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半月板損傷のヒアルロン酸注射はいつまで続ける?治療期間とやめるタイミングを解説

公開日: 2019.12.22
更新日: 2025.06.02

半月板損傷による痛みや関節のこわばりを軽減する治療法として、ヒアルロン酸注射は有効な手段のひとつです。

しかし、すべてのケースに万能ではなく、継続期間や症状の経過によっては効果が薄れる場合もあります。

また「ヒアルロン酸注射を打ち続けているけれど、いつまで続ければいいの?」「最近、効果を感じにくくなってきた」という方も、多いのではないでしょうか?

本記事では、半月板損傷におけるヒアルロン酸注射の標準的な継続期間の目安から、長期間注射を続けた場合に起こりうる効果の減少やリスクについて詳しく解説します。

自分の症状にある治療法を選択し、将来の関節トラブルを未然に防ぎましょう。

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半月板損傷におけるヒアルロン酸注射の継続期間の目安

半月板損傷におけるヒアルロン酸注射の継続期間の目安は、以下の通りです。

内容 一般的な目安
初期治療 週1回 × 3〜5回連続投与(1クール)
継続投与(症状安定後) 2〜4週に1回、症状に応じて間隔を調整
総治療期間の目安 3か月〜半年(個人差あり)

半月板損傷の治療として行われるヒアルロン酸注射は、1回の処置で永続的な効果を得られるものではありません。

これは注入されたヒアルロン酸が、徐々に体内に吸収される性質があるためです。

一般的な治療スケジュールでは、初期段階で週1回のペースで約5週間にわたって注射を行い、その後は2週間に1回のペースに移行します。

ただし、この回数は症状の改善度や膝関節の状態によって個人差があり、痛みが強い場合は、週1回のペースを継続することもあります。

治療全体の期間としては、通常3カ月程度を目安としていますが、症状の変化や医師の臨床判断によって最適な継続期間が決定されます。

効果と経過を定期的に評価しながら、医師と相談して治療計画を調整していくことが重要です。

膝にヒアルロン酸注射を打ち続けると効果が薄れる可能性がある

ヒアルロン酸注射は、長期間継続することで症状の進行や関節の状態に変化が生じ、注射の効果を十分に感じられなくなる場合があります。

また、注射を繰り返すことで以下のようなリスクが伴う場合もあります。

  • 関節内で炎症を引き起こす可能性
  • 穿刺部位(注射する部分)への物理的刺激や腫れ
  • 関節内の自然な潤滑バランスの変化

こうした変化を踏まえ、治療を続けても症状の改善がみられない場合や、新たな症状が現れた場合には、医師と相談して治療方針の見直しを検討することが重要です。

膝へのヒアルロン酸注射によるリスクについては、以下の記事でも解説しています。

半月板損傷でヒアルロン酸注射の効果がなかった場合の治療法

半月板損傷でヒアルロン酸注射が効果を示さない場合、以下の治療選択肢があります。

治療選択は症状の程度や患者様の状態に応じて段階的に検討します。

半月板損傷の治療法については、以下動画の3:11秒から解説していますので、興味のある方はぜひ参考にしてください。

薬物療法

薬物療法は、半月板損傷による痛みや炎症のコントロールを目的とした、初期治療のひとつです。

主に使用される薬の種類としては、以下になります。

  • 非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
  • アセトアミノフェン
  • ステロイド注射

手術や注射に比べて負担が少なく、内服薬などの保存的アプローチから開始されることが一般的です。

ただし薬物療法はあくまで一時的な処置であり、半月板自体の損傷を修復するものではありません。

痛みが和らいだからといって放置せず、リハビリや体重管理などと組み合わせて、再発予防と関節機能の回復を目指すことが大切です。

手術療法

半月板損傷に対して、保存療法や注射治療で効果が得られない・損傷の程度が重度で関節機能に支障をきたしている場合には、以下のような手術療法が選択されることがあります。

  • 半月板縫合術(縫合修復術)
  • 半月板部分切除術(部分切除術)

回復までの期間は術式や損傷の程度によりますが、日常生活への復帰までの目安は以下の通りです。

  縫合術 切除術
入院期間 約2週間 約4日間
歩行可能期間 術後約2週間 術後の翌日から
スポーツ復帰 術後約3カ月 術後約1~2カ月

半月板損傷で手術をするデメリットについては、以下の記事でも解説しています。

リハビリテーション

半月板損傷に対するリハビリテーションの内容は、以下の通りです。

  • 可動域の回復(ROM訓練)
  • 筋力トレーニング
  • 歩行訓練・負荷量のコントロール

痛みが引いても筋力や柔軟性が戻らなければ、再発や変形性膝関節症など二次障害につながる可能性があります。

再生医療

再生医療は損傷した組織の修復や再生を促す以下のような治療法が、近年注目されています。

  • PRP療法(多血小板血漿療法)
  • 幹細胞治療(自己由来間葉系幹細胞)

PRP療法は患者自身の血液から血小板を濃縮した成分を関節内に注入し、炎症の抑制や組織修復の促進を図る治療法です。

また幹細胞治療は、脂肪や骨髄などから採取した自己幹細胞を培養し、関節内に注入して損傷組織の再生を促進します。

ヒアルロン酸注射などで効果が出なかった方や手術を避けたい・手術が難しい方は、一つの選択肢として検討しましょう。

治療法については以下から確認できますので、ぜひ参考にしてください。

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まとめ|半月板損傷へのヒアルロン酸注射は効果と継続期間を見極めて治療を

半月板損傷へのヒアルロン酸注射の継続期間の目安は、以下の通りです。

内容 一般的な目安
初期治療 週1回 × 3〜5回連続投与(1クール)
継続投与(症状安定後) 2〜4週に1回、症状に応じて間隔を調整
総治療期間の目安 3か月〜半年(個人差あり)

ヒアルロン酸注射は、半月板損傷に伴う関節の痛みや摩擦の軽減に有効な治療法のひとつです。

しかし、長期継続により効果が薄れる場合や、まれに関節内炎症が起こる可能性もあります。

効果が感じられなくなった際には、薬物療法や手術療法、リハビリテーション、または再生医療などの代替治療を検討しましょう。

当院「リペアセルクリニック」では、自己幹細胞を活用した再生医療による治療を行っています。

その他の再生医療における治療法については、当院「リペアセルクリニック」の公式LINEから詳細をご確認ください。

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監修者

坂本 貞範

Sadanori Sakamoto

医療法人美喜有会 理事長

「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。

略歴

1997年3月関西医科大学 医学部卒

1997年4月医師免許取得

1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務

1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務

1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務

1999年2月国立大阪南病院 勤務

2000年3月野上病院 勤務

2003年3月大野記念病院 勤務

2005年5月さかもとクリニック 開設

2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任

2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設

2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設

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