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変形性膝関節症の手術は、いつ受けるべきなのか、そのタイミングについて多くの患者さまが悩まれるポイントです。 痛みがあっても日常生活をなんとか送れている場合や、保存療法である程度の効果を感じている場合は、とくに判断が難しいものです。 本記事では、変形性膝関節症の手術のタイミングを判断するための3つの重要な基準と、手術前に確認すべきことを詳しく解説します。 また、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、変形性膝関節症を手術せずに治療できる可能性がある再生医療に関する情報を公開しています。 「手術をせずに治療したい」という方は、手術のタイミングを決める前に再生医療とはどのような治療かご覧ください。 変形性膝関節症の手術のタイミングを決める判断基準 変形性膝関節症の治療では、まず保存療法から始めるのが一般的ですが、手術を検討するべきタイミングは個人の症状や状態によって異なります。 主な判断基準には以下の3つがあります。 保存療法で改善が見られない 日常生活に支障が出ている 進行度がグレード3以上 これらの基準は互いに関連しており、どれか一つだけでなく、複数の要素を総合的に判断することが重要です。 保存療法で6ヶ月程度、改善が見られない 変形性膝関節症の治療では、まず保存療法(薬物療法、理学療法、装具療法など)から始めるのが一般的です。 しかし、保存療法を6ヶ月程度継続しても痛みや炎症の症状に改善が見られない場合は、手術を検討するタイミングと言えます。 また、保存療法は症状を緩和することはできても根本的な治療ではありません。 十分な効果が得られない場合や、症状の再発を繰り返す場合には、より積極的な治療法として手術が選択肢となります。 医師と相談しながら、症状の経過と治療効果を評価することが大切です。 日常生活に支障が出ている 変形性膝関節症の痛みが日常生活に明らかな支障をきたしている場合は、手術を検討する重要な判断基準となります。 たとえば、歩行困難、階段の昇り降りができない、長時間立っていられない、夜間痛で睡眠が妨げられるなどの症状がある場合です。 これらの症状は生活の質を著しく低下させるだけでなく、膝関節の軟骨がさらに損傷し、骨自体にも悪影響を及ぼしている可能性があります。 症状が悪化する前に専門医に相談することをおすすめします。 進行度がグレード3以上 変形性膝関節症の進行度は、レントゲン画像に基づいて「グレード0〜4」の5段階で評価されます。 グレード3は関節の隙間が明らかに狭くなり、骨棘(こつきょく:骨の端に形成される突起)が顕著に見られる状態です。 この段階になると、軟骨のほとんどが摩耗しており、医師から手術を提案されるケースが増えます。 グレード4になると骨と骨が直接ぶつかる状態となり、痛みがさらに強くなります。 ただし、グレードのみで判断せず、痛みの程度や日常生活への影響も含めて総合的に判断することが重要です。 変形性膝関節症の手術前に確認すべきこと 変形性膝関節症の手術を受ける決断をされた場合、手術に向けて準備を進める前に、いくつかの重要な確認事項があります。 とくに以下の2点については、手術を受ける前に確認しておきましょう。 術後の日常生活への影響 合併症の可能性 これらは手術の種類や個人の状態によって大きく異なるため、自分の場合はどうなのか、具体的に確認しておくことが重要です。 それぞれの項目について詳しく見ていきましょう。 術後の日常生活への影響 変形性膝関節症の手術を検討する際は、術後の日常生活にどのような影響があるのかを事前に確認しておきましょう。 手術の種類や個人の状態によって回復期間や制限は異なりますが、一般的には以下のような点に注意が必要です。 日常生活への影響 詳細 体重管理 体重の増加は膝への負担が増えるため注意 感染症対策 人工関節は感染に弱いため、手洗い・うがいの徹底や歯科疾患や水虫などの早期治療が必要 深く曲げる動作の制限 正座などの膝を深く曲げる動作は避ける 負担が大きい運動の回避 ウォーキングや水泳などの低負荷の運動を選ぶ 靴の選択 ヒールが低く幅広い、安定した靴を履く リハビリ期間の確保 術後1〜2ヶ月程度の継続的なリハビリが必要 これらの生活上の配慮を理解し、術後の生活環境を整えておくことで回復をスムーズに進め、人工関節の寿命を延ばせます。 合併症の可能性 どのような手術にも合併症のリスクは存在するため、変形性膝関節症の手術を受ける前に、起こりうる合併症について理解しておくことが大切です。 主に以下のような合併症が考えられます。 傷口の感染 血栓症(深部静脈血栓症や肺塞栓症) 神経や血管の損傷 関節の硬直(拘縮) とくに人工関節置換術では、人工関節のゆるみや脱臼、摩耗、アレルギー反応といった特有の合併症も考えられます。 年齢や持病によってもリスクは変わるため、個人の状態に応じた詳しい説明を医師から受け、メリットとリスクを十分に比較検討することが重要です。 変形性膝関節症の手術のメリット・デメリット 変形性膝関節症の手術を検討する際には、以下のメリットとデメリットの両方を理解してから判断することが大切です。 手術のメリット 手術のデメリット 手術には患者さまの状態を大きく改善する可能性がある一方で、リスクや回復期間の問題もあります。 ここではメリットとデメリットの両方を詳しく解説します。 メリット|症状や生活の質が改善する 変形性膝関節症の手術には、症状や生活の質を大きく改善する以下のようなメリットがあります。 手術のメリット 詳細 痛みの大幅な緩和 傷んだ軟骨や骨を除去することで大幅な痛みの軽減が期待できる 関節機能の回復 変形した関節が修復または置換され、膝の動きが改善する 姿勢の改善 膝の変形が矯正され姿勢が良くなり、他の関節への過剰な負担が軽減される 生活の質の向上 痛みの軽減と可動域の改善により、生活の質が全体的に向上する 長期的な安定 人工関節置換術では、適切なケアを行えば10年以上安定した状態が維持できる 手術によって得られるこれらのメリットは、保存療法では得られない効果です。 デメリット|感染症のリスク 一方で、手術には以下のようなデメリットやリスクも存在します。 手術のデメリット 詳細 感染症リスク 傷口から細菌が入り込み感染症を引き起こす可能性がある 回復期間の長さ 腫れや痛みがあり、リハビリが必要で、日常生活への完全復帰までには数ヶ月かかることがある 人工関節の摩耗と緩み 人工関節置換術では、時間の経過とともに緩みや摩耗が生じ、再手術が必要になる場合がある 活動制限の必要性 人工関節置換術後は、激しいスポーツや膝を深く曲げる動作を避けるなど、一定の活動制限が生じる 合併症の可能性 血栓症や神経損傷など、手術に伴う合併症のリスクがある これらのデメリットを理解した上で、自分の症状や生活スタイル、年齢などを考慮し、医師と十分に相談して手術を検討することが重要です。 変形性膝関節症を手術しないで治療するなら再生医療も選択肢の一つ 変形性膝関節症を手術せずに治療する方法として、再生医療が注目されています。 再生医療では、主な治療法として幹細胞治療とPRP(多血小板血漿)療法があり、どちらも体への負担が小さいのが特徴です。 幹細胞治療:患者さまから採取・培養した幹細胞を患部に注入 PRP療法:患者さまの血液から採取し濃縮した、成長因子を含む液体を膝関節内に注入 治療法については以下の動画でも解説しています。 \幹細胞治療とPRP療法の特徴についての解説はこちら/ 手術をせずに変形性膝関節症の治療法をお探しの方は、当院「リペアセルクリニック」へお気軽にお問い合わせください。 再生医療についての詳細は、公式LINEでも解説していますので、ぜひ併せて参考にしてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ 変形性膝関節症の手術のタイミングによくある質問 変形性膝関節症の手術を検討する際に、多くの患者さまが抱える疑問にお答えします。 変形性膝関節症の手術後の入院期間は? 変形性膝関節症の手術の成功率は? 手術のタイミングだけでなく、入院期間や成功率、さらには手術以外の選択肢について、専門的な観点から解説します。 変形性膝関節症の手術後の入院期間は? 人工関節全置換術の場合は通常2〜3週間程度の入院が必要です。 一方、関節鏡手術など負担の少ない手術では1週間程度、部分置換術では10日〜2週間程度が一般的です。 高齢の方や合併症がある場合はさらに長くなることもあります。 退院後も外来でのリハビリテーションが継続的に必要となるため、全体の治療期間を考慮した準備が大切です。 変形性膝関節症の手術の成功率は? 変形性膝関節症の手術の成功率は90%以上です。 手術を受けた患者さまは痛みの軽減と機能改善を実感できるケースが多いです。 とくに人工関節置換術は確立された手術法で、適切な症例選択と術後ケアがなされれば良好な結果が期待できます。 ただし「成功」の定義は患者さまごとに異なり、完全な痛みの消失を期待する方もいれば、日常生活の改善を重視する方もいます。 年齢や活動レベル、関節の状態なども成功率に影響するため、事前に医師と十分に相談し、納得した上で手術を受けることが大切です。 変形性膝関節症の手術のタイミングは3つの判断基準から医師と相談しよう 変形性膝関節症の手術のタイミングは、以下の3つの判断基準を総合的に考慮して決めることが重要です。 保存療法で改善が見られない 日常生活に支障が出ている 進行度がグレード3以上 手術には痛みの緩和や機能回復といった大きなメリットがある一方、回復期間や合併症などのデメリットもあります。 手術前には、術後の生活への影響や合併症の可能性をしっかり理解しておきましょう。 また、手術以外の選択肢として再生医療も注目されています。 以下の動画では、実際に当院で再生医療の治療を受け、変形性膝関節症が改善した患者さまの症例を紹介しているため、参考にしてください。 変形性膝関節症に対する当院の再生医療の症例紹介は、こちらからもご確認いただけますので、併せてご確認ください。 ご自身の症状やライフスタイルに合わせて、医師と十分に相談した上で治療法を選択することをおすすめします。
2020.06.28 -
- ひざ関節
- 再生治療
膝の痛みで困っている保育士はサポーターを上手に使おう! 保育士さんで膝の痛みに悩んでいる保育士さんはいませんか?もし、保育士の仕事をしていて膝の痛みに悩んでいるなら、サポーターを使うのがおススメです。 膝の痛みは、サポーターを上手に使用すれば軽くなる 膝の痛みが強い場合は、本当は安静にして膝への負担を軽くしておきたいところですが、保育士の仕事は簡単に休みが取れる職種とはいえません。そんなとき簡単にできる対処方法にはこのようなものがあります。 簡単にできる膝の痛みへの対処方法 ・適度な運動をする ・市販の湿布や塗り薬を使う ・運動の際には負担軽減のためのサポーターをする ・適正体重を保つ ・負担軽減の靴を履く・・・など よくスポーツ選手がサポーターをして肘や膝をかばっている姿を見かけます。 サポーターはつけることで関節を安定化し、関節にかかる負担を軽減するものです。さまざまな種類のものがあります。子供を抱っこするなど、負担がかかる部分にサポーターをつけることで、膝の痛みを緩和できる場合があります。 しかし、誤った付け方をしてしまうと、せっかく楽にしてくれるはずのサポーターがかえって血流の悪化などにつながる場合もあるのです。 何事も自己流はよくありませんから、痛みがあるときにはまずは専門医へ相談することを お勧めします。 保育士さんが悩む膝の痛みは何が原因なのか? 膝の関節の表面は、多くの水分が含まれている軟骨で覆われています。この軟骨が歩行時の衝撃をやわらげたり、関節の動きを助けてくれる、つまりクッション材のような働きをしてくれています。 しかし、何度も膝を酷使するような動きや体重増加などで膝にかかる負担が増すと、軟骨がすり減って関節に炎症を起こし、歩行時に強い痛みを感じたり、関節内に水が溜まり腫れて曲がりにくくなったりします。 また、この膝の変性は、女性の方が発症する割合が多くその原因は更年期の症状の1つで、エストロゲンの減少によって、関節を支えている軟骨や筋肉の衰え、関節内の水分減少や血液循環が悪化することでも起こりえます。 保育士さんは子供と向き合う仕事です。まだ小さな赤ちゃんから大きな子供までを相手にし、時には抱っこやおんぶであやしたり子供たちと一緒に走り回ったりと、体が資本のお仕事ですから膝を悪くしやすいのも頷けます。 主な膝の症状 ・立ち上がる時に膝が痛い ・歩行時や階段時に膝が痛い ・正座ができない ・膝が完全に伸びない ・膝に水が溜まる・・・など 変形性膝関節症の新しい治療法、再生医療のメリットとは つらい痛みを我慢しヒアルロン酸治療や内服治療をしていても、変形性膝関節症の場合、膝関節が極限まですり減ってしまうと従来は“人工関節”を入れる手術をして対応していました。 すり減った関節の代わりに人工の関節を入れることで、痛みの軽減をするというものになります。しかし、メスを入れる手術、やはり気になるのは傷跡が残ってしまうことではないでしょうか。 そこで、現在は“再生医療”という新しい選択肢があります。自分自身の細胞で軟骨損傷を修復し、症状の進行を遅らせることで痛みの改善といった効果を期待できるのです。 さらに自分自身の細胞ということで、異物によるアレルギー反応のリスクは軽減されます。 まとめ・膝の痛みで困っている保育士はサポーターを上手に使おう! 医療技術が進み、自分の細胞を使うという安全安心な治療が研究されてきました。再生医療は今や薬や手術でできなかった、あなたの細胞レベルでの修復を期待できるものなのです。 保育士は今の社会になくてはならないお仕事だからこそ、サポーターでもよくならない膝の痛みは我慢せずに、あなたに合った治療方法を見つけましょう。以上、膝の痛みで困っている保育士はサポーターを上手に使おう!と題して記載いたしました。参考になればと思います。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼参考
2020.06.26 -
- 変形性膝関節症
- 再生治療
「膝が痛いときは仕事を辞めるべき?」 「仕事続けるための対策はある?」 膝の痛みに悩まされている方の中には、上記のように仕事を辞めるべきかお悩みの方も多いのではないでしょうか。 本記事では、仕事を辞めなくて良いケースと退職を検討した方が良いケースについて解説します。 仕事を辞める前に膝痛の解消を目指し、より良い日常生活を送りましょう。 また、膝の痛みを気にせず仕事したい方は、膝の痛みを根本的に改善できる可能性がある再生医療も選択肢の一つです。 >>再生医療による膝関節の症例はこちら 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、再生医療に関する治療法や症例を無料で配信しております。 「膝の痛みで今の仕事を辞めたくない」「膝の痛みを気にせずに仕事したい」という方は、ぜひ再生医療について確認してみてください。 膝が痛いときは仕事を辞めるべき? 膝が痛いときに仕事を辞めるべきかお悩みの方に、仕事を辞めなくて良いケースと退職を検討した方が良いケースについて解説します。 仕事を辞めなくて良いケース 退職を検討した方が良いケース 膝の痛みによって仕事を辞めるべきかどうかは、職業や状況によって異なります。 それぞれの状況を確認し、ご自分に当てはまるか確認してみましょう。 仕事を辞めなくて良いケース 膝が痛いときでも仕事を辞めなくて良いケースは、以下の通りです。 デスクワークなど座り仕事が中心 治療中で膝の痛みをコントロールできている 会社に相談することで業務内容を調整・変更できる デスクワークが中心の仕事をしている場合、日常的なケアを行うことで仕事を継続できるケースが多いです。 また、長時間座ったり、同じ体勢をとったりすることで膝の筋肉が硬くなり、痛みが強くなる可能性があるので、適度に体勢を変えるなどの工夫をしましょう。 完治せずとも、治療中で膝の痛みがコントロールできている場合も、継続的にリハビリを行うことで仕事を辞めなくても良いといえます。 退職を検討した方が良いケース 膝が痛いときに退職を検討した方が良いケースは、以下の通りです。 営業職など移動が多い仕事 飲食業や販売業など立ち仕事が中心 安静時にも膝の痛みがあり、仕事に影響が出ている オフィスや駅の階段の上り下りがつらい 営業職など移動が多い仕事や、接客業など仕事中は立っていることが多い場合は、膝の負担は避けて通れないため退職を検討した方が良いといえます。 しかし、膝に負担がかかりやすい仕事でも事情を説明することで、業務内容の調整や変更ができるケースもあるので相談してみましょう。 職業に問わず、安静時にも膝の痛みがある場合や階段の上り下りが困難な場合は、退職して治療に専念した方が良いこともあります。 まずは、医師に相談したうえで、痛みと向き合いながら仕事を続けられるか判断しましょう。 退職にいたる膝痛の原因とは 膝の痛みを抱えながら仕事をするのは辛いものです。ときには、膝痛が原因で仕事を退職に追い込まれるケースもあるでしょう。 以下では、退職にいたる膝痛の原因を紹介します。 膝の負担が大きい仕事 半月板損傷 変形性膝関節症 それぞれの原因について詳しく確認していきましょう。 膝の負担が大きい仕事 退職にいたる膝痛の原因として、膝の負担が大きい仕事が考えられます。 長時間立つような飲食業や販売業、歩く距離が長くなりやすい営業職など、膝に負担がかかりやすい仕事を続けていると膝に強い痛みが生じる可能性があります。 さらに症状が悪化すると、痛みが常態化し、仕事をする上で支障が出てしまうケースも少なくありません。 半月板損傷 半月板損傷は、退職にいたる膝痛の主な原因です。 半月板は、大腿骨と脛骨をつなぎ、膝のクッション性や滑らかな動きに重要な役割を果たしています。 その半月板の損傷によって、膝に痛みが生じます。 半月板損傷は、スポーツによる動作が原因となるケースが多いですが、仕事による動作でも発症する可能性がある疾患です。 変形性膝関節症 変形性膝関節症は、膝の継続的な負担によって関節軟骨がすり減って痛みが生じます。 初期症状は曲げ伸ばし時に違和感を覚える程度ですが、悪化すると日常生活もままならないほど痛みが強くなる可能性が高いです。 そのため、初期段階での早期発見と早期治療が重要になります。 変形性膝関節症は年齢を問わず発症する疾患のため、膝に違和感を覚えたら医療機関を受診するよう心がけましょう。 膝が痛いときに仕事を辞める前にできる対策 膝が痛いときに仕事を辞める前にできる対策は、以下の3つです。 サポーターの装着 薬物療法 運動療法 膝痛を根本的に解消させるには、医療機関の受診が基本です。 医師の指示に従って本項目で紹介する対策を実施してみましょう。 サポーターの装着 膝の痛みに対して誰でも実施できる代表的な対策は、サポーターの装着です。 とくに、しゃがむ動作が多い仕事を行っている方には、曲げ伸ばしの補助を目的としたサポーターがおすすめです。 ただし、サポーターは膝への負担を軽減させるためのものです。 装着したからといって完治できるわけではないことを覚えておきましょう。 薬物療法 膝の痛みや炎症をコントロールするために、以下の薬を用いた薬物療法が行われるケースがあります。 内用薬 外用薬 ヒアルロン酸注射 ステロイド注射 痛み止めの服用や湿布の活用で膝の痛みや症状緩和が期待できます。 しかし、常に動いている仕事の場合は湿布がはがれてしまう可能性もあります。 そのようなケースでは、軟骨表面を保護するヒアルロン酸注射や、鎮痛効果のあるステロイド注射による治療も検討しましょう。 運動療法 運動療法では、膝周辺の筋力を強化し、体を支える際の負担を軽減することで痛みの緩和を目指します。 自己判断でやみくもに運動するのではなく、医師に相談しながら最適な運動量や内容を決めましょう。 膝周辺の筋肉を強化することによって、膝の痛みの緩和だけでなく、疾患の再発予防にもつながります。 膝痛で仕事を辞めるか検討するときによくある質問 膝痛で仕事を辞めるか検討するときによくある質問と回答を紹介します。 膝が悪くてもできる仕事はある? 変形性膝関節症でも仕事はできる? 以下では、それぞれの質問と回答について詳しく解説します。 膝が悪くてもできる仕事はある? 膝が悪くてもできる仕事は、以下の通りです。 デスクワーク中心の事務作業 コールセンター業務 在宅でできる仕事 上記のように座り仕事が中心で膝に負担がかかりづらい仕事は、膝が悪くてもできることが多いです。 座り仕事であっても、長時間座ったり同じ体勢をとったりすることで膝の筋肉が硬くなり、痛みが強くなる可能性があります。 適度に体勢を変えるなどの工夫をしながら、仕事に取り組みましょう。 変形性膝関節症でも仕事はできる? 変形性膝関節症の方でも、適切な治療を受け、働き方を工夫することで仕事ができます。 膝に負担がかかりづらい「デスクワーク」「在宅でできる仕事」を選ぶと良いでしょう。 また、膝の痛みを気にせず仕事したい方は、変形性膝関節症の根本的な改善が期待できる再生医療による治療をご検討ください。 再生医療は、患者様から幹細胞を採取・培養してから患部に投与することで、すり減ってしまった軟骨の再生・修復を図る治療法です。 \変形性膝関節症における再生医療の治療法を解説/ https://youtu.be/W2JZQekWJ8w?si=QZsAArIzI9SeUpkR 膝痛で仕事を辞める前に再生医療を検討しよう 膝が痛いときに仕事を辞めなくて良いケースと退職を検討した方が良いケースがあります。 項目 詳細 仕事を辞めなくて良いケース デスクワークなど座り仕事が中心 治療中で膝の痛みをコントロールできている 会社に相談することで業務内容を調整・変更できる 退職を検討した方が良いケース 営業職など移動が多い仕事 飲食業や販売業など立ち仕事が中心 安静時にも膝の痛みがあり、仕事に影響が出ている オフィスや駅の階段の上り下りがつらい 膝痛が原因で仕事を辞めなければいけなくなる前に医師に相談のうえ、サポーターや薬の服用、運動療法などを検討してみましょう。 また、膝の痛みを気にせず仕事したい方は、膝の痛みを根本的に改善できる可能性がある再生医療も選択肢の一つです。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、再生医療に関する治療法や症例を無料で配信しております。 「膝の痛みで今の仕事を辞めたくない」「膝の痛みを気にせずに仕事したい」という方は、ぜひ再生医療について確認してみてください。 \公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/
2020.06.24 -
- 変形性膝関節症
- ひざ関節
変形性膝関節症と診断されて「もうランニングはできないのでは?」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。 膝に痛みがあると、走ることで症状が悪化するのではと心配になりますが、正しい知識と注意点を押さえれば、変形性膝関節症の方でもランニングを楽しめます。 この記事では、変形性膝関節症でもランニングができるか、走るときの注意点を解説します。 手術を必要としない変形性膝関節症の治療法として注目されている再生医療についても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。 また、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、変形性膝関節症に対する再生医療の症例を配信中です。 膝の痛みを気にせずにランニングを楽しむためにも、根本的な改善が期待できる再生医療がどのような治療を行うのか知っておきましょう。 変形性膝関節症でランニングはできる? 結論、変形性膝関節症でもランニングは可能です。 多くの方が「変形性膝関節症になったらランニングは諦めなければいけない」と思いがちですが、実際にはそうではありません。 むしろ、ランニングには以下のような膝に良い効果も期待できます。 膝関節周辺の筋肉が鍛えられ、膝を支える力が向上する 体重管理ができ、膝への負担が軽減される 血行が良くなり、膝関節の栄養状態が改善される ただし、ランニングは膝に大きな負荷を与えるため、無理をすると変形性膝関節症を悪化させるリスクがあります。 変形性膝関節症の方がランニングをする場合は、膝への負担が大きくなりすぎないように注意しましょう。 変形性膝関節症でランニングするときの注意点 変形性膝関節症の方がランニングを続けるためには、いくつかの注意点があります。 正しいランニングフォームで走る 適正体重を維持する 自分に合ったランニングシューズを着用する ランニングの走行距離を抑える これらの注意点を意識して、無理のない範囲でランニングを継続しましょう。 正しいランニングフォームで走る 膝に余計な負担をかけないためには、正しいフォームでランニングすることが重要です。 以下のポイントを意識して、ランニングフォームを改善しましょう。 着地は足の中央部分(ミッドフット)を意識し、かかとから強く着地しない 足が体の真下に着地するよう、歩幅を調整する 地面を強く蹴りすぎず、自然な足の運びを心がける 上半身をまっすぐに保ち、前傾しすぎない 腕は自然に振り、肩の力を抜く 呼吸を整えながら、リラックスした状態で走る フォームに不安がある場合は、動画で自分の走り方をチェックして改善するのもおすすめです。 適正体重を維持する 体重の増加は膝への負担を大きく増加させるため、適正体重を維持しましょう。 体重が1kg増えると、歩行時に膝にかかる負荷が約3〜4kg、階段の上り下りではそれ以上に増えるとされています。 適正体重を維持することで、膝への負担を軽減し、変形性膝関節症の進行を抑えられます。 体重管理のためには、ランニングなどの運動だけでなく、食生活の改善も同時に行うことが大切です。 バランスの良い食事を心がけ、摂取カロリーを適切にコントロールしましょう。 ただし、急激な体重減少は筋肉量の低下を招く可能性があるため、月に1~2kg程度の緩やかな減量を目指すことをおすすめします。 自分に合ったランニングシューズを着用する 足に合わないシューズで走ると、膝だけでなく足首や腰にも悪影響を与え、フォームの崩れにもつながります。 以下のポイントを参考に、自分に合ったランニングシューズを選びましょう。 足のサイズを正確に測定し、つま先に1cm程度の余裕があるサイズを選ぶ クッション性の高いソールで、着地時の衝撃を和らげる 足のアーチをサポートする機能があるものを選ぶ かかと部分がしっかりと固定され、安定性が高いものを選ぶ 実際に履いて歩いてみて、違和感がないか確認する 専門店で足の形や歩き方に合わせてアドバイスを受けることをおすすめします。 また、シューズは定期的に交換し、クッション性が低下したものは使用を避けてください。 ランニングの走行距離を抑える 変形性膝関節症の方は、健康な方と比べて走行距離を抑えつつ、膝に負担をかけすぎないペースで運動を継続することが重要です。 1日あたりの走行距離は2〜4km程度を目安にするとよいでしょう。 上記の目安は、週に20km前後の距離であれば膝軟骨の構造に悪影響を及ぼさず、むしろ厚みや体積の増加といった良好な変化が認められたというMRIを用いた研究※に基づいています。 ※参考:QIMS 変形性膝関節症でランニングするなら筋トレも行おう 変形性膝関節症の方は、ランニングと並行して筋力トレーニングを行い、膝関節の安定性を向上させることが重要です。 大腿四頭筋のトレーニング 内転筋群のトレーニング 外転筋群のトレーニング 痛みの軽減や症状の進行抑制を目指して、各部位の筋トレを行いましょう。 以下の記事では、変形性膝関節症に効果的なストレッチを紹介しているので、柔軟性に不安がある方は、ぜひ合わせてご覧ください。 大腿四頭筋のトレーニング 大腿四頭筋は膝を伸ばす働きをする重要な筋肉で、膝関節を安定させる役割があります。 この筋肉を鍛えることで、膝への負担を軽減し、歩行や階段昇降が楽になる効果が期待できます。 【仰向けで行う足上げ運動】 仰向けに寝て、トレーニングしない方の膝を立てる トレーニングする方の膝をしっかりと伸ばす 足首を手前に起こし、つま先を上向きにする 床から15cm程度足を持ち上げ、5~10秒間キープする ゆっくりと足を下ろし、左右各20回を1セットとする 1日2セット行うことを目標にする 【椅子に座って行う膝伸ばし運動】 椅子に座って行う膝伸ばし運動 椅子に深く腰掛け、背筋を伸ばして正しい姿勢を保つ 片足の膝をゆっくりと伸ばし、床と平行になるまで上げる 足首を手前に起こし、5~10秒間キープする ゆっくりと足を下ろし、左右各20回を1セットとする 1日2セット行うことを目標にする 運動中に痛みを感じた場合はすぐに中止し、無理のない範囲で継続することが大切です。 内転筋群のトレーニング 内転筋群は太ももの内側にある筋肉で、膝の内側への安定性を保つ重要な役割があります。 この筋肉を鍛えると、膝関節のバランスが整い、膝の痛みの軽減や太ももの引き締め効果も期待できます。 [【ワイドスタンススクワット】 足を肩幅よりも広めに開き、つま先を外側に約45度向ける 手は頭の後ろに組むか、胸の前でクロスする 膝を外側に開くように意識しながら、腰をゆっくりと下ろす 太ももが床と平行になるくらいまで下ろし、膝が約90度になるようにする 膝がつま先より前に出ないよう注意しながら、ゆっくりと立ち上がる 10回を1セットとし、3セット行う 膝に負担をかけないよう、正しいフォームを意識して行いましょう。 痛みがある場合は、しゃがむ深さを浅くするなど調整してください。 外転筋群のトレーニング 外転筋群はお尻と太ももの外側にある筋肉で、骨盤や体幹を安定させる重要な働きがあります。 この筋肉を鍛えると、膝関節の外側への安定性が向上し、ヒップアップや脚の引き締め効果も期待できます。 【横向きで行う足上げ運動】 横向きに寝転び、下の手で頭を支える 上側の足のつま先を正面に向けたまま保つ 腰より少し上の高さまで、4秒かけてゆっくりと足を上げる 4秒かけてゆっくりと足を下ろす 呼吸を止めないよう注意しながら、左右各15回程度行う 【立って行う足上げ運動】 椅子や机などにつかまり、お腹に力を入れてまっすぐ立つ 片足を真横に4秒かけてゆっくりと上げる 4秒かけてゆっくりと足を下ろす 呼吸を止めないよう注意しながら、左右各15回程度行う 体がぐらつかないよう、体幹を意識して安定させる ランニングの前後に筋トレを取り入れて、膝関節の安定性を向上させましょう。 変形性膝関節症の痛みがつらいときは再生医療も選択肢の一つ 変形性膝関節症の方でも適切な方法でランニングを続けられます。 ランニングをする際は、正しいフォームでの走行や適正体重の維持、適切な走行距離を意識しましょう。 しかし、膝の痛みがつらくてランニングを楽しめない方もいらっしゃるかもしれません。 そのような場合は、再生医療という治療の選択肢もあることを知っておいてください。 再生医療には、以下の2種類があります。 幹細胞治療 PRP治療 どちらも患者さま自身から採取・培養した幹細胞や血液を利用するため、副作用のリスクが少ない治療法です。 以下の動画では、実際に当院で再生医療の治療を受け、変形性膝関節症が改善した患者さまの症例を紹介しているため、併せて参考にしてください。 変形性膝関節症に対して、当院で再生医療を受けられた患者様の症例は、こちらからもご覧いただけます。 膝の痛みでお悩みの方は、当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。
2020.06.23 -
- 変形性膝関節症
- ひざ関節
膝の疾患によって治療を受ける場合、症状の進行具合で医師から手術を勧められることもあります。 しかし、「手術と聞くと怖いイメージがある」「手術で失敗してしまうのではないか」と不安になる方も多いのではないでしょうか。 人工関節手術は90%以上という高い成功率を誇る手術ですが、どのような手術にもリスクが伴います。 主なリスクとしては、血栓症、感染症、人工関節の緩み、脱臼などが挙げられます。 手術の失敗や術後リスクに不安がある方は、手術や入院を必要とせずに膝の痛みを治療できる再生医療という選択肢もあります。 「手術しか選択肢がないといわれたけど手術は避けたい」という方は、ぜひ再生医療専門のリペアセルクリニックへご相談ください。 いきなり新しい治療を試すのは不安という方に対しても、当院では無料のカウンセリングも実施しており、治療内容や適応について丁寧にご説明いたします。 また、当院の公式LINEでは、再生医療の治療法や膝の痛みが改善した症例を配信しているので、手術を受ける前に再生医療について知っておきましょう。 ▼手術せずに膝の痛みを治したいなら >>公式LINE限定の再生医療に関する情報を見てみる 膝の人工関節置換手術に失敗例はある? 膝の人工関節置換術の失敗例は、ゼロではありません。 しかし、手術の成功率は90%以上という非常に高い確率※を誇ります。 ※出典:愛媛大学医学部附属病院 人工関節センター「人工関節について」 人工関節置換術だけでなく全ての手術にはリスクが伴うため、失敗のケースが皆無というわけではないことを覚えておきましょう。 患者さまが「手術に失敗した」と感じる例としては、主に以下が考えられます。 手術部位の感染症など合併症がある場合 成功したといわれたのに痛みや動きづらさがある場合 手術後の経過は、術前の膝の状態や、患者さまの年齢、基礎疾患の有無などによって大きく異なります。 手術直後の痛みや違和感は回復過程の一部であり、多くの場合、リハビリの実施や時間の経過とともに改善していきます。 膝の人工関節置換手術で失敗例では?と混同しやすい症状 膝の人工関節置換術を受ける方の多くが、痛みの解消やスムーズな動作に期待を抱くことでしょう。 しかし、術後の症状から手術が失敗したと勘違いしてしまうケースも多々発生します。 感染症や神経麻痺の合併症 膝が曲がりづらい・歩きづらい 上記のような勘違いを防ぐためにも、手術後どのような状態になるか事前に把握しておく必要があります。 そこでこの項目では、人工関節置換術後に勘違いを招く症状やケースについて紹介します。 感染症や神経麻痺の合併症 人工関節置換術には、術後に感染症や神経麻痺などの合併症リスクが考えられます。 どちらも一桁程度の低確率ですが、治療部位が細菌に感染したり、神経を損傷することで麻痺症状が現れる可能性もゼロではありません。 感染症については、手術による傷口以外にも虫歯などのすでに体内に存在している細菌の影響を受ける可能性があるため、手術前に治療しておくことが重要です。 再手術や追加のリハビリが必要となり、回復までに時間がかかってしまうケースもあるため、可能性の一つとして覚えておきましょう。 膝が曲がりづらい・歩きづらい 人工関節置換術後に「膝が曲がりづらい」「歩きづらい」などの感覚を覚えるケースがあります。 膝が曲がらなくなったり、痛みがでたりする場合に行われる人工関節置換術ですが、術後すぐに正座ができるほど膝が曲がるようになるわけではありません。 術後の安静期間を経て、筋力低下や拘縮(関節が固まってしまう)を原因として、膝関節の可動域が狭くなってしまうことも多いです。 これらの問題を解消するには、適切なリハビリを継続的に実施し、膝関節の機能を改善させることが重要です。 膝の人工関節置換手術の失敗?術後に考えられるリスク 膝の人工関節置換の手術は、以下のようなリスクが考えられます。 血栓のリスク 感染症のリスク 人工関節が緩むリスク 脱臼のリスク 予防策をとることでリスクを軽減できますが、手術を検討している方はどのようなリスクがあるのか事前に学んでおきましょう。 血栓のリスク 手術の切開によって出血すると、防御反応で血液が固まりやすくなることに加え、患部を動かさないようにするため静脈内に血栓ができやすくなります。 血栓のリスクを軽減するためには、十分な水分補給や手術後にできるだけ早く体を動かすことが挙げられます。 感染症のリスク 手術時の細菌侵入で感染症を引き起こすリスクも存在します。 手術中はもちろん、手術後に人工関節が感染するケースもあり、油断できないリスクです。 手術前の適切な抗菌薬の服用や、厳密な無菌操作が重要です。また、患者さまも手術部位の清潔保持に努める必要があります。 人工関節が緩むリスク 手術後のリスクのひとつに長年の使用や体重の増加、激しい動きなどで大きな負荷がかかり、人工関節が緩むことが挙げられます。 人工関節と骨の固定が不十分になり安定性が失われるのと同時に、痛みや不安定感、歩行障害といった症状が現れます。 また、人工関節が緩んだ際には再手術を考慮する必要があります。 脱臼のリスク 転倒などにより人工関節の脱臼が起こるリスクがあります。 正座や激しいスポーツなど、関節に大きな負担がかかる動作は避けましょう。 医師から指示された動作制限を守ることで、脱臼のリスクを防ぐことができます。 膝の人工関節置換手術を避ける治療法 膝の疾患で多くの方が悩まされているのが変形性膝関節症です。 変形性膝関節症の治療には、人工関節手術以外にもさまざまな方法があります。主な治療方法は以下の通りです。 薬物療法 温熱療法 運動療法 これらの治療法は、症状の程度や生活スタイル、健康状態などを考慮し専門医が判断します。 また、手術以外の治療方法で効果が得られない場合や、症状が悪化した場合は手術が検討されます。 膝の人工関節置換手術の失敗例についてよくある質問 膝の人工関節置換手術の失敗例についてよくある質問と回答を紹介します。 人工関節置換手術の成功率は? 人工関節置換手術後の痛みはどのくらい? 人工関節置換手術の成功率は? 人工関節置換術の成功率は、90%以上という非常に高い数値が報告※されています。 ※出典:J-STAGE 人工関節の耐久性が15〜20年前後ということを考慮して、膝や股関節の変形が進行している60歳以上の方に適応されることが多いです。 手術後の膝の状態を10年に渡って調査した結果、5年後に良好な状態の割合は99.4%と大がかりな再手術を受けた人が少ないことがわかります。 しかし、どのような手術にもリスクは伴うため、しっかりと検討した上で手術を受けるか決めましょう。 人工関節置換手術後の痛みはどのくらい? 膝の人工関節置換術後の痛みとして、重だるいようなジーンとした痛みを感じるのが特徴です。 どのような手術でも麻酔が切れた後の痛みは少なからずありますが、術後の痛みを緩和するための工夫が多数実施されています。 術後の痛みに対して、注射や飲み薬など各種の痛み止めを使用するケースが多いです。 膝の人工関節置換手術の失敗が不安な方は再生医療をご検討ください 人工関節手術は90%以上という高い成功率を誇る手術ですが、どのような手術にもリスクが伴います。 主なリスクとしては、血栓症、感染症、人工関節の緩み、脱臼などが挙げられます。 手術の失敗や術後リスクに不安がある方は、手術や入院を必要とせずに膝の痛みを治療できる再生医療という選択肢もあります。 ただし、再生医療と人工関節置換術は併用できないため、整形外科専門医との十分な相談の上で治療法を選択することが重要です。 以下のような方は、人工関節置換術の前に再生医療についてご検討ください。 仕事や家庭の事情で入院時間が取れない方 まだ現役で働いており、長期の休職が難しい方 膝に負担のかかるスポーツ活動を続けたい方 手術に不安を感じている方 当院リペアセルクリニックでは、膝の痛みを手術せずに治療できる再生医療をご提供しています。 以下のページでは、膝関節に対する再生医療の症例を公開しているため、併せて参考にしてください。 >再生医療による膝関節の症例はこちら 公式LINEでは、再生医療の治療法や膝の痛みが改善した症例を配信しているので、手術を受ける前に再生医療について知っておきましょう。 ▼手術せずに膝の痛みを治したいなら >>公式LINE限定の再生医療に関する情報を見てみる
2020.06.22 -
- 変形性膝関節症
- ひざ関節
- 再生治療
「保存療法で身体の不調を治したい」「仕事があり入院や手術が難しい」と、お悩みの方はいませんか。 痛みをはじめとした身体の不調は、症状が悪化する前に治療を開始することが大切です。 本記事では、保存療法の基礎知識について詳しく解説します。 身体への侵襲が大きい手術を避けて症状を治したい場合は、身体への負担が少ない保存療法を検討しましょう。 保存療法の基礎知識 保存療法は、手術をせずに症状の改善や緩和を目指す治療法で、以下の効果が期待できます。 慢性的な症状を改善・緩和 身体の機能を改善 病状の悪化を防ぐ 保存療法は手術をしない治療なので、日常生活を送りながら症状の改善を目指せるのが特徴です。 一方で、症状と付き合いながら身体の機能改善を目指す治療法であり、病気の根本的な解決にならないデメリットもあります。 保存療法は患者様の症状に合わせて、薬物療法や運動療法などを組み合わせて行う方法が一般的です。 対症療法や手術療法との違い 保存療法は、「対症療法」や「手術療法」と以下のような違いがあります。 治療方法 目的 特徴 保存療法 症状の改善・緩和 手術をせずに症状の緩和を目指す対症療法の治療を総称して保存療法と呼ぶ 対症療法 症状の改善・緩和 症状を一時的に緩和できる 痛みを軽減できる 手術療法 症状を根本的に治す 症状の原因を取り除き、病気を根本的に改善させることを目指す 身体への負担が大きい 対症療法は、病気の原因を取り除くのではなく、痛みなどの症状の改善・緩和を目指す治療法のことです。 対症療法の中には、薬物療法や理学療法などさまざまな治療法があり、総称して保存療法と呼びます。 一方で手術療法は症状の原因を取り除き、病気を根本的に改善させることを目指す治療法のことです。 適切な治療方法には個人差があるため、身体に不調が見られる場合は、医療機関へ相談しましょう。 保存療法の主な種類と特徴 保存療法には、主に以下の4種類があり、それぞれ症状改善へのアプローチ方法が異なるのが特徴です。 薬物療法 理学療法(リハビリ・運動療法) 装具療法 その他|生活指導・食事療法 保存療法は症状の程度に合わせて、薬物療法や理学療法などを組み合わせて行います。 また、症状の原因が乱れた生活習慣である場合は、専門家による指導を受け、生活習慣を見直すことが大切です。 薬物療法 保存療法の1つである薬物療法は、炎症を抑えて痛みや苦痛などの症状を軽減するのを目的に行われます。 病状や既往歴などに合わせて、主に以下の薬が用いられます。 塗り薬 貼り薬・湿布 内服薬 坐薬 注射(関節注射・静脈注射など) 痛みをはじめとした身体の不調がみられる場合は、早めに医療機関を受診し、症状に合った薬を処方してもらいましょう。 理学療法(リハビリ・運動療法) リハビリや運動療法は、理学療法と呼ばれる保存療法の1つです。 運動療法では、筋肉や関節がスムーズに動かせるよう、症状に合った筋力トレーニングやストレッチを行います。 有酸素運動や筋力トレーニングなどを行うと、身体の血流が良くなり、痛みによって硬くなった筋肉の緊張がほぐれます。 慢性的な痛み症状や、ケガによる動作制限がある場合は、日常生活動作を中心としたリハビリを専門家に提案してもらいましょう。 装具療法 保存療法の1種である装具療法とは、サポーターなどの装具を使用して身体への負担を軽減する治療法です。 スポーツ外傷や変形性膝関節症などでは、装具を使用して不安定な関節を補助し、スムーズな動きをサポートします。 装具療法で用いられる装具は、症状の程度や装着部位のサイズに応じて、個々に合った形を使用します。 その他|生活指導・食事療法 生活習慣に問題があり身体に不調がみられる場合は、生活指導や食事療法によって、症状の改善を目指すことが大切です。 不規則な生活が続くと、生活習慣病や慢性的な身体の不調などにつながる恐れがあります。 自身の生活習慣を見直し、身体に悪影響を及ぼす可能性のある行動を早めに改善しましょう。 生活習慣の改善が難しい場合は、医師や栄養士などの専門家に相談し、生活指導を受けるのも1つの手段です。 保存療法のメリット・デメリットとは 保存療法には、以下のメリットとデメリットがあります。 保存療法のメリット 保存療法のデメリット 手術を避けられる 身体への負担が小さい 手術と比較するとかかる費用が少ない 治療期間が長引く可能性がある 症状の再発リスクがある 長期にわたる通院が必要な場合もある 保存療法は症状の軽減が目的であり、病気の根本的な治療にはなりません。 症状を改善したい場合は、メリットとデメリットを比較し、自身に合った治療法を検討しましょう。 まとめ|保存療法で治らないときは手術や再生医療を検討しよう 保存療法は、手術を避けて症状の改善・緩和が期待できる治療法です。 慢性的な痛みや身体の不調がみられる場合は、まずは医療機関を受診し、自身に合った治療法を検討することが大切です。 保存療法を受けても症状が治らないときは、手術や再生医療による治療を検討しましょう。 再生医療とは、患者様自身の細胞を利用して、損傷した部位の修復や再生を促す治療法です。 変形性の関節疾患や外傷などで、保存療法による回復が見込めない場合は、再生医療による治療も選択肢の1つです。 手術をせずに症状を改善したい方は、ぜひ一度当院(リペアセルクリニック)へお問い合わせください。 >当院の再生医療の症例一覧はこちら
2020.06.21 -
- 変形性膝関節症
- ひざ関節
20代の人で膝に違和感やちょっとした痛みが生じた場合、「膝がちょっと気になるけど、まだ若いしそのうち自然と治るだろう」と放置する人も少なくないでしょう。 しかし、その膝の痛みや違和感は「変形性膝関節症」かもしれません。 本記事では「変形性膝関節症とはどのような病気か」「変形性膝関節症になる原因」について紹介します。 また、変形性膝関節症におすすめの治療方法・発症しないための予防方法についても詳しく解説しています。 膝に違和感や痛みがある方は、ぜひ最後までご覧ください。 変形性膝関節症とは?主な症状 変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)とは、関節の老化などによって「膝関節の軟骨がすり減る病気のこと」です。 膝関節の軟骨が擦り減ることによって、関節が炎症を起こしたり変形したりして痛みが生じます。 主な症状は、以下の通りです。 初期 起き上がったり、歩き始めると膝が痛くなる。 休めば痛みがとれる程度。 進行期 歩いていると膝が痛くなる。 正座や階段の上り下りなど膝を深く曲げる動作が困難になる。 末期 膝関節がほとんどなくなり、骨同士がぶつかって歩くのも困難なほど痛くなる。 日常生活にも不自由を感じる。 初期症状は、立ち上がった瞬間や歩き始めなど一時的な痛みを感じる場合が多く、休めば痛みがとれる程度です。 しかし、症状が進むにつれて歩いている時や階段の上り下りなどの膝を深く曲げる動作でも痛みを感じるようになります。 20代でも変形性膝関節症は発症する? 日本では、一般的に40代頃から発症する人が増えてきて、65代以上になると5人に1人くらいの割合で発症しています。 しかし、変形性膝関節症は20代であっても、生活環境や体質によっては発症することもあります。 軟骨は神経が通っておらず擦り減っただけでは痛みは生じないため、今はまだ痛みはないという人でも軟骨の擦り減りがどんどん進行している可能性もあります。 20代で変形性膝関節症になる主な原因 20代で変形性膝関節症になる原因は、主に以下の4つが考えられます。 肥満 遺伝 筋肉量が少ない 女性ホルモンの変化 変形性膝関節症のほとんどの原因である老化以外にも原因はあります。 20代の若者でも変形性膝関節症になる原因を把握して、予め対処できるようにしましょう。 肥満 肥満体型の人は、膝関節や軟骨に大きな負荷がかかるため、20代でも変形性膝関節症になりやすいです。 脂肪量が少ない人と比べると膝の負担が大きく、軟骨がすり減るのが早くなってしまいます。 また、脂肪量が少ない人も急速に体重が増加しないように注意しましょう。 膝には体重増加の3倍の負荷がかかると考えられており、例えば体重が10kg増加すると30kgの負担が膝にかかっていることになります。 脂肪量が増えるほど、変形性膝関節症になりやすくなるリスクが高まるでしょう。 遺伝 遺伝によって膝関節の軟骨がすり減りやすい人もいるため、20代でも変形性膝関節症になる可能性があります。 両親のどちらか、または両方が変形性膝関節症を発症したことがある場合は、注意が必要です。 日常生活の中で膝に負担をかけないように意識して過ごしましょう。 筋肉量が少ない 筋肉量が少ない人は、膝関節に負担がかかりやすいため、20代でも変形性膝関節症になる可能性があります。 膝関節を支える筋力が少ないと、関節の内側に負担が集中して軟骨がすり減ってしまいます。 特に運動不足の方は、日頃から意識して運動を取り入れて、膝へ負担がかからないようにしましょう。 女性ホルモンの変化 女性ホルモンの変化によって、20代でも変形性膝関節症になる可能性があります。 軟骨の形成・維持に必要とされる女性ホルモン「エストロゲン」の分泌量が減少すると発症しやすくなると考えられています。 ホルモンバランスの乱れは、ストレスや不規則な生活が原因であることが多いので注意が必要です。 20代の変形性膝関節症は治療できる? 20代の変形性膝関節症は、症状の段階別にさまざまな方法で治療可能です。 従来の治療では、主に以下のような方法があります。 治療方法 詳細 生活習慣の改善 日常生活における膝の負担軽減を目的として、普段の動作を見直す・体重管理をするといった方法 運動療法(リハビリテーション) 運動によって膝周辺の筋肉を強化し、膝関節を保護する方法 薬物療法 痛みに対して、内服薬や外用薬を使って痛みを止める方法 装具両方 膝サポーターや足底(インソール)への装具着用を行い、膝への負担を軽減する方法 物理療法 膝周辺を温めて血行を促したり、酷く腫れている場合は冷やしたりする方法 外科手術 症状が進行している場合、以下のような外科的手術が必要になる場合がある 上記のような保存療法や外科手術に代わる新しい選択肢として「再生医療」が注目されています。 今まで、すり減った膝軟骨を再生させることが不可能といわれてきましたが、再生医療では患者さんの幹細胞を培養して軟骨が再生できるようになりました。 再生医療を用いた治療には時間がかかりますが、手術や入院の必要もなく日常生活に復帰できるため評価されている治療方法です。 https://youtu.be/zmcafuxHyTw?si=53p6sHDq_bH7pQOO >その他、変形性膝関節症の事例を動画で見る 再生医療についてご相談される場合は、一般の病院ではなく再生医療専門医のいるクリニックをおすすめします。 >>再生医療を検討されている方は、変形性膝関節症に関する症例紹介もあわせてご覧ください。 当院でも再生医療による変形性膝関節症の治療を行っているため、ぜひお問い合わせください。 20代で変形性膝関節症を発症しないための予防方法 20代で変形性膝関節症を発症しないための予防方法を紹介します。 体重を減らす 靴を見直す 太腿の筋肉を鍛える 膝を温める 変形性膝関節症の症状を和らげたり進行を遅らせたりするためには、病院で治療を受けるだけでなく、日常生活で予防していくことも大切です。 それぞれの予防方法について詳しく解説します。 体重を減らす 肥満体型の人や急速に体重が増加している人は、体重を減らすことが大切です。 体重が重い人は、膝関節に大きな負荷がかかり軟骨がすり減るのが早くなりやすいため、変形性膝関節症に繋がります。 日常生活の中で軽い運動を取り入れたり食事制限したりして、体重管理を意識してみましょう。 靴を見直す 変形性膝関節症の予防方法として、膝への負担が少なく衝撃を緩和する靴を選ぶことが大切です。 女性の場合は、ハイヒールを履く機会をできるだけ減らすなど、日常生活の中で膝への負担が少ない靴を履くように意識してみましょう。 また、厚めの中敷きを敷く方法も膝への負担を軽減できるのでおすすめです。 太腿の筋肉を鍛える 変形性膝関節症の予防方法として、太もも周りの筋肉を鍛えることが大切です。 膝周辺の筋肉量が少ないと膝関節への負担が多くなり、膝軟骨がすり減る原因に繋がります。 運動によって膝周辺の筋肉を鍛えることで膝関節の保護しましょう。 膝を温める すでに変形性膝関節症によって痛みが生じている場合、膝を温めるのがおすすめです。 膝を温めると血行が良くなり筋肉も緩和させるため、痛みが出にくくなります。 衣類やサポーターなどを上手に活用して膝を冷やさないようにしましょう。 20代の若者でも発症する変形性膝関節症についてのまとめ 20代で変形性膝関節症を発症する原因や予防方法について紹介しました。 変形性膝関節症の治療方法の一つに人工関節置換術がありますが、人工関節の耐久性は20年くらいと言われているので、20代の人の場合は、将来、人工関節の入れ替えを行わなければならなくなります。 近年では、手術以外の治療方法として再生医療という治療方法にも注目が集まっています。治療の選択肢の1つとして検討してみてはいかがでしょうか。以上、変形性膝関節症は20代でも発症するのかについて記しました。 ▼こちらも併せてご参照ください
2020.06.20 -
- 変形性膝関節症
「膝の痛みやこわばりが気になる」「症状はどれくらい進んでいるのだろう」と変形性膝関節症の進行状況に不安を抱えている方は少なくありません。 病院では「ステージ」や「グレード」という言葉で病気の進行度を説明しますが、数字だけでは自分の膝の状態がイメージしにくいことも多いでしょう。 この記事では、変形性膝関節症の進行度を表す5段階のステージ分類や各ステージに応じた症状・治療法について解説します。 当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、手術せずに損傷した組織を治療できると注目されている再生医療に関する情報を公開中です。 変形性膝関節症で、これまでの治療では痛みが十分に改善しなかった方や、手術は避けたいと考えている方にとって、新たな選択肢となる可能性があります。 進行が心配な方や将来のステージ悪化を防ぎたい方、治療の幅を広げたい方はご覧ください。 変形性膝関節症における5つのステージ分類 変形性膝関節症は、KL分類(Kellgren-Lawrence分類)に基づき、グレード0から4までの5段階に分けられます。 この分類は、レントゲンで関節の隙間や骨の変化を観察して評価されます。 グレード 主な状態 KL-grade 0(正常) 大腿骨と脛骨の間に十分な隙間があり、関節として正常に機能している 骨棘または軟骨の下にある骨が硬くなる変化は見られない KL-grade 1(疑い) 骨の一部がトゲのようにとがっている(骨棘) 関節を潤滑にする関節液が骨の内部に侵入している状態が見られる 骨棘または軟骨の下にある骨が硬くなる変化が見られるケースがある KL-grade 2(軽度) 多くの場合、変形性膝関節症と診断される 関節の隙間が狭くなっているものの、正常な状態の半分以上の隙間がある状態 はっきりとした骨棘が見られる KL-grade 3(中等度) 関節の隙間がさらに狭くなり、正常な状態の半分以下の状態 骨棘形成がより顕著になる 保存療法に加えて治療方針の見直しが必要になることもある KL-grade 4(重度) 関節の隙間がほぼなくなっている状態 大腿骨が傾き、脛骨の位置関係にずれが生じている 関節には大きな骨棘が形成されている 変形性膝関節症のグレードはレントゲン検査の結果に基づく評価のため、半月板や軟骨の詳細な状態まではわかりません。 必要に応じてMRI検査を組み合わせて、正確な診断と治療方針を決定するのが一般的です。 また、症状の感じ方や生活への影響は、同じグレードでも人によって異なります。 自分の症状がどの段階にあるのかを把握し、適切な治療を選んで変形性膝関節症の進行を防ぎましょう。 KL-grade 0|正常な状態 KLグレード0は、膝関節に損傷や変形が認められない健康な状態です。 レントゲンでグレード0と判定される目安は、以下の通りです。 チェックポイント 状態 大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)の間 十分な隙間が確保されている 骨棘(骨の先端にできる突起) なし 軟骨下の骨が白く映る部分 なし 太ももの骨とすねの骨の隙間がしっかり確保されていると、関節軟骨がクッションの役割を果たすので、スムーズな歩行や階段の昇り降りが可能です。 しかし、KLグレード0でも将来の関節変形を防ぐための予防は重要です。 年齢とともに軟骨はすり減りやすくなり、体重増加や膝への繰り返しの負担が進行の引き金となります。 予防のためには、太ももの筋肉を鍛える軽い運動や適正体重の維持、長時間の正座や無理な負荷を避ける生活習慣が効果的です。 KL-grade 1|変形性膝関節症が疑われる状態 KLグレード1は、変形性膝関節症が疑われる初期段階です。 レントゲンでの評価ポイントは、以下の通りです。 チェックポイント 状態 大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)の間 わずかに隙間が狭くなっている場合がある 骨棘(骨の先端にできる突起) 小さなものが出始めることがある 軟骨下の骨が白く映る部分 部分的に白っぽく見えることがある KLグレード1では、ほとんど症状を感じないか、軽い違和感がある程度です。 しかし、膝の軟骨が少しずつ傷み始め、放置すると進行のスピードが上がる可能性があります。 軟骨は一度すり減ると自然治癒が難しく、進行を予防するには早期からのケアが重要です。 ウォーキングや水中歩行で膝周りの筋肉を鍛え、階段の昇降や深いしゃがみ込みなど負担の大きい動作を控えるなどして、痛みや変形の進行を防ぎましょう。 KL-grade 2|軽度な変形が確認できる状態 KLグレード2は、変形性膝関節症と診断される段階です。 チェックポイント 状態 大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)の間 やや狭くなっている 骨棘(骨の先端にできる突起) はっきり見える 半月板 断裂やずれがMRI検査で見つかることがある 骨棘は、関節の軟骨がすり減って骨同士が接触し、膝にかかる負荷が集中することで形成されます。 集中した負荷に対抗するために骨でできたとげを作り、膝の安定性を保とうとする反応ですが、同時に関節の動きを妨げたり痛みの原因になったりします。 KLグレード2では、必要に応じてレントゲン以外の検査を受けることも大切です。 また、膝の衝撃を吸収する半月板の断裂や3mm以上のずれがあると、軟骨にかかる圧力が増し、痛みや変形の進行が早まることがあります。 半月板はMRIや超音波検査で初めて確認できるケースが多いため、症状に応じて精密検査を受けましょう。 KL-grade 3|中等度の変形が確認できる状態 KLグレード3は、変形性膝関節症の中等度にあたる段階です。 レントゲンでの評価ポイントは、以下の通りです。 チェックポイント 状態 大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)の間 骨と骨の隙間がさらに狭まり、軟骨の多くがすり減っている 骨棘(骨の先端にできる突起) 複数の骨の突起がはっきり確認できる 軟骨下の骨が白く映る部分 増えている KLグレード3は、膝の関節構造の変化が進み、レントゲンやMRIで変形がはっきり確認できる段階です。 膝に違和感や痛みを感じやすくなり、日常生活に支障が出ることもあります。 痛みが強い場合は、医師と相談して痛み止めの服用やヒアルロン酸注射などの治療を検討しましょう。 KL-grade 4|重度(末期)の変形が確認できる状態 KLグレード4は、変形性膝関節症が最も進んだ末期の状態です。 レントゲンでの評価ポイントは、以下の通りです。 チェックポイント 状態 大腿骨(太ももの骨)と脛骨(すねの骨)の間 すき間がほとんどない 骨棘(骨の先端にできる突起) 大きなとげ状の骨棘が多数見られる 軟骨下の骨が白く映る部分 白く濃く映る KLグレード4では、膝の内部構造が損なわれ、関節としてのクッション機能を果たすのが難しい状態です。 外見からも膝の変形がわかりやすく、脚がO脚やX脚に見えることがあります。 安静にしていても痛むことがあり、歩行や立ち上がり、階段の昇降など日常の動作に大きな支障が出る段階です。 手術や保存療法など、症状や生活状況に応じた治療方針を医師と十分に相談しましょう。 変形性膝関節症の症状【ステージ分類別】 変形性膝関節症の症状別の進行過程について詳しく紹介します。 初期症状(ステージ1~2) 中期症状(ステージ3) 末期症状(ステージ4) 一度すり減った関節軟骨が自然治癒することはほぼないため、変形性膝関節症は早期発見および治療が重要です。 初期症状に心当たりがある方は、医療機関に相談しましょう。 初期症状(ステージ1~2) 変形性膝関節症のステージ1~2に当てはまる方は、特定の動作をしたときに膝に違和感や軽い痛みを感じることが多い傾向にあります。 主な症状は、下記の通りです。 膝がこわばり、重く感じる 膝の動きがスムーズでなく、違和感がある 動き始めや立ち上がるときに痛みを感じる あぐらや正座がしづらい 初期の段階では、痛みは一時的で休むと治まることが多いため、「年齢のせい」と見過ごしてしまう方も少なくありません。 違和感や動かしにくさが続く場合は、症状の悪化を防ぐためにも早めに医療機関で相談しましょう。 中期症状(ステージ3) 変形性膝関節症のステージ3にあたる方は、膝の痛みや動かしにくさが日常生活に影響し始める段階です。 膝の痛みが動作中も続く 膝をまっすぐ伸ばしきれない 深くしゃがめない 膝が腫れて熱を持つことがある 膝の変形が見られる 初期の頃は休むと痛みが治まることもありましたが、中期になると動作中も痛みを感じることが増えます。 膝の違和感や痛みを我慢せず、早めに医療機関を受診しましょう。 膝に負担をかけない生活習慣や痛み止めの使用などを取り入れて痛みの軽減や歩行の安定化を目指しましょう。 末期症状(ステージ4) 変形性膝関節症のステージ4では、膝の変形と痛みが最も進行した状態です。 安静にしていても膝が痛む 脚の変形が目立つ 痛みや変形の影響で歩行が困難になる 末期になると、日常生活のほとんどの動作に支障が出る場合があります。 ステージ4では、症状の進行を抑えるだけでなく、生活の質を維持するための適切な治療が重要です。 医師と相談して必要に応じて手術や補助具の利用なども検討しましょう。 変形性膝関節症のステージ分類別の治療法 変形性膝関節症の主な治療方法は、以下の2つです。 保存療法 手術療法 2つの治療方法について、詳しく説明します。 保存療法 変形性膝関節症のステージ1~3の方は、手術を行わずに症状の進行を抑える保存療法が基本となります。 保存療法は、薬物療法や運動療法など手術をしない治療法のことを指します。 主な治療内容は、下記の通りです。 鎮痛剤の内服や膝への注射で痛みを和らげる 膝を支えるサポーターを装着し、関節への負担を軽減する 膝に負担をかけない動かし方や運動指導を受ける さらに、体重が膝にかかる負担の大きな原因となる場合は、食生活や運動のアドバイスも行われます。 保存療法で症状の改善が見られない場合は、手術療法も検討されます。 手術療法 変形性膝関節症のステージ3~4の方や、保存療法を6カ月続けても効果がない方は、症状や日常生活への影響に応じて手術療法が検討されます。 主な手術方法は、以下の通りです。 関節鏡視下手術 内視鏡(関節鏡)を挿入してすり減った軟骨の破片や損傷した半月板を取り除く 現在の痛みの原因を取り除く手術のため、疾患の根本的な改善にはならない 膝周囲骨切り術 骨を切って角度を修正し、荷重を健全な部分に分散させる 膝の可動域が制限されていると適応できない場合がある 人工関節単顆置換術(UKA) 変形した膝関節の一部のみを人工関節に置換する 全置換よりも傷跡が小さく、出血も少ない場合が多い 人工関節全置換術(TKA) 損傷した膝関節全体を人工関節に置換する 膝関節の痛みが改善され、関節機能の改善が見込める 関節鏡視下手術や膝周囲骨切り術は、比較的症状が軽い場合に適応される手術方法です。 一方、症状が進行している場合や高齢の方は、人工膝関節置換術が検討されます。 症状の進行度や年齢、生活スタイルによって適した手術方法は異なるため、医師と十分に相談して自分に合った手術を検討しましょう。 変形性膝関節症のステージ分類によくある質問 変形性膝関節症のステージ分類について、患者さまやご家族からよく寄せられるご質問をまとめました。 変形性膝関節症の進行速度は? 変形性膝関節症でしてはいけないことは? 疑問を解消して、適切な治療に取り組む参考にしてください。 変形性膝関節症の進行速度は? 変形性膝関節症の進行速度には個人差があり、年齢・体重・運動習慣・筋力の状態など、さまざまな要因によって左右されます。 一般的には数年かけて徐々に進行するとされていますが、以下のような場合は進行が早くなる傾向があるため注意が必要です。 進行が速くなると考えられる要因 内容 過去の靭帯や半月板の損傷 膝にストレスがかかりやすく、軟骨がすり減りやすい 更年期による炎症 炎症を引き起こす物質(サイトカイン)が増え、軟骨や骨の変形が進みやすい 膝に負担がかかる生活習慣 正座・しゃがみ込み・ジョギング・ジャンプ動作などが多いと膝に負担がかかる 肥満 体重による負荷で膝へのダメージが蓄積しやすい 変形を少しでも遅らせるためには、現在の膝の状態(ステージ)を把握し、早い段階から適切な治療や生活習慣の見直しを行うことが大切です。 変形性膝関節症でしてはいけないことは? 変形性膝関節症のステージ1~4の方は、膝に負担をかける行動を取ると症状を悪化させる恐れがあります。 以下の動作には、注意が必要です。 深くしゃがむ 正座を長時間行う 急なジャンプ 重い荷物の持ち運び 体重増加の放置 無理な運動 ウォーキング・水中歩行などの膝への負担が少ない有酸素運動や、サポーターの活用、適正体重の維持を心がけましょう。 膝の健康を守るために、症状に応じて医師や理学療法士に相談することが重要です。 変形性膝関節症を早く治すには再生医療もご検討ください 変形性膝関節症は、レントゲン検査の結果をもとにグレード0〜4の5段階に分類されます。 グレード 主な状態 KL-grade 0(正常) 大腿骨と脛骨の間に十分な隙間があり、関節として正常に機能している 骨棘または軟骨の下にある骨が硬くなる変化は見られない KL-grade 1(疑い) 骨の一部がトゲのようにとがっている(骨棘) 関節を潤滑にする関節液が骨の内部に侵入している状態が見られる 骨棘または軟骨の下にある骨が硬くなる変化が見られるケースがある KL-grade 2(軽度) 多くの場合、変形性膝関節症と診断される 関節の隙間が狭くなっているものの、正常な状態の半分以上の隙間がある状態 はっきりとした骨棘が見られる KL-grade 3(中等度) 関節の隙間がさらに狭くなり、正常な状態の半分以下の状態 骨棘形成がより顕著になる 保存療法に加えて治療方針の見直しが必要になることもある KL-grade 4(重度) 関節の隙間がほぼなくなっている状態 大腿骨が傾き、脛骨の位置関係にずれが生じている 関節には大きな骨棘が形成されている グレード1~2の初期段階で治療を始めれば、痛みの軽減や関節機能の維持が期待でき、生活の質を落とさずに過ごせる可能性があります。 グレード3~4へ進むと膝の軟骨は大きくすり減り、骨同士がぶつかることで痛みや変形が強くなるのが一般的です。 そのため、自覚症状が軽いうちに自分の膝の状態を把握し、適切な治療を受けましょう。 これまで変形性膝関節症では、保存療法で改善が見られない場合に手術が検討されるのが一般的でした。 しかし、手術を避けつつ膝軟骨の修復を目指す治療法として、再生医療が検討されています。 以下のような方は、ぜひ再生医療をご検討ください。 変形性膝関節症の手術を避けたい 将来的な膝の痛みの悪化や関節の変形に不安を感じている 変形性膝関節症による膝の痛みを早く治したい 再生医療では、患者さま自身の細胞や組織を活用して、摩耗した膝関節の組織にアプローチすることで、根本的な改善を目指します。 また、患者さまの細胞のみを用いることでアレルギーや拒否反応のリスクが低く、入院や手術の必要がないことも特徴です。 当院で行っている変形性膝関節症に対する再生医療の症例は、こちらから確認いただけます。 再生医療の治療について詳しく知りたい方は、ぜひ当院「リペアセルクリニック」へご相談ください。 以下の動画では、実際に当院で再生医療の治療を受け、変形性膝関節症が改善した患者さまの症例を紹介しているため、併せて参考にしてください。 https://www.youtube.com/watch?v=ZjHdlRj1Zm0
2020.06.19 -
- ひざ関節
- 再生治療
「半月板損傷と診断されたけれど、手術以外の治療法はないの?」「手術は避けて、別の方法で治療したい」といった悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。 この記事では、半月板損傷を手術せずに治療する方法と、手術が必要なケース、さらに自然治癒の可能性について詳しく解説します。 半月板損傷でお悩みの方は、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。 また、現在リペアセルクリニックでは半月板損傷に対する再生医療に関する情報をLINEで発信しております。 手術以外の治療選択肢として、半月板損傷に関する改善症例も紹介しておりますので、ぜひご登録ください。 軽度の半月板損傷を手術しないで治す4つの保存療法 軽度の半月板損傷で、手術を避けて症状の改善を目指す保存療法は、主に以下の4つです。 物理療法 薬物療法 運動療法 装具療法 保存療法は、損傷した半月板を切らずに残し、症状の改善を目指す治療法です。 軽度の半月板損傷であれば、これらの治療を組み合わせることで症状の改善が期待できます。 物理療法 半月板損傷の手術しない治療法の一つに、温熱・寒冷による治療が挙げられます。 保冷剤や氷のうなどで冷やす:半月板損傷が起こった直後 蒸しタオルやお風呂で温める:慢性的に痛みを感じる場合 半月板損傷が起こった直後は、痛みや炎症が強い状態のため、患部を冷やして痛みや炎症の緩和を図ります。 炎症が落ち着いても慢性的な痛みがある場合は、患部を温めて血行を良くすることで痛みの緩和が期待できます。 症状に合わせて適切な処置を行いましょう。 薬物療法 半月板損傷の痛みや炎症に対しては薬物療法を行います。 主な治療内容は以下の通りです。 内服薬:炎症を抑える ステロイド注射:強い炎症を抑える強力な抗炎症剤 ヒアルロン酸注射:膝の潤滑性を高める 薬物療法では、内服薬や外用薬で痛みや炎症を抑えるのが一般的です。 炎症が強い場合は、ステロイドを注射する場合があります。 また、膝関節の動きを良くするためにヒアルロン酸を注射するのも有効です。 運動療法 半月板損傷を手術しないで治すには、リハビリも重要です。 主なリハビリの内容を以下にまとめました。 膝関節の可動域の訓練 膝周辺のストレッチ 膝周辺の筋力トレーニング 有酸素運動 半月板損傷が起きた初期は安静が必要です。 しかし、安静期間が長いと関節が固くなったり筋力が落ちたりして、さらに膝関節に負荷をかける恐れがあります。 そのため、膝関節の筋力や柔軟性を向上させ、関節の動きを良くするリハビリを中心に行いましょう。 装具療法 装具療法は、膝関節を支えるサポーターや装具を使用して、膝への負担を軽減する治療法です。 以下の効果が期待できます。 膝サポーターで関節を安定させる 足底板(インソール)で膝への負担を分散 歩行補助具で体重をかける負担を軽減 これらの装具を症状や生活スタイルに合わせて適切に選択し、組み合わせることで、日常生活での膝の痛みを効果的に軽減できます。 半月板損傷で手術した方がいいケース 半月板損傷において、保存療法では改善が困難で手術を検討した方が良いケースがあります。 手術が必要な状況として以下の2つが挙げられます。 重度の断裂やロッキングなどの症状がある場合 保存療法で症状が改善しない場合 これらの症状がある場合は、適切な時期に手術を行うことで、長期的な膝の健康を保つことができます。 重度の断裂やロッキングなどの症状がある場合 半月板が大きく断裂している場合や、以下の症状が現れている場合は手術が必要になることがあります。 ロッキング(膝が曲がらない、伸びない状態)が起こる 断裂した半月板の破片が関節内で動いている 膝に水が頻繁にたまり、痛みが強い 日常生活に大きな支障をきたす痛みがある ロッキングは半月板の破片が関節に挟まって起こる症状で、放置すると関節軟骨の損傷が進行する可能性があります。 このような場合は、関節鏡視下手術で破片を取り除く治療が推奨されます。 保存療法で症状が改善しない場合 適切な保存療法を一定期間行っても症状が改善しない場合、手術を検討する必要があります。 3〜6ヶ月の保存療法で改善が見られない 痛みが徐々に悪化している スポーツや仕事への復帰が困難 膝の機能が著しく低下している 保存療法の効果は個人差がありますが、適切な期間治療を行っても症状が改善しない場合は、手術を検討します。 ただし、手術前には必ず医師と十分に相談し、リスクと効果を理解した上で決断することが大切です。 半月板損傷は自然治癒しない?放置するリスク 半月板は血流が乏しい組織のため、一度損傷すると自然に治ることはほとんどありません。 適切な治療を行わずに放置すると、さまざまなリスクが生じる可能性があります。 ロッキング症状が悪化し、膝が動かなくなる 膝に水が頻繁にたまり、腫れや圧迫感が生じる 慢性的な痛みと腫れが続く 筋力低下により膝関節の安定性が失われる 早期に適切な治療を開始することで、症状の悪化を防ぎ、膝関節の機能を維持することができます。 症状を感じたら、まずは医療機関を受診して正確な診断を受けることが重要です。 重度の半月板損傷も手術せずに治療できる再生医療とは 再生医療は、重度の半月板損傷も手術せずに改善できる可能性がある治療法として注目されています。 以下の内容について解説します。 再生医療の特徴 半月板損傷の患者さまの症例をご紹介 再生医療について理解し、治療の選択肢として検討してみましょう。 再生医療の特徴 半月板損傷に対する再生医療では「幹細胞治療」という治療を行います。 幹細胞治療は、さまざまな組織に変化する能力を持つ幹細胞を利用する治療法で、以下の特徴があります。 患者さま自身から採取・培養した幹細胞を注射や点滴で投与 幹細胞が持つ、他の細胞に変化する能力「分化能」を活用した治療法 患者さま自身の幹細胞を使用するため拒否反応のリスクが低い 手術・入院が不要なため、治療時間が短い 手術を避けて半月板損傷を治療したい方は、再生医療も治療の選択肢としてご検討ください。 半月板損傷の患者さまの症例をご紹介 実際に再生医療による半月板損傷の治療を受けた患者さまの症例をご紹介します。 再生医療による治療を受けたのは運動好きの患者さまで、整形外科では「手術しないと治らない」と診断された方です。 人工関節手術を勧められていましたが、手術を避けたいと考え、当院リペアセルクリニックの再生医療を受ける決断をされました。 再生医療による治療後、症状は徐々に改善し、現在では以下のような状態まで改善されています。 階段の昇降が楽にできるようになった 軽いランニングも問題なく行える 好きだった運動を再開できた 日常生活に支障がなくなった 整形外科で「手術しないと治らない」とされた半月板損傷でしたが、再生医療により日常生活動作の大幅な改善とスポーツ活動への復帰を実現した症例です。 その他の症例はこちらからも確認いただけますので、ぜひご覧ください。 半月板損傷を手術しないで治す方法についてよくある質問 半月板損傷を手術しないで治す方法についてよくある質問を紹介します。 半月板損傷にヒアルロン酸は効く? 膝を手術しないとどうなる? これらの疑問を解消して、適切な治療選択を行いましょう。 半月板損傷にヒアルロン酸は効く? ヒアルロン酸注射は半月板損傷の保存療法の一つとして使用されており、一定の効果が期待できます。 関節内の潤滑性を向上させて膝の動きを滑らかにする 関節軟骨を保護する効果がある 炎症を抑制する作用も報告されている 効果は一時的で、定期的な注射が必要 ヒアルロン酸は膝関節の潤滑油としての役割を果たし、痛みの軽減に効果があります。 ただし、損傷した半月板を修復する効果はないため、症状の根本的な改善には限界があります。 軽度から中等度の症状に対して、他の保存療法と組み合わせて使用されることが多いです。 膝を手術しないとどうなる? 半月板損傷を手術せずに放置した場合の経過は、損傷の程度や個人の状況によって異なります。 軽度の損傷では保存療法により症状の改善が期待できる 重度の損傷では症状が悪化し、変形性膝関節症に進行する可能性がある ロッキング症状がある場合は関節軟骨の損傷が進行するリスクがある 適切な保存療法を行えば手術を避けられる症例も多い 重要なのは、症状や損傷の程度に応じて適切な治療を選択することです。 軽度の損傷であれば保存療法で十分な改善が期待できますが、重度の場合は手術や再生医療などの治療を検討する必要があります。 半月板損傷を手術せずに早く治す方法なら再生医療をご検討ください 半月板損傷を手術しないで治す方法として、物理療法、薬物療法、運動療法、装具療法の4つの保存療法があります。 軽度の損傷であれば、これらの治療法を組み合わせることで症状の改善が期待できます。 しかし、半月板は血流が乏しく自然治癒が困難な組織のため、保存療法だけでは限界がある場合もあります。 また、重度の断裂やロッキング症状がある場合は、手術が必要になることがあります。 手術を避けたい方や、保存療法で改善が見られない方には、再生医療という新しい選択肢があります。 患者さま自身の幹細胞を使用する治療法は、副作用のリスクが低く、手術・入院を必要としません。 半月板損傷でお悩みの方は、症状や生活スタイルに応じて最適な治療法を選択することが重要です。 手術以外の治療選択肢について詳しく知りたい方は、再生医療の専門医がいるリペアセルクリニックへお気軽にご相談ください。
2020.06.18 -
- ひざ関節
- 再生治療
「半月板損傷の手術後はいつ仕事に戻れる?」 「復帰してからも、また膝が痛くならないだろう不安」 半月板損傷と診断され、立ち仕事に従事されている方は上記のような疑問や不安を感じる方も多いのではないでしょうか。 本記事では、半月板損傷の手術を受けた方が立ち仕事に復帰するまでの期間の目安や、復帰後に注意すべき点について解説します。 日々の仕事の中で膝の痛みを和らげるための具体的な対処法も紹介しています。 半月板損傷による膝の痛みでお悩みの方、立ち仕事への復帰に不安を感じている方は、ぜひこの記事を参考にしてください。 また、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、半月板損傷を手術せずに治療できる再生医療に関する情報を配信中です。 「半月板を手術したくない」「半月板損傷を早く治したい」という方は、ぜひ再生医療の治療法についてご覧ください。 半月板損傷手術後の立ち仕事への復帰について 半月板損傷手術後の立ち仕事への復帰は、膝に負担がかかる機会が少ないデスクワークとは異なり、慎重に進める必要があります。 本章では、以下の2つのポイントを解説していきます。 1〜2ヶ月程度で復帰できる 仕事復帰後に注意すべき点 ぜひ、適切なタイミングで職場復帰するための参考にしてください。 1〜2ヶ月程度で復帰できる 半月板損傷の手術を受けた後、立ち仕事に復帰するまでの期間は、一般的に1〜2ヶ月程度が目安とされています。 ただし、手術の方法によって必要な期間は異なります。 手術方法 立ち仕事復帰までの目安 切除術 (損傷部分を取り除く) 約1~2ヶ月 縫合術 (損傷部分を縫い合わせる) 約3ヶ月 もちろん、上記の期間はあくまで目安です。 半月板の損傷がどの程度であったか、手術後の経過は順調か、そして年齢や体力といった個人の条件によって、回復のスピードは変わってきます。 焦って無理に復帰するのではなく、ご自身の体の状態を第一に考え、担当の主治医とよく相談しながら、適した復帰タイミングを決めていくことが大切です。 また、以下の記事では半月板損傷を手術せずに治す方法について解説しています。 手術を避けたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。 仕事復帰後に注意すべき点 半月板損傷の手術後に立ち仕事に復帰した際に、つい以前と同じように動いてしまいがちですが、膝はまだ万全な状態ではありません。 再発を防ぎ、長く仕事を続けていくためには、日々の生活や仕事の中での工夫が必要です。 【仕事復帰後に注意すべき点】 長時間立ちっぱなしにならない工夫をする 重い物を持ったり運んだりする作業を避ける 医師の指示通りにリハビリを継続する 日常生活での膝のケアを習慣づける 膝に負担がかかる激しい運動は控える 復帰してすぐの時期は職場の方と相談し、業務内容や勤務時間を調整してもらうのが理想的です。 例えば、長時間立ち続ける作業がある場合は合間に座って休憩する時間を増やしたり、可能であれば一時的に作業内容を変更してもらったりといった配慮が望まれます。 そして、大切なのは手術後のリハビリを自己判断でやめずに、きちんと継続することです。 リハビリを怠ってしまうと、膝周りの筋力や関節の柔軟性が十分に回復せず痛みが長引いたり、歩行や階段の上り下りといった基本的な動作に支障をきたしたりする恐れがあります。 立ち仕事に多い半月板損傷を悪化させてしまう行動 本章では、立ち仕事で注意すべき、半月板損傷を悪化させてしまう恐れのある行動について掘り下げていきます。 長時間立ちっぱなし 重量物の持ち運び 立ち仕事は、思った以上に膝に負担をかけていることがあります。 一度半月板損傷を経験した方にとっては、日々の仕事の中での何気ない行動が、症状を悪化させる引き金になってしまうことも少なくありません。 悪化させないためにも、どのような行動を避けるべきかみていきましょう。 長時間立ちっぱなし 長時間経ちっぱなしだと、膝のクッションの役割を果たす半月板や、骨の表面を覆う軟骨が圧迫され続けることになるため注意しましょう。 ただ立っているだけでも、体重の3倍の負担が膝にがかかっているといわれています。 膝への負担が蓄積すると関節の内部で炎症が起きやすくなり、半月板損傷の痛みが強まったり、腫れが悪化したりする原因となってしまうのです。 硬いコンクリートの床の上で長時間立ち続ける場合や、底の薄い靴、クッション性のない靴を履いている場合は地面からの衝撃が吸収されずに直接膝に伝わるため、さらに注意が必要です。 重量物の持ち運び 立ち仕事の中でも、重い荷物や資材などを頻繁に持ち運ぶ作業は、半月板にとって大きな負担となります。 重量物を持ち上げる瞬間、荷物の重さ以上の負荷が膝関節に一気にかかってしまいます。 半月板は、膝関節にかかる衝撃を吸収・分散するクッションの役割をしているため、大きな力が繰り返し加わることで傷ついたり、損傷が悪化したりするのです。 以下の記事では、重たいものを持つと膝が痛くなる原因について解説しているので、重量物を持ち運ぶ機会が多い方は、ぜひ参考にしてください。 【立ち仕事向け】半月板損傷による膝の痛みを和らげるための対処法 立ち仕事に従事されている方に向けて、半月板損傷による膝の痛みを少しでも軽くするための対処法をご紹介します。 痛み止めの服用 膝サポーターの活用 継続的なリハビリ 半月板損傷を抱えながらの立ち仕事は膝への負担が大きく、痛みがつらいと感じる場面も多いことでしょう。 手術や治療を終えて仕事に復帰したものの、まだ痛みが残っていて不安だという方もいらっしゃるかもしれません。 取り入れられるものからぜひ実践してみてください。 痛み止めの服用 半月板損傷の治療後も膝の痛みが続く場合、「痛み止め」の服用が痛みを一時的にコントロールする方法の一つです。 痛み止めは医師が処方するお薬のほか、ドラッグストアなどで購入できる市販薬もあります。 症状が軽い場合には、市販の鎮痛薬でも一定の効果が期待できるかもしれません。 しかし、痛みが何日も続く場合や痛みが強い場合には、自己判断で市販薬に頼り続けるのはおすすめできません。 つらい痛みが続くときは我慢せずに専門医に相談し、ご自身の体の状態に合った適切なお薬を処方してもらうことが大切です。 膝サポーターの活用 立ち仕事での膝への負担を軽減し、痛みを和らげるためには、膝関節を支えて安定させる「膝サポーター」の活用がおすすめです。 膝サポーターを着用することで膝関節全体をしっかりと支え、膝の安定性をサポートすることが可能です。 関節のぐらつきが抑えられ、半月板への不要なストレスが減るため、痛みの軽減や損傷の悪化防止につながります。 また、もし職場で履く靴を自由に選べるのであれば、ぜひクッション性の高い靴を選んでみてください。 衝撃吸収性に優れたスニーカーやウォーキングシューズなどを選ぶことで、膝へのダメージの蓄積を和らげることができます。 継続的なリハビリ 半月板損傷による膝の痛みの再発を防ぎ、膝の機能を回復させて仕事に臨むためには、リハビリを継続的に行うことが重要です。 【リハビリの目的】 膝関節の柔軟性を高めること 膝周りの筋力を強化すること あくまで「痛みのない範囲で、心地よいと感じる程度」に行い、少しずつでも毎日続けていくことが大切です。 半月板損傷から立ち仕事復帰までの期間短縮を目指せる再生医療について 半月板損傷を早く治して、立ち仕事へ復帰したい方は、再生医療による治療も選択肢の一つです。 再生医療とは、患者さま自身の細胞や血液成分を利用して、損傷した半月板の修復・再生を促す治療法です。 再生医療のポイント 詳細 治療の仕組み 患者様自身の細胞や血液成分などを利用し、損傷した半月板の修復や再生を促す メリット 入院や手術をすることなく外来での注射のみで治療が完了 体への負担 膝にメスを入れる必要がないため、手術に伴うような出血や感染症、術後の痛みといった合併症のリスクが少ない 仕事への影響 手術のように長期間仕事を休む必要がなく、普段の生活を続けながら治療を受けることが可能 期待される効果 従来の治療法では難しかった半月板の修復が期待できる 半月板損傷による痛みから一日でも早く解放され、立ち仕事へスムーズに復帰したいと考える方にとって、再生医療は十分に検討する価値のある選択肢といえるでしょう。 また、以下の動画では半月版損傷の症状や治療法について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。 半月板損傷から立ち仕事に復帰したら膝の負担を避けることが重要 半月板損傷の手術後、立ち仕事に復帰できるまでの期間は切除術で約1〜2ヶ月、縫合術では約3ヶ月程度かかります。 立ち仕事は膝への負担が大きいため、復帰後も膝の負担を減らす工夫や継続的なリハビリが重要です。 早期回復や、手術では難しかった半月板そのものの修復を目指す選択肢として、手術や入院をせずに治療が可能な「再生医療」を検討してみましょう。 「痛みが長引いてリハビリがなかなか進まない」「一日でも早く万全の状態で仕事に復帰したい」という方は、再生医療という新しい治療法も含めて、ぜひ当院リペアセルクリニックへご相談ください。 以下では実際に当院の再生医療を受けた方の症例を紹介しています。 https://youtu.be/1Ef096EWPWs?si=8eqGqx3lmw1_sr4T また実際に当院で半月板損傷の再生医療の治療を受けた、立ち仕事の方の症例も紹介しているため、ぜひ参考にしてください。 >再生医療による膝関節の症例はこちら
2020.06.17 -
- 変形性膝関節症
- ひざ関節
- 再生治療
膝が骨壊死すると痛みを感じるだけでなく、膝関節の可動域制限などの症状が現れます。 放置すると症状の悪化や合併症のリスクにつながるため、早期に適切な治療を受けることが重要です。 本記事では、膝が骨壊死したらどうなるのか、治る見込みはあるのかについて詳しく解説します。 従来の治療では難しいとされていた壊死した骨の根本的な改善を目指せる再生医療についても紹介しているため、ぜひ参考にしてください。 \治療困難な骨壊死の完治を目指す再生医療とは/ 再生医療は、従来の治療では難しかった骨壊死の根本的な改善が期待できる治療法です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 膝の骨壊死が治るか不安を抱えている方 手術せずに膝の痛みを治したい方 人工関節は避けたい方 「膝関節の痛みに悩まされている」「手術するしかないと言われた」という方の新たな選択肢として、ぜひ検討してみてください。 具体的な治療法や回復見込みがあるかどうか、リペアセルクリニックで無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。 ▼まずは膝の治療について無料相談! >>(こちらをクリック)今すぐ電話相談してみる 以下の動画でも、骨壊死の再生医療についてわかりやすく解説しています。 https://youtu.be/ic_6QaEU5NU?si=gpsEaYKmdhd9Qgle 膝が骨壊死したらどうなる? 膝の骨が壊死すると膝関節に痛みが生じ、日常生活に影響を与える可能性があります。 症状の程度や進行段階によって治療法が異なるため、まずは骨壊死がどのような状態なのかを診察してもらうことが重要です。 以下では、膝の骨壊死における自然治癒の可能性や症状、原因について詳しく解説します。 軽度の症状は自然治癒の可能性あり 膝が骨壊死したときの初期症状 膝が骨壊死する原因はわかっていない 膝に骨壊死の初期症状が見られた場合は、すぐに医療機関を受診しましょう。 軽度な症状は自然治癒の可能性あり 軽度の骨壊死の場合、保存療法によって症状の改善がみられる可能性があります。 膝の骨壊死は、主に「ステージ1(発生期)」「ステージ2(吸収期)」「ステージ3(完成期)」「ステージ4(変性期)」と4つに分類されています。 研究結果では、初期症状(ステージ1)の方に対して、保存療法によって骨壊死が改善される結果※が得られました。 ※参考:日関病誌|保存療法による発症早期膝関節特発骨壊死の検討 軽度であれば症状が改善される可能性もありますが、進行すると軟骨が削れ、関節も変形していくため早期に治療を受けましょう。 膝が骨壊死したときの初期症状 膝が骨壊死したときの初期症状は、主に以下の4つです。 突然膝の痛みを感じる 安静時、夜間の膝の痛み 膝の圧痛(押した時の痛み) 膝がこわばる 初期症状では、突然膝の内側に痛みが現れます。とくに、階段の上り下りや歩行時に痛みを感じるケースが多いです。 また、症状が進行していなくても安静時や夜間に膝が痛む場合があり、悪化すると眠れないほど強い痛みを感じる場合があります。 上記のような症状にあてはまる方は、医療機関を受診して早期に治療を受けましょう。 膝が骨壊死する原因はわかっていない 血液の供給が不足することで骨が壊死しますが、具体的な原因はわかっていません。 膝の骨壊死につながると考えられている要因は、主に以下の6つです。 ステロイドの長期使用 過度の飲酒 腎移植 血液凝固障害 半月板の損傷 過去の骨折 しかし、先述のとおり明らかな原因がわからないため、原因の対策や対処が難しいです。 膝の骨壊死は中高年に多く発症するため、この年代で膝の痛みを感じたら早めに医療機関を受診しましょう。 膝の骨壊死を治療せずに放置するリスク 膝の骨壊死を放置すると、症状の悪化の他にも合併症を患うリスクがあります。 変形性膝関節症を合併する可能性 治療の選択肢がなくなってしまう 治療の選択肢がなくなるというリスクもあるため、膝の骨壊死は放置せずに医療機関の受診が重要です。 膝の骨壊死を放置するリスクについて、それぞれ詳しく解説します。 変形性膝関節症を合併する可能性 膝の骨壊死を治療せずに放置しておくと、変形性膝関節症を引き起こす可能性があります。 壊死した部分に関節液が流れ込むことで関節面が陥没し、膝の変形が徐々に進行してしまいます。 さらに、変形性膝関節症を合併すると、骨壊死の進行を抑えるのが難しくなり、症状が悪化することも少なくありません。 痛みに加えて関節が著しく変形するため、日常生活にも大きな支障をきたすようになります。 膝の骨壊死を放置すれば変形性膝関節症の合併リスクがあるだけでなく、症状の進行を早めてしまう可能性があるため、早期に治療を行うことが大切です。 治療の選択肢がなくなってしまう 膝の骨壊死を放置すると、選べる治療法が次第に限られてしまう可能性があります。 初期段階では、レントゲンでの診断が難しく、骨壊死と判定されないことも少なくありません。 原因が不明のまま時間が経過し、最終的に膝の骨壊死と診断されるころには、手術が必要な状態になっているケースもあります。 初期の段階であれば壊死の範囲が狭く、保存療法による治療が可能です。 しかし、薬やリハビリで改善しない場合や、痛みが強くなってから受診した場合には、手術を選択することが多くなります。 膝の骨壊死は治る?主な治療法 膝の骨壊死に対する主な治療法は、3つあります。 保存療法 手術療法 再生医療 症状によって治療法は異なります。 それぞれの治療法について、詳しく確認していきましょう。 保存療法 膝の骨壊死における保存療法では、主に薬物療法・理学療法・装具療法の3種類を併用して行います。 薬物療法は、主に痛み止めやヒアルロン酸注射を使用し、痛みや炎症をコントロールすることを目的とした治療です。 痛みや炎症が落ち着いてきたら、筋力トレーニングやストレッチなどの理学療法で膝周辺の筋肉や柔軟性を向上させ、骨壊死している部位への負担軽減を図ります。 また、膝の骨が壊死している状態だと、歩行するだけでも負荷がかかるため、装具療法も有効です。 膝を外側に曲げる外反装具やインソール(靴の中敷き)と呼ばれる足底装具、松葉杖などを用いて、膝周辺への負担を軽減させましょう。 手術療法 膝の骨壊死において、以下のような場合は手術療法が検討されるケースがあります。 保存療法で痛みが治まらず、日常生活に影響が出るケース 日常的に薬物療法に頼らなければいけないほど痛みが強いケース 症状が進行して将来的に歩けなくなってしまう可能性が高いと医師が判断したケース 手術療法では、壊死部を除去してプレートで固定する方法と、膝関節を人工関節に置き換える方法があります。 壊死部だけを取り除いてプレートで固定すれば、関節機能の温存が可能です。 そのため、壊死の範囲が狭く、他の部分の状態が良い場合は、関節機能を温存する術式が適応されます。 再生医療 従来の治療では、保存療法で症状が抑えられない場合や改善が見られない場合は、手術しか治療の選択肢がないといわれていました。 しかし、現在では先端医療である再生医療で治療できる可能性があります。 再生医療とは、患者さま自身の血液や幹細胞を用いて、損傷した組織の再生・修復を目指す医療技術のことです。 ご自身の血液や幹細胞を使うため、アレルギー反応などのリスクが少ないという特徴があります。 手術に抵抗がある方や、手術のための長期休暇が取りにくい方は、ぜひ再生医療による治療をご検討ください。 膝の骨壊死についてよくある質問 膝の骨壊死について、患者さまからよくある質問を紹介します。 特発性膝骨壊死とは 骨壊死を放っておくとどうなる 骨壊死はどんな痛み? 骨壊死を放置するリスクや、骨壊死の痛みの特徴について解説します。 特発性膝骨壊死とは? 特発性膝骨壊死とは、膝関節の大腿骨の膝関節部分の内側にある丸い膨らみに壊死が起こる病気です。 突然の膝の痛み(とくに夜間の痛みや安静時の痛み)が特徴で、症状が進行すると日常生活にも大きな影響を与えます。 原因は不明ですが、加齢や外傷によって骨壊死が起こるケースがあります。 保存療法や手術療法などが治療に効果的です。 骨壊死を放っておくとどうなる? 骨壊死を放置すると症状が悪化し、痛みによって歩行や階段の上り下りが困難になる可能性があります。 また、変形性膝関節症を併発する恐れがあるため、膝の痛みにお悩みの方は医療機関を受診して、治療を受けてください。 初期段階の場合は、短期間の保存療法で痛みが緩和される可能性があります。 骨壊死はどんな痛み? 痛みの場所や程度は個人によって異なりますが、一般的に針で刺されたような強い痛みと表現されます。 初期は関節を動かしたときや体重をかけたときに痛みを感じますが、進行とともに安静時にも関節に痛みが生じるケースが多いです。 突然激痛を感じることが多いため、膝に強い痛みを感じた場合はすぐに医療機関を受診しましょう。 膝の骨壊死の回復には早期発見と治療開始が重要 膝の骨壊死は、初期段階の場合は保存療法で治る可能性があります。 膝の骨壊死を放置すると症状が悪化するほか、膝関節がすり減って変形する変形性膝関節症を併発する可能性があるため、早期治療が重要です。 保存療法で改善が見られない場合は、手術でしか改善の余地がないといわれていた膝の骨壊死ですが、現在では再生医療の選択肢もあります。 再生医療をご検討の方は、当院「リペアセルクリニック」にご相談ください。
2020.06.16 -
- ひざ関節
- 再生治療
膝に痛みや違和感を感じて「もしかして半月板損傷かも?」と不安になっている方も多いのではないでしょうか。 半月板損傷は、膝関節のクッションの役割を持つ半月板が傷つくケガで、早期発見と適切な治療が症状改善の鍵となります。 放置すると症状が進行し、日常生活に大きな支障をきたす可能性があるため、注意が必要です。 本記事では、半月板損傷の症状をチェックする方法から、医療機関を受診する目安について詳しく解説します。 また、近年の半月板損傷の治療では、損傷した半月板の改善が期待できる再生医療が注目されています。 \半月板損傷に有効な再生医療とは/ 再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、損傷した半月板の再生・修復を促す医療技術です。 【こんな方は再生医療をご検討ください】 半月板損傷を早く治したい 手術しないと治らないと言われた 現在の治療では目立った効果が出ていない 「半月板損傷を早く治したい」「手術するしかないと言われた」という方の新たな選択肢として、ぜひ検討してみてください。 以下の動画では、実際に当院リペアセルクリニックで再生医療を受け、半月板損傷に悩まされていた患者さまの症例を紹介しています。 https://youtu.be/9cTCpmWaqAI?si=KNc6hX8HDcSRvj15 その他の当院で行っている半月板損傷に対する再生医療の症例は、こちらから確認いただけます。 また、当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、半月板損傷に対する再生医療の治療法や症例を公開しているので、合わせてご覧ください。 半月板損傷症状チェック|代表的な症状6つ 半月板損傷かどうか判断するには、以下の代表的な症状がないかチェックしましょう。 歩行時に膝が痛くなる 膝に引っかかり感がある(キャッチング) 膝の力が急に抜ける感覚がある 膝の曲げ伸ばしができなくなる(ロッキング) 膝に腫れや熱感がある 膝を動かすと音が鳴る 上記のような症状がある場合は、半月板損傷の可能性を疑い、早めの対処を検討しましょう。 歩行時に膝が痛くなる 歩くときに膝の痛みを感じるのは、半月板損傷の最も代表的な症状の一つです。 半月板が損傷すると膝関節に炎症が起こり、歩行時に膝周囲の筋肉が収縮することで痛みが生じます。 初期段階では、体重をかけたときや、歩き始めに痛みを感じることが多いです。 ただし、膝の痛みは半月板損傷以外の原因でも起こります。どのような動作や状況で痛みが強くなるかを観察し、他の症状と合わせて判断することが大切です。 膝に引っかかり感がある(キャッチング) 膝の曲げ伸ばし時に「引っかかる感じ」がするのも、半月板損傷の特徴的な症状です。 損傷した半月板の一部が膝関節内で正常な位置からずれることで、膝を動かすときに引っかかりを感じるようになります。 継続的な引っかかり感は、さらなる半月板の損傷を招く恐れがあるため、早急に医療機関を受診しましょう。 膝の力が急に抜ける感覚がある 半月板損傷により膝が不安定になると、歩行中や階段の上り下りで「膝がガクン」と抜けるような症状が現れます。 膝関節の安定性を保つ重要な役割を果たしている半月板が損傷すると、本来の機能が低下して膝関節が不安定になります。 この症状は転倒してケガのリスクも高めるため、安全のためにも早めの診断と治療が必要です。 膝の曲げ伸ばしができなくなる(ロッキング) 損傷した半月板の断片が膝関節内で挟まり、膝が動かなくなる症状を「ロッキング」と呼びます。 この状態では、動かそうとしても膝が曲がらない・伸びない状況が続き、安静にしていても強い痛みを感じることがあります。 ロッキングが起こった場合は、日常生活やスポーツ活動に大きな支障をきたすため、すぐに医療機関を受診しましょう。 以下の記事では、膝がロッキングを起こす原因や対処法について解説しているので、合わせてご覧ください。 膝に腫れや熱感がある 膝の腫れや熱っぽさは、半月板損傷による炎症反応の現れです。 半月板が傷つくと、周辺の軟骨や靭帯、腱といった組織も影響を受けて、修復しようとする過程で炎症が起こります。 また、炎症により膝に水が溜まりやすくなることもあります。 膝を動かすと音が鳴る 膝を曲げ伸ばしするときに音が鳴るのは、半月板損傷の可能性を示すサインです。 損傷した半月板の断片が関節内で引っかかることで「ポキポキ」「ミシミシ」「コリコリ」といった音が鳴ります。 音と同時に痛みや引っかかり感がある場合は、半月板損傷の可能性が高いと考えられるので、医療機関に相談しましょう。 半月板損傷の症状を放置するとどうなる? 半月板損傷の症状を放置すると、膝の状態が悪化し、将来的に「変形性膝関節症」を発症するリスクが高まります。 【変形性膝関節症とは?】 加齢や膝への過度な負担によって、膝関節の軟骨がすり減ってしまう病気のこと 初期段階は立ち上がりや動き始めに痛みを感じる 軟骨のすり減りが進行すると、膝関節の変形や歩行困難なほどの痛みにつながる 以下では、なぜ半月板損傷が変形性膝関節症につながるのか、その関係性について詳しく解説します。 膝の健康を長期的に守るためにも、ぜひ理解を深めてみてください。 変形性膝関節症のリスクについて 半月板損傷を放置することが変形性膝関節症のリスクを高めるのは、半月板が持つ「クッション機能」が損なわれるためです。 膝のクッション機能が正常に機能しなくなると、歩行や運動のたびに膝の軟骨へ直接的な負担がかかり、軟骨がすり減りやすくなります。 結果、変形性膝関節症につながり、軟骨のすり減りが進行すると膝の骨同士がぶつかるようになり、激しい痛みや関節の変形が生じます。 末期まで進行すると歩行困難なほどの痛みに襲われ、日常生活にも支障をきたしかねません。 そのため、半月板損傷を早期に治療することは、将来的な膝の健康を守る上で大きな意味を持つと考えられるでしょう。 半月板損傷における医療機関を受診する目安 半月板損傷が疑われる症状がある場合、適切なタイミングで医療機関を受診することが症状改善の鍵となります。 以下のような症状や状況がある場合は、早めに整形外科などの専門医を受診しましょう。 膝の痛みが1週間以上続いている 歩行時に毎回痛みを感じる 膝の引っかかり感や音が頻繁にある 膝がガクンと抜ける感覚を何度も経験している 膝の曲げ伸ばしができない(ロッキング)が起こった 膝の腫れや熱感が目立つ 階段の上り下りが困難になった 日常生活に支障をきたすようになった とくにロッキング症状が現れた場合や、痛みで歩行が困難になった場合は、緊急性が高いため速やかに受診することが大切です。 また、スポーツ中の外傷や転倒などで膝を痛めた場合も、症状が軽くても一度専門医に診てもらうことをおすすめします。 早期発見により、効果的で負担の少ない治療選択肢を検討できる可能性が高まります。 【進行度別】半月板損傷の症状チェック 半月板損傷は時間の経過とともに症状が変化し、悪化していく傾向があります。 以下では、初期・中期・進行期の3段階に分けて、それぞれの特徴的な症状を解説します。 初期の半月板損傷 中期の半月板損傷 進行期の半月板損傷 進行度を理解することで、現在の状態を把握し、適切な治療タイミングを見極めることができます。 初期の半月板損傷 半月板損傷の初期段階では、症状が軽微で見過ごされやすいのが特徴です。 軽い膝の痛み 膝の引っかかり感 軽い腫れや圧迫感 初期段階の痛みは安静時には落ち着くことが多く、「ちょっとした痛みだから大丈夫」と考えて治療を先延ばしにしてしまう方も少なくありません。 しかし、この段階での適切な対処が、症状の悪化を防ぐ重要なポイントとなります。 中期の半月板損傷 治療が遅れて症状が進行した中期の半月板損傷では、日常生活への影響が目立つようになります。 痛みの悪化 階段や坂道での痛み悪化 膝のロッキング 膝に水が溜まる 膝の不安定感 中期になると、痛みが日常的に続くようになり、階段の利用や長時間の歩行が困難になります。 関節の不安定感も強くなり、転倒のリスクが高まる段階です。 進行期の半月板損傷 進行期の半月板損傷では、症状を放置し続けると重症化し、手術が必要になる可能性が高くなります。 慢性的な強い痛み 膝の可動域制限 関節のこわばり 変形性膝関節症の発症 手術適応 進行期では、関節のバランスが崩れることで軟骨の摩耗が進み、変形性膝関節症を併発するケースも少なくありません。 この段階に至る前に、早期治療を受けることが重要です。 半月板損傷の症状をチェックする際によくある質問 半月板損傷の症状をチェックする際に、多くの方が抱く疑問や不安にお答えします。 半月板損傷になるとどこが痛い? 半月板損傷の重症度をチェックするには? 半月板損傷になっても歩ける? 以下の回答を参考に、半月板損傷の適切な治療につなげましょう。 半月板損傷になるとどこが痛い? 半月板損傷による痛みは、主に膝の内側または外側に現れます。 損傷の程度や部位によっては、膝全体に痛みが広がることもあります。 特徴的なのは、膝を曲げ伸ばしするときや体重をかけたときに痛みが強くなることです。 また、階段の上り下りや長時間歩いた後に痛みが目立つようになることも多く、動作に伴って痛みが変化するのが半月板損傷の特徴です。 半月板損傷の重症度をチェックするには? 半月板損傷の重症度は、損傷の程度や場所によって軽度・中度・重度の3段階に分類されます。 半月板損傷の重症度 症状 軽度 表面に小さな亀裂 擦り傷 保存療法で改善可能 中度 一部に亀裂(不完全) 痛みや腫れが顕著 膝の動きの制限 重度 完全に裂けている状態 激しい痛みや腫れ 膝の不安定感 手術の可能性あり 重症度の判断には、MRI検査などの画像診断が必要です。 半月板損傷になっても歩ける? 半月板損傷があっても、多くの場合は歩けます。 軽度の損傷では、多少の違和感や軽い痛みを感じながらも、ほぼ通常通りに歩行できます。 一方、重度の損傷では激しい痛みや膝の不安定感により、歩行が困難になることもあります。 ただし、重要なのは「歩けるから大丈夫」と自己判断しないことです。 適切な治療を受けずに無理に歩き続けると、症状の悪化や他の部位への悪影響を招く可能性があります。 歩行に不安を感じる場合や、痛みが続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。 半月板損傷を早く治すには再生医療をご検討ください 半月板損傷は早期発見・早期治療により、症状の改善が期待できる膝の疾患です。 本記事で紹介した症状チェックポイントを改めて確認し、ご自身の膝の状態を把握しましょう。 歩行時に膝が痛くなる 膝に引っかかり感がある(キャッチング) 膝の力が急に抜ける感覚がある 膝の曲げ伸ばしができなくなる(ロッキング) 膝に腫れや熱感がある 膝を動かすと音が鳴る これらの症状に該当するものがある場合は、進行度に関わらず医療機関を受診しましょう。 また、半月板損傷を「早く治したい」「手術せずに治したい」という方は、再生医療をご検討ください。 再生医療は、患者さまから幹細胞を採取・培養し、膝に注射して患部に届ける治療法で、以下の特徴があります。 損傷した半月板の根本的な改善を目指せる 手術や入院せずに、早期復帰が目指せる 自身の細胞を利用するため体への負担が少ない 再生医療では手術や入院を必要としないため、日常生活への早期復帰を目指せます。 完治までにかかる時間やリスクを抑えて半月板損傷の改善を目指したい方は、当院リペアセルクリニックへご相談ください。
2020.06.15







