手首が痛いときは筋トレを休むべき?痛みの原因と正しい筋トレ方法
公開日: 2019.11.26更新日: 2025.04.28
「ダンベルを使った筋トレで手首が痛い」
「筋トレは休んだ方が良いの?」
ダンベルを使用した筋トレは手首に負担がかかりやすいため、フォームやダンベル選びによっては手首に痛みが伴う場合があります。
手首の組織が損傷したり、炎症を起こしていたりする可能性があるので筋トレを休むのがおすすめです。
筋トレを休みたくない場合は、サポーターの使用やアイシングなどで手首をケアしながら無理のない範囲で行いましょう。
今回の記事では、手首が痛くても筋トレを休みたくない際の工夫や筋トレ後に手首が痛む原因を紹介します。
この記事をよむとわかること |
目次
手首が痛いけど筋トレを休みたくないときはどうすれば良い?
痛みがあるときは無理せず休むのが一番ですが、それでも筋トレを休みたくない方もいるはずです。
筋トレを継続したい方は、以下のような方法を試してみるのも一つの手です。
手首が痛くても筋トレする際のアイデア
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手首の様子をみながら無理のない範囲で行いましょう。
手首の痛みが悪化しないように筋トレを休むのも大切
筋トレをしていて手首に違和感があったり痛みが生じたりしたときは、筋トレを中断して安静にするのが大切です。
無理をして痛みが悪化すると、長期間筋トレができず、筋力が低下してしまう恐れがあります。まずはしっかり休んで痛みを治し、その後で筋トレを再開する方が効率的に筋力を維持できます。
筋トレ後に手首が痛む原因は?
筋トレ後に手首が痛む原因を紹介します。
筋トレ後に手首が痛む原因
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それでは、一つずつ紹介します。
TFCC損傷
※画像あります
TFCC損傷は、TFCC(三角線維軟骨複合体)が損傷して炎症を起こしたり、痛みを感じたりする病気です。TFCCは小指側の手首にあり、軟骨や腱などで構成されています。
主な原因は手首の酷使や転倒が挙げられます。とくに、ダンベルを小指側に傾けて持つとTFCCの負担が増す傾向にあるので、筋トレの際は注意しましょう。
TFCC損傷の症状は下記の通りです。
TFCCの症状
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症状が悪化し手術になった場合は3〜4カ月の間、手首に負担がかかる動作は中止する必要があります。筋トレを続けたい方は、重症化する前に医療機関の受診がおすすめです。
腱鞘炎
※画像あります
腱鞘炎は、以下の組織に炎症が起こった状態を指します。
腱鞘炎で炎症している組織
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主な原因は、手首や指の使いすぎです。手首の腱鞘炎では、親指の使いすぎによるドケルバン病や小指側に炎症が起こる尺側手根伸筋炎が考えられます。
腱隨炎の症状を下記にまとめました。
病名 | 炎症部位 | 症状 |
---|---|---|
ドケルバン病 | 親指側 |
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尺側手根伸筋炎 | 小指側 |
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手首の痛みが気になる方は、手首をかえす動作は控えるようにしましょう。
手根管症候群
※画像あります
手根管症候群とは、手首の手根管の中にある腱や神経が圧迫したり、神経がこすれたりして痛みやしびれを感じる病気です。とくに、手首を曲げたり反らしたりする際に手根管の内部で摩擦が生じます。
手根管症候群の症状を以下にまとめました。
手根管症候群の症状
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手首の使いすぎが原因なので、ダンベルを使った筋トレでは手首を曲げないように注意しましょう。
手首を痛めないために正しい筋トレ方法
手首を痛めないための筋トレは下記の通りです。
手首を痛めない筋トレ方法
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とくに、フォームは重要で、ダンベルを握る位置や手首の角度に注意しましょう。
ダンベルを持って手首を曲げ伸ばししたり、小指側に傾けて持ったりすると負担が増してしまいます。自己流で筋トレをするのではなく、トレーナーなど専門家のアドバイスを受けるのもおすすめです。
安静時も手首の痛みが治まらない際は早急に受診しよう
手首に違和感や痛みがあるときは筋トレを休むようにしましょう。長期的に見れば無理して痛みが悪化するより、休んで痛みの原因を治した方が筋肉を維持しやすいと考えられます。
とくに、筋トレやジム通いなどを始めたばかりの人は、無理をしてしまいがちなので注意してください。
安静にしても手首の違和感や痛みが引かない場合は、無理をせず医療機関を受診しましょう。
手首の痛みに対しては、再生医療による治療も選択肢のひとつです。痛みで日常生活に支障が出る方や筋トレの早い復帰がご希望の方は、当院へお気軽にご相談ください。
スポーツ外傷は⼿術しなくても治療できる時代です。

監修者
坂本 貞範
Sadanori Sakamoto
医療法人美喜有会 理事長
「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。
略歴
1997年3月関西医科大学 医学部卒
1997年4月医師免許取得
1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務
1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務
1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務
1999年2月国立大阪南病院 勤務
2000年3月野上病院 勤務
2003年3月大野記念病院 勤務
2005年5月さかもとクリニック 開設
2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任
2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設
2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設
2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設