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高次脳機能障害と認知症の違いを解説!症状や併発の可能性についても紹介

高次脳機能障害と認知症の違いを解説!症状や併発の可能性についても紹介
公開日: 2026.03.31

高次脳機能障害と認知症は、記憶障害や注意力の低下といった似た症状が見られるため混同されやすいですが、原因・症状の経過・治療のアプローチはまったく異なります。

正しく見分けることが、適切な診断・治療への第一歩です。

本記事では、高次脳機能障害と認知症の違いや、治療・対処法の違いについて詳しく解説します。

また高次脳機能障害と診断された場合、リハビリテーションを中心とした治療が行われますが、従来のリハビリや薬物療法だけでは十分な改善が得られないケースもあります。

そのような場合、近年注目されている「再生医療」も新たな選択肢の一つとなります。

再生医療とは、患者様自身の細胞が持つ自己修復力を活用して、損傷した組織の再生を促す治療法です。

高次脳機能障害の原因となる脳卒中(脳梗塞・脳出血)などによる脳神経の損傷に対し、幹細胞の力を利用して神経の修復・再生を促すことが期待できます。

実際に当院の治療を受けられた方の症例については、以下の動画でも紹介しています。

再生医療について詳しく知りたい方は、当院(リペアセルクリニック)の公式LINEでも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

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高次脳機能障害と認知症の違いは「原因」と「進行の有無」

高次脳機能障害と認知症の決定的な違いは、「原因」と「症状が進行するかどうか」にあります。

症状が似ていても、取るべき治療・支援のアプローチは異なるため、正確な診断を受けることが大切です。

ここでは、それぞれの原因・特徴の違いを整理したうえで、主な症状についても詳しく解説します。

高次脳機能障害の主な症状

高次脳機能障害の主な症状には、以下のようなものがあります。

症状の種類 主な特徴・具体例
記憶障害 新しいことが覚えられない・直前に行ったことを忘れる
(例:食事をしたことを忘れる、約束を覚えていない)
注意障害 集中力が続かず、ミスが増える
(例:作業中に注意がそれる、複数のことを同時にこなせない)
遂行機能障害 計画を立てて順序よく行動できない
(例:料理の手順がわからなくなる、仕事の優先順位がつけられない)
社会的行動障害 感情のコントロールが難しく、怒りっぽくなったり、意欲が著しく低下したりする
失語症 言葉がうまく出てこない、相手の言葉の意味が理解しにくくなる
半側空間無視 視野の半分(多くは左側)を認識できなくなる
(例:左側にある食事に気づかない、左側の障害物にぶつかりやすくなる)

これらの症状は脳損傷の部位や程度によって異なり、複数の症状が重なって現れることも多く、外見からはわかりにくいため、「怠けている」「性格が変わった」と誤解されやすく、本人だけでなくご家族も理解することが回復への大きな支えとなります。

認知症の主な症状

認知症の主な症状には記憶障害・見当識障害・実行機能障害があり、症状が進行するとBPSD(行動・心理症状)が現れることもあります。

症状の種類 主な特徴・具体例
記憶障害 新しい情報の保持が困難になり、同じ質問や話を繰り返す
(例:「今日の昼ごはんは何だった?」と何度も尋ねる)
見当識障害 日付・時間・場所・家族の顔がわからなくなる
(例:今日が何日か分からない、家族の顔を見知らぬ人と間違える)
実行機能障害 計画的・段階的な行動が難しくなる
(例:料理の手順がわからなくなる、金銭管理ができなくなる)
BPSD(行動・心理症状) 症状が進行すると現れることがある
・妄想(「財布を盗まれた」など)
・幻覚(いない人が見える、聞こえない声が聞こえるなど)
・徘徊・暴言・不眠など

認知症は、脳の変性・萎縮によって知的能力が全般的に低下し、日常生活に支障をきたす状態です。

症状は徐々に進行し、日常生活への影響も時間とともに大きくなっていく傾向があります。

認知症の症状は高次脳機能障害と似た部分もありますが、日時・場所・人物の認識が失われる「見当識障害」が顕著に現れる点、そして症状が徐々に進行していく点が大きな違いとして挙げられます。

高次脳機能障害と認知症は併発する可能性がある

高次脳機能障害と認知症は、それぞれ異なる疾患ですが、両者が併発する可能性があります。

一般的に、認知症が直接の原因となって高次脳機能障害を引き起こすことは多くありません。

しかし、高次脳機能障害のある方は、すでに脳に損傷がある状態であるため、将来的に認知症を発症するリスクが高まる可能性があります。

また、脳の損傷によって脳全体の予備能力(認知予備力)が低下すると、加齢に伴いアルツハイマー型認知症の発症リスクが高まる可能性も指摘されています。

そのため、高次脳機能障害と診断されている方やご家族は、将来的な認知症リスクも視野に入れ、適切な対策を講じるといった対応が大切です。

  • 定期的に医師の診察を受ける
  • 症状の変化に注意する
  • 生活習慣やリハビリを継続する

脳の健康を維持するためには、適切な治療とリハビリテーションを継続することが、長期的な機能維持につながります。

高次脳機能障害と認知症の治療・対処法の違い

高次脳機能障害と認知症では目指す目標が異なるため、治療・対処のアプローチも異なります。

ここでは、それぞれの治療・対処法について詳しく解説します。

高次脳機能障害の場合

高次脳機能障害の治療は、低下した機能の回復や日常生活への適応を目指すリハビリテーションが中心となります。

治療法 内容
理学療法(PT) 身体機能の維持・改善を目的とした訓練(歩行・バランスなど)
作業療法(OT) 食事・着替え・家事など、日常生活動作の回復を目指す訓練
言語聴覚療法(ST) 失語症や構音障害など、言語・コミュニケーション機能へのアプローチ
薬物療法 不安・抑うつ・興奮などの精神症状のコントロール

症状の種類や程度に応じて、複数の治療を組み合わせながら進めていくことが一般的です。

また近年では、損傷した脳神経の修復を目指す再生医療も、新たな治療の選択肢となります。

当院(リペアセルクリニック)では、患者様自身の脂肪から採取した幹細胞を培養・投与する自己脂肪由来幹細胞治療を行っており、脳神経の損傷にアプローチすることが期待できます。

当院の治療を受けられた方の症例は以下の動画でも紹介していますので、実際の回復過程や変化について、ぜひご参考ください。

 

再生医療の詳細や実際の症例については、リペアセルクリニックの公式LINEでもご案内しています。

リハビリを続けているが、改善が頭打ちと感じている方・麻痺・しびれ・言語障害などの後遺症が残っているという方は、一度当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。

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認知症の場合

認知症は現時点では根本的な治療が困難であるため、治療の目的は「症状の進行を遅らせること」と「生活の質(QOL)を保つこと」が中心となります。

薬物療法としては、認知機能の低下を抑制するコリンエステラーゼ阻害薬や、中等度以降で使用されるメマンチンなどが用いられることがあります。

また、妄想・幻覚・徘徊・暴言といったBPSD(行動・心理症状)が見られる場合は、症状に応じた薬が処方されることもあります。

薬物療法と並んで非常に重要なのが、以下のような日常生活環境の整備です。

  • 本人が混乱しないよう物の定位置を決める
  • 大きな時計やカレンダーを設置する
  • 居場所の安全を確保するなど

さらに、回想法や音楽療法などの非薬物的アプローチも、精神面の安定や認知機能の維持に効果が期待できます。

いずれの方法も、本人の状態やご家族の状況に合わせて専門医と相談しながら進めることが大切です。

高次脳機能障害と認知症は原因や経過が異なる!正しく見分けて適切な診断と治療を受けることが大切

高次脳機能障害と認知症は、記憶障害や判断力の低下といった共通の症状が見られるため混同されやすいですが、原因・経過・治療アプローチにおいてそれぞれ異なる疾患です。

項目 高次脳機能障害 認知症
原因 脳卒中・外傷などによる急性の脳損傷 アルツハイマー病などの脳の変性
発症 ある日突然発症する 徐々に発症する
経過 基本的に進行しない(改善の余地あり) 徐々に進行・悪化する
主な症状 記憶障害・注意障害・遂行機能障害など 記憶障害・見当識障害・判断力低下など
治療の目的 機能の回復・社会復帰 進行を遅らせ、生活の質を維持
主な治療 リハビリ・再生医療など 薬物療法・環境調整・ケア

症状に心当たりがある場合や、高次脳機能障害と認知症の違いが分からない場合は、早めに神経内科や脳神経外科などの専門医を受診して正確な診断を受け、それぞれに適した治療・支援へつなげましょう。

また高次脳機能障害(脳卒中後遺症)に対しては、近年、再生医療という新たな治療の選択肢も注目されています。

手術や入院を伴わず、冷凍しないフレッシュな幹細胞を最大2億個投与することで、損傷した脳神経や血管の修復を促し、機能回復を目指す効果が期待できます。

高次脳機能障害による後遺症でお悩みの方は、一度、当院(リペアセルクリニック)へご相談ください。

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高次脳機能障害と認知症の違いに関するよくある質問

高次脳機能障害と認知症の違いに関するよくある質問と回答は、以下のとおりです。

以下で一つひとつ解説します。

高次脳機能障害と認知症のどちらか分からない場合、何科を受診すればよい?

高次脳機能障害と認知症のどちらか分からない場合は、まず神経内科や脳神経外科を受診するのが基本です。

神経内科・脳神経外科では、脳画像検査(MRIやCTなど)や神経心理検査を通じて、脳の損傷の有無や認知機能の状態を評価することができます。

高次脳機能障害と認知症のどちらであるかを判断するうえでも、これらの専門科での精密検査が有効とされています。

強い不安・妄想・幻覚などの精神症状が目立つ場合は精神科や心療内科への受診も適しています。

また、高齢の方であれば老年内科(老年科)への受診も選択肢の一つです。

どの科に行けばよいか迷った場合は、まずかかりつけ医に相談すると、症状に合った専門科を紹介してもらえることが多いため、気軽に相談してみましょう。

アルツハイマーと認知症の違いは?

アルツハイマー(アルツハイマー病)は認知症を引き起こす原因疾患の一つであり、認知症という「状態(症状の総称)」とは区別されます。

認知症とは、脳の障害によって記憶・判断・理解などの知的能力が全般的に低下し、日常生活に支障をきたす「状態」を指す言葉です。

認知症を引き起こす原因疾患はいくつかあり、その中でも最も多いとされるのがアルツハイマー病です。

  認知症 アルツハイマー病
分類 症状・状態の総称 疾患(病気)の名前
関係性 アルツハイマー病を含む複数の原因疾患によって引き起こされる 認知症を引き起こす原因疾患の一つ(最多)
主な特徴 記憶障害・見当識障害・実行機能障害などが現れる状態 脳にアミロイドβやタウタンパク質が蓄積し、脳細胞が死滅する病気

つまり「認知症=アルツハイマー病」ではなく、アルツハイマー病は認知症の一形態に過ぎません。

他にもレビー小体型認知症・脳血管性認知症・前頭側頭型認知症なども認知症の原因疾患として知られており、それぞれ症状や進行の特徴が異なります。

正確な診断のためにも、専門医への受診をご検討ください。

監修者

圓尾 知之

Tomoyuki Maruo

医師

資格・所属学会

日本脳神経外科学会 所属

脳神経外科の最先端治療と研究成果を活かし、脳卒中から1日でも早い回復と後遺症の軽減を目指し、患者様の日常生活の質を高められるよう全力を尽くしてまいります。

関連論文: The association between diffusion-weighted imaging-Alberta Stroke Program Early Computed Tomography Score and the outcome following mechanical thrombectomy of anterior circulation occlusion