• 内科

貧血の点滴治療とは|期待できる効果や副作用は?料金や向いている人について解説

貧血の点滴治療とは|期待できる効果や副作用は?料金や向いている人について解説
公開日: 2026.04.30

貧血は、血液中の赤血球やヘモグロビンの量が不足することで、体に必要な酸素が十分に届かなくなる状態です。

疲れやすい、頭がくらくらする、息切れがするといった症状が続いて、日常生活に支障をきたしている方も少なくありません。

「内服薬を続けているのになかなか改善しない」「もっと早く症状を楽にしたい」とお悩みの方には、鉄分を直接血管に届ける点滴治療という選択肢があります。

この記事では、貧血の点滴治療の種類・期待できる効果・副作用・料金・向いている人の特徴を詳しく解説します。

症状の改善に向けて、ぜひ最後まで読んで適切な対処法を見つけましょう。

なお、現在リペアセルクリニックではさまざまな体の不調に対する再生医療の情報をLINEで発信しております。

ぜひご登録いただき、チェックしてみてください。

\公式LINEでは再生医療に関する情報や症例を公開中!/ リペアセルクリニック 公式LINE画像

LINE限定で無料オンライン診断を実施中!
>>簡単30秒で診断してみる

貧血の点滴治療とは?主な2つの種類

貧血の点滴治療は、不足している鉄分を静脈から直接補給することで、効率よく体内に吸収させる治療法です。

現在、日本国内で貧血(鉄欠乏性貧血)の治療に使われる主な点滴製剤として、以下の2つがあります。

それぞれに特徴があり、患者さまの状態や医師の判断によって使い分けられます。

フェインジェクト

フェインジェクトは、1回の投与で比較的多くの鉄分を補給できる点が特徴の鉄剤点滴製剤です。

通常、1回の投与量は体重や鉄不足の程度によって調整されます。投与時間は比較的短く、15分程度で完了する場合もあります。

症状が重い方や、早期に鉄分を補充したい方に使われることが多い製剤です。

ただし、使用できるかどうかは医師が診察・検査結果をもとに判断します。

モノヴァー

モノヴァーは患者さまの体重などに合わせて計算された高用量の鉄分を、原則1回の点滴で補充できる比較的新しい薬です。

フェインジェクトよりもさらに少ない通院回数で治療が完結するため、何度も病院へ足を運ぶのが難しい方にとっても心強いでしょう。

投与には一定の時間がかかりますが、おおよそ15分から30分程度で完了するため、通院の負担を減らしたい方や鉄の欠乏が大きい方にとって有用な選択肢です。

貧血の点滴治療で期待できる効果・副作用

貧血の点滴治療には、内服薬と比べて素早く鉄分を補給できるという大きなメリットがあります。

一方で、点滴という投与方法ならではの副作用リスクも理解しておくことが大切です。

効果と副作用の両方を正しく知ることで、ご自身に合った治療の選択につながります。

短期間で貧血症状を改善する

点滴による鉄補給は、内服薬よりも素早く体内に鉄分を届けられるため、症状の改善が早く現れやすいとされています。

特に以下のような状況では、点滴治療が有効とされています。

  • 内服薬を続けても症状が改善しない方
  • 胃や腸の手術後で内服薬の吸収が低下している方
  • 鉄の欠乏が大きく、早急な補充が必要な方
  • 胃腸への副作用(吐き気・便秘など)で内服薬を続けられない方

ただし、点滴治療はあくまで鉄分を補充するものです。

貧血の根本的な原因(出血や栄養不足など)がある場合は、その原因への対処も同時に行うことが重要です。

頭痛や発熱などの副作用リスクもある

点滴による鉄剤投与は効果が期待できる一方で、副作用が現れる場合があることも知っておく必要があります。

比較的多く報告される副作用として、以下のものが挙げられます。

  • 頭痛・頭重感
  • 発熱・体のほてり
  • 吐き気・嘔吐
  • 注射部位(点滴を入れた箇所)の痛みや赤み
  • 顔が赤くなる・かゆみ
  • 血圧の変動(低下することがある)

投与後に強い不快感・息苦しさ・じんましんなどの症状が現れた場合は、すぐに医師や看護師に伝えましょう。

貧血の点滴治療にかかる料金

貧血の点滴治療の費用は、保険適用か自由診療(自費)かによって大きく異なります。

鉄剤の点滴(フェインジェクト・モノヴァーなど)は、医師が診断した鉄欠乏性貧血に対して使用する場合、保険診療の適用となるケースがあります

保険適用の場合の費用の目安は以下のとおりです。

項目 費用の目安(3割負担の場合)
初診料・再診料 数百円〜数千円程度
血液検査 数百円〜2,000円程度
鉄剤点滴(1回) 1,000円〜5,000円程度

※あくまで目安であり、医療機関や投与量によって金額は異なります。

治療を受ける前に、保険適用の可否・投与回数の目安・総費用の見込みについて、必ず医療機関に確認しましょう。

貧血の点滴治療が向いている人・向いていない人の特徴

点滴治療は多くの方に有用ですが、すべての方に適しているわけではなく、適応があるかどうかを医師が判断する必要があります。

ご自身が点滴治療に向いているかどうかを事前に把握できるよう、以下の2つの観点から整理しました。

ただし、最終的な判断は必ず医師の診察・検査をもとに行われる点は理解しておきましょう。

向いている人の特徴

点滴による鉄剤治療は、内服薬での改善が難しかったり、素早い症状の改善が必要だったりする方に適しているとされています。

  • 内服の鉄剤を服用しても十分な効果が得られなかった方
  • 胃腸の手術を受けたことがあり、内服薬の吸収が低下している方
  • 炎症性腸疾患(腸の炎症が続く病気)などで内服薬が使いにくい方
  • 鉄の欠乏が重度で、早急な補充が必要と診断された方
  • 内服薬による吐き気・胃痛・便秘などの副作用がつらく、飲み続けられない方
  • 妊娠中で内服薬の効果が不十分な方(医師の指示のもと)

これらに当てはまる場合でも、最終的には血液検査の数値や全身の状態をもとに、医師が適応を判断します。

向いていない・注意すべき人の特徴

以下の条件に該当する場合は、点滴治療を受けられない、または慎重な対応が必要になる場合があります。

  • 鉄剤に対してアレルギー反応を起こしたことがある方
  • 鉄過剰症(体内の鉄分が過剰な状態)と診断されている方
  • 感染症(細菌感染など)が活動中の方(鉄分が細菌の増殖を助ける可能性があるため)
  • 肝臓の機能が著しく低下している方
  • 妊娠初期(3カ月以内)の方(安全性の確認が必要)
  • 鉄欠乏性貧血以外の貧血(溶血性貧血や再生不良性貧血など)と診断されている方

点滴治療を始める前に、まずは医療機関で正確な診断を受けることが大切です。

貧血の点滴治療についてよくある質問

貧血の点滴治療についてよくある質問を2つご紹介します。

ご自身の状況に当てはまる疑問があれば、ぜひ参考にしてください。

貧血の点滴治療は何時間かかる?

点滴にかかる時間は、使用する製剤の種類や投与量によって異なります。

フェインジェクトの場合、1回の投与が15分程度で完了することもあります。

モノヴァーは投与量が多い場合に対応しているため、30分〜数時間かかる場合もあります。

また、投与前に問診や血圧測定などの確認を行い、投与後もしばらく院内で経過観察することが一般的です。

 

貧血治療における点滴と注射の違いは?

点滴と注射は、どちらも薬剤を直接体内に投与する方法ですが、投与の仕方と速さが異なります。

項目 点滴 静脈注射
投与方法 時間をかけてゆっくり投与する 短時間で一気に投与する
時間 15分〜数時間 数分程度
特徴 副作用が出にくいよう調整しやすい 短時間で完了できる

どちらの方法を用いるかは、製剤の種類や患者さまの状態をもとに医師が判断します。

貧血の点滴治療は短期間で効果が期待できる

貧血の点滴治療は、内服薬では改善が難しい方や鉄分の吸収に問題がある方にとって、短期間で症状の改善が期待できる治療の選択肢です。

代表的な製剤はフェインジェクトとモノヴァーの2種類で、保険適用となる場合は1回数千円程度の負担で受けられます。(初診料や検査料などは別途かかります)

頭痛や発熱などの副作用が現れることもあるため、治療前に担当医に確認しておきましょう。

まずは医療機関を受診し、自分の貧血の原因を正確に診断してもらうことが大切です。

「内服薬でなかなか改善しない」とお悩みの方は、点滴治療という選択肢を医療機関で相談してみてください。

監修者

渡久地 政尚

Masanao Toguchi

医師

略歴

1991年3月琉球大学 医学部 卒業

1991年4月医師免許取得

1992年沖縄協同病院 研修医

2000年癌研究会附属病院 消化器外科 勤務

2008年沖縄協同病院 内科 勤務

2012年老健施設 かりゆしの里 勤務

2013年6月医療法人美喜有会 ふたこクリニック 院長

2014年9月医療法人美喜有会 こまがわホームクリニック 院長

2017年8月医療法人美喜有会 訪問診療部 医局長

2023年12月リペアセルクリニック札幌院 院長