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足底腱膜炎が重症化するとどうなる?主な症状、治し方について解説【医師監修】

足底腱膜炎が重症化すると、日常生活に大きな影響を及ぼすほど痛みが強くなることがあります。
初期段階は我慢できるほどの軽い症状ですが、放置すると治療期間が長引く可能性があるため早期に治療を受けることが重要です。
特に6ヶ月以上痛みが続く場合は「難治性足底腱膜炎」と呼ばれ、治療期間も長期化します。
この記事では、重症化した足底腱膜炎の症状と、さまざまな治療の選択肢について詳しく解説します。
早期の適切な対処が足の痛みからの解放への第一歩となるため、ぜひ参考にしてください。
また、足底腱膜炎による痛みを今すぐ解消したい方は、再生医療も選択肢の一つです。
再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、足底腱膜炎の改善や症状緩和が期待できます。
\こんな方は再生医療をご検討ください/
- 足底腱膜炎が重症化する前に治したい
- 足の裏が痛くて日常生活に支障が出ている
- 重症化した足底腱膜炎でも手術せずに治療したい
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目次
足底腱膜炎が重症化するとどうなる?主な症状
足底腱膜炎が重症化すると痛みが慢性化し、日常生活の基本的な動作さえ困難になる場合があります。
初期の「動き始めの痛み」とは異なり、炎症が深刻化することで、生活の質を著しく低下させる以下のような症状が現れ始めます。
- 安静時の痛み
- 動作時の激しい痛み
- 踵骨棘(しょうこつきょく)の形成
上記の症状は、足底腱膜の損傷が修復しきれず、悪化しているサインと考えられます。
それぞれの症状について詳しく見ていきましょう。
安静時の痛み
足底腱膜炎の重症化のサインとして、これまでは動いている時だけだった痛みが、安静にしている時にも現れるようになります。
安静時にも痛みがある場合、足底腱膜の炎症が強くなり、組織の修復が追いついていない可能性が高いです。
また、重症化すると夜間にズキズキと痛んだり(夜間痛)、日中座って休んでいるだけでも痛みを感じたりすることがあります。
この段階になると、生活の質(QOL)が大きく低下するため、早急に適切な治療を受けましょう。
動作時の激しい痛み
足底腱膜炎の症状が進行すると、動き始めだけでなく、歩行中や運動中も常に激しい痛みが続く状態に陥ります。
足底腱膜に生じた微細な断裂が広がり、炎症が慢性化している可能性があります。
動作時の痛みによって普通に歩くことができなくなり、無意識にかかとをかばうような不自然な歩き方(跛行:はこう)になりがちです。
このような歩き方を続けていると、足首や膝、股関節、さらには腰といった他の部位にも二次的な負担がかかります。
その結果、かばっていた別の場所まで痛めてしまう悪循環に陥る可能性もあります。
踵骨棘(しょうこつきょく)の形成
慢性的な炎症が長期間続いた結果、足底腱膜の付着部であるかかとの骨に「踵骨棘」というトゲ状の骨が形成されることがあります。
足底腱膜が骨を引っ張り続ける強いストレスに対し、体が防御反応としてその部分の骨を異常に増殖させた状態です。
形成された骨棘が神経を刺激し、さらに強い痛みの原因となる場合があります。
必ずしも踵骨棘が形成された人全員が痛むわけではありませんが、重症化した患者さまに多く見られます。
踵骨棘の有無はレントゲン検査で確認できますが、この状態になると保存療法での改善が難しくなるケースも出てきます。
足底腱膜炎が重症化する原因
足底腱膜(足の裏)の過剰な負担が足底腱膜炎の重症化を招く原因です。足底腱膜の負担が増すと、ダメージが蓄積されて炎症反応が起こります。
具体例を以下にまとめました。
- 加齢とともに足底腱膜炎の機能が低下する
- 増加した体重が足の裏に負担をかける
- ふくらはぎやアキレス腱の柔軟性が低い
- 足の裏のアーチが崩れていて足底腱膜が適切に機能しない
- 痛みを我慢して激しい運動や長時間の立ち仕事をする
体質や年齢、日常の過ごし方によって足底腱膜炎が重症化してしまう可能性があります。
足底腱膜炎の重症化を防ぐための対処法
足底腱膜炎は早期に適切なケアを行うことで、重症化や慢性化を防ぐことができます。
症状が軽いうちにこれらのポイントを実践することで、痛みの悪化を防ぎ、早期回復を目指せます。
足裏への過度な負担を避ける
足底腱膜炎の主な原因は、足底腱膜への過度な負担です。
足への負担を減らすために以下を意識しましょう。
- こまめに休憩を取り、足を休める時間を作る
- 軽くストレッチしてから動き始める
- 運動量や運動強度を一時的に調整する
- 痛みを感じたらすぐに休み、無理をしない
特に立ち仕事やウォーキング、ランニングなどで長時間足に負担をかけると、炎症が悪化する恐れがあります。
症状がある場合は無理をせず、足底腱膜への負担を減らしましょう。
サポーターやインソールを活用する
適切なサポーターやインソールの使用は、足底腱膜への負担を大幅に軽減します。
- 足底腱膜炎専用のサポーターで踵部分をしっかり固定する
- 医療機関で保険適用のオーダーメイドインソールを作成する
- クッション性の高い靴を選び、衝撃を吸収する
医師の診察・処方により、健康保険が適用される医療用オーダーメイドインソールが作製できます。
専用機器で足の重心バランスを測定し、個人の足形や症状に合わせて作られるため、既製品より効果的です。
インソールを取り外せる靴であれば複数の靴で使用可能ですが、効果を最大限に発揮するには適切なサイズの靴選びが重要です。
ストレッチや筋力トレーニングを行う
足底腱膜や周辺筋肉の柔軟性を高め、筋力を強化することは、足底腱膜炎の予防と改善に効果的です。
- 朝起きる前のふくらはぎと足底腱膜のストレッチ
- タオルギャザー(足の指でタオルをたぐり寄せる運動)
- 足底腱膜を伸ばすストレッチ(足の指を手で反らせる)
これらのストレッチを毎日継続することで、足底腱膜の柔軟性を高められます。痛みがある場合は無理をせず、痛みの出ない範囲で行うことが大切です。
ただし、ストレッチは根本的な治療につながらないため、早めに専門医に相談することをおすすめします。
重症化した足底腱膜炎の治し方は?主な治療法
足底腱膜炎が軽度である場合は、ストレッチやインソール、テーピングなどの保存療法があります。
しかし、重症化すると保存療法だけでは十分な治療に繋がりません。
そこでこの項目では、重症化した足底腱膜炎の治療法にフォーカスして紹介します。
それぞれの治療法には特徴や適応があるため、症状の程度や患者さまの状態に合わせて適切な方法を選択することが重要です。
体外衝撃波治療
足底腱膜炎に対する体外衝撃波治療は、体への負担が少ない治療法です。この治療法では音波の一種である衝撃波を患部に照射し、組織修復を促進します。
体外衝撃波治療には、以下の特徴があります。
- 手術に比べて体への負担が少ない
- 痛みを感知する神経に作用し疼痛を緩和
- 血流促進効果により組織の自然修復を促進
- 主に重症化・慢性化した足底腱膜炎に有効
- 高齢者や手術リスクの高い方にも適応可能
- 日帰り治療で可能
慢性化した足底腱膜炎に対して、手術せずに治療ができます。
ステロイド注射
重症化した足底腱膜炎の治療には、ステロイド注射が有効な場合があります。ステロイドはアレルギー反応や炎症を抑えられる薬です。
患部に注射して痛みを和らげる効果がありますが、副作用により処置できる回数が限られています。
考えられる副作用は、以下の通りです。
- だんだん効果が感じられなくなる
- かかとの皮下脂肪が傷つく
- 筋膜が損傷する
また、足の裏は敏感なため処置の際に大きな痛みを感じやすい部位です。慎重に検討しましょう。
手術療法
保存療法を6ヶ月程度行っても効果がない方や、日常生活で支障をきたしている方には手術が検討されます。
主な手術内容は、以下の通りです。
- 足底腱膜が炎症したり損傷したりして厚くなっている場所を切り取る
- 腱の移植や部分的に切れ目を入れて足底腱膜を延長する
足底腱膜や骨棘(こつきょく)の切除を目的とした手術がありますが、成功率は高くないとされているため、留意が必要です。
再生医療
重症化した足底腱膜炎の治療には、再生医療という選択肢があります。
再生医療は、患者さま自身の細胞を活用し、損傷した組織の修復・再生を促す治療方法です。
- 自己由来の細胞を利用するため、拒絶反応のリスクが低い
- 幹細胞やPRP(多血小板血漿)などの治療法がある
- 損傷した足底腱膜の組織修復を促進する可能性がある
当院「リペアセルクリニック」では、再生医療を提供しているため、興味がある方はぜひご相談ください。
足底腱膜炎は重症化する前に適切な治療を受けることが大切
足底腱膜炎が重症化すると、安静時の痛みや踵骨棘の形成など深刻な症状が現れます。
治療法としては体外衝撃波治療や再生医療など、手術以外も選択肢となり、患者さまの状態に合わせた方法があります。
足底腱膜炎の重症化を防ぐには、早期対応が何より重要です。足の裏やかかとに痛みを感じたら無理をせず、適切な休息とケアを心がけましょう。
過度な負担を避け、サポーターやインソールの活用、定期的なストレッチなど予防策を実践することで重症化リスクを減らせます。
また、足底腱膜炎による痛みを今すぐ解消したい方は、再生医療も選択肢の一つです。
再生医療は、患者さまの細胞や血液を用いて自然治癒力を向上させることで、足底腱膜炎の改善や症状緩和が期待できます。
症例や治療法については、当院リペアセルクリニックで無料カウンセリングを行っておりますので、ぜひご相談ください。
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監修者
坂本 貞範
Sadanori Sakamoto
医療法人美喜有会 理事長
「できなくなったことを、再びできるように。」
人生100年時代、皆様がより楽しく毎日を過ごせることの
お手伝いができれば幸甚の至りでございます。
略歴
1997年3月関西医科大学 医学部卒
1997年4月医師免許取得
1997年4月大阪市立大学(現大阪公立大学)医学部附属病院 勤務
1998年5月大阪社会医療センター附属病院 勤務
1998年9月大阪府立中河内救命救急センター 勤務
1999年2月国立大阪南病院 勤務
2000年3月野上病院 勤務
2003年3月大野記念病院 勤務
2005年5月さかもとクリニック 開設
2006年12月医療法人美喜有会設立 理事長就任
2019年9月リペアセルクリニック大阪院 開設
2021年5月リペアセルクリニック東京院 開設
2023年12月リペアセルクリニック札幌院 開設



















