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膝の腫れ・痛みが突然起こる原因は?対処法をふまえて紹介

公開日: 2019.04.24
更新日: 2025.02.04

膝が突然腫れて痛む症状は、多くあるものです。ぶつけたり捻ったりしていないのに腫れる場合は、膝の炎症が考えられます。

この記事では、膝が突然腫れて痛む場合の原因や病気、対処法を紹介します。考えられる症状を知って適切に対応や受診を検討しましょう。

この記事を読むとわかること
  • 膝が突然腫れて痛い原因
  • 膝が突然腫れて痛い場合に考えられる病気
  • 膝が突然腫れて痛い場合の対処法

膝が突然腫れて痛い原因

膝が突然腫れて痛い原因

膝が突然腫れて痛み出す原因は、ほとんどが使い過ぎです。姿勢や体重、生活習慣などさまざまな要因が重なって不調を起こします。

膝だけでなく全身のバランスを見直し、生活習慣や癖の改善が必要になるかもしれません。

膝の腫れ・痛みは炎症のサイン

膝の腫れは、主に関節内での炎症によって発生します。スポーツや事故などの明確な原因のない突然の膝の腫れは、慢性的な関節炎の可能性があります。

炎症が起こると炎症物質によって関節内に水分が充満し、膝に水が溜まった状態になるためです。外からみると膝が腫れあがった状態に見えます。

膝が突然腫れた場合、ほとんどのケースで痛みを伴います。軟骨が損傷したり、重度であれば骨が変形し始めている可能性も否定できません。

腫れの成分を見れば病態がわかる

膝が突然腫れて痛む原因は、腫れの成分を調べるとわかります。腫れを作っている液体成分を検査すれば、関節内で何が起こっているのか特定できるためです。

主な内容を下記にまとめました。

  • 炎症物質・・・関節炎
  • 血液・・・・・筋肉や腱の損傷
  • 膿・・・・・・感染症

膝の水を抜くと癖になると言いますが、炎症が治まっていないから膝が腫れ続けるのです。ひどい腫れによって日常生活が制限されている場合、早めに水を抜いて原因を確かめるのが大切です。

膝が突然腫れて痛い場合に考えられる病気

膝に突然腫れが出現し、なおかつ痛みも伴っている場合、どんな病態が起きている可能性があるのか紹介します。

変形性膝関節症

変形性膝関節症の図解

変形性膝関節症は一度の激しい外力によって膝関節を壊すわけではなく、日常生活の中でかかる繰り返しの外力によって少しずつ膝関節を変形させていく症状です。

変形性膝関節症のリスクは年齢が上がるとともに高まり、50代以降で突然膝に痛みと腫れを発生させた場合はまず変形性膝関節症を疑います。

長年にわたって膝関節に負担をかけ続け、ある日長く歩いたり、重い物を持って作業したりすると、何かの引き金で炎症に発展します。当事者からすれば、それほど負担がかかる動作でなくとも急に発症するので、明確な原因がわからないこともあります。

しかし、変形性膝関節症の本質は慢性的な膝への負担にあるのです。膝関節にある関節軟骨をすり減らし、骨が変形してしまうほどのダメージなので、当然関節内で炎症を起こして腫れます。

痛みも伴い、通常の歩行時でも痛みを感じるケースもあるくらいです。膝の腫れが酷くなると、階段の上り下りもかなり支障をきたします。

対処法

腫れの原因が変形性膝関節症であった場合、まずは安静にして膝の負担を減らします。膝の腫れが引けば、運動療法を行い膝に負担をかけにくい体の使い方を作るのが大切です。

もし膝の腫れが長期間引かない場合は、膝の関節に針を刺して液体成分を抜き取る処置ですぐに緩解します。しかし、膝の炎症自体が治まっていなければ、すぐに再発するでしょう。

膝の水を抜いたら、後療、罨法、手技療法、運動療法などで膝にかかる負担を減らすようなアプローチが必要になります。

整形外科でリハビリをしても良いですし、水を抜いた後は接骨院や整骨院でも膝の治療が可能です。

関節リウマチ

リウマチでは、関節に慢性的な炎症を起こすので、変形と腫れを起こします。関節リウマチの症状は指先から発生し、徐々に範囲を広げて全身の関節で痛みを起こします。

特に、荷重関節である膝関節で起きた場合の炎症は、比較的強い腫れを認めることもあるのです。変形性膝関節症の場合は、簡単な言葉で表現すると、使い過ぎ(オーバーユース)によって発生します。

しかし、関節リウマチの場合は免疫機能の異常で、病原菌やウイルスに対する免疫機能が、自分の体を構成している細胞に対して働いてしまっている状態です。そのため自らを攻撃して炎症を起こしている状態とも言えます。腫れと変形が出てくるので、可動域も狭まり運動機能が低下していく恐れもあります。

対処法

関節リウマチに対処するには、薬物療法や運動療法、手技療法が有効です。薬物療法によって炎症を抑えたり、膝の人工関節置換術など外科的手術を実施したりします。

その後、膝の変形や痛みを緩和するため、運動療法によって負担のかかりにくい体の使い方を獲得していきます。手技療法によって膝を動かす筋肉の緊張を緩和できれば、可動域が回復していく可能性は十分あると言って良いでしょう。

痛風

痛風は突然の激しい痛みを特徴とする病気です。足の親指や足の裏、かかと、膝などに症状が現れます。発症すると1日から2日でピークを迎えますが、適切な治療をしないと再発する間隔が短くなり、関節破壊を引き起こす可能性があります。

対処法

痛風発作に対しては、鎮痛薬を用いて痛みを和らげるのが一般的です。症状が落ち着いたら、尿酸値を下げる治療薬の使用が検討されます。日常生活では、尿酸値を上げる食べ物を控えめにし、適度な運動を心がけることが大切です。

偽痛風

偽痛風とは、痛風と似た関節の痛みを起こす症状です。痛風とは異なり、尿酸ではなくピロリン酸カルシウムの結晶が原因で発症します。

ピロリン酸カルシウムは老化や軽微な傷で蓄積されるため、高齢者に多く発生し、膝や手首などの大きな関節に痛みがみられます。また半数位以上が膝に発生している点も特徴です。

対処法

一般的に、偽痛風は急性であれば3日程度で症状が軽快します。根本的な治療法はなく、非ステロイド系の抗炎症薬を使用したり、患部を冷やしたりします。

オスグッド病

オスグッド病は、膝の痛みを引き起こす疾患の一つです。主に成長期の子どもに多く見られ、膝のお皿の裏側にある骨の成長と太ももの筋肉の発達のバランスが崩れることが原因と考えられています。

対処法

オスグッド病の治療は、主に安静と炎症を抑えることが中心となります。膝への負担を減らすために、スポーツ活動の一時的な制限が必要です。痛みが強い場合は、医師の指示のもと、鎮痛剤や湿布などを使用して症状を和らげます。

また、ストレッチや筋力トレーニングをして、膝周りの柔軟性と筋力を高めることも重要です。

さらに、痛みを引き起こす動作そのものを見直し、バランスの取れた動作の習得も症状の改善に役立ちます。たとえば、膝に負担のかかる動作を避け、正しい姿勢や動作を身につけることで、膝への過度な負担を減らせます。

半月板・靭帯損傷

半月板や靭帯の損傷は、膝関節の腫れや痛みの原因です。スポーツ活動だけでなく、日常的な膝への負荷の繰り返しによっても発症する可能性があります。

対処法

半月板や靭帯の損傷に対する治療は、損傷の程度によって異なります。軽度の場合でも、医師の診察を受けましょう。

医師の指示のもと、安静にするとともに、湿布や鎮痛剤で症状を和らげます。中等度以上の損傷では、専門医による詳細な診察と治療が必要です。理学療法やリハビリテーションをして、膝関節の機能回復を図ります。

場合によっては、手術療法が検討されることもあります。いずれの場合も、早期の診断と適切な治療が重要です。

打撲・強打

膝の打撲や強打は、外部からの強い衝撃によって引き起こされます。スポーツ中の事故やつまずいて転倒した際などに発生しやすい傾向にあります。

対処法

打撲や強打による膝の痛みに対しては、RICE処置が有効です。Restは安静、Iceは冷却、Compressionは圧迫、Elevationは患部の挙上を意味します。痛みが強い場合や腫れが引かない場合は、医療機関を受診し、専門医の診察を受けるのが大切です。

膝裏のリンパが詰まっている

膝裏のリンパ節が腫れると、膝の痛みや違和感を引き起こすことがあります。

リンパ節は、体内の不要なものや細菌、ウイルスなどを処理する役割を持っています。ただし、リンパ節の腫れは、感染症や炎症、腫瘍などが原因で起こることもあるため、注意が必要です。

対処法

膝裏のリンパ節の腫れに対しては、まずは安静が大切です。過度な運動は控え、患部を冷やすことで腫れを和らげます。

また、マッサージやストレッチをしてリンパの流れを良くすると効果的です。症状が長引く場合や腫れが大きい場合は、医療機関を受診し、専門医の診察を受けましょう。

膝の腫れと突然の痛みを起こしやすい人の特徴

明確なきっかけが無いのに、突然膝に腫れや痛みを発生させるのは、どんな特徴の人に多いのでしょうか。

それでは、1つずつみていきましょう。

股関節が硬い

股関節の動きが悪い場合、その分を膝関節で代償するようになるので負担が増えます。歩行の動作を例にとると、股関節が動きにくいせいで足を前に進める力が弱くなります。

その分、膝関節を大きく動かして足を前に進めるようになるので、通常時よりも負担が増えてしまうのです。この場合、膝関節で起きた炎症を抑えるための治療はもちろん、股関節の可動域を増やすような運動療法が必要です。

立ちっぱなしの状況が多い

仕事柄や生活習慣上、1日の大半を立ちっぱなしで歩き回って過ごす方の場合、変形性膝関節症などのリスクを高めるので、突然膝に痛みと腫れを起こすこともあります。

1日であれば大したダメージにはならないかもしれませんが、何日、何週間、何年と続くと大きな症状につながります。意識的に座る、膝の荷重を避ける瞬間などを作れると良いでしょう。

姿勢が悪い

猫背や巻き肩、ストレートネックなど、明らかに姿勢が悪い人は、膝にかかる負担が大きくなります。

とくに、上半身のゆがみが膝に影響を与えることも多く、頭の位置が前に出ているほど膝の不調を起こすリスクは高まります。頭はとても重い部位であり、体の重心から少し外れるだけでも負担が何倍にも増えるためです。

また、骨盤が後ろに傾いている人も、股関節の動きが悪くなって膝の負担を増やします。

股関節の動きが悪いと変形性膝関節症の進行を早めるため、なかなか治りません。ただ単に膝を使いすぎるだけでなく、通常よりも少し大きな負担をかけ続けていることが問題です。

足関節の動きが悪い

足首が硬いと、膝で代償するようになるので負担が増えます。

足首が硬くなる原因は、筋肉を使いすぎて疲労を溜めているためです。さらに、足関節捻挫の後に治療をしっかり行わず、後遺症を残してしまった場合も考えられます。

とくに、足関節捻挫をしっかり治さないと、背屈制限が残る場合があるので、足関節捻挫を軽く見てはいけません。将来的に変形性膝関節症のリスクを高めてしまいます。

体重が重い

肥満の方は変形性膝関節症のリスクが高く、年齢と共に多くの方が膝に不安を抱えるようになります。

体重が重ければ、膝の負担が増え不調が起こりやすくなるためです。

膝の使い方や姿勢をいくら良くしたところで、物理的に荷重が大きすぎれば膝関節の半月板はつぶれていきます。そこから炎症に発展し、常に膝が腫れている状態になってしまうのです。

定期的に膝の水を抜く必要がありますが、膝の腫れ癖になったかのような錯覚に陥る方もいます。しかし、癖になったのではなく膝で炎症を起こす原因が解決されていない点が理由です。

また、元々体重が重かった人はもちろん、急激に太った場合も膝の不調リスクは高まります。

膝が腫れた経験がある

以前膝が腫れた経験がある方は、再発する可能性があります。

突然の外傷以外では、日常生活の軽微な外力によって膝の炎症を起こします。原因が生活習慣にあるので、しっかり意識して変えていかないとすぐに炎症は再発するものです。

一度良くなって完治した後も、良い状態をキープできるように定期的な体のメンテナンスが大切です。

膝が突然腫れて痛い場合の対処法

もし、突然膝に腫れと痛みが出たら、どのように対処すればいいのか紹介していきます。

ふともものマッサージ

軽い力でさする程度で良いので、ふとももの緊張を取り除くことが重要です。

膝で炎症が起きる原因の多くは、膝の使い方にあります。膝の使い方を大きく左右するのがふとももの筋肉なので、ふとももの前面を自分でマッサージしてみましょう。

筋肉の緊張が緩和されれば、膝にかかる圧力も減って、自然に腫れが吸収されていく可能性もあります。あまり強い刺激を加える必要はないので、優しくもみほぐすイメージで行ってみてください。

お風呂でよく温まる

急性外傷でない限りは、温まることで症状が緩和されるケースもあります。

細菌感染など、病気でないことが前提ですが、変形性膝関節症や筋肉疲労が原因であれば有効な対処法です。温まることで筋肉の緊張もほぐれ、血流が良くなります。

その結果、腫れの成分も周りの組織に吸収されやすくなり、腫れも痛みも引くようになるのです。

接骨院を受診する

接骨院では、膝の腫れが出た原因の診断は出来ません。

しかし、有効な手技療法や後療法、運動療法などの処置ができるので、膝の負担のかかり方をコントロールするのに適しています。整形外科と接骨院の併用もできるので、上手く使い分けてください。

整形外科を受診する

突然の腫れと痛みを検査するには、整形外科が最も適しています。

レントゲンの撮影やMRIでの精査が可能で、外科的な処置で腫れの原因を特定出来るでしょう。根本的な治療でなくとも、膝の水を抜くなどの対症療法はかなり楽になります。

再生医療を検討する

人工関節の手術や長期間の入院をしないで痛みを和らげたい方は、再生医療を検討してみましょう。再生医療は、自身の治癒力を高める治療です。たとえば、膝の治療は以下のような流れで行われます。

  • 採血で患者本人の幹細胞(ダメージを受けた細胞を補充する役割の細胞)を採取
  • 増やした幹細胞を膝関節に注射する
  • 軟骨や靭帯が修復される

痛みの根本から治療したいとお考えの方はご検討ください。

膝の痛みは⼿術しなくても治療できる時代です。

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膝の腫れと突然の痛みに関するよくある質問

膝の腫れと、突然の痛みに関するよくある質問をまとめました。

  • 膝の炎症を治す方法は?
  • 膝がぷよぷよして腫れているのはなぜ?

不明な点を明らかにして、応急処置や受診の目安にしてください。

膝の炎症を治す方法は?

膝に痛みや腫れがある場合は炎症が起きていますので、氷のうやアイスパックなどで冷却します。

痛みが続く場合は医療機関の受診を検討しましょう。

膝がぷよぷよして腫れているのはなぜ?

膝がぷよぷよして腫れている原因は以下の通りです。

  • 膝に水がたまっている
  • 変形性膝関節症
  • 関節リウマチ
  • 痛風

また、膝にたまってしまった水は関節液と呼ばれる液体です。健康な状態の膝にも備わっていますが、関節液の量を調節する滑膜の不調により関節液が多くなってしまうことがあります。

膝が突然腫れて痛い原因まとめ

膝は骨や関節、靭帯、腱などの構造が不安定な部位であるため、普段の姿勢などちょっとしたことが原因で膝へ負担がかかり、炎症が起きて腫れや痛みが生じやすい部位です。

膝の腫れや痛みなどの治療を受けても改善されず、手術しかないのだろうかと思っている人には再生医療があります。治療法の選択肢として、再生医療も検討してみてはいかがでしょうか。

大阪リペアセルクリニックでは、厚生労働省に受理された再生能力が高い治療が可能です。変形性ひざ関節症、ひざ関節の骨壊死に対して高い治療効果が期待できます。

痛みの根本から病気を解決したい方はお気軽にお問い合わせください。

監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設

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