の診断は、今後の治療の方向性を決めるためにも、その検査が重要なものとなっています。 変形性股関節症の治療について、軟骨のすり減りや骨の変形が進んでいない早い段階で治療を始めることは、自身の股関節を温存できる期間も長くなるということになります。股関節に痛みや違和感がある場合は、様子を見たり、放置することなく、早いタイミングで医療機関にて診察をされることをお勧めいたします。 今回は、その変形性関節症を診断する上で必要となる検査の重要性や、その種類について紹介していきます。 変形性股関節症の診断に重要な検査について 股関節は、体重を支え、人体で最も大きな関節でもあり、頻繁に使われる関節でもあることから日常的に負担がかかりやすい部位です。この股関節に現れる変形性股関節症は、加齢が原因の場合が多く、股関節を酷使し続けた結果、軟骨がすり減りや、痛み、違和感を生じる疾患です。 しかし、早期の段階で治療を始めることにより、負担を軽減させる指導を受けることができ、手術を避けて、身体に負担の少ない保存療法での治療を行うことも可能です。ただし、適切な治療をおこなうためには、変形性股関節症の現在の症状を明らかにする検査をきちんと受けなければなりません。 変形性股関節症の検査の種類 変形性股関節症の診断では、問診や診察で股関節の可動域のチェックをしたのち、単純X線検査(レントゲン検査)で診断します。必要に応じてCTやMRIといった検査を行うこともあります。 検査には以下のような種類があり、医師の判断で行われることになります。 可動域制限 可動域とは関節の動く範囲のことで、関節可動域制限とはこの範囲が狭くなった状態と定義されています。可動域制限は関節周辺の皮膚や骨格筋のような軟部組織に原因がある場合と、変形性股関節症のような骨や軟骨と言った関節を構成する部位に問題がある場合があります。 変形性股関節症における単純X線検査(レントゲン検査) 変形性股関節症は、多くが骨盤側の骨である寛骨臼と太もも側の骨である大腿骨の形態異常によるものです。そのため、変形性股関節症の状態を知るには正常な股関節との比較が必要です。 変形性股関節症では、骨棘と呼ばれる異常な骨組織や、骨嚢胞と呼ばれる骨の空洞、そして関節のすり減りが見られます。これらの有無をレントゲン検査で確認し、診断を行い、さらにそのすり減り具合などの状態によって、変形性股関節症の病期を判断します。 変形性股関節症では、一般的に病期が進行するにつれて可動域も減少し、痛みも激しくなりますが、治療開始が早いほど、痛みの改善も早く見られる傾向にあります。つまり、レントゲン検査による変形性股関節症の診断と病期の判断の早さが、今後の治療において重要なのです。 変形性股関節症におけるCT検査 CT検査を行うことで、より立体的に股関節の状態を把握することが可能です。そのため、手術前の計画や術後の確認などを行う場合に用いられることがあります。しかし、放射線を用いる検査でもあるため、対象となる患者は限られることがあります。 変形性股関節症におけるMRI検査 レントゲン検査で観察することができなかった骨の内部の状態を詳細に確認することができるため、レントゲン検査と合わせて、MRI検査が行われることがあります。 まとめ・変形性股関節症の早期受診の重要性と、その診断に必要な検査を解説します 以上、変形性股関節症における検査の重要性と、検査の方法について紹介しました。 変形性股関節症の検査では問診や可動域のチェックの他、レントゲン検査、CT検査やMRI検査も必要に応じて行われることがあります。治療開始の早さがその後の治療方針も決定する変形性股関節症においては、レントゲン検査での診断の確定や病期の診断をなるべく早く行うことが重要です。 痛みを我慢せず、早めに医療機関を受診することが大切です。 https://youtu.be/BIzpa2SVAt4?si=NQyuiDi9GX9ootgc ▶こちらの動画では、変形性股関節症について詳しく解説しております。ぜひご覧ください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
投稿日:2024.11.19 -
- 再生治療
- 変形性股関節症
- 股関節
変形性股関節症は完治するの? 変形性股関節症は完治する病気なのでしょうか?高齢化社会に伴い加齢が発症の一因ともなる変形股関節症の方が増えてきています。痛みを感じない軽度の方から、日常生活を送るのが困難な方までその症状や状態も多岐に渡ります。 ここでは変形性股関節症の状態と完治について紹介していきます。 変形性股関節症は完治するのか 変形性股関節症とは、加齢や骨の異常により軟骨のすり減りや骨の変形が起きてしまう病気のことです。一度すり減った軟骨や骨の変形は二度と元には戻らないため、変形性股関節症が完治するということはありません。 変形性股関節症はどんな治療をするの? 比較的早期の段階では、ヒアルロン酸の注射や人工的に骨を削って形を整える骨切り術と呼ばれる手術が行われます。さらに症状が進み悪化している場合には人工関節置換術が行われ、股関節を人工関節と置き換えます。 それぞれの状態に応じて治療を行い、症状の緩和や進行の抑制をすることはできても、関節自体を元の状態に戻す治療法は現段階ではないのが実情です。 人工関節置換術とは? 変形性股関節症で損傷が進んでしまった股関節を人工関節と置き換えることで、完治に近い状態に持っていくことができます。人工関節置換術では手術後ほぼ完全に痛みがなくなり、手術翌日からリハビリを始め、約2週間で退院して不自由なく歩くことができます。 しかし、人工関節にはデメリットもあります。術後経過が一見良好でも、人工関節が外れてしまう脱臼が起きることがあり、これが続くようであれば再手術となります。 また、人工関節を入れた部分は細菌感染が起きやすい環境になっており、炎症がひどくなると人工関節自体を取りはずさなければならない場合もあります。さらには、人工関節も時間が経つにつれて劣化してしまうため定期的に受診しながら状態の確認も行う必要があります。 このように万能と思われる人工関節にもデメリットはあります。 完治しない変形性股関節症…注目を集める治療法があった! 近年、注目を浴びている新しい治療法に再生医療があります。再生医療は、自身の細胞を用いて軟骨の修復や再生を促進したり、病気の進行を抑制することが可能と言われており、他の治療を行っても効果が感じられなかったり、症状が悪化してしまった場合の選択肢として検討する人もいます。 副作用が少なく済むなど、患者さんへの負担も小さく、治療期間も短くて済むなどのメリットもあります。 まとめ/変形性股関節症は完治するのか 変形性股関節症は、現状では完治することのない病気です。痛みが大きく和らぐ人工関節手術を行ったとしても、定期的に受診して状態を確認せねばならず、完治とは言えません。 変形性股関節症における治療は進行を抑制することしかできず、術後もできるだけ負担をかけないようにするなど、上手につきあっていく必要があるのです。 完治しない病気であるからこそ、痛みを我慢したりせず、軟骨や関節のすり減りや悪化が進む前に早めに医療機関を受診し、治療法や日常生活上の注意などの指導を受けるようにしましょう。 また、近年注目を集めている再生医療についても検討してみてはいかがでしょうか。 https://youtu.be/XPFLM1wiQmA?si=fJRjdiMIT09j9bJJ ▶こちらの動画もぜひご覧ください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
投稿日:2024.11.19 -
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変形性股関節症のリハビリ!踏み台昇降は運動療法としておすすめなのか 変形性股関節症では、股関節の痛みの緩和や症状の進行を抑えるための保存療法として適切な運動療法が必要です。 これは通常のウォーキングや、筋肉をほぐすストレッチと平坦な道や水中ウォーキング、自転車や低負荷のエアロバイク、エアロビクスといった適宜な筋力トレーニングなどの運動を行います。 では、変形性股関節症において踏み台昇降は、運動療法としておすすめなのでしょうか。 変形性股関節症における運動療法としての踏み台昇降 変形性股関節症は、軟骨がすり減り骨が変形して痛みや違和感を伴い、時には日常生活にも支障をきたす病気です。この痛みの緩和と軟骨のすり減りの進行防止が、変形性股関節症における治療の目標です。 ストレッチを行い股関節周囲の筋肉をリラックスさせ、股関節の柔軟性を高めることで股関節の位置が調整され、より楽に動かすことができます。 一方で適度な運動や筋力トレーニングは股関節周囲の筋肉を鍛えて骨盤と大腿骨のサポートをすることにより股関節への負担を軽減することが目的となっています。ストレッチを行い、筋肉がほぐれて楽に動かすことができるようになってきたら、筋力トレーニングを開始します。 膝などに痛みがない場合はスクワットが推奨されていますが、既に痛みがある場合は悪化を防ぐため、より負担の軽い水中ウォーキングから始めると良いでしょう。 階段や踏み台昇降は、骨盤周辺の大きな複数の筋肉を同時に鍛えることができる運動で、適切な昇降運動は効果的に股関節を強化します。そのため、変形性股関節症の運動療法として踏み台昇降運動をおこなうのは良いのですが、高すぎる踏み台は股関節に過度の負荷をかけてしまう場合もあり注意が必要です。 効果的な反面、大きく股関節を使うため誤った方法で続けるとその分負荷も大きくなってしまうからです。有酸素運動については、週3回以上が望ましいとされていますが、筋力トレーニングと有酸素運動を行う際は過度な負担がかからないように気をつけましょう。 効果的だからと、やりすぎてしまうことにより、股関節に炎症が起き、変形性股関節症の進行を早めてしまう場合があるからです。 まとめ・変形性股関節症のリハビリ!踏み台昇降は運動療法としておすすめなのか 変形性股関節症においてストレッチや適度な運動は痛みの緩和や進行の抑制に効果的です。踏み台昇降運動は踏み台の高さや足を下ろす順番を守るなど正しく行うことによって効果的に股関節を強化するため推奨される運動ですが、反面負担も大きく、注意が必要です。 股関節の状態に応じて、無理のない範囲で筋力トレーニングや運動を継続して行うことが症状の改善に繋がります。自分で運動や筋力トレーニングを継続して行うことが難しい場合などに新しい治療の選択肢として股関節の再生医療が挙げられます。 自身の細胞で軟骨を修復するため手術のような大きな負担もありません。医師と相談して検討してみるのも良いでしょう。 https://youtu.be/Dlp-ggXtQp0?si=0OUo08PvNShKeiJc ▶こちらの動画では変形性股関節症の再生医療について詳しく解説しております。ぜひご覧ください。 監修:リペアセルクリニック大阪院
投稿日:2024.11.19 -
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変形性股関節症における骨切り術とはどんな治療法なのか 変形性股関節症において「骨切り術」という治療法がありますが、どのような治療法なのでしょうか?変形性股関節症であれば誰でも骨切り術を行うのでしょうか?ここでは変形性股関節症における骨切り術について紹介していきます。 変形性股関節症における骨切り術 変形性股関節症とは軟骨のすり減りにより、骨盤と大腿骨の隙間が狭くなることで痛みや動かしづらさを感じ、日常生活に支障をきたすこともある病気です。変形性股関節症では、まずは保存療法を行い関節機能の悪化を防ぎます。 しかし、保存療法を行っても症状の改善が見られない、さらに痛みが増して日常生活にも支障をきたすという場合は、骨切り術などの手術を検討することがあります。 骨切り術とは? 骨切り術は変形性股関節症における手術療法の1つで自分自身の股関節を温存できるものです。人工関節を入れる手術療法に対し、骨切り術では比較的若く、関節がそれほど痛んでいない早期の段階に行われます。 骨切り術は股関節を形成する骨を手術によって切り取ったり、ずらすことにより軟骨の残っている部位で体重を受けるよう股関節の調整を行います。これにより負担が分散され、軟骨がすり減りにくくなります。 股関節は骨盤と大腿骨の2種の骨の組み合わせで成り立っているため、骨切り術も骨盤側を削る場合と大腿骨側を削る場合、その両方を削る場合があります。 骨盤側を削る手術を寛骨臼回転骨切り術と呼び、大腿骨を調整するものを大腿骨骨切り術と呼びます。 変形性股関節症における骨切り術のメリットとデメリット 変形性股関節症における骨切り術における最大のメリットは、自身の股関節を温存できる点です。大きな力が加わらなければ、日常生活や運動にも特に制限はありません。 一方で、骨切りした部分が治るまでは負担をかけることができないため、関節をすぐに動かすことができず、入院やリハビリ期間が長くなってしまうこともあります。 また、再度関節の軟骨がすり減って痛みが出るようになり再手術となる可能性もあります。そして、そのような場合には、人工関節手術を行うことも視野に入れる必要が出てきます。 骨切り術を行っても、軟骨のすり減りが元に戻るわけではないため、痛みを我慢したり、無理な運動をしてしまうと変形性股関節症はさらに悪化してしまいます。 変形性股関節症は定期的に受診し、状態の確認をしながら上手に付き合っていくことが重要です。 まとめ・変形性股関節症における骨切り術 変形性股関節症における骨切り術について紹介しました。 骨切り術は変形性股関節症の比較的早期の段階で、年齢も若い方が対象となる手術療法です。しかし人工関節手術と比べ、リハビリに時間がかかり社会復帰に時間を要するため、その人のライフスタイルに応じてどちらの手術を行うか検討する必要があります。 現在では自身の細胞で軟骨損傷を修復する再生療法という治療も選択可能になっています。どうしても手術を避けたい、今までの治療で効果を感じることができなかったという場合には、この再生医療を検討してみるのも良いでしょう。 https://youtu.be/Dlp-ggXtQp0?si=0OUo08PvNShKeiJc ▶こちらの動画では変形性股関節症の再生医療について詳しく解説しております。ぜひご覧ください。 監修:リペアセルクリニック大阪院
投稿日:2024.11.19 -
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変形性股関節症におけるステージ(前期、初期、進行期、末期)分類について 変形性股関節症では、レントゲン写真を撮って股関節の状態を確認し、関節の骨と骨の隙間の広さや、軟骨のすり減り状態からステージの分類を行います。この状態確認を行うことにより、股関節の骨の接触具合や変形の有無、軟骨の消失程度を判断し、ステージの分類に応じた治療を開始していくこととなります。 ステージの分類において、変形性股関節症の状態が早期の場合には保存療法で済むこともありますが、進行してしまうと手術が必要になる場合もあります。今回は、変形性股関節症におけるステージ分類についてご紹介します。 変形性股関節症、4つのステージの分類 変形性股関節症におけるステージの分類は、股関節の隙間である関節列隙の状態に応じて「前期」、「初期」、「進行期」、「末期」の4期に分類されます。 前期、股関節症 股関節とは、骨盤の臼蓋と呼ばれる部分と大腿骨の骨頭と呼ばれる部分の組み合わせのことを指しています。前期股関節症では、この組み合わせ部分には異常が見られるものの、隙間の広さは正常で軟骨のすり減りは見られません。 初期、股関節症 初期の段階になると、隙間がやや狭くなった状態です。この段階では痛みは少ない場合が多く、中には違和感を覚える方や筋肉のこわばりを訴える方もいます。 進行期、股関節症 隙間がさらに狭くなり、関節のすり減りも進行してきた状態です。歩行時に痛みを感じ、しゃがみ込みができないなど日常生活に支障をきたす場合もあります。 末期、股関節症 隙間が消失し、骨の変形も進んでしまった状態です。この段階になると組み合わさった骨同士が直接接触して激しい痛みが出てきてしまい、人工関節をいれるような体にも負担のかかる大きな手術をせざるを得なくなってしまいます。 まとめ・変形性股関節症におけるステージ(前期、初期、進行期、末期)分類について 変形性股関節症で症状別にステージ別の分類(4分類)を紹介しました。 軟骨のすり減りや骨の変形が進んでしまうと、手術を避けられなくなってしまう場合もあり、なるべく早い段階での治療開始が望まれます。 現在では手術以外にも患者さんの負担を抑えることができ、副作用も少ない再生医療も注目を集めています。とても多くのメリットがある治療法として注目を集めているので、治療の選択肢の1つとしてみてはいかがでしょうか。 https://youtu.be/Dlp-ggXtQp0?si=0OUo08PvNShKeiJc また、変形性関節症のステージ分類を確定し治療を始めるためにも、痛みを我慢せず、早期に医療機関を受診し、適切な治療を受けるようにしましょう。以上、変形性股関節症におけるステージの分類について記させていただきました。 監修:リペアセルクリニック大阪院
投稿日:2024.11.19 -
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つらい変形性股関節症を手術以外で治すためにできること 「股関節が痛くて座ったり立ち上がったりするのがつらい」「階段の昇り降りがつらい」「靴や靴下を履くのも大変」と日常生活に支障が出る変形性股関節症を何とかしたいという人もいるでしょう。そして、手術は肉体的、精神的負担が大きいからできるだけ避けたいという人も多いのではないでしょうか。 そこで、ここでは変形性股関節症を手術しないで治す方法を紹介します。また、手術が検討されるケースについても紹介します。 変形性股関節症を手術しないで治す方法 変形性股関節症は骨盤と大腿骨(足の骨)との間の軟骨の擦り減りが原因であり、擦り減った軟骨を元通りにして治す方法はありません。そういう意味では手術しないで治す方法はありませんが、痛みを和らげたり、進行を遅らせたりするのは保存療法によって可能です。 温熱療法 股関節を温めると血行が良くなって筋肉がほぐれるため、痛みの緩和が期待できます。しかし、急激に強い痛みが出ている時は炎症を起こしている可能性が高いので、その場合は温熱療法を控えるべきです。 運動療法 筋肉トレーニングやストレッチなど運動をおこなうことで、関節の位置の矯正や筋肉の柔軟性の維持などで痛みの緩和を目指します。運転療法は正しい方法でおこなわないと悪化するので、医師のアドバイス通りおこなうことが大切です。 薬物療法 内服薬、外服薬、座薬など抗炎症薬によって、急性の炎症による痛みを緩和させます。薬物療法による痛みの緩和はあくまで一時的で、変形性股関節症が治るものではありません。 生活の改善も大切 変形性股関節症を手術しないで治すためには、保存療法だけでなく股関節にできるだけ負担をかけないように普段の生活を改善することも大切です。 例えば、部屋の家具やレイアウトをできるだけしゃがんだりせずにすむように工夫する、歩くだけでも痛いという場合は、杖で補助する、カートを使用するのもおすすめです。また、靴を見直して弾力性のあるものを選ぶのも良いでしょう。 さらに、肥満の人はそれだけ股関節にかかる負担が大きくなってしまうので、体重管理するのも股関節への負担軽減につながります。 変形性股関節症の手術が検討されるケース 変形性股関節症を手術しないで治すことができれば、それに越したことはありませんが、保存療法によっても改善がみられず、生活に大きな支障が出るという場合は、手術が検討されます。 また、変形性股関節が原因で腰や膝にも悪影響が出てきたという場合、腰や膝が悪化してから変形性股関節の手術をおこなっても、腰や膝は治らないので、そうなる前に手術が検討されるケースもあります。 まとめ・つらい変形性股関節症を手術以外で治すためにできること 変形性股関節症を手術しないで治す方法や手術が検討されるケースについて紹介しました。 変形性股関節症は命に関わるものではないので、半強制的に手術を受けさせられることはありません。また、手術は基本的にいつでも受けることができるので、「最終手段として、いざとなればいつでも受けることができる」という気持ちで、まずは手術しないで治すことを目指してみるとよいでしょう。 また、近年は「再生医療」という先端医療の存在も治療の選択肢として知っておくべきでしょう。スポーツ医療でも用いられることの多い再生医療は、患者さんの負担を抑えるができ、副作用も少なく済む治療法として注目を集めています。再生医療による変形性股関節の治療についてはこちらをご覧ください 変形性股関節症を手術しないで治す方法を探している方は、この再生医療についても検討してみると良いでしょう。当院は再生医療専門クリニックです。再生医療は通常は病院やクリニックで受けることができません。興味がある方はお気軽にお問い合わせください。 https://youtu.be/BIzpa2SVAt4?si=r-1i9I2jVa2PRFJm 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
投稿日:2024.11.19 -
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関節リウマチ治療で効果を期待できる生物学的製剤の治療期間と費用 2003年に日本で認可された生物学的製剤による関節リウマチ治療は、従来の抗リウマチ薬よりも高い効果が期待できる治療方法です。そのため、関節リウマチで悩んでいる人のなかにも生物学的製剤に関心を持っている人も多いと思います。 そこで今回は、生物学的製剤の有効性とデメリットについて治療期間とその費用をご紹介します。 以下のような疑問にもお答えしてまいります。 ・どれくらいの期間続けるの? ・どれくらいの費用がかかるの? ・生物学的製剤をやめたら効果が無くなるの? 生物学的製剤を続ける期間 生物学的製剤を使用したリウマチの治療は高い効果が期待できるものの、どれくらいの期間、継続する必要があるのか知りたい人も多いでしょう。実は、いつまで継続するべきというのは、まだわかっていないというのが現状です。 そして、仮に生物学的製剤を使用していて症状が安定していたとしてもすぐに中止せずに少なくとも1年くらいは継続するべきと言われています。生物学的製剤による治療を受けて短期間で効果があったとしても自己判断で治療を止めるべきではありません。 関節リウマチ治療の生物学的製剤の使用期間は長くなるほど費用がかさむ 生物学的製剤によって関節リウマチ治療をおこなう場合、定期的に使用していくことになります。使用頻度は生物学的製剤の種類によって、2週間に1回、1ヶ月に1回、2カ月に1回などいろいろあります。 そこで、問題となってくるのが生物学的製剤の使用にかかる費用です。生物学的薬剤は従来の抗リウマチ薬より高い効果が期待できるものの、従来の抗リウマチ薬よりも高額です。 生物学的製剤の種類によっても価格は異なりますが、健康保険で3割負担となった場合でも毎月1万5千から3万円くらい必要です。そして、使用する期間が長くなればなるほど、費用の負担が大きくなるということになります。 生物学的製剤を止めると効果が無くなる? 生物学的製剤を使った関節リウマチ治療は、いつまでの期間までおこなうという明確な決まりがないので、基本的には長期間継続していくことを考えて治療を始める必要があります。 しかし、ある程度の期間生物学的製剤を使用して安定した状態が続いた人で使用を止めた人のなかには、1年経っても安定した状態を維持できた人もいるという実例も近年出てきています。 つまり、仮に生物学的製剤を使用し継続するのを止めたからといって絶対に悪化するというわけでもありません。 まとめ・関節リウマチ治療で効果を期待できる生物学的製剤の治療期間と費用 生物学的製剤による関節リウマチ治療の期間について紹介しました。生物学的製剤による治療は一般的に長期間継続することになりますし、費用も高額になるので、計画的に治療を受けるかどうかを判断する必要があります。 生物学的製剤による治療を検討している人は、そういった面も含めて、医師にしっかりと相談して計画を立てていきましょう。また、関節リウマチによる関節破壊の修復については、再生医療による治療も効果が期待できます。治療の選択肢の1つとして検討してみてはいかがでしょうか。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらも併せてご参照ください
投稿日:2024.04.30