20代で腕を上げると肩が痛い原因は?有効な治療法を解説【医師監修】
公開日: 2020.02.21更新日: 2025.07.31
「腕を上げると肩が痛くなる原因は?」
「20代でも四十肩・五十肩になる可能性はある?」
肩の痛みにお悩みの方の中には、上記のような疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
20代の方が腕を上げると肩が痛いときは、複数の原因が考えられます。
本記事では、20代で肩に痛みが生じる主な原因や、症状に合わせた具体的な治療法について詳しく解説します。
- 20代で腕を上げると肩が痛い原因
- 20代でも肩の痛みにつながる注意すべき生活習慣
- 腕を上げると肩が痛いときの治療法
肩の痛みに悩む方が症状を改善し、快適な生活を取り戻すために役立つ情報をまとめているので、ぜひ最後までご覧ください。
また、腕を上げたときの肩の痛みには、先端医療である再生医療による治療も選択肢の一つです。
当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、手術せずに肩の痛みを治療できる再生医療の治療法や症例を配信しています。
「肩の痛みが長引いている」「肩の痛みを早く治したい」という方は、ぜひこの機会に再生医療について確認してみてください。
目次
20代で腕を上げると肩が痛い原因
20代でも腕を上げたときに肩が痛むのは珍しくありません。
以下では、腕を上げると肩が痛いときの原因として考えられる3つの理由について解説します。
それぞれの原因について詳しく見ていきましょう。
肩関節周囲炎
20代で腕を上げると肩が痛くなる原因として、肩関節周囲炎が考えられます。
一般的には、四十肩・五十肩と呼ばれていますが、20代の方でも肩の痛みを引き起こす可能性があります。
肩関節には骨・軟骨・靭帯・腱板・関節包など多くの組織が存在しており、肩の酷使や加齢によって肩周辺の組織が衰え、炎症が起こると痛みにつながります。
腕を上げるときの肩の痛みや関節可動域の制限により、日常生活での動作に支障が出るのが特徴です。
肩腱板損傷(断裂)
20代で腕を上げると肩が痛くなる原因として、肩関節にある腱が損傷したり、断裂したりする肩腱板損傷(断裂)があります。
主に肩や腕をよく動かすスポーツで起こるリスクが高く、スポーツ外傷の一つとして有名です。
日常生活では、肩をぶつけたり、転倒時に手をついたりした際に肩に負荷がかかると肩腱板が損傷・断裂する可能性があります。
痛みを伴うケースや、痛みはないものの肩が上がらないケースなど、症状は人それぞれなので注意が必要です。
\肩腱板損傷の新たな治療法を解説/
頸椎椎間板ヘルニア
20代で腕を上げると肩が痛くなる原因として、頸椎椎間板ヘルニアの可能性もあります。
首の疾患ですが、神経が圧迫されることで首・肩・腕にしびれや痛みが生じる疾患です。
男女問わず発症する可能性があり、寝違えた程度の痛みから立てないほど強い痛みを伴うケースなど、症状の度合いには個人差があります。
肩の検査だけでは見つからないため、MRIやレントゲンで首の検査を行い、椎間板の脱出や神経の圧迫があるか確認されます。
20代でも肩の痛みにつながる生活習慣には注意が必要
20代でも肩の痛みにつながる生活習慣は、以下の通りです。
- 長時間のデスクワーク
- スマホの使いすぎ
- 猫背などの不適切な姿勢
- 運動不足
- ストレスが溜まっている
- 睡眠不足
現代の生活では、上記のように肩に負担をかける動作が多くあります。
特に長時間のデスクワークやスマホの使用は、首が前に出る姿勢になりやすく、肩周辺に大きな負荷がかかります。
肩周辺の筋肉が緊張状態になることで血行不良を引き起こし、肩の痛みにつながる可能性があるため、注意が必要です。
適度に肩を回したり、姿勢を変えたりして、肩が緊張状態にならないように心がけましょう。
20代で腕を上げると肩が痛いときの治療法
20代で腕を上げると肩が痛い場合、症状に応じた治療法が必要です。
本章では、手術を伴わない保存療法と外科手術の治療法について詳しく解説します。
薬の服用やリハビリテーション
20代で腕を上げると肩が痛い場合、一般的には痛み止めの服用やリハビリテーションなどの保存療法が検討されます。
保存療法は、手術を伴わない「薬物療法」「理学療法(リハビリ)」「運動療法」「装具療法」など、アプローチ方法はさまざまです。
20代の肩の痛みにおける薬物療法では、消炎鎮痛剤や筋肉の緊張を和らげる薬の服用によって痛みや炎症の緩和を図ります。
また、リハビリテーションは、肩周辺の筋力や柔軟性を強化することで肩の負担を軽減し、痛みの緩和を目的として行われる治療です。
専門家の指導のもと、ストレッチや肩周辺の筋肉を鍛えるエクササイズを通じて、再発防止や長期的な改善を目指しましょう。
外科手術
外科手術は、重度の肩の痛みや機能障害が続く場合に検討される治療法です。
肩関節周囲炎や肩腱板損傷が原因で、薬やリハビリでは改善が見られない場合に行われるケースがあります。
具体的な手術内容には、肩の痛みとなっている原因を取り除く手術(関節鏡手術)や、肩腱板の修復手術などが含まれます。
術後のリハビリテーションでは、肩の可動域と筋力を回復させるためのトレーニングを行うのが一般的です。
腕を上げると肩が痛くなる20代の方からよくある質問
腕を上げると肩が痛くなる20代の方からよくある質問と回答を紹介します。
それぞれの質問について詳しく解説します。
腕を上げると肩が急に痛くなるのはなぜ?
20代で腕を上げると肩が急に痛くなるのは原因は、以下が考えられます。
- 肩関節周囲炎
- 肩腱板損傷(断裂)
- 頸椎椎間板ヘルニア
いずれも40〜50代に好発する疾患ですが、長時間のデスクワークやスマホの使いすぎによって20代でも発症する可能性があります。
症状には個人差があり、軽度な痛みから腕が上がらないほど強い痛みが出るなど、度合いはさまざまです。
痛みが長引いている肩や、日常生活に影響が出るほど痛い場合は、早期に医療機関を受診しましょう。
四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)と肩腱板損傷の違い
四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)と腱板損傷の違いは、以下の通りです。
名称 | 症状 |
---|---|
四十肩・五十肩(肩関節周囲炎) | 肩周辺の組織が炎症を起こすことで痛みを感じる |
肩腱板損傷 | 肩関節を安定させる4つの筋肉が損傷、断裂することで痛みを感じる |
それぞれ痛みの原因は異なりますが、症状は似ているため、四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)か肩腱板損傷かを自分で判断するのは難しいです。
四十肩・五十肩だと思っていたら、肩腱板損傷だったというケースも少なくありません。
肩に痛みや違和感を感じた場合は、早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けることが重要です。
20代で腕を上げると肩が痛いときは再生医療もご検討ください
20代で腕を上げると肩が痛いときは、肩関節周囲炎や肩腱板損傷、頸椎椎間板ヘルニアなど、さまざまな原因が考えられます。
いずれも放置すると症状が悪化し、日常生活に支障をきたす可能性もあるため、早めに医療機関を受診することが重要です。
肩の痛みが長引いている方や、肩の痛みを早く治したい方は、再生医療による治療も選択肢の一つとしてご検討ください。
再生医療は、患者様の細胞や血液を用いて、損傷した肩の再生・修復を図る治療法です。
当院リペアセルクリニックの公式LINEでは、手術せずに肩の痛みを治療できる再生医療の治療法や症例を配信しています。
肩の痛みを改善し、生活の質を取り戻すためにも再生医療がどのような治療を行うのか確認してみてください。

監修者
坂本 貞範
Sadanori Sakamoto
医療法人美喜有会 理事長
「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。
略歴
1997年3月関西医科大学 医学部卒
1997年4月医師免許取得
1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務
1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務
1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務
1999年2月国立大阪南病院 勤務
2000年3月野上病院 勤務
2003年3月大野記念病院 勤務
2005年5月さかもとクリニック 開設
2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任
2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設
2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設
2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設