TFCC損傷は病院に行くべきか?判断基準となる症状や悪化リスクを解説
公開日: 2019.11.22更新日: 2025.04.30
「TFCC損傷の場合は病院に行くべき?」「手首に痛みを感じる」と、お悩みの方はいませんか。
慢性的な手首の痛みは、TFCC損傷の可能性があるため、症状が悪化する前に医療機関を受診することが大切です。
本記事では、TFCC損傷で病院に行くべきかどうかの判断基準について、詳しく解説します。
TFCC損傷で手首の痛みが続いているときは、早めに病院へ行き治療を受けましょう。
目次
TFCC損傷で病院に行くべきかどうかの判断基準
TFCC損傷で病院に行くべきか迷う場合は、以下の3つの基準を参考に判断してください。
TFCC損傷(三角線維軟骨複合体損傷)は、転倒して手首を大きくひねったり、加齢によって靭帯が変性したりした場合に起こるケガです。
はじめは手首をひねる動作で痛みがみられますが、悪化すると安静時も手首に痛みがでてきます。
手首をひねる動作で痛みがある
TFCC損傷で病院に行くべきかどうか判断する際は、手首をひねる動作で痛みがあるかを確認しましょう。
手首は、日常生活での動作で使うことの多い部位です。
ドアノブを回したり、蛇口をひねったりする動作で痛みがある場合は、TFCC損傷の可能性があります。
痛みがあるときは、無理に手首を動かさないようにし、医療機関を受診しましょう。
小指側の手首に触れたときに痛みがある
手首の小指側に触れたときに痛みがある場合は、TFCC損傷を疑い、病院に行きましょう。
TFCCは手首の小指側にある三角繊維軟骨複合体のことで、損傷すると関節が不安定になったり、痛みが生じたりします。
手首の小指側に痛みがある場合は、TFCC損傷の可能性があるため、早めに病院を受診し、検査を受けることが大切です。
安静時にも手首に痛みがある
TFCC損傷で病院に行くべきか迷うときは、安静時にも手首に痛みがあるか確認しましょう。
安静時にも手首に痛みがある場合は、TFCC損傷の症状が進行している可能性があります。
症状が進行すると、手首の痛みだけでなく、関節のぐらつきや物が持てないなどの症状がでてくる場合もあります。
手首の痛み症状は、日常生活へ支障をきたす恐れがあるため、早めに治療を受けましょう。
TFCC損傷を放置すると悪化するリスクあり
TFCC損傷を放置すると、症状が悪化するリスクがあります。
手首の痛み症状が悪化した場合は、以下の動作が難しくなるため注意が必要です。
- ドアノブを回す
- 雑巾絞り
- 皿洗い
- テニスやゴルフなどのスイング動作
- パソコンやスマートフォンの操作
TFCC損傷の症状悪化を防ぐには、手首の負担を軽減することが重要です。
手首を使う動作をする際は、姿勢に注意したり、小休憩をとったりしましょう。
TFCC損傷を放置するリスクについては、以下の記事でも詳しく解説していますので合わせてご覧ください。
TFCC損傷の重症度をチェックする方法は?
TFCC損傷の重症度を判断する際は、以下の3つのチェック方法を活用しましょう。
チェックポイント | 軽度 | 中度 | 重度 |
---|---|---|---|
手首の痛みの強さ | 動作時に軽い痛み | 安静時・動作時に鈍痛 | 安静時も強い痛み |
手首の痛みの持続時間 | 短時間 | 長時間 | 常時 |
手首の可動域 | 動かしにくさはあるが、日常生活での支障はほとんどない | 曲げ伸ばしや回す動作が困難 | ほとんど動かせない |
痛みが強く手首が動かせない場合は、重症の可能性が高く、早期受診が必要です。
軽度の場合は安静にすることで自然治癒する可能性もありますが、症状が悪化する恐れもあるため早めに受診しましょう。
TFCC損傷の治療法
TFCC損傷は、以下の3つの治療法があります。
TFCC損傷の治療法 | 特徴 |
---|---|
手首を安静にし、サポーターや痛み止めなどで症状の改善を目指す | |
損傷した部位の縫合や再建などで、痛みの根本的な治療を行う | |
患者様自身の細胞を利用して、損傷した部位の修復・再生を促す |
症状の程度によって、適切な治療法は異なります。
当院(リペアセルクリニック)では、TFCC損傷の治療として、再生医療を提供しています。
TFCC損傷になり手首に慢性的な痛みがある場合は、当院(リペアセルクリニック)の再生医療をご検討ください。
保存療法
TFCC損傷による手首の痛みは、以下の保存療法で改善できる場合があります。
- 薬物治療(痛み止め・抗炎症薬 など)
- リハビリテーション療法
- 安静の保持
- サポーターやテーピングの使用
保存療法では、痛みや動かしにくさなどの症状を緩和できる可能性がありますが、根本的な原因は取り除けない点に注意が必要です。
TFCC損傷の保存療法については、以下の記事で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。
手術療法
手術療法は、痛みの原因となっている部位の損傷を、縫合や再建術で治す治療法です。
保存療法を行ってもTFCC損傷の症状が改善しなかったり、重度の症状がみられていたりする場合は、手術療法による治療が検討されます。
手術療法は、症状を根本的に改善できる可能性が高い治療法ですが、入院やリハビリなどで治療期間が長くなる傾向があります。
再生医療
TFCC損傷になった際は、再生医療による治療も選択肢の1つです。
再生医療とは、患者様自身の細胞を利用して、損傷した部位の修復や再生を促す治療法で、以下の特徴があります。
- 入院や手術が不要
- 慢性的な痛み症状の改善に期待できる
- 患者様自身の細胞を利用するため、副作用のリスクが低い
TFCC損傷を手術せずに治したい場合は、当院(リペアセルクリニック)の再生医療をご検討ください。
【まとめ】TFCC損傷は早めに病院に行くべき!重症化する前に治療しよう
TFCC損傷は、症状を放置していると悪化する恐れがあるため、早めに病院へ行きましょう。
軽症の場合は、痛み止めやサポーターの使用による保存治療が一般的です。
保存治療を行っても症状の改善がみられない場合は、手術療法や再生医療による治療も検討されます。
TFCC損傷でお悩みの方は、ぜひ一度当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。
スポーツ外傷は⼿術しなくても治療できる時代です。

監修者
坂本 貞範
Sadanori Sakamoto
医療法人美喜有会 理事長
「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。
略歴
1997年3月関西医科大学 医学部卒
1997年4月医師免許取得
1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務
1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務
1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務
1999年2月国立大阪南病院 勤務
2000年3月野上病院 勤務
2003年3月大野記念病院 勤務
2005年5月さかもとクリニック 開設
2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任
2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設
2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設
2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設