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膝が痛いながらも登山をするならサポーターが効果的 膝に痛みがあるけれど、登山はやめたくない!なんとかして続ける方法はないかな…。サポーターをすれば大丈夫かも?などと考えている方もいるのではないでしょうか。 今回は、登山をするときの膝痛とうまく付き合うためにはサポーターが効果的なのかどうか、どんな種類のサポーターがあるのかなどをご紹介します。 膝が痛い場合に登山をする場合はサポーターが効果的 登山をしていて膝痛に悩まされているなら、サポーターを上手に使うことでその悩みが緩和されるかもしれません。膝の痛みの原因は膝にかかる負担の大きさにあります。 そのため、サポーターで、その負担を軽減させることができれば、登山のときの膝痛の悩みの緩和や改善、予防につながる効果が期待できます。 膝へのサポーターの種類について サポーターと言っても、さまざまなものが販売されています。そして、目的や使用時間によっても使い分けが必要なので、サポーターの特徴を知っておくことも必要です。 ・ベルト型サポーター ・タイツ型サポーター ・支柱つきの膝サポーター ベルト型サポーター 装着も簡単で自分で調整できるベルト型です。膝関節に合わせて自分でしっかりと固定することで、筋肉や骨をしめつけ、痛みの改善をはかることができます。 登山時においては、負担のかかりがちな屈伸の動きをサポートして膝への負担を軽減させる効果が期待できます。 しかし、締め付けがきつすぎるとうっ血したり、固まって動きにくくなってしまう場合もあるので、きちんとサイズを合わせて買うようにしましょう。 タイツ型サポーター 生地が薄く、日常的に使用していても違和感がないタイプです。 履くだけで良いので着脱も楽で、膝への保温効果による痛みの軽減作用も期待することができます。 簡単な分ずれやすいため、テーピング機能があると良いでしょう。 支柱つきの膝サポーター サポーターの中に金属の支柱が入っており、膝関節を金属で固定するので、サポート力に優れています。 支柱付きの膝サポーターはさらにタイツ型のように履いて装着するもの、巻いて装着すもの、その二つをあわせたハイブリッドタイプがあります。 登山をするときの膝痛の緩和に役立つサポーターを選ぶには? 登山をするときの膝痛の緩和に役立つサポーターを選ぶには、まず、サイズをきちんと合わせましょう。 また、登山のときは膝を曲げたり伸ばしたりしますし、汗もかくので、伸縮性やストレッチ性、通気性に優れたものを選ぶようにしてくださいね。 専門家に相談しましょう 膝痛を緩和するためのサポーターは、市販の薬局などでも購入できます。 しかし、登山をするときには普段以上の負担が膝にかかることになりますし、そもそもサポーターをつけたからと言って登山をしてもいい状態なのかどうか?ということは、自分では判断できないこともあると思います。 膝痛の原因はさまざまですが、今以上に悪化させないようにするためにも、医療機関で診察してもらい、サポーターの使用方法についてもきちんと指導を受けた方が安心です。 また、普段は痛みを感じないけれど、登山をすると膝痛がひどくなる…というようなケースもあるでしょう。 まとめ・膝が痛いながらも登山をするならサポーターが効果的 登山中の膝痛の緩和には、サポーターを用いることが効果的です。ただし、サポーターにもさまざまな種類があるので、医師や理学療法士に相談して、自分に合ったものをみつけるようにしましょう。 また、サポーターをしても緩和・改善されないほど膝痛がひどく、登山をあきらめてしまったという方もいるかもしれません。 しかし、最近は、自身の細胞を使って関節の修復をする再生医療も注目されています。再生医療で治療し、サポーターも上手に使うことで、また登山を再開できる可能性もありますよ。 再生医療について詳しく知りたい方は、まずは、専門のクリニックのホームページをご覧になってみてください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
投稿日:2024.11.19 -
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日常的に登山を行っている方の多くの方が、膝裏の痛みに悩んでいます。 とくに下山時には、膝にかかる負担が大きくなり、筋肉疲労や関節の衝撃が原因で痛みが生じやすくなります。安静時にも痛みが続く場合は、別の疾患の可能性があるため注意が必要です。 そこで本記事では、膝裏の痛みの原因や予防法、適切なケア方法について詳しく解説します。ストレスなく登山を楽しむためにも、ぜひ参考にしてください。 登山中に膝裏が痛む原因 登山中に膝裏の痛みが生じる原因には、関節リウマチ、膝靭帯損傷、変形性膝関節症などがあります。ただし、上記の疾患は安静時も膝裏の痛みが続くため、登山中だけ痛む場合は別の原因が考えられます。 膝裏に痛みを感じる方は、登山のどの段階で痛みを感じるのか思い出してみましょう。とくに下山時に痛む場合、予防や改善の余地があるかもしれません。 登山(下山)中に膝裏が痛むケース 登山(下山)の最中に膝裏が痛む原因の多くは筋肉疲労です。 登山では地面を踏む際の衝撃が大きく、膝裏や太ももの筋肉に負担がかかります。結果、筋肉が疲労し痛みが生じるのです。 通常、数日以内に痛みが軽減・消失しますが、適切なストレッチや休息が回復を促進します。痛みが続く場合は、登山前の筋力強化や柔軟性を高めるトレーニングが予防に効果的です。 登山の休憩中(安静時)に膝裏が痛むケース 登山中だけでなく安静時にも膝裏が痛む場合、ベーカー嚢胞や関節リウマチのほか、痛風や偽痛風が考えられます。 痛風は尿酸結晶が関節に溜まり急激な痛みを引き起こします。偽痛風はカルシウム結晶の沈着が原因です。 いずれも強い痛みや腫れを伴います。痛みの原因を明らかにするためにも、早めに医療機関を受診しましょう。適切な診断と治療が早期回復の鍵となります。 登山で膝裏の痛みを発症させないための予防法は? 膝裏の痛みを予防するには、膝への負担を軽減させるための筋力トレーニングが有効です。 スクワットやウォーキング、太ももやふくらはぎのストレッチを普段からおこないましょう。筋肉の柔軟性を高めるのも効果的です。 また、登山中は背筋をまっすぐ伸ばしながら歩幅を小さく保ち、足裏全体で着地すると衝撃を分散させられます。休憩時には膝を伸ばして休むのも効果的です。 くわえて適切な登山靴の選定も重要です。靴が足に合わないと膝への負担が増えるため、サイズの合ったクッション性が高いものを選ぶと良いでしょう。 登山による膝裏の痛みには予防やケアが大切 登山中の膝裏の痛みは多くの場合、筋力不足や姿勢、歩き方が原因で起こります。普段からスクワットや有酸素運動で筋力を高め、適切な歩き方を心がけましょう。 痛みが出た場合は、休息して軽減するなら様子を見ても構いません。しかし、痛みが続く場合は、関節リウマチ、膝靭帯損傷などの可能性があるため、早めに医療機関を受診してください。 膝裏の痛みの治療のひとつとして再生医療もご検討ください。再生医療は外科的手術と比べて身体への負担も少ないため、高齢の方でも受けられます。また、副作用が少ない点も特徴です。 再生医療に興味のある方は、当院へお気軽にお問い合わせください。
投稿日:2024.11.19 -
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膝が痛くなる原因とは 登山中の膝の痛みの原因としては、筋力不足や柔軟性の不足、靭帯の損傷や関節軟骨のすり減り、骨の異常、道具のミスマッチなどいくつかの要因が挙げられます。特に筋力不足や道具がミスマッチしている場合、長時間・長距離に渡って歩くことで膝へ過度な負担がかかってしまうことも珍しくありません。 また、性別や年齢、普段の運動量など個人によってもさまざまなので、詳しい原因を知るためには早めの医療機関への受診が推奨されます。 登山では下りでの怪我が多い 登山は上るときよりも、下るときのほうが、ケガのリスクが高いといわれています。山を登る際には、大腿四頭筋と呼ばれる太ももの前の筋肉を収縮させて使いますが、下山の際にはこの筋肉を引き伸ばして使います。 長時間にかけて連続で使用されることが少ないため、より負担を感じてしまうのです。大腿四頭筋が疲労して硬くなることで膝の柔軟性が低下し、痛みが出てしまいます。 そして、膝への負担が膝関節の筋力を超えてしまうことで、十分に関節を支えられず炎症を起こしてしまうのです。 痛みのケアについて 登山のときに膝が痛いという場合は、その多くが膝の外側の痛みを感じます。反対に、膝の内側に痛みを感じる場合は、関節に異常がある場合が多く、登山前から痛みがあるでしょう。 登山中に、膝に痛みが出てしまった場合には、以下のようなセルフケアがおすすめです。まずは安静にして、それ以上の炎症を防ぎます。 マッサージ ゆっくりと安静を取った後、太ももの表や裏をゆっくりとマッサージして、筋肉の疲労を取ります。 アイシング 炎症が起きてしまっている場合は、ビニール袋に水と氷を入れるなどして、患部を冷やしましょう。 圧迫 さらに患部の内出血や腫れを防ぐためにスポンジやパッドを患部に当て、テーピングや包帯で軽く圧迫しながら固定します。膝の少し上あたりを圧迫することで、靭帯への負担を減らす効果が期待できます。 登山で膝を痛めない歩き方 具体的に、登山で膝を痛めない歩き方を具体的にご紹介します。 背筋を伸ばし、おなかを引き締めて歩く 顎を引き、前を向いて歩く 歩幅は大きすぎないようにする。着地したときに膝が軽く曲がって衝撃を吸収できるような歩幅が理想的 腕は足の動きに合わせて軽く振り、首はまっすぐに保ってゆらさないようにする 着地はかかとだけで行わず、足裏全体で地面をとらえるようにする 平地と登山では歩き方が違う 平地ではかかとから着地し、体の重心の軸を歩幅の中間に持ってくるように歩きます。しかし登山では、靴全体で足を下ろして地面をとらえるように歩くのが特徴です。重心は踏み出した前足へゆっくりと移し、それを繰り返します。 足全体で着地することで足関節も大きく使うため、衝撃が膝関節にダイレクトに伝わらず分散されるので、膝を痛めにくくなります。このとき、膝の関節の向きにも注意するようにしましょう。 膝が内側や外側にずれた内股やガニ股の状態で歩くと、関節がねじれた状態で歩き続けることになります。この関節のねじれが痛みへと繋がってしまうので、登山で膝を痛めないように歩くためには、膝関節がまっすぐ正面を向いた状態で歩くことが大切です。 両足のつま先がそろって正面を向き、膝を曲げるときにまっすぐと正面に動かし、膝とつま先が同じ方向を向くようにして歩いてください。歩くときの癖には、体の硬さが原因の場合があります。 股関節や足首の関節が硬かったり、長年の偏った体の動かし方が癖になっていると、正しい歩き方へ矯正するのに時間がかかります。日頃からストレッチや柔軟体操をしたり、歩行時以外の姿勢にも気を付けて過ごすようにしましょう。 登山で膝を痛めないために・予防 登山靴の選び方について 登山靴を選ぶときには、まず、基本の日常生活における正しい靴の選び方をしましょう。 【正しい靴の選び方(基本)】 ①靴の中敷きが取り外せる ②靴のつま先部分で足指が自由に動かせる空間がある ③かかと部分が硬くてしっかりと支えられる ④靴の全方部が柔らかく、足指の付け根が楽に曲げられる ⑤紐やマジックテープでしっかりと固定ができる この条件を満たしている靴を履くと、日常生活でも疲れにくい歩行を続けることが可能です。 【登山靴の選び方】 登山靴は、正しい靴の選び方(基本)の①から⑤を満たしていることにプラスして、以下の⑥から⑧を満たしたものがおすすめです。 ⑥かかと部分に硬さのある ⑦ソール(靴底)に十分な剛性がある ⑧防水性がある このような条件を満たす登山靴であれば、膝への負担もかかりにくく、快適な登山を楽しめるでしょう。また、上記の条件の他にも、登山靴は登山する山の標高によっても靴を使い分けることが重要になります。 自分で登山靴を選ぶのが難しいという場合は、靴屋さんに選んでもらうと安心です。 サポーターを活用する 一口にサポーターと言っても、さまざまなものが販売されています。目的や使用時間によっても使い分けが必要なので、サポーターの特徴を知っておくことが大切です。 ベルト型サポーター タイツ型サポーター 支柱つきの膝サポーター ベルト型サポーター 装着も簡単で自分で調整できるベルト型です。膝関節に合わせて自分でしっかりと固定することで、筋肉や骨をしめつけ、痛みの改善をはかることができます。 登山時においては、負担のかかりがちな屈伸の動きをサポートして膝への負担を軽減させる効果が期待できます。 しかし、締め付けがきつすぎるとうっ血したり、固まって動きにくくなってしまう場合もあるので、きちんとサイズを合わせて買うようにしましょう。 タイツ型サポーター 生地が薄く、日常的に使用していても違和感がないタイプです。履くだけで良いので着脱も楽で、膝への保温効果による痛みの軽減作用も期待することができます。 簡単な分ずれやすいため、テーピング機能のあるものが良いでしょう。 支柱つきの膝サポーター サポーターの中に金属の支柱が入っており、膝関節を金属で固定するので、サポート力に優れています。 支柱付きの膝サポーターは、さらにタイツ型のように履いて装着するもの、巻いて装着するもの、その二つをあわせたハイブリッドタイプがあります。 トレーニング 脚部の筋力不足が原因である膝の痛みは、適切なトレーニングで改善を期待できます。行うトレーニングは、「筋力の向上」と「筋持久力の向上」の大きく2種類です。 筋力向上は登山中の登り下りに必要な力を、筋持久力は長時間の登山でもバテないスタミナを養います。そのため、この2つを意識したトレーニングを行うことが重要です。ここでは、代表的なトレーニングを2つご紹介します。 脚力アップにはスクワット 一つ目のトレーニングは「スクワット」です。脚を肩幅程度に開き、ゆっくりと膝を曲げ伸ばしします。膝の角度が90度ほど曲がる程度で十分です(お尻を地面につける必要はありません)。動作に慣れてきたら、バックパックを背負って行うと負荷が高まり、さらなる筋力アップ効果が期待できます。 スクワット10回を1セットとし、セット数を増やしたり、荷物の重さを調整したりするなどして、自分に合ったトレーニングを続けましょう。はじめは負荷を重視して筋力を高め、慣れてきたら回数を増やして筋持久力を強化を意識してみてください。 バランスと足裏感覚を強化にはかかと上げ 二つ目のトレーニングは、「かかと上げ」です。バランスを取りながら爪先立ちを繰り返す動作で、低めの台を使うとより効果になります。登山道は平坦な場所ばかりではないため、足裏の筋力とバランス感覚が重要です。爪先立ちを繰り返すことで足裏の筋力が鍛えられ、不安定な地形でも安定した歩行が可能になります。これにより、脚部への負担を軽減することが可能です。 日常生活の中では、あまり足裏に力を入れることがありませんが、「かかと上げ」は、電車の中や待ち時間など、ながらでも手軽にできるトレーニングです。スクワットと同様に、バックパックを背負ってみたり、片足だけで挑戦したりするなど、トレーニング中の負荷を調整してみましょう。 3.その他のトレーニング 荷物を背負って階段を上り下りするのも有効です。慣れてきたら、一段飛ばしで負荷をかける、荷物を増やす、往復回数を増やすなどのアレンジを加えましょう。 膝の痛みの主な原因は「日常的な運動不足」であることが多いです。山で膝の痛みに悩まされて登山が楽しめないのは誰しも避けたいものであり、最悪の場合は下山できなくなるリスクもあります。 日頃から脚力や体力をしっかり維持し、把握しておくことが大切です。トレーニングは地味ですが、登山においては非常に役立ちます。膝の痛みがなくなり、脚力が強化されれば、登れる山も見える景色も変わってくるので、日常生活の中でコツコツ行っておくようにしてください。 治らない痛みへの治療 膝痛が治らない場合の原因として、関節やその周辺組織の損傷が考えられます。一度損傷したり、変形が進んでしまったりすると、自然治癒はほぼ不可能です。手術を行うことで、膝痛が劇的に改善し、再度登山をしている人もいるため、登山をしたいと希望するのであれば、手術を検討するのも1つの方法です。 主な手術方法としては、骨切術のように骨の変形に合わせて人為的に骨を削って整える方法が挙げられます。 再生医療という選択肢も 最近注目を集めている治療法に、再生医療といった選択肢が挙げられます。 この再生医療では、自身の細胞で軟骨損傷を修復することで症状の進行を遅らせ、膝痛の改善を促します。外科的手術と比べて身体への負担も少ないため、高齢の方でも受けることが可能です。また、副作用が少なく高い効果が期待できる治療法として話題になっています。 「膝痛が治らない、でも、また登山を楽しみたい!」と思っているのであれば、検討してみる価値のある治療法です。 まとめ 登山での膝の痛みの原因の多くは、日常的な運動不足になります。登山中の膝の痛みに悩まされないためにも、日常生活の中でも行えるトレーニングを取り入れ、脚部筋力の向上や筋持久力の向上をはかりましょう。万が一、膝痛を抱えてしまった場合は、早期に医療機関を受診し、適切な治療を受けるのがおすすめです。
投稿日:2024.11.19 -
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- 再生治療
膝関節症で悩む看護師がそれ以上悪化させないために気を付けるべきこととは? 看護師は出勤から退勤まで忙しく働き、1日中歩いている仕事であるのに加え、患者の移動介助なども行うため膝関節への負担が大きくかかります。 看護師自身が自分の身体に向き合う時間はなかなか確保できず、体調が悪くても休めない環境であることから、症状が強くでた時点での受診になってしまうこともあります。変形性膝関節症は高齢の方がなる印象だとは思いますが、看護師にも起こりうる疾患です。 看護師が膝関節症を悪化させないためには、普段の業務の中でどのようなことに注意をすれば良いのか確認していきましょう。 看護師にも多い膝関節症の原因はそもそも何? 膝の関節の表面は、多くの水分が含まれている軟骨で覆われています。歩行時の衝撃を和らげたり関節の動きを助ける働きがありますが、負担が増すと軟骨がすり減り関節が曲がりにくくなることがあります。 放っておくと半月板の組織を破壊してしまう可能性もあります。そのため、早めに対処することが必要です。 看護師の場合はボディメカニクスを活用した動きをしなかったり、ずっと歩いていることが負担となります。体重が重いことも軟骨がすり減る原因なので、看護師業務以外の部分も原因となり得ます。 どんな症状がでたら受診すれば良い? 膝関節症になってしまっている場合、「膝の痛み」が主な症状です。 これらのサインは見逃さず、看護師であっても速やかに受診をしましょう。 ・立ち上がるときや歩行時、階段時に膝が痛い ・正座をすることができない ・膝が完全に伸びきらない、曲がってしまう ・膝に水が溜まっている 膝関節症を悪化させず看護師として働き続けるため、気をつけたい4つのこと 注意はしていても膝関節症になってしまう可能性はあります。膝関節症のある看護師が気をつけるべき行動を一緒に確認しましょう。 ① 症状が強くなる動きを避けるようにする 身体が痛みを発するのは、炎症が起きている部位を守るための防御反応でもあります。 ベッド上での水平移動や車椅子移乗は、膝を曲げる動作がどうしても必要です。自分の身体が壊れてしまっては意味がないので、受け持ち患者のADLを考慮してもらえるよう師長に相談するのも1つの方法です。 ② 肥満体型の場合は減量をする 体重が重いとそれだけで膝への負担も大きくなり、肥満による過剰負荷が膝関節症となった直接的な原因の場合もあります。食事や適度な運動を行うことが大切です。 特に、日勤中の昼ごはんや夜勤中の夜ごはんはコンビニで済ませてしまうことが多いですが、サラダや汁物、白米などワンプレートの献立を意識した選び方をしたり、お弁当を作るなどして栄養バランス良く食事を取りましょう。 ③ 適度に膝関節を動かすようにする 痛みが生じる動作は避けるべきですが、ずっと動かさずにいると可動域が狭くなる、筋力低下などのデメリットもあります。これは、普段の業務内での移動でまかなえているといえます。 早歩きや走るという動作は、膝関節症の程度によっては痛みの悪化を引き起こすので軽いウォーキング程度に留めましょう。 ④ 痛み止めを適度に使用する 膝関節症の保存療法として鎮痛薬での痛みのコントロールも行われます。痛みは「それ以上の動きは膝関節を悪化させてしまう」という身体からのサインですが、我慢を続けるのは生活にも支障をきたすため良くないです。 内服薬の1日の摂取の目安は看護師であれば理解しているものです。NSAIDsの多用は胃潰瘍などにもつながってしまうため、適切な量を使用して痛みを緩和するようにしましょう。 保存療法でも治らない!悪化してきたときの選択肢は? 保存療法として鎮痛薬の内服、運動療法、食事療法をしていたとしても悪化してくる可能性はあります。悪化すると別の治療が必要になりますが保存療法以外となると、通常手術療法です。 高齢であれば関節置換(人工の関節に置き換える)と、50-60歳など比較的若い方の場合には高位脛骨骨切術(脛骨を切って調整)がメジャーです。 どちらの術式も全身麻酔で行うため、さまざまなリスクを負うのはもちろん、関節置換の場合は一定の運動は脱臼の原因となるため制限しなければなりません。 実は、これらの治療法以外もあります。近年発展してきている「再生医療」です。 膝の再生医療では、自分の細胞で軟骨損傷を修復し症状の進行を遅らせ、痛みも改善するといった効果を期待できます。腹部から少量の脂肪をとるだけなので侵襲も少なく、自分の細胞を使うため副作用も少ないのが特徴です。 まとめ・膝関節症で悩む看護師がそれ以上悪化させないために気を付けるべきこととは? 患者さんのために看護を行う看護師ですが、看護師も人間です。自分の身体も守る必要があります。 業務を理由に無理をする方が多いですが、膝関節症が悪化していけば手術が必要になる看護師もいます。軽症のうちから治癒に向けて気をつけていきましょう。 もし、再生医療での治療に興味がある場合、一般的なクリニックや病院で受けることはできないため、当院へお問い合わせください。当院は厚生労働省から認可を受けた再生医療専門クリニックです。ご不明点やご質問など、ご遠慮なくお問い合わせください。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらもご参照ください
投稿日:2024.11.19 -
- ひざ関節
- 再生治療
膝が痛い!そんな看護師の悩みを解決する 看護師は一日中歩き回っていることが多く、膝への負担も大きいといえます。勤務後に腰が痛くなったり、膝が痛くなったりするのは日常茶飯事です。一部の看護師はサポーターをつけるなどもして対処されている方もいます。 今回は、看護師の膝が痛いときの対処法をご紹介します。 看護師の膝が痛い原因とは? 看護師で「膝が痛い」という症状は、病気の前兆である可能性もあります。膝関節が痛くなる原因として一番多いのは変形性膝関節症です。看護師の中でも、まさか自分がなるはずがないと思う方がほとんどだと思いますが、若くしてなる方もいます。 変形性膝関節症は軟骨がすり減り、骨同士が接することで関節が炎症を起こすことで痛みが生じます。他にも靭帯の損傷なども考えられます。 痛む位置によっても考えられる原因は違うので、あまりにも痛みが続くようであれば病院を受診しましょう。 看護師の膝が痛い症状を和らげる方法は? 看護師の膝が痛い症状を和らげるには、筋肉をつけることが大切です。 膝の周りの筋肉が強化されると、膝の動きが安定し、関節や骨にかかる負担が軽減されます。 ストレッチなどが手軽にできておすすめです。 ・太腿の前面の筋肉を伸ばすように、片足を曲げて爪先を掴みます。この状態で30秒ほどキープ ・すねの前面の筋肉を伸ばすように、長座位の状態で爪先を遠くに伸ばしたり、ふくらはぎの筋肉を伸ばすように、爪先を自分の方へ引き寄せたりを交互に繰り返します。 これを両足行います。 テレビを見ている間や休憩の間もできるものなので、仕事中にも取り入れてみましょう。また、サポーターを使用するなどの方法も1つです。ドラッグストアなどでも販売されています。 サポーターは関節の動きを安定させ膝の動きをサポートするため痛みの緩和が期待できます。看護師であれば温罨法・冷罨法のことは知っているとは思いますが、入浴などで温めることで痛みの緩和に繋がります。 関節や筋肉を酷使した時や痛みほどではないが膝が重い、足が重いと感じた時にはゆっくりと入浴すると筋肉もほぐれます。歩きすぎなどで膝が熱感を持っているのであれば、冷罨法として冷やして対応しましょう。 まとめ・膝が痛い!そんな看護師の悩みを解決する 看護師の膝が痛い症状は、病気のサインである可能性があります。一時的な痛みであれば入浴などで温めて痛みを緩和するのも1つです。あまりにも痛みが続くようであれば病気の可能性を視野に入れて病院を受診する方が良いといえるでしょう。 整形外科で働いている看護師以外はあまり整形分野の医療の発展に触れることは少ないですが、再生医療も発展してきており、幹細胞を利用して変形性膝関節症を治療できることもあります。 治療方法は増えてきているので、悪化する前に診察してもらうようにしましょう。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼こちらもご参照ください
投稿日:2024.11.19 -
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- 再生治療
膝の痛みで困っている保育士はサポーターを上手に使おう! 保育士さんで膝の痛みに悩んでいる保育士さんはいませんか?もし、保育士の仕事をしていて膝の痛みに悩んでいるなら、サポーターを使うのがおススメです。 膝の痛みは、サポーターを上手に使用すれば軽くなる 膝の痛みが強い場合は、本当は安静にして膝への負担を軽くしておきたいところですが、保育士の仕事は簡単に休みが取れる職種とはいえません。そんなとき簡単にできる対処方法にはこのようなものがあります。 簡単にできる膝の痛みへの対処方法 ・適度な運動をする ・市販の湿布や塗り薬を使う ・運動の際には負担軽減のためのサポーターをする ・適正体重を保つ ・負担軽減の靴を履く・・・など よくスポーツ選手がサポーターをして肘や膝をかばっている姿を見かけます。 サポーターはつけることで関節を安定化し、関節にかかる負担を軽減するものです。さまざまな種類のものがあります。子供を抱っこするなど、負担がかかる部分にサポーターをつけることで、膝の痛みを緩和できる場合があります。 しかし、誤った付け方をしてしまうと、せっかく楽にしてくれるはずのサポーターがかえって血流の悪化などにつながる場合もあるのです。 何事も自己流はよくありませんから、痛みがあるときにはまずは専門医へ相談することを お勧めします。 保育士さんが悩む膝の痛みは何が原因なのか? 膝の関節の表面は、多くの水分が含まれている軟骨で覆われています。この軟骨が歩行時の衝撃をやわらげたり、関節の動きを助けてくれる、つまりクッション材のような働きをしてくれています。 しかし、何度も膝を酷使するような動きや体重増加などで膝にかかる負担が増すと、軟骨がすり減って関節に炎症を起こし、歩行時に強い痛みを感じたり、関節内に水が溜まり腫れて曲がりにくくなったりします。 また、この膝の変性は、女性の方が発症する割合が多くその原因は更年期の症状の1つで、エストロゲンの減少によって、関節を支えている軟骨や筋肉の衰え、関節内の水分減少や血液循環が悪化することでも起こりえます。 保育士さんは子供と向き合う仕事です。まだ小さな赤ちゃんから大きな子供までを相手にし、時には抱っこやおんぶであやしたり子供たちと一緒に走り回ったりと、体が資本のお仕事ですから膝を悪くしやすいのも頷けます。 主な膝の症状 ・立ち上がる時に膝が痛い ・歩行時や階段時に膝が痛い ・正座ができない ・膝が完全に伸びない ・膝に水が溜まる・・・など 変形性膝関節症の新しい治療法、再生医療のメリットとは つらい痛みを我慢しヒアルロン酸治療や内服治療をしていても、変形性膝関節症の場合、膝関節が極限まですり減ってしまうと従来は“人工関節”を入れる手術をして対応していました。 すり減った関節の代わりに人工の関節を入れることで、痛みの軽減をするというものになります。しかし、メスを入れる手術、やはり気になるのは傷跡が残ってしまうことではないでしょうか。 そこで、現在は“再生医療”という新しい選択肢があります。自分自身の細胞で軟骨損傷を修復し、症状の進行を遅らせることで痛みの改善といった効果を期待できるのです。 さらに自分自身の細胞ということで、異物によるアレルギー反応のリスクは軽減されます。 まとめ・膝の痛みで困っている保育士はサポーターを上手に使おう! 医療技術が進み、自分の細胞を使うという安全安心な治療が研究されてきました。再生医療は今や薬や手術でできなかった、あなたの細胞レベルでの修復を期待できるものなのです。 保育士は今の社会になくてはならないお仕事だからこそ、サポーターでもよくならない膝の痛みは我慢せずに、あなたに合った治療方法を見つけましょう。以上、膝の痛みで困っている保育士はサポーターを上手に使おう!と題して記載いたしました。参考になればと思います。 監修:リペアセルクリニック大阪院 ▼参考
投稿日:2024.11.19 -
- 変形性膝関節症
- 再生治療
膝の痛みに悩まされ、仕事を辞めようとお考えの方はいませんか?膝の痛みはあらゆる仕事で起こりうる悩みです。 そこで本記事では、退職にいたる膝痛の原因から対策まで紹介します。 仕事を辞める前に膝痛の解消を目指し、より良い日常生活を送りましょう。 退職にいたる膝痛の原因とは 膝の痛みを抱えながら仕事をするのは辛いものです。ときには、膝痛が原因で仕事を退職に追い込まれるケースもあります。 そこでこの項目では、退職にいたる膝痛の原因を紹介します。 膝への負担 理由のひとつとして、膝への負担が考えられます。床に膝をつく、重いものを運ぶなどの行動によって膝に負荷がかかるのです。 すると、膝の曲げ伸ばし時に痛みが生じます。さらに悪化すると痛みが常態化し、仕事をする上で支障をきたしてしまいます。 半月板損傷 半月板損傷は退職にいたる膝痛の主な原因です。 半月板は、大腿骨と脛骨をつなぎ、膝のクッション性や滑らかな動きに重要な役割を果たしています。 その半月板の損傷によって、膝に痛みが生じます。 半月板損傷は、スポーツによる動作が原因となるケースが多いですが、仕事による動作でも発症しうる疾患です。 変形性膝関節症 変形性膝関節症は、軟骨のすり減りや膝にかかる負担によって引き起こされます。 初期症状は曲げ伸ばし時に違和感を覚える程度ですが、悪化すると日常生活もままならない痛みを発症します。したがって、初期段階の早期治療が大切です。 変形性膝関節症は年齢を問わず発症する疾患です。若いからといって慢心せず、膝に違和感を覚えたら医療機関を受診するよう心がけましょう。 膝痛で仕事を辞める前にできる対策 仕事を辞める前にできる膝痛の対策は以下の3つです。 ・サポーターの着用 ・薬物療法 ・運動療法 膝痛を根本的に解消させるには、医療機関の受診が基本です。医師の指示に従って本項目で紹介する対策を実施してみましょう。 サポーターの装着 膝の痛みに対して誰でも実施できる代表的な対策は、サポーターの装着です。 とくに、しゃがむ動作が多い仕事を行っている方には、曲げ伸ばしの補助を目的としたサポーターがおすすめです。 ただし、サポーターは膝への負担を軽減させるためのものです。装着したからといって完治できるわけではないことを覚えておきましょう。 薬物療法 主な薬物療法 ・内用薬 ・外用薬 ・ヒアルロン酸注射 ・ステロイド注射 痛み止めの服用や湿布で症状の緩和が期待できます。しかし、常に動いている仕事の場合は湿布がはがれてしまう可能性もあります。 そのようなケースでは、軟骨表面を保護するヒアルロン酸注射や、鎮痛効果のあるステロイド注射による治療も検討しましょう。 運動療法 運動療法は膝周りの筋力を強化し痛みの軽減を目指す療法です。自己判断でやみくもに運動するのではなく、医師に相談しながら最適な運動量や内容を決めてください。 筋肉の強化を目的とすることから、膝の痛みに対して根本的な解消につながる療法です。 膝の痛みがおさまらない場合は手術の可能性もある 痛みがどうしても治らない場合、医師から手術をすすめられることもあります。ただし、患者さんが希望しない限り手術は行えないため、今後の治療方法に関しては選択の余地があります。 そこでおすすめしたいのが、手術なしで完治を目指せる再生医療による治療です。自分の血液や脂肪を使うことから、アレルギー反応といったリスクを極限まで軽減できます。 手術のための長期休暇取得が難しい方や、体の一部を開いて行う手術そのものに抵抗がある方は再生医療を検討してみてはいかがでしょうか。 膝痛で仕事を辞める前に再生医療を検討しよう 重いものを運ぶ、しゃがむことが多い仕事の膝痛はつきものです。 膝痛が原因で仕事を辞めなくてはならなくなる前に受診先の医師管理の下、サポーターや薬の服用、運動療法などを検討してみましょう。 また、手術に抵抗がある方には再生医療という選択肢もあります。興味のある方はお気軽に当院へお問い合わせください。
投稿日:2024.11.19 -
- 変形性膝関節症
- ひざ関節
ランニングは変形性膝関節症の原因になるのか?ランニングで注意すべき点とは! 公園や街角、特に朝などは毎日のように健康のためや競技に参加するためなど、ランニングをしている人をたくさん見かけます。 しかし、膝に不安がある人のなかには「ランニングが原因で変形性膝関節症になってしまうのでは?」「変形性膝関節症が悪化してしまうのでは?」ということで、このままランニングを続けてもいいのだろうかと不安に思っている人も多いのではないでしょうか。 今回は、そのランニングについて、ランニングは「変形性膝関節症」にどのような影響を及ぼすのかについて紹介します。 ランニングは変形性膝関節症の原因になるのか ランニングをすると膝に負担がかかって、変形性膝関節症を発症したり、変形性膝関節症が悪化してしまったりするというイメージを持っている人もいるかもしれません。 変形性膝関節症は軟骨の擦り減ることで、膝関節が炎症を起こしたり、変形したりするものですが、近年では、ランニングを継続しておこなっている人とそうではない人との軟骨の擦り減り具合を比較しても、大きな差がないといういくつかの研究データが出ています。 また、ランニングすることで膝関節周辺の筋肉が鍛えられたり、体重管理ができたりすることで膝関節への負担が軽減する効果が期待できます。 ランニングで変形性膝関節症になったり悪化しないようにするための注意点 変形性膝関節症になるのを恐れてランニングを控える必要はありませんが、変形性膝関節症になったり、悪化させないためには注意すべきことがいくつかあります。 正しいフォームで走る 膝に余計な負担をかけないためにも正しいフォームでランニングすることが大切です。 着地する足が体の前にくるくらい大きな歩幅で走ったり、少しでも前に進もうとして強く地面を蹴りすぎたりすると足に大きな負担がかかってしまいます。 自分に合ったランニングシューズで走る 正しいフォームで走るのと同じくらい自分に合ったランニングシューズを選ぶことも大切です。サイズが合っていないと足を痛める原因になり、痛みをかばうことでフォームが崩れる原因にもつながります。 ランニングの走行距離の目安 ランニングは、1ヶ月の走行距離が200から250キロメートルを超えると膝を痛める人が増えるというデータもあるため、変形性膝関節症の予防のためには200から250キロくらいに留めておくのがおすすめです。 また、女性の場合は男性よりも一般的に筋力が弱く膝に負担がかかって軟骨が擦り減りやすいので、この走行距離よりも少ない距離に調整するのがおすすめです。 まとめ・ランニングは変形性膝関節症の原因になるのか?ランニングで注意すべき点とは! 医療機関を受診すると、ランニングを控えるように言われるかもと思って受診していない人もいるかもしれません。 しかし、正しい方法でおこなえば、ランニングを継続していくことも可能なので、医療機関を受診して正しい治療やアドバイスを受けることをおすすめします。 また、変形性膝関節症の治療方法として近年では再生医療という治療方法もあるので、関心がある人はチェックしてみてください。 監修:リペアセルクリニック大阪院
投稿日:2024.11.19 -
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膝の疾患によって治療を受ける場合、症状の進行具合で医師から手術を勧められることもあります。しかし、「手術と聞くと怖いイメージがある」「手術で失敗してしまうのではないか」と不安になる方もいらっしゃるでしょう。 そこで本記事では、膝の人工関節手術で失敗する可能性やリスクについて紹介します。考えうる問題点を把握し、スムーズに治療を行いましょう。 膝の人工関節手術が失敗する可能性 どのような手術であっても、失敗の可能性はゼロではありません。 膝手術では、その人に合った人工関節のサイズ選びや、どれくらいの角度でどれくらいの量の骨を削るかなど医師の判断が重要になります。 判断を間違ってしまうと痛みが生じたり、可動域が制限されてしまうので、手術で失敗しないためにも信頼できる医師・医療機関を選ぶことが大切です。 【失敗例】膝の人工関節手術で伴うリスク 変形性膝関節症の手術はいくつかのリスクを伴います。 予防策をとることでリスクを大幅に軽減できますが、手術を検討している方はどのようなリスクがあるのか事前に学んでおきましょう。 血栓のリスク 手術の切開によって出血すると、防御反応で血液が固まりやすくなることに加え、患部を動かさないようにするため静脈内に血栓ができやすくなります。 血栓のリスクを軽減するためには、十分な水分補給や手術後にできるだけ早く体を動かすことが挙げられます。 感染症のリスク 手術時の細菌侵入で感染症を引き起こすリスクも存在します。手術中はもちろん、手術後に人工関節が感染するケースもあり、油断できないリスクです。 手術前の適切な抗菌薬の服用や、厳密な無菌操作が重要です。また、患者自身も手術部位の清潔保持に努める必要があります。 人工関節が緩むリスク 手術後のリスクのひとつに長年の使用や体重の増加、激しい動きなどで大きな負荷がかかり、人工関節が緩むことが挙げられます。 人工関節と骨の固定が不十分になり安定性が失われるのと同時に、痛みや不安定感、歩行障害といった症状が現れます。 また、人工関節が緩んだ際には再手術を考慮する必要があります。 膝の人工関節手術が失敗?勘違いしがちな症状 膝の人工関節手術を受ける方の多くが、痛みの解消やスムーズな動作に期待をよせることでしょう。 しかし、術後の症状から手術が失敗したと勘違いしてしまうケースも多々発生します。 上記のような勘違いを防ぐためにも、手術後どのような状態になるか事前に把握しておく必要があります。 そこでこの項目では、変形性膝関節症の手術後に勘違いを招く症状やケースについて紹介します。 手術したのに痛みがある 人工関節手術後に痛みが続くことは珍しくありません。 人工関節が馴染むまでに、これまであまり使用してこなかった筋肉に負担がかかって痛みが生じるケースがあります。 こうした痛みは数カ月程度で少しずつ和らぎますが、長期にわたる疼痛症状のため手術の失敗を連想させてしまいます。 手術後に膝が腫れる 手術によるダメージで手術後に炎症を起こし、膝が腫れることもあります。 個人差がありますが、炎症は1カ月以内で治まるケースが多いです。 しかし、膝に負担がかかってしまうと炎症が長引いてしまうこともあり、膝の腫れが治まらないと不安を抱いてしまいます。 膝が曲がらない 人工関節が体に馴染むまでには時間が必要です。手術後すぐに膝が思うように曲がるわけではありません。 膝が曲がらないため「失敗したのでは?」と思ってしまうかもしれませんが、人工関節が馴染むまでに時間がかかることを覚えておきましょう。また、リハビリテーションの継続が大切です。 人工関節手術以外の治療方法【変形性膝関節症】 膝の疾患で多くの方が悩まされているのが変形性膝関節症です。 変形性膝関節症の治療には、人工関節手術以外にもさまざまな方法があります。主な治療方法は以下の通りです。 これらの治療法は、症状の程度や生活スタイル、健康状態などを考慮し専門医が判断します。また、手術以外の治療方法で効果が得られない場合や、症状が悪化した場合は手術が検討されます。 再生医療なら膝の人工関節手術で伴うリスクを軽減できる 膝の人工関節手術で失敗する可能性やリスクについて紹介しました。 膝の手術を選択する場合は、どのようなリスクがあるか事前に把握しておくことが大切です。また、近年では身体への負担やリスクが少ない再生医療という治療法もあるので、人工関節手術の失敗を心配されている方は選択肢のひとつとして検討してみましょう。
投稿日:2024.11.19 -
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変形性膝関節症の保存療法とは?!どのような治療なのか? 変形性膝関節症の治療方法はいろいろありますが、大きく分けるとメスを使って手術を行う「手術療法」と、手術をおこなわない「保存療法」に分けることができます。多くのケースで、まずは保存療法がおこなわれて様子(症状の変化)を見ることになります。 今回は、変形性膝関節症の保存療法の内容について紹介します。 保存療法 ・薬物療法 ・装具療法 ・運動療法 変形性膝関節症に対する保存療法のうち「薬物療法」について 変形性膝関節症の保存療法の一つである薬物療法は薬物によって変形性膝関節症が根本的に治るというものではなく、膝関節の炎症を抑えて痛みを軽減するのを目的におこなわれます。 薬の種類は塗り薬や湿布などの外服薬、痛みが強い場合に用いられる内服薬、内服薬が服用できない場合に用いられる座薬などがあります。 また、膝関節の衝撃を和らげるクッションのような役割を果たしているヒアルロン酸や、強い抗炎症作用によって強い痛みを抑えることができるステロイドを注射で患部に注入する方法もあります。 保存療法 ・薬物療法として ・塗り薬、湿布 ・内風薬(痛み止め) ・関節への注射(ヒアルロン酸) ・関節えの注射(ステロイド) 変形性膝関節症に対する保存療法の「装具療法」について 変形性膝関節症の保存療法の一つである装具療法とは、装具を使用して膝へ負担を減らしたり、不安定になった膝支持性を補強したりすることを目的とした治療方法です。 使用される装具は、足底に装着し、O脚を矯正して膝にかかる負担を減らす足底挿板や、安定性を高める支柱付きサポーター、膝への負担や痛みを軽減させるための杖などがあります。 変変形性膝関節症に対する保存療法の「運動療法」でお勧めの運動とは 変形性膝関節症の保存療法のなかでも特に大切になるのが運動療法です。 大腿四頭筋を鍛える運動やストレッチやウォーキングなどの運動を取り入れることによって血流が良くなり、痛みによって硬くなった筋肉を緩和させたり、膝関節周辺に筋力をつけることで膝関節への負担を軽減させたりすることが期待できます。 また、膝の動きが良くなる効果も期待できますし、運動をして減量することで膝への負担軽減にもつながるなど、いろいろな効果が期待できます。しかし、運動をやり過ぎたり、間違った方法で運動したりすると悪化させてしまうので、自己流で運動するのではなく、医師など専門家のアドバイスをもらいながら正しい方法で行いましょう。 まとめ・変形性膝関節症の保存療法とは?!どのような治療なのか? 変形性膝関節症の保存療法について紹介しました。従来では保存療法をおこない痛みを緩和させたり、進行を遅らせたりして、それでも改善できない場合は手術が検討されるというのが一般的でした。 しかし、現在では自分の脂肪から採取し培養した幹細胞によって軟骨の修復を促す再生医療という治療方法もあります。保存療法では変形性膝関節症のつらさが解決できないという人や、手術は避けたいという人は再生医療も検討してみることをおすすめします。 監修:リペアセルクリニック大阪院 こちらも併せてご参照ください
投稿日:2024.11.19 -
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変形性膝関節症は若者でも発症する? 20代の人で膝に違和感やちょっとした痛みが生じた場合、「膝がちょっと気になるけど、まだ若いしそのうち自然と治るだろう」と放置する人も少なくないでしょう。 しかし、その膝の痛みや違和感は変形性膝関節症かもしれません。ここでは、20代で変形性膝関節症になる原因や予防方法について紹介します。 変形性膝関節症は20代で発症する人もいます 変形性膝関節症とは、軟骨が擦り減ることによって関節が炎症を起こしたり変形したりするものです。日本では、一般的に40代頃から発症する人が増えてきて、65代以上になると5人に1人くらいの割合で発症しています。 しかし、変形性膝関節症は20代であっても、生活環境や体質によっては発症することもあります。 軟骨は神経が通っておらず擦り減っただけでは痛みは生じないため、今はまだ痛みはないという人でも軟骨の擦り減りがどんどん進行している可能性もあります。 20代で変形性膝関節症になる主な原因 変形性膝関節症の主な原因は膝に大きな負担をかかることによる軟骨の擦り減りなので、20代の人でも普段の生活で膝に大きな負担をかけてしまうような行動をたくさんしている人は、発症しやすくなります。 膝に大きな負担をかける主な原因は肥満、O脚、ヒールなど高い靴を履く、激しいスポーツ、足を酷使する仕事などいろいろあります。 20代で変形性膝関節症を発症しないための予防方法 変形性膝関節症の症状を和らげたり進行を遅らせたりするためには、病院で治療を受けるだけでなく、日常生活で予防していくことも大切です。ここでは、日常生活でできる予防方法を紹介します。 ・体重減で膝の負担を減らす ・体重が増えるとそれだけ膝に負担がかかってしまうので、肥満の場合はダイエットをして負担を減らすのがおすすめです。 ・靴の見直し ・20代だと靴選びをするときに、履き心地よりも見た目のオシャレを重視する人も多いかもしれません。 しかし、膝への負担のことを考えると衝撃を緩和する靴を選ぶことが大切です。女性の場合はハイヒールを履く機会をできるだけ減らすようにしましょう。また、厚めの中敷きを敷くのもおすすめです。 膝を温める すでに変形性膝関節症によって痛みが生じている場合、膝を温めるのがおすすめです。膝温めると血行が良くなり筋肉も緩和させるため、痛みが出にくくなります。 衣類やサポーターなどを上手に活用して膝を冷やさないようにしましょう。 まとめ・変形性膝関節症は若者でも発症するので注意が必要です 20代で変形性膝関節症を発症する原因や予防方法について紹介しました。 変形性膝関節症の治療方法の一つに人工関節置換術がありますが、人工関節の耐久性は20年くらいと言われているので、20代の人の場合は、将来、人工関節の入れ替えを行わなければならなくなります。 近年では、手術以外の治療方法として再生医療という治療方法にも注目が集まっています。治療の選択肢の1つとして検討してみてはいかがでしょうか。以上、変形性膝関節症は20代でも発症するのかについて記しました。 ▼こちらも併せてご参照ください
投稿日:2024.11.19 -
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変形性膝関節症の症状をステージ分類ごとにご紹介! 変形性膝関節症の症状は徐々に進行して重度化していくのが特徴です。その進行の度合いを大きく分けると3つのステージに分類することができ、それぞれのステージで症状の特徴や主な治療方法も異なってきます。 今回は、変形性膝関節症の症状をステージ分類ごとにご紹介します。 変形性膝関節症のステージ分類の初期症状 変形性膝関節症をステージごとに分類すると初期、中期、末期の3つに分類されます。 分類上で初期と言われる段階は、膝の骨周辺の硬化や軟骨の擦り減りによってクッションの役割を果たしている関節の隙間が狭くなってくる時期で、膝のこわばりや違和感、だるさなどが出てくるのが特徴です。 朝起きた時に膝にこわばりや違和感があるものの、日中活動しているうちに気にならなくなるケースが多いです。 また、歩き始めや階段の昇り降り、しゃがんだ時など膝に負担をかけた時に痛みが出てくることもありますが、しばらく安静にしていたら痛みが治まることも多いです。 変形性膝関節症のステージ分類の中期症状 変形性膝関節症で中期のステージに分類される時期には、膝の軟骨の擦り減りが目立ってきて、軟骨から骨棘が出てきます。そして、骨棘の破片が骨膜を刺激するようになるため炎症が起きるようになります。 初期には多少痛みが出てもしばらく安静にしていたら治まっていく状態だったのが、痛みがはっきりしてきて、安静にしていてもなかなか痛みが治まらなくなってきます。また、膝の変形や腫れ、むくみなど見た目にも症状がはっきりと出てきます。 中期になると、膝がしっかりと伸び切らなくなったり、曲がり切らなくなったりするため、階段の昇り降りや座る、しゃがみ込むといった動作をするのがつらくなってきます。 こちらも併せてご参照ください 変形性膝関節症のステージ分類の末期症状 変形性膝関節症で末期のステージに分類される時期には軟骨がほぼ擦り減ってしまって、骨と骨の隙間がなくなり、骨がぶつかり合うようになります。痛みや変形が中期の時期よりさらに強くなって、立ったり座ったりする動作や歩行も難しくなるので、日常生活に大きな支障が出てしまいます。 また、症状がつらくて外に出る機会が減ることで、ストレスが溜まるなど精神的にも負担となったり、高齢の人だと外部からの刺激が減って認知症へと繋がりやすくなったりするといった悪影響も及ぼすこともあります。 まとめ 変形性膝関節症の症状をステージ分類ごとに紹介しました。 変形性膝関節症が初期の時点では違和感や痛みはあるものの我慢できるレベルなので、放置してしまう人も少なくありません。しかし、放置して中期、末期へと進行してしまうと症状を抑えることが難しくなってしまうので、早期治療がおすすめです。 また、現在では再生医療という新たな選択肢もあるので、治療受けても無駄と諦めずに一度専門の医療機関に相談することをおすすめします。 監修:リペアセルクリニック大阪院
投稿日:2024.11.19