バレエで股関節が痛くなる原因と対処法|安心して踊り続けるためのセルフケアを紹介
公開日: 2020.06.27更新日: 2025.06.30
バレエの練習や本番中に股関節の違和感や痛みを感じたことがある方も多くいらっしゃるかと思います。
その痛みは、一時的な疲労ではなく、身体の使い方や関節への過度な負担が原因かもしれません。
特に中高生のバレリーナにとって、コンクールや発表会を控えた時期に痛みを抱えることは大きな不安材料となります。
本記事では、バレエにおける股関節痛の主な原因から・セルフチェック方法・予防・改善のためのケアをわかりやすく解説します。
正しい知識と対策を身につけることで、痛みと上手に向き合い、パフォーマンスを落とすことなく安全に踊り続けるための第一歩を踏み出しましょう。
また当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、バレエにおける股関節痛に不安を持つ方に向けて、再生医療の症例や治療内容を紹介しています。
手術を回避し、いち早くバレエへ復帰したい方はぜひご確認ください。
目次
バレエ中に股関節が痛くなる原因
バレエ中に股関節が痛くなる主な原因は、過度な外旋動作や脚を高く上げる動作によって、股関節の前面に過剰な負荷がかかるためです。
バレエでは「ターンアウト(外旋)」と呼ばれる動作を多用しますが、この動作は解剖学的に見て自然な可動域を超えることが多く、関節唇や軟骨に負担をかけることがあります。
特に、アラベスクやデヴロッペなど脚を高く持ち上げる振付では、大腿骨と骨盤の接触が強まり、股関節唇損傷のリスクが高まります。
また成長期のバレリーナでは骨格が未成熟なため、筋力不足や柔軟性の過不足が痛みに直結しやすくなる場合も。
上記の症状はひどくなると手術療法が必要となることもあるため、早期発見が大切になってきます。
バレエによる股関節痛のセルフチェック方法
股関節の痛みを感じた際は、まず原因となる動作や部位を把握することが重要です。
具体的には、以下のチェックポイントを参考に、自分の身体の状態を確認しましょう。
- 痛みが出る動作は何か(例:アラセゴンドで脚を上げる、ターンアウト時)
- 痛む部位は前面か側面か、片側か両側か
- 練習後に痛みが強くなるのか、動作中に痛むのか
- 休養により痛みが軽減するか
セルフチェックの結果、痛みが強い・継続する・可動域が明らかに低下しているなどの場合は、無理に練習を続けず、早期に医療機関を受診することが重要です。
バレエによる股関節痛におすすめのセルフケア&ストレッチ方法
股関節痛の予防・改善には、正しいセルフケアとストレッチが効果的です。
以下はおすすめのセルフケア方法なので、ぜひ参考にしてみてください。
- 大腿四頭筋と腸腰筋のストレッチ
↳股関節前面の緊張をほぐすことで、インピンジメントの予防につながる - 中臀筋の活性化トレーニング
↳骨盤の安定性を高め、脚の動作時に股関節にかかる負担を軽減する - フォームローラーによる筋膜リリース
↳筋膜の癒着を解消し、柔軟性を高めることで動作がスムーズになる
上記のケアは、練習前後に5〜10分程度実施するのが効果的です。
特に中高生の成長期においては、日々のルーティンとして取り入れることで怪我の予防にもつながります。
バレエで股関節に痛みがある場合の治療法
バレエで股関節に痛みがある場合、変形性股関節症・弾発股・股関節唇損傷で痛みが生じている際は手術療法が必要になるケースもあります。
保存療法も可能ですが、状態によってはすでに炎症や骨の摩耗が進行しており、手術療法一択となることも。
先天性股関節脱臼は、1歳未満であれば器具による矯正を行えますが、1歳以上では手術療法となります。
悪化してしまうと、手術以外の選択肢がなくなってしまうことになります。
手術は全身麻酔などリスクも高く、術式によっては動作の制限が必要になることもあるため、バレリーナにとっては避けたい状況です。
近年再生医療が発展してきており、幹細胞を使用した侵襲や副作用の少ない方法が確立されています。
従来の方法に加え、「再生医療」も治療の選択肢にいれて治療法を選ぶことで治療の幅が広がります。
痛みが続く場合に検討したい再生医療という選択肢
一般的な治療で改善が見られない場合、再生医療という選択肢も検討できます。
再生医療とは、自身の幹細胞や血小板を活用して、損傷した組織の回復を促す治療法です。
具体的には「PRP療法(多血小板血漿注入)」や「幹細胞治療」などがあり、特に再手術を避けたいアスリートや、長期間痛みに悩まされている方に活用されています。
リペアセルクリニックでは、股関節の軟骨損傷や炎症に対して、自己組織由来の細胞を用いた治療を実施しております。
再生医療は、手術に頼らず回復を目指す手段として注目を集めています。
手術をしない新しい治療「再生医療」を提供しております。
バレエによる股関節痛は「原因を知る」ことが痛み改善の第一歩
バレエによる股関節の痛みは、適切な知識と対処法を知ることで改善が可能です。
原因を正確に把握し、それに応じたセルフケアや治療法を選択することで、痛みをコントロールしながら安全に練習を継続することができます。
特に中高生のバレリーナにとっては、将来のパフォーマンス向上と怪我の予防という両面から、早期の対策が重要です。
また、通常の保存療法や理学療法で改善が見られないケースでは、リペアセルクリニックが提供する再生医療という選択肢があります。
自分自身の幹細胞や血小板を利用した治療は、手術に頼らずに自然治癒力を高めるもので、成長期のダンサーや将来のパフォーマンスを考えるバレリーナにとって、身体への負担が少ない画期的な方法です。
リペアセルクリニックでは、個別の症例に応じたオーダーメイドの医療プランを提供しており、「練習を休まずに治療したい」「将来も踊り続けたい」と願うバレエダンサーにおすすめです。
丁寧な診療と専門的なカウンセリング体制により、初めて再生医療を受ける方でも安心して相談できます。
パフォーマンスを落とさずバレエを踊り続けるためにも、ぜひリペアセルクリニックの無料カウンセリングを検討してみてください。

監修者
岩井 俊賢
Toshinobu Iwai
医師