- 再生治療
- 肝疾患
脂肪肝と言われたらどうする?減量と禁酒が重要!放置すると肝がんや肝硬変のリスクも

健康診断や血液検査によって「脂肪肝」と診断され、どうすればいいのか不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
しかし、脂肪肝と言われた場合でも、食事や運動といった生活習慣の見直しによって改善が期待できます。
この記事では、脂肪肝と言われたときに改善すべき生活習慣について詳しく解説します。
また、脂肪肝の治療には、先端医療の一つである再生医療による治療も選択肢となります。
\脂肪肝に有効な再生医療とは/
再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自己治癒力を高めることで、脂肪肝の改善が期待できます。
【こんな方は再生医療をご検討ください】
- 脂肪肝と言われ、どのような治療を受ければ良いかわからない
- 生活習慣を改善しているけれど症状が改善しない
- 現在の治療では目立った効果が出ていない
「脂肪肝が治るか不安」「脂肪肝を早く治したい」という方の新たな選択肢として、ぜひ検討してみてください。
症例や治療法については、当院(リペアセルクリニック)で無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。
▼まずは脂肪肝の治療について無料相談!
>>(こちらをクリック)今すぐ電話相談してみる
以下のページでは、実際に当院リペアセルクリニックで再生医療を受け、脂肪肝が改善された患者さまの症例を紹介しています。
>>「脂肪肝の幹細胞治療でCTが改善!γ―GTPも半減に!40代男性」はこちら
目次
脂肪肝と言われたら生活習慣の改善が重要
脂肪肝と言われた場合、アルコール性脂肪肝なら禁酒、非アルコール性脂肪肝なら体重の減量を目指しましょう。
【脂肪肝の主な原因】
- アルコール性脂肪肝:アルコールの過剰摂取による脂肪肝
- 非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD):食生活や生活習慣の乱れによる脂肪肝
アルコールの過剰摂取によって発症するアルコール性脂肪肝は、2~3カ月の禁酒で10例中8例で脂肪沈着が消失したというデータ※があります。
※出典:J-STAGE「アルコール性脂肪肝の禁酒後の経時的病理組織学的変化について」
小規模研究のため、改善率に個人差はありますが、アルコール性脂肪肝の場合は、とにかく禁酒することが重要です。
一方で、非アルコール性脂肪肝は体重の5%を減らすと58%で非アルコール性脂肪肝炎が消失し、10%以上減らすと90%の非アルコール性脂肪肝炎が消失したデータ※があります。
※出典:PubMed
非アルコール性脂肪肝は、食生活や生活習慣の乱れによって生じるため、生活習慣を整え、現在の体重の10%分を減量すると良いでしょう。
脂肪肝と言われたら食生活を改善しよう
脂肪肝と言われたら、日々の食事内容や食べる量を見直すことが大切です。
本章では、食生活を改善する際に重要な考え方について解説します。
食生活の改善をするうえ、食品選びから始める必要がありますので、参考にしてください。
脂肪肝改善のための食品選び
中性脂肪が肝臓にたまるのを防ぐために、以下のような食品を意識的に取り入れましょう。
- ミネラルやビタミン:野菜、きのこ、海藻など
- 良質なタンパク質:魚介類、肉類、豆類など
お菓子やジュース、ベーコン・ソーセージなどの加工食品は、脂質・糖分や飽和脂肪酸が多く、脂肪肝の悪化を招くリスクがあります。
主食・主菜・副菜を意識してバランス良く食べましょう。
避けるべき食品と食事バランス
脂肪肝の場合、糖質や脂質の多い食品は避け、食物繊維が豊富な食材やきのこ類、海藻類などを摂取して食事バランスを整えましょう。
ご飯や麺類などの炭水化物は糖質が多く含まれるため、血糖値が上がりやすくなります。
また、赤身の肉やアイスクリームは脂質が多いです。
アルコールも肝臓の脂肪蓄積を促進するため、過度な飲酒は控えることが大切です。
自分に合った食事量の考え方
食べる量の見直しも大切で、食事量は年齢や性別だけでなく、日常の活動量(身体活動レベル)によっても異なります。
レベル | 特徴 |
---|---|
高い | 立ち仕事・移動が多い/週に運動習慣がある人 |
ふつう | 座り仕事中心/軽い運動や散歩などをする人 |
低い | 一日の大半を座って過ごす人(運動習慣がほぼない) |
この活動量に応じた1日のエネルギー摂取量の目安は、以下のとおりです。
性別 | 活動量が少ない | 活動量がふつう以上 |
---|---|---|
女性 | 約1,400〜2,000 kcal | 約2,000〜2,400 kcal |
男性 | 約2,000〜2,400 kcal | 約2,400〜3,000 kcal |
また、1日の活動量に合わせた食材をどれくらい食べれば良いかは、以下の画像を参考にしてください。
※農林水産省「食事バランスガイド早分かり」
上記はあくまで一般的な目安ですが、過剰なエネルギー摂取は肝臓への脂肪蓄積につながるため、年齢や体格、日常の運動量に合わせた調整が大切です。
脂肪肝と言われたら飲酒習慣を見直す
脂肪肝と言われたら、飲酒習慣の見直しも重要です。
アルコールは肝臓で分解されるため、飲みすぎると肝臓に大きな負担がかかり、脂肪の蓄積や肝機能の低下を招くリスクがあります。
厚生労働省では、1日あたりの純アルコール摂取量20g※を「節度ある適度な飲酒」と定めています。
※厚生労働省「アルコール」
純アルコール摂取量20gに相当する主な酒類の目安量は、以下のとおりです。
- 日本酒:1合(180ml)
- ワイン:グラス2杯弱(200ml)
- ウイスキー:ダブル1杯(60ml)
- 25度の焼酎:グラス1/2杯(100ml)
- ビール中ビン:1本(500ml)
- 7%のチューハイ:1本(350ml)
適切なアルコールの量は、肝臓の状態によって個人差があるので、自己判断せず医師に相談のうえ調整が必要ですが、可能であれば禁酒をおすすめします。
また、空腹時の飲酒は避けたり、週1回以上の休肝日を設けたりするのも効果的です。
脂肪肝と言われたら適度な運動習慣を身につける
日常的に運動を取り入れることで、脂肪肝の改善が期待できます。
運動は、肝臓に蓄積された中性脂肪を燃焼させる効果が期待されており、継続することで肝脂肪の減少が見込まれます。
運動不足や肥満などが原因の非アルコール性脂肪肝の場合、以下のように運動療法で体重が減らなくても肝脂肪が改善した※ケースもあります。
※日本消化器病学会・日本肝臓学会「NAFLD/NASH診療ガイドライン2020(改訂第2版)」
- 運動の種類:有酸素運動
- 運動の時間:1回あたり30~60分
- 頻度:週3~4回
- 継続期間:4~12週間
また、以下のような運動は肝臓への負担が少なく、運動を無理なく続けたい方におすすめです。
- ウォーキング
- ジョギング
- サイクリング
- 水泳
1日30分程度、できる範囲で運動を習慣化しましょう。
脂肪肝の放置はNG!肝硬変や肝がんへ進行するリスクあり
脂肪肝を放置すると肝硬変や肝がんなどの深刻な疾患へ進行する可能性があります。
肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれており、症状が現れるまでに時間がかかるため、気づいたときには症状が進行しているケースも少なくありません。
脂肪肝の段階であれば、食事や運動の見直しといった生活習慣の改善によって、回復が見込める可能性があります。
しかし、肝硬変や肝がんは従来の治療では元に戻らないとされているため、肝臓の回復が期待できる脂肪肝のうちに適切な治療を受けることが重要です。
脂肪肝と言われたら再生医療による治療をご検討ください
脂肪肝を改善するためには、食生活や運動など生活習慣の改善が必須となりますが、再生医療による治療も選択肢の一つです。
当院リペアセルクリニックでは、患者さま自身の幹細胞を採取・培養し、点滴投与により体内に戻す幹細胞治療を行っています。
再生医療は患者さまの細胞や血液を活用するため、アレルギー反応や拒絶反応などの副作用リスクが少ない治療です。
従来の治療法では難しい肝機能の改善が期待できるため、生活習慣の改善と合わせて治療を受けましょう。
以下の症例ページでは、脂肪肝に対する再生医療の症例について詳しく紹介しているので、併せてご覧ください。
>>「脂肪肝の幹細胞治療でCTが改善!γ―GTPも半減に!40代男性」はこちら
肝臓疾患のお悩みに対する新しい治療法があります。
脂肪肝と言われても生活習慣の見直しで改善が期待できる
脂肪肝の治療に特効薬はなく、食事や運動など生活習慣の見直しを長期的に行うことが重要です。
医療機関で適切な治療を受けながら、改善に向けて以下のポイントを日常生活に取り入れていきましょう。
食事 | 加工食品や高脂肪食を控え、野菜や良質なたんぱく質を意識して摂る |
---|---|
アルコール | 1日の摂取量を控えめにし、可能であれば休肝日を設ける |
運動 | 1日30分程度のウォーキングなど、継続できる有酸素運動を習慣にする |
また、脂肪肝の治療法の1つとして、ぜひ「再生医療」もご検討ください。
再生医療は患者さま自身の幹細胞を用いて、脂肪肝によって損傷した肝臓の再生・修復を促す医療技術です。
生活習慣の改善だけでは効果が見られない方や、より根本的な治療を希望される方は、当院リペアセルクリニックにご相談ください。

監修者
渡久地 政尚
Masanao Toguchi
医師
略歴
1991年3月琉球大学 医学部 卒業
1991年4月医師免許取得
1992年沖縄協同病院 研修医
2000年癌研究会附属病院 消化器外科 勤務
2008年沖縄協同病院 内科 勤務
2012年老健施設 かりゆしの里 勤務
2013年6月医療法人美喜有会 ふたこクリニック 院長
2014年9月医療法人美喜有会 こまがわホームクリニック 院長
2017年8月医療法人美喜有会 訪問診療部 医局長
2023年12月リペアセルクリニック札幌院 院長